JP2006065263A - ベルトで肩に接する３点支持のヴァイオリン用肩当て - Google Patents

Abstract

【課題】 従来、ヴァイオリンの演奏は、ヴァイオリンの裏板下方に棒状の肩当てを装着し、あごと肩当てとでヴァイオリンを挟んで固定して行われていたが、ヒトの肩の形状は様々で、肩に肩当てが合わないため、安定してヴァイオリンを支えられず無駄な力が入って演奏に悪影響したり、肩痛を起こしたりすることがあった。
また、振動する部分の両端を挟んで取り付けるので、音量が低下したり音質が悪化した。
【解決手段】 この肩当ては、装着部に取り付けたベルトで肩から胸に当ててヴァイオリンを支えるので、誰の肩の形にも合うのが特徴である。また、装着部はヴァイオリンのブロック部の３点に取り付けられるので音質、音量に影響が少ない。
【選択図】 図１

Description

この発明はベルトで肩に接する３点支持のヴァイオリン用肩当てに関するものである。

従来、ヴァイオリン（図１１、１２、のシ）の演奏は、ヴァイオリンの裏板下方の左右端に棒状の肩当て（図１１、１２、のス）を装着し、あごと肩当てとでヴァイオリンを挟んで固定したうえで 行われていた。（図１１、１２）

ヒトの肩の形状は 個人によって様々であり、あごと肩で挟む、従来の棒状の肩当てでは 肩にフィットすることが難しく、ヴァイオリンをしっかり固定できない場合が多かった。そのような場合力を入れて挟まなければならないため、スムーズな演奏を阻害したり、肩痛を起こしたりした。
さらに、肩当ては、振動して音を発生する裏板の両端に装着していたため、ヴァイオリンの板の振動をさまたげ、音量を低下させたり、音質の悪化を生じさせた。
本発明は以上のような欠点をなくすためになされたものである。

この肩当ては ヴァイオリンへの装着部（図１、２、３、５、６、のア）と、これに取り付けたベルト（図１、２、３、５、６、のイ）から成る。このベルトは左肩から左前胸部にわたる部位でヴァイオリンを支え、体型に添わせて、安定してヴァイオリンを肩で支えることができる。
ヴァイオリンの構造は４個のコーナーブロック（図４キ）とアッパーブロック（図４ク）とボトムブロック（図４ケ）の計６個の柱で表板（図４コ）と裏板（図４サ）を挟む構造となっている。（図４）表板と裏板は振動して音を発生するが、このブロックの部分は演奏中あまり振動しない。今回製作した肩当てのヴァイオリンへの装着部（図１、２、３、５、６、のア）は ボトムブロックと２個のコーナーブロックの位置の３点（図３エ、オ、カ）で裏板（図３サ、図４サ）をつかんで支える構造である。

演奏者の体型にかかわらず肩の形状に合い 少しの力で安定してヴァイオリンが支えられるようになり演奏がより容易となり、肩痛も少なくなった。
音量の低下と音質の悪化の問題が解決された。

以下、本発明の実施例について説明する。
装着部（図１、２、３、５、６、のア）をヴァイオリンに取り付け、ベルト（図１、２、３、５、６、のイ）を肩に当て、ヴァイオリンをあごとベルトの間に挟んで演奏する。（図５、６）

他の実施例１

従来の肩当て（ス）に本発明のベルト（イ、ウ）を付けた肩当て。（図７、８）

他の実施例２

本発明の装着部（ア）に小枕（セ）を接着した肩当て。（図９、１０）

は本発明のヴァイオリン面の斜視図である。 は本発明の演奏者面の斜視図である。 は本発明をヴァイオリンに装着してヴァイオリンの裏面から見た図である。 はヴァイオリンの構造図である。 は側面から見た本発明の実施図である。 は底面から見た本発明の実施図である。 は側面から見た他の実施例１の実施図である。 は底面から見た他の実施例１の実施図である。 は側面から見た他の実施例２の実施図である。 は底面から見た他の実施例２の実施図である。 は側面から見た従来の肩当ての実施図である。 は底面から見た従来の肩当ての実施図である。

符号の説明

図１、２、３、５、６、９、１０、のアはヴァイオリンへの装着部
これはフックを３個持っており、裏板（図３サ）の３点（図３エ、オ、カ）でヴァイオリンに装着する。
図１、２、３、５、６、７、８、のイは演奏者の肩に接するベルト
図１、２、３、５、６、７、８、のウは装着部に取り付けたベルトの支持台
図４キは４つのコーナーブロック、図４クはアッパーブロック、図４ケはボトムブロック、図４コは表板、図４サは裏板
図５、６、７、８、９、１０、１１、１２、のシはヴァイオリン、図７、８、１１、１２、のスは従来の肩当て、図９、１０、のセは小枕

Claims (1)

1. ベルトで肩に接する３点支持のヴァイオリン用肩当て

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