JP2006072611A - 写真プリント提供装置、写真プリント提供方法および写真プリント提供プログラム - Google Patents

写真プリント提供装置、写真プリント提供方法および写真プリント提供プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】使用者が自由に移動可能な撮影空間内の状況をより正確に特定することが可能な写真プリント提供装置、写真プリント提供方法および写真プリント提供プログラムを提供する。
【解決手段】本発明の写真プリント提供装置は、撮影用カメラ21と、ユーザ6に向けて照明光を照射する照明装置17a等と、撮影用カメラ21による撮影画像を基にして作成された合成画像を印刷出力するプリンタ12と、上記照明装置と撮影用カメラ21により撮影画像を作成する撮影処理、撮影画像を基にして合成画像を作成する撮影後画像合成処理等を制御するCPU100aと、被写体までの距離情報を含む距離画像を生成する距離画像カメラ28とを備える。CPU100aは、距離画像カメラ28により生成された距離画像に基づいて上記撮影画像および/または合成画像を含む画像の作成条件を設定する(S54,S58)。
【選択図】図16

Description

本発明は、例えばゲームセンター等に設置され、硬貨等の投入により使用者を撮影し、当該撮影画像を写真プリントとして提供する写真プリント提供装置、写真プリント提供方法および写真プリント提供プログラムに関する。
いわゆるプリクラ(登録商標)においては、シールに印刷された写真の色調や色合い等、いわゆる「写り」のよい写真が好まれる傾向にある。このため、使用者を含む被写体を最適な照明で照射して撮影する必要がある。そこで、ストロボの配置、照射面の形状および配置、照射角度、照射光量等の照明条件が様々に工夫された写真プリント提供装置が登場している。
しかし、これら従来の写真プリント提供装置は、使用者の立ち位置をある程度想定して照明方法の設計がされているため、約1.5m四方の撮影空間を自由に移動する使用者の位置によっては、最適な照明方法による撮影を提供できずに、使用者に対して「写り」の悪い写真プリントを提供してしまい、不満を与えるという問題がある。
そこで、筐体内部の側壁部に被写体センサを設け、被写体の位置を検出し、検出結果に応じて最適な照明を選択して発光量制御を行なう撮影システムが提案されている(例えば、下記の特許文献1参照。)。
また、床面に配置した圧力センサまたは天井面に設けた光学センサ等により、被写体の位置、数、有無等を検知し、検知した被写体の状態に基づいて出力画像の作成条件を変化させる写真自動販売装置が提案されている(例えば、下記の特許文献2参照。)。
また、提供する画像の趣向性を向上するために、青色や緑色等の所定の色が施された背景とともに、被写体を撮影し、当該背景色をキー色として背景部分を抽出(いわゆるクロマキー手法)し、抽出された背景に画像を合成し印刷提供する自動写真撮影装置が提案されている(例えば、下記の特許文献3参照。)。
特開2002−320178号公報 特開2003−173472号公報 実登3062192号公報
しかしながら、上記特許文献1に示すような撮影システムでは、主な被写体である使用者(特に女子中高生)の胴体を横から見た場合、腹から背までの長さは15cm程度であるため、側壁部にセンサを設ける場合は、この長さ間隔にセンサを配置する必要がある。このため、多くのセンサが必要となり、センサから延びる配線の煩わしさやコストが嵩むという問題がある。
また、この長さ間隔ほど多くのセンサを配置しない場合には、撮影空間内でセンサの死角となる位置ができてしまい、被写体の検出精度が劣ることが考えられる。結果、最適な照明が得られない。さらに、一般的な写真プリント提供装置は、筐体の側面は使用者が出入りするために開放部が設けられ、この開放部にはセンサを配置することが困難であり、この開放部領域に相当する位置の使用者を検出することができない。仮に、側壁部をパネル材等で構成し出入り口を別の面に設ける場合には、装置が重量化し、装置の組み立て、配置、移動等が難しくなる。このように側壁部に、センサを設けて使用者を検出する方法は、上述の様々な課題を抱え、実現が困難である。
また、上記特許文献2に示すような写真自動販売装置では、床面または天井面にセンサを設ける場合には、上記特許文献1に示すような撮影システムと同様に、現実的に配置する数や位置が限られ、正確に被写体の位置を検出することが困難である。また、床面に配置する場合、マット状のセンサ等では、使用者が移動することによりセンサの位置がずれやすいという問題がある。また、ずれない程度の重量物でセンサを構成した場合には、装置重量が重くなり、移動や組み立てが困難となり、コストが嵩む。また、センサを収納する筐体の厚みに使用者がつまずく危険性がある。さらには、使用者に踏まれることによるセンサの故障も考えられる。このように天井部または床面に、センサを設けて被写体を検出する場合においても、上述の様々な問題を抱え、実現が困難である。
さらに、上記特許文献1および特許文献2におけるセンサを用いた検知方法では、撮影空間内を自由に移動する被写体を、それぞれのセンサで検知可能な「点」での位置しか検知できないという問題がある。
また、上記特許文献3に示すような自動写真撮影装置では、従来のクロマキー手法による合成では、キー色は予め決められているため、例えば青色を利用した場合には、ジーンズを履いた使用者等を撮影した場合に、当該ジーンズまで背景と抽出され、使用者の領域まで画像が合成されてしまうという問題がある。
本発明は、このような事情に鑑みなされたもので、使用者が自由に移動可能な撮影空間内の状況をより正確に特定することが可能な写真プリント提供装置、写真プリント提供方法および写真プリント提供プログラムの提供を目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の写真プリント提供装置は、撮影空間内の使用者を含む被写体を撮影するカメラと、使用者に向けて照明光を照射する照明装置と、上記カメラによる撮影画像を基にして作成された合成画像を印刷出力する印刷手段と、上記照明装置とカメラにより撮影画像を作成する撮影画像作成処理、上記撮影画像を基にして合成画像を作成する合成画像作成処理、印刷処理等を制御する制御手段と、被写体までの距離情報を含む距離画像を生成する距離画像生成手段とを備え、上記制御手段は、上記距離画像生成手段により生成された距離画像に基づいて上記撮影画像および/または合成画像を含む画像の作成条件を設定することを要旨とする。
また、上記目的を達成するため、本発明の写真プリント提供方法は、撮影空間内の使用者を含む被写体を撮影するカメラと、使用者に向けて照明光を照射する照明装置と、上記カメラによる撮影画像を基にして作成された合成画像を印刷出力する印刷手段と、被写体までの距離情報を含む距離画像を生成する距離画像生成手段と、上記照明装置とカメラにより撮影画像を作成する撮影画像作成処理、上記撮影画像を基にして合成画像を作成する合成画像作成処理、印刷処理等を制御する制御手段とを準備し、上記距離画像生成手段により、被写体までの距離情報を含む距離画像を生成し、上記制御手段により、上記生成された距離画像に基づいて上記撮影画像および/または合成画像を含む画像の作成条件を設定することを要旨とする。
また、上記目的を達成するため、本発明の写真プリント提供プログラムは、撮影空間内の使用者を含む被写体を撮影するカメラと、使用者に向けて照明光を照射する照明装置と、上記カメラによる撮影画像を基にして作成された合成画像を印刷出力する印刷手段と、被写体までの距離情報を含む距離画像を生成する距離画像生成手段と、上記照明装置とカメラにより撮影画像を作成する撮影画像作成処理、合成画像の合成画像作成処理、印刷処理等を制御するコンピュータ装置とを備えた写真プリント提供装置に用いる写真プリント提供プログラムであって、上記距離画像生成手段により、被写体までの距離情報を含む距離画像を生成するステップと、上記制御手段により、上記生成された距離画像に基づいて上記撮影画像および/または合成画像を含む画像の作成条件を設定するステップとを上記コンピュータ装置に実行させることを要旨とする。
すなわち、本発明によれば、上記距離画像生成手段により、被写体までの距離情報を含む距離画像を生成し、上記制御手段により、上記生成された距離画像に基づいて上記撮影画像および/または合成画像を含む画像の作成条件を設定する。
したがって、撮影空間内の使用者を含む被写体の位置に応じて上記撮影画像および/または合成画像を含む画像の作成条件を設定することができる。すなわち、撮影空間内の使用者は、自分の位置に応じて上記撮影画像および/または合成画像を含む画像の仕上りを変化させることができ、遊戯に面白みを持つことができる。また、上記撮影画像および/または合成画像を含む画像の作成条件を最適な作成条件に設定することができ、使用者に対して当該撮影画像および/または合成画像を含む画像を提供することができる。さらに、上記距離画像生成手段により被写体までの距離情報を含む距離画像が生成されるため、撮影空間内の状況をより正確に特定することができるとともに、本装置の重量化、組み立て、配置、移動等が容易である。
本発明において、上記制御手段は、上記距離画像生成手段で生成された距離画像から撮影空間内における使用者の位置を検出し、当該検出結果に基づいて、上記画像の作成条件として、上記撮影画像作成処理における照明装置の照射条件を設定する場合には、撮影空間内の使用者に対して最適な照明条件で照明光を照射することができる。すなわち、使用者は、好みの構図を想定して撮影空間内でどのような位置で撮影を行なっても見栄えの良い撮影画像を得ることができる。
本発明において、上記制御手段は、上記距離画像生成手段で生成された距離画像から上記撮影画像のうち撮影空間内において使用者の背景となった背景領域を検出し、当該検出結果に基づいて、上記画像の作成条件として、上記合成画像作成処理において、上記検出された背景領域に対して所定の画像を合成して合成画像を作成するよう設定する場合には、使用者は、撮影を行なった後でも上記カメラによる撮影画像の背景領域に対して所定の画像が合成された合成画像を得ることができる。このように、上記撮影画像の背景領域に対して所定の画像が合成されるため、使用者が背景領域に対してあじけないと不満を抱いてしまうことを防止することができる。
本発明において、上記カメラにより撮像される撮像画像をリアルタイムに表示するライブ画像表示装置を備え、上記制御手段は、上記距離画像生成手段で生成された距離画像から撮影空間内における使用者の位置を検出し、当該検出結果に基づいてライブ画像表示装置に対するライブ画像の表示処理を制御する場合には、上記検出結果に基づいてライブ画像が作成されるため、使用者は、好みの構図を想定して撮影空間内を移動しながらリアルタイムに上記ライブ画像を確認し撮影を行なうことができる。これにより、使用者は、所望の撮影画像を容易に得ることができるとともに、撮影することに面白みを感じることができる。
つぎに、本発明を実施するための最良の形態を説明する。
図lは、本実施例における写真プリント提供装置の外観の具体例を示す図である。
この写真プリント提供装置(以下、「本装置」という)は、撮影筐体1、編集筐体2、第1背景カーテン4a、第2背景カーテン4b、背景部5、後述の複数の照明装置、サイドカーテン、パネル、フレーム材等が組み合わされて構成される。
本装置では、前述の構成要素を組み合わせることによって、主に撮影操作を行なう撮影空間3と、撮影後の画像に編集操作を行なう編集空間7とが形成される。
上記撮影空間3の天井面には、背景部5から第1背景カーテン4a、第2背景カーテン4bの順に固定されている。
上記第2背景カーテン4bと第1背景カーテン4aは、背景画像が表される表示媒体であるロールスクリーンからなる。ユーザ6は、これらのロールスクリーンを手動操作でロール状に巻き取ったり、引き出したりすることで背景として用いるロールスクリーンをセットすることができるようになっている。
上記背景部5は、撮影空間3内において撮影を行なうユーザ6の背後に、ユーザ6を含む被写体を撮影する撮影用カメラ21の撮影可能範囲であって、ユーザ6の背景となる領域に背景画像が表されている。上記第1背景カーテン4a,第2背景カーテン4b,背景部5にはそれぞれ異なる背景画像が表されている。
ユーザ6は、第2背景カーテン4bを巻き取ることで上記第1背景カーテン4aを背景として用いることができ、上記第2背景カーテン4bと第1背景カーテン4aを巻き取ることで上記背景部5を背景として用いることができる。
