JP2006071392A - 容器内異物検出装置 - Google Patents

容器内異物検出装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2006071392A
JP2006071392A JP2004253710A JP2004253710A JP2006071392A JP 2006071392 A JP2006071392 A JP 2006071392A JP 2004253710 A JP2004253710 A JP 2004253710A JP 2004253710 A JP2004253710 A JP 2004253710A JP 2006071392 A JP2006071392 A JP 2006071392A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
container
light
foreign matter
illumination
illumination light
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004253710A
Other languages
English (en)
Inventor
Terumi Ogawa
輝美 小川
Atsushi Miura
淳 三浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Plant Technologies Ltd
Original Assignee
Hitachi Industries Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Industries Co Ltd filed Critical Hitachi Industries Co Ltd
Priority to JP2004253710A priority Critical patent/JP2006071392A/ja
Publication of JP2006071392A publication Critical patent/JP2006071392A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract


【課題】 容器内部に混入した異物を安定的に正しく検出することができるようにしたい。
【解決手段】
液体が封入された透明な容器1に照明光を照射し、撮像手段15で得た容器の映像から容器内の異物を検出する容器内異物検出装置であり、容器1に近赤外光を含む照明光を照射する照明手段を配置した。さらに照明光としては紫外光を含まないものを用いるようにした。
【選択図】 図1

