JP2006063522A - 温水洗浄装置 - Google Patents

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Shigemitsu Nagayama
成充 永山
Naotoshi Inoue
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Abstract

【課題】 温水洗浄器本体を便器から取外すことなく、温水洗浄器本体の下側に隠れていた便器部分に加えて、温水洗浄器本体の底面側も清掃することができ、清掃範囲が広くとれ、需要者の要求に応じた態様で清掃ができる温水洗浄装置を提供する。
【解決手段】 便器10の後方上面に固定した取付部材2上に設置する温水洗浄器本体1が便器10の後方側に向けて回動する温水洗浄装置A。
具体的には、後方側にロータンクが設置される便器10の場合には、便器10に固定する取付部材2に対して連結部材3を便器10の前方側に移動できるように取付け、連結部材3に温水洗浄器本体1を取付けて、連結部材3に取付けられた温水洗浄器本体1を便器10の前方側に移動させた状態で、温水洗浄器本体1を連結部材3に設けられた回転軸12により便器10の後方側に向けて回動させる。
【選択図】 図5

Description

本発明は、便器上に設置され、人体局部を温水にて洗浄する温水洗浄装置に関する。
温水洗浄器本体を固定ボルトとナットあるいはネジを使用して便器の後方上面に固定した温水洗浄装置では、温水洗浄器本体を簡単に着脱することができず、このため温水洗浄器本体と便器との間を清掃する場合には多くの時間を要するので、近年では、温水洗浄器本体を便器に設置された状態から移動可能とした温水洗浄装置や、温水洗浄器本体を便器から容易に着脱可能としたものが知られている。
上記で述べたもののうち図9の平面図に示す前者の温水洗浄器本体101を便器10に設置された状態から移動可能とした温水洗浄装置90aは、便器10の後部上面に取付ベース92が2本の固定ボルト8によって取付けられおり、温水洗浄器本体101と取付ベース92との間には、温水洗浄器本体101が自在に移動可能な構造を持つ連結機構93が設けられ、両者を連結している。また、温水洗浄器本体101と取付ベース92は係止手段によって、第1位置(設置位置)から動かないように係止されており、移動させる場合には係止手段を解除するようになっている。
そして、取付ベース92と温水洗浄器本体101が係止状態の時、すなわち、温水洗浄器本体101が便器10に係止されている第1位置から便器手前に移動する場合は、取付ベース92に温水洗浄器本体101と係止している係止手段を解除し、温水洗浄器本体101を手前に引く。すると、連結機構93が伸びることから、温水洗浄器本体101の底面に隠れていた便器10の後方の上面部分がすべて露出する便器手前の第2位置(図9に示す位置)まで移動する。
この時、温水洗浄器本体101は、連結機構93により便器10の上面の第2位置よりも更に移動することが阻止されており、清掃の際に温水洗浄器本体101が便器10から落下することを防止する構造としている。(特許文献1参照)。
また、図10の平面図に示す後者の温水洗浄器本体101を便器10から着脱可能な構成とした温水洗浄装置90bでは、便器10の後部上面に取付ベース94が2本の固定ボルト8によって取付けられており、取付ベース94には、便器10の前後方向とはほぼ直交する方向(図10において左右方向)に摺動可能なロックレバー95が取付けられている。このロックレバー95には係止片96があり、温水洗浄器本体101に設けられた突起部97に係合するようになっており、ロックレバー95は、引っ張りスプリング91により図10中の右方向に付勢されており、ロックレバー95の自由状態で突起部97と係止片96とが係合する。
そして、取付ベース94から温水洗浄器本体101を取り外す場合には、まず、ロツクレバー95を引っ張りスプリング91の付勢方向とは反対の左方向(図10中の矢印方向)に押す。
次に、ロックレバー95を押した状態のまま、温水洗浄器本体101の突起部97とロックレバー95の係止片96との係合が外れる位置まで温水洗浄器本体101を手前方向(便器前方)に引く。
