JP2006072306A - ホログラフィ−用ハロゲン化銀感光材料 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 支持体上に少なくとも1層の感光性ハロゲン化銀乳剤層を有するホログラフィ−用ハロゲン化銀感光材料において、該ハロゲン化銀乳剤層中のハロゲン化銀粒子の数平均円相当径が10nmから80nmであり、該ハロゲン化銀乳剤層中に重量平均分子量が3000から50000の低分子量ゼラチンと重量平均分子量が80000以上のゼラチンを含有するホログラフィ−用ハロゲン化銀感光材料。
【選択図】 なし
Description
これらの問題を回避する目的でハロゲン化銀感光材料自体に後処理時の膜厚変化を制御する機能を盛り込む技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
さらには、後処理時の収縮ファクタ−が異なる2層構成の感光材料が開示されている(例えば、特許文献2参照)。
しかしながら、これらの開示されている方法ではハロゲン化銀感光材料の感光性に不要な添加物を添加するため感光材料の記録特性が劣化するという問題点を抱えている。さらには、再生特性がほぼ一義的に決まってしまい、後処理で自由に制御することができない。したがって、干渉縞の記録特性に優れ、再生特性を自由に制御することができるホログラフィ−用ハロゲン化銀感光材料の作製技術はなかった。
本発明の前記目的は、以下の手段によって達成される。
(2)(1)において、支持体に対してハロゲン化銀乳剤層と反対側に少なくとも1層のバック層を有し、該バック層の総ゼラチン塗布量がハロゲン化銀乳剤層の総ゼラチン塗布量に対して0.3から1.0の範囲にあることを特徴とする(1)に記載のホログラフィ−用ハロゲン化銀感光材料。
(3)(2)において、バック層にマット剤を含有することを特徴とする(2)に記載のホログラフィ−用ハロゲン化銀感光材料。
(4)該ハロゲン化銀乳剤層にラジカルスカベンジャ−を含有することを特徴とする(1)〜(3)のいずれかに記載のホログラフィ−用ハロゲン化銀感光材料。
(5)該支持体が厚み100μmから300μmの三酢酸セルロ−スフィルムであることを特徴とする(1)〜(4)のいずれかに記載のホログラフィ−用ハロゲン化銀感光材料。
本発明でホログラフィ−用ハロゲン化銀感光材料とは物体光と参照光の干渉波を記録することができるハロゲン化銀感光材料である。この波面記録により物体光の振幅と位相の両方を記録することができ、再生光により物体を三次元的に忠実に、再生、再現することができる。
本発明のホログラフィ−用ハロゲン化銀感光材料は支持体上に少なくとも1層のハロゲン化銀乳剤層を有する。該ハロゲン化銀乳剤層中に重量平均分子量が3000から50000の低分子量ゼラチンと重量平均分子量が80000以上のゼラチンを含有する。より好ましくは重量平均分子量が5000から30000の低分子量ゼラチンと重量平均分子量が100000以上のゼラチンを含有する。通常のゼラチンは分子量95000のα鎖と分子量190000のβ鎖と分子量285000のγ鎖を主成分とする混合物である。これらのゼラチンの重量平均分子量は光散乱法や遠心分離法により求めることが可能である。分子量が既知の標準試料を検量線として用いるゲル濾過クロマトグラフィ−が重量平均分子量を求めるのに簡便に用いられる。詳細は、T.H.James編、The Theory of Photographic Process、第4版、51ペ−ジから85ペ−ジに記載されている。本発明における低分子量ゼラチンは通常のゼラチンを適当な酵素により分解することにより得ることができる。これらの低分子量ゼラチンにおいては分子量分布は狭いことが望ましい。すなわち、重量平均分子量は数平均分子量に近くなる。低分子量ゼラチンの分子量が小さすぎると、処理ですばやく溶け出すために干渉縞の間隔、すなわち膜厚の制御が容易ではなくなる。一方、低分子量ゼラチンの分子量が大きすぎると、処理で溶け出しにくくなるために干渉縞の間隔、すなわち膜厚の変化に時間がかかってしまい、かつ均一性が損なわれる。
