JP2006055185A - グリル - Google Patents
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Abstract
【課題】 煙浄化の必要のない調理メニューの加熱調理中においては、アフターバーナを燃焼させないようにして、省エネを図ることが出来るグリルを提供する。
【解決手段】 点火操作が行われると、調理バーナを点火するとともに、設定されている調理メニューが魚調理であればアフターバーナ4を点火し、魚調理以外であればアフターバーナ4に点火しないようにする。調理途中で強制浄化スイッチ36がオン、あるいは調理メニューが魚調理に変更された場合には、アフターバーナ4を点火する。 アフターバーナ4が燃焼中は浄化ランプ37を点灯し、浄化機能の作動状態を使用者に報知する。 自動調理が完了すると、全てのバーナを消火し浄化ランプ37も消灯する。
【選択図】 図3
【解決手段】 点火操作が行われると、調理バーナを点火するとともに、設定されている調理メニューが魚調理であればアフターバーナ4を点火し、魚調理以外であればアフターバーナ4に点火しないようにする。調理途中で強制浄化スイッチ36がオン、あるいは調理メニューが魚調理に変更された場合には、アフターバーナ4を点火する。 アフターバーナ4が燃焼中は浄化ランプ37を点灯し、浄化機能の作動状態を使用者に報知する。 自動調理が完了すると、全てのバーナを消火し浄化ランプ37も消灯する。
【選択図】 図3
Description
本発明は、被調理物から発生した煙を浄化するグリルに関する。
従来から、被調理物から発生した煙を、排気通路に設けたアフターバーナと触媒フィルタとにより浄化して無臭無煙化するグリルが知られている(例えば特許文献1)。
こうした無臭無煙グリルにおいては、調理用バーナと同時にアフターバーナが燃焼し、加熱調理中は常にアフターバーナにより煙を浄化している。
特許第2612826号
こうした無臭無煙グリルにおいては、調理用バーナと同時にアフターバーナが燃焼し、加熱調理中は常にアフターバーナにより煙を浄化している。
一般に、グリル調理においては、その調理メニューによって煙の発生状態が異なってくる。例えば、魚焼調理では油煙を大量に発生するが、グラタンやピザといった調理では調理が完了する前にはほとんど煙が発生しない。
ところが、従来の無臭無煙グリルでは、煙の発生状況に関係なく調理中は常にアフターバーナを燃焼させているため、魚焼調理では有効であるものの、グラタンやピザといった調理では、無駄に燃焼していることになり、燃料の無駄使い、調理室の温度上昇といった問題が生じる。
そこで本発明のグリルは上記課題を解決し、調理メニューが予め設定されるグリルにおいて、調理中に煙をほとんど発生しない調理時においては、煙浄化機能を解除して省エネを図るとともに、調理室の温度上昇といった環境悪化も低減することを目的とする。
ところが、従来の無臭無煙グリルでは、煙の発生状況に関係なく調理中は常にアフターバーナを燃焼させているため、魚焼調理では有効であるものの、グラタンやピザといった調理では、無駄に燃焼していることになり、燃料の無駄使い、調理室の温度上昇といった問題が生じる。
そこで本発明のグリルは上記課題を解決し、調理メニューが予め設定されるグリルにおいて、調理中に煙をほとんど発生しない調理時においては、煙浄化機能を解除して省エネを図るとともに、調理室の温度上昇といった環境悪化も低減することを目的とする。
上記課題を解決する本発明の請求項1記載のグリルは、
被調理物を加熱する主加熱手段と、調理メニューを選択する手段と、上記調理メニューに応じて被調理物の加熱を制御する加熱制御手段とを備えたグリルにおいて、
被調理物から発生する煙を浄化する煙浄化手段と、
上記選択された調理メニューに応じて、上記煙浄化手段の作動を制御する浄化制御手段とを備えたことを要旨とする。
被調理物を加熱する主加熱手段と、調理メニューを選択する手段と、上記調理メニューに応じて被調理物の加熱を制御する加熱制御手段とを備えたグリルにおいて、