Description

本発明は、液体が封入された透明な容器に照明光を照射し、撮像手段で得た容器の映像から容器内に混入した異物を検出する容器内異物検出装置に関するものである。
薬品や飲料などを封止した容器内へ混入する異物の主なものは、容器をブロー成形で製作する段階での容器材料の破片や、内容物の液体を充填する装置の部品破片である。容器内に異物が混入する事態はたまにしか発生しないが、人体への悪影響の可能性があることから、発生頻度に関わらず確実に除去することが求められている。
従来の検査としては人の目視に頼ったものであるが、このとき特に検出が難しくかつ存在形態が最も多いのが沈澱異物である。これは、容器成形の都合から底部では厚みが変化し段差もあることから、容器底部自体が複雑な形状のレンズのごとくなっているためである。
下記特許文献1に示すように、人の目視に代る従来技術として、液体が封入された透明な容器に照明光を照射し、撮像手段で得た容器の映像から容器内に混入した異物を検出するものがある。
特開平7−181145号公報
上記従来技術では、光源の種類としては例えば一般的に使われる蛍光灯のような白色光を想定している。白色光光源は、さまざまな波長の光を集めたものであり、その波長は約380(nm)〜約780(nm)の可視光の範囲が主成分となっている。
透過式で異物検出を行なう場合、この可視光から成る照明光は容器を通過して撮像カメラに到達する。異物が存在すれば、異物は照明光の通過を遮るので、撮像カメラの映像では異物を黒くあるいは暗く写す。
容器内に液体状の内容物が存在すれば、照明光はこの内容物も通過する必要がある。しかしながら、特に内容物が存在する場合において、内容物の吸光度を波長ごとに測定してみると、約1200(nm)の近赤外光領域以上の波長を持つ照明光や約600(nm)以下の波長を持つ照明光では吸光度が高くなっていることがわかった。
即ち、これは、約1200(nm)以上の波長を持つ照明光や約600(nm)以下の波長を持つ照明光を用いると、内容物に照明光が吸収されてしまい、撮像カメラに到達せず、撮像カメラでは異物がある場合と同様黒くあるいは暗い映像となり、異物ありと誤検知してしまう。
近年、所謂、PETボトルは2リットルもの液体を収容した巨大なものがあり、内容物も無色透明なものから有色透明、さらには混濁したものなど多岐に渡っており、照明光が撮像カメラに到達しないことがある。照明光量を増やし明るさを強くすると、撮像カメラに到達するとしても、照明光に含まれる熱線が内容物を加熱して変質させる問題がある。
また、照明光に紫外光が含まれる場合、紫外光は容器表面で乱反射し、照明手段と撮像カメラを直線的に結ぶ経路以外の経路を辿って異物を迂回するように撮像カメラに到達し異物が存在する個所では映像(影)が黒くあるいは暗くなるべきところを明るくしたり、異物の映像(影)大きさを小さくしてしまい、異物検出を困難にしていることが分った。
そして、屈折率は紫外光領域において可視光などに較べて大きくなる性状があり、容器を透過する際に、大きく屈折して異物の映像(影)大きさを小さくしてしまい、異物検出を困難にしていることも分った。そのうえ、波長が500(nm)以下である可視光や紫外光は容器を透過する間に内容物を酸化し、内容物を変質させる問題もある。
それゆえ本発明の目的は、容器内部に混入した異物を安定的に正しく検出することができる容器内異物検出装置を提供することにある。
さらに、本発明の目的は、容器内の内容物を変質させることなく容器内部に混入した異物を安定的に正しく検出することができる容器内異物検出装置を提供することにある。
上記の目的を達成する本発明の特徴とするところは、液体が封入された透明な容器に照明光を照射し、撮像手段で得た容器の映像から容器内の異物を検出する容器内異物検出装置において、容器に近赤外光を含む照明光を照射する照明手段を配置したことにある。
また、上記の目的を達成する本発明の特徴とするところは、容器に紫外光もしくは波長500(nm)以下の可視光から紫外光までを含まない照明光を照射する照明手段を配置したことにある。
上記本発明によれば、照明光は容器に封入された内容物に吸収されることなく透過し、撮像カメラに到達するので、容器内部に混入した異物を安定的に正しく検出することができる。
また、上記本発明によれば、容器において屈折したり乱反射をした照明光が撮像カメラに到達したりすることを防いでいるので、容器内部に混入した異物を安定的に正しく検出することができる。
さらに、上記本発明によれば、照明光は容器に封入された内容物を変質させることなく容器内部に混入した異物を安定的に正しく検出することができる。
以下、図に示す実施形態に基づいて、本発明を説明する。
図1乃至図3は第一の実施形態を示しており、透明なPET製の多数の容器1は、所望の間隔を持って各容器1の側面胴部を搬送コンベア5により挟持される形で図1において右側から左側に向けて順次連続して搬送される。容器1には主に薬品や飲料である液体の内容物が既に充填されており、さらに容器蓋2で封止してある。
本実施形態で対象とする容器1と内容物(容器内に封入してある液体)はともに透明なものであるが、無色透明に限らず、有色透明、また一般の環境光では不透明とされる場合であっても、光透過の度合いに応じて異物検出の対象とすることができる。
異物の検出においては容器の下側からの映像を捉えるので、搬送コンベア11の容器挟持部は透明アクリル材料を使用している。他に、塩化ビニールやガラス等の透明で化学的機械的に強い材料でも良い。また透明アクリル材料は磨耗により傷つき、画像内に光学的ノイズとなって現れる場合もあるので、図2に示すように、容器1の側面胴部をゴム状部品などの比較的軟らかい容器保持部材6で挟み込んで保持している。
異物検出は、容器1に内容物を収容し、容器蓋2で封止した直後に実施する。通常、異物検出を実施する工程では容器表面に光学的障害となる印刷ラベルなどは存在せず、異物検出において良品となった容器に対してのみ、後工程でラベルを施す場合が多い。また、異物混入が確認された容器1は容器搬送コンベア11上から即時または後工程で取り除くか、後工程において排出するように容器3に目印となる不良識別マークや不良識別情報を付加しておく。
搬送コンベア11における搬送経路上の異物検出位置Pdでは、近赤外線照明光源11の光をライトガイド12を介して照明光照射手段13から容器1の上部に照射する。近赤外線照明光源11では、近赤外線成分も含めて反射するアルミ蒸着反射面を持つハロゲンランプを使い、熱線吸収フィルターを中間に介在させていない。近赤外線照明光源11としてはハロゲンランプの他にLED、レーザ光、などを使ってもよい。
