JP2002341323A - 曲面型表示パネルの製造方法 - Google Patents

曲面型表示パネルの製造方法

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JP2002341323A
JP2002341323A JP2001149012A JP2001149012A JP2002341323A JP 2002341323 A JP2002341323 A JP 2002341323A JP 2001149012 A JP2001149012 A JP 2001149012A JP 2001149012 A JP2001149012 A JP 2001149012A JP 2002341323 A JP2002341323 A JP 2002341323A
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Masahide Ueda
昌秀 植田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 比較的簡易な方法で曲面状の積層型表示パネ
ルを製造する方法を提供する。 【解決手段】 平板34上に配置した第1の表示サブパ
ネル24Aに対し、粘着シート28を介して、第2の表
示サブパネル24Bを貼り合わせる。このとき、第2の
表示サブパネル24Bを、第1の表示サブパネル24A
に対向する側が凸面になるように撓ませた状態で保持し
ながらその一端から他端に向かって押圧ローラ54によ
り押圧することにより、第1及び第2の表示サブパネル
24A、24Bを貼り合わせる。貼り合わされた第1及
び第2の表示サブパネル24A、24Bからなる表示パ
ネル26を平板34から離すと、表示パネル26は、第
2の表示サブパネル24Bが凹側になるように湾曲す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、可撓性を有する表
示素子を複数積層して形成される曲面型表示パネル(例
えば液晶表示パネル)の製造方法に関する。
【0002】
【発明の背景】近年、樹脂などの軽くて薄いフィルム基
板を用いた液晶表示素子を作ることが可能になったこと
で、これら液晶表示素子を複数積層した積層型液晶表示
装置が注目されている。
【0003】図8はこのような液晶表示装置に用いられ
る表示パネルの一例を模式的に表した部分断面図であ
る。図に示すように、表示パネル2は、積層された3つ
の表示素子6(観察側から順に、青色表示素子6B、緑
色表示素子6G、赤色表示素子6R)を有する。
【0004】各表示素子6(6B,6G,6R)は、透
明材料からなるフィルム状の第1の基板9(9B,9
G,9R)と第2の基板10(10B,10G,10
R)と、これら第1の基板9と第2の基板10とを接着
支持するための樹脂構造物12と、樹脂構造物12によ
って形成された間隙に充填された液晶14を有する。液
晶14は、例えば可視域の波長の光を選択反射しうるカ
イラルネマチック液晶である。液晶14は、各表示素子
6の表示部を囲むように設けたシール壁(図示せず)に
より封入される。ここで、表示部とは、液晶表示装置の
(画素の集合からなる)表示領域を構成する、各表示素
子6の部分を指す。また、以下の説明において、第1の
基板9と第2の基板10との間に挟持される部分を表示
層という。なお、図示を省略しているが、第1と第2の
基板9、10の間には球状のスペーサも含まれている。
必要であれば、赤色表示素子6Rの第2の基板10Rの
背面に光吸収層15を設ける。また、第1の基板9の下
面には、複数の透明帯状上側電極16(16B,16
G,16R)が所定の間隔をあけて平行に配置されてい
る。他方、第2の基板10の上面には、複数の透明帯状
下側電極18(18B,18G,18R)が所定の間隔
をあけて平行に配置されている。これら上側電極16と
下側電極18の配列方向は基板に垂直な方向から見て直
交しており、これら上側電極16と下側電極18とが対
