JP2006073316A - 燃料電池コジェネレーションシステムとその制御方法 - Google Patents

燃料電池コジェネレーションシステムとその制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 燃料電池の熱自立運転状態を維持しつつ熱電比が変更可能で、しかも大規模ではない燃料電池コジェネレーションシステム及びその制御方法の提供。
【解決手段】 固体酸化物燃料電池(SOFC)や溶融炭酸塩型燃料電池(MCFC)の様な高温作動型の燃料電池(1)と、燃料電池(1)の排気系(Lh)に介装され燃料電池排熱を熱需要側へ供給する熱回収手段(例えば、熱交換器15)と、燃料電池(1)の運転状態を監視する運転状態監視手段(17)と、制御手段(8)とを含み、該制御手段(8)は、熱需要に変動して燃料電池(1)の発電出力及び/又は燃料電池(1)の排気ガス温度を変動させる制御を行う様に構成されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば固体酸化物燃料電池(SOFC)や溶融炭酸塩型燃料電池(MCFC)の様な高温作動型の燃料電池を備えたコジェネレーションシステム及びその熱電比の制御方法と、排熱回収量の制御方法に関する。
発電システムとして、固体酸化物燃料電池(SOFC)や溶融炭酸塩型燃料電池(MCFC)といった、高温作動型燃料電池を利用する燃料電池システムは、炭化水素系燃料を改質して利用し、SOFCでは600〜1000℃以上、MCFCでは約500〜900℃以上の高温で作動させる。
そのような高温作動型燃料電池では、供給燃料の全てが電池内での発電に利用されることはなく、定格運転時でも60〜80%程度の燃料が発電に、残りの20〜40%程度は未反応燃料として電池外に排出される。未反応燃料はオフガス燃焼室等で燃焼し、その発生熱の一部は燃料電池システムの高温維持や供給燃料の改質などに利用される。また、燃料電池内においても、発電時に内部発熱が生じ、その熱によっても燃料電池システムは高温維持される。なお、ここで供給燃料の発熱量に対する、燃料電池の発電反応に相当する熱量(燃料電池の発電電力に相当する熱量と、燃料電池における発熱に相当する熱量の和)の比は、一般に燃料利用率と呼ばれる。
燃料供給量が同じ場合でも、燃料利用率が異なると電池における発熱とオフガス燃焼による発熱のバランスが大きく変化する。例えば燃料供給量を定格運転時と同じままで燃料利用率を下げることで、燃料電池の出力を低下させることは可能であるが、その場合には電池内での内部発熱が減少し、電池温度が低下する一方、オフガス燃焼する燃料量が増加するため、オフガス部の温度は高温化する。しかし、オフガス燃焼部の熱が、必ずしも電池部分の効率よく伝わるとは限らず、その場合には電池温度が低下し、結果的に熱自立運転が困難となってしまう場合もある。
また燃料同様、燃料電池に供給する酸化剤中の酸素(MCFCの場合は二酸化炭素も含む)も、その全てが発電に利用されるわけではなく、一般に20〜40%程度が利用され、これは酸化剤利用率と呼ばれる。
上記の燃料利用率や酸化剤利用率、また燃料供給量や酸化剤供給量のバランスにより、燃料電池の温度が変化すると同時に、オフガス燃焼の状況も変化することで、結果的に排ガス温度も変化する。
したがって、排ガスに熱交換器を通して給湯や蒸気供給、暖房などに用いる場合、排ガス温度が高すぎて余剰の蒸気やお湯を発生したり、逆に排ガス温度が低すぎる場合には、十分な量の蒸気や暖房エネルギーを供給出来ない場合がある。
ここで、図17を参照して、固体酸化物燃料電池(SOFC)や溶融炭酸塩型燃料電池(MCFC)といった、高温作動型燃料電池において、供給燃料を100とした場合の運転例として、
電主熱従運転時(利用可能な排熱は少なくても、出来るだけ発電出力を得たい時;Aケース)の(1)発電出力、(2)利用可能な排熱エネルギー、(3)熱自立と燃料改質に要するエネルギーの割合、及び
熱主電従運転時(発電出力は少なくても、出来るだけ温水や蒸気の供給量を増やしたい時;Bケース)の(1)発電出力、(2)利用可能な排熱エネルギー、(3)熱自立と燃料改質に要するエネルギーの割合、
について説明する。
図17の燃料電池コジェネレーションシステムScは、燃料電池1と空気供給ラインLaに介装されたブロワB、改質用純水を製造するために第1の水供給ラインLw1に介装した純水製造装置C、及び燃料電池1の排気系Hxに介装され、温熱取得用の第2の水供給ラインLw2の水を排気系Hxの熱と熱交換をして、その水に温熱エネルギー或いは蒸気を提供する熱交換器Hhとで構成されている。また、前記第1の水供給ラインLw1の当該システムScの上流には、温度計及び流量計M1が介装され、燃料ガス供給ラインLfの当該システムScの上流にはガスメータM2が介装されている。図17において符号Wは、発電出力ラインを示す。
燃料電池コジェネレーションシステムScは、供給燃料のエネルギーを100とした場合、凡そ、電主熱従運転(Aケース)の場合
(1) 発電出力(定格出力発電)の割合は40〜50、
(2) 利用可能な排熱エネルギーの割合は20〜30、
(3) 熱自立と燃料改質に要するエネルギーの割合は30〜40
である。
一方、熱主電従運転時(ケースB)の場合
(1) 発電出力(定格の25〜50%の発電出力)の割合は20〜30、
(2) 利用可能な排熱エネルギーの割合は40、
(3) 熱自立と燃料改質に要するエネルギーの割合は30〜40
である。
燃料電池コジェネレーションシステムでは、電気と熱とを発生する。ここで、燃料電池コジェネレーションシステムが設置される施設(一般家庭、オフィス、病院、その他)の電力需要と給湯需要の特性により、電主熱従運転とするべきか或いは熱主電従運転とするべきか、が異なる。
ここで、図18は一般家庭における1日の電力需要(実線)、熱需要(破線)を共に電力量に換算して示したグラフであり、図19は病院や老人福祉施設などにおける1日の電力需要(実線)、熱需要(破線)を共に電力量に換算して示したグラフである。尚、図18、図19において2点鎖線は、熱電比が変えられない場合の燃料電池の出力を示している。
一般家庭では、凡そ18時から熱需要が増加し23時位まで熱需要が多い。特に、21時過ぎには入浴需要があるため、電力需要よりも熱需要が多いという需要パターンになる。それ以外の時間帯、すなわち深夜の11時(23時)から翌日の午後6時(18時)まで、特に5時〜18時頃までは、電力需要は多いが熱需要(給湯等)が少ないという需要パターンになる。
一般家庭においては1日を通して熱電比が変えられないので、燃料電池の出力も一定である。そして、18時から21時過ぎまでは、燃料電池の発電出力が電力需要に対して不足するため、外部電力に頼る(買電する)ことになる。
この様な需要パターンを考慮すれば、一般家庭で燃料電池を使用する場合には、図18で示す様に、18時から23時までは排熱回収が主で発電が従となる熱主電従運転を行い、それ以外の時間帯(23時から翌日の18時まで)では、発電が主で排熱回収が従となる電主熱従運転を行うことが好ましい。
図19に示すように、病院や老人福祉施設等では、昼間(8時前後から18時前後までの間)は医療機器や介護機器の使用によって電力需要は一様に多く、一方、熱に関しては余り気味である。これに反して、夜間(18時から翌朝の8時前後まで)は既に食事も終え、病人或いは老人を対象としているため、消灯時間は早く、電力は余るが、熱は(特に冬場などの暖房等によって)不足する。
即ち、病院や老人福祉施設等では、昼間(8時前後から18時前後までの間)は電主熱従運転とし、夜間(18時から翌朝の8時前後まで)は熱主電従運転とすることが好ましい。
上述した様に、同一施設であっても、時間帯によって、電主熱従運転とするべきか、或いは熱主電従運転とするべきか、が異なってくる。
従って、燃料電池コジェネレーションシステムの熱電比(同一の燃料供給量に対して、燃料電池コジェネレーションシステムの電気出力と熱出力との割合)が変更できることが好ましい。そのように、熱電比を変えることが出来ると、省エネルギーにつながる。
しかし、高温作動型の燃料電池は、熱電比を変えると、熱バランスが崩れて、自立運転が出来なくなる可能性ある。
固体酸化物燃料電池(SOFC)や溶融炭酸塩型燃料電池(MCFC)などの高温作動方燃料電池とマイクロガスタービンとのハイブリッドシステムにおいて、燃料電池の発電出力を一定に保持したままでマイクロガスタービンの回転数を制御したり、余剰蒸気流量調整弁を制御する、すなわち余剰蒸気をタービンから流量調整弁の開度を調整しながら抽気することで、ハイブリッドシステムの発電出力と熱出力のバランスを制御し、システム全体の熱電比を制御する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
然るに、上述の制御方法は、対象としているシステムが、図20に示すように、高温作動方燃料電池1とマイクロガスタービンTCとのハイブリッドシステムShであるため、システムの規模が大きい。従って家庭用や業務用など、中小規模の需要家に対するコジェネレーションシステムとしては設備規模が大き過ぎて、導入が困難である。
