JP2006062241A - スクリーン印刷用製版及びそれを用いた印刷体の製造方法 - Google Patents

スクリーン印刷用製版及びそれを用いた印刷体の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】精度に優れた印刷が可能であるとともに繰り返し長期間使用することができ、かつ、取り扱い性及び汎用性に優れるとともに製造コスト低減のなされたスクリーン印刷用製版を提供する。
【解決手段】膜状の支持部材、及び支持部材の少なくとも一方の膜面上に配設された一以上の所定の開口形状の開口部2が形成されたマスク材を有するスクリーン3と、スクリーン3が張設された版枠4と、を備えたスクリーン印刷用製版1である。版枠4が内外両側方向に変形可能であることにより、開口部2の開口形状を調節することが可能である。
【選択図】図4(a)

Description

本発明はスクリーン印刷用製版、及びそれを用いた印刷体の製造方法に関し、更に詳しくは、精度に優れた印刷が可能であるとともに繰り返し長期間使用することができ、かつ、取り扱い性及び汎用性に優れるとともに製造コスト低減のなされたスクリーン印刷用製版、及び、印刷精度に優れ、繰り返しの印刷によっても印刷精度が低下し難く、印刷コスト低減を図ることのできる印刷体の製造方法に関する。
スクリーン印刷用製版を使用して、被印刷体の表面上にインクやペースト等からなる印刷膜を形成するスクリーン印刷は、微細パターンの形成が可能であり、また、優れた量産性を有することから幅広い産業分野で利用されている。一般に、スクリーン印刷は、樹脂(例えば感光性乳剤膜)等によってその開口が塞がれたメッシュが版枠に張設されることにより構成されたスクリーンマスクを使用し、このスクリーンマスクの上面にインク材料を載置するとともにスキージを摺動させることによって、スクリーンマスクに形成されている所定の開口部を通じてスクリーンマスクの下面側(基材側)にインク材料を押し出して印刷する方法である。
このスクリーン印刷は、スクリーンマスクが柔軟であるとともに印圧が小さいため、紙類、布、プラスチック、ガラス、金属等の幅広い被印刷材への印刷が可能である。また、インク材料により形成されるパターンを厚くすることが可能であるため、厚膜IC(ハイブリッドIC)、プリント配線基板、抵抗体やコンデンサ等の電子部品の製造にも応用されている。ところで、スクリーンマスクは、通常、メッシュ上に塗布された感光性乳剤膜をフォトリソグラフィ技術によりパターン形成することによって製造される。或いは、金属膜をフォトリソグラフィ技術によって選択的にエッチングしてメッシュパターン形成することによっても製造される。
図2(a)〜図2(c)に示すように、スクリーン印刷に用いられる一般的なスクリーン印刷用製版11は、紗20等により構成された支持部材22、及びこの支持部材22に配設された所定の開口形状の開口部2が形成されたマスク材23を有するスクリーン3と、このスクリーン3が張設された適度な剛性を有する版枠4とを備えてなるものである。印刷に際しては、先ずこのスクリーン印刷用製版11のスクリーン3を適当な被印刷体(図示せず)の表面(被印刷面)に配設するとともに、スクリーン3上に所定のインクやペースト等を載せる。次いで、スクリーン3上でスキージ等を摺動させて開口部2からペースト等を押し出せば、被印刷体の被印刷面に、開口部2の開口形状、及び開口部2が複数形成されている場合には、その配列パターンに対応した印刷パターンを形成することができる。
例えば、電子部品製造の分野では、精度及び量産性の面から、上述のスクリーン印刷が取り入れられている。この分野においては、部品サイズの微小化という近年の技術の流れに伴い、より微細な印刷パターンを、更に高精度に形成したいとする要請が高まりつつある。
