JP5212803B2 - レンズ鏡胴及び撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明は、手振れ補正機構を有するレンズ鏡胴及び該レンズ鏡胴を備えた撮像装置に関するものである。
従来より、手ブレによる光軸のズレを補正して鮮明な画像を得るアクティブ手振れ補正技術が実用化されている。この手振れ補正技術には、撮像光学系の一部を移動させるタイプと、撮像光学系全体を移動させるタイプと、撮像素子を移動させるタイプの3種が知られているが、撮像光学系の一部を移動させるタイプと、撮像素子を移動させるタイプが一般的である。
これらのうち、撮像素子を移動させて手振れ補正を行うものとして、アクチュエータにコイルと磁石を対向させたものを用い、コイルに通電することにより発生する電磁力を用いて撮像素子を移動させるよう構成したものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−114486号公報
撮像素子を手振れ補正のために移動させるアクチュエータとして、上記特許文献1のような所謂ボイスコイルモータを用いたものは、無通電状態では撮像素子位置を固定することが困難である。このため、携帯時に衝撃等が加わると、撮像素子を保持しているステージが揺動し、場合によっては破損する問題がある。
この問題に対し、上記特許文献1においては、撮像素子を強制的に原点位置に保持するため、新たにステッピングモータを用いた原点位置強制保持機構を設けている。しかしながら、撮像素子を原点位置に保持するために、ステッピングモータ及び強制保持機構を設けることは、レンズ鏡胴の大型化とコストの増加を招く問題がある。
本発明は、上記問題に鑑み、無通電状態では撮像素子位置を固定することが困難な手振れ補正機構を備えたレンズ鏡胴であっても、新たなアクチュエータを要せずに、撮像素子を原点位置に保持することを可能とし、衝撃に強く、低コストで小型のレンズ鏡胴及び撮像装置を得ることを目的とするものである。
上記の目的は、下記に記載する発明により達成される。
(1)複数のレンズ群を有し、該レンズ群のうち所定のレンズ群を移動させて変倍を行う撮像光学系と、前記撮像光学系の像面側に配置された撮像素子と、該撮像素子を前記撮像光学系の光軸に直交する面内で移動させる撮像素子移動機構と、を有するレンズ鏡胴において、
光軸方向に延在するガイド部材により案内され、前記撮像素子移動機構を係止する係止位置と係止が解除された解除位置とに変位可能な係止部材と、
前記係止部材を前記係止位置と前記解除位置とで保持する保持部材と、を備え、
前記係止部材は、変倍及び焦点調節の少なくとも一方を行うレンズ群を保持する鏡枠の撮影時に移動する領域の両端部を越える移動の際に当接する2つの当接部が形成されており、
前記係止部材は、前記鏡枠の撮影時に移動する領域の一方の端部を越える移動により前記当接部の一方に前記鏡枠が当接して前記係止位置に移動させられて前記保持部材により保持され、前記鏡枠の撮影時に移動する領域の他方の端部を越える移動により前記当接部の他方に前記鏡枠が当接して前記解除位置に移動させられて前記保持部材により保持され、
前記係止部材が前記係止位置及び前記解除位置の何れにあっても、前記鏡枠は前記係止部材と当接することなく撮影時に移動する領域内を移動可能になっていることを特徴とするレンズ鏡胴。
)前記係止部材は、非撮影時には前記係止位置に位置することを特徴とする(1)に記載のレンズ鏡胴。
)前記撮像素子移動機構に用いるアクチュエータが、ボイスコイルモータであることを特徴とする(1)又は(2)に記載のレンズ鏡胴。
)(1)〜()のいずれかに記載のレンズ鏡胴を備えたことを特徴とする撮像装置。
本発明によれば、新たなアクチュエータを要せずに、撮像素子を原点位置に保持することが可能となり、低コストで小型のレンズ鏡胴及び撮像装置を得ることが可能となる。
以下、実施の形態により本発明を詳しく説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
