JP2006076899A5 - - Google Patents

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乳化組成物は、水性成分と油性成分が、連続相と乳化粒子に分かれて含有される為、油溶性成分の担体としても、水溶性成分の担体としても好適である為、複数の有効成分を含有する、化粧料や皮膚外用医薬などの分野で有用な製剤として使用されている。この様な乳化組成物は、成分としては、主として親水性成分、油性成分及び界面活性剤から構成されている。中でも界面活性剤は、互いには混じらない親水性成分と油性成分とを均一な分散状態に分散させるには必須の成分である。界面活性剤としては、石けんやアルキル硫酸エステル塩などのアニオン界面活性剤やポリオキシエチレン付加型、或いは多価アルコールの部分エステル型の非イオン界面活性剤が、皮膚外用剤の分野では広く使用されている。この内、アニオン界面活性剤には、一時刺激性の面で改善すべきがあり、非イオン界面活性剤では、経時的なホルマリン発生の面で改善すべき点があった。更に、生分解されにくい特性から、環境科学的には、「持続可能な発展」の京都議定書の主旨とは相容れない面があり、改善される余地を残している。この為、界面活性剤を使用しない乳化系の開発が、皮膚外用剤の分野では長年の課題となっていた。この様な背景から、本発明者らは、アルギン酸の塩、アルギン酸の多価アルコールのエステル及び塩を用いることにより、界面活性剤フリーの水中油乳化系が具現化出来ることを見出した(例えば、特許文献1を参照)この技術においては、アルギン酸の塩を必須成分として用いているが、この成分の持っている被膜性が、化粧膜をフレーキングさせたりする場合が存し、その改良が望まれるようになっていた。加えて、安定性も、実用的には問題が存しないものの、特に、高温域での安定性について更なる向上が望まれていたと言える。
一方、アルギン酸の多価アルコールエステルとしては、アルギン酸プロピレングリコール、アルギン酸グリセリンなどが知られており、乳化剤形などで使用されている(例えば、特許文献1或いは特許文献2を参照)又、リン脂質の一種である、水酸化レシチンはレシチン同様、天然乳化素材として、皮膚外用剤で使用されている(例えば、特許文献3、特許文献4、特許文献5を参照)しかしながら、1)アルギン酸の多価アルコールエステルと、2)アルギン酸及び/又はその塩と、3)リン脂質とを含有する皮膚外用剤は
全く知られていないし、この様な構成を取る皮膚外用剤が、アルギン酸及び/又はその塩とアルギン酸の多価アルコールエステルとの組合せで乳化された皮膚外用剤に比して、優れた経時安定性を有することは全く知られていない。
本発明は、この様な状況下為されたものであり、皮膚外用剤に於いて、アルギン酸多価アルコールエステル・アルギン酸塩乳化系での、乳化成物の物理化学的特性を向上させることを課題とする。
この様な状況に鑑みて、本発明者らは、アルギン酸多価アルコールエステル・アルギン酸塩乳化系に於いて、乳化成物の物理化学的特性を向上させる手段を求めて、鋭意研究努力を重ねた結果、1)アルギン酸の多価アルコールエステルと、2)アルギン酸及び/又はその塩と、3)リン脂質とを含有する皮膚外用剤がその様な条件を満たしていることを見出し、発明を完成させるに至った。即ち、本発明は、以下に示すとおりである。
(1)1)アルギン酸の多価アルコールエステルと、2)アルギン酸及び/又はその塩と、3)リン脂質とを含有することを特徴とする、皮膚外用剤。
(2)前記アルギン酸の多価アルコールエステルが、エステル化度が70%以上であり、1%水溶液に於ける粘度が、20℃の測定条件において、100mPascal秒以下であることを特徴とする、(1)に記載の皮膚外用剤。
(3)前記アルギン酸の多価アルコールエステルが、アルギン酸プロピレングリコールエステルであることを特徴とする、(1)又は(2)に記載の皮膚外用剤。
(4)前記アルギン酸及び/又はその塩として、アルギン酸カルシウムを含有することを特徴とする、(1)〜(3)何れか1項に記載の皮膚外用剤。
(5)前記リン脂質として、リゾリン脂質を含有することを特徴とする、(1)〜(4)何れか1項に記載の皮膚外用剤。
(6)前記リン脂質が、リゾレシチン(水酸化レシチン)であることを特徴とする、(1)〜(5)何れか1項に記載の皮膚外用剤。
(7)乳化化粧料であることを特徴とする、(1)〜(6)何れか1項に記載の皮膚外用剤。
(8)ポリオキシエチレン付加型非イオン界面活性剤を実質的に含有しないことを特徴とする、(1)〜(7)何れか1項に記載の皮膚外用剤。
本発明によれば、皮膚外用剤に於いて、アルギン酸多価アルコールエステル・アルギン
