JP7240908B2 - ワイパーアーム - Google Patents

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本発明は、いわゆるセミロックバック式のワイパーアームに関する。
自動車等の車両に用いられるワイパー装置は、一般に、車両のガラス面等の被払拭面を払拭するワイパーブレードと、ワイパーブレードを保持するワイパーアームと、ワイパーアームを駆動する駆動手段(駆動モータ)とから構成される。ワイパーアームは、駆動手段に対して連係されるアームヘッドと、アームヘッドに対して回動可能に連結されたアーム本体と、アームヘッドとアーム本体の間に介装されたリターンスプリングとを備え、アーム本体でワイパーブレードを保持するようになっている。
このようなワイパー装置においては、メンテナンス等のために、ワイパーアームのアーム本体をアームヘッドに対して略90度の角度で起立するまで回動させて、ワイパーブレードが持ち上げられた状態(いわゆるロックバック状態)とすることがある。このようなロックバック式のワイパーアームにおいて、リターンスプリングのスプリング力は、ワイパーアームの通常使用状態においては、ワイパーアームを下方(被払拭面側)に向けて付勢している一方で、アーム本体を起立させていく途中で作用する方向が切り換わり、ロックバック状態においては、ロックバック状態を維持する方向(アーム本体を更に回動させていく方向)にアーム本体を付勢するようになっている。
このような通常の(完全な)ロックバック式のワイパーアームでは、ワイパー装置が用いられる車種によっては、アーム本体を直立状態まで完全に起立させると、アーム本体が車両のボンネット等に接触してしまうことがある。このため、このような車種に対しては、例えば特開2002-362326号公報(特許文献1)や特開2006-213325号公報(特許文献2)に開示されているような、ロックバック時にもアーム本体を完全に起立させないセミロックバック式のワイパーアームが採用されることがある。
特開2002-362326号公報 特開2006-213325号公報
図15には、セミロックバック式のワイパーアームにおけるセミロックバック状態の一例を示す。図示されるように、セミロックバック状態のワイパーアーム101において、アーム本体103はアームヘッド102に対して所定の起立角度だけ上方に回動させられ持ち上げられた状態となっている。この場合、アーム本体103の起立角度は小さいため、リターンスプリング(図示せず)のスプリング力は、アーム本体103を下方に回動させる方向に作用している。このため、従来のワイパーアーム101においては、アームヘッド102とアーム本体103の間にスペーサ104を手動で挿入することにより、アーム本体103の起立角度を保持するようになっていた。
このように、従来のセミロックバックタイプのワイパーアームでは、手動によるスペーサの操作が必要となっていたので、操作が面倒であった。また、ワイパー装置においては、外観向上や視界確保等のために、ワイパー装置の全体又は一部(ワイパーブレード以外の部分)をボンネットに格納して外側から見えなくしたタイプのもの(いわゆるコンシールドタイプのワイパー)があるが、このようなコンシールドタイプのワイパーの場合、スペーサの操作のための空間がなく、操作自体が難しいという問題もあった。
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、いわゆるセミロックバック式のワイパーアームにおいて、通常使用状態とセミロックバック状態の切り換えを容易で効率的に行えるようにしたワイパーアームを提供することを目的とする。
