JP2006064840A - 液晶表示装置および通気孔形成方法ならびに貼合せ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】液晶表示パネル10と、第1および第2の2枚の透明シート31,32間に気体層34が配置されてなるタッチパネル30とを、接着剤により互いに貼り合わせるようにした液晶表示装置において、タッチパネルと液晶表示パネル10との間に気泡を生じさせずに、液晶表示パネル10に対するタッチパネル30の安定した固定状態を確実化できるようにする。
【解決手段】タッチパネル30における液晶表示パネル10側の第1透明シート31に、各々、該第1透明シート31をシート厚さ方向に貫通する複数の微細な通気孔31aを設け、貼り合わせる際に、それらの通気孔31aを経由して両パネル10,30間の気体を気体層34に取り込むようにする。
【選択図】図1

Description

本発明は、液晶表示パネルとタッチパネルとを互いに貼り合わせるようにした液晶表示装置に関し、特に、貼合せ時の気泡の発生を回避する対策に関する。
一般に、液晶表示パネルとタッチパネルとを互いに貼り合わせるようにした従来の液晶表示装置としては、特許文献1に記載されているように、その貼合せ構造の点で、2種類のものが知られている。
1つ目は、タッチパネルの四隅にそれぞれ両面接着テープを配置し、これら両面接着テープによりタッチパネルを液晶表示パネルに貼り付けるようにしたものである。
2つ目は、タッチパネルの全面に透明粘着層を設け、この透明粘着層によりタッチパネルを液晶表示パネルに貼り付けるようにしたものである。
特開昭61−131314号公報(第1および第2頁,第1および第2図)
ここで、上記従来の2種類の液晶表示装置を対比すると、1つ目のものでは、液晶表示パネルとタッチパネルとの間に空気層が形成されるので、両パネル間に気泡が生じることはなく、よって、そのような気泡に起因する表示品位の著しい低下を招くことはない。しかしながら、両パネルが四隅のみで互いに貼り合わされているために、タッチパネルの固定状態が不安定であり、タッチパネルが剥がれやすいという欠点がある。
一方、2つ目のものでは、タッチパネルは、その全面において液晶表示パネルに貼り付けられるので、その固定状態は極めて安定している。しかしながら、透明粘着層が全面に配置されているために、貼合せ時にエアを抱き込みやすく、気泡が生じやすいという難点がある。
本発明は、斯かる諸点に鑑みてなされたものであり、その主な目的は、液晶表示パネルとタッチパネルとを互いに貼り合わせるようにした液晶表示装置において、タッチパネルと液晶表示パネルとの間に気泡を発生させることなく、液晶表示パネルに対するタッチパネルの安定した固定状態を確実化できるようにすることにある。
上記の目的を達成すべく、本発明では、タッチパネルにおける液晶表示パネル側の透明シートに、表示品位を損なわない程度に微細な複数の通気孔を設け、これらの通気孔を経由して、タッチパネルと液晶表示パネルとの間の気体を両透明シート間の気体層に取り込めるようにし、このことで、両パネル間に気体を抱き込むことなく該両パネルを接着剤により略全面的に貼り合わせることができるようにした。
具体的には、本発明では、1対の透明基板を有するとともに、この1対の透明基板間に配置された液晶層を有する液晶表示パネルと、第1透明シートを有するとともに、この第1透明シートにおける前記液晶表示パネルとは反対の側に該第1透明シートとの間に気体層を形成するように配置された第2透明シートを有していて、前記第1透明シートにおける前記液晶表示パネル側の表面上に略全面的に配置された接着剤により該液晶表示パネルに貼り付けられたタッチパネルとを備えた液晶表示装置を前提としている。
そして、前記タッチパネルの前記第1透明シートには、各々、該第1透明シートをシート厚さ方向に貫通する複数の微細な通気孔が設けられているものとする。
