JP2006061629A - 遊技機用表示制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 遊技機の表示装置の種々の画面表示仕様に対して安価に、容易に対応することができる遊技機用表示制御装置を提供する。
【解決手段】 表示制御装置20は、主表示制御装置30と副表示制御装置40を備えている。主表示制御装置30の表示制御回路31は、主制御装置10から出力された表示コマンド信号に基づいて、表示制御信号を第1の画像処理回路34及び第2の画像処理回路43に出力する。第1の画像処理回路35は、第1の記憶回路35から第1の画像に対応する第1の画像情報を読み出し、第1の画像情報を表示する第1の表示画面の各ドットのRGB信号を出力する。第2の画像処理回路43は、第2の記憶回路42から第2の画像に対応する第2の画像情報を読み出してデコード手段42bで伸張し、伸張情報と第1の表示画面の各ドットのRGB信号を用いて、第2の画像と第1の表示画面に表示される画像を重ね合わせた画像を表示する第2の表示画面の各ドットのRGB信号を出力する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、遊技機に関し、特に、遊技機に設けられている表示装置を制御する遊技機用表示制御装置に関する。
パチンコ機等の遊技機には、種々の画像を表示可能な液晶表示装置等の表示装置が設けられている。例えば、パチンコ機では、遊技玉が始動入賞口に入賞すると、抽選が行われ、抽選結果や抽選結果に対応する演出が表示装置に表示される。
表示装置と、表示装置を制御する表示制御装置を備える遊技機としては、例えば、特許文献1に記載されている遊技機が知られている。
特許文献1に記載されている遊技機は、基本回路を含むメイン制御回路201と、基本回路203からの制御信号に従ってCRT表示器にコマンド信号を出力するCRT回路を有している。CRT表示器は、CRTコントロール回路と、CRTユニットを有している。CRTコントロール回路は、CPUと、VDP(Video Display Processor)と、プログラムROMと、VRAMと、キャラクタROMを有している。VDPは、ビデオCPUと、カラーパレットと、カラーデータ変換部と、セレクタを有している。キャラクタROMには、各キャラクタの画像情報が記憶されている。ここで、情報量が少ない画像(例えば、アニメーション画像)に関しては、RGB信号を含むドット情報が画像情報として記憶され、情報量が多い画像(例えば、動画や自然画像)に関しては、RGB信号を含むドット情報を圧縮した圧縮情報が画像情報として記憶される。
CRT表示器は、以下のように動作する。
CPUは、CRT回路から出力されたコマンド信号に基づいて、ビデオCPUに対して画像表示指令信号とマップ情報を出力する。ビデオCPUは、画像表示指令信号とともに入力されたマップ情報をVRAMに格納する。
次に、ビデオCPUは、キャラクタROMに格納されている、マップ情報に含まれている各キャラクタに対応する画像情報を入力する。この時、入力された画像情報が、圧縮されていないドット情報である場合には、入力された画像情報、すなわち、ドット情報をカラーパレットに出力する。カラーパレットは、入力された各ドット情報に基づいて、各ドットのカラー情報を設定してRGB信号を出力する。一方、入力された画像情報が、ドット情報を圧縮した圧縮情報である場合には、入力された画像情報をカラーデータ変換部に出力する。カラーデータ変換部は、入力された、圧縮されているドット情報を伸張し、伸張した伸張情報に基づいて、各ドットのカラー情報を設定してRGB信号を出力する。セレクタは、カラーパレットからのRGB信号あるいはカラーデータ変換部からのRGB信号を選択あるいは合成し、リニア形式のRGB信号を生成してCRTユニットに出力する。
特開平7−323132号公報
特許文献1に記載の遊技機では、圧縮されていないドット情報及び圧縮されたドット情報のいずれにも対応できるように、圧縮されていないドット情報に対するRGB信号を生成するカラーパレットと、圧縮されたドット情報に対するRGB信号を生成するカラーデータ変換部を設けるとともに、両ドット情報を処理可能なVDPを用いている。
しかしながら、遊技機では、機種によって表示装置の画面表示仕様が異なる。例えば、動画を使用しない機種がある。このような動画を使用しない機種に対しても、カラーパレット、カラーデータ変換情報及び両ドット情報を処理可能なVDPを有する表示制御装置を設けるのは、無駄であり、コストが高くなる。
一方、圧縮されていないドット情報のみに対応可能な表示制御装置と、圧縮されていないドット情報及び圧縮されたドット情報のいずれにも対応可能な(各画面表示仕様に対応させた)表示制御装置を作成し、機種に応じて使用する表示制御装置を選択する方法が考えられる。
しかしながら、この方法は、各画面表示仕様に対応した複数の表示制御装置を作成する必要があり、コスト低減には限度がある。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、表示装置の画面表示仕様の変更に対して安価に、容易に対応することができる遊技機及び遊技機用表示制御装置を提供することである。
前記課題を解決する本発明の第1発明は、請求項1に記載の構成を備える遊技機用表示制御装置である。
本発明の遊技機用表示制御装置は、主表示制御装置と副表示制御装置を備えている。
主表示制御装置は、主制御装置から出力された表示コマンド信号に基づいて表示制御信号を出力する表示制御回路と、第1の画像情報を記憶する第1の記憶回路と、表示制御信号に基づいて第1の記憶回路から第1の画像情報を読み出し、読み出した第1の画像情報に対応する第1の画像を表示させる第1の表示画面の各ドットのRGB信号を出力する第1の画像処理回路を有している。
副表示制御装置は、第2の画像情報を記憶する第2の記憶回路と、第1の表示画面の各ドットのRGB信号を記憶する第3の記憶回路と、主制御装置から出力された第1の表示画面の各ドットのRGB信号を第3の記憶回路に記憶させ、また、第2の記憶回路から第2の画像情報を読み出し、読み出した第2の画像情報と第3の記憶回路に記憶されている第1の表示画面の各ドットのRGB信号を用いて、第2の画像情報にする第2の画像と第1の表示画面の画像を重ね合わせた画像を表示させる第2の表示画面の各ドットのRGB信号を出力する第2の画像処理回路を有している。
主制御装置から出力される表示コマンド信号としては、例えば、抽選結果に対応した図柄や変動パターンを指示するコマンド信号が用いられる。
本明細書では、「ドット」は、画像や表示画面を縦方向及び横方向に区切ったピクセル(画素)を意味するものとして用いている。
表示制御回路から出力される表示制御信号は、例えば、表示コマンド信号で指示される図柄や変動パターンを表示するための第1の画像情報や第2の画像情報、第1の画像情報や第2の画像情報のサイズや位置、第1の表示画面の画像と第2の画像との重ね合わせ態様(例えば、前後の位置関係、重ね合わせた位置の色)を指示する。表示制御信号としては、第1の画像処理回路と第2の画像処理回路に共通の表示制御信号を用いることもできるし、第1の画像処理回路用の第1の表示制御信号と第2の画像処理回路用の第2の表示制御信号を用いることもできる。
第1の記憶回路に記憶される第1の画像情報としては、第1の画像を表示画面に表示するのに必要な情報が用いられ、第2の記憶回路に記憶される第2の画像情報としては、第2の画像を表示画面に表示するのに必要な情報が用いられる。例えば、画像の各ドットのドット情報(RGB信号を含む)、あるいは、画像の各ドットのドット情報(RGB信号を含む)を圧縮した圧縮情報が用いられる。ドット情報を圧縮する圧縮方式としては、公知の種々の圧縮方式を用いることができる。第1の記憶回路に記憶されている第1の画像情報と第2の記憶回路の記憶されている第2の画像情報としては、異なる形態の情報(例えば、動画や静止画等の情報の種類が異なる情報、圧縮方式が異なる情報)を用いるのが好ましい。
第3の記憶回路に、第1の表示画面の各ドットのRGB信号を記憶させる態様としては、第2の画像処理回路が第1の表示画面の各ドットと各ドットのRGB信号との対応関係を判別可能であれば、種々の態様を用いることができる。例えば、各ドットのRGB信号を各ドットの位置(行と列により決定されるピクセルの座標位置)と対応させて記憶させる態様を用いることができる。
第1の表示画面の画像と第2の画像を重ね合わせる方法としては、例えば、第1の表示画面の画像と第2の画像の重ね合わせ関係(画面に対する前後方向の位置関係)、第1の表示画面の画像や第2の画像のサイズ、第2の画像と第1の表示画面の画像とを重ね合わせる位置や領域、第1の表示画面の各ドットや第2の画像の各ドットの透明度情報や深さ情報を設定する方法を用いることができる。
第1の画像処理回路あるいは第2の画像処理回路から表示画面の各ドットのRGB信号を出力する方法には、表示画面の各ドットのRGB信号をフレームバッファに蓄積し、フレームバッファから表示画面の各ドットのRGB信号を出力する方法が含まれる。
第1の記憶回路、第2の記憶回路、第3の記憶回路としては、異なる記憶回路を用いるのが好ましい。
また、本発明の第2発明は、請求項2に記載の構成を備える遊技機用表示制御装置である。
本発明では、第2の画像情報に、第2の画像の各ドットのRGB信号と透明度情報が含まれている。そして、第2の画像処理回路は、第2の画像が第1の表示画面の画像より前方側に配置されるように重ね合わせるとともに、第2の表示画面の、重ね合わされる位置の各ドットのRGB信号として、後方側に配置される第1の表示画面のドットのRGB信号と、前方側に配置される第2の画像のドットのRGB信号及び透明度情報に基づいて決定されるRGB信号を用いている。
