JP2007065041A - 撮像装置 - Google Patents

撮像装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2007065041A
JP2007065041A JP2005247646A JP2005247646A JP2007065041A JP 2007065041 A JP2007065041 A JP 2007065041A JP 2005247646 A JP2005247646 A JP 2005247646A JP 2005247646 A JP2005247646 A JP 2005247646A JP 2007065041 A JP2007065041 A JP 2007065041A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
unit
optical system
optical
shake correction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005247646A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshihiko Hirota
敏彦 廣田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Photo Imaging Inc
Original Assignee
Konica Minolta Photo Imaging Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Photo Imaging Inc filed Critical Konica Minolta Photo Imaging Inc
Priority to JP2005247646A priority Critical patent/JP2007065041A/ja
Priority to US11/511,847 priority patent/US20070047936A1/en
Publication of JP2007065041A publication Critical patent/JP2007065041A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N23/00Cameras or camera modules comprising electronic image sensors; Control thereof
    • H04N23/60Control of cameras or camera modules
    • H04N23/68Control of cameras or camera modules for stable pick-up of the scene, e.g. compensating for camera body vibrations
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N23/00Cameras or camera modules comprising electronic image sensors; Control thereof
    • H04N23/60Control of cameras or camera modules
    • H04N23/68Control of cameras or camera modules for stable pick-up of the scene, e.g. compensating for camera body vibrations
    • H04N23/681Motion detection
    • H04N23/6812Motion detection based on additional sensors, e.g. acceleration sensors
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N23/00Cameras or camera modules comprising electronic image sensors; Control thereof
    • H04N23/60Control of cameras or camera modules
    • H04N23/68Control of cameras or camera modules for stable pick-up of the scene, e.g. compensating for camera body vibrations
    • H04N23/682Vibration or motion blur correction
    • H04N23/685Vibration or motion blur correction performed by mechanical compensation
    • H04N23/687Vibration or motion blur correction performed by mechanical compensation by shifting the lens or sensor position

Abstract

【課題】 撮影光学系から導かれた光束を撮像素子側と他の機構とに分岐する構造を有し、且つ撮像素子の駆動により手振れ補正動作を行う手振れ補正機構を搭載したカメラにおいて、その手振れ補正機構を利用して、前記他の機構においても手振れ補正効果をもたらすことができるようにする技術を提供する。
【解決手段】 放熱板48の上端部には連結部材70を設けた。連結部材70は、放熱板48の上端部から上方に延設されたアーム部71と、該アーム部71の上端部において円環形状に形成されてなるリング部72とを有してなり、このリング部72の開口に、ファインダ用振れ補正光学系が嵌め込まれ、ファインダ用振れ補正光学系を、撮像素子と連動してファインダ部における光軸に略直交する平面上を移動可能とした。
【選択図】 図4

