JP2006070758A - 内燃機関 - Google Patents
内燃機関 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2006070758A JP2006070758A JP2004253638A JP2004253638A JP2006070758A JP 2006070758 A JP2006070758 A JP 2006070758A JP 2004253638 A JP2004253638 A JP 2004253638A JP 2004253638 A JP2004253638 A JP 2004253638A JP 2006070758 A JP2006070758 A JP 2006070758A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- chain
- lubricating medium
- region
- chamber
- internal combustion
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Lubrication Of Internal Combustion Engines (AREA)
- Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)
Abstract
【解決手段】 クランクシャフト9の回転を利用して動弁機構を駆動する内燃機関1において、クランクシャフト9の回転を動弁室3内の動弁機構に伝達するチェーン14と、このチェーン14を収装するチェーン室10と、このチェーン室10の少なくとも一部を、チェーン14がクランクシャフト9側から動弁機構3側に伝送される上り側領域10aと、チェーン14が動弁機構3側からクランクシャフト9側に伝送される下り側領域10bとに区画する領域区画手段11aと、動弁室3からチェーン室10の下り側領域10bに潤滑媒体を導入する潤滑媒体導入部20と、潤滑媒体を貯留する最下部に設けられた潤滑媒体貯留部(オイルパン)8とを備えて構成する。
【選択図】 図2
Description
即ち、シリンダヘッドに設けられる動弁系を潤滑した潤滑油を、チェーン室に臨むカム軸受のボス部と、その両側のシリンダヘッドのサイドウォールとの間に形成した隔壁を介してチェーン室に導き、チェーン室を通してオイルパンに戻すように構成されており、この内燃機関では、チェーンが上昇する側に位置する隔壁の高さを、チェーンが下降する側に位置する隔壁の高さよりも高く形成し、シリンダヘッドからチェーン室を通して戻される潤滑油をチェーンが下降する側へと制約された量だけ導くことにより、上昇しようとするチェーンに潤滑油が衝突するのを防ぎ、機関の損失トルクを低減することができるようにしている。
また、チェーン室に存在する高温のブローバイガスにより、潤滑油が高温化されたり、劣化が促進される場合が生ずるという問題点があった。
また、請求項3は、前記潤滑媒体導入部は、前記上り側領域の第一導入部と前記下り側領域の第二導入部とから形成され、前記第一導入部に優先して前記第二導入部から前記潤滑媒体を前記チェーン室に導入することである。
また、請求項4は、前記第一導入部は前記第二導入部に比して高い位置に形成されてなることである。
また、請求項5は、前記チェーン室の下り側領域には、前記チェーンに沿ってチェーンガイドが設けられており、前記領域区画手段には、前記潤滑媒体導入部から前記チェーン室に導入された前記潤滑媒体の少なくとも一部を該チェーンガイドに誘導可能な潤滑媒体誘導部が形成されてなることである。
また、請求項6は、前記チェーン室を覆うチェーンカバーを有し、前記領域区画手段は、該チェーンカバーに一体形成されたリブであることである。
また、下降するチェーンに衝突して飛散した潤滑媒体は、上昇するチェーンに衝突することがないので、細かく粉砕されることがなく、潤滑媒体の霧化を防止することができる。しかも、上昇する上り側領域に導入される潤滑媒体が減少し、上昇するチェーンに衝突する潤滑媒体を減少させることができるので、内燃機関の損失トルクを低減させることができる。
図1は、内燃機関のチェーンカバーと動弁室カバーを取り外した状態の要部分解斜視構成図であり、また図2は、チェーンカバーを取り外した状態の内燃機関の側面構成図である。
また、シリンダヘッド2の下方にはシリンダブロック6が連結され、シリンダブロック6の下方にはクランクケース7が連結されて、クランクケース7の下方に潤滑媒体(オイル)を貯留するオイルパン(潤滑媒体貯留部)8が設けられている。
このシリンダヘッド2,シリンダブロック6,クランクケース7の図示左端側面には、隔壁を介在させて外側にチェーン室10が形成されており、このチェーン室10内にチェーン14が収装されている。
クランクシャフト9の回転によりチェーン14は矢印方向に回転して、カムシャフト4a,4bを回転駆動させることができるものである。
なお、チェーン室10内には、チェーン14をガイドするチェーンガイド15a,15bがチェーン14に沿って上下方向に設けられており、また、さらにチェーン室10内にはチェーンテンショナー16が設けられている。
動弁室3内の動弁機構を潤滑した潤滑媒体をチェーン室10側へ導入するために、動弁室3とチェーン室10を連通させる潤滑媒体導入部20が開口形成されており、この潤滑媒体導入部20は、動弁室3の底面3aより上の動弁室3とチェーン室10を隔てる隔壁に開口されている。
この領域区画手段(リブ)11aは、その下端がクランクスプロケット13の上方に位置し、上端は潤滑媒体導入部20よりも高い位置に設定されている。
また、潤滑媒体導入部20は、領域区画手段(リブ)11aの上端よりも低い位置に形成されていることにより、下り側領域10b内に優先的に導入された潤滑媒体が上り側領域10aに侵入することを確実に防止することができ、内燃機関の損失トルクを低減させることができるものとなる。
なお、領域区画手段(リブ)11aはその上端が、この第一導入部21よりも更に上方側に配置されるものである。その他の構成は、図2の場合と同様である。
