JP2006073057A - チルト制御方法および光ディスク装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 光ディスクの読み書き時の回転速度に対応した、光ディスクの半径方向の各位置における記録面の傾斜角度を短時間に求めて、チルト制御を行うことができるチルト制御方法および光ディスク装置を提供する。
【解決手段】 第一基準回転速度X1で光ディスクDの記録面の第一全体反り角度θ1を計測し、第二基準回転速度X2で光ディスクDの記録面の第二全体反り角度θ2を計測し、第一基準回転速度X1と第二基準回転速度X2との差と、第一全体反り角度θ1と第二全体反り角度θ2との差との比を以って、反り角度増減係数Kを算出し、反り角度増減係数Kに基づいて、前記記録面に情報を読み書きする際の回転速度Xにおける、記録面の傾斜角度を算出し、前記読み書きをする際に、前記算出した傾斜角度に基づいて、ピックアップ4のチルトを制御する。
【選択図】 図4

Description

本発明は、光ディスクの記録面に対する、ピックアップの対物レンズのチルトを制御するチルト制御方法、およびチルト制御を行う光ディスク装置に関する。
光ディスクにデータを読み書きする際には、ピックアップの対物レンズを介して光ディスクの記録面にレーザー光を照射する。この際、光ディスクの反りによって、対物レンズの光軸が記録面に対して垂直にならずに傾いていると、記録面に照射されるレーザー光のスポット光に収差が生じ、記録面からの情報の読み書きに支障をきたし易い。
そこで、従来より、対物レンズの光軸が記録面に対して垂直となるように、対物レンズのチルト(傾き)を制御するチルト制御が行われている。
従来のチルト制御方法の一形態が、特許文献1に開示されている。
特許文献1に記載されたチルト補正方法は、光ディスクへの記録または再生に先立って、ピックアップを光ディスクの記録面上の複数位置に移動させ、各位置において、ピックアップ上に設けられたセンサにより記録面の傾斜を検出し、その検出データをメモリに記憶しておく(特許文献1 段落0011,0054,0082)。そして、記録または再生の際には、その記録または再生位置に対応する前記検出データを基に、チルト補正を行う(特許文献1 段落0055−0059)。
さて、光ディスクの反り量は、光ディスクの回転速度に応じて変わるため、チルト制御の際には、光ディスクの回転速度に応じてチルト補正量を調節することが望ましい。
特許文献1においては、チルト量測定位置における線速が実際に記録または再生を行う場合の線速となるように光ディスクを回転させた状態で、記録面上の複数位置において記録面の傾斜を検出し、その検出データに基づいて、各位置における、各回転速度で検出した記録面の傾斜に応じたチルト補正を行っている。
特許文献1のチルト補正方法によれば、予め、読み書き(記録または再生)時の回転速度で記録面の傾斜を検出しておくため、読み書き時の回転速度における光ディスクの反り量に正確に対応したチルト補正ができるものとしている。
特開2004−139713号公報(段落0011,0054−0059,0082)
しかしながら、光ディスクの読み書き時には、読み書き時の環境(温度等)等の諸条件に基づいて、光ディスクの回転速度を常時調節制御することが、一般的に行われている。したがって、光ディスクの読み書きに先立って行われるチルト量の測定時の前記諸条件に対し、実際の読み書きの際の諸条件が変化してしまった場合には、チルト量の測定時の光ディスクの回転速度と、実際の読み書きの際の回転速度とが異なる場合がある。回転速度が変わると光ディスクの反り量が変わるため、事前に測定したチルト補正量に基づいてチルト補正を行うことができない。
これに対応するためには、読み書き時の回転速度が変化する度に、その回転速度における各位置の傾斜を測定したり、または、読み書き時に想定される複数の回転速度における傾斜を、記録面上の各位置に対応して予め測定しておいたりする必要が生じ、その測定ステップに時間を取られて、光ディスクへの迅速な書き込みが困難となるという課題がある。
本発明は上記課題を解決すべくなされ、その目的とするところは、光ディスクの読み書き時の回転速度に対応した、光ディスクの半径方向の各位置における記録面の傾斜角度を短時間に求めて、チルト制御を行うことができるチルト制御方法および光ディスク装置を提供することにある。
本願発明者は、上記課題を解決するために精査研究を行った結果、光ディスクの回転速度(rpm)を変化させたとき、光ディスクの全体の平均反り角度(全体反り角度)の増減量、および、光ディスクの径方向の各位置での傾斜角度の増減量は、回転速度の増減量にほぼ比例することをつきとめ、それに基づいて本願発明を完成させた。
