JP2006062612A - 車両用空調装置 - Google Patents

車両用空調装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2006062612A
JP2006062612A JP2004250604A JP2004250604A JP2006062612A JP 2006062612 A JP2006062612 A JP 2006062612A JP 2004250604 A JP2004250604 A JP 2004250604A JP 2004250604 A JP2004250604 A JP 2004250604A JP 2006062612 A JP2006062612 A JP 2006062612A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
door
opening
air
plate
doors
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004250604A
Other languages
English (en)
Inventor
Takahiro Yoshida
隆弘 吉田
Yuichiro Shigematsu
祐一郎 重松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2004250604A priority Critical patent/JP2006062612A/ja
Publication of JP2006062612A publication Critical patent/JP2006062612A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Air-Conditioning For Vehicles (AREA)

Abstract

【課題】 空気通路を開閉するドアを複数の帯板ドアで構成した場合であっても、外枠フレームを廃止して構造を簡素化することが可能な車両用空調装置を提供すること。
【解決手段】 開閉ドア51の回転軸71方向の両端部には、複数の帯板ドア70のドア板部74を連結し連動駆動するための連結ロッド80がそれぞれ2つ設けられている。この2つの連結ロッド80により複数の帯板ドア70の回転軸部71の相対的な位置関係を定めることができる。
したがって、外枠フレームを採用せずに空調ダクト20に直接取り付けるシンプルな構造であっても、相対的な位置関係が既定された回転軸部71を軸受け部に挿設して開閉ドア51を容易に空調ダクト20内に配設することができる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、車両用空調装置に関し、特に、空調ダクト内の空気通路を開閉する開閉ドアに関する。
従来技術として、下記特許文献1に開示された車両用空調装置がある。この車両用空調装置では、エアミックスドアを1本の連結ロッドにより連結した複数の帯板ドアにより構成しており、複数の帯板ドアが連動して空気通路を開閉することにより、開閉時のドアの回動スペースを抑制できるようになっている。
そして、連結ロッドにより連結された複数の帯板ドアは、外枠フレーム内に配設されており、外枠フレームは、空調ダクト内の空気通路の断面に適合するように形成されている。これにより、外枠フレームで複数の帯板ドアの回転軸を所定間隔で支持し、空調ダクト内に配設しやすくしている。
特許第2908032号公報
しかしながら、上記従来技術の車両用空調装置では、空調ダクト内の空気通路を開閉するドアが外枠フレームを有しているとともに、一般的に外枠フレームの外周に空調ダクトとの間をシールするシール部材を設ける必要があるために、構造が複雑となりコスト高を招き易いという問題がある。
本発明は、上記点に鑑みてなされたものであり、空気通路を開閉するドアを複数の帯板ドアで構成した場合であっても、外枠フレームを廃止して構造を簡素化することが可能な車両用空調装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、
車室内に空気を導くための空気通路(13、14)を形成する空調ダクト(20)と、
空調ダクト(20)内に設けられ、空気通路(13、14)を開閉する開閉ドア(51、52)とを備える車両用空調装置であって、
開閉ドア(51)は、回転軸(71)と、回転軸(71)の径方向の片側もしくは両側に設けられ回転軸(71)方向に延びる帯板状のドア板部(74)とを有する帯板ドア(70)を、回転軸(71)に略直交する方向に複数並設して形成され、
開閉ドア(51)の回転軸(71)方向の両端部(51a、51b)には、複数の帯板ドア(70)を連結する連結部材(80)がそれぞれ2つ設けられるとともに、それぞれの端部(51a、51b)における2つの連結部材(80)のうち少なくとも1つは、複数のドア板部(74)相互を連結し空気通路(13)の開閉時に複数の帯板ドア(70)を連動するための連動連結部材(80)であることを特徴としている。
