JP2006070218A - 化粧料配合用のワックス状オルガノポリシロキサンおよびそれを含有する化粧料 - Google Patents
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Abstract
【課題】(I)油性成分及び有機溶剤への分散性が良く、化粧料への配合が容易で、保存安定性や感触の良好な化粧料を容易に得ることができる化粧料配合用のワックス状オルガノポリシロキサンを提供すること。(II)製造が容易で、保存安定性や感触の良好な化粧料を提供すること。
【解決手段】本発明の化粧料配合用のワックス状オルガノポリシロキサンは、下記一般式(1)〔式中、Rの1つ以上は(a)炭素数17〜300の長鎖アルキル基またはヘテロ原子を含む長鎖有機基であり、(a)の基の割合は分子全体の70質量%以下である。nの数平均は50.0〜1000.0である。〕で表される化学構造を持ち、融点が30℃〜120℃である。本発明の化粧料は、(A)油性成分および/または有機溶剤と;(B)本発明のワックス状オルガノポリシロキサンとを配合してなる。
【化1】
【選択図】 なし
【解決手段】本発明の化粧料配合用のワックス状オルガノポリシロキサンは、下記一般式(1)〔式中、Rの1つ以上は(a)炭素数17〜300の長鎖アルキル基またはヘテロ原子を含む長鎖有機基であり、(a)の基の割合は分子全体の70質量%以下である。nの数平均は50.0〜1000.0である。〕で表される化学構造を持ち、融点が30℃〜120℃である。本発明の化粧料は、(A)油性成分および/または有機溶剤と;(B)本発明のワックス状オルガノポリシロキサンとを配合してなる。
【化1】
【選択図】 なし
Description
本発明は化粧料配合用のワックス状オルガノポリシロキサン、及びそれを配合してなる化粧料に関する。さらに詳しくは油性成分及び有機溶剤への分散性が良いため、容易に化粧料に配合可能であり、保存安定性や感触の良好な化粧料を容易に得ることができる化粧料配合用のワックス状オルガノポリシロキサン、及び、それが配合されているため、保存安定性や感触の良好な化粧料に関する。
化粧料の粘度を高めたり、固形化したりする成分として、あるいは、化粧崩れを防ぐ成分として、ジメチルポリシロキサンのメチル基の一部を長鎖アルキル基等で置換した変性シリコーンが、ワックス状オルガノポリシロキサンとして広く使用されている。例えば、特定の吸熱特性を持つワックス状の変性シリコーンにより、べたつき感がなく、伸びの良い化粧料が得られることが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
しかし、ワックス状オルガノポリシロキサンは一般に油性成分及び有機溶剤へ分散性が悪いため、それの配合された化粧料の製造には困難が伴い、化粧料の保存安定性や感触に悪影響を与えるという問題があった。
特開2004−224729号
しかし、ワックス状オルガノポリシロキサンは一般に油性成分及び有機溶剤へ分散性が悪いため、それの配合された化粧料の製造には困難が伴い、化粧料の保存安定性や感触に悪影響を与えるという問題があった。
本発明は以上のような事情に基づいてなされたものである。
本発明の目的は油性成分及び有機溶剤への分散性が良いため、容易に化粧料に配合可能であり、保存安定性や感触の良好な化粧料を容易に得ることができる化粧料配合用のワックス状オルガノポリシロキサンを提供することにある。
本発明の他の目的は、製造が容易で、保存安定性や感触の良好な化粧料を提供することにある。
本発明の目的は油性成分及び有機溶剤への分散性が良いため、容易に化粧料に配合可能であり、保存安定性や感触の良好な化粧料を容易に得ることができる化粧料配合用のワックス状オルガノポリシロキサンを提供することにある。
本発明の他の目的は、製造が容易で、保存安定性や感触の良好な化粧料を提供することにある。
上記の目的を達成するために本発明者が鋭意検討を重ねた結果、特定の化学構造と物性(融点)を持つワックス状オルガノポリシロキサンが、上記の課題を全て解決する優れたものであり、そのようなワックス状オルガノポリシロキサンを配合してなる化粧料が保存安定性や感触の良好なものとなることを見出し、かかる知見に基づいて本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明の化粧料配合用のワックス状オルガノポリシロキサンは、下記一般式(1)で表される化学構造を持ち、融点が30℃〜120℃であることを特徴とする。
〔式中、Rは、それぞれ独立して、
(a)炭素数17〜300の長鎖アルキル基またはヘテロ原子を含む長鎖有機基;
(b)水素原子、炭素数2〜16のアルキル基、炭素数6〜10のアリール基、炭素数7〜14のアラルキル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、またはヘテロ原子を含む炭素数2〜16の有機基;あるいは
(c)メチル基を示し、
nは0〜1200の整数であり、nの数平均は50.0〜1000.0である。
但し、Rで示される基の1つ以上は(a)の基であり、分子全体に対する(a)の基の割合は70質量%以下である。〕
(a)炭素数17〜300の長鎖アルキル基またはヘテロ原子を含む長鎖有機基;
(b)水素原子、炭素数2〜16のアルキル基、炭素数6〜10のアリール基、炭素数7〜14のアラルキル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、またはヘテロ原子を含む炭素数2〜16の有機基;あるいは
(c)メチル基を示し、
nは0〜1200の整数であり、nの数平均は50.0〜1000.0である。
但し、Rで示される基の1つ以上は(a)の基であり、分子全体に対する(a)の基の割合は70質量%以下である。〕
本発明の化粧料は、(A)油性成分および/または有機溶剤と;(B)本発明のワックス状オルガノポリシロキサンとを配合してなることを特徴とする。
(1)本発明の化粧料配合用のワックス状オルガノポリシロキサンは、油性成分及び有機溶剤の何れへの分散性も優れている。
(2)本発明の化粧料配合用のワックス状オルガノポリシロキサンは、容易に化粧料に配合可能である。
(3)本発明の化粧料配合用のワックス状オルガノポリシロキサンによれば、保存安定性や感触の良好な化粧料を容易に得ることができる。
(4)本発明の化粧料は、容易に製造することができ、保存安定性や感触が良好である。
(2)本発明の化粧料配合用のワックス状オルガノポリシロキサンは、容易に化粧料に配合可能である。
(3)本発明の化粧料配合用のワックス状オルガノポリシロキサンによれば、保存安定性や感触の良好な化粧料を容易に得ることができる。
(4)本発明の化粧料は、容易に製造することができ、保存安定性や感触が良好である。
以下、本発明について詳細に説明する。
<ワックス状オルガノポリシロキサンの化学構造>
本発明のワックス状オルガノポリシロキサンの化学構造は、上記一般式(1)で示されるものである。
<ワックス状オルガノポリシロキサンの化学構造>
本発明のワックス状オルガノポリシロキサンの化学構造は、上記一般式(1)で示されるものである。
Rの一部を構成する(a)炭素数17〜300の長鎖アルキル基またはヘテロ原子を含む長鎖有機基は、直鎖状であっても分岐状であってもよい。以下、長鎖アルキル基及びへテロ原子を含む長鎖有機基を総称して、単に「長鎖有機基」ということがある。
(a)長鎖有機基中に存在する炭素数は、通常17〜300とされ、好ましくは20〜90、更に好ましくは20〜80、特に好ましくは25〜60とされる。長鎖有機基中の炭素数が17未満である場合には、常温下でオイル状となり、ワックス状とはならない。一方、この炭素数が300を超える場合には融点が高くなりすぎたり、溶融粘度が高すぎたり、油性成分や有機溶剤への分散性が悪くなったりして、ワックスの用途に適用することができない。
長鎖アルキル基としては、直鎖状のアルキル基〔CH3 (CH2 )p'−〕(p’は16〜299の整数であり、好ましくは19〜89、更に好ましくは19〜79、特に好ましくは24〜59である。)および分岐状のアルキル基を挙げることができ、直鎖状のアルキル基が好ましい。かかる長鎖アルキル基の具体例としては、CH3 (CH2 )23−およびCH3 (CH2 )45−などが挙げられる。
ヘテロ原子を含む長鎖有機基において、へテロ原子は、炭素以外のいかなる原子であってもよい。また、多種のへテロ原子が混ざったものであってもよく、それらの位置も何れであってもよい。但し、このヘテロ原子を含む長鎖有機基は、炭素数2〜15のアルキレン又は炭素数2〜15のアルキレン−CO−を介してオルガノポリシロキサンに結合すると好ましい。このへテロ原子を含む長鎖有機基中のへテロ原子の総数は、1〜10、好ましくは1〜5、より好ましくは1〜3である。好ましくは、ヘテロ原子は酸素原子又は窒素原子から選択される。
ヘテロ原子を含む長鎖有機基の例としては、アルコキシカルボニルアルキル基〔CH3 (CH2 )p O(CO)(CH2 )q −〕;アルキルアミノカルボニルアルキル基〔CH3 (CH2 )p NHCO(CH2 )q −〕;アルキルカルボニルオキシアルキル基〔CH3 (CH2 )p COO(CH2 )q −〕;アルコキシアルキル基〔CH3 (CH2 )p O(CH2 )q −〕;アルキルカルボニルオキシ(2−ヒドロキシ)プロピルオキシアルキル基〔CH3 (CH2 )p COOCH2 CH(OH)CH2 O(CH2 )q −〕;アルキルカルボニルアミノアルキル基〔CH3 (CH2 )p CONH(CH2 )q −〕;アルキルアミノカルボニルアミノアルキル基〔CH3 (CH2 )p NHCONH(CH2 )q −〕;アルコキシカルボニルアミノアルキル基〔CH3 (CH2 )p O(CO)NH(CH2 )q −〕;アルコキシカルボニルアミノアルキルアミノアルキル基〔CH3 (CH2 )p O(CO)NH(CH2 )q NH(CH2 )r −〕;及びアルキルカルボニルアミノアルキルアミノアルキル基〔CH3 (CH2 )p CONH(CH2 )q NH(CH2 )r −〕で、前記炭素数のものが挙げられる。
