JP2006071059A - フレキシブルカップリング - Google Patents

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Abstract

【課題】ループ状の連結帯2,3を用いたフレキシブルカップリング10の耐久性を向上させる。
【解決手段】円周方向交互に配置された複数の駆動側ボビン1A及び従動側ボビン1Bのそれぞれに、一対の外側鍔部122,122及びその軸方向内側に位置する一対の内側鍔部132,132が設けられ、駆動側ボビン1A及び従動側ボビン1Bにおける一対の内側鍔部132,132の間を通ってループ状に巻き掛けられた第一連結帯2と、従動側ボビン1B及び駆動側ボビン1Aにおける内側鍔部132と外側鍔部122の間を通ってループ状に巻き掛けられた第二連結帯3によって、駆動側ボビン1A及び従動側ボビン1Bが円周方向交互に連結され、各駆動側ボビン1A、従動側ボビン1B及び第一、第二連結帯2,3がゴム状弾性材料からなる環状弾性体4に一体に埋設され、内側鍔部132が、軸方向内側へ傾斜している。
【選択図】図3

Description

本発明は、駆動側回転軸と従動側回転軸を連結して駆動トルクを伝達すると共に両軸間で振動や撓みを吸収するフレキシブルカップリングであって、特に、駆動側回転軸側に取り付けられるボビンと従動側回転軸側に取り付けられるボビンが、ループ状の連結帯を介して連結された構造を備えるものに関する。
図5は、この種のフレキシブルカップリング100の典型的な従来技術をその軸心と直交する平面で切断して示す断面図、図6は、図5におけるVI−VI’線で切断して示す拡大断面図である。すなわち図5及び図6に示されるフレキシブルカップリング100は、複数かつ同数の円筒状の駆動側ボビン101及び従動側ボビン102が円周方向交互に配置され、円周方向に隣り合う駆動側ボビン101と従動側ボビン102とを、第一及び第二連結帯105,106によって連結し、ゴム状弾性材料からなる環状弾性体107に埋設一体化したものである。第一及び第二連結帯105,106は、適当な引張弾性を有するポリエステル等のコードを多層状に巻いたものである。
詳しくは、第一連結帯105は、駆動側ボビン101に装着された内側カラー104と、前記駆動側ボビン101に円周方向隣り合う従動側ボビン102に装着された内側カラー104を通るように、ループ状に巻き掛けられており、第二連結帯106は、駆動側ボビン101における第一連結帯105が巻き掛けられた内側カラー104の軸方向両側(外側カラー103)と、従動側ボビン102における第一連結帯105が巻き掛けられた内側カラー104の軸方向両側(外側カラー103)を通るように、ループ状に二束巻き掛けられている。すなわち、互いに円周方向等間隔で交互に配置された各駆動側ボビン101と各従動側ボビン102は、一束の第一連結帯105と二束の第二連結帯106,106によって、円周方向交互に連結されている。
このフレキシブルカップリング100は、駆動側ボビン101が、駆動側回転軸の軸端のヨーク(不図示)に円周方向等間隔で配置されたボルト・ナットを介して取り付けられる一方、従動側ボビン102が、従動側回転軸の軸端のヨーク(不図示)に円周方向等間隔で配置されたボルト・ナットを介して取り付けられることによって、駆動側回転軸の駆動トルクを従動側回転軸へ伝達すると共に、第一及び第二連結帯105,106と環状弾性体107の変形特性によって、駆動側回転軸と従動側回転軸の軸心の方向が異なる接続状態(こじり状態)での回転伝達や、両回転軸の軸方向相対変位を許容し、両回転軸間での伝達振動を吸収するものである(例えば特許文献1参照)。
特公昭56−37449号公報
この種のフレキシブルカップリング100は、ポリエステル等のコードからなる第一及び第二連結帯105,106でトルクを伝達するものであるため、エンジンの高出力化に対応するためには、第一及び第二連結帯105,106は前記コードをできるだけ多く巻いたものとする必要があり、これに合わせて、ボビン101,102もできるだけ大きくする必要がある。しかしながら、フレキシブルカップリング100の全体としてのサイズは制限されているから、連結帯105,106の巻き数を大きくするためにボビン101,102のサイズを大きくすると、ゴム状弾性材料からなる環状弾性体107のうち、外側カラー103の鍔部103aの外側に成形される端部107aの厚みを小さくせざるを得ない。
