JP2002191791A - 可変表示装置付き遊技機およびその演出方法 - Google Patents

可変表示装置付き遊技機およびその演出方法

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JP2002191791A
JP2002191791A JP2000391454A JP2000391454A JP2002191791A JP 2002191791 A JP2002191791 A JP 2002191791A JP 2000391454 A JP2000391454 A JP 2000391454A JP 2000391454 A JP2000391454 A JP 2000391454A JP 2002191791 A JP2002191791 A JP 2002191791A
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Toru Imamura
徹 今村
Kango Yanagi
漢呉 柳
Takehiko Kamiyama
武彦 神山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 可変表示装置付き遊技機の遊技者に期待感を
与える。 【解決手段】 図柄109を等分されていない8つの不
定形のピース画像101〜108の内の2ピース画像を
1組として構成する新たな4ピース画像901〜904
から構成する。そして、4つのレイヤのみ制御可能なV
DPを用いて、これらピース画像901〜904の各画
像データを各々第1レイヤ〜第4レイヤに設定し、4つ
のレイヤ毎に設定した画像データを合成し、その合成画
像データを可変表示装置409に出力、表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、可変表示装置付き
遊技機に関する。詳しくは、動画のように画像を可変に
表示させることができる可変表示装置付き遊技機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、一般的にパチンコ機と呼ばれる遊
技機の中には、複数の数字や図形等で構成される特別図
柄(以下、便宜上単に図柄と呼ぶ)を変動表示可能な特
別図柄表示装置を遊技盤中に備えたものがある。
【0003】遊技機関連の文献である特開平11−31
9252号公報、特開平11−70229号公報および
特開平9−140881号公報等遊技機に関する公報
に、遊技機の一般的な機械構造が開示されている。
【0004】特別図柄表示装置としては、ドットマトリ
クス表示装置、7セグメントLED(Light Emitting D
iode)およびその他を有したものがある。特に、昨今で
は、マイコン制御により背景等の画像および複数の図柄
の各々を動画として表示可能な、液晶表示装置(以下、
LCD(Liquid Crystal Display))またはCRT(Cathode
Ray Tube)ディスプレイ等の可変表示装置を有する特別
図柄表示装置を遊技盤中に備えた遊技機が多い。
【0005】一般にコンピュータが表示装置に動画を表
示する場合、動画の元となる画像データを複数用意し、
各画像データを順次素早く切り替えて表示したり、ある
いは各画像データを表示領域内で移動させながら表示さ
せる。
【0006】さらに、レイヤ(画層)毎に設定した画像
データを合成し、その合成画像データを表示すること
も、コンピュータが動画を表示する場合の一般的手法で
ある。この場合、レイヤを多く有することで、あるレイ
ヤの画像を表示中に別のレイヤに画像データを描画する
余裕ができ、それら多数のレイヤの画像を順次切り替え
表示したり組合せ表示することで、スムーズな動画が可
能となる。
【0007】図1は、後述の図4で詳述する特別図柄表
示装置202の可変表示装置409が画像を表示する映
像の一例である。
【0008】可変表示装置409への画像の表示能力
は、図4の説明で後述する画像処理用LSI(以下、V
DP(Video Display Processor))406の仕様に依
存する。VDPには、レイヤ毎に設定した画像データを
合成し、その合成画像データを表示するものがある。
【0009】図1において、映像は図1の(A)、
(B)、(C)、(D)、(E)、(F)の順に遷移
し、各々符号111〜116までの映像が順次可変表示
装置409に表示される。
【0010】この例では、図1のように図柄109は8
つの分割画像(以下、ピース画像と呼ぶ)101〜10
8から構成されており、ピース画像101〜108が各
々落下することにより、図柄109が壊れて崩れ落ちる
演出を表示している。尚、識別し易さを考え、便宜上、
ピース画像101〜108の各々にハッチングを施して
説明している。
【0011】この場合、予めピース画像101〜108
の各々の画像データ、即ち計8個の画像データを用意す
る。これらは図4の説明で後述するキャラクタROM4
07に格納されている。
【0012】そしてVDPは、1レイヤに1ピース画像
の画像データを設定し(8レイヤを制御)、8レイヤの
各々で独立して各1ピース画像の画像データを図1の
(A)〜(F)の順に落下するように制御し、その時々
のそれら8レイヤを重ね合わせて得られる合成画像デー
タを可変表示装置409へ表示することで、符号111
〜116までの映像が順に得られる。
【0013】また、図15も、後述の図4で詳述する特
別図柄表示装置202の可変表示装置409が画像を表
示する映像の一例である。
【0014】図15において、映像は図15の(A)、
(B)、(C)、(D)、(E)、(F)、(G)の順
に遷移し、各々符号1406、1502〜1507まで
の映像が順次可変表示装置409に表示される。
【0015】この例では、図15のように当初映像14
06に表示されていた図柄Aが波紋に揉まれながら次第
に映像1507の図柄Bに変化する演出を表示してい
る。
【0016】この場合、予め映像1406および150
2〜1507の各々の画像データ、即ち計7個の画像デ
ータを用意する。これらは図4の説明で後述するキャラ
クタROM407に格納されている。
【0017】そしてVDPは、1レイヤに1映像の画像
データを設定し(7レイヤを制御)、7レイヤ各々の映
像の画像データを図15の(A)〜(G)の順に交代で
可変表示装置409へ表示することで、符号1406お
よび1502〜1507までの映像が順に得られる。
【0018】上述のような演出を図柄の停止等に用いる
ことにより、遊技者に期待感を与え飽きさせない遊技機
を作ることができる。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、遊技機
のハードウェアおよびソフトウェアの仕様上の制限のた
めに、可変表示装置に用いるVDPの制御可能なレイヤ
数、および画像データを記憶しておくキャラクタROM
の容量は限られている。
【0020】このため、上述のような図柄が壊れて崩れ
落ちる演出や図柄が波紋に揉まれながら次第に他の図柄
に変化する演出のように、複雑な演出を可変表示装置に
表示させる場合、他の表示のための画像データがキャラ
クタROMの容量を費やして十分な容量が残っていない
と上述の演出に要する画像データ量に制約を生じること
から、あるいはVDPの制御可能なレイヤ不足から、上
述のような演出が実現困難である。
【0021】従って、上述のように複雑な演出を用いた
遊技者に期待感を与え飽きさせない遊技機を提供するこ
とが難しいという解決すべき課題が従来技術にはあっ
た。
【0022】そこで本発明の目的は、遊技者に期待感を
与えることが可能な可変表示装置付き遊技機を提供する
ことにある。
【0023】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、請求項1の発明は、可変表示装置の表示部に
画像を表示させ、遊技に係る演出を表示する可変表示装
置付き遊技機において、前記画像が複数の不定形な第1
の分割画像から構成されており、2以上の前記第1の分
割画像を組合せて構成される第2の分割画像の画像デー
タを複数予め記憶した記憶手段と、複数レイヤを有し、
該複数レイヤのレイヤ毎に、前記第2の分割画像の画像
データを設定し制御するレイヤ制御手段と、前記複数レ
イヤのレイヤ毎に設定した各画像データを合成し、当該
合成された合成画像データに基づいて画像を表示する画
像表示手段とを備えたことを特徴とする。
【0024】請求項2の発明は、可変表示装置の表示部
に画像を表示させ、遊技に係る演出を表示する可変表示
装置付き遊技機において、前記画像が複数の不定形な第
1の分割画像から構成されており、2以上の前記第1の
分割画像を組合せて構成される第2の分割画像の画像デ
ータを複数予め記憶した記憶手段と、複数レイヤを有
し、該複数レイヤの中の特定レイヤに、前記第2の分割
画像の画像データを時系列的に重ねて設定し制御するレ
イヤ制御手段と、前記特定レイヤに設定した画像データ
に基づいて画像を時系列的に表示する画像表示手段とを
備えたことを特徴とする。
