JP2006051680A - 穿孔屑受具及び穿孔屑回収装置 - Google Patents

穿孔屑受具及び穿孔屑回収装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 ビット等による穿孔作業に際し、発生した穿孔屑を穿孔作業と同時に回収することができるようにした穿孔屑受具の提供。
【解決手段】 被加工物にビット等で穿孔する際に生じる穿孔屑を受けるための穿孔屑受具であって、先端に向けて先細状に形成されたテーパ筒体1の先端に先端ガイド穴11が形成され、この先端ガイド穴と同一直線上で符合する基端ガイド穴12がテーパ筒体の基端壁面に形成され、かつテーパ筒体の内部が屑受空間10に形成され、前記基端ガイド穴からテーパ筒体の屑受空間内にビット等を挿入させて、そのビット等を先端ガイド穴から突出させるように、ビット等に摺動可能に装着される。
【選択図】 図2

Description

本発明は、被加工物としての木材、コンクリート、スレート板、石膏ボード等にビット(ドリルを含む)等で穿孔する際に生じる穿孔屑を回収するための穿孔屑受具及び穿孔屑回収装置に関する。
従来、例えば、木工作業や木造建築に際しては、被加工物となる木材に孔を明ける穿孔作業が伴う。
例えば、木造建築の補強構造として、柱と梁等との接合部に補強金物を取り付ける技術がある。
この場合、補強金物または穿孔箇所誘導部材等を木材に当てがい、次に、補強金物または穿孔箇所誘導部材等に形成された穴を通して木工ビット等により木材に下穴を穿孔し、そして、この下穴の上からコーチスクリュー等をねじ込むことで、補強金物を木材に取り付けるようになっている。
また、木造建築のシロアリ防除として、木工ビット等により床下や天井裏などの木材に薬剤注入用の穴を穿孔し、この穴から薬剤を注入して木材に薬剤を含浸させている。
上記のような木工ビット等による木材の孔明け作業に際しては、穿孔屑(木屑等)が発生し、特に、木工ビット等の引き抜きと同時に多量の穿孔屑がこぼれ落ちてしまう。
このため、従来では、作業場所の床面に多量の穿孔屑が散乱し、穿孔後の飛散した屑の回収に多大の手間がかかるという問題があった。
従来、穿孔屑の飛散を防止するために、ビット等の周囲全体を囲むように筒状の塵受けや穿孔屑収集部と称される装置が提案されている(特許文献1参照)。
また、穿孔箇所をガイドするテンプレートを箱型としたり、板状のテンプレートに袋を取付けたりして、穿孔屑の回収機能を備えた穿孔屑受具が本発明者らによって提案されている(特許文献2参照)。
これらの先行技術について、特許文献1では、ビット等の周囲全体を囲むことで、穿孔により飛散する屑を収集する点では好ましいが、屑は石紛等の粉塵を対象としているため、スクリュー全体を覆う必要がある。これにより、筒が大きくなり、スクリューの先端部分が穿孔時に目視しにくく、穿孔箇所の確認が困難となることや、位置決めに時間がかかるし、筒が大きいことにより、施工スペースが狭い既築の天井や床下において、動きながら穿孔する作業には適さない。
特許文献2においては、穿孔ガイド穴が設けられた箱型のテンプレートで穿孔屑を回収することができ、また、穿孔ガイド穴が設けられた部材にその周囲を袋で覆ったテンプレートで、穿孔屑を回収できるため、屑の飛散を防止でき、かつ、屑の回収も容易に達成できるものである。
ただし、箱型のテンプレートでは、被加工物へ斜めの穿孔穴を開ける際には、テンプレートと木材との隙間が大きくなるため、屑がこぼれ易くなる。
また、穿孔機とは別体であるため、天井裏等の足場が不安定な施工場所においては、一方の手に穿孔機を持ち、他方の手にテンプレートを持つことになるので、両手がふさがってしまい、安全面を考慮すると、改良の余地が残されていた。
実開昭48−54568号公報 特願2002−242255号
本発明は、かかる従来の問題を解決するためになされたもので、ビット等による穿孔作業に際し、発生した穿孔屑を穿孔作業と同時に回収することができるようにした穿孔屑受具及び穿孔屑回収装置を提供することを課題としている。