「ドットの透明度情報」は、当該ドット(ピクセル)の透明度を示す情報であり、例えば、[完全不透明状態](当該ドットのRGB信号に対応する色のみを表示する)〜[完全透明状態](当該ドットの後側に配置されているドットのRGB信号に対応する色のみを表示する)の範囲で複数段に調整可能である。「完全不透明状態」と「完全透明状態」の間では、当該ドットのRGB信号に対応する色と後側に配置されているドットのRGB信号に対応する色を混合した色が表示される。したがって、第2の表示画面の各ドットのRGB信号は、前側に配置される第2の画像の各ドットの透明度情報に基づいて、前側に配置される第2の画像のドットのRGB信号、後側に配置される第1の表示画面のドットのRGB信号、あるいは双方の色を混合した色に対応するRGB信号に決定される。
互いに重ね合わされる第1の表示画面のドットと第2の画像のドットは、第1の表示画面の画像や第2の画像のサイズや位置、画面のドット構成等によって決定される。
本発明は、第2の画像を第1の表示画面の画像より前方側に配置する場合に好適に用いることができる。
また、本発明の第3発明は、請求項3に記載の構成を備える遊技機用表示制御装置である。
本発明では、第2の画像処理回路は、第2の画像の各ドットの中から所定の条件を満足するドットを選択し、選択したドットの透明度情報を所定の透明度情報に変更した状態で、第2の画像が第1の表示画面の画像より前方側に配置されるように重ね合わせる。
「所定の条件を満足するドットを選択する」方法としては、例えば、所定値と一致する透明度情報を有するドットを選択する方法を用いることができる。あるいは、所定のRGB信号と一致するRGB信号を有する(所定の色が設定されている)ドットを選択する方法を用いることができる。あるいは、第2の画像情報の各ドットに深さ情報(画面の前後方向の位置を示す)が含まれている場合には、所定値と一致する深さ情報を有するドットを選択する方法を用いることができる。あるいは、所定の位置または領域に配置されるドットを選択する方法を用いることができる。
本発明は、第2の画像と第1の表示画面の画像を重ね合せる際に、第2の画像に含まれている複数の画像の透明度情報を変更して重ね合せる場合に好適に用いることができる。例えば、第2の画像にキャラクタ画像と背景画像が含まれており、キャラクタ画像のみが表示されるように重ね合わせる(キャラクタ画像を完全不透明状態とし、背景画像を完全透明状態に設定して重ね合せる)場合に好適に用いることができる。
また、本発明の第4発明は、請求項4に記載の構成を備える遊技機用表示制御装置である。
本発明では、第2の画像情報には、第2の画像の各ドットのRGB信号が含まれている。そして、第2の画像処理回路は、第3の記憶回路に記憶されている第1の表示画面の各ドットが所定の条件を満足しているか否かを判別し、各ドットの判別結果に基づいて、第1の表示画面の各ドットのRGB信号に対応させて透明度情報を設定し、第1の表示画面の各ドットに対応させて所定の透明度情報を設定した状態で、第1の表示画面の画像が第2の画像より前方側に配置されるように重ね合わせるとともに、第2の表示画面の、重ね合わされる位置の各ドットのRGB信号として、後方側に配置される第2の画像のドットのRGB信号と、前方側に配置される第1の表示画面のドットのRGB信号及び透明度情報に基づいて決定されるRGB信号を用いている。
「所定の条件を満足するRGB信号を選択する」方法としては、例えば、「所定値と一致するRGB信号(所定の色を示しているRGB信号)を選択する」方法を用いることができる。
本発明は、第1の表示画面の画像を第2の画像より前方側に配置する場合に好適に用いることができる。
また、本発明の第5発明は、請求項5に記載の構成を備える遊技機用表示制御装置である。
本発明では、第2の画像情報には、第2の画像の各ドットの深さ情報が含まれている。そして、第2の画像処理回路は、表示制御回路から出力された表示制御信号に基づいて、第3の記憶回路に記憶されている第1の表示画面の各ドットに対応させて深さ情報を設定し、第1の表示画面の各ドットの深さ情報と第2の画像の各ドットの深さ情報に基づいて第1の表示画面の画像と第2の画像を重ね合わせ処理を実行する。
「ドットの深さ情報」は、当該ドットの画面の前後方向に対する位置を示し、例えば、[最後部の位置](画面の正面から見て最も奥の位置)〜[最前部の位置](画面の正面から見て最も手前の位置)の範囲で複数段に調整可能である。したがって、第1の表示画面の各ドットに対応させて設定された深さ情報と第2の画像の各ドットの深さ情報を比較することによって、第1の表示画面の画像と第2の画像の重ね合わせ位置(画面に対して前後方向の位置関係)を決定することができる。
なお、第2の画像の各ドットの深さ情報としては、第2の画像情報に含まれている第2の画像の各ドットの深さ情報を用いてもよいし、第2の画像処理手段により第2の画像情報に含まれている第2の画像の各ドットの深さ情報を変更し、変更後の第2の画像の各ドットの深さ情報を用いることもできる。
また、本発明の第6発明は、請求項6に記載の構成を備える遊技機用表示制御装置である。
本発明の遊技機用表示制御装置は、入力手段と、画像に対応する画像情報を記憶する第1の記憶手段と、入力された表示画面の各ドットのRGB信号を記憶する第2の記憶手段と、重ね合わせた表示画面の各ドットのRGB信号を記憶する第3の記憶手段と、出力手段と、画像処理手段を備え、遊技機に設けられている表示制御装置と表示装置の間に接続可能に構成されている。
画像処理手段は、入力手段を介して入力した、表示制御装置から出力された表示画面の各ドットのRGB信号を第2の記憶手段に記憶させる。また、第1の記憶手段から読み出した画像情報と、第2の記憶手段に記憶されている、入力された表示画面の各ドットのRGB信号を用いて、読み出した画像情報に対応する画像と入力した表示画面の画像を重ね合わせた画像を表示させる表示画面の各ドットのRGB信号を作成し、第3の記憶手段に記憶させる。さらに、第3の記憶手段に記憶されている、重ね合わせた画像を表示させる表示画面の各ドットのRGB信号を出力手段から出力させる。
第1の記憶手段に記憶される画像情報としては、例えば、画像の各ドットのドット情報、あるいは、画像の各ドットのドット情報を圧縮した圧縮情報が用いられる。第1の画像情報として圧縮情報を用いている場合には、画像処理手段に、圧縮情報を伸張するデコード手段が設けられる。第1の記憶手段に記憶される画像情報は、遊技機に設けられている記憶手段に記憶されている画像情報と異なる形態の情報を用いるのが好ましい。
第2の記憶手段と第3の記憶手段は、同じ記憶回路により構成してもよいし、別々の記憶回路により構成してもよい。
請求項1に記載の遊技機用表示制御装置では、第2の画像処理回路は、第1の画像処理回路から出力される第1の表示画面の各ドットのRGB信号と第2の画像の各ドットの画像情報を用いて、第1の表示画面の画像と第2の画像を重ね合わせた第2の表示画面の各ドットのRGB信号を出力する。このため、表示制御回路、第1の記憶回路及び第1の画像処理回路を有する主表示制御装置に、第2の記憶回路、第3の記憶回路及び第2の画像処理回路を有する副表示制御装置を接続するのみで、第1の画像に基づく画面仕様を、第1の画像及び第2の画像に基づく画面仕様に容易に、安価に変更することができ、既存の主制御装置の汎用性が向上する。
請求項2に記載の遊技機用表示制御装置を用いれば、容易に、第2の画像が第1の表示画面の画像より前方側に配置されるように、第1の表示画面の画像と第2の画像を重ね合わせることができる。
請求項3に記載の遊技機用表示制御装置を用いれば、第2の画像が第1の表示画面の画像より前方側に配置されるように、第1の表示画面の画像と第2の画像を重ね合わせる際の重ね合わせ態様を容易に変更することができる。
請求項4に記載の遊技機用表示制御装置を用いれば、容易に、第1の表示画面の画像が第2の画像より前方側に配置されるように、第1の表示画面の画像と第2の画像を重ね合わせることができる。
請求項5に記載の遊技機用表示制御装置を用いれば、第1の表示画面の画像と第2の画像を重ね合わせる処理が容易である。
請求項6に記載の遊技機用表示制御装置を用いれば、既存の遊技機に設けられている表示制御装置と表示装置の間に、本発明の遊技機用表示制御装置(副表示制御装置)を接続するのみで、既存の遊技機の画面仕様を容易に、安価に変更することができ、既存の表示制御装置の汎用性が向上する。
以下に、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。
本発明の遊技機用表示制御装置(以下、単に「表示制御装置」という)の一実施の形態を備えたパチンコ機の概略構成図を図1に示す。本実施の形態の表示制御装置は、アニメーション画像等のデータ量の少ない画像と、動画等のデータ量の多い画像を重ね合わせた画像を表示装置に表示する。
図1に示すパチンコ機は、主制御装置10、表示制御装置20、液晶表示装置50を備えている。なお、パチンコ機には、これ以外に、賞球装置、ランプ、スピーカ、大入賞口を開閉する大入賞口開閉部材等の被制御装置と、賞球装置を制御する賞球制御装置、ランプを制御するランプ制御装置、スピーカを制御する音制御装置等を備えている。
主制御装置10は、主制御回路、制御プログラムや抽選用の種々の乱数発生プログラム等を記憶する記憶回路を有している。
主制御装置(正しくは、主制御回路)は、入力信号と記憶回路に記憶されている制御プログラムや種々の乱数発生プログラムに基づいて種々の制御を実行する。
例えば、遊技球が入賞口に入賞して入賞信号が入力されると、入賞口に対応した賞球数を示す賞球コマンド信号を賞球制御装置に出力する。賞球制御装置は、賞球装置を制御して、賞球コマンド信号で示された数の賞球(遊技球)を払い出す。
あるいは、遊技球が始動入賞口に入賞して入賞信号が入力されると、大当たり判定用の乱数を読み取って(抽選を行って)、大当たりであるか否かを判定する。そして、大当たりである場合には、当たり図柄判定用の乱数及び当たり変動パターン用の乱数を読み取り、当たり図柄及び当たり変動パターンを示す表示コマンド信号を表示制御装置20に出力する。一方、はずれである場合には、はずれ図柄判定用の乱数及びはずれ変動パターン用の乱数を読み取り、はずれ図柄及びはずれ変動パターンを示す表示コマンド信号を表示制御装置20に出力する。
