JP2006056538A - 無線icタグ付きコンテナー - Google Patents

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和幸 高澤
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Abstract

【課題】 無線ICタグ付きコンテナーであって、外部からの摩擦や衝撃などにより、無線ICタグが損傷されることがなく、確実に無線ICタグに記憶させた情報を読み出し、また、新たな情報を書き込むことができる無線ICタグ付きコンテナーを経済性よく提供する。
【解決手段】 無線ICタグ付きコンテナー100 を、コンテナー本体部3 に合成樹脂製のパレット部1 を組み付けて一体的に取り扱えるようにすると共に、該パレット部1 の前後左右の4面の側壁板6a,6b,6c,6d のうち、少なくとも対向する2面の側壁板6a,6c には、2方向からフォークの差し込みが可能なように一対のフォーク差し込み口を設け、且つ、該差し込み口を設けた側壁板6a,6c のうち、少なくとも一方の側壁板6aの一対のフォーク差し込み口7a,7b の間の背面に無線ICタグ20を取り付けて構成する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、無線ICタグ付きコンテナーに関し、更に詳しくは、部品、半製品、製品など各種の資材類を収納して工程間、或いは、工場間などの運搬に用いる合成樹脂製のパレット付きコンテナーであって、特に、内部に収納される資材類に関する各種の情報やコンテナー自体に関する情報などが書き込まれた無線ICタグが、コンテナーの運搬や、収納物の収納、取り出しなどの取り扱いの際に、損傷されることがなく、安全に取り付けられ、必要に応じて外部から任意に前記情報を読み出し、または新たな情報を書き込むことができ、資材類の物流の効率化を可能とした無線ICタグ付きコンテナーに関する。
近年、無線ICタグ(RFIDタグ)は、半導体技術の進展により、その種類、性能の多様化と共に、小型化および製造コストの低減が進められ、アパレル、食品、流通など、多くの業界において、バーコードとの置き換えにより、物流の効率化を目指して導入の検討が進められている。
このような状況の中で、各種の製造業においては、部品、半製品、製品などを収納し、工程間や工場間、或いは、工場と倉庫、更には納入先との間などの運搬に用いるコンテナーについても、無線ICタグを取り付けて、収納物に関する詳細な情報の通信を行い、工程管理、品質管理、在庫管理などを容易にし、物流の効率化を進めることが必要となっている。
一方、無線ICタグとしては、大別して、(1)読み出し専用の無線ICタグ、(2)読み出しおよび書き込みが可能な無線ICタグ、(3)マイクロプロセサー内蔵型無線ICタグ、(4)センサー付き無線ICタグなどの種類がある。
そして、コンテナーに無線ICタグを取り付ける場合、必要とされる機能に応じて、上記(1)〜(4)の無線ICタグの中から適するものを適宜選択して使用することができる。
只、コンテナーの外面や内面などに無線ICタグを取り付けた場合、外部からの摩擦などで損傷を受けやすいため、その取り付け場所を安全になるように対策を講じる必要がある。
更に、前記(1)〜(4)の無線ICタグは、いずれも金属や水により悪影響を受けることから、これらに対しても安全なように使用方法を検討する必要がある。
特に問題を生じやすいのは、金属による悪影響であり、例えば、無線ICタグとスキャナーとの間に金属があると、磁界も電波も金属に吸収されて通信が困難になり、また、無線ICタグの背面に金属がある場合でも、通信方式が電磁誘導方式の13.56MHz帯の場合、磁界がアンテナの周りを通らなくなり、また、2.45GHz帯やUHF帯の場合は、アンテナの同調がずれて通信できなくなることがある。
このことは、コンテナーが、例えば、鋼板やアルミニウム板などの金属板で形成されている場合は、その表面に前記無線ICタグを貼り付けても通信不能になることを意味するものであり、個々のコンテナーの材質などによっても対策を講じることが必要となる。
上記金属の悪影響の問題をなくすためには、例えば、コンテナーを合成樹脂で作製することにより解決することができる。しかし、コンテナーを合成樹脂で作製しただけでは、金属の悪影響の問題は解決できても、外部からの摩擦などで無線ICタグが損傷されるという問題は解決することができなかった。