これによると、開閉ドア(51)の回転軸(71)方向の両端部(51a、51b)において、複数の帯板ドア(70)は連動連結部材(80)を含む2つの連結部材(80)により連結される。連動連結部材(80)はドア板部(74)相互を連結するものであり、回転軸(71)に対して離設される。
したがって、開閉ドア(51)は、回転軸(71)方向のそれぞれの端部(51a、51b)において、外枠フレームを採用せずに、2つの連結部材(80)により複数の帯板ドア(70)の回転軸(71)の相対的な位置関係が定められる。
これにより、外枠フレームを採用しないシンプルな構造であっても、回転軸(71)の相対的な位置関係が既定された開閉ドア(51)を容易に空調ダクト(20)内に配設することが可能となる。
また、請求項2に記載の発明のように、開閉ドア(51)の回転軸(71)方向の両端部(51a、51b)にそれぞれ設けられた2つの連結部材(80)は、ともに連動連結部材(80)とすることができ、
請求項3に記載の発明のように、両端部(51a、51b)の連動連結部材(80)は、全て同一形状とすることができる。
連動連結部材(80)を全て同一形状とすれば、連動連結部材(80)の形成が容易であり、製造コストを低減することが可能である。
また、請求項4に記載の発明のように、開閉ドア(51)の回転軸(71)方向の両端部(51a、51b)のうち一端部(51a)に設けられた2つの連結部材(80、90)は、一方は連動連結部材(80)とし、他方は、複数の帯板ドア(70)の回転軸(71)を回転自在に支持する連結支持部材(90)とすることができる。
また、請求項4に記載の発明のように、複数の帯板ドア(70)の回転軸(71)を回転自在に支持する連結支持部材(90)を採用した場合には、請求項5に記載の発明のように、
空調ダクト(20)は、空気通路(13)の側方に、開閉ドア(51)を空気通路(13)に挿設するための開口部(21)を備え、
開閉ドア(51)を空気通路(13)に挿設するときには、開閉ドア(51)は両端部(51a、51b)のうち他端部(51b)側から開口部(21)を介して空調ダクト(20)内に挿設され、開閉ドア(51)の一端部(51a)に設けられた連結支持部材(90)により開口部(21)を閉塞することができる。
これによれば、連結支持部材(90)を、複数の帯板ドア(70)を連結する連結部材(80)とするとともに、開口部(21)を閉塞する蓋部材としての機能を持たせることができる。
また、請求項6に記載の発明では、
帯板ドア(70)と連結部材(80)とは、帯板ドア(70)および連結部材(80)の一方に設けられた貫通孔(81)と、他方に設けられ貫通孔(81)に貫挿されるピン部(77)とにより係合しており、
ピン部(77)には、貫通孔(81)からの抜け止め部(77a)が形成されていることを特徴としている。
これによると、帯板ドア(70)と連結部材(80)と係合状態は解除され難い。したがって、外枠フレームを採用しないシンプルな帯板ドア(70)と連結部材(80)との組付体を、空調ダクト(20)内に配設することが容易である。
なお、上記各手段に付した括弧内の符号は、後述する実施形態記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明を適用した第1の実施形態における車両用空調装置の構成を概略的に示す模式構成図である。
図1に示すように、空調ダクト20内にはこの空調ダクト20内に空気流を発生させるブロワモータ11によって駆動されるファンであるブロワ19が配設されている。ここでブロワモータ11とブロワ19とで送風機を構成している。ブロワ19の下流部には、空調ダクト20を塞ぐようにエバポレータ12が配設され、エバポレータ12はブロワ19が吹き出す空気流を冷却するようになっている。
またエバポレータ12の下流部には、空調ダクト20を約半分塞ぐように、本実施形態の暖房用熱交換器であるヒータコア13が配設され、ヒータコア13はエバポレータ12を通過した冷風を再加熱するようになっている。
ヒータコア13の上流部には、ヒータコア13を通る空気(温風)と、ヒータコア13をバイパスするバイパス通路14を通る空気(冷風)の風量割合を切り替えて車室内へ吹き出す空気の温度を調節するエアミックスドア50が配設されている。
本実施形態のエアミックスドア50は、ヒータコア13の上流側に設けられてヒータコア13の空気側流路を開閉する開閉ドア51と、バイパス通路14の上流端部に設けられバイパス通路14を開閉する開閉ドア52とにより構成されている。ヒータコア13(実質的にはヒータコア13の空気側流路)およびバイパス通路14が、本実施形態における空気通路に相当する。
両開閉ドア51、52は、略同一の構造をなし、図示しないリンク機構を介して共通の駆動手段(例えば、サーボモータもしくは手動操作レバー等)により開閉動作するようになっており、一方の開閉ドアが開状態から開度を減少していくときには、他方の開閉ドアが閉状態から開度を増大していくようになっている。なお、開閉ドア51、52の構造は本発明の要部であるので、後で詳述する。
空調ダクト20のブロワ19の上流部には、内気を取り込む内気吸入口4と外気を取り込む外気吸入口5とが設けられ、内気と外気との取り込む割合を切り替える内外気切替ドア6が配設されている。