また、第二導入部20が第一導入部21よりも低い位置に形成されているため、通常は、第二導入部20から優先的に下り側領域10b内に潤滑媒体を導入することができるため、潤滑媒体が上昇するチェーンに衝突することがなく、粉砕されることが防がれて、潤滑媒体の霧化を防止することができ、上昇するチェーンに衝突する潤滑媒体を減少することができるため、内燃機関の損失トルクを低減させることができるものとなる。
このような潤滑媒体誘導部11bを形成させておけば、第二導入部20から下り側領域10b内に導入される潤滑媒体を、潤滑媒体誘導部11bに沿わせて良好にチェーン14に導いて、チェーン14を効果的に潤滑することができるものとなり、さらに下降するチェーン14と共に潤滑媒体を迅速に下方側へ導いて潤滑媒体貯留部(オイルパン)8に戻すことができるものとなる。
2 シリンダヘッド
3 動弁室
3a 動弁室底面
4,4a,4b カムシャフト
5 動弁室カバー
6 シリンダブロック
7 クランクケース
8 潤滑媒体貯留部(オイルパン)
9 クランクシャフト
10 チェーン室
10a 上り側領域
10b 下り側領域
11 チェーンカバー
11a 領域区画手段(リブ)
11b 潤滑媒体誘導部
12,12a,12b カムスプロケット
13 クランクスプロケット
14 チェーン
15a,15b チェーンガイド
20 潤滑媒体導入部(第二導入部)
21 第一導入部
Claims (6)
- クランクシャフトの回転を利用して動弁機構を駆動する内燃機関において、前記クランクシャフトの回転を前記動弁機構に伝送するチェーンと、該チェーンを収装するチェーン室と、該チェーン室の少なくとも一部を、前記チェーンが前記クランクシャフト側から前記動弁機構側に伝送される上り側領域と、前記チェーンが前記動弁機構側から前記クランクシャフト側に伝送される下り側領域とに区画する領域区画手段と、前記動弁機構を収装する動弁室から前記チェーン室の前記下り側領域に潤滑媒体を導入する潤滑媒体導入部と、前記潤滑媒体を貯留する最下部に設けられた潤滑媒体貯留部とを備える内燃機関。
- 前記潤滑媒体導入部は、前記領域区画手段の上端よりも低い位置に形成されてなる請求項1に記載の内燃機関。
- 前記潤滑媒体導入部は、前記上り側領域の第一導入部と前記下り側領域の第二導入部とから形成され、前記第一導入部に優先して前記第二導入部から前記潤滑媒体を前記チェーン室に導入する請求項1または請求項2に記載の内燃機関。
- 前記第一導入部は前記第二導入部に比して高い位置に形成されてなる請求項3に記載の内燃機関。
- 前記チェーン室の下り側領域には、前記チェーンに沿ってチェーンガイドが設けられており、前記領域区画手段には、前記潤滑媒体導入部から前記チェーン室に導入された前記潤滑媒体の少なくとも一部を該チェーンガイドに誘導可能な潤滑媒体誘導部が形成されてなる請求項1乃至請求項4何れか記載の内燃機関。
- 前記チェーン室を覆うチェーンカバーを有し、前記領域区画手段は、該チェーンカバーに一体形成されたリブである請求項1乃至請求項5何れか記載の内燃機関。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004253638A JP2006070758A (ja) | 2004-08-31 | 2004-08-31 | 内燃機関 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004253638A JP2006070758A (ja) | 2004-08-31 | 2004-08-31 | 内燃機関 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006070758A true JP2006070758A (ja) | 2006-03-16 |
Family
ID=36151643
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004253638A Pending JP2006070758A (ja) | 2004-08-31 | 2004-08-31 | 内燃機関 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006070758A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009144572A (ja) * | 2007-12-12 | 2009-07-02 | Toyota Motor Corp | 内燃機関のオイル供給構造 |
JP2009236052A (ja) * | 2008-03-27 | 2009-10-15 | Honda Motor Co Ltd | 内燃機関の冷却装置 |
FR2939179A1 (fr) * | 2008-12-03 | 2010-06-04 | Peugeot Citroen Automobiles Sa | Carter de distribution logeant indiferrement une chaine ou une courroie ainsi que bloc cylindres pour un moteur a combustion interne. |
JP2013007337A (ja) * | 2011-06-24 | 2013-01-10 | Aisin Seiki Co Ltd | チェーンケース |
JP2013130080A (ja) * | 2011-12-20 | 2013-07-04 | Aisin Seiki Co Ltd | チェーンケース |
JP2019052544A (ja) * | 2017-09-12 | 2019-04-04 | 株式会社Subaru | エンジン |
WO2022249654A1 (ja) * | 2021-05-24 | 2022-12-01 | 株式会社アイシン | チェーンカバー及び内燃機関 |
EP4198347A1 (en) * | 2021-12-20 | 2023-06-21 | Tsubakimoto Chain Co. | Chain guide assembly frame |