しかしながら、図3に示すように、たとえ適度な剛性を有する版枠を用いてスクリーンが張設されていたとしても、印刷を繰り返すに従って開口部2の開口形状は、初期開口形状10から印刷繰り返し後の開口形状12,13へと徐々に変形する傾向にある。即ち、スクリーン印刷用製版には使用可能な寿命があるため、より長期間使用可能なスクリーン印刷用製版を開発することが求められている。更に、高精度な印刷パターンが要求されるに従って高い寸法精度が求められるため、許容できる寸法公差は厳しくなる。このため、開口部の開口形状が、許容される寸法公差から外れ、スクリーン印刷用製版の作製当初から所望とする開口形状とならず、多少のズレを生ずる場合がある。
印刷繰り返しに伴う開口部の開口形状の変形や、スクリーン印刷用製版の製造当初からの開口部の開口形状の変形(ズレ)の度合いは、印刷により得られる印刷体に応じて許容される一定の公差範囲内であれば、特段の問題もなくスクリーン印刷に使用することができる。しかしながら、近年の技術進歩に対応し、印刷精度を更に向上させるべく、開口部の開口形状の変形を可能な限り抑制する必要がある。
関連する従来技術として、スクリーンの支持部材を構成するワイヤ(紗)の交差する部分を係止したスクリーン印刷用製版(例えば、特許文献1参照)や、版枠の線熱膨張係数を規定したスクリーン印刷用製版(例えば、特許文献2参照)が開示されている。しかしながら、これらのスクリーン印刷用製版であっても、高い印刷精度を維持しつつ繰り返し長期間使用するという要請には十分に応えられるものではなく、更なる改良を図る必要性がある。
特開平9−136394号公報 特開平11−34288号公報
本発明は、このような従来技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、その課題とするところは、精度に優れた印刷が可能であるとともに繰り返し長期間使用することができ、かつ、取り扱い性及び汎用性に優れるとともに製造コスト低減のなされたスクリーン印刷用製版、及び、印刷精度に優れ、繰り返しの印刷によっても印刷精度が低下し難く、印刷コスト低減を図ることのできる印刷体の製造方法を提供することにある。
本発明者らは上記課題を達成すべく鋭意検討した結果、スクリーンが張設される版枠の外形を変形可能とし、開口部の開口形状を調節可能とすることによって、上記課題を達成することが可能であることを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明によれば、以下に示すスクリーン印刷用製版、及びこのスクリーン印刷用製版を用いた印刷体の製造方法が提供される。
[1]膜状の支持部材、及び前記支持部材の少なくとも一方の膜面上に配設された一以上の所定の開口形状の開口部が形成されたマスク材を有するスクリーンと、前記スクリーンが張設された版枠と、を備えたスクリーン印刷用製版であって、前記版枠が内外両側方向に変形可能であることにより、前記開口部の開口形状を調節することが可能なスクリーン印刷用製版。
[2]前記マスク材が、樹脂又は金属により構成されたものである前記[1]に記載のスクリーン印刷用製版。
[3]前記版枠が、蝶番及び/又はギアを含んでなる関節機構を有することにより内外両側方向に変形可能である前記[1]又は[2]に記載のスクリーン印刷用製版。
[4]前記版枠が、前記スクリーンが張設されたその内外両側方向に変形可能な変形枠部分と、前記変形枠部分の内側に所定間隔を隔てて配設された保持枠部分と、前記変形枠部分と前記保持枠部分との相対的な位置関係を調節する位置調節機構と、を備えた二重枠構造を有するものである前記[1]〜[3]のいずれかに記載のスクリーン印刷用製版。
[5]前記変形枠部分の、一定荷重下における単位長さ当りの荷重方向への機械的変位長さ(L1out)が、前記保持枠部分の、一定荷重下における単位長さ当りの荷重方向への機械的変位長さ(L1in)に比して大きい前記[4]に記載のスクリーン印刷用製版。
