JP2006077829A - 車輪用軸受装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】
軽量・コンパクト化に加え、部品点数を削減して低コスト化を図ると共に、従動輪用と駆動輪用との共用化ができる車輪用軸受装置を提供する。
【解決手段】
外方部材1と内方部材2とを備え、この内方部材2を構成するハブ輪4と内輪部材5とが塑性結合により一体化された車輪用軸受装置において、内輪部材5の大径側の端面15に、円周方向に等配された複数の凹凸15aが形成されているので、この車輪用軸受装置を従動輪用として使用した場合は、その凹凸15aが回転速度検出装置としてのパルサギアGとなり、また、駆動輪用として使用した場合は、トルク伝達用のギアとなる。したがって、車輪用軸受装置の軽量・コンパクト化に加え、部品点数を削減して低コスト化が図れると共に、従動輪用と駆動輪用との共用化ができる車輪用軸受装置を提供することができる。
【選択図】図1
軽量・コンパクト化に加え、部品点数を削減して低コスト化を図ると共に、従動輪用と駆動輪用との共用化ができる車輪用軸受装置を提供する。
【解決手段】
外方部材1と内方部材2とを備え、この内方部材2を構成するハブ輪4と内輪部材5とが塑性結合により一体化された車輪用軸受装置において、内輪部材5の大径側の端面15に、円周方向に等配された複数の凹凸15aが形成されているので、この車輪用軸受装置を従動輪用として使用した場合は、その凹凸15aが回転速度検出装置としてのパルサギアGとなり、また、駆動輪用として使用した場合は、トルク伝達用のギアとなる。したがって、車輪用軸受装置の軽量・コンパクト化に加え、部品点数を削減して低コスト化が図れると共に、従動輪用と駆動輪用との共用化ができる車輪用軸受装置を提供することができる。
【選択図】図1
Description
本発明は、自動車等の車輪を回転自在に支承する車輪用軸受装置に関するもので、特に、従動輪用と駆動輪用の共用化を図った車輪用軸受装置に関する。
自動車等の車輪を回転自在に支承する車輪用軸受装置には、FR車の前輪、FF車の後輪といった従動輪を支持する車輪用軸受装置と、FR車の後輪、FF車の前輪、あるいは4WD車の全輪といった駆動輪を支持する車輪用軸受装置とがある。近年、こうした車輪用軸受装置は燃費向上のための軽量・コンパクト化が進んでいる。特に、駆動輪側の車輪用軸受装置においては、軽量・コンパクト化を狙って、ハブ輪を備えた軸受部と等速自在継手とをユニット化する傾向にあるが、一方では、軸受部と等速自在継手とが分離可能、すなわち、軸受部が予めサブユニット化され、組立工程で等速自在継手とワンタッチでユニット化できると共に、市場における補修点検時に、ユニット交換ではなく不具合のある一部の部品を交換することができる分離型の車輪用軸受装置も市場ニーズとしてある。
また、軽量・コンパクト化に加え、さらに部品点数を削減して低コスト化を図ると共に、アンチロックブレーキシステム(ABS)を制御して車輪の回転速度を検出するための回転速度検出装置が装着された車輪用軸受装置も市場ニーズとしてある。図9に示す車輪用軸受装置はその一例である。
この車輪用軸受装置は従動輪用であって、内方部材51と外方部材52およびこれら両部材間に収容された複列の転動体53とを備えている。内方部材51は、ハブ輪54と内輪55とからなる。
ハブ輪54は、一端部に車輪(図示せず)を取り付けるための車輪取付フランジ56を一体に有し、外周に内側転走面54aと、この内側転走面54aから軸方向に延びる小径段部54bが形成されている。内輪55は、外周に内側転走面55aが形成され、ハブ輪54の小径段部54bに圧入されている。そして、この小径段部54bの端部を径方向外方に塑性変形させて形成した加締部57によってハブ輪54に対して内輪55が軸方向に固定されている。
一方、外方部材52は、外周に懸架装置を構成するナックル(図示せず)に取り付けるための車体取付フランジ52bを一体に有し、内周に前記内側転走面54a、55aに対向する複列の外側転走面52a、52aが形成されている。そして、これら複列の外側転走面52a、52aと内側転走面54a、55a間に転動体53が保持器58を介して転動自在に収容されている。また、外方部材52の端部にはシール59およびカバー60が装着され、軸受内部に封入された潤滑グリースの漏洩と、外部から雨水やダスト等が軸受内に侵入するのを防止している。
ここで、ハブ輪54における小径段部54bの内周面は軸線にほぼ平行な平坦面とされた凹部61が形成され、この凹部61には、所定の軸方向長さを有し、かつ円周方向に等間隔の複数の凹凸61aが形成されてパルサギアGとされている。さらに、前記カバー60の中央部には孔部62が設けられ、この孔部62に装着されたセンサ63が前記凹部61に挿入されている。そして、センサ63の検出部63aが前記パルサギアGに対向するように配置され車輪の回転速度が検出される。これにより、車輪用軸受装置の軽量・コンパクト化に加え、部品点数を削減して低コスト化を図ることができる。
