JP2006075326A - 回転セル式供食装置および循環型供食機搬送システム - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、レストラン等において客に調理食品を提供する複数の回転セル式供食機を運行し、展示する回転セル式供食装置と、厨房と客席間に複数の前記回転式供食機を循環運行して調理食品を供給する循環型供食機搬送システムを提供する。
【解決手段】外周側面が透明壁からなる円筒形外郭と、円筒形外郭内の中央部に固定設置された垂直軌道と、複数台から構成され各々が該垂直軌道と噛合して走行可能な回転セル式供食機と、該円筒形外郭の外周面で、かつ、テーブル面高さに設けられた開閉式扉とから構成される回転セル式供食装置と、前記垂直軌道の走行二系統と、横行走行手段二系統と、方向転換手段とから構成され、複数台の回転セル式供食機を客席と厨房との間に循環走行させることを特徴とする循環式供食機搬送システム。
【選択図】図1
【解決手段】外周側面が透明壁からなる円筒形外郭と、円筒形外郭内の中央部に固定設置された垂直軌道と、複数台から構成され各々が該垂直軌道と噛合して走行可能な回転セル式供食機と、該円筒形外郭の外周面で、かつ、テーブル面高さに設けられた開閉式扉とから構成される回転セル式供食装置と、前記垂直軌道の走行二系統と、横行走行手段二系統と、方向転換手段とから構成され、複数台の回転セル式供食機を客席と厨房との間に循環走行させることを特徴とする循環式供食機搬送システム。
【選択図】図1
Description
本発明は、レストラン等において客に調理食品を提供する複数の回転セル式供食機を運行し、展示する回転セル式供食装置と、厨房と客席間に複数の前記回転式供食機を循環運行して調理食品を供給し、さらに、使用済み食器等をも回収できる循環型供食機搬送システムに関するものである。
市民生活における食生活の位置づけは益々嗜好が高度化、多様化の方向を辿り、幅広い嗜好に対応する観点から外食産業が重要視されてきた。一方、レストラン等を利用する顧客の立場から見れば、食文化の多様化と幅広い嗜好を満足させる調理食品の提供と、レストラン等設備から受ける店内イメージ・雰囲気の良否とは、顧客が店を選択する重要な要素であり、ひいては、レストラン等の経営にとっても顧客数に繋がる重要な課題である。
従来、接客係が客の注文を聞いて所定の調理食品を提供する食堂やレストラン、さらに、展示された調理食品を客が自分の好みに従って自由に取って食べるバイキング方式、さらには、限られたメニューの調理食品を客の視線に沿って移動・展示して提供する回転すし等の趣向を凝らした店が出現してきた。
また、これらの店で提供される調理食品は和食・洋食・中華等多種類に亘り、構成する食材に到っては魚・肉・野菜などの極めて多岐に及ぶ。これらの多様化の傾向は、市民生活の中で食文化が、高度化と個人の嗜好、さらに、健康志向に対応する幅広い選択肢を必要とすることを示している。この観点から、実際に出来上がった調理食品を客が直接目で確認し、材料・調理の出来具合・外観などを確認して選択し、喫食する「回転すし」方式は、展示した料理と出来上がった料理とが異なる、いわゆる「羊頭狗肉」的商売を払拭する顧客重視の新たな喫食方式として好評を得ている所以である。この回転すし店の代表的レイアウトを示したのが文献1である。
特開平10−179365号公報(第2図)
しかし、この回転すし方式は、客がカウンターの前に一列に横に座って喫食するから客同士が対面して会話しながら食事を楽しむことが出来難いし、又は、対面してテーブルで喫食できるが、テーブルの一側面だけに調理食品が通過するのでそれを取ることはできるが、全員が間近に調理食品を確認して選択するということができない問題がある。また、レストランにおいて回転すしコンベヤが平面的に広い場所を必要とし、さらに、回転すしコンベヤの配置によって客のテーブルのレイアウトも大きく制約を受け、店内のイメージ・雰囲気を個性的に発揮できない問題があった。本発明は、これらの問題を解決したものであって、テーブルの中央部を上方から降りてくる多種類の調理食品を客が確認して、かつ、自分の嗜好等に基づいて選択して取り出せる回転セル式供食機からなる回転セル式供食装置と、客席側と厨房との間を前記回転セル式供食機が循環して、調理食品を供給し、さらに、使用済み食器等をも回収できる循環型供食機搬送システムを提供するものである。
