JP2006071742A - フォーカルプレーンシャッタ装置、その製造装置及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 シャッタ装置を組み立てる際に位置決めの誤差が生じていた場合であっても、精度良く先幕、後幕の駆動制御と位置制御を行うことのできるフォーカルプレーンシャッタ装置、その製造装置及びその製造方法を提供する。
【解決手段】 静電力を用いて先幕(24a)を駆動する第1の静電アクチュエータ機構と、第1の静電アクチュエータ機構に重ねて配置され、静電力を用いて後幕(24b)を駆動する第2の静電アクチュエータ機構とを具備するフォーカルプレーンシャッタ装置において、設定された露光秒時と第1及び第2の静電アクチュエータの相対位置関係に基づいて、先幕の走行後における後幕の走行タイミングを制御するようにしたフォーカルプレーンシャッタ装置である。
【選択図】 図19
【解決手段】 静電力を用いて先幕(24a)を駆動する第1の静電アクチュエータ機構と、第1の静電アクチュエータ機構に重ねて配置され、静電力を用いて後幕(24b)を駆動する第2の静電アクチュエータ機構とを具備するフォーカルプレーンシャッタ装置において、設定された露光秒時と第1及び第2の静電アクチュエータの相対位置関係に基づいて、先幕の走行後における後幕の走行タイミングを制御するようにしたフォーカルプレーンシャッタ装置である。
【選択図】 図19
Description
本発明は、駆動用電極の電荷により駆動力を受けて移動するシャッタ幕を備えたフォーカルプレーンシャッタ装置、その製造装置及びその製造方法に関する。
シャッタ装置に関する技術として、誘導電荷形アクチュエータの動作原理を用いてスライダを駆動し、そのスライダをシャッタ幕として機能させる技術が開示されている。この技術では、ガラエポ基板の表面に電極を形成してそれに対向してスライダを配置している(例えば、特許文献1参照)。特許文献1には、絞り機能付きのレンズシャッタに適用された例が記載されているが、2つのスライダを先幕、後幕として用いることでフォーカルプレーンタイプのシャッタ装置としても適用することが考えられる。
特開平8−220592号公報
ところで、2組のアクチュエータを組み立てて薄型のフォーカルプレーンシャッタを構成する場合には、先幕、後幕の駆動制御と位置制御とが精度良く行われなければならず、このためには、2組のアクチュエータを組み立てる際の駆動機構の位置決めが正確に行われなければならない。従って、駆動機構の組み立てにおいては位置合せのための精密な微調整が必要である。しかしながら、この微調整においても、なお、微小な誤差が残存することが考えられる。
フォーカルプレーンシャッタでは、先幕、後幕の2組のシャッタ幕で形成されるスリットが露光時間を決定し、シャッタ幕の位置決めはそれぞれのシャッタ幕に対応する駆動用電極で制御される。従って、シャッタ組み立ての際、先幕、後幕の駆動電極の取付位置にずれが生じている場合には、スリットの精度が悪くなり正確な露光時間が得られない。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであって、シャッタ装置を組み立てる際に位置決めの誤差が生じていた場合であっても、精度良く先幕、後幕の駆動制御と位置制御を行うことのできるフォーカルプレーンシャッタ装置、その製造装置及びその製造方法を提供することを目的とする。
本発明に係る請求項1に記載のフォーカルプレーンシャッタ装置は、静電力を用いて先幕を駆動する第1の静電アクチュエータ機構と、上記第1の静電アクチュエータ機構に重ねて配置され、静電力を用いて後幕を駆動する第2の静電アクチュエータ機構とを具備するフォーカルプレーンシャッタ装置において、設定された露光秒時と上記第1及び第2の静電アクチュエータの相対位置関係に基づいて、上記先幕の走行後における上記後幕の走行タイミングを制御するようにした。
本発明に係る請求項2に記載のフォーカルプレーンシャッタ装置は、上記記載の発明であるフォーカルプレーンシャッタ装置において、上記第1及び第2の静電アクチュエータにおける相対的な位置ズレ量を記憶している記憶手段と、上記記憶手段に記憶されている上記相対的な位置ズレ量を読み出して上記露光秒時を補正するとともに、この補正された露光秒時に応じて上記先幕及び後幕の走行タイミングを制御する制御手段と、を具備している。
本発明に係る請求項3に記載のフォーカルプレーンシャッタ装置は、上記記載の発明であるフォーカルプレーンシャッタ装置において、上記制御手段は、上記先幕を走行させた後、上記補正された露光秒時が経過したら上記後幕を走行させる。
本発明に係る請求項4に記載のフォーカルプレーンシャッタ装置は、上記記載の発明であるフォーカルプレーンシャッタ装置において、上記第1及び第2の静電アクチュエータ機構の対向する面のそれぞれには検出電極が設けられており、上記相対的な位置ズレ量は上記検出電極間の静電容量の変化に応じて決定される。
ことを特徴とする請求項2に記載のフォーカルプレーンシャッタ装置。
