JP2006067934A - 乗用草刈機の刈取り部昇降装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】刈取り装置の昇降駆動装置が故障した際にも、手動での昇降に容易、且つ、安全に切換えることの可能な刈取り部の昇降装置を提供する。
【解決手段】回動自在に支持する外軸4の内方に、内軸5を挿通し、該内軸5の一端部に駆動装置3を連結し、外軸4には刈取り装置2に連結する駆動アーム6を固着し、駆動装置3による刈取り装置2の昇降時には、内、外軸5,4を一体に回動可能に構成するとともに、この一体回動状態を解除する解除手段7を設け、該解除手段7を解除した際は、外軸4のみを回動させることにより手動での刈取り装置2昇降操作を可能にしてなる乗用草刈機の刈取り部昇降装置の構成とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、果樹園や休耕田等の雑草刈りに用いる乗用草刈機に関し、詳しくは、機体中央部の下方に設ける刈取り部を昇降させる昇降装置に関するものである。
機体中央部の下方にリンク機構を介して上下昇降自在の刈取り装置と、その上方に操縦者が座るシートを備えた乗用草刈機が特許文献1に記載されている。この刈取り装置の昇降はアクチュエータ等の駆動装置を用いて行われる。
特開2002−27815号公報
これらの駆動装置を用いて昇降する刈取り装置は駆動装置が故障した場合等に、刈取り装置を手動で昇降させることが困難であるという問題点がある。従って草刈作業中に刈取り装置の昇降ができなくなった場合には、作業の続行ができなくなり、刈取り装置が下限位置にまで下降した状態で故障した場合は走行不能になったり、自動車への積み込みができなくなるというような不都合も考えられる。
又、駆動装置に電動シリンダー等を用いた場合には、メンテナンス時にバッテリや電気配線等を取外した後の刈取り装置の昇降も困難であり、油圧アクチュエータ等を用いた場合も同様に、メンテナンス中に刈取り装置を昇降させることが困難であるという問題があった。
本発明は、刈取り装置の昇降駆動装置が故障した際にも、手動で刈取り装置の昇降を行うことが可能で、容易、且つ、安全に手動昇降への切換えが可能な乗用草刈機の刈取り部昇降装置を提供することを課題とする。
機体1中央下部に上下昇降自在の刈取り装置2を設け、該刈取り装置2を昇降駆動する駆動装置3を設けた乗用草刈機において、機体1に回動自在に支持する外軸4内に、内軸5を挿通し、該内軸5の一端部に駆動装置3を連結し、外軸4には刈取り装置2に連結する駆動アーム6を固着し、駆動装置3による刈取り装置2の昇降時には、内、外軸5,4を一体に回動可能に構成するとともに、この一体回動状態を解除する解除手段7を設け、該解除手段7を解除した際は、外軸4のみを回動させることにより手動での刈取り装置2昇降操作を可能にしてなる乗用草刈機の刈取り部昇降装置の構成とする。
又、刈取り装置2上方に設けたシート8の左右一側に、該刈取り装置2を昇降駆動する駆動装置3と、昇降用の操作レバー9を配設し、その他側に内、外軸5,4の一体回動状態を解除する解除手段7と、手動操作により外軸4を回動させる手動昇降レバー10の取付部11を配設するとともに、内、外軸5,4を前記シート8とその後方に設けた原動機12との間の下方位置に横架配設してなる乗用草刈機の昇降装置の構成とする。
請求項1に記載の発明は、機体1中央下部に上下昇降自在の刈取り装置2を設け、該刈取り装置2を昇降駆動する駆動装置3を設けた乗用草刈機において、機体1に回動自在に支持する外軸4内に、内軸5を挿通した二重構造の内、外軸5,4の、内軸5の一端部に駆動装置3を連結し、外軸4には刈取り装置2に連結する駆動アーム6を固着し、駆動装置3による刈取り装置2の昇降時には、内、外軸5,4を一体に回動可能に構成するとともに、この一体回動状態を解除する解除手段7を設けてあるので、この解除手段7を解除すると内軸5は駆動装置3に連結されたままの状態で外軸4を昇降アーム6とともに回動させることにより、手動で刈取装置2を昇降させることができ、駆動装置3が故障した場合でも草刈作業の続行や走行移動等が可能である。又、外軸4内方に内軸5を挿通してあるので、内、外軸5,4の構成や解除手段7の構成が簡素化されるとともに、解除手段7の解除、及び、復旧についても容易に行うことができる。更にメンテナンス時にも刈取り装置2を手動で容易に昇降させることも可能である。