【0025】請求項3の発明は、請求項1または請求項
2に記載の可変表示装置付き遊技機において、前記第2
の分割画像は2以上の前記第1の分割画像を不規則に選
択して組合せることを特徴とする。
【0026】請求項4の発明は、可変表示装置の表示部
に画像を表示させ、遊技に係る演出を表示する可変表示
装置付き遊技機の演出方法において、前記画像は複数の
不定形な第1の分割画像から構成されており、2以上の
前記第1の分割画像を組合せて構成される第2の分割画
像の画像データが複数前記遊技機内に予め記憶されてお
り、前記遊技機は複数レイヤを有し、該複数レイヤのレ
イヤ毎に、前記第2の分割画像の画像データを設定し制
御するレイヤ制御ステップと、前記複数レイヤのレイヤ
毎に設定した各画像データを合成し、当該合成された合
成画像データに基づいて画像を表示する画像表示ステッ
プとを備えたことを特徴とする。
【0027】請求項5の発明は、可変表示装置の表示部
に画像を表示させ、遊技に係る演出を表示する可変表示
装置付き遊技機の演出方法において、前記画像は複数の
不定形な第1の分割画像から構成されており、2以上の
前記第1の分割画像を組合せて構成される第2の分割画
像の画像データを複数前記遊技機内に予め記憶されてお
り、前記遊技機は複数レイヤを有し、該複数レイヤの中
の特定レイヤに、前記第2の分割画像の画像データを時
系列的に重ねて設定し制御するレイヤ制御ステップと、
前記特定レイヤに設定した画像データに基づいて画像を
時系列的に表示する画像表示ステップとを備えたことを
特徴とする。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を詳細に説明する。なお、上述の従来技術の説明
も含めて各図面において同様の箇所には同一の符号を付
し、説明の重複は省く。また、遊技機の機械構造はたと
えば、特開平11−319252号公報等に示されるよ
うな従来例と同様とすることができるので、本実施形態
での説明は本発明に関わる構成部とその補足部位のみに
留める。
【0029】(実施形態1) (装置構成)図2は、遊技機の遊技盤の正面概観の1例
を示す。
【0030】図2において、本実施形態の遊技機は、遊
技機の役物等を盤面に据え付ける遊技盤201、特別図
柄表示装置202、始動入賞口203、普通図柄表示装
置作動ゲート(左)204、普通図柄表示装置作動ゲー
ト(右)205、普通図柄表示装置206、普通電動役
物207、可変入賞球装置208、特別図柄作動記憶表
示灯(以下、保留ランプと呼ぶ)209、210、21
1、212を含む。
【0031】特別図柄表示装置202は、たとえば、L
CDまたはCRTディスプレイ等の可変表示装置、7セ
グメントLED、ドットマトリクス表示装置、ドラム等
その他がある。特別図柄表示装置202は、複数の数字
や図形等の特別図柄(以下、図柄)を変動表示する。
【0032】特別図柄表示装置202は、本実施形態で
は、背景等の画像および複数の図柄の各々を動画として
表示可能な可変表示装置409(後述)を有し、特別図
柄表示装置202の停止図柄が予め定めた特定の図柄の
組合せとなった場合を特賞(いわゆる大当たり)とす
る。特賞とは、遊技が第1の状態から第2の状態に切り
替わるポイントであり、第2の状態は遊技者へ所定の遊
技価値を付与する有利な状態である。
【0033】始動入賞口203は、遊技者により打ち出
された球が入賞すると、内部の特別図柄始動スイッチ3
01(図3の説明で後述)のトリガ発生により入賞を検
知し、特別図柄表示装置202の図柄変動の契機を与え
る。
【0034】普通図柄表示装置作動ゲート(左)204
および普通図柄表示装置作動ゲート(右)205は、遊
技者により打ち出された球が通過すると、内部の普通図
柄作動スイッチ302(図3の説明で後述)のトリガ発
生により、普通図柄表示装置206の普通図柄の変動契
機を与える。
【0035】普通図柄表示装置206は、7セグメント
LED等の表示する普通図柄を変動表示する。
【0036】普通電動役物207は、普通図柄表示装置
206が特定の普通図柄を停止表示した場合に開放し、
始動入賞口203への入賞をアシストする。
【0037】可変入賞球装置208は、特別図柄表示装
置202の停止図柄が予め定めた特定の図柄の組合せと
なった場合、すなわち、特賞になった時に、可変入賞球
装置208前面の大入賞口の開放動作を行う。
【0038】保留ランプ209、210、211、21
2は、図柄の変動中に始動入賞口203に入賞した各球
の情報を、図3の説明で後述するRAM310上にある
各球毎の保留メモリに記憶するのと連動して点灯し(以
下、”球の保留”と呼ぶ)、連続して図柄変動可能な回
数を報知する。また、球の保留の対象となった始動入賞
口203への入賞球を、以下”保留球”と呼ぶこととす
る。
【0039】図3は、遊技機の制御回路構成を示す。
【0040】図3において、本実施形態の遊技機の制御
回路構成は、特別図柄始動スイッチ301、普通図柄作
動スイッチ302、大入賞口スイッチ303、リセット
回路305、電源回路306、入力ポート307、主制
御部308、ROM309、RAM310、出力ポート
311、特別図柄表示装置202、普通図柄表示装置2
06、大入賞口作動ソレノイド312、普通電動役物作
動ソレノイド313、ランプ表示装置314、効果音発
生装置315、賞球払出装置316、球発射装置317
およびその他スイッチ304を有する。
【0041】特別図柄始動スイッチ301は、遊技者に
より打ち出されて始動入賞口203に入賞した球が、こ
のスイッチを通過する時に、トリガを発生し入賞検知
し、特別図柄表示装置202の図柄変動の契機を与え
る。
【0042】普通図柄作動スイッチ302は、遊技者に
より打ち出されて普通図柄表示装置作動ゲート(左)2
04および普通図柄表示装置作動ゲート(右)205を
通過した球が、このスイッチを通過する時にトリガを発
生し、普通図柄表示装置206の普通図柄の変動契機を
与える。
【0043】大入賞口スイッチ303は、特賞になった
時に、可変入賞球装置208への球の入賞検知を行う。
【0044】リセット回路305は、主制御部308を
初期状態にする。電源回路306は、図3の回路全体に
電力を供給する。入力ポート307は、各部からの信号
を取り込み、主制御部308に転送する。
【0045】主制御部308は、遊技機全体の制御を行
うCPUであり、ROM309およびRAM310を内
蔵する1チップCPUを使用しても、ROM309およ
びRAM310を外付けでバス接続したCPUを使用し
てもよい。
【0046】ROM309は、主制御部308用の遊技
機を制御するプログラムが記憶されている。具体的に
は、主制御部308のCPUが行う遊技制御処理の内容
を規定した図5の遊技制御プログラムを記憶している。
ROM309にはさらに、特別図柄表示装置202へ指
示するためのコマンドIDを初めとする、遊技機を制御
するための各種のパラメータの値が格納されている。
【0047】RAM310は、主制御部308に対する
入出力データや演算処理のためのデータ、遊技に関連す
る乱数カウンタを初めとする各種カウンタ等を一時記憶
し、また、各保留球の情報を記録する保留メモリを有す
る。
【0048】出力ポート311は、各部に対する信号を
出力し、主制御部308から転送する。
【0049】大入賞口作動ソレノイド312は、特賞に
なった時に、可変入賞球装置208前面の大入賞口を開
放する。
【0050】普通電動役物作動ソレノイド313は、普
通図柄表示装置206が特定の普通図柄を停止表示した
場合に、普通電動役物207を開放する。
【0051】ランプ表示装置314は、遊技に関連する
ランプ類の表示装置であり、主制御部308の指示で複
数のランプを選択的に点灯/消灯させる。これにより保
留ランプ209〜212も、上記RAM310上の保留
メモリに情報が記録されることに伴って点灯され、保留
球の保留消化に伴って消灯される。
【0052】効果音発生装置315は、遊技に関連する
音響を発生する。賞球払出装置316は、特別図柄始動
スイッチ301、大入賞口スイッチ303、その他スイ
ッチ304等で入賞検知がされた場合の、賞球の払出を
行う。
【0053】球発射装置317は、遊技機ハンドルで遊
技者の球発射動作を検知すると、球を遊技盤201へ発
射する。
【0054】図4は、特別図柄表示装置202の制御回
路構成を示す。
【0055】図4において、本実施形態の特別図柄表示
装置202の制御回路構成は、表示指令信号受信回路4
01、電源回路402、CPU403、プログラムRO
M404、RAM405、画像処理用LSI(以下、V
DP(Video Display Processor))406、キャラク
タROM407、ビデオRAM408、可変表示装置4
09を有する。
【0056】表示指令信号受信回路401は、主制御部
308からの表示指令信号、本実施形態では、図11に
例示するような2バイトの表示指令信号(以下、コマン
ドと呼ぶ)を受信し、CPU403へ渡す。
【0057】電源回路402は、図4の回路全体に電力
を供給する。
