JP2006078064A - 冷凍冷蔵ユニットおよび冷蔵庫 - Google Patents

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Toshikazu Sakai
寿和 境
Tsuyoki Hirai
剛樹 平井
Hidenao Tanaka
秀尚 田中
Naritaka Kanatsu
成登 金津
Makoto Oyamada
真 小山田
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  • Cold Air Circulating Systems And Constructional Details In Refrigerators (AREA)

Abstract

【課題】R134aやR600aなどの高沸点冷媒を用いた場合でも、庫内設定温度が低い場合などの比較的圧縮比が厳しい条件において、厨房環境内を漂う油滴やゴミなどで凝縮器8のフィルター(図示せず)が閉塞した時に圧縮比の限界を越えることがなくインバータ圧縮機21の耐久性が確保できる冷凍冷蔵ユニットやこれを用いた冷蔵庫を提供する。
【解決手段】庫内温度センサー15で検出される庫内温度から算出された上限温度の規定値Aより、凝縮温度センサー16で検出した凝縮温度が高い場合に、所定時間毎にインバータ圧縮機21の回転数を所定量低下する制御手段を備えたものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、架台上部に冷却システムの圧縮機や凝縮器を設置し、架台下部に蒸発器を設置する冷凍冷蔵ユニットと、本体上部に前記冷凍冷蔵ユニットを設けた業務用の大型冷凍冷蔵庫に関するものである。
従来、500Lを越える業務用の大型冷凍冷蔵庫では、300W以上の高能力の一定速圧縮機を用いた冷凍冷蔵ユニットが用いられている。また、特に冷凍室を冷却するシステムでは、蒸発温度が低くても高い冷凍能力が出せるR22やR404A等の低沸点冷媒を用いている。
しかしながら、近年、地球温暖化防止の観点から温暖化係数の高いR22やR404A等のフロン系冷媒からR290やR600a等の自然冷媒への転換が望まれるとともに、二酸化炭素の排出量削減のために消費電力量の大きい業務用の大型冷凍冷蔵庫についても、早急に省エネルギー化を図ることが望まれている。
従来の省エネルギー化の一例としては、回転数制御可能なインバータ圧縮機を用いる業務用ショーケースについて、通常負荷が比較的大きい業務用ショーケースの使用条件に合わせて省エネルギー化を図る制御方法が提案されている(例えば、非特許文献1参照)。また、インバータ圧縮機を用いる家庭用冷蔵庫は古くから提案されており(例えば、特許文献1参照)、通常負荷が比較的小さくかつ設定温度がほぼ固定されている家庭用冷蔵庫ではインバータ圧縮機の実用化が進んでいる。そこで、通常負荷が比較的小さくかつ設定温度範囲が広い業務用の大型冷凍冷蔵庫についてもインバータ圧縮機による省エネルギー化を図ることが望まれている。
以下、図面を参照しながら前記従来の制御を用いた冷蔵庫を説明する。
図4は従来の冷蔵庫の断面図、図5は従来の冷蔵庫の制御ブロック図である。
図4において、1は冷凍室、2は扉、3はキャビネットである。キャビネット3の上部には、冷凍冷蔵ユニット4を固定するユニットベース5と、冷凍室1を冷却する冷却室6が設置される。
冷凍冷蔵ユニット4は、レシプロ型の圧縮機構を有する圧縮機7、凝縮器8、減圧手段であるキャピラリ9、蒸発器10、圧縮機7の吸入管11、凝縮用ファン12、蒸発用ファン13からなる。また、キャビネット3の背面には冷却室6内の除霜水を排出するドレイン14が埋設され、蒸発用ファン13の風下側に冷凍室1の庫内温度を計測する庫内温度センサー15、凝縮器8の出口側配管に凝縮温度を計測する凝縮温度センサー16が設置されている。
通常、業務用冷蔵庫においては、空気中の埃や飛沫状油分が凝縮器8のフィン間に付着して目詰まりを起こしやすいことから、凝縮器8の間口を十分大きく確保して、目詰まりの影響を小さくするとともに、凝縮器8の間口にフィルター(図示せず)を装着する。