特に、穿孔屑受具でビット等の全体を囲む必要がなく、ビット等に摺動可能に装着させることで小型化を可能にさせ、穿孔箇所の確認が容易にでき、床下や天井などの施工時に空間面での制約が多い環境下においても持運びがし易く、穿孔が容易に実行できるようにすることを目的としている。
上記の課題を解決するために、本発明(請求項1)の穿孔屑受具は、
被加工物にビット等で穿孔する際に生じる穿孔屑を受けるための穿孔屑受具であって、
先端に向けて先細状に形成されたテーパ筒体の先端に先端ガイド穴が形成され、この先端ガイド穴と同一直線上で符合する基端ガイド穴がテーパ筒体の基端壁面に形成され、かつテーパ筒体の内部が屑受空間に形成され、
前記基端ガイド穴からテーパ筒体の屑受空間内にビット等を挿入させて、そのビット等を先端ガイド穴から突出させるように、ビット等に摺動可能に装着される構成とした。
又、本発明(請求項2)の穿孔屑受具は、
請求項1記載の穿孔屑受具において、前記テーパ筒体に、内部の屑受空間に連通する屑排出口が形成されている態様とした。
又、本発明(請求項3)の穿孔屑受具は、
被加工物にビット等で穿孔する際に生じる穿孔屑を受けるための穿孔屑受具であって、
内部が屑回収空間に形成された箱体の前面壁に、先端に向けて先細状に形成されたテーパ筒部が突設され、
このテーパ筒部の先端に先端ガイド穴が形成され、この先端ガイド穴と同一直線上で符合する基端ガイド穴が前記箱体の後面壁に形成され、かつ前記テーパ筒部の内部が屑移動空間に形成され、
前記基端ガイド穴から箱体の屑回収空間内を経てテーパ筒部の屑移動空間にビット等を挿入させて、そのビット等を先端ガイド穴から突出させるように、ビット等に摺動可能に装着される構成とした。
又、本発明(請求項4)の穿孔屑受具は、
請求項3記載の穿孔屑受具において、前記箱体に、内部の屑回収空間に連通する屑排出口が形成されている態様とした。
又、本発明(請求項5)の穿孔屑回収装置は、
被加工物にビット等で穿孔する際に生じる穿孔屑を回収するための穿孔屑回収装置であって、
請求項1〜4のいずれかに記載の穿孔屑受具を、この穿孔屑受具を穿孔機に取り付けるための支持部材を備え、
前記支持部材は、穿孔機に固定されるブラケット部材と、先端に前記穿孔屑受具が取り付けられ、前記穿孔機に取り付けられたビット等の軸方向に往復移動するように前記ブラケット部材に支持された支持バーと、この支持バーを常時はビット等の先端方向に付勢させる弾性部材とで形成され、
前記穿孔屑受具に形成された基端ガイド穴から内部にビット等を挿入させて、そのビット等を先端ガイド穴から突出させるように、穿孔屑受具をビット等に摺動可能に装着させる構成とした。
又、本発明(請求項6)の穿孔屑回収装置は、
請求項5記載の穿孔屑回収装置において、前記穿孔屑受具に屑排出口が形成され、この屑排出口に接続した排出管に屑回収容器が取り付けられている態様とした。
本発明の穿孔屑受具(請求項1〜4)においては、発生した穿孔屑を穿孔作業と同時に屑受空間で受けたり、屑回収空間で回収したりすることができるため、施工場所の周囲に屑が殆ど散乱せず、穿孔屑を別途捕集する必要がなくなり、回収作業を軽減できる。
また、被加工物との当接箇所がテーパ状になっているため、斜めに穿孔することが容易となる。さらには、先端の目視が容易となるため、穿孔箇所の確認がし易くなる。
また、ビット等に摺動可能に装着させるため、ビット等の一部を覆うだけでよく、部材を小さくできる。特に、床下等の狭い作業空間における穿孔作業の効率が向上する。
尚、屑排出口を設けると(請求項2、4)、この屑排出口を通して穿孔屑受具の内部から屑を排出することが可能になり、穿孔屑受具に溜まった屑を次々に排出させて、連続した穿孔作業が行なえるようになり、穿孔作業能率を向上させることができる。
なお、別途、屑排出口から排出された屑を屑回収容器等に回収することも可能になる。