これで、取付ベース94と温水洗浄器本体101との係止状態が解除される。この状態から更に、温水洗浄器本体101を手前方向に引くと、温水洗浄器本体101と取付ベース94とが外れ、温水洗浄器本体101は取付ベース94から離れる。
以上により、便器10の後方上面が空き、その部分の清掃が可能となり、図10に示す温水洗浄装置90bの場合は、温水洗浄器本体101は便器10から完全に取り外しできるので清掃範囲が広くとれることになる。(特許文献2の図8参照)。
特許第3177939号公報 特開平11−264170号公報
上記で述べたもののうち図9に示した温水洗浄装置90aの場合には、温水洗浄器本体101が便器10に固定された状態から所定の範囲まで移動可能としているので、移動後、温水洗浄器本体101は便器10の上面において取付ベース92に係止されており、清掃の際に、温水洗浄器本体101が便器10から落下するおそれはないものの、温水洗浄器本体101の移動距離に制限があり、しかも連結機構93の下側および温水洗浄器本体101の底面部分の清掃ができないため、清掃可能範囲が制限され、清掃性が低下するという問題を有している。
一方、図10に示した温水洗浄装置90bでは、温水洗浄器本体101と便器10とが着脱可能であり、温水洗浄器本体101を取付ベース94から取り外した後、温水洗浄器本体101は自由に便器10上を移動可能であるので清掃範囲が広くとれるものの、温水洗浄器本体101を便器10上に係止できないので、温水洗浄器本体101が便器10から床へ落下するおそれがあり、清掃の際は、温水洗浄器本体101を床面に置く等の処置が必要となる問題がある。
このように、従来の温水洗浄装置90a及び90bには一長一短があり、温水洗浄器本体101と便器10との間の清掃を行うために、需要者はどちらか一方の清掃態様を選択せざるを得ず、このため、清掃態様について需要者の要求に充分には対応できないという問題点を有していた。
本発明は、温水洗浄器本体を便器から取外すことなく、温水洗浄器本体の下側に隠れていた便器部分に加えて、温水洗浄器本体の底面側も清掃することができ、清掃範囲が広くとれ、需要者の要求に応じた態様で清掃ができる温水洗浄装置を提供する。
本発明は、次のものに関する。
(1)便器の後方上面に固定した取付部材上に設置する温水洗浄器本体が、前記便器の後方側に向けて回動する温水洗浄装置。
(2)取付部材が、便器側に取付けられる第1の取付部材と、温水洗浄器本体側に取付けられる第2の取付部材と、上記第2の取付部材を第1の取付部材に対して回動できるように回転軸を備え、この回転軸により温水洗浄器本体が便器の後方側に向けて回動する上記(1)記載の温水洗浄装置。
(3)便器に固定した取付部材に対して、連結部材を便器の前方側(前後方向とした方がよいか)に移動できるように取付け、この連結部材に温水洗浄器本体を取付けて、連結部材に取付けた温水洗浄器本体を便器の前方側に移動させた状態において、前記温水洗浄器本体を連結部材に設けられた回転軸により便器の後方側に向けて回動させる上記(1)記載の温水洗浄装置。
(4)連結部材が、取付部材側のスライダと、温水洗浄器本体側のスライダと、上記両方のスライダを回転軸を介して回動できるように連結されるリンク部材を備え、上記回転軸が、互いに平行な第1回転軸及び第2回転軸との2軸を備える上記(3)記載の温水洗浄装置。
(作用)
便器の後方側に温水洗浄器本体を便器の後方側に向けて回動するときの障害となるロータンクが配置されない方式の便器の場合には、温水洗浄器本体は便器に設置された状態のままで、便器の後方側に向けて回動される。
また、便器の後方側にロータンクが設置される場合には、便器に固定した取付部材に対して連結部材を便器の前方側の方向に移動できるように取付け、この連結部材に温水洗浄器本体を取付けて、一旦、温水洗浄器本体を便器の前方側に移動させた状態において、温水洗浄器本体を連結部材に設けられた回転軸により便器の後方側に向けて回動される。