【0058】CPU403は、プログラムROM404
に記憶されたプログラムにしたがって、画像処理および
画像表示制御を行う。
【0059】プログラムROM404は、CPU403
が実行する画像処理のためのプログラムを記憶してお
り、具体的には、CPU403が行う画像表示制御の内
容を規定した図7の画像表示制御プログラムを記憶して
いる。さらにプログラムROM404は、VDP406
のデータ・レジスタにマッピングして書き込む、VDP
406制御用データも記憶している。
【0060】RAM405は、CPU403に対する入
出力データや演算処理のためのデータを一時記憶し、ワ
ーク・エリアやバッファ・メモリとして機能する。
【0061】VDP406は、CPU403からの図柄
更新の指示に従って可変表示装置409に表示するため
のスプライト/スクロールの画像データをビデオRAM
408に展開し、CPU403からの出力指示に従って
可変表示装置409の表示領域内に画像データを出力、
表示する。
【0062】また表示色の制御には、特定の複数の色デ
ータを配列して設定したカラーパレット(以下、パレッ
ト)がよく使用される。本実施形態のVDP406は、
256色を定義するパレットを4つ内蔵しており、4レ
イヤを処理し、各レイヤに1パレットを関連付けて画像
処理を行う。VDP406はCPU403からの出力指
示に従って、4つのレイヤ毎に設定した画像データを合
成し、その合成画像データを可変表示装置409に出
力、表示する。
【0063】VDP406は、具体的には、ビデオRA
M408上の画像データにより指示されるパレットの色
データに基づいてその画像データを色データに変換し、
その色データをアナログRGBのビデオ信号として可変
表示装置409へ出力し、表示する。ここでの画像デー
タはパレットに対するインデックス(配列番号)を含
む。
【0064】本実施形態のVDP406は、1ピクセル
当たりR、G、BおよびI(intensity;彩度)の各々
を3ビットの8階調で制御する仕様とし、4096色
(=8×8×8×8)を処理する能力を有する。VDP
406は、256色を設定可能なパレットを4つの各レ
イヤに1パレットづつ関連付けて画像処理を行うため、
256色×4レイヤ=1024より4096色中の最大
1024色を可変表示装置409へ表示可能である。
【0065】キャラクタROM407は、CPU403
からの指示を受けたVDP406がビデオRAM408
に展開する、スプライト/スクロール等の画像データを
記憶している。また、VDP406内臓の4つのパレッ
トにセットされるべき4つのパレットデータを記憶して
いる。また、画像データは、ランレングス符号化、予測
符号化、ハフマン符号化およびその他周知の圧縮技術に
よって圧縮され、キャラクタROM407に記憶されて
いる。
【0066】ビデオRAM408は、VDP406によ
り、可変表示装置409の表示領域内に出力する画像デ
ータが展開され、一時記憶される。本実施形態では、4
つのレイヤ毎に設定した画像データがビデオRAM40
8に一時記憶され、ビデオRAM408上で4レイヤの
画像データがスクリーンバッファで合成され合成画像デ
ータが生成される。
【0067】可変表示装置409は、LCD、CRTディ
スプレイ等であり、VDP406が出力する画像のビデ
オ信号を可視表示する。
【0068】(実施形態1の動作説明)以上述べたシス
テム構成において、本実施形態の演出に係る可変表示装
置409の表示について以下、説明する。本実施形態
は、図柄が壊れて崩れ落ちる演出を少ない画像容量およ
び少ないレイヤ数で実現可能なことに特徴がある。
【0069】図8は、本実施形態における可変表示装置
409が画像を表示する映像である。図8において、映
像は図8の(A)、(B)、(C)、(D)、(E)、
(F)、(G)、(H)の順に遷移し順次可変表示装置
409に表示される。
【0070】図8において、符号801、802、80
3は各々左、右および中図柄である。ここで、左、中、
右図柄が同じ停止図柄で特定ライン上(この場合横一直
線)に並んだ時を特賞とし、特賞時の停止図柄の並びが
777の場合に次回の特賞確率をアップさせる確率変動
図柄の7を特定図柄とする。特定図柄である7以外の図
柄を非特定図柄とする。
【0071】図8は既に左および右図柄が各々等しく図
柄801、図柄802のAに確定しており、中図柄が変
動中から確定するまでを示す。このように、左、中、右
図柄が同じ停止図柄で特定ライン上に並んだ時を特賞と
した場合、特定ライン上における左と右の停止図柄が同
じで中図柄が変動中で不確定な、特賞確定表示直前の表
示状態を「リーチ」と呼ぶ。
【0072】図8の(A)では中図柄が7から図柄80
3の8に変わり、図8の(B)では中図柄が8から9に
変わるところを示す。その後図8の(C)で、中図柄の
9のみがアップで図柄804のように可変表示装置40
9に表示され、図8の(D)のように図柄804は壊れ
て崩れ落ちる。
【0073】続いて図8の(E)で、中図柄のAのみが
アップで図柄109のように可変表示装置409に表示
され、図8の(F)のように図柄109は壊れて崩れ落
ちる。同様に続いて図8の(G)で、中図柄のBのみが
アップで図柄805のように可変表示装置409に表示
される。
【0074】この後図8の(H)のように図柄805は
壊れて崩れ落ちずに、中図柄が図柄805のBに確定す
る。
【0075】図8の一連の表示の内、図8の(E)から
(F)に至る過程を図1で説明する。
【0076】図1において、映像は図1の(A)、
(B)、(C)、(D)、(E)、(F)の順に遷移
し、各々符号111〜116までの映像が順次可変表示
装置409に表示される。
【0077】図1のように図柄109のAは、等分され
ていない8つの不定形の分割画像(以下、ピース画像と
呼ぶ)101〜108から構成されており、ピース画像
101〜108が落下することにより、図柄109が壊
れて崩れ落ちる演出を表示している。尚、識別し易さを
考え、便宜上、ピース画像101〜108の各々にハッ
チングを施して説明している。
【0078】ここで本実施形態では、図柄109のAが
8つのピース画像101〜108の一つ一つから構成さ
れるのではなく、等分されていない8つの不定形のピー
ス画像101〜108の内の2ピース画像を1組として
構成する新たなピース画像、即ち新たな4ピース画像
(8÷2=4組)から構成される。これについて、図9
を用いて説明する。
【0079】図9は、図柄109のAが8つのピース画
像101〜108の内の2ピース画像を1組として構成
する新たな4ピース画像から構成されることを示す。
【0080】図9において、図9の(A)に示す図柄1
09は、図9の(B)〜(E)に示すピース画像90
1、902、903、904から構成される。ピース画
像901はピース画像101および103から成り、そ
れらの間の破線で囲まれた部分は透明画像である。同様
に、ピース画像902はピース画像102および104
から成り、ピース画像903はピース画像108および
106から成り、ピース画像904はピース画像107
および105から成る。
【0081】この場合、予めピース画像901〜904
の各々の画像データ、即ち計4個の画像データがキャラ
クタROM407に格納されている。ピース画像901
〜904の各々の画像データは、8つのピース画像10
1〜108の内の不規則に選択した2ピース画像から構
成される。ピース画像901〜904の各々の画像デー
タは図9に示すように透明部分を有するため、周知の圧
縮技術によって圧縮した場合の圧縮効率が良い。
【0082】VDP406は、これらピース画像901
〜904の各画像データを各々第1レイヤ〜第4レイヤ
に設定し、4つのレイヤ毎に設定した画像データを合成
し、その合成画像データを可変表示装置409に出力、
表示する。この結果、図1の(A)に示す映像が表示さ
れ、即ち図9の(A)のように図柄109のAが表示さ
れる。
【0083】図9の構成方法に基づいて図1の演出が表
示される場合の、各レイヤの画像データの時系列的な制
御状態を図10に示す。
【0084】図10において、図10の(A)〜(D)
は各レイヤの画像データに関するVDP406による制
御状態を示す。
【0085】図10の(A)において、符号1011〜
1016は第1レイヤの画像データであり、図の上から
下へ、即ち符号1011〜1016へ順次第1レイヤの
ピース画像901の画像データが遷移する。同様に図1
0の(B)において、第2レイヤの画像データ1021
〜1026へ順次第2レイヤのピース画像902の画像
データが遷移する。同様に図10の(C)において、第
3レイヤの画像データ1031〜1036へ順次第3レ
イヤのピース画像903の画像データが遷移する。同様
に図10の(D)において、第4レイヤの画像データ1
041〜1046へ順次第4レイヤのピース画像904
の画像データが遷移する。
【0086】なお、図10中のハッチングを施されてい
ないピース画像は、他のレイヤのピース画像である。
【0087】この場合、図10において、第1レイヤの
画像データ1011、第2レイヤの画像データ102