上記撮影空間3では、ユーザ6は、撮影筐体1に設けられた後述のタッチパネルディスプレイ24等を操作し、撮影プレイを行なう。ユーザ6が撮影空間3内に出入りできるように撮影筐体1の正面に向かって左右の両側面は開放されているが、ユーザ6のプライバシーに配慮するため、または外部光を遮断するためなどの目的で、撮影空間3の周囲には周囲と撮影空間3とを区分するサイドカーテンが備えられている。
上記編集空間7では、ユーザ6は、編集筐体2に設けられた後述のタブレットディスプレイ13やタッチペン14L,14R等を操作し、編集プレイを行なう。編集空間7の周囲にはユーザ6のプライバシーに配慮するためにカーテンが備えられている。
上記のような構成において、撮影空間3でユーザ6に対して撮影を実行させ、ユーザ6を編集空間7に誘導し、誘導した編集空間7でユーザ6に対して上記撮影筐体1の正面に設けられた後述のカメラユニット35の撮影用カメラ21で撮影された撮影画像や後述の合成画像に対して落書き画像を入力させるようになっている。
撮影筐体1の内部には、撮影側コンピュータ装置100、編集側コンピュータ装置101、プリンタ12、および制御部(制御基板)102等の各種機器類を収めている。これらの詳細については、後で図7を参照して説明する。
ユーザ6は、本装置で遊戯(撮影プレイや編集プレイ)を行なう際には、まず、撮影空間3に入り、撮影筐体1に相対する向きで撮影(撮影プレイ)を行なう。そして、撮影の後、編集空間7に入り、撮影した画像(撮影画像)に、スタンプ画像やテキスト等の落書き画像をタッチペン14L,14Rで入力する編集操作(編集プレイ)を行なう。
また、撮影空間3の天井面にはBGM、操作方法等のアナウンスを出力する撮影側スピーカ23a(図7参照)が備えられている。
また、上記撮影筐体1のうち上記撮影用カメラ21に向かって左側の側面には、プリンタ12により、撮影画像や後述の撮影後画像合成処理(図16のS58)により作成された合成画像と、上記落書き画像とが合成された画像が印刷された印刷媒体19(図7)を上記撮影空間3の外側に向かって排出するプリント取出口8が設けられている。
つぎに、本装置の撮影筐体1の正面について説明する。
図示のように、本装置の撮影筐体(撮影プレイ提供装置)1の正面には、ユーザ6が撮影用カメラ21の撮影範囲内で遠隔から撮影用カメラ21にシャッタ動作させるためのレリーズスイッチ20と、ユーザ6を含む被写体を撮影する撮影用カメラ21,距離画像カメラ28,撮影用カメラ21により撮像される映像をリアルタイムで表示し、ユーザ6に撮像される映像をモニタ(視覚確認)させるためのライブモニタ22,ハーフミラー36等を収容するカメラユニット35と、上記カメラユニット35を上下に移動可能に案内するユニット案内手段である案内溝37と、BGMや操作方法等を音声で出力(アナウンス)する撮影側スピーカ23a(図7)と、デモ画面や撮影中の操作手順等の情報を表示するとともに、ユーザ6からの指示操作を受け付けるためのタッチパネルディスプレイ24と、対価である硬貨を投入するためのコイン投入口26と、投入されたが受け付けられなかった硬貨を排出するコイン返却口27とが備えられている。
上記プリント取出口8は、撮影筐体1の内部空間を側面から開閉するための側面扉25に形成されている。図示のように、側面扉25の表側の上部には、印刷中であることを報知する報知手段としての印刷中ランプ9、プリンタ12に充填された印刷媒体19が空になったことやプリンタ12にエラーが発生したことを報知するエラーランプ11が備えられている。
上記カメラユニット35は、上記案内溝37に嵌め込まれ、当該案内溝37に沿って上下移動可能な構造となっており、距離画像カメラ28と撮影用カメラ21とが一体となって移動するため、プレイ毎のユーザ6に身長差がある場合でも、ユーザ6に対して撮影用カメラ21や後述の距離画像カメラ28の撮影範囲内で撮影させることができ、本発明の特徴を活かした撮影を提供することが可能となる。
上記カメラユニット35の周囲には、ユーザ6や背景を含む被写体を正面から照射するための左前面照明装置18Lと、右前面照明装置18Rが備えられている。これらの照明装置は、それぞれ箱体で形成され、内部にフラッシュ等のストロボ照明装置や蛍光灯等の常灯照明装置を備え、撮影空間3側の面には拡散板が備えられている。左前面照明装置18Lは、撮影筐体1の正面に向かって左側に設けられ、右前面照明装置18Rは、撮影筐体1の正面に向かって右側に設けられている。なお、各照明装置18L,18Rは、撮影筐体1と一体的に形成され備えられていてもよい。
ここで、図2を参照して、カメラユニット35について説明する。
図2(A)に示すように、カメラユニット35の正面(撮影空間側の面)には、カメラユニット35内の機器を保護し、撮影用カメラ21や距離画像カメラ28が被写体の像を撮像し取り込めるように透明な光透過性部材(例えばガラス)等で構成される撮影窓35a、ライブモニタ22の表示面が設けられている。ライブモニタ22の表示面は、撮影窓35aの下方に配置されている。
図2(B)に示すように、カメラユニット35の内部空間には、ハーフミラー36が略45度に傾斜するよう配置されている。距離画像カメラ28は、当該光軸がハーフミラー36に向かうようカメラユニット35内の上方において下向きに配置されている。撮影用カメラ21は、当該光軸がハーフミラー36に向かうようカメラユニット35の奥部(背面近傍)に前向きに配置されている。
上記撮影用カメラ21は、デジタルカメラが用いられている。撮影用カメラ21は、撮影側コンピュータ装置100からシャッタースピード、絞り値、露出補正、ホワイトバランス等の設定項目や撮影タイミング等が指示され、その指示に基づいて被写体を撮影する撮影手段として機能する。
上記距離画像カメラ28は、レンズにより撮影範囲(視野)内の像を撮像面に結像し、被写体までの距離情報を含む距離画像を生成する距離画像生成手段である。具体的には、上記距離画像カメラ28は、例えば松下電工株式会社製の距離画像カメラが用いられ、撮影した被写体の画像(距離画像)を構成している約16,000個の画素それぞれに三次元の距離情報を取り込み、当該距離情報を撮影側コンピュータ装置100にリアルタイムに出力する。
より詳しく説明すると、上記距離画像カメラ28は、被写体に向けて照射光を照射する発光部である照射LED(Light Emitting Diode)や当該照射LEDにより照射された照射光により被写体から反射された反射光を受光する受光部であるCCD(電荷結合素子:Charge Coupled Devices)や受光レンズ等を有する。上記距離画像カメラ28は、数10メガヘルツ(MH)の照射光を照射し、当該照射光と、被写体(物体)からの反射光との位相差から光の到達時間を計測し被写体までの距離を検出する。また、受光部において、水平:画素数128×垂直:画素数123の画素毎に光の遅れ時間をフレームレート15fpsでリアルタイムに計測するようになっている。
距離画像は、画素毎に距離画像カメラ28と、ユーザ6や背景を含む被写体との距離の情報である距離情報を有する。
本装置は、上記距離画像カメラ28を用いることにより、被写体の位置や形状、奥行きの情報(距離情報)を同時に得ることができ、被写体の中からユーザ6や背景を抽出したり、領域を限定してユーザ6や背景を検出することができる。
図2(B)の1点鎖線で示すように、距離画像カメラ28の光軸はハーフミラー36で反射された被写体の像を撮像し、撮影用カメラ21はハーフミラー36を透過した被写体の像を撮像する。
撮影用カメラ21と距離画像カメラ28は、それぞれ画角、撮像画素数、焦点距離等の性能が異なるため、それぞれ被写体までの距離が同じになるように配置されていても、それぞれのカメラで撮像される撮影範囲や被写体の大きさは異なり、撮影用カメラ21による撮影画像と距離画像カメラ28による距離画像の各画素の対応付けが困難になる。この対応付けを容易にするため、各カメラの撮影範囲がそれぞれのハーフミラー36までの距離や光軸を変えた配置がなされている。
また、距離画像の各画素と撮影画像(撮影用カメラ28による撮像)とを対応付けるために、距離画像中の画素位置を撮影画像中の画素位置に換算して処理を行なう。これは、それぞれのカメラの配置によって定まる撮影範囲を基に計算で行なう。また、距離画像の画素位置に対応付けるための換算テーブル、数値表等を予め装置の記憶部に保持し、これらを用いて対応付けることも可能である。
また、図2(B)に示すように、距離画像カメラ28のレンズから撮影窓35aまでの距離Zが、撮影用カメラ21のレンズから撮影窓35aまでの距離Zと同程度の距離であれば、距離画像カメラ28から被写体までの距離Z(P)と撮影用カメラ21から被写体までの距離Z(Q)に大差なく、距離画像カメラ28から出力された距離画像で表される距離Z(P)を撮影用カメラ21から被写体までの距離Z(Q)としても、本発明の効果にそれほど影響はない。
しかし、被写体までの距離をより正確に測定するために、距離画像カメラ28から被写体までの距離Z(P)を、撮影用カメラ21、撮影窓35a、もしくは左前面照明装置18L,右前面照明装置18R等から被写体までの距離に換算する処理を施してもよい。
具体的には、距離画像カメラ28のレンズから撮影窓35aまでの距離Zと、撮影用カメラ21のレンズから撮影窓35aまでの距離Zとを加算した距離を、距離画像カメラ28から被写体までの距離Z(P)から減算し、その距離を撮影用カメラ21から被写体までの距離Z(Q)としてもよい(距離Z(Q)=距離Z(P)―距離Z+距離Z)。
また、距離画像カメラ28から被写体までの距離Z(P)を後述の各照明装置18L,18Rから被写体までの距離相当とする場合、距離画像カメラ28のレンズから撮影窓35aまでの距離Zを距離画像カメラ28から被写体までの距離Z(P)から減算し、その距離を撮影用カメラ21から被写体までの距離Z(Q)としてもよい(距離Z(Q)=距離Z(P)―距離Z)。当然、撮影用カメラ21から被写体までの距離Z(Q)を距離画像カメラ28から被写体までの距離Z(P)としてもよい(距離Z(Q)=距離Z(P))。
また、本実施例以外に、例えば撮影用カメラ21と距離画像カメラ28とが離れた位置に設けられ、撮影用カメラ21から被写体までの距離と、距離画像カメラ28から当該被写体までの距離に大きな差がでる配置のような場合は、距離画像カメラ28を配置した位置と撮影用カメラ21を配置した位置との相対的な距離は予め知ることができるので、距離画像で表される距離に当該相対距離を加算もしくは減算等し、撮影用カメラ21から被写体までの距離を算出してもよい。
図3に示すように、本実施例では、距離画像カメラ28の撮影範囲は、撮影用カメラ21の撮影範囲の中に位置するようになっている。撮影用カメラ21で撮影した撮影画像と距離画像カメラ28で出力された距離画像とは、1対1に対応付けて記憶されるようになっている。
より詳しく説明すると、撮影用カメラ21で撮影された撮影画像の各画素は、それぞれ距離画像の各画素と対応付けされるようになっている。例えば、撮影画像においては、距離画像における画素Pの位置(x,y)は、位置(x+X0,y+Y0)として位置換算される。すなわち、撮影画像における各画素には、距離画像における各画素の位置情報が補正されて割り当てられるようになっている。
なお、例えば撮影用カメラ21の撮影範囲の上部および左隅と、距離画像カメラ28の撮影範囲の上部および左隅とが合うように、それぞれのカメラが配置されている場合、距離画像カメラ28の距離画像の位置(0,0)に対応する撮影画像の位置が(0,0)となる。すなわち、撮影画像における各画素には、距離画像における各画素の位置情報がそのまま割り当てられるようになっている。このような場合で以降の処理を行なうことが可能である。
図示の左右判定ラインについては、後述の前面照明設定処理(図20)において説明する
図4は、本装置を編集空間7側から見た斜視図を示す。
図示のように、撮影筐体1の背面側には、編集プレイ提供装置としての編集筐体2が設けられている。編集筐体2には、撮影用カメラ21による撮影によって得られた画像である撮影画像や後述の撮影後画像合成処理(図16のS58)において撮影画像を基に作成された合成画像を表示して当該撮影画像や合成画像に対する編集入力を受け付けるタブレットディスプレイ13と、落書き画像等の入力操作や各種操作を行なうための複数のタッチペン14L,14Rと、編集プレイに関する音を出力するための編集側スピーカ23bとが備えられている。また、ユーザ6のプライバシーに配慮するためのサイドカーテンも備えられている。なお、タブレットディスプレイ13は、1つであっても複数であってもよい。
上記タブレットディスプレイ13は、ディスプレイにタッチパネルが積層され、編集空間7内のユーザ6に対して案内を表示したり、メニュー画面、デモ画面、ユーザ6が撮影画像に対して落書き入力を実行するための編集画面等の各種画面や、実行されるプレイ方法(コース)の選択などの選択肢や、遊戯に必要な画像を適宜表示する表示手段としての機能と、ユーザ6がタッチペン14L,14R等で触れることにより、ユーザ6からの操作を受け付ける受付手段としての機能を有する。