また、穿孔屑回収装置(請求項5、6)にあっては、穿孔作業時において、穿孔屑受具が弾性部材によって被加工物に押し付けられ、又、穿孔作業後においても、ビット等が被加工物から引き抜き出されるまで穿孔屑受具が弾性部材によって被加工物に押し付けられるため、屑のこぼれ落ちを確実に防止することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に示す実施例によって説明する。
図1は本発明の請求項1記載の穿孔屑受具に対応した穿孔屑受具の第1実施例を示す斜視図、図2はその穿孔屑受具の断面図、図3は本発明の請求項2記載の穿孔屑受具に対応した穿孔屑受具の第2実施例を示す断面図である。
この穿孔屑受具Aは、先端に向けて先細状に形成されたテーパ筒体1であって、内部が屑受空間10に形成されている。
このテーパ筒体1の先端には、先端ガイド穴11が形成され、基端壁面に基端ガイド穴12が形成され、この先端ガイド穴11と基端ガイド穴12は、同一孔径で、同一直線上で符合するように形成されている。
そして、穿孔機に取り付けたビット9を前記基端ガイド穴12からテーパ筒体1の屑受空間10内に挿入させて、先端ガイド穴11から突出させるように、ビット9に軸方向に摺動可能に装着され、ビット9が被加工物に穿孔する際に生じる穿孔屑を、その内部の屑受空間10に受け止めて、穿孔屑が周囲に飛散するのを防止させるように形成している。
なお、図3の穿孔屑受具A1は、前記テーパ筒体1に内部の屑受空間10に連通する屑排出口13を形成させた例であり、このように屑排出口13を形成させると、この屑排出口13を通して屑受空間10から穿孔屑を排出することが可能になり、屑受空間10に溜まっていく屑を次々に排出させて、連続した穿孔作業が行なえるようになり、穿孔作業能率を向上させることができる。
なお、後述(図8)するように、屑排出口13から排出された屑を屑回収容器5等に回収することも可能になる。
ここで、穿孔屑受具Aをテーパ筒体1に形成したのは、傾斜をもたせることで被加工物を穿孔した際に発生する穿孔屑が、先端ガイド穴11付近で停滞しないようにするためのものであり、穿孔した穿孔屑をスムーズに屑受空間10に流入させて、先端ガイド穴11から穿孔屑がこぼれ落ちないようにしている。
また、ビット9の先端部は、穿孔屑受具Aで隠されて目視することが困難となる場合があるが、テーパ筒体1を採用することにより穿孔箇所の目視による確認がし易くなる。
さらに、穿孔屑受具Aを透明にすると、穿孔箇所の目視がさらに容易になり、作業性が向上するためより好ましい。その透明材質としては、樹脂系のプラスチック等が好ましい。
なお、テーパ筒体1の傾斜角度(勾配)については特に制約はなく、勾配が弱くても穿孔屑の移動は可能であるし、勾配が強ければさらに穿孔屑の移動が容易になる程度である。本発明者らが確認したところ、約10度の勾配が好ましい。
ここで、穿孔屑が穿孔屑受具Aからこぼれ出すことを防ぐためには、ビット9を挿通させる先端ガイド穴11と基端ガイド穴12の孔径が重要となる。
被加工物と対向接触する先端ガイド穴11の孔径は、広すぎると屑がこぼれ落ちる原因となるため、ビット9の径に対して隙間がほとんどないのが好ましい。
そこで、前記孔径の最適寸法としては穿孔屑の大きさが関係する。
通常、ビット9のサイズが大きくなると穿孔屑も大きくなるため、ビット9のサイズによって発生する穿孔屑の大きさを勘案して孔径を決めるのが好ましい。
なお、本発明者らの確認では、ビット径が7.5mmの場合には、+1.5mm以下の孔径であれば、穿孔屑を受けることができた。また、+1.5mm以上の孔径でも屑を受けることは可能だが、効率が悪くなる。
また、被加工物への穿孔に際しては、斜めに穿孔する場合が想定されるため、穿孔作業の柔軟性を増すことも必要になる。この場合、穿孔屑受具Aがテーパ筒体1に形成されているため、先端ガイド穴11と被加工物とが接触した状態で穿孔が可能となり、屑のこぼれ落ちを少なくすることが可能となる。
なお、実施例では、先端ガイド穴11はテーパ筒体1の先端に形成されているが、テーパ筒体1の先端に端面壁を形成し、その端面壁に先端ガイド穴11を形成させることも可能である。