当該ハイブリッドシステムSh(図20)、SOFC又はMCFC等の高温作動方燃料電池1とタービンT及びコンプレッサCから成るマイクロガスタービンTCとタービンで駆動される発電機Gとで構成されており、燃料電池1の排気でタービンTを回し、そのタービンTの回転力によってコンプレッサCを駆動し、コンプレッサCは、吸気を圧縮して圧縮された加圧空気が加圧空気供給ラインLacによって燃料電池1に投入される様に構成されている。電力は、燃料電池1の電力ラインW1とタービンTCで駆動される発電機Gの電力ラインW2から得られる。
上記ガスタービンTCの最適と、燃料電池1の最適とは一致しないので、妥協点をハイブリッドシステムShの最適点としているが、条件が変わると燃料電池1の運転条件が変わり、その結果ガスタービンTCの運転条件は激変してしまう。
したがって、高温作動型燃料電池1とマイクロガスタービンTCの協調運転制御が難しく、熱電比も同様に複雑な制御が必要となる。
更に、当該ハイブリッドシステムSh(電主熱従のシステム)の排熱利用では対応し切れない、例えば工場の製造プロセスで蒸気を大量に使用する(給湯では60℃程度であるが、それに対して、蒸気ではさらに大量の熱エネルギーが必要となる)等、大きな熱需要を持つ需要家に対して、熱供給が困難な場合がある。
また、空気供給圧力を制御できる溶融炭酸塩方燃料電池(MCFC)において、燃料冷却用の空気を供給する圧縮機の回転数を制御し、電池冷却用の空気流量を制御することで、冷却空気の出口温度を変え、その結果排熱量を変えて(冷却空気で取られる熱量を変えて)、熱電比を変更させる技術が提案されている(例えば特許文献2参照)。
また、係る技術も燃料電池とマイクロガスタービンとのハイブリッドシステムであるため(技術の利用が空気圧縮機を有する溶融炭酸塩形燃料電池システムに限られるため)、上述(例えば、特許文献1の様な上述した技術)と同様に、燃料電池とマイクロガスタービンとの協調運転制御が困難であると言う問題点を有している。
更に、タービン(の圧縮機)の運転制御には補機動力を必要とするため、省エネ性が損なわれる。
そして、燃料電池とマイクロガスタービンとのハイブリッドシステムであるため、上述(例えば、特許文献1の様な上述した技術)と同様に、多量の熱を必要とする用途(熱主電従用途)には不向きである。
或いは、空気流量変化に伴い、燃料電池の熱自立バランスが崩れたり、低流量時には酸化剤枯れで電池が破損する恐れがある。
特開2004−111130号公報 特開2004−71279号公報
本発明は上述した従来技術の問題点に鑑みて提案されたものであり、燃料電池の熱自立運転状態を維持しつつ熱電比が変更可能で、しかも大規模ではない燃料電池コジェネレーションシステム及びその制御方法の提供を目的としている。
発明者等は、種々研究の結果、燃料電池コジェネレーションシステムの発電出力(例えば、電流密度及び/又は燃料利用率)を変動させればオフガス燃焼の状態も変化し、燃料電池の排気ガスの流量及び温度等の各種パラメータを変動させることで、熱電比を制御できることを見出した。
本発明の燃料電池コジェネレーションシステムは、係る知見に基づいて創作されたものであり、例えば固体酸化物燃料電池(SOFC)や溶融炭酸塩型燃料電池(MCFC)の様な高温作動型の燃料電池(1)と、該燃料電池(1)の発電出力(例えば、電流密度及び/又は燃料利用率)を制御する発電出力調整手段(例えば、パワーコンディショナー3)と、燃料電池(1)に供給する燃料供給量を制御する燃料供給量制御手段(燃料調整バルブ5)と、燃料電池(1)に供給する酸化剤(例えば、空気)供給量を制御する酸化剤供給量制御手段(酸化剤調整バルブ7)と、燃料電池(1)の排気系(Lh)に介装され燃料電池排熱を熱需要側(給湯器、ボイラ等)へ供給する熱回収手段(例えば、熱交換器15)と、燃料電池(1)の運転状態を監視する運転状態監視手段(例えば、燃料電池本体に介装された電池温度センサ或いは燃料電池システム温度計測器2や、排気系に介装された排気ガス温度センサ17)と、制御手段(燃料電池コジェネ監視装置、電池コントローラー8)とを含み、該制御手段(8)は、熱需要の変化に応じて、燃料電池(1)の発電出力(例えば、電流密度及び/又は燃料利用率)、燃料及び/又は酸化剤の供給量、燃料電池(1)の排気ガス温度の少なくとも1つを変動させる制御を行う様に構成されている(請求項1:図1)。
本発明において、前記制御手段(燃料電池コジェネ監視装置、電池コントローラー8)は、電力需要に対する熱需要の比率が増加した場合に、燃料電池(1)への燃料供給量を一定にして、発電出力(例えば、電流密度及び/又は燃料利用率)を減少させ、燃料電池(1)のオフガス燃焼部で燃焼する燃料の割合を増加させる制御を行う様に構成されているのが好ましい(請求項2:図1)。
また、係る燃料電池コジェネレーションシステム(請求項2の燃料電池コジェネレーションシステム)の制御方法において、電力需要に対する熱需要の比率が増加したか否かを判定する工程(S2)と、電力需要に対する熱需要の比率が増加した場合に、燃料電池への燃料供給量を一定にして、発電出力(例えば、電流密度及び/又は燃料利用率)を減少させ、燃料電池のオフガス燃焼部で燃焼する燃料の割合を増加させる工程(S3)(燃料電池のオフガス燃焼部で燃焼する燃料の量を増加させ、排気ガス温度を昇温させる工程:この工程においては、燃料、酸化剤の供給量は一定なので排ガス流量は一定であり、オフガス燃焼部の燃料の割合が増加し、燃焼温度が上昇することで、排ガスの流量は一定のまま、排ガス温度が上昇する。)、とを有している(請求項13:図1、図2)。
本発明の燃料電池コジェネレーションシステムにおいて、前記制御手段(燃料電池コジェネ監視装置、電池コントローラー8)は、熱需要に対する電力需要の比率が増加した場合に、燃料電池(1)への燃料供給量を一定にして、発電出力(例えば、電流密度及び/又は燃料利用率)を増加させ、燃料電池(1)のオフガス燃焼部で燃焼する燃料の割合を減少させる制御を行う様に構成されているのが好ましい(請求項3:図1)。
ここで、当該燃料電池コジェネレーションシステム(請求項3の燃料電池コジェネレーションシステム)の制御方法において、熱需要に対する電力需要の比率が増加したか否かを判定する工程(S12)と、熱需要に対する電力需要の比率が増加した場合に、燃料電池への燃料供給量を一定にして、発電出力(例えば、電流密度及び/又は燃料利用率)を増加させ、燃料電池(1)のオフガス燃焼部で燃焼する燃料の割合を減少させる工程(燃料電池1のオフガス燃焼部で燃焼する燃料の流量を減少させ、排気ガス温度を降温させる)(S13)、とを有している(請求項14:図1、図3)。
本発明の燃料電池コジェネレーションシステムにおいて、燃料電池(1)の排気系(Lh)に介装された前記熱回収手段(例えば、熱交換器15)よりも燃料電池(1)側の領域又は当該熱回収手段(15)内部に加熱手段(例えば、電気ヒータ19)を介装し、前記制御手段(燃料電池コジェネ監視装置、電池コントローラー8)は、前記熱回収手段(15)により回収された熱量が熱需要を下回った場合に、燃料電池(1)の発電出力を加熱手段(19)に提供することにより排気を加熱する(例えば、電気ヒータ19に燃料電池1の発電出力を供給する)制御を行う様に構成されているのが好ましい(請求項4:図4)。
係る燃料電池コジェネレーションシステム(請求項4の燃料電池コジェネレーションシステム)の制御方法において、前記熱回収手段(15)により回収された熱量と熱需要とを比較する工程(S21)と、前記熱回収手段(15)により回収された熱量が熱需要を下回った場合に、燃料電池(1)の発電出力を加熱手段(19)に提供することにより排気を加熱する(例えば、電気ヒータ19に燃料電池1の発電出力を供給する)工程(S24)、とを有している(請求項15:図4、図5)
本発明の燃料電池コジェネレーションシステムにおいて、前記制御手段(燃料電池コジェネ監視装置、電池8)は、電力需要に対する熱需要の比率が増加した場合に、発電出力(例えば、電流密度及び/又は燃料利用率)を維持しつつ、燃料電池(1)への燃料供給量を増加させて、燃料電池(1)のオフガス燃焼部で燃焼する燃料の量を増加させる制御を行う様に構成されているのが好ましい(請求項5:図1)。
その様な燃料電池コジェネレーションシステム(請求項5の燃料電池コジェネレーションシステム)の制御方法において、電力需要に対する熱需要の比率が増加したか否かを判定する工程(S32)と、電力需要に対する熱需要の比率が増加した場合に、発電出力(例えば、電流密度及び/又は燃料利用率)を維持しつつ、燃料電池(1)への燃料供給量を増加させて、燃料電池のオフガス燃焼部で燃焼する燃料の量を増加させる工程(S33)、とを有している(請求項16:図1、図6)。
