JP2006061428A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【課題】遊技機において、遊技盤の広さに制約がある状況においても、遊技球の入賞に関する内容を多様化することにより、遊技内容を多様化することを可能にする。
【解決手段】遊技盤10に装着された役物装置20が、抽選結果を表示する抽選結果表示部52のみならず、遊技球の入賞を可能とする入賞部50をも含んでいる。それら抽選結果表示部52および入賞部50は、水平軸線まわりに回転するドラム42にそれの周方向に並んで配置されており、役物装置20はそのドラムの停止位置を変更することにより、それら抽選結果表示部52と入賞部50とを窓部28に選択的に出現させる。
【選択図】図4
【解決手段】遊技盤10に装着された役物装置20が、抽選結果を表示する抽選結果表示部52のみならず、遊技球の入賞を可能とする入賞部50をも含んでいる。それら抽選結果表示部52および入賞部50は、水平軸線まわりに回転するドラム42にそれの周方向に並んで配置されており、役物装置20はそのドラムの停止位置を変更することにより、それら抽選結果表示部52と入賞部50とを窓部28に選択的に出現させる。
【選択図】図4
Description
本発明は、パチンコ機、アレンジボール遊技機等、遊技機に関するものであり、特に、遊技機によって遊技者が実行し得る遊技内容を多様化する技術に関するものである。
遊技者が遊技を行うための遊技機においては、遊技者が遊技中に感じ得る興趣を増すために、同じ遊技機によって遊技者が実行し得る遊技内容を多様化することが望ましい。
遊技内容が多様化された遊技機としてのパチンコ機の一従来例が特許文献1に開示されている。この従来例においては、遊技機のうちのセンター役物に設けられた図柄表示器により、特別入賞に該当するか否かの抽選結果が複数の図柄(例えば、横一列に並んだ複数の図柄(数字や模様))の組合せとして電気的に表示される。この従来例においては、遊技機に装着された同じセンター役物に図柄表示器が複数設けられており、各図柄表示器ごとに、複数の図柄の組合せが電気的に表示される。
そして、この従来例においては、予め設定された遊技条件の成立を契機として、それら複数の図柄表示器のうちのいずれか一つが選択され、その選択された図柄表示器のみが、遊技者による視認が可能な状態とされる。
特許第2772950号公報
以上説明した従来例においては、同じ遊技機に図柄表示器が複数設けられ、しかも、それら図柄表示器は、各図柄表示器ごとに一斉に表示される図柄の数が互いに異なるように設計されている。したがって、この従来例によれば、同じ遊技機に図柄表示器が1個しか設けられない場合に比較し、遊技中における遊技内容の変化の程度が内容的にも視覚的にも増加し、ひいては、遊技者が感じ得る興趣も増加する。
しかしながら、この従来例においては、同じ遊技機に設置される複数の図柄表示器については、抽選結果の表示内容が多様化されているものの、表示される対象の種類が、すべて図柄であるというように、互いに共通しており、さらに、対象を表示する方式も、すべて電気的に(例えば、ドットマトリクス方式で)表示する方式であるというように、互いに共通していた。
一方、遊技内容の多様化には、抽選結果の表示内容の多様化の他にも、遊技球の入賞に関する内容の多様化も存在する。しかしながら、遊技球の入賞に関する内容の多様化を上述の従来例によって実現することは不可能である。そのため、この従来例を採用しても、遊技中における遊技内容の多様化の程度を増加させるのに限界があった。
ところで、遊技球の入賞に関する内容を多様化するために、遊技機に装着される遊技盤上に配置される役物装置の数を増加させる手法がある。しかしながら、遊技機においては、通常、遊技盤の広さに制約があるため、同じ遊技盤に装着可能な役物装置の数を増加させるのに限界があった。
以上説明した事情を背景として、本発明は、遊技機において、遊技盤の広さに制約がある状況においても、遊技球の入賞に関する内容を多様化することにより、遊技内容を多様化することを可能にすることを課題としてなされたものである。
本発明によって下記の各態様が得られる。各態様は、項に区分し、各項には番号を付し、必要に応じて他の項の番号を引用する形式で記載する。これは、本発明が採用し得る技術的特徴の一部およびそれの組合せの理解を容易にするためであり、本発明が採用し得る技術的特徴およびそれの組合せが以下の態様に限定されると解釈すべきではない。すなわち、下記の態様には記載されていないが本明細書には記載されている技術的特徴を本発明の技術的特徴として適宜抽出して採用することは妨げられないと解釈すべきなのである。