上記タッチペン14L,14Rは、ペン形状の入力装置であって、タブレットディスプレイ13にタッチすることで、使用する項目(ボタン)の選択、操作の選択等の選択入力や情報の入力を行なうための入力手段として機能する。このタッチペン14L,14Rは、本装置に複数備えられて同時に複数のユーザ6からの入力操作を可能にしている。なお、ユーザ6からの複数の操作を受け付ける操作部(操作ボタン等)を設けてもよい。
図示のように、撮影空間3の天井面には、撮影空間3内のユーザ6に向けて照明光を照射する照明装置である天井前方照明装置17a,天井中央照明装置17b,天井後方照明装置17cが設けられている。これらの照明装置は、上記カメラユニット35の周囲に設けられた各照明装置18L,18Rと同様に、箱体で形成され、内部にフラッシュ等のストロボ照明装置や蛍光灯等の常灯照明装置を備える。また、各照明装置17a,17b,17cの筐体の撮影空間3に臨む面には、光源からの光を被写体に照射する照射面として機能する拡散板等で構成されている。光源もしくは反射板は、照明目的等考慮して被写体に最適に照射できるような位置や向きで配置されている。各照明装置17a,17b,17cの筐体の内面は、光の反射や拡散を考慮した色のシートが貼られているもしくは塗装が施されている。
図5に示すように、左前面照明装置18Lと右前面照明装置18Rは、上記カメラユニット35を挟んで左右に設けられ、撮影筐体1の正面方向から撮影範囲内のユーザ6に向けて照明光を照射する第1照明装置として機能する。すなわち、左前面照明装置18Lと右前面照明装置18Rは、主に撮影空間3内全体を照射し、被写体を前面から照射する機能として設けられた前面照明装置である。
左前面照明装置18Lと右前面照明装置18Rは、上述のように、箱体で形成され、内部にフラッシュ等のストロボ照明装置や蛍光灯等の常灯照明装置を備え、撮影空間3に臨む面には、光源からの光を被写体に照射する照射面として機能する拡散板等で構成されている。光源もしくは反射板は、照明目的等考慮して被写体に最適に照射できるような位置や向きで配置されている。各照明装置18L,18Rの筐体の内面は、光の反射や拡散を考慮した色のシートが貼られているもしくは塗装が施されている。
左前面照明装置18Lは、撮影筐体1の正面方向から撮影範囲内の左側に向けて光を照射し、右前面照明装置18Rは、撮影筐体1の正面方向から撮影範囲内の右側に向けて照明光を照射するように光軸や配置が設定されている。
図6に示すように、天井前方照明装置17a,天井中央照明装置17b,天井後方照明装置17cは、上記左前面照明装置18Lと右前面照明装置18Rと同様な構成からなり、それぞれ撮影空間3の天井面に設けられ、上方向から撮影範囲内のユーザ6に向けて照明光を照射する第2照明装置として機能する。天井前方照明装置17aは上記天井面の前方(撮影筐体1側)に設けられ、天井中央照明装置17bは上記天井面の中央部に設けられ、天井後方照明装置17cは上記天井面の後方(背景部5側)に設けられている。
上記天井前方照明装置17a,天井中央照明装置17b,天井後方照明装置17cは、それぞれ上記撮影空間3内のユーザ6に向けて所定の照射範囲(撮影空間3内の床面において直径50cmの照射範囲)で照明光を照射するものである。上記天井前方照明装置17aは0〜50cmの距離範囲(すなわち、カメラユニット35の位置〜50cmの距離の範囲)に照明光を照射し、天井中央照明装置17bは50cm〜100cmの距離範囲(すなわち、カメラユニット35の位置から50cmの距離〜100cmの距離の範囲)に照明光を照射し、天井後方照明装置17cは100cm〜150cmの距離範囲(すなわち、カメラユニット35の位置から100cmの距離〜150cmの距離の範囲)に照明光を照射する。したがって、撮影範囲内でユーザ6がどのような位置にいてもユーザ6に対して十分な光を照射することができ、ユーザ6に対して見栄えのよい撮影画像を提供することができる。
なお、上記照明装置の他に撮影空間3内の左右の側面に被写体を側面から照射するための照明装置としての左右側面照明装置を設けてもよい。
つぎに、図7を参照して、本実施例における本装置のシステム構成について説明する。
図示のように、本装置は、主に後述の撮影処理等の本装置を動作させるための処理を実行する撮影側コンピュータ装置100と、主に後述の編集処理等の本装置を動作させるための処理を実行する編集側コンピュータ装置101と、基板等から構成され、動作中の撮影側コンピュータ装置100および編集側コンピュータ装置101からの指示を受け付けて、接続されている各種装置を制御する制御部102とを備える。
上記撮影側コンピュータ装置100は、撮影用カメラ21、ライブモニタ22、タッチパネルディスプレイ24、距離画像カメラ28および制御部102等と接続され、それらを制御する。編集側コンピュータ装置101は、編集部33のタブレットディスプレイ13、タッチペン14L,14R、プリンタ12、外部と通信するための通信端末110、制御部102と接続され、それらを制御する。撮影側コンピュータ装置100と編集側コンピュータ装置101は互いに接続され、画像データや情報データ等の情報の授受をピアツーピア(Peer To Peer)で行なう。
各コンピュータ装置に接続する構成要素は、このような形態に限定するものではなく、機能別に分かれていたり位置別に分かれていたりしてもよい。さらに、コンピュータ装置は本実施形態のような2台で構成されていなくてもよく、1台で構成されてもよいし、さらに2台以上備えられていてもよい。
撮影側コンピュータ装置100は、各種機器の制御を行なう演算装置であるCPU(Central Processing Unit)100aと、装置を動作させるためのプログラム、そのプログラムで必要なグラフィックデータ、音声データ、撮影された画像(撮影画像)、上記距離画像カメラ28から出力された距離情報を含む距離画像、およびその他の各種画像等を記憶する記憶部100bと、プログラムの一時的な作業領域ともなるメモリ100cと、撮影プレイ開始から終了までの時間を計時する撮影タイマ100dとを含んで構成されている。
CPU100aは、撮影側コンピュータ装置100の制御処理を実行する制御手段として機能し、各種制御処理を実行する。
撮影側コンピュータ装置100は、電源プラグより電源が供給されている状態で電源スイッチ31が押されると、本装置に電源が投入されて上記プログラムが起動されて動作する。そして、接続される撮影用カメラ21のシャッタタイミングや、ライブモニタ22での表示や、タッチパネルディスプレイ24での表示や、距離画像カメラ28を制御する。
上記距離画像カメラ28は、上記撮影側コンピュータ装置100の制御に応じて被写体までの距離情報を含む距離画像を生成し、当該距離画像を撮影側コンピュータ装置100へ入力する。
編集側コンピュータ装置101は、各種機器の制御を行なう演算装置であるCPU101aと、装置を動作させるためのプログラム、そのプログラムで必要なグラフィックデータ、音声データ、撮影された画像(撮影画像)、およびその他の各種画像等を記憶する記憶部101bと、プログラムの一時的な作業領域ともなるメモリ101cとを含んで構成されている。
CPU101aは、編集側コンピュータ装置101の制御処理を実行する制御手段として機能し、各種制御処理を実行する。編集側コンピュータ装置101は、電源プラグより電源が供給されている状態で電源スイッチ31が押されると、本装置に電源が投入されて上記プログラムが起動されて動作する。そして、接続されるタブレットディスプレイ13の表示や、プリンタ12での出力を制御する。
上記プリンタ12は、撮影画像や上記撮影用カメラ21による撮影画像を基にして作成された合成画像等の画像を紙、シール、金属やプラスチック等の印刷媒体19に印刷出力するための印刷手段であって、昇華型プリンタやサーモオートクローム方式(光定着型直接感熱記録方式)等のプリンタが用いられる。なお、本装置では、プリンタ12は、シールに印刷するものとして説明を行なうが、印刷媒体19は、シールに限定されず、他の印刷媒体であっても同様の処理が実行される。また、プリンタ12は、上述の用紙切れ等のプリンタ12に関する情報を編集側コンピュータ装置101に送信する。編集側コンピュータ装置101は、その情報に応じて制御部102に制御信号を送信する。
通信端末110は、外部で用意された画像データを本装置で使用するために受信したり、本装置で生成される画像データを外部の端末やサーバなどに送信したりするための無線通信可能な端末であって、PHS(Personal Handy−phone System)などが用いられる。PHSはカード型のものを用いてもよいし、外部の端末やサーバ等の装置とインターネット網等のネットワーク網を通じて送受信可能なものであればPHSに限定するものではない。
上記撮影側コンピュータ装置100は、撮影用カメラ21で撮影された画像や距離画像カメラ28で生成された距離画像を受信し該画像データを記憶部100b等(メモリ100cを含む)へ記憶する。
また、上記撮影側コンピュータ装置100は、上記プログラムの実行やタッチパネルディスプレイ24から受信した指示信号(ユーザ6の指等でタッチされることで行なわれる入力操作に応じた信号)に基づいて、制御部102に対して制御信号を送信し各機器を制御する。
また、上記撮影側コンピュータ装置100は、上記距離画像に基づいて、上記撮影画像および/または合成画像を含む画像の作成条件を設定したり、ライブモニタ22に対するライブ画像の表示処理等を実行するよう制御部102、照明制御部106、ライブモニタ22等を制御する。
上記編集側コンピュータ装置101は、上記プログラムや、編集部33から受信した指示信号に基づいて、制御部102に対して制御信号を送信し各機器を制御する。また、編集部33のタブレットディスプレイ13は、それぞれ各タッチペン等でタッチされることによって行なわれる入力操作を受け付け、その入力操作に応じた信号を編集側コンピュータ装置101へ入力し、編集側コンピュータ装置101は、その信号に基づいてタブレットディスプレイ13の表示を制御する。
また、上記編集側コンピュータ装置101は、通信端末110を介して携帯端末やPC等の外部端末から送信される画像データ等の情報を受信する。これとは逆に、編集側コンピュータ装置101は、編集側コンピュータ装置101に記憶されている画像データ等を通信端末110から所定のネットワークおよびサーバを介して携帯端末やコンピュータ装置(PC)等の外部端末へ送信することもできる。
また、本装置は、電源を必要とする撮影側コンピュータ装置100、編集側コンピュータ装置101、制御部102、各照明装置の蛍光灯等の各種装置の電源系統を制御する電源制御部103を備え、電源制御部103により外部からそれらの装置に対する電源の電圧を安定させるよう制御する。
上記電源の投入および切断は、電源スイッチ31を押すことで行なわれる。しかし、電源切断により各コンピュータ装置100,101で動作しているプログラムを強制的に終了させることは、動作を不安定にさせる原因となる場合がある。そのため、電源が落とされても、しばらくはUPS(Uninterrupted Power Supply)104が電源をバックアップし、各コンピュータ装置100,101に停電信号を送信する。その間に、各コンピュータ装置100,101はプログラムの終了の手続(処理)を行ない、プログラムを正常に終了させる。また、各コンピュータ装置100,101は、終了操作等により異常なく正規の手順でプログラムを終了した場合は、その旨の信号をUPS104に送信する。
上記制御部102は、コンピュータ装置100,101および電源制御部103の他に、レリーズスイッチ20、照明制御部106、撮影側スピーカ23a、編集側スピーカ23b、コイン制御部107、印刷中ランプ9、およびエラーランプ11と接続され、これらを制御する。
また、上記制御部102は、上記レリーズスイッチ20の操作によりその操作タイミングで上記撮影側コンピュータ装置100に対して撮影用カメラ21にシャッタ動作を実行させるためのカウントダウンを開始させる。具体的には、上記制御部102は、ユーザ6により上記レリーズスイッチ20が押下されると、レリーズスイッチ20が操作されたことを示すシャッタボタン操作信号を撮影側コンピュータ装置100に送信する。撮影側コンピュータ装置100は、当該シャッタボタン操作信号の受信に応じて「3」、「2」、「1」、「0」のカウントダウンを開始し、「0」のタイミングで撮影用カメラ21に自動焦点設定(オートフォーカス設定)を指示するとともに、距離画像カメラ21から出力された距離画像を取得し(図16のS53)、撮影用カメラ21のシャッタ動作を実行させる(図16のS55)。このとき、撮影側コンピュータ装置100は、上述のように、撮影用カメラ21で撮影された撮影画像と距離画像カメラで出力された距離画像とを関連付ける。