特開2000−211309号公報
こうした従来の車輪用軸受装置は、パルサギアGがハブ輪54に一体形成されているので、軽量・コンパクト化に加え、部品点数を削減して低コスト化を図ることができる特徴を備えているが、さらなる低コスト化および利便性向上のために、この従動輪側の車輪用軸受装置が駆動輪用としても共用することができれば望ましい。しかしながら、構造的にそれは致命的に難しい。何故なら、駆動軸となる等速自在継手(図示せず)が連結でき、かつ車輪の回転速度を検出する回転速度検出装置が内蔵できる構造となっていないからである。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、軽量・コンパクト化に加え、部品点数を削減して低コスト化を図ると共に、従動輪用と駆動輪用との共用化ができる車輪用軸受装置を提供することを目的としている。
係る目的を達成すべく、本発明のうち請求項1記載の発明は、内周に複列の外側転走面が形成された外方部材と、一端部に車輪取付フランジを一体に有し、外周に前記複列の外側転走面に対向する一方の内側転走面と、この内側転走面から軸方向に延びる円筒状の小径段部が形成されたハブ輪、およびこのハブ輪の小径段部に嵌合され、外周に前記複列の外側転走面に対向する他方の内側転走面が形成された内輪部材からなる内方部材と、この内方部材と前記外方部材との間に転動自在に収容された複列の転動体とを備え、前記ハブ輪と内輪部材の嵌合部で外径側の部材に硬化した凹凸部が形成され、内径側の部材を拡径させて前記凹凸部に食い込ませることにより、前記ハブ輪と内輪部材とが塑性結合された車輪用軸受装置において、前記内輪部材の大径側の端面または外周面に、円周方向に等配された複数の凹凸が形成されている構成を採用した。
このように、外方部材と内方部材とを備え、この内方部材を構成するハブ輪と内輪部材とが塑性結合により一体化された車輪用軸受装置において、内輪部材の大径側の端面または外周面に、円周方向に等配された複数の凹凸が形成されているので、この車輪用軸受装置を従動輪用として使用した場合は、その凹凸が回転速度検出装置としてのパルサギアとなり、また、駆動輪用として使用した場合は、等速自在継手に形成された凹凸に噛合してトルク伝達用のギアとなる。したがって、車輪用軸受装置の軽量・コンパクト化に加え、部品点数を削減して低コスト化が図れると共に、従動輪用と駆動輪用との共用化ができる車輪用軸受装置を提供することができる。
また、請求項2に記載の発明は、前記外方部材の端部にキャップ状のカバーが装着され、このカバーの底部にセンサが取り付けられると共に、このセンサの検出部を前記凹凸に所定のエアギャップを介して対峙させたので、部品点数を削減して低コスト化を図った従動輪側の回転速度検出装置付き車輪用軸受装置を提供することができる。
また、請求項3に記載の発明は、前記内方部材に等速自在継手の外側継手部材が内嵌され、この外側継手部材の肩部に前記凹凸に噛合する凹凸が形成されると共に、固定ボルトを介して前記内方部材と外側継手部材が軸方向に分離可能に締結されているので、軽量・コンパクト化を図った駆動輪側の車輪用軸受装置を提供することができる。
また、請求項4に記載の発明は、前記肩部から軸方向に突設された軸部が前記内方部材に所定の嵌め合いを介して嵌合されると共に、前記軸部に形成された雌ねじに前記固定ボルトが締結されているので、固定ボルトを締め付けるだけで内方部材に外側継手部材を容易に引き込むことができ、分解・組立の作業性が一段と向上する。
好ましくは、請求項5に記載の発明のように、前記外方部材と内輪部材との間に形成される環状空間にシールが介装され、このシールにエンコーダが接合されていれば、部品点数を増やすことなく駆動輪側の回転速度検出装置付き車輪用軸受装置を提供することができる。
本発明に係る車輪用軸受装置は、内周に複列の外側転走面が形成された外方部材と、一端部に車輪取付フランジを一体に有し、外周に前記複列の外側転走面に対向する一方の内側転走面と、この内側転走面から軸方向に延びる円筒状の小径段部が形成されたハブ輪、およびこのハブ輪の小径段部に嵌合され、外周に前記複列の外側転走面に対向する他方の内側転走面が形成された内輪部材からなる内方部材と、この内方部材と前記外方部材との間に転動自在に収容された複列の転動体とを備え、前記ハブ輪と内輪部材の嵌合部で外径側の部材に硬化した凹凸部が形成され、内径側の部材を拡径させて前記凹凸部に食い込ませることにより、前記ハブ輪と内輪部材とが塑性結合された車輪用軸受装置において、前記内輪部材の大径側の端面または外周面に、円周方向に等配された複数の凹凸が形成されているので、この車輪用軸受装置を従動輪用として使用した場合は、その凹凸が回転速度検出装置としてのパルサギアとなり、また、駆動輪用として使用した場合は、等速自在継手に形成された凹凸に噛合してトルク伝達用のギアとなる。したがって、車輪用軸受装置の軽量・コンパクト化に加え、部品点数を削減して低コスト化が図れると共に、従動輪用と駆動輪用との共用化ができる車輪用軸受装置を提供することができる。
