JP2006076412A - 車両用ステアリング装置 - Google Patents

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JP2006076412A JP2004261833A JP2004261833A JP2006076412A JP 2006076412 A JP2006076412 A JP 2006076412A JP 2004261833 A JP2004261833 A JP 2004261833A JP 2004261833 A JP2004261833 A JP 2004261833A JP 2006076412 A JP2006076412 A JP 2006076412A
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Kiyoshi Nakajima
清志 中島
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Abstract

【課題】 ステアリングギヤボックスを前輪の接地点よりも車体後方に配置しながら、コーナリングフォースで転舵角を減少させるトルクを発生させる。
【解決手段】 車体前後方向に延びる第1リンク24の中間部をピボット23で車体に左右揺動自在に枢支し、第1リンク24の後端部を前輪WL,WRの接地点PL,PRよりも車体後方で第2リンク30を介してステアリングギヤボックス28に接続するとともに、第1リンク24の前端部を前輪WL,WRの接地点PL,PRよりも車体前方でタイロッド25を介してナックルに接続したので、旋回中の車両の前輪WL,WRの接地点PL,PRにサイドフォースFL,FRが作用したときに、タイロッド25およびナックルを接続するボールジョイント26を支点にして、前輪WL,WRの転舵角を減少させるトルクを発生させることができる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、前輪を車体に転舵可能に支持するナックルと車体左右方向に配置されたラック・ピニオン式のステアリングギヤボックスの端部とをタイロッドで接続し、ステアリングギヤボックスでタイロッドおよびナックルを介して前輪を転舵する車両用ステアリング装置に関する。
左右の前輪を左右のタイロッドを介して転舵するステアリングギヤボックスの両端を左右のリンクを介して車体に支持し、旋回中の前輪の接地点に加わる路面からの荷重によってリンクで支持されたステアリングギヤボックスを傾斜させることで、旋回外輪となる前輪にトーアウト方向のモーメントを作用させて車両挙動の安定を図るものが、下記特許文献1により公知である。
特開2000−142453号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載されたものは、ステアリングギヤボックスの両端を左右のリンクを介して車体に支持しているため、車両の旋回中にステアリングギヤボックスの位置が変化し、ステアリングホイールからステアリングギヤボックスへの操舵トルクの伝達機構の構造が複雑化したり設計自由度が阻害されたりする可能性がある。
ところで、旋回中の車両には旋回方向外向きの遠心力が作用するため、車輪の接地点には旋回方向内向きの荷重(コーナリングフォース)が作用する。旋回中の前輪にコーナリングフォースが作用したとき、そのコーナリングフォースによって前輪の転舵角が減少する方向のトルクが発生すれば、旋回中の車両挙動を安定させることができる。特に、旋回中の遠心力で車体が旋回方向外側に傾くと旋回外輪が路面に押し付けられる傾向になって接地荷重が増加するため、旋回外輪となる前輪をコーナリングフォースで転舵角が減少する方向(トーアウト方向)に転舵することができれば、旋回中の車両挙動を一層効果的に安定させることができる。
図3は従来の一般的なフロントエンジン式の車両の左前輪のサスペンション装置の平面図であって、左前輪WLの車軸01を回転自在に支持するナックル02がラテラルアーム03を一体に備えたロアアーム04と、二股のアッパーアーム05とを介して車体に上下動自在に支持されており、ナックル02から車軸01よりも車体後方に延びるアーム部02aが、ステアリングギヤボックス06に左右摺動自在に支持したラックバー07の端部にタイロッド08を介して接続される。従って、ドライバーのステアリング操作によりラックバー07が矢印A方向に移動すればタイロッド08およびナックル02を介して左前輪WLは右に転舵され、ラックバーが矢印A′方向に移動すればタイロッド08およびナックル02を介して左前輪WLは左に転舵される。