上記照明制御部106は、撮影用カメラ21とも接続され、撮影用カメラ21におけるシャッタタイミングに応じた同期信号を取得する。そして、撮影用カメラ21のシャッタタイミングに同期させて、各照明装置のフラッシュを発光させるよう制御する。
また、照明制御部106は、制御部102と接続され、制御部102の制御(画像の作成条件)に基づいて発光させる照明装置の選定や、照明装置の発光度(光量)の設定を行なう。蛍光灯も同様に制御部102と接続されて、制御部102の制御に基づいて、その光量等の画像の作成条件が設定されてもよい。
撮影側スピーカ23a、編集側スピーカ23bは、それぞれ各コンピュータ装置100,101からの指示に基づいて、制御部102を介して指示信号を受信し、本装置のプレイにおける操作等の各種案内や撮影時のBGM等の各種の音を出力する。
上記コイン制御部107は、コイン投入口26(図1)に投入されたコインの正当性を検出し、制御部102にコインが投入されたことを示すコイン検出信号を送信する。また、コイン制御部107は、ユーザ6に対してコイン投入を禁止するときは、上記制御部102からの信号により、コインが投入されないようにコイン投入口26をブロックすることができる。これにより、例えばプレイ中にコイン投入を禁止することができる。
上記制御部102は、コイン制御部107からコイン検出信号を受信すると、そのコイン検出信号を撮影側コンピュータ装置100に送信する。撮影側コンピュータ装置100は、制御部102から受信したコイン検出信号に基づいて各種装置を制御するようになっている。
さらに、制御部102は、編集側コンピュータ装置101から、プリンタ12の状態に応じた制御信号を受信し、該制御信号に基づいて印刷中ランプ9やエラーランプ11を制御する。かかる制御信号によって、印刷中ランプ9やエラーランプ11が点灯または点滅する。
なお、本装置の形態は、図1〜図7に示される具体例に限定されるものではない。すなわち、図1〜図7に示していない機能や装置が備えられていてもよいし、図1〜図7に示している機能や装置が必ずしも全て備えられていなくても構わない。例えば、プリンタ12は、本装置に含まれていなくてもよい。この場合、本装置は、LAN等の通信回線や無線通信等を介して印刷制御信号を外部に設けられた外部プリンタに出力してもよい。
つぎに、図8のフローチャートを参照して、撮影側コンピュータ装置100の制御処理の一例について説明する。
本装置の撮影側コンピュータ装置100の動作処理は、撮影側コンピュータ装置100のCPU100aが記憶部100bに記憶されるプログラムをメモリ100cに読出して実行することによって実現される。ここで、「S」はステップを意味する。
図示のように、まず、当該写真プリント提供装置に備わる電源スイッチ31が操作され、電源が投入されると、各種装置に電源が供給される。撮影側コンピュータ装置100のCPU100aは、記憶部100bに記憶されたプログラムを起動する。ついで、CPU100aは、各種装置が正常に接続されているかチェックし、初期化が必要な装置に対して初期化処理を行ない、本装置の使用を促すタイトルデモ(デモ画面)をタッチパネルディスプレイ24に表示し、それに応じて撮影側スピーカ23aから音声を出力するタイトルデモ処理を行なう(S1)。
ついで、CPU100aは、デモ画面が表示されている間にコイン制御部107からコイン検出信号を受信し、所定の対価(例えば、400円)を受け付けたか否かを判別する(S2)。ここで、対価を受け付けたと判別すると(S2で“YES”)、S3に進み、対価を受け付けていないと判別すると(S2で“NO”)、このまま待機する。すなわち、デモ画面が表示されている状態で所定の対価受付を監視している。
所定の対価を受け付けると(S2で“YES”)、CPU100aは、撮影タイマ100dによって撮影プレイを行なうことが可能な時間を示す撮影プレイ制限時間の計時(カウント)を開始する(S3)。
なお、このとき(撮影プレイを開始する前)に、撮影コースの選択肢をタッチパネルディスプレイ24に提示し、撮影コースの選択をユーザ6から受け付ける撮影コース選択処理を行なってもよい。この場合、ユーザ6が選択した撮影コースの撮影手順で処理が進行する。
ついで、CPU100aは、上記距離画像カメラ28により被写体までの距離情報を含む距離画像を生成する距離画像生成処理を行なう(S4)。距離画像生成処理では、CPU100aは、上記距離画像カメラ28により撮影範囲(視野)内の像を撮像面に結像し、被写体までの距離情報を含む距離画像を生成する。具体的には、CPU100aは、上記距離画像カメラ28により撮影した被写体の画像(距離画像)を構成している約16,000個の画素それぞれに三次元の距離情報を取り込み、当該距離情報を含む距離画像をリアルタイムに受信(取得)する。
ついで、CPU100aは、上記撮影用カメラ21の撮影範囲内に被写体を配置するフレーミング処理(図9)を行なう(S5)。CPU100aは、フレーミング処理では、上記距離画像カメラ28で生成された距離画像から撮影空間3内におけるユーザ6の位置を検出し、当該検出結果に基づいてライブモニタ22に対するライブ画像の表示を制御する。
ここで、図9を参照して、フレーミング処理について説明する。
まず、CPU100aは、図8のS4で上記距離画像カメラ28により生成された距離画像からユーザ6の位置を検出する(S21)。ここでは、まず、背景を検出してからユーザ6の位置を検出するようになっている。
図10に示すように、被写体を検出する場合、CPU100aは、上記距離画像を走査し、当該距離画像の各画素からユーザ6や背景を含む被写体の距離情報を抽出する。具体的には、上記距離画像を走査し、所定距離a毎(例えば1cm毎)の画素数を計数(カウント)し、画素数P(0)、画素数P(a)、画素数P(2a)、・・・、画素数P(Z0)として検出していく。ここで、「P」は画素数を表し、()内は距離を表す。
例えば、距離画像カメラ28から1cmの距離の画素数が100であった場合、画素数P(1)=100となる。画素数P(0)は、0cmの位置(距離z=0)であるため、距離画像カメラ28の位置を示す。
図11に示すような撮影形態において、距離画像から撮影に「使用されている背景」を特定する場合、上記距離画像カメラ28から背景部5(具体的には、背景部5の背景表示面)までの距離(撮影空間3の最大長)Z0を初期値とし、当該初期値から第2背景カーテン4b(具体的には、第2背景カーテン4bの背景表示面)までの距離Z2まで順番に距離毎の画素数P(z)を計数する。この距離Z0から距離Z2までの範囲Hで距離毎の画素数P(z)が“0”でない距離zの最小値を検出する。
本実施例では、第2背景カーテン4bが背景として用いられているため、上記距離画像において、上記距離画像カメラ28から第2背景カーテン4bまでの距離Z2には第2背景カーテン4bを表す画素が所定数検出される。ここで、検出された画素が含む距離情報の最小値を「使用されている背景」として特定する。この「使用されている背景」までの距離ZHとする。
図示の「Z1」は後段に設置された第1背景カーテン4aまでの距離を示す。上記距離画像カメラ28から背景部5までの距離Z0と、上記距離画像カメラ28から第1背景カーテン4aまでの距離Z1と、上記距離画像カメラ28から第2背景カーテン4bまでの距離Z2とは、各背景カーテン等は固定されているため、それぞれ予め知りうる値であり、順番に距離値が小さくなっている(すなわち、上記撮影用カメラ21からの距離が短い)。
しかし、図12に示すように、本装置では、ユーザ6がカーテンにもたれかけて撮影することがある。ユーザ6が、例えば第2背景カーテン4bにもたれて使用すると、第2背景カーテン4bは、全て上記距離Z2とならない。すなわち、上記距離Z2を超えたユーザ6の一部が背景として検出されてしまう恐れがある。このような場合を考慮して、上記予め知りうる値から上記距離Z2に存在する画素を全て背景として検出せずに、上述のように、上記距離画像カメラ28から背景部5の背景表示面までの距離Z0を初期値として、当該初期値から第2背景カーテン4bまで順番に距離毎の画素数P(z)を計数し、現在用いられている背景を検出するようになっている。
また、例えばユーザ6が第1背景カーテン4aを使用して撮影をしている場合等は、ユーザ6が第1背景カーテン4aと第2背景カーテン4bの間に位置することも考えられる。このため、逆に、上記距離画像カメラ28から第2背景カーテン4bまでの距離Z2を初期値として、背景を特定するようにすると、ユーザ6を背景と誤って認識(検出)してしまうことが考えられるため、上述のように、撮影空間3の距離の上限である撮影空間3の最大長である距離Z0から背景を検出するようにしている。
なお、上記距離ZHが、距離Z2から距離Z1の範囲である場合は、第2背景カーテン4bを「使用されている背景」と特定し、距離Z1から距離Z0の範囲である場合は第1背景カーテン4aを「使用されている背景」と特定し、距離Z0である場合は背景部5を「使用されている背景」と特定してもよい。これにより、この特定した背景までの距離ZHよりも撮影筐体1側に近い距離に存在する被写体をユーザ6と判定し、距離ZHよりも遠い距離に存在する被写体を背景と判定することができる。
また、距離画像から撮影に「使用されている背景」を特定する場合、上記距離画像カメラ28から1番遠い距離に存在する被写体を背景と判定するようにしてもよい。この場合、CPU100aは、上記距離画像を走査し、当該距離画像の各画素からユーザ6や背景を含む被写体の距離情報を抽出し、最大の距離値の距離情報を含む画素を背景として特定し、上記距離画像カメラ28から上記特定した背景までの距離を距離ZHとしてもよい。そして、この特定した背景までの距離ZHよりも撮影筐体1側に近い距離に存在する被写体をユーザ6と判定してもよい。
再び図9に示すように、ユーザ6の位置を検出すると(S21)、CPU100aは、撮影用カメラ21の撮影範囲の上部に空き領域があるか否かを判別する(S22)。ここで、空き領域があると判別すると(S22で“YES”)、S23に進み、空き領域がないと判別すると(S22で“NO”)、S26に進む。
図13に示すように、空き領域は、距離画像から特定された背景のうちの所定の大きさの背景領域である。CPU100aは、上記撮影範囲に空き領域があるか否かの判別は、距離画像カメラ28により生成された距離画像から所定の大きさの背景領域が存在するか否かにより判別される。ここで、上記所定の大きさの背景領域が存在すると空き領域があると判別し、上記所定の大きさの背景領域が存在しないと空き領域がないと判別する。
図13(A)は、距離画像から撮像画像の上部が空き領域70として判別されている様子を示し、図13(B)は、距離画像から撮像画像の左部が空き領域70として判別されている様子を示している。図示の画像は、各カメラ側からの画像を示している。ライブモニタ22に表示されるライブ画像は、図示の画像に対して被写体が反対に位置する画像(鏡像)となる。
図9に示すように、上記撮影範囲の上部に空き領域70があると(S22で“YES”)、CPU100aは、上記撮影範囲の上部に空き領域70があることを報知する(S23)。「報知」は、CPU100aにより、空き領域があることをタッチパネルディスプレイ24等の表示手段に表示したり、撮影側スピーカ23aから音声により出力することにより行なわれる。
ついで、CPU100aは、ユーザ6に対してカメラユニット35を下げてもよいことを案内し(S24)、ユーザ6に対して前方に移動してもよいことを案内する(S25)。「案内」は、上記報知と同様に、CPU100aにより、タッチパネルディスプレイ24に表示したり、撮影側スピーカ23aから音声により出力することで行なわれる。
ついで、CPU100aは、距離画像カメラ28の撮影範囲の左部に空き領域70があるか否かを判別する(S26)。ここで、空き領域70があると判別すると(S26で“YES”)、S27に進み、空き領域70がないと判別すると(S26で“NO”)、S29に進む。
上記撮影範囲の左部に空き領域70があると(S26で“YES”)、CPU100aは、上記撮影範囲の左部に空き領域70があることを報知し(S27)、ユーザ6に対して右側(すなわち、撮影範囲の左側に撮像されるよう)に移動してもよいことを案内する(S28)。
ついで、CPU100aは、距離画像カメラ28の撮影範囲の右部に空き領域があるか否かを判別する(S29)。ここで、空き領域があると判別すると(S29で“YES”)、S30に進み、空き領域がないと判別すると(S29で“NO”)、図8のS6に進む。