一方、空調ダクト20の最下流には、ヒータコア13を通過した温風と、バイパス通路14を通過した冷風とが、エアミックス部25において混合された空気を、フロントガラスへ向かって吹き出すデフロスタ吹出口30に送り出すデフロスタ吐出口36、乗員の上半身へ向かって吹き出すフェイス吹出口31に送り出すフェイス吐出口37、および乗員の足元へ向かって吹き出すフット吹出口32に送り出すフット吐出口38がそれぞれ設けられている。
そしてこれらの各吐出口から送り出される風量は、デフロスタドア33、フェイスドア34およびフットドア35によってそれぞれ調節される。デフロスタドア33、フェイスドア34およびフットドア35は、吹き出しモードドアである。
次に、エアミックスドア50を構成する開閉ドア51、52の構成について説明する。本実施形態の両開閉ドア51、52は、後述する帯板ドア70の並設枚数のみが異なるものであるので(例えば、開閉ドア51は3枚、開閉ドア52は2枚)、開閉ドア51の構成について説明し、開閉ドア52に関しては説明を省略する。
図2(a)は、開閉ドア51を空気流れ上流側から見た正面図、図2(b)は、開閉ドア51に用いられる帯板ドア70単体を示す正面図である。また、図3は、開閉ドア51を図2(a)における右方側(一端部51a側)から見た図であり、(a)は閉状態、(b)は開状態を示している。
図2(a)に示すように、開閉ドア51は、図中上下方向に3枚並設した樹脂製の帯板ドア70と、両端部51a、51bのそれぞれにおいて並設された3枚の帯板ドア70を連結する2本の連結ロッド(連結部材)80とにより構成されている。
帯板ドア70と空調ダクト20とは異種材により成形されるとともに、帯板ドア70と連結ロッド80とも異種材により形成されており(例えば、空調ダクト20がポリプロピレン樹脂、帯板ドア70がアクリロニトリルブタジエンスチレン樹脂、連結ロッド80がポリアセタール樹脂)、帯板ドア70回動時の作動音の発生を抑制している。
図2(b)に示すように、帯板ドア70は、回転中心となる軸部である回転軸部(回転軸)71と、回転軸部71の径方向の両側(図中上下方側)に設けられ、回転軸部71延設方向に延びる帯板状のドア板部74とを有した所謂バタフライドアであり、図2(a)に示すように帯板ドア70は回転軸部71に直交する方向に並設されている。
図3からも明らかなように、ドア板部74は、ドア板部74の板厚より大きな径の回転軸部71の中心に一体成形されており、回転軸部71はドア板部74の両面より突出している。
そして、図2(b)に示すように、回転軸部71は、ドア板部74が設けられた範囲内の大部分においてドア板部74の両面側に欠損部72が形成されている。本実施形態では、欠損部72はドア板部74両面まで到達しており、実質的な回転軸部71は、図2(b)に示すようにドア板部74の両端部側にのみ設けられた形態となっている。
上記構成の帯板ドア70の回転軸部71両端部が、空調ダクト20の図示しない挿設孔(軸受け孔)内に挿設されて、帯板ドア70は空調ダクト20に対し回動自在に配設される。図示しない挿設孔の形成ピッチ(すなわち回転軸部71の配設ピッチ)は、帯板ドア70ドア板部74の幅より小さくなっており、帯板ドア70が閉状態となったときには、図3(a)に示すように、隣接するドア板部74の両縁部が重なり合うようになっている。
また、図3に示すように、空調ダクト20には、図3(a)、(b)における上下内面に、シール板部22が突出形成されており、並設された帯板ドア70のうち最外方の帯板ドア70の閉時外方側縁部と重なり合うようになっている。
なお、図2(a)に示すように、帯板ドア70のうち図中最下方の帯板ドア70の片方の回転軸部71は他の回転軸部71よりも図中右方に延設されており、開閉ドア51を空調ダクト20の内側に配設したときには、空調ダクト20の外側に突出して前述の図示しないリンク機構と接続するようになっている。
また、図2(b)に示すように、ドア板部74の図示左右方向両端部(長手方向両端部)には、係合ピン(ピン部)77がそれぞれ2つ(図示上下縁部に各1つ)一体成形されている。
図3(a)、(b)に示すように、開閉ドア51の両端部51a、51bにはそれぞれ2つの略E字形状をなす連結ロッド80が設けられている(図3では一端部51a側を図示)。この連結ロッド80には、略E字形状の3つの端部近傍に係合孔(貫通孔)81が貫通形成されており、3つの係合孔81には、図3に示す各帯板ドア70の同方向縁部側の係合ピン77が係合している。
なお、本実施形態の連結ロッド80は、全て(4本のロッド)を同一形状としている。したがって、同一金型で成形することができ、型費を低減することが可能である。
図4に係合部位を断面図示するように、帯板ドア70のドア板部74に設けられた係合ピン77には、連結ロッド80の係合孔81に貫挿した後、加熱変形(熱かしめ加工)等により先端に大径部位が形成され、係合孔81からの抜け止め部77aとなっている。
抜け止め部77aは、加熱変形により形成されるものに限定されず、ドア板部74に抜け止め部77aを有するピン形状の別部材を接合するものであってもよいし、例えば図5に示すように、抜け止め部77aを有するとともに先端に切り欠き部を形成した係合ピン77とし、係合ピン77を係合孔81に貫挿するときに係合ピン77を内側に撓ませ、貫挿完了後に外側に弾性復帰させて、抜け止め部77aを機能させるものであってもよい。