[6]前記版枠が、前記スクリーンが張設されたその内外両側方向に変形可能な変形枠部分と、前記変形枠部分の外側に所定間隔を隔てて配設された保持枠部分と、前記変形枠部分と前記保持枠部分との相対的な位置関係を調節する位置調節機構と、を備えた二重枠構造を有するものである前記[1]〜[3]のいずれかに記載のスクリーン印刷用製版。
[7]前記変形枠部分の、一定荷重下における単位長さ当りの荷重方向への機械的変位長さ(L2in)が、前記保持枠部分の、一定荷重下における単位長さ当りの荷重方向への機械的変位長さ(L2out)に比して大きい前記[6]に記載のスクリーン印刷用製版。
[8]前記位置調節機構が、前記変形枠部分又は前記保持枠部分の一方にネジ溝を有するとともに、他方に前記変形枠部分の変形方向に対してその先端位置が規制される状態で設置されるネジを複数備えたネジ機構である前記[4]〜[7]のいずれかに記載のスクリーン印刷用製版。
[9]被印刷体の表面に、前記[1]〜[8]のいずれかに記載のスクリーン印刷用製版を配設した状態でスクリーン印刷することにより印刷体を得る印刷体の製造方法。
[10]前記被印刷体が、セラミックス基板、樹脂基板、ガラス基板、又は金属基板である前記[9]に記載の印刷体の製造方法。
[11]前記印刷体が、少なくとも誘電体若しくは導体により構成される回路を備えたもの、又は受動素子若しくは能動素子を有するパターンを備えたものである前記[9]又は[10]に記載の印刷体の製造方法。
本発明のスクリーン印刷用製版は、精度に優れた印刷が可能であるとともに繰り返し長期間使用することができ、かつ、取り扱い性及び汎用性に優れるとともに製造コスト低減がなされているといった効果を奏するものである。
また、本発明の印刷体の製造方法は、印刷精度に優れ、繰り返しの印刷によっても印刷精度が低下し難く、印刷コスト低減を図ることができるといった効果を奏する。
以下、本発明の実施の最良の形態について説明するが、本発明は以下の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、当業者の通常の知識に基づいて、以下の実施の形態に対し適宜変更、改良等が加えられたものも本発明の範囲に入ることが理解されるべきである。
図1は、本発明のスクリーン印刷用製版の一実施形態を示す模式図である。本実施形態のスクリーン印刷用製版1は、スクリーン3と、このスクリーン3が張設された版枠4とを備えている。スクリーン3は、膜状の支持部材と、この支持部材の少なくとも一方の膜面上に配設された形成されたマスク材とによって形成されている。なお、マスク材を構成する材料の具体例としては、樹脂や金属等を挙げることができる。このスクリーン3には、所望とする印刷パターンに応じた形状及び数の開口部が形成されているが、便宜上、図1においては開口形状が長方形である一の開口部2のみが形成された状態を示している。本実施形態のスクリーン印刷用製版1は、このスクリーン3が張設される版枠4の構造が、蝶番ネジ6を備えた蝶番5を複数有するものである。従って、版枠4は、蝶番5の機能によって内外両側方向に変形可能であり、スクリーン3に形成された開口部2の開口形状を自在に調節することが可能である。なお、図1中、符号17は保持ピンを示し、蝶番5の機能によって変形させた版枠4の外形を固定するためのものである。
本実施形態のスクリーン印刷用製版1によれば、例えばスクリーン3が版枠4に張設されるに際して生じ易い開口部2の開口形状の微細な変形や歪みを、スクリーン3が張設された版枠4を変形させることによって解消し、所望とする正確な開口形状とすることができる。また、多数回の印刷の繰り返しに伴って開口部2の開口形状に変形や歪みが生じた場合であっても、版枠4を変形させることによってその変形や歪みを解消することが可能である。従って、本実施形態のスクリーン印刷用製版1は、従来のものに比べてより精度に優れた印刷が可能であるとともに、長期間に渡って繰り返し使用することができる。