さらに、各項を他の項の番号を引用する形式で記載することが必ずしも、各項に記載の技術的特徴を他の項に記載の技術的特徴から分離させて独立させることを妨げることを意味するわけではなく、各項に記載の技術的特徴をその性質に応じて適宜独立させることが可能であると解釈すべきである。
(1) 遊技球を用いて遊技者が遊技を行うための遊技盤が装着された遊技機であって、
前記遊技盤に装着された役物装置を含み、その役物装置は、
遊技球の入賞を可能とする入賞部と、
特別入賞に該当するか否かの抽選結果を表示する抽選結果表示部と、
それら入賞部と抽選結果表示部とに共通の窓部と、
その窓部に前記入賞部と前記抽選結果表示部とが選択的に位置決めされるように、それら入賞部および抽選結果表示部の、前記窓部に対する相対位置を変更する変更手段と
を含む遊技機。
前記遊技盤に装着された役物装置を含み、その役物装置は、
遊技球の入賞を可能とする入賞部と、
特別入賞に該当するか否かの抽選結果を表示する抽選結果表示部と、
それら入賞部と抽選結果表示部とに共通の窓部と、
その窓部に前記入賞部と前記抽選結果表示部とが選択的に位置決めされるように、それら入賞部および抽選結果表示部の、前記窓部に対する相対位置を変更する変更手段と
を含む遊技機。
この遊技機においては、遊技盤に装着された同じ役物装置が、抽選結果を表示する抽選結果表示部のみならず、遊技球の入賞を可能とする入賞部をも含んでいる。
したがって、この遊技機によれば、前述の従来例のように、複数種類の図柄表示器を同じ役物装置に設置する場合とは異なり、遊技球の入賞に関する内容を多様化することが可能になり、その結果、遊技者が感じ得る興趣が増す。
さらに、この遊技機においては、遊技盤に設けられた窓部に抽選結果表示部と入賞部とが選択的に位置決めされて出現する。
したがって、この遊技機によれば、同じ役物装置に抽選結果表示部と入賞部とが設置されるにもかかわらず、それら抽選結果表示部と入賞部とを遊技盤上に、それらが常に一緒に遊技者に視認されるように平面的に並んで配置せずに済む。よって、この遊技機によれば、抽選結果表示部と入賞部とを同じ役物装置に設置するために必要な遊技盤上のスペースが、それら抽選結果表示部と入賞部とを遊技盤上に並んで配置する場合より少なくて済む。その結果、この遊技機によれば、遊技盤上の限られたスペースを有効に利用して遊技内容を多様化することが容易となる。
本項における「入賞部」と「抽選結果表示部」とは、それぞれ単数とすることが可能であるが、いずれか一方またはいずれも複数とすることも可能である。
本項における「窓部」は、機能的には、その窓部に選択的に位置決めされる入賞部および抽選結果表示部が遊技者に視認されることを可能にするものであれば足りる。したがって、この「窓部」は、少なくとも枠部を有すれば足り、窓部の前方空間と背後空間とを互いに仕切る仕切り部材(例えば、透明体)をその枠部の内側に設置することは不可欠ではない。
本項において「前記入賞部と前記抽選結果表示部とが選択的に位置決めされる」という文言は、窓部に入賞部が位置決めされた状態において、抽選結果表示部が窓部にまったく対面しない可能性と、窓部に部分的に対面する可能性とを包含する。また、この文言は、窓部に抽選結果表示部が位置決めされた状態において、入賞部が窓部にまったく対面しない可能性と、窓部に部分的に対面する可能性とを包含する。
本項における「変更手段」の一例は、入賞部と抽選結果表示部とが回転軸線まわりに並んで設置された回転体をその回転軸線まわりに回転させることによってそれら入賞部と抽選結果表示部とを選択的に窓部に位置決めする回転式である。別の例は、入賞部と抽選結果表示部とが直線に沿って並んで設置された移動体をその直線に沿って往復移動させることによってそれら入賞部と抽選結果表示部とを選択的に窓部に位置決めする直線移動式である。
(2) 前記役物装置は、さらに、回転軸線まわりに回転可能であり、かつ、前記入賞部と前記抽選結果表示部とが前記回転軸線まわりに並んで設置された回転体を含み、前記変更手段は、前記入賞部と前記抽選結果表示部とのうち視認対象として選択されたものに応じて前記回転体の停止位置を変更する(1)項に記載の遊技機。
