JP2002256802A - V型内燃機関のピストン駆動装置 - Google Patents

V型内燃機関のピストン駆動装置

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JP2002256802A
JP2002256802A JP2001054393A JP2001054393A JP2002256802A JP 2002256802 A JP2002256802 A JP 2002256802A JP 2001054393 A JP2001054393 A JP 2001054393A JP 2001054393 A JP2001054393 A JP 2001054393A JP 2002256802 A JP2002256802 A JP 2002256802A
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Shunichi Aoyama
俊一 青山
Katsuya Mogi
克也 茂木
Hiroya Fujimoto
博也 藤本
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    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B75/00Other engines
    • F02B75/16Engines characterised by number of cylinders, e.g. single-cylinder engines
    • F02B75/18Multi-cylinder engines
    • F02B75/22Multi-cylinder engines with cylinders in V, fan, or star arrangement
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B75/00Other engines
    • F02B75/04Engines with variable distances between pistons at top dead-centre positions and cylinder heads
    • F02B75/048Engines with variable distances between pistons at top dead-centre positions and cylinder heads by means of a variable crank stroke length

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 可変圧縮比機構を備えたV型内燃機関のピス
トン駆動装置において、左右バンクで多くのリンク構成
部品を共用し、構成の簡素化を図る。 【解決手段】 所定のバンク角をなす一対のシリンダ1
1L,11R内に配設されるピストン12L,12Rの
ピストンピン14L,14Rと、一つのクランクピン1
9とを、一対のアッパーリンク15L,15Rと一つの
ロアリンク16により連携する。圧縮比の変更時に回転
駆動される制御軸21の偏心支持部とロアリンク16と
を制御リンク23により連結する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一対のシリンダの
軸線が所定のバンク角をなすV型内燃機関に関し、特
に、機関圧縮比を変更可能な可変圧縮比機構を備えた複
リンク式のピストン駆動装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】例えばV型6気筒4サイクル式の内燃機
関のクランクシャフトでは、図10に示すように、主に
機関全長を短縮する目的で、左右バンクにそれぞれ設け
られる少なくとも一対のシリンダのクランクピン(例え
ばNo.1ピンとNo.2ピン)が、メインジャーナル
の同じ軸受スパン間(例えばNo.1ジャーナルとN
o.2ジャーナルの軸受スパン間)に配置される。
【0003】このような6気筒の内燃機関では、典型的
にはシリンダの点火順序がNo.1→No.2→No.
3→No.4→No.5→No.6となるため、爆発間
隔を等間隔とするためには、同じ軸受スパン間に配設さ
れる一対のシリンダが上死点に達する時期の位相差を1
20°に設定する必要がある。従って、例えばバンク角
が90°の場合、一般的には、同じ軸受スパン間に配設
される一対のクランクピンを互いに30°オフセットさ
せており、これらクランクピンの間には補強用のウエブ
等が介装される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに同じ軸受スパン間に配設される一対のクランクピン