重量平均分子量が3000から50000の低分子量ゼラチンと重量平均分子量が80000以上のゼラチンを含有するハロゲン化銀乳剤層は好ましくはあらかじめ硬膜処理が行われている。硬膜処理は高湿度下の保存時、露光時、ならびに処理時の膜強度を保つために重要である。本発明においてはあらかじめ硬膜処理を行なっても、処理時に低分子量ゼラチンのみが優先して処理液に流出することにもとづいている。これにより乳剤層の膜厚に対して均一にゼラチンの溶出が可能であり、均一な干渉縞間隔が得られる。さらにあらかじめ硬膜処理を行なっているので、十分な膜強度が得られる。硬膜処理の程度は処理時の膜厚が処理前の膜厚に対して1.3倍から3倍になることが好ましく、1.5倍から2.5倍になることが特に好ましい。硬膜を強くしすぎると処理時間がおくれてしまう。逆に硬膜が弱いと十分な膜強度が得られない。硬膜剤としては有機硬膜剤が好ましく用いられ、通常良く知られているアルデヒド類、N−メチロ−ル類、保護されたアルデヒド類、ケトン類、カルボン酸類、カルバミック酸類、スルホネ−トエステル類、スルホニルハロゲン化物、活性ハロゲン化合物類、s−トリアジン類、エポキシド類、アジリジン類、活性オレフィン類、保護された活性オレフィン類、イソシアネ−ト類、カルボジイミド類、ポリマ−類等を単独もしくは混合して用いる。これらはハロゲン化銀乳剤層の塗布時に同層もしくは別層に添加し、硬膜処理することが好ましい。
本発明のゼラチンは、下記の各種修飾処理を施されていても良い。例えば、アミノ基を修飾したフタル化ゼラチン、コハク化ゼラチン、トリメリットゼラチン、ピロメリットゼラチン、カルボキシル基を修飾したエステル化ゼラチン、アミド化ゼラチン、イミダゾール基を修飾したホルミル化ゼラチン、メチオニン基を減少させた酸化処理ゼラチンや増加させた還元処理ゼラチンなどが挙げられる。
バック層は導電層とマット剤導入層の2層構成が好ましい。導電層には酸化スズ等の導電性微粒子を含有させることにより、特に低湿度条件下での帯電が防止でき、干渉縞記録時のゴミ付きの問題等を顕著に回避できる。すなわち、記録特性と取り扱い性を向上させることが可能となる。マット剤はポリメチルメタクリレート微粒子が好ましく用いられる。微粒子のサイズは1μm以上5μm以下であることが好ましい。小さすぎると接着の改良効果がなく、大きすぎると光散乱が増加する。特に好ましくは2μm以上4μm以下である。粒子サイズの分布は単分散性であることが好ましい。
一般式(A−I)において、Ra1はアルキル基(好ましくは炭素数1〜36のアルキル基で例えばメチル、エチル、i−プロピル、シクロプロピル、ブチル、イソブチル、シクロヘキシル、t−オクチル、デシル、ドデシル、ヘキサデシル、ベンジル)、アルケニル基(好ましくは炭素数2〜36のアルケニル基で例えば、アリル、2−ブテニル、イソプロペニル、オレイル、ビニル)、アリール基(好ましくは炭素数6〜40のアリール基で例えばフェニル、ナフチル)、アシル基(好ましくは炭素数2〜36のアシル基で例えばアセチル、ベンゾイル、ピバロイル、α−(2,4−ジ−tert−アミルフェノキシ)ブチリル、ミリストイル、ステアロイル、ナフトイル、m−ペンタデシルベンゾイル、イソニコチノイル)、アルキル又はアリールスルホニル基(好ましくは炭素数1〜36のアルキル又はアリールスルホニル基で例えばメタンスルホニル、オクタンスルホニル、ベンゼンスルホニル、トルエンスルホニル)、アルキル又はアリールスルフィニル基(好ましくは炭素数1〜40のアルキル又はアリールスルフィニル基で例えばメタンスルフィニル、ベンゼンスルフィニル)、カルバモイル基(N−置換カルバモイル基をも含み、好ましくは炭素数1〜40のカルバ モイル基で例えばN−エチルカルバモイル、N−フェニルカルバモイル、N,N−ジメチルカルバモイル、N−ブチル−N−フェニルカルバモイル)、スルファモイル基(N−置換スルファモイル基をも含み、好ましくは炭素数1〜40のスルファモイル基で例えばN−メチルスルファモイル、N,N−ジエチルスルファモイル、N−フェニルスルファモイル、N−シクロヘキシル−N−フェニルスルファモイル、N−エチル−N−ドデシルスルファモイル)、アルコキシカルボニル基(好ましくは炭素数2〜36のアルコキシカルボニル基で例えばメトキシカルボニル、シクロヘキシルオキシカルボニル、ベンジルオキシカルボニル、イソアミルオキシカルボニル、ヘキサデシルオキシカルボニル)又はアリールオキシカルボニル基(好ましくは炭素数7〜40のアリールオキシカルボニル基で、例えばフェノキシカルボニル、ナフトキシカルボニル)を表す。