この遊技機においては、入賞部と抽選結果表示部とを選択的に窓部に位置決めするために、それら入賞部と抽選結果表示部とが回転軸線まわりに並んで設置された回転体が使用される。この回転体は、それら入賞部と抽選結果表示部とのうち視認対象として選択されたものに応じた位置に停止させられ、その停止位置が変更されることにより、入賞部と抽選結果表示部とのうち窓部に位置決めされるものが変更される。
本項における「入賞部」および「抽選結果表示部」は、回転体の回転軸線まわりに並んで設置されるが、回転体のうち、それら入賞部および抽選結果表示部が設置される部分は、回転体の外周面としたり、回転体の一端面とすることが可能である。
本項における「回転軸線」は、水平に配置したり、垂直に配置したり、水平でも垂直でもない向きに配置することが可能である。この「回転軸線」は、水平に配置される場合には、遊技盤の横方向に延びるように配置したり、遊技盤の厚さ方向に延びるように配置することが可能である。
(3) 前記役物装置は、前記抽選結果表示部が前記視認対象として選択されて前記窓部に位置決めされている状態において、前記入賞部が前記窓部に対面しない位置に位置決めされるように構成されている(1)または(2)項に記載の遊技機。
一般に、遊技機においては、入賞部に対して不正行為を行うために、その入賞部に対して物理的なアクセスが行われてしまう可能性がある。また、その入賞部が遊技者から見易い位置にある場合には、見難い位置にある場合より、遊技機の前側から入賞部への物理的なアクセスは容易である。
一方、前記(1)または(2)項に係る遊技機においては、入賞部が視認対象として選択されて窓部に位置決めされている有効状態と、視認対象として選択されていないために窓部に位置決めされていない待機状態とを、遊技機の前側から入賞部への物理的なアクセスの容易さに関して互いに比較すると、入賞部は、有効状態においては遊技者に視認されるのに対し、待機状態においては遊技者に視認されないため、その物理的なアクセスは、待機状態の方が有効状態より困難である。
これに対し、本項に係る遊技機においては、抽選結果表示部が視認対象として選択されて窓部に位置決めされている状態において、視認対象として選択されていない入賞部が、窓部に対面しない位置に位置させられる。
したがって、この遊技機によれば、抽選結果表示部が視認対象として選択されて窓部に位置決めされている状態において、遊技機の前側から入賞部への物理的なアクセスが困難となり、その結果、当該遊技機の防犯性が向上する。
なお付言するに、この遊技機を、入賞部が視認対象として選択されて窓部に位置決めされている有効状態において、例えば、入賞部が透明な保護カバーによって覆われるように設計すれば、待機状態のみならず有効状態においても、遊技機の前側から入賞部への物理的なアクセスが困難となり、その結果、当該遊技機の防犯性が一層向上する。
(4) 前記入賞部は、一般入賞部より多数の遊技球の入賞を可能とする特別入賞部である(3)項に記載の遊技機。
一般に、遊技機においては、多数の遊技球の入賞を可能とする特別入賞部に対して不正行為が行われてしまう場合の方が、少数の遊技球の入賞を可能とする一般入賞部(例えば、通常のチューリップ式の入賞部)に対して不正行為が行われてしまう場合より、遊技機を用いて遊技場を運営する業者が被る被害が大きい。よって、防犯の必要性も、特別入賞部の方が一般入賞部より大きい。
これに対し、本項に係る遊技機においては、入賞部が、一般入賞部より多数の遊技球の入賞を可能とする特別入賞部とされている。この特別入賞部は、抽選結果表示部が視認対象として選択されて窓部に位置決めされている状態において、窓部に対面しない位置に位置させられる。
したがって、この遊技機によれば、防犯の必要性が大きい特別入賞部への物理的なアクセスが困難になり、その結果、その特別入賞部についての防犯性が向上する。
(5) 遊技機に使用される役物装置であって、(1)ないし(4)項のいずれかに記載の役物装置。
この役物装置を遊技機に使用すれば、前記(1)ないし(4)項のいずれかに係る遊技機と同様な作用効果が実現され得る。
以下、本発明のさらに具体的な実施の形態のうちの一つを図面に基づいて詳細に説明する。
図1および図2には、本発明の一実施形態に従うパチンコ機のうちの遊技盤10が正面図で示されている。そのパチンコ機は、遊技者が遊技盤10上において遊技球を用いて遊技を行うための機械である。そのため、遊技盤10には、入賞口、飾り部材、可変表示器、風車、図示しない釘等が設けられた遊技領域と、図示しない発射装置から遊技者の操作に応じて発射された遊技球を遊技領域12に向かって案内する案内レール14とが設けられている。
