JP2006078104A - 鍋底温度センサ付きガス調理器 - Google Patents

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忠 柳澤
Katsumi Sasada
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Abstract

【課題】鍋底温度センサを保護する遮熱筒の外周面の温度上昇を抑えつつ、鍋底温度センサの最適な遮熱構成を提供することで、耐熱性に優れた検出精度の高い鍋底温度センサ付ガス調理器を提供する。
【解決手段】鍋底温度センサ14の周囲にバーナ1の燃焼熱から保護する遮熱筒11を設け、前記遮熱筒11は送風機10から供給される空気を上方で折り返して下方に導く多重の強制通風路12a,12bを形成するとともに、前記遮熱筒11と鍋底温度センサ14の間にドラフト効果で空気を流す自然通風路12cを形成し、前記強制通風路12a,12bと自然通風路12cで形成した多重の遮熱層で前記バーナ1からの燃焼熱を遮熱するとともに、前記遮熱筒11下端より吹き出した空気を前記遮熱筒11外周面に沿って流すことで前記遮熱筒11を冷却する構成とし、鍋底温度センサ14の検出温度に応じて送風機10の回転数を制御する制御部10を備えた構成としてある。
【選択図】図1

Description

本発明は、ガスバーナと、このガスバーナにより加熱される調理容器の底面に当接させて鍋底温度を測温する鍋底温度センサを備えたガス調理器に関するものである。
従来、この種のガス調理器は図4に示すように、バーナ1と、このバーナで加熱される調理容器6の底面に接する鍋底温度センサ14を備えるガスコンロであって、鍋底温度センサ14を囲う遮熱筒11を設けるとともに、遮熱筒11内に送風機10からの空気を供給する給気筒16を挿入して、遮熱筒11と給気筒16との間の空隙に遮熱筒11の上端部から遮熱筒の下端の出口17に強制的に空気を流すものにおいて、遮熱筒の下端の出口17に連通する導風路18を設け、この導風路18からの空気の吹き出し口をバーナの炎口3の真下部に配置している(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−60976号公報
しかしながら、従来のガス調理器は、送風機10から供給される空気を鍋底温度センサ14の周囲に直接流すことで鍋底温度センサ14を冷却し、その空気流を遮熱筒11と給気筒16で形成した空隙を介して導風路18によりバーナ1の炎口3近傍に吹き出すことで昇温された大量の2次空気を供給し、火炎の短炎化を実現して遮熱筒11への熱的影響を軽減するようにしたものであります。この火炎の短炎化により炎の直接的な影響は回避できるものの、短炎化に伴う火炎温度の上昇により輻射熱による影響が懸念され、特に、遮熱筒11の外周面が高温の輻射熱により赤熱し、腐蝕防止用に表面に施されたホーロー加工の耐熱温度を超えてしまい、長時間使用するとホーローが溶けたり、剥がれたりする場合があり、また、2次空気の量が多すぎると熱効率を悪化させるという課題を有し、さらに、遮熱筒11の外周面が異常に高温になることで鍋底温度センサ14への影響が懸念され、この問題を回避するため従来構成では、送風機10から供給される空気を鍋底温度センサ14の周囲に直接流すことで冷却するようにしているが、この多量の冷却用空気を流す構成は、逆に鍋底温度センサ14の検出精度を低下させることになるという課題を有していた。