このように、開閉ドア51の各端部51a、51bにそれぞれ2つの連結ロッド80が設けられていることにより、前述の空調ダクト20の外側に突出した帯板ドア70の回転軸部71に回動力が入力されると、図3(a)、(b)に示すように、全ての帯板ドア70が同一角度で連動するようになっている。連結ロッド80は本実施形態における連動連結部材である。
次に、上記構成に基づき本実施形態の空調装置の作動について簡単に説明する。
車両用空調装置は、周知のように、空調操作パネルに設けられた各種操作部材の操作状態に基づいて、各ドア6、33、34、35、50の位置(開度)および送風機の送風量が制御される。
内外気切替箱(内外気切替手段)の内外気切替ドア6により内外気モードが形成され、内気もしくは外気が送風機に導入される。送風機は、内外気切替手段から導入された空気を吹き出し、エバポレータ50方向へ送風する。
エバポレータ12を通過し冷却された空気は、エアミックスドア50を構成する両開閉ドア51、52の開度状態により、所望量をヒータコア13で加熱した後、加熱された温風とバイパス通路14を通過した冷風とをエアミックス部25において混合する。そして、デフロスタドア33、フェイスドア34、フットドア35により形成された吹き出しモードに応じて、各吐出口36、37、38のいずれか1つもしくは複数から空調空気を吹き出す。
最大暖房状態が設定されたときには、開閉ドア51は、図3(b)に示すように、各帯板ドア70を連動して全開状態とする。そして、目標吹き出し温度が低下するにしたがって各帯板ドア70を連動して開度を低下し、最大冷房状態が設定されると、図3(a)に示すように、各帯板ドア70を全閉状態とする。
これにより、最大冷房状態が設定されたときには、3枚の帯板ドア70により、ヒータコア13へ繋がる空気通路が完全に閉塞される。
なお、開閉ドア52は、前述したように、最大暖房状態と最大冷房状態との間において、開閉ドア51と逆の開閉状態を形成するようになっており、最大冷房状態が設定されたときには、2枚の帯板ドア70により、バイパス通路14へ繋がる空気通路を全開とし、最大暖房状態が設定されたときには、2枚の帯板ドア70により、バイパス通路14へ繋がる空気通路が完全に閉塞される。
上述の構成によれば、開閉ドア51の回転軸71方向の両端部51a、51bには、複数の帯板ドア70のドア板部74を連結し連動駆動するための連結ロッド80がそれぞれ2つ設けられている。この連結ロッド80は回転軸部71から離れた部位を連結しているので、開閉ドア51の回転軸71方向のそれぞれの端部51a、51bにおいて、2つの連結ロッド80により3枚の帯板ドア70の回転軸部71の相対的な位置関係を定めることができる。
このように、外枠フレームを採用せずに空調ダクト20に直接取り付けるシンプルな構造であっても、相対的な位置関係が既定された回転軸部71を軸受け部に挿設して開閉ドア51を容易に空調ダクト20内に配設することができるとともに、安定した開閉動作を行なうことができる。
また、帯板ドア70と連結ロッド80とは、帯板ドア70に設けられた係合ピン77の抜け止め部77aにより係合状態が解除され難くなっている。したがって、帯板ドア70と連結ロッド80とを組み付けた開閉ドア51を、空調ダクト20内に配設することが容易である。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について図6および図7に基づいて説明する。
本第2の実施形態は、前述の第1の実施形態と比較して、帯板ドアを片持ちドアとした点が異なる。なお、第1の実施形態と同様の部分については、同一の符号をつけ、その説明を省略する。
図6は、本実施形態の開閉ドア51を空気流れ上流側から見た正面図である。また、図7は、開閉ドア51を図6における右方側(一端部51a側)から見た図であり、(a)は閉状態、(b)は開状態を示している。
図6および図7に示すように、本実施形態の開閉ドア51を構成する帯板ドア170は、回転中心となる軸部である回転軸部(回転軸)71と、回転軸部71の径方向の片側(図6、図7(a)図示上方側)に設けられ、回転軸部71延設方向に延びる帯板状のドア板部74とを有した片持ち帯板ドアであり、図6に示すように帯板ドア170は回転軸部71に直交する方向に並設されている。
図7からも明らかなように、ドア板部74は回転軸部71の中心から空気流れ上流側(図6の紙面表側、図7(a)に示す閉状態時の図中左方側)にオフセットして一体成形されており、ドア板部74の上流側面は、回転軸部71の外周面接線と一致するようになっている。すなわち、ドア板部74の上流側面は、回転軸部71の外周面接線方向に延設されている。
上記構成の帯板ドア170が閉状態となったときには、図7(a)に示すように、ドア板部74上流側面の回転軸側縁部に、隣接する帯板ドア170ドア板部74の下流側面の反回転軸側縁部が重なり合うようになっている。
本実施形態の帯板ドア170の回転軸部71には、ドア板部74の軸方向端部に対応する位置に、図7に示すような突出部78が形成されており、係合ピン77は、ドア板部74の反回転軸側縁部と突出部78とに形成されている。