従って、図4に示すように、左右の前輪WL,WRを右に転舵して車両が右旋回しているとき、旋回外輪となって接地荷重が増加する左前輪WLの接地点PLには、旋回方向内向きの大きいコーナリングフォースFLが作用する。一方、旋回内輪となって接地荷重が減少する右前輪WRの接地点PRには、旋回方向内向きの小さいコーナリングフォースFRが作用する。
旋回外輪である左前輪WLの接地点PLにコーナリングフォースFLが作用すると、ロアアーム04がゴムブッシュジョイント09を圧縮しながら車体内側に移動するが、剛性が高いタイロッド08およびラックバー07は殆ど変形しないため、左前輪WLはタイロッド08の車体外側のボールジョイント010を支点として転舵角が増加する方向(右方向)に転舵される。また旋回内輪である右前輪WRの接地点PRにコーナリングフォースFRが作用すると、ロアアーム04がゴムブッシュジョイント09を引っ張りながら車体外側に移動するが、剛性が高いタイロッド08およびラックバー07は殆ど変形しないため、右前輪WRはタイロッド08の車体外側のボールジョイント010を支点として転舵角が増加する方向(右方向)に転舵される。
このようにして、コーナリングフォースFL,FRにより発生するトルクで左右の前輪WL,WRの転舵角が増加すると、旋回中の車両挙動が不安定になる可能性がある。特に、接地荷重が大きいために車両挙動に与える影響が大きい旋回外輪である左前輪WLは、コーナリングフォースFLも大きくなるために転舵角の増加量も大きくなり、車両挙動の不安定化を増長することになる。
これを回避するには、ステアリングギヤボックス06を前輪WL,WRの接地点PL,PRよりも車体前方側に配置すれば良いが、エンジンを前置きしたフロントエンジン式の車両では、エンジンと干渉するためにステアリングギヤボックス06を前方に配置することは困難である。
本発明は前述の事情に鑑みてなされたもので、ステアリングギヤボックスを前輪の接地点よりも車体後方に配置しながら、コーナリングフォースで転舵角を減少させるトルクを発生させることを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載された発明によれば、前輪を車体に転舵可能に支持するナックルと車体左右方向に配置されたラック・ピニオン式のステアリングギヤボックスの端部とをタイロッドで接続し、ステアリングギヤボックスでタイロッドおよびナックルを介して前輪を転舵する車両用ステアリング装置において、車体前後方向に延びるリンク部材の中間部をピボットで車体に左右揺動自在に枢支し、リンク部材の後端部を前輪の接地点よりも車体後方でステアリングギヤボックスに接続するとともに、リンク部材の前端部を前輪の接地点よりも車体前方でタイロッドを介してナックルに接続したことを特徴とする車両用ステアリング装置が提案される。
尚、実施例の第1リンク24は本発明のリンク部材に対応する。
請求項1の構成によれば、車体前後方向に延びるリンク部材の中間部をピボットで車体に左右揺動自在に枢支し、リンク部材の後端部を前輪の接地点よりも車体後方でステアリングギヤボックスに接続するとともに、リンク部材の前端部を前輪の接地点よりも車体前方でタイロッドを介してナックルに接続したので、旋回中の車両の前輪の接地点にサイドフォースが作用したときに、そのサイドフォースによりタイロッドおよびナックルの接続部を支点にして前輪の転舵角を減少させるトルクを作用させることができる。これにより、エンジンとの干渉を回避するためにステアリングギヤボックスを前輪の接地点よりも車体後方に配置しても、前輪の転舵角の減少により旋回中の車両挙動を安定させることができる。
以下、本発明の実施の形態を、添付の図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
図1はフロントエンジン・フロントドライブ車両の左前輪のサスペンション装置の平面図であって、左前輪WLの車軸11を回転自在に支持するナックル12は、ロアアーム13、ラジアスアーム14およびアッパーアーム15を介して車体に上下動自在に支持される。車体左右方向に延びるロアアーム13は左右方向外端がボールジョイント16を介してナックル12の下部に支持されるとともに、左右方向内端がゴムブッシュジョイント17を介して車体に支持される。ロアアーム13と一体に形成されて概ね車体前後方向に延びるラジアスアーム14は、その後端がゴムブッシュジョイント18を介して車体に支持される。二股のA型アームよりなるアッパーアーム15は左右方向外端がボールジョイント19を介してナックル12の上部に支持されるとともに、左右方向内端が前後一対のゴムブッシュジョイント20,20を介して車体に支持される。二股になった下端がロアアーム13の中間部に接続されたダンパー21が、二股のアッパーアーム15の内部を上向きに通過して車体に支持される。