被調理物から発生する煙を浄化する煙浄化手段と、
上記選択された調理メニューに応じて、上記煙浄化手段の作動を制御する浄化制御手段とを備えたことを要旨とする。
上記課題を解決する本発明の請求項2記載のグリルは、更に、
上記煙浄化手段は、被調理物から発生した煙を焼いて消失させるアフターバーナと、上記アフターバーナの燃焼により加熱されて活性化する触媒フィルタとを備え、
上記浄化制御手段は、選択された調理メニューに応じて、上記アフターバーナの燃焼を制御することを要旨とする。
上記煙浄化手段は、被調理物から発生した煙を焼いて消失させるアフターバーナと、上記アフターバーナの燃焼により加熱されて活性化する触媒フィルタとを備え、
上記浄化制御手段は、選択された調理メニューに応じて、上記アフターバーナの燃焼を制御することを要旨とする。
上記課題を解決する本発明の請求項3記載のグリルは、更に、
上記選択された調理メニューにかかわらず、強制的に上記煙浄化手段を作動させる強制煙浄化スイッチを備えたことを要旨とする。
上記選択された調理メニューにかかわらず、強制的に上記煙浄化手段を作動させる強制煙浄化スイッチを備えたことを要旨とする。
上記課題を解決する本発明の請求項4記載のグリルは、更に、
上記アフターバーナが燃焼中は、その旨を報知する表示手段を備えたことを要旨とする。
上記アフターバーナが燃焼中は、その旨を報知する表示手段を備えたことを要旨とする。
上記構成を有する本発明のグリルによれば、選択された調理メニューに応じて被調理物の加熱を制御するだけでなく、煙浄化機能の作動を制御する。つまり、調理中に煙がほとんど発生しないような調理メニューが選択された場合には、煙浄化手段の作動を停止あるいは弱めることで、煙浄化に必要なエネルギーを節約することができる。
また、煙浄化手段を作動させるときに発生する熱の放出も防止され、排気温度の上昇による調理室の温度上昇といった環境の悪化も低減する。
また、煙浄化手段を作動させるときに発生する熱の放出も防止され、排気温度の上昇による調理室の温度上昇といった環境の悪化も低減する。
特に、請求項2に係る発明のように、煙浄化手段をアフターバーナと触媒フィルタとで構成した場合には、被調理物から煙が発生しなくても、アフターバーナ自身の発生する排気の影響で、室内の環境悪化(室温上昇、室内空気の汚染)が懸念されるが、アフターバーナの無駄な燃焼を停止させることで、こうした問題も解決できる。
更に、使用者によっては、あるいは使用環境によっては、どうしても煙浄化機能を働かせたいというケースもあり、そうしたケースでは、請求項3に係る発明のように、調理メニューにかかわらず、強制的に煙浄化手段を作動させる強制煙浄化スイッチを操作することにより、随時、煙浄化機能が得られる。
この結果、調理メニューに応じて自動的に煙浄化機能が切り替わっても、使用者の好み、使用環境、調理方法に柔軟に対応させることができる。
この結果、調理メニューに応じて自動的に煙浄化機能が切り替わっても、使用者の好み、使用環境、調理方法に柔軟に対応させることができる。
また、アフターバーナは、排気通路に設けられるため燃焼状態を視認することができず、特に調理メニューに応じて作動させる場合には、煙浄化機能が働いているのか否か判りにくい。そこで、請求項4に係る発明では、アフターバーナの燃焼中には、その旨を表示することで、使用者にとって作動状況が判りやすくなり使い勝手が良い。特に、強制煙浄化スイッチを使用する際には、この表示器が有効なものとなる。
以上説明した本発明の構成、作用を一層明らかにするために、以下、本発明のグリルにおける好的な実施形態について説明する。
図1は、一実施例としてのガスグリルを搭載したガスビルトインコンロの概略斜視図であり、図2は、ガスグリルの側断面概略構成図である。
図1に示すビルトインコンロは、キッチンカウンターに組み込まれるもので、トッププレート100の左右の開口からコンロバーナ101を臨ませた2組のコンロ部102と、本体の中央に設けられるグリル1とを備える。