次に冷凍冷蔵ユニット4の動作を説明する。冷媒は低沸点冷媒であるR404Aを用いる。冷媒R404Aは圧縮機7で圧縮され、凝縮器8で凝縮された後、キャピラリ9で減圧されて、蒸発器10へ送られる。そして、蒸発器10で蒸発された後、吸入管11を通って圧縮機7へ還流する。このとき、キャピラリ9と吸入管11は熱交換されて、圧縮機7へ還流する冷媒の冷廃熱が回収される。
このとき、周囲温度30℃、冷凍室1の庫内温度−20℃の通常運転中における、冷媒R404Aの凝縮温度は35〜40℃(16〜18気圧)、蒸発温度は−30〜−25℃(2.1〜2.6気圧)である。
ここで、図5に示したように、制御手段Aは、庫内温度センサー15の指示値と、冷凍室1の庫内温度の設定値に基づいて、圧縮機7および凝縮用ファン12の制御を行う。例えば、庫内温度と庫内温度の設定値の差が大きいほど圧縮機7や凝縮用ファン12の回転数を高く設定するとともに、庫内温度と庫内温度の設定値の差が小さいほど圧縮機7や凝縮用ファン12の回転数を低く設定する。
これは、断熱壁3で囲われた冷蔵庫では扉2の開閉や外部からの食品の投入がなく冷凍室1の庫内温度が安定した条件では負荷が小さく、圧縮機7や凝縮用ファン12はほとんど最低能力で動作する一方、扉2の開閉や外部からの食品の投入があり冷凍室1の庫内温度が上昇した場合は負荷変動が大きく、極力高能力で動作する必要があるためである。
非特許文献1の例では、さらに、低圧圧力と高圧圧力を計測して低圧圧力が略一定となる最適な圧力条件で圧縮機7を駆動するように制御している。これは、業務用ショーケースでは食品の投入がない場合でも外部からの侵入する熱負荷が大きいため、外気温度によらず略一定の低圧圧力(すなわち略一定の冷却能力)に制御することが最も効率的なためである。しかしながら、断熱壁3で囲われた冷蔵庫では、前記したように安定時の負荷が極めて小さく圧縮機7を最低能力で駆動することが最も効率的であるため、キャピラリ9のように安価な固定絞りを用いた場合、圧縮機7の能力を調整して低圧圧力を略一定に制御することができない。結果として、断熱壁3で囲われた冷蔵庫では、食品の投入などで庫内温度が上昇すると、低圧圧力や高圧圧力に関係なく圧縮機7の回転数を上げて高能力で駆動する制御を用いるのが一般的である。
また、図5に示したように、制御手段Bは、圧縮機7のインバータ電流が所定値を越えると、制御手段Aに優先して圧縮機7を減速して圧縮機7の駆動回路(図示せず)を過負荷から保護する。また、制御手段Cは、負荷が著しく大きくなり、凝縮温度センサー16の指示値が所定値を越えると、警報ランプ(図示せず)を点灯して使用者に報知する。警報ランプ(図示せず)を点灯することで、使用者に外気温度の異常な上昇や凝縮器8のフィルター(図示せず)の詰りなどに対する対応を促すものである。
特開昭61−70363号公報 冷凍空調設備、VOL.29、NO.11、P6−10、2002年11月15日
しかしながら、上記従来の冷蔵庫は、圧縮比が低く圧縮機7の耐久性確保が容易であり、圧縮機7の気筒容積当りの冷凍能力(以下体積能力という)が高く高能力が出せる反面、冷媒の理論効率および圧縮機7の実効効率が低いという欠点があった。
また、圧縮比が低く体積能力が高い反面、効率が低いという特徴は、フロン系冷媒R404A、R22および炭化水素冷媒R290など、蒸発温度−40℃以下の低沸点冷媒共通の欠点である。業務用冷蔵庫の周囲温度30℃の一般的な運転状態である凝縮温度40℃、蒸発温度−30℃、過冷却0℃、吸入ガス温度32℃における圧縮比、高圧圧力、低圧圧力、および理論効率と体積能力の相対値を高沸点冷媒であるR134a、R600aと比較した結果を(表1)に示す。
Figure 2006078064
(表1)に示したように、高沸点冷媒R134a、R600aに比べて低沸点冷媒であるR22、R290、R404Aは、圧縮比が低く体積能力が高い反面、理論効率が低いことがわかる。また、低沸点冷媒であるR22、R290、R404Aは、比較的高圧圧力が高く圧縮機7の摺動損失が大きく、理論効率に比べて圧縮機7の実効効率がさらに悪くなるとともに、低圧圧力が大気圧以上であり冷凍室1内への冷媒リークの危険性が高いという欠点もある。