本発明に係るチルト制御方法は、上記課題を解決するために、以下の構成を備える。すなわち、光ディスクを第一基準回転速度で回転させた状態で、光ディスクの記録面の第一全体反り角度を計測する第一計測ステップと、前記光ディスクを第二基準回転速度で回転させた状態で、光ディスクの記録面の第二全体反り角度を計測する第二計測ステップと、前記第一基準回転速度と前記第二基準回転速度との差と、前記第一全体反り角度と前記第二全体反り角度との差との比を以って、前記光ディスクの回転速度を所定単位分だけ増減した際の全体反り角度の増減量を示す反り角度増減係数を算出する係数算出ステップと、前記反り角度増減係数に基づいて、前記記録面に情報を読み書きする際の回転速度における、記録面の傾斜角度を算出する傾斜角度算出ステップと、前記読み書きをする際に、前記傾斜角度算出ステップで算出した傾斜角度に基づいて、ピックアップのチルトを制御するチルト制御ステップとを含むことを特徴とする。
これによれば、光ディスクの記録面の反り角度の増減量が回転速度の増減量にほぼ比例することを利用し、その比例定数である反り角度増減係数に基づいて、読み書き時の回転速度における記録面の傾斜角度を算出する。したがって、読み書き時の回転速度に対応した記録面の傾斜角度を、その回転速度における傾斜角度の計測を実際に行うことなく求めることができる。
さらに、前記第一計測ステップは、前記光ディスクを前記第一基準回転速度で回転させた前記状態で、光ディスクの径方向に互いにずれた複数位置のそれぞれにおける記録面の位置別基準傾斜角度をさらに計測し、前記傾斜角度算出ステップは、前記反り角度増減係数に基づいて、前記第一基準回転速度における前記第一全体反り角度に対する、前記読み書きをする際の回転速度における全体反り角度の増減量を算出し、該算出した全体反り角度の増減量と、前記記録面の前記読み書きをする位置に対応する前記位置別基準傾斜角度とを加算することで、該位置における記録面の前記傾斜角度を算出することを特徴とする。
さらに、前記第一基準回転速度をX1、前記第一全体反り角度をθ1、前記第二基準回転速度をX2、前記第二全体反り角度をθ2、前記反り角度増減係数をK、前記読み書きをする際の回転速度をX、前記第一基準回転速度における全体反り角度に対する、前記読み書きをする際の回転速度における全体反り角度の前記増減量をΔθ、前記記録面の読み
書きをする位置における前記位置別基準傾斜角度をφで、それぞれ表した場合、前記係数算出ステップは、前記反り角度増減係数Kを、K=(θ2−θ1)/(X2−X1)の式により算出し、前記傾斜角度算出ステップは、前記増減量Δθを、Δθ=K×(X−X1
)の式により算出し、前記読み書きをする位置における前記傾斜角度を、φ+Δθの式に
より算出することを特徴とする。
これによれば、光ディスクの径方向の複数位置のそれぞれの傾斜角度を算出し、それらに基づいてチルトを制御するため、記録面上のそれぞれに位置における傾斜角度に対応したチルト制御を行うことができる。
また、前記第一計測ステップおよび/または前記第二計測ステップは、前記光ディスクの径方向に互いにずれた複数位置間における、前記ピックアップと前記記録面との距離の差を検出することで、前記第一全体反り角度、前記第二全体反り角度および/または前記位置別基準傾斜角度を計測することを特徴とする。
さらに、前記第一計測ステップおよび/または前記第二計測ステップは、各前記複数位置において前記記録面にレーザー光を照射して、該レーザー光の反射光を前記ピックアップで受光した際のFDO信号から、該複数位置間におけるピックアップと記録面との距離の差を検出することを特徴とする。
これによれば、チルトセンサ等の機構を用いることなく、簡単な機構で光ディスクの全体反り角度および/または位置別基準傾斜角度を計測することができる。
また、本発明に係る光ディスク装置は、上記課題を解決するために、以下の構成を備える。すなわち、光ディスクを回転させる光ディスク回転駆動部と、前記光ディスクの径方向に移動制御可能に設けられ、光ディスクの記録面にレーザー光を照射するとともに該レーザー光の反射光を受光可能に設けられたピックアップと、前記光ディスク回転駆動部を制御して前記光ディスクを所望の回転速度で回転制御し、前記ピックアップを移動制御するとともに前記レーザー光を照射制御して、前記記録面に対して情報を読み書きする制御部とを備える光ディスク装置において、前記制御部は、前記光ディスクを第一基準回転速度で回転させた状態で、光ディスクの記録面の第一全体反り角度を計測する第一計測手段と、前記光ディスクを第二基準回転速度で回転させた状態で、光ディスクの記録面の第二全体反り角度を計測する第二計測手段と、前記第一基準回転速度と前記第二基準回転速度との差と、前記第一全体反り角度と前記第二全体反り角度との差との比を以って、前記光ディスクの回転速度を所定単位分だけ増減した際の全体反り角度の増減量を示す反り角度増減係数を算出する係数算出手段と、前記反り角度増減係数に基づいて、前記記録面に情報を読み書きする際の回転速度における、記録面の傾斜角度を算出する傾斜角度算出手段と、前記読み書きをする際に、前記傾斜角度算出手段で算出した傾斜角度に基づいて、前記ピックアップの前記記録面に対するチルトを制御するチルト制御手段とを実現可能に設けられていることを特徴とする。