開口部2を所望とする正確な開口形状とするには、開口部2の開口形状を、光学顕微鏡等でモニタリングしつつ版枠4を変形させることによって微調整することができる。このため、本実施形態のスクリーン印刷用製版1では、開口部3の開口形状が正確であるか否かについてその都度試し刷りによってチェックする必要がない。即ち、スクリーン印刷することによって作製される印刷体における印字パターンは、一般的に、スクリーンの開口部の配列パターンより相対的に大きくなる傾向があるが、このような傾向は再現性が非常に高いため、所望とする印刷体の寸法値の補正量を加味することで開口部の開口形状が適正範囲内にあるか否かを正確に判断することができる。従って、本実施形態のスクリーン印刷用製版1は、開口部2の開口形状を微調整する度にその都度試し刷りする必要はなく、開口部2の開口形状を光学顕微鏡等でモニタリングすることで、試し刷りといった煩雑な作業を軽減することができる。
また、多数回の印刷の繰り返しに伴って支持部材が塑性変形してスクリーン3が伸びると、スクリーン3の張力が低下して印刷パターンの品質を損なう不具合を生じ易くなる。しかし、本実施形態のスクリーン印刷用製版1は、開口部2の開口形状が許容できる寸法公差を満たしている範囲において、版枠4を変形することでスクリーン3の張力を回復し、印刷パターンの品質を維持することも可能である。
本実施形態のスクリーン印刷用製版1は、その版枠4が変形可能なものである一方で、その外形自体は従来用いられているスクリーン印刷用製版とほぼ同様である。従って、本実施形態のスクリーン印刷用製版1は、市販されている種々のスクリーン印刷機に適用可能であり、極めて汎用性が高いものである。
なお、図1においては、蝶番5によって版枠4がその内外両側方向に変形可能であることが示されているが、蝶番以外の変形機構によって版枠4がその内外両側方向に変形可能であってもよい。具体的には、版枠が、蝶番及び/又はギアを含んでなる関節機構を有することにより内外両側方向に変形可能であることが好ましい。
図4(a)は、本発明のスクリーン印刷用製版の他の実施形態を模式的に示す底面図であり、図4(b)は、図4(a)のA−A’断面図である。図4(a)及び図4(b)に示す実施形態のスクリーン印刷用製版21の版枠4は、変形枠部分4aと、この変形枠部分4aの内側に所定間隔を隔てて配設された保持枠部分4bとを備えた二重枠構造を有するものである。変形枠部分4aと保持枠部分4bは複数のネジ7によって相互に連結されており、変形枠部分4aにはネジ溝8が形成されている。なお、変形枠部分4a又は保持枠部分4bの一方にネジ溝が形成され、他方に変形枠部分4aの変形方向に対してその先端位置が規制される状態でネジ7が複数設置されている、いわゆるネジ機構を有することが好ましい。変形枠部分4aは、その内外両側方向に変形可能な、例えば可撓性を有するものであり、この変形枠部分4aにスクリーン3が張設されている。このため、ネジ7を回転させれば変形枠部分4aを内外両側方向に変形させることができる。即ち、本実施形態のスクリーン印刷用製版21は、変形枠部分4aと保持枠部分4bとの相対的な位置関係を調節する位置調節機構となるネジ機構を備えたものであるため、適当な位置・個数のネジ7を適当量回転させることによって、変形枠部分4aに張設されたスクリーン3の開口部2の開口形状を所望とする正確な開口形状となるように微調整することができる。
本実施形態のスクリーン印刷用製版21においては、変形枠部分4aの、一定荷重下における単位長さ当りの荷重方向への機械的変位長さ(L1out)が、保持枠部分4bの、一定荷重下における単位長さ当りの荷重方向への機械的変位長さ(L1in)に比して大きいことが好ましい。L1out>L1inとすることにより、変形枠部分4aの変形によって開口部2の開口形状を微調整しつつ、保持枠部分4bによって版枠4全体の外形を維持することができ、安定した状態で印刷を行なうことが可能である。