本発明は、アームヘッドと、前記アームヘッドに対して回動可能に連結されたアーム本体と、前記アームヘッドと前記アーム本体の間に介装されて前記アーム本体を所定の回動方向に付勢する付勢手段とを備え、前記アーム本体は、前記アームヘッドに対して、通常使用位置と、前記通常使用位置から所定の起立角度だけ回動した起立位置とをとり得るようになっているワイパーアームにおいて、前記アームヘッドに回動可能に連結されたストッパ部材と、前記アーム本体に設けられた係合片とを備え、前記ストッパ部材は、前記アーム本体が前記通常使用位置にあるときに前記係合片と係合する係合部と、前記アーム本体が前記起立位置にあるときに前記係合片と係合して前記アーム本体の回動角度を前記付勢手段の付勢力に抗して前記起立角度に支持する支持部とを備え、前記アーム本体を前記通常使用位置から前記起立位置に向けて回動させていくことにより前記ストッパ部材が回動して、前記ストッパ部材と前記係合片との係合位置が前記係合部から前記支持部に切り換わるようにした。
前記ストッパ部材は、前記アーム本体を回動させたときに、前記係合片に押されることにより回動するようになっていてもよい。
前記アームヘッドに設けられたアームヘッド側係止部を備え、前記ストッパ部材は、前記アーム本体を前記起立位置を超えた位置まで回動させたときに前記アームヘッド側係止部に係止されるストッパ部材側係止部を備え、前記アームヘッド側係止部と前記ストッパ部材側係止部の係止によって前記ストッパ部材が前記アームヘッドに仮止めされることにより、前記ストッパ部材と前記係合片が互いに係合しない状態とされ、前記アーム本体を前記通常使用位置まで戻し得るようになっていてもよい。
前記ストッパ部材に、第1の突起部を備え、前記アーム本体を前記起立位置を超えた位置まで回動させたときに前記係合片が前記第1の突起部に係合することにより、前記ストッパ部材側係止部が前記アームヘッド側係止部と係止するように前記ストッパ部材が回動させられるようになっていてもよい。
前記ストッパ部材に、第2の突起部を備え、前記ストッパ部材側係止部と前記アームヘッド側係止部が係止した状態で前記アーム本体が前記通常使用位置に戻されたときに前記係合片が前記第2の突起部と係合することにより、前記ストッパ部材側係止部と前記アームヘッド側係止部の係止が解除されるように前記ストッパ部材が回動させられるようになっていてもよい。
前記係合部と、前記支持部と、前記第1の突起部と、前記第2の突起部は、前記ストッパ部材の下辺に形成されており、前記ストッパ部材側係止部は、前記ストッパ部材の上辺に形成されていてもよい。
本発明によれば、通常使用位置にあるワイパー本体(例えばワイパー本体3)を起立位置に向けて回動させていくだけで、ストッパ部材(例えばストッパ部材30)におけるアーム本体の係合片(例えば係合片24)との係合位置が、通常使用位置における係合部(例えば係合部37)から起立位置における支持部(例えば支持部38)に切り換えられ、アーム本体が付勢手段(例えばリターンスプリング5)の付勢力に抗してストッパ部材によって起立位置に保持されるようにできる。したがって、ワイパーアーム(例えばワイパーアーム1)における通常使用状態とセミロックバック状態(所定の起立角度での起立状態)の切り換えは、極めて容易に行うことができる。また、アーム本体を起立位置に保持するために、スペーサ等の部材を手で操作する必要はないので、コンシールドタイプのワイパーにおいても、効率的に通常使用状態とセミロックバック状態の切り換えを実行できる。
アーム本体を起立位置を超えた位置まで回動させたときに、第1の突起部(例えば前端側突起部40)と係合片の係合によりストッパ部材が動かされ、アームヘッド側係止部(例えばアームヘッド側係止部16)とストッパ部材側係止部(例えばストッパ部材側係止部42)が係止されて、アームヘッドとストッパ部材が仮止めされるようにすれば、アーム本体を起立位置を超えた位置までいったん回動させるだけで、セミロックバック状態から通常使用状態への復帰も容易に行うことができる。
アーム本体を通常使用状態に復帰させたときに、第2の突起部(例えば後端側突起部36)と係合片の係合によりストッパ部材が動かされ、アームヘッド側係止部とストッパ部材側係止部の係止が解除されるようにすれば、アーム本体を通常使用位置に戻しただけで、ストッパ部材の回動も初期位置に戻すことができる。