Ra2は水素原子又はRa1で示した基を表す。一般式(A−II)において、複素環基(環構成原子として窒素原子、イオウ原子、酸素原子又はリン原子の少なくとも一つ有する5〜7員環状の複素環を形成する基であり、複素環の結合位置(1価基の位置)は好ましくは炭素原子であり、例えば1,3,5−トリアジン−2−イル、1,2,4−トリアジン−3−イル、ピリジン−2−イル、ピラジニル、ピリミジニル、プリニル、キノリル、イミダゾリル、1,2,4−トリアゾール−3−イル−、ベンズイミダゾール−2−イル、チエニル、フリル、イミダゾリジニル、ピロリニル、テトラヒドロフリル、モルホリニル、フォスフィノリン−2−イル)を表す。Rb1は一般式(A−I)のRa1と同じ意味でのアルキル基、アルケニル基又はアリール基を表す。一般式(A−III)において、Yは−N=C−とともに5員環を形成するのに必要な非金属原子 群(例えば形成される環基がイミダゾリル、ベンズイミダゾリル、1,3−チアゾール−2−イル、2−イミダゾリン−2−イル、プリニル、3H−インドール−2−イル)を表す。Yは更に−N=C−基とともに6員環を形成するのに必要な非金属原子群であって、かつ−N=C−基の炭素原子と結合するYの末端が−N(Rc1)−、−C(Rc2)(Rc3)−、−C(Rc4)=、 −O−、−S−の中から選択された基(各基の左側で−N=C−の炭素原子と結合する)を表す。Rc1〜Rc4は同一でも異なってもよく、水素原子又は置換基(例えばアルキル基、アルケニル基、アリール基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アルキルチオ基、アリールチオ基、アルキルアミノ基、アリールアミノ基、ハロゲン原子)を表す。Yによって形成される6員環基としてはキノリル、イソキノリル、フタラジニル、キノキサリニル、1,3,5−トリアジン−5−イル、6H−1,2,5−チアジアジン−6−イルが挙げられる。一般式(A−IV)において、Rd1及びRd2はアルキル基(好ましくは炭素数1〜36のアルキル基で、例えばメチル、エチル、i−プロピル、シクロプロピル、n−ブチル、イソブチル、ヘキシル、シクロヘキシル、t−オクチル、デシル、ドデシル、ヘキサデシル、ベンジル)又はアリール基(好ましくは炭素数 6〜40のアリール基で、例えばフェニル、ナフチル)を表す。ただし、Rd1とRd2が同時に無置換のアルキル基であり、かつRd1とRd2が同一の基であるとき、Rd1とRd2は炭素数8以上のアルキル基である。一般式(A−V)において、Re1及びRe2は、ヒドロキシルアミノ基、ヒドロキシル基、アミノ基、アルキルアミノ基(好ましくは炭素数1〜50のアルキルアミノ基で、例えばメチルアミノ、エチルアミノ、ジエチルアミノ、メチルエチルアミノ、プロピルアミノ、ジブチルアミノ、シクロヘキシルアミノ、t−オクチルアミノ、ドデシルアミノ、ヘキサデシルアミノ、ベンジルアミノ、ベンジルブチルアミノ)、アリールアミノ基(好ましくは炭素数6〜50のアリールアミノ基で、例えばフェニルアミノ、フェニルメチルアミノ、ジフェニルアミノ、ナフチルアミノ)、アルコキシ基(好ましくは炭素数1〜36のアルコキシ基で、例えばメトキシ、エトキシ、ブトキシ、t−ブトキシ、シクロヘキシルオキシ、ベンジルオキシ、オクチルオキシ、トリデシルオキシ、ヘキサデシルオキシ)、アリールオキシ基(好ましくは炭素数6〜40のアリールオキシ基で、例えばフェノキシ、ナフトキシ)、アルキルチオ基(好ましくは炭素数1〜36のアルキルチオ基で、例えばメチルチオ、エチルチオ、i−プロピルチオ、ブチルチオ、シクロヘキシルチオ、ベンジルチオ、t−オクチルチオ、ドデシルチオ)、アリールチオ基(好ましくは炭素数6〜40のアリールチオ基で、例えばフェニルチオ、ナフチルチオ)、アルキル基(好ましくは炭素数1〜36のアルキル基で、例えばメチル、エチル、プロピル、ブチル、シクロヘキシル、i−アミル、sec−ヘキシル、t−オクチル、ドデシル、ヘキサデシル)、アリール基(好ましくは炭素数6〜40のアリール基で、例えばフェニル、ナフチル)を表す。