本体正面には、魚等の被調理物Fを出し入れするグリル扉2を中央に備え、更にその左側には、2組のコンロ部102をそれぞれ点火/消火操作するための点消火スイッチ102L、102Rが、右側には、グリル1の点火/消火操作やメニュー選択等を行う操作表示パネル3が設けられる。
本体正面には、魚等の被調理物Fを出し入れするグリル扉2を中央に備え、更にその左側には、2組のコンロ部102をそれぞれ点火/消火操作するための点消火スイッチ102L、102Rが、右側には、グリル1の点火/消火操作やメニュー選択等を行う操作表示パネル3が設けられる。
グリル1は、図2に示すように、被調理物Fを収納して燃焼空間を形成するグリル庫8と、グリル庫8の上方左右両側に設けられ被調理物Fを上方から加熱する上バーナ9aと、グリル庫8の下方左右両側に設けられ被調理物Fを下方から加熱する下バーナ9bと、グリル庫8後方左右両側で上バーナ9aと下バーナ9bとの火移りを行う火移りバーナ9cと、グリル庫8の中段で被調理物Fを載置する焼網10と、焼網10を支持するとともに被調理物Fから落下する油汁を受ける汁受皿11と、グリル扉2の下部で汁受皿11を連結したグリル取手12とを備える。
以下の説明において、上下、左右、火移りバーナに関して、それらを区別しないときは単に調理バーナ9と呼び、左右を区別するときはその符号末尾にL,Rを付加する。
以下の説明において、上下、左右、火移りバーナに関して、それらを区別しないときは単に調理バーナ9と呼び、左右を区別するときはその符号末尾にL,Rを付加する。
グリル庫8の後方には、グリル庫8背面8aの下部で連通し排気を器具外に排出するための排気ダクト13が設けられる。この排気ダクト13は、グリル庫8の背部で縦方向に形成される縦ダクト13aと、縦ダクト13aの上端から後方に上向き傾斜した傾斜ダクト13bを備え、その後端に排気口14が形成される。傾斜ダクト14の上傾斜面には、燃焼面をダクト内に向けた表面燃焼式のアフターバーナ4が設けられる。このアフターバーナ4は、被調理物Fから発生した煙を焼き切り消失させ無臭無煙化(煙の浄化)を図るものである。
排気口14は、トッププレート100に形成された排気開口103に臨んで設けられると共に、その内部に触媒フィルタ15が装着される。この触媒フィルタ15は、複数の開口を形成した耐熱性のセラミック板に白金などの酸化触媒を担持させたもので、排気口14の通路全体を覆うように設けられ、排気上流側近傍に設けられたアフターバーナ4により加熱されて活性化し、煙が触媒フィルタ15を通過する時に煙を酸化して無臭無煙化を図るものである。
従って、本実施例ではアフターバーナ4と触媒フィルタ15とで煙浄化部を構成している。
尚、図中において符号104は、トッププレート100の排気開口103に装着され、ゴミ等の進入を防止する排気キャップである。
排気口14は、トッププレート100に形成された排気開口103に臨んで設けられると共に、その内部に触媒フィルタ15が装着される。この触媒フィルタ15は、複数の開口を形成した耐熱性のセラミック板に白金などの酸化触媒を担持させたもので、排気口14の通路全体を覆うように設けられ、排気上流側近傍に設けられたアフターバーナ4により加熱されて活性化し、煙が触媒フィルタ15を通過する時に煙を酸化して無臭無煙化を図るものである。
従って、本実施例ではアフターバーナ4と触媒フィルタ15とで煙浄化部を構成している。
尚、図中において符号104は、トッププレート100の排気開口103に装着され、ゴミ等の進入を防止する排気キャップである。
次に、グリルの点火/消火を司る構成について図3を用いて説明する。
器具内に配設されるガス配管は、上流側に主電磁弁20が設けられ、その下流側で調理バーナ9へのガス供給路とアフターバーナ4へのガス供給路とに分岐される。調理用バーナ9へのガス供給路には流量調整弁(比例弁)21が設けられ、その下流側で左調理バーナ9Lと右調理バーナ9Rへの供給路に分岐される。