1、第3レイヤの画像データ1031、第4レイヤの画
像データ1041を合成し、その合成画像データを可変
表示装置409に出力、表示することにより、図1の
(A)の映像111が表示される。同様に、第1レイヤ
の画像データ1012、第2レイヤの画像データ102
2、第3レイヤの画像データ1032、第4レイヤの画
像データ1042の合成画像データにより、図1の
(B)の映像112が表示される。
【0088】また、画像データ1013、画像データ1
023、画像データ1033、画像データ1043の合
成画像データにより、図1の(C)の映像113が表示
される。画像データ1014、画像データ1024、画
像データ1034、画像データ1044の合成画像デー
タにより、図1の(D)の映像114が表示される。
【0089】さらに、画像データ1015、画像データ
1025、画像データ1035、画像データ1045の
合成画像データにより、図1の(E)の映像115が表
示される。画像データ1016、画像データ1026、
画像データ1036、画像データ1046の合成画像デ
ータにより、図1の(F)の映像116が表示される。
【0090】上述の演出を本実施形態の遊技機で行う場
合の、システムの処理概要を以下に説明する。始動入賞
口203への球の入賞により、主制御部308は、大当
たり乱数(特賞かはずれかを決定する乱数)を取得す
る。球の保留発生時には、大当り乱数はその球の保留メ
モリへ格納される。
【0091】保留球の保留消化あるいは始動入賞口20
3への入賞球による図柄変動開始時には、主制御部30
8は、その図柄変動に対応する入賞球の大当たり乱数、
および図柄変動時のリーチ乱数(リーチ演出の抽選を行
う乱数)と図柄乱数(停止図柄の抽選を行う乱数)に基
づいて、特別図柄表示装置202に停止表示される複数
の図柄、たとえば、左、中、右の各停止図柄を決定す
る。また、全図柄停止までの図柄の変動パターン(はず
れ、リーチ、特賞等の画面変動の見た目)を決定する。
【0092】そして、主制御部308は変動パターン指
定コマンドおよび左、中、右の各停止図柄指定コマンド
を特別図柄表示装置202へ送信し、規定の図柄変動時
間経過後、図柄停止コマンドを特別図柄表示装置202
へ送信する。
【0093】一方CPU403は、受信した変動パター
ン指定コマンド、左、中、右の各停止図柄指定コマンド
およびに図柄停止コマンド基づいて、左、右および中図
柄の画像データを、指定された変動パターンで変動し指
定された停止図柄で停止するように、左、右および中図
柄の画像データの処理を行う。
【0094】(実施形態1のプログラムの処理説明)本
実施形態における上記処理は、図5および図7のフロー
チャートに示す処理手順により行われる。図5の処理手
順は、主制御部308のCPUが実行する遊技制御処理
内容を示している。これは周期t(たとえば4msec)毎
に起動される割り込み処理であり、主制御部308のC
PUが、ROM309に記憶されている遊技制御プログ
ラムを読み出して実行することにより行われる遊技制御
割りこみ処理である。
【0095】図7はCPU403が実行する表示制御内
容を示し、CPU403が、ROM404に記憶されて
いる画像表示制御プログラムを読み出して実行すること
により行われる。
【0096】図5において、遊技機が電源の投入をされ
ると、主制御部308は画像、ランプ、音声および遊技
等に関わる初期設定を行う(ステップS500)。その
後主制御部308は、周期t毎にステップS510の処
理により大当たり乱数ループカウンタを更新(+1)す
ることにより、特賞用の乱数を発生する。
【0097】ステップS520の処理中で、主制御部3
08は始動入賞口203への入賞球を検知すると、大当
たり乱数ループカウンタから大当たり乱数を読み取って
RAM310上にバッファリングする。また、図柄変動
中に始動入賞口203に球が入賞すると、主制御部30
8は大当たり乱数ループカウンタから大当たり乱数を読
み取り、RAM310上の保留球の保留メモリにバッフ
ァリングする(球の保留)。このステップが繰り返し実
行される毎に、RAM310上の保留メモリ上に連続的
に各大当たり乱数の値が複数保留球分記憶される。
【0098】遊技機のエラー発生状況は、主制御部30
8がステップS530の処理を行うことにより、チェッ
クされる。
【0099】主制御部308は図柄変動、役物制御等遊
技に関わる制御をステップS540の遊技管理処理で行
う。
【0100】次に、始動入賞口203への入賞球または
上記図柄変動中に始動入賞口203に入賞して保留され
た保留球に対して、主制御部308は賞球の払い出しを
行い(ステップS550)、遊技機外部に遊技状態を伝
えるために、主制御部308はステップS560の処理
を行うことにより情報を外部に伝える。
【0101】遊技機がランプ、音声、画像等の出力デー
タを制御する場合、主制御部308はステップS570
の処理により出力データの制御を行う。たとえば、主制
御部308は上記保留球を報知するために、ランプ表示
装置314に対して保留ランプの点灯を指示し、画像制
御のコマンドを特別図柄表示装置202へ送信する。
【0102】リーチ乱数ループカウンタ、図柄乱数ルー
プカウンタの更新は、主制御部308がステップS58
0の割り込み残余時間を利用してそれら乱数カウンタを
n回(nは自然数)更新することにより行われる。
【0103】始動入賞口203への入賞球または上記保
留球の保留消化による変動開始時には、リーチ乱数ルー
プカウンタから読み取られるリーチ乱数、図柄乱数ルー
プカウンタから読み取られる図柄乱数、およびRAM3
10上の始動入賞口203への入賞球の大当たり乱数ま
たはその保留球の保留メモリに記憶されている大当たり
乱数に基づいて、主制御部308は変動パターン指定コ
マンドおよび左、中、右の各停止図柄指定コマンド等を
準備する。この処理は、主制御部308がステップS5
40の遊技管理処理を行う中で、図柄変動開始時と判断
された場合に行われる。
【0104】図6は、図5のステップS540の遊技管
理処理の処理内容を示す。図6において、主制御部30
8は始動入賞口203への入賞球または保留球の保留消
化に伴う図柄変動開始と判断した場合(ステップS60
0)、処理をステップS610へ進める。
【0105】次に主制御部308は、RAM310に記
憶されている図柄変動に係る大当たり乱数に基づいて、
開始する図柄変動の特賞の判定を行う(ステップS61
0)。
【0106】その特賞判定結果、リーチ乱数ループカウ
ンタから読み取られるリーチ乱数および図柄乱数ループ
カウンタから読み取られる図柄乱数から、特別図柄表示
装置202に停止表示される複数の図柄を決定する。た
とえば、特賞判定は“はずれ”、リーチ乱数から一意に
決められるリーチ種別が“スーパーリーチ”、図柄乱数
から一意に決められる左、中、右の各図柄の図柄番号が
順に“AH、BH、AH”(16進表記)であるとする。
そして、主制御部308はそれら各図柄番号をイベント
として設定した図11に示す左、中、右の各停止図柄指
定コマンド(各コマンドIDは1、2および3)の情報
をRAM310上の所定エリアにセットする(ステップ
S620)。
【0107】次に主制御部308は、上記の特賞の判定
およびリーチ乱数に基づいて、図柄変動の変動パターン
を決定する。たとえば上記の“はずれ、スーパーリー
チ”の場合には、変動パターンは図12に示す“はずれ
リーチ”となり、変動パターン情報として変動パターン
ID=1、変動パターンイベント=リーチ種別(=リー
チ乱数“スーパーリーチ”)が決定される。そして、主
制御部308は決定した変動パターン情報をイベントと
して設定した図11の変動パターン指定コマンド(コマ
ンドID=4)の情報をRAM310上の所定エリアに
セットする(ステップS630)。
【0108】上記図柄変動に要する各コマンドの情報の
セットが済むと、主制御部308は図柄変動を監視する
ための変動タイマを所定の値にセットする(ステップS
640)。
【0109】主制御部308は処理を図6から呼び出し
元の図5に戻すと、上述のRAM310上の所定エリア
にセットされた図柄変動に要する各コマンドの情報に基
づいて、前述のステップS570の処理により、変動パ
ターン指定コマンド、および左、中、右の各停止図柄指
定コマンドを順次特別図柄表示装置202へ送信する。
【0110】割り込み処理により図5の処理から再び図
6の処理が呼び出された場合において、主制御部308
は図柄変動中と判断した場合(ステップS600→S6
50)、変動タイマを減算(−1)する(ステップS6
60)。
【0111】変動タイマが0となると、主制御部308
は図11に示す図柄停止コマンド(コマンドID=5)
の情報をRAM310上の所定エリアにセットし(ステ
ップS670→S680)、処理を図6から呼び出し元
の図5に戻す。
【0112】主制御部308は処理を図6から呼び出し
元の図5に戻すと、上述のRAM310上の所定エリア
にセットされたコマンドの情報に基づいて、前述のステ
ップS570の処理により、図柄停止コマンドを特別図