上記撮影範囲の右部に空き領域があると(S29で“YES”)、CPU100aは、上記撮影範囲の右部に空き領域があることを報知する(S30)。ついで、CPU100aは、ユーザ6に対して左側(すなわち、撮影範囲の右側に撮像されるよう)に移動してもよいことを案内し(S31)、図8のS6に進む。
このように、撮影プレイ制限時間内では、CPU100aは、撮影用カメラ21から取得される画像をライブ画像としてライブモニタ22にリアルタイムで表示する。ユーザ6はライブモニタ22の表示によって撮影時のポーズや表情などを視覚確認しながら撮影プレイを行なう。そして、上記撮影範囲の所定の領域(上部,左部,右部等)にユーザ6が撮像されていない空き領域が存在することをユーザ6に対して報知することができるため、ユーザ6を撮影範囲内で好適に撮影することができる。また、ユーザ6に対して上記撮影用カメラ21に撮像されるように上記案内を行うため、ユーザ6はどのように移動したらよいのか迷うことがなくなる。さらに、上記のような報知や案内をするにとどまり、強制的に上記撮影用カメラ21の撮影範囲内に被写体を配置するのではないため、ユーザ6は自分の意図した構図で撮影を行なうことができる。
再び図8を参照して、フレーミング処理(S5)の後、CPU100aは、タッチパネルディスプレイ24に表示された「撮影前合成」ボタンが操作されたか否かを判別する(S6)。ここで、「撮影前合成」ボタンが操作されたと判別すると(S6で“YES”)、S7に進み、「撮影前合成」ボタンが操作されていないと判別すると(S6で“NO”)、S8に進む。
「撮影前合成」ボタンが操作されると(S6で“YES”)、CPU100aは、撮影用カメラ21により撮像される撮像画像(映像)に所定の画像を合成し、当該合成画像をライブ画像としてライブモニタ22に表示する撮影前画像合成処理を行なう(S7)。撮影前画像合成処理では、CPU100aは、上記距離画像カメラ28で生成された距離画像から撮影空間3内におけるユーザ6の位置を検出し、当該検出結果に基づいてライブモニタ22に対するライブ画像の表示を制御する。
ここで、図14を参照して、撮影前画像合成処理について説明する。
まず、CPU100aは、上述と同様に、距離画像からユーザ6の位置を検出し(S41)、当該ユーザ6の最前位置が所定の位置C(図15)より前に存在するか否かを判別する(S42)。ここで、所定の位置Cより前に存在すると判別すると(S42で“YES”)、S43に進み、所定の位置Cより前に存在しない(すなわち、所定の位置Cより後ろに存在する)と判別すると(S42で“NO”)、S44に進む。
具体的には、図15に示すように、上記所定の位置Cは、予め設定された距離の位置であり、本実施例では、撮影空間3の中央(具体的には、距離画像カメラ28から75センチメートル(cm)離れた位置)である。そして、CPU100aは、距離画像カメラ28からユーザ6の最前位置までの距離が75cm以下の場合には、ユーザ6の最前位置が所定の位置Cより前に存在すると判別し、75cmを超える場合には、所定の位置Cより後ろに存在すると判別する。より詳しく説明すると、この判別は、距離画像に撮像されたユーザ部分(ユーザを表す画像)の画素が含む距離情報のうち最小値の距離値が75cm以下であるか、75cmを超えているかにより行なわれる。
図14に示すように、ユーザ6が所定の位置Cより前に存在すると(S42で“YES”)、ユーザ6の前景に所定の画像として前景画像75(図15)を合成し(S43)、図8のS8に進む。ユーザ6が所定の位置Cより後ろに存在すると(S42で“NO”)、ユーザ6の後景に所定の画像として後景画像76(図15)を合成し(S44)、図8のS8に進む。
図15を参照して、CPU100aは、ユーザ6と背景を含む被写体が撮像された撮像画像と、前景画像75または後景画像76をそれぞれ別の画層(レイヤ)に展開し、ライブモニタ22にそれら画層を重ねて表示する。前景画像75と後景画像76のうちいずれの画像を用いるかは、上記のように、ユーザ6の最前位置が所定の位置Cより前に存在するか、後ろに存在するかにより設定される。
本実施例では、前景画像75は、「のれん」を表し、撮像画像と前景画像75との合成画像であるライブ画像は、ユーザ6が「のれん」の後ろに立っているようなイメージとなる。
ユーザ6が所定の位置Cより後ろに存在すると(S42で“NO”)、撮像画像に後景画像76を合成する。本実施例では、後景画像76は、「のれん」がめくれたイメージを表し、撮像画像と後景画像76との合成画像であるライブ画像は、ユーザ6が「のれん」をくぐっているようなイメージとなる。
上記のように、ライブ画像は、ライブモニタ22上でリアルタイムに画像が切り替えられる演出表示されるため、ユーザ6は、撮影前に、所定の位置Cより前に移動したり、後ろに移動したりして画像が切り替わる演出表示を楽しむことができる。また、上記「のれん」のように距離に応じて異なる画像を合成することで、ユーザ6に対して距離感に応じた撮影画像を提供することができる。
このように、CPU100aは、上記距離画像カメラ28で生成された距離画像から撮影空間3内におけるユーザ6の位置を検出し、当該検出結果に基づいてライブモニタ22に対するライブ画像の表示を制御するフレーミング処理(図8のS5)や撮影前画像合成処理を制御する。そして、上記検出結果に基づいてライブ画像が作成されるため、ユーザ6は、好みの構図を想定して撮影空間3内を移動しながらリアルタイムに上記ライブ画像を確認し撮影を行なうことができる。これにより、ユーザ6は、所望の撮影画像を容易に得ることができるとともに、撮影することに面白みを感じることができる。
再び図8を参照して、「撮影前合成」ボタンが操作されていない(S6で“NO”)、または撮影前画像合成処理(S7)が終了すると、CPU100aは、レリーズスイッチ20が操作されたか否かを判別する(S8)。ここで、レリーズスイッチ20が操作されたと判別すると(S8で“YES”)、S9に進み、レリーズスイッチ20が操作されていないと判別すると(S8で“NO”)、S10に進む。すなわち、CPU100aは、レリーズスイッチ20が操作(押下)されたかどうか監視する。
レリーズスイッチ20が操作されると、CPU100aは、上記照明装置と撮影用カメラ21による撮影を実行し撮影画像を作成する撮影画像作成処理である撮影処理(図16)を行なう(S9)。
ここで、図16を参照して、撮影処理について説明する。
まず、CPU100aは、撮影用カメラ21にシャッタ動作を実行させるためのカウントダウンを開始し(S51)、カウントが“0”になったか否かを判別する(S52)。ここで、カウントが“0”になったと判別すると(S52で“YES”)、S53に進み、カウントが“0”になっていないと判別すると(S52で“NO”)、このままカウントが“0”になるまでカウントする。
カウントが“0”になると(S52で“YES”)、CPU100aは、図8のS4と同様に、上記距離画像カメラ28により被写体までの距離情報を含む距離画像を生成する距離画像生成処理を行なう(S53)。ついで、CPU100aは、当該距離画像から撮影空間3内におけるユーザ6の位置を検出し、当該検出結果に基づいて、上記画像の作成条件として、シャッタ動作時における照明装置の照射条件を設定する照明設定処理を行なう(S54)。この照明設定処理については、後で図17を参照して詳しく説明する。
ついで、CPU100aは、設定された照射条件で照明装置によりユーザ6に向けて照明光(フラッシュ光)を照射し撮影用カメラ21によるシャッタ動作(撮影)を行なう(S55)。ここで、シャッタ動作が行なわれる際には、設定された照射条件でユーザ6等に上記照明装置からストロボ光が照射され、当該照明装置と撮影用カメラ21により撮影画像が作成される。
ついで、CPU100aは、S55で撮影された撮影画像をタッチパネルディスプレイ24に表示する(S56)。ここで、ユーザ6は、撮影画像に撮影された自分が背景と調和しているか、背景の画像に対して満足するか等のように、撮影画像を確認することができる。
ついで、CPU100aは、タッチパネルディスプレイ24に表示された「撮影後合成」ボタンが操作されたか否かを判別する(S57)。ここで、「撮影後合成」ボタンが操作されたと判別すると(S57で“YES”)、S58に進み、「撮影後合成」ボタンが操作されていないと判別すると(S57で“NO”)、S59に進む。
「撮影後合成」ボタンが操作されると(S57で“YES”)、CPU100aは、上記撮影画像を基にして合成画像を作成する合成画像作成処理である撮影後画像合成処理を行なう(S58)。この撮影後画像合成処理では、上記距離画像カメラ28で生成された距離画像から上記撮影画像のうち撮影空間3内においてユーザ6の背景となった背景領域を検出し、当該検出結果に基づいて、上記画像の作成条件として、上記合成画像作成処理において、上記検出された背景領域に対して所定の画像を合成して合成画像を作成するよう設定する。この撮影後画像合成処理の詳細については、後で図26を参照して詳しく説明する。
「撮影後合成」ボタンが操作されていない(S57で“NO”)、または撮影後画像合成処理(S58)が終了すると、CPU100aは、撮影画像、または当該撮影画像を基にして作成された合成画像を記憶部100bに格納する(S59)。詳細には、CPU100aは、「撮影後合成」ボタンが操作されなかった場合(S57で“NO”)には、S55で撮影用カメラ21により撮影された撮影画像を記憶部100bに格納する(S59)。一方、「撮影後合成」ボタンが操作され(S57で“YES”)、撮影後画像合成処理(S58)で合成画像が作成されると、当該合成画像を記憶部100bに格納する(S59)。この後、図8のS10に進む。
再び図8を参照して、レリーズスイッチ20が操作されていない(S8で“NO”)、または撮影処理(S9)が終了すると、CPU100aは、撮影時間が撮影プレイ制限時間に達したか否かを判別する(S10)。
撮影プレイ制限時間に達したと判別すると(S10で“YES”)、CPU100aは、ユーザ6を編集部33(編集空間7)へ誘導するように促す誘導案内を行ない、撮影側コンピュータ装置100に記憶されている該ユーザ6の編集対象画像データ(撮影画像や合成画像のデータを含む)を編集側コンピュータ装置101の記憶部101bの画像データ用の記憶領域へ転送する画像データ転送処理を行ないS1に戻り、新たなユーザ6の使用を待機する。上記画像データ転送処理では、上記選択された撮影側コンピュータ装置100に記憶されている該ユーザ6の編集対象画像データを編集側コンピュータ装置101の記憶部101bの画像データ用の記憶領域へ転送するようになっている。撮影制限時間に達していないと判別すると(S10で“NO”)、S4に戻る。
なお、撮影プレイ制限時間に達したと判別すると(S10で“YES”)、CPU100aは、編集対象画像選択画面をタッチパネルディスプレイ24に表示し、撮影画像や合成画像の中から編集する画像を所定枚数(ここでは4枚)ユーザ6に選択させる編集対象画像選択処理を行なってもよい。この処理において、ユーザ6が選択した画像を編集対象画像とする。ついで、CPU100aは、ユーザ6を編集部33(編集空間7)へ誘導するように促す誘導案内を行ない、編集対象画像(撮影画像や合成画像)を編集部33へ転送する画像データ転送処理を行なうようにしてもよい。
つぎに、図17を参照して、照明設定処理について説明する。
まず、CPU100aは、上述と同様に、距離画像から背景を検出し(S61)、天井面の照明装置(天井前方照明装置17a、天井中央照明装置17b、天井後方照明装置17c)の照射条件を設定する天井照明設定処理(図18)を行ない(S62)、前面(撮影筐体1の正面)の照明装置(左前面照明装置18L、右前面照明装置18R)の照射条件を設定する前面照明設定処理(図20)を行なう。
ここで、図18を参照して、天井照明設定処理について説明する。
まず、CPU100aは、上述と同様に、距離画像からユーザ6の位置を検出し(S71)、距離画像からユーザ6までの距離情報を抽出する(S72)。
図19に示すように、本実施例では、天井面の照明装置の照射条件を設定するための閾値が予め設定されている。天井面の照明装置の照射条件は、天井前方照明装置17a、天井中央照明装置17b、天井後方照明装置17cのうちいずれから照明光を照射するかである。閾値は、天井用第1閾値(Thu1)、天井用第2閾値(Thu2)の2つが設定されている。例えば、本実施例のように、天井前方照明装置17a、天井中央照明装置17b、天井後方照明装置17cのそれぞれの照射範囲が順に0〜50cm、50cm〜100cm、100cm〜150cmであるため、天井用第1閾値(Thu1)が50cm、天井用第2閾値(Thu2)が100cmに設定されている。
