JP6651170B2 - 弦楽器用肩当て - Google Patents

弦楽器用肩当て Download PDF

Info

Publication number
JP6651170B2
JP6651170B2 JP2018108787A JP2018108787A JP6651170B2 JP 6651170 B2 JP6651170 B2 JP 6651170B2 JP 2018108787 A JP2018108787 A JP 2018108787A JP 2018108787 A JP2018108787 A JP 2018108787A JP 6651170 B2 JP6651170 B2 JP 6651170B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stringed instrument
shoulder
main body
stringed
player
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018108787A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019211675A (ja
Inventor
隆行 二宮
隆行 二宮
与幸 肥田
与幸 肥田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Homare
Original Assignee
Homare
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Homare filed Critical Homare
Priority to JP2018108787A priority Critical patent/JP6651170B2/ja
Priority to PCT/JP2019/022651 priority patent/WO2019235600A1/ja
Publication of JP2019211675A publication Critical patent/JP2019211675A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6651170B2 publication Critical patent/JP6651170B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G10MUSICAL INSTRUMENTS; ACOUSTICS
    • G10DSTRINGED MUSICAL INSTRUMENTS; WIND MUSICAL INSTRUMENTS; ACCORDIONS OR CONCERTINAS; PERCUSSION MUSICAL INSTRUMENTS; AEOLIAN HARPS; SINGING-FLAME MUSICAL INSTRUMENTS; MUSICAL INSTRUMENTS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G10D1/00General design of stringed musical instruments
    • G10D1/02Bowed or rubbed string instruments, e.g. violins or hurdy-gurdies
    • GPHYSICS
    • G10MUSICAL INSTRUMENTS; ACOUSTICS
    • G10DSTRINGED MUSICAL INSTRUMENTS; WIND MUSICAL INSTRUMENTS; ACCORDIONS OR CONCERTINAS; PERCUSSION MUSICAL INSTRUMENTS; AEOLIAN HARPS; SINGING-FLAME MUSICAL INSTRUMENTS; MUSICAL INSTRUMENTS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G10D3/00Details of, or accessories for, stringed musical instruments, e.g. slide-bars
    • G10D3/18Chin-rests, hand-rests, shoulder rests or guards being removable from, or integral with the instrument

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Acoustics & Sound (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Stringed Musical Instruments (AREA)
  • Auxiliary Devices For Music (AREA)