本発明は上記課題を解決するもので、鍋底温度センサを保護する遮熱筒の外周面の温度上昇を抑えつつ、鍋底温度センサの最適な遮熱構成を提供することで、耐熱性に優れた検出精度の高い鍋底温度センサ付ガス調理器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の鍋底温度センサ付ガス調理器は、鍋底温度センサの周囲にバーナの燃焼熱から保護する遮熱筒を設け、前記遮熱筒は送風機から供給される空気を上方で折り返して下方に導く多重の強制通風路を形成するとともに、前記遮熱筒と鍋底温度センサの間にドラフト効果で空気を流す自然通風路を形成し、前記強制通風路と自然通風路で形成した多重の遮熱層で前記バーナからの燃焼熱を遮熱するとともに、前記遮熱筒下端より吹き出した空気を前記遮熱筒外周面に沿って流すことで前記遮熱筒を冷却する構成とし、前記制御部は前記鍋底温度センサの検出温度に基づいて前記送風機の動作を制御するようにしたものである。
上記発明によれば、鍋底温度センサと遮熱筒の間に形成した自然通風路と、遮熱筒内に形成した多重の強制通風路により、複数の冷却層を介して燃焼熱からの遮熱をおこなうため、確実な遮熱効果が得られるとともに、遮熱筒外周面に沿って冷却空気を流すことで表面温度の上昇を抑制することができ、遮熱筒外周面に施されたホーロー加工の耐熱温度以下にすることができるため遮熱筒の長寿命化が図れ、この遮熱筒外周面の温度上昇を抑えることで、より確実な遮熱効果を得ることができる。また、鍋底温度センサと強制通風路の間に自然通風路を介在させることで、送風機からの多量の空気により鍋底温度センサを冷却し過ぎることがなく、鍋底温度センサの検出精度をより高めることができ、さらに、鍋底温度温度センサの検出温度に応じて送風機からの空気の供給を制御することで、燃焼初期等のように鍋底温度センサ近傍の温度が低い時には、空気の供給を停止して冷却用空気による鍋底温度の低下を防ぐことができ、燃焼状態に応じて熱効率を考慮した冷却動作を確保することができる。
本発明によれば、鍋底温度センサを保護する遮熱筒の外周面の温度上昇を抑えつつ、鍋底温度センサの最適な遮熱構成を確保することができ、かつ、熱効率の悪化を最小限に抑制した耐熱性に優れた検出精度の高い鍋底温度センサ付ガス調理器を提供することができる。
第1の発明は、中心方向に向けられた炎口を有するバーナと、前記バーナの略中央部に設け調理容器の鍋底温度を測温する鍋底温度センサと、前記鍋底温度センサの周囲に配設し前記バーナからの燃焼熱を遮熱する遮熱筒と、前記遮熱筒内に空気を供給する送風機と、前記鍋底温度センサの検出温度に基づいてバーナの火力調節を行う制御部とを備え、前記遮熱筒は送風機から供給される空気を上方で折り返して下方に導く多重の強制通風路を形成するとともに、前記遮熱筒と鍋底温度センサの間にドラフト効果で空気を流す自然通風路を形成し、前記強制通風路と自然通風路で形成した多重の遮熱層で前記バーナからの燃焼熱を遮熱するとともに、前記遮熱筒下端より吹き出した空気を前記遮熱筒外周面に沿って流すことで前記遮熱筒を冷却する構成とし、前記制御部は前記鍋底温度センサの検出温度に基づいて前記送風機の動作を制御することを特徴とするものである。
本発明によれば、鍋底温度センサと遮熱筒の間に形成した自然通風路と、遮熱筒内に形成した多重の強制通風路により、複数の冷却層を介して燃焼熱からの遮熱をおこなうため、確実な遮熱効果が得られるとともに、遮熱筒外周面に沿って冷却空気を流すことで表面温度の上昇を抑制することができ、遮熱筒外周面に施されたホーロー加工の耐熱温度以下にすることができるため遮熱筒の長寿命化が図れ、この遮熱筒外周面の温度上昇を抑えることで、より確実な遮熱効果を得ることができる。さらに、鍋底温度センサと強制通風路の間に自然通風路を介在させることで、送風機からの多量の空気により鍋底温度センサを冷却し過ぎることがなく、鍋底温度センサの検出精度をより高めることができ、さらに、鍋底温度温度センサの検出温度に応じて送風機からの空気の供給を制御することで、燃焼初期等のように鍋底温度センサ近傍の温度が低い時には、空気の供給を停止して冷却用空気による鍋底温度の低下を防ぐことができ、燃焼状態に応じて熱効率を考慮した冷却動作を確保することができる。
