JP2006052660A - 空気圧縮機及びそれを用いたブレーカ作動防止システム - Google Patents

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Abstract

【課題】同一電源系統より複数の電動工具に同時に給電し運転させることが可能な空気圧縮機及び空気圧縮機を用いたブレーカ作動防止システムを提供する。また、予め優先順位が決定された特別なコンセントの使用を排除し、かつ電源ブレーカの遮断に伴う被加工物の加工ミス及び加工精度の低下を防止する。
【解決手段】空気圧縮機1の制御回路部12は、圧縮機1の電源電圧Vcを検出する電圧検出部123及び基準電圧を設定する起動電圧設定部18を具備し、同一電源系統60bに接続される空気圧縮機1及び丸ノコ4が同時に動作した場合、検出された電源電圧Vcが所定の電圧値より低い電圧のとき、空気圧縮機1の動作を停止するように構成する。この動作により、丸ノコ4への入力電力を確保できるとともに、ブレーカ64の電流は遮断電流値(例えば、20A)を超えないように制御され、ブレーカ64の不用意な作動も防止できる。
【選択図】図1

Description

本発明は空気圧縮機のモータ駆動制御技術に関し、特に、釘打機などの空気工具を駆動する圧縮空気を生成する空気圧縮機と電動工具とを併用運転するとき、給電を行う電源系統の電源電圧の低下を防止し、かつその電源系統に配置された電源ブレーカの好ましくない作動を防止するために好適な空気圧縮機及びそれを用いたブレーカ作動防止システムに関する。
一般に、空気圧縮機は、モータの回転運動を、クランク軸を介してシリンダ内のピストンの往復運動として変換し、ピストンの往復運動によりシリンダの吸気弁から吸い込んだ空気を圧縮するように構成されている。シリンダ内で圧縮された圧縮空気は排気弁からパイプを通してタンクに吐出され、タンク内に貯留される。釘打機等の空気工具は、このタンク内に貯留された圧縮空気を利用して動作するものである。
かかる空気圧縮機は、消費電力が大きく、かつ建築現場等の同一電源系統に接続される他の丸ノコ、投光器等の電気機器と併用されることが多い。このため、しばしば建築現場等の電源系統は過負荷状態となり、その電源系統に挿入され、所定の遮断電流値を有する電源ブレーカを不用意に作動させ、同一電源系統に使用される全部の電気機器あるいは電動工具の電源を遮断させることになる。
一方、同一電源系統により複数の電動工具を併用運転する場合、その電源系統に負荷電流による電源電圧降下を生じ、丸ノコ等の電動工具においては供給電力にパワーダウンが発生して、所期の性能が発揮されないという問題も招くことになる。
図10は、建築現場で使われている複数の電動工具類と、電源系統との関係を模式的に示した外観図である。同図において、配電盤61は、例えば、建築現場に配設された、商用電源系統60に接続されており、遮断電流(制限電流値)が30アンペア(以下、単位をAで記す)の主ブレーカ62と、遮断電流が15Aの第1の枝ブレーカ63と、遮断電流が20Aの第2の枝ブレーカ64とから成る。第1の枝ブレーカ63には2つの差込口を含むコンセント65が接続され、第2の枝ブレーカ64には、2つの差込口を含むコンセント66が接続されている。
コンセント65には、電源延長コード70が接続され、3つの差込口を有するそのタップ72には、電流容量が10Aの投光器5がプラグ5aを介して接続される。コンセント66にはプラグ91を介して電源延長コード90が接続され、3つの差込口を有するそのタップ92には最大駆動電流が15Aの空気圧縮機1と、電流容量(最大駆動電流)が10Aの丸ノコ4が接続されている。更に、空気圧縮機1には、圧縮空気を供給するためのエアホース3aを介して釘打機3が接続されている。
図11は第1の従来技術に関し、図10の20Aの電流制限機能を持つ枝ブレーカ64が挿入された電源系統60bのブロック図で示した従来技術である。
図11において、電源系統60bには、遮断電流値が20Aである枝ブレーカ64がコンセント66に電気的接続される。コンセント66には電源延長コード90が接続され、その端部にタップ(またはコンセント)92が接続されている。タップ92は3つの差込口(ソケット)をもち、その差込口の1つに丸ノコ4が接続され、他方の差込口にはプラグ1bを介して空気圧縮機1が接続されている。
空気圧縮機1は、主スイッチ11と、圧縮空気を貯留する空気タンク16と、圧縮空気生成部15と、モータ14と、モータの駆動部122が接続され、演算部121を介してモータの駆動電流を制御する制御回路部12とを具備する。
更に、モータ14と制御回路部12との間には、モータ14の回転を検出するための回転センサ13が結合されている。一方、空気タンク16と制御回路部12との間には、空気タンク16内の圧力を検出する圧力センサ17が結合されている。