本発明の実施形態におけるワイパーアームの全体構成を示す斜視図である。 同じくアームヘッドとアーム本体の連結部分を示す斜視図である。 同じくアームヘッドの一部を示す斜視図である。 同じくアームヘッドとアーム本体の連結部分を下方から見た図を示す斜視図である。 同じくストッパ部材を示す斜視図である。 通常使用状態におけるワイパーアームの一部を示す側面図である。 通常使用状態におけるワイパーアームの一部を示す側面図である。 通常使用状態からセミロックバック状態への切り換え過程におけるワイパーアームの一部を示す側面図である。 通常使用状態からセミロックバック状態への切り換え過程におけるワイパーアームの一部を示す側面図である。 セミロックバック状態におけるワイパーアームの一部を示す側面図である。 セミロックバック状態から通常使用状態への切り換え過程におけるワイパーアームの一部を示す側面図である。 セミロックバック状態から通常使用状態への切り換え過程におけるワイパーアームの一部を示す側面図である。 セミロックバック状態から通常使用状態への切り換え過程におけるワイパーアームの一部を示す側面図である。 セミロックバック状態から通常使用状態への切り換え過程におけるワイパーアームの一部を示す側面図である。 従来のワイパーアームを示す側面図である。
以下、添付図面に基づいて本発明の実施形態について説明する。
図1には、本発明のワイパーアーム1の全体構成を示す。図示されるように、ワイパーアーム1は、アームヘッド2と、アームヘッド2に対して回動可能に連結されたアーム本体3と、アームヘッド2とアーム本体3の間に設けられたリターンスプリング5とを備えている。
アームヘッド2は、ワイパーアーム1の基端側に配置される部材であり、略円柱形の基部11と、基部11から前方(アーム本体3側)に延びる腕部12を備えている。基部11には、円柱形状を軸方向(上下方向)に貫通する駆動軸穴(図示せず)が形成されており、この駆動軸穴に取り付けられた駆動軸(図示せず)を介して、アームヘッド2と駆動モータ(図示せず)が連係されるようになっている。腕部12には、アーム本体3が回動可能に連結されている。
アーム本体3は、リテーナ21とアームピース22とを備えている。リテーナ21は、天壁21Aと、天壁21Aの両側から略垂直方向に延び出す両側の側壁21Bとを備えている。リテーナ21の基端部21C付近において、リテーナ21の両側側壁21Bは、腕部12の両側に配置され、腕部12に対して回動軸23を介して回動可能に連結されている。
アームピース22は、リテーナ21の先端部21Dに固定され、リテーナ21から前方へ延び出している。アームピース22の先端部は、U字型に湾曲したフック部22Aとなっており、フック部22Aに、図示されないワイパーブレードが取り付けられるようになっている。
リターンスプリング5は、引っ張りバネから構成される付勢手段であり、リテーナ21の天壁21Aと両側側壁21Bにより囲まれた空間内に配置されている。リターンスプリング5の基端部5Aは、アームヘッド2に連結されている一方、リターンスプリング5の先端部5Bは、アーム本体3(リテーナ21)に連結されている。これにより、リターンスプリング5のバネ力は、アーム本体3をアームヘッド2に対して下方に(被払拭面側に)回動させるように付勢している。
ワイパー装置の使用時(払拭作業時)において、アーム本体3はアームヘッド2の腕部12から真っ直ぐ延び出す通常使用状態に配置される。通常使用状態において、アーム本体3に保持されたワイパーブレードは、リターンスプリング5から付与される適切な押し付け力によって、被払拭面に対して押し付けられるようになっている。
また、ワイパー装置にメンテナンス時等には、アーム本体3はアームヘッド2の腕部12に対して所定の起立位置まで上方(被払拭面と反対方向)に回動したセミロックバック状態に配置される。詳しくは後述するように、セミロックバック状態においては、リターンスプリング5がアーム本体3を起立状態から引き戻そうとする力が、後述するストッパ部材30により支持される結果、ワイパーアーム1がセミロックバック状態に保持されるようになっている。
図2から図4には、ワイパーアーム1におけるアームヘッド2とアーム本体3の連結部分を、より詳細に示す。図示されるように、アームヘッド2の腕部12の先端部13には、回動軸23が貫通する軸穴14が形成されている。また、先端部13の両側側面13Aの下端付近には、軸穴14の下方に位置するように、一対のストッパ部材30が、腕部12に対して回動可能に取り付けられている。