向する点(基板に垂直な方向から見たときの交点)が表
示装置2の画素を形成している。これら画素の集合はマ
トリックス状に配置されており、画素の集合により表示
を行う。具体的には、所定の上側及び下側電極16、1
8に所定の電圧を印加することにより、これら上側電極
16と下側電極18との(基板に垂直な方向から見たと
きの)交点に位置する液晶部分の状態を変化させて表示
を行う。
【0005】積層型の表示パネルは例えば、複数の表示
素子6B,6G,6Rを、接着剤などの接着層を介し
て、表示素子同士の位置ずれがないように整合よく重ね
て貼り合わせることにより作製される。
【0006】ところで、近年、デザイン上や配置場所な
どの理由から平面でなく曲面状の表示パネルへの要望が
高まっており、上記のような表示パネルは全体としてフ
レキシブルであるため、このような要求に応えるものと
して期待されている。
【0007】このような表示パネルを作製するために、
作製すべき表示パネルの形状に対応した曲面状の支持面
(2次曲面状の表示パネルを作製する場合、所定の曲率
を有する円筒状の支持面。ここで、2次曲面とは、所定
の面方向における曲率がゼロであるような曲面を指
す。)を有する支持台上に一つの表示素子を保持し、こ
の表示素子に対し別の表示素子をローラなどで押圧して
貼りつける方法が考えられる。
【0008】しかしながら、この方法では、表示素子同
士の位置決めが困難であり、また、異なる曲率の表示パ
ネルを作製するのに異なる支持台を用意しなければなら
ない。
【0009】そこで、本発明は、比較的簡易な方法で曲
面状の表示パネルを製造する方法を提供することを目的
とする。
【0010】
【発明の概要】上記目的を達成するために、本発明に係
る表示パネル製造方法は、可撓性を有する第1及び第2
の表示サブパネルを積層してなる表示パネルの製造方法
において、(a) 平坦面上に第1の表示サブパネルを
配置する工程と(b) 第1の表示サブパネルの所定方
向に関する一端と、第2の表示サブパネルの一端を位置
決めする工程と、(c) 工程(b)後に、前記所定方
向に関する第2の表示サブパネルの他端を第1の表示サ
ブパネルから離し、これにより第2の表示サブパネル
を、第1の表示サブパネルに対向する側が凸面になるよ
うに撓ませた状態で保持しながら、接着層を介して、前
記一端から前記他端に向けて第1の表示サブパネルに貼
り付けることにより湾曲した表示パネルを得る工程とを
含む。本願において、表示サブパネルとは、表示パネル
を構成する各パネルを意味する。
【0011】第2の表示サブパネルを第1の表示サブパ
ネルに対向する側が凸面になるように撓ませることで、
第2の表示サブパネルの凸側は伸びた状態で第1の表示
サブパネルに貼り合わされる。その後、貼り合わされた
第1及び第2の表示サブパネルからなる表示パネルを平
坦面上から離すと、表示パネルは湾曲し、曲面型表示パ
ネルとなる。典型的には、第2の表示サブパネルの凸側
が縮もうとして、表示パネルは、第2の表示サブパネル
が凹側になるように湾曲する。
【0012】工程(c)において、第2の表示サブパネ
ルを押圧部材により第1の表示サブパネルに順次押圧す
ることにより、第2の表示サブパネルを第1の表示サブ
パネルに貼り付けるようにしてもよい。これにより、第
2の表示サブパネルを、単に撓ませるだけに比べて、そ
の凸側が更に伸びた状態で第1の表示サブパネルに貼り
合わせることができる。したがって、貼り合わされた第
1及び第2の表示サブパネルからなる表示パネルを平坦
面上から離すと、さらに湾曲した表示パネルを得ること
ができる。
【0013】工程(c)において、押圧部材を前記平坦
面に沿って相対的に移動させるようにしてもよい。これ
により、押圧部材による押圧力を略一定に保つことがで
き、作製される表示パネルの曲率を前記一端から他端に
向かう方向(押圧部材の移動方向に対応)に関して略一
定にすることができる。
【0014】さらに、工程(c)において、第2の表示
サブパネルは、第1の表示サブパネルに貼り合わされる