が互いにオフセットしていると、補強用ウエブ等を介装
する関係で、各クランクピンの軸方向に割り当てられる
幅が直列気筒配置に比べて短くなる傾向にある。そのた
め、クランクピン回りのスペースの制約が大きく、その
結果として、各部の強度の確保が不十分となり易い。
【0005】ところで、内燃機関のピストン駆動装置と
して、クランクシャフトのクランクピンとピストンのピ
ストンピンとを複数のリンクで連携し、その一つのリン
クの運動拘束条件を変化させることにより、機関圧縮比
を変化させる可変圧縮比機構を備えたピストン駆動装置
が従来より知られている。
【0006】このような可変圧縮比機構を備えた複雑な
構造のピストン駆動装置では、構成部品を如何にコンパ
クトに、かつ合理的に配置するかが大きな課題となる、
特に、上述したようなV型内燃機関においては、左右バ
ンクのピストンを1本のクランクシャフトで駆動するた
め、クランクシャフトの周囲に左右バンクのピストン駆
動装置のリンク部品が集中する傾向にあり、合理的な配
置の工夫が不可欠である。
【0007】本発明は、可変圧縮比機構を備えたV型内
燃機関のピストン駆動装置において、左右バンクでリン
ク構成部品の多くを共有し、必要最小限の簡素なリンク
構成を実現することを一つの目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係るピストン駆
動装置は、少なくとも一対のシリンダのシリンダ軸線が
所定のバンク角をなし、これら一対のシリンダ内に一対
のピストンが摺動可能に配設されたV型内燃機関に適用
される。
【0009】そして、請求項1の発明に係るピストン駆
動装置は、上記一対のシリンダ内にそれぞれ摺動可能に
配設される一対のピストンと、この一対のピストンのピ
ストンピンにそれぞれ連結される一対のアッパーリンク
と、この一対のアッパーリンクの双方が連結されるとと
もに、クランクシャフトのクランクピンに回転可能に取
り付けられる一つのロアリンクと、このロアリンクの運
動拘束条件を変化させる可変圧縮比機構と、を有し、こ
の可変圧縮比機構が、クランクシャフトと平行に配置さ
れ、機関圧縮比の変更時に回転駆動される一つの制御軸
と、この制御軸に偏心して設けられる偏心支持部と、こ
の偏心支持部と上記ロアリンクとに連結される制御リン
クと、を有することを特徴としている。
【0010】このような構成により、機関運転状態に応
じて制御軸を回転駆動すると、制御リンクの揺動支点と
なる偏心支持部の位置が機関本体に対して変化する。従
って、制御リンクによるロアリンクの運動拘束条件が変
化して、アッパーリンクを介して連携するピストンのス
トローク特性が変化することにより、シリンダ内の燃焼
室の圧縮比が変化する。つまり、制御軸を回動制御する
ことにより、左右バンクの圧縮比が変更制御される。
【0011】このような請求項1に係る発明によれば、
ロアリンク,クランクピン及び可変圧縮比機構の各構成
要素といった多くのリンク構成部品を左右バンクで共有
することができ、これらを各バンク毎に設ける場合に比
して、その構成が大幅に簡素化される。
【0012】また、ピストンピンとクランクピンとをア
ッパーリンク及びロアリンクで連携する複リンク式の構
造であるため、例えばピストンピンとクランクピンとを
一本のコンロッドで連結する単リンク式の構造に比し
て、各リンクのジョイント間の寸法等のリンクアライメ
ントの設定の自由度がはるかに高い。従って、このリン
クアライメントを適宜に調整,設定することにより、左
右バンクのピストンが上死点に達する時期の位相差を適
宜な値に設定し、等間隔爆発を実現できるとともに、左
右バンクのピストンストローク特性をほぼ同じ特性とす
ることも可能である。
【0013】例えば請求項2に係る発明のように、主に
等間隔爆発を実現する目的で、クランクシャフトの回転
中心を、上記一対のシリンダ軸線の交点に対し、バンク
内側へ向けてオフセットさせる。この場合、クランクシ
ャフトとシリンダとの距離が接近することとなり、機関
全高を低減する効果も得られる。
【0014】一例として、請求項3に係る発明では、上
記バンク角が約90°でありながら、上記一対のピスト
ンが上死点に達する時期の位相差が上記のバンク角とは
異なる約120°となるように設定されている。
【0015】この場合、典型的には請求項4に係る発明
のように、上記制御軸が、シリンダを上に見てクランク
シャフトの直下近傍に配置される。
【0016】他の例として、請求項5に係る発明では、
上記バンク角が約60°で、かつ、上記一対のピストン
が上死点に達する時期の位相差が約60°となるように
設定されている。
【0017】この場合、典型的には請求項6に係る発明
のように、上記制御軸が、シリンダを上に見て上記クラ
ンクシャフトの直上近傍に配置される。従って、比較的