図1は、本実施の形態に係る撮像装置100の主要構成ユニットの内部配置の一例を示す図である。同図は、撮像装置100を被写体側から見た斜視図である。
同図に示すように、撮像装置100は、変倍可能な屈曲撮像光学系を内包したレンズ鏡胴50が図示の如く配置され、開口部51が被写体光束を取り込むよう配置されている。この開口部51には、開口部51を露呈する開状態と開口部51を覆う閉状態とする不図示のレンズバリアが設けられている。
52はフラッシュ発光窓であり、53はフラッシュ発光窓の後方に配置された反射傘、キセノン管、その他メインコンデンサ、回路基板等で構成されるフラッシュユニットである。54は画像記録用のメモリカードである。55は電池であり、本撮像装置の各部へ電源を供給する。メモリカード54及び電池55は、図示しない蓋部から挿脱が可能となっている。
撮像装置100の上面には、レリーズ釦56が配置され、その1段目の押し込み(以下、スイッチS1のONという)により撮影準備動作、即ち焦点合わせ動作や測光動作が行われ、その2段目の押し込み(以下、スイッチS2のONという)により撮影露光動作が行われる。57はメインスイッチであり、撮像装置を動作状態と非動作状態に切り替えるスイッチである。メインスイッチ57により動作状態に切り替えられると、不図示のレンズバリアは、開状態にされると共に、各部の動作が開始される。また、メインスイッチ57により非動作状態に切り替えられると、不図示のレンズバリアは、閉状態にされると共に、各部の動作を終了させる。
撮像装置100の背面には、LCD或いは有機EL等で構成され、画像やその他文字情報等を表示する画像表示部58が配置されている。また、図示していないが、ズームアップ、ズームダウンを行うズーム釦、撮影した画像を再生する再生釦、画像表示部58上に各種のメニューを表示させるメニュー釦、表示から所望の機能を選択する選択釦等の操作部材が配置されている。
また、不図示であるが、これら主要構成ユニットの間には、各部を接続すると共に、各種電子部品が搭載された回路基板が配置され、各主要構成ユニットの駆動及び制御を行うようになっている。同様に、不図示であるが、外部入出力端子、ストラップ取り付け部、三脚座等を備えている。
なお、本実施の形態では、変倍可能な屈曲撮像光学系を用いて説明するが、光軸が屈曲していない撮像光学系であってもよい。
図2は、本実施の形態に係る撮像装置100の概要を示すブロック図である。
同図に示すように、レンズ鏡胴50内の撮像光学系40は、第1モータ20、第2モータ21、第3モータ22により所定のレンズ群を移動させるようになっており、変倍及び焦点調節がなされる。更に、レンズ鏡胴50内には、図1に示すヨー方向及びピッチ方向の像移動を打ち消す方向に、撮像素子6を移動させる2つのアクチュエータ61が設けられている。撮像素子6の移動は、第1の駆動アクチュエータ61Pと第2の駆動アクチュエータ61Yにより行われる。なお、アクチュエータ61を構成する独立した第1及び第2の駆動アクチュエータ61P、61Yは、駆動方向がピッチ方向とヨー方向に合致していなくともよく、2つのアクチュエータによる合成で、任意の方向に撮像素子を移動させることができればよい。
なお、本実施の形態においては、撮像素子6を移動させる第1の駆動アクチュエータ61Pと第2の駆動アクチュエータ61Yは、マグネットとコイルで構成され、コイルへの通電により発生する電磁力を用いる、所謂ボイスコイルモータが用いられている。
また、アクチュエータ61による撮像素子6の移動位置を検出するセンサ62が設けられており、ピッチ方向の位置はピッチ方向位置センサ62P、ヨー方向の位置はヨー方向位置センサ62Yにより行われる。
アクチュエータ61は、制御部30により制御されたドライバ63により駆動される。また、第1モータ20、第2モータ21、第3モータ22も制御部30により制御されたドライバDによりそれぞれ駆動される。
揺れを検知する揺れ検出センサ64は、レンズ鏡胴50の揺れを検出する。具体的には、揺れ検出センサ64Pは、ピッチ方向の角速度(詳細には、慣性角速度(対地角速度))を検出し、揺れ検出センサ64Yは、ヨー方向の角速度を検出する。