一方、アフターバーナ4へのガス供給路には、電磁弁22(以下、浄化用電磁弁と呼ぶ)およびガスガバナ29が設けられる。
従って、主電磁弁20が開弁し調理バーナ9へガス供給されている状態に限って、アフターバーナ4へのガス供給が可能となっている。
器具内に配設されるガス配管は、上流側に主電磁弁20が設けられ、その下流側で調理バーナ9へのガス供給路とアフターバーナ4へのガス供給路とに分岐される。調理用バーナ9へのガス供給路には流量調整弁(比例弁)21が設けられ、その下流側で左調理バーナ9Lと右調理バーナ9Rへの供給路に分岐される。
一方、アフターバーナ4へのガス供給路には、電磁弁22(以下、浄化用電磁弁と呼ぶ)およびガスガバナ29が設けられる。
従って、主電磁弁20が開弁し調理バーナ9へガス供給されている状態に限って、アフターバーナ4へのガス供給が可能となっている。
左右の上バーナ9aL、9aRには、燃料ガスに火花放電をおこなって点火する点火器24L、24Rと、燃焼状態を検知する熱電対を用いた炎検知器25L、25Rとを備え、アフターバーナ4にも同様の点火器26と炎検知器27とを備える。また、グリル庫内の温度を検出するグリル温度センサ28も設けられる。
器体本体内には、グリル1の点消火を制御するコントローラ30が設けられる。
このコントローラ30には、上述した主電磁弁20、流量調整弁21、浄化用電磁弁22、点火器24L、24R、26、炎検知器25L、25R、27、グリル温度センサ28が接続されるとともに、器体正面に設けた操作表示パネル3が接続される。
このコントローラ30には、上述した主電磁弁20、流量調整弁21、浄化用電磁弁22、点火器24L、24R、26、炎検知器25L、25R、27、グリル温度センサ28が接続されるとともに、器体正面に設けた操作表示パネル3が接続される。
この操作表示パネル3には、図3に示すように、グリル調理の開始/終了をコントローラに指令するための点消火スイッチ31と、調理メニュー名を表示するメニュー表示器32と、調理メニューを選択する選択スイッチ33と、選択した調理メニューを確定させる確定スイッチ34と、調理バーナ9の燃焼中つまり加熱調理中に点灯する燃焼ランプ35と、調理メニューにかかわらずアフターバーナ4を強制的に燃焼させて煙の浄化を指示する強制浄化スイッチ36と、アフターバーナ4の燃焼中に点灯する浄化ランプ37と、調理完了時や異常検知時に使用者に報知するブザー38とが設けられる。
操作表示パネル3に設けられる各スイッチは、フェザータッチ式のスイッチで、裏面の接点がONしたときの信号の立ち上がりをコントローラ30で検知するように構成されている。
操作表示パネル3に設けられる各スイッチは、フェザータッチ式のスイッチで、裏面の接点がONしたときの信号の立ち上がりをコントローラ30で検知するように構成されている。
この実施例のグリル1は、調理メニューに応じて調理バーナ9の加熱を制御して自動調理を行うもので、選択スイッチ33を押す度にメニュー表示器32に表示されるメニュー名が変更され、所望の調理メニュー名が表示された状態で確定スイッチ34を押すことにより調理メニューが確定する。そして、点消火スイッチ31を押すことにより、その調理メニューに応じた加熱調理が開始されるものである。
次に、コントローラ30の実行する加熱調理制御について説明する。
図4は、コントローラの実行する加熱調理制御を表わすもので、点消火スイッチ31が操作されると起動する。
点消火スイッチ31が操作されて接点のオン信号が検出されると、調理バーナ9を点火する(S1)。つまり、主電磁弁20を開弁するとともに、調理バーナ9の左右の点火器24L、24Rを作動させて調理バーナ9を点火する。
続いて、強制浄化スイッチ36がオンされたか否かを判断し(S2)、強制浄化スイッチ36がオンされていなければ選択されている調理メニューが魚調理かそれ以外かを判断する(S3)。
調理メニューが魚調理である場合には、アフターバーナ4を点火する(S4)。つまり、浄化用電磁弁22を開弁するとともに、点火器26を作動させてアフターバーナを点火する。また、このとき浄化ランプ37を点灯させる(S5)