尚、上記の構成において、通気孔の大きさは、液晶表示パネルの画素の大きさ以下であることが好ましい。また、このような通気孔を形成するには、回転体と、この回転体の外周に周方向に所定ピッチでもって列をなして並ぶように配置されていて、各々、頂角が90°以上でありかつ半径方向外方に向かって突出するように設けられた複数の錐体針とを有してなる2つの工具を用いることができる。つまり、これら2つの工具を第1透明シートのシート厚さ方向両側に互いに平行な軸心回りに回転可能に配置し、各工具の錐体針の先端同士が順次互いに略接触するように互いに逆の方向に回転させつつ、該2つの工具と第1透明シートとを相対移動させるようにする。これにより、通気孔を連続して形成することができる。
また、通気孔は、第1透明シートの略全面に配置するようにしてもよいが、第1透明シートの周縁部のみに配置するようにすれば、中央部における表示品位が通気孔の存在により低下するのを回避することができる。但し、通気孔を周縁部のみに配置する場合には、第1透明シートにおける液晶表示パネル側の表面を、該第1透明シートの略中央から周縁に向かってシート厚さが漸次小さくなる凸面状に形成するようにするか、又は、平面状に形成された保持面において液晶表示パネルを保持する第1保持部と、この第1保持部の保持面との間の距離が略中央から周縁に向かって漸次大きくなる凸面状に形成された保持面においてタッチパネルを保持する第2保持部と、これら保持部を保持面同士が接離する方向に相対移動させる移動手段とを備えた貼合せ装置を用いるようにすることが好ましい。つまり、これらによれば、液晶表示パネルに対し、タッチパネルを第1透明シートの中央部から周縁部に向かって順に接合させることができるので、これに伴い、両パネル間の気体を周縁部側の通気孔に追い込んで効率よく逃がすことができる。
また、接着剤については、第1透明シートの少なくとも中央部側部分においては、点状に配置することが好ましい。これにより、通気孔が接着剤により塞がれて機能しなくなるという事態を少なくすることができる。
さらに、液晶表示パネルのタッチパネル側に偏光板を配置する場合には、タッチパネルの第2透明シート側に配置することが好ましい。このようにすることで、タッチ操作に対する支持剛性を大きく損なわずに、第2透明シートの基材として使用されるガラス板を樹脂フィルムに変更してタッチパネルのパネル厚さ寸法を小さくすることができ、その結果、タッチパネルにおける光透過度を高めることができるのみならず、液晶表示パネルの表示面とタッチパネルの操作面との間のギャップを少なくしてそのようなギャップに起因する操作時の違和感を軽減することができる。
さらに、一般に、第1透明シートの基材は樹脂フィルムであるので、従来のようにガラス板と樹脂フィルムとの間に生じる外光の反射や屈折に起因するコントラストの低下を回避することもでき、よって、表示品位をさらに向上させることができる。
本発明によれば、液晶表示パネルと、第1および第2透明シート間に気体層が配置されてなるタッチパネルとを、接着剤により互いに貼り合わせるようにした液晶表示装置において、両パネルを互いに貼り合わせる際に、液晶表示パネル側に配置される第1透明シートに設けた複数の通気孔を経由して、両パネル間の気体を気体層に取り込むことができるので、両パネル間に気泡を発生させることなく、接着剤による液晶表示パネルへのタッチパネルの安定した固定状態を確実化することができる。
以下、本発明に係る実施形態を、図面に基づいて説明する。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係る液晶表示装置の縦断面を模式的に示しており、この液晶表示装置は、略矩形状をなす液晶表示パネル10と、同じく略矩形状をなすタッチ操作可能なタッチパネル30とが、透明な接着剤40により互いに貼り合わされてなっている。
液晶表示パネル10は、例えば、透明基板としてのTFT基板11と、このTFT基板11との間に所定のギャップをおいて貼り合わされた透明基板としてのカラーフィルタ基板12(以下、CF基板という)と、これらTFT基板11およびCF基板12間に配置された液晶層13とを有してなっている。TFT基板11とCF基板12との間における周縁部には、液晶層13を気密状に封止するシール材14が介装されている。また、液晶表示パネル10におけるTFT基板11側(図1の下側)およびCF基板12側(同図の上側)には、それぞれ、偏光板20,21が配置されている。これら偏光板20,21のうち、TFT基板11側の偏光板20は、該TFT基板11の外側表面上に配置されている。TFT基板11およびCF基板12の各基材は、共にガラス板とされている。この液晶表示パネル10の各画素は略方形状をなしており、その大きさ(画素ピッチ)は、一辺の長さが略0.1mmとされている。