図1および図2に示すように、遊技領域12には役物装置20が設置されている。この役物装置20は、飾り部材22を遊技盤10の略中央において備えている。その飾り部材22は、図3に分解斜視図で示すように、略矩形状を成す枠部24を遊技盤10の前面から隆起した状態で備えている。その枠部24の中央に、遊技盤10を厚さ方向に貫通する開口部26が形成されている。本実施形態においては、それら枠部24と開口部26とが互いに共同して窓部28を形成している。
図3に示すように、役物装置20は、遊技盤10の背面に装着されたドラムユニット40を備えている。そのドラムユニット40は、遊技盤10の幅方向に平行な一回転軸線まわりに回転可能なドラム42を備えている。
このドラム42には、遊技球の入賞を可能とする入賞部50と、抽選結果を表示する抽選結果表示部52とがドラム42の回転軸線まわりに並んで設置されている。入賞部50は、後に詳述するように、特別入賞部50としてのアタッカ54を主体として構成され、一方、抽選結果表示部52は、後に詳述するように、可変表示器としてのLCDパネル56を用いることにより、抽選結果を液晶表示するように構成されている。
図4に示すように、ドラム42は、窓部28の背後に配置されている。ドラム42と一体的に回転する入賞部50と抽選結果表示部52とのうち遊技者の視認対象として選択されたものが窓部28に位置決めされて出現するように、ドラム42の回転および停止が制御される。そして、図1には、抽選結果表示部52が視認対象として選択されて窓部28に位置決めされたために抽選結果表示部52が窓部28を通して見える状態で遊技盤10が示されている。これに対し、図2ないし図4には、入賞部50が視認対象として選択されて窓部28に位置決めされたために入賞部50が窓部28を通して見える状態で遊技盤10が示されている。
図3に示すように、ドラムユニット40は、それの前面において窓部28から局部的に露出する姿勢で遊技盤10に装着されており、ユニット本体60と、そのユニット本体60を収容するユニットカバー62とを備えている。ドラムユニット40は、ユニット本体60にユニットカバー62が予め組み付けられて構成され、そのユニットカバー62の取付部63において、遊技盤10の背面に取り付けられたユニット固定用プレート64に取り付けられる。
ドラム42は、図示しない駆動装置によって駆動される。その駆動装置はモータを主体として構成され、ドラム42を規定角度だけ回転させて目標の回転位置に停止させるように設計されている。図示しない位置センサにより、ドラム42が目標の回転位置に位置していることが検出されれば、位置決め装置66により、ドラム42がその回転位置に機械的にロックされる。ドラム42のロックは、例えば、ドラム42の回転軸線に平行な方向に移動可能なピンを、ドラム42に予め形成された穴68に挿入することによって行われる。
それら位置センサおよび位置決め装置66は、前述の駆動装置と共に、静止部材としてのドラムフレーム70に取り付けられている。それら位置センサ、位置決め装置66および駆動装置は、通常のケーブル(図示しない)を介して、ユニットカバー62に装着された中継基板72に電気的に接続される。LCDパネル56は、回転部材としてのドラム42に取り付けられている。
図1に示すように、抽選結果表示部52は、複数個の図柄を可変に表示し、それら図柄の組合せによって抽選を電気的に行うように設計されている。さらに、抽選結果表示部52は、前述のように、可変表示器としてのLCDパネル56を用いることにより、抽選結果を液晶表示するようにも設計されている。LCDパネル56は、図4に示すように、ドラム42に支持されている。
この抽選結果表示部52においては、よく知られているように、抽選中に各図柄があたかも、異なる複数の図柄が一列に並んで外周面に不動表示される物理的なリールの回転に伴って変化するように、変動的に表示される。以下、このことに着目し、説明の便宜上、抽選中に各図柄が変動的に表示されることを「図柄が回転する」といい、また、抽選が終了したために各図柄の内容が確定した場合には、その図柄を「確定図柄」という。
LCDパネル56は、ユニットカバー62の背面に装着された図柄表示制御基板(図示しない)によって制御される。その図柄表示制御基板は、図示しないコンピュータを主体として構成される。この図柄表示制御基板は、通常のケーブル(図示しない)を介して中継基板72に電気的に接続される。