この問題を解決するためには、例えば、コンテナーを合成樹脂で作製すると共に、その前面などに無線ICタグを収納するポケット部を設けて、その前後の面を強固に保護する方法が考えられるが、そのためには成形金型などに複雑な金型が必要となり、特に専用のコンテナーでは、コストアップが大きく簡単には採用できない問題があった。
現時点では、無線ICタグ付きコンテナーは、未だ製造されておらず、また、その先行技術文献も見当たらない。
只、コンテナーではないが、「IDタグホルダー付きパレット」に関する特許文献としては、合成樹脂製パレットと、該合成樹脂製パレットに取り付けられるIDタグ付きホルダーとから成るIDタグを有するホルダー付きパレットに於いて、合成樹脂製パレットのデッキボードに形成された桟に通孔を形成し或いは/またはパレットの側面部に通孔を設け、該通孔にIDタグを有するホルダーが取り付けられたIDタグホルダー付きパレットがある(特許文献1参照)。
また、同様に、「識別タグ付きパレット」に関する特許文献として、その特許請求の範囲に記載されているように、直方体である合成樹脂製のパレットと、前記パレットの内部に設置されて、パレットごとに特有の情報を有する直方体の識別タグと、を具備することを特徴とする識別タグ付きパレット。
前記識別タグは、前記パレットの側面近傍の位置に配置され、連続して配置している少なくとも2つの側面方向に向けて無線による情報の伝達が可能である位置に設置されている前記識別タグ付きパレットを含み、また、前記識別タグは、前記パレットの少なくとも1つの角近傍に設置される前記識別タグ付きパレットを含み、更に、前記識別タグは、前記パレットでの対角する位置に2つ設置される前記識別タグ付きパレットを含む(以下、省略)ような識別タグ付きパレットがある(特許文献2参照)。
特開平9−254983号公報(第2〜4頁、図1〜6) 特開2003−95270号公報(第2〜5頁、図2)
しかし、前記特許文献1に記載された「IDタグホルダー付きパレット」では、丸棒状または円柱状のIDタグを収納、固定するIDタグホルダーを作製し、更にそれをパレットに取り付けるために、パレットにも通孔などのIDタグホルダー取り付け部を設ける必要があり、それぞれの加工が複雑になり、更にそれをコンテナーに取り付ける加工も必要となり、これらを総合するとコストアップが大きくなりすぎる問題があった。
また、前記特許文献2に記載された「識別タグ付きパレット」でも、具体的には、例えば、図2の(A)、(B)に示されるように、IDタグを取り付けるIDタグカセットを作製すると共に、パレットにもそのIDタグカセットの取り付け部を設けており、これらの加工が複雑であり、また、このパレットをコンテナーに取り付ける加工も必要となり、前記特許文献1に記載された「IDタグホルダー付きパレット」の場合と同様に、コストアップが大きくなりすぎる問題があった。
本発明は、前述したような問題点を解決するためになされたものであり、その課題は、部品、半製品、製品など、各種の資材類を収納して、工程間や工場間、或いは、工場、倉庫、納入先間などの運搬に用いるコンテナーに関して、簡単に無線ICタグを取り付けることができ、且つ、収納物の詰め込みおよび取り出し、その他フォークリフトなどでの取り扱いや運搬の際に、取り付けられた無線ICタグが損傷を受けることがなく、しかも無線ICタグに書き込まれた収納物に関する情報、コンテナー自体に関する情報などを任意に外部から支障なく電磁波により読み出し、或いは、読み出しと書き込みなどをできるようにした無線ICタグ付きコンテナーを生産性および経済性よく提供することである。
上記の課題は、以下の本発明により解決することができる。
即ち、請求項1に記載した発明は、各種資材類の運搬に用いるパレット付きコンテナーであって、該コンテナーの少なくともパレット部が合成樹脂で形成されると共に、該パレット部の前後左右の4面の側壁板のうち、少なくとも対向する2面の側壁板に、2方向からフォークの差し込みが可能なように、それぞれ一対のフォーク差し込み口が設けられ、且つ、該差し込み口が設けられた2面の側壁板のうち、少なくとも一方の側壁板の一対のフォーク差し込み口の間の背面に無線ICタグが取り付けられていることを特徴とする無線ICタグ付きコンテナーからなる。