一方、−18℃程度の冷凍温度の家庭用冷蔵庫で使用される高沸点冷媒であるR134a、R600aでは、設定温度範囲が広く−25℃程度の冷凍温度が要求されるとともに、厨房環境内を漂う油滴やゴミなどで凝縮器8のフィルターが閉塞する可能性が高い業務用の大型冷凍冷蔵庫の場合、圧縮比が高くなり圧縮機7の耐久性確保が困難となる。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、冷媒の理論効率および圧縮機の実効効率が高い高沸点冷媒であるR134a、R600aなどを用いながら、圧縮比の上昇を抑制した冷蔵庫を提供するものである。
上記従来の課題を解決するために、本発明の冷凍冷蔵ユニットおよび冷蔵庫は、冷却運転時の蒸発圧力が負圧となる冷媒と、回転数可変型の圧縮機と、凝縮器、絞り装置、蒸発器、庫外ファン、庫内ファンとを備え、前記凝縮器の凝縮温度を検出する凝縮温度検出手段と、庫内温度を検出する庫内温度検出手段とを備え、前記庫内温度検出手段で検出した庫内温度から算出された上限温度の規定値Aより、前記凝縮温度検出手段で検出した凝縮温度が高い場合に、所定時間毎に前記圧縮機の回転数を所定量低下する制御手段を備えたものである。
これによって、冷媒の理論効率および圧縮機の実効効率が高い高沸点冷媒であるR134a、R600aなどを用いながら、庫内温度および蒸発温度が上昇して冷却能力が必要な場合には圧縮機を増速して高能力を確保するとともに、庫内温度および蒸発温度が低く比較的圧縮比が厳しい条件においては圧縮機の回転数を抑制して圧縮比の増大を回避することができる。
本発明の冷凍冷蔵ユニットおよび冷蔵庫は、冷媒の理論効率および圧縮機の実効効率が高い高沸点冷媒を採用して省エネルギー化が図れるとともに、蒸発器が着霜した場合あるいは庫内設定温度が低い場合などの比較的圧縮比が厳しい条件において、厨房環境内を漂う油滴やゴミなどで凝縮器のフィルターが閉塞した時に圧縮比の上昇を抑制することで圧縮機の耐久性を確保することができる。
請求項1に記載の発明は、冷却運転時の蒸発圧力が負圧となる冷媒と、回転数可変型の圧縮機と、凝縮器、絞り装置、蒸発器、庫外ファン、庫内ファンとを備え、前記凝縮器の凝縮温度を検出する凝縮温度検出手段と、庫内温度を検出する庫内温度検出手段とを備え、前記庫内温度検出手段で検出した庫内温度から算出された上限温度の規定値Aより、前記凝縮温度検出手段で検出した凝縮温度が高い場合、所定時間毎に前記圧縮機の回転数を所定量低下することにより、冷媒の理論効率および圧縮機の実効効率が高い高沸点冷媒であるR134a、R600aなどを用いながら、冷却能力が必要な場合に圧縮機を増速して高能力を確保するとともに、厨房環境内を漂う油滴やゴミなどで凝縮器のフィルターが閉塞して凝縮温度が増大した場合に、圧縮機の回転数を抑制して圧縮比の増大を回避することができる。
請求項2に記載の発明は、冷却運転時の蒸発圧力が負圧となる冷媒と、回転数可変型の圧縮機と、凝縮器、絞り装置、蒸発器、庫外ファン、庫内ファンとを備え、前記凝縮器の凝縮温度を検出する凝縮温度検出手段と、前記蒸発器の蒸発温度を検出する蒸発温度検出手段とを備え、前記蒸発温度検出手段で検出した蒸発温度から算出された上限温度の規定値Bより、前記凝縮温度検出手段で検出した凝縮温度が高い場合、所定時間毎に前記圧縮機の回転数を所定量低下することにより、冷媒の理論効率および圧縮機の実効効率が高い高沸点冷媒であるR134a、R600aなどを用いながら、冷却能力が必要な場合に圧縮機を増速して高能力を確保するとともに、厨房環境内を漂う油滴やゴミなどで凝縮器のフィルターが閉塞して凝縮温度が増大した場合に、圧縮機の回転数を抑制して圧縮比の増大を回避することができる。