JP2006052681A - V型内燃機関 - Google Patents

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Abstract

【課題】メインベアリングキャップ部及びその固定部品の構造を簡素化し、軽量化、コンパクト化等を図ったV型内燃機関の提供。
【解決手段】V型内燃機関に対し、複リンク式ピストン−クランク機構のコントロールシャフト5R,5Lを各バンク毎に設ける。シリンダブロック10のバルクヘッド部18と、このバルクヘッド部18のキャップ取付面12aに取り付けられるメインベアリングキャップ部13とによって、クランクシャフト1と、少なくとも一方のコントロールシャフト5Rと、を回転可能に狭持する。
【選択図】図1

Description

本発明は、複リンク式ピストン−クランク機構を備えたV型内燃機関に関し、特に、その軸受構造の改良に関する。
特許文献1や特許文献2にも開示されているように、車両に搭載される内燃機関では、シリンダブロックのキャップ取付面(合わせ面)にベアリングキャップが締結され、これらベアリングキャップとシリンダブロックとによって、クランクシャフトのメインジャーナル部が回転可能に狭持される。ベアリングキャップとシリンダブロックのバルクヘッド部には、上記のメインジャーナル部を回転可能に支持する半円状の軸受面が上記のキャップ取付面を挟んでそれぞれ形成されている。
特許第2522082号公報 特開2000−73858号公報
左右バンクが所定のバンク角をなすV型内燃機関では、通常、キャップ取付面が各バンクのシリンダ中心軸線に対して垂直ではない。従って、燃焼時にはキャップ取付面に斜め方向の燃焼荷重が作用する。このような斜め方向に作用する燃焼荷重の水平方向(ベアリングキャップ取付面と平行な方向)の分力がキャップ取付面で接触するベアリングキャップとシリンダブロックに対して作用する。よって、V型内燃機関では、ベアリングキャップのシリンダブロックに対する水平方向の締結剛性の確保が重要な課題となる。このようなベアリングキャップの水平方向の締結剛性を確保するために、従来より、個々のベアリングキャップをキャップ取付面に垂直な4本のボルトで締結する構成や、ベアリングキャップをキャップ取付面に垂直な2本のボルトで締結し、さらにシリンダブロックのスカート部を貫通してキャップ取付面に平行な方向のボルトで締結する構成や、ベアリングキャップとシリンダブロックとの間にL字型の剛性補強部材を設ける構成等が提案されている。
また、ベアリングキャップ周辺にはクランクシャフトの軸方向(内燃機関前後方向)についても所定の剛性が要求される。互いに締結されるベアリングキャップとシリンダブロックのバルクヘッド部とは、クランクシャフトが燃焼荷重を受けた際にクランクシャフトが変形することにより内燃機関前後方向の荷重を受けて変形する。この内燃機関前後方向のバルクヘッド部の変形は、シリンダブロック全体の変形やシリンダブロックに締結されるオイルパン等の部品の変形を引き起こし、特に共振が励起された場合には機関運転時の好ましくない振動・騒音を招くおそれがある。したがってベアリングキャップ部は内燃機関前後方向の変形を抑制するように強い剛性が求められる。
更に、各気筒のピストンとクランクシャフトのクランクピンとを複数のリンクで連係した複リンク式のピストン−クランク機構を利用して、機関圧縮比を可変とするものが本出願人等により提案されている。簡単に説明すると、クランクシャフトのクランクピンに回転可能に取り付けられるロアリンクと、このロアリンクとピストンとを連係するアッパーリンクと、ロアリンクとコントロールシャフトとを連係するコントロールリンクと、を有し、機関運転条件に応じてコントロールシャフトの回転位置を変更して、機関圧縮比を適切に制御することにより、燃費低減と最大出力の向上とを高いレベルで両立することが可能になる。また、複リンク式ピストン−クランク機構によりピストンのストローク特性を例えば単振動に近い適正な特性に近づけることにより、ピストンの往復運動に伴う振動、特に回転2次振動成分を著しく低減し、機関振動の低減化を図ることも可能である。
但し、このような複リンク式ピストン−クランク機構を内燃機関、特に気筒数の多い大排気量・高出力型のV型内燃機関に適用する場合、限られたクランクケース内の空間に、多数の気筒に対して複リンク式ピストン−クランク機構のリンク部品や軸受部品等を配置しなければならず、簡素な直列型内燃機関に適用する場合に比して、部品点数の増加、大型化、機関搭載性の低下、重量増加及びコストの増加等が重要な課題となる。
特に、V型内燃機関では、複リンク式ピストン−クランク機構のコントロールシャフトが各バンク毎に少なくとも合計2本設けられ、各コントロールシャフトをそれぞれシリンダブロックのような機関固定体に回転可能に支持させる必要がある。このため、典型的には、シリンダブロックの各バルクヘッド部に対し、クランクシャフト及び2本のコントロールシャフトのそれぞれに対応する3つのベアリングキャップを設けることとなって、構成が複雑化し、上述した重量増加や大型化等が大きな課題となる。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、複リンク式ピストン−クランク機構を備えるV型内燃機関に関し、特に、クランクシャフトと2本のコントロールシャフトとを支持する軸受構造を改良し、簡素化・軽量化を図ることを主たる目的としている。