ストッパ部材30は、板形状の部材であり、腕部12の先端部13の側面13Aの下端に形成された収容凹部15内に、側面13Aと略面一となるように、側面13Aと平行に配置されている。また、ストッパ部材30は、後端部31付近に設けられた軸支孔32において、軸支ピン33を介して腕部12に軸支されている。
ストッパ部材30の後端部31は、収容凹部15の後端縁15Aと対向して配置されているとともに、軸支孔32よりも上側部分が前方に向けて湾曲した形状を有している。これにより、ストッパ部材30を上方に回動させる場合には、ストッパ部材30の後端部31と収容凹部15の後端縁15Aが干渉することなく、ストッパ部材30を、ある程度の角度まで回動させていくことができる(図8~図14参照)。一方で、ストッパ部材30の下方への回動は、ストッパ部材30の後端部31と収容凹部15の後端縁15Aが当接することにより制限され、ストッパ部材30は、所定の初期状態よりも下方に回動することはないようになっている(図6及び図7参照)。
ストッパ部材30の下辺35には、後端側突起部36(第2の突起部)、係合部37、支持部38、摺動部39、前端側突起部40(第1の突起部)が形成されており、後端部31から前端部34に向けて、この順序で並んでいる。後端側突起部36は、軸支孔32よりも前端部34側に設けられており、下方に向けて延び出している。
係合部37は、後端側突起部36から支持部38に至る部分であり、後端側突起部36よりも高い位置に形成されている。係合部37の前端部は段部となっており、前端部34側を向いた支持部38となっている。摺動部39は、支持部38から前端側突起部40に至る部分であり、係合部37よりも支持部38の高さだけ高い位置に形成されている。前端側突起部40は、ストッパ部材30の前端部34の下側部分に形成されており、下方に延び出している。
後端側突起部36、係合部37、支持部38、摺動部39、前端側突起部40は、アーム本体3(リテーナ21)に設けられた係合片24と係合可能となっている。係合片24は、リテーナ21の各側面21Bの下端に設けられた板形状の部分であり、反対側の側面21B方向に向けて略直角に延び出している。詳しくは後述するように、係合片24は、アームヘッド2に対するアーム本体3の回動角度に応じて、後端側突起部36、係合部37、支持部38、摺動部39、前端側突起部40と選択的に係合するようになっている。
ストッパ部材30の上辺41には、ストッパ部材側係止部42が形成されている。ストッパ部材側係止部42は、後端部31側を向いた浅い鉤形状を有しているもので、アームヘッド2に設けられたアームヘッド側係止部16に係合可能となっている。アームヘッド側係止部16は、アームヘッド2の腕部12の収容凹部15の上縁部15Bに形成されており、ストッパ部材側係止部42と対向する浅い鉤形状を有している。詳しくは後述するように、ストッパ部材側係止部42とアームヘッド側係止部16が係合することにより、ストッパ部材40がアームヘッド2に対して一時的に係止(仮止め)されるようになっている。
次に、図6から図14にしたがって、本発明のワイパーアーム1における通常使用状態とセミロックバック状態の切り換えについて詳細に説明する。
図6には、通常使用状態にあるワイパーアーム1のアームヘッド2とアーム本体3の連結部分を示す。図示されるように、通常使用状態において、アーム本体3(リテーナ21)は、アームヘッド2の腕部12の前端部13から略真っ直ぐ前方に延び出した通常使用位置にあり、被払拭面(図示せず)に対して略平行に配置されている。この通常使用状態において、ストッパ部材30は初期位置にあり、ストッパ部材30の係合部37が、アーム本体3の係合片24の上面24Aの上に配置されている。