請求項2に記載の発明は、刈取り装置2上方に設けたシート8の左右一側に、該刈取り装置2を昇降駆動する駆動装置3と、昇降用の操作レバー9を配設し、シート8を挾む左右他側に内、外軸5,4の一体回動状態を解除する解除手段7と、手動操作により外軸4を回動させる手動昇降レバー10の取付部11を配設してあるので、駆動装置3や操作レバー9が配設されて煩雑な構成となりがちなシート8の左右一側とは逆の他側で解除手段7の解除や手動昇降レバー10の取付、及び、昇降操作が可能となり、容易、且つ安全に手動による刈取り装置2の昇降操作に切換えることができる。
次に本発明の実施の形態について図面を参照に説明する。本発明の乗用草刈機は図3、図4に示すように、走行機体1の前後に左右一対の前輪20と後輪21を設け、中央部には操縦者の座るシート8を設けてある。シート8前方には前輪20を操向操作するハンドル23を設け、シート8後方には出力軸24を垂下した原動機12を配設し、該原動機12下方に後輪21を駆動するHST(油圧無段変速装置)26を一体的に備えたトランスミッション27を設けてある。
前輪20と後輪21間の機体1下方腹部には刈取り装置2を設け、該刈取り装置2は機体1から平行リンク機構を介して昇降自在に取着してある。刈取り装置2は略鉛直の刈刃軸28を中心に水平回転する大径の刈刃29と、該刈刃29の上方及び側方を覆う刈刃カバー30や刈刃プーリ31等からなり、この刈取り装置2は刈刃29と一体的に上下昇降させることができる。
原動機12の出力軸24には、上下2段のエンジンプーリ32が取着してあり、原動機12の駆動力をVベルト33,34によって刈刃29駆動用の刈刃プーリ31とHSTプーリ35との各々に伝動可能に構成してある。尚、刈刃プーリ31やHSTプーリ35への駆動伝動は、Vベルトに限定するものではなく、チェーンやギヤ、又は伝動軸等を用いた伝動形態としてもよい。
原動機12と刈刃プーリ31との伝動系路には、伝動を断続するクラッチ機構を介在し、本発明の実施例のVベルト33伝動にあっては、テンションクラッチ36により断続が可能である。刈刃カバー30とその上方の走行機体1との間は2対の平行リンクロッド37,38で連結し、刈取り装置2を略水平状態に維持しながら昇降させることができるよう構成してある。
シート8の後方には、刈取り装置2を昇降する内、外軸5,4を設け、該外軸4には駆動アーム6を、内軸5にはシリンダーアーム51を溶着してある。駆動アーム6の先端部には昇降アーム52を枢支し、昇降アーム52下端部には刈刃カバー30を枢支して駆動アーム6と刈取り装置2との間をリンク構成により連結してある。
シリンダーアーム51には電動シリンダー53のロッド54側を取着し、他側を機体1側に取着した電動シリンダー53を伸縮させることによって、シリンダーアーム51、内、外軸5,4、駆動アーム6、昇降アーム52を介して刈取り装置2を上下に昇降させることができる。尚、昇降アーム52への刈取り装置2の枢支部は、平行リンクロッド37,38の下端部に連結してもよく、昇降アーム52を昇降駆動させた際に刈取り装置2全体が昇降するよう連結すれば良い。
シート8の左側方には操作レバー9を設け、この操作レバー9を入、切操作することにより、前述の原動機12と刈刃29との伝動系路に設けたテンションクラッチ36を作動し、刈刃29への回転駆動を断続することができる。又、図8に示すように操作レバー9には操作レバー9の入、切状態を検出する検出手段(リミットスイッチ39)を設けてあり、このリミットスイッチ39は操作レバー9の切位置A側に設けてある。従って、操作レバー9を切位置Aから入位置Bへ向け操作開始すると略同時にリミットスイッチ39がOFF状態となって、このOFF信号は刈取り装置2を昇降駆動する電動シリンダー53に伝達され、操作レバー9の入操作を開始すると略同時に刈取り装置2の下降を開始させることができる。
この刈取り装置2を昇降駆動する駆動装置3の構成は、電動シリンダー53に限定するものではなく、油圧シリンダーやエアシリンダー等を用いることも可能である。
図8に示すように、操作レバー9にはテンションクラッチ36を断続するケーブル41の他に、刈刃29駆動を断った際の刈刃29の慣性力による回転を制動するための刈刃ブレーキ(図示せず)を作動させるケーブル42を設けてある。