スペースに余裕のあるバンク内に制御軸が入り込む形と
なり、機関搭載性が向上する。
【0018】
【発明の効果】以上のように、本発明に係るV型内燃機
関のピストン駆動装置では、ロアリンク,クランクピン
及び可変圧縮比機構を構成する制御リンク等の多くのリ
ンク構成部品を左右バンクで共有することができ、これ
らを各バンク毎に設ける場合に比して、リンク構成が大
幅に簡素化され、機関への搭載性等が著しく向上する。
【0019】また、複リンク式の構造であり、リンクア
ライメントの調整,設定の自由度が高いため、左右バン
クのピストンが上死点に達する時期の位相差を、例えば
バンク角とは異なる適宜な値に調整することも可能で、
左右バンクでクランクピンを共有しつつ、等間隔爆発を
実現することができる。加えて、左右バンクのピストン
ストローク特性をほぼ同じ特性に調整することも可能で
ある。
【0020】
【発明の実施の形態】[第1実施形態]先ず、図1〜6
を参照して、本発明に係るピストン駆動装置を、バンク
角が90°でV型6気筒4サイクル式の内燃機関に適用
した第1実施形態について説明する。なお、左バンクの
構成要素には参照符号の後にLを、右バンクの構成要素
には参照符号の後にRを付記してある。
【0021】図1に示すように、シリンダブロック10
の左バンク及び右バンクには、それぞれ左側シリンダ1
1L及び右側シリンダ11Rが形成されている。なお、
以下の説明では、一対のシリンダ11L,11Rに係わ
るリンク構造について説明するが、実際にはこのような
一対のシリンダ11L,11Rが気筒列方向(紙面直交
方向)に合計3組並設されている。
【0022】各シリンダ11L,11Rには、それぞれ
左側ピストン12L及び右側ピストン12Rが摺動可能
に配設されている。ここで、左バンクのシリンダ軸線
(ピストン往復軸線)13Lと、右バンクのシリンダ軸
線13Rと、のなす狭角つまりバンク角は、この実施形
態では90°に設定されており、例えばバンク角が90
°未満の場合に比して機関の全高が短縮されるメリット
がある。
【0023】各ピストン12L,12Rのピストンピン
14L,14Rには、左側アッパーリンク15L及び右
側アッパーリンク15Rの上端がそれぞれ回転可能に連
結されている。各アッパーリンク15L,15Rの下端
部は、共に一つのロアリンク16に、それぞれ第1ジョ
イント(連結ピン)17L,17Rによって回転可能に
連結されている。このロアリンク16は、クランクシャ
フト18に偏心して設けられる一本のクランクピン19
に回転可能に取り付けられている。つまり、左右バンク
の一対のピストン12L,12Rで、ロアリンク16及
びクランクピン19が共用されている。
【0024】ここで、右バンク側のアッパーリンク15
Rが左バンク側のアッパーリンク15Lに比してジョイ
ント間寸法が長く設定されている。また、左右バンクの
ジョイント17L,17Rは、クランクピン19から離
れた位置で、互いにオフセットして配置されている。
【0025】そして、機関圧縮比の変更時にロアリンク
16の運動拘束条件を変化させる可変圧縮比機構が設け
られている。つまり、この可変圧縮比機構は、機関本体
としてのシリンダブロック10に回転可能に支持され、
クランクシャフト18と平行に気筒列方向へ延びる一本
の制御軸21と、この制御軸21に固定された制御レバ
ー22と、制御軸21の軸心に対して偏心する制御レバ
ー22の先端部(偏心支持部)とロアリンク16とを連
結する制御リンク23と、を有している。
【0026】制御軸21は、シリンダ11L,11Rを
上に見てクランクシャフト18の直下近傍に配置されて
いる。制御リンク23の一端とロアリンク16とは、第
2ジョイント(連結ピン)24により回転可能に連結さ
れており、制御リンク23の他端と制御レバー22の先
端部とは、第3ジョイント(連結ピン)25により回転
可能に連結されている。
【0027】従って、図外のアクチュエータにより制御
軸21を回転駆動すると、制御レバー22も一体的に回
転し、制御リンク23の揺動支点となる偏心支持部の位
置が変化する。この結果、制御リンク23によるロアリ
ンク16の運動拘束条件が変化して、アッパーリンク1
5L,15Rを介して連携するピストン12L,12R
のストローク特性が変化することにより、シリンダ11
L,11R内の燃焼室の圧縮比が変化する。つまり、機
関運転状態に応じて制御軸21を回動制御することによ
り、左右バンクの圧縮比が同じように変更制御される。
【0028】例えば、図1に示す状態から制御軸21を
反時計回りに回動させると、制御リンク23を介して連
携するロアリンク16がクランクピン19を中心として
反時計回りに回転し、アッパーリンク15L,15Rを
介してピストン12L,12Rの位置も互いに同じよう
に変化することとなる。