一方、タッチパネル30は、第1透明電極シート31と、この第1透明電極シート31に貼り合わされた第2透明電極シート32とを有している。両透明電極シート31,32間の周縁には、額縁スペーサ33が配置されており、このことで、該両透明電極シート31,32間に、空気層34が形成されている。このタッチパネル30は、第1透明電極シート31が液晶表示パネル10のCF基板12側の表面に接着剤により貼り付けられている。第1および第2透明電極シート31,32の各基材は、共に例えば厚さ寸法が0.15〜0.20mm程度であるPET(ポリエチレンテレフタレート)などの樹脂フィルムとされている。
そして、本実施形態では、タッチパネル30の第1透明電極シート31には、図2の斜視図に模式的に示すように、各々、該第1透明電極シート31をシート厚さ方向に貫通するように形成された多数の通気孔31aが設けられている。これら通気孔31aは、第1透明電極シート31における中央部とその周縁部の中央部側部分とに配置されている。
具体的には、各通気孔31aは、平面略円形状をなしており、その直径φは、液晶表示パネル10の画素の一辺の長さ寸法以下(φ≦0.1mm)とされている。また、各通気孔31aの各開口端側における断面形状は、図3の縦断面図に拡大して示すように、それぞれ、該通気孔31aから中心線Cに沿って離れる方向(同図の上方向および下方向)に向かって直径が漸次大きくなる円錐面状をなしていて、開口縁のエッジが鈍角になるようになっている。
尚、このような通気孔31aを形成する方法の一例としては、図4の拡大縦断面図に模式的に示すような2つの工具50を用いることが挙げられる。この工具50は、回転体としてのローラ51と、このローラ51の外周に周方向に所定ピッチでもって列をなして並ぶように配置されていて、各々、半径方向外方に向かって突出するように設けられかつその先端の頂角が90°以上であるように形成された複数(図示する例では、4つ)の錐体針としての円錐針52とを有してなっている。尚、ローラ51の軸方向における円錐針52の列の数については、1列でもよいし、複数列でもよい。そして、これら2つの工具50を、第1透明電極シート31のシート厚さ方向両側に互いに平行な軸心回りに回転可能に配置し、2つの工具50を互いに逆の方向にかつ各工具50の円錐針52が順次円錐軸心52a同士を一致させて先端同士を互いに略接触するように回転させつつ、該2つの工具50と第1透明電極シート31とを該第1透明電極シート31の長さ方向ないし幅方向において相対移動させるようにする。これにより、第1透明電極シート31に複数の通気孔31aを連続して容易に形成することができる。
また、本実施形態では、液晶表示パネル10にタッチパネル30を貼り付けるための接着剤40は、図5の平面図に模式的に示すように、点状に配置されており、一方、タッチパネル30の周縁部における中央部とは反対側の部分(以下、反中央部側部分)については、べた塗りの状態にされている。さらに、液晶表示パネル10のCF基板12側の偏光板21は、該CF基板12の外側表面上ではなく、タッチパネル30における第2透明電極シート32の外側表面上に配置(図1参照)されている。
したがって、本実施形態によれば、液晶表示パネル10と、第1および第2透明電極シート31,32からなるタッチパネル30とを接着剤40により互いに貼り合わせるようにした液晶表示装置において、貼合せの際に、液晶表示パネル10の側に配置される第1透明電極シート31の略全面に接着剤40を配置する一方、その第1透明電極シート31に設けた多数の通気孔31aを経由して液晶表示パネル10とタッチパネル30との間のエアをタッチパネル30内の空気層34に取り込むことができるので、液晶表示パネル10とタッチパネル30との間に気泡が生じるのを回避してそのような気泡の存在に起因する表示品位の低下を抑えることができるにも拘わらず、接着剤40による液晶表示パネル10へのタッチパネル30の安定した固定状態を確実化することができる。