本発明に係る請求項5に記載のフォーカルプレーンシャッタ装置の製造方法は、静電力を用いて先幕を駆動する第1の静電アクチュエータ機構と、上記第1の静電アクチュエータ機構に重ねて配置され、静電カを用いて後幕を駆動する第2の静電アクチュエータ機構とを具備するフォーカルプレーンシャッタ装置の製造方法において、上記第1及び第2の静電アクチュエータ機構の相対的な位置ズレ量を検出するステップと、上記検出ステップで検出された上記相対的な位置ズレ量を記憶するステップと、を具備した。
本発明に係る請求項6に記載のフォーカルプレーンシャッタ装置の製造装置は、静電力を用いて先幕を駆動する第1の静電アクチュエータ機構と、上記第1の静電アクチュエータ機構に重ねて配置され、静電力を用いて後幕を駆動する第2の静電アクチュエータ機構とを具備するフォーカルプレーンシャッタ装置の製造装置において、上記第1と第2の静電アクチュエータ機構の相対的な位置ズレ量を検出する手段と、上記相対的な位置ズレ量を上記フォーカルプレーン装置に設けられた記憶手段に記憶させる手段と、を具備した。
本発明に係る請求項7に記載のフォーカルプレーンシャッタ装置の製造装置は、上記記載の発明であるフォーカルプレーンシャッタ装置の製造装置において、上記第1及び第2の静電アクチュエータ機構の対向する面に配置された検出電極間の静電容量の変化を検出して上記相対的な位置ズレ量を検出するようにした。
本発明によれば、シャッタ装置を組み立てる際に位置決めの誤差が生じていた場合であっても、精度良く先幕、後幕の駆動制御と位置制御を行うことができる。
はじめに、図1及び2を用いて本発明に係るシャッタ装置におけるシャッタ機構の駆動原理を説明する。
本シャッタ機構は、基本的に固定子1と移動子2とを備え、移動子2は固定子1に対して左右方向に移動自在に構成されている。そして、固定子1には被写体からの光像を撮像素子(不図示)に導くための開口部3が設けられ、更に、帯状の複数の駆動電極4が所定の間隔で並べられている。移動子2は遮光性を有する部材であり、後述する永久分極された誘導体(以下、エレクトレットという)の部位を複数備えている。
このような構成において、駆動電極4に周波電圧を印加すると、駆動電極4と上述のエレクトレットとの間に吸引力もしくは反発力が発生し、結果的に移動子2が固定子1に対して相対移動する。
したがって、移動子2が固定子1の開口部3を開放もしくは遮蔽するように移動可能にしておけば、これによってシャッタ機構を構成できる。図1の(1)はシャッタが開の状態を示し、図1の(2)はシャッタが閉の状態を示している。
なお、固定子1には開口部3は必ずしも必要でなく、固定子1を透過部材とし、図1の(1)に示すように駆動電極4が設けられていない領域、即ち、透過領域を形成しても良い。以下これを便宜的に開口部と称する。また、本構成に係るシャッタ機構を「エレクトレットシャッタ」と称す。
図2の右には、エレクトレットシャッタの断面を模式的に示している。固定子1に並べられたそれぞれの駆動電極4には、駆動回路10からの電圧信号線が接続されている。この電圧信号線には4相の電圧信号が印加され、従って、駆動電極4には、4本毎に同一の電圧信号が印加される。図2では、駆動電極4にA、B、C、Dの符号を付してこの電圧信号を区別している。
移動子2には、固定子1との対向面に永久分極された誘導体(エレクトレット)5を複数備えている。
尚、この図はあくまで模式図であり、実際のエレクトレットシャッタにおける電極やエレクトレット部位の数や配置間隔は、シャッタ機構の大きさ、開口部の面積、エレクトレット部位の極性、その配置形態、シャッタ機構として要求される駆動分解能、シャッタ最高速度等の様々な要因によって適宜決定されるものである。またこのエレクトレットシャッタの場合、正負の極性を有するエレクトレット化部位が交互に配置されたタイプであるが、いずれか一方の極性だけでも実現可能である。
図2の左には、エレクトレットシャッタに印加する電圧信号を発生する駆動回路10の構成を示している。パルス発生回路12で生成した矩形波列(駆動パルス信号)は、昇圧回路14と位相器15に供給される。昇圧回路14では、入力した矩形波列を、100V程度まで昇圧するとともに、2つの極性を有する電圧信号に分岐して、駆動電極A及びCに供給する。
一方、位相器15に入力した矩形波列は、90°位相が遅れた波形となり、その後、昇圧回路14に入力されて、上述と同様の2つの矩形波列となり、駆動電極B及びDに供給される。
駆動回路10によって作成されて、駆動電極4に印加される電圧信号列を図3に示す。電圧電極4の電圧の状態は、t1〜t4の4つの状態が時間経過に対応して繰り返して変化する。
図4は、エレクトレットシャッタの動作を説明する図である。
図4(1)は、t1に切り替った直後のエレクトレットと駆動電極の電圧の状態を示している。エレクトレット5aは、駆動電極Aから反発力を受け、駆動電極Bから吸引力を受ける。また、エレクトレット5bは、駆動電極Cから反発力を受け、駆動電極Dから吸引力を受ける。このため、移動子2は図の右方向に力を受けて、1つの駆動電極ピッチd移動する。