再び図18を参照して、距離画像からユーザ6までの距離情報を抽出すると(S72)、CPU100aは、ユーザ6が0cm以上50cm未満の距離に存在するか否かを判別する(S73)。ここで、ユーザ6が0cm以上50cm未満の距離に存在すると判別すると(S73で“YES”)、S74に進み、ユーザ6が0cm以上50cm未満の距離に存在しないと判別すると(S73で“NO”)、S75に進む。すなわち、0cm以上50cm未満の距離にユーザ6が存在しないと天井前方照明装置17aが発光されないようになっている。
ユーザ6が0cm以上50cm未満の距離に存在すると(S73で“YES”)、CPU100aは、天井前方照明装置17aをシャッタ動作時にストロボ発光させる発光設定を行ない(S74)、S75に進む。ここでは、CPU100aは、抽出した距離情報から、“0”でない画素数P(z)が画素数P(0)〜画素数P(Thu1)の間に存在すれば、この範囲にユーザ6が存在すると判別し、天井前方照明装置17aを発光するように発光設定する。すなわち、天井前方照明装置17aの発光設定は、0cm以上50cm未満の間の距離情報を有する画素が距離画像に存在することにより行なわれる。
ついで、CPU100aは、ユーザ6が50cm以上100cm未満の距離に存在するか否かを判別する(S75)。ここで、ユーザ6が50cm以上100cm未満の距離に存在すると判別すると(S75で“YES”)、S76に進み、ユーザ6が50cm以上100cm未満の距離に存在しないと判別すると(S75で“NO”)、S77に進む。すなわち、50cm以上100cm未満の距離にユーザ6が存在しないと天井中央照明装置17bが発光されないようになっている。
ユーザ6が50cm以上100cm未満の距離に存在すると(S75で“YES”)、CPU100aは、天井中央照明装置17bをシャッタ動作時にストロボ発光させる発光設定を行ない(S76)、S77に進む。ここでは、CPU100aは、抽出した距離情報から、“0”でない画素数P(z)が画素数P(Thu1)〜画素数P(Thu2)の間に存在すれば、この範囲にユーザ6が存在すると判別し、天井中央照明装置17bを発光するように発光設定する。すなわち、天井中央照明装置17bの発光設定は、50cm以上100cm未満の間の距離情報を有する画素が距離画像に存在することにより行なわれる。
ついで、CPU100aは、ユーザ6が100cm以上150cm未満の距離に存在するか否かを判別する(S77)。ここで、ユーザ6が100cm以上150cm未満の距離に存在すると判別すると(S77で“YES”)、S78に進み、ユーザ6が100cm以上150cm未満の距離に存在しないと判別すると(S77で“NO”)、図17のS63に進む。すなわち、100cm以上150cm未満の距離にユーザ6が存在しないと天井後方照明装置17cが発光されないようになっている。
ユーザ6が100cm以上150cm未満の距離に存在すると(S77で“YES”)、CPU100aは、天井後方照明装置17cをシャッタ動作時にストロボ発光させる発光設定を行ない(S78)、図17のS63に進む。ここでは、CPU100aは、抽出した距離情報から、“0”でない画素数P(z)が画素数P(Thu2)〜画素数P(ZH)の間に存在すれば、この範囲にユーザ6が存在すると判別し、天井後方照明装置17cを発光するように発光設定する。すなわち、天井後方照明装置17cの発光設定は、100cm以上の距離情報を有する画素が距離画像に存在することにより行なわれる。
このように、照明装置の照射条件として、撮影空間3内におけるユーザ6の前後の位置に応じて天井前方照明装置17a,天井中央照明装置17b,天井後方照明装置17cから照明光をユーザ6に対して効率よく照射することができる。
つぎに、図20を参照して、前面照明設定処理について説明する。
ここでは、照明装置の照射条件として、左前面照明装置18Lと右前面照明装置18Rの各照明装置から照射する照明光の光度が設定されたり、これらの照明装置のうちいずれを発光させるかが設定される。本実施例では、左前面照明装置18Lと右前面照明装置18Rの各照明装置は、照射条件として、撮影空間3内のユーザ6の位置に応じて低光度、中光度、高光度のいずれかの光度で照明光を当該ユーザ6に向けて照射する。上記光度は、低光度、中光度、高光度の順に高く設定されている。
上記前面の各照明装置からの照明光の強さを低光度、中光度、高光度の中からいずれかに設定する基準としての閾値が予め設定されている。閾値は、前面用第1閾値(Thf1)、前面用第2閾値(Thf2)の2つが設定されている。本実施例では、前面用第1閾値(Thf1)が50cm,前面用第2閾値(Thf2)が100cmに設定されている。
図20に示すように、前面照明設定処理では、まず、CPU100aは、左前面照明装置18Lおよび右前面照明装置18Rを中光度に仮設定(デフォルト設定)する(S81)。ここでは、左前面照明装置18Lおよび右前面照明装置18Rから照明する照明光の強さを標準の強さ(中光度)に仮設定する。
ついで、CPU100aは、左前面照明装置18Lの照射条件を設定する左前面照明設定処理を行ない(S82)、右前面照明装置18Rの照射条件を設定する右前面照明設定処理を行なう(S83)。
ここで、図21を参照して、左前面照明設定処理について説明する。
まず、CPU100aは、距離画像の左半分に含まれるユーザ6の最前位置を検出する(S91)。ここでは、まず、CPU100aは、ユーザ6が左側に存在するか、右側に存在するかを判定し、距離画像の左半分にユーザ6が存在すると、距離画像の左半分に含まれるユーザ6の最前位置を検出する(S92)。
再び図3を参照して、より詳しく説明すると、ユーザ6が左側に存在するか、右側に存在するかを判定するための左右判定ラインが設定されている。左右判定ラインは、距離画像において縦軸の所定位置y1であって横軸方向の画素列である。CPU100aは、「左右判定ライン」に沿って横軸方向の位置x1に存在する画素の距離情報である距離Zy1(x)を検出する。例えば、左右判定ライン上において、上記位置x1に存在する画素の距離値が30cmの場合、当該画素の距離Zy1(x)は30cmとなる(距離Zy1(x)=30cm)。一般的な構図で撮影された場合、距離画像の上部領域には背景部分が、下部領域にはユーザ6が存在することが多いため、所定位置y1は距離画像の下部に設定されている。
上記左右判定ラインは、距離画像において略中央で左側と右側に半分に区分されている。すなわち、左右判定ライン上の左側の画素数と、右側の画素数は略同数である。
ユーザ6が左側に存在するか、右側に存在するかを判定する場合には、CPU100aは、距離画像の左右判定ライン上で左端の画素から右端の画素に向かって、それぞれ画素が保持する距離Zy1(x)を検出する。そして、左右判定ライン上における左端から中央の間(位置0≦位置x≦位置X/2の範囲)に、ユーザ6の最前位置の距離情報を保持する画素が存在するか否かを判別する。この範囲に、ユーザ6の最前位置の距離情報を保持する画素が存在すれば、撮影用カメラ21の左側にユーザ6が存在すると判別し、ユーザ6の最前位置の距離情報を保持する画素が存在しなければ、撮影用カメラ21の左側にユーザ6が存在しないと判別する。
一方、左右判定ライン上における中央から右端の間(X/2<x<Xの範囲)に、ユーザ6の最前位置の距離情報を保持する画素が存在するか否かを判別する。この範囲に、ユーザ6の最前位置の距離情報を保持する画素が存在すれば、撮影用カメラ21の右側にユーザ6が存在すると判別し、ユーザ6の最前位置の距離情報を保持する画素が存在しなければ、撮影用カメラ21の右側にユーザ6が存在しないと判別する。
そして、ユーザ6の最前位置を検出する場合には、距離画像カメラ28の位置(距離z=0)から「使用されている背景」までの距離ZHの順に、画素数P(z)を計数し、画素数P(z)が“0”でない距離zの最小値を検出する。この検出した最小値の距離zをユーザ6の最前位置z1とし、メモリ100c等の記憶部に格納(保持)する。そして、距離z1以降も距離ZHに至るまで、同様に、順次画素数P(z)を計数し、画素数P(z)が“0”でない距離zの最小値を検出する。
画素数P(z)が“0”となる距離zが検出された場合は、その距離zを距離z2として保持する。つぎに、P(z)が“0”でない位置を走査する。そして、距離ZHに至るまでに、P(z)が“0”でない距離zが検出されなければ、距離z2より後方にはユーザ6が存在しないと判定する。
他方、ZHに至るまでに、P(z)が“0”でない距離zが見つかれば、その距離zをz3とし、距離z3から距離z2を減算し、距離z2から距離z3までの間隔を算出する(間隔zp=z3−z2)。上記間隔zpが所定間隔Thp(本実施例では、50cm)以上(間隔zp≧所定間隔Thp)であれば、各ユーザ6が前後に離れていると判定し、上記間隔zpが所定間隔Thp未満(間隔zp<所定間隔Thp)であれば、各ユーザ6が前後に離れていないと判定する。以降距離ZHまで同様の処理を繰り返し、撮影空間3内でユーザ6の前後の位置を検出する。
再び図21を参照して、距離画像の左半分に含まれるユーザ6の最前位置を検出すると(S91)、CPU100aは、距離画像の左半分に含まれるユーザ6の最前位置までの距離情報を抽出し(S92)、距離画像の左半分に含まれるユーザ6の最前位置が0cm以上50cm未満の距離に存在するか否かを判別する(S93)。ここで、ユーザ6の最前位置が0cm以上50cm未満の距離に存在すると判別すると(S93で“YES”)、S94に進み、ユーザ6の最前位置が0cm以上50cm未満の距離に存在しないと判別すると(S93で“NO”)、S95に進む。
距離画像の左半分に含まれるユーザ6の最前位置が0cm以上50cm未満の距離に存在すると(S93で“YES”)、CPU100aは、左前面照明装置18Lを低光度設定し(S94)、図20のS83に進む。低光度設定は、ユーザ6に対する照明がオーバーとならないよう上記中光度の照明光より低い低光度の照明光を発光するという趣旨である。ここでは、CPU100aは、抽出した距離情報から、距離画像の左半分に存在するユーザ6の最前位置である距離z1が画素数P(0)〜画素数P(Thf1)の間に存在すれば(すなわち、距離z1<前面用第1閾値(Thf1)の場合)、この範囲にユーザ6の最前位置が存在すると判別し、左前面照明装置18Lを低光度の照明光を発光するように発光設定する。すなわち、低光度設定は、0cm以上50cm未満の間の距離情報を有する画素が距離画像に存在することにより行なわれる。
ユーザ6の最前位置が0cm以上50cm未満の距離に存在しないと(S93で“NO”)、CPU100aは、距離画像の左半分に含まれるユーザ6の最前位置が50cm以上100cm未満の距離に存在するか否かを判別する(S95)。ここで、ユーザ6の最前位置が50cm以上100cm未満の距離に存在すると判別すると(S95で“YES”)、S96に進み、ユーザ6の最前位置が50cm以上100cm未満の距離に存在しないと判別すると(S95で“NO”)、S97に進む。
距離画像の左半分に含まれるユーザ6の最前位置が50cm以上100cm未満の距離に存在すると(S95で“YES”)、CPU100aは、左前面照明装置18Lを中光度設定し(S96)、図20のS83に進む。ここでは、CPU100aは、抽出した距離情報から、距離画像の左半分に存在するユーザ6の最前位置である距離z1が画素数P(Thf1)〜画素数P(Thf2)の間に存在すれば(すなわち、前面用第1閾値(Thf1)≦距離z1<前面用第2閾値(Thf2)の場合)、この範囲にユーザ6の最前位置が存在すると判別し、左前面照明装置18Lを中光度の照明光を発光するように発光設定する。すなわち、中光度設定は、50cm以上100cm未満の間の距離情報を有する画素が距離画像に存在することにより行なわれる。
ユーザ6の最前位置が50cm以上100cm未満の距離に存在しないと(S95で“NO”)、CPU100aは、距離画像の左半分に含まれるユーザ6の最前位置が100cm以上150cm未満の距離に存在するか否かを判別する(S97)。ここで、ユーザ6の最前位置が100cm以上150cm未満の距離に存在すると判別すると(S97で“YES”)、S98に進み、ユーザ6の最前位置が100cm以上150cm未満の距離に存在しないと判別すると(S97で“NO”)、左前面照明装置18Lを非発光設定し(S96)、S99に進む。非発光設定は、発光させない設定を行なうという趣旨である。ここでは、ユーザ6の最前位置が100cm以上150cm未満の距離に存在しない場合は(S97で“NO”)、距離画像の左半分にユーザ6が存在しないということである。