制御回路部12は、モータ14の回転数を検出する回転センサ13の出力と空気タンク16内の圧力を検出する圧力センサ17の出力とを演算部121で演算し、駆動部122へ状況に応答した駆動信号を送り、駆動部122によってモータ14を駆動する。モータ14の駆動により圧縮空気生成部15にて高圧空気を生成し、この圧縮空気を空気タンク16に貯留する。空気タンク16に蓄えられた圧縮空気は釘打機3のマガジンにセツトされた釘(図示なし)を打ち込むための動力として使用される。もし、釘打機3の使用等により空気タンク16内の圧力が所定の値に足りない場合、あるいはモータ14の運転を停止または低速の状態から所定の回転に駆動させたい場合等、制御回路部12はモータ14の駆動電流を制御する。また、制御回路部12は、回転センサ13あるいは圧力センサ17の出力が異常値を検出したとき、モータ14を停止させるように構成されている。
かかる従来の接続形態において、空気圧縮機1のタンク16内の圧力、空気圧縮機1の駆動電流、及び丸ノコ4の駆動電流を時間に対して観測すると、図9に示すようになる。
図9から明らかなように、タンク16内の圧力が30kg/cmまでに上昇すると圧縮機1は停止し、釘打機3が圧縮空気を消費して空気タンク16内の圧力が26kg/cmまで低下すると圧縮機1は再起動する。圧縮機1には電流制限機能があり、駆動中には15Aの最大駆動電流が流れ、停止中には空気圧縮機の制御回路部12の維持電流がmAのオーダでわずかに流れる。
枝ブレーカ64の遮断電流値(制限電流値)は20Aに対して、圧縮機1の最大駆動電流(電流容量)は15A、丸ノコ4の最大駆動電流(電流容量)は10Aなので、圧縮機1と丸ノコ4の併用はできない。他方、枝ブレーカ63の遮断電流値は15Aに対して、丸ノコ4の最大駆動電流は10A、投光器5の電流容量は10Aなので、丸ノコ4と投光器5の併用もできない。投光器5には連続して10Aの電流が流れるが、圧縮機1の停止中には微小電流しか流れないので、この期間、丸ノコ4の使用は可能である。
第2の従来技術として下記特許文献1に開示された電力供給制御システムがある。この技術は、ブレーカを共有する同一電源系統に接続される電子レンジ、掃除機、エアコン等の複数の電気機器のそれぞれに動作状態を許可する電源制御回路と電源ON許可信号を送受信する送受信器を設ける。これによって、各機器の電源オン(ON)許可信号を互いに通信し合って、ブレーカの遮断電流値を超えないように同時に使う電気機器をその電気機器自身が保有する電源制御回路により制御するものである。
第3の従来技術として下記特許文献2に開示された電源遮断制御装置がある。この技術は、共有ブレーカを持つ同一の電源系統において、複数の電気機器を同時に運転させた場合に生ずるブレーカの不用意な作動を防止する技術である。この技術では、複数の電気機器が併用された場合の全電流がブレーカの許容値(遮断電流値)を超えた場合、優先順位の低い電気機器の通電を遮断し、その後、時間が経過して全電流がブレーカの許容値に対して余裕ができた場合、その優先順位の低い電気機器に通電して復旧させるものである。
なお、上記及び以下の説明に使用される電気機器の「最大駆動電流」または「電流容量」の用語は、電気機器の定格または仕様に従った電流(定格電流)、もしくは定格または仕様に従った出力(定格出力)の状態で流れる電流を含み、更に電気機器の温度上昇の防止などその他の理由により予め制限された最大の電流(許容電流)を含むものとする。また、ブレーカの「遮断電流」の用語は、ブレーカの遮断動作中に流れる電流(制限電流)の他に、その制限電流値近傍に設定される電流を含むものとする。
特開平2001−69691号公報 特開平7−336871号公報
しかしながら、上述した図11に示すような第1の従来技術に従う給電形態では、図9に示すように、空気圧縮機1の再起動時期が予測困難である。例えば、丸ノコ4が長尺の被加工物の切断を行っている場合等は、途中で切断を止めると被加工物の切断面に段差が生じてしまうため、丸ノコ4による切断を止めるわけには行かない。ブレーカの電流対時間特性のバラツキにより、運が良ければ切断完了となるが、図9のA点に示すように、運が悪ければブレーカが作動して、加工性の点から不都合を招くことになる。更にブレーカを復帰させる作業は、建築現場においては予想外に手数のかかるものである。例えば、ブレーカが設置された電源系統の配電盤が建物の1階に有って、建物の2階で電動工具による作業をしていた場合、ブレーカが落ちたときに1階まで降りて行きブレーカを手動で復帰させなければならない。また夜間作業で投光器を使用している場合にブレーカが作動すると、真っ暗闇の中でブレーカの所まで行ってからブレーカを手動で復帰させなければならない煩わしさがある。
上記第2の従来技術によれば、各電気機器に動作状態を許可する電源制御回路及び電源ON許可信号を送受信する送受信器を設けるためにブレーカ作動防止システムが高価なものとなる欠点がある。また、所定の電源系統の中で複数の電気機器を使用することを前提としたシステムであって、複数の電気機器の選択されたものを他の場所の電源系統で使用することは考慮されていない。従って、使用場所が頻繁に変わる電動工具等の用途には不適切である。
更に、上記第3の従来技術に従えば、上記建築現場の空気圧縮機を優先順位の低い電気機器とし、一方、上記電気丸ノコ等を不意の停止によって加工ミスに係わる優先順位の高い電気機器として見なすことによって、複数の電動工具に対する給電装置として採用可能であるが、次のような問題を有する。
即ち電気機器の遮断すべき優先順位によりコンセントまたはタップの差込口(ソケット)が異なるので、遮断すべき優先順位を間違わないように、特定のコンセントまたはタップの差込口を選択しなければならないという問題がある。もし所定のコンセントの差込口を間違った場合は加工ミスを引き起こし兼ねないという問題がある。