本発明の温水洗浄装置によれば、温水洗浄器本体を便器から取外すことなく、便器上の温水洗浄器本体を便器の後方側に向けて回動できるため、温水洗浄器本体を回動して略垂直の状態で温水洗浄器本体の底面も清掃することができ、温水洗浄器本体と便器との間の部分の清掃に加え、温水洗浄器本体の底面側の清掃も可能となって清掃範囲が広くなり、温水洗浄器本体と便器との間の部分の清掃、温水洗浄器本体底面側の清掃、及びこれら両方の清掃など需要者の要求に応じた態様で清掃ができる。
また、請求項3記載の温水洗浄装置によれば、温水洗浄器本体を便器の前方側に移動させた状態において便器の後方側に向けて回動させるので、便器の後方側にロータンク等が位置される配置形式においても、温水洗浄器本体を回動することができる。
さらに、請求項4記載の温水洗浄装置によれば、温水洗浄器本体全体を持ち上げながら回動させる必要がある回転軸が一軸の場合に比べて、回転軸が二軸の場合は、温水洗浄器本体自体の重量をあまり感じることなく回動することができ、温水洗浄器本体の回動作業が容易となる。
一般的に便器の後方側にはロータンクが位置して設置されることが多いが、便器の後方側に温水洗浄器本体を回転させるときに障害となるロータンク等がない場合は、便器の後方上面に固定する取付部材を、例えば、一対の羽根板を回転軸により回転可能に連結したドア用蝶番のような形状に形成して、一方の羽根板を便器の上面に固定し、他方の羽根板を温水洗浄器本体の底面側に固定して、温水洗浄器本体を便器上の設置位置で便器の後方側に向けて回動できる構造とする。
また、便器の後方側にロータンクが設置される場合、温水洗浄器本体を便器に設置された状態のままで温水洗浄器本体を便器の後方側へ回動するとロータンクが回動の障害となる。
そこで、この場合には、実施例の図3を用いて説明すると、便器10後方の上面に固定される取付部材2と、この取付部材2に対して温水洗浄器本体1を設置位置から移動自在に連結する連結部材3(スライダ)を設けた温水洗浄装置とし、温水洗浄器本体1を上記の連結部材3(スライダ)に対して移動方向に案内する第1案内手段(第1係入溝15及び第1ガイド部20)と、前記の取付部材2に対して連結部材3(スライダ)を移動方向に案内する第2案内手段(第2係入溝17及び第2ガイド部21、(図2参照))と、前記取付部材2に対して温水洗浄器本体1を前記の設置位置で前記取付部材2に解除可能に係止する係止手段(係止突起部16及び係合部25)と、前記連結部材3(スライダ)と温水洗浄器本体1とを解除可能に連結する第1連結手段(第1弾性爪11及び係合突起部19)と、前記連結部材3(スライダ)と前記取付部材2とを解除可能に連結する第2連結手段(ストッパ6及び当接端部18(図4参照))とを備えるようにする。ここで、前記連結部材3(スライダ)は、前記取付部材2側のスライダ3aと、温水洗浄器本体1側のスライダ3bとに別れており、連結部材3(スライダ)の移動方向に対して略垂直方向に回転軸12を有し、回転軸12は温水洗浄器本体1が前記取付部材2から解除された状態で、温水洗浄器本体1が回動可能な位置に設けられているようにするのが好ましい。
上記で述べた形態において、便器10や温水洗浄装置Aを清掃する場合には、まず、係止手段(係止突起部16及び係合部25)の係止状態を解除して、温水洗浄器本体1を取付部材2から移動可能な状態にし、温水洗浄器本体1を便器10の前方に引き寄せる。
温水洗浄器本体1は、第1案内手段(第1係入溝15及び第1ガイド部20)及び第2案内手段(第2係入溝17及び第2ガイド部21(図2参照))に沿って、連結部材3とともにその移動方向に案内される。
連結部材3(スライダ)は取付部材2及び温水洗浄器本体1に対して、それぞれ第1連結手段(第1弾性爪11及び係合突起部19)と、第2連結手段(ストッパ6及び当接端部18(図4参照))とにより連結状態にあるので、所定範囲以上は移動できないように制限される。
従って、温水洗浄器本体1が便器10から落下することがなく、温水洗浄器本体1を設置位置から移動させることができる。
温水洗浄器本体1の設置位置における温水洗浄器本体1の下を清掃する場合には、このように、温水洗浄器本体1を移動させて清掃する。
しかし、この状態では、温水洗浄器本体1の下側(底面)は清掃できない。