この場合には、前述したように斜めに穿孔する際に、先端ガイド穴11と被加工物とに隙間が生じることになるため、穿孔屑のこぼれ落ちが顕著になる。そのため、先端ガイド穴11と被加工物とは接触する態様とするほうが好ましい。
ここで、斜めに穿孔する場合に、穿孔時に被加工物と先端ガイド穴11とが密着していることが最も好ましいのは当然であり、被加工物と先端ガイド穴11との隙間を解消する手段として、先端ガイド穴11の周囲にゴムなどの柔軟性のある部材を取り付け(図示せず)てもよい。
次に、図4は本発明の請求項3記載の穿孔屑受具に対応した穿孔屑受具の第3実施例を示す斜視図、図5はその穿孔屑受具の断面図、図6は本発明の請求項4記載の穿孔屑受具に対応した穿孔屑受具の第4実施例を示す断面図である。
この穿孔屑受具Bは、内部が屑回収空間20に形成された箱体2の前面壁に、先端に向けて先細状に形成されたテーパ筒部21が突設され、このテーパ筒部21の内部が屑移動空間22に形成され、かつテーパ筒部の先端に先端ガイド穴23が形成され、前記箱体2の後面壁に基端ガイド穴24が形成されている。
前記先端ガイド穴23と基端ガイド穴24は、同一孔径で、同一直線上で符合するように形成されている。
そして、穿孔機に取り付けたビット9を前記基端ガイド穴24から箱体2の屑回収空間20内を経てテーパ筒部21の屑移動空間22内にビット9を挿入させて、そのビット9を先端ガイド穴23から突出させるように、ビット9に軸方向に摺動可能に装着され、ビット9が被加工物に穿孔する際に生じる穿孔屑を、屑移動空間22から屑回収空間20に受け入れて、穿孔屑が周囲に飛散するのを防止させるように形成している。
なお、図6の穿孔屑受具B1は、箱体2に内部の屑回収空間20に連通する屑排出口25を形成させた例である。
次に、図7は穿孔屑受具の他の実施例を示している。
この穿孔屑受具B2は、箱体2が大容量の底側部位2aと、この底側部位2aの前端に立設された立設部位2bとで形成され、この立設部位2bの前面壁にテーパ筒部21が突設され、このテーパ筒部21の先端に先端ガイド穴23が形成されると共に、立設部位2bの後面壁に基端ガイド穴24が形成されている。
したがって、穿孔屑は、テーパ筒部21から立設部位2bの内部を落下し、底側部位2a内に受け入れられる。
なお、前記穿孔屑受具A,Bに形成されたテーパ筒体又はテーパ筒部について、その形状は、円錐状や段がついているものや中間部が窪んでいる等、先端に向けて先細状に形成されたものであれば、表面の形状はなんでもよい。
次に、図8及び図9は本発明の請求項5及び請求項6記載の穿孔屑回収装置に対応した穿孔屑回収装置の実施例を示す側面図である。
この穿孔屑回収装置Kは、穿孔した屑を受ける穿孔屑受具A1(穿孔屑受具B1でもよい)と、この穿孔屑受具A1を穿孔機3に取り付けるための支持部材4を備えている。
前記支持部材4は、穿孔機3に固定されるブラケット部材40と、先端に前記穿孔屑受具A1が取り付けられ、前記穿孔機3に取り付けられたビット9の軸方向に往復移動するように前記ブラケット部材40に支持された支持バー41と、この支持バー41を常時はビット9の先端方向に付勢させる弾性部材としてのスプリング42とで形成されている。
そして、前記穿孔屑受具A1に形成された基端ガイド穴12から内部にビット9を挿入させて、そのビット9を先端ガイド穴11から突出させるように、穿孔屑受具A1をビット9に軸方向に摺動可能に装着させ、ビット9が被加工物Wに穿孔する際に生じる穿孔屑を、その内部の屑受空間10内に受け入れて、穿孔屑が周囲に飛散するのを防止させるようにしている。
前記支持バー41の先端には、穿孔屑受具Aが溶接や部材同士の引掛り等により(図示省略)固定され、基端側は穿孔機3に取付けたブラケット部材40を貫通して軸方向に往復移動可能に挿通されている。
さらに、前記支持バー41は、弾性部材としてのスプリング42により、常時はビット9の先端方向に付勢され、ビット9で被加工物Wを穿孔する際、図9に示すように、被加工物Wにビット9が入り込んでも、穿孔屑受具Aが被加工物Wに押し付けられる。