ライトガイド12の内部は数百本から数千本の光ファイバを束ねて製作する。ライトガイド12の一端は、全て直線状のままで近赤外線照明光源11のランプからの集光位置に取り付けてある。照明光照射手段13は、ライトガイド12の他端を光ファイバをばらして、各光ファイバの先端を直下に向けてリング状に固定して構成したものである。光ファイバの先端では光が一定の広がり角度を持つため、図2に示すごとく照明光照射手段13から離れる距離が大きくなるに従い、リング状から徐々に円状の透過照明光Lとなる。
照明光照射手段13では光ファイバの先端がリング状配置であり、その直径は容器蓋2より大きくしている。このため、不透明な材料の場合もある容器蓋2が透過照明光Lを遮ることがなく、容器1に対し効率よく照射する。
近赤外線照明光源11から発せられる光線は熱線を含むので、ライトガイド12を構成する各光ファイバとしてガラス製のものを用いれば、耐熱性があって好ましい。また、各光ファイバを束ねるための接着材も、耐熱性があるものを用いることが好ましい。
容器3の下方には、容器3を撮像するための撮像カメラ2を配置している。
近赤外線照明光源11から発せられる光線は僅かに拡がるものの、直進するので、照明光照射手段13と容器蓋2の間に光拡散板を設けて(図示は省略)、面発光光源のように容器1に平均的に光が照射されるようにすることが好ましい。
照明光照射手段13と容器蓋2の間には、波長が500(nm)以下の可視光と紫外線カット用のフィルター14を設けてあり、搬送コンベア5の異物検出位置Pdでは、容器1の下方に撮像カメラ15を設けてある。なお、本発明では、近赤外線照明光源11からフィルター14までの構成が、広い意味で照明手段に相当する。
搬送コンベア11の上では対象とする容器1が異物検出位置Pdに到達したことは容器有無検知センサ16で知する。容器有無検知センサ16としては、反射光式のほかにも透過光式や超音波式のものを用いても良い。
異物検査位置Pdやその周囲は遮光カバー7で囲み、容器1および撮像カメラ15へ光学的外乱となる周囲からの光が到達することを防ぎ、安定した異物の検出が行なえるようにしている。
図3は、撮像カメラ15で得た映像データや容器有無検知センサ16で容器有無検知をした結果が送られて、容器1における異物検出を行なう検出装置制御部20のブロック構成を示している。
容器有無検知センサ16における容器1の検知結果は、図3に示すI/Oインタフェース21を介して主演算器22で把握し、シャッタ信号制御部23及び撮像カメラコントローラ24により撮像カメラ15のシャッタ信号に反映する。シャッタ信号に基づいて撮像カメラ15で容器1の映像を撮像し、撮像カメラコントローラ24からカメラインターフェース25を介して画像処理を行なう画像処理部26の記憶装置に一旦蓄積し、プログラム上で異物を抽出する処理を行なう。撮像画像や撮像画像に対して既に処理を施した映像は画像処理モニタ27に表示する。また、装置の起動,停止,エラーなどは操作スイッチ28や表示ランプ29で管理し、これらの管理や映像の画像処理を含めた装置全体の稼動状況管理を主演算器22と主記憶部30で担っている。この装置全体の稼動状況はモニタ31に表示するようになっている。
次に、照明光の波長の違いに対する内容物中での透過性について説明する。
図4は、内容物中における照明光の透過割合を実際に測定した結果示しており、液種としては、ミネラルウォーター,お茶,オレンジジュース,コーラ,コーヒーの5種である。
グラフの横軸は波長であり、縦軸は吸光度である。縦軸の吸光度は、値が低いほど光の吸収が小さく、つまり照明光を透過しやすいことを意味している。
どの液種においても600(nm)程度の可視光領域から1200(nm)程度の近赤外光領域までの範囲において非常に光を透過しやすくなっている。従って、照明光としては熱線を多く含む波長1500(nm)を超える赤外光や4500(nm)を超える遠赤外光の範囲までは必要とせず、可視光領域を越えて1200(nm)程度までの近赤外光または600(nm)程度からの1200(nm)程度までの近赤外光寄りの可視光を加えた近赤外光の領域で取り扱うことで、対象物やその周辺を加熱することなく充分な透過性が得られ、殆どの照明光は撮像カメラ15に到達することがわかる。
このことは、対象物の品質管理の面、さらにエネルギーをできるだけ光として用いることで効率の面からも有効である。また、近赤外光を使った検出においては、他に撮像カメラ15も近赤外光の波長に感度が高いものを使うようにする、言い換えれば、次に説明するように、紫外光に対する感度の低いものを使うようにすることで、さらに明るい画像を得ることができるようになり異物検出の安定性は向上する。
次に、照明光の波長の違いに対する屈折率について説明する。
図6において、横軸は波長(nm)、縦軸は内容物中での屈折率で、内容物として空気,ミネラルウォーター,石英ガラスの3種について測定した結果を示した。
図6によれば、空気を除いて、可視光や近赤外の領域においては屈折率に内容物による差はあっても、波長の差において変動はないが、紫外光以下の領域において、屈折率は高くなる傾向を示し、照明光の直進性が低下することが分る。
そこで、照明光の透過性と屈折による弊害を異物検出の面から説明する。
図6は、容器1に異物が混入した状態を示しており、D1は沈澱異物、D2は浮遊異物である。一点鎖線の楕円個所にある沈澱異物D1に照明光Lを照射し、撮像カメラ15で異物検出する状況を図6の右側に拡大して示した。
点線は撮像カメラ15における撮像素子15aの位置を示し、この撮像素子15aに入射される照明光の進入状況を矢印で示している。
L1は直進する近赤外光のうち撮像素子15aに到達するもの,L2は直進する近赤外光のうち異物D1で遮断され撮像素子15aに到達しないもの、L3は容器1で屈折して撮像素子15aに到達する紫外光、L4は容器1で乱反射し撮像素子15aに到達する紫外光である。
撮像素子15aにおいては、照明光照射手段13から撮像素子15aに直進する照明光L1,L2で異物を検出しようとしており、近赤外光L2は異物D1で遮断され、撮像素子15aに到達した近赤外光L1の個所では明るくなることをもって沈澱異物D1を検出する。この場合、撮像素子15aに到達しない近赤外光L2の領域をR1とすると、紫外光L3,L4は沈澱異物D1を迂回する経路で撮像素子15aに到達して明るくしてしまうので、領域R1より狭い領域R2が撮像素子15aにおいて暗くなって、撮像素子15aでは狭い領域R2を沈澱異物D1の影と認識する。屈折や反射が極端に起こると、領域R2は消えてしまうことすら起こり、異物を検出できない事態さえ起こり得る。
従って、撮像素子15aに入射される照明光のうち紫外光を排除しなければ、近赤外光を用いる意味がない。フィルター14は、この観点から配置したものである。また、波長500(nm)以下の可視光や紫外光は、内容物を酸化し変質させる問題も含んでいる。従って、変質する可能性のある内容物を収容した容器について異物検出を行なう場合は、照明光照射手段13から容器1の間にフィルター14を設けることが好ましい。