第2の発明は、上記第1の発明において、制御部は鍋底温度センサが所定の第1温度を検出すると送風機の動作を開始し、所定の第2温度を検出すると送風機の動作を停止することを特徴とするものである。
本発明によれば、遮熱筒に冷却用空気を供給する送風機の動作を鍋底温度センサの冷却が必要であるという温度を検知したとき開始するようにしているため、燃焼初期の鍋底温度の立ち上がりを遅らすことがなく、結果的に熱効率の低下を防止することができるとともに、燃焼停止後、鍋底温度センサが所定温度に低下するまで冷却用空気を供給するようにしているため、遮熱筒を含むバーナ構成部品の熱的影響を軽減することができる。
第3の発明は、上記第1の発明において、制御部は鍋底温度センサの検出温度に基づいて、検出温度が高くなるほど送風機の回転数を増大させるように、所定の関係に基づいて送風機の回転数を制御するようにしたことを特徴とするものである。
本発明によれば、鍋底温度が高くなりセンサ近傍の温度が上昇するほど送風機から供給される冷却用空気を増大させ、鍋底温度が低くセンサ近傍の温度があまり上昇しない場合は冷却用空気を減らすように制御しているため、鍋底温度が低い場合の熱効率の低下を抑えることができ、鍋底温度が高い場合の効率的な冷却効果を確保することができる。また、鍋底温度が低い場合と高い場合で鍋底温度に応じた回転数の変化率を変更することで、上記熱効率の低下抑制効果と冷却効果の関係をより改善することができる。
第4の発明は、上記第1〜3のいずれかの発明において、強制通風路の一部に自然通風路と連通する開口を設け、送風機から供給される空気の一部を鍋底温度センサの周囲に流すことで前記鍋底温度センサを冷却する構成としたことを特徴とするものである。
本発明によれば、鍋底温度センサと遮熱筒の間に形成した自然通風路に強制通風路を流れる送風機からの冷却空気の一部を流すことで、より確実な遮熱構成を確保するとともに、鍋底温度センサの周囲を流れる空気量を適量増大させ鍋底温度センサの冷却効果をより最適に確保することで、検出精度の向上を図ることができる。
第5の発明は、上記第1〜4のいずれかの発明において、遮熱筒下端に設けた吹き出し口はバーナの炎口より下方に位置させたことを特徴とするものである。
本発明によれば、強制通風路を流れる冷却用空気は炎口下方の遮熱筒下端より吹き出し、その後、遮熱筒外周面を沿って上方に流れるため、火炎の輻射熱の影響を受ける遮熱筒外周面全域をエアーカーテンで覆う状態となり、輻射熱による温度上昇を抑えることができ、遮熱筒の長寿命化と、より確実な遮熱効果を得ることができる。
第4の発明は、上記第1〜5の発明において、送風機から供給する空気量は火力に応じて変化させることを特徴としたものである。
本発明によれば、バーナの火力に応じて最適な空気量を供給することが可能となり、冷却効果と検出精度のバランスのとれた遮熱構成を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。なお、本実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態におけるガス調理器の断面図である。
図において、バーナ1は取付板2に載置され、略ドーナツ状のバーナ1の内側にはスリット状の炎口3が多数配置され、この炎口3よりガスが噴出し、バーナ1の中心に向かって炎口3上に火炎4が形成される。バーナ1の上部には煮こぼれカバー5が設置されており、さらにその上部には調理容器6を載置するためのゴトク7が配置されている。ゴトク7は天板8に設けた開口部の略中央に配置されている。
また、バーナ1の下方中央部には鍋からの煮こぼれ液を受ける汁受け皿9が載置されており、この汁受け皿9の略中央には送風機10から供給される空気を遮熱筒11内に導くための多重に形成された強制通風路12aと12bが設けられている。送風機10から送られた空気は遮熱筒11内に形成された強制通風路12aを通って上方で折り返して下方向きに形成された強制通風路12bを通り、遮熱筒11の下端の吹き出し口13より吹き出される。