上記の目的を達成するための本発明の請求項1に係る回転セル式供食装置は、外周側面が透明壁からなり、かつ、床面またはテーブル面から立設された円筒形外郭と、円筒形外郭内の中央部に固定設置された垂直軌道と、複数台から構成され各々が該垂直軌道と噛合して走行可能な回転セル式供食機と、該円筒形外郭の外周面の一箇所または複数箇所で、かつ、テーブル面高さに設けられた開閉式扉と、から構成されることを特徴とする。
また、請求項2に係る回転セル式供食装置は、前記回転セル式供食機が、回転水平テーブル上で、かつ、中央部を貫通する前記垂直軌道を取囲む円柱から放射状に隔壁を立設した複数の扇形セルからなる回転セルと、回転水平テーブル下に設けた回転水平テーブル支持及び回転駆動装置と、前記垂直軌道に噛合して走行可能とする昇降走行装置と、から構成されることを特徴とするものである。
これらの構成によれば、回転セル式供食機が透視できる透明の回転セル内に多種類の調理食品を回転可能に展示することができるので、客は調理食品を十分視認でき、嗜好に合わせて選択し、取り出して喫食することができる。また、前記回転セル式供食機内の昇降走行手段が前記垂直軌道に噛合しているので、前記回転セル式供食機は連続的に、又は、間歇的に降下させることができるの。また、複数の回転セル式供食機を前記垂直軌道に配設した場合、個別の回転セル式供食機を降下走行又は間歇停止することも可能だし、回転セル式供食機群を降下走行又は間歇停止することも可能となる。したがって、客の目の前に回転セル式供食機を連続的に、又は、間歇的に降下させて展示することができるから、客は多種類の展示調理食品を都合よく視認して選択することが容易となる。ここで言う調理食品とは、食品に生調理や加熱調理を施した食物が皿、椀、丼、袋等の容器に入ったものである。
また、請求項3に係る循環式供食機搬送システムは、前記垂直軌道の走行二系統と、横行走行手段二系統と、方向転換手段とから構成され、請求項2に記載の複数台の回転セル式供食機を客席と厨房との間に循環走行させることを特徴とするものである。
この構成によれば、厨房において回転セル式供食機内に出来立ての調理食品を載置して客席に移動させ、また、客席での使用済み食器等は回転セル式供食機を介して厨房へ戻すこともできるから、機械化、自動化に繋がり、省力化できる。また、横行走行手段を天井裏及び床下に配置すれば、店内の景観を良好にし、しかも、給仕人がほとんど不要だから店内の客席テーブル配置等にも余裕を持つことができる。
本発明に係る請求項1〜2記載の回転セル式供食装置によれば、客が回転セル内に展示されている調理食品を多数、かつ、多種類に亘り、同時に視認することが可能となり、食文化の多様化に伴う客の嗜好に拠った選択が容易となり、食文化及び食生活の向上に寄与することができる。また、客が調理食品を確実に視認できるので、食材や料理の出来映えを具体的に把握できる。また、垂直軌道に沿って順次回転セル式供食機が客のテーブルに出現するから、回転セル内に在る調理食品への期待感が増し、しかも、喫食に際し調理食品を指名選択することも伴って、客に昂揚した気分を齎し、喫食の充実感を与えることができる。また、レストランにおいて回転セル式供食装置は平面的に広い場所を必要としないから、客のテーブルのレイアウトも自由度があり、店内のイメージ・雰囲気を個性的に発揮することができる。また、調理食品を客に提供するサービスにおいて省力化をもたらし、かつ、安全衛生面でも貢献することができる。