内周に複列の外側転走面が形成された外方部材と、一端部に車輪取付フランジを一体に有し、外周に前記複列の外側転走面に対向する一方の内側転走面と、この内側転走面から軸方向に延びる円筒状の小径段部が形成されたハブ輪、およびこのハブ輪の小径段部に内嵌され、外周に前記複列の外側転走面に対向する他方の内側転走面が形成された内輪部材からなる内方部材と、この内方部材と前記外方部材との間に転動自在に収容された複列の転動体とを備え、前記ハブ輪の内周面に硬化した凹凸部が形成され、前記内輪部材の嵌合部を拡径させて前記凹凸部に食い込ませることにより、前記ハブ輪と内輪部材とが塑性結合された車輪用軸受装置において、前記内輪部材の大径側の端面に、円周方向に等配された複数の凹凸が形成され、この凹凸に所定のエアギャップを介して対峙させたセンサにより回転速度が検出されるパルサギアとした。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明に係る車輪用軸受装置の第1の実施形態を示す縦断面図、図2は、図1の要部側面図である。なお、以下の説明では、車両に組み付けた状態で車両の外側寄りとなる側をアウトボード側(図面左側)、中央寄り側をインボード側(図面右側)という。
図1は、本発明に係る車輪用軸受装置の第1の実施形態を示す縦断面図、図2は、図1の要部側面図である。なお、以下の説明では、車両に組み付けた状態で車両の外側寄りとなる側をアウトボード側(図面左側)、中央寄り側をインボード側(図面右側)という。
この車輪用軸受装置は従動輪用であって、外方部材1と内方部材2および両部材1、2間に介在された複列の転動体(ボール)3、3を備えている。外方部材1は、S53C等の炭素0.40〜0.80wt%を含む中炭素鋼からなり、外周に車体(図示せず)に取り付けるための車体取付フランジ1bを一体に有し、内周に複列の外側転走面1a、1aが形成されている。そして、この複列の外側転走面1a、1aに高周波焼入れによって表面硬さを58〜64HRCの範囲に硬化層が形成されている。
一方、内方部材2は、ハブ輪4と、このハブ輪4に内嵌された円筒状の内輪部材5とからなる。ハブ輪4は、S53C等の炭素0.40〜0.80wt%を含む中炭素鋼からなり、アウトボード側の端部に車輪を取り付けるための車輪取付フランジ6を一体に有し、この車輪取付フランジ6の周方向等配に複数のハブボルト7が植設されている。また、ハブ輪4の外周には、前記複列の外側転走面1a、1aに対向するアウトボード側の内側転走面4aと、この内側転走面4aから軸方向に延びる円筒状の小径段部4bが形成されている。そして、後述するアウトボード側のシール11が摺接するシールランド部から内側転走面4aおよび小径段部4bに亙って高周波焼入れによって表面硬さを58〜64HRCの範囲に硬化層が形成されている。これにより、車輪取付フランジ6の基部となるシールランド部は耐摩耗性が向上するばかりでなく、車輪取付フランジ6に負荷される回転曲げ荷重に対して充分な機械的強度を有し、ハブ輪4の耐久性が一層向上する。
内輪部材5は、S53C等の炭素0.40〜0.80wt%を含む中炭素鋼からなり、外周には、前記複列の外側転走面1a、1aに対向するインボード側の内側転走面5aと、この内側転走面5aからアウトボード側に延びる円筒部8が形成されている。この円筒部8は、ハブ輪4の小径段部4bに所定のシメシロを介して圧入されるインロウ部8aと、このインロウ部8aの端部に延設された嵌合部8bとからなる。そして、内側転走面5aからインロウ部8aに亙って高周波焼入れによって表面硬さを58〜64HRCの範囲に硬化層が形成されている。ここで、嵌合部8bは鍛造後の生のままとされている。
外方部材1の複列の外側転走面1a、1aと、これらに対向する複列の内側転走面4a、5a間には複列の転動体3、3が収容され、保持器10、10によって転動自在に保持されている。また、外方部材1のアウトボード側の端部にはシール11が、また、インボード側の端部にはカバー12がそれぞれ装着され、軸受内部に封入された潤滑グリースの漏洩と、外部から軸受内部に雨水やダスト等が侵入するのを防止している。なお、ここでは、転動体3としてボールを用いた複列のアンギュラ玉軸受を例示したが、これに限らず、例えば、円すいころを用いた複列の円すいころ軸受であっても良い。
ここで、ハブ輪4の内周には凹凸部13が形成され、熱処理によって表面硬さを54〜64HRCの範囲に硬化層が形成されている。熱処理としては、局部加熱ができ、硬化層深さの設定が比較的容易にできる高周波誘導加熱による焼入れが好適である。なお、凹凸部13はアヤメローレット状に形成され、旋削等により独立して形成された複数の環状溝と、ブローチ加工等により形成された複数の軸方向溝とを略直交させて構成した交叉溝、あるいは、互いに傾斜した螺旋溝で構成した交叉溝からなる。また、凹凸部13の凸部は良好な食い込み性を確保するために、その先端部が三角形状等の尖塔形状に形成されている。