また、遮熱筒11で包囲された略中央部にはゴトク7の上に載置された調理容器6の鍋底温度を測温する鍋底温度センサ14が設置されている。この鍋底温度センサ14と遮熱筒11の間には自然ドラフトにより空気の流れが形成される自然通風路12cを設け、所定の空気層を形成することで遮熱効果をより高めるように構成してある。
さらに、鍋底温度センサ14で検出される調理容器6の底面温度(以下、鍋底温度という)の信号が制御部16に送られ、制御部16で設定された基準温度と比較され、第1の基準温度を越えると送風機10に駆動信号が供給され動作を開始して遮熱筒11に冷却用空気が供給される。以降、鍋底温度センサ14で検出される鍋底温度に応じて送風機10の回転数制御が行われ、遮熱筒11へ供給される空気量が調整される。前記制御部16では鍋底温度センサ14で検出される鍋底温度が高くなるほど送風機10の回転数を増大させるように、所定の関係に基づいて送風機10の回転数を制御するように設定しており、例えば、鍋底温度が高い場合と低い場合において、鍋底温度に応じて変化させる回転数の値を変更し、鍋底温度が高いほど回転数の変化率を大きく設定している。また、バーナ1の燃焼停止後、鍋底温度が前記制御部10で設定された第2の基準温度になると送風機10を停止するようにして、燃焼停止後のオーバーシュートによる異常過熱でバーナ構成部品が受ける熱的影響を軽減するようにしている。
以上のように、遮熱筒11内に形成された強制通風路12a,12bは、上方で折り返して多重の風路を形成し、送風機10から供給される冷却用空気を流すことで、多重の冷却層を形成し、かつ、鍋底温度センサ14と遮熱筒11の間に自然通風路12cを設け所定の空気層を介在させることで、複数の冷却層によりバーナ1からの燃焼熱による鍋底温度センサ14への熱的影響を軽減するとともに、鍋底温度に応じて送風機10を制御することで、鍋底温度が低い場合の熱効率の低下抑制効果と、鍋底温度が高い場合の冷却効果をバランスよく確保するようにしている。
次に、上記のように構成されたガス調理器の作用・効果について説明する。
バーナ1で燃焼が開始されると送風機10が作動し、送風機10から送られた空気が遮熱筒11内に形成された強制通風路12aと12bを通り、遮熱筒11の下部に形成した吹き出し口13より吹き出される。この吹き出された空気は炎口3に形成された内向き火炎4の影響を受けて、遮熱筒11の外周面に沿って上方に流れ、遮熱筒11と火炎4の間にエアーカーテンを形成する。このエアーカーテンにより火炎4からの輻射熱の影響を軽減し、遮熱筒11の温度上昇を抑えることができ、遮熱筒11の外周面温度を遮熱筒11の表面に施されたホーロー加工の耐熱温度以下にすることができる。
これにより長期間使用しても腐蝕することがなくなる。また、遮熱筒11の下部より吹き出された空気はバーナの燃焼用二次空気としても使われ、より良好な燃焼状態が作り出され、高負荷燃焼が実現できる。
また、遮熱筒11の温度上昇を抑えることにより、鍋底温度センサ14への熱的影響が軽減され、それに加えて遮熱筒11内に形成された多重の強制通風路12a、12bと、鍋底温度センサ14と遮熱筒11の間に形成された自然通風路12cにより、燃焼熱の影響を受けない、精度の高い鍋底温度検出が可能となる。