図4(2)は、t2に切り替った直後のエレクトレットと駆動電極の電圧の状態を示している。エレクトレット5aは、駆動電極Aから反発力を受け、駆動電極Bから吸引力を受ける。また、エレクトレット5bは駆動電極Cから反発力を受け、駆動電極Dから吸引力を受ける。このため、移動子2は図の右方向に力を受けて、1つの駆動電極ピッチd移動する。
図4(3)は、t3に切り替った直後のエレクトレットと駆動電極の電圧の状態を示し、図4(4)は、t4に切り替った直後のエレクトレットと駆動電極の電圧の状態を示している。上述の動作と同様に移動子2は1つの駆動電極ピッチd移動する。そして、この動作が繰り返されることで、移動子2は図の右方向に移動する。なお、移動子2を図の左方向に移動するためには、駆動電極4に印加する電圧の極性を逆に切り替えればよい。
図5は、本発明に係る実施の形態のシャッタ装置を適用した撮像モジュールの構成を示す斜視図であり、図6はその撮像モジュールの断面図である。
撮像モジュールは、シャッタユニット21と撮像ユニット22で構成されている。
シャッタユニット21は、独立して走行する遮光幕(先幕)24aと、遮光幕(後幕)24bを有するフォーカルプレーンシャッタである。この遮光幕24a、24bは、上述のエレクトレット5(不図示)を備えている。そして、それぞれのエレクトレット5の対向面側には複数の駆動電極4a、4bと開口部(または透過部)を設けた固定子1a、1bが配設されている。さらに、シャッタユニット21の被写体側には開口部(透過部)を有する保護部材25がスペーサ51〜54を介してシャッタユニット21の前面を覆うように固設されている。
ここで、固定子1a、1bはガラス等を基板としており、その表面に駆動電極4a、4bを形成し、さらに駆動電極4a、4b上に絶縁膜を設けている。一方、遮光幕24a、24bは、ポリイミドやテフロン(登録商標)を基材として用い、その一方の面にコロナ放電法により複数のエレクトレットを形成する(エレクトレット化する)。そして、本実施の形態においては、正負の極性を有するエレクトレット部位が交互に配置されている。
撮像ユニット22は、収納容器26内に撮像素子27と信号線28を収容して固定し、収納容器26の被写体側を開口部(透光部)を有するカバーガラス29で覆って構成している。
この撮像モジュールは、エレクトレットシャッタを用いてシャッタユニット21を構成しているため、その厚さを従来のシャッタユニットと比較して大幅に減少することができ、薄型化することができる。
また、エレクトレットシャッタは、遮光幕24a、24bに誘導される電荷を利用するのではなく、エレクトレットに永久分極されている電荷を利用するため、立ち上がり時間を短縮してシャッタ動作を高速化することができる。
また、エレクトレットの電荷量は任意に与えることが可能であることから、駆動力が最大となるような最適の電荷量を与えることができ、極めて大きな駆動力を得ることができる。従って、撮像モジュールのサイズに応じた最適なシャッタユニット21を構成することができる。
更に、遮光幕24a、24bは素材として樹脂材料を用いることができるため軽量である。例えば、遮光幕24a、24bは、10〜20μの薄い膜で形成することが可能である。従って、動作に必要な電力量は少なく、かつ静かな動作が実現できる。
図7は、遮光幕(先幕)24aと遮光幕(後幕)24bの動作を説明する図である。
図7(1)に示す初期状態では全閉状態となっている。即ち、先幕24aが露光開口全体を覆い、撮像ユニット22を被写体光から完全に遮光している。次に撮像動作の開始指示に応じて、図7(2)に示すように先幕24aは図中の矢印方向に駆動されて露光開口は全開状態となり、被写体光が撮像ユニット22に導かれる。そして、所定時間が経過したときに、図7(3)に示すように、後幕24bが図中の矢印方向に駆動されて露光開口を遮蔽する。その後、先幕24aと後幕24bは図7(1)に示す初期状態に復帰し、次の撮像動作に備えて待機する。
図8は、本実施の形態のシャッタ装置21を組み立てる際に生ずる位置決め誤差を説明する図である。
上述のように、先幕24aと後幕24bはそれぞれ駆動電極4a、4bの電荷によって駆動力を受け、それぞれの駆動電極4a、4bに対して相対移動する。従って、図8に示すように、固定子1aと固定子1bとが移動子24の走行方向にずれた状態で組み立てられた場合は、固定子1a上に設けられた駆動電極4aと、固定子1b上に設けられた駆動電極4bとの間に位置ずれ(誤差)が生ずるため、移動子24a、24bの位置制御精度が低下することとなるのである。
しかしながら、駆動電極4のスリットの間隔は微小であるため、単に固定子1aと固定子1bの端部を揃えても、駆動電極4aと駆動電極4bとが位置ずれを生じないように組み立てることは困難である。即ち、駆動電極4aと駆動電極4bとの位置ずれを無くするように微調整を行うことが必要とされるのである。
図9は、本実施の形態のシャッタ装置21の位置決め方法を説明する図である。説明を簡単にするため、固定子1a、1bのみ表示している。
固定子1bの駆動電極4bを設けた面の裏面に位置決め電極41bを設けている。そして、固定子1aの駆動電極4aを設けた面に2つの位置決め電極41a、41a’を設けている。位置決め電極41a、41bはそれぞれ駆動電極4a、4bを基準として配され、位置決め電極41bの中心位置が位置決め電極41a、41a’の中心位置に合致すると、駆動電極4aと駆動電極4bの位置が合致するように構成されている。