直前の領域での撓み曲線が略一定の曲率半径を有するよ
うに保持されるようにしてもよい。このために、押圧部
材として、例えばローラなど所定の曲率半径を有する凸
曲面部材が用いられる。これもまた、作製される表示パ
ネルの曲率を前記一端から他端に向かう方向に関して略
一定にする効果を有する。
【0015】好適な実施形態では、工程(b)は、平坦
面上に配置した第1の表示サブパネル上に第2の表示サ
ブパネルを仮置きしてこれら表示サブパネル同士の位置
合わせを行う第1の工程と、その後、第1の表示サブパ
ネルの前記一端と、第2の表示サブパネルの前記一端を
固定する第2の工程とを含む。接着層は、第2の表示サ
ブパネルに対向する側に、接着層から取外し可能な非接
着層を有し、非接着層を接着層上に設けた状態で前記第
1及び第2の工程を行い、その後、非接着層を接着層か
ら取り外す。このように、平坦面上で第1及び第2の表
示サブパネル同士の位置合わせを行うので、高精度で位
置決めされた複数の表示サブパネルを有する表示パネル
を作製できる。
【0016】一実施形態では、第1及び/又は第2の表
示サブパネルは、可撓性を有する一対の基板間に表示層
を挟持してなる。
【0017】接着層として粘着シートが好適に用いられ
る。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の実施の形態を説明する。
【0019】図1及び図2は、本発明の一実施形態に係
る表示装置を示しており、外観略図を示す図1におい
て、表示装置20は観察側に向けて凸状で且つ2次曲面
状に形成されている。図2(a)に示すように、表示装
置20は、観察側に位置する第1のフィルム基板21
(21A,21B,21C)、背面側に位置する第2の
フィルム基板22(22A,22B,22C)間に表示
層23(23A,23B,23C)を挟持してなる少な
くとも3つの表示素子24(以下、表示サブパネルとい
い、観察側から順に第1、第2及び第3の表示サブパネ
ル24A,24B,24Cとする。)を積層した表示パ
ネル26を有する。これら表示サブパネル24A,24
B,24Cは、図3、4に示す貼り合わせ装置27を用
いて、粘着シート28を介して互いに貼り合わせられ
る。粘着シート28としては、例えば、使用前の状態に
おいて、その両面に離型シートを備えたものを用いるこ
とができる。
【0020】説明の都合上、表示パネル26の長手方向
を左右方向、短手方向を前後方向[図2(a)の紙面表
裏方向]として、以下説明する。
【0021】表示パネル26は、矩形状であり、図2
(a)に示すように、表示装置20に配置される前の状
態で、左右方向に沿った断面が所定の曲率を有する曲面
状で且つ前後方向に沿った断面が直線状の2次曲面状で
ある。図1に戻って、表示パネル26は、観察側に向け
て凸状の表示装置20の外観を構成する上側及び下側カ
バー29、30内で、単体の状態での湾曲形状が実質的
に保たれた状態で支持されている。なお、図の形態で
は、上側カバー29は、表示領域31に対応した部分が
開口部となっているが、代わりに、例えば透明材料であ
るアクリル樹脂で表示領域31を含む領域を覆うように
してもよい。また、表示領域31を含む装置全体を透明
材料で全体的に覆うとともに、表示領域31の周囲に対
応する部分に印刷により額縁を形成してもよい。
【0022】各表示サブパネル24A,24B,24C
は、例えば、図8に示したのと同様の構成、すなわち、
樹脂材料(例えば、ポリカーボネートやポリエーテルス
ルホンなど)からなる一対のフィルム基板間に、表示媒
体である液晶とスペーサを有する表示層を挟持した構成
とすることができる。また、各表示サブパネル24にお
いて、各表示サブパネル24の平面図である図2(b)
に示すように、表示部32を囲むようにシール壁33が
設けてある。なお、両基板を接着支持する樹脂構造物を
表示領域内に所定の規則で配列してもよい。このように
すると、基板間ギャップがより一定になり、表示サブパ
ネルの曲げに対する基板剥がれなどの問題も抑制でき
る。