なお、通常使用状態において、リターンスプリング5は、アーム本体3を下側(図の反時計回り方向)に向けて付勢している。図6には、アーム本体3に支持されたワイパーブレード(図示せず)が被払拭面に当接している結果、アーム本体3がアームヘッド2から略真っ直ぐ前方に延び出している状態を示している。図7に示すように、アーム本体3は、係合片24の後端部24Bがストッパ部材30の後端側突起部36に当接して、それ以上の回動が制限されるまで、さらに下方に回動することができる。
ワイパーアーム1を、図6に示すような通常使用状態からセミロックバック状態(アームヘッド2に対してアーム本体3が所定の起立角度だけ回動した状態)とするときには、図8に示すように、リターンスプリング5のスプリング力に抗して、アーム本体3を上側(図の時計回り方向)に向けて回動させる。これにより、アーム本体3の係合片24が上方に移動していくので、係合部37において係合片24と係合しているストッパ部材30も、上方に向けて回動していく。この場合、アーム本体3の回動中心(回動軸23)とストッパ部材30の回動中心(軸支ピン33)の位置がずれているので、係合片24の上面24Aにおける係合部37との接触位置は、アーム本体3とストッパ部材30が上方に回動していくにしたがって、後方(図の右側)にずれていく。
このように、アーム本体3を起立方向に回動させていくと、図9に示すように、ストッパ部材30の係合部37が、係合片24の後方に外れる位置に達すると、下方からの支えを失ったストッパ部材30は、自重により下方に回動していく。この状態で、アーム本体3の上方への回動を止めると、アーム本体3はリターンスプリング5のスプリング力により下方に引き戻されていき、図10に示すように、係合片24の後端部24Bが支持部38に当接した状態となる。したがって、アーム本体3の下方への回動は、支持部38においてストッパ部材30によって受け止められる。この結果、アーム本体3は、図10に示すように、リターンスプリング5のスプリング力に抗して、通常使用位置から所定の起立角度だけ回動した起立位置に保持される(ワイパーアーム1は、セミロックバック状態に保持される)。
ワイパーアーム1をセミロックバック状態から通常使用状態に戻すためには、図11に示すように、アーム本体3をいったん上方に回動させていく。これにより、アーム本体3の係合片24は、ストッパ部材30の摺動部39と当接して、ストッパ部材30を押し上げることにより、ストッパ部材30を上方に回動させると同時に、摺動部39上を摺動しながら、前端部34側に移動していく。
このように、アーム本体3を回動させていった結果、図12に示すように、係合片24の前端部24Cがストッパ部材30の前端側突起部40に達すると、ストッパ部材30は係合片24により上方に押し上げられる。この結果、ストッパ部材30の上辺41に設けられたストッパ部材側係止部42がアームヘッド2のアームヘッド側係止部16に係合することにより、ストッパ部材30がアームヘッド12に対して仮止めされる。
このようにストッパ部材30がアームヘッド12に仮止めされた状態となったら、アーム本体3の上方への回動を止める。これにより、図13に示すように、アーム本体3はリターンスプリング3のスプリング力により下方に引き戻される、アーム本体3の係合片24は、ストッパ部材30から引き離されるとともに、ストッパ部材30の後端部31側に移動していく。
図14に示すように、係合片24の後端部24Bが、ストッパ部材30の後端側突起部36に達すると、係合片24の後端部24Bが、後端側突起部36を後方に押し出すので、ストッパ部材30が下方に向けて回動させられ、ストッパ部材30のアームヘッド12に対する仮止め状態が解除される。これにより、ストッパ部材30は、自重により更に下方に回動して、係合部37が係合片24の上面24Aに当接した状態に戻る。また、このとき、アーム本体3もアームヘッド2から真っ直ぐ前方に延び出す位置に引き戻されるので、ワイパーアーム1は、図6に示す通常使用状態に戻る。