Description

本発明は、例えばデジタルカメラ等に搭載されている撮影光学系に手振れなどに対する振れ補正機構が搭載された撮像装置に関する。
従来、手持ちでの望遠撮影、暗部での(長時間露光が必要な)撮影時において、手振れ等の「振れ」が発生する虞のある場合に対して確実な撮影を可能とするため、撮像装置にユーザの手振れ等による振れが与えられて光軸にずれが生じた場合に、振れ補正用光学系や撮像素子をその振れに応じて駆動することで光軸のずれを補正する所謂手振れ補正機能が搭載された撮像装置が広く知られており、下記特許文献1〜3には、この種の撮像装置に関する技術が提案されている。
下記特許文献1では、撮影光学系とは別にファインダ光学系を備えたnon−TTLファインダカメラにおいて、撮影光学系内に備えられた手振れ補正用光学系と、前記ファインダ光学系内に備えられた手振れ補正用光学系とを、手振れ検出センサで検出された手振れ量に応じて駆動する技術が開示されている。また、この特許文献1では、それらの手振れ補正用光学系を共通の駆動系で駆動する技術も開示されている。
下記特許文献2には、手振れによるカメラ本体の振れの発生を撮影者に対して視覚的に認識させることを目的として、ファインダ光学系の一部を偏心駆動して手振れを強調する技術が提案されている。
下記特許文献3は、撮影光学系と撮像素子との間に配設された可動ミラーを、光学ファインダに入射光束を導く姿勢と撮像素子側に前記入射光束を導く姿勢との間で駆動する機構と、撮像素子を駆動することで手振れ補正動作を行う機構とを搭載するカメラにおいて、手振れ補正モードが設定されると、前記可動ミラーを撮影光学系と撮像素子との間の光路から退避させて、撮像素子から得られる画像をモニタ上に表示させる技術が記載されている。
特開平9−329820号公報 特開平9−211520号公報 特開2005−86669号公報
ところで、一眼レフレックスカメラにおいて撮像素子の駆動により手振れ補正動作を行う機構を搭載したものを想定したとき、次のような問題があった。
すなわち、撮影光学系内に手振れ補正用光学系を備えるカメラにおいては、手振れ補正がなされた被写体光像が撮像素子及び光学ファインダに導かれるため、光学ファインダで被写体光像を視認したとき、手振れによる像振れが抑制又は解消された被写体光像を視認することができる。
しかしながら、一般的に、一眼レフレックスカメラは、撮影光学系から導かれた光束を複数の光束に分岐し、そのうちの1つの光束を撮像素子に導く構成であるから、このようなカメラに撮像素子の駆動で手振れ補正動作を行う機構を搭載したとき、撮像素子の受光面上において手振れ補正動作が行われることから、他の光束に係る光像については像振れが生じたままである。
例えば、分岐後の1光束を光学ファインダに導くように構成されたカメラの場合、光学ファインダに導かれる被写体像には前記手振れ補正機能が反映されないこととなる。したがって、撮像素子で受光される被写体像は、像振れが抑制又は解消されたものとなるのに対し、光学ファインダで視認される被写体像は、依然として手振れが生じた画像のままとなる。
この問題に対し、光学ファインダを構成する光学系内に手振れ補正用光学系を備えるとともに、該手振れ補正用光学系を駆動する駆動系を、前記撮像素子を駆動する駆動系とは別に設け、その駆動系により、光学ファインダで視認される被写体像の像振れを抑制するべく該手振れ補正用光学系を駆動するように構成することが考えられるが、これは撮像装置のコストアップや大型化を招来することとなる。
なお、前記各特許文献1〜3は、TTLファインダカメラにおいて、撮像素子の駆動により手振れ補正動作を行う機構を搭載した場合の前記問題を解決するものではない。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、撮影光学系から導かれた光束を撮像素子側と他の機構とに分岐する構造を有し、且つ撮像素子の駆動により手振れ補正動作を行う手振れ補正機構を搭載したカメラにおいて、その手振れ補正機構を利用して、前記他の機構においても手振れ補正効果をもたらすことができるようにする技術を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、撮影光学系から導かれた光束を複数の光路に分岐する光路分岐部と、前記複数の光路のうち第1の光路を通る光の光電変換を行う撮像素子と、前記撮像素子を前記撮影光学系の光軸に略直交する平面上で駆動する駆動部と、当該撮像装置に与えられた振れを検出する振れ検出部と、前記振れ検出部の出力に基づいて、前記撮像素子の受光面で受光する被写体の光像の像振れを補正するべく前記駆動部に前記撮像素子の駆動を行わせる駆動制御部と、前記複数の光路のうち前記第1の光路と異なる第2の光路上に配設された手振れ補正用光学系と、前記駆動部による前記撮像素子の駆動に連動した前記手振れ補正用光学系の駆動を可能とする機械的な連結機構とを備えることを特徴とする撮像装置である。
この発明によれば、駆動部による前記撮像素子の駆動に連動した手振れ補正用光学系の駆動を可能とする機械的な連結機構を備えたので、手振れ補正用光学系を撮像素子と連動させることができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の撮像装置において、前記連結機構は、前記撮像素子を一体的に固定支持する支持部材と、前記手振れ補正用光学系と前記支持部材とに固着された連結部材とを備えて構成されていることを特徴とするものである。
この発明によれば、連結機構を、撮像素子を一体的に固定支持する支持部材と、手振れ補正用光学系と前記支持部材とに固着された連結部材とを備えて構成したので、撮像素子を一体的に固定支持する支持部材と手振れ補正用光学系とが比較的近い位置に配設されている場合に、簡単な構造で撮像素子と手振れ補正光学系とを機械的に連結する構成を実現することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の撮像装置において、前記撮影光学系により導かれる被写体の光像を光学的に表示する光学ファインダを備え、前記第2の光路は、前記光路分岐部から前記光学ファインダに至る被写体の光像の光路であり、前記手振れ補正用光学系は、前記光学ファインダで表示する被写体の光像の像振れを補正するための光学系であることを特徴とするものである。
この発明によれば、第2の光路は、前記撮影光学系から前記光学ファインダに至る被写体の光像の光路であり、前記手振れ補正用光学系は、前記光学ファインダで表示する被写体の光像の像振れを補正するための光学系であるので、光学ファインダに表示される被写体光像の像振れに対して振れ補正を行うことができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載の撮像装置において、当該撮像装置を、前記撮像素子の受光面で受光する被写体の光像の像振れを補正する第1のモード及び前記光学ファインダで表示する被写体の光像の像振れを補正する第2のモードに択一的に設定するモード設定部を備え、前記駆動制御部は、前記モード設定部により設定されるモードに応じて、前記駆動部の駆動態様を変えることを特徴とするものである。
この発明によれば、前記撮像素子の受光面で受光する被写体の光像の像振れを補正する第1のモード及び前記光学ファインダで表示する被写体の光像の像振れを補正する第2のモードのうち設定されるモードに応じて、前記駆動手段の駆動態様を変えるので、各モードに応じた適切な振れ補正動作を行うことができる。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の撮像装置において、前記手振れ補正用光学系は、正のパワーを有する光学系を含み、前記駆動制御部は、前記モード設定部により前記第2のモードが設定されているとき、前記振れ検出部の同一極性の出力に対して、前記第1のモードの設定時における前記撮像素子の駆動方向と反対方向に前記手振れ補正用光学系を駆動することを特徴とするものである。
この発明によれば、前記手振れ補正用光学系に正のパワーを有する光学系が含まれている場合、前記撮像素子に導かれる被写体光像の像振れ方向と、前記光学ファインダに導かれる被写体光像の像振れ方向とは逆方向となることから、この場合には、第2のモードの設定時において、振れ検出部の同一極性の出力に対し、前記第1のモードの設定時における前記撮像素子の駆動方向と反対方向に前記手振れ補正用光学系を駆動することにより、前記手振れ補正用光学系に正のパワーを有する光学系が含まれている場合において、第2のモードの設定時における振れ補正を適切なものとすることができる。
請求項6に記載の発明は、請求項4または5に記載の撮像装置において、前記モード設定部は、当該撮像装置に対する所定の入力または当該撮像装置の動作状態をトリガとして、前記第1のモード及び第2のモードの切替設定を行うことを特徴とするものである。
この発明によれば、第1のモード及び第2のモードの切替設定をユーザの意思で行わせたり自動的に行ったりすることができる。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の撮像装置において、所定の記録部に記録するための画像の生成指示を入力するための入力操作部を備え、前記モード設定部は、前記入力操作部により前記生成指示が入力されると、前記第1のモードに設定することを特徴とするものである。
この発明によれば、所定の記録部に記録するための画像の生成指示が入力されると、第1のモードに設定するようにしたので、撮像素子に導かれる被写体光像、延いては記録部に記録する画像の像振れを解消又は抑制することができる。
請求項8に記載の発明は、請求項6または7に記載の撮像装置において、前記光学ファインダに対する接眼状態の有無を検知する接眼状態検出部を備え、前記モード設定部は、前記接眼状態検出部により前記接眼状態が検知されると、前記第2のモードに設定することを特徴とするものである。
この発明によれば、接眼状態が検知されると第2のモードに設定するように構成したので、ユーザが光学ファインダに接眼すると、該光学ファインダに表示する被写体光像の像振れが補正される。その結果、ユーザは像振れの無い又は抑制された被写体光像を視認することができる。
本発明によれば、手振れ補正用光学系を撮像素子と連動させることができるため、一の駆動部で撮像素子と手振れ補正用光学系とを駆動することができる。その結果、撮像素子を駆動する駆動部を利用してコストアップや大型化を抑制しつつ、前記手振れ補正用光学系を備えた他の機構においても手振れ補正効果をもたらすことができる。
以下、本発明に係る撮像装置の一例であるデジタルカメラの実施形態について説明する。図1は、本実施形態のデジタルカメラ1の外観構造を説明する図であり、図1(a)は、デジタルカメラ1の正面外観図、図1(b)は、デジタルカメラ1の背面外観図をそれぞれ示している。
図1(a)に示すように、デジタルカメラ1は、カメラ本体1Aと、該カメラ本体1Aの正面略中央に着脱可能(交換可能)に装着される交換レンズ2(撮影レンズ)とを備えた一眼レフレックス型デジタルスチルカメラである。
カメラ本体1Aは、正面略中央に交換レンズ2が装着されるマウント部3と、正面左端部において突設され、ユーザが片手又は両手により確実に把持(保持)可能とするためのグリップ部4と、正面右上部に制御値を設定するための制御値設定ダイヤル5と、正面左上部に撮影モードを切り換えるためのモード設定ダイヤル6と、グリップ部4の上面に撮影動作(露光)の開始及び/又は終了を指示するためのシャッターボタン7とを備えている。