柄表示装置202へ送信する。
【0113】一方図7において、CPU403は、遊技
機が電源ONをした立ち上げ後にCPU403の初期設
定処理を行い(ステップS700)、不図示の割り込み
処理で監視している主制御部308からのコマンドの入
力検知の結果を判定する(ステップS710)。
【0114】新コマンド入力が無ければ、何もせずにス
テップS740へ進む。
【0115】新コマンド入力時は、入力された新コマン
ドをRAM405上のセット・エリアへセットし(ステ
ップS720)、その入力コマンドにユニークなデータ
をRAM405にセットして(ステップS730)、ス
テップS740へ進む。
【0116】つぎにCPU403は、画像データセット
処理を行う(ステップS740)。具体的には、RAM
405にセットした入力コマンドにユニークなデータに
基づいて、プログラムROM404内のVDP制御用デ
ータをRAM405上のVDP出力用バッファに書き込
む。そして、VDP出力用バッファの情報をVDPへ出
力してよい場合、出力許可フラグをONにする。
【0117】CPU403は、出力許可フラグを判定し
(ステップS750)、OFFならばステップS710
へ戻る。
【0118】出力許可フラグONの場合は、CPU40
3はVDP出力用バッファの情報をCPU403のアド
レス空間上でVDP406のデータ・レジスタにマッピ
ングして書き込み、アドレス・バス、データ・バスの指
定、ライト・イネーブル、チップ・セレクトによりVD
P406へ指示を出すことにより、ビデオRAM408
上にキャラクタROM407から読み出すスプライト/
スクロール画像データを展開する。そしてVDP406
へ、可変表示装置409の表示領域ウィンドウ内にビデ
オRAM408上の画像データを表示するように指示す
るVDPデータ出力処理を行い(ステップS760)、
ステップS710へ戻る。
【0119】以下、図7のステップS740の画像データ
セット処理の中の、図柄変動に関わる部分の処理内容を
説明する。CPU403は状態が図柄停止の時に変動パ
ターン指定コマンドを受信すると、RAM405にセッ
トした変動パターン指定コマンドにユニークなデータに
基づいて、プログラムROM404内の図柄変動に係る
VDP制御用データをRAM405上のVDP出力用バ
ッファに書き込む。そして、CPU403はVDP出力
用バッファの情報をVDPへ出力してよい場合出力許可
フラグをONにして、状態を変動直後へ遷移させる。
【0120】再度ループ処理によりステップS740が
呼び出され、CPU403は状態が変動直後の時に、”
変動パターン指定コマンド”に見合った予告表示処理そ
の他のアニメーション処理および図柄変動の処理を行
う。
【0121】ここではCPU403は、図12の変動パ
ターンID=1(はずれリーチ)、変動パターンイベン
ト=リーチ種別(=リーチ乱数“スーパーリーチ”)で
ある変動パターン情報をイベントとして設定した図11
の変動パターン指定コマンド(コマンドID=4)を受
信したものとする。
【0122】そしてCPU403は、プログラムROM
404内の予告表示に係る背景やアニメーションおよび
その他のアニメーションに係るVDP制御用データをR
AM405上のVDP出力用バッファに書き込む。
【0123】さらにCPU403はVDP出力用バッフ
ァに書き込まれている図柄変動に係るVDP制御用デー
タを、RAM405にセットした変動パターン指定コマ
ンドにユニークなデータに基づいて更新する。そして、
CPU403はVDP出力用バッファの情報をVDPへ
出力してよい場合出力許可フラグをONにして、状態を
変動中へ遷移させ処理を呼び出し元へ戻す。これにより
図柄変動が開始され、予告表示処理その他アニメーショ
ン処理が行われる。
【0124】図7で再度ループ処理によりステップS7
40が呼び出された場合において、CPU403は状態
が変動中の時に図柄停止コマンドを受信していない場
合、VDP出力用バッファに書き込まれている図柄変動
に係るVDP制御用データ、予告表示のVDP制御用デ
ータその他アニメーション処理のVDP制御用データ
を、各々RAM405にセットした変動パターン指定コ
マンドにユニークなデータ、またはプログラムROM4
04内の予告表示処理用もしくはその他アニメーション
処理用データに基づいて更新する。
【0125】そして、CPU403はVDP出力用バッ
ファの情報をVDPへ出力してよい場合出力許可フラグ
をONにして、処理を呼び出しへ戻す。ステップS74
0の処理が図7のループで繰り返し呼び出され、図柄更
新処理が繰り返される。これにより変動パターン指定コ
マンドに応じた図柄変動が行われ、予告表示処理その他
アニメーション処理が行われる。
【0126】ステップS740の処理が再び呼び出され
た場合において、CPU403は状態が変動中の時に
左、中、右の各停止図柄指定コマンドおよび図柄停止コ
マンドを順次受信した場合、VDP出力用バッファに書
き込まれている図柄変動に係るVDP制御用データを、
RAM405にセットした変動パターン指定コマンドに
ユニークなデータおよびRAM405にセットした左、
中、右の各停止図柄指定コマンドにユニークなデータに
基づいて、左、中、右の各図柄停止へ向けて図柄更新す
る。
【0127】そして、CPU403はVDP出力用バッ
ファの情報をVDPへ出力してよい場合出力許可フラグ
をONにして、処理を呼び出し元へ戻す。図7の処理か
らステップS740の処理がループで繰り返し呼び出さ
れ、図柄更新処理が繰り返される。これにより変動パタ
ーン指定コマンドおよび左、中、右の各停止図柄指定コ
マンドに応じた図柄変動が行われ、各図柄の停止に至っ
た時点で、状態を図柄停止へ遷移させる。
【0128】この場合、本実施形態では、変動パターン
ID=1(はずれリーチ)、変動パターンイベント=リ
ーチ種別(=リーチ乱数“スーパーリーチ”)である変
動パターン情報をイベントとして設定した図11の変動
パターン指定コマンド、および左、中、右の各図柄の図
柄番号が順に“AH、BH、AH”(16進表記)である
各図柄番号をイベントとして設定した図11に示す左、
中、右の各停止図柄指定コマンドをCPU403は受信
している。
【0129】従って、上述の左、中、右の各図柄停止へ
向けての図柄更新から各図柄の停止に至る過程で、図8
に示したように、CPU403は、左図柄を図柄番号が
“AH”である図柄Aで、および右図柄を図柄番号が
“AH”である図柄Aでそれぞれ順に停止させる。その
後CPU403は、“スーパーリーチ”の演出として、
中図柄を図8の(C)〜(G)のように図柄が壊れて崩
れ落ちる演出を行い、最後に図8の(H)のように中図
柄を図柄番号が“BH”である図柄Bで停止させる。
【0130】(実施形態1の効果)以上、説明したよう
に、本実施形態によれば、図柄109を等分されていな
い8つの不定形のピース画像101〜108の内の2ピ
ース画像を1組として構成する新たな4ピース画像90
1〜904から構成する。そして、4つのレイヤのみ制
御可能なVDPを用いて、これらピース画像901〜9
04の各画像データを各々第1レイヤ〜第4レイヤに設
定し、4つのレイヤ毎に設定した画像データを合成し、
その合成画像データを可変表示装置409に出力、表示
する。
【0131】従って、ピース画像901〜904の各々
の画像データは図9に示すように透明部分を有するた
め、周知の圧縮技術によって圧縮した場合の圧縮効率が
良いこともあり、上述の演出に要する画像データが少容
量で済み、キャラクタROMの容量が十分残っていない
場合でも上述のような演出が実現可能となる。またVD
Pの制御可能なレイヤが少なくても上述のような演出が
実現可能となる。
【0132】また、例えば12図柄を変動させて演出す
る場合、上述の図柄109と同様な手法で12個の各図
柄を4ピース画像から構成するにあたり、各図柄全てに
ついて同様な分割パターンの4ピース画像から構成する
ようにすればよい。これにより、画像表示制御プログラ
ムは、12個の各図柄を指定する処理以外は、図柄が壊
れて崩れ落ちる演出に係る共通処理を1つ用意し、その
共通処理を実行毎に図柄の指定を更新するだけで、12
図柄全てについて上記壊れて崩れ落ちる演出が可能であ
る。よって、12図柄各々の図柄を使用したリアルな上
記演出を、画像表示制御プログラムのアルゴリズムを複
雑にせずに行うことができる。
【0133】(実施形態2) (実施形態2の動作説明)上記実施形態1は、図柄が壊
れて崩れ落ちる演出を少ない画像容量および少ないレイ
ヤ数で実現可能とした。本実施形態は、図柄が壊れて爆
発する演出を少ない画像容量および少ないレイヤ数で実
現可能なことに特徴がある。
【0134】図2〜7、図9、図11および図12は実
施形態1と共通のため、これらの説明の重複は省略し、
以下、本実施形態に固有の内容について説明する。
【0135】本実施形態は、図8の(E)で、中図柄の
Aのみがアップで図柄109のように可変表示装置40
9に表示された後、図8の(F)のように図柄109が
壊れて崩れ落ちる代わりに、図柄109が壊れて爆発す