操作レバー9の近傍には、刈取り装置2の高さを調整することのできる調整レバー43を設けてある。この調整レバー43の案内溝44には目盛を表示してあり、この目盛を基準に調整レバー43を前後方向に操作すると、操作位置に応じて刈取り装置2が昇降移動し、この調整レバー43の操作位置が刈取り装置2の昇降停止位置となる。
従って、草刈作業中に操作レバー9を切操作すれば、刈取り装置2は昇降停止位置から上限まで上昇して、刈刃29が駆動されていない走行移動状態となり、次工程の作業開始時に操作レバー9を入操作すれば刈取り装置2が下降を開始し、刈刃29が回転駆動されるとともに、刈取り装置2は調整レバー43で設定された昇降停止位置まで自動的に下降し、前工程の刈高さと同状態の刈高さで草刈作業をスムーズに開始することができる。
この刈取り装置2を昇降させる具体的構成は、図8、図9に示すように、操作レバー9を入操作し、リミットスイッチ39がOFF状態になると、電動シリンダー53が作動してロッド54を縮め、該ロッド54先端に枢支したシリンダーアーム51と一体的なカム45を内軸5中心に回動させる。カム45は左右2枚の板の位相をずらした形態で一体的に回動するよう構成してあり、ロッド54を縮める方向に作動させる下降カム46と、ロッド54を伸ばす方向に作動させる上昇カム47で形成してある。下降カム46及び上昇カム47には、各々の回動位置によってON,OFF作動する下降スイッチ48及び上昇スイッチ49を設けてあり、該下降スイッチ48と上昇スイッチ49は、内軸5を中心に回動可能、且つ、シリンダーアーム51とは別体の調整アーム56に並設してある。従って内軸5を回動中心に、シリンダーアーム51と調整アーム56とは別々に回動させることができる。
調整レバー43下端部と調整アーム56とは連結ロッド57で連結してあり、調整レバー43を前後方向に操作すると、調整アーム56が下降スイッチ48及び上昇スイッチ49とともに回動する。カム45には下降カム46と上昇カム47の両方が側面視において凹状となる昇降停止凹部55を形成し、カム45が回動して該昇降停止凹部55が下降スイッチ48と上昇スイッチ49との両方をOFF状態にすれば、電動シリンダー53のロッド54伸縮が停止する。尚、上昇スイッチ49の下方に設けた58は、カム45の回動によりON,OFF作動し、刈取り装置2の上昇上限位置を決定する上限リミットスイッチである。
電動シリンダー53のロッド54が伸びた状態でのカム45の昇降停止凹部55は、図9に示すE位置にあり、カム45がこの状態の際、上昇カム47の凸部が上限リミットスイッチ58をON状態にしている。又、この時の刈取り装置2の位置は、最も上昇させた走行移動の状態である。
上記の刈取り装置2を最も上昇させた位置の状態から、操作レバー9を入操作するとリミットスイッチ39がOFFとなって電動シリンダー53のロッド54が縮み始め、刈取り装置2が下降開始する。ロッド54が縮み方向に作動するとカム45が回動し、E位置にあった昇降停止凹部が図9側面図において右回りに移動し、下降スイッチ48と上昇スイッチ49の両方がOFFとなる位置でロッド54が停止する。ロッド54の伸縮作動方向は、下降スイッチ48と上昇スイッチ49のON,OFF作動状態により判断し、下降スイッチ48のみがON状態であればロッド54が縮み、上昇スイッチ49のみがON状態であればロッド54が伸びるよう設定してある。
調整レバー43は、下降スイッチ48と上昇スイッチ49と共に回動する調整アーム56に連結してあり、刈取り装置2の刈高さを任意に調整することが可能である。従って、調整レバー43を操作すると、下降、上昇スイッチ48,49のどちらか一方が昇降停止凹部55から外れてONとなり、両スイッチ48,49がOFFとなる方向に昇降停止凹部55が追従移動して、昇降停止する。
本実施の形態では、刈刃29駆動状態で刈取り装置2を昇降するため、刈取り装置2が下方域に下降している時にのみ刈高さを調整できるよう規制してある。走行機体1側に固定されたプレート60から規制ピン61を延設し、該規制ピン61は調整アーム56の長穴部62を貫通させ、この長穴部62の範囲F内で調整アーム56の回動が可能である。従って、刈刃29駆動中、調整レバー43を不用意に操作しても、刈取り装置2の刈高さは規制範囲内で昇降し、Vベルト33がプーリ31,32から外れることがない。