そして、開閉ドア51の両端部51a、51bにはそれぞれ2つの略直線形状をなす連結ロッド80が設けられている。一方の連結ロッド80は、複数の帯板ドア170のドア板部74縁部の係合ピン77を相互に連結しており、他方の連結ロッド80は、複数の帯板ドア170の突出部78の係合ピン77を相互に連結している。これらの連結ロッド80により複数の帯板ドア170は連動駆動するようになっている。
上述の構成によれば、開閉ドア51の回転軸71方向の両端部51a、51bには、複数の帯板ドア170のドア板部74および突出部78を連結し連動駆動するための連結ロッド80がそれぞれ2つ設けられている。この連結ロッド80は回転軸71から離れた部位を連結しているので、開閉ドア51の回転軸71方向のそれぞれの端部51a、51bにおいて、2つの連結ロッド80により複数の帯板ドア170の回転軸部71の相対的な位置関係を決定することができる。
したがって、第1の実施形態と同様に、外枠フレームを採用せずに空調ダクト20に直接取り付けるシンプルな構造であっても、相対的な位置関係が既定された回転軸部71を軸受け部に挿設して開閉ドア51を容易に空調ダクト20内に配設することができるとともに、安定した開閉動作を行なうことができる。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態について図8ないし図10に基づいて説明する。
本第3の実施形態は、前述の第1の実施形態と比較して、開閉ドアの一端部側に回転軸部を支持する連結プレートを用いた点が異なる。なお、第1の実施形態と同様の部分については、同一の符号をつけ、その説明を省略する。
図8は、本実施形態の開閉ドア51を空気流れ上流側から見た正面図である。また、図9(a)は、開閉ドア51を図8における右方側(一端部51a側)から見た図であり、図9(b)は、開閉ドア51を図8における左方側(他端部51b側)から見た図である。
図8および図9(a)に示すように、開閉ドア51の一端部51a側には、第1の実施形態で説明した連結ロッド80が1本設けられるとともに、3枚の帯板ドア70の回転軸部71を回転自在に支持する連結プレート(連結支持部材)90が1枚設けられている。
図8および図9(b)に示すように、開閉ドア51の他端部51b側には、第1の実施形態と同様に、2本の連結ロッド80が設けられている。
本実施形態の空調ダクト20には、図10(a)に示すように、空気通路(開閉ドア51配設部位)の側方に、開閉ドア51を空気通路13に挿設するための開口部21が形成されている。
そして、開閉ドア51を空調ダクト20内の空気通路13に挿設するときには、図10(a)に示しように開閉ドア51は他端部51b側から開口部21を介して空調ダクト20内に挿設され、開閉ドア51の配設が完了したときには、図10(b)に示すように開閉ドア51の一端部51a側に設けられた連結プレート90により開口部21が閉塞されるようになっている。
図9(a)に示すように、連結プレート90は、3枚の帯板ドア70が開閉動作をしたときの回動領域を覆うように幅広に形成されている。したがって、帯板ドア70の開度(角度)に係わらず、開閉ドア51を空調ダクト20内に挿設可能な開口部21を採用することができる。
また、開閉ドア51の一端部51a側における帯板ドア70ドア板部74と空調ダクト20の一部をなす連結プレート90との間のシール性を、帯板ドア70の開度に係わらず安定して確保することができる。
なお、連結プレート90の内側面にはシール板部91が形成されており、開閉ドア51閉状態時にドア板部74の端部と重なるようになっている。
また、図8に示すように、図示最下方の帯板ドア70の右方側の回転軸部71には、連結プレート90より外方部位に、リンク機構の構成部材のうち最も開閉ドア51側の部材である駆動用樹脂レバー99が組み付けられている。したがって、連結プレート90が脱落し難く、帯板ドア70と連結ロッド80および連結プレート90とを組み付けた開閉ドア51を、空調ダクト20内に容易に配設することができるようになっている。なお、図9(a)では、駆動用樹脂レバー99の図示を省略している。
上述の構成によれば、開閉ドア51の回転軸71方向の両端部51a、51bのうち一端部51a側には、3枚の帯板ドア70を連動するための連結ロッド80と、3枚の帯板ドア70の回転軸部71を回転自在に支持する連結プレート90とが設けられている。
また、他端部51b側には、第1の実施形態と同様に、3枚の帯板ドア70を連動するための2本の連結ロッド80が設けられている。
したがって、開閉ドア51の一端部51aでは連結ロッド80と連結プレート90とにより、他端部51bでは2本の連結ロッド80により3枚の帯板ドア70の回転軸部71の相対的な位置関係を定めることができる。
このように、外枠フレームを採用せずに空調ダクト20に直接取り付けるシンプルな構造であっても、相対的な位置関係が既定された回転軸部71を軸受け部に挿設して開閉ドア51を容易に空調ダクト20内に配設することができるとともに、安定した開閉動作を行なうことができる。
また、連結プレート90を、複数の帯板ドア70を連結する連結部材とするとともに、開口部21を閉塞して空調ダクト20の一部をなす蓋部材としての機能を持たせることができる。
(第4の実施形態)
次に、第4の実施形態について図11および図12に基づいて説明する。