以下、実際に近赤外光を使った沈澱異物8aの検出について説明する。異物の認識は、図3に示した画像処理部26において、画像処理により行なう。
画像処理の第一の方法は、撮像カメラ15で撮像した濃淡画像(映像)において各画素の輝度に対して設定した輝度閾値よりも大きい場合を白,設定した輝度閾値よりも小さい場合を黒として、これを全面にわたって計算することによって得られる白黒のみから成る二値化処理によって白い背景中の黒い物体数を求める方法である。
第二の方法は、撮像カメラ15で撮像した濃淡画像によるパターンマッチング処理を行ない、濃度分布の配置状態から黒い物体を求める方法である。
いずれの方法も画像処理で行うが、光学的なノイズの有無が異物の検出率の値に大きく影響する。光学的なノイズが有ると、本来の異物画像以外の暗部も異物と認識したり、逆に異物画像の部分を明るくして、いずれも誤った検出結果となる。発明者らが見出し図6で説明した紫外光の挙動は、後者の事例に当たる。
次に、上記第一の方法での二値化処理によって画像処理を行なった事例を示す。
図7及び図8は、液種としてお茶を使い沈澱異物を撮像カメラ15で捉えた画像の一例を示している。図7は近赤外光と可視光を併せた照明光源を使い、紫外光に対する感度が低く近赤外光に対応した感度の撮像カメラで撮像した画像F1、図8は比較のために示す通常の可視光を用いるとともに紫外光に対する配慮をしていない場合の撮像画像F2の例である。
図7,図8において、白地の大きな円形は容器1の輪郭を示し、その輪郭内において点線円で囲んだ黒点dは沈澱異物の影であり、その他の薄墨の個所は容器1の形状に由来して照射光が散乱し光量が低下した暗部領域(画像)である。なお、引出線の個所は分りやすくするため白抜きとした。
図7の近赤外光に対応させた画像F1では、光がよく透過しているだけでなく、光学的ノイズの問題も回避して不要となる容器模様の黒点を少なくできていることが判る。この画像を処理し明暗を逆転させた二値化画像F3を図9に示した。なお、図9においては、分りやすくするために、引出線の一部を白抜きの線で示した。
本事例では光学的なノイズを低減して、沈澱異物D1のみを映像dとして捉えることができている。
この時に設定する輝度閾値は、容器形状,液体種類,異物種類などによって、事前に適切な値を導き出しておく。異物以外の輝度値に多少の大小があっても、閾値以上となるように設定することができれば、容器1における底部の形状に由来する暗部の影響を見かけ上無くし、沈澱異物D1を確実に検出することができる。
図10は、図1に実施形態で照明光照射手段13と容器1の間に設けた紫外線カット用のフィルター14を容器1と撮像カメラ15の間に設けた実施形態である。図10において、図1に示し説明したものは、同一符号を付けて重複した説明は省略する。
容器1に収容した内容物が紫外光などで酸化されず変質することがない場合や、紫外光の殺菌効果を利用したい場合などに有効である。
照明光源11として近赤外光もしくは近赤外光よりの可視光から近赤外光だけを含み紫外光領域を全く含まない光線を発する光源を用いるときは、図1で照明光照射手段13と容器1の間や図10で容器1と撮像カメラ15の間に設けたフィルター14は省略することができる。また、上記事例のように、紫外光に対し感度が低い撮像カメラ15を用いる場合も、フィルター14は省略することができる。
次に、図6の容器1で液中に浮遊する異物D2を検出する第三の実施形態を図11で説明する。
図11において、5Aは容器1を載置して搬送するコンベア、13A,13Bはライトガイド12における光ファイバの端を縦配置とした照明光照射手段で2列に配置している。なお、図11において、図1に示し説明したものについては、同一符号を付けて重複した説明は省略する。
容器1の中間に浮遊する異物D2(図6参照)は、異物D2から撮像カメラ15までの距離が大きくなりすぎる。また中間部の容器側壁内面に付着する状態の異物は図1の配置構成における撮像カメラ15では検出できず、図1に示した撮像カメラ15を使って沈殿異物D1と同様の方法で撮像し捉えるのは困難である。
この第三の実施形態では、沈殿異物D1用の照明光照射手段13と撮像カメラ15のほかに、近赤外線照明光源からの光をライトガイド12を経由して照明光照射部(照明光照射手段)13A,13Bから容器1の側面に照射する。容器1が太くて照明光照射手段13A,13Bでは容器1の幅を充分照射できない場合は、容器1が太さに応じてさらに照明光照射手段13A,13Bを適宜本数増設する。
撮像カメラ15は、照明光照射部手段13A,13Bとで容器1を挟む形に側面に配置し、容器1と照明光照射部手段13A,13Bの間に波長500(nm)以下の可視光や紫外線をカットするフィルター14を設けてある。容器1の側面形状が画像処理上の光学的ノイズの原因となる場合には、照明光照射部手段13A,13Bと容器1との間に図示しない拡散板を設置しても良い。
これにより、透過特性のよい明るい画像内から浮遊異物D2を捉え、容器1内の中間部に浮遊する異物を安定して検出することができる。
この実施形態においても、上記フィルター14を容器1と撮像カメラ15の間に配置してもよいし、照明光源として紫外光を含まない光源を用いたり、撮像カメラ15として紫外光に対する感度の低いものを用いたりすることができる。
フィルター14は、異物検出を主とした紫外光だけをカットするものと、異物検出のほかに内容物の変質も回避するために波長500(nm)以下の可視光から紫外光までをカットするものを、機能別に採用してもよい。
上記各容器内異物検出装置は、容器の外観を検査する総合的な検査システムと組み合せて実施することができる。
本発明の第一の実施形態になる容器内異物検出装置を示す概略図である。 図1の実施形態における照明光の照射状況を示す図である。 図1の実施形態における検出装置制御部のブロック構成を示す図である。 容器に収容される内容物における光透過性を波長との関係示す図である。 照明光の波長と屈折率の関係を示す図である。 容器内における異物の存在状況を示す図である。 図1の実施形態における撮像カメラで得た容器の映像を示す図である。 通常の照明光を使って撮像カメラで得た容器の映像を示す図である。 図7に示した映像を図3に示した検出装置制御部で処理した結果の画像を示す図である。 本発明の第二の実施形態になる容器内異物検出装置を示す概略図である。 本発明の第三の実施形態である容器内異物検出装置における照明光照射部の構成を示す図である。
符号の説明
1…容器
2…容器蓋
5…搬送コンベア
7…遮光カバー
11…近赤外線照明用光源
12…ライトガイド
13…照明光照射手段
14…紫外線カット用フィルター
15…撮像カメラ
16…容器有無検知センサ
L…照明光