従って、本発明の主目的は、空気圧縮機と電動工具とを併用運転するとき、給電を行う電源系統の電源電圧の低下を防止するために好適な空気圧縮機を提供することにあり、また同一の電源系統より複数の電動工具に同時に給電し運転させることが可能な空気圧縮機を提供することにある。
本発明の他の目的は、優先順位を決定するための機構を持つ特定なコンセントや電気機器の使用を排除し、かつ電源ブレーカの遮断に伴う被加工物の加工ミス及び加工精度の低下を防止した、空気圧縮機を利用するブレーカ作動防止システムを提供することにある。
本発明の上記及びその他の目的ならびに新規な特徴は、以下の本明細書の記述及び添付図面から更に明らかにされるであろう。
本発明は、特に、空気圧縮機の最大駆動電流が他の電気機器に対して比較的に大きいことに着目し、かつ該駆動電流を断続的に停止させても、即ち空気圧縮機の動作を断続的に停止させても、空気圧縮機の機能を急激的に低下させないことに着目して、空気圧縮機の駆動電流による電源インピーダンスの電圧降下に基づき、空気圧縮機への通電及び遮断を制御するように空気圧縮機の制御回路部を構成する。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を説明すれば、以下のとおりである。
(1)本発明の空気圧縮機によれば、空気工具を駆動する圧縮空気を貯留するタンク部と、圧縮空気を生成し、前記タンク部に供給する圧縮空気生成部と、該圧縮空気生成部を駆動するモータと、前記モータの駆動部が接続され、該駆動部を制御する制御回路部と、前記制御回路部に動作電源を給電する電源線路とから成る空気圧縮機において、前記電源線路に給電された電源電圧を検出する電源電圧検出部と、前記制御回路部に起動電圧を設定する起動電圧設定部とを有し、前記制御回路部は、前記電源電圧検出部で検出された電源電圧が前記起動電圧設定部で設定した起動電圧値より低い電圧のとき、前記モータの動作を停止させるようにしたことを特徴とする。
(2)本発明の空気圧縮機によれば、空気工具を駆動する圧縮空気を貯留するタンク部と、圧縮空気を生成し、前記タンク部に供給する圧縮空気生成部と、該圧縮空気生成部を駆動するモータと、前記モータの駆動部が接続され、該駆動部を制御する制御回路部と、前記制御回路部に動作電源を給電する電源線路とから成る空気圧縮機において、前記モータの回転数に基づき、または前記モータの回転数及び前記タンク部の圧力に基づき、前記電源線路に給電された電源電圧を検出する演算部と、前記制御回路部に起動電圧を設定する起動電圧設定部とを有し、前記制御回路部は、前記演算部で検出された電源電圧が前記起動電圧設定部で設定した起動電圧値より低い電圧のとき、前記モータの動作を停止させるようにしたことを特徴とする。
(3)本発明の上記(1)または(2)項の空気圧縮機において、前記検出された電源電圧が前記起動電圧設定部で設定した起動電圧値より高い状態から低い状態に変わったとき、前記制御回路は、所定時間の間、前記モータの動作を停止させ、前記所定時間の後、再度前記電源電圧を検出するようにしたことを特徴とする。
(4)本発明の上記(1)乃至(3)項の空気圧縮機において、前記制御回路部は、前記モータの動作の停止状態から起動状態に移るときの判定電圧を、起動状態から停止状態に移るときの判定電圧より高い値に設定するようにしたことを特徴とする。
(5)本発明のブレーカ作動防止システムによれば、空気工具を駆動する圧縮空気を貯留するタンク部と、圧縮空気を生成し、前記タンク部に供給する圧縮空気生成部と、該圧縮空気生成部を駆動するモータと、前記モータの駆動部が接続され、該駆動部を制御するための制御回路部と、前記制御回路部に動作電源を給電する電源線路とから成る空気圧縮機、及び少なくとも一つの電気機器を、所定の遮断電流値を持つブレーカを介して所定の電源を給電して動作させるブレーカ作動防止システムであって、前記空気圧縮機は、前記電源線路に給電された電源電圧を検出する電源電圧検出部と、前記制御回路部に起動電圧を設定する起動電圧設定部とを有し、前記制御回路部は、前記空気圧縮機と前記電気機器とが同時に動作した場合、前記電源電圧検出部で検出された電源電圧が前記起動電圧設定部で設定した起動電圧値より低い電圧のとき、前記モータの動作を停止させるようにしたことを特徴とする。
(6)本発明のブレーカ作動防止システムによれば、空気工具に用いられる圧縮空気を貯留するタンク部と、圧縮空気を生成し、前記タンク部に供給する圧縮空気生成部と、該圧縮空気生成部を駆動するモータと、前記モータの駆動部が接続され、該駆動部を制御する制御回路部と、前記制御回路部に動作電源を給電する電源線路とから成る空気圧縮機、及び少なくとも一つの電気機器を、所定の遮断電流値を持つブレーカを介して所定の電源を給電して動作させるブレーカ作動防止システムであって、前記空気圧縮機は、前記モータの回転数に基づき、または前記モータの回転数及び前記タンク部の圧力に基づき、前記電源線路に給電された電源電圧を検出する演算部と、前記制御回路部に起動電圧を設定する起動電圧設定部とを有し、前記制御回路部は、前記空気圧縮機と前記電気機器とが同時に動作した場合、前記演算部で検出された電源電圧が前記起動電圧設定部で設定した起動電圧値より低い電圧のとき、前記モータの動作を停止させるようにしたことを特徴とする。