上記各式において、pは、長鎖有機基中の炭素数が17〜300となる整数であり、qは1〜15、好ましくは2〜13の整数であり、rは1〜15、好ましくは2〜10の整数(但し、q+r=3〜16)である。
上記各式において、pは、長鎖有機基中の炭素数が17〜300となる整数であり、qは1〜15、好ましくは2〜13の整数であり、rは1〜15、好ましくは2〜10の整数(但し、q+r=3〜16)である。
本発明のワックス状オルガノポリシロキサンは、分子中に(a)基を1つ以上持つため、ワックス状の性状を示す。
Rで示される基(n+2個)のうち、(a)の基の個数割合は、通常5〜60%とされ、好ましくは5〜45%とされる。
Rで示される基(n+2個)のうち、(a)の基の個数割合は、通常5〜60%とされ、好ましくは5〜45%とされる。
Rの一部を構成する(b)の基は、水素原子、炭素数2〜16のアルキル基、炭素数6〜10のアリール基、炭素数7〜14のアラルキル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、またはヘテロ原子を含む炭素数2〜16の有機基である。
炭素数2〜16のアルキル基には、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、ヘキシル基およびオクチル基が含まれる。
炭素数6〜10のアリール基には、フェニル基およびナフチル基が含まれ、これらのうち、フェニル基が特に好ましい。
炭素数7〜14のアラルキル基には、ベンジル基およびフェネチル基などが含まれる。
炭素数2〜16のアルキル基には、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、ヘキシル基およびオクチル基が含まれる。
炭素数6〜10のアリール基には、フェニル基およびナフチル基が含まれ、これらのうち、フェニル基が特に好ましい。
炭素数7〜14のアラルキル基には、ベンジル基およびフェネチル基などが含まれる。
この(b)の基には、オルガノポリシロキサンに長鎖有機基を導入する際に副生される基が含まれ、「ヘテロ原子を含む炭素数2〜16の有機基」には、鎖延長反応の際に生成する中間反応性基を含む、ヒドロシリル基、ヒドロキシ基およびエポキシ基などの反応性基、並びにそれら反応性基を封鎖または不活性化した結果生じる基が包含される。
そのような基には、ヒドロキシアルキル基〔HO(CH2 )q −〕;アルコキシアルキル基〔CH3 (CH2 )s O(CH2 )q −〕;エポキシプロピルオキシアルキル基〔CH2 (O)CHCH2 O(CH2 )q −〕;アルコキシ(2−ヒドロキシ)プロピルオキシアルキル基〔CH3 (CH2 )s OCH2 CH(OH)CH2 O(CH2 )q −〕;アルコキシカルボニルアルキル基〔CH3 (CH2 )s O(CO)(CH2 )q −〕;アルキルカルボニルオキシアルキル基〔CH3 (CH2 )s COO(CH2 )q −〕が含まれる。上記の各式中、sは、0〜13、好ましくは0〜2の整数であり、qは、先に定義したとおりである。但し、これら基の炭素数の合計は2〜16である。
Rで示される基(n+2個)のうち、(b)の基の個数割合は、通常0〜50%とされ、好ましくは0〜20%、更に好ましくは0〜5%とされる。
また、上記一般式(1)に示されるワックス状オルガノポリシロキサン中の、(a)の基の質量割合と、前記(b)の基の質量割合との合計は、分子全体に対して、通常80%以下とされ、好ましくは65%以下、更に好ましくは50%以下とされる。
(a)の基および(b)の基の質量割合の合計が80%を超えるオルガノポリシロキサンによっては、シリコーンワックスに特有の艶、のび、良好な感触を得ることができない。
また、上記一般式(1)に示されるワックス状オルガノポリシロキサン中の、(a)の基の質量割合と、前記(b)の基の質量割合との合計は、分子全体に対して、通常80%以下とされ、好ましくは65%以下、更に好ましくは50%以下とされる。
(a)の基および(b)の基の質量割合の合計が80%を超えるオルガノポリシロキサンによっては、シリコーンワックスに特有の艶、のび、良好な感触を得ることができない。
Rの一部を構成する(c)の基はメチル基である。Rで示される基(n+2個)のうち、(c)メチル基の個数割合は、通常40〜95%とされ、好ましくは55〜95%とされる。Rで示される基に占めるメチル基の個数割合が40%未満であるオルガノポリシロキサンによっては、シリコーンワックスに特有の艶、のび、良好な感触を得られず、95%より多いと、これが配合された化粧品を固化させたり、そのような化粧品によって化粧崩れを十分防ぐ事ができなくなったりする。
上記一般式(1)において、nは0〜1200の整数であり、好ましくは5〜800である。そして、nの数平均は50.0〜1000.0であり、好ましくは、50.0〜500.0である。nの数平均が50.0より小さいオルガノポリシロキサンは、シリコーンワックスに特有の艶、のび、良好な感触が得られない。一方、nが1200を超えて、その数平均が1000.0を超えるとオルガノポリシロキサンは、溶融時の粘度が過大となり、伸び等の化粧料の感触が悪くなったり、化粧品への配合が困難となったりする。
また、上記一般式(1)において、分子全体に対する(a)の基の割合は70質量%以下であり、好ましくは10〜50質量%である。(a)の基の割合が70質量%より多いと、油性成分及び有機溶剤への分散性が不良となり、本発明の目的を達成することができない。
好ましい化学構造を示すと、上記一般式(1)において、Rの5〜45個数%が(a)炭素数25〜60の長鎖アルキル基であり、Rの0〜20個数%が(b)炭素数1〜8のアルコキシ基であり、Rの55〜95個数%が(c)メチル基であり;nが5〜800である。
上記一般式(1)で表される変性オルガノポリシロキサンの具体的構造としては、Rの一部を構成する(a)長鎖有機基が長鎖アルキル基である下記一般式(1A)で表されるオルガノポリシロキサン;Rの一部を構成する(a)長鎖有機基が長鎖アルキル基である下記一般式(1B)で表されるオルガノポリシロキサン;Rの一部を構成する(a)長鎖有機基が式:Ra −O−(Y)m −(式中、Ra は、炭素数1〜99のアルキル基を示し、Yは、炭素数1〜99のアルキレン基もしくは酸素原子を含む炭素数1〜99の2価の有機基を示し、mは1〜99である。)で示される基である下記一般式(1C)で表されるオルガノポリシロキサンを挙げることができる。
(式中、aおよびbは、その合計が1〜1200となる整数であり、p’、n、pおよびqは、それぞれ、先に定義したとおりである。)
<ワックス状オルガノポリシロキサンの物性値−融点>
本発明の化粧料配合用のワックス状オルガノポリシロキサンは、上記一般式(1)で表されると共に、更に、融点が30℃〜120℃であることが必要である。
融点が30℃未満であると、夏期など室温で液状となるので、貯蔵時に溶解してしまうし、これを配合してなる製品(化粧品)が柔らかくなりすぎるのでワックス状オルガノポリシロキサンとしての用をなさない。また、融点が120℃より大きいと、溶解させるのに多大の熱が必要であり実用的でない。融点は35〜100℃であることが好ましく40〜80℃が特に好ましい。ワックス状オルガノポリシロキサンの融点は、オルガノポリシロキサンの長鎖基、即ち上記一般式(1)中の(a)基が主に影響する。即ち、(a)基に該当する化合物(例えば、イコシル基の場合、1−イコセン)とほぼ同じ程度になる。その他、珪素に結合した基中の(a)基の割合を多くすることや、ポリシロキサン鎖を長くすることにより、融点は高くなる。
本発明の化粧料配合用のワックス状オルガノポリシロキサンは、上記一般式(1)で表されると共に、更に、融点が30℃〜120℃であることが必要である。
融点が30℃未満であると、夏期など室温で液状となるので、貯蔵時に溶解してしまうし、これを配合してなる製品(化粧品)が柔らかくなりすぎるのでワックス状オルガノポリシロキサンとしての用をなさない。また、融点が120℃より大きいと、溶解させるのに多大の熱が必要であり実用的でない。融点は35〜100℃であることが好ましく40〜80℃が特に好ましい。ワックス状オルガノポリシロキサンの融点は、オルガノポリシロキサンの長鎖基、即ち上記一般式(1)中の(a)基が主に影響する。即ち、(a)基に該当する化合物(例えば、イコシル基の場合、1−イコセン)とほぼ同じ程度になる。その他、珪素に結合した基中の(a)基の割合を多くすることや、ポリシロキサン鎖を長くすることにより、融点は高くなる。
<ワックス状オルガノポリシロキサンの製造方法>
本発明のワックス状オルガノポリシロキサンは、通常の変性ジメチルポリシロキサンの製造方法により製造可能である。例えば、メチル基の一部が水素原子基で置換されたジメチルポリシロキサンとα−オレフィンとをヒドロシリル化反応させることにより得ることができる。