そこで、温水洗浄器本体1の下側を清掃する場合は、連結部材3(スライダ)の回転軸12を中心に温水洗浄器本体1を後方(設置位置方向)に回動させ、温水洗浄器本体1を便器10から離すことができるため便器10を容易に清掃することが可能となる。
すなわち、温水洗浄器本体1が回動することにより便器10から離すことができるため、簡易な構成で且つ容易に需要者が要求する清掃態様の温水洗浄装置Aとすることが可能となる。
以下、図1乃至図8を参照しながら本発明による温水洗浄装置の実施例を詳細に説明する。
図1〜図5は本発明による温水洗浄装置の第一実施例を示し、図1は温水洗浄装置における温水洗浄器本体を取付部材に係止して便器上に設置した状態の平面図、図2は図1に示す設置位置における温水洗浄装置と便器との取付け部分の詳細を示す縦断面図、図3は図1に示した状態から温水洗浄器本体を便器の前方側に移動させた状態の平面図、図4は図3に示した状態における温水洗浄器本体と連結部材(スライダ)と取付部材との連結状態を示す拡大平面図、図5は図3に示した状態で温水洗浄器本体を便器の後方側に向け回動した状態の部分断面図である。なお、図1、図3及び図4は、便座、便蓋等を省略し温水洗浄器本体の下側を透視して示した図面である。
図5及び図6は本発明による温水洗浄装置の第二実施例を示し、図6は温水洗浄器本体を取付部材に係止して便器上に設置した状態の平面図、図7は温水洗浄器本体を便器の前方側に移動した上で温水洗浄器本体を便器の後方側に向け回動した状態(温水洗浄器本体を略垂直な状態に回動させた状態)の部分断面図である。図8は第1実施例による温水洗浄装置の温水洗浄器本体を略垂直な状態に回動した斜視図である。
(第一実施例)
図1において、取付部材2は、便器10の後部上面に固定されており、便器10に設けられた一対の穴に対向した位置で、取付部材2に2本の固定ボルト8を長孔7に挿入し、ナット26(図2を参照)により固定される。
長孔7は、便器10の前後方向(図1の上下方向)に延出しており、固定位置調整が可能になっている。
また、取付部材2の両側部には、係止突起部16が突設されており、後述する温水洗浄器本体1のロックバー5から突設した係合部25と係合するようなっている。
図3に示すように、温水洗浄器本体1には、第3係入溝14が前後方向に延出されており、この第3係入溝14に固定ボルト8の頭部が温水洗浄器本体1の後部水平方向より挿入可能となっている。
そして、固定ボルト8の頭部がこの第3係入構14に係入することにより、温水洗浄器本体1は、取付部材2に対して案内可能に係合されている。
また、温水洗浄器本体1には、温水洗浄器本体1を取付部材2に解除可能に係止するロックバー5と、このロックバー5の摺動を操作する解除レバー4が設けられている。
このロックバー5は、便器10の前後方向に対して直交方向である左右方向(図1における左右方向)に摺動可能に設けられており、且つこのロックバー5は、スプリング9により左方向に付勢されている。
また、ロックバー5には、上述の取付部材2の係止突起部16に対応する位置に係合部25が突設されており、温水洗浄器本体1が設置位置で取付部材2に係止されるようになっている。
解除レバー4は、温水洗浄器本体1に取付けられたレバー軸13を中心に回動可能に取り付けられており、解除レバー4の作動端24はロックバー5に軸支され、操作端23は人の手によって回動操作されるようになっており、操作端23は温水洗浄器本体1の右側端付近まで伸びている。
取付部材2と温水洗浄器本体1とは、連結部材3(スライダ)により連結されており、取付部材2に対して温水洗浄器本体1を便器10の前方向の所定の範囲まで移動可能としていると共に、連結部材3(スライダ)は取付部材2側のスライダ3aと温水洗浄器本体1側のスライダ3bに分かれており、これらは平行ピンにより回動自在に結合されることにより回転軸12となり、温水洗浄器本体1の略後方下端部を中心に温水洗浄器本体1は便器10から離れる方向で回動を可能としている。
なお、この連結部材3(スライダ)は、温水洗浄器本体1及び取付部材2のそれぞれに対して、前後方向に摺動可能に係合されている。