本発明の空気圧縮機によれば、空気圧縮機に印加する電源電圧の低下を検出して空気圧縮機(モータ)の動作を停止させるので、空気圧縮機とその他の電動工具とを併用運転するとき、給電を行う電源系統の電源電圧の低下を防止して圧縮機以外の電動工具のパワーダウンを防止できる。また同一の電源系統により、空気圧縮機を含む複数の電動工具を同時に運転させることができる。
更に、本発明によれば、優先順位を決定するための機構を持つ特定なコンセントや電気機器の使用を排除し、かつ電源ブレーカの遮断に伴う被加工物の加工ミス及び加工精度の低下を防止した、空気圧縮機を利用するブレーカ作動防止システムを提供できる。
以下、本発明の実施形態について図1乃至図8を参照して詳細に説明する。なお、実施形態を説明するための全図において、同一の機能を有する部材には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。また、既に図面を用いて説明した従来技術と同様な機能を有する部分には従来技術と同一の符号が付されている。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る空気圧縮機を接続した電源系統のブロック図を示す。この電源系統の外観図は図10に示したものと同一の外観図となる。 即ち、図1は、図10において、特に、商用電源の主電源系統60より、遮断電流値(制限電流値)が20Aである第2の枝ブレーカ64を介して分岐される第2の電源系統60bに関する電気的配線を示している。また、図1のブロック図は、図10の枝ブレーカ64に関するブレーカ作動防止システムも示している。
図1において、この電源系統は、商用電源の主電源系統60より遮断電流値が20Aである第2の枝ブレーカ64を介して第2の電源系統60bが接続されている。
第2の電源系統60bの給電コンセント66には、電源延長コード90を介して、マルチタップ92が接続されている。マルチタップ92は3つの差込口を有し、その内の一つの差込口(一番右側に図示されたもの)には、プラグ1b及び電源コード1c(図10参照)を介して、空気圧縮機1が電気的接続されている。例えば、電源延長コード90の長さは60メートル、電源コード1cの長さは2メートルの長さを持つ。
例えば、図10に示された、プラグ91、コード90、及びマルチタップ92から成る電源延長コード90としては、電工ドラムの名称でよく知られたものがある。ドラム形式の電源延長コードは、その先端にプラグ91を持つ電源コード90がリール(回転部)に延長自在に巻き付けられ、そのタップ92はドラム自体にコンセントとして形成されたものである。電源延長コード90は、建築現場等では配電盤に接続されたコンセントより電源を供給する場合が多いので、例えば、数十メートルの長いコードを使用することになる。一方、空気圧縮機や丸ノコの駆動電流は大きな電流となるので、この電源コードの抵抗を含め、電源線路のインピーダンスが無視できなくなる。この電源インピーダンスは、例えば、60メートルの電源コードから給電される場合、1オームの抵抗を持つ。本発明では、特に、駆動電流による電源線路の電圧降下に基づき、空気圧縮機に印加される電源電圧が変化することに着目して構成されている。
タップ92の他の差込口(一番左側に図示されたもの)には丸ノコ4が電気的接続されている。更に、空き端子となっている残りの差込口(真中に図示されたもの)には必要により他の電動工具を接続することもできる。
空気圧縮機1は、主スイッチ11と、モータ14と、モータ14の駆動により圧縮空気を生成する圧縮空気生成部15と、圧縮空気生成部15で生成された圧縮空気を貯留する空気タンク16と、モータ14の駆動部122が接続され、駆動部122の電流を制御する、電圧検出部123及び演算部121を備える制御回路部12と、起動電圧設定部18とを具備する。電圧検出部123は、圧縮機1に印加される商用電源(単相交流電源)の電圧を検出するために設けられている。モータ14には、例えば、直流モータが使用される。
電圧検出部123は、コンセント66に給電されている商用電源電圧から、圧縮機1の駆動電流による電源線路(電源延長コード90及び圧縮機コード1c)の電圧降下を差し引いた電圧を検出している。例えば、電源線路(電源延長コード)の抵抗は、上述したように、60メートルのコードを使用した場合、1オーム程度となる。
起動電圧設定部18は、モータ14の運転を停止させるか否かの基準電圧を演算部121へ入力するために構成されている。後述から明らかにされるように、演算部121は、電圧検出部123で検出された電圧値を、起動電圧設定部18で設定した基準電圧と比較して、圧縮機1のモータ14の動作を停止させるか否かを判定する。
モータ14と制御回路部12との間には、モータ14の回転を検出する回転センサ13が結合されている。一方、空気タンク16と制御回路部12との間には、空気タンク16内の圧力を検出する圧力センサ17が結合されている。