ただし、Re1とRe2は同時に−NHR(Rはアルキル基又はアリール基)であることはない。Ra1とRa2、XとRb1が互いに結合して5〜7員環を形成してもよく、例えばスクシンイミド環、フタルイミド環、トリアゾール環、ウラゾール環、ヒダントイン環、2−オキソ−4−オキサゾリジノン環が挙げられる。一般式(A−I)〜(A−V)で表される化合物の各基は更に置換基で置換されてもよい。これらの置換基としては例えばアルキル基、アルケニル基、アリール基、複素環基、ヒドロキシ基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アルキルチオ基、アリールチオ基、アミノ基、アシルアミノ基、スルホンアミド基、アルキルアミノ基、アリールアミノ基、カルバモイル基、スルファモイル基、スルホ基、カルボキシル基、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、スルホニル基、アシル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、アシルオキシ基、ヒドロキシアミノ基などが挙げられる。一般式(A−I)において、Ra2が水素原子、アルキル基、アルケニル基、アリール基があり、かつRa1がアシル基、スルホニル基、スルフィニル基、カルバモイル基、スルファモイル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基であるものが好ましく、更に好ましくは、Ra2がアルキル基、アルケニル基であり、かつRa1がアシル基、スルホニル基、カルバモイル基、スルファモイル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基である化合物である。Ra2がアルキル基で、かつRa1がアシル基であるものが最も好ましい。一般式(A−II)において、Rb1はアルキル基、アルケニル基のものが好ましく、アルキル基のものは更に好ましい。
一般式(A−I):A−33〜A−55。
一般式(A−II):A−5〜A−7、A−10、A−20、A−30。
一般式(A−III):A−21〜A−29、A−31、A−32。
一般式(A−IV):A−8、A−11、A−19。
一般式(A−V):A−1〜A−4、A−9、A−12〜A−18。
本発明のこれらの化合物は、J.Org.Chem.,27,4054(’62),J.Amer.Chem.Soc.,73,2981(’61),特公昭49−10692号等に記載の方法又はそれに準じた方法によって容易に合成することができる。本発明において、一般式(A−I)〜(A−V)で表される化合物は、水、メタノール、エタノールなどの水可溶性溶媒又は、これらの混合溶媒に溶解して添加しても、乳化分散により添加してもよい。水に溶解する場合、pHを高く又は低くした方が、溶解度が上がるものについては、pHを高く又は低くして溶解し、これを添加してもよい。本発明において、一般式(A−I)〜(A−V)で表される化合物のうち2種類以上を併用してもよい。ラジカルスカベンジャ−は乳剤層に含有されていることが好ましく、銀1モルに対して1×10-4以上5×10-2以下の量が好ましく、更に好ましくは5×10-4以上1×10-2以下の量の添加を行うことである。好ましくはハロゲン化銀乳剤の化学増感時に添加する。
500nmから550nmの間の分光吸収の極大値は好ましくは透過吸光度で0.1から0.5の範囲内にある。より好ましくは0.2から0.4の範囲内にある。これらの透過吸光度は感光材料の透過分光吸収を通常の分光光度計にて空気を参照にして測定する。600nmから700nmの間の分光吸収の極大値は好ましくは透過吸光度で0.1から0.5の範囲内にある。より好ましくは0.2から0.4の範囲内にある。これらの透過吸光度は同様に感光材料の透過分光吸収を通常の分光光度計にて空気を参照にして測定する。分光吸収の極大値の透過吸光度をこれらの範囲に設定することは重要である。透過吸光度が低すぎると感度が低くなってしまい、透過吸光度が高すぎると感光材料の膜厚方向に均一な干渉縞の記録が困難になる。また透過光を物体の照射光に用いるDenisyuku型の撮影が困難となる。