【0023】各表示サブパネル24は、表示パネル26
として作製される前の単体の状態では平面状であり、こ
れら表示サブパネル24で構成される表示パネル26
は、後で詳しく述べるように、貼り合わせ装置27を用
いて表示サブパネル24を貼り合わせることで曲面状と
なる。
【0024】図3(a)〜図5(g)は、本発明に係る
表示装置製造方法の一例を示す工程図である。
【0025】図3(a)に示すように、貼り合わせ装置
27は、表示サブパネル24を負圧により吸着固定する
平板34を有する。平板34は、表示サブパネル24を
載置する平坦面上に複数の吸着孔36を有し、これら吸
着孔36は全て平板34内で連通されており、さらに電
磁弁38を介して真空ポンプ40に接続されている。
【0026】貼り合わせ装置27はまた、図4(e)に
示すように押圧部53を有する。押圧部53は、平板3
4上方に且つ平板34の表面に平行な軸を有する押圧ロ
ーラ54を備えている。押圧ローラ54は、平板34の
表面に平行に図の方向56にスライド可能になってい
る。平板34に対する押圧ローラ54の軸の高さは、調
整可能になっている。
【0027】押圧部53は保持部材58を有し、この保
持部材58は、平板34上に固定された下側の表示サブ
パネルに貼り合わせる上側の表示サブパネルの長手方向
に関する一端を持ち上げ且つ保持するためのものであ
る。保持部材58はまた、上側の表示サブパネルがたる
まないように、該表示サブパネルの上記一端を適度に引
張るようにしてある。貼り合わせ対象の表示サブパネル
の上記一端を持ち上げながら(すなわち、表示サブパネ
ルを撓ませながら)貼り合わせることにより、表示サブ
パネル間に気泡を取り込むのが防止される。保持部材5
8はさらに、押圧ローラ54とともに移動可能であり、
押圧ローラ54が矢印56方向に移動する際に、下側の
表示サブパネルと上側の表示サブパネルとが貼り合わさ
れる直前の位置Xにおいて、上側の表示サブパネルと下
側の表示サブパネルとのなす角度が所定の値に実質的に
保たれるようにしてある。
【0028】表示サブパネルの貼り合わせ動作におい
て、まず第1の表示サブパネル24Aを平板34上の所
定の位置に配置し、電磁弁38を開放することにより平
板34上に第1の表示サブパネル24Aを吸着固定する
[図3(a)]。このとき、第1の表示サブパネル24
Aは、表示装置20に配置した状態で観察側になる第1
のフィルム基板21Aを下側にするとともに、長手方向
(表示パネル26作製後に曲面状となる方向)を押圧ロ
ーラ53の移動方向56[図4(e)参照]に一致させ
て、平板34上に配置する。
【0029】次に、第1の表示サブパネル24Aの第2
のフィルム基板22A上に、粘着シート28を貼り付け
る[図3(b)]。貼り合わせ方法として、本実施形態
では、粘着シート28と第2のフィルム基板22Aとの
間に気泡が入り込まないように、押圧ローラ60を用い
て、粘着シート28を、押圧ローラ60側に離型シート
62を付けたままで、第2のフィルム基板22Aに対し
順次押圧する。
【0030】続いて、第1の表示サブパネル24A上に
(離型シート62の付いた粘着シート28を介して)、
第2の表示サブパネル24Bを、表示装置20に配置し
た状態で観察側になる第1のフィルム基板21Bを下側
にして載置し、各表示サブパネル24A、24Bにそれ
ぞれ予め設けておいた位置合わせのためのアライメント
マーク(図示せず)に基づいて、第2の表示サブパネル
24Bを面方向にずらし表示サブパネル24A、24B
の位置合わせを行う。そして、第1及び第2の表示サブ
パネル24A、24Bの長手方向に関する他端同士を、
固定テープ64を貼るなどして固定する[図3
(c)]。
【0031】次に、第2の表示サブパネル24Bを、そ
の上記一端を保持部材58で保持した状態で持ち上げ、
粘着シート28から離型シート62を取り去る[図4
(d)]。そして、図4(e)において、第2の表示サ
ブパネル24Bの上記一端を保持部材58で保持した状
態で、押圧ローラ54を矢印56方向にスライドさせる