また、上記の接着剤40を、点状に配置するようにしたので、通気孔31aの位置に対するエアの移動が接着剤40により邪魔されるという事態を抑えることができる。
また、上記通気孔31aの大きさを、液晶表示パネル10の画素の大きさ以下とするようにしたので、通気孔31aの存在に起因する表示品位の大幅な低下を回避することができる。
また、上記通気孔31aの断面形状を、開口縁のエッジが鈍角になるようにしたので、該通気孔31aを通過する光に対する光学上の悪影響を小さく抑えることができる。
さらに、上記液晶表示パネル10のタッチパネル30側に位置する偏光板21を、タッチパネル30における液晶表示パネル10とは反対の側に配置するようにしたので、従来のように第1透明電極シート31の基材にガラス板を用いることでタッチ操作に対する支持剛性が得られるようにする場合とは異なり、基材がガラス板である液晶表示パネル10のCF基板12を利用することで略同様の効果を確保しつつ、第1透明電極シート31の基材を、例えば厚さ寸法が0.5mm程度であるガラス板から第2透明電極シート32の場合と同じ樹脂フィルムに変更してタッチパネル30のパネル厚さ寸法を小さくすることができる。その結果、タッチパネル30の光透過度を高めることができるのみならず、液晶表示パネル10の表示面とタッチパネル30の操作面との間のギャップを少なくしてそのようなギャップに起因する操作時の違和感を軽減することができる。また、第1および第2透明電極シート31,32の各基材が共に樹脂フィルムであるので、従来のような異種基材(ガラス板および樹脂フィルム)間に生じる外光の反射や屈折に起因するコントラストの低下を回避することもでき、よって、表示品位をさらに向上させることができる。
(実施形態2)
図6の図2相当図である斜視図は、本発明の実施形態2に係る液晶表示装置のタッチパネル30の第1透明電極シート31上における通気孔31aの配置を模式的に示している。尚、以下の説明では、実施形態1の場合と同じ部分には同じ符号を付して示している。
本実施形態では、通気孔31aは、実施形態1の場合とは異なり、第1透明電極シート31の周縁部のみに配置されており、液晶表示装置の表示領域の主要部分に対応する第1透明電極シート31の中央部には配置されていない。そして、第1透明電極シート31における液晶表示パネル10への接合面は、該第1透明電極シート31の中央から周縁に向かってシート厚さ寸法が漸次小さくなる凸面状に形成されている。
具体的には、通気孔31aは、第1透明電極シート31の周縁部における中央部側部分に配置されている。第1透明電極シート31の上記接合面は、該第1透明電極シート31が接合面とは反対側の面を下にして平坦面上に載置されたときに、第1透明電極シート31の中央から周縁に向かって高さ位置が漸次低くなる凸面状に形成されている。尚、凸面(接合面)の曲率半径R(図7の説明図参照)としては、タッチパネル30が1.5〜7型の対角サイズ(対角寸法が3.81〜17.78mm)のものである場合には、R=1000〜2000mmが好ましいが、その際には、一般には、中央におけるシート厚さt1と周縁におけるシート厚さt2との差(t1−t2)が0.05mm以下(t1−t2≦0.05mm)であるという条件が重要であるので、この条件を満たすように曲率半径Rを定める。尚、本実施形態における他の構成は実施形態1の場合と同じであるので説明は省略する。
次に、上記のように構成された液晶表示装置における液晶表示パネル10とタッチパネル30との貼合せ方法を、図8の縦断面図に基づいて説明する。尚、ここでは、液晶表示パネル10およびタッチパネル30にそれぞれ偏光板20,21が既に貼り付けられており、それら偏光板20,21の貼り付けられた状態のものをそれぞれ液晶表示パネル10およびタッチパネル30という。