また、本発明に係る請求項3記載の循環式供食機搬送システムによれば、回転セル式供食機を運行して、厨房と客席との間に調理食品の搬送、又は、使用済み食器等の搬送が機械化、自動化することができるので、省力化につながる。また、客数の多少に応じて回転セル式供食機の運行台数、又は、運行速度も調節し得るので、調理食品の需要数に応じた対応が取り易く、客への調理食品の供給に対する迅速化等サービスの質を向上することができる。また、和食、洋食、中華等料理別の搬送システムを多目的化に構築することも容易である。本発明に係る回転セル式供食装置および循環式供食機搬送システムによれば、レストラン等における調理食品の展示、被選択性および喫食のあり方が従来と大きく異なっているから、近未来的な食文化および食生活の感覚を与え、これらの向上に期待ができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明に係る回転セル式供食装置の一実施形態である供食状態を示す模式的斜視図である。図2は、本発明に係る回転セル式供食機の一実施形態であって、(a)は側面図、(b)はA―A矢視の平面図、(c)はB−B矢視の縦断面図である。図3は、本発明に係る循環型供食機搬送システムの一実施形態を示すフローシート図である。図4は、本発明に係る循環型供食機搬送システムの一実施形態を示すレストランの模式的配置図である。
図1、図2に基いて、回転セル式供食装置1を説明すると、回転セル式供食装置1は、外周側面が透明壁からなり、かつ、床面またはテーブル20面から固定立設された円筒形外郭6と、該円筒形外郭6内の中央部に天井から床下へと固定設置された垂直軌道31と、該垂直軌道31と噛合して降下走行可能な複数台の回転セル式供食機1aから構成される。前記円筒形外郭6は外郭側面が透明プラスチック製又はガラス製の透明壁からなる円筒形を呈し、その外郭の一箇所又は複数箇所がテーブル20面の高さの位置で後述する扇形セル2−1の一区画分だけの幅が欠如しており、この場所には透明プラスチック製又はガラス製の開閉式扉7が外郭に沿って開閉可能にスライドできるように設置される。又は開閉式扉7は上下に開閉する構造でもよい。各回転セル式供食機1aは、単独で垂直軌道31に昇降可能に噛合してその位置を保持することができる。また、回転セル式供食機1aはレストラン等の客席テーブル20のほぼ中央部を上から下へ走行するから、テーブル20の中央部とテーブルの脚21とには回転セル式供食機1aの通過可能なスペースが設けられている。
回転セル式供食機1aは、前記円筒形外郭6内に、外郭にほぼ接して回転する回転セル2と、該回転セル2の支持ローラ10と駆動ローラ10−1及び回転駆動装置11と、前記垂直軌道31に噛合して走行可能とする昇降走行装置12が収納された底盤部8とから構成される。該回転セル2は、中心部の回転円柱5と同期回転する回転水平テーブル3と、該回転水平テーブル3上に等円弧角で立設し、該回転円柱5とも接合する複数の透明プラスチック製又はガラス製の透明隔壁4とにより一体的に構成された扇形セル2−1群からなる。また、これらの該扇形セル2−1の上部には防塵や異物の侵入を防ぐプラスチック製又はガラス製の覆い9も設けられる。
前記扇形セル2−1内の回転水平テーブル3面上には、通常一個の調理食品40が載置される。この調理食品40は、食品に生調理や加熱調理を施した食物が皿、椀、丼、袋等の容器に入ったものをいう。該扇形セル2−1の数は4〜8個が、客の調理食品40を視認・選択の観点から望ましい。この場合回転セル2の外径は、約20cm径の皿を収納するとすれば、60〜90cmの範囲になる。また、回転セル2のセル高さも25〜40cmの範囲が、調理食品40の出し入れの観点でよい。