Claims (9)

  1. 液体が封入された透明な容器に照明光を照射し、撮像手段で得た容器の映像から容器内の異物を検出する容器内異物検出装置において、
    該容器に近赤外光を含む照明光を照射する照明手段を配置したことを特徴とする容器内異物検出装置。
  2. 上記請求項1に記載の容器内異物検出装置において、該照明手段は波長600(nm)の可視光から波長1200(nm)までの近赤外光を照射するものであることを特徴とする容器内異物検出装置。
  3. 上記請求項1に記載の容器内異物検出装置において、該照明手段と該撮像手段の間に紫外光もしくは波長500(nm)以下の可視光から紫外光までを遮断するフィルター手段を配置したことを特徴とする容器内異物検出装置。
  4. 上記請求項3に記載の容器内異物検出装置において、該フィルター手段は該照明手段と該容器の間に配置してあることを特徴とする容器内異物検出装置。
  5. 上記請求項1に記載の容器内異物検出装置において、該撮像手段における撮像素子は近赤外光に高い感度を持つものもしくは紫外光に低い感度を持つものであることを特徴とする容器内異物検出装置。
  6. 上記請求項1に記載の容器内異物検出装置において、該照明手段は該容器の蓋側に配置してあり、該撮像手段は該容器の底側に配置してあることを特徴とする容器内異物検出装置。
  7. 上記請求項1に記載の容器内異物検出装置において、該照明手段と該撮像手段は該容器の側方で該容器を挟む形に配置してあることを特徴とする容器内異物検出装置。
  8. 液体が封入された透明な容器に照明光を照射し、撮像手段で得た容器の映像から容器内の異物を検出する容器内異物検出装置において、
    該容器に紫外光を含まない照明光を照射する照明手段を配置したことを特徴とする容器内異物検出装置。
  9. 上記請求項8に記載の容器内異物検出装置において、該照明手段はさらに波長500(nm)以下の可視光を含まない照明光を照射するものであることを特徴とする容器内異物検出装置。
JP2004253710A 2004-09-01 2004-09-01 容器内異物検出装置 Pending JP2006071392A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004253710A JP2006071392A (ja) 2004-09-01 2004-09-01 容器内異物検出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004253710A JP2006071392A (ja) 2004-09-01 2004-09-01 容器内異物検出装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006071392A true JP2006071392A (ja) 2006-03-16