また、着霜によって蒸発温度が異常に低下した場合にも、圧縮機の回転数を抑制して圧縮比の増大を回避することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1あるいは請求項2の発明に、さらに、凝縮器の風上側に設置された凝縮器フィルターと、前記凝縮器フィルターが掃除を必要としていることを使用者に警告する制御および表示手段を備え、凝縮温度が規定値Aあるいは規定値Bを越えた時間割合が、規定値Cを越えた場合、前記凝縮器フィルターが掃除を必要としていることを使用者に警告することにより、圧縮比が増大して圧縮機の耐久性が低下することを回避することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1から3の発明に、さらに、凝縮温度検出手段を凝縮器の凝縮開始位置の近傍に設けたことにより、低圧配管がリークして空気が流入した場合に吐出ガス温度が上昇して凝縮開始位置が下流側に移動した結果、凝縮温度に比べて著しく高い加熱ガスの温度を凝縮温度検出手段で検出して、圧縮機の回転数を速やかに抑制することができるので、空気の流入を抑制することができる。
請求項5に記載の発明は、請求項1から4の発明に、さらに、規定値Aあるいは規定値B、および/または規定値Cを表示基板等により手動で簡易に切り替えができるので、設置環境や温度検知手段などのバラツキに合わせて使用者やサービスマンが最適に設定でき、結果として、圧縮機回転数の過度な抑制による鈍冷や、凝縮器のフィルター掃除の不必要な警告表示を回避することができる。
請求項6に記載の発明は、請求項1から5のいずれか一項に記載の冷凍冷蔵ユニットを備えた冷蔵庫であり、冷媒の理論効率および圧縮機の実効効率が高い高沸点冷媒であるR134a、R600aなどを用いながら、冷却能力が必要な場合に圧縮機を増速して高能力を確保するとともに、厨房環境内を漂う油滴やゴミなどで凝縮器のフィルターが閉塞して凝縮温度が増大した場合に、圧縮機の回転数を抑制して圧縮比の増大を回避する冷蔵庫を提供することができる。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1による冷蔵庫の断面図、図2は同実施の形態による冷蔵庫のインバータ圧縮機21の使用条件範囲を示す図、図3は同実施の形態による冷蔵庫の制御ブロック図である。なお、従来と同一の構成については、同一番号を付して詳細な説明は省略する。
図1において、1は冷凍室、2は扉、3はキャビネットである。キャビネット3の上部には、冷凍冷蔵ユニット20を固定するユニットベース5と、冷凍室1を冷却する冷却室6が設置される。
冷凍冷蔵ユニット20は、高沸点冷媒であるR600aを用い、レシプロ型の圧縮機構を有し回転数が30〜80rpsに可変できるインバータ圧縮機21、凝縮器8、減圧手段であるキャピラリ9、蒸発器10、インバータ圧縮機21の吸入管11、凝縮用ファン12、蒸発用ファン13からなる。また、キャビネット3の背面には冷却室6内の除霜水を排出するドレイン14が埋設され、蒸発用ファン13の風下側に冷凍室1の庫内温度を計測する庫内温度センサー15、凝縮器8の出口側配管に凝縮温度を計測する凝縮温度センサー16が設置されている。
また、切り替えスイッチ22はユニットベース5の前面に設置され、インバータ圧縮機21の回転数を制御する際に用いる閾値を変更するものである。
次に冷凍冷蔵ユニット20の動作を説明する。冷媒R600aはインバータ圧縮機21で圧縮され、凝縮器8で凝縮された後、キャピラリ9で減圧されて、蒸発器10へ送られる。そして、蒸発器10で蒸発された後、吸入管11を通ってインバータ圧縮機21へ還流する。このとき、キャピラリ9と吸入管11は熱交換されて、インバータ圧縮機21へ還流する冷媒の冷廃熱が回収される。
このとき、周囲温度30℃、冷凍室1の庫内温度−20℃の通常運転中における、冷媒R600aの凝縮温度は35〜40℃(4.6〜5.3気圧)、蒸発温度は−30〜−25℃(0.46〜0.58気圧)である。この凝縮温度と蒸発温度は冷媒R404Aを用いた従来の冷蔵庫と同等であるが、冷媒の飽和圧力が異なり、特に冷媒R600aでは圧縮比が大きくなる。この結果、理論効率は冷媒R600aが優れるが、インバータ圧縮機21を高い圧縮比から保護する観点で、その使用条件範囲が制約される。