本発明において、無線ICタグ付きコンテナーは、取り付けられた無線ICタグが外部からの摩擦などを受けず、また、無線ICタグの前後の面などに金属板などの金属類がないことが必要であり、そのためにコンテナーとしては、予めパレットを組付けたコンテナーを用い、少なくともそのパレットを合成樹脂で作製すると共に、そのパレット部の前後左右の4面の側壁板のうち、少なくとも対向する2面の側壁板に、2方向からフォークの差し込みが可能なように、それぞれ一対のフォーク差し込み口を設け、且つ、その差し込み口が設けられた2面の側壁板のうち、少なくとも一方の側壁板の一対のフォーク差し込み口の間の背面に無線ICタグを取り付けて構成したものである。
上記パレットの製造に用いる合成樹脂は、特に限定はされないが、剛性、耐衝撃性などの機械的性能に優れるほか、耐熱性、耐寒性、耐候性、耐水性などにも優れることが好ましく、例えば、ポリプロピレン、ABS樹脂、各種ナイロンなどのポリアミド、ポリカーボネート、強化ポリエステルなどを好適に使用することができる。
このような合成樹脂は、パレットだけではなくコンテナー本体の側板やその蓋板などにも使用することができる。
請求項2に記載した発明は、前記パレット付きコンテナーのコンテナー部が、折り畳み可能であることを特徴とする請求項1記載の無線ICタグ付きコンテナーからなる。
前記パレット付きコンテナーで、そのコンテナー部を折り畳み可能とする方法は、特に限定はされず、公知の折り畳み可能なコンテナーはいずれも利用することができる。
例えば、特開2002−68182号公報で液体用組立コンテナーを提案しており、これはパレット付きのバッグインコンテナーであるため、パレットの上に、袋のスパウトの装着部を設けた台枠材を取り付け、その台枠材に組立式コンテナを取り付ける構成としているが、本発明では、袋のスパウトの装着部は不要であるため、これを取り除いて簡略化した構成で使用することもできる。
請求項3に記載した発明は、前記パレット付きコンテナーの少なくともパレット部が、ポリプロピレンで形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の無線ICタグ付きコンテナーからなる。
そして、請求項4に記載した発明は、前記パレット付きコンテナーのパレット部の一対のフォーク差し込み口が、前後左右の4方向からフォークの差し込みが可能なように、4面の側壁板に設けられ、それぞれの側壁板の一対のフォーク差し込み口の間の背面に無線ICタグが取り付けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の無線ICタグ付きコンテナーからなる。
請求項1に記載した発明によれば、無線ICタグ付きコンテナーを、各種資材類の運搬に用いるパレット付きコンテナーであって、該コンテナーの少なくともパレット部を合成樹脂で形成すると共に、該パレット部の前後左右の4面の側壁板のうち、少なくとも対向する2面の側壁板に、2方向からフォークの差し込みが可能なように、それぞれ一対のフォーク差し込み口を設け、且つ、該差し込み口が設けられた2面の側壁板のうち、少なくとも一方の側壁板の一対のフォーク差し込み口の間の背面に無線ICタグを取り付けた構成としているので、以下に列挙するような作用効果が得られる。
(1)無線ICタグの取り付け位置が、パレット部の側壁板の一対のフォーク差し込み口の間の背面であるため、コンテナーへの収納物の出し入れの際、或いは、フォークリフトなどの爪をパレット部のフォーク差し込み口に挿入または抜き取る際、およびフォークリフトなどでコンテナーを上げ下げする際、また、無線ICタグ付きコンテナーの運搬などの際に、無線ICタグが損傷されることがなく、安全に使用することができる。
(2)パレット付きコンテナーの少なくともパレット部が合成樹脂で形成されているので、無線ICタグの前後の面、或いは、極近傍には金属がなく、金属による障害が防止され、無線ICタグに書き込まれた情報の読み出し、または新たな書き込みを外部から電磁波により支障なく行うことができ、収納物およびパレット付きコンテナーの管理を確実且つ効率的に行うことができる。
(3)無線ICタグ付きコンテナーを、コンテナーにパレットを取り付けた状態で使用できるので、コンテナーとパレットを別々に扱う必要がなく、効率的に管理することができる。
