JP2006071047A - ガススプリング - Google Patents

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Akihisa Ota
晶久 太田
Tsuneo Tanaka
恒夫 田中
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KYB Corp
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Kayaba Industry Co Ltd
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Abstract

【課題】 加締工程で軸受部材に必要以上の力が加わっても常にスムーズなピストンロッドの動きを確保できると共に、異音や耐久性低下のない軸受部材を備えたガススプリングを提供する。
【解決手段】 シリンダ体2と、このシリンダ体2に出没自在に挿入されるピストンロッド3と、このピストンロッド3の基端側に設けられて上記シリンダ体2をロッド側室とピストン室に区画するピストンと、シリンダ開口端部に配置されて内周面6で上記ピストンロッド3を摺動自在に軸支する合成樹脂製の軸受部材4と、この軸受部材4に隣接して配置された環状のシール部材7とを備え、上記シリンダ体2の先端を内側へ折り曲げて加締めることで、上記軸受部材4及びシール部材7を所定位置に位置決め固定するガススプリングにおいて、上記した加締工程で発生する内側方向への力で上記軸受部材4の内周面6が変形するのを防止する変形防止部5を、この軸受部材4に設けた。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ガススプリングに関わり、詳しくは、その軸受部材の改良に関する。
例えば、車両におけるトランクやハッチバックドア等の開放動作をアシストするガススプリングとしては、特許文献1に示すものを例示することができる。
このガススプリング31は、図8に示すように、シリンダ体32と、このシリンダ体32に出没自在に挿入されるピストンロッド33と、このピストンロッド33の基端側に設けられて上記シリンダ体32をロッド側室とピストン室に区画するピストン(図示なし)と、シリンダ開口端部に軽圧入されて内周面で上記ピストンロッド33を摺動自在に軸支する軸受部材としての環状のベアリング34と、このベアリング34の下面に隣接して軽圧入された環状のシール部材37と、このシール部材37から下方に離間して加締め固定された同じく環状のリテーナ41とを備えている。
そして、このように構成されたガススプリング31は、シリンダ体32の先端を内側へ折り曲げて加締めることで、上記ベアリング34及びシール部材37を所定位置に位置決め固定すると共に、シリンダ体32内に高圧のガスを封入することで、ピストンにおけるロッド側室面とピストン室側面との面積差で、シリンダ体32からピストンロッド33が突出する伸長方向に常に附勢されるようになっている。
特開平2002−372087号(図3)
上記のように構成されたガススプリング31の構造においては、特に問題がある訳ではないが、以下に示す合成樹脂製のベアリング34を採用する場合、このベアリング34特有の課題の発生が考えられる。
即ち、合成樹脂は、金属に比較して軽いので、ガススプリング31自体の軽量化には大きく寄与するというメリットがあるが、金属に比較して変形し易いと言うデメリットもある。
従って、この合成樹脂製のベアリングを使用した場合、上記したシリンダ体32の先端を内側へ折り曲げて加締める加締工程で、その折曲部38に加工誤差等に起因する内側方向への必要以上の力Fが加わったときには、この力Fでシリンダ体32が縮径方向に変形する。
すると、シリンダ体32に圧入されたベアリング34も縮径方向の力を受けるので、具体的には、ベアリング34の内周面36が部分的、或いは全体的に縮径方向へ変形する。
このため、ベアリング34内を摺動するピストンロッド33の摺動抵抗が増加し、ピストンロッド33のスムーズな動きを妨げたり、異音やベアリング34自体の耐久性低下の原因になったりすることが考えられる。
そこで、本発明は、上記の問題点を解決するために創案されたものであって、その目的は、加締工程で軸受部材に必要以上の力が加わっても常にスムーズなピストンロッドの動きが確保できると共に、異音や耐久性低下のない軸受部材を備えたガススプリングを提供することである。
上記の目的を達成するため、本発明は、シリンダ体と、このシリンダ体に出没自在に挿入されるピストンロッドと、このピストンロッドの基端側に設けられて上記シリンダ体をロッド側室とピストン室に区画するピストンと、シリンダ開口端部に配置されて内周面で上記ピストンロッドを摺動自在に軸支する合成樹脂製の軸受部材と、この軸受部材に隣接して配置された環状のシール部材とを備え、上記シリンダ体の先端を内側へ折り曲げて加締めることで、上記軸受部材及びシール部材を所定位置に位置決め固定するガススプリングにおいて、上記した加締工程で発生する内側方向への力で上記軸受部材の内周面が変形するのを防止する変形防止部を、この軸受部材に設けたことを特徴とするものである。
本発明によれば、シリンダ体の先端を内側へ折り曲げて加締める加締工程において発生する内側方向への力のうち、加工誤差等に起因する内側方向への必要以外の力がシリンダ体を介して軸受部材に加わっても、この軸受部材に設けた変形防止部によって内周面への影響を防止できる。
従って、従来のように、必要以外の力で軸受部材の内周面が部分的、或いは全体的に縮径方向へ変形し、その結果、軸受部材内を摺動するピストンロッドの摺動抵抗が増加し、ピストンロッドのスムーズな動きを妨げたり、異音や軸受部材自体の耐久性低下の原因になったりすることを確実に防止できる。
以下に、本発明を自動車のバックドアに使用されるガススプリングに具体化した実施の形態を図に基づいて説明する。