表示制御装置20は、主制御装置10から出力された表示コマンド信号で示される図柄(当たり図柄あるいははずれ図柄)及び変動パターン(当たり変動パターンあるいははずれ変動パターン)を液晶表示装置50に表示させる。この時、液晶表示装置50の画面には、記憶回路から読み出した画像情報に対応する画像が表示される。
なお、表示装置としては、液晶表示装置以外の種々の表示装置を用いることができる。
図1に示す表示制御装置20は、主表示制御装置30と副表示制御装置40を有している。
主表示制御装置30は、表示制御回路(表示制御手段)31、ROM32、RAM33、記憶回路(記憶手段)34、画像処理回路(画像処理手段)35、RAM(記憶手段)36、出力回路(出力手段)37等を有している。
ROM32には、表示制御回路31の制御プログラム等が記憶されている。RAM33には、表示制御回路31の作業情報等が記憶される。
記憶回路34には、第1の画像に対応する第1の画像情報が記憶されている。第1の記憶回路34に記憶される第1の画像情報としては、図柄やアニメーション画像等の情報量が少ない画像の場合には、画像の各ドット(ピクセル)の色を示すRGB信号を含む画像情報が用いられる。また、動画等の情報量が多い画像の場合には、画像の各ドットのRGB信号)を含むドット情報が所定の圧縮方式で圧縮されている圧縮情報が用いられる。本実施の形態では、第1の画像情報として、情報量の少ない図柄やアニメーション画像等のドット情報を用い、記憶回路34としてROMを用いている。
以下では、記憶回路34を「第1の記憶回路」という。
画像処理回路35は、第1の記憶回路34に記憶されている第1の画像情報を処理し、第1の画像情報に対応する第1の画像を表示させる第1の表示画面の各ドットのRGB信号を出力する。本実施の形態では、画像処理回路35としてVDPを用いている。なお、「第1の表示画面」は、第1のVDP35が作成したRGB信号により形成される表示画面を示す。
以下では、画像処理回路35を「第1のVDP」という。
RAM36は、第1のVDP35の作業情報が記憶される。例えば、第1のVDP35により作成した、第1の画像を表示させる第1の表示画面の各ドットのRGB信号が書き込まれるフレームバッファがRAM36内に記憶される。
第1のVDP35で作成した、第1の画像を表示させる第1の表示画面の各ドットのRGB信号(フレームバッファに書き込まれている各ドットのRGB信号)は、出力回路37から出力される。
なお、第1のVDP35には、第1の画像情報で示される第1の画像を拡大・縮小するスケーラ手段が設けられている。また、第1の記憶回路34に記憶されている第1の画像情報として、第1の画像の各ドットのドット情報を圧縮した圧縮情報が用いられている場合には、圧縮情報を伸張するデコーダ手段が設けられる。
表示制御回路31は、主制御装置10から出力された表示コマンド信号で示される図柄及び変動パターンを液晶表示装置50に表示させるための第1の表示制御信号を第1のVDP34に出力する。第1の表示制御信号には、例えば、第1の記憶回路35に記憶されている第1の画像情報を示す第1画像指示情報、第1の画像のサイズを示す第1画像サイズ情報、第1の画像の第1の表示画面上での位置を示す第1画像位置情報等が含まれている。
第1のVDP35は、例えば、以下のように動作する。
まず、表示制御回路31から出力された第1の表示制御信号に含まれている第1画像指示情報で示される第1の画像に対応する第1の画像情報、例えば、第1の画像の各ドットのドット情報を読み出す。
次に、読み出した第1の画像の各ドットのドット情報で示される画像を、スケーラ手段を用いて、第1の表示制御信号に含まれている第1画像サイズ情報で示されるサイズに拡大あるいは縮小する。ここで、表示装置の画面の各ドットの間隔は予め定められている。このため、第1の画像を拡大すると第1の画像に対応するドット情報の数は増加し、一方、第1の画像を縮小すると第1の画像に対応するドット情報の数は減少する。
次に、拡大あるいは縮小させた第1の画像を液晶表示装置50に表示させる第1の表示画面の各ドットのRGB信号をフレームバッファに書き込む。ドット情報をフレームバッファに書き込む位置は、第1の表示制御信号に含まれている第1画像サイズ情報及び第1画像位置情報で決定される。
以上のようにして、第1の表示制御信号に含まれている画像指示情報で示される、背景画像、図柄、キャラクタ等の第1の画像のドット情報が第1の記憶回路34から読み出され、フレームバッファの指示された位置にRGB信号が書き込まれる。
次に、第1のVDP35は、フレームバッファの各位置に書き込まれたRGB信号を、第1の表示画面の各ドットのRGB信号(a)として出力回路37から出力する。
副表示制御装置40が設けられていない場合には、RGB信号(a)は、出力回路37から液晶表示装置50に出力される。
副表示制御装置40は、入力回路(入力手段)41、記憶回路(記憶手段)42、画像処理回路(画像処理手段)43、RAM(記憶手段)44、出力回路(出力手段)45等を有している。
入力回路41は、主表示制御装置30の出力回路37に接続可能であり、出力回路37から出力されたRGB信号(a)が入力される。
記憶回路42には、第2の画像に対応する第2の画像情報が記憶されている。記憶回路42に記憶される第2の画像情報としては、図柄やアニメーション画像等の情報量が少ない画像の場合には、画像の各ドット(ピクセル)の色を示すRGB信号、画面の前後方向に対する位置を示す深さ情報(Z値)、透明度を示す透明度情報(α値)を含むドット情報が用いられる。一方、動画等の情報量が多い画像の場合には、画像の各ドットのRGB信号)、深さ情報(Z値)、透明度情報(α値)を含むドット情報が所定の圧縮方式で圧縮されている圧縮情報が用いられる。本実施の形態では、第2の画像情報として、情報量の多い動画画像のドット情報を所定の圧縮方式で圧縮したが圧縮情報が用い、記憶回路42としてROMを用いている。
以下では、記憶回路42を「第2の記憶回路」という。
深さ情報としては、例えば、[0]〜[7]の値が用いられる。ドットの深さ情報が[0]に設定されている場合には、そのドットは、表示装置の画面の最後部(一番下)に配置されることを示している。一方、ドットの深さ情報が[7]に設定されている場合には、そのドットは、表示装置の画面の最前部(一番上)に配置されることを示している。
透明度情報としては、例えば、[0]〜[7]の値が用いられる。ドットの透明度情報が[0]に設定されている場合には、そのドットは、最も透明な状態(完全透明状態)、すなわち、後側に配置されているドットの色(RGB信号で示される色)のみが表示される。一方、ドットの透明度情報が[7]に設定されている場合には、そのドットは最も不透明な状態(完全不透明状態)、すなわち、そのドットの色(RGB信号で示される色)のみが表示される。ドットの透明度情報が[1]〜[6]に設定されている場合には、そのドットの色(RGB信号で示される色)と、後側に配置されているドットの色(RGB信号で示される色)を透明度情報に対応した比率で混合した色が表示される。
なお、後述する、第1の表示画面に表示される画像と第2の画像との重ね合わせ処理を容易とするために、第2の記憶回路に記憶される第2の画像情報に含まれている、第2の画像の各ドットの深さ情報及び透明度情報としては、[1]〜[6]の深さ情報及び透明度情報を用いるのが好ましい。
画像処理回路43は、主制御装置30から出力され、入力回路41に入力された、第1の表示画面の各ドットのRGB信号をRAM44に記憶させる。この時、第1の表示画面の各ドットと、各ドットのRGB信号との対応関係を判別可能に記憶させる。
また、画像処理回路43は、第2の記憶回路42から第2の画像情報を読み出し、読み出した第2の画像情報と、RAM44に記憶されている、第1の表示画面の各ドットのRGB信号を処理し、第1の表示画面の画像と第2の画像を重ね合わせた画像を表示させる第2の表示画面の各ドットのRGB信号を作成し、RAM44に記憶させる。例えば、RAM44にフレームバッファを設け、画像処理回路43で作成した、第1の表示画面の画像と第2の画像を重ね合わせた画像を表示させる第2の表示画面の各ドットのRGB信号をフレームバッファに書き込む。
さらに、画像処理回路43は、作成した、第1の表示画面の画像と第2の画像を重ね合わせた画像を表示させる第2の表示画面の各ドットのRGB信号(フレームバッファに書き込まれている各ドットのRGB信号)を出力回路45からRGB信号(b)として出力する。
画像処理回路43には、第2の記憶回路42に第2の画像情報として記憶されている圧縮画像を伸張するデコード手段43b、第2の画像や第1の表示画面(第1の表示画面の画像)を拡大・縮小するスケーラ手段43aを有している。本実施の形態では、スケーラ手段42a及びデコード手段42bをソフトウェアで構成しているが、ハードウェアで構成することもできる。
なお、「第2の表示画面」は、画像処理回路43が作成したRGB信号により形成される表示画面を示す。
本実施の形態では、画像処理回路43としてVDPを用いている。以下では、画像処理回路43を「第2のVDP」という。
また、以下では、RAM44を「第3の記憶回路」という。
また、第1の表示画面の各ドットのRGB信号を記憶する記憶回路と第2の表示画面の各ドットのRGB信号を記憶する記憶回路を区別する場合には、それぞれ「第3の記憶回路」及び「第4の記憶回路」という記載を用いる。第3の記憶回路(記憶手段)と第4の記憶回路(記憶手段)は、同じ記憶回路を用いてもよいし、異なる記憶回路を用いてもよい。
第2のVDP43は、以下のように動作する。