制御回路部12は、電圧検出部123の検出電圧と、起動電圧設定部18の設定電圧と、モータ14の回転数を検出する回転センサ13の出力と、空気タンク16内の圧力を検出する圧力センサ17の出力とを演算部121で演算し、駆動部122へ状況に応答した駆動信号を送る。駆動部122はモータ14を適宜駆動し、圧縮空気生成部15にて高圧圧縮空気を生成し、この圧縮空気を空気タンク16に貯留する。空気タンク16に蓄えられた圧縮空気は、エアホース3a(図10参照)を介して釘打機3へ供給されて、釘(図示なし)を打ち込むための動力として使用される。もし、圧縮機1に給電される電源電圧が低下した場合、空気タンク16内の圧力が所定の値より高くなった場合、あるいはモータ14の回転数が変動した場合等、制御回路部12はモータ14の駆動を制御する。また、制御回路部12は、回転センサ13あるいは圧力センサ17の出力が異常値を検出したとき、モータ14を停止させる機能を有する。
上記空気圧縮機1の外観を模式的に表したものを図2に示す。図2において、商用電源(例えば、100V、50/60Hzの単相交流電源)は電源コード1cによって、モータ14に供給される。この電源は、筐体内に構成された起動電圧設定部18とモータ14の駆動部(図示なし)が電気的接続される制御回路部12にも給電される。円筒形の保護カバーを有するモータ14には、円筒形の保護カバーを有する圧縮空気生成部15が接続されている。圧縮空気生成部15はモータ14により駆動されて高圧圧縮空気を生成し、これを空気通路(パイプ)21を通して、空気タンク16に貯留する。空気タンク16は、紙面を横切る方向において並行に配置された一対の円筒状タンク16より構成され、制御回路部12と電気的接続された圧力センサ17が結合されている。空気タンク16には、一対の空気取出口(カプラ)16aが形成されている。この取出口16aにエアホースを接続して、釘打機等の空気工具に圧縮空気が供給される。空気取出口16aの近傍には圧力計16bが設けられ、空気タンク16内の圧力を表示できるように構成されている。
図3は、起動電圧設定部18の筐体表面を拡大したものを示す。起動電圧の設定は、高中低の3つのボタン18a、18b及び18cから一つを選択し押圧することによって、所望の起動電圧を3段階に切替えて、設定できる。もし起動電圧の設定を2段階設定としたい場合は、図4に示すように、高低の2つのボタン18a及び18cのみを設けることもできる。3段階設定では、設定値を広く選択できるので、空気圧縮機以外の他の電動工具への適用範囲を拡張できる点で有利である。
一般に、空気圧縮機1の最大駆動電流は、電源のコンセントの電流容量に対応して決定される。この値は、例えば15Aに制限される。従って、モータ14の入力電力は、電圧検出部123で検出される運転時の電源電圧Vcに比例する。一方、モータ14の必要トルクは空気タンク16内の圧力の上昇とともに増加する。従って、モータ14の回転数Nは電源電圧Vcの低下と空気タンク内の圧力Pの上昇に伴って低下することになる。図6はこのような関係の一例を示したものである。横軸は空気タンク16内の圧力P、縦軸はモータ14の回転数Nをそれぞれ示し、モータ14の運転時の電源電圧Vcをパラメータとして示したものである。図6に示された回転数Nと圧力Pとが示す特性は、電源電圧Vcを電圧検出部123によって直接検出しなくても、圧力Pと回転数Nとから電源電圧Vcを判定または検出できることを示している。更に、圧力Pが、特定の範囲、例えば、20〜30kg/cmにある場合は、回転数Nのみによって、上記電源電圧Vcを判定または検出できることを示している。従って、図5を参照にして後述される第2の実施形態では、図1に示した電圧検出部123を省略して構成されている。
次に、図1に示した本発明の空気圧縮機の動作について、図7に示すフローチャートを参照して説明する。
図7において、主スイッチ11をオンすると、ステップ100からスタートする。
ステップ101において、起動電圧設定部18のボタン18a〜18cの一つによって予め設定した起動電圧を演算部121に取り込み、基準電圧Vrefとして記憶する。基準電圧Vrefは、例えば、ボタン18a、18b、及び18cに対応する電圧80ボルト(以下、単位をVと記す)、70V及び60Vのいずれか一つの電圧に設定される。
ステップ102において、空気タンク16内の圧力Pが最高圧力の30kg/cmより大きいか否かを判定する。判定がYESの場合、即ち、圧力Pが最高圧力30kg/cmより大きい場合、空気タンク16は満タンなので、ステップ112の処理に進み、制御回路部12はモータ14を停止させる。
ステップ112の処理の後、ステップ113へ進み、空気タンク16内の圧力Pが最低圧力の26kg/cmより大きいか否かを判定する。この判定がYESの場合、即ち26kg/cmより大きい場合、圧力の低下を待ち続ける。逆に、判定がNOの場合即ち26kg/cm以下の場合、ステップ103へ進みモータ14を起動させる。
上記ステップ102において、判定がNOの場合、即ち、圧力Pが最高圧力30kg/cmに達していない場合、ステップ103に進み、モータ14を起動させる。
次に、ステップ104aに進み、電圧検出部123により電源電圧Vcを検出する。この電圧検出は後述する第2の実施形態では、空気タンク16内の圧力Pとモータ14の回転数Nに基づき演算することによって、電源電圧Vcを検出している。