Description

本発明は、弦楽器用肩当てに関し、特に一端を弦楽器本体のくびれ部の一部に掛かるように取り付け、他端を弦楽器本体の下部に備えられた顎当て近傍に取り付けることにより、弦楽器演奏時の音の響きを低下させることなく演奏者による弦楽器の支持を無理なくサポートする弦楽器用肩当てに関する。
バイオリンやビオラなどの弦楽器は、演奏者が弦楽器本体の下部を肩と顎との間に支持するとともにネック部を一方の手で保持しながら弦を押さえ、他方の手に保持した弓を使って演奏を行う。
これらの弦楽器の本体は木製であり固く滑りやすい上、発する音が重要視されるため、弦楽器本体の形状は特に演奏者が支持しやすい形状には作られてはいない。このため演奏者の顎の当たりを柔らかくしたり、弦楽器が滑り落ちにくくしたりする目的で、弦楽器本体の下部には顎当てを取り付けて使用する。
さらに演奏者の肩での支持をより安定化するために、弦楽器の裏面側に肩当てが利用されることも多い。従来の肩当ては一般的には湾曲部を有する棒状又は細長い板状であり、両端部には弦楽器に取り付けるための取付け部が備えられている。通常バイオリンやビオラなどの弦楽器の演奏の際は、弦楽器は概ね一方の肩に沿う方向ないしは斜め前方に向くように支持される。このため肩当ては肩と交差する方向となるように、楽器本体下部の左右のふくらみ部に架け渡して取り付けられる。
特許文献1は弦楽器から取り外した後の持ち運び性を改善したバイオリン等楽器用の肩当てに関する発明であるが、長尺で堅牢な基部と二つの端部に支持部と締結部材が折りたたみ可能に取り付けられた肩当てが開示されている。しかし本質的には楽器本体下部の左右のふくらみ部に架け渡して取り付けられる従来の方式のバイオリン用肩当ての一つと見ることができる。
こうした従来の方式のバイオリン用肩当ては、弦楽器を安定して支持しようとすると、演奏者は弦楽器を概ね一方の肩に沿う方向に向け、頸椎を前に伸ばした形で顎当てに顎を載せる形となり、首に負担がかかりやすい。
さらに、従来の方式のバイオリン用肩当ては、弦楽器を支持した際や演奏中の動きに対して身体に対するフィット感が得られにくく、特に小柄で手の長くない演奏者にとっては必ずしも馴染みがよいものではない。支持しやすい位置に支持して演奏しようとすると、肩の上の高い位置に支持された弦楽器に対し、弦楽器を支持する側の手で押さえる弦の位置を変えながら、もう一方の手で弓を操作することになるが、姿勢の関係で弦楽器を支持する側の手では動きの中心となる肘が外側に開き気味になり、肘や肩甲骨が楽に回転し辛くなるため円滑なスライド動作を行いにくく、弓を操作する側の手では肩の動きが制約され、演奏に使用する弓の使用範囲が全長に亘って有効に使用し辛いためである。また楽器本体下部の左右のふくらみ部に架け渡して取り付けると、弦楽器本来の音の響きや音の伸びが十分発揮されないことが発明者によって見出された。
そこで多くの演奏者にとって使いやすく、また弦楽器本来の音の響きを低下させることの無い弦楽器用の肩当ての提供が望まれる。
特開平7−271352号公報
本発明は、上記従来の弦楽器用肩当てにおける問題点に鑑みてなされたものであって、本発明の目的は、一端を弦楽器本体のくびれ部の一部に掛かるように取り付け、他端を弦楽器本体の下部に備えられた顎当て近傍に取り付けることにより、弦楽器演奏時の音の響きを低下させることなく演奏者による弦楽器の支持を無理なくサポートする弦楽器用肩当てを提供することにある。
上記目的を達成するためになされた本発明による弦楽器用肩当ては、演奏者の肩または胸で一部を支持しながら演奏する弦楽器に取り付けて使用する弦楽器用肩当てであって、前記弦楽器用肩当ては、一端から他端に延長される板状の本体部と、本体部の両端に備えられ、前記本体部を弦楽器本体から離隔して取り付ける第1取付け部及び第2取付け部とを有し、前記第1取付け部はくびれ部を有する弦楽器のくびれ部と弦楽器本体下部との境界をなすコーナー部を跨ぐように取り付けられ、前記第2取付け部は弦楽器本体の下部に備えられた顎当て近傍に取り付けられるように構成され、前記弦楽器用肩当ての本体部は演奏者の肩または胸の体形に合うように湾曲して肩または胸に当接するとともに前記第2取付け部を支持する肩当て部と、前記肩当て部から延長されて前記第1取付け部を支持する支持部とを含み、前記肩当て部には湾曲部が形成され、前記湾曲部は演奏者の鎖骨の胸の前方に張り出す部分を回避するように湾曲することを特徴とする。
前記第1取付け部は弦楽器の高音側の弦に近いくびれ部の一部に掛かるように取り付けられ、前記第2取付け部は顎当ての前記第1取付け部と対向する側の近傍に取り付けられることが好ましい。
本発明に係る弦楽器用肩当てによれば、弦楽器本体のくびれ部、特に高音側のくびれ部の一部に掛かるように取り付け、他端を弦楽器本体の下部に架け渡すように取り付けるために音の響きや音の伸びを低下させることなく弦楽器本来の音を奏でることができる。