る。これ以外の図8の映像も本実施形態における可変表
示装置409が画像を表示する映像である。この図8の
(E)から爆発に至る過程を図13で説明する。
【0136】図13において、映像は図13の(A)、
(B)、(C)、(D)、(E)の順に遷移し、各々符
号111、および132〜135までの映像が順次可変
表示装置409に表示される。
【0137】図13のように図柄109のAは、等分さ
れていない8つの不定形のピース画像101〜108か
ら構成されており、ピース画像101〜108がばらば
らの方向へ移動することにより、図柄109が壊れて爆
発する演出を表示している。尚、識別し易さを考え、便
宜上、ピース画像101〜108の各々にハッチングを
施して説明している。
【0138】ここで本実施形態では、図柄109のAが
8つのピース画像101〜108の一つ一つから構成さ
れるのではなく、等分されていない8つの不定形のピー
ス画像101〜108の内の2ピース画像を1組として
構成する新たなピース画像、即ち新たな4ピース画像
(8÷2=4組)から構成される。これについては、実
施形態1の図9の説明と同様である。
【0139】この場合、予めピース画像901〜904
の各々の画像データ、即ち計4個の画像データがキャラ
クタROM407に格納されている。ピース画像901
〜904の各々の画像データは、8つのピース画像10
1〜108の内の不規則に選択した2ピース画像から構
成される。ピース画像901〜904の各々の画像デー
タは図9に示すように透明部分を有するため、周知の圧
縮技術によって圧縮した場合の圧縮効率が良い。
【0140】VDP406は、これらピース画像901
〜904の各画像データを各々第1レイヤ〜第4レイヤ
に設定し、4つのレイヤ毎に設定した画像データを合成
し、その合成画像データを可変表示装置409に出力、
表示する。この結果、図13の(A)に示す映像が表示
される。
【0141】そして第1レイヤのピース画像901の画
像データが適当な方向へ移動し、同様に第2レイヤのピ
ース画像902の画像データが適当な方向へ移動し、第
3レイヤのピース画像903の画像データが適当な方向
へ移動し、第4レイヤのピース画像904の画像データ
が適当な方向へ移動する。この場合、第1レイヤの画像
データ、第2レイヤの画像データ、第3レイヤの画像デ
ータ、第4レイヤの画像データを合成し、その合成画像
データを可変表示装置409に出力、表示することによ
り、図13の(B)の映像132が表示される。
【0142】さらに第1レイヤのピース画像901の画
像データが適当な方向へ移動し、同様に第2レイヤのピ
ース画像902の画像データが適当な方向へ移動し、第
3レイヤのピース画像903の画像データが適当な方向
へ移動し、第4レイヤのピース画像904の画像データ
が適当な方向へ移動する。この場合、第1レイヤの画像
データ、第2レイヤの画像データ、第3レイヤの画像デ
ータ、第4レイヤの画像データを合成し、その合成画像
データを可変表示装置409に出力、表示することによ
り、図13の(C)の映像133が表示される。
【0143】図13の(D)および(E)の映像134
および映像135が表示される場合も同様に、ピース画
像901〜904の各画像データを各々第1レイヤ〜第
4レイヤ上で適当な方向に移動し、4つのレイヤの画像
データを合成し、その合成画像データを可変表示装置4
09に出力、表示する。
【0144】(実施形態2のプログラムの処理説明)本
実施形態における上記の演出表示のための処理は、図5
および図7のフローチャートに示す処理手順により行わ
れ、この処理手順は実施形態1と同様である。
【0145】本実施形態では例えば、変動パターンID
=1(はずれリーチ)、変動パターンイベント=リーチ
種別(=リーチ乱数“スーパーリーチ”)である変動パ
ターン情報をイベントとして設定した図11の変動パタ
ーン指定コマンド、および左、中、右の各図柄の図柄番
号が順に“AH、BH、AH”(16進表記)である各図
柄番号をイベントとして設定した図11に示す左、中、
右の各停止図柄指定コマンドをCPU403は受信して
いるものとする。
【0146】この場合、左、中、右の各図柄停止へ向け
ての図柄更新から各図柄の停止に至る過程で、図8に示
したように、CPU403は、左図柄を図柄番号が“A
H”である図柄Aで、および右図柄を図柄番号が“AH”
である図柄Aでそれぞれ順に停止させる。その後CPU
403は、“スーパーリーチ”の演出として、中図柄を
図8の(E)で、中図柄のAのみがアップで図柄109
のように可変表示装置409に表示された後、図8の
(F)のように図柄109が壊れて崩れ落ちる代わり
に、図柄109が壊れて爆発する演出を行う。そして図
8の(G)を経て、最後に図8の(H)のように中図柄
を図柄番号である“BH”の図柄Bで停止させる。
【0147】(実施形態2の効果)以上、説明したよう
に、本実施形態によれば、図柄109を等分されていな
い8つの不定形のピース画像101〜108の内の2ピ
ース画像を1組として構成する新たな4ピース画像90
1〜904から構成する。そして、4つのレイヤのみ制
御可能なVDPを用いて、これらピース画像901〜9
04の各画像データを各々第1レイヤ〜第4レイヤに設
定し、4つのレイヤ毎に設定した画像データを合成し、
その合成画像データを可変表示装置409に出力、表示
する。
【0148】従って、ピース画像901〜904の各々
の画像データは図9に示すように透明部分を有するた
め、周知の圧縮技術によって圧縮した場合の圧縮効率が
良いこともあり、上述の演出に要する画像データが少容
量で済み、キャラクタROMの容量が十分残っていない
場合でも上述のような演出が実現可能となる。またVD
Pの制御可能なレイヤが少なくても上述のような演出が
実現可能となる。
【0149】また、例えば12図柄を変動させて演出す
る場合、上述の図柄109と同様な手法で12個の各図
柄を4ピース画像から構成するにあたり、各図柄全てに
ついて同様な分割パターンの4ピース画像から構成する
ようにすればよい。これにより、画像表示制御プログラ
ムは、12個の各図柄を指定する処理以外は、図柄が壊
れて爆発する演出に係る共通処理を1つ用意し、その共
通処理を実行毎に図柄の指定を更新するだけで、12図
柄全てについて上記壊れて爆発する演出が可能である。
よって、12図柄各々の図柄を使用したリアルな上記演
出を、画像表示制御プログラムのアルゴリズムを複雑に
せずに行うことができる。
【0150】(実施形態3) (実施形態3の動作説明)上記実施形態1は、図柄が壊
れて崩れ落ちる演出を少ない画像容量および少ないレイ
ヤ数で実現可能とした。本実施形態は、図柄が波紋に揉
まれながら次第に他の図柄に変化する演出を少ない画像
容量および少ないレイヤ数で実現可能なことに特徴があ
る。
【0151】図2〜7、図11および図12は実施形態
1と共通のため、これらの説明の重複は省略し、以下、
本実施形態に固有の内容について説明する。
【0152】図14は、本実施形態における可変表示装
置409が画像を表示する映像である。図14におい
て、映像は図14の(A)、(B)、(C)、(D)、
(E)、(F)、(G)、(H)の順に遷移し順次可変
表示装置409に表示される。
【0153】図14において、符号1401、140
2、1403は各々左、右および中図柄である。ここ
で、左、中、右図柄が同じ停止図柄で特定ライン上(こ
の場合横一直線)に並んだ時を特賞とし、特賞時の停止
図柄の並びが777の場合に次回の特賞確率をアップさ
せる確率変動図柄の7を特定図柄とする。特定図柄であ
る7以外の図柄を非特定図柄とする。
【0154】図14は既に左および右図柄が各々等しく
図柄1401、図柄1402のAに確定しており、中図
柄が変動中から確定するまでを示す。
【0155】図14の(A)では中図柄が7から図柄1
403の8に変わり、図14の(B)では中図柄が8か
ら9に変わるところを示す。その後図14の(C)で、
中図柄の9のみがアップで映像1404のように可変表
示装置409に表示される。図14の(D)は図柄が9
からAへ変わる途中の映像1405を示す。
【0156】続いて図14の(E)で、中図柄のAのみ
がアップで映像1406のように可変表示装置409に
表示される。図14の(F)は図柄がAからBへ変わる
途中の映像1407を示す。
【0157】同様に続いて図14の(G)で、中図柄の
Bのみがアップで映像1507のように可変表示装置4
09に表示される。この後図14の(H)のように中図
柄がBに確定する。
【0158】図14の一連の表示の内、図14の(E)
〜(G)に至る過程を図15で説明する。
【0159】図15において、映像は図15の(A)、
(B)、(C)、(D)、(E)、(F)、(G)の順
に遷移し、各々符号1406および1502〜1507
までの映像が順次可変表示装置409に表示される。映
像1406および1502〜1507が順次表示される
ことにより、当初映像1406に表示されていた図柄A
が波紋に揉まれながら次第に映像1507の図柄Bに変
化する演出を表示している。