また、前記回転セル2の扇形セル2−1内に載置される調理食品40を視認し易くするために照明灯15が前記回転セル2の円柱5内部に設けられる。更には、調理食品40の主要栄養成分表、カロリー値、材料・料理の特徴等のガイドプリントを円筒形外郭6の側壁に、又は開閉式扉7に貼付けしてもよい。また、扇形セル2−1毎に、異なる色彩又は番号を施してもよい。この色彩又は番号は隔壁4に施してもよいし、回転水平テーブル3面上に施してもよい。このように色彩又は番号を識別用に付けることにより、扇形セル2−1内の調理食品40を識別・視認する一助となる。
前記底盤部8内には、回転水平テーブル3を支持する支持ローラ10群と該回転水平テーブル3を回転駆動する駆動ローラ10−1とその回転駆動装置11が設置されている。該回転駆動装置11は外部から駆動用モータに電力が供給され(図示しない)、テーブル20上に設置された料理指定スイッチ16からの指令等により駆動・停止する。また、該回転駆動装置11は、指定された扇形セル2−1を所定位置である開閉扉7の開位置に、迅速に、かつ、正確に移動させるために正逆転可能で、制動機付が好ましい。
前記底盤部8内には、垂直軌道31に噛合して回転セル式供食機1aを昇降可能にする昇降走行手段12が設置されている。前記垂直軌道31には、前記昇降走行手段12が確実に噛合して昇降可能にするために、噛合面がチエーンローラ又はラックギア又はこれらと同等の作用を有する垂直軌道が好ましい。また、前記回転セル式供食機1aの昇降走行手段12は、前記垂直軌道31と確実に噛合し、昇降走行するためにチエーンホイール又はギアとこれらを駆動する回転駆動装置(図示しない)から構成され、該回転駆動装置は昇降方向、昇降位置を確実に担保する正逆転可能で、制動機付モータを用いるのが好ましい。また、前記垂直軌道31は床面に対して垂直に設置されるのが通常であるが、店内の景観の観点から若干の傾斜を持つことも機能上特に問題にはならない。
図1、図2に基づいて、回転セル式供食機1aの作用について説明すると、厨房Dにて複数の調理食品40が個々に扇形セル2−1内に載置されて客席側に搬送されて来る。客席側では垂直軌道31を各回転セル式供食機1aが連なって自走降下しており、客は回転セル式供食機1aの回転セル内にある調理食品40を観察し、所望の調理食品40を視認したら、料理指定スイッチ16により、又は、同時に金銭支払機17にて金銭を支払うことにより、指令が赤外線又は無線を介して送信され、この指令により回転セル式供食機1aが以後の一連の動作をシーケンス的に自動で行う。すなわち、回転セル式供食機1aが客席テーブル20の位置で自走降下を停止し、次いで、所望の調理食品40を載置している扇形セル2−1が円筒形外郭6の開閉式扉7の位置で回転を停止した後、開閉式扉7が開になる。そして所望の調理食品40を客が取り出して喫食することができる。また、調理食品40を取り出した後の空の扇形セル2−1には、喫食終えた後の容器や残渣を入れて厨房Dに返すこともできる。その後、順次、次の回転セル式供食機1aが自走降下を再開し、客席テーブル20まで降下し停止して、複数の調理食品40の取出しが行われる動作が繰り返し行われることになる。また、回転セル式供食装置1の回転セル式供食機1aの移動は単独で順次又は群として連続に行うことができ、その移動はゆっくりとした移動、又は、所定移動距離ごとに予め定められた距離を早くステップ移動するということも可能である。
また、客が各調理食品40の位置を確認し易くするために、各回転セル式供食機1aに料理・価格等の区分の識別を助ける色彩や識別番号を付与することも可能であり、回転セル2内の各扇形セル2−1にも同様に付与することが可能である。この際、円筒形外郭6が透明壁を持っているので、視認し易く、選択に際し手助けとなっている。また、円柱5内の照明灯15の灯色を変えることにより、各回転セル式供食機1aの識別、例えば和食系、洋食系と言う様な識別をし易くすることもできる。 また、客の料理指定スイッチによる調理食品40の選択は、客の視認・選択に基づいて行うのが基本であるが、客席にある調理食品リストや回転セル式供食機1aに貼り付けた調理食品リストに基づいて行うことも可能である。