また、請求項2に記載した発明によれば、請求項1に記載した発明の無線ICタグ付きコンテナーの構成において、前記パレット付きコンテナーのコンテナー部を折り畳み可能とした構成としているので、請求項1に記載した発明の作用効果に加えて、無線ICタグ付きコンテナーで収納物を送り先に運搬し、取り出した後、空のコンテナーを搬出元に戻し、また、保管する際、折り畳んでコンパクトにできるので、スペースをとらず、輸送や保管を効率よく行うことができる。
請求項3に記載した発明によれば、請求項1または2に記載した発明の無線ICタグ付きコンテナーの構成において、前記パレット付きコンテナーの少なくともパレット部をポリプロピレンで形成した構成としているので、請求項1または2に記載した発明の作用効果に加えて、ポリプロピレンは、機械的強度や耐熱性、耐水性のほか、射出成形などの加工性にも優れ、また、密度も小さく、コスト面でも安価であるため、軽量で性能に優れたパレット付きコンテナーを生産性よく、且つ一層安価に作製することができる。
請求項4に記載した発明によれば、請求項1乃至3のいずれかに記載した発明の無線ICタグ付きコンテナーの構成において、
前記パレット付きコンテナーのパレット部の一対のフォーク差し込み口が、前後左右の4方向からフォークの差し込みが可能なように、4面の側壁板に設けられ、それぞれの側壁板の一対のフォーク差し込み口の間の背面に無線ICタグを取り付けた構成としているので、請求項1乃至3のいずれかに記載した発明の作用効果に加えて、前記無線ICタグに書き込まれた情報を、外部から電磁波により読み出し、または新たな情報を書き込む際、パレット部の前後左右のいずれの方向からも、情報の読み出し、または書き込みが可能となり、無線ICタグ付きコンテナーの使用効率を一層向上させることができる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。但し、本発明は、その要旨を越えない限り、これらの図面に限定されるものではない。
図1は、本発明の無線ICタグ付きコンテナーに用いる無線ICタグの一例の構成を説明する模式平面図である。
図2は、本発明の無線ICタグ付きコンテナーの一実施例の構成を説明する分解斜視図である。
図3の(イ)、(ロ)、(ハ)は、それぞれ本発明の無線ICタグ付きコンテナーのパレット部に取り付ける無線ICタグの取り付け位置を示す要部の斜視図である。
図1に示した無線ICタグ20は、ポリエチレンテレフタレートシートなどの支持体21の上に、電磁波によって情報の入出力を行うための銅製などの導電性のアンテナ22と、そのアンテナ22に接続された情報処理のための記憶素子、即ち、ICチップ23とが設けられた構成であり、更に必要に応じて、その上に保護フィルムなどの保護層(図示せず)を設けて構成される。
このような無線ICタグ20をパレット付きコンテナーのパレット部の側壁板の一対のフォーク差し込み口の間の背面に取り付ける方法は、特に限定はされず、接着剤または粘着剤を用いて貼着する方法のほか、超音波シールなどで熱溶着する方法で取り付けてもよい。
特に、粘着剤を使用する場合は、例えば、アクリル樹脂系の粘着剤を使用してもよいが、耐寒性をよくするためにはシリコーン樹脂系の粘着剤を使用することが好ましい。
また、超音波シールなどで熱溶着する場合は、パレットの材質とも関係するが、例えば、パレットをポリプロピレンで作製した場合、無線ICタグをポリプロピレンフィルム製の袋などに収納し、その袋とパレットとをスポット状などに熱溶着して取り付けることができる。
図2は、本発明の無線ICタグ付きコンテナーの一実施例の構成を説明する分解斜視図であり、図2に示した無線ICタグ付きコンテナー100は、図において下側から、パレット部1と、その上にコンテナー本体部3を固定するための台枠材2と、台枠材2の内側に嵌め込まれるコンテナー本体部3と、コンテナー本体部3の上部の開口部を閉鎖する蓋板4とで構成されている。
そして、前記パレット部1は、合成樹脂で形成され、少なくとも矩形状の上面板とその周囲4辺に連続して下方に延設された4面の側壁板6a 、6b 、6c 、6d を有し、この場合、前面側の側壁板6a と背面側の側壁板6c には、前後の2方向からフォークリフトの爪を差し込めるように、一対のフォーク差し込み口7a 、7b が内部を貫通するように設けられると共に、前面側の側壁板6a のフォーク差し込み口7a 、7b の間の背面には無線ICタグ20が取り付けられて構成されている。