【0160】ここで本実施形態では、予め映像1406
および1502〜1507の各々の画像の計7個の画像
データを用意するのではなく、映像1507の図柄Bの
画像を等分されていない複数の不定形のピース画像に分
割し、それらを分割して得たピース画像の内の数ピース
画像を1組として構成する新たな6画像の画像データ
と、映像1406の画像の画像データを用意する。その
6画像を順に映像1406の画像上に重ねて表示するこ
とにより映像1502〜1507が表示される。これに
ついて、図16を用いて説明する。
【0161】図16は、図16の(A)に示す図柄Bの
画像1600が、図16の(B)〜(G)に示す6つの
画像1601〜1606から構成されることを示す。
【0162】図16の(H)は、図柄Bの画像1600
を等分されていない複数の不定形のピース画像に分割し
た場合を示す。それらピース画像は、符号1601a、
1601b、1601c、1601d、1601e、1
601f、および符号1602a、1602b、160
2c、1602d、1602e、1602f、および符
号1603a、1603b、1603c、1603d、
1603e、1603f、および符号1604a、16
04b、1604c、1604d、1604e、160
4f、および符号1605b、1605c、および符号
1606a、1606b、1606cである。
【0163】画像1601〜1606の各々の画像デー
タは、上記ピース画像の内の不規則に選択した数ピース
画像から構成される。
【0164】本実施形態において、画像1601はピー
ス画像1601a〜1601fから成り、それらの間の
囲まれた部分は透明画像である。同様に、画像1602
はピース画像1602a〜1602fから成り、画像1
603はピース画像1603a〜1603fから成り、
画像1604はピース画像1604a〜1604fから
成る。さらに、画像1605はピース画像1605b、
1605cから成り、画像1606はピース画像160
6a〜1606cから成る。
【0165】この場合、予め映像1406の図柄Aの画
像および画像1601〜1606の計7個の画像データ
がキャラクタROM407に格納されている。図柄Bの
画像1600の画像データはキャラクタROM407に
格納しておく必要はない。画像1601〜1606の各
々の画像データは図16に示すように透明部分を有する
ため、周知の圧縮技術によって圧縮した場合の圧縮効率
が良い。
【0166】VDP406は、これら映像1406の図
柄Aの画像の画像データを第1レイヤに設定し、一方画
像1601〜1606の6画像データを第2レイヤに順
に上に重ねて設定していきながら、2つのレイヤに設定
した画像データを合成し、その合成画像データを可変表
示装置409に出力、表示する。この結果、図15の
(A)〜(G)に至る映像が表示される。
【0167】図16の構成方法に基づいて図15の演出
が表示される場合の、各レイヤの画像データの時系列的
な制御状態を図17に示す。
【0168】図17において、図17の(A)および
(B)は各レイヤの画像データに関するVDP406に
よる制御状態を示す。
【0169】図17の(A)において、符号1711〜
1717は第1レイヤの画像データであり、図の上から
下へ、即ち符号1711〜1717へ順次第1レイヤの
画像データが遷移する。この場合、当初、映像1406
の図柄Aの画像の画像データ1701を設定した第1レ
イヤの画像データ1711が、そのまま不変に符号17
11〜1717へ順次第1レイヤの画像データとして遷
移する。
【0170】同様に図17の(B)において、第2レイ
ヤの画像データは符号1721〜1727へ順次遷移す
る。
【0171】画像データ1721は何も設定されておら
ず、透明画像データである。画像データ1722は画像
データ1721に画像1601の画像データを重ねて設
定した画像データである。画像データ1723は画像デ
ータ1722に画像1602の画像データを重ねて設定
した画像データである。
【0172】さらに、画像データ1724は画像データ
1723に画像1603の画像データを重ねて設定した
画像データである。画像データ1725は画像データ1
724に画像1604の画像データを重ねて設定した画
像データである。画像データ1726は画像データ17
25に画像1605の画像データを重ねて設定した画像
データである。
【0173】最後に、画像データ1727は画像データ
1726に画像1606の画像データを重ねて設定した
画像データで、図柄Bの画像1600を構成する。
【0174】この場合、図17において、第1レイヤの
画像データ1711、第2レイヤの画像データ1721
を合成し、その合成画像データを可変表示装置409に
出力、表示することにより、図15の(A)の映像14
06が表示される。同様に、第1レイヤの画像データ1
712、第2レイヤの画像データ1722の合成画像デ
ータにより、図15の(B)の映像1502が表示され
る。
【0175】また、画像データ1713、画像データ1
723の合成画像データにより、図15の(C)の映像
1503が表示される。画像データ1714、画像デー
タ1724の合成画像データにより、図15の(D)の
映像1504が表示される。
【0176】さらに、画像データ1715、画像データ
1725の合成画像データにより、図15の(E)の映
像1505が表示される。画像データ1716、画像デ
ータ1726の合成画像データにより、図15の(F)
の映像1506が表示される。画像データ1717、画
像データ1727の合成画像データにより、図15の
(G)の映像1507が表示される。
【0177】(実施形態3のプログラムの処理説明)本
実施形態における上記の演出表示のための処理は、図5
および図7のフローチャートに示す処理手順により行わ
れ、この処理手順は実施形態1と同様である。
【0178】本実施形態では例えば、変動パターンID
=1(はずれリーチ)、変動パターンイベント=リーチ
種別(=リーチ乱数“スーパーリーチ”)である変動パ
ターン情報をイベントとして設定した図11の変動パタ
ーン指定コマンド、および左、中、右の各図柄の図柄番
号が順に“AH、BH、AH”(16進表記)である各図
柄番号をイベントとして設定した図11に示す左、中、
右の各停止図柄指定コマンドをCPU403は受信して
いるものとする。
【0179】この場合、左、中、右の各図柄停止へ向け
ての図柄更新から各図柄の停止に至る過程で、図14に
示したように、CPU403は、左図柄を図柄番号が
“AH”である図柄Aで、および右図柄を図柄番号が
“AH”である図柄Aでそれぞれ順に停止させる。その
後CPU403は、“スーパーリーチ”の演出として、
中図柄を図14の(E)〜(G)のように図柄が波紋に
揉まれながら次第に他の図柄に変化する演出を行い、最
後に図14の(H)のように中図柄を図柄番号である
“BH”の図柄Bで停止させる。
【0180】(実施形態3の効果)以上、説明したよう
に、本実施形態によれば、映像1507の図柄Bの画像
1600を等分されていない複数の不定形のピース画像
に分割し、それらを分割して得たピース画像の内の数ピ
ース画像を1組として構成する新たな6画像1601〜
1606と、映像1406の画像を用意する。その6画
像1601〜1606を順に映像1406の画像上に重
ねて表示することにより映像1502〜1507が表示
される。
【0181】そして、4つのレイヤのみ制御可能なVD
Pを用いて、これら映像1406の画像の画像データを
第1レイヤに設定し、一方画像1601〜1606の6
画像データを第2レイヤに順に上に重ねて設定していき
ながら、2つのレイヤに設定した画像データを合成し、
その合成画像データを可変表示装置409に出力、表示
する。
【0182】従って、画像1601〜1606の各々の
画像データは図16に示すように透明部分を有するた
め、周知の圧縮技術によって圧縮した場合の圧縮効率が
良いこともあり、上述の演出に要する画像データが少容
量で済み、キャラクタROMの容量が十分残っていない
場合でも上述のような演出が実現可能となる。またVD
Pの制御可能なレイヤが少なくても上述のような演出が
実現可能となる。
【0183】また、例えば12図柄を変動させて演出す
る場合、上述の図柄Bの画像1600と同様な手法で1
2個の各図柄を数画像から構成するにあたり、各図柄全
てについて同様な分割パターンの数画像から構成するよ
うにすればよい。これにより、画像表示制御プログラム
は、12個の各図柄を指定する処理以外は、図柄が波紋
に揉まれる演出に係る共通処理を1つ用意し、その共通
処理を実行毎に図柄の指定を更新するだけで、12図柄
全てについて上記波紋に揉まれる演出が可能である。よ
って、12図柄各々の図柄を使用したリアルな上記演出
を、画像表示制御プログラムのアルゴリズムを複雑にせ
ずに行うことができる。
【0184】(他の実施形態)以上述べた実施形態の他
に次の形態を実施できる。 1)上述の実施形態では、VDP406は、CPU40
3からの出力指示に従って、4つのレイヤ毎に設定した