車体フレームに固定されたブラケット22にピボット23を介して第1リンク24の中間部が左右揺動自在に枢支される。車体前後方向に延びる第1リンク24の前端と、ナックル12から前方に延びるアーム部12aの前端とが、車体左右方向に延びるタイロッド25の両端にボールジョイント26,27を介して接続される。第1リンク24の後端と、ステアリングギヤボックス28に左右摺動自在に支持されたラックバー29の端部とが、車体左右方向に延びる第2リンク30の両端にボールジョイント31,32を介して接続される。
しかして、ステアリングホイールの操作によりステアリングギヤボックス28のラックバー29が矢印A方向に移動すると、第2リンク30を介して第1リンク24がピボット23まわりに矢印B方向に揺動し、タイロッド25が矢印C方向に移動して左前輪WLが右に転舵される。逆に、ステアリングホイールの操作によりステアリングギヤボックス28のラックバー29が矢印A′方向に移動すると、第2リンク30を介して第1リンク24がピボット23まわりに矢印B′方向に揺動し、タイロッド25が矢印C′方向に移動して左前輪WLが左に転舵される。
さて、図2に示すように、左右の前輪WL,WRを右に転舵して車両が右旋回しているとき、旋回外輪となって接地荷重が増加する左前輪WLの接地点PLには、旋回方向内向きの大きいコーナリングフォースFLが作用する。一方、旋回内輪となって接地荷重が減少する右前輪WRの接地点PRには、旋回方向内向きの小さいコーナリングフォースFRが作用する。
旋回外輪である左前輪WLの接地点PLにコーナリングフォースFLが作用すると、ロアアーム13がゴムブッシュジョイント17を圧縮しながら車体内側に移動するが、剛性が高いタイロッド25、第1リンク24、第2リンク30およびラックバー29は殆ど変形しないため、左前輪WLはタイロッド25の車体外側のボールジョイント26を支点として転舵角が減少する方向(左方向)に転舵される。また旋回内輪である右前輪WRの接地点PRにコーナリングフォースFRが作用すると、ロアアーム13がゴムブッシュジョイント17を引っ張りながら車体外側に移動するが、剛性が高いタイロッド25、第1リンク24、第2リンク30およびラックバー29は殆ど変形しないため、右前輪WRはタイロッド25の車体外側のボールジョイント26を支点として転舵角が減少する方向(左方向)に転舵される。
このようにして、コーナリングフォースFL,FRにより発生するトルクで左右の前輪WL,WRの転舵角が減少するため、旋回中の車両挙動を安定させることができる。特に、接地荷重が大きいために車両挙動に与える影響が大きい旋回外輪である左前輪WLは、コーナリングフォースFLも大きくなるためにトルクも大きくなり、車両挙動の安定に効果的に寄与することができる。
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行うことが可能である。
例えば、実施例ではロアアーム13、ラジアスアーム14およびアッパーアーム15を備えたサスペンション装置を例示したが、本発明は他の任意の形式のサスペンション装置に対しても適用することができる。
実施例に係る車両の左前輪のサスペンション装置の平面図 実施例に係る車両の旋回中の作用説明図 従来例に係る車両の左前輪のサスペンション装置の平面図 従来例に係る車両の旋回中の作用説明図
符号の説明
12 ナックル
23 ピボット
24 第1リンク(リンク部材)
25 タイロッド
28 ステアリングギヤボックス
PL 車輪の接地点
PR 車輪の接地点
WL 前輪
WR 前輪

Claims (1)

  1. 前輪(WL,WR)を車体に転舵可能に支持するナックル(12)と車体左右方向に配置されたラック・ピニオン式のステアリングギヤボックス(28)の端部とをタイロッド(25)で接続し、ステアリングギヤボックス(28)でタイロッド(25)およびナックル(12)を介して前輪(WL,WR)を転舵する車両用ステアリング装置において、 車体前後方向に延びるリンク部材(24)の中間部をピボット(23)で車体に左右揺動自在に枢支し、リンク部材(24)の後端部を車輪(WL,WR)の接地点(PL,PR)よりも車体後方でステアリングギヤボックス(28)に接続するとともに、リンク部材(24)の前端部を車輪(WL,WR)の接地点(PL,PR)よりも車体前方でタイロッド(25)を介してナックル(12)に接続したことを特徴とする車両用ステアリング装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9359007B2 (en) 2013-12-30 2016-06-07 Hyundai Motor Company Suspension system for vehicle

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