そして、内輪部材5の肩部5bにハブ輪4の小径段部4bの端面が衝合され、突合せ状態になるまでハブ輪4に内輪部材5の円筒部8が内嵌される。さらに、この円筒部8における嵌合部8bの内径にマンドレル等の拡径治具を押し込んで嵌合部8bを拡径し、嵌合部8bをハブ輪4の凹凸部13に食い込ませてハブ輪4と内輪部材5とが一体に塑性結合されている。これにより、従来のようにナット等で強固に緊締して予圧量を管理する必要がないため、軽量・コンパクト化を図ることができると共に、ハブ輪4の強度・耐久性を向上させ、かつ長期間その予圧量を維持することができる。なお、ハブ輪4の開口端部にはエンドキャップ14が装着され、塑性結合部に雨水等が浸入してその部位が発錆するのを防止している。
本実施形態では、内輪部材5の大径側端面15に凹凸15aが形成されている。この凹凸15aは、図2に示すように、円周方向等間隔に複数形成されたパルサギア(フェイスギア)Gとされている。このパルサギアGは圧力角が30°以下に設定されている。
また、外方部材1の端部に装着されたカバー12は、オーステナイト系ステンレス鋼鈑(JIS規格のSUS304系等)、あるいは、防錆処理された冷間圧延鋼鈑(JIS規格のSPCC系等)からなり、プレス加工によってキャップ状に形成されている(図1参照)。このカバー12の底部12aには円筒状の装着部16が突設され、この装着部16にセンサ17が嵌挿されている。そして、センサ17の検出部17aが前記パルサギアGに所定の軸方向すきま(エアギャップ)を介して対峙するように配置され、車輪の回転速度が検出される。これにより、車輪用軸受装置の軽量・コンパクト化に加え、部品点数を削減して低コスト化を図ることができる。
図3は本発明に係る車輪用軸受装置の第2の実施形態を示す縦断面図、図4は、図3の要部拡大図である。なお、この実施形態は前述した実施形態(図1)を駆動輪用に適用したもので、同一部位、同一部品、あるいは同一の機能を有する部品、部位には同じ符号を付けて重複した説明を省略する。
この車輪用軸受装置は、前述した実施形態における車輪用軸受装置に等速自在継手18が軸方向に分離可能に連結されている。等速自在継手18は、外側継手部材19と継手内輪20、ケージ21、およびトルク伝達ボール22とからなる。外側継手部材19は、カップ状のマウス部23と、このマウス部23の底部をなす肩部24と、この肩部24から軸方向に突設された軸部25とを有している。マウス部23の内周には軸方向に延びる曲線状のトラック溝23aが形成されると共に、継手内輪20の外周には、このトラック溝23aに対応するトラック溝20aが形成されている。また、軸部25は、前記内輪部材5の内径に所定の嵌め合いを介して内嵌されている。
本実施形態では、外側継手部材19の肩部24に凹凸24aが形成されている。この凹凸24aは、円周方向等間隔に複数形成されたフェイスギアFとされている。このフェイスギアFは、前記内輪部材5の大径側端面15に形成されたパルサギアGに噛合して回転トルクを伝達する。また、外側継手部材19の軸部25には雌ねじ25aが形成され、固定ボルト26をこの雌ねじ25aに締結することにより、車輪用軸受装置と等速自在継手18とが軸方向に分離可能に結合される。これにより、固定ボルト26を締め付けるだけで内方部材2に外側継手部材19を容易に引き込むことができ、分解・組立の作業性が一段と向上する。
本実施形態では、前述した従動輪用の車輪用軸受装置(図1)における回転速度検出装置としてのパルサギアGをトルク伝達用のフェイスギアとして使用することができる。したがって、車輪用軸受装置の軽量・コンパクト化に加え、部品点数を削減して低コスト化が図れると共に、従動輪用と駆動輪用との共用化ができる車輪用軸受装置を提供することができる。
また、外方部材1と内輪部材5との間に形成される環状空間にはシール27が介装されている。このシール27は、図4に拡大して示すように、外方部材1と内輪部材5にそれぞれ装着された第1および第2の環状のシール板28、29を有している。これらのシール板28、29は、強磁性体の鋼鈑、例えば、フェライト系のステンレス鋼鈑(JIS規格のSUS430系等)や、防錆処理された冷間圧延鋼鈑(JIS規格のSPCC系等)をプレス加工によって断面L字状に形成されて互いに対向している。そして、それぞれ円筒部28a、29aと立板部28b、29bとからなる。
第2のシール板29の立板部29bには、軸受外方側に磁性体粉が混入されたエンコーダ30が一体に加硫接着されている。このエンコーダ30は、ゴム等からなるエラストマにフェライト等からなる強磁性体粉を混入させ、周方向に交互に磁極N、Sが所定のピッチとなるように着磁されて磁気ロータリエンコーダを構成している。