Family

ID=36152194

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004253710A Pending JP2006071392A (ja) 2004-09-01 2004-09-01 容器内異物検出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006071392A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008224427A (ja) * 2007-03-13 2008-09-25 Mitsubishi Electric Engineering Co Ltd 充填容器の欠陥検査装置
JP2012208126A (ja) * 2012-06-25 2012-10-25 General Packer Co Ltd 包装機におけるガス濃度測定方法

Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5180288A (en) * 1975-01-07 1976-07-13 Yamamura Glass Co Ltd Anshokubinno ibutsukenshutsuhoho
JPH0460450A (ja) * 1990-06-29 1992-02-26 Hajime Sangyo Kk 残留液体検出装置
JPH07181145A (ja) * 1993-10-08 1995-07-21 Elpatronic Ag 照射線透過対象物を光学的に検査する方法、装置及び光学的素子、及びこのような装置を用いるボトリングライン
JP2001141659A (ja) * 1999-11-11 2001-05-25 Ricoh Co Ltd 画像撮像装置及び欠陥検出装置
JP2001221746A (ja) * 2000-02-03 2001-08-17 Suntory Ltd 液体充填用容器の撮像方法および装置
JP2001221747A (ja) * 2000-02-03 2001-08-17 Suntory Ltd 液体充填用容器の撮像方法および装置
JP2002131239A (ja) * 2000-10-26 2002-05-09 Kawasaki Heavy Ind Ltd 異物検査装置および異物検査方法
JP2002221498A (ja) * 2000-11-24 2002-08-09 Sukiyan Technol:Kk 異物検査システム
JP2003315280A (ja) * 2002-04-26 2003-11-06 Sukiyan Technol:Kk 異物検査方法及び装置
JP2004028930A (ja) * 2002-06-28 2004-01-29 Hitachi Industries Co Ltd 容器内異物検出装置および容器内異物検出方法
JP2004219399A (ja) * 2002-12-27 2004-08-05 Kirin Techno-System Corp 異物検査方法、及び異物検査装置並びに異物検査用の照明装置

