JP4415660B2 - 内燃機関のオイル回収構造 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関の構造に関し、特にオイルを回収するための構造に関する。
エンジンオイルは、クランクケースの下部に設けられたオイルパンに蓄えられており、そこからオイルストレーナによって吸い上げられて、エンジン内に設けられた潤滑油通路を通り、オイルパンに戻る、という循環をする。
この循環において、クランクケース内にあるオイルは、クランクシャフト等の回転物に撹拌されるので、エンジンフリクションとなる。
そこで、撹拌抵抗を減少させてエンジンフリクションを小さくするために、クランクケースとオイルパンとを独立して設け、これらの部屋をリードバルブを介して連結するという構造にして、クランクケース内部に溜まったオイルを、クランクシャフトの回転を利用して、リードバルブを介してオイルパンへ送り出す技術が特許文献1に記載されている。
特開2003−65017号
しかしながら、特許文献1に記載の方法では、クランクシャフトの回転を利用してオイルをオイルパンに押し込もうとしても、クランクケースとオイルパンとの差圧が発生してリードバルブが開いていないとオイルの排出ができないという問題があった。
そこで、本発明では、クランクケース内のオイルをオイルパンへ確実に排出することが可能な構造とすることを目的とする。
本発明の内燃機関のオイル回収構造は、クランクケースとオイルパンとを独立して形成し、クランクシャフトに締結されたピストンの上下動に伴って発生する前記クランクケース内の圧力変動を利用して、前記クランクケースから前記オイルパンに向けて空気およびオイルを送り出す第1の連通路と、前記オイルパンから前記クランクケースに向けて空気を吸引させる第2の連通路と、を設け、前記第2の連通路にはオイルを分離するラビリンス構造のセパレータを介在させる。
本発明によれば、クランクケースとオイルパンとを独立に形成し、エンジン運転中にクランクケース→オイルパン→クランクケースと循環する空気およびオイルの流れを生じさせ、かつセパレータを設けることによって、オイルパンからクランクケースへはオイルがほとんど流れ込まないようにしたので、クランクケース内のオイルを確実にオイルパンに回収することが可能となる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は第1実施形態のエンジンの断面図である。1はクランクシャフト8を支持するクランクケース、2はオイルを溜めておくオイルパン、12はクランクケース1とオイルパン2を分割する隔壁、3は隔壁12に設けられ、クランクケース1からオイルパン2方向へ開口可能なリードバルブ、4は隔壁12に設けられ、オイルパン2からクランクケース1方向に開口可能なリードバルブ、5はリードバルブ4の入口部分(隔壁12のオイルパン2側の面)に設けたセパレータ、7はオイルパン2内にあるオイルを吸い上げるためのオイルストレーナ、6、10はクランクシャフト8の回転により生じる空気の流れを整流するバッフルプレートであり、前記空気の流れを受けるような位置に隙間11がスリット状に設けられている。
なお、リードバルブ3は、クランクシャフト8の回転によって発生する空気の流れの下流側で、かつバッフルプレート6に当った空気の流れに含まれるオイルが落ちる位置(オイル落とし位置)付近であって、オイルが絶えず多く存在している位置付近に設置する。
リードバルブ4は隔壁12内でリードバルブ3から可能な限り遠くなるような位置に設置し、バッフルプレート6の下の空間に開口する。なお、隔壁12からバッフルプレート6までを貫通して、バッフルプレート6の上の空間に開口するようにしても構わない。
セパレータ5は、オイルパン2側の開口部5aからリードバルブ4までの経路に仕切り板5bを設けることによって、空気は流れるもののオイルは流れ難い構造となっている。
上記エンジン内での空気およびオイルの流れについて説明する。
クランクケース1内がオイルパン2内よりも高圧の場合にはリードバルブ3が開き、クランクケース1内のオイルが空気とともにオイルパン2に流れ込む。また、クランクケース1内がオイルパン2内よりも低圧の場合には、リードバルブ4が開き、オイルパン2内の空気がクランクケース1内に流れこむ。このとき、セパレータ5があることによってオイルが分離され、オイルパン2のオイルがリードバルブ4からクランクケース1に流れ込むのを防止する。
エンジン運転中は、クランクシャフト8が回転することによってクランクシャフト8に締結された図示しないピストンが上下動し、ピストンが降下するときにクランクケース1内が加圧され、ピストンが上昇するときに減圧され、クランクケース1内では圧力変動が生じる。これにより、クランクケース1からリードバルブ3を通ってオイルパン2へ、そしてオイルパン2からリードバルブ4を通ってクランクケース1へ、という空気の循環流れが発生する。
この空気の循環流れによって、リードバルブ3が開くと、クランクケース1にあるオイルは空気とともにオイルパン2に回収される。また、リードバルブ3はバッフルプレート6によるオイル落とし位置付近にあるため、より多くのオイルがオイルパン2に流れ込む。
しかし、リードバルブ4が開いたときには、リードバルブ3からりリードバルブ4までの距離が長いため、さらにはセパレータ5の作用によって、空気のみがクランクケース1に流れ込み、オイルはオイルパン2に残る。
上記のように、エンジン運転中に生じるクランクケース1内の圧力変動を利用して循環流れを形成し、この循環流れを利用してクランクケース1内のオイルを効率よくオイルパン2に回収することが可能であるので、クランクケース1内のオイル量は減少し、オイルを撹拌することで生じるフリクションロスが減少するので、エンジンの出力向上や燃費向上を図ることができる。