先ず、液晶表示パネル10を、平滑なテーブル上に載置する。一方、タッチパネル30における第1透明電極シート31の接合面に接着剤40を塗布する。その際に、接着剤40は、周縁部の反中央部側部分については、べた塗りとし、中央部と周縁部の中央部側部分とについては、点状に配置する。
その後、タッチパネル30を接合面が下向きになる状態に保持し、テーブル上の液晶表示パネル10に向かって徐々に下降させる。すると、先ず、タッチパネル30の接合面における中央部が液晶表示パネル10に接合する。更に降下させると、タッチパネル30の接合面における中央部から周縁部に向かって液晶表示パネル10との接合範囲が漸次拡大する。これに伴い、タッチパネル30と液晶表示パネル10との間のエアは、タッチパネル30の中央部から周縁部に向かって移動する。
そして、タッチパネル30の接合面における周縁部が液晶表示パネル10に接合するときに両パネル30,10間に残っているエアは、タッチパネル30の第1透明電極シート31の周縁部中央部側部分に位置する通気孔31aを経由して該タッチパネル30の空気層34に入り込むことになる。以上のようにして、液晶表示パネル10とタッチパネル30とを、両パネル10,30間に気泡を発生させないで互いに貼り合わせることができる。
したがって、本実施形態によれば、第1透明電極シート31における液晶表示パネル10側の表面を凸面状に形成するようにしたので、液晶表示パネル10に対しタッチパネル30をその中央部から周縁部に向かって漸次接合させるようにして貼り付けることができ、このことで、両パネル10,30間のエアを周縁部に移動させ、通気孔31aを経由してタッチパネル30内の空気層34に取り込むことができるので、実施形態1の場合と同じく、液晶表示パネル10とタッチパネル30との間に気泡が生じるのを回避することができるにも拘わらず、接着剤40による液晶表示パネル10へのタッチパネル30の安定した固定状態を確実化することができる。
しかも、通気孔31aを第1透明電極シート31の周縁部のみに配置するようにしたので、液晶表示装置の表示領域の主要部分において通気孔31aの存在に起因する表示品位の低下を回避することができる。
(実施形態3)
図9の側面図は、本発明の実施形態3に係る液晶表示装置を製造する際に、液晶表示パネル10とタッチパネル30とを互いに貼り合わせるために用いられる貼合せ装置の全体構成を模式的に示している。尚、以下の説明では、実施形態1および実施形態2の場合と同じ部分には同じ符号を付して示している。
本実施形態では、タッチパネル30の第1透明電極シート31は、実施形態1の場合と同じく、均一の厚さ寸法を有するものの、第1透明電極シート31の通気孔31aは、実施形態2の場合と同様に、第1透明電極シート31の周縁部中央部側部分のみに配置(図6参照)されている。但し、実施形態2の場合と異なるのは、第1透明電極シート31の接合面が、実施形態2では凸面状であるのに対し、実施形態1の場合と同じ平面状である点である。
そして、本実施形態では、液晶表示パネル10とタッチパネル30とを互いに貼り合わせるのに、専用の貼合せ装置を用いる。尚、ここでは、実施形態2の場合と同じく、液晶表示パネル10およびタッチパネル30にそれぞれ偏光板20,21が既に貼り付けられており、それら偏光板20,21の貼り付けられた状態のものをそれぞれ液晶表示パネル10およびタッチパネル30という。
この貼合せ装置は、基台61を備えており、この基台61には支柱62が立設されている。支柱62の上部には、液晶表示パネル10を吸着保持する第1保持部としての上側保持部63が配置されている。この上側保持部63は、支柱62に水平軸心回りに回転可能に支持されており、平滑な保持面としての吸着面63aを有する硬質ゴム盤64が一体に設けられている。この上側保持部63には、図外の吸引機構が連設されており、この吸引機構の作動により、液晶表示パネル10を吸着面63aに吸着保持するようになっている。一方、基台61上には、タッチパネル30を下方から支承して保持する第2保持部としての下側保持部65が上側保持部63の真下に位置するように配置されている。この下側保持部65は硬質ゴム盤66を有しており、この硬質ゴム盤66の上面により、タッチパネル30を支承する保持面としての支承面65aが形成されている。また、基台61には、下側保持部65を昇降移動させる移動手段としての昇降機構67が設けられている。