これによれば、光ディスクの記録面の反り角度の増減量が回転速度の増減量にほぼ比例することを利用し、その比例定数である反り角度増減係数に基づいて、読み書き時の回転速度における記録面の傾斜角度を算出する。したがって、読み書き時の回転速度に対応した記録面の傾斜角度を、その回転速度における傾斜角度の計測を実際に行うことなく求めることができる。
さらに、前記第一計測手段は、前記光ディスクを前記第一基準回転速度で回転させた前記状態で、光ディスクの径方向に互いにずれた複数位置のそれぞれにおける記録面の位置別基準傾斜角度をさらに計測し、前記傾斜角度算出手段は、前記反り角度増減係数に基づいて、前記第一基準回転速度における前記第一全体反り角度に対する、前記読み書きをする際の回転速度における全体反り角度の増減量を算出し、該算出した全体反り角度の増減量と、前記記録面の前記読み書きをする位置に対応する前記位置別基準傾斜角度とを加算することで、該位置における記録面の前記傾斜角度を算出することを特徴とする。
さらに、前記第一基準回転速度をX1、前記第一全体反り角度をθ1、前記第二基準回転速度をX2、前記第二全体反り角度をθ2、前記反り角度増減係数をK、前記読み書きをする際の回転速度をX、前記第一基準回転速度における全体反り角度に対する、前記読み書きをする際の回転速度における全体反り角度の前記増減量をΔθ、前記記録面の読み
書きをする位置における前記位置別基準傾斜角度をφで、それぞれ表した場合、前記係数算出手段は、前記反り角度増減係数Kを、K=(θ2−θ1)/(X2−X1)の式により算出し、前記傾斜角度算出手段は、前記増減量Δθを、Δθ=K×(X−X1)の式に
より算出し、前記読み書きをする位置における前記傾斜角度を、φ+Δθの式により算出
することを特徴とする。
これによれば、光ディスクの径方向の複数位置のそれぞれの傾斜角度を算出し、それらに基づいてチルトを制御するため、記録面上のそれぞれに位置における傾斜角度に対応したチルト制御を行うことができる。
また、前記第一計測手段および/または前記第二計測手段は、前記光ディスクの径方向に互いにずれた複数位置間における、前記ピックアップと前記記録面との距離の差を検出することで、前記第一全体反り角度、前記第二全体反り角度および/または前記位置別基準傾斜角度を計測することを特徴とする。
さらに、前記第一計測手段および/または前記第二計測手段は、各前記複数位置において前記記録面にレーザー光を照射して、該レーザー光の反射光を前記ピックアップで受光した際のFDO信号から、該複数位置間におけるピックアップと記録面との距離の差を検出することを特徴とする。
これによれば、チルトセンサ等の機構を用いることなく、簡単な機構で光ディスクの全体反り角度および/または位置別基準傾斜角度を計測することができる。
本発明によれば、光ディスクの読み書き時の回転速度に対応した、光ディスクの径方向の各位置における記録面の傾斜角度を、短時間に求めることができる。
本願発明者は、光ディスクの回転速度(rpm)を変化させたとき、光ディスクの全体の平均反り角度(全体反り角度)の増減量、および、記録面上の各位置での傾斜角度の増減量は、回転速度の増減量にほぼ比例することをつきとめた。
光ディスクの回転速度と、光ディスクの全体反り角度および記録面上の各位置での傾斜角度との関係を示すグラフを、図1に示す。
図1のグラフ中、24mm,34mm,44mm,54mmの各数値は、半径60mmの光ディスクの中心からの半径を示し、その数値のそれぞれに対応するグラフは、その半径位置における記録面の傾斜角度を示している。
図1のグラフに示されるように、回転速度を変化させた際の傾斜角度は、その増減量が回転速度の増減量にほぼ比例し、なおかつ、光ディスク上の各半径位置においてほぼ一様に増減する。すなわち、回転速度の増減量と傾斜角度の増減量との比例定数(本願においては反り角度増減係数と呼ぶ)は、各半径位置間でほぼ等しい。
また、図1のグラフ中の全体反り角度とは、光ディスクの全体の平均反り角度を示すものであり、本実施の形態においては、光ディスクの半径24mmの位置から半径54mmの位置までの間の平均傾斜角度を採用している。したがって、全体反り角度の増減量も、回転速度の増減量とほぼ比例し、その比例定数は、各半径位置における比例定数(反り角度増減係数)とほぼ等しい。