また本発明に係る弦楽器用肩当てによれば、本体部の肩当て部は演奏者の肩または胸の体形に合うように湾曲して肩または胸に当接するため演奏者は無理のない姿勢で、又安定して弦楽器を支持することができ、小柄で手の長くない演奏者にとっても使い勝手の良い支持方法を提供することができる。
本発明の実施形態による弦楽器用肩当ての弦楽器への取り付け状態を概略的に示す図である。 本発明の実施形態による弦楽器用肩当ての本体部の形状を示す図面である。 本発明の実施形態による弦楽器用肩当ての全体構造を示す図面である。 本発明の実施形態による弦楽器用肩当てを使用する場合の演奏者による支持状態を概略的に示す図である。
次に、本発明に係る弦楽器用肩当てを実施するための形態の具体例を、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態による弦楽器用肩当ての弦楽器への取り付け状態を概略的に示す図であり、図1(a)は弦楽器用肩当てを取り付ける弦楽器の裏面側から見た図であり、図1(b)は、図1(a)を右側面側から見た側面図である。
図1を参照すると、本発明の実施形態による弦楽器用肩当て1は、演奏者の肩または胸で一部を支持しながら演奏する弦楽器100の裏面側に取り付けて使用する弦楽器用肩当てであって、一端から他端に延長される板状の本体部10と本体部10の両端に備えられた第1取付け部20及び第2取付け部30とを有する。
バイオリンやビオラなどの弦楽器100は、弦楽器本体110の中でも弦楽器本体下部130を肩と顎とで挟んで支持するのが基本的な持ち方なので、弦楽器用肩当て1の第2取付け部30は弦楽器本体下部130に取り付ける。
従来技術の肩当ては、両端部の取付け部はともに弦楽器本体下部130に取り付けて使用され、弦楽器本体下部130をほぼ水平に横断するように架け渡されて取り付けられる。
これに対し、実施形態による弦楽器用肩当て1の第1取付け部20は、弦楽器本体110の中ほどにあるくびれ部120に掛かるように、より詳細には、くびれ部120と弦楽器本体下部130との境界をなすコーナー部140を跨ぐように取り付けられる。このように一端をくびれ部120の一部に掛かるように取り付けるのは、このような取り付け方をすることにより、従来技術の肩当てに比べて弦楽器100の発する音の響きが向上することが発明者により見出されているからである。
弦楽器100の音は、弓によって与えられた弦の振動が、弦を支持する駒を介して表板に伝わり、更に表板と裏板との間に挿入された魂柱を経て裏板に伝わり、その結果、弦楽器本体110の中にある空気が表板と裏板により振動されてf字口から大きな音として発せられる。即ち、音質を低下させず、弦楽器100の本来の音を発生させるためには表板と裏板の振動を阻害しないことが重要である。
弦楽器用肩当て1の取り付けられるコーナー部140は、裏板、くびれ部120の側板、及び弦楽器本体下部130の側板の3つの板材が集約される特異点であり、突起状に張り出した裏板のコーナー部140近傍は裏板の周辺にあるエッジ部にて2方向から拘束されるために最も振動に寄与しにくい部分となっている。このためこの部分に取付け部が接触しても裏板の振動を阻害することはなく、したがって弦楽器100本来の音を引き出すのに寄与していると考えられる。
弦楽器用肩当て1の本体部10は、演奏者が弦楽器100を支持するのに有効に寄与する肩当て部11と、第1取付け部20を支持するために、肩当て部11からコーナー部140に向かって斜め方向に延長される支持部15とを含む。肩当て部11はさらに、主に演奏者の肩に当接する肩当て領域12と、主に演奏者の胸に当接する胸当て領域13とを含む。肩当て領域12は本体部10の支持部15とは反対側の端部にあり、第2取付け部30を支持する。
弦楽器100は大半が左手で弦楽器100を支持し、右手に弓をもって演奏するように作られる。このため左肩に弦楽器100を支持した際に、演奏部分が顔より前に来るように、顎当て150は表側から見て弦楽器100の左側、即ち低音の弦が張られる側の弦楽器本体下部130に取り付けられる。図1(a)の様に裏側から見ると顎当て150は右側の弦楽器本体下部130に取り付けられる。第2取付け部30は弦楽器本体下部130に取り付けられた顎当て150の近傍に取り付けられる。
弦楽器100は表側から見ると弦は左側が一番低音であり、右側に行くほど高音の弦が張られる。逆に図1(a)の様に裏側から見ると右側の弦が低音であり、一番左側の弦が高音である。そこでこの位置関係に着目すると、実施形態における弦楽器用肩当て1の第1取付け部20は弦楽器100の高音側の弦に近いくびれ部120の一部に掛かるように取り付けられ、第2取付け部30は顎当て150の第1取付け部20と対向する側の近傍に取り付けられる。
図1(b)を参照すると、第2取付け部30は弦楽器本体110の裏板と側板の境界面に形成されたエッジ部を抱えるように弦楽器本体110に取り付けられ、弦楽器用肩当て1の本体部10は、第1取付け部20及び第2取付け部30により弦楽器本体110から離隔されて取り付けられる。
