JP2006076899A - 乳化剤形の皮膚外用剤 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 1)アルギン酸の多価アルコールエステルと、2)アルギン酸及び/又はその塩と、3)リン脂質とを皮膚外用剤に含有させる。前記アルギン酸の多価アルコールエステルとしては、エステル化度が70%以上であり、1%水溶液に於ける粘度が、20℃の測定条件において、100mPascal秒以下であるものが好ましく、前記アルギン酸の多価アルコールエステルとしては、アルギン酸プロピレングリコールエステルが好ましい。前記アルギン酸及び/又はその塩として、アルギン酸カルシウムを含有することが好ましい。
【選択図】 なし
Description
(1)1)アルギン酸の多価アルコールエステルと、2)アルギン酸及び/又はその塩と、3)リン脂質とを含有することを特徴とする、皮膚外用剤。
(2)前記アルギン酸の多価アルコールエステルが、エステル化度が70%以上であり、1%水溶液に於ける粘度が、20℃の測定条件において、100mPascal秒以下であることを特徴とする、(1)に記載の皮膚外用剤。
(3)前記アルギン酸の多価アルコールエステルが、アルギン酸プロピレングリコールエステルであることを特徴とする、(1)又は(2)に記載の皮膚外用剤。
(4)前記アルギン酸及び/又はその塩として、アルギン酸カルシウムを含有することを特徴とする、(1)〜(3)何れか1項に記載の皮膚外用剤。
(5)前記リン脂質として、リゾリン脂質を含有することを特徴とする、(1)〜(4)何れか1項に記載の皮膚外用剤。
(6)前記リン脂質が、リゾレシチン(水酸化レシチン)であることを特徴とする、(1)〜(5)何れか1項に記載の皮膚外用剤。
(7)乳化化粧料であることを特徴とする、(1)〜(6)何れか1項に記載の皮膚外用剤。
(8)ポリオキシエチレン付加型非イオン界面活性剤を実質的に含有しないことを特徴とする、(1)〜(7)何れか1項に記載の皮膚外用剤。
本発明の乳化組成物は、アルギン酸の多価アルコールのエステルを必須成分として含有する。ここで、アルギン酸の多価アルコールのエステルを構成する多価アルコールとしては、皮膚外用剤などで使用されているものであれば特段の限定なく使用することが出来、炭素数2〜4のものが好ましく、エーテル結合を持たないものが好ましい。具体的には、プロピレングリコール、グリセリン、1,3−ブタンジオール、エチレングリコール等が好ましく例示でき、中でも親水性と親油性のバランスから、プロピレングリコールが特に好ましく例示できる。これらのアルギン酸の多価アルコールのエステルは何れも既知化合物であり、その製造方法は既に知られている。かかるアルギン酸の多価アルコールのエステルの製造法としては、アルギン酸ナトリウム等のアルギン酸の塩と、対応する多価アルコールのモノハロゲン化物を、アルカリ存在下反応させることが例示できる。例えば、アルギン酸プロピレングリコール エステルであれば、アルギン酸ナトリウムと1−クロル−2−プロパノールを含水アルコール中で炭酸カリウムなどを存在させて反応させればよいし、アルギン酸グリセリルエステルであれば、前記の反応の1−クロル−ープロパノールを1−クロル−2,3−プロパンジオールに代えて同様に処理すれば製造することが出来る。本発明の皮膚外用剤で使用できるアルギン酸の多価アルコールエステルとしては、の特性を有するものが好ましい。
1)エステル化度が70%以上、より好ましくは80%以上であること。
2)1%水溶液の水溶液の20℃における粘度がB型粘度計で1号ローターでの測定で、10〜100mPascal・秒、より好ましくは10〜30mPascal・秒であること。
本発明の皮膚外用剤は、必須成分としてリン脂質を含有することを特徴とする。かかるリン脂質は、本発明の皮膚外用剤に於いて、乳化状態を安定化するとともに、のびなどの使用性、塗布後の皮膜感の緩和などの使用感を向上せしめる作用を有する。本発明の皮膚外用剤に於いては、リン脂質であれば特段の限定無く使用することが出来、例えば、レシチン、ホスファチジルイノシトール、ホスファチジルグリセロール、ホスファチジルエタノールアミン、ホスファチジル酸或いはこれらのリゾ体が好ましく例示できる。かかるリン脂質は、天然型であっても、水素添加されていても良い。この様なリン脂質としては、アシル基が1個のみのリゾリン脂質が好ましく、リゾレシチン(水酸化レシチン)が特に好ましい。本発明の皮膚外用剤に於いては、かかるリン脂質は唯一種を含有することも出来るし、二種以上を組み合わせて含有させることも出来る。本発明の皮膚外用剤に於ける、かかるリン脂質の好ましい含有量は、総量で0.1〜10質量%であり、より好ましくは0.2〜5質量%である。これは、含有量が少なすぎると前記効果を奏さない場合が存し、多すぎても効果が頭打ちになったり、系の安定性を却って損ねたりする場合が存するためである。
