JP2009237265A - レンズ群位置決め方法及び撮像装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】フォトインタラプタの間隔誤差によらず、2つのレンズ群の間隔を正確に確保できるレンズ群位置決め方法を得て、高画質の画像を得ることのできる撮像装置を得る。
【解決手段】少なくとも第1のレンズ群と、第2のレンズ群と、第1のレンズ群の基準位置を検知する第1の検知部と、第2のレンズ群の基準位置を検知する第2の検知部とを有し、前記第1のレンズ群と前記第2のレンズ群の位置決めを行う際に、第1のレンズ群と第2のレンズ群のいずれか一方のレンズ群を移動させることにより第1の検知部と第2の検知部の間の距離を求める工程と、検出された第1の検知部と第2の検知部の間の距離と設計値との差分を求める工程と、第1の検知部の検知結果に基づいて第1のレンズ群の位置決めを行う工程と、差分と第2の検知部の検知結果に基づいて第2のレンズの位置決めを行う工程と、を有するレンズ群位置決め方法とする。
【選択図】図8
【解決手段】少なくとも第1のレンズ群と、第2のレンズ群と、第1のレンズ群の基準位置を検知する第1の検知部と、第2のレンズ群の基準位置を検知する第2の検知部とを有し、前記第1のレンズ群と前記第2のレンズ群の位置決めを行う際に、第1のレンズ群と第2のレンズ群のいずれか一方のレンズ群を移動させることにより第1の検知部と第2の検知部の間の距離を求める工程と、検出された第1の検知部と第2の検知部の間の距離と設計値との差分を求める工程と、第1の検知部の検知結果に基づいて第1のレンズ群の位置決めを行う工程と、差分と第2の検知部の検知結果に基づいて第2のレンズの位置決めを行う工程と、を有するレンズ群位置決め方法とする。
【選択図】図8
Description
本発明は、複数のレンズ群の間の相互の位置決めを行うためのレンズ群位置決め方法及び撮像装置に関するものである。
従来より、カメラ等の撮像装置の撮像光学系に用いられるレンズユニットでは、光学系を複数のレンズ群で構成し、これら複数のレンズ群を各々独立して駆動し、ズーミング及びフォーカシングを行っているものが一般的である。
レンズ群を各々独立して駆動し、ズーミングやフォーカシングを行うものの場合、それぞれのレンズ群の基準位置を検出し、その基準位置からのステッピングモータのステップ数を制御することでそれぞれのレンズ群の位置が制御されるようになっている。
この基準位置は、レンズ群に一体的に遮光板をそれぞれ設け、フォトインタラプタの投受光部に挿脱することにより、遮光板の挿入による遮蔽された状態から遮光板の離脱による受光状態へ変化する位置もしくは受光状態から遮光板の挿入による遮蔽状態へ変化する位置を検出することで行われている。
このような、フォトインタラプタを用いて移動レンズ群の基準位置を求めるように構成されたレンズユニットは周知であり、例えば以下の特許文献1に記載されている。
特開2007−17846号公報
近年、レンズユニットの小型化や高変倍化に伴い、特に像面に近い位置に配置された特定のレンズ群間の間隔を正確に確保しなくては、所望の性能が確保できない場合が生じるようになってきた。
レンズ群間隔を正確にするには、各移動レンズ群のそれぞれの基準位置検出のために配置された、フォトインタラプタの組み付け誤差、即ち基準位置の誤差が、そのままレンズ群間隔の誤差となってしまう問題がある。しかしながら、2つのフォトインタラプタの投受光部の間隔を正確に所定値に決めつつ、2つのフォトインタラプタを取り付けるのは極めて困難である。
本発明は、上記問題に鑑み、2つのフォトインタラプタの間隔がばらついていても、このフォトインタラプタにより基準位置が検知される2つのレンズ群の間隔を正確に確保できるレンズ群位置決め方法を得て、高画質の画像を得ることのできる撮像装置を得ることを目的とするものである。