酸塩乳化系での、乳化成物の物理化学的特性を向上させることができる。
(1)本発明の皮膚外用の必須成分であるアルギン酸の多価アルコールエステル
本発明の皮膚外用剤は、アルギン酸の多価アルコールのエステルを必須成分として含有する。ここで、アルギン酸の多価アルコールのエステルを構成する多価アルコールとしては、皮膚外用剤などで使用されているものであれば特段の限定なく使用することが出来、炭素数2〜4のものが好ましく、エーテル結合を持たないものが好ましい。具体的には、プロピレングリコール、グリセリン、1,3−ブタンジオール、エチレングリコール等が好ましく例示でき、中でも親水性と親油性のバランスから、プロピレングリコールが特に好ましく例示できる。これらのアルギン酸の多価アルコールのエステルは何れも既知化合物であり、その製造方法は既に知られている。かかるアルギン酸の多価アルコールのエステルの製造法としては、アルギン酸ナトリウム等のアルギン酸の塩と、対応する多価アルコールのモノハロゲン化物を、アルカリ存在下反応させることが例示できる。例えば、アルギン酸プロピレングリコール エステルであれば、アルギン酸ナトリウムと1−クロル−2−プロパノールを含水アルコール中で炭酸カリウムなどを存在させて反応させればよいし、アルギン酸グリセリルエステルであれば、前記の反応の1−クロル−2−プロパノールを1−クロル−2,3−プロパンジオールに代えて同様に処理すれば製造することが出来る。本発明の皮膚外用剤で使用できるアルギン酸の多価アルコールエステルとしては、以下の特性を有するものが好ましい。
この様な特性を有するアルギン酸の多価アルコールエステルの中には既に市販されているものが存し、これを購入して利用することも出来る。この様なアルギン酸の多価アルコールエステルとしては、株式会社キミカから販売されている、「キミロイドLLV」(1%水溶液、20℃の粘度が10〜30mPascal・秒で、エステル化度80%)、「キミロイドNLS−K」(1%水溶液、20℃の粘度が30〜60mPascal・秒で、エステル化度80%)、「キミロイドLV」(1%水溶液、20℃の粘度が60〜100mPascal・秒で、エステル化度80%)等が好ましく例示できる。これらの内、特に好ましいものは、「キミロイドLLV」である。これらは唯一種を含有させることも出来るし、二種以上を組み合わせて含有させることも出来る。かかるアルギン酸の多価アルコールエステルの好ましい含有量は、下限値としては、総量で、皮膚外用剤全量に対して2〜3質量%であり、上限値としては、4〜5質量%である。これは少なすぎると、乳化が出来ない場合が存し、多すぎると硬度が大きくなりすぎるなどして、使用性が損なわれるためである。
(3)本発明の皮膚外用剤
本発明の皮膚外用剤は、前記必須成分を含有し、乳化剤形であることを特徴とする。かかる乳化剤形に於ける乳化の形態としては、外相に水相が存する乳化剤形が好ましく、この様な形態の単純エマルション、複合エマルションの何れもが適用可能であるが、単純エマルションである、O/W乳化剤形(水中油乳化剤形)が特に好ましく例示できる。本発明の皮膚外用剤では、その開発主旨から、界面活性剤の含有量は出来る限り低減することが好ましく、少なくとも環境負荷の少ない0.5質量以下であることが好ましく、界面活性剤フリーであることがより好ましい。本発明の皮膚外用剤では、更にアルギン酸を0.01〜1質量%、より好ましくは0.05〜0.5質量%含有し、これをゲル化させることが安定性の向上の見地から好ましい。又、かかるアルギン酸をゲル化するための金属塩をアルギン酸の1/10質量倍加えることが好ましい。この様な金属塩としては、カルシウムやマグネシウムの塩が好ましく例示できる。塩は塩化物の形態が特に好ましい。
化粧料1のリゾレシチンを他のリン脂質に変えて同様の検討を行った。これらのものについて、試験例1に準じて保存試験を行った。比較例2としては、化粧料1のリゾレシチンをデカグリセリンモノステアレートに置換したものを、比較例3としては、リゾレシチンをPOE(45)ステアリン酸エステルに置換したものを用いた。結果を表1に示す。これより、本発明の皮膚外用剤である化粧料2〜はいずれも優れた安定性を有することが判る。
イ)
アルギン酸プロピレングリコールエステル
(「キミロイドNLS−K」) 1.5質量%
アルギン酸ナトリウム 0.1質量%
1,3−ブタンジオール 5 質量%
ロ)
水 77.8質量%
1%塩化カルシウム水溶液 0.1質量%
ハ)
スクワラン 15 質量%
表1に記載の成分 0.5質量%
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