ここで、表示制御回路31は、主制御装置10から出力された表示コマンド信号で示される図柄及び変動パターンを液晶表示装置50に表示させるための第2の表示制御信号を第2のVDP42に出力する。第2の表示制御信号には、例えば、第2の記憶回路42に記憶されている第2の画像情報を示す第2画像指示情報と、第1の表示画面のサイズ(具体的には、第1の表示画面に表示される画像のサイズ)を示す第1表示画面サイズ情報、第2の画像のサイズを示す第2画像サイズ情報、第1の表示画面あるいは第2の画像の第2の表示画面上での位置を示す位置情報(第1表示画面位置情報、第2画像位置情報)、第2の画像あるいは第1の表示画面の各ドットの深さ指示情報及び透明度指示情報(第1表示画面深さ指示情報、第2画像深さ指示情報、第1表示画面透明度指示情報、第2画像透明度指示情報)等が含まれる。
第2の表示制御信号により第1の表示画面の画像や第2の画像の深さ情報を設定する方法としては、例えば、第1の表示画面や第2の画像全体の深さを設定する方法、第1の表示画面や第2の画像のドットの中から、所定の条件を満足するドット(例えば、所定の位置あるいは領域に配置されるドット、所定の色(所定のRGB信号)を有するドット、所定の深さ情報あるいは透明度情報を有するドット)を選択し、選択したドットの深さ情報を設定する方法を用いることができる。
同様に、第2の表示制御信号により第1の表示画面の画像や第2の画像の透明度情報を設定する方法としては、例えば、第1の表示画面や第1の画像のドットの中から、所定の条件を満足するドット(例えば、所定の位置あるいは領域に配置されるドット、所定の色(所定のRGB信号)を有するドット、所定の深さ情報あるいは透明度情報を有するドット)を選択し、選択したドットの深さ情報を設定する方法を用いることができる。
なお、第2の記憶回路42に記憶されている第2の画像情報に含まれている、第2の画像の各ドットの深さ情報や透明度情報をそのまま用い、第1の表示画面の各ドットに対応させて深さ情報や透明度情報を設定する方法を用いることもできる。
第2のVDP45は、表示制御回路31から出力された第2の表示制御信号に基づいて、主表示制御装置30から出力され、入力回路41に入力された、第1の表示画面の各ドットのRGB信号(a)をRAM44(第3の記憶回路)に記憶させる。この時、第1の表示画面の各ドットと、当該ドットのRGB信号との対応関係を判別可能に記憶させる。
また、第2のVDP45は、第2の表示制御信号に基づいて、第2の記憶回路42から第2の画像情報を読み出す。すなわち、第2の記憶回路42に記憶されている第2の画像情報の中から、第2の表示制御信号に含まれている第2画像指示情報で示される第2の画像情報を読み出す。読み出した第2の画像情報は圧縮されているため、デコード手段43bにより伸張する。そして、デコード手段43bで伸張した伸張情報に基づいて、第2の画像の各ドットのドット情報を判別する。この場合、判別した第2の画像の各ドットのドット情報には、各ドットのRGB信号、深さ情報、透明度情報が含まれている。
次に、第2の画像の各ドットのドット情報、RAM44(第3の記憶回路)に記憶されている第1の表示画面の各ドットのRGB信号と、第2の表示制御信号に含まれている第1表示画面サイズ情報、第2の画像サイズ情報に基づいて、スケーラ手段42aにより、第1の表示画面(第1の表示画面の画像)のサイズ及び第2の画像のサイズを拡大あるいは縮小する。
次に、スケーラ手段42aによって拡大あるいは縮小した第1の表示画面の画像の各ドットのRGB信号及び第2の画像の各ドットのドット情報と、第2の表示制御信号に含まれている第1表示画面位置情報、第2画像位置情報、第1の表示画面の各ドットの深さ指示情報や透明度指示情報、第2の画像の各ドットの深さ指示情報や透明度指示情報に基づいて、第1の表示画面の画像と第2の画像を重ね合わせた画像を表示させる第2の表示画面の各ドットのRGB信号を作成し、RAM44(第4の記憶回路)に記憶させる。例えば、RAM44にフレームバッファを記憶させる。
次に、RAM44(第4の記憶回路)に記憶されている(フレームバッファに書き込まれている)、第1の表示画面の画像と第2の画像を重ね合わせた画像を表示させる第2の表示画面の各ドットのRGB信号(b)を、出力回路45から出力させる。
液晶表示装置50は、副表示制御装置40から出力された、第2の表示画面の各ドットのRGB信号(b)に基づいて、第2の表示画面を表示する。
なお、液晶表示装置50は、主表示制御装置30から出力された、第1の表示画面の各ドットのRGB信号(a)に基づいて、第1の表示画面を表示することもできる。
なお、表示制御装置20は、主表示制御装置30を構成する構成要素と副表示制御装置40を構成する構成要素を共通の基板に配置した表示制御基板として構成することもできるし、主表示制御装置30を構成する構成要素を基板に配置した主表示制御基板と、副表示制御装置40を構成する構成要素を基板に配置した副表示制御装置基板により構成することもできる。
また、主表示制御装置30や副表示制御装置40を構成する各構成要素を基板に配置する態様としては種々の態様を用いることができる。例えば、画像処理回路35あるいは43を半導体集積回路(チップ)として形成して配置する態様(構成要素を単独のチップとして形成する態様)や、画像処理回路35あるいは43とRAM36あるいは44を組み込んだ半導体集積回路として形成した配置する態様(複数の構成要素を単独のチップとして形成する態様)を用いることができる。
本実施の形態では、表示制御装置20が本発明の「遊技機用表示制御装置」に対応し、主表示制御装置30が本発明の「主表示制御装置」に対応し、表示制御回路31が本発明の「表示制御回路」に対応し、記憶回路34が本発明の「第1の記憶回路」に対応し、記憶回路34に記憶されている画像情報が本発明の「第1の画像情報」に対応し、画像処理回路35が本発明の「第1の画像処理回路」に対応し、副表示制御装置40が本発明の「副表示制御装置」(請求項6では「遊技機用表示制御装置」)に対応し、記憶回路42が本発明の「第2の記憶回路」(請求項6では「第1の記憶手段」)に対応し、記憶回路42に記憶されている画像情報が本発明の「第2の画像情報」(請求項6では「画像情報」)に対応し、画像処理回路43が本発明の「第2の画像処理回路」(請求項6では「画像処理手段」)に対応し、RAM44が本発明の「第3の記憶回路」((請求項6では「第2の記憶手段」及び「第3の記憶手段」)に対応する。
また、入力回路41が請求項6の「入力手段」に対応し、出力回路45が請求項6の「出力手段」に対応する。
第1の表示画面に表示される画像と第2の画像を重ね合わせる態様としては、第1の表示画面に表示される画像を第2の画像より前側に配置する態様、あるいは、第2の画像を第1の表示画面に表示される画像より前側に配置する態様を用いることができる。
ここで、2つの画像を重ね合わせた画像を表示装置に表示する場合、重ね合わせ画像を表示する表示画面の各ドットのRGB信号は、前側に配置する画像及び後側に配置する画像の各ドットのドット情報(RGB信号、深さ情報、透明度情報)によって決定することができる。例えば、第2の表示画面の同じドット位置に配置される第1の画像及び第2の画像のドットのドット情報が、それぞれ、RGB1、深さ情報1及び透明度情報1、RGB2、深さ情報2及び透明度情報2であるものとする。ここで、[深さ情報1>深さ情報2]、[透明度情報1=[7]]が設定されている場合には、第2の表示画面の当該ドットには、第1の画像のドットが第2の画像のドットより前側に配置されるとともに、第1の画像のドットが完全不透明状態に設定されているため、第1の画像のドットのRGB1で示される色が表示される。すなわち、第2の表示画面の当該ドットのRGB信号は、第1の画像のドットのRGB1に決定される。一方、[深さ情報1>深さ情報2]が設定されているが、[透明度情報1=[0]]が設定されている場合には、第2の表示画面の当該ドットには、第1の画像のドットが第2の画像のドットより前側に配置されるが、第1の画像のドットが完全透明状態に設定されているため、第2の画像のドットのRGB2で示される色が表示される。すなわち、第2の表示画面の当該ドットのRGB信号は、第2の画像のドットのRGB2に決定される。
本実施の形態では、第1のVDP35は、第1の表示画面の各ドットのRGB信号のみを出力し、各ドットの深さ情報や透明度情報は出力しない。一方、第2の記憶回路42に記憶されている第2の画像情報には、第2の画像の各ドットのRGB信号、深さ情報及び透明度情報が含まれている。
このため、本実施の形態では、第2のVDP43は、第1の表示画面に表示される画像と第2の画像の重ね合わせ態様に基づいて(具体的には、表示制御回路31から出力される第2の表示制御信号に基づいて)、第1のVDP35から出力される第1の表示画面の各ドット(各ドットのRGB信号)に対応させて深さ情報及び透明度情報を設定する。すなわち、第1の表示画面の各ドットのドット情報に、RGB信号に加えて、深さ情報及び透明度情報を含ませる。そして、同じドット位置に配置される第1の表示画面のドットと第2の画像のドットのドット情報(RGB信号、深さ情報、透明度情報)に基づいて、第2の表示画面の各ドットのRGB信号をフレームバッファに書き込む。勿論、第2の画像の各ドットのドット情報に含まれている深さ情報や透明度情報を変更し、第1の表示画面の各ドットのドット情報と、第2の画像の各ドットの変更後のドット情報に基づいて、第2の表示画面の各ドットのRGB信号をフレームバッファに書き込むこともできる。
次に、本実施の形態の動作を具体的に説明する。
なお、以下では、ドット情報を示す数字(1)〜(7)は、ドットのRGB信号が異なっていること、すなわち、ドットの色が異なっていることを表すために便宜的に用いた数字である。
また、第1の記憶回路34に記憶される第1の画像情報として、図2に示すような、図柄画像「7」に対応する画像情報を用いているものとする。さらに、第1の画像を表示する第1の表示画面(第1のVDP35から出力されるRGB信号により形成される第1の表示画面)として、図2に示すように、背景を示す背景画像a1と、図柄「7」を示す図柄画像a2が表示されるものとする。