ことで、押圧ローラ54は、図の矢印方向に回転しなが
ら、第2の表示サブパネル24Bを第1の表示サブパネ
ル24Aに対して順次押圧しながら第1及び第2の表示
サブパネル24A、24Bを貼り合わせていく。なお、
本実施形態では、押圧ローラ54を平板34に対し移動
させているが、代わりに、押圧ローラ54の位置を固定
し、平板34を矢印56とは逆方向に移動させたり、あ
るいは、平板34と押圧ローラ54の両方を互いに逆方
向に移動させる構成にしてもよい。
【0032】第1及び第2の表示サブパネル24A、2
4Bを貼り合わせた後、固定テープ64を取り去る[図
4(f)]。そして、図3(b)〜図4(e)に示す工
程と同様にして、平板34上に配置された第1及び第2
の表示サブパネル24A、24Bに対し、粘着シート2
8を介して、第3の表示サブパネル24Cを、表示装置
20に配置した状態で観察側になる第1のフィルム基板
21C[図2(a)参照]を下側にして貼り合わせる。
【0033】なお、光吸収層が必要であれば、この光吸
収層は、最も観察側から遠い第3の表示サブパネル24
Cの背面を積層後あるいは積層前に黒色塗装したり、第
3の表示サブパネル24Cの背面の基板22C[図2
(a)参照]として黒色のものを用いるなどの方法で設
けることができる。
【0034】このようにして貼り合わされた表示サブパ
ネル24A,24B,24Cからなる表示パネル26
を、電磁弁38を閉鎖することにより平板34上から取
り外すと、表示パネル26は、図5(g)に示すよう
に、各表示サブパネル24の平板34上で下側に位置し
た第1のフィルム基板21が凸側で且つパネルの左右方
向に沿った断面が所定の曲率を有するように、2次曲面
状に湾曲する。
【0035】図6を用いて、曲面状の表示パネル26が
形成される原理を、第1の表示サブパネル24Aに第2
の表示サブパネル24Bを貼り付ける場合に関して説明
する。なお、以下に説明する原理は、貼り合わされた第
1及び第2の表示サブパネル24A、24Bに第3の表
示サブパネル24Cを貼り付ける場合も同様に働く。
【0036】第2の表示サブパネル24Bを押圧ローラ
54に押し付けた状態で撓ませると、第2の表示サブパ
ネル24Bは、その中立面(図の一点鎖線で示され、撓
み曲線に相当する。)を境にして、凸側には引張り力、
凹側には圧縮力が作用する。このように、第2の表示サ
ブパネル24Bが、平板34上に配置した第1の表示サ
ブパネル6Aに対向する側が伸びた状態で、第1の表示
サブパネル24Aに粘着シート28を介して貼り合わさ
れると、第2の表示サブパネル24Bは、平板34上で
貼り合わせられた状態では平面状であっても、第2の表
示サブパネル24Bにおいて、(粘着シート28を介し
て)第1の表示サブパネル24Aに固定された側には、
縮もうとする応力が内包されている。そのため、貼り合
わされた第1及び第2の表示サブパネル24A、24B
を平板34から取り外すと、第2の表示サブパネル24
Bの内部応力により、第2の表示サブパネル24Bが凹
側となるように、貼り合わされた第1及び第2の表示サ
ブパネル24A、24Bが湾曲するものと考えられる。
【0037】湾曲の度合いを調整するには、第2の表示
サブパネル24Bに発生させる内部応力の大きさを変え
ればよい。すなわち、押圧ローラ54の半径を小さく
し、且つ/又は、貼り合わせ時の第2の表示サブパネル
24Bの撓み量(第1及び第2の表示パネル24A、2
4Bが貼り合わされる直前の領域での両者のなす角度)
を大きくすることで、貼り合わせた第1及び第2の表示
サブパネル24A、24Bの湾曲の度合いを大きくする
ことができる。
【0038】以上の説明は本発明の一実施形態に係るも
のであって、本発明は種々改変可能である。例えば、図
2(b)を参照して、シール壁33は、液晶を封入する
とともに、表示装置の各表示サブパネル24の2枚のフ
ィルム基板を接着している。このため、複数の表示サブ
パネルからなる表示パネルを外装部材(上側及び下側カ
バー)内に配置した状態で2次曲面状に湾曲させた場合