連結部材3(スライダ)と温水洗浄器本体1との係合は、上述の第3係入溝14よりも内側に設けられた第1係入溝(第1案内手段)15と、スライダ3に設けられた突状の第1ガイド部(第1案内手段)20とによりなされており、温水洗浄器本体1に対して、連結部材3(スライダ)を前後方向に移動可能に案内している。
すなわち、第1係入溝15は、温水洗浄器本体1の裏面側で前後方向に延出されており、連結部材3(スライダ)に対して温水洗浄器本体1が前後方向に移動可能である。
また、連結部材3(スライダ)には、図4に示すように、その先端部(前方向)に係合突起部19が突設されている。
一方、温水洗浄器本体1にはその後端部(後方向)に弾性変形可能な第1弾性爪11が設けられており、これらの係合突起部19と、第1弾性爪11が相互に係合することにより第1連結手段を構成し、連結部材3(スライダ)に対して温水洗浄器本体1の移動が制限され、抜け止めがされている。
なお、温水洗浄器本体1に対して連結部材3(スライダ)を外す場合には第1弾性爪11及び12を弾性変形させて撓ませることにより、連結部材3(スライダ)と温水洗浄器本体1との連結を解除する。
一方、連結部材3(スライダ)と取付部材2とは、取付部材2に設けられた第2係入溝17と、連結部材3(スライダ)に設けられた第2ガイド部21(図2を参照)とで第2係合手段を構成しており、取付部材2に対して連結部材3(スライダ)が移動可能になっている。
連結部材3(スライダ)には、その後端部に弾性変形可能なストッパ6が突設されており、取付部材2の第2係入溝17に形成された当接端部18に係合するようになっている。これらのストッパ6と、当接端部18とが相互に係合することにより、取付部材2に対して連結部材3(スライダ)の移動が制限され、抜け止めがされている。
なお、連結部材3(スライダ)のストッパ6の対応する位置には、操作孔22が設けられており、これらの操作孔22からドライバ等の治具を挿入してストッパ6を容易に外すことができるようになっている。
なお、取付部材2に対して連結部材3(スライダ)3を外す場合には、ストッパ6を弾性変形させて撓ませることにより、取付部材2と連結部材3(スライダ)との連結が解除されるようになっている。
上述した取付部材2と連結部材3(スライダ)とを係合した第1案内手段の摺動範囲と、連結部材3(スライダ)と温水洗浄器本体1とを係合した第2案内手段の摺動範囲とを合計した摺動範囲により、温水洗浄器本体1が便器10に設置された状態から移動できる範囲が決められている。
次に、本実施例による動作について説明するが、まず、連結部材3(スライダ)を取り付けた状態における温水洗浄器本体1の移動について説明する。
温水洗浄器本体1を図3に示す移動後の状態から図1に示す設置位置に固定する場合には、温水洗浄器本体1を図3の状態から便器10の後方へ移動させていくと、連結部材3(スライダ)においては、温水洗浄器本体1に連結された前部と、取付部材2に連結された後部とが、温水洗浄器本体1に収納されるように便器10の後方へ移動する。
そして、移動の途中では、温水洗浄器本体1の第3係入溝14及び15に固定ボルト8、8の頭部が係入され、取付部材2と温水洗浄器本体1とが直接係合し始める。
更に、温水洗浄器本体1を便器10の後方へ押し込むと、温水洗浄器本体1に配置されたロックバー5の係合部25が、取付部材2に設けられた係止突起部16の傾斜面に沿って当接しながら移動することにより、スプリング9の付勢力に抗して、ロックバー5が右方向へ移動する。
そして、ロックバー5の係合部25が、係止突起部16を乗り越える位置まで温水洗浄器本体1を移動すると、ロックバー5はスプリング9の付勢力により左方向に移動し、図1で示すように温水洗浄器本体1と取付部材2は係止状態となる。
すなわち、取付部材2の係止突起部16とロックバー5の係合部25との係合が自動的に完了する。
この間、連結部材3(スライダ)は、温水洗浄器本体1の下に収納され、温水洗浄器本体1と連結部材3(スライダ)と取付部材2は相互に重なった状態となり、温水洗浄器本体1が便器10の設置位置で固定される。
次に、便器10や温水洗浄装置Aを清掃する場合等に温水洗浄器本体1を図1に示す設置位置から図3に示す位置に移動させる場合について説明する。