本発明の燃料電池コジェネレーションシステムにおいて、前記制御手段(燃料電池コジェネ監視装置、電池コントローラー8)は、電力需要に対する熱需要の比率が減少した場合に、発電出力(例えば、電流密度及び/又は燃料利用率)を維持しつつ、燃料電池(1)への燃料供給量を減少させて、燃料電池のオフガス燃焼部で燃焼する燃料の量を減少させる制御を行う様に構成されているのが好ましい(請求項6:図1)。
係る燃料電池コジェネレーションシステム(請求項6の燃料電池コジェネレーションシステム)の制御方法において、電力需要に対する熱需要の比率が減少したか否かを判定する工程(S42)と、電力需要に対する熱需要の比率が減少した場合に、発電出力(例えば、電流密度及び/又は燃料利用率)を維持しつつ、燃料電池(1)への燃料供給量を減少させて、燃料電池のオフガス燃焼部で燃焼する燃料の量を減少させる工程(S43)、とを有している(請求項17:図1、図7)。
本発明の燃料電池コジェネレーションシステムにおいて、前記制御手段(燃料電池コジェネ監視装置、電池コントローラー8)は、電力需要に対する熱需要の比率が増加した場合に、燃料電池(1)への燃料供給量を増加させ、(燃料電池1の自立運転が維持される範囲内で)発電出力(例えば、電流密度及び/又は燃料利用率)を減少させて、燃料電池(1)のオフガス燃焼部で燃焼する燃料の量を増加させる制御を行う様に構成されているのが好ましい(請求項7:図1)。
その様な燃料電池コジェネレーションシステム(請求項7の燃料電池コジェネレーションシステム)の制御方法において、電力需要に対する熱需要の比率が増加したか否かを判定する工程(S52)と、電力需要に対する熱需要の比率が増加した場合に、燃料電池(1)への燃料供給量を増加させ、(燃料電池1の自立運転が維持される範囲内で)発電出力(例えば、電流密度及び/又は燃料利用率)を減少させて、燃料電池(1)のオフガス燃焼部で燃焼する燃料の量を増加させる工程(S53)、とを有している(請求項18:図1、図8)。
本発明の燃料電池コジェネレーションシステムにおいて、前記制御手段(燃料電池コジェネ監視装置、電池コントローラー8)は、電力需要に対する熱需要の比率が減少した場合に、燃料電池(1)への燃料供給量を減少させ、(燃料電池1の自立運転が維持される範囲内で)発電出力(例えば、電流密度及び/又は燃料利用率)を増加させて、燃料電池(1)のオフガス燃焼部で燃焼する燃料の量を減少させる制御を行う様に構成されているのが好ましい(請求項8:図1)。
その様な燃料電池コジェネレーションシステム(請求項8の燃料電池コジェネレーションシステム)の制御方法において、電力需要に対する熱需要の比率が減少したか否かを判定する工程(S62)と、電力需要に対する熱需要の比率が減少した場合に、燃料電池(1)への燃料供給量を減少させ、(燃料電池1の自立運転が維持される範囲内で)発電出力(例えば、電流密度及び/又は燃料利用率)を増加させて、燃料電池(1)のオフガス燃焼部で燃焼する燃料の量を減少させる工程(S63)、とを有している(請求項19:図1、図9)。
本発明の燃料電池コジェネレーションシステムにおいて、燃料電池のオフガス燃焼部(1a)には、空気(酸化剤)を供給する空気(酸化剤)供給手段(オフガス用空気供給ライン21)と、空気(酸化剤)の供給量を制御する空気供給量(酸化剤供給量)制御手段(酸化剤バルブ22)とが設けられ、前記制御手段(燃料電池コジェネ監視装置、電池コントローラー8)は、燃料電池(1)のオフガス燃焼部で燃焼する燃料の量を変動(増加或いは減少)させる場合に、空気(酸化剤)供給手段(21)及び空気供給量(酸化剤供給量)制御手段(酸化剤バルブ22)を介してオフガス燃焼部(1a)に供給される空気(酸化剤)量を調節してオフガス燃焼部(1a)の燃焼状態を希薄燃焼或いはストイキ燃焼に変化させる制御を行う様に構成されているのが好ましい(請求項9:図10)。
係る燃料電池コジェネレーションシステム(請求項9の燃料電池コジェネレーションシステム)の制御方法において、燃料電池(1)のオフガス燃焼部で燃焼する燃料の量を変動(増加或いは減少)させるか否かを判断する工程(S72)と、燃料電池(1)のオフガス燃焼部で燃焼する燃料の量を変動(増加或いは減少)させる場合に、オフガス燃焼部(1a)に供給される空気(酸化剤)量を調節してオフガス燃焼部(1a)の燃焼状態を希薄燃焼或いはストイキ燃焼に変化させる工程(S73、S74)、とを有している(請求項20:図10、図11)
本発明の燃料電池コジェネレーションシステムにおいて、燃料電池(1)のオフガス燃焼部(1a)には、燃料を供給する燃料供給手段(オフガス燃焼部用燃料供給ライン23)と、燃料の供給量を制御する燃料供給量制御手段(燃料バルブ24)とが設けられ、前記制御手段(燃料電池コジェネ監視装置、電池コントローラー8)は、前記熱回収手段(15)により回収された熱量が熱需要を下回った場合に、前記燃料供給手段(オフガス燃焼部用燃料供給ライン23)及び燃料供給量制御手段(燃料バルブ24)を介して(回収された熱量が熱需要に対して不足している熱量に相当する量の)燃料をオフガス燃焼部(1a)に供給する制御を行う様に構成されているのが好ましい(請求項10:図12)
係る燃料電池コジェネレーションシステム(請求項10の燃料電池コジェネレーションシステム)の制御方法において、前記熱回収手段(15)により回収された熱量が熱需要を下回ったか否かを判定する工程(S81)と、前記熱回収手段(15)により回収された熱量が熱需要を下回った場合に、前記燃料供給手段(オフガス燃焼部用燃料供給ライン23)及び燃料供給量制御手段(燃料バルブ24)を介して(回収された熱量が熱需要に対して不足している熱量に相当する量の)燃料をオフガス燃焼部(1a)に供給する工程(S82)、とを有している(請求項21:図12、図13)。
本発明の燃料電池コジェネレーションシステムにおいて、燃料電池(1)の排気系(Lh)に排ガス燃焼加熱手段(例えば、追い焚きバーナ25)を介装し、該加熱手段(25)に燃料を供給する燃料供給手段(追い焚きバーナ用燃料供給ライン26)と、加熱手段に供給する燃料供給量を制御する燃料供給量制御手段(燃料バルブ27)とを設け、前記制御手段(燃料電池コジェネ監視装置、電池コントローラー8)は、前記熱回収手段(15)により回収された熱量が熱需要を下回った場合に、(回収された熱量が熱需要に対して不足する熱量に相当する)燃料を加熱手段(追い焚きバーナ25)に供給し、排気を加熱する制御を行う様に構成されているのが好ましい(請求項11:図14)。
係る燃料電池コジェネレーションシステム(請求項11の燃料電池コジェネレーションシステム)の制御方法において、前記熱回収手段(15)により回収された熱量と熱需要とを比較する工程(S91)と、前記熱回収手段(15)により回収された熱量が熱需要を下回った場合に、(回収された熱量が熱需要に対して不足する熱量に相当する)燃料を排ガス燃焼加熱手段(追い焚きバーナ25)に供給し、排気を加熱する工程(S92)、とを有している(請求項22:図14、図15)
本発明の燃料電池コジェネレーションシステムにおいて、前記制御手段(燃料電池コジェネ監視装置、電池コントローラー8)は、電力需要に対する熱需要の比率が増加した場合に、
燃料電池(1)への燃料供給量を一定にして、発電出力(例えば、電流密度及び/又は燃料利用率)を減少させ、燃料電池(1)のオフガス燃焼部で燃焼する燃料の割合を増加させる制御を行うか、
発電出力(例えば、電流密度及び/又は燃料利用率)を維持しつつ、燃料電池(1)への燃料供給量を増加させて、燃料電池(1)のオフガス燃焼部で燃焼する燃料の量を増加させる制御を行うか、
燃料電池(1)への燃料供給量を増加させ、(燃料電池1の自立運転が維持される範囲内で)発電出力(例えば、電流密度及び/又は燃料利用率)を減少させて、燃料電池(1)のオフガス燃焼部で燃焼する燃料の量を増加させる制御を行うか、或いは、
燃料電池(1)のオフガス燃焼部(1a)に設けられた空気(酸化剤)供給手段(21)及び空気供給量(酸化剤供給量)制御手段(酸化剤バルブ22)を介して(燃料電池1オフガス燃焼部1aに)供給される空気(酸化剤)量を調節してオフガス燃焼部(1a)の燃焼状態を希薄燃焼或いはストイキ燃焼に変化させる制御を行い、
係る制御を行った後に、前記熱回収手段(15)により回収された熱量が熱需要を下回った場合に、
燃料電池(1)の発電出力(例えば、電流密度及び/又は燃料利用率)を維持或いは減少させると共に、燃料電池(1)の発電出力を電気加熱手段(電気ヒータ19)に提供(供給)することにより排気を加熱する制御を行うか、
燃料電池(1)のオフガス燃焼部(1a)に設けられた燃料供給手段(23)及び燃料供給量制御手段(燃料バルブ24)を介して(回収された熱量が熱需要に対して不足している熱量に相当する量の)燃料をオフガス燃焼部(1a)に供給する制御を行うか、或いは
(回収された熱量が熱需要に対して不足する熱量に相当する)燃料を燃料電池(1)の排気系(Lh)に介装された加熱手段(例えば、追い焚きバーナ25)に供給し、排気を加熱する制御を行う
様に構成されているのが好ましい(請求項12:図16)。