図1のグラフにおいて、24mm,34mm,・・の各半径位置における傾斜角度がそれぞれ異なるのは、光ディスクは、回転駆動された際、盤面全体が一様には反らずに歪むためである。
図2は、光ディスクを2倍回転速度(約2700rpm)で回転させた状態で、光ディスクの径方向にピックアップを移動させた際の、ピックアップと光ディスクの記録面との距離の変化の状態を示すグラフである。図2のグラフが全体として右上がりになっていることは、光ディスクの外周側がピックアップの反対側(ピックアップから離間する方向)に向かって反っていることを表している。
図2のグラフにおいて、グラフ上の各点(位置)における傾きは、光ディスクの記録面の該当位置での傾斜角度を示すことになる。
また、グラフ上の、半径位置24mmの点と、半径位置54mmの点とを直線で結んだ際に水平軸との間に形成される角度θは、光ディスクの半径24mmの位置から半径54mmの位置までの間の前記平均傾斜角度、すなわち前記全体反り角度となる。
さて、続いて、光ディスクの反り角度および傾斜角度と、光ディスクの回転速度との上記相関関係を用いたチルト制御を行う光ディスク装置の好適な実施の形態を説明する。
図3は、本実施の形態に係る光ディスク装置Aの内部構成を示すブロック図である。
光ディスク装置Aは、ユーザーにより挿入された光ディスクDを回転させる光ディスク回転駆動部としてのスピンドルモータ2と、レール5に沿って前記光ディスクDの径方向に移動制御可能に設けられ、対物レンズ4aを介して光ディスクDの記録面にレーザー光を照射するとともに、その反射光を受光して得た光強度信号を電気信号に変換するピックアップ4と、ピックアップ4から出力された前記電気信号が入力され、その電気信号を処理してRF信号やFE信号を取り出し、制御部6に入力するRFアンプ8とを備える。
ピックアップ4は、前記対物レンズ4aを光ディスクDに対して接離動する方向(フォーカス方向)に移動させるフォーカス駆動手段と、対物レンズ4aを光ディスクの径方向に移動させるトラッキング駆動手段と、対物レンズ4aを光ディスクDの記録面に対して傾斜する方向に動作させる(すなわち対物レンズ4aの記録面に対するチルトを変化させる)チルト駆動手段とを有する。
チルト駆動手段は、ピックアップ4の内部にある対物レンズ4aの傾角調整コイルから成り、この傾角調整コイルに入力される電流量により、対物レンズ4aの傾角(チルト)を調整可能に構成されている。
また、光ディスク装置Aは、CPUやその他のLSIやメモリ等から成り、CPUによりROMに記録されたファームウェアプログラムを実行したり、LSIの機能を実行したりすることにより、スピンドルモータ2やピックアップ4を制御して、光ディスクDの記録面に対して情報を読み書きする制御部6を備える。
制御部6は、スピンドルモータ2を制御して光ディスクDを所望の回転速度で回転制御するモータサーボプロセッサ6aと、ピックアップ4の前記フォーカス駆動手段、トラッキング駆動手段、およびチルト駆動手段を制御して、光ディスクDの記録面に対するレーザー光の照射状態および反射光の受光状態を調節するピックアップサーボプロセッサ6bとを実現可能に設けられる。
ピックアップサーボプロセッサ6b内のチルトを制御する機能を有する部分が、本願発明におけるチルト制御手段に該当する。ピックアップサーボプロセッサ6b内のチルト制御手段は、ピックアップ4の前記傾角調整コイルに印加する電流量を調節可能な電気回路であり、これにより対物レンズ4aの傾角(チルト)を調整制御することができる。
さらに、本実施の形態に係る光ディスク装置Aの制御部6は、第一および第二計測手段6c,6dと、係数算出手段6eと、傾斜角度算出手段6fとを実現可能に設けられる。
これら各手段の構成について、以下に説明する。
(第一計測手段6c)
第一計測手段6cは、モータサーボプロセッサ6aを介して光ディスクDを第一基準回転速度としての2倍回転速度(約2700rpm)で回転させた状態で、光ディスクDの径方向に互いにずれた12箇所の各位置(複数位置)において、ピックアップ4から発された読み取りレーザーパワーのレーザー光の反射光を受光するよう制御を行う。