本第4の実施形態は、前述の第3の実施形態と比較して、帯板ドアを片持ちドアとした点が異なる。なお、第1〜第3の実施形態と同様の部分については、同一の符号をつけ、その説明を省略する。
図11は、本実施形態の開閉ドア51を空気流れ上流側から見た正面図である。また、図12(a)は、開閉ドア51を図11における右方側(一端部51a側)から見た図であり、図12(b)は、開閉ドア51を図11における左方側(他端部51b側)から見た図である。
図11および図12に示すように、本実施形態では、開閉ドア51を構成する帯板ドアに、第2の実施形態と同様に片持ち帯板ドアである帯板ドア170を用いている。
また、図12(a)に示すように、本実施形態の連結プレート90も、3枚の帯板ドア170が開閉動作をしたときの回動領域を覆うように幅広に形成されている。したがって、帯板ドア170の開度(角度)に係わらず、開閉ドア51を空調ダクト20内に挿設可能であるとともに、開閉ドア51の一端部51a側における帯板ドア170ドア板部74と空調ダクト20の一部をなす連結プレート90との間のシール性を、帯板ドア170の開度に係わらず安定して確保することができる。
上述の構成によれば、第3の実施形態と同様に、開閉ドア51の一端部51aでは連結ロッド80と連結プレート90とにより、他端部51bでは2本の連結ロッド80により3枚の帯板ドア170の回転軸部71の相対的な位置関係を定めることができる。
このように、外枠フレームを採用せずに空調ダクト20に直接取り付けるシンプルな構造であっても、相対的な位置関係が既定された回転軸部71を軸受け部に挿設して開閉ドア51を容易に空調ダクト20内に配設することができるとともに、安定した開閉動作を行なうことができる。
また、連結プレート90を、複数の帯板ドア170を連結する連結部材とするとともに、開口部21を閉塞して空調ダクト20の一部をなす蓋部材としての機能を持たせることができる。
(他の実施形態)
上記各実施形態では、開閉ドア51の両端部51a、51bにそれぞれ2つの連結部材を設けていたが、連結部材は3つ以上設けてもかまわない。各端部51a、51bに少なくとも2つの連結部材が設けられており、そのうち少なくとも1つが複数のドア板部74相互を連結し複数の帯板ドア70、170を連動するための連結ロッド80であればよい。
また、上記各実施形態では、開閉ドア51を構成する帯板ドア70もしくは170を、各実施形態において略同一形状のものとし、回転軸部71の間隔(ピッチ)は全て同一としていたが、回転軸部71のピッチが不等ピッチであっても本発明を適用することが可能である。
また、上記各実施形態では、帯板ドア70、170のドア板部74は平板状であったが、これに限定されるものではなく、例えば、くの字状に折れ曲がったドア板部であってもかまわない。
また、上記各実施形態では、並設される帯板ドア70の数は、開閉ドア51では3枚、開閉ドア52では2枚であったが、複数の帯板ドアが並設されるものであれば、これに限定されるものではない。
また、上記各実施形態では、複数の帯板ドア70からなる開閉ドアを、エアミックスドア50を構成する開閉ドア51、52に適用した例について説明したが、他の空気通路を開閉する開閉ドアに適用しても本発明は有効である。例えば、内外気切替ドアに適用するものであってもよいし、吹き出しモードドアに適用するものであってもよい。
本発明を適用した第1の実施形態における車両用空調装置の構成を概略的に示す模式構成図である。 (a)は、開閉ドア51を空気流れ上流側から見た正面図、(b)は、開閉ドア51に用いられる帯板ドア70単体を示す正面図である。 開閉ドア51を図2(a)における右方側(一端部51a側)から見た図であり、(a)は閉状態、(b)は開状態を示している。 帯板ドア70と連結ロッド80との係合部位の断面図である。 帯板ドア70と連結ロッド80との係合部位の断面図である。 第2の実施形態における開閉ドア51を空気流れ上流側から見た正面図である。 開閉ドア51を図6における右方側から見た図であり、(a)は閉状態、(b)は開状態を示している。 第3の実施形態における開閉ドア51を空気流れ上流側から見た正面図である。 (a)は、開閉ドア51を図8における右方側(一端部51a側)から見た図であり、(b)は、開閉ドア51を図8における左方側(他端部51b側)から見た図である。 開閉ドア51の空調ダクト20内への挿設動作を説明する図であり、(a)は挿設開始時、(b)は挿設完了時を示している。 第4の実施形態における開閉ドア51を空気流れ上流側から見た正面図である。 (a)は、開閉ドア51を図11における右方側(一端部51a側)から見た図であり、(b)は、開閉ドア51を図11における左方側(他端部51b側)から見た図である。
符号の説明
13 ヒータコア(空気側流路が空気通路)
14 バイパス通路(空気通路)
20 空調ダクト
21 開口部
50 エアミックスドア
51、52 開閉ドア
51a 端部(一端部)
51b 端部(他端部)
70 帯板ドア
71 回転軸部(回転軸)
74 ドア板部
77 係合ピン(ピン部)
80 連結ロッド(連結部材、連動連結部材)
81 係合孔(貫通孔)
90 連結プレート(連結部材、連結支持部材)