ステップ105において、電源電圧Vcが起動電圧の設定値(基準電圧値)Vrefより高いか否かを判定する。判定がYESの場合、即ちモータ14の起動中の電源電圧Vcが設定値Vrefより高い場合、上記ステップ102へ戻って、上述のステップを繰り返す。判定がNOの場合、即ちモータ14の起動中の電源電圧Vcが設定値Vref以下の場合、ステップ106へ進み、モータ14を停止させるための処理を行う。
ステップ107の処理において、30秒タイマをリセットし、ステップ108の処理へ進み、30秒タイマのカウントをスタートさせる。
次に、ステップ109において、30秒タイマのタイムアップを判定する。この判定がYESの場合、即ち電源電圧Vcの設定値Vref以下への低下が30秒以上経過した場合、ステップ110へ進み、モータ14が停止中にある電源電圧Vcをチェックする。判定がNOの場合、ステップ109へ戻ってタイムアップするのを待つ。
ステップ110において、モータ14が停止中にある電源電圧Vcを再度チェックする。このステップでは、モータ14の停止中に電源電圧Vcが若干上昇するので、この上昇分αを加味して設定値Vrefにαを足した値(Vref+α)を基準値として、電源電圧Vcと比較する。通常、このαは0から10Vまでの範囲である。ステップ110における判定がNOの場合、即ち圧縮機1以外の電気機器の使用により電源電圧Vcが所定値よりも低い場合、モータ14を起動させることなくステップ107へ戻って、更に30秒の時間を待つ。ステップ110における判定がYESの場合、即ち電源電圧Vcが所定値よりも高い場合、ステップ111の処理へ進み、モータ14を起動させ、ステップ102へ戻る。
上述の30秒間隔のリトライ動作及び基準電圧の加味量αの増加は、圧縮機1が頻繁に起動または停止を繰り返すことを防ぐために設けたもので、ブレーカの遮断特性など電源系統の事情により、その時間(30秒)及び加味量(α)を適宜変更することができる。これにより使い勝手の向上を図ることができる。
以上のフローチャートによる動作の説明から明らかなように、圧縮機1と他の電気機器4とが併用される場合、空気圧縮機1に給電される電源電圧を検出することにより、自動的に圧縮機1を停止させることができる。これにより、空気圧縮機以外の他の電気機器の使用時に、電源電圧が連続して大きく降下するのを防止できる。同時に、ブレーカ64に流れる電流を遮断電流値(20A)以下に抑えることができるので、ブレーカ64の不用意な作動を防止できる。
次に、上述した動作に基づき、空気圧縮機と丸ノコとを同一電源系統で同時に運転させた場合の具体例について、図8を参照しながら説明する。この具体例ではコンセント66に供給される商用電源の電源電圧は100V、起動電圧設定部18の設定電圧Vrefは80V、モータ14の停止時の電圧上昇加味量αは0Vである。また、電源延長コード90が持つ抵抗は1オームである。この値は、導体断面積が2mmで、長さが約60メートルの電源延長コードが持つ抵抗に相当する。その結果、電源延長コード90に丸ノコ4の電流10Aが流れた場合、10Vの電圧降下を生じ、電圧検出部123で検出される電圧Vcは、100V−10V=90Vとなる。一方、空気圧縮機1の電流15Aが流れた場合、15Vの電圧降下を生じ、電圧検出部123で検出される電圧Vcは、100V−15V=85Vとなる。
図8において、横軸は時間軸を表し、縦軸は、空気タンク16内の圧力、圧縮機1の駆動電流、丸ノコ4の駆動電流、及び電圧検出部123(または図5の演算部121)で検出された電源電圧をそれぞれ表す。
空気タンク16内の圧力が零の状態で主スイッチ11がオン(ON)されると、タンク内の圧力は30kg/cmのa点まで上昇し、モータ14の回転(駆動)は停止する。このとき、圧縮機1の駆動電流は、タンク16内の圧力の上昇とともに増加するが、制御回路部12の電流制限機能により、圧縮機の最大駆動電流は15Aに抑えられる。釘打機3の使用によりタンク16内の圧力が減少し、b点で26kg/cm以下に下がると、モータ14が再起動し、タンク16内の圧力は、再び30kg/cmのc点まで上昇し、モータ14の回転が止まる。
c〜d〜e間において、圧縮空気の使用量が多くなっている場合を示している。d点で26kg/cmまで減少すると、モータ14が再起動して空気タンク16内の圧力を大きくしようとするが、圧縮空気の使用量がモータ14による圧縮空気生成量を上回るので、モータ14の回転にもかかわらず、空気タンク16内の圧力はe点まで減少する。
e点で丸ノコ4が使用され始めると、電源線路90に流れる電流は、圧縮機駆動電流15A+丸ノコ駆動電流10A=全電流25Aとなるので、圧縮機の電源電圧Vcは、100V−25V=75Vとなる。この電源電圧Vc=75Vは、起動電圧設定部18の設定電圧80Vより小さい電圧(Vc=75V<80V)となるので、モータ14は停止し、丸ノコ4のみが駆動する。従って、電源線路(電源延長コード)90に流れる電流は10Aとなる。モータ14の回転が停止されると、同時に30秒タイマがスタートし、30秒間モータ14の回転停止が継続する。モータ14が停止すると、枝ブレーカ64に流れる全電流は10Aとなるので、遮断電流値が20Aのブレーカ64は作動することはない。丸ノコ4が継続して使用される時間は、通常30秒以下であるので、f点で丸ノコ4の使用が止まる。