に、シール壁33は、2つのフィルム基板の周長差によ
りせん断力を受ける。せん断力は、表示サブパネルの直
線側端面で最大となり、シール壁が破断して液晶が流出
する可能性がある。そこで、図7に示すように、各表示
サブパネル24’において、直線側端面近傍のシール壁
33’の幅Wを曲線側端面近傍のシール壁33’の幅
より広くするなどして、直線側端面近傍においてシ
ール壁とフィルム基板との接着強度を高くして、シール
壁の破断を防止するのが好ましい。
【0039】また、上記実施形態では、押圧部材として
ローラ54を用いているが、所定の曲率半径を有する凸
曲面部材であればローラに限らない。さらに、表面の滑
性が高い凸曲面部材であれば、回転させずに、表示サブ
パネルに対し相対的に走査することにより押圧を行うよ
うにしてもよい。
【0040】加えて、表示サブパネル24間を接着する
接着層として、粘着シート28の代わりに、押圧により
接着力が発生しこれにより両表示サブパネルを接着する
感圧性接着剤を用いてもよい。この場合、表示パネルの
製造工程において、上記実施形態のように平坦面上に配
置した表示サブパネルに対し別の表示サブパネルを仮置
きすることは難しい。したがって、両者の正確な位置合
わせを行った上で、押圧ローラなどの押圧部材を用いて
両者の貼り合わせを行う。
【0041】なお、上記実施形態では、作製された表示
パネル26の湾曲の度合いと略等しい外装部材(上側及
び下側カバー29、30)内に表示パネル26を配置さ
せたが、表示パネル26と外装部材との湾曲の度合いが
異なっていてもよい。しかしながら、外装部材に支持さ
せる際に表示パネル26内に発生するひずみをできるだ
け少なくさせる点から、両者の湾曲の度合いは実質的に
等しい方が好ましい。
【0042】また、上記実施形態では2次曲面状の表示
パネルを作製したが、押圧ローラの軸方向に沿って、表
示サブパネルの中央付近を押圧するローラ部分が最大半
径、表示サブパネルの端部付近を押圧するローラ部分が
最小半径となるように形成されたローラを用いれば、3
次曲面状の表示パネルを作製することも可能である。な
お、3次曲面とは、面に沿ういずれの方向にも曲率を有
した曲面を指す。
【0043】
【発明の効果】本発明によれば、平面状の表示サブパネ
ル同士の位置決めを行うので、表示サブパネルの貼り合
わせ精度を高くすることができる。また、平坦面上で表
示サブパネルの貼り合わせを行い、表示パネルの曲率を
変えるのに異なる半径の押圧ローラを交換すればよいの
で、作製すべき表示パネルの曲率に合わせた曲面を持つ
支持台を用意する必要はなく、したがって貼り合わせ装
置を簡略化できる。
【0044】さらに、単体の状態で湾曲した表示パネル
を湾曲した外装部材内に配置させるので、単体の状態で
平面状の表示パネルを湾曲した外装部材内に配置させる
のに比べて、外装部材に支持させることで表示パネルに
発生するひずみが少なく、したがって表示装置の耐久性
が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る表示装置の概略斜視図。
【図2】 (a)本発明に係る積層型表示パネルを示す
断面図。(b)表示パネルを構成する各表示サブパネル
を示す上面図。
【図3】 本発明に係る表示パネルの製造方法の一例を
示す工程図。
【図4】 本発明に係る表示パネルの製造方法の一例を
示す工程図。
【図5】 本発明に係る表示パネルの製造方法の一例を
示す工程図。
【図6】 押圧ローラにより押圧される表示サブパネル
部分近傍の応力状態をを示す模式図。
【図7】 表示パネルを構成する各表示サブパネルの変
形例を示す上面図。
【図8】 液晶表示パネルの詳細な拡大部分断面図。
【符号の説明】
、20:表示装置、21:フィルム基板、22:フィル
ム基板、23:表示層、24:表示サブパネル、26:
積層型表示パネル、27:貼り合わせ装置、28:粘着
シート、29:上側カバー、30:下側カバー、33:
シール壁、34:平板、54:押圧ローラ、58:保持
部材。