図1は、ガススプリング1の軸受部分を示し、シリンダ体2と、このシリンダ体2に出没自在に挿入されるピストンロッド3と、このピストンロッド3の基端側に設けられて上記シリンダ体2をロッド側室とピストン室に区画するピストン(図示せず)と、シリンダ開口端部に軽圧入されて内周面6で上記ピストンロッド3を摺動自在に軸支する軸受部材としての環状のベアリング4と、このベアリング4の下面に隣接して軽圧入された環状のシール部材7と、このシール部材7から下方に離間して加締め固定された同じく環状のリテーナ11とを備えている。
そして、このように構成されたガススプリング1は、シリンダ体2の先端を内側へ折り曲げて可締めることで、上記ベアリング4及びシール部材7を所定位置に位置決め固定すると共に、シリンダ体2内に高圧のガスを封入することで、ピストンにおけるロッド側室面とピストン室側面との面積差で、シリンダ体2からピストンロッド3が突出する伸長方向に常に附勢されるようになっている。
以下に詳述すると、上記ベアリング4は、ガラス繊維が充填された6ナイロン或いは66ナイロンと呼ばれる合成樹脂により形成されており、シリンダ開口端部側となる上面には本発明の変形防止部材としての断面V字状をなす1条の環状溝5が形成されている。この環状溝5は上記ベアリング4が成形される際に一体形成されているが、環状溝5のないベアリング4を形成した後にこの環状溝5を形成するようにしても良い。
この環状溝5は、上記した加締工程で発生する内側方向への力のうち、加工誤差等に起因する必要以上の力がシリンダ体2に加わったとき、上記ベアリング4の内周面6が変形した状態となるのを防止するためのものである。
従って、例えば、シリンダ体2の折曲部12に上記した内側方向への必要以上の力が加わり、この部分が縮径方向に変形すると、シリンダ体2に圧入されたベアリング4も縮径方向の力を受けるので、具体的には、ベアリング4の内周面6が部分的、或いは全体的に縮径方向へ変形する。
そこで、上記縮径方向の力をベアリング4に形成した環状溝5が潰れることで吸収し、内周面6が変形しないようになっている。
シール部材7は、ピストンロッド3の外周に摺接する環状の内周リップ8と、この内周リップ8と一体形成されたインサートメタル9と、インサートメタル9の外周側下面に同じく一体形成された下方に向かって伸びる筒状の外周リップ10とから構成されている。
このように構成されたガススプリング1は、図2に示すように、その加締工程において発生する内側方向への力のうち、加工誤差等に起因する内側方向への必要以外の力Fがシリンダ体を介して上記ベアリング4に加わった場合でも、上記ベアリング4に設けた環状溝5が潰れることでこの力Fを吸収する。
従って、従来のように、この必要以外の力Fでベアリング4の内周面が部分的、あるいは、全体的に縮径方向へ変形し、その結果、ベアリング4内を摺動するピストンロッド3の摺動抵抗が増加し、ピストンロッド3のスムーズな動きを妨げたり、異音やベアリング4自体の耐久性低下の原因になったりすることを確実に防止できる。
又、本実施の態様では、変形防止部として環状溝5を形成したので、加締工程で発生する必要以上の力Fがガススプリング1の外周面のどの部分から加わっても対応することができる。
尚、本発明は、上記の実施の形態に限定されるものではなく、例えば、次のように変更して具体化することも可能である。
1)本実施の形態では、変形防止部として断面V字状の環状溝5としたが、これに限定されるものではなく、断面U字状でも良い。
2)本実施の形態では、変形防止部として断面V字状の環状溝5としたが、これに限定されるものではなく、例えば、図3に示すように、ベアリング4のシリンダ開口端側面からその裏面側に向かって穿設された複数の凹部13でも良い。
このとき、上記凹部13を円周方向に均等間隔で設けると、加締工程で発生する必要以上の力Fがガススプリング1の外周面のどの部分から加わっても対応することができる。
3)図4に示すように、ベアリング4のシリンダ開口端側面からその裏面側に向かって穿設された複数の貫通孔14を設け、この貫通孔14を変形防止部としても良い。
この場合も、貫通孔14を円周方向に均等間隔で設けると、加締工程で発生する力がガススプリング1の外周面のどの部分から加わっても対応することができる。
又、図4に示す貫通孔14とする場合、シリンダ体2内のガスが漏れる心配があるので、図5に示すような反対側面へ貫通しない程度の深さの凹部15としても良い。
この場合、ベアリング4のシリンダ開口端側面及びその裏面に凹部15が存在するので、組付時の誤組付けを防止することができる。
又、凹部15が深いので、合成樹脂製のベアリング4自体の熱膨張よる変形をも容易に吸収することができる。
4)図6に示すように、ベアリング4の外周面のシリンダ開口端側及び裏面側を切欠いて凹溝16を形成し、この凹溝16を変形防止部としても良い。
5)図7に示すように、ベアリング4の内周面のシリンダ開口端側端部に外側程拡径する傾斜面17を形成し、この傾斜面17を変形防止部としても良い。
6)本実施の形態では、自動車のバックドアに使用されるガススプリング1を示したが、これに限定されるものではなく、一般的なガススプリングに具体化しても良い。
本発明をガススプリングに具体化した軸受部分の要部断面図である。 図1において、環状溝が弾性変形した状態を示す要部断面図である。 本発明の別例を示すベアリングの断面図である。 同じく本発明の別例を示すベアリングの断面図である。 同じく本発明の別例を示すベアリングの断面図である。 同じく本発明の別例を示すベアリングの断面図である。 同じく本発明の別例を示すガススプリングの軸受部分における要部断面図である。 従来例を示すガススプリングの軸受部分を示す要部断面図である。
符号の説明
1 ガススプリング
2 シリンダ体
3 ピストンロッド
4 ベアリング(軸受部材)
5 環状溝(変形防止部)
6 内周面
13 凹部(変形防止部)
14 貫通孔(変形防止部)
15 凹部(変形防止部)
16 凹溝(変形防止部)
17 傾斜面(変形防止部)