図10は、位置決め電極の相互の位置関係を表わす模式図であり、図10の(1)は、平面図、図10の(2)は、断面図である。図10に示すように、位置決め電極41a、41a’と位置決め電極41bとでそれぞれコンデンサを構成している。この2つのコンデンサの静電容量C1、C2は、それぞれ式(1)、式(2)で表わされる。
C1=ε×S1/d=ε×(a×b1)/d ・・・式(1)
ここで、C1:静電容量、ε:電極間の誘電率、S1:対向面積、d:電極間ギャップ
a:電極の1辺の長さ、b1:電極同士の重なり合った辺の長さ
C2=ε×S2/d=ε×(a×b2)/d ・・・式(2)
ここで、C2:静電容量、ε:電極間の誘電率、S2:対向面積、d:電極間ギャップ
a:電極の1辺の長さ、b2:電極同士の重なり合った辺の長さ
従って、2つの静電容量の差ΔCは式(3)で表わされる。
ここで、C1:静電容量、ε:電極間の誘電率、S1:対向面積、d:電極間ギャップ
a:電極の1辺の長さ、b1:電極同士の重なり合った辺の長さ
C2=ε×S2/d=ε×(a×b2)/d ・・・式(2)
ここで、C2:静電容量、ε:電極間の誘電率、S2:対向面積、d:電極間ギャップ
a:電極の1辺の長さ、b2:電極同士の重なり合った辺の長さ
従って、2つの静電容量の差ΔCは式(3)で表わされる。
ΔC=C1−C2=ε×a×(b1−b2)/d ・・・式(3)
また、2つの静電容量の和Ctは式(4)で表わされる。
また、2つの静電容量の和Ctは式(4)で表わされる。
Ct=C1+C2=ε×a×(b1+b2)/d ・・・式(4)
ここで、b1+b2が一定であることからCtは一定であることがわかる。そうすれば、式(3)は、式(4)を用いて式(5)で表わされる。
ここで、b1+b2が一定であることからCtは一定であることがわかる。そうすれば、式(3)は、式(4)を用いて式(5)で表わされる。
ΔC=C×(b1−b2)/(b1+b2)
=C×ΔL/L ・・・式(5)
ここで、ΔL=b1−b2、 L=b1+b2
従って、式(3)または式(5)によれば、位置決め電極41bの中心位置が位置決め電極41a、41a’の中心位置に合致したとき、即ちb1=b2となったときには2つの静電容量の差ΔCは0となる。言い換えれば、ΔCが0となるときに駆動電極4a、4bがずれなく重なり合うことになる。
=C×ΔL/L ・・・式(5)
ここで、ΔL=b1−b2、 L=b1+b2
従って、式(3)または式(5)によれば、位置決め電極41bの中心位置が位置決め電極41a、41a’の中心位置に合致したとき、即ちb1=b2となったときには2つの静電容量の差ΔCは0となる。言い換えれば、ΔCが0となるときに駆動電極4a、4bがずれなく重なり合うことになる。
図11は、静電容量の差ΔCを測定するための回路構成を示す図である。
位置決め電極41a、41bは、搬送波を与える発振器45と、それぞれの対向した面積に対応する静電容量の差ΔCに応じた信号Vを出力する検出回路46に接続されている。検出回路46としては、例えば、図12に示す容量ブリッジ回路を用いることができる。この容量ブリッジ回路では、C3〜C4は固定した値をもつコンデンサであり、C1のコンデンサが位置決め電極41a、41bで可変コンデンサとして形成され、C2のコンデンサが位置決め電極41a’、41bで可変コンデンサとして形成されている。そして、この回路を用いれば、出力Vを検出することで静電容量変化(C1−C2)を検出することができる。
従って、この検出回路46からの出力信号Vに基づいて位置決めを行うことができる。即ち、位置決めのための調整作業において、出力信号Vに基づいて静電容量の差(C1−C2)の変化をモニタし、その値がゼロになったときに位置決めを終了すれば良い。このように、対向した位置決め電極間に生じる静電容量差をモニタし、それがゼロになったことで位置決めを行うため、特に熟練を必要とせずに正確な位置決めを行うことができる。また、静電容量の差分を検出しているため、電極間のギャップdの変動に依存せずに正確な位置決めが可能である。
図13は、本発明の実施の形態に係るシャッタ装置を用いたカメラのシステム構成を示すブロック図である。
このカメラのシステムは、カメラ本体としてのボディユニット100と、アクセサリ装置(以下「アクセサリ」と略称する)として、例えば交換レンズとしてのレンズユニット(即ちレンズ鏡筒)112と、撮影した画像データを記録しておく記録メディア139、および、外付けのストロボユニット180などから構成されている。
レンズユニット112は、ボディユニット100の前面に設けられたレンズマウント(不図示)を介して着脱自在に取り付け可能である。
記録メディア139は、各種のメモリカードや外付けのHDD等の外部記録媒体であり、通信コネグタ135を介してカメラ本体と通信可能かつ交換可能に装着される。ストロボユニツト180は、閃光発光部181、DC/DCコンバータ182、ストロボ制御マイクロコンピュータ183および電池184から成り、ストロボ通信コネクタ185を介してカメラ本体と通信可能に装着できる。