交換レンズ2は、被写体からの光(光像)を取り込むレンズ窓として機能するとともに、当該光をカメラ本体1Aの内部に配置されている後述の撮像素子20(図2参照)やファインダ部23(図2参照)へ導くための撮影レンズ系を構成するものである。交換レンズ2は、マニュアル操作或いは自動的に各レンズ位置を移動させて焦点調整を行うことが可能に構成されている。
マウント部3の近傍には、交換レンズ2を着脱するための着脱ボタン90と、装着された交換レンズ2との電気的接続を行うための複数個の電気的接点(図示省略)と、機械的接続を行うための複数個のカプラ(図示省略)とが設けられている。この電気的接点は、交換レンズ2に内蔵されたレンズROM(Read Only Memory)から当該レンズに関する固有の情報(開放F値や焦点距離等の情報)をカメラ本体1A内の後述する全体制御部91(図5参照)に送出したり、交換レンズ2内のズームレンズ群74(図5参照)の位置やフォーカスレンズ群75(図5参照)の位置の情報を前記全体制御部91に送出したりするためのものである。カプラは、カメラ本体1A内に設けられたフォーカスレンズ駆動用モータ及びズームレンズ駆動用モータの各駆動力を交換レンズ2内の各レンズに伝達するためのものである。
グリップ部4は、ユーザが当該デジタルカメラ1を把持(保持)したことを検出するグリップセンサ4aを有する。グリップセンサ4aは、複数の電極を有し、いずれかの電極にユーザが触れると、その触れた電極を含んで構成される図略の電気回路内を微弱電流が流れるようになっており、これにより、ユーザが当該デジタルカメラ1を把持(保持)したことを検出する。
制御値設定ダイヤル5は、撮影に際しての各種制御値を設定するためのものである。モード設定ダイヤル6は、自動露出(AE)制御モードや自動焦点(AF;オートフォーカス)制御モード、或いは静止画を撮影する静止画撮影モードや動画を撮影する動画撮影モード(連続撮影モード)、フラッシュモード等の各種撮影モードを設定するためのものである。
シャッターボタン7は、途中まで押し込んだ「半押し状態」の操作と、さらに押し込んだ「全押し状態」の操作との2段階で押下可能とされた押下スイッチである。静止画撮影モードにおいてシャッターボタン7が半押しされると、被写体の静止画を撮影するための準備動作(露出制御値の設定や焦点調節等の準備動作)が実行され、シャッターボタン7が全押しされると、撮影動作(後述する撮像素子20を露光し、その露光によって得られた画像信号に所定の画像処理を施して後述の外部記憶部88(図5参照)に記録する一連の動作)が実行される。また、動画撮影モードにおいてシャッターボタン7が全押しされると、撮影動作(上記と同様の撮像素子の露光、露光で得られた画像信号への画像処理、及びこの画像処理された画像データの外部記憶部88への記録という一連の動作)が開始され、再度シャッターボタン7が全押しされると撮影動作が終了される。シャッターボタン7の半押しは図略のスイッチS1:ONにより検出され、シャッターボタン7の全押しは図略のスイッチS2:ONにより検出される。
補助光発光部8は、カメラ本体1Aの前面における交換レンズ2とグリップ部4との間に配設されており、被写体への露光量が不足している場合に、被写体に光(補助光)を照射するものである。
手振れセンサ9は、カメラ本体1Aの適所に内蔵されており、測定対象物(本実施形態では、デジタルカメラ1;カメラ本体1A)の振れ方向や振れ量などの振れ情報を検出するためのものである。手振れセンサ9において検出された振れ情報は、後述する振れ補正ユニット42(図4、図5参照)による振れ補正駆動の制御に用いられる。手振れセンサ9は、ヨー(Yaw)方向(図8に示す矢印Z方向)におけるデジタルカメラ1の振れの角速度に基づく振れ量を検出するヨー方向ジャイロと、ピッチ(Pitch)方向(図9に示す矢印W方向)におけるデジタルカメラ1の振れの角速度に基づく振れ量を検出するピッチ方向ジャイロとを備えている。このようなジャイロとしては、例えば圧電素子に電圧を印加して振動状態とし、該圧電素子に回転運動による角速度が加わったときに生じるコリオリ力に起因する歪みを電気信号として取り出すことで角速度を検出するタイプのものが使用できる。
カメラ本体1Aの背面略中央上部には、ファインダ窓10が設けられている。ファインダ窓10には、交換レンズ2からの被写体光像が導かれており、ユーザ(撮影者)は、このファインダ窓10を覗くことにより被写体を視認することができる。
ファインダ窓10の下方には、ユーザがファインダ窓10を覗き込んだか否か(ファインダ窓10に対して接眼したか否か)を検出するための接眼センサ11が設置されている。接眼センサ11は、例えば一対の発光素子及び受光素子とを備えたフォトリフレクタからなり、ユーザがファインダ窓10を覗き込むと、フォトリフレクタの発光素子から出射した光が該ユーザの生体で反射され、その反射光がフォトリフレクタの受光素子に受光するように構成されている。後述の全体制御部91は、フォトリフレクタから光を受光した旨の信号を受けると、ユーザがファインダ窓10を覗き込んだものと判断する。
カメラ本体1Aの背面の略中央には、外部表示部12(LCD;液晶モニタ)が設けられている。外部表示部12は、カラー液晶表示素子からなり、上記動画像を表示するとともに、AE制御やAF制御に関するモード、撮影シーンに関するモード或いは撮影条件等を設定するためのメニュー画面を表示したり、再生モードにおいて外部記憶部88に記録された撮影画像を再生表示したりするものである。
外部表示部12の左上部には電源スイッチ13が設けられている。電源スイッチ13は例えば2接点式のスライドスイッチからなり、接点を左方の「OFF」位置に設定すると電源がオフになり、接点を右方の「ON」位置に設定すると電源がオンになる。
外部表示部12の右側には方向選択キー14及び手振れ補正スイッチ15が設けられている。方向選択キー14は円形の操作ボタンを有し、この操作ボタンにおける上下左右の4方向、及び右上、左上、右下及び左下の4方向の押圧操作がそれぞれ検出されるようになっている。方向選択キー14は多機能化されており、例えば外部表示部12に表示される撮影シーン設定のためのメニュー画面において選択された項目を変更するための操作スイッチとして機能し、複数のサムネイル画像が配列表示されるインデックス画面において選択された再生対象のコマを変更するための操作スイッチとして機能する。また、方向選択キー14は、交換レンズ2のズームレンズの焦点距離を変更するためのズームスイッチとして機能させることもできる。
手振れ補正スイッチ15は、手持ち撮影や望遠撮影、暗部での(長時間露光が必要な)撮影時において、手振れ等の「振れ」が発生する虞のある場合に対して確実な撮影を可能とするための振れ補正モードに設定するためのものであり、押圧毎に振れ補正モードの設定/非設定が切り替わる。この手振れ補正スイッチ15は、電源スイッチ13と同様に2接点式のスライドスイッチとしてもよい。
外部表示部12の左側には、外部表示部12の表示や表示内容に関する操作を行うためのスイッチとして、取消スイッチ16、確定スイッチ17、メニュー表示スイッチ18及び外部表示切換スイッチ19等が設けられている。取消スイッチ16はメニュー画面で選択された内容を取り消すためのスイッチ、確定スイッチ17はメニュー画面で選択された内容を確定するためのスイッチである。メニュー表示スイッチ18は外部表示部12にメニュー画面を表示させたり、メニュー画面の内容(例えば撮影シーン設定画面や露出制御に関するモード設定画面など)を切り換えたりするためのスイッチであり、メニュー表示スイッチ18の押圧ごとにメニュー画面が切り換わる。外部表示切換スイッチ19は、外部表示部12への表示のオン/オフを切り換えるためのスイッチで、外部表示切換スイッチ19の押圧ごとに外部表示部12の表示と非表示とが交互に行われる。なお、カメラ本体1Aの適所には、上記各スイッチ以外にズームスイッチ、露出補正スイッチ、AEロックスイッチ等のプッシュ式あるいはダイヤル式の各種スイッチを備えることも想定できる。
次に、デジタルカメラ1の内部構成について説明する。図2は、カメラ本体1Aに交換レンズ2が装着された場合におけるデジタルカメラ1の側面透視図である。交換レンズ2に備えられているレンズ群34の光軸L上におけるカメラ本体1A内の適所には、光軸Lに対して垂直となる平面上に四方形状の撮像素子20が配設されている。
撮像素子20は、交換レンズ2により結像された被写体光像の光量に応じて、R、G、B各成分の画像信号に光電変換するものである。撮像素子20は、CCD(Charge Coupled Device)が2次元的に配置されたエリアセンサの各CCDの表面に、R(赤)、G(緑)、B(青)のカラーフィルタが市松模様状に貼り付けられた、所謂ベイヤー方式と呼ばれる単板式カラーエリアセンサで構成されている。なお、撮像素子20としては、CCDイメージセンサ、CMOSイメージセンサ、VMISイメージセンサ等が採用可能である。
上記光軸L上において、被写体光をファインダ部23へ向けて反射させる位置には、ミラー部21が配置されている。交換レンズ2を通過した被写体光の一部は、ミラー部21(後述の主ミラー27)によって上方へ反射され、焦点板(ピントグラス)22に結像され、残りの被写体光はミラー部21を透過する。
ファインダ部23は、ペンタプリズム24、接眼レンズ部25及び上記ファインダ窓10を備えている。ペンタプリズム24は、断面が五角形状をなす光学素子であり、下面から入射された被写体光像を内部での反射によって該光像の上下左右を入れ替えて正立像にするためのプリズムである。
接眼レンズ部25は、ペンタプリズム24により正立像にされた被写体光像をファインダ窓10に導くものである。接眼レンズ部25は、凸面をファインダ窓10側に向けて設置された複数の光学素子を備えており、各光学素子はそれぞれ正の光学的パワーを有する。また、後述するように、接眼レンズ部25の複数の光学素子のうち、1の光学素子26は、ファインダ部23における光軸L’と略直交する平面上で撮像素子20と一体的に移動可能に構成されている。ファインダ部23は、以上のような構成により、撮影待機時において被写体を確認するための光学ファインダとして機能する。
ミラー部21は、主ミラー27及びサブミラー28を備えて構成されており、主ミラー27の背面側において、サブミラー28が主ミラー27の背面に向けて傾倒するように回動可能に設けられている。主ミラー27は、その中央部又は全体がハーフミラーで構成されており、主ミラー27の中央部を透過した被写体光の一部はサブミラー28によって反射され、この反射された被写体光は焦点検出部29に入射される。焦点検出部29は、被写体のピント情報を検出する測距素子等からなる所謂AFセンサーである。
ミラー部21は、所謂クイックリターンミラーであり、露光時には図2に示す傾斜姿勢の状態から回転軸30を回動支点として矢印Aで示す上方へ向けて跳ね上がり、焦点板22の下方位置で停止する。この際、サブミラー28は、主ミラー27の背面に対して矢印Bで示す方向に回転軸31を支点として回動し、上記ミラー部21が焦点板22の下方位置で停止したときには、主ミラー27と略平行となるように折り畳まれた状態となる。以下、この姿勢を水平姿勢という。これにより、交換レンズ2からの被写体光がミラー部21によって遮られることなく撮像素子20上に到達し、該撮像素子20が露光される。露光が終了すると、ミラー部21は元の位置に復帰する。