図2に示す第1の表示画面の各ドットのドット情報の1例を図3に示す。図3では、第1の表示画面の各ドット(ピクセルあるいは画素)は、列a1〜a24と行b1〜b20により特定される。図3には、第1の表示画面の背景画像a1に対応するドットのドット情報として、背景画像a1の色を示すRGB信号(1)が設定され、図柄画像a2に対応するドットのドット情報として、図柄画像a2の色を示すRGB信号(2)が設定されていることが示されている。なお、第1のVDP35から出力される、第1の表示画面の各ドットのドット情報にはRGB信号しか含まれていない。このため、第1の表示画面の各ドットのドット情報には、RGB信号のみが含まれ、深さ情報及び透明度情報は含まれていない。
第1のVDP35は、画像の各ドットのドット情報(RGB信号、深さ情報及び透明度情報)に基づいて、複数の画像を重ね合わせた画像を表示させる表示画面の各ドットのRGB信号を決定することができる。したがって、第1の記憶回路34には、図柄「7」を示す図柄画像a2の各ドットのドット情報と、背景画像a1及び図柄画像a2の領域を含む背景画像の各ドットのドット情報を異なる第1の画像情報として記憶させることができる。勿論、図柄画像a2と背景画像a1を有する画像(図2bに示す画像)の各ドットのドット情報を第1の画像情報として記憶させてもよい。第1の記憶回路34に、第1の表示画面に表示される画像と同じ画像の各ドットのドット情報を記憶させる場合(画像の重ね合わせを行わない場合)には、深さ情報及び透明度情報を省略し、RGB信号のみを含むドット情報を用いることができる。
また、第2の記憶回路42に記憶される第2の画像情報として、図4に示すような画像に対応する画像情報が用いられているものとする。図4は、動画の1場面の画像を簡略化して示したものである。図4に示す第2の画像は、海の画像b1、ヨットの画像b2、島の画像b3、空の画像b4、雲の画像b5を有している。
図4に示す第2の画像の各ドットのドット情報の1例を図5に示す。図5では、海の画像b1の各ドットのドット情報がドット情報(5)、ヨットの画像b2の各ドットのドット情報がドット情報(7)、島の画像b3の各ドットのドット情報がドット情報(6)、空の画像b5の各ドットのドット情報がドット情報(3)、雲の画像b5の各ドットのドット情報がドット情報(4)であることが示されている。
図4に示す画像は第1の表示画面の画像と重ね合わされるため、第2の記憶回路42に記憶される第2の画像情報に含まれている、第2の画像の各ドットのドット情報(3)〜(7)には、RGB信号(3)〜(7)、深さ情報及び透明度情報が含まれている。
なお、本実施の形態では、第2の記憶回路42に記憶される第2の画像情報として、図4に示す第2の画像の各ドットのドット情報を所定の圧縮方式(例えば、MPEG4)で圧縮した圧縮情報が用いられている。
第1のVDP35から出力されるRGB信号により形成される第1の表示画面に表示される画像(例えば、図2に示す画像)と、第2の記憶回路42に記憶されている第2の画像情報に対応する第2の画像(例えば、図4に示す画像)を重ね合わせる態様としては、例えば、第1の表示画面に表示される画像を第2の画像の前側に配置する態様や、第2の画像を第1の表示画面に表示される画像の前側に配置する態様を用いることができる。
まず、第1の表示画面に表示される画像を第2の画像の前側に配置する態様について説明する。図2に示すような第1の表示画面に表示される画像を、図4に示すような第2の画像の前側に配置する態様としては、例えば、以下の第1の態様〜第3の態様を用いることができる。
なお、以下では、第2の画像情報に含まれている第2の画像の各ドットの深さ情報として、(1)〜(6)の間の深さ情報が設定されているものとする。
第1の態様は、図6に示すように、第1の表示画面の背景画像a1及び図柄画像a2を、第2の画像の前側に表示する態様である。
この場合、表示制御回路31は、図2に示すような、図柄画像a2と背景画像a1を重ね合わせた画像を表示する第1の表示画面の各ドットのRGB信号を第1のVDP35から出力させるための第1の表示制御信号を第1のVDP35に出力する。
第1のVDP35は、第1の表示制御信号に基づいて、第1の記憶回路34から第1の画像情報を読み出し、読み出した第1の画像情報を用いて、第1の表示画面(図3に示す表示画面)の各ドットのRGB信号を出力する。第1のVDP35の処理内容は、従来の遊技機で用いられている処理内容であるため、詳細な説明は省略する。
また、表示制御回路31は、図4に示す第2の画像に対応する第2の画像情報を示す第2画像情報指示情報、第1の表示画面(第1の表示画面に表示される背景画像a1及び図柄画像a2)のサイズを示す第1表示画面サイズ情報、第1の表示画面の位置を示す第1表示画面位置情報、第2の画像のサイズを示す第2画像サイズ情報、第2の画像の位置を示す第2画像位置情報とともに、第1の表示画面に表示される画像を第2の画像の前側に表示することを示す重ね合わせ情報を含む第2の表示制御信号を第2のVDP43に出力する。
ここで、前述したように、第1のVDP35からは、第1の表示画面の各ドットのRGB信号のみが出力される。すなわち、第1のVDP35から出力される、第1の表示画面の各ドットのドット情報には、各ドットのRGB信号のみが含まれ、深さ情報及び透明度情報が含まれていない。このため、第1の表示画面の各ドットに対応させて深さ情報及び透明度情報を設定する。この場合、第2の画像の各ドットの深さ情報より大きい値(第2の画像より前側の位置を示す値)を、第1の表示画面の各ドットに対応させて設定する。
本態様では、第1の表示画面に表示される画像を第2の画像の前側に表示することを示す重ね合わせ情報(第1表示画面深さ指示情報及び第1表示画面透明度指示情報)として、背景画像a1の各ドットのRGB信号(1)、背景画像a1の各ドットの深さ及び透明度を示す深さ指示情報[7](最前部の位置)及び透明度指示情報[7](完全不透明状態)のセット、図柄画像a2の各ドットのRGB信号(2)、図柄画像a2の各ドットの深さ及び透明度を示す深さ指示情報[7]及び透明度指示情報[7]のセットを用いている。
なお、第1の表示画面の画像の各ドットに対する深さ指示情報として、第2の画像情報に含まれている第2の画像の各ドットの深さ情報以下の値(第2の画像の各ドットの深さ情報で示される位置と同じ位置あるいは後側の位置を示す値)を用いる場合には、第2画像深さ指示情報によって第2の画像の各ドットの深さ情報を変更する。
第2のVDP43は、第2の表示制御信号で示される第2の画像情報を第2の記憶回路42から読み出し、読み出した第2の画像情報をデコード手段42bにより伸張し、第2の画像の各ドットの画像情報を判別する。そして、第2の画像に対して、第2画像サイズ情報で示されるサイズへの変更処理、第2画像位置情報で示される位置への配置処理を実行することによって、第2の画像の各ドットの第2の表示画面上での位置を判別する。
また、第2のVDP43は、第1の表示画面に表示される画像に対して、第1表示画面サイズ情報で示されるサイズへの変更処理、第1の表示画面位置情報で示される位置への配置処理を実行することにより、第1の表示画面に表示される画像の各ドットの第2の表示画面上での位置を判別する。
この時、第1の表示画面に表示される画像の各ドットに対応させて、深さ情報(Z値)及び透明度情報(α値)を設定する。この場合、重ね合わせ情報として、RGB信号(1)、深さ指示情報[7]及び透明度指示情報[7]のセットと、RGB信号(2)、深さ指示情報[7]及び透明度指示情報[7]のセットを受信している。このため、第1の表示画面に表示される画像の各ドットの中から、RGB信号(1)と一致するRGB信号を有するドットを選択し、選択したドットに対応させて深さ情報[7]及び透明度情報[7]を設定する。また、第1の表示画面に表示される画像の各ドットの中から、RGB信号(2)と一致するRGB信号を有するドットを選択し、選択したドットに対応させて深さ情報[7]、透明度情報[7]を記憶させる。
次に、第2のVDP43は、第2の表示画面上の同じ位置に配置される、第1の表示画面に表示される画像のドットのドット情報と第2の画像のドットのドット情報に基づいて、当該位置のRGB信号を決定し、フレームバッファの対応する位置に書き込む。
この場合、背景画像a1の各ドットの画像情報として、RGB信号(1)、深さ情報[7]及び透明度情報[7]が設定されているため、背景画像a1の各ドットが配置される位置では、背景画像a1の各ドットが第2の画像の各ドットより前側に配置されるとともに、背景画像a1のドットは完全不透明状態であることを判別する。したがって、図7に示すように、フレームバッファの、背景画像a1の各ドットが配置される位置には、背景画像a1のRGB信号(1)が書き込まれる。
また、図柄画像a2の各ドットの画像情報として、RGB信号(2)、深さ情報[7]及び透明度情報[7]が設定されている。このため、図7に示すように、背景画像a1と同様に、フレームバッファの、図柄画像a2の各ドットが配置される位置には、図柄画像a2のRGB信号(2)が書き込まれる。
なお、背景画像a1及び図柄画像a2の各ドットが配置されない位置には、第2の画像の各ドットのRGB信号が書き込まれる。
フレームバッファの各位置に、図7に示すようにRGB信号(1)〜(7)が書き込まれると、第1の表示画面に表示される画像(背景画像a1及び図柄画像a2)の後側に配置されている第2の画像は見えない。すなわち、背景画像a1及び図柄画像a2が、第2の画像の前側に表示されているように見える。
第2の態様は、図8に示すように、第1の表示画面の画像の一部、例えば、図柄画像a2のみを第2の画像の前側に表示する態様である。
この場合、表示制御回路31は、第1の態様と同じ第1の表示制御信号を出力する。また、第1のVDP35は、第1の態様と同様に、第1の表示画面(図3に示す表示画面)の各ドットのRGB信号を出力する。
また、表示制御回路31は、第1の態様と同じ、第2画像情報指示情報、第1表示画面サイズ情報、第1表示画面位置情報、第2画像サイズ情報、第2画像位置情報を含む第2の表示制御信号を第2のVDP43に出力する。