上記の目的は、下記に記載する発明により達成される。
(1)少なくとも第1のレンズ群と、第2のレンズ群と、前記第1のレンズ群を駆動する第1の駆動部と、前記第2のレンズ群を駆動する第2の駆動部と、前記第1のレンズ群の移動に際しての基準位置を検知する第1の検知部と、前記第2のレンズ群の移動に際しての基準位置を検知する第2の検知部とを有し、前記第1のレンズ群と前記第2のレンズ群の位置決めを行う、レンズ群位置決め方法において、前記第1のレンズ群と前記第2のレンズ群のいずれか一方のレンズ群を移動させることにより前記第1の検知部と前記第2の検知部の間の距離を求める工程と、検出された前記第1の検知部と前記第2の検知部の間の距離と設計値との差分を求める工程と、前記第1の検知部の検知結果に基づいて前記第1のレンズ群の位置決めを行う工程と、前記差分と前記第2の検知部の検知結果に基づいて前記第2のレンズの位置決めを行う工程と、を有することを特徴とするレンズ群位置決め方法。
(2)少なくとも第1のレンズ群と、第2のレンズ群と、前記第1のレンズ群を駆動する第1の駆動部と、前記第2のレンズ群を駆動する第2の駆動部と、前記第1のレンズ群の移動に際しての基準位置を検知する第1の検知部と、前記第2のレンズ群の移動に際しての基準位置を検知する第2の検知部とを有するレンズユニットを備えた撮像装置において、所定のタイミングで、前記第1のレンズ群と前記第2のレンズ群のいずれか一方のレンズ群を、前記第1の検知部と前記第2の検知部の間を移動させることを特徴とする撮像装置。
(3)前記第1のレンズ群と前記第2のレンズ群のいずれか一方のレンズ群を、前記第1の検知部と前記第2の検知部の間を移動させた後、前記第1のレンズ群を前記第1の検知部で検知された基準位置に基づいて移動させ、前記第2のレンズ群を前記第2の検知部で検知された基準位置に基づいて移動させることを特徴とする(2)に記載の撮像装置。
本発明によれば、2つのレンズ群の間隔を正確に確保できるレンズ群位置決め方法を得ることが可能となり、高画質の画像を得ることのできる撮像装置を得ることが可能となる。
以下、実施の形態により本発明を詳しく説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
図1は、本実施の形態に係るレンズユニット50を備えた撮像装置の一例であるカメラ100の、主要構成ユニットの内部配置の一例を示す図である。同図は、カメラ100を被写体側から見た斜視図である。
同図に示すように、カメラ100は、変倍可能な折り曲げ撮像光学系を内包したレンズユニット50が図示の如く前面に沿って配置され、開口部51が被写体光束を取り込むよう配置されている。また図示していないが、開口部51を開閉するレンズバリアが配置されている。
52はフラッシュ発光窓であり、53はフラッシュ発光窓の後方に配置された反射傘、キセノン管、その他メインコンデンサ、回路基板等で構成されるフラッシュユニットである。54はカード型の画像記録用メモリである。55は電池であり、カメラ100の各部へ電源を供給する。画像記録用メモリ54及び電池55は、図示しない蓋部から挿脱が可能となっている。
カメラ100の上面には、レリーズ釦56が配置され、その1段の押し込み(スイッチS1のONと称す)により撮影準備動作、即ち焦点合わせ動作や測光動作が行われ、その2段(スイッチS2のONと称す)の押し込みにより撮影露光動作が行われる。57はメインスイッチであり、カメラ100を動作状態と非動作状態に切り替えるスイッチである。メインスイッチ57により動作状態に切り替えられると、レンズバリアを備えている場合には、これを開状態にすると共に、各部の動作が開始される。また、メインスイッチ57により非動作状態に切り替えられると、レンズバリアを閉状態にすると共に、各部の動作を終了させる。