第1のシール板28には、第2のシール板29の立板部29bに摺接するサイドリップ31aと円筒部29aに摺接するラジアルリップ31b、31cを有するシール部材31が一体に加硫接着されている。そして、第1のシール板28の円筒部28aと、第2のシール板29の立板部29b先端とを僅かな径方向すきまを介して対峙させ、このすきまでラビリンスシール32を構成している。前記エンコーダ30には所定の軸方向すきま(エアギャップ)を介してセンサ17の検出部17aが対峙して車輪の回転数を検出する。
図5は本発明に係る車輪用軸受装置の第3の実施形態を示す縦断面図である。なお、この実施形態は前述した第1の実施形態(図1)の変形例で、この第1の実施形態と同一部位、同一部品、あるいは同一の機能を有する部品、部位には同じ符号を付けて重複した説明を省略する。
この車輪用軸受装置は従動輪用であって、外方部材1と内方部材33および両部材1、33間に介在された複列の転動体3、3を備えている。内方部材33は、ハブ輪34と、このハブ輪34に外嵌された内輪部材35とからなる。
ハブ輪34は、S53C等の炭素0.40〜0.80wt%を含む中炭素鋼からなり、外周には、外方部材1の複列の外側転走面1a、1aに対向するアウトボード側の内側転走面34aと、この内側転走面34aから軸方向に延びる円筒部36が形成されている。この円筒部36は、インロウ部36aと、このインロウ部36aの端部に延設された嵌合部36bとからなる。そして、アウトボード側のシール11が摺接するシールランド部から内側転走面34aおよびインロウ部36aに亙って高周波焼入れによって表面硬さを58〜64HRCの範囲に硬化層が形成されている。ここで、嵌合部36bは鍛造後の生のままとされている。
内輪部材35はSUJ2等の高炭素クロム軸受鋼からなり、外周には、複列の外側転走面1a、1aに対向するインボード側の内側転走面35aと、この内側転走面35aからアウトボード側に延びる小径段部35bが形成され、内周には凹凸部13が形成されている。また、小径段部35bは、ハブ輪34のインロウ36aに所定のシメシロを介して圧入されている。そして、内輪部材35はズブ焼入れにより芯部まで58〜64HRCの範囲で硬化処理されている。
ここで、ハブ輪34の肩部34bに内輪部材35の小径段部35bの端面が衝合され、突合せ状態になるまでハブ輪34に内輪部材35が外嵌される。そして、ハブ輪34の円筒部36における嵌合部36bの内径にマンドレル等の拡径治具を押し込んで嵌合部36bを拡径し、嵌合部36bを内輪部材35の凹凸部13に食い込ませてハブ輪34と内輪部材35とが一体に塑性結合されている。また、内輪部材35の大径側端面15には円周方向等間隔に複数の凹凸15aが形成され、パルサギア(フェイスギア)Gとされている。
また、センサ17がカバー12の底部12aに装着され、その検出部17aがパルサギアGに所定の軸方向すきま(エアギャップ)を介して対峙して車輪の回転速度が検出される。これにより、前述した実施形態と同様、車輪用軸受装置の軽量・コンパクト化に加え、部品点数を削減して低コスト化を図ることができる。
図6は本発明に係る車輪用軸受装置の第4の実施形態を示す縦断面図である。なお、この実施形態は前述した第3の実施形態(図5)を駆動輪用に適用したもので、前述した実施形態と同一部位、同一部品、あるいは同一の機能を有する部品、部位には同じ符号を付けて重複した説明を省略する。
この車輪用軸受装置は、前述した第3の実施形態における車輪用軸受装置に等速自在継手18が軸方向に分離可能に連結されている。本実施形態では、外側継手部材19の肩部24に円周方向等間隔に複数の凹凸24aが形成されフェイスギアFとされている。このフェイスギアFは、前記内輪部材35の大径側端面15に形成されたパルサギア(フェイスギア)Gに噛合して回転トルクを伝達する。すなわち、前述した従動輪用の車輪用軸受装置(図5)における回転速度検出装置としてのパルサギアGをトルク伝達用のフェイスギアとして使用することができる。したがって、車輪用軸受装置の軽量・コンパクト化に加え、部品点数を削減して低コスト化が図れると共に、従動輪用と駆動輪用との共用化ができる車輪用軸受装置を提供することができる。
図7は本発明に係る車輪用軸受装置の第5の実施形態を示す縦断面図である。なお、この実施形態は前述した第3の実施形態(図5)と基本的にはパルサギアの構成が異なるのみで、その他同一部位、同一部品、あるいは同一の機能を有する部品、部位には同じ符号を付けて重複した説明を省略する。
この車輪用軸受装置は従動輪用であって、外方部材1と内方部材37および両部材1、37間に介在された複列の転動体3、3を備えている。内方部材37は、ハブ輪34と、このハブ輪34に外嵌された内輪部材38とからなる。
内輪部材38はSUJ2等の高炭素クロム軸受鋼からなり、外周には、外方部材1の複列の外側転走面1a、1aに対向するインボード側の内側転走面35aと、この内側転走面35aからアウトボード側に延びる小径段部35bが形成される。また、内周には凹凸部13が形成され、ズブ焼入れにより芯部まで58〜64HRCの範囲で硬化処理されている。