さらに、第1の表示画面に表示される図柄画像a2を第2の画像の前側に表示することを示す重ね合わせ情報を第2の表示制御信号に含ませる。本態様では、第1の表示画面に表示される図柄画像を第2の画像の前側に表示することを示す重ね合わせ情報として、背景画像a1の各ドットのRGB信号(1)、背景画像a1の各ドットの深さ及び透明度を示す深さ指示情報[7](最前部の位置)及び透明度指示情報[0](完全透明状態)のセットと、図柄画像a2の各ドットのRGB信号(2)、図柄画像a2の各ドットの深さ及び透明度を示す深さ指示情報[7](最前部の位置)及び透明度指示情報[7](完全不透明状態)のセットを用いる。
そして、第2のVDP43は、第1の態様と同様に、第2の画像の各ドットの第2の表示画面上での位置を判別するとともに、第1の表示画面に表示される画像の各ドットの第2の表示画面上での位置を判別する。
この時、第1の表示画面に表示される画像の各ドットに対応させて、深さ情報及び透明度情報を設定する。この場合、重ね合わせ情報として、RGB信号(1)、深さ指示情報[7]及び透明度指示情報[0]のセットと、RGB信号(2)、深さ指示情報[7]及び透明度指示情報[7]のセットを受信している。このため、第1の表示画面に表示される画像の各ドットの中から、RGB信号(1)と一致するRGB信号を有するドットを選択し、選択したドットに対応させて深さ情報[7]及び透明度情報[0]を設定する。また、第1の表示画面に表示される画像の各ドットの中から、RGB信号(2)と一致するRGB信号を有するドットを選択し、選択したドットに対応させて深さ情報[7]、透明度情報[7]を記憶させる。
次に、第2のVDP43は、第2の表示画面上の同じ位置に配置される、第1の表示画面に表示される画像のドットのドット情報と第2の画像のドットのドット情報に基づいて、当該位置のRGB信号を決定し、フレームバッファの対応する位置に書き込む。
この場合、背景画像a1の各ドットの画像情報として、RGB信号(1)、深さ情報[7]及び透明度情報[0]が設定されているため、背景画像a1の各ドットが配置される位置では、背景画像a1の各ドットが第2の画像の各ドットより前側に配置されるが、背景画像a1のドットは完全透明状態であることを判別する。したがって、図9に示すように、フレームバッファの、背景画像a1の各ドットが配置される位置には、背景画像a1の後側に配置されている第2の画像のRGB信号(図9では、RGB信号(1)〜(3))が書き込まれる。
また、図柄画像a2の各ドットの画像情報として、RGB信号(2)、深さ情報[7]及び透明度情報[7]が設定されている。このため、図9に示すように、フレームバッファの、図柄画像a2の各ドットが配置される位置には、図柄画像a2のRGB信号(2)が書き込まれる。
なお、背景画像a1及び図柄画像a2の各ドットが配置されない位置には、第2の画像の各ドットのRGB信号が書き込まれる。
フレームバッファの各位置に、図9に示すようにRGB信号(2)〜(7)が書き込まれると、第1の表示画面に表示される背景図柄a1の後側に配置されている第2の画像は見えるが、図柄画像a2の後側に配置されている第2の画像は見えない。すなわち、図柄画像a2のみが、第2の画像の前側に表示されているように見える。
第2の態様では、図柄画像a2のみを第2の画像の前側に表示させたが、背景画像a1のみを第2の画像の前側に表示させることもできる。
第3の態様は、図10に示すように、第1の表示画面の画像の一部、例えば、背景画像a1のみを第2の画像の前側に表示する態様である。
この場合、表示制御回路31は、第1の態様と同じ第1の表示制御信号を出力する。また、第1のVDP35は、第1の態様と同様に、第1の表示画面(図3に示す表示画面)の各ドットのRGB信号を出力する。
また、表示制御回路31は、第1の態様と同じ、第2画像情報指示情報、第1表示画面サイズ情報、第1表示画面位置情報、第2画像サイズ情報、第2画像位置情報を含む第2の表示制御信号を第2のVDP43に出力する。
さらに、第1の表示画面に表示される背景画像a1を第2の画像の前側に表示させることを示す重ね合わせ情報を第2の表示制御信号に含ませる。本態様では、第1の表示画面に表示される背景画像を第2の画像の前側に表示することを示す重ね合わせ情報として、背景画像a1の各ドットのRGB信号(1)、背景画像a1の各ドットの深さ及び透明度を示す深さ指示情報[7](最前部の位置)、透明度指示情報[7](完全不透明状態)のセットと、図柄画像a2の各ドットのRGB信号(2)、図柄画像a2の各ドットの深さ及び透明度を示す深さ指示情報[7](最前部の位置)及び透明度情報[0](完全不透明状態)のセットを用いる。
そして、第2のVDP43は、第1の態様と同様に、第2の画像の各ドットの第2の表示画面上での位置を判別するとともに、第1の表示画面に表示される画像の各ドットの第2の表示画面上での位置を判別する。
この時、第1の表示画面に表示される画像の各ドットに対応させて、深さ情報及び透明度情報を設定する。この場合、重ね合わせ情報として、RGB信号(1)、深さ指示情報[7]及び透明度指示情報[7]のセットと、RGB信号(2)、深さ指示情報[7]及び透明度指示情報[0]のセットを受信している。このため、第1の表示画面に表示される画像の各ドットの中から、RGB信号(1)と一致するRGB信号を有するドットを選択し、選択したドットに対応させて深さ情報[7]及び透明度情報[7]を設定する。また、第1の表示画面に表示される画像の各ドットの中から、RGB信号(2)と一致するRGB信号を有するドットを選択し、選択したドットに対応させて深さ情報[7]、透明度情報[0]を設定する。
この場合、背景画像a1の各ドットの画像情報として、RGB信号(1)、深さ情報[7]及び透明度情報[7]が設定されているため、背景画像a1の各ドットが配置される位置では、背景画像a1の各ドットが第2の画像の各ドットより前側に配置されるとともに、背景画像a1のドットは完全不透明状態であることを判別する。したがって、図11に示すように、フレームバッファの、背景画像a1の各ドットが配置される位置には、背景画像a1の各ドットのRGB信号(1)が書き込まれる。
また、図柄画像a2の各ドットの画像情報として、RGB信号(2)、深さ情報[7]及び透明度情報[0]が設定されている。このため、図11に示すように、フレームバッファの、図柄画像a2の各ドットが配置される位置には、図柄画像a2の後側に配置されている第2の画像のドットのRGB信号(図11では、RGB信号(3)、(4)、(5)が書き込まれる。
なお、背景画像a1及び図柄画像a2の各ドットが配置されない位置には、第2の画像の各ドットのRGB信号が書き込まれる。
フレームバッファの各位置に、図11に示すようにRGB信号(1)、(3)〜(7)が書き込まれると、第1の表示画面に表示される背景図柄a1の後側に配置されている第2の画像は見えないが、図柄画像a2の後側に配置されている第2の画像は見える。すなわち、背景画像a1のみが、第2の画像の前側に表示されているように見える。
次に、第2の画像を第1の表示画面に表示される画像の前側に配置する態様について説明する。
以下では、図4に示すような第2の画像と図2に示すような第1の表示画面を用い、図12に示すように、第2の画像の一部、例えば、ヨットの画像b2のみを、第1の表示画面に表示される画像(背景画像a1及び図柄画像a2)の前側に表示する場合について説明する。
なお、以下では、第2の画像情報に含まれている第2の画像の各ドットの深さ情報として、(1)〜(7)の間の深さ情報が設定されているものとする。
この場合、表示制御回路31は、図2に示すような、図柄画像a2と背景画像a1を重ね合わせた画像を表示する第1の表示画面の各ドットのRGB信号を第1のVDP35から出力させるための第1の表示制御信号を第1のVDP35に出力する。
第1のVDP35は、第1の表示制御信号に基づいて、第1の記憶回路34から第1の画像情報を読み出し、読み出した第1の画像情報を用いて、第1の表示画面(図3に示す表示画面)の各ドットのRGB信号を出力する。
また、表示制御回路31は、図4に示す第2の画像に対応する第2の画像情報を示す第2画像情報指示情報、第1表示画面サイズ情報、第1表示画面位置情報、第2画像サイズ情報、第2画像位置情報とともに、第2の画像を第1の表示画面に表示される画像の前側に表示することを示す重ね合わせ情報を含む第2の表示制御信号を第2のVDP43に出力する。
ここで、前述したように、第1のVDP35からは、第1の表示画面の各ドットのRGB信号のみが出力され、各ドットの深さ情報及び透明度情報は出力されない。このため、第1の表示画面の各ドットに対応させて深さ情報及び透明度情報を設定する。この場合、第2の画像の各ドットの深さ情報より小さい値(第2の画像より後側の位置を示す値)を、第1の表示画面の各ドットに対応させて設定する。また、第1の表示画面の各ドットには対応させて設定する透明度情報としては、第1の表示画面の後側に他の画像が配置されるか否かに応じて任意の値を選択することができる。
本態様では、第1の表示画面に表示される画像を第2の画像の後側に表示することを示す重ね合わせ情報(第1表示画面深さ指示情報及び第1表示画面透明度指示情報)として、背景画像a1の各ドットのRGB信号(1)、背景画像a1の各ドットの深さ及び透明度を示す深さ指示情報[0](最後部の位置)及び透明度指示情報[7](完全不透明状態)のセット、図柄画像a2の各ドットのRGB信号(2)、図柄画像a2の各ドットの深さ及び透明度を示す深さ指示情報[0]、透明度指示情報[7]のセットを用いている。
なお、第1の表示画面の各ドットに対する深さ指示情報として、第2の画像情報に含まれている第2の画像の各ドットの深さ情報より大きい値(第2の画像の各ドットの深さ情報で示される位置と同じ位置あるいは前側の位置を示す値)を用いる場合には、第2画像深さ指示情報によって第2の画像の各ドットの深さ情報を変更する。
さらに、第2の画像を第1の表示画面の画像より前側に配置すること、第2の表示画面の画像の中のヨットの画像b2のみを第1の表示画面に表示される画像の前側に表示することを示す重ね合わせ情報(第2画像深さ指示情報及び第2画像透明度指示情報)を用いて、第2の画像の各ドットの深さ情報及び透明度情報を変更(設定)する。