図2は、本発明の実施形態による弦楽器用肩当ての本体部の形状を示す図面である。図2(a)は弦楽器用肩当ての本体部を演奏者に当接する面から見た平面図であり、図2(b)は板厚方向から見た正面図である。
図2を参照すると、本体部10は平板が2か所で折れ曲がった構造を有しており、肩当て部11と支持部15との間は折り曲げ線Bで仕切られ、肩当て部11内の肩当て領域12と胸当て領域13との間は折り曲げ線Aで仕切られる。バイオリンとビオラのように、弦楽器100によって弦楽器本体110の大きさが異なるので、本体部10の全体的な長さは弦楽器本体110の大きさに合わせて形成されるが、基本的な折れ曲がり構造を有することに変わりはない。
尚、図2の本体部10の折り曲げ線は明確に外観で確認できるほど厳密である必要はなく、他の実施形態では肩当て部11と支持部15との間は丸みを帯びてなだらかにつながった形状でもよく、肩当て領域12と胸当て領域13との間も丸みを帯びてなだらかにつながった形状でもよい。また図2では、肩当て領域12、胸当て領域13、支持部15はそれぞれ直線的な平板状に示すが、これらも湾曲した板や丸みを帯びた板で構成してもよい。
図2(b)のように肩当て領域12を水平に置いてこれを基準にした場合、折り曲げ線Aは谷折り線であり、胸当て領域13は肩当て領域12との境界部から所定の角度で立ち上がる。図1を併せて参照すると胸当て領域13は弦楽器本体110の裏板から離れる方向に立ち上がる。折り曲げ線Bは山折り線であり、支持部15は胸当て領域13との境界部から所定角度で立ち下がる。一番低くなる支持部15の末端の上縁は肩当て領域12の上面の高さと同じ高さとなるように構成される。
本体部10の形状で最も重要なのは演奏者の肩及び肩から胸にかけて当接する肩当て領域12と胸当て領域13であり、胸当て領域13が肩当て領域12から立ち上がった形状であれば支持部15の末端の上縁の高さは上記のように限定される必要はなく、様々な高さに変形可能である。
肩当て部11が弦楽器100を支持するのに直接寄与する部分であるのに対し、支持部15は第1取付け部20を支持するための意味合いしかないことから、その形状は板状に限らず棒状でもよく、また直線状である必要もないが、胸当て領域13との境界部から所定角度で立ち下げることにより弦楽器100を様々な向きに支持した場合でも演奏者に邪魔にならないようになる。
実施形態では最も高くなる折り曲げ線Bの高さと、肩当て領域12の上面の高さとの高低差は約10mmであるが、この高低差は厳密なものではなく、弦楽器の種類や演奏者の体形により10mm以下でも10mm以上でもよい。
本体部10は、樹脂、木、金属など様々な材料で形成され得る。また演奏者の肩へのあたりを和らげるために樹脂、木、金属などの硬質な基材の上に柔軟な樹脂、布、皮革などの緩衝材を貼り合わせた複合体としてもよい。
肩当て部11には湾曲部14が形成される。湾曲部14は演奏者の肩または胸の体形に合うように形成されるものである。弦楽器100を肩の上に支持する場合、肩当てを使用しなかったり、また使用しても適切な形状の肩当てでなかったりすると演奏者の鎖骨が圧迫されやすい。鎖骨の下には重要な血管が通っており、こうした重要な組織にダメージが直接伝わらないよう鎖骨自体は折れて衝撃を吸収しやすくなっている。このため鎖骨に外力を受ける状態は演奏者にあまり良い感触は得られず、漠然とした不安感を与えかねない。図4を参照して後述するように、湾曲部14は演奏者の鎖骨が胸の前方に張り出している部分を回避するように形成する。
図3は本発明の実施形態による弦楽器用肩当ての全体構造を示す図面である。図3(a)は弦楽器用肩当ての本体部を弦楽器側から見た平面図であり、図3(b)は板厚方向から見た正面図である。
図3を参照すると、弦楽器用肩当て1は支持部15側に第1取付け部20と肩当て部11の肩当て領域12側に第2取付け部30を含む。
第1取付け部20は、取付けフック21、スライダ22、スライダ22を固定する固定ネジ24、及びスライダ22に嵌合される第1台座23を含む。
取付けフック21は第1台座23に取り付けるための支持棒と、支持棒から2方向に分岐しそれぞれの先端部に弦楽器100に直接掛けられるフック部とを備える。支持棒には第1台座23に設けられた雌ネジと螺合するように雄ネジが切られ、支持棒をどれだけ螺合させるかによってフック部の高さと向きが調整可能としている。フック部は略コの字状の形状を有し、弦楽器100の裏板と側板との境界に沿って設けられる突起状のエッジ部に掛けられるように構成される。
スライダ22はL字状の形状を有し、板状の金属材料、樹脂材料等で構成され、L字の一方は支持部15の弦楽器100への取り付け面側に設けられた溝にスライドするように嵌合するスライド部であり、他方は第1台座23を支持する切り欠きを有する台座支持部である。スライド部には固定ネジ24を挿通するための穴が複数設けられ、支持部15に備えられたネジ穴と複数の穴のうちの1つを位置合わせして固定ネジ24で固定することにより、取付けフック21の支持部15に沿う方向の位置を調整可能である。