撮像素子20の光軸方向直前位置には、疑似カラーや色モアレの発生を防止するためのローパスフィルター(光学フィルタ)33が配置されており、さらにローパスフィルター33の直前位置には、シャッター部35が配置されている。シャッター部35は、露光時に開閉制御が行われるものであり、縦走りフォーカルプレーンシャッターである。シャッター部35は、その前方側が枠体36の後端部に当接された状態とされ、一方、その後方側がシャッター押さえ板37にて押圧された状態とされている。シャッター押さえ板37は、枠体36に対して図略のビスで固定されており、これにより、シャッター部35は枠体36に固着される。なお、撮像素子20の背面側には、撮像素子20の受光面と平行に、側面シャーシ38を挟んで外部表示部12が配設されている。
撮像素子20は、後述のスライダ39やアクチュエータ(ヨー方向アクチュエータ40、ピッチ方向アクチュエータ41(図4参照))とともに、該撮像素子20の受光面に導かれる被写体光像の振れ補正を行う振れ補正ユニット42を構成している。振れ補正ユニット42の構造及び動作の詳細については後述する。
図3は、図2に示す側面シャーシを取り外した状態でのデジタルカメラの背面図である。図3に示すように、撮像素子20に隣接して制御基板43が配置されている。制御基板43には、画像データに対する所定の信号処理(画像処理)を行う画像処理回路44(例えば画像処理用ASIC)や後述の振れ補正駆動を制御する振れ補正回路45(例えば振れ補正用ASIC)等の電子部品がマウントされている。制御基板43と撮像素子20とは、第1フレキシブル配線46により電気的に接続されている。
図4は、振れ補正ユニット42の構成を示す斜視図である。図4に示すように、振れ補正ユニット42は、図2に示す撮像素子20及びローパスフィルター33と、撮像素子20とローパスフィルター33とを保持する撮像素子ホルダ47と、撮像素子ホルダ47を保持するスライダ39と、撮像素子20の背面側に配設された放熱板48と、放熱板48の背面側に配設された撮像素子基板49と、ヨー方向アクチュエータ40と、ピッチ方向アクチュエータ41と、振れ台板50とを備えて構成されている。
撮像素子基板49は、撮像素子20がマウントされる略長方形状の基板(ここではCCD基板)である。ただし当該マウントは、撮像素子20と撮像素子基板49との間に放熱板48が介在された状態で行われる。放熱板48は、所定の金属材料からなる板状体であり、撮像素子20の駆動(光電変換)により発生した熱を外部に放出するためのものである。撮像素子ホルダ47は、断面略長方形状の前後が開口された枠体であり、この枠体の前方部にはローパスフィルター33(図2参照)が取り付けられ、このローパスフィルター33の背面側に撮像素子20(図2参照)が配設されている。撮像素子20は、撮像素子基板49により放熱板48とともに撮像素子ホルダ47に対して押圧された状態で、当該撮像素子基板49が撮像素子ホルダ47に対して図略のビスにより固定して取り付けられている。
撮像素子ホルダ47の左右方向における一端辺部(ここでは左辺部)には、ピッチ方向アクチュエータ41が設けられており、撮像素子ホルダ47は、当該ピッチ方向アクチュエータ41を介し、スライダ39に対してピッチ方向(図4の矢印Cで示す上下方向)にスライド可能に取り付けられている。スライダ39は、その略中央部に撮像素子基板49よりも大きな長方形状の開口部51が形成された略平板状の枠体である。スライダ39のピッチ方向アクチュエータ41に対向する位置には、上記スライド移動を可能とするべく、ピッチ方向アクチュエータ41(後述の軸部55)に対して摺動自在に嵌合されるV溝が形成された軸受け部52が固設されている。また、スライダ39の下部には、ヨー方向アクチュエータ40に対応する上記軸受け部52と同様に構成された軸受け部53が固設されている。なお、軸受け部52,53に対する軸部54,55の嵌合(摩擦結合)は、バネ体等の付勢部材64,65(図3参照)による付勢力により、押さえ板(ヨー用押さえ板、ピッチ用押さえ板)と軸受け部52,53との間に軸部54,55を挟持する形で行われる。
振れ台板50は、シャッタ押さえ板37(図2参照)に対して固定されていて撮像素子ホルダ47が保持された状態のスライダ39を保持するための振れ補正ユニット42における所謂基台をなすものであり、その略中央部に、スライダ39の開口部51と同程度のサイズを有する開口部56が形成された枠体である。この振れ台板50の上下方向の一端辺部(ここでは下辺部)には、ヨー方向アクチュエータ40が固設されており、スライダ39の軸受け部53が当該ヨー方向アクチュエータ40(軸部54)に対して摺動自在に嵌合された状態でヨー方向(図4の矢印Dで示す左右方向)にスライド可能となるよう、振れ台板50に対してスライダ39が取り付けられている。
また、振れ台板50は、右上の角部57において、撮像素子ホルダ47の角部を、該角部の表裏面58に遊嵌された図略のボール体を挟みこんだ状態で、スライダ39の角部59を角部57へ向けて押し付けるように、ばね体等の付勢部材により付勢した状態で角部59と連結されている。これにより、スライダ39(撮像素子ホルダ47)のヨー方向へのスライド移動及び撮像素子ホルダ47のピッチ方向へのスライド移動を可能とした状態で、撮像素子ホルダ47とともにスライダ39を振れ台板50へ押し付け、これらが振れ台板50から外れることのないよう確実に保持している。
ヨー方向アクチュエータ40及びピッチ方向アクチュエータ41は、所謂超音波駆動が行われるインパクト形のリニアアクチュエータ(圧電アクチュエータ)である。これらのアクチュエータは、それぞれ軸部54,55、圧電素子部60,61及び錘部62,63等を備えて構成されている。軸部54,55は、それぞれ圧電素子部60,61によって振動駆動される所定の断面形状(例えば円形)を有した棒状の駆動軸であり、上記軸受け部53,52に対して摩擦結合されるものである。
圧電素子部60,61は、セラミックなどから構成され、印加される電圧に応じて伸縮され、この伸縮に応じて軸部54,55を振動させるものである。圧電素子部60,61による当該伸縮においては、高速伸長と低速縮小とが、若しくは低速伸長と高速縮小とが、又は伸長速度及び縮小速度が同じである等速伸長と等速縮小とが交互に繰り返される。この圧電素子部60,61は、例えば積層型圧電素子からなり、軸部54,55の一端において、分極方向が当該軸部54,55の軸方向と一致した状態で固着されている。
圧電素子部60,61の電極部には、制御基板43(振れ補正回路45)からの信号線が接続されており、制御基板43からの駆動信号に応じて圧電素子部60,61が充電又は放電(逆方向充電)されることで、上記伸縮が行われる。圧電素子部60,61がこのように伸縮を繰り返すことにより、軸受け部53、延いてはスライダ39が軸部54に対して(軸部55が軸受け部52、延いてはスライダ39に対して)相対的に正方向又は逆方向に移動したり、或いはその場に停止したりする状態となる。なお、錘部62,63は、軸部54,55における圧電素子部60,61と反対側の端部に固設されており、圧電素子部60,61によって発生した振動が軸部54,55に効率よく伝達されるようにするためのものである。
このようにヨー方向アクチュエータ40の駆動に応じて、振れ台板50に対して左右方向にスライダ39と撮像素子ホルダ47とが一体的にスライド移動することで撮像素子20のヨー方向(矢印D方向)の振れが補正され、ピッチ方向アクチュエータ41の駆動に応じて、スライダ39に対して撮像素子ホルダ47が上下方向にスライドすることで、撮像素子20のピッチ方向(矢印C方向)の振れが補正される。
図3に示すように、位置検出センサ部66は、振れ補正駆動或いはカメラ起動時における撮像素子20の位置検出を行うものである。位置検出センサ部66は、磁石部67と2次元ホールセンサ68とを備えて構成されている。磁石部67は、磁力線を出す(特に中心部の磁力が強い)素子であり、撮像素子ホルダ47(の角部)に設けられ、撮像素子ホルダ47と一体的に移動する。2次元ホールセンサ68は、磁石部67から出る磁力線の強弱に応じた信号を出力する所定数のホール素子を2次元配置したセンサであり、磁石部67と対向する位置の振れ台板50に設けられて位置固定されている。位置検出センサ部66は、振れ台板50に対する撮像素子ホルダ47の上下左右の移動に伴って移動する磁石部67の位置を、2次元ホールセンサ68によって検出することで、当該撮像素子20の位置検出を行う。なお、位置検出センサ部66は、ヨー方向アクチュエータ40及びピッチ方向アクチュエータ41とともに、第2フレキシブル配線69によって制御基板43に電気的に接続されている。
以上の構成に加えて、図2〜図4に示すように、放熱板48の上端部には連結部材70が設けられている。連結部材70は、放熱板48の上端部から上方に延設されたアーム部71と、該アーム部71の上端部において円環形状に形成されてなるリング部72とを有してなり、このリング部72の開口に、保護部材73で覆われた光学素子26が嵌め込まれている。これにより、光学素子26は、撮像素子20と連動してファインダ部23における光軸L’に略直交する平面上を移動可能とされている。
デジタルカメラ1は、前述したように、ミラー部21は、撮像素子20による露光動作を行うときには水平姿勢となる一方、撮像素子20による露光動作を行う期間以外の期間においては傾斜姿勢となる。すなわち、ファインダ部23及び撮像素子20へは択一的に被写体光像が導かれ、ファインダ部23による被写体光像の表示と、撮像素子20による露光動作とが時間的に重畳して行われることは無い。
このことから、図4に示す振れ補正ユニット42は、撮像素子20による露光期間において、カメラ本体1Aに振れが与えられて前記光軸Lにずれが生じた場合には、該光軸Lのずれが補正されるように撮像素子20を適宜移動(揺動)させる一方、前記露光期間以外の期間のファインダ窓10への接眼時にファインダ部23における光軸L’にずれが生じている場合には、該光軸L’のずれが補正されるように前記光学素子26を適宜移動(揺動)させるようにしている。なお、光学素子26は、このようにファインダ部23において表示する被写体光像の振れを補正するための光学素子であることから、以下、この光学素子26をファインダ用振れ補正光学系26という。
図5は、デジタルカメラ1の電気的構成を示すブロック図である。図5に示すように、交換レンズ2は、図1に示す交換レンズ2に相当するものであり、前述のズームレンズ群74及びフォーカスレンズ群75を含む撮影光学系76を図略の鏡胴内に備えて構成されている。手振れセンサ9及び接眼センサ11は、図1に示す手振れセンサ9及び接眼センサ11に相当するものであり、これらの出力信号は全体制御部91に出力される。
レンズ駆動部77は、例えばヘリコイド及びヘリコイドを回転させる図略のギヤ等で構成され、図略のカプラを介してAFアクチュエータ78からの駆動力を受けて、撮影光学系76を光軸Lと平行な方向に移動させるものである。撮影光学系76の移動方向及び移動量は、それぞれAFアクチュエータ78の回転方向及び回転数に従う。
レンズエンコーダ79は、撮影光学系76の移動範囲内において光軸L方向に複数個のコードパターンが所定ピッチで形成されたエンコード板と、このエンコード板に摺接しながら鏡胴と一体的に移動するエンコーダブラシとを備えてなり、前記撮影光学系76の焦点調節時の移動量を検出するためのものである。
記憶部80は、前述のレンズROMやRAM(Random Access Memory)を備え、レンズエンコーダ79からの撮影光学系76の移動量情報等を記憶して全体制御部91に提供するものである。