ここで、第1の表示画面の各ドットの深さを示す深さ指示情報として、第2の画像情報に含まれている第2の画像の各ドット深さ情報より小さい値(第2の画像の後側の位置を示す値)を用いている場合には、第2の画像の各ドットの深さ情報を変更する必要はない。
また、第2の画像情報に含まれている第2の画像の各ドットの透明度情報が所望の透明度情報に設定されている場合には、第2の画像の各ドットの透明度情報を変更する必要はない。例えば、図3に示す第2の画像の各ドットの透明度情報としては、ヨットの画像b2の各ドットの透明度情報が[0](完全不透明状態)に設定され、他の画像(海の画像b1、島の画像b3、空の画像b4、雲の画像b5)の各ドットの透明度情報が[7](完全透明状態)に設定されている場合には、第2の画像の透明度情報をそのまま使用することができるため、変更する必要はない。
第2の画像の各ドットの透明度情報が前記以外の状態に設定されている場合には、第2の画像の透明度情報を変更する必要がある。
本態様では、表示制御回路31は、第2の画像を第1の表示画面の画像より前側に配置すること、第2の表示画面の画像の中のヨットの画像b2のみを第1の表示画面に表示される画像の前側に表示することを示す重ね合わせ情報を)を出力している。このような重ね合わせ情報としては、以下の情報を用いることができる。
例えば、ヨットの画像b2の各ドットのRGB信号が他の画像のドットのRGB信号と判別可能である場合には、ヨットの画像b2の各ドットのRGB信号(7)、ヨットの画像b2の深さ及び透明度を示す深さ指示情報[7](最前部の位置)及び透明度指示情報[7](完全不透明状態)のセット、他の画像のRGB信号、他の画像の各ドットの深さ及び透明度を示す深さ指示情報[7](最前部の位置)及び透明度指示情報[0](完全透明状態)のセットを重ね合わせ情報として用いることができる。あるいは、ヨットの画像b2の各ドットの深さ情報が他の画像の各ドットの深さ情報と判別可能である場合には、ヨットの画像b2の各ドットの深さ情報、ヨットの画像b2の各ドットの深さ及び透明度を示す深さ指示情報[7]及び透明度指示情報[7]のセット、他の画像の各ドットの深さ情報、他の画像の各ドットの深さ及び透明度を示す深さ指示情報[7]及び透明度指示情報[0]のセットを重ね合わせ情報として用いることができる。あるいは、ヨットの画像b2の配置領域が他の画像の配置領域と判別可能である場合には、ヨットの画像b2の配置領域を示す領域情報、ヨットの画像b2の各ドットの深さ及び透明度を示す深さ指示情報[7]及び透明度指示情報[7]のセット、他の画像の配置領域を示す領域情報、他の画像の各ドットの深さ情報、他の画像の各ドットの深さ及び透明度を示す深さ指示情報[7]及び透明度指示情報[0]のセットを重ね合わせ情報として用いることができる。
第2のVDP43は、前述した方法で、第1の表示画面の画像の各ドットの第2の表示画面上での位置を判別するとともに、第2の画像の各ドットの第2の表示画面上での位置を判別する。
この時、第1の表示画面に表示される画像の各ドットに対応させて、深さ情報(Z値)及び透明度情報(α値)を設定する。ここで、重ね合わせ情報として、RGB信号(1)、深さ指示情報[0]及び透明度指示情報[7]のセットと、RGB信号(2)、深さ指示情報[0]及び透明度指示情報[7]のセットが用いられている場合には、第1の表示画面に表示される画像の各ドットの中から、RGB信号(1)と一致するRGB信号を有するドットを選択し、選択したドットに対応させて深さ情報[0]及び透明度情報[7]を設定する。また、第1の表示画面に表示される画像の各ドットの中から、RGB信号(2)と一致するRGB信号を有するドットを選択し、選択したドットに対応させて深さ情報[0]、透明度情報[7]を設定する。第1の表示画面の各ドットを選択する方法は、重ね合わせ情報に応じて選択される。
また、第2の画像のヨットの画像b2の各ドット及びヨットの画像b2以外の画像の各ドットの深さ情報及び透明度情報を変更する。
ここで、重ね合わせ情報として、ヨットの画像b2の各ドットのRGB信号(7)、深さ指示情報[7]及び透明度指示情報[7]のセット、他の画像のRGB信号、深さ指示情報[7]及び透明度指示情報[0]のセットが用いられている場合には、第2の画像の各ドットの中から、RGB信号(7)と一致するRGB信号を有するドットを選択し、選択したドットの深さ情報を[7]、透明度情報を[7]に変更する。また、第2の画像の各ドットの中から、他の画像のRGB信号と一致するRGB信号を有するドットを選択し、選択したドットの深さ情報を[7]、透明度情報を[0]に変更する。
あるいは、重ね合わせ情報として、ヨットの画像b2の各ドットの深さ情報、ヨットの画像b2の各ドットの深さ及び透明度を示す深さ指示情報[7]及び透明度指示情報[7]のセット、他の画像の各ドットの深さ情報、他の画像の各ドットの深さ及び透明度を示す深さ指示情報[7]及び透明度指示情報[0]のセットが用いられている場合には、第2の画像の各ドットの中から、ヨットの画像b2の深さ情報と一致するRGB信号を有するドットを選択し、選択したドットの深さ情報を[7]、透明度情報を[7]に変更する。また、第1の表示画面に表示される画像の各ドットの中から、他の画像の深さ情報と一致する深さ情報を有するドットを選択し、選択したドットの深さ情報を[7]、透明度情報を[0]に変更する。
あるいは、重ね合わせ情報として、ヨットの画像b2や他の画像の領域情報が用いたれている場合には、第2の画像の各ドットの中から、領域情報で示される領域に配置されるドットを選択し、選択したドットの深さ情報や透明度情報を変更する。
勿論、第2の画像情報に含まれている第2の画像の各ドットの深さ情報や透明度情報を用いる場合には、第2の画像の各ドットの深さ情報や透明度情報の変更は行われない。
次に、第2のVDP43は、第2の表示画面上の同じ位置に配置される、第1の表示画面のドットのドット情報と第2の画像のドットのドット情報に基づいて、第2の表示画面の各ドットのRGB信号を決定し、フレームバッファの対応する位置に書き込む。
本態様では、第2の画像のヨットの画像b2の各ドットの画像情報として、RGB信号(7)、深さ情報[7]及び透明度情報[7]が設定され、他の画像の各ドットの画像情報として、RGB信号、深さ情報[7]及び透明度情報[0]が設定されている。
このため、ヨットの画像b2の各ドットが配置される位置では、ヨットの画像b2の各ドットが第1の表示画面に表示される画像の各ドットより前側に配置されるとともに、ヨットの画像b2のドットは完全不透明状態であることを判別する。したがって、図13に示すように、フレームバッファの、ヨットの画像b2の各ドットが配置される位置には、ヨットの画像b2のRGB信号(7)が書き込まれる。
また、第2の画像のヨットの画像b2以外の他の画像の各ドットが配置される位置では、他の画像の各ドットが第1の表示画面に表示される画像の各ドットより前側に配置されるが、他の画像の各ドットは完全透明状態であることを判別する。したがって、図13に示すように、フレームバッファの、ヨットの画像b2以外の他の画像の各ドットが配置される位置には、第1の表示画面に表示される画像のRGB信号(図13では、RGB信号(1)及び(2))が書き込まれる。
フレームバッファの各位置に、図13に示すようにRGB信号が書き込まれると、第2の画像のヨットの画像b2の後側に配置されている第1の表示画面の画像は見えない。すなわち、背景画像a1及び図柄画像a2が、第2の画像の前側に表示されているように見える。
なお、以上では、第2の画像のヨットの画像b2のみを表示させたが、第2の画像の他の画像を表示させてもよいし、第2の画像の全ての画像を表示させてもよい。前側に表示する画像を指示する方法は、ヨットの画像を指示する方法と同様の方法を用いることができる。
また、第2の表示画面の各ドットの色は、前側に配置される画像の各ドットの透明度情報を設定あるいは変更することによって選択することができる。
また、第1の表示画面に表示される画像や第2の画像の各ドットの中から、所定のドットを検索するための所定の条件としては、各ドットのRGB信号が所定のRGB信号と一致していること、各ドットの深さ情報が所定の深さ情報と一致していること、各ドットの透明度情報が所定の透明度情報と一致していること、各ドットの第2表示画面上での配置位置が所定の位置あるいは領域内であること等の種々の条件を用いることができる。
また、第2の画像の各ドットの深さ情報や透明度情報を変更したが、第2の画像の各ドットの深さ情報や透明度情報をそのまま用いることもできる。
また、第2の画像の中の所定の画像(例えば、キャラクタ)に対応するマスク画像を用意し、マスク画像でマスクされた領域のドットとマスク画像でマスクされていない領域のドットを区別して検索する方法を用いることもできる。例えば、図4に示す第2の画像の中のヨットの画像b2をマスクするマスク画像を用意することにより、ヨットの画像b2の各ドットを検索することができる。
以上のように、本実施の形態は、遊技機用表示制御装置を、表示制御回路、第1の記憶回路、第1の記憶回路に記憶されている第1の画像情報に基づいて第1の表示画面の各ドットのRGB信号を作成し、出力する第1の画像処理回路を有する主表示制御装置と、第2の記憶回路、第2の記憶回路に記憶されている第2の画像情報と主表示制御装置から出力された第1の表示画面の各ドットのRGB信号を用いて、第1の表示画面の画像と第2の画像を重ね合わせた画像を表示する第2の表示画面の各ドットのRGB信号を出力する第2の画像処理回路を有する副表示制御装置により構成している。これにより、第1の画像のみを表示させる表示画面を表示装置に表示する画面表示仕様に対しては、主表示制御装置のみを用い、第1の画像と第2の画像を重ね合わせた画像を表示させる表示画面を表示装置に表示する画面表示仕様に対しては、主表示制御装置に副表示制御装置を追加することにより対応することができる。したがって、異なる画面表示仕様に対して安価に、容易に対応することができる。また、第1の表示画面の画像と第2の画像を重ね合わせる方法として、第1の表示画面や第2の画像の各ドットの深さ情報や透明度情報を設定する方法を用いることにより、第1の表示画面の画像と第2の画像を簡単な処理で重ね合わせることができる。