尚、前記無線ICタグ20は、図では前面側の側壁板6a のフォーク差し込み口7a 、7b の間の背面に一箇所のみ取り付けられた形態で示したが、背面側の側壁板6c のフォーク差し込み口の間の背面にも同様に取り付けて、二箇所に無線ICタグ20を取り付けた形態とすることもできる。
前記台枠材2は、4面の周壁を形成する板材の端部を、それぞれ断面がL字形の固定具を用いて、ネジ止め或いは嵌め込みなどで固定して四角形の枠状に形成されるが、合成樹脂で形成する場合は、射出成形などで一体的に成形することもできる。
前記L字形の固定具を用いて周壁の板材を枠状に固定する場合、固定具自体は強度の点から金属であることが好ましいが、周壁の板材は、特に限定はされず、合成樹脂製の板材のほか、合板などの木質系の板材、或いは金属板などを使用することができる。只、前記パレット部に取り付けた無線ICタグ20の近傍にはできるだけ金属材料を用いないことが好ましく、そのためには、合成樹脂製または合板などの木質系の板材を用いることがより好ましい。
次に、前記コンテナー本体部3は、前後左右の4面の側板8a 、8b 、8c 、8d を、四隅の角部が90°をなすように嵌合、または固定具(図示せず)を用いて、直方体形に組み立てて形成される。
そして、前側の側板8a は、コンテナー部3への収納物の詰め込みおよび取り出しを容易にするため、上下に分割された二枚の側板を蝶番9a 、9b で連結して形成し、上側の側板が外側に180°回動できるように形成されている。
また、各側板8a 、8b 、8c 、8d には、必要に応じて、その強度を高めるため、補強リブを設けることができる。図では、左側の側板8d に縦方向の補強リブ10を設けた形態で示したが、各側板には、縦方向と横方向の補強リブを適宜組み合わせて任意の本数で設けることができる。
このようなコンテナー本体部3は、図には示していないが、各側板8a 、8b 、8c 、8d をパレット1上に倒した時、台枠材2からはみ出さないように、その高さを調節すると共に、例えば、各側板の下端の両側に回動軸を設け、また、台枠材2側にその受け部を設けることにより、各側板8a 、8b 、8c 、8d を順次内側に倒して折り畳み可能とすることができる。また、コンテナー本体部3の底面には、通常、底板(図示せず)が設けられるが、パレット部1の上面板を代用して省略することもできる。
コンテナー本体部3の各側板8a 、8b 、8c 、8d の材質は、特に限定はされず、合成樹脂のほか、合板などの木質系の板材、金属板などいずれも使用することができる。只、軽量化のためには、合成樹脂を用いることが好ましく、例えば、ポリプロピレン、ABS樹脂、各種ナイロンなどのポリアミド、ポリカーボネート、ガラス繊維強化ポリエステルなどを好適に使用することができる。
側板8a 、8b 、8c 、8d を合成樹脂で作製する場合、コンテナーに収納して運搬する内容物が比較的軽量物に限定される場合は、強度面の負荷も比較的少ないためプラスチック段ボールのような中空の板材を用いることにより更に軽量化することができる。
コンテナー本体部3の上部の開口部を閉鎖する蓋板4は、図には示していないが、その下側の面に、コンテナー本体部3の側板8a 、8b 、8c 、8d で形成される周壁の上端に対応する形状の凹溝を備えた突出部を設けて、その凹溝と周壁の上端とを嵌合させることにより、蓋板4が横滑りすることなく、且つ、側板8a 、8b 、8c 、8d の上端をしっかりと蓋板4で保持し、安定してコンテナー本体部3の上部を閉鎖することができる。 蓋板4に関しても、その材質は合成樹脂であることが軽量で取り扱いを容易できる点でより好ましく、前記側板8a 、8b 、8c 、8d で挙げた樹脂と同様な合成樹脂を使用することができる。
図3の(イ)、(ロ)、(ハ)は、それぞれ本発明の無線ICタグ付きコンテナーのパレット部に取り付ける無線ICタグの取り付け位置を示す要部の斜視図である。