画像データを合成し、また、256色を定義するパレッ
トを4つ内蔵しており、各レイヤに1パレットを関連付
けて画像処理をしている。 しかし、VDPの仕様は上記に限られるものではなく、
4レイヤ以外のレイヤ数および256色以外のパレット
の仕様のVDPにも本発明の適用は可能である。
【0185】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明によれ
ば、可変表示装置付き遊技機の演出方法において、画像
を複数の不定形な第1の分割画像から構成し、2以上の
第1の分割画像を組合せて構成される第2の分割画像の
画像データを複数遊技機内に予め記憶しておき、複数レ
イヤのレイヤ毎に、第2の分割画像の画像データを設定
し制御し、複数レイヤのレイヤ毎に設定した各画像デー
タを合成し、合成された合成画像データに基づいて画像
を表示する。
【0186】このため、複雑な演出に要する画像データ
が少容量で済み、キャラクタROMの容量が十分残って
いない場合でも複雑な演出が実現可能となる。またVD
Pの制御可能なレイヤが少なくても複雑な演出が実現可
能となる。
【0187】また、本発明によれば、可変表示装置付き
遊技機の演出方法において、画像を複数の不定形な第1
の分割画像から構成し、2以上の第1の分割画像を組合
せて構成される第2の分割画像の画像データを複数遊技
機内に予め記憶しておき、複数レイヤの中の特定レイヤ
に、第2の分割画像の画像データを時系列的に重ねて設
定して制御し、特定レイヤに設定した画像データに基づ
いて画像を時系列的に表示する。
【0188】このため、複雑な演出に要する画像データ
が少容量で済み、キャラクタROMの容量が十分残って
いない場合でも複雑な演出が実現可能となる。またVD
Pの制御可能なレイヤが少なくても複雑な演出が実現可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】可変表示装置409が画像を表示する映像の一
例を示す説明図である。
【図2】従来の遊技機の遊技盤の正面概観を示す説明図
である。
【図3】本発明実施形態の遊技機の制御回路構成を示す
ブロック図である。
【図4】本発明実施形態の特別図柄表示装置202の制
御回路構成を示すブロック図である。
【図5】本発明実施形態の主制御部308のCPUが実
行する遊技制御処理手順を示すフローチャートである。
【図6】本発明実施形態の主制御部308のCPUが実
行する遊技管理処理手順を示すフローチャートである。
【図7】本発明実施形態の特別図柄表示装置202内の
CPU403が実行する表示制御処理手順を示すフロー
チャートである。
【図8】本発明実施形態の可変表示装置409が画像を
表示する映像の説明図である。
【図9】本発明実施形態のピース画像に基づく図柄の構
成の説明図である。
【図10】本発明実施形態1の各レイヤの画像データの
時系列的な制御状態の説明図である。
【図11】本発明実施形態の主制御部308から特別図
柄表示装置202へ送信するコマンドの一部を例示した
説明図である。
【図12】本発明実施形態の変動パターン情報の一部を
例示した説明図である。
【図13】可変表示装置409が画像を表示する映像の
一例を示す説明図である。
【図14】本発明実施形態の可変表示装置409が画像
を表示する映像の説明図である。
【図15】可変表示装置409が画像を表示する映像の
一例を示す説明図である。
【図16】本発明実施形態のピース画像に基づく図柄の
構成の説明図である。
【図17】本発明実施形態1の各レイヤの画像データの
時系列的な制御状態の説明図である。
【符号の説明】
101、102、103、104、105、106、1
07、108 ピース画像 109 図柄 201 遊技盤 202 特別図柄表示装置 203 始動入賞口 204 普通図柄表示装置作動ゲート(左) 205 普通図柄表示装置作動ゲート(右) 206 普通図柄表示装置 207 普通電動役物 208 可変入賞球装置 209、210、211、212 保留ランプ 301 特別図柄始動スイッチ 302 普通図柄作動スイッチ 303 大入賞口スイッチ 304 その他スイッチ 305 リセット回路 306 電源回路 307 入力ポート 308 主制御部 309 ROM 310 RAM 311 出力ポート 312 大入賞口作動ソレノイド 313 普通電動役物作動ソレノイド 314 ランプ表示装置 315 効果音発生装置 316 賞球払出装置 317 球発射装置 401 表示指令信号受信回路 402 電源回路 403 CPU 404 プログラムROM 405 RAM 406 画像処理用LSI(VDP) 407 キャラクタROM 408 ビデオRAM 409 可変表示装置 901、902、903、904 ピース画像 1601a、1601b、1601c、1601d、1
601e ピース画像 1601f、1602a、1602b、1602c、1
602d ピース画像 1602e、1602f、1603a、1603b、1
603c ピース画像 1603d、1603e、1603f、1604a、1
604b ピース画像 1604c、1604d、1604e、1604f、1
605b ピース画像 1605c、1606a、1606b、1606c ピ
ース画像
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 神山 武彦 群馬県桐生市広沢町2丁目3014番地の8 株式会社平和内 Fターム(参考) 2C088 AA35 AA36 CA30 EB55

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可変表示装置の表示部に画像を表示さ
    せ、遊技に係る演出を表示する可変表示装置付き遊技機
    において、 前記画像が複数の不定形な第1の分割画像から構成され
    ており、2以上の前記第1の分割画像を組合せて構成さ
    れる第2の分割画像の画像データを複数予め記憶した記
    憶手段と、 複数レイヤを有し、該複数レイヤのレイヤ毎に、前記第
    2の分割画像の画像データを設定し制御するレイヤ制御
    手段と、 前記複数レイヤのレイヤ毎に設定した各画像データを合
    成し、当該合成された合成画像データに基づいて画像を
    表示する画像表示手段とを備えたことを特徴とする可変
    表示装置付き遊技機。
  2. 【請求項2】 可変表示装置の表示部に画像を表示さ
    せ、遊技に係る演出を表示する可変表示装置付き遊技機
    において、 前記画像が複数の不定形な第1の分割画像から構成され
    ており、2以上の前記第1の分割画像を組合せて構成さ
    れる第2の分割画像の画像データを複数予め記憶した記
    憶手段と、 複数レイヤを有し、該複数レイヤの中の特定レイヤに、
    前記第2の分割画像の画像データを時系列的に重ねて設
    定し制御するレイヤ制御手段と、 前記特定レイヤに設定した画像データに基づいて画像を
    時系列的に表示する画像表示手段とを備えたことを特徴
    とする可変表示装置付き遊技機。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の可変表
    示装置付き遊技機において、前記第2の分割画像は2以
    上の前記第1の分割画像を不規則に選択して組合せるこ
    とを特徴とする可変表示装置付き遊技機。
  4. 【請求項4】 可変表示装置の表示部に画像を表示さ
    せ、遊技に係る演出を表示する可変表示装置付き遊技機
    の演出方法において、 前記画像は複数の不定形な第1の分割画像から構成され
    ており、 2以上の前記第1の分割画像を組合せて構成される第2
    の分割画像の画像データが複数前記遊技機内に予め記憶
    されており、 前記遊技機は複数レイヤを有し、 該複数レイヤのレイヤ毎に、前記第2の分割画像の画像
    データを設定し制御するレイヤ制御ステップと、 前記複数レイヤのレイヤ毎に設定した各画像データを合
    成し、当該合成された合成画像データに基づいて画像を
    表示する画像表示ステップとを備えたことを特徴とする
    可変表示装置付き遊技機の演出方法。
  5. 【請求項5】 可変表示装置の表示部に画像を表示さ
    せ、遊技に係る演出を表示する可変表示装置付き遊技機
    の演出方法において、 前記画像は複数の不定形な第1の分割画像から構成され
    ており、 2以上の前記第1の分割画像を組合せて構成される第2
    の分割画像の画像データを複数前記遊技機内に予め記憶
    されており、 前記遊技機は複数レイヤを有し、 該複数レイヤの中の特定レイヤに、前記第2の分割画像
    の画像データを時系列的に重ねて設定し制御するレイヤ
    制御ステップと、 前記特定レイヤに設定した画像データに基づいて画像を
    時系列的に表示する画像表示ステップとを備えたことを
    特徴とする可変表示装置付き遊技機の演出方法。
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