撮像素子20は、図2に示す撮像素子20に相当するものであり、後述のタイミング制御回路84により、撮像素子20の露出動作の開始及び終了や、撮像素子20における各画素の出力信号の読出し(水平同期、垂直同期、転送)等の撮像動作が制御される。
ファインダ用振れ補正光学系26は、図2、図3に示すファインダ用振れ補正光学系26に相当するものであり、前述したように撮像素子20と一体的に移動可能に構成されている。なお、図5において、ファインダ用振れ補正光学系26と撮像素子20とを結ぶ二重線は、ファインダ用振れ補正光学系26と撮像素子20とが一体的に移動可能に構成されていることを示している。
振れ補正ユニット42は、図4に示す振れ補正ユニット42に相当するものであり、その動作は全体制御部91により制御される。すなわち、全体制御部91から指示を受けた駆動方向及び駆動量にしたがって、撮像素子20及びファインダ用振れ補正光学系26の駆動を行う。
ミラー部21は、主ミラー27及びサブミラー28を備えてなり、ミラー駆動部81は、これらのミラー27,28を傾斜姿勢と水平姿勢との間で駆動するものである。ミラー駆動部81の動作は、全体制御部91により制御される。
信号処理部82は、撮像素子20から出力されるアナログの画像信号に所定のアナログ信号処理を施すものである。信号処理部82は、CDS(相関二重サンプリング)回路とAGC(オートゲインコントロール)回路とを有し、CDS回路により画像信号のノイズの低減を行い、AGC回路により画像信号のレベル調整を行う。
A/D変換部83は、信号処理部82により出力されたアナログのR,G,Bの画素信号を、複数のビット(例えば10ビット)からなるデジタルの画素信号にそれぞれ変換するものである。
タイミング制御回路84は、全体制御部91から出力される基準クロックCLK0に基づいてクロックCLK1,CLK2を生成し、クロックCLK1を撮像素子20に、また、クロックCLK2をA/D変換部83にそれぞれ出力することにより、撮像素子20及びA/D変換部83の動作を制御する。
画像メモリ85は、撮影モード時には、画像処理部86から出力される画像データを一時的に記憶し、この画像データに対し全体制御部91により各種の処理を行うための作業領域として用いられるとともに、再生モード時には、全体制御部91が後述の外部記憶部88から読み出した画像データが一時的に記憶されるメモリである。
画像処理部86は、A/D変換部83の出力データに対し、黒レベルを基準の黒レベルに補正する処理、光源に応じた白の基準に基づいて、R(赤)、G(緑)、B(青)の各色成分の画素データのレベル変換を行うホワイトバランス処理、R(赤),G(緑),B(青)の各色の画素データのγ特性を補正するγ補正処理等を行うものである。
VRAM87は、外部表示部12の画素数に対応した画像信号の記録容量を有し、外部表示部12に再生表示される画像を構成する画素信号のバッファメモリである。外部表示部12は、図2に示す外部表示部12に相当するものである。外部記憶部88は、半導体記憶素子からなるメモリカードやハードディスクなどからなり、全体制御部91で生成された画像を保存するものである。
入力操作部89は、前述の制御値設定ダイヤル5、モード設定ダイヤル6、シャッターボタン7、電源スイッチ13、方向選択キー14、手振れ補正スイッチ15等を含み、操作情報を全体制御部91に入力するためのものである。
全体制御部91は、各制御プログラム等を記憶するROM(Read Only Memory)、演算処理や制御処理などのデータを一時的に格納するRAM(Random Access Memory)、及び上記制御プログラム等をROMから読み出して実行するCPU(中央演算処理装置)等からなり、手振れセンサ9、接眼センサ11、入力操作部89或いは各種駆動部77,81等からの各種信号を受けて、図5に示すデジタルカメラ1内の各部材の駆動を関連付けて撮影動作、再生動作及び振れ補正動作の制御を行うものである。
本実施形態では、撮像素子20による露光期間では、撮影光学系76の光軸Lのずれが補正されるように撮像素子20を適宜移動(揺動)させ、前記露光期間以外の期間のファインダ窓10への接眼時にファインダ部23における光軸L’にずれが生じているときには、該光軸L’のずれが補正されるように前記光学素子26を適宜移動(揺動)させる旨前述したが、この機能を達成するべく、全体制御部91は、機能的に、判断部92と、振れ補正制御部93とを備えている。なお、判断部92及び振れ補正制御部93は、手振れ補正スイッチ15により手振れ補正機能がオンに設定されている場合に処理を実行する。
判断部92は、接眼センサ11及びシャッターボタン7の検出信号に基づき、ファインダ用振れ補正光学系26の駆動制御を行うべきか、撮像素子20の駆動制御を行うべきかを判断するものである。すなわち、本実施形態では、手振れセンサ9の検出信号から振れ補正量を算出する場合に、設計上の関係から、ファインダ用振れ補正光学系26の駆動制御を行うときと、撮像素子20の駆動制御を行うときとで、同一の手振れ量であっても必要な駆動すべき量(振れ補正量)が異なる。
また、ファインダ部23においては、正の光学的パワーを有する光学素子26によって被写体光像がファインダ窓10に導かれるようになっており、同一の被写体光像であっても該光像を撮像素子20に導く場合とファインダ部23に導く場合とでは像の上下左右が逆となることから、ファインダ用振れ補正光学系26の駆動制御を行うときと、撮像素子20の駆動制御を行うときとで駆動方向(振れ補正方向)も逆向きとなる。
以上のような理由により、ファインダ用振れ補正光学系26の駆動制御を行うべきか、撮像素子20の駆動制御を行うべきかを判断する必要があり、判断部92は、シャッターボタン7が全押しされたときには、ファインダ窓10への接眼状態に関係なく、撮像素子20の駆動制御を行うべきであると判断し、一方、シャッターボタン7が全押しされるまでの期間における手振れ発生時において接眼センサ11によりファインダ窓10に接眼されている状態が検出されたときには、ファインダ用振れ補正光学系26の駆動制御を行うべきであると判断する。なお、シャッターボタン7が全押しされておらず、かつ、ファインダ窓10への接眼状態が検出されない状態が所定時間以上継続した場合には、撮像素子20及びファインダ用振れ補正光学系26のいずれの駆動制御も停止させるように判断してもよい。
振れ補正制御部93は、判断部92の判断結果に応じて、振れ補正ユニット42の動作を制御するものである。すなわち、振れ補正制御部93は、判断部92によりファインダ用振れ補正光学系26の駆動制御を行うべきであると判断されると、ファインダ部23に表示する被写体光像の像振れを補正するための所定の演算式を用いて、手振れセンサ9の検出信号から得られる振れ量から振れ補正量を算出し、この振れ補正量に基づいてファインダ用振れ補正光学系26の駆動を振れ補正ユニット42に行わせる。
一方、振れ補正制御部93は、判断部92により撮像素子20の駆動制御を行うべきであると判断されると、撮像素子20により受光される被写体光像の像振れを補正するための所定の演算式を用いて、手振れセンサ9の検出信号から得られる振れ量から振れ補正量を算出し、この振れ補正量に基づいて撮像素子20の駆動を振れ補正ユニット42に行わせる。
手振れセンサ9の検出信号から得られる振れ量をm、駆動量(振れ補正量)をΔx、係数をkとして、撮像素子20の駆動制御を行う際に用いる演算式をΔx=k×mと表すとき、ファインダ用振れ補正光学系26の駆動制御を行うときの演算式は、例えばΔx=−(k×t)×mと表すことができる。なお、係数k,tは、撮像素子20の画素数、ファインダ用振れ補正光学系26の光学的特性(曲率半径等)、手振れセンサ9の検出精度等に応じて決定する係数である。
次に、デジタルカメラ1における振れ補正処理の説明を行う。図6は、本実施形態に係るデジタルカメラ1の振れ補正処理を示すフローチャートである。なお、以下に説明する処理においては、モード設定ダイヤル6により予め撮影モードに設定されており、途中で撮影モードから再生モードに切替える操作が行われないことを前提とする。
図6に示すように、全体制御部91は、電源スイッチ13により主電源がオンされたか否かを判断し(ステップ♯1)、主電源がオンされると(ステップ♯1でYES)、手振れ補正機能がオンとなっているか、すなわち手振れ補正スイッチ15がオンされたか否かを判断し(ステップ♯2)、オンされていない場合には(ステップ♯2でNO)、通常の撮影処理を実行する(ステップ♯3)。
一方、全体制御部91は、手振れ補正機能がオンとなっているとき(ステップ♯2でYES)、手振れセンサ9を用いてデジタルカメラ1に与えられた振れの検知を開始する(ステップ♯4)。
次に、全体制御部91は、接眼センサ11からの検出信号に基づきファインダ窓10に接眼されているか否かを判断し(ステップ♯5)、接眼されているときには(ステップ♯5でYES)、ファインダ用振れ補正光学系26による振れ補正動作を実行する(ステップ♯6)。これにより、ユーザは、像振れが抑制又は解消された被写体光像をファインダ窓10で視認することができる。一方、全体制御部91は、接眼されていないときには(ステップ♯5でNO)、ステップ♯6の処理を飛ばしてステップ♯7に進む。
ステップ♯5または♯6の処理後、全体制御部91は、シャッターボタン7の半押し操作が行われたか否かを判定し(ステップ♯7)、シャッターボタン7の半押し操作が行われていない場合(ステップ♯7でNO)にはステップ♯5の処理に戻る。そして、シャッターボタン7の半押し操作が行われると(ステップ♯7でYES)、焦点検出部29を用いた焦点調節動作(AF)及び図略の測光センサを用いた露出制御を実行し(ステップ♯8)、シャッターボタン7の全押し操作が行われたか否かを判定する(ステップ♯9)。
その結果、全体制御部91は、シャッターボタン7の全押し操作が行われていない場合(ステップ♯9でNO)には、ステップ♯5の処理に戻り、シャッターボタン7の全押し操作が行われると(ステップ♯9でYES)、ファインダ用振れ補正光学系26による振れ補正動作を停止し(ステップ♯10)、撮像素子20による振れ補正動作を実行する(ステップ♯11)。これにより、撮像素子20により受光される被写体光像の像振れが抑制又は解消される。
また、全体制御部91は、主ミラー27及びサブミラー28が水平姿勢(ミラーアップ)となるようにミラー駆動部81に駆動を行わせた(ステップ♯12)後、シャッター部35に対する開制御を行い(ステップ♯13)、ステップ♯8で設定された位置にフォーカスレンズ群75を位置させた状態で、且つステップ♯8で設定された露出制御値で、撮像素子20に撮像動作(露光動作)を行わせる(ステップ♯14)。これにより、像振れの無い又は少ない被写体の画像を得ることができる。
その後、全体制御部91は、シャッター部35に対する閉制御を行う(ステップ♯15)とともに、主ミラー27及びサブミラー28が傾斜姿勢となるようにミラー駆動部81に駆動を行わせ(ステップ♯16)、撮像素子20による振れ補正動作を停止する(ステップ♯17)。
全体制御部91は、電源スイッチ13により主電源がオフされたか否かを判断し(ステップ♯18)、主電源がオフされていない場合には(ステップ♯18でNO)、ステップ♯5の処理に戻り、主電源がオフされた場合には(ステップ♯18でYES)、処理を終了する。