カメラ100の背面には、LCD或いは有機EL等の表示素子で構成され、画像やその他文字情報等を表示する画像表示部58が配置されている。
また、図示していないが、ズームアップ、ズームダウンをおこなうズーム釦、撮影した画像を再生する再生釦、画像表示部58上に各種のメニューを表示させるメニュー釦、表示から所望の機能を選択する選択釦等の操作部材が背面に配置されている。更に、外部入出力端子、ストラップ取り付け部を側面に備え、三脚座等を底面に備えているものである。
なお、これら主要構成ユニットの間には、各部を電気的に接続すると共に、各種電子部品が搭載された回路基板が配置され、各主要構成ユニットの駆動及び制御を行うようになっている。
図2は、本実施の形態に係るレンズユニット50の概略を示す斜視図である。なお、以下の図においては、説明の重複を避けるため、同機能部材には同符号を付与して説明する。
同図に示すように、レンズユニット50の外表面は、略直方体形状であり、主胴9内には、不図示の複数のレンズ群が配置され、複数のレンズ群のうち移動可能となされた3つのレンズ群をそれぞれ独立して移動させる第1モータ20、第2モータ21、第3モータ22を備えている。8は撮像素子であり、FPCはフレキシブルプリント基板であり、撮像素子8と不図示の回路基板に接続されている。11は最も物体側に配置されたレンズであり光軸OAを被写体に向けて配置されている。
第1モータ20、第2モータ21、第3モータ22は、例えばステッピングモータであり、不図示のプリント基板に接続され、個々に制御及び駆動されるようになっている。
図3は、本実施の形態に係るレンズユニット50に内包された変倍可能な折り曲げ撮像光学系を示す断面図である。同図(a)は、折り曲げ前及び折り曲げ後の2つの光軸を含む面で切断した断面図である。同図(b)は、ズーミング時の各レンズ群の移動線図である。
同図(a)に示すように、OAは折り曲げ前の光軸であり、OBは折り曲げ後の光軸である。1は第1レンズ群であり、第1レンズ群1は、光軸をOAとし被写体に向けて配置されたレンズ11と光軸OAを略直角方向に折り曲げる反射部材であるプリズム12と、プリズム12により折り曲げられた光軸OBを光軸として配置されたレンズ13により構成されている。この第1レンズ群1は、主胴9に固定されたレンズ群である。
2は第2レンズ群であり、第2レンズ群鏡枠2kに組み込まれている。第2レンズ群は、変倍(以下、ズーミングとも言う)時に第2レンズ群鏡枠2kと共に、一体的に移動するレンズ群である。
3は第3レンズ群であり、主胴9に固定されている。この第3レンズ群3は、移動しないレンズ群である。
4は第4レンズ群であり、第4レンズ群鏡枠4kに組み込まれている。第4レンズ群は、変倍時に第4レンズ群鏡枠4kと共に、一体的に移動するレンズ群である。
5は第5レンズ群であり、第5レンズ群鏡枠5kに組み込まれている。第5レンズ群は、変倍時に第5レンズ群鏡枠5kと共に、一体的に移動するレンズ群である。
6は第6レンズ群であり、主胴9に固定されている。この第6レンズ群6は、移動しないレンズ群である。
7は赤外光カットフィルタ及びオプチカルローパスフィルタを積層した光学フィルタであり、主胴9に組み付けられている。8は撮像素子であり、CCD(Charge Coupled Device)型イメージセンサ、CMOS(Complementary Metal−Oxide Semiconductor)型イメージセンサ等が用いられる。撮像素子8は主胴9に組み付けられている。FPCはフレキシブルプリント基板であり、撮像素子8に接続され、カメラ内の他の回路へ接続される。Sは絞りシャッタユニットであり、主胴9に固定されている。
同図(b)に示すように、第1、第3、第6レンズ群は固定レンズ群であり、第2、第4、第5レンズ群はワイド(W)〜ミドル(M)〜テレ(T)の間を図示の如く移動してズーミングが行われる。なお、第5レンズ群はズーミングで移動した位置から更に移動してフォーカシングも行うようになっている。