揺れ検出センサ64P、64Yからの信号は、揺れ検出回路65で増幅され且つフィルタリング処理が施され、「揺れ」を示す信号として検出され、例えばマイクロコンピュータで構成される制御部30に入力されるようになっている。
制御部30では、不図示のRAMをワークエリアとして、ROM81に記憶された所定のソフトウェアプログラムが実行されて、各部の機能が実行される。例えば、制御出力部35は、揺れ検出回路65からの信号に基づいてピッチ方向及びヨー方向における現在角度を求め、この現在角度と目標角度との差を少なくするような出力値を求める。即ち、揺れ検出回路65により検出された揺れを抑制するように撮像素子6を面内変位駆動するための制御指令値を生成する。制御出力部35は、生成した制御指令値をドライバ63に出力する。
ドライバ63は、制御指令値に基づいて第1の駆動アクチュエータ61P及び第2の駆動アクチュエータ61Yを駆動する。これにより、撮像素子6は面内変位し、手振れが補正される。ピッチ方向位置センサ62Pとヨー方向位置センサ62Yは、アクチュエータ61により面内変位駆動される撮像素子6の位置を検出し、撮像素子6の変位駆動をフィードバック制御するためのセンサである。
EEPROM82には、撮像光学系40の変倍時のズームポジション、フォーカスレンズの無限遠合焦位置等の個体データに加え、手振れ補正の制御に関わる調整データが記憶される記憶手段である。
また、撮像装置100には、撮像素子6により得られた画像を扱う処理部として信号処理部71、A/D変換部72、画像処理部73、及び画像メモリ74が設けられている。撮像素子6により取得されたアナログ信号の画像は信号処理部71を介してA/D変換部72でA/D変換され画像処理部73により所定の画像処理がなされた後、画像メモリ74に一時的に格納される。画像メモリ74に格納された画像は、記録用画像としてメモリカード54に記録されたり、所望の処理を行ってライブビュー表示用画像として画像表示部58に表示される。
制御部30には、十字キーボタン、ズーム操作ボタン、モード選択ダイアル、モード設定ボタン群等の操作スイッチ群150が接続され、使用者の操作により撮像装置100が該操作に基づき動作するようになっている。
以下に、本実施の形態に係るレンズ鏡胴50について説明する。
図3は、本実施の形態に係るレンズ鏡胴50のユニット状態の概略の斜視図である。
同図に示すように、レンズ鏡胴50の外表面は、略直方体形状であり、主胴9内には、不図示の複数のレンズ群が配置され、複数のレンズ群のうち移動可能となされた3つのレンズ群をそれぞれ独立して移動させる第1モータ20、第2モータ21、第3モータ22を備えている。8は撮像素子移動機構部である。11は最も物体側に配置されたレンズであり光軸OAを被写体に向けて配置されている。
第1モータ20、第2モータ21、第3モータ22は、ステッピングモータであり、不図示のプリント基板に接続され、個々に制御及び駆動されるようになっている。
図4は、本実施の形態に係るレンズ鏡胴50に内包された変倍可能な折り曲げ撮像光学系の一例を示す断面図である。同図(a)は、折り曲げ前及び折り曲げ後の2つの光軸を含む面で切断した断面図である。同図(b)は、ズーミング時の各レンズ群の移動線図である。
同図(a)に示すように、OAは折り曲げ前の光軸であり、OBは折り曲げ後の光軸である。1は第1レンズ群であり、第1レンズ群1は、光軸をOAとし被写体に向けて配置されたレンズ11と光軸OAを略直角方向に折り曲げる反射部材であるプリズム12と、プリズム12により折り曲げられた光軸OBを光軸として配置されたレンズ13により構成されている。この第1レンズ群1は、主胴9に固定されたレンズ群である。
2は第2レンズ群であり、第2レンズ群鏡枠2kに組み込まれている。第2レンズ群は、変倍(以下、ズーミングとも言う)時に第2レンズ群鏡枠2kと共に、一体的に移動するレンズ群である。