さらに、バーナ1の燃焼が開始されてもすぐに送風機10を駆動させず、鍋底温度センサ14で検出される鍋底温度が制御部16で設定された第1の基準温度まで上昇してから動作を開始させるようにしており、調理開始初期の鍋底温度が低い状態のときに送風機10を駆動させ冷却用空気を流すと、この冷却用空気により鍋底温度の上昇を妨げることになり、立ち上がり性能を悪化させるように作用してしまい、結果的に熱効率の低下を招くことになる。この不具合を解消するため、本実施の形態においては、送風機10の駆動開始時期を鍋底温度の上昇をみながら、鍋底温度センサー14の冷却が必要であると判断する第1の基準温度に達した時点とし、この間は送風機10を停止した状態でバーナ1の燃焼を行い、鍋底温度の早い立ち上がり性能を確保するようにしている。また、鍋底温度が所定温度に達して送風機10による冷却動作が開始された後は、鍋底温度センサ14の検出温度に基づいて、制御部16で設定された所定の関係により鍋底温度が高くなるほど送風機10からの送風量を増大させるように制御し、熱効率の低下抑制効果と冷却効果をバランスよく確保するようにしている。
(実施の形態2)
図2は、本発明の第2の実施の形態におけるガス調理器の断面図である。図1と同一部分は同一番号を付与し説明を省略する。
第2の実施の形態は、強制通風路12aの一部に自然通風路12cと連通する開口15を設け、送風機10から供給される空気の一部を鍋底温度センサ14の周囲に流すことで前記鍋底温度センサ14を冷却する構成としたものである。
送風機10からの空気を強制通風路12a,12bを経由して遮熱筒11の下部の吹き出し口13より吹き出す風路と、前記強制通風路12aの途中に鍋底温度センサ14と遮熱筒11の間に形成された自然通風路12cと連通する開口(センサ吹き出し口)15を設け、送風機10から供給される冷却空気の一部を分岐して鍋底温度センサ14の周囲に流し、自然通風路12cを流れる空気と混合して前記鍋底温度センサ14を冷却する構成となっている。これにより炎の輻射熱による鍋底温度センサの温度上昇を防ぐことができ、前記センサ吹き出し口15の開口面積を調整することで鍋底温度センサ14の冷却度合いを調整し、検出精度に影響のない冷却効果を確保することができる。
上記構成において、その作用・効果を説明する。
図3に、鍋底温度センサ14と遮熱筒11の隙間(自然通風路)12cを閉塞し吹き出す空気がない場合と、本実施形態のように送風機10から供給される空気の一部を流す場合の鍋底温度センサ14の近傍温度を示す。
図3から判るように、鍋底温度センサ14と遮熱筒11の隙間(自然通風路)12cが閉塞され吹き出す空気がない場合、鍋底温度センサ14の近傍温度は500℃近くまで上昇する。てんぷらの自動調理を行う場合、鍋底温度センサ14の制御温度は160〜200℃近辺であり、鍋底温度センサ14の近傍温度が500℃近くまで上昇すると、その輻射熱で制御温度が高温となり、調理容器6の中の油温制御(160〜180℃)に非常に大きなバラツキが生じる。しかし、本実施の形態のように鍋底温度センサ14と遮熱筒11の隙間(自然通風路)から吹き出す空気がある場合、図3からも判るように、鍋底温度センサ14の近傍温度は250℃程度になり、輻射熱の影響が少なくなり、良好な油温制御が可能となる。
また、図2に示すように、遮熱筒11の下端の吹き出し口13をバーナ1の炎口3より下方に設置することで、遮熱筒11の外周面と火炎4の間にエアーカーテンを形成することができ、遮熱筒11の温度上昇を防ぐことができる。また、吹き出し口13から吹き出された空気は、バーナ1の燃焼用二次空気として寄与し、良好な燃焼状態を作り出すことができる。
この、遮熱筒11の下端の吹き出し口13をバーナ1の炎口3より上方に設置すると、遮熱筒11と火炎4の間にエアーカーテンを形成することができず、遮熱筒11の外周面は火炎4の輻射熱を直接受けることになり、遮熱筒11の温度上昇を防ぐことができない。また、吹き出し口13から吹き出された空気はバーナ1の燃焼用二次空気としても使われず、良好な燃焼状態を作り出すことができない。
(実施の形態3)
第3の実施の形態は、バーナ1の火力に応じて送風機10から供給される空気量を変化させるようにしたものである。
(表1)にバーナ1の燃焼量と送風機10から供給される空気量の関係を示す。表1から判るように燃焼量が多い場合、送風機10から供給される空気量を多くし、燃焼量が低くい場合、送風機10から供給される空気量を少なくする。