本発明の皮膚外用剤は、前記必須成分を含有し、乳化剤形であることを特徴とする。かかる乳化剤形に於ける乳化の形態としては、外相に水相が存する乳化剤形が好ましく、この様な形態の単純エマルション、複合エマルションの何れもが適用可能であるが、単純エマルションである、O/W乳化剤形(水中油乳化剤形)が特に好ましく例示できる。本発明の、皮膚外用剤では、その開発主旨から、界面活性剤の含有量は出来る限り低減することが好ましく、少なくとも環境負荷の少ない0.5質量以下であることが好ましく、界面活性剤フリーであることがより好ましい。本発明の皮膚外用剤では、更にアルギン酸を0.01〜1質量%、より好ましくは0.05〜0.5質量%含有し、これをゲル化させることが安定性の向上の見地から好ましい。又、かかるアルギン酸をゲル化するための金属塩をアルギン酸の1/10質量倍加えることが好ましい。この様な金属塩としては、カルシウムやマグネシウムの塩が好ましく例示できる。塩は塩化物の形態が特に好ましい。
アルギン酸プロピレングリコールエステル
(「キミロイドNLS−K」) 1.5質量%
アルギン酸ナトリウム 0.1質量%
1,3−ブタンジオール 5 質量%
ロ)
水 77.8質量%
1%塩化カルシウム水溶液 0.1質量%
ハ)
スクワラン 15 質量%
リゾレシチン 0.5質量%
化粧料1について、その経時安定性をエージングボックス(AG;40℃で24時間→24時間かけて5℃まで降温→5℃で24時間→24時間かけて40℃まで昇温を1サイクルとする周期的温度変化室)に3ヶ月保存して調べた。比較例1としては、リゾレシチンを水に置換したものを用いた。1ヶ月の保存後、化粧料1には全く変化は認められなかったが、比較例1については、僅かに離漿が認められた。3ヶ月の保存後では、化粧料1には全く変化は見られなかったが、比較例1には1mm程度の離漿が認められた。
イ)
アルギン酸プロピレングリコールエステル
(「キミロイドNLS−K」) 1.5質量%
アルギン酸ナトリウム 0.1質量%
1,3−ブタンジオール 5 質量%
ロ)
水 77.8質量%
1%塩化カルシウム水溶液 0.1質量%
ハ)
スクワラン 15 質量%
表1に記載の成分 0.5質量%
アルギン酸グリセリンエステル 1.5質量%
アルギン酸ナトリウム 0.1質量%
1,3−ブタンジオール 5 質量%
ロ)
水 77.8質量%
1%塩化カルシウム水溶液 0.1質量%
ハ)
スクワラン 15 質量%
リゾレシチン 0.5質量%
アルギン酸プロピレングリコールエステル
(「キミロイドLV」) 1.5質量%
アルギン酸ナトリウム 0.1質量%
1,3−ブタンジオール 5 質量%
ロ)
水 76.8質量%
テルビナフィン塩酸塩 1 質量%
1%塩化カルシウム水溶液 0.1質量%
ハ)
スクワラン 15 質量%
リゾレシチン 0.5質量%
Claims (8)
- 1)アルギン酸の多価アルコールエステルと、2)アルギン酸及び/又はその塩と、3)リン脂質とを含有することを特徴とする、皮膚外用剤。
- 前記アルギン酸の多価アルコールエステルが、エステル化度が70%以上であり、1%水溶液に於ける粘度が、20℃の測定条件において、100mPascal秒以下であることを特徴とする、請求項1に記載の皮膚外用剤。
- 前記アルギン酸の多価アルコールエステルが、アルギン酸プロピレングリコールエステルであることを特徴とする、請求項1又は2に記載の皮膚外用剤。
- 前記アルギン酸及び/又はその塩として、アルギン酸カルシウムを含有することを特徴とする、請求項1〜3何れか1項に記載の皮膚外用剤。
- 前記リン脂質として、リゾリン脂質を含有することを特徴とする、請求項1〜4何れか1項に記載の皮膚外用剤。
- 前記リン脂質が、リゾレシチン(水酸化レシチン)であることを特徴とする、請求項1〜5何れか1項に記載の皮膚外用剤。
- 乳化化粧料であることを特徴とする、請求項1〜6何れか1項に記載の皮膚外用剤。
- ポリオキシエチレン付加型非イオン界面活性剤を実質的に含有しないことを特徴とする、請求項1〜7何れか1項に記載の皮膚外用剤。
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JP2004260349A JP2006076899A (ja) | 2004-09-08 | 2004-09-08 | 乳化剤形の皮膚外用剤 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006016325A (ja) * | 2004-06-30 | 2006-01-19 | Shiseido Co Ltd | 毛髪化粧料 |
JP2008255044A (ja) * | 2007-04-04 | 2008-10-23 | Pola Chem Ind Inc | 乳化剤形の皮膚外用剤 |
-
2004
- 2004-09-08 JP JP2004260349A patent/JP2006076899A/ja active Pending
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JP2006016325A (ja) * | 2004-06-30 | 2006-01-19 | Shiseido Co Ltd | 毛髪化粧料 |
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