3は第3レンズ群であり、主胴9に固定されている。この第3レンズ群3は、移動しないレンズ群である。
4は第4レンズ群であり、第4レンズ群鏡枠4kに組み込まれている。第4レンズ群は、変倍時に第4レンズ群鏡枠4kと共に、一体的に移動するレンズ群である。
5は第5レンズ群であり、第5レンズ群鏡枠5kに組み込まれている。第5レンズ群は、変倍時に第5レンズ群鏡枠5kと共に、一体的に移動するレンズ群である。Sは絞りシャッタユニットであり、主胴9に固定されている。
同図(b)に示すように、第1、第3レンズ群は固定レンズ群であり、第2、第4、第5レンズ群はワイド(W)〜テレ(T)の間を図示の如く移動してズーミングが行われる。なお、第5レンズ群はズーミングで移動した位置から更に移動してフォーカシングも行うようになっており、実線が無限遠に合焦する位置をつなぐ線であり、一点鎖線が再至近距離に合焦する位置をつなぐ線を示している。すなわち、第5レンズ群5は、ワイド(W)のときの無限遠に合焦する位置からテレ(T)のときの最至近距離に合焦する位置まで(図示Mの範囲)の、撮影時に移動する領域を有している。さらに第5レンズ群5は、この撮影時に移動する領域Mの両端にα及びβの移動可能な範囲を有している。
図5は、本実施の形態に係るレンズ鏡胴50の主胴9内部の概略構造を示す平面図である。同図は、図3に示すレンズ鏡胴50から蓋部材10を外し、説明を簡略にするため本実施の形態に係るレンズ駆動装置をレンズ鏡胴の外側に配置して模式的に示したものである。
同図に示すようにレンズ鏡胴50の内部には、第2レンズ群鏡枠2kに一体的に形成されたスリーブ2s、第4レンズ群鏡枠4kに一体的に形成されたスリーブ4s及び第5レンズ群鏡枠5kに一体的に形成された回転係止部5mを貫通して、ガイド軸15が設けられている。更に、第2レンズ群鏡枠2kに一体的に形成された回転係止部2m、第4レンズ群鏡枠4kに一体的に形成された回転係止部4m、第5レンズ群鏡枠5kに一体的に形成されたスリーブ5sに、ガイド軸16が貫通して設けられている。これにより、第2レンズ群鏡枠2k、第4レンズ群鏡枠4k、第5レンズ群鏡枠5kは、ガイド軸15、16に沿って光軸OB方向に摺動可能とされている。
スリーブ2s、スリーブ4s、スリーブ5sには、リードスクリューと螺合し、リードスクリューの回転によりガイド軸15、16に沿って、光軸OB方向に移動させられる雌ネジ部材23、24、25が、それぞれ係合している。
雌ネジ部材23は、リードスクリュー20rと螺合し、係合する第2レンズ群鏡枠2kを光軸OB方向に移動させる。同様に、雌ネジ部材24は、リードスクリュー21rと螺合し、係合する第4レンズ群鏡枠4kを光軸OB方向に移動させる。雌ネジ部材25は、第3モータ22により回転させられるリードスクリュー22rに螺合し、リードスクリュー22rの回転により移動させられ、係合する第5レンズ群鏡枠5kを、光軸OB方向に移動させる。
これにより、第2レンズ群、第4レンズ群、第5レンズ群を、図4(b)に示すワイド(W)〜テレ(T)の移動線図に沿った各レンズ群の移動を行うことができる。
第2、第4、第5レンズ群鏡枠は、それぞれ不図示のフォトインタラプタにより、各レンズ群鏡枠に形成された遮蔽部の有無の切り替わり位置を検出することにより位置決めのための初期位置が検出される。この初期位置を基準にして第1モータ20、第2モータ21、第3モータ22の回転方向及び回転量をそれぞれ独立に制御し、各レンズ群の位置制御が行われるようになっている。
ガイド軸16には、撮像素子移動機構部8の移動機構を移動不能に係止する係止位置と、係止が解除され、移動機構が移動可能な解除位置とに摺動移動可能な係止部材26が組み込まれている。係止部材26は、第5レンズ群鏡枠5kのスリーブ部5sを挟んだ、コの字状の相対する2つの辺26a、26bに形成された穴でガイド軸16と嵌合している。27、28は係止部材26を所定の位置で停止させるクリックバネである。係止部材26には、撮像素子移動機構部8に向けて針状部26nが形成されている。