このとき、穿孔屑受具A1はスプリング42の復元力により、被加工物Wを常に押さえ付けており、穿孔後、ビット9を引き抜く際に、ビット9が被加工物Wから抜き出されるまで被加工物Wに押し付けられているため、屑のこぼれ落ちが防止できる。
また、ビット9が完全に抜き出された後は、穿孔屑受具A1は穿孔前の定位置であるビット9の先端側に戻ることになる。
また、被加工物Wへの穿孔深さを一定に保つことが必要な場合には、スプリング42の堅さを調整したり、途中にストッパー(図示省略)を備えたり、穿孔屑受具A1の基端ガイド穴12にストッパーとしてフランジを形成したり、基端ガイド穴12が形成された面を肉厚にすることにより、穿孔屑受具A1の移動範囲を制限させて、ビット9が必要以上に深く穿孔することを防止することが可能である。
なお、弾性部材としては、スプリング42に限らず、例えば、図10に示すように、板バネ43等、弾性機能が得られるものであればよく、また、材質は、金属、ゴムや樹脂等でもよい。
また、進退制御機能として、支持バー41の一部にスプリングの形状を加工または付け加えて、支持バー41が弾性体を備えた形態としてもよい。
また、スプリング42や板バネ43などの弾性体を配置する位置は、特に限定されない。
また、本実施例では、ブラケット部材40を穿孔機3の本体に設けられたネジ30を利用して取り付けているが、穿孔機3の外周に別途固定具(図示省略)を設けて、その固定具にブラケット部材40を形成させたり、取り付けたりしてもよい。
また、支持バー41の形状について、実施例では、支持バー41と穿孔機3とが接触することにより支持バー41が変形したり、破壊されたりするのを防ぐことを考慮して設計しており、穿孔屑受具A1を穿孔機3に装着した状態で、支持バー41が穿孔機3と非接触となるように形成している。
なお、ビット9による被加工物Wの穿孔時において、穿孔屑受具A1は屑を回収するために必須のものであるが、穿孔機3は、穿孔機能だけでなく、補強金物などを被加工物Wに取付けるためのスクリューを打ち込む機能を有する場合もある。
そのため、スクリューを被加工物Wに打ち込む際には、穿孔屑受具A1は不要であり、常に穿孔機3に取付けられていると、穿孔機3の持つ機能を充分に発揮できない。
このため、穿孔屑受具Aの位置を移動させる手段として、支持バー41を着脱可能にしたり、支持バー41と穿孔機3との連結機構(ブラケット部材40)において、回動可能な機構があれば、より好ましい。
次に、穿孔屑回収装置Kは、穿孔屑の回収量を増すために、前記穿孔屑受具として図3に示したように、屑排出口13を形成させた穿孔屑受具A1(図6の穿孔屑受具B1でもよい)を用い、前記屑排出口13に接続した排出管50に屑回収容器を取り付けるようにしている。なお、屑排出口13を形成させていない穿孔屑受具(図1の穿孔屑受具Aや図3の穿孔屑受具B)を用いてもよい。
実施例では、穿孔屑受具A1に1個の屑排出口13を形成させ、この屑排出口13と屑回収容器5を一本の排出管50で接続させたが、穿孔屑受具A1に複数個(例えば、2個)の屑排出口13を形成させ、この屑排出口13と屑回収容器5を複数本の排出管50で接続させるようにしてもよい。
又、前記屑回収容器5は、印籠嵌合によって結合される本体5aと蓋体5bを備え、蓋体5bの上面に形成した屑受入口51に排出管50を接続させている。
なお、屑回収容器5は、箱型や袋状等、屑を貯めることができれば何でもよく、材質は、樹脂、金属、紙、繊維等何でもよい。
また、屑回収容器5は、前記したように、本体5aと蓋体5bを備えた構造にして、屑を排出させるために開閉可能な構造とするか、容器自体または取り外した一部の容器を廃棄可能としてもよい。
ここで、穿孔屑受具A1の屑排出口13から排出管50を介して屑回収容器5等に穿孔屑が移動する現象に関し、ビット9が穿孔することで、新しい穿孔屑が穿孔屑受具A1の屑受空間10内に押し込まれていき、この穿孔屑が順次に押し込まれることによる圧力で、屑受空間10から穿孔屑が押し出され、支障なく流れ出ることが本発明者らの調査で確認された。