丸ノコ4のみが駆動している間にも釘打機3の使用によりタンク16内の圧力が減少し、f点で丸ノコ4の使用を止めた後も、なおタンク16内の圧縮空気の使用量は多いためにf〜g〜h間は、d〜e間と同様にタンク16内の圧力が減少する。このとき、電源電圧Vcは、丸ノコ4の使用を止めたので、Vc=100Vとなる。
g点で30秒タイマがタイムアップすると電源電圧Vc=100V>80Vで、かつタンク16内の圧力が26kg/cmとなるのでモータ14が再起動する。
h点で釘打機3の使用を止めると、タンク16内の圧力は上昇し、30kg/cmのi点まで上昇し、モータ14の回転が止まる。
i点で釘打機3の使用を再開すると、タンク16内の圧力が減少し、j点で26kg/cmまで減少する。この時点においては、丸ノコ4が回転中で圧縮機1が再起動すると、電源線路90に流れる電流は10A+15A=25Aになるので、圧縮機1側で検出される電源電圧Vcは、Vc=100V−25V=75V<80Vとなり、モータ14の回転は停止し、丸ノコ4だけが駆動するようになる。これにより、電源線路90に流れる電流は10Aとなる。
j〜k間では、30秒タイマの機能により圧縮機1は停止し、その間に丸ノコ4の使用が終わる。
k点で30秒タイマがタイムアップすると、電源電圧Vc=100V>80Vで、かつタンク16内の圧力が26kg/cm以下となるので、モータ14が再起動し、それによってタンク16内の圧力は上昇し、30kg/cmのi点まで上昇してモータ14の回転が止まる。
a〜b間及びi〜j間で丸ノコ4が使われている電流が電源線路90へ流れて10Aとなるが、この電流はブレーカ64の遮断電流値20Aより低い電流なので、ブレーカ64が作動することはない。同様に、e〜g間及びj〜k間での丸ノコ4の使用についても、ブレーカ64は作動することはない。
以上の動作より明らかのように、空気圧縮機1と他の電気機器(例えば、丸ノコ4)とが併用される場合には、圧縮機1が自動的に停止するので、ブレーカ64には遮断電流値(制限電流値)20Aを超える電流が連続的に流れることはない。従って、ブレーカ64の作動が防止できる。同時に、他の電動工具4に給電される電源電圧(Vc)が設定値80V以上に確保できるので、著しい電圧降下によるパワーダウンを防止できる。
以上の実施形態では起動電圧設定部18の設定電圧Vrefを80Vに設定したが、上記設定ボタン18a、18b及び18cの選択により適宜設定することができる。例えば、設定電圧Vrefを低い電圧60Vに設定して空気圧縮機1を優先的に使用することもできる。
本発明によれば、電源線路から圧縮機への給電を優先的に停止させるように空気圧縮機及びブレーカ作動防止システムを構成したので、作業優先度の高い電動工具を優先的に使用できるとともに、空気圧縮機を含む複数の電動工具を効率的に使用できる電源系統を提供できる。また、空気圧縮機を利用してブレーカによる電源系統の不用意な作動(遮断)を防止したので、特に、建築現場等の複数の電動工具を使用する電源系統に適用して、加工ミスの排除及び加工精度の向上を図ることができる。
以上、本発明者によってなされた発明を、第1の実施形態に基づき説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の変更が可能である。
図5は本発明の第2の実施形態を示す。図1に示した上記第1の実施形態では、空気圧縮機の電源電圧Vcを電圧検出部123で直接検出した例を示したが、図6に示された回転数Nと圧力Pとが示す特性は、電源電圧Vcを電圧検出部123によって直接検出しなくても、圧力Pと回転数Nとから電源電圧Vcを判定または検出できることを示している。更に、圧力Pが、特定の範囲、例えば、20〜30kg/cmにある場合は、モータの回転数Nのみによって、上記電源電圧Vcを判定または検出できることを示している。従って、図5に示した第2の実施形態では、図1に示した電圧検出部123を省略して構成されている。この第2の実施形態に係る動作のフローチャートも、図7のステップ104aを除き、図7で示したものと全く同一となる。即ち、図7のステップ104aは電圧検出部がある場合を前提にしているので、ステップ104aは、図7のステツプ104bに置き換えられる。これによって、上記第1の実施形態と同一の機能及び効果を得ることができる。
上述の実施形態では、空気圧縮機1以外の他の電動工具として丸ノコ4を1台のみ使用した例について説明したが、他の電動工具として複数の工具を用いることもできる。他の電気機器としてインパクトドライバ、振動ドリル、グラインダ等の電動工具を併用した場合についても、上述と同様に構成し、同様な効果を得ることができる。
本発明の第1の実施形態に係る空気圧縮機及びブレーカ作動防止システムを示すブロック図。 本発明に係る空気圧縮機を示す外観図。 本発明に係る空気圧縮機の起動電圧設定部の一例を示す外観図。 本発明に係る空気圧縮機の起動電圧設定部の他の例を示す外観図。 本発明の第2の実施形態に係る空気圧縮機及びブレーカ作動防止システムを示すブロック図。 本発明の空気圧縮機の特性図に係り、縦軸にモータの回転数、横軸に空気タンクの内圧力を電源電圧のパラメータとして表した特性図。 本発明の第1及び第2の実施形態に係る空気圧縮機の動作のフローチャート。 本発明に係るブレーカ作動防止システムにおける、空気圧縮機のタンク内圧力、電源電圧及び駆動電流、ならびに丸ノコの駆動電流の対時間軸の特性図。 従来技術の電源系統による空気圧縮機のタンク内圧力、電源電圧及び駆動電流ならびに丸ノコの駆動電流の対時間軸の特性図。 同一電源系統から複数電動工具への給電形態の外観図。 従来技術に従う同一電源系統から複数電動工具への給電形態のブロック図。