フロントページの続き Fターム(参考) 2H089 HA21 NA58 QA15 2H090 JB03 JC04 5C094 AA31 AA43 BA07 BA43 DA03 DA06 DA11 5G435 AA14 AA17 BB12 EE03 EE04 EE09 EE12 EE13 FF00 KK05

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可撓性を有する第1及び第2の表示サブ
    パネルを積層してなる曲面型表示パネルの製造方法にお
    いて、(a) 平坦面上に第1の表示サブパネルを配置
    する工程と(b) 第1の表示サブパネルの所定方向に
    関する一端と、第2の表示サブパネルの一端を位置決め
    する工程と、(c) 工程(b)後に、前記所定方向に
    関する第2の表示サブパネルの他端を第1の表示サブパ
    ネルから離し、これにより第2の表示サブパネルを、第
    1の表示サブパネルに対向する側が凸面になるように撓
    ませた状態で保持しながら、接着層を介して、前記一端
    から前記他端に向けて第1の表示サブパネルに貼り付け
    ることにより湾曲した表示パネルを得る工程とを含む製
    造方法。
  2. 【請求項2】 前記工程(c)において、第2の表示サ
    ブパネルを押圧部材により第1の表示サブパネルに順次
    押圧することにより、第2の表示サブパネルを第1の表
    示サブパネルに貼り付けることを特徴とする請求項1の
    製造方法。
  3. 【請求項3】 前記工程(c)において、前記押圧部材
    を前記平坦面に沿って相対的に移動させることを特徴と
    する請求項2の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記工程(c)において、第2の表示サ
    ブパネルは、第1の表示サブパネルに貼り合わされる直
    前の領域での撓み曲線が略一定の曲率半径を有するよう
    に保持されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか
    に記載の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記押圧部材は、所定の曲率半径を有す
    る凸曲面部材であることを特徴とする請求項4の製造方
    法。
  6. 【請求項6】 前記工程(b)は、平坦面上に配置した
    第1の表示サブパネル上に第2の表示サブパネルを仮置
    きしてこれら表示サブパネル同士の位置合わせを行う第
    1の工程と、その後、第1の表示サブパネルの前記一端
    と、第2の表示サブパネルの前記一端を固定する第2の
    工程とを含むことを特徴とする請求項1〜5のいずれか
    に記載の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記接着層は、第2の表示サブパネルに
    対向する側に、接着層から取外し可能な非接着層を有
    し、 前記非接着層を接着層上に設けた状態で前記第1及び第
    2の工程を行い、その後、前記非接着層を接着層から取
    り外すことを特徴とする請求項6の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記第1及び/又は第2の表示サブパネ
    ルは、可撓性を有する一対の基板間に表示層を挟持して
    なることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の
    製造方法。
  9. 【請求項9】 前記接着層が粘着シートであることを特
    徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の製造方法。
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