図4は、本実施の形態に係るレンズユニット50のワイド時の主胴9内部の概略構造を示す平面図である。同図は、図2に示すレンズユニット50から第1モータ20、第2モータ21、第3モータ22及び、蓋部材10を外した内部を示している。
同図に示すようにレンズユニット50の内部には、第2レンズ群鏡枠2kに一体的に形成されたスリーブ2s、第5レンズ群鏡枠5kに一体的に形成されたスリーブ5s及び第4レンズ群鏡枠4kに一体的に形成された回転係止部4mを貫通して、ガイド軸15が設けられている。更に、第2レンズ群鏡枠2kに一体的に形成された回転係止部2m、第4レンズ群鏡枠4kに一体的に形成されたスリーブ4s、第5レンズ群鏡枠5kに一体的に形成された回転係止部5mに、ガイド軸16が貫通して設けられている。これにより、第2レンズ群鏡枠2k、第4レンズ群鏡枠4k、第5レンズ群鏡枠5kは、ガイド軸15、16に沿って光軸OB方向に摺動可能とされている。なお、各スリーブはガイド軸と嵌合しており、ガイド軸15、16は光軸OBと略平行に配置され、その両端で主胴9に例えば接着等で固定されている。
スリーブ2s、スリーブ4s、スリーブ5sには、モータに一体的に形成されたリードスクリューの回転によりガイド軸15、16に沿って摺動し、光軸OB方向に移動させられる係合部材23、24、25が、それぞれ組み付けられている。また、32、34、35はフォトインタラプタである。
フォトインタラプタ32は、第2レンズ群鏡枠2kに形成された遮蔽部での切り替わり位置を検出することにより第2レンズ群鏡枠2kの位置決めのための基準位置を検出するものである。フォトインタラプタ34は、第4レンズ群鏡枠4kに形成された遮蔽部での切り替わり位置を検出することにより第4レンズ群鏡枠4kの位置決めのための基準位置を検出するものである。フォトインタラプタ35は、第5レンズ群鏡枠5kに形成された遮蔽部での切り替わり位置を検出することにより第5レンズ群鏡枠5kの位置決めのための基準位置を検出するものである。
図5は、フォトインタラプタと遮蔽部の位置関係を示す図である。同図は、第5レンズ群鏡枠5kを像面側から見た図である。
同図に示すように、第5レンズ群鏡枠5kにはスリーブ5sと回転係止部5mが一体的に形成され、スリーブ5sにはガイド軸15が嵌合し、回転係止部5mにはガイド軸16が係合し、光軸OB方向に移動可能になっている。更に、スリーブ5sには係合部材25が組み付けられており、第3モータ22のリードスクリュー22rと係合している。リードスクリュー22rの回転により、螺合する係合部材25がリードスクリュー22rに沿って移動させられ、これにより第5レンズ群鏡枠5kは光軸OB方向に移動する。
第5レンズ群鏡枠5kには、遮蔽部5hが一体的に形成されており、フォトインタラプタ35の投受光部間を通過できるように構成されている。第2レンズ群鏡枠2kと第4レンズ群鏡枠4kも同様の構成となっている。
なお、本例においては、第4レンズ群鏡枠4kに形成された遮蔽部は、第5レンズ群鏡枠5kに形成された遮蔽部を検出するフォトインタラプタ35の投受光部間も通過できる位置関係になっている。
これにより、フォトインタラプタ34は、第4レンズ群鏡枠4kに形成された遮蔽部の挿入と離脱の切り替わり位置を検出することにより第4レンズ群鏡枠4kの位置決めのための基準位置を検出する。また、フォトインタラプタ35は、第5レンズ群鏡枠5kに形成された遮蔽部の挿入と離脱の有無の切り替わり位置を検出することにより第5レンズ群鏡枠5kの位置決めのための基準位置を検出する。
更に、第4レンズ群鏡枠4kに形成された遮蔽部を、フォトインタラプタ34の投受光部間からフォトインタラプタ35の投受光部間まで移動させることで、フォトインタラプタ34の投受光部間からフォトインタラプタ35の投受光部間までの距離を検出することができる。