この様に構成された燃料電池コジェネレーションシステム(請求項12の燃料電池コジェネレーションシステム)の制御方法において、電力需要に対する熱需要の比率が増加したか否かを判定する工程(S102)と、電力需要に対する熱需要の比率が増加した場合に、
燃料電池(1)への燃料供給量を一定にして、発電出力(例えば、電流密度及び/又は燃料利用率)を減少させ、燃料電池(1)のオフガス燃焼部で燃焼する燃料の割合を増加させるか、
発電出力(例えば、電流密度及び/又は燃料利用率)を維持しつつ、燃料電池(1)への燃料供給量を増加させて、燃料電池(1)のオフガス燃焼部で燃焼する燃料の量を増加させるか、
燃料電池(1)への燃料供給量を増加し、(燃料1の自立運転が維持される範囲内で)発電出力(例えば、電流密度及び/又は燃料利用率)を減少させて、燃料電池(1)のオフガス燃焼部で燃焼する燃料の量を増加させるか、或いは、
空気(酸化剤)供給手段(23)及び空気供給量(酸化剤供給量)制御手段(酸化剤バルブ24)を介して燃料電池のオフガス燃焼部(1a)に供給される空気(酸化剤)量を調節してオフガス燃焼部(1a)の燃焼状態を希薄燃焼或いはストイキ燃焼に変化させる工程(S103)と、
該工程の後に、前記熱回収手段(15)により回収された熱量が熱需要を下回ったか否かを判定する工程(S105)と、前記熱回収手段(15)により回収された熱量が熱需要を下回った場合に、
燃料電池(1)の発電出力(例えば、電流密度及び/又は燃料利用率)を維持或いは減少させると共に、燃料電池(1)の発電出力を電気加熱手段(電気ヒータ19)に提供(供給)することにより排気を加熱するか、
燃料電池(1)のオフガス燃焼部(1a)に設けられた燃料供給手段(23)及び燃料供給量制御手段(燃料バルブ24)を介して(回収された熱量が熱需要に対して不足している熱量に相当する量の)燃料をオフガス燃焼部(1a)に供給するか、或いは、
(回収された熱量が熱需要に対して不足する熱量に相当する)燃料を燃料電池(1)の排気系(Lh)に介装された加熱手段(例えば、追い焚きバーナ25)に供給し、排気を加熱する工程(S106)、
とを含んでいる(請求項23:図16)。
上述した様な構成を具備する本発明によれば、燃料電池(1)と、該燃料電池(1)の発電出力(例えば、電流密度及び/又は燃料利用率)を制御する発電出力調整手段(例えば、パワーコンディショナー3)と、燃料電池(1)に供給する燃料供給量を制御する燃料供給量制御手段(燃料調整バルブ5)と、燃料電池(1)に供給する酸化剤(例えば、空気)供給量を制御する酸化剤供給量制御手段(酸化剤調整バルブ7)と、燃料電池(1)の排気系(Lh)に介装され燃料電池排熱を熱需要側(給湯器、ボイラ等)へ供給する熱回収手段(例えば、熱交換器15)と、燃料電池(1)の運転状態を監視する運転状態監視手段(例えば、燃料電池本体に介装された電池温度センサや、排気系に介装された排気ガス温度センサ17)と、制御手段(燃料電池コジェネ監視装置、電池コントローラー8)とを含み、該制御手段(8)は、熱需要の変動に対応して燃料電池(1)の発電出力(例えば、電流密度及び/又は燃料利用率)及び/又は燃料電池(1)の排気ガス温度を変化させる制御を行う様に構成されていて、燃料電池(1)単体で熱電比の変更が可能であり、装置や制御方法が大幅に簡略化される。
そして本発明によれば、発電出力1〜200kWの中小規模の燃料電池コジェネレーションシステムであって、熱電比変更可能な燃料電池コジェネレーションシステムを提供出来る。
さらに本発明によれば、従来は、ハイブリッドタイプに構成されていないと熱電比が変えられなかった燃料電池システムで、熱需要に対して熱供給能力が不足する場合でも、熱需要を賄うことが出来るシステムを提供出来る。
さらに、不足熱需要を補う際に、追加燃料供給や、追い焚きバーナ(25)を利用する場合には、高温のオフガス燃焼部(1a)に追加燃料を供給し、或いは、高温排ガス中で追い焚きバーナ(25)を燃焼させるため、不足熱需要を補うための供給燃料量が少量で済む。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
先ず、図1を参照して第1実施形態(全体を包含する実施形態)を説明する。
図1の第1実施形態のシステム(以降、燃料電池コジェネレーションシステムを単にシステムと言う)は、例えば、固体酸化物燃料電池(SOFC)や溶融炭酸塩型燃料電池(MCFC)の様な高温作動型の燃料電池1と、該燃料電池1の発電出力(例えば、電流密度及び/又は燃料利用率)を制御する発電出力調整手段である、パワーコンディショナー3とを有している。
当該システムは、燃料電池1に燃料を供給する燃料供給ライン4と燃料電池1の酸化剤(例えば空気)を供給する酸化剤供給ライン6を備えており、燃料供給ライン4には燃料電池1に供給する燃料供給量を制御する燃料供給量制御手段(燃料調整バルブ)5が、一方、酸化剤供給ライン6には燃料電池1に供給する酸化剤(例えば、空気)供給量を制御する酸化剤供給量制御手段(酸化剤調整バルブ)7が介装されている。
燃料電池のオフガス燃焼部1aには排気系Lhが接続され、その排気系Lhには、燃料電池排熱を例えば上水(水道水)と熱交換して、熱需要側(給湯器、ボイラ等)へ熱回収ラインLbを介して供給する熱回収手段である例えば給湯器(以降、給湯器を熱交換器という)15が介装されており、排気系Lhの熱回収手段15とオフガス燃焼部1aとの間の領域には排気温度を計測するための排ガス温度センサ17が介装されている。
尚、燃料電池1にも直接燃料電池1内の各部の温度を計測するための燃料電池システム温度計測器2が設置されている。
燃料電池1の出力電力ラインLeは電力需要12に接続され、その出力電力ラインLeには燃料電池1側から順に、電流密度及び/または燃料利用率の制御手段であるパワーコンディショナー3、D/Dコンバータ9、インバータ11が介装されている。
当該システムは、制御手段(燃料電池コジェネ監視装置及び燃料電池コントロールユニットの複合体)8を有しており、前記燃料電池システム温度計測器2と入力信号ラインLi1で、排ガス温度センサ17と入力信号ラインLi2で、熱(蒸気や湯)使用手段である、例えば図示しない風呂操作パネル等と入力信号ラインLi3で、電力需要とは入力信号ラインLi4で接続されている。
また、制御手段(以降、制御手段をコントロールユニットと言う)8は、前記燃料調整バルブ5と出力信号ラインLo1で、酸化剤調整バルブ7と出力信号ラインLo2で、パワーコンディショナー3と出力信号ラインLo3で接続されている。
そしてコントロールユニット8は、熱需要の変動に対応して、燃料電池1の発電出力(例えば、電流密度及び/又は燃料利用率)及び/又は燃料電池1の排気ガス温度を変動させる制御を行う様に構成されている。
即ち、コントロールユニット8は、前記燃料電池システム温度計測器2からの情報も得ており、燃料電池1の熱自立を維持しつつ排熱回収量を変更出来る構成であり、且つ、発電量と排熱回収量の双方を制御している。
次に、図1及び図2を参照して第2実施形態を説明する。
第2実施形態は、図1の装置における制御方法、すなわち、燃料供給量を一定にし、電流密度及び/又は燃料利用率を低減して熱需要の増加に対処する(排熱回収量を制御する)制御方法に関する実施形態である。
詳細には、第2実施形態は、電力と熱の需要量の内、熱需要の比率が高まった際に、燃料電池の燃料供給量を一定にしたまま、電流密度及び/又は燃料利用率を減少させることで、発電量は減少するが、オフガス燃焼部で燃焼する燃料の割合が増加することで、排ガス温度が上昇し、排熱回収量を増大させる制御である。
先ず、ステップS1において、コントロールユニット8は熱需要情報の入力信号ラインLi3及び電力需要情報の入力信号ラインLi4からの情報に基づいて熱需要及び電力需要を計測する。
次のステップS2では、コントロールユニット8は熱需要が電力需要を(相当量)上回っている、すなわち、熱需要比率が高まったか否かを判断して、熱需要比率が高まっていれば(ステップS2のYES)、ステップS3に進み、熱需要比率が高まっていなければ(ステップS2のNO)、ステップS4に進む。
ステップS3では、燃料供給量を一定にしたまま、パワーコンディショナー3を絞り、燃料電池1の発電出力を減少させた後、再びステップS1に戻りステップS1以降を繰り返す。
ステップS4では、コントロールユニット8は制御を終了するか否かを判断して、終了であれば(ステップS4のYES)、そのまま制御を終える。一方、制御を続けるのであれば(ステップS4のNO)、ステップS1に戻り再びステップS1以降を繰り返す。
図1及び図2の第2実施形態では、上述したように、熱需要比率が高まった場合に燃料供給量を一定にして、電流密度及び/または燃料利用率を低減すれば、オフガス燃焼部で燃焼する燃料の割合が増加する。
そして、オフガス燃焼部で燃焼する燃料の割合が増加すれば、当然、排熱量も増加して、排熱回収量も増加させることが出来る。
次に、図1及び図3を参照して第3実施形態を説明する。
第3実施形態は、図1の装置における第2実施形態とは異なる制御方法、すなわち、電流密度及び/または燃料利用率を増加させて、電力需要の増加に対処する制御方法に関する実施形態である。