穿孔屑受具A1に形成した屑排出口13や排出管50の口径について、その大きさに制限はなく、屑が通る大きさのものであればよく、穿孔屑はビット9の径によって大きさが変わるため、屑の大きさよりも大きくした径とするのが好ましい。
又、屑排出口13及び屑受入口51に対する排出管50の連結構造は、屑排出口13及び屑受入口51の突出口に排出管50の端口を嵌め込んでもよいし、溶接や接着などにより固着してもよい。
なお、排出管50は、穿孔機3の持運びや、床下や天井裏等の狭いスペースでの使用を考慮して、折曲げに柔軟に対応できる形状や材質が好ましく、一般的なホースやチューブや蛇腹等、屑が移動可能であるものであればなんでもよく、その形状は問わない。また材質は、金属、樹脂、紙など何でも良いが、作業性を考えると可撓性のものがよい。
次に、排出管50について、被加工物Wの穿孔においては、穿孔機3を上下を反転させたり、左右に傾けたりして使用する場面がある。このとき、排出管50が1本であっても、穿孔後、屑が穿孔屑受具A1内に集まった後、排出管50が下向きになるようにすれば、屑は排出管50へと移動しやすくなるが、施工時においては、それが毎回の手順となると効率的に好ましくない。
そこで、排出管50を複数設けるか、排出管50を正逆に回転する構成とすればよい。
まず、排出管50を複数設ける場合は、屑の移動については効率が向上するが、排出管50の数が増えると床下や天井裏等の狭いスペースにおける施工では被加工物やその他の部材と接触することもあり、あまり好ましくないため、2箇所程度とするのが好ましい。
又、排出管50を正逆に回転可能にする場合には、排出管50を1つだけ設けている構成とした場合でも、屑の回収効率は向上する。
形状としては図11に示すように、連結凹部70を備えた前側部材7aと、前記連結凹部70に連結凸部71を回転自在に嵌合させた後側部材7bとで穿孔屑受具7を形成させている。
なお、前記後側部材7bに屑排出口13を形成して、この屑排出口13に排出管50を接続させている。
したがって、前記連結凹部70と連結凸部71との嵌め合いにより、正逆の回転が自在となるため、排出管50を下方向に位置させることが可能となる。
そして、
なお、連結凹部70と連結凸部71については、回転が自在にできる機構であれば何でもよく、ベアリング等を用いた構成(図示省略)としても本発明に含まれる。
また、前側部材7aに連結凸部71を、後側部材7bに連結凹部70を形成してもよい。
穿孔屑回収装置Kの他の実施例として、箱体2を備えた穿孔屑受具B1を用いる場合がある。
穿孔屑受具B1は、箱体2の内部に形成される屑回収空間20が広くなっているため、屑の回収量が多くすることができ、回収した屑の廃棄回数が減らせる。
ただし、この穿孔屑受具B1を穿孔機3に取付けると、ビット9の先端部分が大きくなるため、床下や天井裏等の狭いスペースにおいて、特に、被加工物に他の部材、例えば、柱へ穿孔する場合に入り隅部で根太や土台等が隣接している箇所では、箱体2が接触するため、穿孔に支障をきたす可能性がある。
よって、この穿孔屑受具B1を使用する際には、事前に穿孔箇所の確認を行い、穿孔に支障がない場所で使用するのであれば、その効果を最大限に高めることができる。
本発明は、穿孔機による被加工物への穿孔に際して発生する屑を、その穿孔箇所に周囲に飛散させることなく、屑を受けることで、施工場所の周囲の美観を損ねないことができる。また、吸引装置などの大掛かりな装置を用いずとも、屑の飛散特性を利用した回収装置であり、安価で実施することが可能となる。
また、被加工物の穿孔は、現在の産業において、一般的に行われることであり、その際の穿孔後に生じる屑の処理については、これまで数多くの提案がなされており、本発明も現在の問題の解決に貢献できるものである。