L1out>L1inとするためには、例えば版枠の枠内外方向の厚みに差異を持たせればよい。具体的には図4(a)及び図4(b)に示すように、変形枠部分4aの枠内外方向の厚みを、保持枠部分4bの枠内外方向の厚みに比べて薄く構成すること等を挙げることができる。また、可撓性(剛性)の異なる材料によって変形枠部分と保持枠部分をそれぞれ構成してもよい。具体的には、変形枠部分と保持枠部分の枠内外方向の厚みを略同一とし、変形枠部分を保持枠部分よりも可撓性の高い材料で構成すること等を挙げることができる。更には、変形枠部分の方が保持枠部分よりも変形し易くなるよう、変形枠部分の適当箇所に、適当な寸法・形状の切込等を形成することも可能である。
本実施形態のスクリーン印刷用製版1において、保持枠部分4bは、スクリーン3が張設されるテンションに対応した適当な剛性を有することが必要である。また、ネジ7は変形枠部分4aを変形させ微調整を行なうとともに、ネジ7が固定されれば変形枠部分4aの固定を行なう機能も併せ持っているが、変形枠部分4aの剛性が弱すぎると、ネジ7以外の部分において、ある程度のテンションをもって張設されるスクリーン3を十分保持し難くなり、開口部2の開口形状の微調整が困難になるという傾向にある。このような傾向にある場合は、複数のネジ7の相互の設置間隔を狭くする、或いは内側方向への変形に対する強度を補うための部材、例えば、スペーサ、補強ネジ等(図示せず)を設置する等の手段を講ずればよい。
図5は、本発明のスクリーン印刷用製版の他の実施形態を模式的に示す底面図である。図5に示す実施形態のスクリーン印刷用製版31のように、スクリーン3が張設された変形枠部分4aを変形可能とすべく、変形枠部分4aの構造を、蝶番ネジ6を備えた蝶番5を複数有するものとしてもよい。変形枠部分4aの構造をこのようにした場合、保持ピン18によって変形枠部分4aと保持枠部分4bを連結し、開口部2の開口形状を微調整すべく蝶番5の機能によって変形させた変形枠部分4aの外形を、スクリーン3が張設されるテンションに対応した適当な剛性を持った保持枠部分4bで固定すればよい。
また、図6(a)は、本発明のスクリーン印刷用製版の更に他の実施形態を模式的に示す底面図であり、図6(b)は、図6(a)のA−A’断面図である。図6(a)及び図6(b)に示す実施形態のスクリーン印刷用製版41の版枠14は、変形枠部分14aと、この変形枠部分14aの外側に所定間隔を隔てて配設された保持枠部分14bとを備えた二重枠構造を有するものである。変形枠部分14aと保持枠部分14bは複数のネジ7によって相互に連結されており、変形枠部分14aにはネジ溝8が形成されている。なお、保持枠部分14b又は変形枠部分14aの一方にネジ溝が形成され、他方に変形枠部分4aの変形方向に対してその先端位置が規制される状態でネジ7が複数設置されている、いわゆるネジ機構を有することが好ましい。変形枠部分14aは、その内外両側方向に変形可能な、例えば可撓性を有するものであり、この変形枠部分14aにスクリーン3が張設されている。このため、ネジ7を回転させれば変形枠部分14aを内外両側方向に変形させることができる。即ち、本実施形態のスクリーン印刷用製版41は、変形枠部分14aと保持枠部分14bとの相対的な位置関係を調節する位置調節機構となるネジ機構を備えたものであるため、適当な位置・個数のネジ7を適当量回転させることによって、変形枠部分14aに張設されたスクリーン3の開口部2の開口形状を所望とする正確な開口形状となるように微調整することができる。
本実施形態のスクリーン印刷用製版41においては、変形枠部分14aの、一定荷重下における単位長さ当りの荷重方向への機械的変位長さ(L2in)が、保持枠部分14bの、一定荷重下における単位長さ当りの荷重方向への機械的変位長さ(L2out)に比して大きいことが好ましい。L2in>L2outとすることにより、変形枠部分14aの変形によって開口部2の開口形状を微調整しつつ、保持枠部分14bによって版枠4全体の外形を維持することができ、安定した状態で印刷を行なうことが可能である。