図3に基づいて循環型供食機搬送システムの一実施形態を説明すると、循環型供食機搬送システムは厨房側垂直軌道31aと客席側垂直軌道31bの走行2系統と天井側横行走行手段33と床下側横行走行手段34との4走行系統と、各走行系統の乗り換えには4箇所の方向転換手段35とから構成される。厨房において厨房側垂直軌道31aの途中で回転セル式供食機1aに調理食品40が積載されて料理供給42した後、回転セル式供食機1aは昇降動作に関しては自走可能であるから厨房側垂直軌道31aに沿って上昇し、天井裏において方向転換手段35により天井側横行走行手段33に乗り換えて横行させられる。この場合、回転セル式供食機1aは横行走行手段を有していないから、天井側横行走行手段33と床下側横行走行手段34とは共に、回転セル式供食機1aを横行させるために横行駆動手段を有するベルトコンベヤ方式、又は、横行駆動手段を有するローラコンベヤ方式を採用するのがよい。
次いで、回転セル式供食機1aは天井側横行走行手段33を経由してから方向転換手段35により客席側垂直軌道31bに乗り換え、該客席側垂直軌道31bに沿って自走降下して、客席テーブル20の所定位置に停止する。客席テーブル20にて料理消費41して用済み後、回転セル式供食機1aは床下へ自走降下し、方向転換手段35、床下側横行走行手段34、方向転換手段35と順次経由して厨房側垂直軌道31aに戻り、使用済み食器取出し43等を行う。このようにして循環型供食機搬送システムが形成される。
また、前記方向転換手段35は、垂直軌道31a、31bから横行走行手段33,34へ、又は逆に横行走行手段33,34から垂直軌道31a、31bへの乗り換えに用いられるから合計4箇所必要である。いずれの場合も垂直軌道31a、31bと横行走行手段33,34とが基本的に直交する形態をとるから、該方向転換手段35は、例えば回転セル式供食機1aを厨房側垂直軌道31aから天井側横行走行手段33に乗り換える場合には、厨房側垂直軌道31aの終端で、回転セル式供食機1aを保持してから厨房側垂直軌道31aの交差部分を引っ込め、その後、その位置に天井側横行走行手段33の交差部分を入れ込んだ後、回転セル式供食機1aの保持を解いて天井側横行走行手段33に載置する方式、いわゆる、走行システムの置換方式を採用するのが好ましい。この方式であれば、回転セル式供食機1aの方向転換指令が発せられれば、この方向転換手段35のシーケンス的動作を自動で行うことも可能となる。
また、前記循環型供食機搬送システムには、厨房から客席側へと調理食品40を搬送し、客席から調理食品40の皿や鉢などの空容器と食品残渣等を厨房側へ返送するに際して、複数台の回転セル式供食機1aが運行従事することになる。これらの運行台数およびスケジュール管理はコンピュータシステム(図示しない)を用いて行われるのが望ましく、例えば、客席テーブル20に設けてある料理指定スイッチ16の入力信号により客席側で需要とする調理食品40の種類および必要数量の情報がコンピュータに入力され、回転セル式供食機1aの運行台数及び運行スケジュールを厨房サイドに出力する。この出力ガイドにより回転セル式供食機1aの搬送システムへの投入運行台数および運行スケジュールが実行され、さらに、個々の回転セル式供食機1aへ選択された調理食品40の積載を実行することが可能となる。
また、図4に基づいて循環型供食機搬送システムの一実施形態を示すレストランの模式的配置図を説明すると、レストラン内部が洋食コーナーAと和食コーナーBと飲酒・喫茶コーナーCとの客席側と、厨房Dとに区分けされている。本発明に係る循環型供食機搬送システムが洋食コーナーAと厨房Dとの間、和食コーナーBと厨房Dとの間、飲酒・喫茶コーナーCと厨房Dとの間で計3系列が採用されている。調理食品40の供給元である厨房Dと需要先である各コーナーA,B,Cとは前記循環型供食機搬送システムにより直線的に結ぶことができる。また、前記循環型供食機搬送システムは天井裏と床下を横行走行するので目立たないし、これにより客席側の各テーブル20の配置も制約がなく容易である。また、前記循環型供食機搬送システムは給仕人を必要としないから、彼らの行動するスペースを取る必要がないからレイアウト的に余裕が取れる。また、客席テーブルは着席型、立食型とも自由に選定できる。