2ーピラゾリンー5ーオン、ピラゾリジンー3、5ージオン、イミダゾリンー5ーオン、ヒダントイン、2または4ーチオヒダントイン、2ーイミノオキサゾリジンー4ーオン、2ーオキサゾリンー5ーオン、2ッチオオキサゾリジンー2、5ッジオン、2ーチオオキサゾリンー2、4ージオン、イソオキサゾリンー5ーオン、2ーチアゾリンー4ーオン、チアゾリジンー4ーオン、チアゾリジンー2、4ージオン、ローダニン、チアゾリジンー2、4ージチオン、イソローダニン、インダンー1、3ージオン、チオフェンー3ーオン、チオフェンー3ーオンー1、1ージオキシド、インドリンー2ーオン、インドリンー3ーオン、2ーオキソインダゾリニウム、3ーオキソインダゾリニウム、5、7ージオキソー6、7ージヒドロチアゾロ[3,2-a]ピリミジン、シクロヘキサンー1、3ージオン、3、4ージヒドロイソキノリンー4ーオン、1、3ージオキサンー4、6ージオン、バルビツール酸、2ーチオバルビツール酸、クロマンー2、4ージオン、インダゾリンー2ーオン、ピリド[1,2−a]ピリミジンー1、3ージオン、ピラゾロ[1,5−b]キナゾロン、ピラゾロ[1,5−a]ベンゾイミダゾール、ピラゾロピリドン、1、2、3、4ーテトラヒドロキノリンー2、4ージオン、3ーオキソー2、3ージヒドロベンゾ[d]チオフェンー1、1ージオキサイド、3ージシアノメチンー2、3ージヒドロベンゾ[d]チオフェンー1、1ージオキサイドの核。
これらの酸性核には、環が縮環していても、通常用いられる置換基が置換していても良い。
酸性核として好ましくは、ヒダントイン、2または4ーチオヒダントイン、2ーオキサゾリンー5ーオン、2ーチオオキサゾリンー2、4ージオン、チアゾリジンー2、4ージオン、ローダニン、チアゾリジンー2、4ージチオン、バルビツール酸、2ーチオバルビツール酸であり、より好ましくは、ヒダントイン、2または4ーチオヒダントイン、2ーオキサゾリンー5ーオン、ローダニン、バルビツール酸、2ーチオバルビツール酸であり、さらに好ましくは、2ーチオヒダントイン、またはローダニンである。
本発明のハロゲン化銀粒子は超微粒子であるため、ハロゲン組成の構造付与は容易ではないが、内部高沃化銀含量の構造、外部高沃化銀含量の構造等が可能である。塩化銀についての構造についても同様である。さらには3重構造以上の多層構造も可能である。
1. 4−ヒドロキシ−6−メチル−1,3,3a,7−テトラザインデン
2. 4−ヒドロキシ−6−t−ブチル−1,3,3a,7−テトラザインデン
3. 4−ヒドロキシ−6−フェニル−1,3,3a,7−テトラザインデン
4. 4−ヒドロキシ−1,3,3a,7−テトラザインデン
5. 4−メチル−6−ヒドロキシ−1,3,3a,7−テトラザインデン
6. 2−メチルチオ−4−ヒドロキシ−6−メチル−1,3,3a,7−テトラザインデン
7. 4−ヒドロキシ−5−ブロム−6−メチル−1,3,3a,7−テトラザインデン
8. 4−ヒドロキシ−6−メチル−1,2,3a,7−テトラザインデン
9. 4−ヒドロキシ−6−エチル−1,2,3a,7−テトラザインデン
10. 2,4−ジヒドロキシ−6−フェニル−1,3,3a,7−トリアザインデン
11. 4−ヒドロキシ−6−フェニル−1,2,3,3a,7−ペンタザインデン
(式中、Mは鉄、ルテニウム、オスミウム、コバルト、ロジウム、イリジウムまたはクロムであり、nは3または4である。)。
(I-1) [Fe(CN)6]4-
(I-2) [Fe(CN)6]3-
(I-3) [Ru(CN)6]4-
(I-4) [Os(CN)6]4-
(I-5) [Co(CN)6]3-
(I-6) [Rh(CN)6]3-
(I-7) [Ir(CN)6]3-
(I-8) [Cr(CN)6]4-。
できる。例えば、CdBr2、CdCl2、Cd(NO3)2、Pb(NO3)2、Pb(CH3COO)2、K3[Fe(CN)6]、(NH4)4[Fe(CN)6]、K3IrCl6、(NH4)3RhCl6、K4Ru(CN)6があげられる。配位化合物のリガンドとしてハロ、アコ、シアノ、シアネート、チオシアネート、ニトロシル、チオニトロシル、オキソ、カルボニルのなかから選ぶことができる。これらは金属化合物を1種類のみ用いてもよいが2種あるいは3種以上を組み合せて用いてよい。