一方、魚調理ではないときは、(S3:NO)、こうしたステップ4、5の処理をスキップする。
図4は、コントローラの実行する加熱調理制御を表わすもので、点消火スイッチ31が操作されると起動する。
点消火スイッチ31が操作されて接点のオン信号が検出されると、調理バーナ9を点火する(S1)。つまり、主電磁弁20を開弁するとともに、調理バーナ9の左右の点火器24L、24Rを作動させて調理バーナ9を点火する。
続いて、強制浄化スイッチ36がオンされたか否かを判断し(S2)、強制浄化スイッチ36がオンされていなければ選択されている調理メニューが魚調理かそれ以外かを判断する(S3)。
調理メニューが魚調理である場合には、アフターバーナ4を点火する(S4)。つまり、浄化用電磁弁22を開弁するとともに、点火器26を作動させてアフターバーナを点火する。また、このとき浄化ランプ37を点灯させる(S5)
一方、魚調理ではないときは、(S3:NO)、こうしたステップ4、5の処理をスキップする。
続いて、調理メニューに応じた調理バーナ9による加熱制御を行う(S6)。
この加熱制御は、表1に示すように、調理メニュー毎に設定グリル温度と設定調理時間とが設定され、設定調理時間が経過するまでのあいだグリル温度センサ28で検出した温度が設定グリル温度となるように流量調整弁21の開度を調整して火力調整し、設定調理時間が経過した時に調理が完了したと判断するものである。
この加熱制御は、表1に示すように、調理メニュー毎に設定グリル温度と設定調理時間とが設定され、設定調理時間が経過するまでのあいだグリル温度センサ28で検出した温度が設定グリル温度となるように流量調整弁21の開度を調整して火力調整し、設定調理時間が経過した時に調理が完了したと判断するものである。
この加熱制御を行っているあいだは、常時、強制浄化スイッチ36の状態および調理メニューの設定変更をチェックする。そして、途中で強制浄化スイッチ36がオンされたときには、魚調理であればそのままアフターバーナ4の燃焼を継続させ、魚調理でなければアフターバーナ4を点火するとともに浄化ランプ37を点灯させる。
また、加熱制御の途中で調理メニューが切り替わったときには、その調理メニューに応じて加熱制御を変更するだけでなく、アフターバーナ4の燃焼状態も調理メニューに応じたものに変更する。
つまり、魚調理に設定されればアフターバーナ4を燃焼状態にして浄化ランプ37を点灯し、魚調理以外のメニューに設定されればアフターバーナ4を消火状態にし浄化ランプ37を消灯する。
こうした処理を繰り返して設定調理時間が経過すると、調理が完了したと判断され(S7)、全てのバーナを消火するとともに、ブザー38を鳴動して調理完了を報知し、浄化ランプ37を消灯させる(S8)。
また、加熱制御の途中で調理メニューが切り替わったときには、その調理メニューに応じて加熱制御を変更するだけでなく、アフターバーナ4の燃焼状態も調理メニューに応じたものに変更する。
つまり、魚調理に設定されればアフターバーナ4を燃焼状態にして浄化ランプ37を点灯し、魚調理以外のメニューに設定されればアフターバーナ4を消火状態にし浄化ランプ37を消灯する。
こうした処理を繰り返して設定調理時間が経過すると、調理が完了したと判断され(S7)、全てのバーナを消火するとともに、ブザー38を鳴動して調理完了を報知し、浄化ランプ37を消灯させる(S8)。
次に、このグリル1の煙浄化メカニズムについて説明する。
使用者の点火操作によりグリル庫8内の各調理バーナ9が燃焼を開始すると、燃焼により発生する高温排気がグリル庫8内に充満し被調理物Fを加熱する。この燃焼排気は、被調理物Fを加熱したのち排気ダクト13に溢れてグリル庫8から排出されるが、このとき、被調理物Fから発生した煙も排気と一緒に排気ダクト13に流れる。
アフターバーナ4は、この排気中に含まれる煙や臭い成分を焼いて消失させるとともに、触媒フィルター15を加熱して活性化しその浄化機能を高める。