本発明は、実施の形態で説明した構成に限定されず、種々の変更、追加、削除が可能である。
例えば、主表示制御装置と副表示制御装置により構成される表示制御装置を備える遊技用表示制御装置として構成したが、本発明の主表示制御装置に対応する表示制御装置を備える既存の遊技機に接続して接続可能な遊技機用表示制御装置として構成することもできる。すなわち、図1に示した副表示制御装置40を遊技機用表示制御装置として構成する。この場合には、例えば、既存の遊技機に設けられている表示制御装置と表示装置との間に、本発明の遊技機用表示制御装置を接続することにより、既存の遊技機の画面表示仕様を、前述したような変化に富んだ画面表示仕様に容易に変更することができる。
また、サイズ情報や位置情報は、省略することもできる。
また、第1の画像情報の種類や数及び第2の画像情報の種類や数は画面表示仕様等に応じて適宜選択することができる。この場合も、各画像の各ドットの深さ情報や透明度情報を適宜設定することによって、種々の表示態様を設定することができる。
また、第1の表示画面の画像と第2の画像を重ね合わせる方法として、第1の表示画面や第2の画像の各ドットの深さ情報や透明度情報を設定する方法を用いたが、第1の表示画面の画像と第2の画像を重ね合わせる方法はこのような方法に限定されない。
また、本発明は、図1に示した構成に限定されず、1つあるいは複数の画像処理回路を用いて異なる画面表示態様を達成することができる構成であればよい。
また、第1の画像情報や第2の画像情報としては種々の画像情報を用いることができる。
また、第1の表示画面の画像と第2の画像の2つの画像を重ね合わせる場合について説明したが、本発明は、3以上の画像を重ね合わせる場合にも適用することができる。
また、パチンコ機の表示制御装置として用いた場合について説明したが、本発明の遊技機用表示制御装置は、パチンコ機以外の種々の遊技機の表示制御装置として用いることができる。
本発明をパチンコ機として構成した一実施の形態の概略構成図である。 第1の画像の1例を示す図である。 図2に示す第1の画像を表示する第1の表示画面の各ドットのドット情報の1例を示す図である。 第2の画像の1例を示す図である。 図3に示す第2の画像の各ドットのドット情報の1例を示す図である。 第1の表示画面に表示される画像と第2の画像を重ね合わせた画像を表示する第2の表示画面の第1の例を示す図である。 図6に示す第2の表示画面の各ドットのドット情報の1例を示す図である。 第1の表示画面に表示される画像と第2の画像を重ね合わせた画像を表示する第2の表示画面の第2の例を示す図である。 図8に示す第2の表示画面の各ドットのドット情報の1例を示す図である。 第1の表示画面に表示される画像と第2の画像を重ね合わせた画像を表示する第2の表示画面の第3の例を示す図である。 図10に示す第2の表示画面の各ドットのドット情報の1例を示す図である。 第1の表示画面に表示される画像と第2の画像を重ね合わせた画像を表示する第2の表示画面の第4の例を示す図である。 図12に示す第2の表示画面の各ドットのドット情報の1例を示す図である。
符号の説明
10 主制御装置
20 表示制御装置
30 主表示制御装置
31 表示制御回路(表示制御手段)
32 ROM
33、36、44 RAM(記憶手段)
34、42 記憶回路(記憶手段)
35、43 画像処理回路(画像処理手段)
40 副表示制御装置
41 入力回路(入力手段)
45 出力回路(出力手段)
50 液晶表示装置(表示装置)

Claims (6)

  1. 遊技状態に応じて主制御装置から出力される表示コマンド信号に基づいて、表示装置に表示する表示画面の各ドットのRGB信号を出力する遊技機用表示制御装置であって、
    主表示制御装置と副表示制御装置を有し、
    前記主表示制御装置は、
    前記主制御装置から出力された表示コマンド信号に基づいて表示制御信号を出力する表示制御回路と、
    第1の画像に対応する第1の画像情報を記憶する第1の記憶回路と、
    前記表示制御回路から出力された表示制御信号に基づいて、前記第1の記憶回路に記憶されている第1の画像情報を読み出し、前記読み出した第1の画像情報を用いて、前記読み出した第1の画像情報に対応する第1の画像を表示させる第1の表示画面の各ドットのRGB信号を出力する第1の画像処理回路を有し、
    前記副表示制御装置は、
    第2の画像に対応する第2の画像情報を記憶する第2の記憶回路と、
    前記第1の表示画面の各ドットのRGB信号を記憶する第3の記憶回路と、
    前記表示制御回路から出力された表示制御信号に基づいて、前記主制御装置から出力された前記第1の表示画面の各ドットのRGB信号を前記第3の記憶回路に記憶させ、また、前記第2の記憶回路に記憶されている第2の画像情報を読み出し、読み出した第2の画像情報と前記第3の記憶回路に記憶されている前記第1の表示画面の各ドットのRGB信号を用いて、前記読み出した第2の画像情報に対応する第2の画像と前記第1の表示画面の画像を重ね合わせた画像を表示させる第2の表示画面の各ドットのRGB信号を作成、出力する第2の画像処理回路を有する、
    ことを特徴とする遊技機用表示制御装置。
  2. 請求項1に記載の遊技機用表示制御装置であって、
    前記第2の記憶回路に記憶されている第2の画像情報には、第2の画像の各ドットのRGB信号と透明度情報が含まれており、
    前記第2の画像処理回路は、前記第2の画像が前記第1の表示画面の画像より前方側に配置されるように重ね合わせ、前記第1の表示画面のドットと前記第2の画像のドットが重ね合わされる位置の前記第2の表示画面のドットのRGB信号を、後方側に配置される前記第1の表示画面のドットのRGB信号と、前方側に配置される前記第2の画像のドットのRGB信号及び透明度情報に基づいて決定する、
    ことを特徴とする遊技機用表示制御装置。
  3. 請求項2に記載の遊技機用表示制御装置であって、
    前記第2の画像処理回路は、前記第2の画像の各ドットの中から、所定の条件を満足するドットを選択し、選択したドットの透明度情報を所定の透明度情報に変更し、前記第2の画像のドットの透明度情報を変更した状態で、前記第2の画像が前記第1の表示画面の画像より前方側に配置されるように重ね合わせる、
    ことを特徴とする遊技機用表示制御装置。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の遊技機用表示制御装置であって、
    前記第2の記憶回路に記憶されている第2の画像情報には、第2の画像の各ドットのRGB信号が含まれており、
    前記第2の画像処理回路は、前記第3の記憶回路に記憶されている前記第1の表示画面の各ドットが所定の条件を満足しているか否かを判別し、前記各ドットの判別結果に基づいて、前記第1の表示画面の各ドットに対応させて透明度情報を設定し、前記第1の表示画面の各ドットに対応させて透明度情報を設定した状態で、前記第1の表示画面の画像が前記第2の画像より前方側に配置されるように重ね合わせ、前記第1の表示画面のドットと前記第2の画像のドットが重ね合わされる位置の前記第2の表示画面のドットのRGB信号を、後方側に配置される前記第2の画像のドットのRGB信号と、前方側に配置される前記第1の表示画面の各ドットのRGB信号及び透明度情報に基づいて決定する、
    ことを特徴とする遊技機用表示制御装置
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の遊技機用表示制御装置であって、
    前記第2の記憶回路に記憶されている第2の画像情報には、第2の画像の各ドットの深さ情報が含まれており、
    前記第2の画像処理回路は、前記表示制御回路から出力された表示制御信号に基づいて、前記第3の記憶回路に記憶されている前記第1の表示画面の各ドットに対応させて深さ情報を設定し、前記第1の表示画面の各ドットの深さ情報と前記第2の画像の各ドットの深さ情報に基づいて、前記第1の表示画面の画像と前記第2の画像を重ね合わせる、
    ことを特徴とする遊技機用表示制御装置。
  6. 遊技機に設けられている、表示画面の各ドットのRGB信号を出力する表示制御装置と、表示画面の各ドットのRGB信号を入力する表示装置の間に接続可能な遊技機用表示制御装置であって、
    前記表示制御装置から出力された、表示画面の各ドットのRGB信号が入力される入力手段と、
    画像に対応する画像情報を記憶する第1の記憶手段と、
    入力された表示画面の各ドットのRGB信号を記憶する第2の記憶手段と、
    重ね合わせた画像を表示させる表示画面の各ドットのRGB信号を記憶する第3の記憶手段と、
    前記表示制御装置への、表示画面の各ドットのRGB信号を出力する出力手段と、
    画像処理手段を備え、
    前記画像処理手段は、
    前記入力手段に入力された、表示画面の各ドットのRGB信号を前記第2の記憶手段に記憶させ、
    前記第1の記憶手段に記憶されている画像情報を読み出し、前記読み出した画像情報と、前記第2の記憶手段に記憶されている、前記入力された表示画面の各ドットのRGB信号を用いて、前記読み出した画像情報に対応する画像と前記入力された表示画面の各ドットのRGB信号に対応する画像を重ね合わせた画像を表示させる表示画面の各ドットのRGB信号を作成し、前記第3の記憶手段に記憶させ、
    前記第3の記憶手段に記憶されている、前記重ね合わせた画像を表示させる表示画面の各ドットのRGB信号を前記出力手段から出力させる、
    ことを特徴とする遊技機用表示制御装置。
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