コの字状の相対する2つの辺26a、26bで形成される間隙は、第5レンズ群鏡枠5kのスリーブ部5sの図4(b)のMで示す領域での移動では2つの辺26a、26bに当接することがないように形成されている。さらに、第5レンズ群鏡枠5kのスリーブ部5sが撮影時に移動する領域をこえて移動(図4(b)に示すα、βの領域)させられた際には、2つの辺26a、26bに当接するように設定されている。
すなわち、第5レンズ群鏡枠5kの撮影時に移動する領域では、係止部材26の2つの辺26a、26bに当接することはなく、撮影時に移動する領域をこえて移動させた場合には当接し、第5レンズ群鏡枠5kの移動と共に係止部材26が移動させられるようになっている。
図6は、撮像素子移動機構部8の移動機構を示す分解斜視図である。
同図において、撮像素子6は第1移動部材41に固定保持されている。第1移動部材41は、第2移動部材42に図示矢印V方向に移動可能となされつつ保持されている。第2移動部材42は、ベース部材43に図示矢印H方向に移動可能となされつつ保持されている。ベース部材43は主胴9に組み付けられる。
ベース部材43内には、マグネット46及び47が配置されている。第1移動部材41のマグネット46に対応する位置にはコイル44が設けられ、第2移動部材42のマグネット47に対応する位置にはコイル45が設けられている。
これにより、コイル44とコイル45への通電を制御することにより、発生する電磁力を用いて、第1移動部材41及び第2移動部材42を移動させることができ、撮像素子6を光軸OBに直交する面内で移動させることができるようになっている。
さらに、第1移動部材41には貫通穴41h、第2移動部材42には貫通穴42hが形成されている。貫通穴41h、貫通穴42hは、第1移動部材41、第2移動部材42が原点位置にある場合に、図5に示す、係止部材26の針状部26nの延長線上となるよう形成されている。係止部材26の針状部26nは、係止部材26が撮像素子6方向に移動させられた際に、貫通穴41h、貫通穴42hに挿入される長さに形成されている。
このため、係止部材26の針状部26nが貫通穴41h、貫通穴42hを貫通した状態では、第1移動部材41及び第2移動部材42は係止され移動不能状態となる。
以上のようなレンズ鏡胴50の第5レンズ群鏡枠5kと係止部材26の撮影時の動作について、以下に説明する。
図7及び図8は、本実施の形態に係るレンズ鏡胴50を備えた撮像装置における第5レンズ群鏡枠5kと係止部材26の概略動作を示すフローチャートである。なお、本実施の形態に係るレンズ鏡胴50は撮影モード時の動作に関わるものであるため、撮影モード時のみについて説明する。
図9は、図7及び図8に示すフローチャートの所定のステップにおける第5レンズ群鏡枠5kと係止部材26の位置関係を示す模式図である。図9(a)はメインスイッチがOFFされているときの状態を示し、図9(b)は以下のフローにおけるステップS103での状態を示し、図9(c)は以下のフローにおけるステップS103を経てステップS104の動作をおこなったときの状態を示し、図9(d)は以下のフローにおけるステップS103をジャンプしてステップS104の動作をおこなったときの状態を示している。
本例で示す撮像装置のレンズ鏡胴は、メインスイッチがOFFされている状態では、図9(a)に示すように、第5レンズ群鏡枠5k(図9においてはスリーブ部5sで示す)が図4(b)のβで示す領域まで移動し、それに伴い係止部材26の針状部26nが貫通穴41h、貫通穴42hに挿入され、第1移動部材41及び第2移動部材42が移動不能に係止されている。このとき、係止部材26は、クリックバネ28とコの字状の辺26bが係合し、保持されている。
図7に示すフローチャートにおいて、まずメインスイッチがONされているか判断する(ステップS101)。メインスイッチがONされている場合(ステップS101;Yes)には、手ぶれ補正モードであるか否か判断する(ステップS102)。手ぶれ補正モードか否かは、撮影前にメニュー釦、選択釦等の操作により予め設定されているものである。