図2で示したように、従来の圧縮機7および本実施例のインバータ圧縮機21の使用条件範囲は、一般の冷凍空調用圧縮機と同様に凝縮温度の上限は約60℃で制限される。しかし、冷媒R404Aを使用する従来の圧縮機7では蒸発温度−30℃以下でも凝縮温度の上限約60℃まで使用可能であるのに対して、冷媒R600aを使用する本実施例のインバータ圧縮機21では蒸発温度−20℃以下では圧縮比の限界約12を越えないように凝縮温度の上限が低く制限されている。
この結果、周囲温度30℃、冷凍室1の庫内温度−20℃の通常運転中における使用条件は、インバータ圧縮機21の使用条件範囲の境界付近に位置するため、インバータ圧縮機21の耐久性を確保する上でより精密な制御が要求される。また、圧縮比の限界付近では蒸発温度が低いためインバータ圧縮機21の仕事量が小さく、駆動回路(図示せず)のインバータ電流などが異常に大きくなることがないため、駆動回路(図示せず)の挙動から過負荷を検知することは困難である。
ここで、図3に示したように、制御手段Dは、庫内温度センサー15の指示値と、冷凍室1の庫内温度の設定値に基づいて、インバータ圧縮機21および凝縮用ファン12の制御を行う。例えば、庫内温度と庫内温度の設定値の差が所定値より大きい場合は所定時間毎にインバータ圧縮機21や凝縮用ファン12を増速する。一方、庫内温度と庫内温度の設定値の差が所定値より小さい場合は所定時間毎にインバータ圧縮機21や凝縮用ファン12を減速する。
これによって、庫内温度が設定値に近づいた場合にインバータ圧縮機21を極力最低速で運転することができるとともに、その増減速を速やかに行うことができる。また、インバータ圧縮機21の回転数を下げると、冷媒循環量が低下して蒸発温度が上昇するとともに凝縮温度が下降して、サイクル効率の向上と圧縮比の低減が同時に実現できる。
この場合、減圧手段としてキャピラリ9などの固定絞りを冷媒循環量の最大値に合わせて設計することが望ましい。インバータ圧縮機21の回転数を1/2〜1/3に下げると、減圧不足によって凝縮器出口に乾き度が発生する。この結果、蒸発温度が容易に上昇してサイクル効率の向上と圧縮比の低減が同時に実現できる。減圧手段として電動膨張弁などの可動絞りを用いて凝縮器出口に乾き度を0に調整すると、蒸発温度の低下と乾き度の低下が相殺されて固定絞りに比べてサイクル効率は同等を維持できるが、圧縮比の低減が実現できない。
また、図3に示したように、制御手段Eは、凝縮温度センサー16の指示値が冷凍室1の庫内温度によって決められる上限温度の規定値Aを越えると、制御手段Dに優先してインバータ圧縮機21を所定の待ち時間毎に減速して圧縮比を抑制するとともに、凝縮用ファン12を最高速で駆動する。さらに、凝縮温度センサー16の指示値が規定値Aを越えた時間割合が規定値Cを越えると、警報ランプ(図示せず)を点灯して使用者に報知する。警報ランプ(図示せず)を点灯することで、使用者に外気温度の異常な上昇や凝縮器8のフィルター(図示せず)の詰りなどに対する対応を促すものである。
これによって、冷却能力が必要な場合にインバータ圧縮機21を増速して高能力を確保するとともに、厨房環境内を漂う油滴やゴミなどで凝縮器8のフィルター(図示せず)が閉塞して凝縮温度が増大した場合には、優先してインバータ圧縮機21の回転数を抑制して圧縮比の増大を回避することができる。また、インバータ圧縮機21の回転数を抑制することで冷凍室1の庫内温度が上昇して使用者に注意を促すとともに、蒸発器10の蒸発温度が上昇して圧縮比がさらに低減する効果も期待できる。
なお、庫内温度によって決められる上限温度の規定値Aに換えて、蒸発温度から算出される上限温度の規定値Bを用いてもよい。サーミスタなどの温度センサーを蒸発器10に取り付けて蒸発温度を直接計測することで、着霜によって異常に蒸発温度が低下した場合でも、所定の圧縮比を越えないより正確な上限温度の規定値Bを算出することができる。
また、切り替えスイッチ22により制御手段Eで用いる規定値Aあるいは規定値Cを使用者が変更することができる。これにより、設置環境や温度検知手段などのバラツキに合わせて最適に設定でき、結果として、圧縮機回転数の過度な抑制による鈍冷や、凝縮器のフィルター掃除の不必要な警告表示を回避することができる。