以上のように構成されたレンズユニット50を備えた撮像装置の動作概略を説明する。
図6及び図7は、本実施の形態に係る撮像装置の動作概略を示すフローチャートである。以下、フローに従い説明する。
まず、図6に示すフローにおいて、メインスイッチがONされる(ステップS101)と、撮影モードか否か判断する(ステップS102)。撮像装置は、撮影モード、再生モード、セットアップモード等の動作モードを有しており、撮影モードに設定されていない場合(ステップS102;No)には、設定されている他のモードへ移行する(ステップS201)。
撮影モードに設定されている場合(ステップS102;Yes)には、第2レンズ群をワイドの所定位置に位置決めする(ステップS103)。具体的には、例えば図4に示すフォトインタラプタ32の投受光部間を第2レンズ群鏡枠2kの遮蔽部が離脱した位置から、ステッピングモータを予め決められたステップ数だけ駆動することで行われる。
次いで、レンズ位置決め用データ取得動作を行う(ステップS104)。ここで、レンズ位置決め用データ取得動作を、より詳しく説明する。
図8は、図6に示すステップS104のレンズ位置決め用データ取得動作の詳細を示すフローチャートの一例である。図9は、レンズ位置決め用データ取得動作時における、第4レンズ群と第5レンズ群の動きを示す模式図である。図9(a)は図8のステップS151に対応する図であり、図9(b)はステップS152に対応する図であり、図9(c)はステップS153に対応する図である。
図8のフローに示すように、図6示すレンズ位置決め用データ取得動作(ステップ)は、まず、図4に示す状態から、図9(a)に示すように、第5レンズ群鏡枠5kを像面側(第6レンズ群側)に、フォトインタラプタ(以下、PIと称す)35を越えて移動させる(ステップS151)。
次に、第4レンズ群鏡枠4kに形成された遮蔽部4hがPI35の投受光部を遮蔽する位置まで、像面側に移動させる(図9(b)参照)(ステップS152)。この後、第4レンズ群鏡枠4kを第3レンズ群側に移動させ、遮蔽部4hがPI35の投受光部から離脱する位置のデータと、PI34の投受光部を遮蔽した後、離脱する位置のデータから、PI34とPI35の投受光部間距離RDを求める(図9(c)参照)(ステップS153)。なお、この投受光部間距離RDは、第4レンズ群鏡枠を移動させるためのステッピングモータのステップ数とリードスクリューのピッチから求めることができる。
次いで、PI34とPI35の投受光部間の距離の設計値TDとの差分(TD−RD)を求める(ステップS154)。以上により、レンズ位置決め用のデータであるPI34とPI35との投受光部間の設計値TDとの差分(TD−RD)の取得が終了する。
図6のフローに戻り、次いで第4レンズ群を保持する第4レンズ群鏡枠4kの遮蔽部が、PI34を離脱した位置を基準に、予め決められた、例えばワイド時の位置に位置決めして停止させる(ステップS105)。
更に、第5レンズ群を保持する第5レンズ群鏡枠5kの遮蔽部が、PI35を離脱した位置と上記差分(TD−RD)の結果に基づいて、例えばワイド時の位置に位置決めして停止させる(ステップS106)。この第5レンズ群の位置決めについて、より詳しく説明する。
図10は、第4レンズ群と第5レンズ群の位置決めがなされた状態を示す図である。
前提として、TD=RDの場合、第4レンズ群鏡枠4kはPI34の投受光部から予め決められた距離N4だけ離れた位置に移動させ、第5レンズ群鏡枠5kはPI35の投受光部から予め決められた距離N5だけ離れた位置に移動させると、第4レンズ群4と第5レンズ群5の間隔が正確に確保されるものとなっている。