ここで、内輪部材38の大径側外周面39には円周方向等間隔に複数の凹凸39aが形成され、パルサギア(外歯のセレーション)Gとされている。そして、センサ17がカバー12の底部12aに装着され、その検出部17aがパルサギアGに径方向すきま(エアギャップ)を介して対峙して車輪の回転速度が検出される。これにより、前述した実施形態と同様、車輪用軸受装置の軽量・コンパクト化に加え、部品点数を削減して低コスト化を図ることができる。
図8は本発明に係る車輪用軸受装置の第6の実施形態を示す縦断面図である。なお、この実施形態は前述した第5の実施形態(図7)を駆動輪用に適用したもので、前述した実施形態と同一部位、同一部品、あるいは同一の機能を有する部品、部位には同じ符号を付けて重複した説明を省略する。
この車輪用軸受装置は、前述した第5の実施形態における車輪用軸受装置に等速自在継手40が軸方向に分離可能に連結されている。等速自在継手40は、外側継手部材41と継手内輪20、ケージ21、およびトルク伝達ボール22とからなる。外側継手部材41は、カップ状のマウス部23と、このマウス部23の底部をなす肩部42と、この肩部42から軸方向に突設された軸部25とを有している。
ここで、外側継手部材41の肩部42には軸線にほぼ平行で、かつ平坦面からなる内周面を有する凹部43が形成され、この凹部43には、所定の軸方向長さを有し、かつ円周方向に等間隔の複数の凹凸43aが形成されて内歯のセレーション(またはスプライン)Sとされている。このセレーションSは、前記内輪部材38の大径側外周面39に形成されたパルサギアGに噛合して回転トルクを伝達する。なお、このセレーションSは、従来のようにハブ輪の内周面に形成されたセレーションと異なり、大径部に形成されているので歯数を多く設定することができる。したがって、従来のセレーションよりも軸方向に短縮して形成することができ、一層の軽量・コンパクト化ができる。
本実施形態では、前述した従動輪用の車輪用軸受装置(図7)における回転速度検出装置としてのパルサギアGを、トルク伝達用の外歯のセレーションとして使用することができる。したがって、車輪用軸受装置の軽量・コンパクト化に加え、部品点数を削減して低コスト化が図れると共に、従動輪用と駆動輪用との共用化ができる車輪用軸受装置を提供することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明を行ったが、本発明はこうした実施の形態に何等限定されるものではなく、あくまで例示であって、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、さらに種々なる形態で実施し得ることは勿論のことであり、本発明の範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲に記載の均等の意味、および範囲内のすべての変更を含む。
本発明に係る車輪用軸受装置は、外方部材と内方部材とを備え、この内方部材を構成するハブ輪と内輪部材とが塑性結合により一体化された車輪用軸受装置に適用することができる。
1・・・・・・・・・・・・・・・・外方部材
1a・・・・・・・・・・・・・・・外側転走面
1b・・・・・・・・・・・・・・・車体取付フランジ
2、33、37・・・・・・・・・・内方部材
3・・・・・・・・・・・・・・・・転動体
4、34・・・・・・・・・・・・・ハブ輪
4a、5a、34a、35a・・・・内側転走面
4b、35b・・・・・・・・・・・小径段部
5、35、38・・・・・・・・・・内輪部材
5b、24、34b、42・・・・・肩部
6・・・・・・・・・・・・・・・・車輪取付フランジ
7・・・・・・・・・・・・・・・・ハブボルト
8、28a、29a、36・・・・・円筒部
8a、36a・・・・・・・・・・・インロウ部
8b、36b・・・・・・・・・・・嵌合部
10・・・・・・・・・・・・・・・保持器
11・・・・・・・・・・・・・・・アウトボード側のシール
12・・・・・・・・・・・・・・・カバー
12a・・・・・・・・・・・・・・底部
13・・・・・・・・・・・・・・・凹凸部
14・・・・・・・・・・・・・・・エンドキャップ
15・・・・・・・・・・・・・・・大径側端面
15a、24a、39a、43a・・凹凸
16・・・・・・・・・・・・・・・装着部
17・・・・・・・・・・・・・・・センサ
17a・・・・・・・・・・・・・・検出部
18、40・・・・・・・・・・・・等速自在継手
19、41・・・・・・・・・・・・外側継手部材
20・・・・・・・・・・・・・・・継手内輪
20a、23a・・・・・・・・・・トラック溝
21・・・・・・・・・・・・・・・ケージ
22・・・・・・・・・・・・・・・トルク伝達ボール
23・・・・・・・・・・・・・・・マウス部