以上により、本実施形態では、クランクケース1とオイルパン2を隔壁12によって分割し、隔壁12にはクランクケース1からオイルパン2の向きで開口するリードバルブ3と、オイルパン2からクランクケース1に向けて開口するリードバルブ4とを設けたので、クランクシャフト8の回転に伴って生じるクランクケース1内の圧力変動によって、クランクケース1→オイルパン2→クランクケース1と循環する空気の流れが生じる。この循環流れにより、リードバルブ3が開いたときにクランクケース1内にあるオイルはオイルパン2に流れ込むが、リードバルブ4をリードバルブ3から可能な限り遠い位置に設置し、さらにリードバルブ4入口部には、オイルは流れ難く空気は流れ易い構造のセパレータ5を設けたので、リードバルブ4が開いたときには、循環流れ中のオイルはオイルパン2内に落ちている、もしくはセパレータ5のはたらきによって、空気のみがオイルパン2からクランクケース1に流れ込む。したがって、クランクケース1内のオイル量は低減され、オイルの撹拌によるフリクションが低減されるので、エンジンの出力向上や燃費向上を図ることができる。
第2実施形態について図2を用いて説明する。
図2は本実施形態のエンジンの断面図である。本実施形態は第1実施形態の構成から隔壁12、リードバルブ3、4をなくし、セパレータ5をバッフル6に設けた構成となっており、クランクケース1とオイルパン2とはバッフルプレート6によって分割されている。
バッフルプレート6にはクランクシャフト8の回転方向に向き合う位置に隙間11が設けられ、これと反対側には吸引口21が設けられ、このとき隙間11と吸引口21の位置関係は、第1実施形態のリードバルブ3とリードバルブ4の関係と同様に、可能な限り長い距離となるように設置する。なお、吸引口21にはセパレータ5が設けられる。
エンジン運転中には、クランクシャフト8が回転することによって、クランクケース1内に空気の流れが生じる。この空気の流れは隙間11を通ってオイルパン2に流れ込み、これによってオイルパン2内の空気は吸引口21、セパレータ5を通ってオイルパン2からクランクケース1に流れるので、クランクケース1→オイルパン2→クランクケース1という循環流れが生じることとなる。
この空気の循環流れとともに、クランクケース1内のオイルはオイルパン2に流れ込む。しかし、隙間11とセパレータ5までの距離が長いことや、セパレータ5の作用によって、第1実施形態と同様にオイルが分離されてオイルパン2からクランクケース1へは空気だけが流れる。
以上により本実施形態では、クランクシャフト8の回転を利用して空気の循環流れを形成することによって、第1実施形態と同様に、クランクケース1内のオイルを効率よくオイルパン2に回収し、オイル撹拌によるフリクションを低減することが可能となり、エンジンの出力向上や燃費向上を図ることができる。
なお、オイル撹拌によるフリクションロスを低減させるための手段としては、オイルタンクをエンジンとは別体に設け、オイルポンプなどにより強制的にクランクケースないのオイルを排出し、オイルタンクとの間でオイルを循環させる、いわゆるドライサンプエンジンがあるが、第1実施形態、第2実施形態はオイルポンプや別体のオイルタンクを設ける必要がないので、コストや重量の面で有利である。
なお、本発明は上記の実施の形態に限定されるわけではなく、特許請求の範囲に記載の技術的思想の範囲内で様々な変更を成し得ることは言うまでもない。
本発明は、内燃機関の潤滑油回収構造に適用可能である。
第1実施形態の概略図である。 第2実施形態の概略図である。
符号の説明
1 クランクケース
2 オイルパン
3 リードバルブ
4 リードバルブ
5 セパレータ
6 バッフルプレート
7 オイルストレーナ
8 クランクシャフト
9 シリンダヘッド
10 バッフルプレート
11 隙間
12 隔壁

Claims (3)

  1. クランクケースとオイルパンとを独立して形成し、
    クランクシャフトに締結されたピストンの上下動に伴って発生する前記クランクケース内の圧力変動を利用して、前記クランクケースから前記オイルパンに向けて空気およびオイルを送り出す第1の連通路と、
    前記オイルパンから前記クランクケースに向けて空気を吸引させる第2の連通路と、を設け、
    前記第2の連通路にはオイルを分離するラビリンス構造のセパレータを介在させることを特徴とする内燃機関のオイル回収構造。
  2. 隔壁によって前記クランクケースとオイルパンとを分割し、
    前記隔壁に前記第1の連通路および第2の連通路を設け、
    前記第1の連通路は前記クランクケースから前記オイルパンに向けての流れを許容するリードバルブを備え、
    前記第2の連通路は前記オイルパンから前記クランクケースに向けての流れを許容するリードバルブを備える請求項1に記載の内燃機関のオイル回収構造。
  3. クランクケースとオイルパンとを独立して形成し、
    クランクシャフト等の回転体が回転することによって生じる空気の動圧を受けやすい位置に、前記クランクケースから前記オイルパンに向けて空気及びオイルを送り出す第1の通路を、
    クランクシャフト等の回転体が回転することによって生じる空気の動圧を受け難い位置に、前記オイルパンから前記クランクケースに向けて空気を吸引させる第2の連通路を、それぞれ設け、
    前記第2の連通路にはオイルを分離するラビリンス構造のセパレータを介在させることを特徴とする内燃機関のオイル回収構造。
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