そして、本実施形態では、下側保持部65の支承面65aは、該支承面65a上に載置されるタッチパネル30の接合面の高さ位置が該タッチパネル30の中央から周縁に向かって漸次低くなる凸面状になるように形成されている。
具体的には、貼合せ装置の下側保持部65における支承面65aは、実施形態2におけるタッチパネル30の第1透明電極シート31の外側表面の場合と同じく、曲率半径Rが、R=1000〜2000mmである凸面とされている。尚、タッチパネル30の曲げ応力を支障のない程度に抑える上では、支承面65aにおける中央と周縁との間の高低差が0.05mm以下であることが望ましい。尚、本実施形態における他の構成は、実施形態2の場合と同じであるので説明は省略する。
次に、上記のように構成された貼合せ装置を用いて行う液晶表示パネル10とタッチパネル30との貼合せ方法について説明する。尚、初期状態では、貼合せ装置の上側保持部63は吸着面63aを上向きにした回転姿勢にあり、一方、昇降機構67は、下側保持部65をその下降端に位置付けている。
先ず、液晶表示パネル10を偏光板20が下側になる姿勢で上側保持部63の吸着面63aに吸着保持させる。次に、タッチパネル30を第1透明電極シート31が上側になる姿勢で下側保持部65の支承面65a上に載置する。タッチパネル30は、支承面65a上に載置されることで、接合面の高さ位置がタッチパネル30の中央から周縁に向かって漸次低くなる略凸面状に変形する。
そして、タッチパネル30の接合面に接着剤40を塗布する。その際に、実施形態2の場合と同じく、周縁部の反中央部側部分については、べた塗りとし、中央部と周縁部の中央部側部分とについては、点状に配置する。しかる後、上側保持部63を水平軸心回りに反転して、液晶表示パネル10をCF基板12側が下向きになるようにする。次に、下側保持部65が上昇移動するように昇降機構67を作動させる。
すると、先ず、タッチパネル30の接合面における中央部が液晶表示パネル10に接合する。下側保持部65が更に上昇移動する、タッチパネル30の接合面における中央部から周縁部に向かって液晶表示パネル10との接合範囲が漸次拡大する。これに伴い、タッチパネル30と液晶表示パネル10との間のエアは、タッチパネル30の中央部から周縁部に向かって移動する。
そして、タッチパネル30の接合面における周縁部が液晶表示パネル10に接合するときに両パネル30,10間に残っているエアは、タッチパネル30の第1透明電極シート31の周縁部中央部側部分に位置する通気孔31aを経由して該タッチパネル30の空気層34に入り込むことになる。以上のようにして、実施形態2の場合と同じく、液晶表示パネル10とタッチパネル30とを、両パネル10,30間に気泡を発生させないで互いに貼り合わせることができる。
したがって、本実施形態によれば、タッチパネル30を液晶表示パネル10との接合面が凸面状になるように保持する貼合せ置を用いるようにしたので、第1透明電極シート31を実施形態2の場合のような特殊な形状に形成することなく、実施形態2の場合と同様の効果を得ることができる。
本発明の実施形態1に係る液晶表示装置の全体構成を模式的に示す部分縦断面図である。 液晶表示装置のタッチパネルにおける通気孔の配置を模式的に示す斜視図である。 通気孔の形状を示す縦断面図である。 通気孔の形成方法の一具体例を示す縦断面図である。 タッチパネルを液晶表示パネルに貼り付ける際の第1透明電極シート上における接着剤の配置を模式的に示す平面図である。 本発明の実施形態2に係る液晶表示装置のタッチパネルにおける通気孔の配置を模式的に示す斜視図である。 第1透明電極シートの凸面形状を示す説明図である。 タッチパネルを液晶表示パネルに貼り付ける際の状態を模式的に示す縦断面図である。 本発明の実施形態3に係る液晶表示装置の製造に用いられる貼合せ装置の全体構成を模式的に示す縦断面図である。
符号の説明
10 液晶表示パネル
11 TFT基板(透明基板)