所定のバンク角をなす左右バンクを備えたV型内燃機関であって、クランクシャフトのクランクピンに回転可能に取り付けられるロアリンクと、上記ロアリンクと各気筒のピストンとを連係するアッパーリンクと、各バンク毎に上記クランクシャフトと平行に設けられる2本のコントロールシャフトと、上記ロアリンクとコントロールシャフトとを連係するコントロールリンクと、を有する複リンク式ピストン−クランク機構を備える。更に、機関固定体と、この機関固定体のキャップ取付面に取り付けられるメインベアリングキャップ部と、を有し、これら機関固定体とメインベアリングキャップ部とによって、上記クランクシャフトと、少なくとも一方のコントロールシャフトと、が狭持される。
このV型内燃機関によれば、クランクシャフトをシリンダブロックのような機関固定体に支持するためのベアリングキャップ部が、少なくとも一方のコントロールシャフトを機関固定体に支持する機能を兼用することとなる。従って、コントロールシャフトを支持するベアリングキャップとクランクシャフトを支持するベアリングキャップとを別体で構成する場合に比べ、ベアリングキャップおよびボルト等の固定部品の個数を削減して、構成の簡素化、軽量化、コンパクト化等を図ることができる。
以下、本発明の好ましい実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。先ず、図2及び図3を参照して、後述する第1及び第2実施例に共通する構成として、バンク角が90°のV型8気筒内燃機関に適用される複リンク式ピストン−クランク機構について説明する。なお、図2は、複リンク式ピストン−クランク機構に関連する部品のみを簡略的に示しており、機関左斜め前方から見た斜視図に対応している。この図2においては、クランクシャフト1の中心軸に沿って図中左下向きが機関前方、右上向きが機関後方であり、クランクシャフト1は時計回りに回転する。各気筒の番号は両バンクを通算して前方から順に数え、右バンクRBに奇数番の#1,#3,#5,#7気筒、左バンクLBに偶数番の#2,#4,#6,#8気筒がそれぞれ配置されている。また、図3は、一つの気筒の複リンク式ピストン−クランク機構を示すクランクシャフト後端側から見た正面対応図であり、クランクシャフト1は図中反時計回りに回転する。
この複リンク式ピストン−クランク機構は、クランクシャフト1のクランクピン2に回転可能に取り付けられたロアリンク3と、このロアリンク3と各気筒のピストン8とを連係するアッパーリンク7と、クランクシャフト1と平行に設けられたコントロールシャフト5と、ロアリンク3の運動の自由度を規制・制限するようにロアリンク3とコントロールシャフト5とを連係するコントロールリンク4と、を有している。
アッパーリンク7,ロアリンク3及びコントロールリンク4のそれぞれは、8個の気筒毎に8個ずつ設けられている。一方、コントロールシャフト5は、左バンクLBと右バンクRB毎に合計2本設けられ、すなわち、右バンクRB用のコントロールシャフト5Rと、左バンクLB用のコントロールシャフト5Rと、により構成されている。なお、必要に応じて、右バンクRBに対応する構成要素には参照符号の後に「R」を付し、左バンクLBに対応する構成要素には参照符号の後に「L」を付している。
アッパーリンク7は、上端がピストンピン8aによってピストン8に連結されており、下端が第1連結ピン3aによってロアリンク3に連結されている。コントロールリンク4は、一端が第2連結ピン3bによってロアリンク3に連結されており、他端がコントロールシャフト5の偏心軸部6に回転可能に取り付けられている。偏心軸部6は、コントロールシャフト5の中心軸線に対して偏心して設けられている。
なお、主として気筒列方向の短縮化のために、気筒列方向に隣り合う2つの気筒(例えば、#1気筒と#2気筒)のロアリンク3が1つのクランクピン2に取り付けられており、クランクピン2が合計4つの4スロー形式となっている。
コントロールシャフト5には、その回転位置を変更・保持する電動モータ等のアクチュエータ(図示省略)が適用されており、このアクチュエータの動作は周知のエンジンコントロールユニットにより機関運転状態に応じて制御される。コントロールシャフト5の回転位置が変化すると、その偏心軸部6の位置、つまりコントロールリンク4の揺動支点位置がシリンダブロック等の機関固定体に対して変位する。このため、ロアリンク3の姿勢が変化して、ピストン8の上死点位置を含めたストローク特性が変化して、機関圧縮比が変化する。従って、内燃機関の運転条件に応じコントロールシャフト5の回転位置を可変制御することにより、機関圧縮比を適切に調整することができ、燃費低減化と出力向上とを高いレベルで両立することが可能となる。