同図に示すように、まず第4レンズ群鏡枠4kは、PI34の投受光部から予め決められた距離N4だけ離れた位置に移動させられる。一方、第5レンズ群鏡枠5kは、PI35の投受光部から{N5−(TD−RD)}だけ離れた位置に移動させる。これにより、PI34とPI35の組み付け位置が変化した場合でも、第4レンズ群4と第5レンズ群の間隔を一定とすることができる。
なお、同図に示すように、第4レンズ群鏡枠4kの遮蔽部4hがPI34から離脱し、移動する方向と、第5レンズ群鏡枠5kの遮蔽部5hがPI35から離脱し、移動する方向は同じ方向であることが好ましい。このようにすることで、リードスクリューと螺合する係合部材の間のバックラッシュや、係合部材とスリーブ部との間の隙間を、同じ方向に片寄せする事ができ、誤差要因を排除することができる。
上記の動作により、第2レンズ群2、第4レンズ群4、第5レンズ群5のワイド時の位置が決められる。特に、第5レンズ群5を上記のようにレンズ位置決め用データである差分とPI35の検知結果に基づいて位置決めすることにより、2つのPIの間隔が誤差を有していても、第4レンズ群4と第5レンズ群5の間隔を正確に設定することができるようになる。
上記の動作の後、図6のフローに戻り、再度メインスイッチがONか否か判断する(ステップS107)。メインスイッチがOFFされている場合(ステップS107;No)には、終了する。
メインスイッチがONされている場合(ステップS107;Yes)には、ズーム釦が操作されているか否か判断する(ステップS108)。ズーム釦が操作されている場合(ステップS108;Yes)、ズーム釦操作に基づいて変倍動作を行う(ステップS109)。具体的には、図3(b)に示す移動線図に基づいて第2レンズ群2、第4レンズ群4、第5レンズ群5を移動させる。
ズーム釦が操作されていない場合(ステップS108;No)、図7に示すフローに移行し、スイッチS1がON(レリーズ釦の1段の押し込み)されているか判断する(ステップS110)。スイッチS1がON(レリーズ釦の1段の押し込み)されていない場合(ステップS110;No)は、ステップS107へ戻る。
スイッチS1がON(レリーズ釦の1段の押し込み)されている場合(ステップS110;Yes)は、焦点合わせ動作や測光動作等の撮影準備動作を行う(ステップS111)。この後、再度スイッチS1がONされているか判断(ステップS112)し、スイッチS1がONされていない場合(ステップS112;No)は、ステップS107へ戻る。スイッチS1がONされている場合(ステップS112;Yes)は、スイッチS2がON(レリーズ釦の2段の押し込み)されているか判断する(ステップS113)。スイッチS2がON(レリーズ釦の2段の押し込み)されていない場合(ステップS113;No)は、ステップS112に戻る。
スイッチS2がON(レリーズ釦の2段の押し込み)されている場合(ステップS113;Yes)は、撮影を行い(ステップS114)、撮影した画像を画像記録用メモリに記録する(ステップS115)。これにより、1枚の撮影が終了し、図6に示すステップS107に戻る。
以上が、本実施の形態に係る撮像装置の動作概略である。
ここで、本実施の形態の説明と請求項における記載との対応について説明する。請求項における第1のレンズ群は本実施の形態においては第4レンズ群4が対応し、請求項における第2のレンズ群は本実施の形態においては第5レンズ群5が対応している。また、請求項における第1の検知部は本実施の形態においてはフォトインタラプタ34が対応し、請求項における第2の検知部は本実施の形態においてはフォトインタラプタ35が対応している。