手ぶれ補正モードに設定されている場合(ステップS102;Yes)は、第5レンズ群鏡枠5kを、第4レンズ群方向に移動させて、係止部材26を第4レンズ群方向に移動させ第1移動部材41、第2移動部材42の係止を解除する(ステップS103)。より具体的には、第5レンズ群鏡枠5は、図4(b)に示す撮影に使用する領域Mを越え、αで示す領域まで移動させられる。このとき、第5レンズ群鏡枠5kは、係止部材26のコの字状の辺26aに当接し、その後、係止部材26と共に第4レンズ群方向に移動する。これにより、図9(b)に示すように、係止部材26の針状部26nは貫通穴41h、貫通穴42hから離脱し、第1移動部材41及び第2移動部材42は、移動可能状態となされる。このとき、係止部材26は、クリックバネ27とコの字状の辺26aが係合し、保持される。
この後、第5レンズ群鏡枠5kを撮影に使用する領域の所定の位置に移動、停止させる(ステップS104)。この所定の位置は、例えば、無限遠に合焦する位置もしくは過焦点位置が好ましいが、これに限るものでない。このステップS103を経てステップS104となったときの状態を図9(c)に示す。すなわち、手ぶれ補正モードにおいては、第1移動部材41及び第2移動部材42は、移動可能状態となされ、第5レンズ群鏡枠5kは撮影に使用する領域の所定の位置に停止した状態となる。
一方、手ぶれ補正モードに設定されていない場合(ステップS102;No)は、ステップS103をジャンプしてステップS104に移行する。このステップS103をジャンプしてステップS104となったときの状態を図9(d)に示す。すなわち、手ぶれ補正モードでない場合は、第1移動部材41及び第2移動部材42は係止されて移動不能状態となされ、第5レンズ群鏡枠5kは撮影に使用する領域の所定の位置(例えば、図9(c)と同じ位置)に停止した状態となる。
次いで、レリーズ釦の1段目の押し込みの待機、すなわちスイッチS1がONされるのを待機する(ステップS105)。スイッチS1がONされる(ステップS105;Yes)と、撮影準備動作を行う(ステップS106)。撮影準備動作とは、例えば、焦点合わせ動作や測光動作である。
撮影準備動作が終了すると、再度スイッチS1がONされているか確認する(ステップS107)。ステップS107で、スイッチS1がONされていない場合(ステップS107;No)にはステップS105に戻る。
スイッチS1がONされている場合(ステップS107;Yes)は、レリーズ釦の2段目の押し込みの待機、すなわちスイッチS2がONされるのを待機する(ステップS108)。
スイッチS2がONされる(ステップS108;Yes)と、手ぶれ補正モードか否か、再度確認する(ステップS109)。手ぶれ補正モードである場合(ステップS109;Yes)は、手ぶれ補正を行いつつ撮影し、記録媒体に記録する(ステップS110)。すなわち、手ぶれ補正モードである場合には、ステップS103において、図9(c)に示すように係止部材26の係止が解除されており、ボイスコイルモータを駆動し、第1の移動部材41と第2の移動部材42を移動させ、手ぶれ補正を行いつつ撮影及び記録を行う。
手ぶれ補正モードでない場合(ステップS109;No)は、手ぶれ補正は行わずに撮影し、記録媒体に記録する(ステップS111)。すなわち、手ぶれ補正モードでない場合には、ステップS103をジャンプしているため、図9(d)に示すように係止部材26が第1の移動部材41と第2の移動部材42を移動不能に係止しており、手ぶれ補正は行わずに撮影及び記録が行われる。
撮影及び記録が終了すると、ステップS101に戻る。
ステップS101において、メインスイッチがONされていない場合、すなわちOFFされている場合(ステップS101;No)は、終了動作(ステップS201)に移行する。
図8に示すように、ステップS201の終了動作では、第5レンズ群鏡枠5kを撮像素子方向に移動させて、係止部材26を撮像素子方向に移動させ、第1の移動部材41及び第2の移動部材42を移動不能に係止し、この後、終了する。すなわち、第5レンズ群鏡枠5k、係止部材26、第1の移動部材41及び第2の移動部材42を、図9(a)に示す状態にして、終了する。これにより、非撮影時には係止部材26は係止位置に位置することになる。