そして、駆動側ボビン101と従動側ボビン102との間で、伝達トルクが入力されると、これに伴って第一連結帯105又は第二連結帯106と環状弾性体107が変形を受けるが、特に、外側カラー103の鍔部103aの外側に位置する端部107aでは、ゴムの厚みが急激に薄くなっていることに加え、円盤状に立ち上がる鍔部103aの存在によって応力が集中しやすく、その結果、端部107aに亀裂が発生しやすくなっていた。
また、駆動側回転軸が前進方向に回転した場合、すなわち図5において駆動側ボビン101が環状弾性体107の軸心の周りに時計方向へ回転した場合は、第一連結帯105が引張を受け、駆動側回転軸が後退方向に回転した場合、すなわち図5において駆動側ボビン101が環状弾性体107の軸心の周りに反時計方向へ回転した場合は、第二連結帯106が引張を受ける。そして、このフレキシブルカップリング100において、伝達トルクによる応力が最も集中するのは、前進時に引張を受ける第一連結帯105における、内側カラー104との接触部である。詳しくは、第一連結帯105は、内側カラー104との接触部では、トルクによる引張力と、内側カラー104への押付力と、更には、第一連結帯105における外層側のコードから内側カラー104へ向けて伝達される押付力を受け、構造上、逃げ場もない。そして耐久試験においても、破損が発生するのはこの部分である。
本発明は、上記のような問題に鑑みてなされたものであって、その技術的課題は、ループ状連結帯を用いたフレキシブルカップリングの耐久性を向上させることにある。
上述した技術的課題を有効に解決するための手段として、請求項1の発明に係るフレキシブルカップリングは、円周方向交互に配置された複数の駆動側ボビン及び従動側ボビンのそれぞれに、一対の外側鍔部及びその軸方向内側に位置する一対の内側鍔部が設けられ、円周方向に隣接する前記駆動側ボビン及び従動側ボビンにおける一対の内側鍔部の間を通ってループ状に巻き掛けられた第一連結帯と、円周方向に隣接する前記従動側ボビン及び前記駆動側ボビンにおける内側鍔部と外側鍔部の間を通ってループ状に巻き掛けられた第二連結帯によって、前記駆動側ボビン及び従動側ボビンが円周方向交互に連結され、前記各駆動側ボビン、従動側ボビン及び第一、第二連結帯がゴム状弾性材料からなる環状弾性体に一体に埋設され、前記外側鍔部又は外側鍔部が、軸方向内側へ傾斜してなるものである。
本発明に係るフレキシブルカップリングによれば、外側鍔部又は外側鍔部が、軸方向内側へ傾斜していることによって第一及び第二連結帯の接触面積が増大するので、伝達トルクによる第一及び第二連結帯の接触部への応力集中が緩和され、また、外側鍔部を軸方向内側へ傾斜させることによって、ゴム状弾性材料からなる環状弾性体の端部の被り厚さを確保して、トルク入力による前記環状弾性体の端部への応力集中が緩和される。このため、耐久性を向上することができる。
以下、本発明に係るフレキシブルカップリングの好ましい実施の形態について、図面を参照しながら説明する。図1は、自動車のプロペラシャフト等における駆動側回転軸と従動側回転軸とを本発明によるフレキシブルカップリングを介して結合した状態を、軸心を通る平面で切断して示す断面図、図2は、本発明に係るフレキシブルカップリングの第一の形態をその軸心と直交する平面で切断して示す断面図である。なお、以下の説明において「円周方向」とは、当該フレキシブルカップリングの軸心を中心とする円周の方向をいう。
まず図1において、参照符号201は駆動側回転軸、202は従動側回転軸、203は駆動側回転軸201と従動側回転軸202の互いのセンタリングを保持するためのセンタリングブッシュである。駆動側回転軸201と従動側回転軸202の互いに対向する軸端間は、本発明によるフレキシブルカップリング10を介して連結されている。
フレキシブルカップリング10は、円周方向所定間隔で複数配置された駆動側ボビン1Aと、この駆動側ボビン1A,1Aの間の円周方向中間位置に配置された従動側ボビン1Bとを備える。すなわち駆動側ボビン1A及び従動側ボビン1Bは同数(例えば各3個)であり、それぞれの軸心が当該フレキシブルカップリング10の軸心と平行になるように配置されている。