L2in>L2outとするためには、例えば版枠の枠内外方向の厚みに差異を持たせればよい。具体的には図6(a)及び図6(b)に示すように、変形枠部分14aの枠内外方向の厚みを、保持枠部分14bの枠内外方向の厚みに比べて薄く構成すること等を挙げることができる。また、可撓性(剛性)の異なる材料によって保持枠部分と変形枠部分をそれぞれ構成してもよい。具体的には、保持枠部分と変形枠部分の枠内外方向の厚みを略同一とし、変形枠部分を保持枠部分よりも可撓性の高い材料で構成すること等を挙げることができる。更には、変形枠部分の方が保持枠部分よりも変形し易くなるよう、変形枠部分の適当箇所に、適当な寸法・形状の切込等を形成することも可能である。
本実施形態のスクリーン印刷用製版41において、保持枠部分14bは、スクリーン3が張設されるテンションに対応した適当な剛性を有することが必要である。また、ネジ7は変形枠部分14aを変形させ微調整を行なうとともに、ネジ7が固定されれば変形枠部分14aの固定を行なう機能も併せ持っているが、変形枠部分14aの剛性が弱すぎると、ネジ7以外の部分において、ある程度のテンションをもって張設されるスクリーン3を十分保持し難くなり、開口部2の開口形状の微調整が困難になるという傾向にある。このような傾向にある場合は、複数のネジ7の相互の設置間隔を狭くする、或いは内側方向への変形に対する強度を補うための部材、例えば、スペーサ、補強ネジ等(図示せず)を設置する等の手段を講ずればよい。
次に、本発明の印刷体の製造方法の一実施形態について説明する。本発明の一実施形態である印刷体の製造方法は、被印刷体の表面に、これまで述べてきたいずれかのスクリーン印刷用製版を配設した状態でスクリーン印刷することにより印刷体を得る印刷体の製造方法である。
スクリーン印刷の操作自体は、従来のスクリーン印刷用製版を用いることに代えて本発明の実施形態であるスクリーン印刷用製版を用いること以外は、定法に従って行なうことができる。具体的には、先ず、本実施形態のスクリーン印刷用製版のスクリーンを適当な被印刷体の被印刷面に配設するとともに、スクリーン上に所定のインクやペースト等を載せる。次いで、スクリーン上でスキージ等を摺動させて開口部からペースト等を押し出せば、被印刷体の被印刷面に、開口部の開口形状、及び開口部が複数形成されている場合には、その配列パターンに対応した印刷パターンが形成された印刷体を得ることができる。なお、同一の被印刷面に繰り返し印刷を行なえば、印刷パターンを積層することも可能である。
本実施形態のスクリーン印刷用製版を用いれば、版枠が内外両側方向に変形可能であることから、開口部の開口形状を調節することができるため、極めて精度の高い印刷を行なうことができる。従って、高精度の所定の印刷パターンが形成された印刷体を簡易に製造することができる。また、繰り返し印刷を行った場合であっても、開口部の開口形状を調整可能であるために印刷精度が低下し難い。更には、本実施形態のスクリーン印刷用製版自体が、長期間使用可能であるとともに汎用性の高いものであるため、印刷コストの低減を図ることができる。
本実施形態の印刷体の製造方法において用いられる被印刷体としては、従来のスクリーン印刷で用いられているものを挙げることができる。好適な被印刷体としては、セラミックス基板、樹脂基板、ガラス基板、又は金属基板等を挙げることができる。
また、本実施形態の印刷体の製造方法によって得られる印刷体としては、高精度の印刷パターンが形成された印刷体を簡易に製造することができるといった特性を生かし、少なくとも誘電体若しくは導体により構成される回路を備えたもの、又は受動素子若しくは能動素子を有するパターンを備えたものを挙げることができる。なお、受動素子としては、コンデンサ素子等を挙げることができ、能動素子としては電気機械変換素子等を挙げることができる。
本発明のスクリーン印刷用製版は、微細パターンの形成が可能であるとともに汎用性が高く、量産性にも適したものであることから、各種電子部品を製造するためのスクリーン印刷用の製版として好適である。