Claims (6)

  1. 車室内に空気を導くための空気通路(13、14)を形成する空調ダクト(20)と、
    前記空調ダクト(20)内に設けられ、前記空気通路(13、14)を開閉する開閉ドア(51、52)とを備える車両用空調装置であって、
    前記開閉ドア(51)は、回転軸(71)と、前記回転軸(71)の径方向の片側もしくは両側に設けられ前記回転軸(71)方向に延びる帯板状のドア板部(74)とを有する帯板ドア(70)を、前記回転軸(71)に略直交する方向に複数並設して形成され、
    前記開閉ドア(51)の前記回転軸(71)方向の両端部(51a、51b)には、前記複数の帯板ドア(70)を連結する連結部材(80)がそれぞれ2つ設けられるとともに、それぞれの端部(51a、51b)における前記2つの連結部材(80)のうち少なくとも1つは、前記複数のドア板部(74)相互を連結し前記空気通路(13)の開閉時に前記複数の帯板ドア(70)を連動するための連動連結部材(80)であることを特徴とする車両用空調装置。
  2. 前記両端部(51a、51b)にそれぞれ設けられた前記2つの連結部材(80)は、ともに前記連動連結部材(80)であることを特徴とする請求項1に記載の車両用空調装置。
  3. 前記両端部(51a、51b)の前記連動連結部材(80)は、全て同一形状であることを特徴とする請求項2に記載の車両用空調装置。
  4. 前記両端部(51a、51b)のうち一端部(51a)に設けられた前記2つの連結部材(80、90)は、一方は前記連動連結部材(80)であり、他方は、前記複数の帯板ドア(70)の回転軸(71)を回転自在に支持する連結支持部材(90)であることを特徴とする請求項1に記載の車両用空調装置。
  5. 前記空調ダクト(20)は、前記空気通路(13)の側方に、前記開閉ドア(51)を前記空気通路(13)に挿設するための開口部(21)を備え、
    前記開閉ドア(51)を前記空気通路(13)に挿設するときには、前記開閉ドア(51)は前記両端部(51a、51b)のうち他端部(51b)側から前記開口部(21)を介して挿設され、前記一端部(51a)に設けられた前記連結支持部材(90)が前記開口部(21)を閉塞することを特徴とする請求項4に記載の車両用空調装置。
  6. 前記帯板ドア(70)と前記連結部材(80)とは、前記帯板ドア(70)および前記連結部材(80)の一方に設けられた貫通孔(81)と、他方に設けられ前記貫通孔(81)に貫挿されるピン部(77)とにより係合しており、
    前記ピン部(77)には、前記貫通孔(81)からの抜け止め部(77a)が形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1つに記載の車両用空調装置。
JP2004250604A 2004-08-30 2004-08-30 車両用空調装置 Pending JP2006062612A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004250604A JP2006062612A (ja) 2004-08-30 2004-08-30 車両用空調装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004250604A JP2006062612A (ja) 2004-08-30 2004-08-30 車両用空調装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006062612A true JP2006062612A (ja) 2006-03-09