排気ダクト13を流れる排気中に含まれる煙や臭い成分は、アフターバーナ4の火炎に接触してほとんど消失するが、完全には消失しきれない場合が有る。そこで、残りの煙や臭い成分を触媒フィルター15に通過させて酸化することにより無臭無煙化が実現される。
使用者の点火操作によりグリル庫8内の各調理バーナ9が燃焼を開始すると、燃焼により発生する高温排気がグリル庫8内に充満し被調理物Fを加熱する。この燃焼排気は、被調理物Fを加熱したのち排気ダクト13に溢れてグリル庫8から排出されるが、このとき、被調理物Fから発生した煙も排気と一緒に排気ダクト13に流れる。
アフターバーナ4は、この排気中に含まれる煙や臭い成分を焼いて消失させるとともに、触媒フィルター15を加熱して活性化しその浄化機能を高める。
排気ダクト13を流れる排気中に含まれる煙や臭い成分は、アフターバーナ4の火炎に接触してほとんど消失するが、完全には消失しきれない場合が有る。そこで、残りの煙や臭い成分を触媒フィルター15に通過させて酸化することにより無臭無煙化が実現される。
以上説明した本実施例のグリルによれば、選択された調理メニューに応じて被調理物Fの加熱を制御するだけでなく、調理中に煙がほとんど発生しないような調理メニュー(例えば魚調理以外)が選択された場合には、アフターバーナ4の作動を停止することで、煙浄化に必要なエネルギーを節約することができる。
また、アフターバーナ4の燃焼により発生する熱の放出も防止され、排気温度の上昇による調理室の温度上昇、室内空気汚染といった環境の悪化も抑えることができる。
更に、使用者によっては、あるいは使用環境によっては、どうしても煙浄化機能を働かせたいというケースもあり、そうしたケースでは、強制浄化スイッチ36を操作して、調理メニューにかかわらずアフターバーナ4を作動させることができ、随時、煙浄化機能が得られる。
この結果、調理メニューに応じて自動的に煙浄化機能が切り替わっても、使用者の好み、使用環境、調理方法に柔軟に対応させることができる。
また、アフターバーナ4は、排気通路に設けられるため燃焼状態を視認することができず、特に調理メニューに応じて作動させる場合には、煙浄化機能が働いているのか否か判りにくいが、アフターバーナ4の燃焼中には、浄化ランプ37を点灯するため、使用者にとって作動状況が判りやすくなり使い勝手が良い。つまり、どの調理メニューの時に浄化機能が働くのか知っている必要がなく一目でその状態がわかるので、特に、強制浄化スイッチ36を使用する際には、戸惑うことがない。
また、アフターバーナ4の燃焼により発生する熱の放出も防止され、排気温度の上昇による調理室の温度上昇、室内空気汚染といった環境の悪化も抑えることができる。
更に、使用者によっては、あるいは使用環境によっては、どうしても煙浄化機能を働かせたいというケースもあり、そうしたケースでは、強制浄化スイッチ36を操作して、調理メニューにかかわらずアフターバーナ4を作動させることができ、随時、煙浄化機能が得られる。
この結果、調理メニューに応じて自動的に煙浄化機能が切り替わっても、使用者の好み、使用環境、調理方法に柔軟に対応させることができる。
また、アフターバーナ4は、排気通路に設けられるため燃焼状態を視認することができず、特に調理メニューに応じて作動させる場合には、煙浄化機能が働いているのか否か判りにくいが、アフターバーナ4の燃焼中には、浄化ランプ37を点灯するため、使用者にとって作動状況が判りやすくなり使い勝手が良い。つまり、どの調理メニューの時に浄化機能が働くのか知っている必要がなく一目でその状態がわかるので、特に、強制浄化スイッチ36を使用する際には、戸惑うことがない。
以上本発明の実施例について説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