ピックアップ4から出力された前記反射光に対応する電気信号は、RFアンプ8に入力され、その電気信号から抽出されたFE信号およびTE信号が、RFアンプ8からピックアップサーボプロセッサ6bに入力される。ピックアップサーボプロセッサ6bは、そのFE信号に基づいて、対物レンズ4aが光ディスクDの記録面から一定の距離を保ってレーザー光のフォーカスが維持されるように、FDO信号を出力してピックアップ4の前記フォーカス駆動手段を制御して、対物レンズ4aをフォーカス方向に移動させる(フォーカスサーボループ)。また、ピックアップサーボプロセッサ6bは、TE信号に基づいて、対物レンズ4aが光ディスクDの記録面のトラックから外れないように、TDO信号を出力してピックアップ4の前記トラッキング駆動手段を制御して、対物レンズ4aをトラッキング方向に移動させる(トラッキングサーボループ)。
第一計測手段6cは、ピックアップサーボプロセッサ6bがピックアップ4に対して出力した前記FDO信号に基づいて、対物レンズ4aがフォーカス方向にどのように動いたかを解析する。対物レンズ4aは光ディスクDの記録面との距離がほぼ一定を保つように制御されるから、FDO信号を解析することで、各12箇所の位置間における、光ディスクDの記録面との距離の差を求めることができるのである。
さらに、第一計測手段6cは、各12箇所の位置における前記距離の値を滑らかに結ぶ近似式を求める。図4のaは、第一計測手段6cによって解析された、光ディスクの径方向における、光ディスク記録面とピックアップ4との距離の変化を示す前記近似式を、グラフ化したものである。
なお、前記12箇所の位置のうち最も内周側は、半径24mmの位置で、最も外周側は、半径54mmの位置とする。また、この12箇所の位置は、光ディスクDの内周縁側および外周縁側近傍において間隔を狭くし、内周縁および外周縁において重点的に計測を行うようにすると、より正確な近似式を求めることができる。
また、本実施の形態の第一計測手段6cは、統計的な理由から、前記12箇所の各位置において、反射光の受光工程をそれぞれ複数回(例えば96回)ずつ行い、算出された距離の最大値および最小値寄りの値のそれぞれ数個(例えば5つ)ずつを排除し、残りのデータの平均値を、その位置での光ディスク記録面とピックアップ4との距離として採用する。
第一計測手段6cは、2倍回転速度(第一基準回転速度)における前記全体反り角度である第一全体反り角度と、光ディスクの径方向の各位置における記録面の傾斜角度である位置別基準傾斜角度とを、前記近似式から直ちに求めることができる。
すなわち、第一全体反り角度は、図4のグラフaにおいて、半径位置24mmの値と半径位置54mmの値とを直線で結んだ際の傾きθ1を次式により算出することで求められる。
θ1=tan-1{H1/(54−24)}
なお、H1は、半径位置54mmにおける距離から半径位置24mmにおける距離を減算して得られる差である。
また、位置別基準傾斜角度は、該当半径位置におけるグラフaの傾きに等しい。
第一計測手段6cは、算出した第一全体反り角度θ1と、位置別基準傾斜角度(またはこれに替えて前記近似式)とを、RAM等のメモリ6g(図3)の所定領域に保存する。
(第二計測手段6d)
第二計測手段6dは、4倍速回転速度(第二基準回転速度)で、上述した第一計測手段6cとほぼ同じ工程を実行する。第一計測手段6cとの違いは、内周側の半径位置24mmと、外周側の半径位置54mmとの2箇所のみで距離を計測すること、および、位置別基準傾斜角度を算出しないことである。
図4のbは、第二計測手段6dによって計測された2箇所の距離の値を結んだグラフである。
第二計測手段6dは、4倍回転速度(第二基準回転速度)における前記全体反り角度である第二全体反り角度を、前記計測の結果から直ちに求めることができる。
すなわち、第二全体反り角度は、図4のグラフbにおいて、半径位置24mmの値と半径位置54mmの値とを直線で結んだ際の傾きθ2を次式により算出することで求められる。
θ2=tan-1{H2/(54−24)}
なお、H2は、半径位置54mmにおける距離から半径位置24mmにおける距離を減算して得られる差である。
第二計測手段6dは、算出した第二全体反り角度θ2を、メモリ6g(図3)の所定領域に保存する。
(係数算出手段6e)
係数算出手段6eは、光ディスクDの回転速度の増減量と、記録面の傾斜角度の増減量との比例定数である前記反り角度増減係数を算出する。
反り角度増減係数Kは、第一基準回転速度X1(2倍回転速度)と第二基準回転速度X2(4倍回転速度)との差と、前記第一全体反り角度θ1と前記第二全体反り角度θ2との差との比により算出される。すなわち、係数算出手段6eは、反り角度増減係数Kを、
K=(θ2−θ1)/(X2−X1)
の式により算出する。
係数算出手段6eは、算出した反り角度増減係数Kを、メモリ6g(図3)の所定領域に保存する。
(傾斜角度算出手段6f)
傾斜角度算出手段6fは、光ディスクDの記録面に対して情報を読み書きする際に、RFアンプ8から入力されるRF信号中に含まれる、記録面のトラック上の読み書きしている位置を表す位置情報に基づいて、その読み書きしている位置に対応する記録面の傾斜角度を算出する。