図3の(イ)に示したパレット部1a は、合成樹脂で形成され、少なくとも略正方形状の積載面、即ち、上面板5と、その周囲4辺に連続して下方に延設された4面の側壁板6a 、6b 、6c 、6d を有し、各側壁板6a 、6b 、6c 、6d には、それぞれフォークリフトなどの爪を差し込めるように、一対のフォーク差し込み口(7a 、7b )、(7d ′、7c ′)、(7b ′、7a ′)、(7c 、7d )が内部を貫通するように設けられて構成され、また、図において前面右側の側壁板6a のフォーク差し込み口7a 、7b の間の背面に無線ICタグ20を取り付けて構成したものである。
図3の(ロ)に示したパレット部1b は、パレット部自体は前記図3の(イ)に示したパレット部1a と同じ構成であるが、無線ICタグ20の取り付けを、図において前面右側の側壁板6a の一対のフォーク差し込み口7a 、7b の間の背面と、これと対向する側の側壁板6c の一対のフォーク差し込み口7a ′、7b ′の間の背面との二箇所に取り付けて構成したものである。
また、図3の(ハ)に示したパレット部1c も、パレット部自体は前記図3の(イ)に示したパレット部1a と同じ構成であるが、無線ICタグ20の取り付けを、パレット部1c の4面の側壁板6a 、6b 、6c 、6d のそれぞれの一対のフォーク差し込み口(7a 、7b )、(7d ′、7c ′)、(7b ′、7a ′)、(7c 、7d )の間の背面に、合計四箇所に無線ICタグ20を取り付けて構成したものである。
以下に、実施例を挙げて本発明を更に具体的に説明する。
図2に示した構成の無線ICタグ付きコンテナーを、以下の材料と、寸法で作製して実施例1の無線ICタグ付きコンテナーとした。
但し、コンテナー全体の形状は、横断面が正方形状のものとし、全高さが略1250mmとなるように作製した。
(1)パレット部1は、図3の(ハ)に示した構成で、前後左右の4方向からフォークの差し込みが可能なものとし、ポリプロピレンの射出成形により外形寸法が、縦1100mm×横1100mm×高さ150mmとなるように作製した。
また、各側壁板6a 、6b 、6c 、6d (厚み13mm)のそれぞれの一対のフォーク差し込み口(7a 、7b )、(7d ′、7c ′)、(7b ′、7a ′)、(7c 、7d )の間の背面の合計四箇所に、無線ICタグ20を取り付けて構成したものである。
(2)前記無線ICタグ20としては、電磁誘導方式で通信を行うもので、縦45mm×横50mm×厚み0.8mmの寸法のものを用い、パレット部への取り付けは、シリコーン樹脂系の粘着剤を用いて貼着する方法で行った。
(3)台枠材2は、4面の周壁を形成する板材として厚みが10mmのガラス繊維強化ポリエステル板を用い、四隅の断面L字形の固定具には鋼材を用いて、ボルトとナットで周壁板を固定して作製した。
尚、台枠材2のパレット部1への固定は、パレット部1の一部に切り欠き部を設け、その部分に台枠材に設けた凸部を嵌め込む方式とした。また、台枠材2によるコンテナー本体部3の嵩上げ高さは略20mmである。
(4)コンテナー本体部3は、各側板8a 、8b 、8c 、8d に厚み8mmのポリプロピレン製の板材を用い、各側板の下端の両側に回動軸を設けると共に、台枠材2側にその受け部を設けて折り畳み可能に作製した。この場合、コンテナー本体部3の高さは1070mmである。
(5)蓋板4は、ポリプロピレンの射出成形により、厚みが7mmでその下側の面に、コンテナー本体部3の上部の開口部に外嵌合する凸部(図には示されていない)を設けた形状に作製した。
〔比較例1〕
前記実施例1の無線ICタグ付きコンテナーの構成において、無線ICタグ20の取り付け位置をコンテナー本体部の前面の側壁板の中央部の下寄りの表面に変更したほかは、総て実施例1と同様に作製して比較例1の無線ICタグ付きコンテナーとした。
以上のように作製した実施例1および比較例1の無線ICタグ付きコンテナーを評価するため、工場間を運搬する半製品用の通いコンテナーとして、6か月間の使用試験を行った。
尚、取り付けた無線ICタグには、コンテナー自体の情報、および収納する半製品の製造データ、品質データなどの情報を書き込み、運搬先の工場では、書き込まれた情報の読み取り、および使用状況の書き込みを行って、これと接続したコンピュータでこれらの情報を元に、コンテナー自体と半製品の使用状況の管理を効率的に行えるようにしたものである。