以上のような特定の化学構造および物性値(融点)を持つ本発明のワックス状オルガノポリシロキサンは、化粧料に配合されるワックスとして、好適に使用することができる。
本発明のワックス状オルガノポリシロキサンは、通常の変性ジメチルポリシロキサンの製造方法により製造可能である。例えば、メチル基の一部が水素原子基で置換されたジメチルポリシロキサンとα−オレフィンとをヒドロシリル化反応させることにより得ることができる。
以上のような特定の化学構造および物性値(融点)を持つ本発明のワックス状オルガノポリシロキサンは、化粧料に配合されるワックスとして、好適に使用することができる。
<化粧料>
本発明の化粧料は(A)油性成分および/または有機溶剤と(以下、これらを「成分(A)」ともいう。);(B)本発明のワックス状オルガノポリシロキサン(以下、「成分(B)ともいう。)とが配合されたものである。
本発明の化粧料は(A)油性成分および/または有機溶剤と(以下、これらを「成分(A)」ともいう。);(B)本発明のワックス状オルガノポリシロキサン(以下、「成分(B)ともいう。)とが配合されたものである。
本発明の化粧料の成分(A)の一つを構成する油性成分は、通常の化粧料に使用されるものであれば、固体、半固体、液状の何れのものであってもよく、例えば天然動植物油脂類、半合成油脂、炭化水素油、高級アルコール、エステル油、フッ素系油剤およびシリコーン油などが包含される。
油性成分として使用される「天然動植物油脂類」および「半合成油脂」としては、アボガド油、アマニ油、アーモンド油、イボタロウ、エノ油、オリーブ油、カカオ脂、カポックロウ、カヤ油、カルナウバロウ、肝油、キャンデリラロウ、牛脂、牛脚脂、牛骨脂硬化牛脂、キョウニン油、鯨ロウ、硬化油、小麦胚芽油、ゴマ油、コメ胚芽油、コメヌカ油、サトウキビロウ、サザンカ油、サフラワー油、シアバター、シナギリ油、シナモン油、ジョジョバロウ、セラックロウ、タートル油、大豆油、茶実油、ツバキ油、月見草油、トウモロコシ油、豚脂、ナタネ油、日本キリ油、ヌカロウ、胚芽油、馬脂、パーシック油、パーム油、パーム核油、ヒマシ油、硬化ヒマシ油、ヒマシ油脂肪酸メチルエステル、ヒマワリ油、ブドウ油、ベイベリーロウ、ホホバ油、マカデミアナッツ油、ミツロウ、ミンク油、綿実油、綿ロウ、モクロウ、モクロウ核油、モンタンロウ、ヤシ油、硬化ヤシ油、トリヤシ油、脂肪酸グリセライド、羊脂、落花生油、ラノリン、液状ラノリン、還元ラノリン、ラノリンアルコール、硬質ラノリン、酢酸ラノリン、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラウリン酸ヘキシル、ポリオキシエチレン(POE)ラノリンアルコールエーテル、POEラノリンアルコールアセテート、ラノリン脂肪酸ポリエチレングリコール、POE水素添加ラノリンアルコールエーテルおよび卵黄油などが挙げられる。
油性成分として使用される「炭化水素油」としては、オゾケライト、スクワラン、スクワレン、セレシン、パラフィン、パラフィンワックス、流動パラフィン、流動イソパラフィン、プリスタン、ポリイソブチレン、マイクロクリスタリンワックス、ワセリンなど;高級脂肪酸としては、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、ウンデシレン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、アラキドン酸、エイコサペンタエン酸(EPA)、ドコサヘキサエン酸(DHA)、イソステアリン酸およびエルカ酸などが挙げられる。
油性成分として使用される「高級アルコール」としては、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、パルミチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、ヘキサデシルアルコール、オレイルアルコール、イソステアリルアルコール、ヘキシルドデカノール、オクチルドデカノール、セトステアリルアルコール、2−デシルテトラデシノール、コレステロール、フィトステロール、POEコレステロールエーテル、モノステアリルグリセリンエーテル(バチルアルコール)およびモノオレイルグリセリルエーテル(セラキルアルコール)などが挙げられる。
油性成分として使用される「エステル油」としては、イソノナン酸イソデシル、イソノナン酸イソトリデシル、イソノナン酸イソノニル、アジピン酸ジイソブチル、アジピン酸2−ヘキシルデシル、アジピン酸ジ−2−ヘプチルウンデシル、モノイソステアリン酸n−アルキルグリコール、イソステアリン酸イソセチル、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、2−エチルヘキサン酸セチル、トリ−2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、テトラ−2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリトール、オクタン酸セチル、オクチルドデシルガムエステル、オレイン酸オレイル、オレイン酸オクチルドデシル、オレイン酸デシル、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、クエン酸トリエチル、コハク酸2−エチルヘキシル、酢酸アミル、酢酸エチル、酢酸ブチル、ステアリン酸イソセチル、ステアリン酸ブチル、セバシン酸ジイソプロピル、セバシン酸ジ−2−エチルヘキシル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸2−エチルヘキシル、パルミチン酸2−ヘキシルデシル、パルミチン酸2−ヘプチルウンデシル、12−ヒドロキシステアリル酸コレステリル、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、ミリスチン酸2−ヘキシルデシル、ミリスチン酸ミリスチル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、ラウリン酸エチル、ラウリン酸ヘキシル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸−2−オクチルドデシルエステル、リンゴ酸ジイソステアリルなど;グリセライド油としては、アセトグリセリル、トリイソオクタン酸グリセリル、トリイソステアリン酸グリセリル、トリイソパルミチン酸グリセリル、モノステアリン酸グリセリル、ジ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセリル、トリミリスチン酸グリセリル、ミリスチン酸イソステアリン酸ジグリセリルなどが挙げられる。
油性成分として使用される「フッ素系油剤」としては、パーフルオロポリエーテル、パーフルオロデカリン、パーフルオロオクタンなどが挙げられる。
油性成分として使用される「フッ素系油剤」としては、パーフルオロポリエーテル、パーフルオロデカリン、パーフルオロオクタンなどが挙げられる。
本発明の化粧料においては、油性成分としてシリコーン油を含有することが、ワックス状オルガノポリシロキサンの分散性が特に優れるため好ましい。
ここに、「シリコーン油」としては、例えば、重合度(シロキサン鎖中のケイ素数)が10以上のジメチルポリシロキサンおよびそのメチル基の一部が置換された、液状〜ガム状のものが挙げられる。シロキサン鎖は分岐鎖を持っていてもよく、一部架橋していてもよい。置換基としては、炭素数2〜16の直鎖または分岐状のアルキル基、アリール基(例えばフェニル基、2−フェニルエチル基)、アミノ置換アルキル基(例えば−C3 H6 NH2 、−C3 H6 NHC2 H4 NH2 )、糖誘導体基、グリセリル基、ポリグリセリル基などが挙げられる。特に好ましいものとして、重合度10〜400のジメチルポリシロキサンが挙げられる。
ここに、「シリコーン油」としては、例えば、重合度(シロキサン鎖中のケイ素数)が10以上のジメチルポリシロキサンおよびそのメチル基の一部が置換された、液状〜ガム状のものが挙げられる。シロキサン鎖は分岐鎖を持っていてもよく、一部架橋していてもよい。置換基としては、炭素数2〜16の直鎖または分岐状のアルキル基、アリール基(例えばフェニル基、2−フェニルエチル基)、アミノ置換アルキル基(例えば−C3 H6 NH2 、−C3 H6 NHC2 H4 NH2 )、糖誘導体基、グリセリル基、ポリグリセリル基などが挙げられる。特に好ましいものとして、重合度10〜400のジメチルポリシロキサンが挙げられる。
本発明の化粧料の成分(A)の一つを構成する有機溶剤は、通常の化粧料に使用されるものであればよく、エタノール、イソプロパノールなどの低級アルコール類、テトラクロロジフルオロエタン、炭素数2〜9のポリシロキサン(例えば、炭素数2〜9の直鎖状ジメチルポリシロキサン、炭素数4〜5の環状ジメチルポリシロキサン、これらのメチル基の一部をフェニル基で置換したもの)などが挙げられる。特に好ましいものとして炭素数4〜5の環状ジメチルポリシロキサンが挙げられる。
上記成分(A)は、本発明の化粧料中、0.01〜99.0質量%の割合で配合されていることが好ましく、更に好ましくは0.1〜95.0質量%である
本発明の化粧料に使用される上記ワックス状オルガノポリシロキサン(本発明のワックス状オルガノポリシロキサン)は、これらの油性成分及び有機溶剤への分散性に優れているため、従来のワックス状オルガノポリシロキサンを配合した化粧料と比較し、本発明の化粧料は容易に製造可能であり、保存安定性や感触の優れた物となる。