詳細には、電力需要比率が高まった際に、燃料電池の燃料供給量を一定としたまま、電流密度及び/又は燃料利用率を増加させることで発電出力を増加させる一方、オフガス燃焼する燃料ガスの割合を減少させて排熱回収量を減少させる制御である。
図3を参照して、第3実施形態を以下に説明する。
先ず、図3のステップS11において、コントロールユニット8は熱需要情報の入力信号ラインLi3及び電力需要情報の入力信号ラインLi4からの情報に基づいて熱需要及び電力需要を計測する。
次のステップS12では、コントロールユニット8は電力需要が熱需要を(相当量)上回っている、すなわち、電力需要比率が高まったか否かを判断して、電力需要比率が高まっていれば(ステップS12のYES)、ステップS13に進み、電力需要比率が高まっていなければ(ステップS12のNO)、ステップS14に進む。
ステップS13では、燃料供給量を一定にしたまま、パワーコンディショナー3を開放して、燃料電池1の発電出力を増大させた後、再びステップS11に戻りステップS11以降を繰り返す。
ステップS14では、コントロールユニット8は制御を終了するか否かを判断して、終了であれば(ステップS14のYES)、そのまま制御を終える。一方、制御を続けるのであれば(ステップS14のNO)、ステップS11に戻り再びステップS11以降を繰り返す。
図1及び図3の第3実施形態では、上述したように、電力需要が増加した場合に燃料供給量を一定にして、電流密度及び/または燃料利用率を増大させれば、オフガス燃焼部で燃焼する燃料の割合が減少する。そして、オフガス燃焼部で燃焼する燃料の割合が減少すれば、当然、排熱量も減少して、排熱回収量も減少させることが出来る。
次に図4及び図5を参照して第4実施形態を説明する。
図4及び図5の第4実施形態は、電気が余っている状態において、熱需要に対して排熱回収量が不足する場合には、燃料電池で発生した電力で、排熱系に介装された、たとえば電気ヒータを作動させて排ガスを加熱し、不足の熱需要を充足させる実施形態である。
図4の第4実施形態の装置は、第1〜第3実施形態の装置(図1)に対して、排気系Lhの熱交器15と排ガス温度センサ17の間の領域に電気ヒータ19を介装し、その電気ヒータ19とD/Dコンバータ9をサブ電力ラインLesで接続し、そのサブ電力ラインLesに電流制御手段18を介装した実施形態である。
コントロールユニット8は電流制御手段18によって電気ヒータ19のON−OFFと、供給電流の制御を行う様に構成されている。
すなわち、第4実施形態では、電気ヒータ19に投入する電力は燃料電池1で発電した電力が用いられる。
図5に基づき、図4をも参照して第4実施形態の制御方法を説明する。
先ず、ステップS21において、コントロールユニット8は熱需要情報の入力信号ラインLi3及び電力需要情報の入力信号ラインLi4からの情報に基づいて熱需要及び電力需要を計測する。
次のステップS22では、コントロールユニット8は電力需要に対して電力は余っているか否かを判断して、電力が余っていれば(ステップS22のYES)、ステップS23に進み、余っていなければ(ステップS22のNO)、ステップS27まで進む。
ステップS23では、コントロールユニット8は、熱需要に対して排熱回収量が不足しているか否かを判断して、需要に対して排熱回収量が不足していれば(ステップS23のYES)、ステップS24に進み、需要に対して排熱回収量が不足していなければ(ステップS23のNO)、ステップS27まで進む。
ステップS24では、電流制御手段18を作動させて、排熱ラインLhに介装した電気ヒータ19にD/Dコンバータ9を介して燃料電池1で発電した電力を投入し、ステップS25に進む。
ステップS25ではコントロールユニット8は、排熱回収量が熱需要を上回ったか否かを判断して、排熱回収量が熱需要を上回った場合は(ステップS25のYES)、ステップS26に進み、上回らなければ(ステップS25のNO)、上回るまでステップS25のループを繰り返す。
ステップS26では、電流制御手段18を切り、ステップS21まで戻り、再びステップS21以降を繰り返す。
ステップS27ではコントロールユニット8は制御を終了するか否かを判断して、終了であれば(ステップS27のYES)、そのまま制御を終える。一方、制御を続けるのであれば(ステップS27のNO)、ステップS21に戻り再びステップS21以降を繰り返す。
次に、図1及び図6を参照して第5実施形態を説明する。
第2実施形態〜第4実施形態は燃料供給量を一定にして熱電比を変えているのに対して、第5実施形態〜第8実施形態では、燃料供給量を変動させて、排熱回収量を制御している。
第5実施形態は、熱需要比率が高まった際に、燃料電池の電流密度及び/又は燃料利用率を一定としたまま燃料供給量を増加させ、排熱回収率を増大させる制御方法である。
なお、第5実施形態の場合、電気需要は必ずしも増加していない。
先ず、図6のステップS31において、コントロールユニット8は熱需要情報の入力信号ラインLi3及び電力需要情報の入力信号ラインLi4からの情報に基づいて熱需要及び電力需要を計測する。
次のステップS32では、コントロールユニット8は熱需要が電力需要を(相当量)上回っているか、すなわち、熱需要比率が高まったか否かを判断して、熱需要比率が高まっていれば(ステップS32のYES)、ステップS33に進み、熱需要の比率が高まっていなければ(ステップS32のNO)、ステップS34に進む。
ステップS33では、電流密度及び/又は燃料利用率を一定にしたまま、燃料調整バルブ5を開放し、燃料供給量を増加させた後、再びステップS31に戻りステップS31以降を繰り返す。
発電出力を維持しつつ、燃料供給量を増加させれば、オフガス燃焼する燃料ガスの量が増加し排ガス温度は上がり、その結果、排熱回収量を増加させることが出来る。
なお、燃料供給量の増加に際しては、燃料電池1の自立運転状態が維持され、且つ酸化剤枯れ(燃料量に対する酸化剤の供給量が不足する現象であって、「酸化剤枯れ」が起きると燃料電池は損傷を受ける)が起きない範囲で、燃料供給量を増加させることが重要である。
ステップS34では、コントロールユニット8は制御を終了するか否かを判断して、終了であれば(ステップS34のYES)、そのまま制御を終える。一方、制御を続けるのであれば(ステップS34のNO)、ステップS31に戻り再びステップS31以降を繰り返す。
次に、図1及び図7を参照して第6実施形態を説明する。
第6実施形態は、熱需要比率が低下した際に、燃料電池の電流密度及び/又は燃料利用率を一定にしたままで、燃料供給量を減少させることで、発電出力を維持しつつオフガス燃焼する燃料ガスの量を増大させて排ガス温度を下げ、その結果、排熱回収量を減少させる実施形態である。なお、第6実施形態の場合、電気需要は必ずしも変動しているとは限らない。
先ず、図7のステップS41において、コントロールユニット8は熱需要情報の入力信号ラインLi3及び電力需要情報の入力信号ラインLi4からの情報に基づいて熱需要及び電力需要を計測する。
次のステップS42では、コントロールユニット8は電力需要が熱需要を(相当量)上回っているか、すなわち、電力需要比率が減少したか否かを判断して、電力需要比率が減少していれば(ステップS42のYES)、ステップS43に進み、電力需要の比率が高まっていなければ(ステップS42のNO)、ステップS44に進む。
ステップS43では、電流密度及び/又は燃料利用率を一定にしたまま、燃料調整バルブ5を絞り、燃料供給量を減少させた後、再びステップS41に戻りステップS41以降を繰り返す。
発電出力を維持しつつ、燃料供給量を減少させれば、オフガス燃焼する燃料ガスの量が減少し排ガス温度は下がり、その結果、排熱回収量を減少させることが出来る。
なお、燃料供給量の減少に際しては、燃料電池1の自立運転状態が維持され且つ燃料枯れ(酸化剤に対する燃料の供給量が不足する現象であって、「燃料枯れ」が起きると燃料電池は損傷を受ける)が起きない範囲で、燃料供給量を減少させることが重要である。
ステップS44では、コントロールユニット8は制御を終了するか否かを判断して、終了であれば(ステップS44のYES)、そのまま制御を終える。一方、制御を続けるのであれば(ステップS44のNO)、ステップS41に戻り再びステップS41以降を繰り返す。
次に、図1及び図8を参照して第7実施形態を説明する。
第5実施形態では出力(電流密度及び/または燃料利用率)は一定だが、図1及び図8の第7実施形態では、熱需要が高まった際に、燃料電池の燃料供給量を増加させつつ、燃料電池で酸化剤枯れが起きない範囲で出力(電流密度及び/または燃料利用率)を減少させ、発電出力を低下させつつオフガス燃焼割合を増加させて排熱回収量を増大させる制御である。
先ず、図8のステップS51において、コントロールユニット8は熱需要情報の入力信号ラインLi3及び電力需要情報の入力信号ラインLi4からの情報に基づいて熱需要及び電力需要を計測する。