25・・・・・・・・・・・・・・・軸部
25a・・・・・・・・・・・・・・雌ねじ
26・・・・・・・・・・・・・・・固定ボルト
27・・・・・・・・・・・・・・・インボード側のシール
28・・・・・・・・・・・・・・・第1のシール板
28b、29b・・・・・・・・・・立板部
29・・・・・・・・・・・・・・・第2のシール板
30・・・・・・・・・・・・・・・エンコーダ
31・・・・・・・・・・・・・・・シール部材
31a・・・・・・・・・・・・・・サイドリップ
31b、31c・・・・・・・・・・ラジアルリップ
32・・・・・・・・・・・・・・・ラビリンスシール
39・・・・・・・・・・・・・・・大径側外周面
43・・・・・・・・・・・・・・・凹部
51・・・・・・・・・・・・・・・内方部材
52・・・・・・・・・・・・・・・外方部材
52a・・・・・・・・・・・・・・外側転走面
52b・・・・・・・・・・・・・・車体取付フランジ
53・・・・・・・・・・・・・・・転動体
54・・・・・・・・・・・・・・・ハブ輪
54a、55a・・・・・・・・・・内側転走面
54b・・・・・・・・・・・・・・小径段部
55・・・・・・・・・・・・・・・内輪
56・・・・・・・・・・・・・・・車輪取付フランジ
57・・・・・・・・・・・・・・・加締部
58・・・・・・・・・・・・・・・保持器
59・・・・・・・・・・・・・・・シール
60・・・・・・・・・・・・・・・カバー
61・・・・・・・・・・・・・・・凹部
61a・・・・・・・・・・・・・・凹凸
62・・・・・・・・・・・・・・・孔部
63・・・・・・・・・・・・・・・センサ
63a・・・・・・・・・・・・・・検出部
F・・・・・・・・・・・・・・・・フェイスギア
G・・・・・・・・・・・・・・・・パルサギア
S・・・・・・・・・・・・・・・・セレーション
1a・・・・・・・・・・・・・・・外側転走面
1b・・・・・・・・・・・・・・・車体取付フランジ
2、33、37・・・・・・・・・・内方部材
3・・・・・・・・・・・・・・・・転動体
4、34・・・・・・・・・・・・・ハブ輪
4a、5a、34a、35a・・・・内側転走面
4b、35b・・・・・・・・・・・小径段部
5、35、38・・・・・・・・・・内輪部材
5b、24、34b、42・・・・・肩部
6・・・・・・・・・・・・・・・・車輪取付フランジ
7・・・・・・・・・・・・・・・・ハブボルト
8、28a、29a、36・・・・・円筒部
8a、36a・・・・・・・・・・・インロウ部
8b、36b・・・・・・・・・・・嵌合部
10・・・・・・・・・・・・・・・保持器
11・・・・・・・・・・・・・・・アウトボード側のシール
12・・・・・・・・・・・・・・・カバー
12a・・・・・・・・・・・・・・底部
13・・・・・・・・・・・・・・・凹凸部
14・・・・・・・・・・・・・・・エンドキャップ
15・・・・・・・・・・・・・・・大径側端面
15a、24a、39a、43a・・凹凸
16・・・・・・・・・・・・・・・装着部
17・・・・・・・・・・・・・・・センサ
17a・・・・・・・・・・・・・・検出部
18、40・・・・・・・・・・・・等速自在継手
19、41・・・・・・・・・・・・外側継手部材
20・・・・・・・・・・・・・・・継手内輪
20a、23a・・・・・・・・・・トラック溝
21・・・・・・・・・・・・・・・ケージ
22・・・・・・・・・・・・・・・トルク伝達ボール
23・・・・・・・・・・・・・・・マウス部
25・・・・・・・・・・・・・・・軸部
25a・・・・・・・・・・・・・・雌ねじ
26・・・・・・・・・・・・・・・固定ボルト
27・・・・・・・・・・・・・・・インボード側のシール
28・・・・・・・・・・・・・・・第1のシール板
28b、29b・・・・・・・・・・立板部
29・・・・・・・・・・・・・・・第2のシール板
30・・・・・・・・・・・・・・・エンコーダ
31・・・・・・・・・・・・・・・シール部材
31a・・・・・・・・・・・・・・サイドリップ
31b、31c・・・・・・・・・・ラジアルリップ
32・・・・・・・・・・・・・・・ラビリンスシール
39・・・・・・・・・・・・・・・大径側外周面
43・・・・・・・・・・・・・・・凹部
51・・・・・・・・・・・・・・・内方部材
52・・・・・・・・・・・・・・・外方部材
52a・・・・・・・・・・・・・・外側転走面
52b・・・・・・・・・・・・・・車体取付フランジ
53・・・・・・・・・・・・・・・転動体
54・・・・・・・・・・・・・・・ハブ輪
54a、55a・・・・・・・・・・内側転走面
54b・・・・・・・・・・・・・・小径段部
55・・・・・・・・・・・・・・・内輪
56・・・・・・・・・・・・・・・車輪取付フランジ
57・・・・・・・・・・・・・・・加締部
58・・・・・・・・・・・・・・・保持器
59・・・・・・・・・・・・・・・シール
60・・・・・・・・・・・・・・・カバー