この場合には、図1に示すように、取付部材2と温水洗浄器本体1の係止状態を解除し、温水洗浄器本体1を図1に示す設置位置から手前に移動させるが、まず、温水洗浄器本体1の右端付近まで伸びた解除レバー4の操作端23を手前方向に引く。そうすると、温水洗浄器本体1に設けられたレバー軸13を中心に解除レバー4が時計方向(右回転方向)に回動し、その作動端24にリンクしているロックバー5は、スプリング9の付勢力に抗して付勢方向とは反対の右方向に移動する。
これにより、ロックバー5の係合部25と、取付部材2の係止突起部16の係合が外れる。
更に、解除レバー4の操作端23を手前に引きながら、ロックバー5の係合部25と、取付部材2の係止突起部16との係合が完全に外れる位置まで温水洗浄器本体1を手前方向に移動させると温水洗浄器本体1と取付部材2の係止状態が解除される。
更に、温水洗浄器本体1を手前方向(前方向)に引くと、図4に示すように、第1係入溝15に対して連結部材3(スライダ)に設けられた突状の第1ガイド部20が案内され、連結部材3(スライダ)に対して温水洗浄器本体1が移動を続ける。
一方、連結部材3(スライダ)と取付部材2とでは、取付部材2に設けられた第2係入溝17と、連結部材3(スライダ)に設けられた第2ガイド部21(図2を参照)とにより、取付部材2に対して連結部材3(スライダ)の移動が案内される。
そして、取付部材2に対して温水洗浄器本体1が所定距離移動して、図3に示す位置まで達すると、連結部材3(スライダ)と温水洗浄器本体1とでは、図4に示すように、弾性変形可能な第1弾性爪11及び12が係合突起部19に相互に係合することにより、連結部材3(スライダ)に対して温水洗浄器本体1の移動が制限され、それ以上移動できなくなる。また、これにより抜け止めがされている。
一方、連結部材3(スライダ)と取付部材2とでは、ストッパ6と、当接端部18とが相互に係合することにより、取付部材2に対して連結部材3(スライダ)の移動が制限され、それ以上移動できなくなり、これにより上述の温水洗浄器本体1の場合と同様に抜け止めがされている。
このように、温水洗浄器本体1は、連結部材3(スライダ)と温水洗浄器本体1との間及び連結部材3(スライダ)と取付部材2との間にそれぞれ設けられた抜け止めにより決められる移動限界位置まで移動し、移動が完了する。
この状態で、スライダ3aとスライダ3bを回動自在に結合した回転軸12を中心に温水洗浄器本体1を図5に示すように便器10の後方に回動すると、温水洗浄器本体1を便器10から離すことができる。また、スライダ3a、スライダ3bおよび回転軸12の位置および数を適切にすることにより、温水洗浄器本体1を略垂直な姿勢で自立させることも可能である。
これら一連の動作により、図8に示すように、温水洗浄器本体1が便器10に設置された移動前の位置で温水洗浄器本体1の下側に隠れていた部分はもとより温水洗浄器本体1が引き出された位置での底面に隠れた部分すべて露出することができる。
これにより、温水洗浄器本体1を移動させた後に、便器10上面の清掃ができる。
この時、温水洗浄器本体1は連結部材3(スライダ)により取付部材2と連結状態にあり、便器10上面に位置する状態にあるので、便器10上面から落下する心配はない。
(第二実施例)
上記の第一実施例で説明した取付部材2側のスライダ3aと、温水洗浄器本体1側とのスライダ3bとの2つに分かれて形成されたスライダ3aとスライダ3b同士を一本の回転軸12で回動可能に連結した連結部材3(スライダ)に代えて、第二実施例では、図6に示すように、取付部材側のスライダ3aと温水洗浄器本体側のスライダ3bに加えて、これら両方のスライダ3aをスライダ3bを第1回転軸12と第2回転軸12との二本の回転軸を介して回動可能に連結するリンク部材3cを備えて、上記2本の回転軸12と12が互いに平行とした2軸からなる構造の連結部材3を用いた構成の温水洗浄装置とした。なお、上記の連結部材以外は、第一実施例と同じ構成とした。