このように、本実施形態のワイパーアーム1によれば、ワイパーアーム1の操作者は、通常使用状態からアーム本体3を上方(起立方向)に回動させて行くだけで、ワイパーアーム1をセミロックバック状態とすることができる(図6~図10)。一方、セミロックバック状態にあるワイパーアーム1を通常使用状態に戻す場合には、アーム本体3を、いったん更に上方に回動させた後、リターンスプリング5のスプリング力で下方に回動させて行けばよい(図10~図14)。したがって、ワイパーアーム1の通常使用状態とセミロックバック状態の切り換えは、極めて容易かつ効率的に行うことが可能となる。また、ストッパ部材を直接手動で操作する必要が無くなるので、例えばコンシールドタイプのワイパーアームであっても、通常使用状態とセミロックバック状態の切り換えを容易に行うことができる。
1 ワイパーアーム
2 アームヘッド
3 アーム本体
5 リターンスプリング
11 アームヘッドの基部
12 アームヘッドの腕部
13 腕部の先端部
14 軸穴
15 収容凹部
16 アームヘッド側係止部
21 リテーナ
22 アームピース
23 回動軸
24 係合片
30 ストッパ部材
31 ストッパ部材の後端部
32 軸支孔
33 軸支ピン
34 ストッパ部材の前端部
35 ストッパ部材の下辺
36 後端側突起部(第2の突起部)
37 係合部
38 支持部
39 摺動部
40 前端側突起部(第1の突起部)
41 ストッパ部材の上辺
42 ストッパ部材側係止部

Claims (5)

  1. アームヘッドと、前記アームヘッドに対して回動可能に連結されたアーム本体と、前記アームヘッドと前記アーム本体の間に介装されて前記アーム本体を所定の回動方向に付勢する付勢手段とを備え、前記アーム本体は、前記アームヘッドに対して、通常使用位置と、前記通常使用位置から所定の起立角度だけ回動した起立位置とをとり得るようになっているワイパーアームにおいて、
    前記アームヘッドに回動可能に連結されたストッパ部材と、
    前記アーム本体に設けられた係合片と
    を備え、
    前記ストッパ部材は、前記アーム本体が前記通常使用位置にあるときに前記係合片と係合する係合部と、前記アーム本体が前記起立位置にあるときに前記係合片と係合して前記アーム本体の回動角度を前記付勢手段の付勢力に抗して前記起立角度に支持する支持部とを備え、
    前記アーム本体を前記通常使用位置から前記起立位置に向けて回動させていくことにより前記ストッパ部材が回動して、前記ストッパ部材と前記係合片との係合位置が前記係合部から前記支持部に切り換わるようになっており、
    前記ストッパ部材は、前記アーム本体を回動させたときに、前記係合片に押されることにより回動するようになっているワイパーアーム。
  2. 前記アームヘッドに設けられたアームヘッド側係止部を備え、
    前記ストッパ部材は、前記アーム本体を前記起立位置を超えた位置まで回動させたときに前記アームヘッド側係止部に係止されるストッパ部材側係止部を備え、
    前記アームヘッド側係止部と前記ストッパ部材側係止部の係止によって前記ストッパ部材が前記アームヘッドに仮止めされることにより、前記ストッパ部材と前記係合片が互いに係合しない状態とされ、前記アーム本体を前記通常使用位置まで戻し得るようになっている請求項1に記載のワイパーアーム。
  3. 前記ストッパ部材に、第1の突起部を備え、
    前記アーム本体を前記起立位置を超えた位置まで回動させたときに前記係合片が前記第1の突起部に係合することにより、前記ストッパ部材側係止部が前記アームヘッド側係止部と係止するように前記ストッパ部材が回動させられるようになっている請求項2に記載のワイパーアーム。
  4. 前記ストッパ部材に、第2の突起部を備え、
    前記ストッパ部材側係止部と前記アームヘッド側係止部が係止した状態で前記アーム本体が前記通常使用位置に戻されたときに前記係合片が前記第2の突起部と係合することにより、前記ストッパ部材側係止部と前記アームヘッド側係止部の係止が解除されるように前記ストッパ部材が回動させられるようになっている請求項3に記載のワイパーアーム。
  5. 前記係合部と、前記支持部と、前記第1の突起部と、前記第2の突起部は、前記ストッパ部材の下辺に形成されており、前記ストッパ部材側係止部は、前記ストッパ部材の上辺に形成されている請求項4に記載のワイパーアーム。
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