傾斜角度算出手段6fは、まず、前記反り角度増減係数Kに基づいて、第一基準回転速度X1における第一全体反り角度θ1に対する、読み書き時の回転速度Xにおける全体反り角度の増減量を算出する。ここで、全体反り角度の増減量Δθは、回転速度の増減量に
、比例定数(反り角度増減係数)Kで比例するのであるから、
Δθ=K×(X−X1)
の式により算出される。
続いて、傾斜角度算出手段6fは、前記読み書きをする位置における、第一基準回転速度X1での位置別基準傾斜角度φを、メモリ6gから読み出す(または、メモリ6gに前記グラフaに対応する近似式が記憶されている場合には、その近似式の該当位置における傾きを算出することで位置別基準傾斜角度φを求める)。
そして、傾斜角度算出手段6fは、読み書きをする位置における位置別基準傾斜角度φに、第一基準回転速度X1に対する前記読み書き時の回転速度Xにおける反り角度(傾斜角度)の増減量Δθを足すことで、前記読み書きの位置における記録面の傾斜角度を算出
する。すなわち、前記読み書きをする位置における前記傾斜角度を、
φ+Δθ
の式により算出する。
そして、傾斜角度算出手段6fは算出した傾斜角度をピックアップサーボプロセッサ6bに送信して、ピックアップサーボプロセッサ6bがその傾斜角度に基づいてチルト制御を行う。
(光ディスク挿入時の初期動作)
次に、ユーザーにより光ディスク装置Aに光ディスクDが挿入された際の、制御部6の処理シーケンスについて、図5を用いて説明する。
制御部6は、図示しない光ディスクセンサにより光ディスク装置Aに光ディスクDが挿入されたことを検出すると、図5に示す初期動作シーケンスを実行する。まず、第一計測手段6cを実行し、光ディスクを第一基準回転速度X1で回転させた状態で、第一全体反り角度θ1を計測する(第一計測ステップS1)。続いて第二計測手段6dを実行し、光ディスクを第二基準回転速度X2で回転させた状態で、第二全体反り角度θ2を計測する(第二計測ステップS2)。続いて係数算出手段6eを実行し、反り角度増減係数Kを算出する(係数算出ステップS3)。
なお、第一計測ステップS1と第二計測ステップS2との順番は入れ替えても差し支えない。
次に、挿入された光ディスクDがCD−RやCD−RW等の書き込み可能な光ディスクであった場合(判定ステップS4)には、OPCを実行する(OPC実行ステップS5)。
本実施の形態においては、第二計測手段6dを実行する際の第二基準回転速度が、OPC実行時の回転速度と等しい、4倍回転速度に設定されている。第二基準回転速度を、OPCを実行する際の回転速度と同じ速度に構成しておけば、第二計測手段6dの実行終了から光ディスクDの回転制御状態を変更することなく、OPCの実行に移行することができる。これにより、光ディスクDの回転の停止および開始制御のステップを省略できるため、初期動作の時間を短縮することができる。なお、第一計測手段6cの実行と第二計測手段6dの実行との順番を入れ替えた場合には、第一基準回転速度をOPC実行時の回転速度と同じく構成すれば、同様の効果を得ることができることは言うまでもない。
初期動作が終了すると、制御部6は、ユーザーによる図示しない外部スイッチの操作や、光ディスク装置Aに接続された図示しないホストコンピュータからのコマンド入力を待つ待機状態へ移行する。
(光ディスク読み書き時の動作)
前記待機状態においてユーザーの操作やホストコンピュータからの入力が行われたことにより、光ディスクDに読み書きをする場合の光ディスク装置Aの動作について説明する。
制御部6の図示しない読み書き制御部の処理により光ディスクDの読み書きが開始されると、ピックアップサーボプロセッサ6bにはピックアップ4およびRFアンプ8を介してFE信号やTE信号等が入力される。ピックアップサーボプロセッサ6bは、それら信号に基づいて、ピックアップ4に対してFDO信号やTDO信号等を出力してピックアップ4を制御する。
また、傾斜角度算出手段6fは、ピックアップ4からRFアンプ8を介して入力されたRF信号中に含まれる、記録面のトラック上の読み書きしている位置を表す位置情報に基づいて、その読み書きしている位置に対応する記録面の傾斜角度を算出する(傾斜角度算出ステップ)。
そして、傾斜角度算出手段6fは算出した傾斜角度をピックアップサーボプロセッサ6bに送信して、ピックアップサーボプロセッサ6bがその傾斜角度に基づいて、ピックアップ4の前記傾角調整コイルに印加する電流量を調節して、対物レンズ4aの角度が記録面に対して平行となり、対物レンズの光軸が記録面に対して垂直となるようにチルト制御を行う。