染料としては上述の要求を満たすものであれば良い。好ましくは、処理で流出 したり消色することが可能な水溶性染料、または固体分散染料である。特に好ましくは、ハロゲン化銀乳剤の感度等の諸特性に影響しない水溶性染料である。水溶性染料はハロゲン化銀乳剤層に直接添加することも可能であるし、保護層、バック層に添加することも可能である。また併用することも可能である。
1 化学増感剤 23頁 648 頁右欄 996 頁
2 感度上昇剤 同 上
3 分光増感剤、 23〜24頁 648 頁右欄〜 996 右〜998右
強色増感剤 649 頁右欄
4 増 白 剤 24頁 647 頁右欄 998 右
5 かぶり防止剤、 24〜25頁 649 頁右欄 998 右〜1000右
および安定剤
6 光吸収剤、 25〜26頁 649 頁右欄〜 1003左〜1003右
フィルター染料、 650 頁左欄
紫外線吸収剤
7 ステイン防止剤 25頁右欄 650 左〜右欄 1002右
8 色素画像安定剤 25頁 1002右
9 硬 膜 剤 26頁 651 頁左欄 1004右〜1005左
10 バインダー 26頁 同 上 1003右〜1004右
11 可塑剤、潤滑剤 27頁 650 頁右欄 1006左〜1006右
12 塗布助剤、 26〜27頁 同 上 1005左〜1006左
表面活性剤
13 スタチック 27頁 同 上 1006右〜1007左
防 止 剤
14 マット剤 1008左〜1009左。
以下に実施例をもって本発明を具体的に説明する。但し、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
(乳剤aの調製)
KBr0.28g、重量平均分子量140000のフタル化脱イオン骨ゼラチン33.3gを含む水溶液1659mLを34℃に保ち撹拌した。二酸化チオ尿素0.04gを含む水溶液を添加した後、pHを6.0に合わせた。AgNO3(96.0g)水溶液800mlとKIを1モル%含むKBr水溶液をダブルジェット法で15分間に渡り添加した。この時、銀電位を飽和カロメル電極に対して+20mVに保った。強色増感剤Iをハロゲン化銀1モルに対して6.7×10-4モル添加した後、増感色素IIIをハロゲン化銀1モルに対して4.3×10-4モル添加した。その後、増感色素Iをハロゲン化銀1モルに対して6.1×10−4モル添加した。さらにその後、増感色素Iハロゲン化銀1モルに対して5.2×10-4モル添加した。本実験において増感色素は、特開平11−52507号に記載の方法で作成した固体微分散物として、使用した。すなわち硝酸ナトリウム0.8質量部および硫酸ナトリウム3.2質量部をイオン交換水43質量部に溶解し、増感色素13質量部を添加し、60℃の条件下でディゾルバー翼を用い2000rpmで20分間分散することにより、増感色素の固体分散物を得た。温度を32℃に降温した後、通常の水洗を行なった。重量平均分子量20000の酸化処理を施した脱イオン骨ゼラチン21gを添加した後、45℃でPHを6.0に調整した。60℃に昇温し、ハロゲン化銀1モルに対して、2酸化チオ尿素(3.5×10-5モル)、ラジカルスカベンジャ−A−3(9.1×10-3モル)、塩化金酸(1.84×10-4モル)、チオ硫酸ナトリウム(7.0×10-4モル)を順次添加し最適に化学増感を施した。かぶり防止剤I(2.5×10-4モル)を添加して化学増感を終了した。
本乳剤aは数平均円相当径38nm、円相当径の変動係数7%の立方体粒子であった。本粒子は1モル%の沃化銀を含有する臭化銀粒子である。
乳剤aの調製において重量平均分子量20000の酸化処理を施した脱イオン骨ゼラチンを、重量平均分子量140000の酸化処理を施した骨ゼラチンに変更した。化学増感後の微粒子の数平均円相当径は38nmであり、乳剤aと同様であった。
下塗り層を設けてある厚み200μmの三酢酸セルロースフィルム支持体の片側にバック層を塗布し、もう一方の側に下記表−1に示すような塗布条件で上記の化学増感を施した乳剤を塗布し、塗布試料を作成した。乳剤aと乳剤bの比率ならびに塗布時に添加するゼラチンの種類と比率を変更することにより、ハロゲン化銀乳剤層中の低分子量ゼラチンの比率を変更した。塗布時に添加したゼラチンは重量平均分子量140000の非脱イオン骨ゼラチンと重量平均分子量20000の脱イオン骨ゼラチンである。