レンズユニット112の制御はレンズ制御用マイクロコンピュータ(以下”Lucom”と称する)105が行う。ボディユニット100の制御はボディ制御用マイクロコンピュータ(以下“Bucom”と称する)150が行う。尚、これらLucom105とBucom150とは、合体時において通信コネクタ106を介して通信可能に電気的接続がなされる。そしてカメラシステムとしてLucom105がBucom150に従属的に協働しながら稼動するようになっている。
レンズユニット112内には撮影レンズ112a、112bと絞り103が設けられている。撮影レンズ112aはレンズ駆動機構102内に在る図示しないDCモータによって駆動される。絞り103は絞り駆動機構104内に在る図示しないステッピングモータによって駆動される。Lucom105はBucom150の指令に従ってこれら各モータを制御する。
ボディユニット100内には次の構成部材が図示のように配設されている。例えば、光学系としての一眼レフ方式の構成部材(ペンタプリズム113a、クイックリターンミラ113b、接眼レンズ113c、サブミラー113d)と、撮像モジュール20と、上記サブミラー113dからの反射光束を受けて自動測距する為のAFセンサユニット130aが設けられている。そして、撮像モジュール20は、光軸上のフォーカルプレーン式のシャッタユニツト21と、光学系を通過した被写体像を光電変換するためのCCDを収容した撮像ユニット22を有する。
また、このAFセンサユニット130aを駆動制御するAFセンサ駆動回路130bと、上記クイックリターンミラー113bを駆動制御するミラー駆動機構118と、上記シャッタユニット21の先幕24aと後幕24bの動きを制御するシャッタ駆動制御回路148と、上記ペンタプリズム113aからの光束に基づき測光処理する測光回路132が設けられている。
そして、シャッタ駆動制御回路148は、Bucom150との間でシャッタの開閉動作を制御する信号とストロボと同調する信号の授受を行う。
このカメラシステムにはまた、撮像ユニット22に接続した撮像素子インターフェイス回路134、液晶モニタ136、記憶領域として設けられたSDRAM138および記録メディア139などを利用して画像処理する画像処理コントローラ140とが設けられ、電子撮像機能と共に電子記録表示機能を提供できるように構成されている。
Bucom150には、当該カメラの動作状態を表示出力によってユーザへ告知するための動作表示用LCD157と、カメラ操作SW152、不揮発性メモリ200及び信号接続コネクタ201が設けられている。上記カメラ操作SW152は、例えばレリーズSW、モード変更SWおよびパワーSWなど、当該カメラを操作するために必要な操作釦を含むスイッチ群である。
不揮発性メモリ200は、EEPROM、フラッシュメモリ等で構成され、シャッタユニット21の位置ずれ量を記憶する。接続コネクタ201は、シャッタユニット21及び不揮発性メモリ200と後述する外部装置とを接続する信号コネクタである。
このカメラシステムには、更に、電源としての電池154と、この電源の電圧を当該カメラシステムの各回路ユニットが必要とする電圧に変換して供給する電源回路153が設けられている。
上述した如くに構成されたカメラシステムの動作について説明する。
このカメラシステムの製造工程では、シャッタユニット21の位置ずれが無いように調整されるが、更に調整後において位置ずれ量が測定される。そして、その測定値が不揮発性メモリ200に記憶される。
図14は、位置ずれの測定と書込みを行う際のカメラシステムと外部装置との接続を示す構成図である。測定及び書込み時には、カメラシステムには、接続コネクタ201を介して検出装置50と処理装置210とが接続される。
検出装置50には、図11で説明した発振器45と検出回路46とが設けられている。そして、検出回路46の出力信号は、処理装置210と接続されている。処理装置210には、検出回路46の出力信号から位置ずれ量を求める補正処理部211、求めた位置ずれ量を不揮発性メモリ200に書き込む書込み処理部212が設けられている。
図15は、位置ずれの測定と書込みの手順を示す概略のフロー図である。
検出装置50を接続コネクタ201を介してカメラシステムに接続することで、図11に示す回路が構成され、検出回路46にはずれ量に対応した出力値Vが生ずる(T01)。補正処理部211は、出力値Vを読込み(T02)、補正式を用いて位置ずれ量(δ)を算出する(T03)。なお、補正式は、テーブルの形式で与えるものであっても良い。そして、書込み処理部212が、得られた位置ずれ量を、接続コネクタ201を介して、不揮発性メモリ200に書き込む。書込み処理部212は、例えば、ROMライターのように直接不揮発性メモリ200に書き込むものであっても良い。このようにして、カメラシステムには、位置ずれ量が予め測定され、書き込まれる。
次に、カメラシステムの各部の動作について説明する。