Patent Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5180288A (en) * 1975-01-07 1976-07-13 Yamamura Glass Co Ltd Anshokubinno ibutsukenshutsuhoho
JPH0460450A (ja) * 1990-06-29 1992-02-26 Hajime Sangyo Kk 残留液体検出装置
JPH07181145A (ja) * 1993-10-08 1995-07-21 Elpatronic Ag 照射線透過対象物を光学的に検査する方法、装置及び光学的素子、及びこのような装置を用いるボトリングライン
JP2001141659A (ja) * 1999-11-11 2001-05-25 Ricoh Co Ltd 画像撮像装置及び欠陥検出装置
JP2001221746A (ja) * 2000-02-03 2001-08-17 Suntory Ltd 液体充填用容器の撮像方法および装置
JP2001221747A (ja) * 2000-02-03 2001-08-17 Suntory Ltd 液体充填用容器の撮像方法および装置
JP2002131239A (ja) * 2000-10-26 2002-05-09 Kawasaki Heavy Ind Ltd 異物検査装置および異物検査方法
JP2002221498A (ja) * 2000-11-24 2002-08-09 Sukiyan Technol:Kk 異物検査システム
JP2003315280A (ja) * 2002-04-26 2003-11-06 Sukiyan Technol:Kk 異物検査方法及び装置
JP2004028930A (ja) * 2002-06-28 2004-01-29 Hitachi Industries Co Ltd 容器内異物検出装置および容器内異物検出方法
JP2004219399A (ja) * 2002-12-27 2004-08-05 Kirin Techno-System Corp 異物検査方法、及び異物検査装置並びに異物検査用の照明装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008224427A (ja) * 2007-03-13 2008-09-25 Mitsubishi Electric Engineering Co Ltd 充填容器の欠陥検査装置
JP2012208126A (ja) * 2012-06-25 2012-10-25 General Packer Co Ltd 包装機におけるガス濃度測定方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6993176B2 (en) Method and device for imaging liquid-filled container
US6753527B1 (en) Method and device for imaging liquid-filling container
AU2012273533B2 (en) Reverse vending machine and method of detecting dirt in a reverse vending machine
JP2011089978A (ja) ラベル付き容器を検査するための装置と方法
US20220236193A1 (en) Method and device for optically inspecting containers
JP4048848B2 (ja) 容器内異物検出装置および容器内異物検出方法
JP4743552B2 (ja) 異物検査方法、及び異物検査装置並びに異物検査用の照明装置
TW201736831A (zh) 利用各容器之複數影像以檢測容器之系統及方法
JP3767695B2 (ja) 空瓶の検査システム
JP2004279218A (ja) 容器内異物検出装置
JP4284646B2 (ja) 異物検査装置及び異物検査用の照明装置
JP2001116703A (ja) 容器内浮遊物判別方法及びその装置
JP3668449B2 (ja) 透明容器等の充填液中の異物検出装置
JP2010091530A (ja) 異物検査方法および異物検査装置
JP2006071392A (ja) 容器内異物検出装置
JP2002131239A (ja) 異物検査装置および異物検査方法
US20230236057A1 (en) Method and device for checking the fill level of containers
US20220317054A1 (en) Method and device for optically inspecting containers
JP6996736B2 (ja) 異物検査装置
JP4274006B2 (ja) 容器内異物検出装置
JP2013130489A (ja) ガラス壜の照明装置及び検査装置
JP2009162728A (ja) 透明体検査装置、透明体検査方法、および透明体検査システム
CN112697810A (zh) 用于容器的光学检查的方法和装置
JP2004061452A (ja) 異物検査装置およびその方法
JP3986534B2 (ja) 空瓶の検査システム

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20060509

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060614

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060614

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20060823

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20070222

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20070820

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20081027

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081111

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090107

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090609

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090806

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100223