本実施の形態に係る光ディスク装置Aおよびチルト制御方法によれば、反り角度増減係数を用いて、光ディスクDの任意の回転速度に対する、記録面の任意の位置での傾斜角度を短時間に算出することができる。したがって、従来のように、読み書きを行う全ての回転速度に対して予め傾斜角度の実測したり、光ディスクDの読み書き中に回転速度が変更されるたびに記録面の傾斜を実測したりする必要がなく、適切なチルト制御量をすぐに算出してチルト制御を行うことができる。
なお、本実施の形態においては、第一基準回転速度よりも第二基準回転速度の方が速い速度となるよう構成したが、本発明はこれに限定されず、第一基準回転速度の方が速くなるよう構成しても良い。これによっても、本実施の形態の算出方法および算出式を適用できる。
また、光ディスクの材質等、諸々の条件によっては、回転速度が速い方が反り角度および傾斜角度が小さくなることも考えられるが、その場合でも、本実施の形態の算出方法および算出式を変更なくそのまま適用できる(Kが負の値となる)。
本発明でいうところの書き込み型光ディスクは、前出のCD−RやCD−RWに限定されず、例えばCD−ROM,DVD−ROM,DVD+R(−R)等、あらゆる光ディスクを含む。
光ディスクの回転速度と、光ディスクの全体反り角度および記録面上の各位置での傾斜角度との関係を示すグラフである。 光ディスクを2倍回転速度(約2700rpm)で回転させた状態で、光ディスクの径方向にピックアップを移動させた際の、ピックアップと光ディスクの記録面との距離の変化の状態を示すグラフである。 本発明に係る光ディスク装置の内部構成を示すブロック図である。 第一および第二計測手段によって解析された、光ディスクの径方向における、光ディスク記録面とピックアップ4との距離の変化を示すグラフである。 光ディスク装置に光ディスクが挿入された際の、制御部の処理シーケンスを示すフローチャートである。
符号の説明
A 光ディスク装置
D 光ディスク
2 スピンドルモータ(光ディスク回転駆動部)
4 ピックアップ
4a 対物レンズ
5 レール
6 制御部
6a モータサーボプロセッサ
6b ピックアップサーボプロセッサ(チルト制御手段)
6c 第一計測手段
6d 第二計測手段
6e 係数算出手段
6f 傾斜角度算出手段
6g メモリ
8 RFアンプ

Claims (10)

  1. 光ディスクを第一基準回転速度で回転させた状態で、光ディスクの記録面の第一全体反り角度を計測する第一計測ステップと、
    前記光ディスクを第二基準回転速度で回転させた状態で、光ディスクの記録面の第二全体反り角度を計測する第二計測ステップと、
    前記第一基準回転速度と前記第二基準回転速度との差と、前記第一全体反り角度と前記第二全体反り角度との差との比を以って、前記光ディスクの回転速度を所定単位分だけ増減した際の全体反り角度の増減量を示す反り角度増減係数を算出する係数算出ステップと、
    前記反り角度増減係数に基づいて、前記記録面に情報を読み書きする際の回転速度における、記録面の傾斜角度を算出する傾斜角度算出ステップと、
    前記読み書きをする際に、前記傾斜角度算出ステップで算出した傾斜角度に基づいて、ピックアップのチルトを制御するチルト制御ステップとを含むことを特徴とするチルト制御方法。
  2. 前記第一計測ステップは、
    前記光ディスクを前記第一基準回転速度で回転させた前記状態で、光ディスクの径方向に互いにずれた複数位置のそれぞれにおける記録面の位置別基準傾斜角度をさらに計測し、
    前記傾斜角度算出ステップは、
    前記反り角度増減係数に基づいて、前記第一基準回転速度における前記第一全体反り角度に対する、前記読み書きをする際の回転速度における全体反り角度の増減量を算出し、
    該算出した全体反り角度の増減量と、前記記録面の前記読み書きをする位置に対応する前記位置別基準傾斜角度とを加算することで、該位置における記録面の前記傾斜角度を算出することを特徴とする請求項1記載のチルト制御方法。
  3. 前記第一基準回転速度をX1、前記第一全体反り角度をθ1、前記第二基準回転速度をX2、前記第二全体反り角度をθ2、前記反り角度増減係数をK、前記読み書きをする際の回転速度をX、前記第一基準回転速度における全体反り角度に対する、前記読み書きをする際の回転速度における全体反り角度の前記増減量をΔθ、前記記録面の読み書きをする位置における前記位置別基準傾斜角度をφで、それぞれ表した場合、
    前記係数算出ステップは、前記反り角度増減係数Kを、
    K=(θ2−θ1)/(X2−X1)
    の式により算出し、
    前記傾斜角度算出ステップは、前記増減量Δθを、
    Δθ=K×(X−X1)
    の式により算出し、前記読み書きをする位置における前記傾斜角度を、
    φ+Δθ
    の式により算出することを特徴とする請求項2記載のチルト制御方法。