図1は、本発明の第1実施例に係るV型内燃機関を示しており、クランクシャフト1に直交する断面に対応している。但し、この図では右バンクRBの気筒(シリンダ)16Rと左バンクLBの気筒16Lとを同一断面として描いているが、実際には、クランクシャフトの軸方向における左右バンクの気筒16R,16Lの位置は異なっている。
この内燃機関は、右バンクRBの気筒16Rのシリンダ中心軸線40Rと左バンクLBの気筒16Lのシリンダ中心軸線40Lとのなすバンク角が90度の、いわゆる90度V型8気筒4サイクル式内燃機関である。機関固定体の一部であるシリンダブロック10は、例えばアルミ合金により鋳造されており、そのブロック下面12がクランクシャフト1の中心軸線31を通る平面となった、いわゆるハーフスカート型の構造をなしている。シリンダブロック10の下端にはフランジ部23が設けられている。このフランジ部23にはブロック下面12の一部が形成され、ここに、図示しないオイルパンが締結される。このオイルパンには、後述するベアリングキャップ部13,20を収容し得るように、両側の側壁が比較的高く設定されている。
シリンダブロック10には、気筒列方向に平行に延びる1本のクランクシャフト1と2本のコントロールシャフト5R,5Lとがメインベアリングキャップ部13とサブベアリングキャップ部20とを用いて回転可能に取り付けられている。
詳述すると、シリンダブロック10には、気筒間及び気筒端に対応する5箇所にバルクヘッド部18が一体に設けられている。各バルクヘッド部18には、ブロック下面12と同一面上に位置する平坦なキャップ取付面12aが形成されている。各キャップ取付面12aには、メインベアリングキャップ部13が4本の固定ボルト21a〜21dによって締結されている。これらメインベアリングキャップ部13とバルクヘッド部18とによって、クランクシャフト1のメインジャーナル部と、一方のコントロールシャフト5Rのジャーナル部と、が回転可能に狭持されている。このように、メインベアリングキャップ部13が、クランクシャフト1を回転可能に支持する機能と、一方の右バンク用コントロールシャフト5Rを回転可能に支持する機能とを兼用している。従って、両シャフト1,5Rに対して個別に軸受部材を設ける場合に比して、部品点数が削減され、構成の簡素化・軽量化・コンパクト化等の多大な効果を得ることができる。
これらの軸受部分は半割構造をなしている。つまり、バルクヘッド部18の下面に凹設された半円溝11と、ベアリングキャップ部13の上面に凹設された半円溝14と、がキャップ取付面12aで突き合わされることにより、クランクシャフト1のメインジャーナル部を回転可能に支持する円筒面である軸受面15が形成されている。同様に、右バンク用のコントロールシャフト5Rのジャーナル部を回転可能に支持する軸受面19Rは、バルクヘッド部18の下面に凹設された半円溝と、ベアリングキャップ部13の上面に凹設された半円溝と、がキャップ取付面12aで突き合わされることにより形成されている。
左バンク用コントロールシャフト5Lは、メインベアリングキャップ部13と、このメインベアリングキャップ部13の下面に固定されるサブベアリングキャップ部20と、により回転可能に狭持されている。この軸受部分も半割構造となっており、メインベアリングキャップ部13とサブベアリングキャップ部20には、半円状に2分割された半円溝がそれぞれ形成されている。
4本の固定ボルト21a〜21dは、組付作業性を考慮してブロック下方側(図1の下側)より同じ向きに挿入されるもので、キャップ取付面12aを横切るようにメインベアリングキャップ部13を貫通してバルクヘッド部18の雌ねじ部に締結される。これら4本の固定ボルトのうち、2本の貫通ボルト21b,21cは、サブベアリングキャップ部20をメインベアリングキャップ部13に締結・固定する機能を兼用している。貫通ボルト21b,21cは、メインベアリングキャップ部13の下面を横切るようにサブベアリングキャップ部20及びメインベアリングキャップ部13を貫通して、バルクヘッド部18の雌ねじ部に締結される。このように、メインベアリングキャップ部13とサブベアリングキャップ部20とを共通の貫通ボルト21b,21cでシリンダブロック10に締結しているため、メインベアリングキャップ部とサブベアリングキャップ部とを個別のボルトにより固定する場合に比して、ボルト本数が少なくて済み、簡素化・軽量化・コンパクト化等が図られている。
クランクシャフト1及び左バンクのコントロールシャフト5Lに対する軸受強度を確保するように、4本のボルト21a〜21dは、シャフト1,5Lの両側に2本ずつ配置されている。また、右バンクのコントロールシャフト5Rに対する軸受強度を確保するように、図中右寄りの2本のボルト21cと21dとの間にコントロールシャフト5Rが配置されている。
メインベアリングキャップ部13は、バルクヘッド部18に対応して5箇所に設けられている。これら複数のメインベアリングキャップ部13は、2本の梁部22によって一体的に連結されている。つまり、メインベアリングキャップ部13と梁部22とによって、ラダーフレーム構造のメインベアリング部材34が構成されている。このように梁部22により複数のメインベアリングキャップ部13を連結して一体のメインベアリング部材34とすることにより、軸受としての強度・剛性が向上し、特に機関前後方向の変形を抑制でき、機関運転時の騒音・振動の発生や、変形による軸受部分の潤滑状態の低下を効果的に抑制できる。一方、サブベアリングキャップ部20は、この実施例では各メインベアリングキャップ部13に対応して個別に複数設けられている。