符号の説明
1 空気圧縮機 1b プラグ 1c 電源コード
11 主スイッチ 12 制御回路部 121 演算部
122 駆動部 123 電圧検出部 13 回転センサ
14 モータ 15 圧縮空気生成部 16 空気タンク
16a 空気取出口(カプラ) 16b 圧力計 17 圧力センサ
18 起動電圧設定部 18a、18b、18c 起動電圧設定ボタン
21 空気通路(パイプ) 3 釘打機 4 丸ノコ 4a プラグ
5 投光器 5a プラグ 60 主電源系統
60a、60b 枝電源系統 61 配電盤 62 主ブレーカ
63、64 枝ブレーカ 65、66 コンセント 70 電源コード
71 プラグ 72 タップ 90 電源延長コード(電源線路)
91 プラグ 92 タップ

Claims (6)

  1. 空気工具を駆動する圧縮空気を貯留するタンク部と、圧縮空気を生成し、前記タンク部に供給する圧縮空気生成部と、該圧縮空気生成部を駆動するモータと、前記モータの駆動部が接続され、該駆動部を制御する制御回路部と、前記制御回路部に動作電源を給電する電源線路とから成る空気圧縮機であって、
    前記空気圧縮機は、前記電源線路に給電された電源電圧を検出する電源電圧検出部と、前記制御回路部に起動電圧を設定する起動電圧設定部とを有し、
    前記制御回路部は、前記電源電圧検出部で検出された電源電圧が前記起動電圧設定部で設定した起動電圧値より低い電圧のとき、前記モータの動作を停止させるようにしたことを特徴とする空気圧縮機。
  2. 空気工具を駆動する圧縮空気を貯留するタンク部と、圧縮空気を生成し、前記タンク部に供給する圧縮空気生成部と、該圧縮空気生成部を駆動するモータと、前記モータの駆動部が接続され、該駆動部を制御する制御回路部と、前記制御回路部に動作電源を給電する電源線路とから成る空気圧縮機であって、
    前記空気圧縮機は、前記モータの回転数に基づき、または前記モータの回転数及び前記タンク部の圧力に基づき、前記電源線路に給電された電源電圧を検出する演算部と、前記制御回路部に起動電圧を設定する起動電圧設定部とを有し、
    前記制御回路部は、前記演算部で検出された電源電圧が前記起動電圧設定部で設定した起動電圧値より低い電圧のとき、前記モータの動作を停止させるようにしたことを特徴とする空気圧縮機。
  3. 前記検出された電源電圧が前記起動電圧設定部で設定した起動電圧値より高い状態から低い状態に変わったとき、前記制御回路は、所定時間の間、前記モータの動作を停止させ、前記所定時間の後、再度前記電源電圧を検出するようにしたことを特徴とする請求項1または2に記載の空気圧縮機。
  4. 前記制御回路部は、前記モータの動作の停止状態から起動状態に移るときの判定電圧を、起動状態から停止状態に移るときの判定電圧より高い値に設定するように構成したことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一つに記載の空気圧縮機。
  5. 空気工具を駆動する圧縮空気を貯留するタンク部と、圧縮空気を生成し、前記タンク部に供給する圧縮空気生成部と、該圧縮空気生成部を駆動するモータと、前記モータの駆動部が接続され、該駆動部を制御する制御回路部と、前記制御回路部に動作電源を給電する電源線路とから成る空気圧縮機、及び少なくとも一つの電気機器を、所定の遮断電流値を持つブレーカを介して所定の電源を給電して動作させるブレーカ作動防止システムであって、
    前記空気圧縮機は、前記電源線路に給電された電源電圧を検出する電源電圧検出部と、前記制御回路部に起動電圧を設定する起動電圧設定部とを有し、
    前記制御回路部は、前記空気圧縮機と前記電気機器とが同時に動作した場合、前記電源電圧検出部で検出された電源電圧が前記起動電圧設定部で設定した起動電圧値より低い電圧のとき、前記モータの動作を停止させるようにしたことを特徴とするブレーカ作動防止システム。
  6. 空気工具を駆動する圧縮空気を貯留するタンク部と、圧縮空気を生成し、前記タンク部に供給する圧縮空気生成部と、該圧縮空気生成部を駆動するモータと、前記モータの駆動部が接続され、該駆動部を制御する制御回路部と、前記制御回路部に動作電源を給電する電源線路とから成る空気圧縮機、及び少なくとも一つの電気機器を、所定の遮断電流値を持つブレーカを介して所定の電源を給電して動作させるブレーカ作動防止システムであって、
    前記空気圧縮機は、前記モータの回転数に基づき、または前記モータの回転数及び前記タンク部の圧力に基づき、前記電源線路に給電された電源電圧を検出する演算部と、前記制御回路部に起動電圧を設定する起動電圧設定部とを有し、
    前記制御回路部は、前記空気圧縮機と前記電気機器とが同時に動作した場合、前記演算部で検出された電源電圧が前記起動電圧設定部で設定した起動電圧値より低い電圧のとき、前記モータの動作を停止させるようにしたことを特徴とするブレーカ作動防止システム。
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