第1台座23は直径の異なる3つの円柱が同軸上に積み重なった形状を有し、最も直径の大きい台座部には取付けフック21を取り付けるためのネジ穴を備える。中央に位置する最も直径の小さい嵌合部はスライダ22に設けた切り欠きに圧入するように嵌合されて固定される。このとき嵌合の強さを調節して第1台座23が抵抗を持ちつつ嵌合部の軸周りに回動可能となるように構成してもよいが、実施形態では演奏時にがたつきが出ないよう回動しないように固定する。3つ目の円柱は第1台座23が軸方向に抜けないようにストッパの役割を果たす。ここでは第1台座23は直径の異なる3つの円柱が同軸上に積み重なった形状であるとしたが、位置調整が可能なように取付けフック21が取り付けられれば、形状はこれに限らない。スライダと第1台座23は別の構成要素とするように示したが、例えばスライダの支持部を厚みのあるブロック状とし、厚みを増したブロック部に取付けフック21を取り付けるためのネジ穴を備えるようにして第1台座23とスライダ22とを一つの構成要素としてもよい。
第2取付け部30は、取付けフック31、及び第2台座32を含む。
取付けフック31は取付けフック21と同様、支持棒と2つのフック部を備え、支持棒に設けられたネジにより第2台座32に高さと向きの調節が可能に取り付けられる。取付けフック31は取付けフック21と同一でもよいし、取り付け位置の違いに基づき、フック部の向きや2つのフック部の間隔を取付けフック21と異なるように構成してもよい。
第2台座32は円柱の形状を有し、円柱の軸心の部分に取付けフック31の支持棒を取り付けるためのネジ穴を備える。第2取付け部30も第1取付け部20と同様スライダ22を用いて肩当て領域12に沿う方向の位置を調整可能としてもよい。実施形態では細かい位置調整は第1取付け部20側で行うため、第2取付け部30の第2台座32は本体部10にネジ又は接着剤で固定される。
図4は本発明の実施形態による弦楽器用肩当てを使用する場合の演奏者による支持状態を概略的に示す図である。
演奏者が弦楽器用肩当て1を取り付けた弦楽器100を支持すると、肩当て部11の内、肩当て領域12が肩の上に位置し、演奏者の鎖骨200が胸の前方に張り出してから体の奥に入り込む部分で、弦楽器用肩当て1の湾曲部14が鎖骨200と交差するようになる。
このように湾曲部14が、鎖骨200の胸の前方に張り出している部分を回避するように湾曲しているため、演奏者の鎖骨200は圧迫されることがなく、演奏者は安心して弦楽器100を支持することができる。また、図4の破線の矢印のように、弦楽器100を支持している方向を変えても、湾曲部14の効果により鎖骨200を圧迫することがなく、安定して支持することができる。
このように弦楽器100を支持する方向を変えても、鎖骨200が胸の前方に張り出した部分を圧迫しないように、湾曲部14の曲率半径は顎当て150から鎖骨200が体の奥に入り込む部分までの距離と同等かそれ以上であることが望ましい。
また弦楽器100を支持する方向を変えても、安定して支持することができることから、演奏者は頸椎を伸ばして無理に弦楽器100を抑え込まなくても楽な姿勢で演奏ができるため首への負担を軽減することができる。
さらに第1取付け部20は、従来技術の肩当てに比べて演奏者から遠い位置に取り付けられ、且つ支持部15が弦楽器100に向けて立ち下がっているので、弦楽器100を支持する方向を変える場合も第1取付け部20や支持部15が邪魔にならず取り回しがしやすい。
このように本発明の実施形態による弦楽器用肩当て1は、音の響きや音の伸びを低下させることがない上、弦楽器100を様々な方向に支持しても、演奏者の鎖骨を圧迫することがないことから、演奏者は無理のない姿勢で安定して支持することができ、小柄で手の長くない演奏者にとっても取り回しが容易で使い勝手のよい支持方法を提供することができる。また従来技術の肩当てを使用する場合に比べ、弦楽器100を少し前方の低い位置でも安定して支持できることから、弦楽器100を支持する側の肘も楽に動かせるようになり、弦を抑える位置を変更するスライド動作も円滑に行えるようになる。
以上、本発明の実施形態について図面を参照しながら詳細に説明したが、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的範囲から逸脱しない範囲内で多様に変更することが可能である。
1 弦楽器用肩当て
10 本体部
11 肩当て部
12 肩当て領域
13 胸当て領域
14 湾曲部
15 支持部
20 第1取付け部
21、31 取付けフック
22 スライダ
23 第1台座
24 固定ネジ
30 第2取付け部
32 第2台座
100 弦楽器
110 弦楽器本体
120 くびれ部
130 弦楽器本体下部
140 コーナー部
150 顎当て
200 鎖骨