クランクシャフト1のクランク中心軸線31と、右バンク用コントロールシャフト5Rの右バンク用中心軸線32Rとが、キャップ取付面12aを含む平坦なブロック下面12上に配置されるように、リンク寸法等が設定されている。なお、上記の中心軸線31は、クランクシャフト1に対する軸受面15の中心軸線と一致しており、上記の中心軸線32Rは、右バンク用コントロールシャフト5Rに対する軸受面19aの中心軸線と一致している。言い換えると、双方の軸受面15,19aの軸受分割面が同一のキャップ取付面12a上に配置されている。従って、本実施例とは異なり2つの軸受分割面が同一平面に位置していない場合に比して、構成が簡素化されるとともに、加工精度が要求されるキャップ取付面12aの加工が容易である等の効果が得られる。
特に本実施例では、軸受面15,19aの軸受分割面を含むキャップ取付面12aが、バンク中心線30に直交する機関水平面であるブロック下面12上に配置されている。なお、上記のバンク中心線30は、左右バンクのシリンダ軸線の狭角すなわちバンク角を二等分する線である。基本的には、このバンク中心線30に対して左右バンクの気筒等が左右対称配置となるように設定されている。そして本実施例では、バンク中心線30に沿う機関上下方向(図1の上下方向)に関し、2つの軸受面15,19aの中心軸線31,32の高さ位置が同じであるため、双方の軸受面15,19aの分割面を機関水平方向に沿う同一のキャップ取付面12a上に配置することができるのである。このような本実施例とは異なり、仮に2つの軸受面の中心軸線の機関上下方向高さが異なる場合、両中心軸線を同一のキャップ取付面上に配置しようとすると、このキャップ取付面を機関水平方向に対して傾いた面とする必要があり、メインベアリングキャップ部やバルクヘッド部等がバンク中心線に対してアンバランスとなり、設計・製造の複雑化等を招く。あるいは、キャップ取付面に段差を設けて、両軸受分割面を異なる機関水平面上に配置すると、メインベアリングキャップ部やバルクヘッド部の構造が段差を含む複雑なものとなり、加工作業も繁雑となる。
本発明者等の研究によれば、複リンク式ピストン−クランク機構による2次振動低減効果が顕著に得られるように、つまりピストンのストローク特性を単振動に近づけるように、各バンクのリンク機構の各節の長さを設計した場合、典型的には、各バンク、例えば右バンクRBのシリンダ中心線40Rと平行にクランクシャフト1の回転中心軸線31を通る基準線(図1の矢印28Rに沿う線)に対し、そのコントロールシャフト中心軸線32Rが略45°の位置に配置される。したがって、複リンク式ピストン−クランク機構をバンク角が90°のV型内燃機関に適用した場合、図1に示すように、クランクシャフト1の中心軸線31と、一方の右バンク用コントロールシャフト5Rの中心軸線32Rと、を通るキャップ取付面12aを、バンク中心線30に直交する機関水平面であるブロック下面12上(又は平行な位置)に配置することができるのである。つまり、90度V型内燃機関においては、ピストンのストローク特性が最適となるようなリンク配置の設定を行いつつ、クランクシャフト1と一方のコントロールシャフト5Rの双方の中心軸線31,32を、機関水平面と平行なキャップ取付面12a上に配置することが可能である。従って、仮にコントロールシャフトの位置が他の設計要件によって若干変化したとしても、キャップ取付面12aを機関水平面とほぼ平行に設定することは可能である。
上記の右バンクRBと同様、左バンクLBについても、ピストンのストローク特性に適切なリンク配置では、左バンク用コントロールシャフト5Lの中心軸線32Lが、クランクシャフト1の中心軸線31を通ってシリンダ中心線40Lに平行な基準線(矢印28Lに沿う線)に対し、略45°の位置に配置される。従って、バンク角が90度のV型内燃機関では、左バンク用のコントロールシャフト5Lの中心軸線32Lが、クランクシャフト1の中心軸線31の真下、つまりバンク中心線30上に配置されることとなる。このように、クランクシャフト1の中心軸線31とコントロールシャフト5Lの中心軸線32Lとをバンク中心線30に沿う機関上下方向に配置できるので、固定ボルト21による固定構造が簡素でバランスに優れたものとなる。
図5は、比較例に係る図1に対応する断面対応図である。この比較例は、ピストンとクランクピンとを一本のコンロッドで連係した単リンク式ピストン−クランク機構が適用されている点で、図1に示す第1実施例と異なっている。図5に示すように、単リンク式ピストン−クランク機構を備えた一般的な内燃機関では、本実施例と同様、キャップ取付面12aが、機関水平面に沿うブロック下面12上に配置されている。従って、本実施例の内燃機関を生産する際、キャップ取付面12aの切削加工を行う工作機械は、図5に示すような一般的な既存の内燃機関の加工を行っていたものを流用できる可能性が高い。