-
2004
- 2004-08-31 JP JP2004253638A patent/JP2006070758A/ja active Pending
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009144572A (ja) * | 2007-12-12 | 2009-07-02 | Toyota Motor Corp | 内燃機関のオイル供給構造 |
JP4661862B2 (ja) * | 2007-12-12 | 2011-03-30 | トヨタ自動車株式会社 | 内燃機関のオイル供給構造 |
JP2009236052A (ja) * | 2008-03-27 | 2009-10-15 | Honda Motor Co Ltd | 内燃機関の冷却装置 |
FR2939179A1 (fr) * | 2008-12-03 | 2010-06-04 | Peugeot Citroen Automobiles Sa | Carter de distribution logeant indiferrement une chaine ou une courroie ainsi que bloc cylindres pour un moteur a combustion interne. |
EP2194254A3 (fr) * | 2008-12-03 | 2015-04-15 | Peugeot Citroën Automobiles SA | Carter de distribution logeant indifféremment une chaîne ou une courroie ainsi que bloc cylindres pour un moteur à combustion interne |
JP2013007337A (ja) * | 2011-06-24 | 2013-01-10 | Aisin Seiki Co Ltd | チェーンケース |
JP2013130080A (ja) * | 2011-12-20 | 2013-07-04 | Aisin Seiki Co Ltd | チェーンケース |
JP2019052544A (ja) * | 2017-09-12 | 2019-04-04 | 株式会社Subaru | エンジン |
WO2022249654A1 (ja) * | 2021-05-24 | 2022-12-01 | 株式会社アイシン | チェーンカバー及び内燃機関 |
EP4198347A1 (en) * | 2021-12-20 | 2023-06-21 | Tsubakimoto Chain Co. | Chain guide assembly frame |
US11933400B2 (en) | 2021-12-20 | 2024-03-19 | Tsubakimoto Chain Co. | Chain guide assembly frame |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2013130080A (ja) | チェーンケース | |
US7886711B2 (en) | Oil drain passage structure | |
JP3143783B2 (ja) | エンジンの潤滑及びブリーザ装置 | |
JP2006070758A (ja) | 内燃機関 | |
JPH08177442A (ja) | 縦軸エンジンおよびその潤滑装置 | |
JP2009156226A (ja) | 内燃機関 | |
JP2005127165A (ja) | オイルパン構造 | |
US6715461B2 (en) | System for lubricating valve-operating mechanism in engine | |
JP2013113148A (ja) | 内燃機関の油路構造 | |
JP2008025371A (ja) | 潤滑油供給構造 | |
JP2009293499A (ja) | オイル戻し構造 | |
JP3689373B2 (ja) | 頭上弁型4サイクルエンジン | |
CA2467489A1 (en) | Breather apparatus of crankcase | |
JP4960828B2 (ja) | エンジンのオイル循環構造 | |
JP4312127B2 (ja) | 内燃機関 | |
JP2007507668A (ja) | エンジンのオイルシール及びドレン構造 | |
JP4415660B2 (ja) | 内燃機関のオイル回収構造 | |
JP4661862B2 (ja) | 内燃機関のオイル供給構造 | |
JP2006029114A (ja) | 内燃機関のオイルパン | |
JP4963583B2 (ja) | エンジン | |
JPS6339368Y2 (ja) | ||
JP2009108682A (ja) | オイル処理装置 | |
JP2009052421A (ja) | エンジンの潤滑装置 | |
JP2006070833A (ja) | V型エンジンのブリーザ装置 | |
JP3342309B2 (ja) | エンジンのブローバイガス還流装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Effective date: 20070627 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20080516 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20080527 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
A521 | Written amendment |
Effective date: 20080724 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20090512 |