以上のように、ファインダ部23による被写体光像の表示と、撮像素子20による露光動作とが時間的に重畳して行われることは無いことを利用して、ファインダ用振れ補正光学系26を、連結部材70により放熱板48と連結することにより撮像素子20と一体的に移動可能に構成し、撮像素子20の露光期間には、撮像素子20により受光する被写体光像の像振れを補正し、前記露光期間以外の期間であってファインダ窓10に接眼されたときには、ファインダ部23に表示する被写体光像の像振れを補正するようにしたので、ユーザは、像振れの無い又は抑制された記録画像が得られるだけでなく、ファインダ窓10で被写体を視認するときにも、像振れの無い又は抑制された被写体光像を視認することができる。
そして、撮像素子20の駆動とファインダ用振れ補正光学系26の駆動とを、1組のヨー方向アクチュエータ40及びピッチ方向アクチュエータ41で行うことができるため、撮像素子20の駆動とファインダ用振れ補正光学系26の駆動とを別の駆動手段で行う構成に比してコストアップや大型化を抑制することができる。
また、撮像素子20とファインダ用振れ補正光学系26とを一体的に移動可能とするための部材として、放熱板48の上端部から上方に延設されたアーム部71と円環形状を有するリング部72とを有する連結部材70だけであるから、簡単な構造で、ファインダ用振れ補正光学系26を撮像素子20と一体的に移動させる構成を実現することができる。
また、撮像素子20により露光動作を行う期間(モード)と、その期間以外の期間であってファインダ窓10に接眼状態の期間(モード)とについて、検出した振れ量から振れ補正量を算出するための演算式を、撮像素子20の画素数、ファインダ用振れ補正光学系26の光学的特性(曲率半径等)、手振れセンサ9の検出精度等の設計内容に基づいてそれぞれ予め定めておき、各モードに対応する演算式を用いて、手振れセンサ9の検出振れ量から駆動量(振れ補正量)を算出するようにしたので、それぞれの手振れ補正モードに応じた適切な手振れ補正を行うことができる。
なお、本発明は、前記実施形態に加えて、あるいは前記実施形態に代えて次の形態[1]〜[5]に説明する変形形態も含むものである。
[1]前記連結部材70を取り付ける対象は、放熱板48に限らず撮像素子基板49としてもよい。要は、ファインダ用振れ補正光学系26の位置や形状等を考慮して前記連結部材70を取り付ける対象を決定するとよい。
[2]ファインダ用振れ補正光学系26を撮像素子20と連動させるための機械的構成は、前記連結部材70に限られるものではなく、例えば図7〜図10に示すような構成でもよい。図7は、前記連動構成の他の形態を示す正面図、図8は、その連動構成を示す平面図、図9は、前記連動構成を示す一側面図、図10は、前記連動構成を示す背面図である。なお、前記第1の実施形態と略同一の部材については同一の番号を付している。
図7〜図10に示すように、本実施形態では、前記連結部材70に代えて、可動部材94及び軸体95と、放熱板48に形成された延設部96と、連結ピン97とを用いて、ファインダ用振れ補正光学系26を撮像素子20と連動させるための機械的構成を実現している。
可動部材94は、ペンタプリズム24及び接眼レンズ部25の各光学素子を側方から覆うような形状を有しており、主に図8に示すように、前面側(交換レンズ2側)に位置する円筒部98と、背面側(ファインダ窓10側)に位置する背面壁部99と、円筒部98及び背面壁部99の各両端部間に形成された側壁部100,101とを有して構成されている。
円筒部98は、所定径の貫通孔98a(図9参照)を有する円筒形状をなす部位であり、該円筒部98の貫通孔98aに後述の軸体95が相対回転自在に嵌合されている。背面壁部99は、ファインダ窓10に略平行な平面をなし、左右方向における略中央位置に所定径の穴部99a(図10参照)を有する。この穴部99aには、ファインダ用振れ補正光学系26が嵌合されており、ファインダ用振れ補正光学系26は、背面壁部99延いては可動部材94と一体的に移動するようになっている。
側壁部100,101は、略同一形状を有しており、下縁部のうち背面壁部99側の部位には撮像素子20側に延びる延設部100a,101aが形成されている。また、この延設部100a,101aの適所には、後述の連結ピン97が挿通する図示されていない穴部が形成されている。
軸体95は、前記円筒部98の貫通孔98aと略同径の円形断面を有する円柱部95aと、該円柱部95aにおける軸方向の略中央位置に該軸方向と略直交する方向に突出するように設けられたピン95bとを備えて構成されている。円柱部95aは、前記円筒部98の貫通孔98aに相対回転自在に内嵌し、ピン95bは、円筒部98の適所から突出する。また、ピン95bは、枠体36の適所に嵌め込まれており、円柱部95aの周方向の回動が規制されている。これにより、可動部材94は、軸体95に対し、矢印P(図9参照)の方向に相対回転自在に構成されている。
図10に示すように、放熱板48に形成された延設部96は、側壁部100,101に形成された延設部100a,101aの外側領域に延びるように形成されており、可動部材94の延設部100a,101aと延設部96とが連結ピン97により機械的に接続されることにより、延設部96は、その上端において可動部材94と連結されている。
ここで、図8、図10に示すように、延設部96と連結ピン97とが機械的に接続された状態において、可動部材94が所定長さだけ延設部96aに対して左右方向(図10に示す矢印Qの方向)に相対的に移動可能にするための所謂遊びLが設けられており、これにより、ファインダ用振れ補正光学系26及び可動部材94は、上下方向だけでなく左右方向(矢印Qの方向)にも移動可能となっている。
以上のような構成により、例えば撮像素子20が矢印W(図9参照)の方向に駆動されると、可動部材94は、軸体95の軸心を回動中心として矢印Pの方向に回動し、撮像素子20が矢印Q(図10参照)の方向に駆動されると、可動部材94は、ピン95bを支点として矢印Z(図8参照)の方向に回動する。
このような構成によっても、ファインダ用振れ補正光学系26をファインダ部23における光軸L’に略直交する平面上のことなる2軸方向に駆動することができ、ファインダ窓10に導かれる被写体光像の像振れを抑制又は解消することができる。
[3]撮像素子20と連動させる対象は、ファインダ用振れ補正光学系26に限られず、例えば焦点検出部29に設けられる光学素子であってもよい。図11は、撮像素子20と連動させる対象を焦点検出部29に設けられる光学素子とした場合の構成を示す図である。なお、前記第1の実施形態と同様の部材については同一の番号を付している。
図11に示すように、焦点検出部29は、撮像素子20の受光面と略平行な平面に沿うように受光面が配置された測距素子102と、サブミラー28で反射された光を該測距素子102に向けて反射するミラー103と、該ミラー103と測距素子102との間の光路上に配設され、ミラー103により導かれた被写体光像を測距素子102の受光面上に結像する光学素子104とを備えている。
このような焦点検出部29において、前記ファインダ用振れ補正光学系26と略同様に、例えば前記連結部材70のような部材で前記光学素子104を撮像素子20と連動するように構成するとよい。これにより、測距素子102に導かれる被写体光像の像振れが解消または抑制され、高精度の焦点検出動作を行うことができる。
本実施形態は、特許請求の範囲における請求項1ないし3のいずれかに記載の撮像装置において、前記撮像光学系から導かれた光像を撮像する焦点調節用センサの撮像動作により、前記撮影光学系に含まれる焦点調節用レンズの合焦位置を検出する焦点調節機構を備え、前記第2の光路は、前記撮影光学系から前記焦点調節機構までの被写体の光像が通過する光路であり、前記手振れ補正用光学系は、前記焦点調節用センサで撮像する被写体の光像の像振れを補正するための光学系である撮像装置の一例である。
[4]前記第1の実施形態では、接眼センサ11により接眼状態が検出されると、ファインダ用振れ補正光学系26の駆動を開始して、ファインダ窓10に表示される被写体光像の像振れを抑制又は解消するように設定したが、これに限らず、例えばグリップセンサ4aにより把持状態が検出されたときには、ファインダ窓10に対して接眼されているものとみなし、ファインダ用振れ補正光学系26の駆動を開始するようにしてもよい。この他、ユーザの撮影準備状態を検知する機構を備えている場合には、その検知機構により所定の撮影準備状態が検知されると、ファインダ用振れ補正光学系26の駆動を開始するようにするとよい。
[5]前記第1の実施形態では、手振れ補正スイッチ15の押圧ごとに振れ補正モードの設定/非設定が切り替わるようにし、振れ補正モードの設定時において、撮像素子20の受光面に導かれる被写体の光像の像振れを撮像素子20の駆動により補正するモードと、
ファインダ窓10に表示する被写体の光像の像振れをファインダ用振れ補正光学系26の駆動により補正するモードとを択一的に切替えるようにしたが、この形態に限らず、前記両モードのうちいずれか一方のみを振れ補正モードの設定時に実行させるように選択できる構成としてもよい。
例えば、連写撮影時においては、常に撮像素子20による振れ補正動作だけを行うことが好ましく、補正対象をファインダ部23に切替える必要がないため、振れ補正モードの設定時において、連写撮影モードが設定された場合には、撮像素子20の受光面に導かれる被写体の光像の像振れを撮像素子20の駆動により補正するモードのみが機能するようにする。一方、望遠レンズを用いた撮影時においては、ファインダ部23の像振れは大きくなるが、シャッター速度が十分に速いときなどの場合には撮像素子20による振れ補正動作の必要がないため、ファインダ部23の振れ補正動作のみが実行されるようにし(ファインダ窓10に表示する被写体の光像の像振れをファインダ用振れ補正光学系26の駆動により補正するモードのみが機能するようにし)、且つ撮影時は振れ補正駆動を停止して振れ補正が実行されないようにするとよい。
(a)は、デジタルカメラの正面外観図、(b)は、デジタルカメラの背面外観図を示す図である。 デジタルカメラの側面透視図である。 図2に示す側面シャーシを取り外した状態でのデジタルカメラの背面図である。 振れ補正ユニットの構成を示す斜視図である。 デジタルカメラの電気的構成を示すブロック図である。 デジタルカメラの振れ補正処理を示すフローチャートである。 ファインダ用振れ補正光学系を撮像素子と連動させるための機械的構成の他の形態形態[1]を示す正面図である。 前記変形形態[1]における連動構成を示す平面図である。 前記変形形態[1]における連動構成を示す一側面図である。 前記変形形態[1]における連動構成を示す背面図である。 撮像素子と連動させる対象を焦点検出部に設けられる光学素子とした場合の変形形態[2]の構成を示す図である。
符号の説明
1 デジタルカメラ
2 交換レンズ
4a グリップセンサ
7 シャッターボタン
9 手振れセンサ
10 ファインダ窓
11 接眼センサ
15 手振れ補正スイッチ
20 撮像素子
21 ミラー部
23 ファインダ部
25 接眼レンズ部
26 ファインダ用振れ補正光学系
27 主ミラー
29 焦点検出部
42 振れ補正ユニット
48 放熱板
70 連結部材
71 アーム部
72 リング部
92 判断部
93 補正制御部
94 可動部材
95 軸体
95a 円柱部
95b ピン
96 延設部
96a 延設部
97 連結ピン
98 円筒部
98a 貫通孔
99 背面壁部
99a 穴部
100 側壁部
100a 延設部
102 測距素子
103 ミラー
104 光学素子