更に言えば、本実施例のベアリングキャップ部13は、図5に示す比較例のベアリングキャップ部13Aに比して、コントロールシャフト5Rの軸受部分が追加されている関係で、機関横方向(図1,5の左右方向)の寸法が大きくなっている。従って、比較例に比して、同等のボルト軸力であっても、軸受としての高い支持剛性を確保し易い。特に、V型内燃機関ではベアリングキャップ部13に対して斜め方向の燃焼荷重17(図5参照)が作用するために、キャップ取付面12aには、このキャップ取付面12aに沿う方向の力が作用する課題があり、このような課題に対して、本実施例のようなベアリングキャップ部13の横幅の拡大化は極めて有効である。
図1を参照して、内燃機関の右バンクRBの気筒16Rで燃焼が発生した時、メインベアリング軸受面15から内燃機関本体に入力される力28Rの方向と、コントロールシャフト軸受面19aから内燃機関本体に入力される力29Rの方向と、は略反対向きとなる。この際、力28Rおよび力29Rの水平方向成分(キャップ取付面12aに平行な方向の成分)は、互いに反対向きとなり、ある程度相殺される。同様に、左バンクLBの気筒16Lで燃焼が発生した時、メインベアリング軸受面15からの入力28Lとコントロールシャフト軸受面19bからの入力29Lとは略反対方向となる。よって両者の水平方向成分がある程度相殺される。従って、ベアリングキャップ部13をキャップ取付面12aに平行な方向にずらそうとする力が軽減・相殺されるという効果が得られる。従って、本実施例によれば、ベアリングキャップ部13の支持剛性の確保が容易であり、所定の支持剛性を確保しつつ軽量化・コンパクト化を図ることができる。
図4は本発明の第2実施例に係る内燃機関を示しており、図1と同様の断面対応図である。この第2実施例の基本構成は図1の第1実施例と同様であり、共通する構成要素には同じ参照符号を付している。但し、第1実施例のメインベアリング部材34に代えてラダーフレーム25が設けられている点と、サブベアリングキャップ部20が梁部27により一体的に連結されている点等が上記の第1実施例と異なっている。
ラダーフレーム25は、第1実施例と同様に複数のメインベアリングキャップ部13を有しており、これらメインベアリングキャップ部13が一対の側壁部24によって機関前後方向に一体的に連結されており、全体としてラダーフレーム形状をなしている。側壁部24は、シリンダブロック10のブロック下面12の一部をなすフランジ部23の下面に固定されており、外部へ表出する機関側壁部・ケーシングの一部を構成している。オイルパンは、シリンダブロック側のフランジ部23ではなく、ラダーフレーム25の下端に設けられたフランジ部26に締結される。従って、第1実施例に比して、ラダーフレーム25の高さの分、オイルパンの側壁は低く構成される。
このラダーフレーム25は、複数のメインベアリングキャップ部13を機関前後方向に一体的に連結する部位としての側壁部24が、第1実施例の梁部22よりも断面積が大きく、かつ、各側壁部24にフランジ部26等が一体的に形成されているので、第1実施例のメインベアリング部材34に比して、特に機関前後方向の剛性が強化されている。
また、左バンク用コントロールシャフト5Lを回転可能に狭持する複数のサブベアリングキャップ部20は、梁部27により機関前後方向に一体的に連結されている。これらサブベアリングキャップ部20と梁部27とによって、ラダーフレーム状のサブベアリング部材35が構成されている。従って、この第2実施例では、上記のラダーフレーム25の側壁部24による剛性強化に加え、さらに梁部27によっても内燃機関前後方向の剛性が有効に高められている。また、バルクヘッド部18が前後に弾性変形する際、典型的には上部を節、下部を腹とするような変形モードとなるが、第1実施例の梁部22よりも更に低い位置に梁部27が設けられているため、比較的変形量のより大きい下部を有効に支持することができ、より効果的に剛性を強化することができる。
以上のように本発明を具体的な実施例に基づいて説明してきたが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、種々の変形・変更を含むものである。例えば、気筒数が6気筒や12気筒のV型内燃機関に本発明を適用しても良く、また、バンク角が60度のV型内燃機関に本発明を適用しても良い。
以上の説明より把握し得る特徴的な技術思想について、その作用・効果とともに列記する。
(1)所定のバンク角をなす左右バンクRB,LBを備えたV型内燃機関であって、かつ、クランクシャフト1のクランクピン2に回転可能に取り付けられるロアリンク3と、上記ロアリンク3と各気筒のピストン8とを連係するアッパーリンク7と、各バンク毎に上記クランクシャフト1と平行に設けられる2本のコントロールシャフト5R,5Lと、上記ロアリンク3とコントロールシャフト5R,5Lとを連係するコントロールリンク4と、を有する複リンク式ピストン−クランク機構を備え、更に、シリンダブロック10等の機関固定体と、この機関固定体のキャップ取付面12aに取り付けられるメインベアリングキャップ部13と、を有し、これら機関固定体とメインベアリングキャップ部13とによって、上記クランクシャフト1と、少なくとも一方のコントロールシャフト5Rと、が狭持されることを特徴としている。