また、レンズ位置決め用データ取得動作を行うタイミングについては、上記の実施の形態では、撮像装置のメインスイッチがONされ、撮影モードである場合に行うもので説明した。しかし、上記に限るものでなく、電池が装填された場合に行うものであってもよい。また、レンズユニット内部或いは近傍に温度検知部材を備え、温度が所定の範囲を超えた場合に行うようなものであってもよく、この場合には、温度変化による主胴の収縮等による位置決め誤差も解消することができる。また、出荷前にレンズ位置決め用データ取得動作を行って、該データを撮像装置内のE2PROMやROMに書き込んでおき、撮像装置のメインスイッチがONされ、撮影モード時には該データを読み出して使用するように構成してもよい。
また、撮像装置に組み込まれる前のレンズユニットの状態において、駆動用の回路を接続して図8に示す動作を行わせ、レンズ位置決め用データの取得を行うよう構成してもよい。
以上のように構成することで、撮像光学系中の特定のレンズ群の間隔が像面湾曲、球面収差、バックフォーカス等に誤差感度が高い場合でも、該レンズ群の間隔を正確に決めることが可能となり、安定した性能を確保することができるようになる。
1 第1レンズ群
2 第2レンズ群
2k 第2レンズ群鏡枠
3 第3レンズ群
4 第4レンズ群
4k 第4レンズ群鏡枠
5 第5レンズ群
5k 第5レンズ群鏡枠
6 第6レンズ群
7 光学フィルタ
8 撮像素子
9 主胴
15、16 ガイド軸
20、21、22 ステッピングモータ
32、34、35 フォトインタラプタ
50 レンズユニット
100 カメラ(撮像装置)
OA、OB 光軸
2 第2レンズ群
2k 第2レンズ群鏡枠
3 第3レンズ群
4 第4レンズ群
4k 第4レンズ群鏡枠
5 第5レンズ群
5k 第5レンズ群鏡枠
6 第6レンズ群
7 光学フィルタ
8 撮像素子
9 主胴
15、16 ガイド軸
20、21、22 ステッピングモータ
32、34、35 フォトインタラプタ
50 レンズユニット
100 カメラ(撮像装置)
OA、OB 光軸
Claims (3)
- 少なくとも第1のレンズ群と、第2のレンズ群と、前記第1のレンズ群を駆動する第1の駆動部と、前記第2のレンズ群を駆動する第2の駆動部と、前記第1のレンズ群の移動に際しての基準位置を検知する第1の検知部と、前記第2のレンズ群の移動に際しての基準位置を検知する第2の検知部とを有し、前記第1のレンズ群と前記第2のレンズ群の位置決めを行う、レンズ群位置決め方法において、
前記第1のレンズ群と前記第2のレンズ群のいずれか一方のレンズ群を移動させることにより前記第1の検知部と前記第2の検知部の間の距離を求める工程と、
検出された前記第1の検知部と前記第2の検知部の間の距離と設計値との差分を求める工程と、
前記第1の検知部の検知結果に基づいて前記第1のレンズ群の位置決めを行う工程と、
前記差分と前記第2の検知部の検知結果に基づいて前記第2のレンズの位置決めを行う工程と、を有することを特徴とするレンズ群位置決め方法。 - 少なくとも第1のレンズ群と、第2のレンズ群と、前記第1のレンズ群を駆動する第1の駆動部と、前記第2のレンズ群を駆動する第2の駆動部と、前記第1のレンズ群の移動に際しての基準位置を検知する第1の検知部と、前記第2のレンズ群の移動に際しての基準位置を検知する第2の検知部とを有するレンズユニットを備えた撮像装置において、
所定のタイミングで、前記第1のレンズ群と前記第2のレンズ群のいずれか一方のレンズ群を、前記第1の検知部と前記第2の検知部の間を移動させることを特徴とする撮像装置。 - 前記第1のレンズ群と前記第2のレンズ群のいずれか一方のレンズ群を、前記第1の検知部と前記第2の検知部の間を移動させた後、前記第1のレンズ群を前記第1の検知部で検知された基準位置に基づいて移動させ、前記第2のレンズ群を前記第2の検知部で検知された基準位置に基づいて移動させることを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
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