Claims (8)

  1. 撮影光学系から導かれた光束を複数の光路に分岐する光路分岐部と、
    前記複数の光路のうち第1の光路を通る光の光電変換を行う撮像素子と、
    前記撮像素子を前記撮影光学系の光軸に略直交する平面上で駆動する駆動部と、
    当該撮像装置に与えられた振れを検出する振れ検出部と、
    前記振れ検出部の出力に基づいて、前記撮像素子の受光面で受光する被写体の光像の像振れを補正するべく前記駆動部に前記撮像素子の駆動を行わせる駆動制御部と、
    前記複数の光路のうち前記第1の光路と異なる第2の光路上に配設された手振れ補正用光学系と、
    前記駆動部による前記撮像素子の駆動に連動した前記手振れ補正用光学系の駆動を可能とする機械的な連結機構と
    を備えることを特徴とする撮像装置。
  2. 前記連結機構は、前記撮像素子を一体的に固定支持する支持部材と、前記手振れ補正用光学系と前記支持部材とに固着された連結部材とを備えて構成されていることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記撮影光学系により導かれる被写体の光像を光学的に表示する光学ファインダを備え、
    前記第2の光路は、前記光路分岐部から前記光学ファインダに至る被写体の光像の光路であり、
    前記手振れ補正用光学系は、前記光学ファインダで表示する被写体の光像の像振れを補正するための光学系であることを特徴とする請求項1または2に記載の撮像装置。
  4. 当該撮像装置を、前記撮像素子の受光面で受光する被写体の光像の像振れを補正する第1のモード及び前記光学ファインダで表示する被写体の光像の像振れを補正する第2のモードに択一的に設定するモード設定部を備え、
    前記駆動制御部は、前記モード設定部により設定されるモードに応じて、前記駆動部の駆動態様を変えることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の撮像装置。
  5. 前記手振れ補正用光学系は、正のパワーを有する光学系を含み、
    前記駆動制御部は、前記モード設定部により前記第2のモードが設定されているとき、前記振れ検出部の同一極性の出力に対して、前記第1のモードの設定時における前記撮像素子の駆動方向と反対方向に前記手振れ補正用光学系を駆動することを特徴とする請求項4に記載の撮像装置。
  6. 前記モード設定部は、当該撮像装置に対する所定の入力または当該撮像装置の動作状態をトリガとして、前記第1のモード及び第2のモードの切替設定を行うことを特徴とする請求項4または5に記載の撮像装置。
  7. 所定の記録部に記録するための画像の生成指示を入力するための入力操作部を備え、
    前記モード設定部は、前記入力操作部により前記生成指示が入力されると、前記第1のモードに設定することを特徴とする請求項6に記載の撮像装置。
  8. 前記光学ファインダに対する接眼状態の有無を検知する接眼状態検出部を備え、
    前記モード設定部は、前記接眼状態検出部により前記接眼状態が検知されると、前記第2のモードに設定することを特徴とする請求項6または7に記載の撮像装置。
JP2005247646A 2005-08-29 2005-08-29 撮像装置 Pending JP2007065041A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005247646A JP2007065041A (ja) 2005-08-29 2005-08-29 撮像装置
US11/511,847 US20070047936A1 (en) 2005-08-29 2006-08-28 Image sensing apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005247646A JP2007065041A (ja) 2005-08-29 2005-08-29 撮像装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007065041A true JP2007065041A (ja) 2007-03-15