駆動側ボビン1Aは、それぞれに挿通されたボルト204及びこれに螺合されるナット205によって、駆動側回転軸201の軸端のヨーク201aに等位相間隔で取り付けられ、従動側ボビン1Bは、それぞれに挿通されたボルト206及びこれに螺合されるナット207によって、従動側回転軸202の軸端のヨーク202aに等位相間隔で取り付けられる。
円周方向に隣り合う駆動側ボビン1Aと従動側ボビン1Bは、第一及び第二連結帯2,3を介して交互に連結されている。そして、これら各ボビン1A,1B及び各連結帯2,3は、ゴムなどのエラストマ材料によって成形された環状弾性体4に一体に埋設されている。すなわち環状弾性体4は、各ボビン1A,1Bを各連結帯2,3を介して連結した状態で金型内にセットし、この金型内に未加硫ゴム材料を充填して加硫することにより、各ボビン1A,1B及び各連結帯2,3と一体的に成形されたものである。
駆動側ボビン1Aと従動側ボビン1Bは同一のものであって、図2に示されるように、鋼管等を切り出して製作された筒状接続子11と、その外周面に圧入固定された、金属板のプレス成形品である一対の外側カラー12,12と、その筒状部121,121の外周面に跨って圧入固定された、金属板のプレス成形品である内側カラー13とからなる。
外側カラー12は、筒状部121及びその軸方向一端から展開した外側鍔部122を有する。外側鍔部122は、径方向中間部が軸方向内側へ倒れた傾斜部122aとなっており、外周部122bが、軸心と垂直に延びるか、又は軸方向外側へ僅かに開いた形状に形成されている。一方、内側カラー13はリール状を呈するもので、外側カラー12の筒状部121の外周面に圧入嵌着される筒状部131と、その軸方向両端から軸心と垂直に延びる一対の内側鍔部132,132からなる。内側鍔部132,132は、外側カラー12,12の外側鍔部122,122の軸方向内側に位置しており、内側鍔部132,132の軸方向間隔は、外側鍔部122と内側鍔部132の軸方向間隔よりも長いものとなっている。
すなわち外側カラー12と内側カラー13は、一対の外側カラー12の筒状部121を、内側カラー13の筒状部131に軸方向両側から圧入することによって一体化されている。そして、外側カラー12の筒状部121の先端部同士が、内側カラー13の筒状部131における軸方向中央部の内周で互いに衝合又は近接対向している。
第一連結帯2及び第二連結帯3は、例えばポリエステル等の所要の引張弾性を有する高分子材料からなるコードを、数百回巻回して多層状としたものであって、円周方向交互に配置されている。
詳しくは、第一連結帯2は、従動側ボビン1Bにおける内側カラー13の一対の内側鍔部132,132間(筒状部131)と、前記従動側ボビン1Bと円周方向に隣り合う駆動側ボビン1Aにおける内側カラー13の一対の内側鍔部132,132間(筒状部131)に跨がって、ループ状に巻き掛けられている。一方、第二連結帯3は、駆動側ボビン1Aにおける内側カラー13の一対の内側鍔部132,132とその軸方向外側にある外側カラー12の外側鍔部122,122との間(外側カラー12の筒状部121,121)と、前記駆動側ボビン1Aと円周方向に隣り合う従動側ボビン1Bにおける内側カラー13の一対の内側鍔部132,132とその軸方向外側にある外側カラー12の外側鍔部122,122との間(外側カラー12の筒状部121,121)に跨がって、二束配置され、ループ状に巻き掛けられている。したがって、各駆動側ボビン1Aと各従動側ボビン1Bは、一束の第一連結帯2と、二束の第二連結帯3,3とによって、円周方向交互に連結されている。
内側カラー13における第一連結帯2との接触面、すなわち筒状部131の外周面と内側鍔部132の内側面には、フッ素樹脂によるコーティング又はPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)パウダーの塗布によって潤滑処理がなされており、外側カラー12における第二連結帯3との接触面、すなわち筒状部121の外周面と内側鍔部122の内側面にも、同様の潤滑処理がなされている。
環状弾性体4は、ゴム状弾性材料によって、各駆動側ボビン1Aと各従動側ボビン1Bの周囲及びその間を延びる第一及び第二連結帯2,3の周囲を包み込むように、これら駆動側ボビン1A、従動側ボビン1B、第一及び第二連結帯2,3と一体に成形されている。各ボビン1A,1Bにおける筒状接続子11は、その軸方向両端部が外側カラー12の内周から軸方向両側へ突出している。