このV型内燃機関によれば、クランクシャフト1をシリンダブロック10のバルクヘッド部18のような機関固定体に支持するためのメインベアリングキャップ部13が、少なくとも一方のコントロールシャフト5Rを機関固定体に支持する機能を兼用することとなる。従って、コントロールシャフトを支持するベアリングキャップとクランクシャフトを支持するベアリングキャップとを別体で構成する場合に比べ、ベアリングキャップおよびボルト等の固定部品の個数を削減して、構成の簡素化、軽量化、コンパクト化等を図ることができる。
また、図1にも示すように、メインベアリングキャップ部13にコントロールシャフト5Rの軸受部分が追加される関係で、このメインベアリングキャップ部13の機関横方向の幅が広がる形となり、このため、結合剛性が大きくなるという利点も得られる。特に、V型内燃機関では、燃焼荷重などがキャップ取付面12aに対して斜めに作用するために、メインベアリングキャップ部13の剛性の確保が重要な課題であるため、メインベアリングキャップ部13の剛性向上は有効である。
更に、上記の第1実施例のようなリンク構成によれば、メインベアリングキャップ部13とシリンダブロック10との間に支持された一方のコントロールシャフト5Rに連結される気筒のピストン8から内燃機関本体に燃焼荷重あるいは慣性荷重が入力される際に、ピストン8からクランクシャフト1を介して軸受面15に作用する力28Rの方向と、コントロールシャフト5Rを介してその軸受面19Rに作用する力の方向とが略反対向きとなるので、キャップ取付面12aに平行な方向に作用する力が相殺されることとなる。従って、メインベアリングキャップ部13の結合剛性の確保が容易であり、その結合状態を容易に好適に保つことができる。
(2)より好ましくは、上記キャップ取付面12a上に、上記クランクシャフト1の中心軸線31と上記一方のバンクRBのコントロールシャフト5Rの中心軸線32Rとが配置されている。すなわち、クランクシャフト1の軸受部分とコントロールシャフト5Rの軸受部分とがキャップ取付面12aに沿って2分割された半割構造をなしている。従って、仮に軸受分割面が異なる平面であって、キャップ取付面12aに段差を設ける必要がある場合に比して、構造が簡素化されるともに、キャップ取付面12aの加工が容易で、その寸法精度を容易に確保することができる。
(3)更に好ましくは、図1に示すように、上記一方のコントロールシャフト5Rの軸方向に沿って間欠的に配置される複数のメインベアリングキャップ部13と、これら複数のメインベアリングキャップ部13を一体的に連結する梁部22と、を有するメインベアリング部材34を有している。
このように複数のメインベアリングキャップ部13を梁部22により一体に連結することにより、これらメインベアリングキャップ部13の剛性をより一層高めることができる。従って、互いに締結されるメインベアリングキャップ部13とバルクヘッド部18が内燃機関前後方向に変形することを抑制し、当該部位の変形に起因する機関運転時の振動・騒音の発生や軸受部分の潤滑状態の低下を抑制・回避することが可能となる。
(4)あるいは、図4に示すように、上記一方のコントロールシャフト5Rの軸方向に沿って間欠的に配置される複数のメインベアリングキャップ部13と、これら複数のメインベアリングキャップ部13を一体的に連結する一対の側壁部24と、を有するラダーフレーム25を有し、上記側壁部24が、シリンダブロック10の下端に設けられたフランジ部23に固定され、機関側壁の一部をなしている。
このようにメインベアリングキャップ部13を側壁部24により一体に連結したラダーフレーム25を設けることにより、メインベアリングキャップ部13の剛性をより一層高めることができる。加えて、側壁部24がシリンダブロックの側壁とともに機関側壁部の一部として機能しているために、メインベアリングキャップ部13と側壁部とを別体とする場合に比して、構成が簡素化されるとともに、メインベアリングキャップ部13の剛性を効果的に高めることができる。
(5)好ましくは、上記メインベアリングキャップ部13に固定されるサブベアリングキャップ部20を有し、これらメインベアリングキャップ部13とサブベアリングキャップ部20とによって、上記一方のコントロールシャフト5Rとは異なる他方のコントロールシャフト5Lが狭持される。
そして、図1に示す第1実施例のようなリンク配置により、メインベアリングキャップ部13とサブベアリングキャップ部20との間に支持されたコントロールシャフト5Lに連結されるピストン8から燃焼荷重あるいは慣性荷重が入力される際に、ピストンからクランクシャフト1を介して軸受面15に作用する力28Lの方向と、コントロールシャフト5Lを介して軸受面19Lに作用する力29Lの方向と、が略反対向きとなり、両者が相殺されることにより、メインベアリングキャップ部13及びサブベアリングキャップ部20の良好な結合状態を容易に確保することができる。