Figure 2006078104
燃焼量が多い場合、バーナ1の炎口3に形成される火炎4は長くなり、より遮熱筒11に近づき、遮熱筒11の表面温度が上昇する。また、鍋底温度センサ14への輻射熱も多くなり、鍋底温度センサ14の近傍温度も上昇し、鍋底温度センサ14の制御に影響を及ぼす。したがって、燃焼量が多い場合はより多くの鍋底温度センサ14の冷却空気を必要とする。また、燃焼量が多い場合、燃焼用二次空気も多く必要となる。
一方、燃焼量が少ない場合、燃焼量が多い場合と同量の冷却空気を送ると、鍋底温度センサ14近傍の温度を過度に冷却してしまい、鍋底温度センサ14の温度制御に悪影響を及ぼす。また、過度に調理容器6の鍋底を冷却してしまい、熱効率も低下する。さらに、燃焼量が少ない場合は火炎長さも短く、過度に大量の燃焼用二次空気を送ると、火炎が吹き飛んでしまい、バーナ1の炎口3上に火炎が形成されず、滅火してしまう。
よって、燃焼量が多い場合、送風機10から供給される空気量を多くし、燃焼量が少ない場合、送風機10から供給される空気量を少なくすることにより、鍋底温度センサ14近傍温度を一定に保つことができ、良好な温度制御が可能となる。また、燃焼量が少ない場合の熱効率の低下が防ぐことができ、かつ火炎の吹き飛びを防止することができる。
本発明の実施の形態1におけるガス調理器の断面図 本発明の実施の形態2におけるガス調理器の断面図 同ガス調理器における鍋底温度センサ近傍の温度上昇を示す図 従来のガス調理器の断面図
符号の説明
1 バーナ
3 炎口
4 火炎
6 調理容器
10 送風機
11 遮熱筒
12a、12b 強制通風路
12c 自然通風路
14 鍋底温度センサ
16 制御部

Claims (6)

  1. 中心方向に向けられた炎口を有するバーナと、前記バーナの略中央部に設け調理容器の鍋底温度を測温する鍋底温度センサと、前記鍋底温度センサの周囲に配設し前記バーナからの燃焼熱を遮熱する遮熱筒と、前記遮熱筒内に空気を供給する送風機と、前記鍋底温度センサの検出温度に基づいてバーナの火力調節を行う制御部とを備え、
    前記遮熱筒は送風機から供給される空気を上方で折り返して下方に導く多重の強制通風路を形成するとともに、前記遮熱筒と鍋底温度センサの間にドラフト効果で空気を流す自然通風路を形成し、
    前記強制通風路と自然通風路で形成した多重の遮熱層で前記バーナからの燃焼熱を遮熱するとともに、前記遮熱筒下端より吹き出した空気を前記遮熱筒外周面に沿って流すことで前記遮熱筒を冷却する構成とし、
    前記制御部は前記鍋底温度センサの検出温度に基づいて前記送風機の動作を制御することを特徴とする鍋底温度センサ付きガス調理器。
  2. 制御部は鍋底温度センサが所定の第1温度を検出すると送風機の動作を開始し、所定の第2温度を検出すると送風機の動作を停止することを特徴とする請求項1記載の鍋底温度センサ付調理器。
  3. 制御部は鍋底温度センサの検出温度に基づいて、検出温度が高くなるほど送風機の回転数を増大させるように、所定の関係に基づいて送風機の回転数を制御するようにした請求項1記載の鍋底温度センサ付調理器。
  4. 強制通風路の一部に自然通風路と連通する開口を設け、送風機から供給される空気の一部を鍋底温度センサの周囲に流すことで前記鍋底温度センサを冷却する構成とした請求項1〜3のいずれか1項記載の鍋底温度センサ付きガス調理器。
  5. 遮熱筒下端に設けた吹き出し口はバーナの炎口より下方に位置させた請求項1〜4のいずれか1項記載の鍋底温度センサ付きガス調理器。
  6. 送風機から供給する空気量は火力に応じて変化させることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項記載の鍋底温度センサ付きガス調理器。
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