Claims (2)

  1. 演奏者の肩または胸で一部を支持しながら演奏する弦楽器に取り付けて使用する弦楽器用肩当てであって、
    前記弦楽器用肩当ては、一端から他端に延長される板状の本体部と、前記本体部の両端に備えられ、前記本体部を弦楽器本体から離隔して取り付ける第1取付け部及び第2取付け部とを有し、
    前記第1取付け部はくびれ部を有する弦楽器のくびれ部と弦楽器本体下部との境界をなすコーナー部を跨ぐように取り付けられ、
    前記第2取付け部は弦楽器本体の下部に備えられた顎当て近傍に取り付けられるように構成され
    前記弦楽器用肩当ての本体部は演奏者の肩または胸の体形に合うように湾曲して肩または胸に当接するとともに前記第2取付け部を支持する肩当て部と、前記肩当て部から延長されて前記第1取付け部を支持する支持部とを含み、
    前記肩当て部には湾曲部が形成され、前記湾曲部は演奏者の鎖骨の胸の前方に張り出す部分を回避するように湾曲することを特徴とする弦楽器用肩当て。
  2. 前記第1取付け部は弦楽器の高音側の弦に近いくびれ部の一部に掛かるように取り付けられ、
    前記第2取付け部は顎当ての前記第1取付け部と対向する側の近傍に取り付けられることを特徴とする請求項1に記載の弦楽器用肩当て
JP2018108787A 2018-06-06 2018-06-06 弦楽器用肩当て Active JP6651170B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018108787A JP6651170B2 (ja) 2018-06-06 2018-06-06 弦楽器用肩当て
PCT/JP2019/022651 WO2019235600A1 (ja) 2018-06-06 2019-06-06 弦楽器用肩当て