図2および図3に示すように、入賞部50は、ベース板80と、遊技球が入賞するアタッカ54と、アウト口82とを備えている。ベース板80は、ドラム42と一体的に回転する。このベース板80にアタッカ54とアウト口82とが設けられている。
アタッカ54は、扉84を備えている。この扉84は、常には閉じられているが、特別入賞(「大当たり」)に該当すると開かれて遊技球の入賞を可能にする。この扉84は、制限時間または制限入賞数の範囲内で開かれた状態に維持される。
これに対し、アウト口82は、入賞部50内に進入した遊技球がアタッカ54に入賞せずに落下した場合に、その遊技球をこの入賞部50から排出するために設けられている。
図4には、この入賞部50の詳細が側面断面図で示されている。図4に示すように、この入賞部50においては、ベース板80が、入賞部50が窓部28に出現するようにドラム42が停止させられた回転位置において、略鉛直方向に延びるように、ドラム42に装着されている。
図4に示すように、この入賞部50は、さらに、ベース板80の前面に隙間を隔てて平行に配置された案内板90を備えている。案内板90は、典型的なパチンコ機における前扉部のガラス板と同様な機能を果たし、具体的には、ベース板80の前面と共同することにより、遊技球がそのベース板80の前面に沿って移動するように、遊技球の移動可能空間を規制する機能を果たす。この案内板90も、前扉部のガラス板と同様に、透明体によって構成されている。
図3ないし図5に示すように、この入賞部50は、さらに、ドラム42の両側板100,100にそれぞれ形成された2個の投入口102,102を備えている。それら2個の投入口102,102は、遊技球が遊技盤10から移動可能空間内104に進入することを可能にするために設けられている。
遊技球が遊技盤10から各投入口102,102を経て移動可能空間内104に進入することを可能にするためには、飾り部材22も、各投入口102,102に対応する位置に開口を有することが必要である。そのため、図2および図3に示すように、飾り部材22に、2個の開口110,110と、それら2個の開口110,110にそれぞれ連通した2個の入口通路112,112と、それら2個の開口110,110をそれぞれ開閉する2個の開閉ゲート114,114とが、2個の投入口102,102にそれぞれ位置的に関連付けて設けられている。各開閉ゲート114,114は、常には閉じられているが、ドラム42の回転によって入賞部50が窓部28において出現している間、開かれ、それにより、遊技球が各入口通路112,112を経て移動可能空間内104に進入することが許可される。
図5には、役物装置20が遊技盤10と共に部分断面平面図で示されている。図5に示すように、遊技球は、開閉ゲート114,114、開口110,110、入口通路112,112および投入口102,102を順に経て、入賞部50内の移動可能空間内104に進入する。
図4に示すように、この入賞部50においては、ベース板80が、それの厚さ方向に貫通する貫通穴120,122を上下に1個ずつ備え、さらに、このベース板80の背面に、それら2個の貫通穴120,122に共通の排出通路124が装着されている。上側の貫通穴120は、アタッカ54に入賞した遊技球を排出通路124に誘導するために設けられ、一方、下側の貫通穴122は、アウト口82に進入した遊技球を排出通路124に誘導するために設けられている。排出通路124は、図4に示すように、入賞部50が窓部28に出現するようにドラム42が停止させられた回転位置において、略鉛直方向に延びるように、ドラム42に装着されている。
本実施形態においては、1個の排出通路124がアタッカ54とアウト口82とに共通に設けられるため、それらアタッカ54とアウト口82とに個別に排出通路が設けられる場合より、排出通路124によって占有されるスペースを削減することが容易となり、その結果、ドラム42内の限られた空間を有効に利用することが容易になる。
図4に示すように、排出通路124のうち、貫通穴120に連通した上流部には、アタッカ54に入賞してそこから排出される遊技球をカウントするためのカウンタ130が装着されている。このカウンタ130は、アウト口82から排出通路124に進入した遊技球はカウントしない。