Family

ID=36109446

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004250604A Pending JP2006062612A (ja) 2004-08-30 2004-08-30 車両用空調装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006062612A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101460727B1 (ko) 2007-12-14 2014-11-11 현대모비스 주식회사 차량의 에어가이드

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101460727B1 (ko) 2007-12-14 2014-11-11 현대모비스 주식회사 차량의 에어가이드

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4395523B2 (ja) 車両空調装置用吹出しモードドアおよびそれを用いた車両空調装置
US7694729B2 (en) Air passage opening/closing device
JP2004106635A (ja) 車両用空調装置
JP2007161110A (ja) 空調装置
KR100429482B1 (ko) 차량 공조장치
JP4450253B2 (ja) 空気通路開閉装置
WO2014156061A1 (ja) 車両用空調装置
JP2009255895A (ja) 車両用空調装置
KR101201300B1 (ko) 차량용 공조장치의 온도조절도어 조립구조
JP2009001169A (ja) 空気通路切替装置および車両用空調装置
JP3985637B2 (ja) 車両用空調装置
JP2006168584A (ja) 空気通路切替装置および車両用空調装置
JP2001270317A (ja) 車両用空気調和ユニットのミックスドア構造
JP2006062612A (ja) 車両用空調装置
JP4835509B2 (ja) 空気通路開閉用ドア
JP4618193B2 (ja) 空気通路開閉装置
JP2008087576A (ja) 車両用空調装置
CN108778794A (zh) 车辆用空调装置
JP2005319914A (ja) 車両用空調装置
JP2008265447A (ja) 車両用空調装置
JP2009006896A (ja) 車両用空調装置
JP2008143237A (ja) 車両用空調装置
JP4434072B2 (ja) リンク装置および車両用空調装置
JP4013688B2 (ja) 車両用空調装置
JP4487436B2 (ja) 空調装置のリンクプレート構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20070111

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090625

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20090707

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A02 Decision of refusal

Effective date: 20091104

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02