距離画像の左半分に含まれるユーザ6の最前位置が100cm以上150cm未満の距離に存在すると(S97で“YES”)、CPU100aは、左前面照明装置18Lを高光度設定し(S98)、図20のS83に進む。高光度設定は、上記中光度の照明光より高い高光度の照明光を発光するという趣旨である。ここでは、CPU100aは、抽出した距離情報から、距離画像の左半分に存在するユーザ6の最前位置である距離z1が画素数P(Thf2)〜画素数P(ZH)の間に存在すれば(すなわち、前面用第2閾値(Thf2)≦距離z1の場合)、この範囲にユーザ6の最前位置が存在すると判別し、左前面照明装置18Lを高光度の照明光を発光するように発光設定する。すなわち、高光度設定は、100cm以上150cm未満の間の距離情報を有する画素が距離画像に存在することにより行なわれる。
つぎに、図22を参照して、右前面照明設定処理について説明する。
まず、CPU100aは、上述のように、距離画像の右半分に含まれるユーザ6の最前位置を検出し(S101)、距離画像の右半分に含まれるユーザ6の最前位置までの距離情報を抽出する(S102)。
ついで、CPU100aは、距離画像の右半分に含まれるユーザ6の最前位置が0cm以上50cm未満の距離に存在するか否かを判別する(S103)。ここで、ユーザ6の最前位置が0cm以上50cm未満の距離に存在すると判別すると(S103で“YES”)、S104に進み、ユーザ6の最前位置が0cm以上50cm未満の距離に存在しないと判別すると(S103で“NO”)、S105に進む。
距離画像の右半分に含まれるユーザ6の最前位置が0cm以上50cm未満の距離に存在すると(S103で“YES”)、CPU100aは、右前面照明装置18Rを低光度設定し(S104)、図16のS55に進む。ここでは、CPU100aは、抽出した距離情報から、距離画像の右半分に“0”でない画素数P(z)が画素数P(0)〜画素数P(Thf1)の間に存在すれば、この範囲にユーザ6の最前位置が存在すると判別し、右前面照明装置18Rを低光度の照明光を発光するように発光設定する。
ユーザ6の最前位置が0cm以上50cm未満の距離に存在しないと(S103で“NO”)、CPU100aは、距離画像の右半分に含まれるユーザ6の最前位置が50cm以上100cm未満の距離に存在するか否かを判別する(S105)。ここで、ユーザ6の最前位置が50cm以上100cm未満の距離に存在すると判別すると(S105で“YES”)、S106に進み、ユーザ6の最前位置が50cm以上100cm未満の距離に存在しないと判別すると(S105で“NO”)、S107に進む。
距離画像の右半分に含まれるユーザ6の最前位置が50cm以上100cm未満の距離に存在すると(S105で“YES”)、CPU100aは、右前面照明装置18Rを中光度設定し(S106)、図16のS55に進む。ここでは、CPU100aは、抽出した距離情報から、距離画像の右半分に“0”でない画素数P(z)が画素数P(Thf1)〜画素数P(Thf2)の間に存在すれば、この範囲にユーザ6の最前位置が存在すると判別し、右前面照明装置18Rを中光度の照明光を発光するように発光設定する。
ユーザ6の最前位置が50cm以上100cm未満の距離に存在しないと(S105で“NO”)、CPU100aは、距離画像の右半分に含まれるユーザ6の最前位置が100cm以上150cm未満の距離に存在するか否かを判別する(S107)。ここで、ユーザ6の最前位置が100cm以上150cm未満の距離に存在すると判別すると(S107で“YES”)、S108に進み、ユーザ6の最前位置が100cm以上150cm未満の距離に存在しないと判別すると(S107で“NO”)、右前面照明装置18Rを非発光設定し(S109)、図16のS55に進む。ここでは、ユーザ6の最前位置が100cm以上150cm未満の距離に存在しない場合は(S107で“NO”)、距離画像の右半分にユーザ6が存在しないということである。
距離画像の右半分に含まれるユーザ6の最前位置が100cm以上150cm未満の距離に存在すると(S107で“YES”)、CPU100aは、右前面照明装置18Rを高光度設定し(S108)、図16のS55に進む。ここでは、CPU100aは、抽出した距離情報から、距離画像の右半分に“0”でない画素数P(z)が画素数P(Thf2)〜画素数P(ZH)の間に存在すれば、この範囲にユーザ6の最前位置が存在すると判別し、右前面照明装置18Rを高光度の照明光を発光するように発光設定する。
このように、照明装置の照射条件として、撮影空間3内におけるユーザ6の左右の位置に応じて左前面照明装置18L,右前面照明装置18Rから照明光をユーザ6に対して効率よく照射することができる。また、撮影空間3内において、撮影用カメラ21からユーザ6の最前位置までの距離に応じて各照明装置における照明光の光度が設定されるため、ユーザ6に対して適切な光度の照明光を照射することができる。これにより、ユーザ6に対して「写り」のよい画像を提供することができる。
つぎに、図23〜図25を参照して、上記照明設定における各照明装置の照明光の照射例について説明する。
図23は、撮影空間3内の2人のユーザ6が0cm以上50cm未満の距離に存在する場合の例を示す。
この例では、図23(A)に示すように、第1背景カーテン4aが背景として用いられて撮影が行なわれている。この例において、距離画像生成処理が行なわれると(図16のS53)、図23(B)に示すような距離画像が生成される。
図23(C)に示すように、この例では、CPU100aは、天井照明設定処理(図18)において、距離画像から各ユーザ6が0cm以上50cm未満の距離に位置すると判別し(図18のS73で“YES”)、天井前方照明装置17aを発光設定する(図18のS74)。これとともに、CPU100aは、左前面照明設定処理(図21)および右前面照明設定処理(図22)において、距離画像の左半分と右半分にユーザ6の最前位置が0cm以上50cm未満の距離に存在すると判別し(図21のS93および図22のS103で“YES”)、左前面照明装置18Lおよび右前面照明装置18Rを低光度設定する(図21のS94および図22のS104)。
図24は、撮影空間3内の2人のユーザ6が100cm以上150cm未満の距離に存在する場合の例を示す。
この例では、図24(A)に示すように、背景部5が背景として用いられて撮影が行なわれている。この例において、距離画像生成処理が行なわれると(図16のS53)、図24(B)に示すような距離画像が生成される。
図24(C)に示すように、この例では、CPU100aは、天井照明設定処理(図18)において、距離画像から各ユーザ6が100cm以上150cm未満の距離に位置すると判別し(図18のS77で“YES”)、天井後方照明装置17cを発光設定する(図18のS78)。これとともに、CPU100aは、左前面照明設定処理(図21)および右前面照明設定処理(図22)において、距離画像の左半分と右半分にユーザ6の最前位置が100cm以上150cm未満の距離に存在すると判別し(図21のS97および図22のS107で“YES”)、左前面照明装置18Lおよび右前面照明装置18Rを高光度設定する(図21のS98および図22のS108)。
図25は、撮影空間3内の2人の一方が0cm以上50cm未満の距離に存在し、他方が100cm以上150cm未満の距離に存在する場合の例を示す。
この例では、図25(A)に示すように、背景部5が背景として用いられて撮影が行なわれている。この例において、距離画像生成処理が行なわれると(図16のS53)、図24(B)に示すような距離画像が生成される。
図25(C)に示すように、この例では、CPU100aは、天井照明設定処理(図18)において、一方の左側のユーザ6が0cm以上50cm未満の距離に位置すると判別し(図18のS73で“YES”)、他方の右側のユーザ6が100cm以上150cm未満の距離に位置すると判別する(図18のS77で“YES”)。そして、天井前方照明装置17aおよび天井後方照明装置17cを発光設定する(図18のS74,S78)。これとともに、CPU100aは、左前面照明設定処理(図21)および右前面照明設定処理(図22)において、距離画像の左半分のユーザ6の最前位置が0cm以上50cm未満の距離に存在すると判別するとともに、右半分にユーザ6の最前位置が100cm以上150cm未満の距離に存在すると判別する(図21のS93および図22のS107で“YES”)。そして、左前面照明装置18Lを低光度設定し(図21のS94)、右前面照明装置18Rを高光度設定する(図22のS108)。
上記のように、ユーザ6の左右の位置を判定することで、右側のユーザ6に対しては強く照明するように再設定できる。結果的に左のユーザ6には弱く、右側の被写体には強く照明することができるため、後方のユーザ6まで照明が届かないことを防止することができ、各ユーザ6に最適な照明条件での撮影を提供することが可能となる。
図23に示す例では天井前方照明装置17aだけが、図24に示す例では天井後方照明装置17cだけが、図25に示す例では必要な場所の天井用の照明装置からユーザ6に対して照明光を照射することが可能となり、ユーザ6の位置に応じて照明光を効率よく照射することが可能となる。このように、距離画像を用いて、撮影空間3内のユーザ6の前後左右の位置をより詳細に判別し、判別結果に応じて複数のユーザ6それぞれに最適な照明環境を提供することが可能となる。
上記のように、CPU100aは、上記距離画像カメラ28で生成された距離画像から撮影空間3内におけるユーザ6の位置を検出し、当該検出結果に基づいて、上記画像の作成条件として、上記撮影処理のシャッタ動作(図16のS55)における照明装置の照射条件を設定する。このようにすることにより、撮影空間3内のユーザ6に対して最適な照明条件で照明光を照射することができる。すなわち、ユーザ6は、好みの構図を想定して撮影空間3内でどのような位置で撮影を行なっても見栄えの良い撮影画像を得ることができる。
つぎに、図26を参照して、撮影後画像合成処理について説明する。
ます、CPU100aは、キー色抽出ライン上の各画素から距離情報を抽出する(S111)。具体的には、CPU100aは、距離画像のキー色抽出ライン上で左端の画素から右端の画素に向かって走査し、それぞれ画素が保持する距離情報を抽出する。
図27に示すように、キー色抽出ラインは、距離画像において縦軸の所定位置y2であって横軸方向の画素列である。CPU100aは、キー色抽出ラインに沿って横軸方向の所定位置x2に存在する画素が保持する距離情報である距離Zy2(x)を検出する。上述の一般的な構図で撮影された場合、距離画像の上部領域には背景部分が、下部領域にはユーザ6(具体的には、ユーザ部分)が存在することが多いため、この合成処理において、キー色抽出ラインは距離画像の上部に設定されている。
また、ユーザ6が背景にもたれて撮影した場合を考えると、距離画像中の下部にいく(縦軸の座標yが大きくなる)ほど、実際に背景カーテンが設置されている位置より距離zが遠ざかるので、この理由においてもキー色抽出ラインは距離画像の上部に設定されている。
ついで、CPU100aは、抽出した距離情報から背景部5〜第2背景カーテン4b間の距離情報を含む画素を検出する(S112)。具体的には、抽出した距離情報から距離Z0から距離Z2の間(距離Z0≧距離Zy2(x)≧距離Z2の範囲)の距離情報を保持する画素を検出し、その検出した画素の横座標xを横座標x1として保持する。
ついで、CPU100aは、検出した画素の位置に対応する撮影画像中の画素の色を読み出す(S113)。具体的には、距離画像において検出した画素の座標(x1,y1)に対応する撮影画像中の座標(x1+X0,y1+Y0)に位置する画素の色を読み出す。
ついで、CPU100aは、読み出した色をクロマキーにおけるキー色に決定する(S114)。すなわち、合成画像を含む画像の作成条件を設定する。具体的には、その読み出した色をキー色とし、撮影画像中の当該キー色の部分を抽出する。
ついで、CPU100aは、ユーザ6から所定の画像の合成操作を受け付ける合成受付処理を行なう(S115)。この処理では、抽出した部分に所定の画像を合成し、抽出されなかった部分には所定の画像が合成しないようにする。この後、図16のS59に進む。
このように、CPU100aは、上記距離画像カメラ28で生成された距離画像から上記撮影画像のうち撮影空間3内においてユーザ6の背景となった背景領域を検出し、当該検出結果に基づいて、上記画像の作成条件として、上記撮影後画像合成処理(図26)において、上記検出された背景領域に対して所定の画像を合成して合成画像を作成するよう設定する(図26のS114)。したがって、ユーザ6は、撮影を行なった後でも上記撮影用カメラ21による撮影画像の背景領域に対して所定の画像が合成された合成画像を得ることができる。このように、上記撮影画像の背景領域に対して所定の画像が合成されるため、ユーザ6が背景領域に対してあじけないと不満を抱いてしまうことを防止することができる。