図4に示すように、その排出通路124に進入した遊技球は、アタッカ54から進入したかアウト口82から進入したかを問わず、同じ排出通路124の出口を経てドラム42から排出される。ドラム42から排出された遊技球を回収するために、ドラムユニット40に回収通路140が設けられている。この回収通路140の入口は、入賞部50が窓部28に出現するようにドラム42が停止させられた回転位置においてのみ、排出通路124の出口に連通させられる。その回収通路140の入口は、その回転位置以外の回転位置においては、ドラム42の円周外壁およびLCDパネル56によって閉塞される。
本実施形態においては、入賞部50と抽選結果表示部52とのうち抽選結果表示部52が視認対象として選択されて窓部28に位置決めされると、視認対象として選択されなかった入賞部50は、抽選結果表示部52と、ドラム42のうちその抽選結果表示部52を支持する部分とを隔てて窓部28に対向する。そのため、視認対象として選択されなかった入賞部50は、窓部28に対面することが抽選結果表示部52およびドラム42によって阻止される。
その結果、抽選結果表示部52の背後に位置する入賞部50は、遊技者によって視認されることも抽選結果表示部52およびドラム42によって阻止される。すなわち、視認対象として選択されなかった入賞部50は、抽選結果表示部52およびドラム42によって隠されるために、このパチンコ機の前側から見えない位置に位置させられるのである。
したがって、本実施形態においては、遊技盤10の前側から、抽選結果表示部52の背後に位置する入賞部50に物理的にアクセスすることも阻止される。これにより、その入賞部50に対する不正行為が防止され、その結果、このパチンコ機の防犯性が向上する。
図1に示すように、遊技盤10上には、さらに、飾り部材22の下方において、始動入賞口150が設けられている。この始動入賞口150に遊技球が入賞すると、抽選結果表示部52による抽選が開始される。
図1に示すように、遊技盤10上には、さらに、始動入賞口150の下方において、アタッカ152が設けられている。このアタッカ152は、遊技盤10上に常時出現する。すなわち、本実施形態においては、同じ遊技盤10に、時期選択的に(適時)出現するアタッカ54と、常時出現するアタッカ152とが併存し、入賞部50が窓部28に出現する場合には、遊技盤10上に2個のアタッカ54,152が共に利用可能状態で出現することになるのである。
以上、このパチンコ機の構成を説明したが、次に、このパチンコ機における遊技内容を説明するためにこのパチンコ機の作動を説明する。
このパチンコ機においては、通常は、窓部28に抽選結果表示部52が出現している。この通常状態において、前記発射装置から発射されて遊技領域12内に投入された遊技球が始動入賞口150に入賞すると、抽選結果表示部52のLCDパネル56に表示される複数個の図柄の組合せを利用して電気的な抽選が行われる。その抽選が開始されると、LCDパネル56の表示面上において複数個の図柄が回転させられる。その抽選結果が「はずれ」に該当する場合には、そのことを表す確定図柄が抽選結果表示部52に表示される。
これに対し、抽選結果表示部52による抽選結果が「小当り」に該当する場合には、そのことを表す確定図柄が抽選結果表示部52に表示され、始動入賞口150の下方に設けられたアタッカ152が開放される。この開放は、規定入賞数の遊技球がアタッカ152に入賞するまで継続される。
一方、抽選結果表示部52による抽選結果が「大当り」に該当する場合には、そのことを表す確定図柄が抽選結果表示部52に表示され、その後、ドラム42の回転により、抽選結果表示部52に代えて入賞部50が窓部28に出現する。それに伴い、枠部24の側面に設けられた各開閉ゲート114,114が開かれ、入賞部50内への遊技球の進入が可能になる。
入賞部50内に進入した遊技球は、その入賞部50内のアタッカ54に入賞すると、やがて排出通路124を通過してその入賞部50から排出される。図4に示すように、入賞部50内に進入した遊技球がアタッカ54に入賞すると、その入賞数に応じた数の遊技球が賞球として、図示しない払出し装置によって払い出される。アタッカ54に入賞して排出通路124から排出される遊技球は、カウンタ130によってカウントされる。
その後、アタッカ54に入賞した遊技球の数が規定入賞数に到達すると、アタッカ54が一度閉じられた後、再度開放し、再び規定入賞数を入賞させる動作を、所定回数繰り返す。その後、それまで開かれていた各開閉ゲート114,114が閉じられる。それに伴い、ドラム42の回転により、遊技盤10は、窓部28に抽選結果表示部52が出現する状態に復元する。