尚、図9において、規制ピン61はカム45の長穴も貫通させているが、カム45の回動範囲よりも広い長穴を形成してあるので、カム45の回動については何ら影響しない。
図8、図9に示す刈取り装置2の切断作業位置から操作レバー9を切操作すると、リミットスイッチ39がON状態となり、電動シリンダー53のロッド54が伸びるとともに、カム45が左回転する。カム45の左回転により上昇カム47の凸部が上限リミットスイッチ58をON動作させるとロッド54が停止する。
次に、シート8と原動機12との間に横架した内軸5、及び、外軸4の構成について説明する。外軸4は機体1側に設けた支持体19により回動自在に支持してあり、該外軸4の内方には内軸5を、外軸4内で回動自在な形態で挿通してある。内軸5の左側端部にはシリンダーアーム51を介して電動シリンダー53を取着してあり、該電動シリンダー53が伸縮することでシリンダーアーム51及び内軸5を回動させることができる。
内、外軸5,4はシート8の左右側方まで横架してあり、回動自在の外軸4の中間部には左右一対の駆動アーム6を固着してある。外軸4の右側端部には内軸5と外軸4とを一体的に回動させるか、もしくは、この一体回動状態を解除することのできる解除手段7を設けてある。該解除手段7の具体的構成は、内、外軸5,4の右側端部に各々フランジ64,65を固着し、フランジ64とフランジ65とをボルト63で締め付けて回動を固定するものである。尚、この回動固定は、ボルト等によって締め付ける構成に限定するものではなく、ピンやギヤ等を用い、連結と解除を可能にした手段であれば良い。
外軸4側のフランジ64には、手動昇降レバー10を取付けるための取付部11を設けてあり、手動で刈取り装置2を昇降させる場合には、シート8右側方に沿って前方に延設した形態の手動昇降レバー10をフランジ64に取付けて、内、外軸5,4の一体回動を解除し、手動昇降レバー10を上下操作すればよい。
この手動昇降レバー10操作による刈取り装置2の刈高さ調整については、該手動昇降レバー10の中間部から側方へ向け突出させたピン66を掛板67の掛溝68に係合させて、適宜の角度で保持させることが可能である。
前述に記載したように、内、外軸5,4の一体的な回動を容易に解除することが可能であり、シート8と原動機12との間の下方に形成されるスペースを有効に利用して、シート8の左右に渡り内、外軸5,4を横架させることができ、又、外軸4に内軸5を挿入した二重軸の構成はコンパクトであり、更に狭いスペースで横架させることも可能である。
次に刈取り装置2の上方への移動を許容する上方移動許容手段17と刈取り装置2の重量を軽減する重量軽減手段18について、図5乃至図7を参照に説明する。シート8左側に配置した操作部74内の電動シリンダー53は、シリンダー側を機体1側に取着し、ロッド54の先端部はシリンダーアーム51に取着してある。該シリンダーアーム51と駆動アーム6とは内、外軸5,4を介して一体的に回動するよう固着してあり、駆動アーム6の先端にピン75を設け、このピン75に昇降アーム52上端部に設けた摺動長穴77を係合枢支してある。昇降アーム52下端部は、後側の平行リンクロッド38に固着した軸76に枢支し、電動シリンダー53のロッド54を伸縮させることで、平行リンクロッド37,38により略水平状態で昇降可能な刈取り装置2を、駆動アーム6を駆動させて昇降自在に構成してある。
昇降アーム52上端部に設けた摺動長穴77には、駆動アーム6のピン75を係合してあり、刈取り装置2の重量はピン75が摺動長穴77の上端位置で支持してある。この状態で刈取り装置2が下方の障害物に乗り上げると、ピン75の位置は変わらず、昇降アーム52が上方へ持ち上げられる。従ってピン75を摺動長穴77が摺動して、刈取り装置2の上方への移動を許容する。この刈取り装置2の移動を許容するのが上方移動許容手段17である。
駆動アーム6のピン75と、昇降アーム52を枢支する軸76との間には引っ張りスプリング16を張設してある。スプリング16の張力は、例えば刈取り装置2を下方へ移動させる荷重が50kgであった場合には、その荷重以下の30kg程度の張力で張設してあり、刈取り装置2の重量を20kg程度に軽減できる作用をする。この刈取り装置2の重量を軽減するのが重量軽減手段18である。