次のステップS52では、コントロールユニット8は電力需要の比率が高まったか否かを判断して、電力需要の比率が高まっていれば(ステップS52のYES)、ステップS53に進み、電力需要の比率が高まっていなければ(ステップS52のNO)、ステップS54に進む。
ステップS53では、燃料供給量を増加させつつ、燃料電池1で酸化剤枯れが起きない範囲で、パワーコンディショナー3を調節して電流密度及び/又は燃料利用率を減少させた後、ステップS51に戻り、再びステップS51以降を繰り返す。
電流密度及び/又は燃料利用率を減少させることにより、発電出力は低下し、オフガス燃焼割合が増加する。そして、オフガス燃焼割合の増加とともに排熱回収量は増大する。
ステップS54では、コントロールユニット8は制御を終了するか否かを判断して、終了であれば(ステップS54のYES)、そのまま制御を終える。一方、制御を続けるのであれば(ステップS54のNO)、ステップS51に戻り再びステップS51以降を繰り返す。
次に、図1及び図9を参照して第8実施形態:図1及びフローチャートを説明する。
第6実施形態では出力(電流密度及び/または燃料利用率)は一定だが、図1及び図9の第8実施形態では、熱需要が低下した際に、燃料電池の燃料供給量を減少させつつ、燃料電池で燃料枯れが起きない範囲で出力(電流密度及び/または燃料利用率)を増加させ、発電出力を増加させつつオフガス燃焼割合を減少させて排熱回収量を減少させる制御である。
先ず、図9のステップS61において、コントロールユニット8は熱需要情報の入力信号ラインLi3及び電力需要情報の入力信号ラインLi4からの情報に基づいて熱需要及び電力需要を計測する。
次のステップS62では、コントロールユニット8は電力需要比率が低下したか否かを判断して、電力需要比率が低下していれば(ステップS62のYES)、ステップS63に進み、電力需要の比率が低下していなければ(ステップS62のNO)、ステップS64に進む。
ステップS63では、燃料供給量を減少させつつ、燃料電池1で燃料枯れが起きない範囲で、パワーコンディショナー3を調節して電流密度及び/又は燃料利用率を増加させた後、ステップS61に戻り、再びステップS61以降を繰り返す。
電流密度及び/又は燃料利用率を増加させることにより、発電出力は増加し、オフガス燃焼割合が減少する。そして、オフガス燃焼割合の減少とともに排熱回収量は減少する。
ステップS64では、コントロールユニット8は制御を終了するか否かを判断して、終了であれば(ステップS64のYES)、そのまま制御を終える。一方、制御を続けるのであれば(ステップS64のNO)、ステップS61に戻り再びステップS61以降を繰り返す。
次に、図10及び図11を参照して第9実施形態を説明する。
オフガスは燃料電池1の発電反応に寄与しなかった燃料ガスで、燃料電池下流側のオフガス燃焼部に生じる。そして、オフガスが燃えることにより、排ガスの温度がさらに上昇する。
従って、オフガスの量を変動させてやれば、排熱回収量が調整出来る。
図10及び図11の第9実施形態では、オフガス燃焼部に酸化剤(空気)を添加し、その流量を調整することにより、オフガス燃焼を希薄燃焼にするか、ストイキ燃焼にするかを決定する。すなわち、酸化剤流量を増加すれば燃焼状態が希薄燃焼側に移行し、低い排気温度となり、排熱回収量は減少する。
一方、酸化剤流量を減少させれば燃焼状態はストイキ燃焼側に移行し、高い排気温度となり、排熱回収量は増加する。
システムの構成は、図10に示すように、図1の例えば第1実施形態の構成に対して、オフガス燃焼部1aにオフガス用空気供給ライン21を設けそのオフガス用空気供給ライン21に酸化剤バルブ(空気調整バルブ)22を介装したものであり、それ以外は図1と同様の構成である。
酸化剤バルブ22の開度を調節することで、希薄燃焼、或いはストイキ燃焼が選択出来、希薄燃焼では、低温で大流量の排気となり、ストイキ燃焼では、高温、小流量の排気となる。
すなわち、オフガス燃焼部1aにおけるオフガス燃焼を希薄燃焼にするか、ストイキ燃焼にするかにより、排熱回収量を調整することが出来る。
オフガス燃焼を希薄燃焼にするか、ストイキ燃焼にするかを決定するパラメータとしては、電力需要、熱需要、排気系Lhに介装した熱交換器(熱交換給湯器)15の構造、排気側Lhと給湯側Lbとの温度差等を採用する。
図11に基づいて図10をも参照して第9実施形態の制御方法を説明する。
先ず、ステップS71では、コントロールユニット8は第2、第3、第5〜第8実施形態の制御中であるか否かを判断して、第2、第3、第5〜第8実施形態の制御中である場合は(ステップS71のYES)、ステップS72に進み、第2、第3、第5〜第8実施形態の制御中ではない場合は(ステップS71のNO)、ステップS75に進む。
ステップS72では、コントロールユニットは、排ガス温度センサ17からの排ガス温度情報(Li2)、給湯ラインLbからの給湯情報(Li3)、電力需要12からの電力需要情報(Li4)等によって、オフガス燃焼状態はOKであるか、希薄燃焼側への移行の必要があるか、或いはストイキ側に移行の必要があるか、を判断する。
オフガス燃焼状態がOKである場合はステップS75に進み、希薄燃焼側への移行の必要がある場合は、ステップS73に進み、ストイキ側に移行の必要がある場合はステップS74に進む。
ステップS73では、酸化剤バルブ22の開度を増やし、オフガス燃焼部1aに供給する酸化剤(空気)の量を増加させてステップS75に進む。
オフガス燃焼部1aに供給する酸化剤(空気)の量を増加させることによって、オフガス燃焼部1aでは希薄燃焼となり、排ガス温度が下がるため、排ガスラインに介装された熱交換器15で得られる回収熱量は減少する。
ステップS74では、酸化剤バルブ22の開度を絞り、オフガス燃焼部1aに供給する酸化剤(空気)の量を減少させてステップS75に進む。
オフガス燃焼部1aに供給する酸化剤(空気)の量を減少させることによって、オフガス燃焼部1aではストイキ燃焼となり、排ガス温度が上昇するため、排ガスラインに介装された熱交換器15で得られる回収熱量は増加する。
ステップS75では、コントロールユニット8は制御を終了するか否かを判断し、終了であれば(ステップS75のYES)、そのまま制御を終える。一方、終了しないのであれば(ステップS75のNO)、ステップS71まで戻り、再びステップS71以降を繰り返す。
次に、図12及び図13を参照して第10実施形態を説明する。
図12及び図13の第10実施形態は、熱回収量が熱需要を下回る場合に、オフガス燃焼部に不足熱需要に相当する燃料を供給することで排熱回収量を増大させて不足分を補う実施形態である。
システムの構成は、図12に示すように、図1の例えば第1実施形態の構成に対して、オフガス燃焼部1aにオフガス燃焼部用燃料供給ライン23を設けそのオフガス燃焼部用燃料供給ライン23に燃料バルブ(流量調整バルブ)24を介装したものであり、それ以外は図1と同様の構成である。
なお、燃料バルブ24の開度を調節することで、希薄燃焼、或いはストイキ燃焼が選択出来、希薄燃焼では、低温で大流量の排気とすることが出来、ストイキ燃焼では、高温、小流量の排気とすることが出来る。
すなわち、オフガス燃焼部1aにおけるオフガス燃焼を希薄燃焼にするか、ストイキ燃焼にするかにより、排熱回収量を調整することが出来る。
オフガス燃焼を希薄燃焼にするか、ストイキ燃焼にするかを決定するパラメータとしては、電力需要、熱需要、排気系Lhに介装した熱交換器(熱交換給湯器)15の構造、排気側Lhと給湯側Lbとの温度差等を採用する。
図13に基づいて、図12をも参照して第10実施形態の制御方法を説明する。
先ず、ステップS81において、コントロールユニット8は熱回収量が熱需要を下回っているか否かを判断して、下回っている場合は(ステップS81のYES)、ステップS82に進み、下回っていない場合は(ステップS81のNO)、ステップS86まで進む。
ステップS82では、燃料供給ライン23に介装した燃料バルブ24を開き、オフガス燃焼部1aに燃料を供給する。
次のステップS83では、コントロールユニット8は、所定時間が経過するまで監視しており、所定時間が経過したら、ステップS84に進む。ステップS84では、コントロールユニット8は、排熱回収量が熱需要を上回ってきたか否かを判断する。
排熱回収量が熱需要を上回ってきたら(ステップS84のYES)、ステップS85に進み、未だ、上回っていなければ(ステップS84のNO)、ステップS84のループを繰り返す。
ステップS85では、燃料バルブ24を閉じ、オフガス燃焼部1aへの燃料供給を停止した後、次のステップS86に進む。ステップS86では、コントロールユニット8は制御を終了するか否かを判断しており、終了するのであれば(ステップS86のYES)、そのまま制御は終了する。一方、未だ終了しないのであれば(ステップS86のNO)、ステップS81に戻り、再びステップS81以降を繰り返す。
次に、図14及び図15を参照して第11実施形態を説明する。
図14及び図15の第11実施形態は、図14の構成で示すように、燃料電池1の排ガス流路Lhにおける熱交換器15上流部(図示の例)、又は熱交換器15内部に追い焚きバーナ25を介装している。