なお、本実施の形態の凝縮温度センサー16を凝縮器8の凝縮開始位置の近傍に設けることが望ましい。一般に、高沸点冷媒を用いると蒸発圧力が負圧となるため、低圧配管がリークすると空気が流入してインバータ圧縮機21が過負荷でトリップし起動不能になる。凝縮開始位置の近傍に凝縮温度センサー16を設けると、空気が微量に流入した時点で吐出ガス温度が上昇して凝縮開始位置が下流側に移動し、凝縮温度に比べて著しく高い加熱ガスの温度を凝縮温度センサー16が検出する。この結果、インバータ圧縮機21の回転数が速やかに低下するので、蒸発圧力が上昇して空気の吸入を抑制することができる。
一方、凝縮温度センサー16を凝縮器8の出口に設けると、空気が微量に流入した時点で凝縮器8の上流側の温度が上昇するので、過冷却が発生して凝縮温度センサー16の指示値が凝縮温度よりも低下していく。結果として、凝縮温度の上昇による過負荷が検知できなくなるので、好ましくない。
なお、本実施の形態のインバータ圧縮機21は、従来の圧縮機7と同等の最大能力を出すように気筒容積を調整しているが、2台の圧縮機を用いて圧縮機7と同等の最大能力を出してもよい。冷媒R600aは冷媒R404Aに比べて体積能力がかなり小さいので、最大能力には限界がある。従って、特に高能力が必要な場合、家庭用冷蔵庫で使用される比較的安価な圧縮機を2台用いて最大能力を確保することが望ましい。
本発明にかかる冷凍冷蔵ユニットおよび冷蔵庫は、高沸点冷媒を用いて高効率化を図るとともに、圧縮比の上昇を抑制して圧縮機を保護することができるので、特に冷凍域で使用する各種冷蔵庫やショーケースなどの冷凍機器に適用できる。
本発明の実施の形態1による冷蔵庫の断面図 本発明の同実施の形態によるインバータ圧縮機の使用条件範囲を示す図 本発明の同実施の形態による冷蔵庫の制御ブロック図 従来の冷蔵庫の断面図 従来の冷蔵庫の制御ブロック図
符号の説明
1 冷凍室
5 ユニットベース
15 庫内温度センサー
16 凝縮温度センサー
20 冷凍冷蔵ユニット
21 インバータ圧縮機
22 切り替えスイッチ

Claims (6)

  1. 冷却運転時の蒸発圧力が負圧となる冷媒と、回転数可変型の圧縮機と、凝縮器、絞り装置、蒸発器、庫外ファン、庫内ファンとを備え、前記凝縮器の凝縮温度を検出する凝縮温度検出手段と、庫内温度を検出する庫内温度検出手段とを備え、前記庫内温度検出手段で検出した庫内温度から算出された上限温度の規定値Aより、前記凝縮温度検出手段で検出した凝縮温度が高い場合、所定時間毎に前記圧縮機の回転数を所定量低下することを特徴とする冷凍冷蔵ユニット。
  2. 冷却運転時の蒸発圧力が負圧となる冷媒と、回転数可変型の圧縮機と、凝縮器、絞り装置、蒸発器、庫外ファン、庫内ファンとを備え、前記凝縮器の凝縮温度を検出する凝縮温度検出手段と、前記蒸発器の蒸発温度を検出する蒸発温度検出手段とを備え、前記蒸発温度検出手段で検出した蒸発温度から算出された上限温度の規定値Bより、前記凝縮温度検出手段で検出した凝縮温度が高い場合、所定時間毎に前記圧縮機の回転数を所定量低下することを特徴とする冷凍冷蔵ユニット。
  3. 凝縮器の風上側に設置された凝縮器フィルターと、前記凝縮器フィルターが掃除を必要としていることを使用者に警告する制御および表示手段を備え、凝縮温度が規定値Aあるいは規定値Bを越えた時間割合が、規定値Cを越えた場合、前記凝縮器フィルターが掃除を必要としていることを使用者に警告することを特徴とする請求項1あるいは請求項2に記載の冷凍冷蔵ユニット。
  4. 凝縮温度検出手段を凝縮器の凝縮開始位置の近傍に設けたことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の冷凍冷蔵ユニット。
  5. 規定値Aあるいは規定値B、および/または規定値Cを表示基板等により手動で簡易に切り替えができることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の冷凍冷蔵ユニット。
  6. 請求項1から5のいずれか一項に記載の冷凍冷蔵ユニットを備えた冷蔵庫。
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