ミラー駆動機構118は、クイックリターンミラー113bをUP位置とDOWN位置へ駆動するための機構であり、このクイックリターンミラー113bがDOWN位置にある時、撮影レンズ112a、112bからの光束はAFセンサユニット130a側とペンタプリズム113a側へと分割されて導かれる。
AFセンサユニット130a内のAFセンサからの出力は、AFセンサ駆動回路130bを介してBucom150へ送信されて周知の測距処理が行われる。
また、ペンタプリズム113aに隣接する接眼レンズ113cからはユーザが被写体を目視できる一方、このペンタプリズム113aを通過した光束の一部は測光回路132内のフォトセンサ(不図示)へ導かれ、ここで検知された光量に基づき周知の測光処理が行われる。
Bucom150は、この測光処理に基づいて露光秒時を演算する。この際、Bucom150は、不揮発性メモリ200から位置ずれ量を読出し、この値に基づいて露光秒時を補正する。
シャッタ駆動制御回路148は、Bucom150からシャッタを駆動制御するための信号を受取り、その信号に基づいてシャッタユニット21を制御すると共に、所定のタイミングで、Bucom150にストロボを発光させるためのストロボ同調信号を出力する。Bucom150は、このストロボ同調信号に基づいてストロボユニット180に通信により発光指令信号を出力する。
画像処理コントローラ140は、Bucom150の指令に従って撮像素子インターフェイス回路134を制御して撮像ユニット22から画像データを取り込む。この画像データは画像処理コントローラ140でビデオ信号に変換され、液晶モニタ136にて出力表示される。ユーザはこの液晶モニタ136の表示画像から、撮影した画像イメージを確認できる。
SDRAM138は画像データの一時的保管用メモリであり、画像データが変換される際のワークエリアなどに使用される。またこの画像データはJPEGデータに変換された後には記録メディア139に保管されるように設定されている。
次に、本発明に係る実施の形態のシャッタ装置の動作について説明する。このシャッタ装置は、図13におけるシャッタユニット21とシャッタ駆動制御回路148とで構成されている。
図16は、シャッタ駆動制御回路148とシャッタユニット21との信号接続を示す構成図である。シャッタユニット21には、上述のように先幕24aと後幕24bを備えられ、そのそれぞれの遮光幕を駆動するために、図2に示す構成の駆動回路が2系統設けられている。
パルス発生回路12は、Bucom150からの開閉制御信号に基づいて先幕24aと後幕24bを駆動して、図7に示す露光開口の全開全閉動作を制御する。また、Bucom150からリセット信号を受取ったときは、先幕24aと後幕24bを初期状態に駆動する。さらに、パルス発生回路12は、所定のタイミングでBucom150にストロボ同調信号を出力する。
続いて、実施の形態に係るシャッタ装置を用いた撮像制御方法について説明する。
図17は、Bucom150の概略の撮影動作手順を示すフロー図である。この動作は、電子カメラの処理手順の内、レリーズ操作から画像データ生成までの動作手順を示している。
ユーザがレリーズボタンを1段押下すると、本処理が開始する。先ず、測光処理を実行する(S01)。即ち、測光回路132が測定した被写体の輝度情報を獲得する。そして、その輝度情報に基づいて露光量演算を実行し、適正な絞り値(AV:aperture value)とシャッタ速度(TV:time value)を算出する(S02)。
次に、図18に示すTV補正処理を実行する(S25)。TV補正処理では、露光秒時を位置ずれ量(δ)を用いて補正する。図19は、補正方法を説明する図である。以下、図18、図19を参照しつつ露光秒時の補正方法を説明する。
図18において、撮影者がカメラ操作SW152より設定した、露光秒時(シャッタ秒時)Tを取り込む(R10)。この露光秒時Tとシャッタ幕を駆動するためのパルス間隔t、パルス数nの間には式(6)の関係が成立する。
T=n×t 式(6)
続いて、Bucom150は、不揮発性メモリ200に位置ずれ量δを送信するように要求し(R11)、不揮発性メモリ200から位置ずれ量δを読み出す(R12)。そして、位置ずれ量δを用いて、露光秒時Tを補正した新たな露光秒時T’を求める(R13)。
続いて、Bucom150は、不揮発性メモリ200に位置ずれ量δを送信するように要求し(R11)、不揮発性メモリ200から位置ずれ量δを読み出す(R12)。そして、位置ずれ量δを用いて、露光秒時Tを補正した新たな露光秒時T’を求める(R13)。
位置ずれがある結果、シャッタ幕を駆動するパルス数は、位置ずれ量δに相当するだけ余分に必要とされる。即ち、必要とされる新たなパルス数n’は、電極ピッチpを用いて式(7)で表わされる。
n’=n+δ/p 式(7)
従って、新たな露光秒時T’は、式(8)で表わされる。
従って、新たな露光秒時T’は、式(8)で表わされる。
T’=n’×t =(n+δ/p)×t
=nt+(δ/p)×t =T+(δ/p)×t 式(8)