本発明のスクリーン印刷用製版の一実施形態を模式的に示す底面図である。 従来のスクリーン印刷用製版の一実施形態を模式的に示す平面図である。 従来のスクリーン印刷用製版の一実施形態を模式的に示す底面図である。 図2(a)のA−A’断面図である。 開口部の開口形状の変形状態を説明する模式図である。 本発明のスクリーン印刷用製版の他の実施形態を模式的に示す底面図である。 図4(a)のA−A’断面図である。 本発明のスクリーン印刷用製版の更に他の実施形態を模式的に示す底面図である。 本発明のスクリーン印刷用製版の更に他の実施形態を模式的に示す底面図である。 図6(a)のA−A’断面図である。
符号の説明
1,11,21,31,41…スクリーン印刷用製版、2…開口部、3…スクリーン、4a,14a…変形枠部分、4b,14b…保持枠部分、4,14…版枠、5…蝶番、6…蝶番ネジ、7…ネジ、8…ネジ溝、10…初期開口形状、12,13…印刷繰り返し後の開口形状、17,18…保持ピン、20…紗、22…支持部材、23…マスク材。

Claims (11)

  1. 膜状の支持部材、及び前記支持部材の少なくとも一方の膜面上に配設された一以上の所定の開口形状の開口部が形成されたマスク材を有するスクリーンと、前記スクリーンが張設された版枠と、を備えたスクリーン印刷用製版であって、
    前記版枠が内外両側方向に変形可能であることにより、前記開口部の開口形状を調節することが可能なスクリーン印刷用製版。
  2. 前記マスク材が、樹脂又は金属により構成されたものである請求項1に記載のスクリーン印刷用製版。
  3. 前記版枠が、蝶番及び/又はギアを含んでなる関節機構を有することにより内外両側方向に変形可能である請求項1又は2に記載のスクリーン印刷用製版。
  4. 前記版枠が、前記スクリーンが張設されたその内外両側方向に変形可能な変形枠部分と、前記変形枠部分の内側に所定間隔を隔てて配設された保持枠部分と、前記変形枠部分と前記保持枠部分との相対的な位置関係を調節する位置調節機構と、を備えた二重枠構造を有するものである請求項1〜3のいずれか一項に記載のスクリーン印刷用製版。
  5. 前記変形枠部分の、一定荷重下における単位長さ当りの荷重方向への機械的変位長さ(L1out)が、
    前記保持枠部分の、一定荷重下における単位長さ当りの荷重方向への機械的変位長さ(L1in)に比して大きい請求項4に記載のスクリーン印刷用製版。
  6. 前記版枠が、前記スクリーンが張設されたその内外両側方向に変形可能な変形枠部分と、前記変形枠部分の外側に所定間隔を隔てて配設された保持枠部分と、前記変形枠部分と前記保持枠部分との相対的な位置関係を調節する位置調節機構と、を備えた二重枠構造を有するものである請求項1〜3のいずれか一項に記載のスクリーン印刷用製版。
  7. 前記変形枠部分の、一定荷重下における単位長さ当りの荷重方向への機械的変位長さ(L2in)が、
    前記保持枠部分の、一定荷重下における単位長さ当りの荷重方向への機械的変位長さ(L2out)に比して大きい請求項6に記載のスクリーン印刷用製版。
  8. 前記位置調節機構が、前記変形枠部分又は前記保持枠部分の一方にネジ溝を有するとともに、他方に前記変形枠部分の変形方向に対してその先端位置が規制される状態で設置されるネジを複数備えたネジ機構である請求項4〜7のいずれか一項に記載のスクリーン印刷用製版。
  9. 被印刷体の表面に、請求項1〜8のいずれか一項に記載のスクリーン印刷用製版を配設した状態でスクリーン印刷することにより印刷体を得る印刷体の製造方法。
  10. 前記被印刷体が、セラミックス基板、樹脂基板、ガラス基板、又は金属基板である請求項9に記載の印刷体の製造方法。
  11. 前記印刷体が、少なくとも誘電体若しくは導体により構成される回路を備えたもの、又は受動素子若しくは能動素子を有するパターンを備えたものである請求項9又は10に記載の印刷体の製造方法。
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