以上の構成を備えるフレキシブルカップリング10は、図1に示されるように、各駆動側ボビン1Aが、ボルト204及びナット205によって、駆動側回転軸201のヨーク201aに取り付けられる一方、各従動側ボビン1Bが、ボルト206及びナット207によって、前記駆動側回転軸201の軸端と対向する従動側回転軸202の軸端のヨーク202aに取り付けられる。これによって、駆動側回転軸201の駆動トルクを第一及び第二連結帯2,3を介して従動側回転軸202へ伝達すると共に、第一及び第二連結帯2,3と環状弾性体4の変形特性によって、駆動側回転軸201と従動側回転軸202の軸心の方向が異なるこじり状態でのトルク伝達を許容し、かつ前記両軸201,202間の伝達振動を吸収する。
そして、このフレキシブルカップリング10によれば、外側カラー12における外側鍔部122は、径方向中間部が軸方向内側へ倒れた傾斜部122aとなっているため、その軸方向外側を覆うように成形された環状弾性体4の端部4aは、十分な被り厚さが確保されている。このため、駆動側ボビン1Aと従動側ボビン1Bとの間で伝達トルクが入力されることにより、第一連結帯2又は第二連結帯3と共に環状弾性体4が変形を受けても、環状弾性体4の端部4aは、その十分な被り厚さが確保されていること、及び外側鍔部122の外周部122bが傾斜していることによって、応力の集中が緩和され、亀裂の発生を有効に防止することができる。
また、外側鍔部122を傾斜部122a及び外周部122bによる屈曲形状としたことで、第二連結帯3との接触面積が増大し、このため第二連結帯3の接触部への応力集中が緩和され、第二連結帯3のコードの巻き数が同じでもその耐久性を向上することができる。また、外側鍔部122を単純に軸方向内側へ傾斜した形状にした場合は、第二連結帯3の一部が、外側鍔部122の外周縁に干渉して破損しやすくなる懸念があり、また、当該フレキシブルカップリング10の製造において、第二連結帯3を巻き付けにくくなる懸念があるが、図2の形態によれば、外側鍔部122の外周部122bは、軸心と垂直又は軸方向外側へ僅かに開いた形状となっているので、このような問題を生じるおそれがない。
ここで、伝達トルクの入力によって、駆動側ボビン1Aと従動側ボビン1Bに円周方向への相対的な捩り変位を生じると、これに伴って、第一連結帯2又は第二連結帯3は、外側カラー12又は内側カラー13と摺動するが、内側カラー13における第一連結帯2との接触面及び外側カラー12における第二連結帯3との接触面には、フッ素樹脂コーティング又はPTFEパウダーによる潤滑処理がなされているので、摩擦による第一連結帯2及び第二連結帯3の発熱や摩耗が抑制される。
次に、図3は、本発明に係るフレキシブルカップリングの第二の形態をその軸心と直交する平面で切断して示す断面図である。この形態において、図2に示される第一の形態と異なるところは、駆動側ボビン1A及び従動側ボビン1Bにおける外側カラー12,12と内側カラー13の形状にある。
すなわち、この形態において、外側カラー12は、筒状部121及びその軸方向一端から軸心と略垂直に展開した外側鍔部122を有する断面略L字形に形成されている。一方、内側カラー13は、外側カラー12の筒状部121の外周面に嵌着される筒状部131と、その軸方向両端から展開した一対の内側鍔部132,132からなり、この内側鍔部132,132は、軸方向内側へ傾斜した円錐面をなすように延び、その外周縁132aが、軸心と垂直に延びている。その他の部分は、基本的に図2と同様である。
ここで、このフレキシブルカップリング10は、図1に示される駆動側回転軸201が車両を前進させる方向に駆動した場合に、第一連結帯2が引張を受けるようになっている。このため車両前進時には、第一連結帯2は、内側カラー13との接触部では、トルクによる引張力と、内側カラー13の内面への押付力と、第一連結帯2における外層側のコードから内側カラー13の内面へ向けて伝達される押付力を受ける。