【0029】以上のように本実施形態では、左右バンク
のアッパーリンク15L,15Rを一つのロアリンク1
6に連結し、このロアリンク16を一つのクランクピン
19に取り付けている。つまり、左右バンクでロアリン
ク16及びクランクピン19を共用している。従って、
例えば各バンク毎にロアリンク及びクランクピンを設け
る場合に比して、ロアリンク16及びクランクピン19
の数が半分(例えばV6の場合にはそれぞれ3個)に低
減され、構成が簡素化されるとともに、機関軸方向寸法
の増加を招くことなく、クランクピン19の有効幅を十
分に大きく確保することができる。また、ロアリンク1
6の運動拘束条件を変化させる可変圧縮比機構の各要素
(制御リンク23,制御軸21等)も、左右バンクで共
用でき、構成の更なる簡素化を図ることができる。
【0030】また、左右バンクの一対のピストン12
L,12Rと一つのクランクピン19とを複数のリンク
15L,15R,16で連携した複リンク式の構造であ
るため単リンク式のピストン駆動装置に比して、各リン
クのジョイント間寸法等のリンクアライメントの設定の
自由度がはるかに高い。従って、このリンクアライメン
トを適切に調整,設定することにより、バンク角が90
°でありながら、左右バンクのピストン12L,12R
が上死点に達する時期の位相差を120°とし、左右バ
ンクの一対のピストン12L,12Rで一つのクランク
ピン19を共用しつつ、等間隔爆発を実現することがで
きる。また、左右バンクのピストンストローク特性をほ
ぼ同一とすることもできる。なお、特に左右バンクのピ
ストンストローク特性を合わせる上での設定の自由度は
限られているため、実際には試行錯誤で図1及び図3に
示すような最適なリンクアライメントを見い出すことが
必要となる。
【0031】図3は、クランク角度で60°毎のリンク
配置を示す機関後方から見たリンク図であり、図1とは
左右逆になっているように見えるが、実際には同じ構造
を描いている。また、図4は、本実施形態で得られる低
圧縮比の設定状態での左右バンクのピストンストローク
特性を示しており、左右バンクで位相差が約120°の
滑らかな正弦波形に近い特性が得られていることがわか
る。
【0032】このような特性を得る具体的なリンクアラ
イメントは図1及び図3に示す通りであり、その全てを
説明することは困難であるが、一つの特徴として、主に
爆発間隔を等間隔にする目的で、シリンダ軸線13L,
13Rの交点Pに対し、クランクシャフト18の回転中
心18aを、バンク角の中心線(機関中心線)L1に沿
って、シリンダ軸線13L,13Rに挟まれたバンク内
側(図の上側)へ向かって所定のオフセット量ΔYだけ
オフセットさせている。
【0033】従って、クランクシャフト18の回転方向
に対し、左右バンクで互いに逆方向にオフセットが与え
られることとなるため、クランクピン19が左右バンク
のシリンダ軸線13L,13Rに到達する時期の位相差
がバンク角とは異なるものとなり、これに伴って、左右
バンクのピストン12L,12Rの位相差も変化するこ
ととなる。また、クランクシャフト18の回転中心18
aに対してシリンダブロック10全体が沈む形となり、
シリンダ11L,11Rとクランクシャフト18との距
離が実質的に短くなるため、機関全高が短縮されるメリ
ットもある。
【0034】[第2実施形態]次に、図5〜9を参照し
て、本発明に係るピストン駆動装置を、バンク角が60
°のV型6気筒2サイクル式内燃機関に適用した第2実
施形態について説明する。つまり、この第2実施形態で
は、適用される内燃機関が2サイクル式で、そのバンク
角が60°である点で第1実施形態と大きく異なってい
る。なお、基本的な構成は第1実施形態と同様であり、
実質的に同じ構成要素には同じ参照符号を付して重複す
る説明を適宜省略する。
【0035】第1の特徴として、左右バンクの一対のシ
リンダが上死点に達する時期の位相差が、V型6気筒の
2サイクル機関において等間隔爆発が得られる約60°
となるように、リンクアライメントが設定されている。
従って第1実施形態に比して、アッパーリンク15L,
15Rやロアリンク16の形状,寸法が大きく異なって
いる。
【0036】第2の特徴として、制御軸21がシリンダ
11L,11Rを上に見てクランクシャフト18の直上
近傍に配置されている。従って、比較的スペースに余裕
のあるシリンダ軸線13L,13Rで挟まれた左右バン
クの内側の空間に制御軸21が配設されることとなり、
主に機関搭載性が向上する。
【0037】図6は、クランク角で60°毎のリンク姿
勢を示している。なお、図6の配置は機関後方から見た
状態になっているため、図5とは左右逆になっているよ
うに見えるが、実際には同じ構造である。
【0038】図7は、この実施形態に係る左右バンクの
ピストンストローク特性を示している。同図に示すよう