以上の説明から明らかなように、本実施形態においては、パチンコ機が前記(1)項に係る「遊技機」の一例を構成し、役物装置20が同項および前記(3)項における「役物装置」の一例を構成し、ドラムユニット40が前記(1)項における「変更手段」の一例を構成しているのである。
さらに、本実施形態においては、ドラム42が前記(2)項における「回転体」の一例を構成し、入賞部50が前記(4)項における「特別入賞部」の一例を構成し、役物装置20が前記(5)項に係る「役物装置」の一例を構成しているのである。
なお付言するに、本実施形態においては、入賞部50より下方に設けられたアタッカ152が、「小当り」に当選した場合のみ開放されるが、「大当り」に当選した場合に、入賞部50内のアタッカ54と共に開放される態様で本発明を実施することが可能である。
さらに付言するに、本実施形態においては、入賞部50の内部に位置するアタッカ54に加えて、その入賞部50の外部に位置するアタッカ152も遊技盤10に設置されているが、後者のアタッカ152が省略された態様で本発明を実施することが可能である。
さらに付言すれば、本実施形態においては、アタッカ54を主体とする入賞部50とLCDパネル56を主体とする抽選結果表示部52とが同じ役物装置20に設置されているが、同じ役物装置20に設置される入賞部の種類および数も抽選結果表示部の種類および数も必要に応じて適宜変更することが可能である。
例えば、同じ役物装置20が、入賞した遊技球を振り分けることによって「大当たり」に当選したか否かを決める振分け装置Aを抽選結果表示部として有する一方、始動入賞口150とは別の第2の始動入賞口Bを入賞部として有する態様で本発明を実施することが可能である。
この態様においては、パチンコ機を、例えば、次のように作動させることが可能である。すなわち、窓部28にはまず、ドラム42のうち入賞部でも抽選結果表示部でもない部分が出現しており、この状態において、始動入賞口150に遊技球が入賞すると、遊技盤10上に常時出現している抽選結果表示部C(抽選結果表示部52とは異なっており、例えば、抽選結果表示部52より小型で簡易的なもの)が始動し、電気的な抽選を開始する。その後、その抽選結果が「小当たり」に該当すると、ドラム42の回転により、窓部28に振分け装置Aが出現する。この振分け装置Aに遊技球が入賞して「大当たり」に当選すると、ドラム42の回転により、第2の始動入賞口Bが窓部28に出現する。その第2の始動入賞口Bに遊技球が入賞すると、遊技盤10上に常時出現するアタッカ152が開放される。
本発明は、別の態様で実施することも可能である。この態様においては、同じ役物装置20が、LCDパネル56と振分け装置Eとをそれぞれ抽選結果表示部として有する一方、始動入賞口150とは別の第2の始動入賞口Fを入賞部として有するように設計される。
この態様においては、パチンコ機を、例えば、次のように作動させることが可能である。すなわち、始動入賞口150に遊技球が入賞すると、LCDパネル56が電気的な抽選を開始する。その後、その抽選結果が「小当たり」に該当すると、ドラム42の回転により、振分け装置Eが窓部28に出現する。その振分け装置Eに遊技球が入賞して「大当たり」に当選すると、ドラム42がさらに回転し、第2の始動入賞口Fが窓部28に出現する。その第2の始動入賞口Fに遊技球が入賞すると、遊技盤10上に常時出現するアタッカ152が開放される。
なお付言するに、本実施形態においては、入賞部50に、アタッカ54に入賞しなかった遊技球を遊技盤10から排出するためのアウト口82が設けられているが、そのアウト口82が入賞部50に設けられない態様で本発明を実施することが可能である。この態様においては、アタッカ54に入賞しなかった遊技球は、遊技盤10に戻される。
さらに付言するに、本実施形態においては、ドラム42のうち入賞部50のベース板80の前方に位置する部分が、透明体により構成されて、その入賞部50を保護する保護カバーとして機能する。そのベース板80の前方には、さらに、案内板90も設置されている。これに対し、入賞部50が、保護カバーとして機能する部分も案内板90も有しない態様で本発明を実施することが可能である。この態様においては、アウト口82を省略することにより、アタッカ54に入賞しなかった遊技球が遊技盤10に戻されるようにすることが可能である。