12 CF基板(透明基板)
13 液晶層
20 偏光板
21 偏光板
30 タッチパネル
31 第1透明電極シート(第1透明シート)
31a 通気孔
32 第2透明電極シート(第2透明シート)
34 空気層(気体層)
40 接着剤
50 工具
51 ローラ(回転体)
52 円錐針(錐体針)
63 上側保持部(第1保持部)
63a 吸着面(保持面)
65 下側保持部(第2保持部)
65a 支承面(保持面)
67 昇降機構(移動手段)

Claims (9)

  1. 1対の透明基板と、前記1対の透明基板間に配置された液晶層とを有する液晶表示パネルと、
    第1透明シートと、前記第1透明シートにおける前記液晶表示パネルとは反対の側に該第1透明シートとの間に気体層を形成するように配置された第2透明シートとを有し、前記第1透明シートにおける前記液晶表示パネル側の表面上に略全面的に配置された接着剤により該液晶表示パネルに貼り付けられたタッチパネルとを備えた液晶表示装置であって、
    前記タッチパネルの前記第1透明シートに、各々、該第1透明シートをシート厚さ方向に貫通する複数の微細な通気孔が設けられていることを特徴とする液晶表示装置。
  2. 請求項1に記載の液晶表示装置において、
    前記通気孔の大きさは、前記液晶表示パネルの画素の大きさ以下であることを特徴とする液晶表示装置。
  3. 請求項1に記載の液晶表示装置において、
    前記通気孔は、前記第1透明シートの略全面に配置されていることを特徴とする液晶表示装置。
  4. 請求項1に記載の液晶表示装置において、
    前記通気孔は、前記第1透明シートの周縁部のみに配置されていることを特徴とする液晶表示装置。
  5. 請求項4に記載の液晶表示装置において、
    前記第1透明シートにおける前記液晶表示パネル側の表面は、該第1透明シートの略中央から周縁に向かってシート厚さが漸次小さくなる凸面状に形成されていることを特徴とする液晶表示装置。
  6. 請求項1に記載の液晶表示装置において、
    前記第1透明シートの少なくとも中央部における前記接着剤は、点状に配置されていることを特徴とする液晶表示装置。
  7. 請求項1に記載の液晶表示装置において、
    前記液晶表示パネルの前記タッチパネル側に位置する偏光板を備え、
    前記偏光板は、前記タッチパネルの前記第2透明シート側に配置されていることを特徴とする液晶表示装置。
  8. 請求項1に記載の液晶表示装置における通気孔の形成方法であって、
    回転体と、前記回転体の外周に周方向に所定ピッチでもって列をなして並ぶように配置され、各々、頂角が90°以上でありかつ半径方向外方に向かって突出するように設けられた複数の錐体針とを有してなる2つの工具を用い、
    前記2つの工具を前記第1透明シートのシート厚さ方向両側に互いに平行な軸心回りに回転可能に配置し、
    前記2つの工具を互いに逆の方向にかつ各工具の錐体針の先端同士が順次互いに略接触するように互いに逆の方向に回転させつつ、該2つの工具と前記第1透明シートとを相対移動させることにより、前記通気孔を連続して形成することを特徴とする通気孔の形成方法。
  9. 請求項4に記載の液晶表示装置における前記液晶表示パネルと前記タッチパネルとを互いに貼り合わせるために用いる貼合せ装置であって、
    前記液晶表示パネルを保持するための保持面を有し、該保持面において前記液晶表示パネルを保持する第1保持部と、
    前記タッチパネルを保持するための保持面を有し、該保持面において前記タッチパネルを保持する第2保持部と、
    前記第1保持部と前記第2保持部とを前記保持面同士が接離する方向に相対移動させる移動手段とを備え、
    前記第1保持部の前記保持面は、平面状に形成されている一方、
    前記第2保持部の前記保持面は、該保持面上の略中央から該保持面上の周縁に向かって前記第1保持部の前記保持面との間の距離が漸次大きくなる凸面状に形成されていることを特徴とする貼合せ装置。
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