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018108787A JP6651170B2 (ja) 2018-06-06 2018-06-06 弦楽器用肩当て

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019211675A JP2019211675A (ja) 2019-12-12
JP6651170B2 true JP6651170B2 (ja) 2020-02-19

Family

ID=68769812

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018108787A Active JP6651170B2 (ja) 2018-06-06 2018-06-06 弦楽器用肩当て

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6651170B2 (ja)
WO (1) WO2019235600A1 (ja)

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4795901B2 (ja) * 2006-09-04 2011-10-19 敦博 大城 バイオリン類の肩当て
DE102007038004A1 (de) * 2007-08-10 2009-02-26 Gustav Pirazzi & Comp. Kg Adapterstück
WO2014147729A1 (ja) * 2013-03-18 2014-09-25 Ota Keisuke 楽器用肩当て

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019211675A (ja) 2019-12-12
WO2019235600A1 (ja) 2019-12-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101369218B1 (ko) 어뎁터
US7531727B2 (en) Chin rest for musical instrument
US7462767B1 (en) Stringed musical instrument tension balancer
KR20100125323A (ko) 현악기용 어깨 받침대
US6278044B1 (en) Violin shoulder cradle
KR101214895B1 (ko) 바이올린 턱받침대용 어댑터
JP6651170B2 (ja) 弦楽器用肩当て
US8269086B1 (en) Flute support
KR102503764B1 (ko) 현악기용 턱받침 고정 장치
US5654514A (en) Guitar, classical electronic
US20050183564A1 (en) Violin support
KR200432299Y1 (ko) 어깨걸이가 부가된 바이올린 어깨받침
WO2001071705A1 (en) Collar bone rest for a stringed instrument
JP3235211U (ja) 三味線の撥
US4238986A (en) Method for altering tonal characteristics of a stringed musical instrument
EP0911800A1 (en) String instrument
WO2017165196A1 (en) Thumb-mountable support for enhancing support and control of an instrument of the violin-family
CN207529644U (zh) 一种优化音质的京胡
JP2024030448A (ja) 弦楽器用調音器具
US20040099123A1 (en) Asymmetrical stringed instrument bridge
KR20110008813U (ko) 높이 조절용 바이올린 턱받침대
RU2253909C2 (ru) Альт
KR20210040506A (ko) 관악기용 스탠드
JP2024506577A (ja) 肩当て及び肩当て用のクランプ・ユニット
AU2010200909A1 (en) Adapter piece

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20181012

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20181012

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20190523

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190522

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20190710

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190730

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190930

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20191210

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200109

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6651170

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250