以上のように構成することで、無通電状態では撮像素子位置を固定することが困難な手振れ補正機構を備えたレンズ鏡胴であっても、新たなアクチュエータを要せずに、撮像素子を原点位置に保持することができ、衝撃に強く、低コストで小型のレンズ鏡胴及び撮像装置を得ることが可能となる。
なお、上記の実施の形態においては、5群で構成された変倍撮像光学系を例にとり、第5レンズ群鏡枠により係止部材を移動させる構成で説明したが、これに限るものでなく、複数のレンズ群を有する撮像光学系に適用可能であるのはいうまでもない。
本実施の形態に係る撮像装置の主要構成ユニットの内部配置の一例を示す図である。 本実施の形態に係る撮像装置の概要を示すブロック図である。 本実施の形態に係るレンズ鏡胴のユニット状態の概略の斜視図である。 本実施の形態に係るレンズ鏡胴に内包された変倍可能な折り曲げ撮像光学系の一例を示す断面図である。 本実施の形態に係るレンズ鏡胴の主胴内部の概略構造を示す平面図である。 撮像素子移動機構部8の移動機構を示す分解斜視図である。 本実施の形態に係るレンズ鏡胴を備えた撮像装置における第5レンズ群鏡枠と係止部材の概略動作を示すフローチャートである。 本実施の形態に係るレンズ鏡胴を備えた撮像装置における第5レンズ群鏡枠と係止部材の概略動作を示すフローチャートである。 図7及び図8に示すフローチャートの所定のステップにおける第5レンズ群鏡枠と係止部材の位置関係を示す模式図である。
符号の説明
1 第1レンズ群
2 第2レンズ群
2k 第2レンズ群鏡枠
3 第3レンズ群
4 第4レンズ群
4k 第4レンズ群鏡枠
5 第5レンズ群
5k 第5レンズ群鏡枠
6 撮像素子
8 撮像素子移動機構部
26 係止部材
26n 針状部(係止部材)
41 第1の移動部材
41h 貫通穴(第1の移動部材)
42 第2の移動部材
42h 貫通穴(第2の移動部材)
50 レンズ鏡胴
100 撮像装置
OA、OB 光軸

Claims (4)

  1. 複数のレンズ群を有し、該レンズ群のうち所定のレンズ群を移動させて変倍を行う撮像光学系と、前記撮像光学系の像面側に配置された撮像素子と、該撮像素子を前記撮像光学系の光軸に直交する面内で移動させる撮像素子移動機構と、を有するレンズ鏡胴において、
    光軸方向に延在するガイド部材により案内され、前記撮像素子移動機構を係止する係止位置と係止が解除された解除位置とに変位可能な係止部材と、
    前記係止部材を前記係止位置と前記解除位置とで保持する保持部材と、を備え、
    前記係止部材は、変倍及び焦点調節の少なくとも一方を行うレンズ群を保持する鏡枠の撮影時に移動する領域の両端部を越える移動の際に当接する2つの当接部が形成されており、
    前記係止部材は、前記鏡枠の撮影時に移動する領域の一方の端部を越える移動により前記当接部の一方に前記鏡枠が当接して前記係止位置に移動させられて前記保持部材により保持され、前記鏡枠の撮影時に移動する領域の他方の端部を越える移動により前記当接部の他方に前記鏡枠が当接して前記解除位置に移動させられて前記保持部材により保持され、
    前記係止部材が前記係止位置及び前記解除位置の何れにあっても、前記鏡枠は前記係止部材と当接することなく撮影時に移動する領域内を移動可能になっていることを特徴とするレンズ鏡胴。
  2. 前記係止部材は、非撮影時には前記係止位置に位置することを特徴とする請求項1に記載のレンズ鏡胴。
  3. 前記撮像素子移動機構に用いるアクチュエータが、ボイスコイルモータであることを特徴とする請求項1又は2に記載のレンズ鏡胴。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載のレンズ鏡胴を備えたことを特徴とする撮像装置。
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