Family

ID=37804231

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005247646A Pending JP2007065041A (ja) 2005-08-29 2005-08-29 撮像装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US20070047936A1 (ja)
JP (1) JP2007065041A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2600607A2 (en) 2011-11-30 2013-06-05 JVC KENWOOD Corporation Image pickup apparatus
KR20200013743A (ko) * 2020-01-23 2020-02-07 엘지이노텍 주식회사 카메라 모듈
KR20200142493A (ko) * 2020-01-23 2020-12-22 엘지이노텍 주식회사 카메라 모듈
JP2022097996A (ja) * 2020-12-21 2022-07-01 ジョウシュウシ レイテック オプトロニクス カンパニーリミテッド 撮像装置用防振機構、光学系、カメラ及び電子機器
JP2022097993A (ja) * 2020-12-21 2022-07-01 ジョウシュウシ レイテック オプトロニクス カンパニーリミテッド 撮像装置用防振機構、光学系、カメラ及び電子機器

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4865648B2 (ja) * 2007-07-02 2012-02-01 富士フイルム株式会社 撮影装置
US7933516B2 (en) * 2008-09-11 2011-04-26 Panasonic Corporation Camera body and imaging device equipped with same
US7933515B2 (en) * 2008-09-11 2011-04-26 Panasonic Corporation Camera body and imaging device equipped with same
TW201011450A (en) * 2008-09-12 2010-03-16 Asia Optical Co Inc Compensating shaking control system and control method thereof
US8432467B2 (en) * 2009-07-24 2013-04-30 Raytheon Company Integrated detection and display imaging system and method
JP5807214B2 (ja) * 2010-07-26 2015-11-10 パナソニックIpマネジメント株式会社 像振れ補正機構及び撮像装置
US9118833B2 (en) * 2010-11-29 2015-08-25 Fotonation Limited Portrait image synthesis from multiple images captured on a handheld device
JP7086618B2 (ja) * 2018-01-30 2022-06-20 キヤノン株式会社 撮像装置およびその制御方法
CN117714824A (zh) * 2022-08-24 2024-03-15 华为技术有限公司 一种电子设备、摄像模块及其控制方法

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03220984A (ja) * 1990-01-26 1991-09-30 Olympus Optical Co Ltd 電子的撮像装置
JPH09127572A (ja) * 1995-10-27 1997-05-16 Canon Inc 振れ補正装置及び光学機器
JPH09329821A (ja) * 1996-06-11 1997-12-22 Minolta Co Ltd 手ブレ補正カメラ

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5815742A (en) * 1996-06-11 1998-09-29 Minolta Co., Ltd. Apparatus having a driven member and a drive controller therefor
JP4665304B2 (ja) * 2000-11-17 2011-04-06 株式会社ニコン ブレ補正カメラ
JP2005086669A (ja) * 2003-09-10 2005-03-31 Olympus Corp カメラ
JP4366197B2 (ja) * 2004-01-21 2009-11-18 Hoya株式会社 ステージ装置及びこのステージ装置を利用したカメラの手振れ補正装置
JP2005215388A (ja) * 2004-01-30 2005-08-11 Canon Inc 交換レンズ及びそれを用いたカメラシステム

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03220984A (ja) * 1990-01-26 1991-09-30 Olympus Optical Co Ltd 電子的撮像装置
JPH09127572A (ja) * 1995-10-27 1997-05-16 Canon Inc 振れ補正装置及び光学機器
JPH09329821A (ja) * 1996-06-11 1997-12-22 Minolta Co Ltd 手ブレ補正カメラ

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2600607A2 (en) 2011-11-30 2013-06-05 JVC KENWOOD Corporation Image pickup apparatus
US8723968B2 (en) 2011-11-30 2014-05-13 JVC Kenwood Corporation Image pickup apparatus
KR20200013743A (ko) * 2020-01-23 2020-02-07 엘지이노텍 주식회사 카메라 모듈
KR20200142493A (ko) * 2020-01-23 2020-12-22 엘지이노텍 주식회사 카메라 모듈
KR102193718B1 (ko) * 2020-01-23 2020-12-22 엘지이노텍 주식회사 카메라 모듈
KR102341892B1 (ko) 2020-01-23 2021-12-22 엘지이노텍 주식회사 카메라 모듈
JP2022097996A (ja) * 2020-12-21 2022-07-01 ジョウシュウシ レイテック オプトロニクス カンパニーリミテッド 撮像装置用防振機構、光学系、カメラ及び電子機器
JP2022097993A (ja) * 2020-12-21 2022-07-01 ジョウシュウシ レイテック オプトロニクス カンパニーリミテッド 撮像装置用防振機構、光学系、カメラ及び電子機器
JP7108676B2 (ja) 2020-12-21 2022-07-28 ジョウシュウシ レイテック オプトロニクス カンパニーリミテッド 撮像装置用防振機構、光学系、カメラ及び電子機器
JP7137610B2 (ja) 2020-12-21 2022-09-14 ジョウシュウシ レイテック オプトロニクス カンパニーリミテッド 撮像装置用防振機構、光学系、カメラ及び電子機器

Also Published As

Publication number Publication date
US20070047936A1 (en) 2007-03-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2007065041A (ja) 撮像装置
JP3956991B2 (ja) 撮像装置
JP3922278B2 (ja) 振れ補正機構付きカメラ
JP4596268B2 (ja) 撮像装置
JP3697256B2 (ja) 撮像装置およびレンズ装置
JP3861815B2 (ja) 手振れ補正機能付きカメラ
JP4811358B2 (ja) 撮像装置
JP2006319824A (ja) 撮像装置
US7324748B2 (en) Focal plane shutter and image sensing apparatus
JP2006081006A (ja) 振れ補正機構付きカメラ
JP2006171528A (ja) 駆動機構、駆動装置、振れ補正ユニット及び撮像装置
JP2006078897A (ja) 撮像装置
JP4811359B2 (ja) 撮像装置
JP2006079007A (ja) デジタルカメラ
JP2006081348A (ja) 駆動機構、振れ補正ユニット及びこれらを用いたカメラ
JP2009222860A (ja) ミラー駆動装置および撮像装置
JP4040638B2 (ja) 撮像装置
JP2008271372A (ja) 撮像装置
JP3632677B2 (ja) 電子カメラ
JP2011022566A (ja) ズームレンズおよび撮像装置
JP5293947B2 (ja) 撮像装置
JP4863370B2 (ja) 撮像装置
JP2006078898A (ja) 撮像装置
JP2009288513A (ja) ミラー駆動装置および撮像装置
JP4143622B2 (ja) 撮像装置

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20070827

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20070914

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080723

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110207

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110222

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20110719