に、左右バンクのピストン12L,12Rが上死点に達
する時期の位相差が約60°で、かつ滑らかな正弦波形
に近いピストンストローク特性が得られていることがわ
かる。
【0039】図8,9は、左右バンクのピストンストロ
ークの位相差を修正して互いに重ね合せた特性図であ
り、図8は高圧縮比の設定状態、図9は低圧縮比の設定
状態である。これら図8及び図9に示すように、この第
2実施形態においても、左右バンクでほぼ等しいピスト
ンストローク特性が得られていることがわかる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る内燃機関のピスト
ン駆動装置を示す概略構成図。
【図2】上記第1実施形態のピストン駆動装置の要部を
示す側面対応図。
【図3】上記第1実施形態に係る60°毎のリンク配置
を示す説明図。
【図4】上記第1実施形態に係る左右バンクのピストン
ストローク特性を示す特性図。
【図5】本発明の第2実施形態に係る内燃機関のピスト
ン駆動装置を示す概略構成図。
【図6】上記第2実施形態に係る60°毎のリンク配置
を示す説明図。
【図7】上記第2実施形態に係る左右バンクのピストン
ストローク特性を示す特性図。
【図8】高圧縮比の設定状態における左右バンクのピス
トンストローク特性を重ね合わせて示す特性図。
【図9】低圧縮比の設定状態における左右バンクのピス
トンストローク特性を重ね合わせて示す特性図。
【図10】従来例に係るクランクシャフトを示す説明
図。
【符号の説明】
11L,11R…シリンダ 12L,12R…ピストン 13L,13R…シリンダ軸線 14L,14R…ピストンピン 15L,15R…アッパーリンク 16…ロアリンク 18…クランクシャフト 19…クランクピン 21…制御軸 23…制御リンク 25…ジョイント(偏心支持部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02D 15/02 F02D 15/02 C (72)発明者 藤本 博也 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 Fターム(参考) 3G092 AA12 AA15 DD06 DG03 EA25 FA49 FA50

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一対のシリンダのシリンダ軸
    線が所定のバンク角をなし、上記一対のシリンダ内に一
    対のピストンが摺動可能に配設されたV型内燃機関のピ
    ストン駆動装置において、 上記一対のピストンのピストンピンにそれぞれ連結され
    る一対のアッパーリンクと、この一対のアッパーリンク
    の双方が連結されるとともに、クランクシャフトのクラ
    ンクピンに回転可能に取り付けられる一つのロアリンク
    と、このロアリンクの運動拘束条件を変化させる可変圧
    縮比機構と、を有し、 この可変圧縮比機構は、クランクシャフトと平行に配置
    され、機関圧縮比の変更時に回転駆動される一つの制御
    軸と、この制御軸に偏心して設けられる偏心支持部と、
    この偏心支持部と上記ロアリンクとに連結される制御リ
    ンクと、を有することを特徴とするV型内燃機関のピス
    トン駆動装置。
  2. 【請求項2】 クランクシャフトの回転中心を、上記一
    対のシリンダ軸線の交点に対し、バンク内側へ向けてオ
    フセットさせたことを特徴とする請求項1に記載のV型
    内燃機関のピストン駆動装置。
  3. 【請求項3】 上記バンク角が約90°で、かつ、上記
    一対のピストンが上死点に達する時期の位相差が約12
    0°となるように設定されていることを特徴とする請求
    項1又は2に記載のV型内燃機関のピストン駆動装置。
  4. 【請求項4】 上記制御軸が、シリンダを上に見てクラ
    ンクシャフトの直下近傍に配置されていることを特徴と
    する請求項1〜3のいずれかに記載のV型内燃機関のピ
    ストン駆動装置。
  5. 【請求項5】 上記バンク角が約60°で、かつ、上記
    一対のピストンが上死点に達する時期の位相差が約60
    °となるように設定されていることを特徴とする請求項
    1に記載のV型内燃機関のピストン駆動装置。
  6. 【請求項6】 上記制御軸が、シリンダを上に見て上記
    クランクシャフトの直上近傍に配置されていることを特
    徴とする請求項1又は5に記載のV型内燃機関のピスト
    ン駆動装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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