客席側の循環型供食機搬送システムは回転セル式供食機1aと客席側垂直軌道31bとが3次元の立体的に組み合わさる配置であって、従来にないレストランの形態であり、近未来的な景観を呈することができる。また、回転セル式供食装置1の円筒形外郭6または回転セル式供食機1aを色分けして、日本料理、西洋料理、中華料理等の料理種別を識別する一助にすることも可能である。さらに、客にとっても、レストランの景観が楽しめ、展示された調理食品40の選択も容易で、しかも、調理食品40を目前で食材や料理の出来映えを確認することができるなど、食文化及び食生活の改善向上に寄与することができる。
レストラン等における調理食品の展示および喫食システムに関して利用することができる。また、厨房と客席の調理食品の搬送システムに関して利用することができる。また、本装置は、調理食品のみならず、例えばコンビニエンスストア等における小物商品の展示及び提供に利用することもできる。
1:回転セル式供食装置 1a:回転セル式供食機
2:回転セル 2−1:扇形セル
3:回転水平テーブル 4:隔壁 5:円柱 6:円筒形外郭 7:開閉扉 8:底盤部 9:覆い 10:支持ローラ 10−1:駆動ローラ 11:回転駆動装置 12:昇降駆動装置 15:照明灯 16:料理指定スイッチ 17:金銭支払機 20:客席テーブル 21:客席テーブル脚
31:垂直軌道 31a:厨房側垂直軌道 31b:客席側垂直軌道 33:天井側横行走行手段 34:床下側横行走行手段35:方向転換手段
40:調理食品 41:料理消費 42:料理供給 43:使用済み食器取出し A:洋食コーナー B:和食コーナー C:飲酒・喫茶コーナー D:厨房
2:回転セル 2−1:扇形セル
3:回転水平テーブル 4:隔壁 5:円柱 6:円筒形外郭 7:開閉扉 8:底盤部 9:覆い 10:支持ローラ 10−1:駆動ローラ 11:回転駆動装置 12:昇降駆動装置 15:照明灯 16:料理指定スイッチ 17:金銭支払機 20:客席テーブル 21:客席テーブル脚
31:垂直軌道 31a:厨房側垂直軌道 31b:客席側垂直軌道 33:天井側横行走行手段 34:床下側横行走行手段35:方向転換手段
40:調理食品 41:料理消費 42:料理供給 43:使用済み食器取出し A:洋食コーナー B:和食コーナー C:飲酒・喫茶コーナー D:厨房
Claims (3)
- 外周側面が透明壁からなり、かつ、床面またはテーブル面から立設された円筒形外郭と、円筒形外郭内の中央部に固定設置された垂直軌道と、複数台から構成され各々が該垂直軌道と噛合して走行可能な回転セル式供食機と、該円筒形外郭の外周面の一箇所または複数箇所で、かつ、テーブル面高さに設けられた開閉式扉と、から構成されることを特徴とするする回転セル式供食装置。
- 前記回転セル式供食機が、回転水平テーブル上で、かつ、中央部を貫通する前記垂直軌道を取囲む円柱から放射状に隔壁を立設した複数の扇形セルからなる回転セルと、回転水平テーブル下に設けた回転水平テーブル支持及び回転駆動装置と前記垂直軌道に噛合して走行可能とする昇降走行装置と、から構成されることを特徴とする請求項1に記載の回転セル式供食装置。
- 前記垂直軌道による走行二系統と、横行走行手段二系統と、方向転換手段とから構成され、請求項2に記載の複数台の回転セル式供食機を店内と厨房との間に循環走行させることを特徴とする循環型供食機搬送システム。
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