61・・・・・・・・・・・・・・・凹部
61a・・・・・・・・・・・・・・凹凸
62・・・・・・・・・・・・・・・孔部
63・・・・・・・・・・・・・・・センサ
63a・・・・・・・・・・・・・・検出部
F・・・・・・・・・・・・・・・・フェイスギア
G・・・・・・・・・・・・・・・・パルサギア
S・・・・・・・・・・・・・・・・セレーション
Claims (5)
- 内周に複列の外側転走面が形成された外方部材と、
一端部に車輪取付フランジを一体に有し、外周に前記複列の外側転走面に対向する一方の内側転走面と、この内側転走面から軸方向に延びる円筒状の小径段部が形成されたハブ輪、およびこのハブ輪の小径段部に嵌合され、外周に前記複列の外側転走面に対向する他方の内側転走面が形成された内輪部材からなる内方部材と、
この内方部材と前記外方部材との間に転動自在に収容された複列の転動体とを備え、
前記ハブ輪と内輪部材の嵌合部で外径側の部材に硬化した凹凸部が形成され、内径側の部材を拡径させて前記凹凸部に食い込ませることにより、前記ハブ輪と内輪部材とが塑性結合された車輪用軸受装置において、
前記内輪部材の大径側の端面または外周面に、円周方向に等配された複数の凹凸が形成されていることを特徴とする車輪用軸受装置。 - 前記外方部材の端部にキャップ状のカバーが装着され、このカバーの底部にセンサが取り付けられると共に、このセンサの検出部を前記凹凸に所定のエアギャップを介して対峙させた請求項1に記載の車輪用軸受装置。
- 前記内方部材に等速自在継手の外側継手部材が内嵌され、この外側継手部材の肩部に前記凹凸に噛合する凹凸が形成されると共に、固定ボルトを介して前記内方部材と外側継手部材が軸方向に分離可能に締結されている請求項1に記載の車輪用軸受装置。
- 前記肩部から軸方向に突設された軸部が前記内方部材に所定の嵌め合いを介して嵌合されると共に、前記軸部に形成された雌ねじに前記固定ボルトが締結されている請求項3に記載の車輪用軸受装置。
- 前記外方部材と内輪部材との間に形成される環状空間にシールが介装され、このシールにエンコーダが接合されている請求項3または4に記載の車輪用軸受装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004260572A JP2006077829A (ja) | 2004-09-08 | 2004-09-08 | 車輪用軸受装置 |
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JP2004260572A JP2006077829A (ja) | 2004-09-08 | 2004-09-08 | 車輪用軸受装置 |
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Family Applications (1)
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JP2004260572A Pending JP2006077829A (ja) | 2004-09-08 | 2004-09-08 | 車輪用軸受装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007320471A (ja) * | 2006-06-02 | 2007-12-13 | Jtekt Corp | ハブユニット |
JP2008044496A (ja) * | 2006-08-14 | 2008-02-28 | Jtekt Corp | 車軸用軸受装置 |
JP2008082397A (ja) * | 2006-09-26 | 2008-04-10 | Jtekt Corp | 駆動力伝達装置 |
JP2009079675A (ja) * | 2007-09-26 | 2009-04-16 | Jtekt Corp | 車輪支持装置 |
JP2009248594A (ja) * | 2008-04-01 | 2009-10-29 | Ntn Corp | 車輪用軸受装置 |
US8210752B2 (en) | 2007-09-26 | 2012-07-03 | Jtekt Corporation | Wheel supporting device |
-
2004
- 2004-09-08 JP JP2004260572A patent/JP2006077829A/ja active Pending
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US8746431B2 (en) | 2006-09-26 | 2014-06-10 | Jtekt Corporation | Power transmission device |
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