本発明の化粧料に使用される上記ワックス状オルガノポリシロキサン(本発明のワックス状オルガノポリシロキサン)は、これらの油性成分及び有機溶剤への分散性に優れているため、従来のワックス状オルガノポリシロキサンを配合した化粧料と比較し、本発明の化粧料は容易に製造可能であり、保存安定性や感触の優れた物となる。
本発明の化粧料においては、油性成分及び/または有機溶剤からなる成分(A)100質量部に対して、本発明のワックス状オルガノポリシロキサンからなる成分(B)を0.1〜300質量部の割合で含有することが好ましく、更に好ましくは0.2〜50質量部の割合である。
本発明の化粧料には、その目的に応じて、通常の化粧料を構成する種々の成分を任意成分として含有させることができる。かかる任意成分としては、界面活性剤を挙げることができる。このような界面活性剤としては、アニオン性、カチオン性、非イオン性および両性のものがあるが、本発明においては特に制限されるものではなく、通常の化粧料に使用されるものであれば、いずれのものも使用することができる。
以下に具体的に例示すると、アニオン性界面活性剤としては、ステアリン酸ナトリウムやパルミチン酸トリエタノールアミンなどの脂肪酸セッケン、アルキルエーテルカルボン酸およびその塩、アミノ酸と脂肪酸の縮合物塩、アルカンスルホン酸塩、アルケンスルホン酸塩、脂肪酸エステルのスルホン酸塩、脂肪酸アミドのスルホン酸塩、ホルマリン縮合系スルホン酸塩、アルキル硫酸エステル塩、第二級高級アルコール硫酸エステル塩、アルキルおよびアリルエーテル硫酸エステル塩、脂肪酸エステルの硫酸エステル塩、脂肪酸アルキロールアミドの硫酸エステル塩、ロート油などの硫酸エステル塩類、アルキルリン酸塩、エーテルリン酸塩、アルキルアリルエーテルリン酸塩、アミドリン酸塩、N−アシルアミノ酸系活性剤などが挙げられる。
ここに、好適なアニオン性界面活性剤として、脂肪酸セッケン、α−アシルスルホン酸塩、アルキルスルホン酸塩、アルキルアリルスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、アルキル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、アルキルアミド硫酸塩、アルキルリン酸塩、アルキルアミドリン酸塩、アルキロイルアルキルタウリン塩、N−長鎖アシルアミノ酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸塩などが例示される。
カチオン性界面活性剤としては、アルキルアミン塩、ポリアミンおよびアミノアルコール脂肪酸誘導体などのアミン塩、アルキル四級アンモニウム塩、芳香族四級アンモニウム塩、ピリジウム塩、イミダゾリウム塩などが挙げられる。
ここに、好適なカチオン性界面活性剤として、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム、塩化ベヘニルジメチルヒドロキシエチルアンモニウム、塩化ステアリルジメチルベンジルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化ミリスチルジメチルベンジルアンモニウム、ラノリン脂肪酸アミノプロピルエチルジメチルアンモニウムエチルサルフェートおよびセチルトリエチルアンモニウムメチルサルフェートなどの第四級アンモニウム塩が例示される。
非イオン性界面活性剤としては、ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、プロピレングリコール酸エステル、ポリエチレングリコール酸エステル、ショ糖酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンプロピレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンフィトスタノールエーテル、ポリオキシエチレンフィトステロールエーテル、ポリオキシエチレンコレスタノールエーテル、ポリオキシエチレンコレステリルエーテル、アルカノールアミド、糖エーテル、糖アミドなどが挙げられる。
ここに、好適な非イオン性界面活性剤として、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、アルキルアリルポリオキシエチレンエーテル、アルキロールアミド、アルキルグリセリンエーテル型ポリオキシエチレンエーテル、プロピレングリコールエステルのポリオキシエチレンエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、グリセリンと脂肪酸のエステルのポリオキシエチレンエーテル、脂肪酸のソルビタンエステルのポリオキシエチレンエーテル、ソルビトールポリオキシエチレンの脂肪酸エステル、ショ糖エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸アミド、ポリオキシエチレンアルキルアミン、ポリオキシアルキレン−オルガノポリシロキサン共重合体などが例示される。
両性界面活性剤としては、ベタイン型(カルボキシベタイン・スルホベタイン)、アミドベタイン型、アミノカルボン酸塩型、イミダゾリン誘導体型などが挙げられる。
本発明の化粧料には、その目的に応じて粉体や着色剤を用いることができる。このような粉体や着色剤は、通常の化粧料に使用されるものであれば、その形状(球状、針状、板状など)や粒子径(煙霧状、微粒子、顔料級など)、粒子構造(多孔質、無孔質など)を問わず、いずれのものも使用することができる。例えば、無機粉体、有機粉体、および界面活性剤金属塩粉体のような粉体、有色顔料、パール顔料、タール色素、金属粉末顔料、および天然色素のような着色剤が挙げられる。
無機粉体の具体例としては、酸化チタン、酸化ジルコニウム、酸化亜鉛、酸化セリウム、酸化マグネシウム、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、硫酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、タルク、マイカ、カオリン、セリサイト、白雲母、合成雲母、金雲母、紅雲母、黒雲母、リチア雲母、ケイ酸、無水ケイ酸、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸ストロンチウム、タングステン酸金属塩、ヒドロキシアパタイト、バーミキュライト、ハイジライト、ベントナイト、モンモリロナイト、ヘクトライト、ゼオライト、セラミックスパウダー、第二リン酸カルシウム、アルミナ、水酸化アルミニウム、窒化ホウ素、シリカなどが挙げられる。
有機粉体の具体例としては、ポリアミドパウダー、ポリエステルパウダー、ポリエチレンパウダー、ポリプロピレンパウダー、ポリスチレンパウダー、ポリウレタン、ベンゾグアナミンパウダー、ポリメチルベンゾグアナミンパウダー、テトラフルオロエチレンパウダー、ポリメチルメタクリレートパウダー、セルロース、シルクパウダー、ナイロンパウダー、12ナイロン、6ナイロン、シリコーンパウダー、スチレン・アクリル酸共重合体、ジビニルベンゼン・スチレン共重合体、ビニル樹脂、尿素樹脂、フェノール樹脂、フッ素樹脂、ケイ素樹脂、アクリル樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、ポリカーボネート樹脂、微結晶繊維粉体、デンプン粉末、ラウロイルリジンなどが挙げられる。更に、大部分が−[Si−O−]n −骨格からなる有機粉末も好ましいものとして挙げられる。この場合、分子内の一部に−Si(CH2 )m −Si−結合を有してもよい。
界面活性剤金属塩粉体(金属石鹸)の具体例としては、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、ミリスチン酸亜鉛、ミリスチン酸マグネシウム、セチルリン酸亜鉛、セチルリン酸カルシウム、セチルリン酸亜鉛ナトリウムなどが挙げられる。
有色顔料の具体例としては、酸化鉄、水酸化鉄、チタン酸鉄の無機赤色顔料、γー酸化鉄などの無機褐色系顔料、黄酸化鉄、黄土などの無機黄色系顔料、黒酸化鉄、カーボンブラックなどの無機黒色顔料、マンガンバイオレット、コバルトバイオレットなどの無機紫色顔料、水酸化クロム、酸化クロム、酸化コバルト、チタン酸コバルトなどの無機緑色顔料、紺青、群青などの無機青色系顔料、タール系色素をレーキ化したもの、天然色素をレーキ化したもの、およびこれらの粉体を複合化した合成樹脂粉体などが挙げられる。
パール顔料の具体例としては、酸化チタン被覆マイカ、オキシ塩化ビスマス、酸化チタン被覆オキシ塩化ビスマス、酸化チタン被覆タルク、魚鱗箔、酸化チタン被覆着色雲母など;金属粉末顔料としては、アルミニウムパウダー、カッパーパウダー、ステンレスパウダーなどが挙げられる。
タール色素としては、赤色3号、赤色104号、赤色106号、赤色201号、赤色202号、赤色204号、赤色205号、赤色220号、赤色226号、赤色227号、赤色228号、赤色230号、赤色401号、赤色505号、黄色4号、黄色5号、黄色202号、黄色203号、黄色204号、黄色401号、青色1号、青色2号、青色201号、青色404号、緑色3号、緑色201号、緑色204号、緑色205号、橙色201号、橙色203号、橙色204号、橙色206号、橙色207号など;天然色素としては、カルミン酸、ラッカイン酸、カルサミン、ブラジリン、クロシンなどから選ばれる粉体が挙げられる。
これらの粉体は本発明の効果を妨げない範囲で、粉体の複合化や一般油剤、シリコーン油、フッ素化合物、界面活性剤などで処理したものも使用することができ、必要に応じて一種、または二種以上用いることができる。