(6)好ましくは、上記メインベアリングキャップ部13を機関固定体へ固定する複数のボルト21a〜21dを有し、これら複数のボルトの幾つかが、上記サブベアリングキャップ部20を貫通して、このサブベアリングキャップ部20をメインベアリングキャップ部13へ固定する貫通ボルト21b,21cである。
このように貫通ボルト21b,21cが、サブベアリングキャップ部20をメインベアリングキャップ部13に固定する機能を兼用することにより、ボルトの本数を削減することができ、構成の簡素化、小型化、軽量化に加え、低コスト化や生産性の向上を図ることができる。
(7)好ましくは図4に示す第2実施例のように、上記サブベアリングキャップ部20が、他方のコントロールシャフト5Lの軸方向に沿って間欠的に複数設けられ、かつ、これら複数のサブベアリングキャップ部20が梁部27によって一体的に連結されている。このように梁部27によって複数のサブベアリングキャップ部20を一体的に連結することにより、サブベアリングキャップ部20の剛性が高められ、機関前後方向の変形を抑制し、この変形に起因する振動・騒音の発生や軸受部分の潤滑性の低下を軽減・防止することができる。
(8)所定のバンク角をなす左右バンクRB,LBを備えたV型内燃機関であって、かつ、クランクシャフト1のクランクピン2に回転可能に取り付けられるロアリンク3と、上記ロアリンク3と各気筒のピストン8とを連係するアッパーリンク7と、各バンク毎に上記クランクシャフト1と平行に設けられる2本のコントロールシャフト5R,5Lと、上記ロアリンク3とコントロールシャフト5R,5Lとを連係するコントロールリンク4と、を有する複リンク式ピストン−クランク機構を備え、更に、少なくとも一方のコントロールシャフト5Rの中心軸線32Rが、上記クランクシャフト1の中心軸線31に対し、ほぼ機関横方向に沿う同一平面(キャップ取付面12a)上に配置されていることを特徴としている。
従って、例えば図1に示すように、同一平面としてのキャップ取付面12aに沿って軸受部分を半割構造とした場合に、そのベアリングキャップ部13を共用することができ、クランクシャフトとコントロールシャフトに対して個別にベアリングキャップ部を設ける場合に比して、構成の簡素化、軽量化、コンパクト化等を図ることができる。
(9)より詳しくは、図1に示すように、上記同一平面(キャップ取付面12a)に沿って、上記クランクシャフト1を回転可能に支持する軸受部分15が半円状に2分割されているとともに、上記一方のコントロールシャフト5Rを回転可能に支持する軸受部分19Rが半円状に2分割されている。
(10)好ましくは、上記同一平面12aがバンク中心線30に直交するように設定されている。従って、既存の一般的な内燃機関と同様、同一平面としてのキャップ取付面12aを、機関水平面と平行に設定することができ、特に上記実施例では、キャップ取付面12aをブロック下面12上に配置している。
(11)特に、上記実施例のようにバンク角が90度のV型内燃機関であれば、上述したように、ピストンのストローク特性を適正化しつつ、コントロールシャフト5R,5Lを適切な位置に配置することが可能となる。
(12)具体的には、各バンクのシリンダ中心線40R,40Lと平行にクランクシャフトの中心軸線31を通る基準線(矢印28R,28Lに沿う線)に対し、上記各バンクのコントロールシャフトの中心軸線32R,32Lが略45度の位置に配置される。
(13)従って、上記一方のコントロールシャフト5Rとは異なる他方のコントロールシャフト5Lの中心軸線32Lが、上記クランクシャフト1の中心軸線31を通ってバンク中心線30に平行な線上に配置される。このようにバンク中心線30に沿う機関上下方向に沿ってクランクシャフト1と他方のコントロールシャフト5Lとが配置されるため、上記実施例のごとくクランクシャフト1及びコントロールシャフト5Lの両側にバランス良く固定ボルト21を配置でき、固定ボルト21によるベアリングキャップ13,20の良好な結合状態を容易に確保することができる。
(14)好ましくは、上記コントロールシャフト5R,5Lに偏心して設けられた偏心軸部6に、上記コントロールリンク4の一端が取り付けられ、アクチュエータにより上記コントロールシャフトの回転位置を変更することにより、ピストンのストローク特性、ひいては機関圧縮比を連続的に変更可能とする。複リンク式ピストン−クランク機構を利用した簡素な構成で、機関圧縮比を連続的に変更する機能を付与できる。そして、機関運転状態に応じて機関圧縮比を適正化することにより、燃費性能と出力性能とを高いレベルで両立することができる。
本発明の第1実施例に係るV型内燃機関を示し、クランクシャフトに直交する方向の断面対応図。 V型内燃機関に適用される複リンク式ピストン−クランク機構を簡略的に示す斜視図。 一つの気筒に対する上記複リンク式ピストン−クランク機構の構成を示す構成図。 本発明の第2実施例に係るV型内燃機関を示し、クランクシャフトに直交する方向の断面図。 比較例に係るV型内燃機関を示すクランクシャフト直交方向の断面対応図。
符号の説明
1…クランクシャフト
2…クランクピン
3…ロアリンク
4…コントロールリンク
5R,5L…コントロールシャフト
6…偏心軸部
7…アッパーリンク
8…ピストン
10…シリンダブロック(機関固定体)