<導電層塗布液の調製とその塗布>
ゼラチン水溶液に下記化合物を添加し、ゼラチン塗布量が0.06g/m2となるように塗布した。
SnO2/Sb(9/1質量比、平均粒径0.25μ) 186mg/m2
ゼラチン(Ca++含有量3000ppm) 60mg/m2
p−ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム 13mg/m2
ジヘキシル−α−スルホサクシナートナトリウム 12mg/m2
ポリスチレンスルホン酸ナトリウム 10mg/m2
化合物−A 1mg/m2
<バック層塗布液の調製とその塗布>
ゼラチン水溶液に下記化合物を添加し、ゼラチン塗布量が3.97g/m2となるように塗布した。
ゼラチン(Ca++含有量30ppm) 3.97g/m2
ポリメチルメタクリレート微粒子(平均粒径3.4μ) 25mg/m2
p−ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム 16mg/m2
ジヘキシル−α−スルホサクシナートナトリウム 65mg/m2
N−パーフルオロオクタンスルホニル−N−プロピル
グリシンポタジウム 11mg/m2
硫酸ナトリウム 338mg/m2
酢酸ナトリウム 90mg/m2
化合物−E(硬膜剤) 236mg/m2
比較化合物-C 34mg/m2
その後30℃で水洗処理を行なった。水洗処理の時間を5分、30分、60分の3通りに変化させた。
エチレンジアミン4酢酸2ナトリウム 30g
硫酸第2鉄 30g
硫酸水素ナトリウム 30g
KBr 30g
上記を水で1000mlにする。
試料を乾燥させた後、通常の分光光度計を用いて透過率を測定した。透過率の評価から得た再生波長を、表3に示す。
これらの試料を3.5cm角に裁断し、乳剤面とバック面が重なるように6枚積み重ね、25℃、相対湿度30%の条件で350gの加重を3日間かけた。上から3枚目をD−19で20℃、5分間現像し、定着処理した。バック面のマット剤による圧力かぶりを評価した。黒化した点像がないものを◎、少ないものを○、黒化した点像が多いものを△、非常に多いものを×とし相対評価を行なった。結果を表5に示す。
白色LEDを用いた簡易再生装置を製作した。上述の10×12cmのホログラムをテ−ブルの上で簡便に1.5Vの乾電池で再生できるようにしたもので、参照光と同じ角度である45度、そして距離15cmの上方からホログラムを照明できるようにしたものである。本発明の感光材料を用いることにより、簡易再生装置で、室内明室にて良好な再生像を鑑賞することができた。
Claims (5)
- 支持体上に少なくとも1層の感光性ハロゲン化銀乳剤層を有するホログラフィ−用ハロゲン化銀感光材料において、該ハロゲン化銀乳剤層中のハロゲン化銀粒子の数平均円相当径が10nmから80nmであり、該ハロゲン化銀乳剤層中に重量平均分子量が3000から50000の低分子量ゼラチンと重量平均分子量が80000以上のゼラチンを含有することを特徴とするホログラフィ−用ハロゲン化銀感光材料。
- 請求項1において、支持体に対して前記ハロゲン化銀乳剤層と反対側に少なくとも1層のバック層を有し、該バック層の総ゼラチン塗布量がハロゲン化銀乳剤層の総ゼラチン塗布量に対して0.3から1.0の範囲にあることを特徴とする請求項1に記載のホログラフィ−用ハロゲン化銀感光材料。
- 請求項2において、バック層にマット剤を含有することを特徴とする請求項2に記載のホログラフィ−用ハロゲン化銀感光材料。
- 該ハロゲン化銀乳剤層にラジカルスカベンジャ−を含有することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のホログラフィ−用ハロゲン化銀感光材料。
- 該支持体が厚み100μmから300μmの三酢酸セルロ−スフィルムであることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のホログラフィ−用ハロゲン化銀感光材料。
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