また、本発明の化粧料には、増粘剤、懸濁剤、または乳化安定剤として水溶性高分子を含めることもできる。水溶性高分子としては、アラビアゴム、トラガカント、ガラクタン、キャロブガム、グアーガム、カラヤガム、カラギーナン、ペクチン、寒天、クインスシード(マルメロ)、デンプン(コメ、トウモロコシ、バレイショ、コムギ)、アルゲコロイド、トラントガム、ローカストビーンガムなどの植物系高分子、キサンタンガム、デキストラン、サクシノグルカン、プルランなどの微生物系高分子、コラーゲン、カゼイン、アルブミン、ゼラチンなどの動物系高分子、カルボキシメチルデンプン、メチルヒドロキシプロピルデンプンなどのデンプン系高分子、メチルセルロース、エチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ニトロセルロース、セルロース硫酸ナトリウム、カルボキシメチルセルロースナトリウム、結晶セルロース、セルロース末のセルロース系高分子、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステルなどのアルギン酸系高分子、ポリビニルメチルエーテル、カルボキシビニルポリマーなどのビニル系高分子、ポリオキシエチレン系高分子、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン共重合体系高分子、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチルアクリレート、ポリアクリルアミドなどのアクリル系高分子、ポリエチレンイミン、カチオンポリマーなど他の合成水溶性高分子、ベントナイト、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、モンモリロナイト、バイデライト、ノントロナイト、サポナイト、ヘクトライト、無水ケイ酸などの無機系水溶性高分子などがある。
また、アニオン性の水溶性高分子として、前述したアラビアゴム、カラギーナン、ペクチン、キサンタンガム、アルギン酸ナトリウム、カルボキシビニルポリマーなどのほか、デルマタン硫酸、ケラタン硫酸、ヘパラン硫酸およびこれらの塩などが挙げられる。
また、カチオン性の水溶性高分子として、カチオン変性セルロースエーテル誘導体〔ポリマーJR(U.C.C)等〕、カチオン性デンプン、カチオン化グアーガム誘導体、ジアリルジメチルアンモニウムクロリドのポリマー〔マーコート(Merk)等〕、ポリアクリル酸誘導体四級アンモニウム〔Cartex(National Starch等)〕、ポリアミド誘導体四級アンモニウム(Sandoz等)、ポリオキシエチレンポリアルキレンポリアミン〔ポリコート(HENKEL)等〕などが挙げられる。
また、両性の水溶性高分子として、カルボキシル基やスルホン酸基などの陰イオン性基を有するモノマーと塩基性窒素を有するモノマーとの共重合体、カルボキシベタイン型モノマーの重合体または共重合体、カルボキシル基やスルホン酸基などの陰イオン性基を陽イオン性ポリマーに導入したもの、塩基性窒素含有基を陰イオン性ポリマーに導入したもの、アクリルアミドなどの非イオン性基を有するモノマーと陰イオン性基を有するモノマーと塩基性窒素含有基を有するモノマーの共重合体などがある。両性の水溶性高分子としては、市販のものを用いることができ、例えばアクリル酸/ジアリル第4級アンモニウム塩/アクリルアミドの共重合体としてマーコートプラス3330(CALGON社製)などが挙げられる。
また、非イオン性の水溶性高分子として、前述したガラクタン、メチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロースなどのほか、ヒドロキシエチルセルロース、デキストリンが挙げられる。
また、本発明の化粧料には、ポリビニルアルコールやポリビニルピロリドンのような皮膜形成剤も含めることができ、これらも水溶性高分子である。
本発明の化粧料には、上記成分の他、本発明の効果を妨げない範囲で通常の化粧料に使用される成分、例えば、水、皮膜形成剤、油溶性ゲル化剤、有機変性粘土鉱物、樹脂、紫外線吸収剤、紫外線散乱剤、保湿剤、防腐剤、抗菌剤、香料、薬剤、塩類、酸化防止剤、pH調整剤、キレート剤、清涼剤、抗炎症剤、美肌用成分(美白剤、細胞賦活剤、肌荒れ改善剤、血行促進剤、皮膚収斂剤、抗脂漏剤など)、ビタミン類、アミノ酸類、核酸、ホルモン、包接化合物、蛋白または蛋白分解物などを添加することができる。
油溶性ゲル化剤としては、アルミニウムステアレート、マグネシウムステアレート、ジンクミリステートなどの金属セッケン、N−ラウロイル−L−グルタミン酸、α,γ−ジ−n−ブチルアミンなどのアミノ酸誘導体、デキストリンパルミチン酸エステル、デキストリンステアリン酸エステル、デキストリン2−エチルヘキサン酸パルミチン酸エステルなどのデキストリン脂肪酸エステル、ショ糖パルミチン酸エステル、ショ糖ステアリン酸エステルなどのショ糖脂肪酸エステル、モノベンジリデンソルビトール、ジベンジリデンソルビトールなどのソルビトールのベンジリデン誘導体、ジメチルベンジルドデシルアンモニウムモンモリロナイトクレー、ジメチルジオクタデシルアンモニウムモンモリナイトクレーなどの有機変性粘土鉱物などから選ばれるゲル化剤が挙げられる。
紫外線吸収剤としては、パラアミノ安息香酸などの安息香酸系紫外線吸収剤、アントラニル酸メチルなどのアントラニル酸系紫外線吸収剤、サリチル酸メチルなどのサリチル酸系紫外線吸収剤、パラメトキシケイ皮酸オクチル、パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシルなどのケイ皮酸系紫外線吸収剤、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノンなどのベンゾフェノン系紫外線吸収剤、ウロカニン酸エチルなどのウロカニン酸系紫外線吸収剤、4−t−ブチル−4’−メトキシ−ジベンゾイルメタンなどのジベンゾイルメタン系紫外線吸収剤などが挙げられる。
保湿剤としては、グリセリン、ソルビトール、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、グルコース、キシリトール、マルチトール、ポリエチレングリコール、ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸、ピロリドンカルボン酸塩、ポリオキシエチレンメチルグルコシド、ポリオキシプロピレンメチルグルコシドなどがある。
防腐剤、抗菌剤としては、パラオキシ安息香酸アルキルエステル、安息香酸、安息香酸ナトリウム、ソルビン酸、ソルビン酸カリウム、フェノキシエタノールなど、抗菌剤としては、安息香酸、サリチル酸、石炭酸、ソルビン酸、パラオキシ安息香酸アルキルエステル、パラクロルメタクレゾール、ヘキサクロロフェン、塩化ベンザルコニウム、塩化クロルヘキシジン、トリクロロカルバニリド、感光素、フェノキシエタノール、エチルパラベン、ブチルパラベンなどがある。
酸化防止剤としては、トコフェロール、ブチルヒドロキシアニソール、ジブチルヒドロキシトルエン、フィチン酸など、pH調整剤としては、乳酸、クエン酸、グリコール酸、コハク酸、酒石酸、dl−リンゴ酸、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素アンモニウムなど、キレート剤としては、アラニン、エデト酸ナトリウム塩、ポリリン酸ナトリウム、メタリン酸ナトリウム、リン酸など、清涼剤としては、L−メントール、カンフルなど、抗炎症剤としては、アラントイン、グリチルリチン酸およびその塩、グリチルレチン酸およびグリチルレチン酸ステアリル、トラネキサム酸、アズレンなどが挙げられる。
美肌用成分としては、胎盤抽出液、アルブチン、グルタチオン、ユキノシタ抽出物などの美白剤、ロイヤルゼリー、感光素、コレステロール誘導体、幼牛血液抽出液などの細胞賦活剤、肌荒れ改善剤、ノニル酸ワレニルアミド、ニコチン酸ベンジルエステル、ニコチン酸β−ブトキシエチルエステル、カプサイシン、ジンゲロン、カンタリスチンキ、イクタモール、カフェイン、タンニン酸、α−ボルネオール、ニコチン酸トコフェロール、イノシトールヘキサニコチネート、シクランデレート、シンナリジン、トラゾリン、アセチルコリン、ベラパミル、セファランチン、γ−オリザノール、デキストラン硫酸ナトリウムなどの血行促進剤、酸化亜鉛、タンニン酸などの皮膚収斂剤、イオウ、チアントロールなどの抗脂漏剤などが挙げられる。
ビタミン類としては、ビタミンA油、レチノール、酢酸レチノール、パルミチン酸レチノールなどのビタミンA類、リボフラビン、酪酸リボフラビン、フラビンアデニンヌクレオチドなどのビタミンB2類、ピリドキシン塩酸塩、ピリドキシンジオクタノエート、ピリドキシントリパルミテートなどのビタミンB6類、ビタミンB12およびその誘導体、ビタミンB15およびその誘導体などのビタミンB類、L−アスコルビン酸、L−アスコルビン酸ジパルミチン酸エステル、L−アスコルビン酸−2−硫酸ナトリウム、L−アスコルビン酸リン酸ジエステルジカリウムなどのビタミンC類、エルゴカルシフェロール、コレカルシフェロールなどのビタミンD類、α−トコフェロール、β−トコフェロール、γ−トコフェロール、酢酸dl−α−トコフェロール、ニコチン酸dl−α−トコフェロール、コハク酸dl−α−トコフェロールなどのビタミンE類、ビタミンH、ビタミンP、ニコチン酸、ニコチン酸ベンジル、ニコチン酸アミドなどのニコチン酸類、パントテン酸カルシウム、D−パントテニルアルコール、パントテニルエチルエーテル、アセチルパントテニルエチルエーテルなどのパントテン酸類、ビオチンなどがある。アミノ酸類としては、グリシン、ヴァリン、ロイシン、イソロイシン、セリン、トレオニン、フェニルアラニン、アルギニン、リジン、アスパラギン酸、グルタミン酸、シスチン、システイン、メチオニン、トリプトファンなど、核酸としては、デオキシリボ核酸など、ホルモンとしては、エストラジオール、エテニルエストラジオールなどが挙げられる。