特に、取り付けられた無線ICタグに関しては、書き込まれた情報の読み取り、および新たな情報の書き込みの確実性と共に、外的要因による損傷の程度を使用の都度チェックした。
上記使用試験の結果、無線ICタグに書き込まれた情報の読み取り、および新たな書き込み性能に関しては、実施例1の無線ICタグ付きコンテナーおよび比較例1の無線ICタグ付きコンテナーとも問題なく良好に行えたが、無線ICタグの損傷については、実施例1の無線ICタグ付きコンテナーが、全く損傷を受けることがなく安全であったのに対して、比較例1の無線ICタグ付きコンテナーでは、使用1か月で既に一部その表面に擦り傷のついたものが発生し、無線ICタグの安全性、耐久性の点で劣っていた。
本発明の無線ICタグ付きコンテナーは、フォークリフトなどによる積み降ろしや運搬、収納物の収納、取り出しなどの取り扱いの際に、取り付けられた無線ICタグが損傷されることがなく、安全に使用でき、且つ、その取り付けも容易にするため、コンテナー自体に合成樹脂製のパレットを取り付けて一体的に扱えるようにすると共に、そのパレット部の側壁板の一対のフォーク差し込み口の間の背面に無線ICタグを取り付けるようにしたものであり、それにより無線ICタグに書き込まれた情報の読み出し、および新たな書き込みなどを確実に行えると同時に、コンテナーに収納した収納物、およびパレットを含むコンテナー自体の管理を効率よく行えるようにしたものである。
従って、本発明の無線ICタグ付きコンテナーは、部品、半製品、製品など各種の資材類を収納して工程間、或いは、工場間などの運搬用に好適に使用できるが、無線ICタグ付きコンテナーに収納する収納物や、無線ICタグ付きコンテナー自体の用途については特に制限はない。
本発明の無線ICタグ付きコンテナーに用いる無線ICタグの一例の構成を説明する模式平面図である。 本発明の無線ICタグ付きコンテナーの一実施例の構成を説明する分解斜視図である。 (イ)、(ロ)、(ハ)は、それぞれ本発明の無線ICタグ付きコンテナーのパレット部に取り付ける無線ICタグの取り付け位置を示す要部の斜視図である。
符号の説明
1、1a 、1b 、1c パレット部
2 台枠材
3 コンテナー本体部
4 蓋板
5 上面板
6a 、6b 、6c 、6d 側壁板
7a 、7b 、7c 、7d 、7a ′、7b ′、7c ′、7d ′フォーク差し込み口
8a 、8b 、8c 、8d 側板
9a 、9b 蝶番
10 補強リブ
20 無線ICタグ
21 支持体
22 アンテナ
23 ICチップ
100 無線ICタグ付きコンテナー

Claims (4)

  1. 各種資材類の運搬に用いるパレット付きコンテナーであって、該コンテナーの少なくともパレット部が合成樹脂で形成されると共に、該パレット部の前後左右の4面の側壁板のうち、少なくとも対向する2面の側壁板に、2方向からフォークの差し込みが可能なように、それぞれ一対のフォーク差し込み口が設けられ、且つ、該差し込み口が設けられた2面の側壁板のうち、少なくとも一方の側壁板の一対のフォーク差し込み口の間の背面に無線ICタグが取り付けられていることを特徴とする無線ICタグ付きコンテナー。
  2. 前記パレット付きコンテナーのコンテナー部が、折り畳み可能であることを特徴とする請求項1記載の無線ICタグ付きコンテナー。
  3. 前記パレット付きコンテナーの少なくともパレット部が、ポリプロピレンで形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の無線ICタグ付きコンテナー。
  4. 前記パレット付きコンテナーのパレット部の一対のフォーク差し込み口が、前後左右の4方向からフォークの差し込みが可能なように、4面の側壁板に設けられ、それぞれの側壁板の一対のフォーク差し込み口の間の背面に無線ICタグが取り付けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の無線ICタグ付きコンテナー。
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JP2010238190A (ja) * 2009-03-31 2010-10-21 Honko Mfg Co Ltd Icタグ付き物流搬送機器

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