次に、図17に戻って、AF処理を実行する(S03)。被写体からの光束をクイックリターンミラー113b及びサブミラー113dを介してAFセンサユニット130aが受光し、受光した被写体像のずれ量をAFセンサ駆動回路130bを介してBucom150に出力する。Bucom150は、被写体像のずれ量からレンズのずれ量を算出し、その値を通信コネクタ106を介してLucom105に送信する。Lucom105は、レンズずれ量に基づいてレンズ駆動機構102を介して撮影レンズ112aを移動して焦点を調整する。
=nt+(δ/p)×t =T+(δ/p)×t 式(8)
次に、図17に戻って、AF処理を実行する(S03)。被写体からの光束をクイックリターンミラー113b及びサブミラー113dを介してAFセンサユニット130aが受光し、受光した被写体像のずれ量をAFセンサ駆動回路130bを介してBucom150に出力する。Bucom150は、被写体像のずれ量からレンズのずれ量を算出し、その値を通信コネクタ106を介してLucom105に送信する。Lucom105は、レンズずれ量に基づいてレンズ駆動機構102を介して撮影レンズ112aを移動して焦点を調整する。
焦点が調整された状態で、レリーズボダンが更に(2段)押下されているかどうかを調べる(S04)。
レリーズボタンが2段押下されていない場合(S04 No)で、レリーズボタンが1段押下の状態にあるとき(S05 Yes)は、レリーズボタンが2段押下されるまで待機する。しかし、レリーズボタンが2段押下されていない場合(S04 No)で、レリーズボタンが1段押下されていない場合(S05 No)は、ユーザは撮影動作を中止したものと判断して本処理を終了する。
レリーズボタンが2段押下されている場合(S04 Yes)は、撮影動作を継続し、絞り込み駆動を実行する(S06)。即ち、Bucom150は、AV値を通信コネクタ106を介してLucom105に送信する。Lucom105は、送られたAV値に基づいて絞り駆動機構104を介して絞り103を制御する。
次にミラーアップ駆動を実行する(S07)。即ち、ミラー駆動機構118を介してクイックリターンミラー113bを跳ね上げて撮影光路を確保する。そして、この後、撮像素子インターフェイス回路134に対して撮像動作を開始するように指示を出力する(S08)。撮像素子インターフェイス回路134はこの指示に基づいて撮像ユニット22の撮像素子27を動作させる。
以上の動作の後、Bucom150は、シャッタ制御動作を実行する。シャッタ制御動作については、図20に示す全開露光時のシャッタ制御タイムチャートを併せて参照しつつ説明する。
Bucom150は、シャッタ駆動制御回路148にシャッタ開信号を出力する(S09)。即ち、図20の開閉制御信号の信号レベルをアクティブにする。これを受けたシャッタ駆動制御回路148のパルス発生回路12は、先幕24aを駆動するため先幕駆動パルスの出力を開始する。この先幕駆動パルスのパルス数に対応して、図20の先幕開口波形に示すように、先幕24aは露光開口の全閉位置から開方向に駆動される。
次にBucom150は、露光時間が経過したかどうかを調べる(S11)。
露光時間が経過していない場合(Sll No)は、図20に示すストロボ同調信号がシャッタ駆動制御回路148から出力されたかどうかを調べ(S12)、ストロボ同調信号が出力されるまで待機する(S12 No、S11)。ストロボ同調信号は、先幕24aが露光開口を全開とする位置に到達したタイミングでシャッタ駆動制御回路148から出力される。
上述のように、エレクトレットを用いて構成された先幕24a(及び後幕24b)は極めて軽量であるため、この先幕駆動パルスによって先幕24aを高精度かつ高速に駆動することが可能である。従って、露光開口が全開になったかどうかを他の検出手段を用いて検出する必要がなく、先幕駆動パルスのパルス数を計数することで判断することができる。
そこで、シャッタ駆動制御回路148は、図20に示すように、先幕駆動パルスを所定数(m)出力したタイミングで、ストロボ同調信号号(矩形信号)をBucom150に出力する。
このストロボ同調信号がアクティブになったことを検出したときは、Bucom150はストロボユニット180に対して発光を指示する発光制御信号を出力する(S14)。なお、既に発光制御信号を出力している場合は、再度の発光制御信号の出力は行わないように制御する(S13)。
露光時間が経過した場合(Sll Yes)は、Bucom150はシャッタ閉信号を出力する(S15)。即ち、開閉制御信号の信号レベルをノンアクティブにする。これを受けたシャッタ駆動制御回路148のパルス発生回路12は、後幕24bを駆動するための後幕駆動パルスの出力を開始する。この後幕駆動パルスのパルス数に従って、図20の後幕開口波形に示すように、後幕24bは露光開口の全開位置から全閉位置の方向に向けて駆動される。
次に、Bucom150は撮像素子インターフェイス回路134に対して撮像動作を停止するように指示を出力する(S16)。撮像素子インターフェイス回路134はこの指示に基づいて撮像ユニット22の撮像素子27の撮像動作を停止する。
更に、Bucom150はシャッタ駆動制御回路148にリセット信号を出力する(S17)。これを受けたシャッタ駆動制御回路148のパルス発生回路12は、先幕24a及び後幕24bを初期位置に駆動する。