蛋白または蛋白分解物としては、前述したゼラチン、コラーゲンのほか、大豆蛋白、絹フィブロイン、エラスチンなどが挙げられる。
本発明の化粧料には、油中水型乳化物や水中油型乳化物などの乳化状のものも含まれ、その使用目的にあわせて、オイル状、クリーム状、ムース状、ゲル状、ワックス状、スティック状などの様々な形態を有することができる。
本発明の化粧料は製造方法により限定されるものではなく、通常の製造方法により製造可能である。例えば、各成分を混合することにより製造可能である。特に、ワックス状オルガノポリシロキサンと油性成分及び/または有機溶剤を混合した後、他の成分と混合する方法が好ましい。
本発明の化粧料は製造方法により限定されるものではなく、通常の製造方法により製造可能である。例えば、各成分を混合することにより製造可能である。特に、ワックス状オルガノポリシロキサンと油性成分及び/または有機溶剤を混合した後、他の成分と混合する方法が好ましい。
以下、実施例により本発明を詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。なお、以下の実施例において、GPCの測定条件は下記の通りである。
[GPC]
・装置:「GPC測定システム」(Shodex社製)
・カラム:「Shodex−803L」(昭和電工株式会社製)
・検出器:屈折率(RI)検出器「RI−504R」(GLサイエンス株式会社製)
・検量線:昭和電工株式会社製の10種類の標準ポリスチレン(分子量1.2×103 〜2.75×106 )を用いて測定
・測定法:温度40℃において、クロロホルムを1.0ml/分で流し、これに試料(濃度0.3質量%)100μlを注入した。
・装置:「GPC測定システム」(Shodex社製)
・カラム:「Shodex−803L」(昭和電工株式会社製)
・検出器:屈折率(RI)検出器「RI−504R」(GLサイエンス株式会社製)
・検量線:昭和電工株式会社製の10種類の標準ポリスチレン(分子量1.2×103 〜2.75×106 )を用いて測定
・測定法:温度40℃において、クロロホルムを1.0ml/分で流し、これに試料(濃度0.3質量%)100μlを注入した。
<ワックス状シリコーンの調製例>
〔中間原料/ヒドロメチルポリシロキサン(SiH1)の製造〕
下記表1に示す処方に従って、ヘキサメチルジシロキサン1.96g、オクタメチルシクロテトラシロキサン88.98g、テトラメチルシクロテトラシロキサン9.06g、および30mlの硫酸を2リットルのフラスコに仕込み、25℃の室温で8時間攪拌した。これを中和後、濾過することにより中間原料であるヒドロメチルポリシロキサンを得た。以下、これを(SiH1)と称す。
〔中間原料/ヒドロメチルポリシロキサン(SiH1)の製造〕
下記表1に示す処方に従って、ヘキサメチルジシロキサン1.96g、オクタメチルシクロテトラシロキサン88.98g、テトラメチルシクロテトラシロキサン9.06g、および30mlの硫酸を2リットルのフラスコに仕込み、25℃の室温で8時間攪拌した。これを中和後、濾過することにより中間原料であるヒドロメチルポリシロキサンを得た。以下、これを(SiH1)と称す。
〔中間原料/ヒドロメチルポリシロキサン(SiH2)〜(SiH3)の製造〕
下記表1に示す処方に従って、ヘキサメチルジシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン及びテトラメチルシクロテトラシロキサンの仕込み量を変更した以外は(SiH1)の製造と同様の方法により、ヒドロメチルポリシロキサンを得た。以下、これらを(SiH2)〜(SiH3)と称す。
下記表1に示す処方に従って、ヘキサメチルジシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン及びテトラメチルシクロテトラシロキサンの仕込み量を変更した以外は(SiH1)の製造と同様の方法により、ヒドロメチルポリシロキサンを得た。以下、これらを(SiH2)〜(SiH3)と称す。
上記のようにして得られた(SiH1)〜(SiH3)は、その原料の仕込み比より、下記化学式(i)〜(iii) で示される構造を有するものであると推察される。
なお、式中の繰り返し数は平均値である。
なお、式中の繰り返し数は平均値である。
(SiH1)〜(SiH3)の各々について測定したGPCのチャートを図1〜図3に示す。これらのGPCの測定結果から、(SiH1)〜(SiH3)は、ほぼ、上記の推察構造となっていることが確認された。
<実施例1(アルキル変性1)>
上記(SiH1)51.0g、炭素数=26〜50(平均30)の長鎖α−オレフィン「ダイアレン30」(三菱化学株式会社製,Mw=729、Mw/Mn=1.40)49.0g及びキシレン100gを4つ口フラスコに仕込み、白金触媒(塩化白金酸)を用い、100℃で6時間ヒドロシリル化反応を行った。その後、「ダイヤレン8」(三菱化学株式会社製,Mw= 112、Mw/Mn=1.0)を10g入れ、1時間ヒドロシリル化反応を行った。ヒドロシリル化反応の終了後、キシレンを減圧下で除去することにより本発明のワックス状オルガノポリシロキサンを得た。これをワックス状シリコーン(1)と称す。
上記(SiH1)51.0g、炭素数=26〜50(平均30)の長鎖α−オレフィン「ダイアレン30」(三菱化学株式会社製,Mw=729、Mw/Mn=1.40)49.0g及びキシレン100gを4つ口フラスコに仕込み、白金触媒(塩化白金酸)を用い、100℃で6時間ヒドロシリル化反応を行った。その後、「ダイヤレン8」(三菱化学株式会社製,Mw= 112、Mw/Mn=1.0)を10g入れ、1時間ヒドロシリル化反応を行った。ヒドロシリル化反応の終了後、キシレンを減圧下で除去することにより本発明のワックス状オルガノポリシロキサンを得た。これをワックス状シリコーン(1)と称す。
ワックス状シリコーン(1)は、長鎖α−オレフィンに由来の長鎖アルキル基を、上記一般式(1)のRを構成する(a)の基とするものである。
ワックス状シリコーン(1)において、(a)の基、(b)の基、(c)の基(メチル基)の個数割合は、ほぼ10:1.5:88.5であり、分子全体に対する(a)の基の割合は、ほぼ40質量%である。
ワックス状シリコーン(1)において、(a)の基、(b)の基、(c)の基(メチル基)の個数割合は、ほぼ10:1.5:88.5であり、分子全体に対する(a)の基の割合は、ほぼ40質量%である。
<実施例2(アルキル変性2)>
(SiH1)に代えて上記(SiH2)36.5gを用い、「ダイアレン30」の仕込み量を63.5gに変更した以外は実施例1と同様の方法により、長鎖α−オレフィンに由来する長鎖有機基を(a)の基とする、本発明のワックス状オルガノポリシロキサンを得た。これをワックス状シリコーン(2)と称す。
(SiH1)に代えて上記(SiH2)36.5gを用い、「ダイアレン30」の仕込み量を63.5gに変更した以外は実施例1と同様の方法により、長鎖α−オレフィンに由来する長鎖有機基を(a)の基とする、本発明のワックス状オルガノポリシロキサンを得た。これをワックス状シリコーン(2)と称す。
ワックス状シリコーン(2)は、長鎖α−オレフィンに由来の長鎖アルキル基を、上記一般式(1)のRを構成する(a)の基とするものである。
ワックス状シリコーン(2)において、(a)の基、(b)の基、(c)の基(メチル基)の個数割合は、ほぼ18:2:80であり、分子全体に対する(a)の基の割合は、ほぼ50質量%である。
ワックス状シリコーン(2)において、(a)の基、(b)の基、(c)の基(メチル基)の個数割合は、ほぼ18:2:80であり、分子全体に対する(a)の基の割合は、ほぼ50質量%である。
<実施例3(エステル変性)>
上記(SiH2)31.3g、ウンデシレン酸メチル16.1g及びトルエン100gを4つ口フラスコに仕込み、白金触媒(塩化白金酸)を用い、100℃で6時間ヒドロシリル化反応を行った。ヒドロシリル化反応の終了後、炭素数=30〜60(平均40)の長鎖アルコール「ユニリン550」(東洋ペトライト(株)製)52.6gとチタンテトライソブトキシド0.5gを仕込み、トルエン還流下で2時間加熱した。その後、トルエンを減圧下で除去することにより本発明のワックス状オルガノポリシロキサンを得た。これをワックス状シリコーン(3)と称す。
上記(SiH2)31.3g、ウンデシレン酸メチル16.1g及びトルエン100gを4つ口フラスコに仕込み、白金触媒(塩化白金酸)を用い、100℃で6時間ヒドロシリル化反応を行った。ヒドロシリル化反応の終了後、炭素数=30〜60(平均40)の長鎖アルコール「ユニリン550」(東洋ペトライト(株)製)52.6gとチタンテトライソブトキシド0.5gを仕込み、トルエン還流下で2時間加熱した。その後、トルエンを減圧下で除去することにより本発明のワックス状オルガノポリシロキサンを得た。これをワックス状シリコーン(3)と称す。
ワックス状シリコーン(3)は、ヒドロシリル化反応およびエステル化反応により導入されたアルコキシカルボニルアルキル基(ヘテロ原子を含む長鎖有機基)を、上記一般式(1)のRを構成する(a)の基とするものである。