さらに付言するに、本実施形態においては、入賞部50が窓部28に位置決めされている場合に、抽選結果表示部52は窓部28に出現しないような構成が採用されているが、入賞部50と抽選結果表示部52とが、同時に遊技者によって視認可能なように窓部28に位置決めされる態様で本発明を実施することも可能である。この場合、抽選結果表示部52であるLCDパネル56の一部を窓部28から視認可能に位置させて演出的な画像を表示することが可能である。
以上、本発明の一実施形態を図面に基づいて詳細に説明したが、これは例示であり、前記[発明の開示]の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
10 遊技盤
20 役物装置
28 窓部
40 ドラムユニット
42 ドラム
50 入賞部
52 抽選結果表示部
20 役物装置
28 窓部
40 ドラムユニット
42 ドラム
50 入賞部
52 抽選結果表示部
Claims (4)
- 遊技球を用いて遊技者が遊技を行うための遊技盤が装着された遊技機であって、
前記遊技盤に装着された役物装置を含み、その役物装置は、
遊技球の入賞を可能とする入賞部と、
特別入賞に該当するか否かの抽選結果を表示する抽選結果表示部と、
それら入賞部と抽選結果表示部とに共通の窓部と、
その窓部に前記入賞部と前記抽選結果表示部とが選択的に位置決めされるように、それら入賞部および抽選結果表示部の、前記窓部に対する相対位置を変更する変更手段と
を含む遊技機。 - 前記役物装置は、さらに、回転軸線まわりに回転可能であり、かつ、前記入賞部と前記抽選結果表示部とが前記回転軸線まわりに並んで設置された回転体を含み、前記変更手段は、前記入賞部と前記抽選結果表示部とのうち視認対象として選択されたものに応じて前記回転体の停止位置を変更する請求項1に記載の遊技機。
- 前記役物装置は、前記抽選結果表示部が前記視認対象として選択されて前記窓部に位置決めされている状態において、前記入賞部が前記窓部に対面しない位置に位置決めされるように構成されている請求項1または2に記載の遊技機。
- 遊技機に使用される役物装置であって、請求項1ないし3のいずれかに記載の役物装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004247631A JP2006061428A (ja) | 2004-08-27 | 2004-08-27 | 遊技機 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2004247631A JP2006061428A (ja) | 2004-08-27 | 2004-08-27 | 遊技機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006061428A true JP2006061428A (ja) | 2006-03-09 |
Family
ID=36108398
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004247631A Pending JP2006061428A (ja) | 2004-08-27 | 2004-08-27 | 遊技機 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2006061428A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015165975A (ja) * | 2008-03-24 | 2015-09-24 | 株式会社三洋物産 | 遊技機 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06134093A (ja) * | 1992-10-22 | 1994-05-17 | Ace Denken:Kk | 遊技機 |
JP2004188159A (ja) * | 2002-10-15 | 2004-07-08 | Nidec Copal Electronics Corp | パチンコ機等の遊戯装置およびその表示装置 |
JP2006000249A (ja) * | 2004-06-16 | 2006-01-05 | Snk Playmore Corp | 遊技機 |
-
2004
- 2004-08-27 JP JP2004247631A patent/JP2006061428A/ja active Pending
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