しかし、図3の形態によれば、内側カラー13における内側鍔部122を、内側へ傾斜した形状としたことによって、第一連結帯2との接触面積が増大するので、第一連結帯2が引張を受けることによる内側カラー13と第一連結帯3との接触部への応力集中が緩和され、したがって、第一連結帯2のコードの巻き数が同じであっても、その耐久性を向上することができる。また、内側鍔部132を単純に軸方向内側へ傾斜した形状にした場合は、第一連結帯2の一部が、内側鍔部132の外周縁に干渉して破損しやすくなる懸念があるが、図3の形態によれば、内側鍔部132の外周縁132aは軸心と垂直に延びているので、このような問題を生じるおそれがない。
また、図1に示される駆動側回転軸201が車両を後退させる方向へ駆動した場合は、第二連結帯3が引張を受けるが、内側カラー13の内側鍔部122は、外側面が第二連結帯3と接触しており、この内側鍔部122を、内側へ傾斜した形状としたことによって、第二連結帯3との接触面積も増大する。したがって、車両後退時に、第二連結帯3と内側カラー13及び外側カラー12との接触部への応力集中が緩和され、第二連結帯3のコードの巻き数が同じであっても、その耐久性を向上することができる。
次に、図4は、本発明に係るフレキシブルカップリングの第三の形態を、その軸心と直交する平面で切断して示す断面図である。この形態は、上述した図3に示される第二の形態における内側カラー13の筒状部131を、その軸方向中間部131aが膨らんだ形状としたものである。その他の部分は、図3と同様である。
この構成によれば、図3に示される第二の形態による効果に加え、第一連結帯2の巻装がやりやすくなるといった利点がある。すなわち、内側鍔部132を内側へ傾斜した形状とすることによって、第一連結帯2を巻き付ける際の間口が狭くなるが、内側カラー13の筒状部131に巻き付けられた第一連結帯2は、この筒状部131が軸方向中間部131aで膨らんだ形状となっているので、張力が作用することによって軸方向両側へ移動し、内側鍔部132,132間の全体に分布しやすくなる。
なお、外側カラー12及び内側カラー13は、フッ素樹脂によるコーティング又はPTFEパウダーの塗布による潤滑処理を施す代わりに、外側カラー12及び内側カラー13自体をPTFE等で製作しても良い。
自動車のプロペラシャフト等における駆動側回転軸と従動側回転軸とを本発明によるフレキシブルカップリングを介して結合した状態を、軸心を通る平面で切断して示す断面図である。 本発明に係るフレキシブルカップリングの好ましい第一の形態を、その軸心と直交する平面で切断して示す断面図である。 本発明に係るフレキシブルカップリングの第二の形態をその軸心と直交する平面で切断して示す断面図である。 本発明に係るフレキシブルカップリングの第三の形態をその軸心と直交する平面で切断して示す断面図である。 フレキシブルカップリングの典型的な従来技術を、その軸心と直交する平面で切断して示す断面図である。 図5におけるVI−VI’線で切断して示す拡大断面図である。
符号の説明
1A 駆動側ボビン
1B 従動側ボビン
10 フレキシブルカップリング
11 筒状接続子
12 外側カラー
121,131 筒状部
122 外側鍔部
122a 傾斜部
122b 外周部
13 内側カラー
132 内側鍔部
2 第一連結帯
3 第二連結帯
4 環状弾性体
201 駆動側回転軸
202 従動側回転軸

Claims (1)

  1. 円周方向交互に配置された複数の駆動側ボビン(1A)及び従動側ボビン(1B)のそれぞれに、一対の外側鍔部(122,122)及びその軸方向内側に位置する一対の内側鍔部(132,132)が設けられ、円周方向に隣接する前記駆動側ボビン(1A)及び従動側ボビン(1B)における一対の内側鍔部(132,132)の間を通ってループ状に巻き掛けられた第一連結帯(2)と、円周方向に隣接する前記従動側ボビン(1B)及び前記駆動側ボビン(1A)における内側鍔部(132)と外側鍔部(122)の間を通ってループ状に巻き掛けられた第二連結帯(3)によって、前記駆動側ボビン(1A)及び従動側ボビン(1B)が円周方向交互に連結され、前記各駆動側ボビン(1A)、従動側ボビン(1B)及び第一、第二連結帯(2,3)がゴム状弾性材料からなる環状弾性体(4)に一体に埋設され、前記外側鍔部(122)又は内側鍔部(132)が、軸方向内側へ傾斜してなることを特徴とするフレキシブルカップリング。
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