  4. 前記第一計測ステップおよび/または前記第二計測ステップは、前記光ディスクの径方向に互いにずれた複数位置間における、前記ピックアップと前記記録面との距離の差を検出することで、前記第一全体反り角度、前記第二全体反り角度および/または前記位置別基準傾斜角度を計測することを特徴とする請求項1〜3のうちのいずれか一項記載のチルト制御方法。
  5. 前記第一計測ステップおよび/または前記第二計測ステップは、各前記複数位置において前記記録面にレーザー光を照射して、該レーザー光の反射光を前記ピックアップで受光した際のFDO信号から、該複数位置間におけるピックアップと記録面との距離の差を検出することを特徴とする請求項4記載のチルト制御方法。
  6. 光ディスクを回転させる光ディスク回転駆動部と、
    前記光ディスクの径方向に移動制御可能に設けられ、光ディスクの記録面にレーザー光を照射するとともに該レーザー光の反射光を受光可能に設けられたピックアップと、
    前記光ディスク回転駆動部を制御して前記光ディスクを所望の回転速度で回転制御し、前記ピックアップを移動制御するとともに前記レーザー光を照射制御して、前記記録面に対して情報を読み書きする制御部とを備える光ディスク装置において、
    前記制御部は、
    前記光ディスクを第一基準回転速度で回転させた状態で、光ディスクの記録面の第一全体反り角度を計測する第一計測手段と、
    前記光ディスクを第二基準回転速度で回転させた状態で、光ディスクの記録面の第二全体反り角度を計測する第二計測手段と、
    前記第一基準回転速度と前記第二基準回転速度との差と、前記第一全体反り角度と前記第二全体反り角度との差との比を以って、前記光ディスクの回転速度を所定単位分だけ増減した際の全体反り角度の増減量を示す反り角度増減係数を算出する係数算出手段と、
    前記反り角度増減係数に基づいて、前記記録面に情報を読み書きする際の回転速度における、記録面の傾斜角度を算出する傾斜角度算出手段と、
    前記読み書きをする際に、前記傾斜角度算出手段で算出した傾斜角度に基づいて、前記ピックアップの前記記録面に対するチルトを制御するチルト制御手段とを実現可能に設けられていることを特徴とする光ディスク装置。
  7. 前記第一計測手段は、
    前記光ディスクを前記第一基準回転速度で回転させた前記状態で、光ディスクの径方向に互いにずれた複数位置のそれぞれにおける記録面の位置別基準傾斜角度をさらに計測し、
    前記傾斜角度算出手段は、
    前記反り角度増減係数に基づいて、前記第一基準回転速度における前記第一全体反り角度に対する、前記読み書きをする際の回転速度における全体反り角度の増減量を算出し、
    該算出した全体反り角度の増減量と、前記記録面の前記読み書きをする位置に対応する前記位置別基準傾斜角度とを加算することで、該位置における記録面の前記傾斜角度を算出することを特徴とする請求項6記載の光ディスク装置。
  8. 前記第一基準回転速度をX1、前記第一全体反り角度をθ1、前記第二基準回転速度をX2、前記第二全体反り角度をθ2、前記反り角度増減係数をK、前記読み書きをする際の回転速度をX、前記第一基準回転速度における全体反り角度に対する、前記読み書きをする際の回転速度における全体反り角度の前記増減量をΔθ、前記記録面の読み書きをする位置における前記位置別基準傾斜角度をφで、それぞれ表した場合、
    前記係数算出手段は、前記反り角度増減係数Kを、
    K=(θ2−θ1)/(X2−X1)
    の式により算出し、
    前記傾斜角度算出手段は、前記増減量Δθを、
    Δθ=K×(X−X1)
    の式により算出し、前記読み書きをする位置における前記傾斜角度を、
    φ+Δθ
    の式により算出することを特徴とする請求項7記載の光ディスク装置。
  9. 前記第一計測手段および/または前記第二計測手段は、前記光ディスクの径方向に互いにずれた複数位置間における、前記ピックアップと前記記録面との距離の差を検出することで、前記第一全体反り角度、前記第二全体反り角度および/または前記位置別基準傾斜角度を計測することを特徴とする請求項6〜8のうちのいずれか一項記載の光ディスク装置。
  10. 前記第一計測手段および/または前記第二計測手段は、各前記複数位置において前記記録面にレーザー光を照射して、該レーザー光の反射光を前記ピックアップで受光した際のFDO信号から、該複数位置間におけるピックアップと記録面との距離の差を検出することを特徴とする請求項9記載の光ディスク装置。
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