12…ブロック下面
12a…キャップ取付面
13…メインベアリングキャップ部
18…バルクヘッド部
20…サブベアリングキャップ部
21a〜21d…固定ボルト
22…梁部

Claims (14)

  1. 所定のバンク角をなす左右バンクを備えたV型内燃機関であって、
    かつ、クランクシャフトのクランクピンに回転可能に取り付けられるロアリンクと、上記ロアリンクと各気筒のピストンとを連係するアッパーリンクと、各バンク毎に上記クランクシャフトと平行に設けられる2本のコントロールシャフトと、上記ロアリンクとコントロールシャフトとを連係するコントロールリンクと、を有する複リンク式ピストン−クランク機構を備え、
    更に、機関固定体と、この機関固定体のキャップ取付面に取り付けられるメインベアリングキャップ部と、を有し、これら機関固定体とメインベアリングキャップ部とによって、上記クランクシャフトと、少なくとも一方のコントロールシャフトと、が狭持されることを特徴とするV型内燃機関。
  2. 上記キャップ取付面上に、上記クランクシャフトの中心軸線と上記一方のバンクのコントロールシャフトの中心軸線とが配置されていることを特徴とする請求項1に記載のV型内燃機関。
  3. 上記一方のコントロールシャフトの軸方向に沿って間欠的に配置される複数のメインベアリングキャップ部と、これら複数のメインベアリングキャップ部を一体的に連結する梁部と、を有するメインベアリング部材を有することを特徴とする請求項1又は2に記載のV型内燃機関。
  4. 上記一方のコントロールシャフトの軸方向に沿って間欠的に配置される複数のメインベアリングキャップ部と、これら複数のメインベアリングキャップ部を一体的に連結する一対の側壁部と、を有するラダーフレームを有し、
    上記側壁部が、シリンダブロックの下端に設けられたフランジ部に固定され、機関側壁の一部をなしていることを特徴とする請求項1又は2に記載のV型内燃機関。
  5. 上記メインベアリングキャップ部に固定されるサブベアリングキャップ部を有し、これらメインベアリングキャップ部とサブベアリングキャップ部とによって、上記一方のコントロールシャフトとは異なる他方のコントロールシャフトが狭持されることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のV型内燃機関。
  6. 上記メインベアリングキャップ部を機関固定体へ固定する複数のボルトを有し、これら複数のボルトの幾つかが、上記サブベアリングキャップ部を貫通して、このサブベアリングキャップ部をメインベアリングキャップ部へ固定する貫通ボルトであることを特徴とする請求項5に記載のV型内燃機関。
  7. 上記サブベアリングキャップ部が、他方のコントロールシャフトの軸方向に沿って間欠的に複数設けられ、
    かつ、これら複数のサブベアリングキャップ部が梁部によって一体的に連結されていることを特徴とする請求項5又は6に記載のV型内燃機関。
  8. 所定のバンク角をなす左右バンクを備えたV型内燃機関であって、
    かつ、クランクシャフトのクランクピンに回転可能に取り付けられるロアリンクと、上記ロアリンクと各気筒のピストンとを連係するアッパーリンクと、各バンク毎に上記クランクシャフトと平行に設けられる2本のコントロールシャフトと、上記ロアリンクとコントロールシャフトとを連係するコントロールリンクと、を有する複リンク式ピストン−クランク機構を備え、
    更に、少なくとも一方のコントロールシャフトの中心軸線が、上記クランクシャフトの中心軸線に対し、ほぼ機関横方向に沿う同一平面上に配置されていることを特徴とするV型内燃機関。
  9. 上記同一平面に沿って、上記クランクシャフトを回転可能に支持する軸受部分が半円状に2分割されているとともに、上記一方のコントロールシャフトを回転可能に支持する軸受部分が半円状に2分割されていることを特徴とする請求項8に記載のV型内燃機関。
  10. 上記同一平面が、バンク中心線に直交していることを特徴とする請求項8又は9に記載のV型内燃機関。
  11. 上記バンク角が90度であることを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載のV型内燃機関。
  12. 各バンクのシリンダ中心線と平行にクランクシャフトの中心軸線を通る基準線に対し、上記各バンクのコントロールシャフトの中心軸線が略45度の位置に配置されている請求項11に記載のV型内燃機関。
  13. 上記一方のコントロールシャフトとは異なる他方のコントロールシャフトの中心軸線が、上記クランクシャフトの中心軸線を通ってバンク中心線に平行な線上に配置されていることを特徴とする請求項11又は12に記載のV型内燃機関。
  14. 上記コントロールシャフトに偏心して設けられた偏心軸部に、上記コントロールリンクの一端が取り付けられ、アクチュエータにより上記コントロールシャフトの回転位置を変更することにより、機関圧縮比を変更可能である請求項1〜13のいずれかに記載のV型内燃機関。
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