スプリング16を走行機体1側と刈取り装置2の間に張設した場合には、刈取り装置2の高さを変えた際にスプリング16の張り長さが変わり、例えば、ある刈高さ位置では刈取り装置2の重量を20kgに軽減していても、この位置から刈取り装置2を下降させるとスプリング16が伸びて張力が大きくなり、刈取り装置2の重量は20kgよりも少なくなり、草刈作業時に刈取り装置2が容易に浮き上がってしまい、刈高さが安定しなくなる。逆に刈取り装置2を上昇させるとスプリング16の張力が弱くなって刈取り装置2の重量は20kgよりも増加し、刈取り装置2自身の重量により、刈刃29や刈刃カバー30が接地したり、障害物に乗り上げたりした場合の衝撃が大きく、刈取り装置2が破損する恐れがある。
本実施の形態においては、駆動アーム6と刈取り装置2との間に、前記上方移動許容手段17と重量軽減手段18とを設けてあり、具体構成としては駆動アーム6のピン75と刈取り装置2側の軸76との間に、昇降アーム52の摺動長穴77内がピン75を摺動する上方移動許容手段17と、ピン75と軸76との間に張設したスプリング16による重量軽減手段18とを、駆動アーム6と刈取り装置2との間に設けてあるので、草刈作業中に刈取り装置2が凸状の地面や障害物に乗り上げた際にも刈取り装置2が上方へ移動退避し、刈取り装置2やその昇降駆動装置等が破損することがない。
又、刈取り装置2を上下昇降させても、駆動アーム6と刈取り装置2との間に張設したスプリング16の張り長さが変わることがなく、刈取り装置2の昇降に対して、刈取り装置2の重量変化が微少に維持できるので、重量を安定して保持可能であり、刈取り性能を十分に発揮することができるとともに、重量が軽減された刈取り装置2は本来の重量よりも軽い力で上方へ退避移動するので、接地時の衝撃が緩和され、刈取り装置2の上方退避動作がスムーズで安定したものとなる。
図7に示すのは、昇降アーム52下部にスプリング16の張り長さを調節できる調節機構15を設けたものである。スプリング16は、上端を駆動アーム6に設けたピン75に係合し、調節機構15の調整ネジ78を調整することによりスプリング16の張り長さを調節し、刈取り装置2の重量を任意の重量に設定することができる。
従って、草の密集度合や草丈、又、地面の堅さや凸凹具合等の作業条件に合った刈取り装置2の重量を選択調節することが可能である。
本発明の要部平面図。 刈取り装置の手動昇降部を示す側面図及び背面図。 全体側面図。 全体平面図。 刈取り装置の駆動昇降部を示す側面図。 刈取り装置の駆動昇降部を示す側面図。 その一部別実施例を示す側面図。 刈取り装置の昇降操作部を示す側面図。 刈高さ調整部を示す側面図及び正面図。
符号の説明
1 機体
2 刈取り装置
3 駆動装置
4 外軸
5 内軸
6 駆動アーム
7 解除手段
8 シート
9 操作レバー
10 手動昇降レバー
11 取付部
12 原動機

Claims (2)

  1. 機体(1)中央下部に上下昇降自在の刈取り装置(2)を設け、該刈取り装置(2)を昇降駆動する駆動装置(3)を設けた乗用草刈機において、機体(1)に回動自在に支持する外軸(4)内に、内軸(5)を挿通し、該内軸(5)の一端部に駆動装置(3)を連結し、外軸(4)には刈取り装置(2)に連結する駆動アーム(6)を固着し、駆動装置(3)による刈取り装置(2)の昇降時には、内、外軸(5),(4)を一体に回動可能に構成するとともに、この一体回動状態を解除する解除手段(7)を設け、該解除手段(7)を解除した際は、外軸(4)のみを回動させることにより手動での刈取り装置(2)昇降操作を可能にしてなる乗用草刈機の刈取り部昇降装置。
  2. 刈取り装置(2)上方に設けたシート(8)の左右一側に、該刈取り装置(2)を昇降駆動する駆動装置(3)と、昇降用の操作レバー(9)を配設し、その他側に内、外軸(5),(4)の一体回動状態を解除する解除手段(7)と、手動操作により外軸(4)を回動させる手動昇降レバー(10)の取付部(11)を配設するとともに、内、外軸(5),(4)を前記シート(8)とその後方に設けた原動機(12)との間の下方位置に横架配設してなる請求項1記載の乗用草刈機の刈取り部昇降装置。
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