以上のステップS09からステップS17のシャッタ制御動作を終了した後は、画像処理コントローラ140に画像データの処理実行を指示する(S18)。画像処理コントローラ140は、撮像素子インターフェイス回路134からの信号をAD変換して画像データを生成し、その画像データを処理して通信コネクタ135を介して記録メディア139に記録させる。
そして、Bucom150は、ミラー駆動機構118を介してクイックリターンミラー113bをダウンさせ(S19)、またLucom105に対して、絞り駆動機構104を介して絞り103を全開とするように指示して(S20)、撮像動作を終了する。
図21は、スリット露光時のシャッタ制御タイムチャートである。
被写体の輝度が高いときは、先幕24aが全開となる前に露光時間が経過する場合がある。このときは、シャッタ駆動制御回路148は、ストロボ同調信号を出力せずに後幕駆動パルスを出力する。この場合は、露光開口は全開とはならず、先幕24aと後幕24bで形成されるスリット開口が露光開口上を移動する。
このスリット露光においては、撮影者が設定した露光秒時Tと、位置ずれ量δに基づいて、先幕24a走行後の後幕24bの走行タイミングを制御する。すなわち、不揮発性メモリ200より読み出した位置ずれ量δを用いて露光秒時Tを補正した新たな露光秒時T’を求め、先幕を走行させた後、この新たな露光秒時T’が経過したら後幕を走行させる。このように、露光秒時補正が行われているため、先幕と後幕の位置を正確に制御することができる。なお、このスリット露光時の撮像動作は、図17に示すフローと同一であるためその詳細の説明は省略する。
なお、この発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
1…固定子、2…移動子、3…開口部(透過部)、4…駆動電極、5…エレクトレット、10…駆動回路、21…シャッタユニット、22…撮像ユニット、24a…先幕、24b…後幕、41…位置決め電極、45…発振器、46…検出回路、103…絞り、104…絞り駆動機構、105…レンズ制御用マイクロコンピュータ、134…撮像素子インターフェイス回路、148…シャッタ駆動制御回路、150…ボディ制御用マイクロコンピュータ、180…ストロボユニット、200…不揮発性メモリ、201…接続コネクタ、210…処理装置、211…補正処理部、212…書込み処理部。
Claims (7)
- 静電力を用いて先幕を駆動する第1の静電アクチュエータ機構と、上記第1の静電アクチュエータ機構に重ねて配置され、静電力を用いて後幕を駆動する第2の静電アクチュエータ機構とを具備するフォーカルプレーンシャッタ装置において、
設定された露光秒時と上記第1及び第2の静電アクチュエータの相対位置関係に基づいて、上記先幕の走行後における上記後幕の走行タイミングを制御するようにしたことを特徴とするフォーカルプレーンシャッタ装置。 - 上記第1及び第2の静電アクチュエータにおける相対的な位置ズレ量を記憶している記憶手段と、
上記記憶手段に記憶されている上記相対的な位置ズレ量を読み出して上記露光秒時を補正するとともに、この補正された露光秒時に応じて上記先幕及び後幕の走行タイミングを制御する制御手段と、
を具備していることを特徴とする請求項1に記載のフォーカルプレーンシャッタ装置。 - 上記制御手段は、上記先幕を走行させた後、上記補正された露光秒時が経過したら上記後幕を走行させることを特徴とする請求項2に記載のフォーカルプレーンシャッタ装置。
- 上記第1及び第2の静電アクチュエータ機構の対向する面のそれぞれには検出電極が設けられており、上記相対的な位置ズレ量は上記検出電極間の静電容量の変化に応じて決定されることを特徴とする請求項2に記載のフォーカルプレーンシャッタ装置。
- 静電力を用いて先幕を駆動する第1の静電アクチュエータ機構と、上記第1の静電アクチュエータ機構に重ねて配置され、静電カを用いて後幕を駆動する第2の静電アクチュエータ機構とを具備するフォーカルプレーンシャッタ装置の製造方法において、
上記第1及び第2の静電アクチュエータ機構の相対的な位置ズレ量を検出するステップと、
上記検出ステップで検出された上記相対的な位置ズレ量を記憶するステップと、
を具備したことを特徴とするフォーカルプレーンシャッタ装置の製造方法。 - 静電力を用いて先幕を駆動する第1の静電アクチュエータ機構と、上記第1の静電アクチュエータ機構に重ねて配置され、静電力を用いて後幕を駆動する第2の静電アクチュエータ機構とを具備するフォーカルプレーンシャッタ装置の製造装置において、
上記第1と第2の静電アクチュエータ機構の相対的な位置ズレ量を検出する手段と、
上記相対的な位置ズレ量を上記フォーカルプレーン装置に設けられた記憶手段に記憶させる手段と、を具備したことを特徴とするフォーカルプレーンシャッタ装置の製造装置。 - 上記第1及び第2の静電アクチュエータ機構の対向する面に配置された検出電極間の静電容量の変化を検出して上記相対的な位置ズレ量を検出するようにしたことを特徴とする請求項6に記載のフォーカルプレーンシャッタ装置の製造装置。
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