その追い焚きバーナ25に燃料流量調整バルブ27を介装した燃料供給ライン26を接続し、燃料電池1の排気によるエネルギー回収量が熱需要を下回った時に、追い焚きバーナ25に設けた点火栓25Pを着火させることによって、追い焚きバーナ25で供給された燃料を燃焼させ、排気の熱エネルギー回収量を増大させる様にしたシステムおよびその制御方法である。
ここで、追い焚きバーナ25直前の排ガス温度が高く、また、当該排ガス中には酸素が十分に含有されている。そのため、追い焚きバーナ25に供給される燃料流量が少なくても、不足熱需要を賄うのに十分な燃焼熱が発生する。
図15に基づいて、図14をも参照して第11実施形態の制御方法を説明する。
先ず、ステップS91において、コントロールユニット8は熱回収量が熱需要を下回っているか否かを判断して、下回っている場合は(ステップS91のYES)、ステップS92に進み、下回っていない場合は(ステップS91のNO)、ステップS96まで進む。
ステップS92では、燃料供給ライン26に介装した燃料バルブ27を開き、燃料を追い焚きバーナ25に供給し、追い焚きバーナ25の点火栓25Pで着火させた後、ステップS93に進む。
次のステップS93では、コントロールユニット8は、所定時間が経過するまで監視しており、所定時間が経過したら、ステップS94に進む。ステップS94では、コントロールユニット8は、排熱回収量が熱需要を上回ってきたか否かを判断する。
排熱回収量が熱需要を上回ってきたら(ステップS94のYES)、ステップS95に進み、未だ、上回っていなければ(ステップS94のNO)、ステップS94のループを繰り返す。
ステップS95では、追い焚きバーナを消し、供給していた燃料もカットした後、次のステップS96に進む。
ステップS96では、コントロールユニット8は制御を終了するか否かを判断しており、終了するのであれば(ステップS96のYES)、そのまま制御は終了する。一方、未だ終了しないのであれば(ステップS96のNO)、ステップS91に戻り、再びステップS91以降を繰り返す。
次に、図16を参照して第12実施形態を説明する。
図16の第12実施形態は、第4実施形態、第10実施形態及び第11実施形態の一つ以上を含むコジェネレーションシステムにおいて、熱需要比率が高まった際に、はじめは燃料電池側では、第4実施形態、第10実施形態及び第11実施形態以外の一つ以上の制御方法を用いて熱供給割合を増大させ、それでも熱需要を補いきれない場合に、第4実施形態、第10実施形態及び第11実施形態以外の一つ以上のシステム構成及び制御方法を利用することで、不足分の熱需要を賄う実施形態である。
尚、第4実施形態は発電出力を一部消費するタイプであり、第10、第11実施形態は外部からエネルギー(燃料)を供給するタイプである。
以下、図16に基づいて第12実施形態の制御方法を説明する。
先ず、ステップS101において、コントロールユニット8は熱需要情報の入力信号ラインLi3及び電力需要情報の入力信号ラインLi4からの情報に基づいて熱需要及び電力需要を計測する。
次のステップS102では、コントロールユニット8は熱需要比率が高まっているか否かを判断して、熱需要比率が高まっていれば(ステップS102のYES)、ステップS103に進み、熱需要比率が高まっていなければ(ステップS102のNO)、ステップS107に進む。
ステップS103では、第2、第3、第5〜第9実施形態の制御を実施して、排熱回収量を増加させ、次のステップS104に進み、所定時間が経過するまで監視しており、所定時間が経過したなら(ステップS104のYES)、ステップS105に進む。
ステップS105では、コントロールユニット8は回収された熱量が需要を下回ったままか否かを判断して、未だ回収された熱量が需要を下回ったままであれば(ステップS105のYES)、ステップS106に進み、第4実施形態、第10実施形態、第11実施形態の一つ以上の制御を行った後、ステップS101に戻り、再びステップS101以降を繰り返す。
一方、既に熱需要を上回れば(ステップS105のNO)、ステップS107に進み、コントロールユニット8で、制御を終了するか否かを判断する。制御を終了するのであれば(ステップS107のYES)、そのまま終了し、未だ終了しないのであれば(ステップS107のNO)、ステップS101に戻り、再びステップS101以降を繰り返す。
図示の実施形態はあくまでも例示であり、本発明の技術的範囲を限定する趣旨の記述ではない旨を付記する。
本発明の第1実施形態の構成を示すブロック図。 本発明の第2実施形態の制御方法を示すフローチャート。 本発明の第3実施形態の制御方法を示すフローチャート。 本発明の第4実施形態の構成を示すブロック図。 本発明の第4実施形態の制御方法を示すフローチャート。 本発明の第5実施形態の制御方法を示すフローチャート。 本発明の第6実施形態の制御方法を示すフローチャート。 本発明の第7実施形態の制御方法を示すフローチャート。 本発明の第8実施形態の制御方法を示すフローチャート。 本発明の第9実施形態の構成を示すブロック図。 本発明の第9実施形態の制御方法を示すフローチャート。 本発明の第10実施形態の構成を示すブロック図。 本発明の第10実施形態の制御方法を示すフローチャート。 本発明の第11実施形態の構成を示すブロック図。 本発明の第11実施形態の制御方法を示すフローチャート。 本発明の第12実施形態の制御方法を示すフローチャート。 一般的な高温作動方燃料電池コジェネレーションシステムの構成を示したブロック図。 一般家庭で利用される燃料電池システムにおける電力及び給湯需要の1日の変化を示したグラフ。 病院や老人福祉施設などで利用される燃料電池システムにおける電力及び給湯、蒸気需要の1日の変化を示したグラフ。 従来技術であって、高温作動方燃料電池とマイクロガスタービンを組み合わせたハイブリッドシステムの構成を示したブロック図。
符号の説明
1・・・燃料電池
2・・・燃料電池運転状況判定手段/電池監視装置
3・・・電流密度制御手段/パワーコンディショナー
4・・・燃料供給系統
5・・・燃料供給量制御手段/燃料調整バルブ
6・・・酸化剤供給系統
7・・・酸化剤供給量制御手段/酸化剤調整バルブ
8・・・燃料電池制御手段/コントロールユニット
9・・・DC/DCコンバータ
11・・・双方向インバータ
12・・・電力需要
15・・・熱交換器
17・・・排ガス温度センサ
19・・・電気ヒータ
21・・・オフガス燃焼部用空気供給ライン
22・・・酸化剤バルブ/空気調整バルブ
23・・・オフガス燃焼部用燃料供給ライン
24・・・燃料バルブ/流量調整弁
25・・・追い焚きバーナ
Li・・・入力信号ライン
Lo・・・制御信号ライン
Le・・・出力電力ライン

Claims (23)

  1. 燃料電池と、該燃料電池の発電出力を制御する発電出力調整手段と、燃料電池に供給する燃料供給量を制御する燃料供給量制御手段と、燃料電池に供給する酸化剤供給量を制御する酸化剤供給量制御手段と、燃料電池の排気系に介装され燃料電池排熱を熱需要側へ供給する熱回収手段と、燃料電池の運転状態を監視する運転状態監視手段と、制御手段とを含み、該制御手段は、熱需要の変化に応じて、燃料電池の発電出力、燃料及び/又は酸化剤の供給量、燃料電池の排気ガス温度の少なくとも1つを変動させる制御を行う様に構成されていることを特徴とする燃料電池コジェネレーションシステム。
  2. 前記制御手段は、電力需要に対する熱需要の比率が増加した場合に、燃料電池への燃料供給量を一定にして、発電出力を減少させ、燃料電池のオフガス燃焼部で燃焼する燃料の割合を増加させる制御を行う様に構成されている請求項1の燃料電池コジェネレーションシステム。
  3. 前記制御手段は、熱需要に対する電力需要の比率が増加した場合に、燃料電池への燃料供給量を一定にして、発電出力を増加させ、燃料電池のオフガス燃焼部で燃焼する燃料の割合を減少させる制御を行う様に構成されている請求項1の燃料電池コジェネレーションシステム。
  4. 燃料電池の排気系に介装された前記熱回収手段よりも燃料電池側の領域又は当該熱回収手段内部に加熱手段を介装し、前記制御手段は、前記熱回収手段により回収された熱量が熱需要を下回った場合に、燃料電池の発電出力を加熱手段に提供することにより排気を加熱する制御を行う様に構成されている請求項1の燃料電池コジェネレーションシステム。
  5. 前記制御手段は、電力需要に対する熱需要の比率が増加した場合に、発電出力を維持しつつ、燃料電池への燃料供給量を増加させて、燃料電池のオフガス燃焼部で燃焼する燃料の量を増加させる制御を行う様に構成されている請求項1の燃料電池コジェネレーションシステム。
  6. 前記制御手段は、電力需要に対する熱需要の比率が減少した場合に、発電出力を維持しつつ、燃料電池への燃料供給量を減少させて、燃料電池のオフガス燃焼部で燃焼する燃料の量を減少させる制御を行う様に構成されている請求項1の燃料電池コジェネレーションシステム。