例えば、本実施例ではアフターバーナ4を燃焼させる条件として調理メニューが魚調理か否かをもって判断したが、加熱調理時における煙の発生量に応じて調理メニューをグループ分けして、煙発生量の多い第1グループではアフターバーナ等の煙浄化手段を作動させ、煙発生量の少ない第2グループでは煙浄化手段を作動させないようにしてもよい。
また、使用者が各メニューごとに煙浄化手段を作動させる第1グループと作動させない第2グループとに任意に設定する設定操作手段を設け、この設定されたグループ分けを記憶手段に記憶させて、使用者の好みに応じた設定で煙浄化機能を働かせるようにしてもよい。
更に、強制浄化スイッチ36に代えて、スイッチ操作されたときには、浄化手段の作動状態を常に切り替えるようにしてもよい。例えば、浄化切替スイッチを備え、切替スイッチが操作されたときアフターバーナ4が燃焼中であればアフターバーナ4を消火し、アフターバーナ4が消火中であれば燃焼開始させるようにしてもよい。
また、アフターバーナ4へのガス供給路に流量調整弁を設けて、アフターバーナ4を完全に消火させずに、その火力を弱めるようにしてもよい。
また、煙浄化手段としては、アフターバーナ4や触媒フィルタ15に限るものでなく電熱ヒータ等の他の手段を用いてもよい。
例えば、本実施例ではアフターバーナ4を燃焼させる条件として調理メニューが魚調理か否かをもって判断したが、加熱調理時における煙の発生量に応じて調理メニューをグループ分けして、煙発生量の多い第1グループではアフターバーナ等の煙浄化手段を作動させ、煙発生量の少ない第2グループでは煙浄化手段を作動させないようにしてもよい。
また、使用者が各メニューごとに煙浄化手段を作動させる第1グループと作動させない第2グループとに任意に設定する設定操作手段を設け、この設定されたグループ分けを記憶手段に記憶させて、使用者の好みに応じた設定で煙浄化機能を働かせるようにしてもよい。
更に、強制浄化スイッチ36に代えて、スイッチ操作されたときには、浄化手段の作動状態を常に切り替えるようにしてもよい。例えば、浄化切替スイッチを備え、切替スイッチが操作されたときアフターバーナ4が燃焼中であればアフターバーナ4を消火し、アフターバーナ4が消火中であれば燃焼開始させるようにしてもよい。
また、アフターバーナ4へのガス供給路に流量調整弁を設けて、アフターバーナ4を完全に消火させずに、その火力を弱めるようにしてもよい。
また、煙浄化手段としては、アフターバーナ4や触媒フィルタ15に限るものでなく電熱ヒータ等の他の手段を用いてもよい。
本発明は、ガステーブルコンロ、ガスビルトインコンロなどのグリルを組込んだガス器具だけでなく、魚焼器のようにグリル単体の調理器にも適用できる。
1・・・グリル、3・・・操作表示パネル、4・・・アフターバーナ、8・・・グリル庫、9・・・調理バーナ、13・・・排気ダクト、15・・・触媒フィルタ、30・・・コントローラ、32・・・メニュー表示器、33・・・選択スイッチ、36・・・強制浄化スイッチ、37・・・浄化ランプ、F・・・被調理物。
Claims (4)
- 被調理物を加熱する主加熱手段と、調理メニューを選択する手段と、上記調理メニューに応じて被調理物の加熱を制御する加熱制御手段とを備えたグリルにおいて、
被調理物から発生する煙を浄化する煙浄化手段と、
上記選択された調理メニューに応じて、上記煙浄化手段の作動を制御する浄化制御手段とを備えたことを特徴とするグリル。 - 上記煙浄化手段は、被調理物から発生した煙を焼いて消失させるアフターバーナと、上記アフターバーナの燃焼により加熱されて活性化する触媒フィルタとを備え、
上記浄化制御手段は、選択された調理メニューに応じて、上記アフターバーナの燃焼を制御することを特徴とする請求項1記載のグリル。 - 上記選択された調理メニューにかかわらず、強制的に上記煙浄化手段を作動させる強制煙浄化スイッチを備えたことを特徴とする請求項1または2記載のグリル。
- 上記アフターバーナが燃焼中は、その旨を報知する表示手段を備えたことを特徴とする請求項2または3記載のグリル。
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