前記の第一実施例で説明した回転軸が一軸の場合は、温水洗浄器本体を回動させる際、一つの回転軸で回動させなければならず、スライダや温水洗浄器本体の破損を防止するために温水洗浄器本体を持ちながら回動させる必要があるが、これに比べて上記の第二実施例のように回転軸を二軸とすると、温水洗浄器本体を便器の後方側に回動する際、温水洗浄器本体の底面、後端部を支点にでき、温水洗浄器本体自体の重量をあまり感じることなく回動することが可能となり、温水洗浄器本体の回動作業がより容易となる効果が得られる。
(第三実施例)
図面は省略したが、便器の後方側にロータンク等がない設置方式の便器上に設置する温水洗浄装置の場合は、便器の後方上面に固定する取付部材は、一対の羽根板を回転軸により回転可能に連結したドア用蝶番のような形状に形成し、一方の羽根板を便器の上面に固定し、他方の羽根板を温水洗浄器本体の底面側に固定して、温水洗浄器本体を便器上の設置位置で便器の後方側に向けて回動できる構成とした。
本発明による温水洗浄装置の第一実施例を示し、温水洗浄装置の温水洗浄器本体が取付部材に係止された状態を示す平面図である。 図1に示す設置位置における温水洗浄装置と便器との取付け部分の詳細を示す縦断面図である。 図1に示した状態から温水洗浄器本体を便器の前方側に移動させた状態の平面図である。 図3に示した状態における温水洗浄器本体と連結部材(スライダ)と取付部材との連結状態を示す拡大平面図である。 図3に示した状態から温水洗浄器本体を便器の後方側に向け略垂直な状態に回動した状態の部分断面図である。 本発明の第二実施例による温水洗浄装置を示し、温水洗浄器本体を取付部材に係止して便器上に設置した状態の平面図である。 本発明の第二実施例による温水洗浄装置の温水洗浄器本体を便器の前方側に移動した上で温水洗浄器本体を便器の後方側に向け回動した状態(温水洗浄器本体を略垂直な状態に回動させた状態)の部分断面図である。 本発明による温水洗浄装置の温水洗浄器本体を略垂直な状態に回動した斜視図である。 従来例による温水洗浄装置の温水洗浄器本体を取付ベースから移動させた状態の平面図である。 別の従来例による温水洗浄装置の温水洗浄器本体を取付ベースから外した状態の平面図である。
符号の説明
A 温水洗浄装置 1 温水洗浄器本体
2 取付部材(取付ベース) 3 連結部材(スライダ)
3a,3b スライダ 3c リンク部材
4 解除レバー 5 ロックバー
6 ストッパ(第2連結手段) 7 長孔
8 固定ボルト 9 スプリング
10 便器 11 第1弾性爪(第1連結手段)
12 回転軸 13 レバー軸
14 第3係入溝(第3案内手段) 15 第1係入溝(第1案内手段)
16 係止突起部(係止手段) 17 第2係入溝(第2案内手段)
18 当接端部(第2連結手段) 19 係合突起部(第1連結手段)
20 第1ガイド部(第1案内手段) 21 第2ガイド部(第2案内手段)
22 操作孔 23 操作端
24 作動端 25 係合部(係止手段)
26 ナット 90a,90b 温水洗浄装置(従来例)
91 引っ張りスプリング 92 取付ベース
93 連結機構 94 取付ベース
95 ロックレバー 96 係止片
97 突起部 101 温水洗浄器本体

Claims (4)

  1. 便器の後方上面に固定した取付部材上に設置する温水洗浄器本体が、前記便器の後方側に向けて回動する温水洗浄装置。
  2. 取付部材が、便器側に取付けられる第1の取付部材と、温水洗浄器本体側に取付けられる第2の取付部材と、上記第2の取付部材を第1の取付部材に対して回動可能とする回転軸を備え、この回転軸により温水洗浄器本体が便器の後方側に向けて回動する請求項1記載の温水洗浄装置。
  3. 便器に固定した取付部材に対して、連結部材を便器の前方側に移動できるように取付け、この連結部材に温水洗浄器本体を取付けて、連結部材に取付けた温水洗浄器本体を便器の前方側に移動させた状態において、前記温水洗浄器本体を連結部材に設けられた回転軸により便器の後方側に向けて回動させる請求項1記載の温水洗浄装置。
  4. 連結部材が、取付部材側のスライダと、温水洗浄器本体側のスライダと、上記両方のスライダを回転軸を介して回動可能に連結されるリンク部材を備え、上記回転軸が、互いに平行な第1回転軸及び第2回転軸との2軸を備える請求項3記載の温水洗浄装置。
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