  7. 前記制御手段は、電力需要に対する熱需要の比率が増加した場合に、燃料電池への燃料供給量を増加させ、発電出力を減少させて、燃料電池のオフガス燃焼部で燃焼する燃料の量を増加させる制御を行う様に構成されている請求項1の燃料電池コジェネレーションシステム。
  8. 前記制御手段は、電力需要に対する熱需要の比率が減少した場合に、燃料電池への燃料供給量を減少させ、発電出力を増加させて、燃料電池のオフガス燃焼部で燃焼する燃料の量を減少させる制御を行う様に構成されている請求項1の燃料電池コジェネレーションシステム。
  9. 燃料電池のオフガス燃焼部には、空気を供給する空気供給手段と、空気の供給量を制御する空気供給量制御手段とが設けられ、前記制御手段は、燃料電池のオフガス燃焼部で燃焼する燃料の量を変動させる場合に、空気供給手段及び空気供給量制御手段を介してオフガス燃焼部に供給される空気量を調節してオフガス燃焼部の燃焼状態を希薄燃焼或いはストイキ燃焼に変化させる制御を行う様に構成されている請求項2、3、5〜8の何れか1項の燃料電池コジェネレーションシステム。
  10. 本発明の燃料電池コジェネレーションシステムにおいて、燃料電池のオフガス燃焼部には、燃料を供給する燃料供給手段と、燃料の供給量を制御する燃料供給量制御手段とが設けられ、前記制御手段は、前記熱回収手段により回収された熱量が熱需要を下回った場合に、前記燃料供給手段及び燃料供給量制御手段を介して燃料をオフガス燃焼部に供給する制御を行う様に構成されている請求項1の燃料電池コジェネレーションシステム。
  11. 燃料電池の排気系に排ガス燃焼加熱手段を介装し、該加熱手段に燃料を供給する燃料供給手段と、排ガス燃焼加熱手段に供給する燃料供給量を制御する燃料供給量制御手段とを設け、前記制御手段は、前記熱回収手段により回収された熱量が熱需要を下回った場合に、燃料を排ガス燃焼加熱手段に供給し、排気を加熱する制御を行う様に構成されている請求項1の燃料電池コジェネレーションシステム。
  12. 前記制御手段は、電力需要に対する熱需要の比率が増加した場合に、
    燃料電池への燃料供給量を一定にして、発電出力を減少させ、燃料電池のオフガス燃焼部で燃焼する燃料の割合を増加させる制御を行うか、
    発電出力を維持しつつ、燃料電池への燃料供給量を増加させて、燃料電池のオフガス燃焼部で燃焼する燃料の量を増加させる制御を行うか、
    燃料電池への燃料供給量を増加させ、発電出力を減少させて、燃料電池のオフガス燃焼部で燃焼する燃料の量を増加させる制御を行うか、或いは、
    燃料電池のオフガス燃焼部に設けられた空気供給手段及び空気供給量制御手段を介して供給される空気量を調節してオフガス燃焼部の燃焼状態を希薄燃焼或いはストイキ燃焼に変化させる制御を行い、
    係る制御を行った後に、前記熱回収手段により回収された熱量が熱需要を下回った場合に、
    燃料電池の発電出力を維持或いは減少させると共に、燃料電池の発電出力を電気加熱手段に提供することにより排気を加熱する制御を行うか、
    燃料電池のオフガス燃焼部に設けられた燃料供給手段及び燃料供給量制御手段を介して燃料をオフガス燃焼部に供給する制御を行うか、或いは
    燃料を燃料電池の排気系に介装された加熱手段に供給し、排気を加熱する制御を行う様に構成されている請求項1の燃料電池コジェネレーションシステム。
  13. 請求項2の燃料電池コジェネレーションシステムの制御方法において、電力需要に対する熱需要の比率が増加したか否かを判定する工程と、電力需要に対する熱需要の比率が増加した場合に、燃料電池への燃料供給量を一定にして、発電出力を減少させ、燃料電池のオフガス燃焼部で燃焼する燃料の割合を増加させる工程、とを有している燃料電池コジェネレーションシステムの制御方法。
  14. 請求項3の燃料電池コジェネレーションシステムの制御方法において、熱需要に対する電力需要の比率が増加したか否かを判定する工程と、熱需要に対する電力需要の比率が増加した場合に、燃料電池への燃料供給量を一定にして、発電出力を増加させ、燃料電池のオフガス燃焼部で燃焼する燃料の割合を減少させる工程、とを有している燃料電池コジェネレーションシステムの制御方法。
  15. 請求項4の燃料電池コジェネレーションシステムの制御方法において、前記熱回収手段により回収された熱量と熱需要とを比較する工程と、前記熱回収手段により回収された熱量が熱需要を下回った場合に、燃料電池の発電出力を加熱手段に提供することにより排気を加熱する工程、とを有している燃料電池コジェネレーションシステムの制御方法。
  16. 請求項5の燃料電池コジェネレーションシステムの制御方法において、電力需要に対する熱需要の比率が増加したか否かを判定する工程と、電力需要に対する熱需要の比率が増加した場合に、発電出力を維持しつつ、燃料電池への燃料供給量を増加させて、燃料電池のオフガス燃焼部で燃焼する燃料の量を増加させる工程、とを有している燃料電池コジェネレーションシステムの制御方法。
  17. 請求項6の燃料電池コジェネレーションシステムの制御方法において、電力需要に対する熱需要の比率が減少したか否かを判定する工程と、電力需要に対する熱需要の比率が減少した場合に、発電出力(例えば、電流密度及び/又は燃料利用率)を維持しつつ、燃料電池への燃料供給量を減少させて、燃料電池のオフガス燃焼部で燃焼する燃料の量を減少させる工程、とを有している燃料電池コジェネレーションシステムの制御方法。
  18. 請求項7の燃料電池コジェネレーションシステムの制御方法において、電力需要に対する熱需要の比率が増加したか否かを判定する工程と、電力需要に対する熱需要の比率が増加した場合に、燃料電池への燃料供給量を増加させ、発電出力を減少させて、燃料電池のオフガス燃焼部で燃焼する燃料の量を増加させる工程、とを有している燃料電池コジェネレーションシステムの制御方法。
  19. 請求項8の燃料電池コジェネレーションシステムの制御方法において、電力需要に対する熱需要の比率が減少したか否かを判定する工程と、電力需要に対する熱需要の比率が減少した場合に、燃料電池への燃料供給量を減少させ、発電出力を増加させて、燃料電池のオフガス燃焼部で燃焼する燃料の量を減少させる工程、とを有している燃料電池コジェネレーションシステムの制御方法。
  20. 請求項9の燃料電池コジェネレーションシステムの制御方法において、燃料電池のオフガス燃焼部で燃焼する燃料の量を変動させるか否かを判断する工程と、燃料電池のオフガス燃焼部で燃焼する燃料の量を変動させる場合に、オフガス燃焼部に供給される空気量を調節してオフガス燃焼部の燃焼状態を希薄燃焼或いはストイキ燃焼に変化させる工程、とを有している燃料電池コジェネレーションシステムの制御方法。
  21. 請求項10の燃料電池コジェネレーションシステムの制御方法において、前記熱回収手段により回収された熱量が熱需要を下回ったか否かを判定する工程と、前記熱回収手段により回収された熱量が熱需要を下回った場合に、前記燃料供給手段及び燃料供給量制御手段を介して燃料をオフガス燃焼部に供給する工程、とを有している燃料電池コジェネレーションシステムの制御方法。
  22. 請求項11の燃料電池コジェネレーションシステムの制御方法において、前記熱回収手段により回収された熱量と熱需要とを比較する工程と、前記熱回収手段により回収された熱量が熱需要を下回った場合に、燃料を排ガス燃焼加熱手段に供給し、排気を加熱する工程、とを有している燃料電池コジェネレーションシステムの制御方法。
  23. 請求項12の燃料電池コジェネレーションシステムの制御方法において、電力需要に対する熱需要の比率が増加したか否かを判定する工程と、電力需要に対する熱需要の比率が増加した場合に、
    燃料電池への燃料供給量を一定にして、発電出力を減少させ、燃料電池のオフガス量を増加させるか、
    発電出力を維持しつつ、燃料電池への燃料供給量を増加させて、燃料電池のオフガス燃焼部で燃焼する燃料の割合を増加させるか、
    燃料電池への燃料供給量を増加させ、発電出力を減少させて、燃料電池のオフガス燃焼部で燃焼する燃料の量を増加させるか、或いは、
    空気供給手段及び空気供給量制御手段を介して燃料電池のオフガス燃焼部に供給される空気量を調節してオフガス燃焼部の燃焼状態を希薄燃焼或いはストイキ燃焼に変化させる工程と、
    該工程の後に、前記熱回収手段により回収された熱量が熱需要を下回ったか否かを判定する工程と、前記熱回収手段により回収された熱量が熱需要を下回った場合に、
    燃料電池の発電出力を減少させると共に、燃料電池の発電出力を電気加熱手段に提供することにより、排気を加熱するか、
    燃料電池のオフガス燃焼部に設けられた燃料供給手段及び燃料供給量制御手段を介して燃料をオフガス燃焼部に供給するか、或いは、
    燃料を燃料電池の排気系に介装された加熱手段に供給し、排気を加熱する工程、とを含んでいる燃料電池コジェネレーションシステムの制御方法。
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