本発明の請求項1記載の穿孔屑受具に対応した穿孔屑受具の第1実施例を示す斜視図である。 その穿孔屑受具の断面図である。 本発明の請求項2記載の穿孔屑受具に対応した穿孔屑受具の第2実施例を示す断面図である。 本発明の請求項3記載の穿孔屑受具に対応した穿孔屑受具の第3実施例を示す斜視図である。 その穿孔屑受具の断面図である。 本発明の請求項4記載の穿孔屑受具に対応した穿孔屑受具の第4実施例を示す断面図である。 穿孔屑受具の他例を示す斜視図である。 穿孔屑回収装置を示す側面図である。 穿孔屑回収装置を示す側面図である。 弾性部材の他例を示す側面図である。 穿孔屑受具の他例を示す斜視図である。
符号の説明
1 テーパ筒体
10 屑受空間
11 先端ガイド穴
12 基端ガイド穴
13 屑排出口
2 箱体
2a 底側部位
2b 立設部位
20 屑回収空間
21 テーパ筒部
22 屑移動空間
23 先端ガイド穴
24 基端ガイド穴
25 屑排出口
3 穿孔機
30 ネジ
4 支持部材
40 ブラケット部材
41 支持バー
42 スプリング
43 板バネ
5 屑回収容器
5a 本体
5b 蓋体
50 排出管
51 屑受入口
7 穿孔屑受具
7a 前側部材
7b 後側部材
70 連結凹部
71 連結凸部
9 ビット
A 穿孔屑受具
A1 穿孔屑受具
B 穿孔屑受具
B1 穿孔屑受具
K 穿孔屑回収装置
W 被加工物

Claims (6)

  1. 被加工物にビット等で穿孔する際に生じる穿孔屑を受けるための穿孔屑受具であって、
    先端に向けて先細状に形成されたテーパ筒体の先端に先端ガイド穴が形成され、この先端ガイド穴と同一直線上で符合する基端ガイド穴がテーパ筒体の基端壁面に形成され、かつテーパ筒体の内部が屑受空間に形成され、
    前記基端ガイド穴からテーパ筒体の屑受空間内にビット等を挿入させて、そのビット等を先端ガイド穴から突出させるように、ビット等に摺動可能に装着されることを特徴とした穿孔屑受具。
  2. 請求項1記載の穿孔屑受具において、前記テーパ筒体に、内部の屑受空間に連通する屑排出口が形成されている穿孔屑受具。
  3. 被加工物にビット等で穿孔する際に生じる穿孔屑を受けるための穿孔屑受具であって、
    内部が屑回収空間に形成された箱体の前面壁に、先端に向けて先細状に形成されたテーパ筒部が突設され、
    このテーパ筒部の先端に先端ガイド穴が形成され、この先端ガイド穴と同一直線上で符合する基端ガイド穴が前記箱体の後面壁に形成され、かつ前記テーパ筒部の内部が屑移動空間に形成され、
    前記基端ガイド穴から箱体の屑回収空間内を経てテーパ筒部の屑移動空間にビット等を挿入させて、そのビット等を先端ガイド穴から突出させるように、ビット等に摺動可能に装着されることを特徴とした穿孔屑受具。
  4. 請求項3記載の穿孔屑受具において、前記箱体に、内部の屑回収空間に連通する屑排出口が形成されている穿孔屑受具。
  5. 被加工物にビット等で穿孔する際に生じる穿孔屑を回収するための穿孔屑回収装置であって、
    請求項1〜4のいずれかに記載の穿孔屑受具を、この穿孔屑受具を穿孔機に取り付けるための支持部材を備え、
    前記支持部材は、穿孔機に固定されるブラケット部材と、先端に前記穿孔屑受具が取り付けられ、前記穿孔機に取り付けられたビット等の軸方向に往復移動するように前記ブラケット部材に支持された支持バーと、この支持バーを常時はビット等の先端方向に付勢させる弾性部材とで形成され、
    前記穿孔屑受具に形成された基端ガイド穴から内部にビット等を挿入させて、そのビット等を先端ガイド穴から突出させるように、穿孔屑受具をビット等に摺動可能に装着させることを特徴とした穿孔屑回収装置。
  6. 請求項5記載の穿孔屑回収装置において、前記穿孔屑受具に屑排出口が形成され、この屑排出口に接続した排出管に屑回収容器が取り付けられている穿孔屑回収装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008006577A (ja) * 2006-05-29 2008-01-17 Sanko Metal Ind Co Ltd スレート板等用孔開け具
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