また、ユーザ6は複数の背景カーテンの中から好みの背景カーテンを使用して撮影を行なった場合でも、合成画像を得ることが可能となる。また、従来のクロマキー手法を採用した写真プリント提供装置では、ブルーやグリーンといった背景カーテンしか提供できず、あじけなく、背景の多様性を提供することができなかったが、このようにすることで、合成しなくてもそのまま背景として利用可能なピンク、パープル、エメラルドグリーン、ネイビーブルー、オレンジ等のカラフルな背景を提供することが可能となる。また、撮影画像におけるユーザ部分が背景として抽出され、当該ユーザ部分まで画像が合成されてしまうことを防止することができる。
このように、本装置では、CPU100aは、上記距離画像カメラ28により生成された距離画像に基づいて上記撮影画像を含む画像の作成条件や、上記合成画像を含む画像の作成条件を設定する。
したがって、撮影空間3内のユーザ6を含む被写体の位置に応じて上記撮影画像および/または合成画像を含む画像の作成条件を設定することができる。すなわち、撮影空間3内のユーザ6は、自分の位置に応じて上記撮影画像および/または合成画像を含む画像の仕上りを変化させることができ、遊戯に面白みを持つことができる。また、上記撮影画像および/または合成画像を含む画像の作成条件を最適な作成条件に設定することができ、ユーザ6に対して当該撮影画像および/または合成画像を含む画像を提供することができる。さらに、上記距離画像カメラ28により被写体までの距離情報を含む距離画像が生成されるため、撮影空間内の状況をより正確に特定することができるとともに、本装置の重量化、組み立て、配置、移動等が容易である。
なお、例えばRGB(Red Green Blue)カラーモデルで表記すると、読み出した色が(R,G,B)=(0,120,0)の場合、所定の幅αを持たせた(0,120−α,0)〜(0,120+α,0)の範囲のあるキー色としてもよい。
また、1つの画素からだけでなく、2つ以上の画素からキー色を抽出するようにしてもよい。この場合、位置x1以外の他の位置で、距離Z0から距離Z2の間(距離Z0≧距離Zy2(x)≧距離Z2の範囲)の距離情報を保持する画素を検出し、その検出した画素の横座標xを横座標x2として保持するようにしてもよい。そして、検出した画素の位置に対応する撮影画像中の画素の色を読み出し(S113)、読み出した色をキー色に決定するようにしてもよい。これにより、ユーザ部分を含まず、背景部分のみを抽出する背景抽出の精度がより一層向上する。
また、図28に示すように、記憶部100bは、予め背景カーテンを設置した位置zとその位置に設置された背景カーテンの色を対応付けた情報をキー色抽出テーブルとして記憶しておき、距離画像中の距離Zy1(x1)と、この情報を元にキー色を特定し、抽出してもよい。
この場合、CPU100aは、キー色抽出テーブルを参照し、S111において検出した距離Zy2(x)が、150cmであれば背景カーテンの背景色をピンクに決定し、145cmであれば背景カーテンの背景色をパープルに決定し、140cmであれば背景カーテンの背景色をエメラルドグリーンに決定する。
さらに、図26に示すような処理で撮影画像から抽出した色と、図28に示すようなキー色抽出テーブルから特定した色の両方を用いてキー色を特定し、抽出すれば、さらに背景抽出の精度が高まる。
以上が撮影側コンピュータ装置100の制御処理の一例である。
この後、本装置の編集側コンピュータ装置101のCPU101aにより、上記撮影画像に対して落書き画像を入力させるようになっている。CPU101aは、上記編集処理が終了すると、ユーザ6所望のシールレイアウトの選択を行なう印刷レイアウト選択処理を行なう。上記印刷レイアウト選択処理では、編集対象画像の枚数に応じて、予め決められた複数の印刷レイアウトで構成された印刷レイアウト選択画面を表示し、上記複数の印刷レイアウトの中からユーザ6に対して好みの印刷レイアウトを選択させるようになっている。
上記印刷レイアウト選択処理が終了すると、CPU101aは、選択されたレイアウトに基づいて編集対象画像と落書き画像(落書き入力画像)とを合成した合成画像を含む印刷画像データを作成する印刷画像作成処理を行なう。
印刷画像作成処理が完了すると、CPU100aは、プリンタ12に印刷開始の指示とともに、上記作成された印刷画像データを転送しプリンタ12により印刷画像を印刷出力する印刷処理である印刷開始処理を行なう。すなわち、プリンタ12は、上記撮影画像や合成画像と、上記落書き画像との印刷画像を印刷画像データに基づいて印刷媒体19に印刷出力する。
印刷開始処理が行なわれ、プリンタ12から正常に印刷が開始された旨の通知があると、待機画面をタブレットディスプレイ13に表示するとともに、編集側スピーカ23bから待機案内を再度出力し、次のユーザ6の編集操作を待機する。以上の処理が、1組のユーザ6が本実施の形態の写真プリント提供装置で行なうプレイである。
なお、本実施例では、前述の距離画像生成手段として距離画像カメラを採用しているが、これに限定されるものではなく、距離画像を生成するものであればよい。また、撮影用カメラと距離画像カメラとが一体化していてもよい。例えば、撮影用カメラが距離画像を生成する距離画像生成手段としての機能を有していてもよい。
また、本装置のコンピュータ装置の制御方法を、プログラムとして提供することもできる。このようなプログラムは、コンピュータに付属するフレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disc−Read Only Memory)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)およびメモリカード等のコンピュータ読取り可能な記録媒体に記録させて、プログラム製品として提供することもできる。あるいは、コンピュータに内蔵するハードディスク等の記録媒体に記録させて、プログラムを提供することもできる。また、電気通信回線や衛星通信回線等のネットワークを通じて、プログラムを提供することもできる。提供されるプログラム製品は、ハードディスク等のプログラム格納部にインストールされて実行される。なお、プログラム製品は、プログラム自体と、プログラムが記録された記録媒体とを含む。
上記実施例は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の写真プリント提供装置の外観を示す斜視図である。 カメラユニットを示す図である。 撮影画像と距離画像との関係を示す図である。 本装置を編集空間側から見た斜視図である。 上から見た撮影空間を示す図である。 横から見た撮影空間を示す図である。 写真プリント提供装置のシステム構成図である。 撮影側コンピュータ装置の制御処理を示すフローチャートである。 フレーミング処理を示すフローチャートである。 距離画像における各画素を示す図である。 上から見た撮影空間を示す図である。 横から見た撮影空間を示す図である。 フレーミング処理における空き領域を示す図である。 撮影前画像合成処理を示すフローチャートである。 撮影前画像合成処理におけるライブ画像を示す図である。 撮影処理を示すフローチャートである。 照明設定処理を示すフローチャートである。 天井照明設定処理を示すフローチャートである。 距離画像の画素分布を示す図である。 前面照明設定処理を示すフローチャートである。 左前面照明設定処理を示すフローチャートである。 右前面照明設定処理を示すフローチャートである。 撮影例を示す図である。 撮影例を示す図である。 撮影例を示す図である。 撮影後画像合成処理を示すフローチャートである。 距離画像を示す図である。 キー色抽出テーブルを示す図である。
符号の説明
1 撮影筐体
2 編集筐体
3 撮影空間
4a 第1背景カーテン
4b 第2背景カーテン
5 背景部
6 ユーザ
7 編集空間
8 プリント取出口
9 印刷中ランプ
11 エラーランプ
12 プリンタ
13 タブレットディスプレイ
14L タッチペン
14R タッチペン
17a 天井前方照明装置
17b 天井中央照明装置
17c 天井後方照明装置
18L 左前面照明装置
18R 右前面照明装置
19 印刷媒体
20 レリーズスイッチ
21 撮影用カメラ
22 ライブモニタ
23a 撮影側スピーカ
23b 編集側スピーカ
24 タッチパネルディスプレイ
25 側面扉
26 コイン投入口
27 コイン返却口
28 距離画像カメラ
31 電源スイッチ
33 編集部
35 カメラユニット
35a 撮影窓
36 ハーフミラー
37 案内溝
70 空き領域
75 前景画像
76 後景画像
100 撮影側コンピュータ装置
100a CPU
100b 記憶部
100c メモリ
100d 撮影タイマ
101 編集側コンピュータ装置
101a CPU
101b 記憶部
101c メモリ
102 制御部
103 電源制御部
104 UPS
106 照明制御部
107 コイン制御部
110 通信端末

Claims (6)

  1. 撮影空間内の使用者を含む被写体を撮影するカメラと、
    使用者に向けて照明光を照射する照明装置と、
    上記カメラによる撮影画像を基にして作成された合成画像を印刷出力する印刷手段と、
    上記照明装置とカメラにより撮影画像を作成する撮影画像作成処理、上記撮影画像を基にして合成画像を作成する合成画像作成処理、印刷処理等を制御する制御手段と、
    被写体までの距離情報を含む距離画像を生成する距離画像生成手段とを備え、
    上記制御手段は、上記距離画像生成手段により生成された距離画像に基づいて上記撮影画像および/または合成画像を含む画像の作成条件を設定することを特徴とする写真プリント提供装置。
  2. 上記制御手段は、上記距離画像生成手段で生成された距離画像から撮影空間内における使用者の位置を検出し、当該検出結果に基づいて、上記画像の作成条件として、上記撮影画像作成処理における照明装置の照射条件を設定する請求項1記載の写真プリント提供装置。
  3. 上記制御手段は、上記距離画像生成手段で生成された距離画像から上記撮影画像のうち撮影空間内において使用者の背景となった背景領域を検出し、当該検出結果に基づいて、上記画像の作成条件として、上記合成画像作成処理において、上記検出された背景領域に対して所定の画像を合成して合成画像を作成するよう設定する請求項1または2記載の写真プリント提供装置。
  4. 上記カメラにより撮像される撮像画像をリアルタイムに表示するライブ画像表示装置を備え、
    上記制御手段は、上記距離画像生成手段で生成された距離画像から撮影空間内における使用者の位置を検出し、当該検出結果に基づいてライブ画像表示装置に対するライブ画像の表示処理を制御する請求項1〜3のいずれか一項に記載の写真プリント提供装置。
  5. 撮影空間内の使用者を含む被写体を撮影するカメラと、使用者に向けて照明光を照射する照明装置と、上記カメラによる撮影画像を基にして作成された合成画像を印刷出力する印刷手段と、被写体までの距離情報を含む距離画像を生成する距離画像生成手段と、上記照明装置とカメラにより撮影画像を作成する撮影画像作成処理、上記撮影画像を基にして合成画像を作成する合成画像作成処理、印刷処理等を制御する制御手段とを準備し、
    上記距離画像生成手段により、被写体までの距離情報を含む距離画像を生成し、
    上記制御手段により、上記生成された距離画像に基づいて上記撮影画像および/または合成画像を含む画像の作成条件を設定することを特徴とする写真プリント提供方法。
  6. 撮影空間内の使用者を含む被写体を撮影するカメラと、使用者に向けて照明光を照射する照明装置と、上記カメラによる撮影画像を基にして作成された合成画像を印刷出力する印刷手段と、被写体までの距離情報を含む距離画像を生成する距離画像生成手段と、上記照明装置とカメラにより撮影画像を作成する撮影画像作成処理、合成画像の合成画像作成処理、印刷処理等を制御するコンピュータ装置とを備えた写真プリント提供装置に用いる写真プリント提供プログラムであって、
    上記距離画像生成手段により、被写体までの距離情報を含む距離画像を生成するステップと、
    上記制御手段により、上記生成された距離画像に基づいて上記撮影画像および/または合成画像を含む画像の作成条件を設定するステップとを上記コンピュータ装置に実行させることを特徴とする写真プリント提供プログラム。
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