Claims (6)

  1. シリンダ体と、このシリンダ体に出没自在に挿入されるピストンロッドと、このピストンロッドの基端側に設けられて上記シリンダ体をロッド側室とピストン室に区画するピストンと、シリンダ開口端部に配置されて内周面で上記ピストンロッドを摺動自在に軸支する合成樹脂製の軸受部材と、この軸受部材に隣接して配置された環状のシール部材とを備え、上記シリンダ体の先端を内側へ折り曲げて加締めることで、上記軸受部材及びシール部材を所定位置に位置決め固定するガススプリングにおいて、上記した加締工程で発生する内側方向への力で上記軸受部材の内周面が変形するのを防止する変形防止部を、この軸受部材に設けたことを特徴とするガススプリング。
  2. 変形防止部は断面U字状又は断面V字状をなす環状溝であり、軸受部材のシリンダ開口端側面に設けられている請求項1記載のガススプリング。
  3. 変形防止部は軸受部材のシリンダ開口端側面からその裏面側に向かって穿設された複数の凹部であり、円周方向に均等間隔で設けられている請求項1記載のガススプリング。
  4. 変形防止部は軸受部材のシリンダ開口端側面からその裏面側に向かって穿設された複数の貫通孔であり、円周方向に均等間隔で設けられている請求項1記載のガススプリング。
  5. 変形防止部は軸受部材の外周面のシリンダ開口端側及び裏面側を切欠いて形成された凹溝である請求項1記載のガススプリング。
  6. 変形防止部は軸受部材の内周面のシリンダ開口端側端部に形成された外側程拡径する傾斜面である請求項1記載のガススプリング。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN102359534A (zh) * 2011-09-26 2012-02-22 无锡诤烨气动器件有限公司 采用双重密封结构的气弹簧
KR101226458B1 (ko) 2011-01-21 2013-02-22 (주) 미창케이블 장시간 동안 이물질의 침투를 방지하는 가스 스프링
JP2014196793A (ja) * 2013-03-29 2014-10-16 株式会社ショーワ 蓋材の固定方法、及び、当該方法を用いた緩衝器の製造方法

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