ワックス状シリコーン(3)において、(a)の基、(b)の基、(c)の基(メチル基)の個数割合は、ほぼ25:2:73であり、分子全体に対する(a)の基の割合は、ほぼ65質量%である。
ワックス状シリコーン(3)において、(a)の基、(b)の基、(c)の基(メチル基)の個数割合は、ほぼ25:2:73であり、分子全体に対する(a)の基の割合は、ほぼ65質量%である。
<比較例1(アルキル変性)>
「ダイアレン30」100gをトルエン300g中に添加し、80℃に加熱して溶解させた。次いで、この溶液の温度を60〜70℃まで冷却した後、イソプロピルアルコール(25℃)700g中に攪拌しながら展開することによりα−オレフィンを沈澱させた。次いで、沈澱物を含む当該溶液を遠心濾過器(直径25cm,2000rpm)で2分間濾過処理を行って濾過ケーキを得た。次いで、濾過ケーキをトルエン250gで洗浄する操作(5分間)を4回繰り返した後、当該濾過ケーキをストリッピングして溶剤を除去し、精製α−オレフィンを得た。
得られた精製α−オレフィン82.0g、上記(SiH3)18.0g及びキシレン100gを4つ口フラスコに仕込み、白金触媒(塩化白金酸)を用い、100℃で6時間ヒドロシリル化反応を行った。その後、「ダイヤレン8」(三菱化学株式会社製,Mw= 112、Mw/Mn=1.0)を10g入れ、1時間ヒドロシリル化反応を行った。ヒドロシリル化反応の終了後、キシレンを減圧下で除去することによりワックス状オルガノポリシロキサンを得た。
得られたワックス状オルガノポリシロキサンは、分子全体に対する(a)の基の割合が75質量%であり、70質量%を超えている点で、本発明のものとは異なる。これをワックス状シリコーン(C1)と称す。
「ダイアレン30」100gをトルエン300g中に添加し、80℃に加熱して溶解させた。次いで、この溶液の温度を60〜70℃まで冷却した後、イソプロピルアルコール(25℃)700g中に攪拌しながら展開することによりα−オレフィンを沈澱させた。次いで、沈澱物を含む当該溶液を遠心濾過器(直径25cm,2000rpm)で2分間濾過処理を行って濾過ケーキを得た。次いで、濾過ケーキをトルエン250gで洗浄する操作(5分間)を4回繰り返した後、当該濾過ケーキをストリッピングして溶剤を除去し、精製α−オレフィンを得た。
得られた精製α−オレフィン82.0g、上記(SiH3)18.0g及びキシレン100gを4つ口フラスコに仕込み、白金触媒(塩化白金酸)を用い、100℃で6時間ヒドロシリル化反応を行った。その後、「ダイヤレン8」(三菱化学株式会社製,Mw= 112、Mw/Mn=1.0)を10g入れ、1時間ヒドロシリル化反応を行った。ヒドロシリル化反応の終了後、キシレンを減圧下で除去することによりワックス状オルガノポリシロキサンを得た。
得られたワックス状オルガノポリシロキサンは、分子全体に対する(a)の基の割合が75質量%であり、70質量%を超えている点で、本発明のものとは異なる。これをワックス状シリコーン(C1)と称す。
<比較例2(エステル変性)>
「ユニリン550」100質量部を、トルエンとイソプロピルアルコールとの混合溶剤(混合質量比=20:1)2100質量部中に添加し、80℃に加熱して溶解させた。次いで、この溶液を室温まで冷却して長鎖アルコールを再結晶させた。次いで、再結晶した長鎖アルコールを含む当該溶液を遠心濾過器(直径25cm,2000rpm)で30分間濾過処理を行って濾過ケーキを得た。次いで、当該濾過ケーキをストリッピングして溶剤を除去し、精製長鎖アルコールを得た。
上記(SiH3)13.9g、ウンデシレン酸メチル19.9g及びトルエン100gを4つ口フラスコに仕込み、白金触媒(塩化白金酸)を用い、100℃で6時間ヒドロシリル化反応を行った。ヒドロシリル化反応の終了後、前記精製長鎖アルコール66.2gとチタンテトライソブトキシド0.5gを仕込み、トルエン還流下で2時間加熱した。その後、トルエンを減圧下で除去することによりワックス状オルガノポリシロキサンを得た。 得られたワックス状オルガノポリシロキサンは、分子全体に対する(a)の基の割合が80質量%であり、70質量%を超えている点で、本発明のものとは異なる。これをワックス状シリコーン(C2)と称す。
「ユニリン550」100質量部を、トルエンとイソプロピルアルコールとの混合溶剤(混合質量比=20:1)2100質量部中に添加し、80℃に加熱して溶解させた。次いで、この溶液を室温まで冷却して長鎖アルコールを再結晶させた。次いで、再結晶した長鎖アルコールを含む当該溶液を遠心濾過器(直径25cm,2000rpm)で30分間濾過処理を行って濾過ケーキを得た。次いで、当該濾過ケーキをストリッピングして溶剤を除去し、精製長鎖アルコールを得た。
上記(SiH3)13.9g、ウンデシレン酸メチル19.9g及びトルエン100gを4つ口フラスコに仕込み、白金触媒(塩化白金酸)を用い、100℃で6時間ヒドロシリル化反応を行った。ヒドロシリル化反応の終了後、前記精製長鎖アルコール66.2gとチタンテトライソブトキシド0.5gを仕込み、トルエン還流下で2時間加熱した。その後、トルエンを減圧下で除去することによりワックス状オルガノポリシロキサンを得た。 得られたワックス状オルガノポリシロキサンは、分子全体に対する(a)の基の割合が80質量%であり、70質量%を超えている点で、本発明のものとは異なる。これをワックス状シリコーン(C2)と称す。
<ワックス状オルガノポリシロキサンの溶融特性の測定>
示差走査熱量計「DSC−6200」(セイコー電子工業株式会社製)により試料5mgを用いて測定した。昇温・冷却条件としては、30℃で5分間放置した後、10℃/minの条件で180℃まで昇温(第1の昇温過程)し、次いで、180℃で5分間放置後、−10℃/minの条件で30℃まで冷却し(第1の冷却過程)、次いで、30℃で5分間放置した後、10℃/minの条件で170℃まで昇温した(第2の昇温過程)。そして、第2の昇温過程での吸熱曲線の最大ピークにおける温度(Tm)を融点とした。
ワックス状シリコーン(1)〜(3)及び(C1)〜(C2)の各々について、融点、及び当該吸熱曲線とそのベースラインとにより区画される全ての面積に対する(Tm−20)℃以下の部分の面積の比率を測定した。結果を下記表2に示す。
示差走査熱量計「DSC−6200」(セイコー電子工業株式会社製)により試料5mgを用いて測定した。昇温・冷却条件としては、30℃で5分間放置した後、10℃/minの条件で180℃まで昇温(第1の昇温過程)し、次いで、180℃で5分間放置後、−10℃/minの条件で30℃まで冷却し(第1の冷却過程)、次いで、30℃で5分間放置した後、10℃/minの条件で170℃まで昇温した(第2の昇温過程)。そして、第2の昇温過程での吸熱曲線の最大ピークにおける温度(Tm)を融点とした。
ワックス状シリコーン(1)〜(3)及び(C1)〜(C2)の各々について、融点、及び当該吸熱曲線とそのベースラインとにより区画される全ての面積に対する(Tm−20)℃以下の部分の面積の比率を測定した。結果を下記表2に示す。
<ワックス状オルガノポリシロキサンの基剤への分散性の評価>
ワックス状シリコーン(1)〜(3)及び(C1)〜(C2)の各々からなる試料5gを50mlのビーカーに取り、n−流動パラフィン10gを入れ90℃に加熱し、ガラス棒で攪拌したときの分散性(n−流動パラフィンへの分散性)を評価した。
また、n−流動パラフィンに代えてイソノナン酸イソノニル10gを用いたこと以外は同様にして、イソノナン酸イソノニルへの分散性を評価した。
更に、n−流動パラフィンに代えてデカメチルシクロペンタシロキサン10gを用いたこと以外は同様にして、デカメチルシクロペンタシロキサンへの分散性を評価した。
評価は「◎」、「○」、「△」、「×」の4段階の相対評価とした。結果を下記表3に示す。
ワックス状シリコーン(1)〜(3)及び(C1)〜(C2)の各々からなる試料5gを50mlのビーカーに取り、n−流動パラフィン10gを入れ90℃に加熱し、ガラス棒で攪拌したときの分散性(n−流動パラフィンへの分散性)を評価した。
また、n−流動パラフィンに代えてイソノナン酸イソノニル10gを用いたこと以外は同様にして、イソノナン酸イソノニルへの分散性を評価した。
更に、n−流動パラフィンに代えてデカメチルシクロペンタシロキサン10gを用いたこと以外は同様にして、デカメチルシクロペンタシロキサンへの分散性を評価した。
評価は「◎」、「○」、「△」、「×」の4段階の相対評価とした。結果を下記表3に示す。
<実施例4(油中水型固形クリームの調製例)>
下記に示す配合処方Aに従い、下記のようにして油中水型固形クリーム(本発明の化粧料)を製造した。
下記〔1〕〜〔4〕の成分を加熱溶解させて70℃のホモミキサーで均一に混合した。これに、予め均一に混合しておいた〔5〕と〔6〕の混合物を攪拌しながら徐々に加えて均一物としたのち、室温に冷却し、油中水型固形クリームを得た。
下記に示す配合処方Aに従い、下記のようにして油中水型固形クリーム(本発明の化粧料)を製造した。
下記〔1〕〜〔4〕の成分を加熱溶解させて70℃のホモミキサーで均一に混合した。これに、予め均一に混合しておいた〔5〕と〔6〕の混合物を攪拌しながら徐々に加えて均一物としたのち、室温に冷却し、油中水型固形クリームを得た。
[配合処方A]
〔1〕ワックス状シリコーン(1) 30質量部
〔2〕ジメチルポリシロキサン(5mm2 /s) 24質量部
〔3〕デカメチルシクロペンタシロキサン 24質量部
〔4〕ポリオキシエチレン(23)ラウリルエーテル 2質量部
〔5〕1,3ブタンジオール 2質量部
〔6〕精製水 18質量部
〔1〕ワックス状シリコーン(1) 30質量部
〔2〕ジメチルポリシロキサン(5mm2 /s) 24質量部
〔3〕デカメチルシクロペンタシロキサン 24質量部
〔4〕ポリオキシエチレン(23)ラウリルエーテル 2質量部
〔5〕1,3ブタンジオール 2質量部
〔6〕精製水 18質量部
<実施例5(油中水型固形クリームの調製例)>
ワックス状シリコーン(1)30質量部に代えてワックス状シリコーン(2)30質量部を使用した以外は実施例4と同様に油中水型固形クリームを調製した。
ワックス状シリコーン(1)30質量部に代えてワックス状シリコーン(2)30質量部を使用した以外は実施例4と同様に油中水型固形クリームを調製した。
<実施例6(油中水型固形クリームの調製例)>
ワックス状シリコーン(1)30質量部に代えてワックス状シリコーン(3)30質量部を使用した以外は実施例4と同様に油中水型固形クリームを調製した。
ワックス状シリコーン(1)30質量部に代えてワックス状シリコーン(3)30質量部を使用した以外は実施例4と同様に油中水型固形クリームを調製した。
<実施例7(口紅の調製例)>
下記に示す配合処方Bに従い、下記のようにして口紅(本発明の化粧料)を製造した。 下記〔1〕〜〔4〕の成分を加熱溶解させて70℃のホモミキサーで均一に混合した。これに、予め均一に混合しておいた〔5〕〜〔8〕の混合物を攪拌しながら徐々に加えて均一物としたのち、型に入れ室温(25℃)に冷却し、固形スティック状の口紅を得た。
下記に示す配合処方Bに従い、下記のようにして口紅(本発明の化粧料)を製造した。 下記〔1〕〜〔4〕の成分を加熱溶解させて70℃のホモミキサーで均一に混合した。これに、予め均一に混合しておいた〔5〕〜〔8〕の混合物を攪拌しながら徐々に加えて均一物としたのち、型に入れ室温(25℃)に冷却し、固形スティック状の口紅を得た。
[配合処方B]
〔1〕ワックス状シリコーン(1) 30質量部
〔2〕ジメチルポリシロキサン(5mm2 /s) 15質量部
〔3〕デカメチルシクロペンタシロキサン 30質量部
〔4〕ポリエーテル変性シリコーン「SS−2803」(日本ユニカー(株)製)
5質量部
〔5〕イソノナン酸イソノニル 8質量部
〔6〕プロピレングリコール 2質量部
〔7〕ポリブテン「パールリーム46」(日本油脂(株)製)
10質量部
〔8〕顔料 適量
〔1〕ワックス状シリコーン(1) 30質量部
〔2〕ジメチルポリシロキサン(5mm2 /s) 15質量部
〔3〕デカメチルシクロペンタシロキサン 30質量部
〔4〕ポリエーテル変性シリコーン「SS−2803」(日本ユニカー(株)製)
5質量部
〔5〕イソノナン酸イソノニル 8質量部
〔6〕プロピレングリコール 2質量部
〔7〕ポリブテン「パールリーム46」(日本油脂(株)製)
10質量部
〔8〕顔料 適量
<実施例8(口紅の調製例)>
ワックス状シリコーン(1)30質量部に代えてワックス状シリコーン(2)30質量部を使用した以外は実施例7と同様に固形スティック状の口紅を調製した。
ワックス状シリコーン(1)30質量部に代えてワックス状シリコーン(2)30質量部を使用した以外は実施例7と同様に固形スティック状の口紅を調製した。
<実施例9(口紅の調製例)>
ワックス状シリコーン(1)30質量部に代えてワックス状シリコーン(3)30質量部を使用した以外は実施例7と同様に固形スティック状の口紅を調製した。
ワックス状シリコーン(1)30質量部に代えてワックス状シリコーン(3)30質量部を使用した以外は実施例7と同様に固形スティック状の口紅を調製した。
<実施例10(ファンデーションの調製例)>
下記に示す配合処方Cに従い、下記のようにしてファンデーション(本発明の化粧料)を製造した。
下記〔1〕〜〔4〕の成分を加熱溶解させて70℃のホモミキサーで均一に混合した。これに、予め均一に混合しておいた〔5〕〜〔8〕の混合物を攪拌しながら徐々に加えて均一物とした。更に〔9〕を攪拌しながら徐々に加えて均一物としたのち、室温(25℃)に冷却し、乳液状ファンデーションを得た。
下記に示す配合処方Cに従い、下記のようにしてファンデーション(本発明の化粧料)を製造した。
下記〔1〕〜〔4〕の成分を加熱溶解させて70℃のホモミキサーで均一に混合した。これに、予め均一に混合しておいた〔5〕〜〔8〕の混合物を攪拌しながら徐々に加えて均一物とした。更に〔9〕を攪拌しながら徐々に加えて均一物としたのち、室温(25℃)に冷却し、乳液状ファンデーションを得た。
[配合処方C]
〔1〕ワックス状シリコーン(1) 15質量部
〔2〕デカメチルシクロペンタシロキサン 30質量部
〔3〕メチルフェニルポリシロキサン「FZ−197」(日本ユニカー(株)製)
10質量部
〔4〕スクワラン 10質量部
〔5〕ジメチルポリシロキサン(5mm2 /s) 12質量部
〔6〕二酸化チタン 15質量部
〔7〕モンモリロナイト 3質量部
〔8〕顔料 適量
〔9〕精製水 5質量部
〔1〕ワックス状シリコーン(1) 15質量部
〔2〕デカメチルシクロペンタシロキサン 30質量部
〔3〕メチルフェニルポリシロキサン「FZ−197」(日本ユニカー(株)製)
10質量部
〔4〕スクワラン 10質量部
〔5〕ジメチルポリシロキサン(5mm2 /s) 12質量部
〔6〕二酸化チタン 15質量部
〔7〕モンモリロナイト 3質量部
〔8〕顔料 適量
〔9〕精製水 5質量部
<実施例11(ファンデーションの調製例)>
ワックス状シリコーン(1)15質量部に代えてワックス状シリコーン(2)15質量部を使用した以外は実施例10と同様に乳液状ファンデーションを調製した。
ワックス状シリコーン(1)15質量部に代えてワックス状シリコーン(2)15質量部を使用した以外は実施例10と同様に乳液状ファンデーションを調製した。
<実施例12(ファンデーションの調製例)>
ワックス状シリコーン(1)15質量部に代えてワックス状シリコーン(3)15質量部を使用した以外は実施例10と同様に乳液状ファンデーションを調製した。
ワックス状シリコーン(1)15質量部に代えてワックス状シリコーン(3)15質量部を使用した以外は実施例10と同様に乳液状ファンデーションを調製した。
<実施例13(アイライナーの調製例)>
下記に示す配合処方Dに従い、下記のようにして眉墨(本発明の化粧料)を製造した。 下記〔1〕〜〔4〕を加熱溶解させて70℃のホモミキサーで均一に混合した。これに、予め均一に混合しておいた〔5〕と〔6〕の混合物を攪拌しながら徐々に加えて均一物とし、乳液状アイライナーを得た。
下記に示す配合処方Dに従い、下記のようにして眉墨(本発明の化粧料)を製造した。 下記〔1〕〜〔4〕を加熱溶解させて70℃のホモミキサーで均一に混合した。これに、予め均一に混合しておいた〔5〕と〔6〕の混合物を攪拌しながら徐々に加えて均一物とし、乳液状アイライナーを得た。
[配合処方D]
〔1〕ワックス状シリコーン(1) 18質量部
〔2〕ジメチルポリシロキサン(50mm2 /s) 12質量部
〔3〕流動パラフィン 20質量部
〔4〕ジイソステアリン酸グリセリル 20質量部
〔5〕モンモリロナイト 10質量部
〔6〕顔料 20質量部
〔1〕ワックス状シリコーン(1) 18質量部
〔2〕ジメチルポリシロキサン(50mm2 /s) 12質量部
〔3〕流動パラフィン 20質量部
〔4〕ジイソステアリン酸グリセリル 20質量部
〔5〕モンモリロナイト 10質量部
〔6〕顔料 20質量部
<実施例14(アイライナーの調製例)>
ワックス状シリコーン(1)18質量部に代えてワックス状シリコーン(2)18質量部を使用した以外は実施例13と同様に乳液状アイライナーを調製した。
ワックス状シリコーン(1)18質量部に代えてワックス状シリコーン(2)18質量部を使用した以外は実施例13と同様に乳液状アイライナーを調製した。
<実施例15(アイライナーの調製例)>
ワックス状シリコーン(1)18質量部に代えてワックス状シリコーン(3)18質量部を使用した以外は実施例13と同様に乳液状アイライナーを調製した。
ワックス状シリコーン(1)18質量部に代えてワックス状シリコーン(3)18質量部を使用した以外は実施例13と同様に乳液状アイライナーを調製した。
本発明のワックス状オルガノポリシロキサンは、油性成分および有機溶剤への分散性が良好であることから、化粧料の配合成分として好適に利用することができる。
Claims (2)
- 下記一般式(1)で表される変性オルガノポリシロキサンであって、融点が30℃〜120℃であることを特徴とする化粧料配合用のワックス状オルガノポリシロキサン。
(a)炭素数17〜300の長鎖アルキル基またはヘテロ原子を含む長鎖有機基;
(b)水素原子、炭素数2〜16のアルキル基、炭素数6〜10のアリール基、炭素数7〜14のアラルキル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、またはヘテロ原子を含む炭素数2〜16の有機基;あるいは
(c)メチル基を示し、
nは0〜1200の整数であり、nの数平均は50.0〜1000.0である。
但し、Rで示される基の1つ以上は(a)の基であり、分子全体に対する(a)の基の割合は70質量%以下である。〕 - (A)油性成分および/または有機溶剤と;(B)請求項1記載のワックス状オルガノポリシロキサンとを配合してなる化粧料。
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