JP6610212B2 - 集塵装置及び穿孔機 - Google Patents

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本発明は、穿孔工具等を用いる際にこれに装着されて用いられる集塵装置、及びこの集塵装置が装着された穿孔機に関する。
穿孔機(ドリル等)を用いた作業においては、前方にあるタイルやコンクリート等(被穿孔物)に対して、駆動されたドリル刃先(先端工具)の前端を押し付けることによって、被穿孔物に対して穿孔を行う。この作業の際には、粉塵が多く発生する。このため、特許文献1には、被穿孔物において穿孔されている領域をドリル刃先の周りで覆い、覆われた内部の空間を外部から吸気することによって粉塵を吸引する吸塵装置が記載されている。この吸塵装置は、穿孔機に装着されて使用され、この空間を吸引し粉塵を溜める吸塵機は、モータを用いて吸気を行い、穿孔機、吸塵装置とは別体で設けられる。吸塵機と吸塵装置とは、長く可撓性の吸塵ホースで接続されているため、これらを組み合わせた状態で穿孔作業を行うことができる。
また、特に石材やタイル等を被穿孔物として作業を行う場合には、ドリル刃先と被穿孔物との間で、摩擦によって発熱が大きくなる。このため、冷却のために、ドリル刃先から水(液体)が噴出する(注水される)ような構成とされる場合もある。この場合には、作業時には、水を供給するための給水ホースが穿孔機に接続される。
実公平6−32248号公報
特許文献1に記載の構造によって、穿孔作業時において粉塵が飛散することは抑制される。しかしながら、特許文献1に記載の技術においては、作業時に常時吸塵機も準備することが必要である。吸塵機は一般には電動であるために、吸塵機あるいはその電源を準備することが困難な場合もあった。更に、上記のように注水が行われる場合には、粉塵を含んだ水が飛散することがあった。
このため、穿孔作業時に、外部から吸引を行わなくとも粉塵の飛散を抑制することができる穿孔機が望まれた。
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであり、上記の問題点を解決する発明を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決すべく、以下に掲げる構成とした。
本発明の集塵装置は、先端工具を回転させて被穿孔物に対して液体を噴射しながら被穿孔面に当接させて穿孔を行う穿孔機に装着され、穿孔時に発生する粉塵を回収する集塵装置であって、穿孔時において前記先端工具の一部と前記被穿孔面とを覆う集塵ヘッドを具備し、前記集塵ヘッドで覆われた被集塵空間の内部の気体を吸引可能な第1排出経路と、前記被集塵空間の内部の液体を重力によって排出可能とする第2排出経路と、が設けられ、前記第1排出経路は、前記被集塵空間の内外を連通する第1排出口を有し、前記第2排出経路は、前記被集塵空間の内外を連通する第2排出口を有し、前記第2排出口の開口面積は、前記第1排出口の開口面積よりも小さいことを特徴とする。
本発明の集塵装置において、前記第2排出経路には、前記粉塵を捕集するための捕集部材が接続可能とされたことを特徴とする。
本発明の集塵装置において、前記集塵ヘッドは、前記先端工具の中心軸の周りで回動可能に設けられるコア部を具備し、前記第2排出口は前記コア部に設けられことを特徴とする。
本発明の集塵装置において、前記第1排出口は前記コア部に設けられたことを特徴とする。
本発明の集塵装置は、前記穿孔機への装着時において、前記第2排出口は前記先端工具の下方に位置するように設けられることを特徴とする
本発明の集塵装置は、前記コア部において、前記中心軸方向から見て、前記第1排出口、前記第2排出口は、前記先端工具を挟んで互いに反対側に設けられたことを特徴とする。
本発明の集塵装置は、先端工具を回転させて被穿孔物に対して液体を噴射しながら被穿孔面に当接させて穿孔を行う穿孔機に装着され、穿孔時に発生する粉塵を回収する集塵装置であって、穿孔時において前記先端工具の一部と前記被穿孔面とを覆う集塵ヘッドを具備し、前記集塵ヘッドで覆われた被集塵空間の内部の気体を吸引可能な第1排出経路と、前記被集塵空間の内部の液体を重力によって排出可能とする第2排出経路と、が設けられ、前記第1排出経路は、前記被集塵空間の内外を連通する第1排出口を有し、前記第2排出経路は、前記被集塵空間の内外を連通する第2排出口を有し、前記穿孔機への装着時において、前記第1排出口は、前記先端工具よりも上方に配置され、前記第2排出口は、前記先端工具よりも下方に配置されることを特徴とする。
本発明の集塵装置において、前記集塵ヘッドは、前記穿孔機と前記集塵装置との間を封止する封止部を具備することを特徴とする。
本発明の穿孔機は、前記集塵装置が装着されたことを特徴とする。
本発明は以上のように構成されているので、穿孔作業時に、外部から吸引を行わなくとも粉塵の飛散を抑制することができる。
本発明の実施の形態となる集塵装置が装着された穿孔機の上面図(非作業時)である。 本発明の実施の形態となる集塵装置が装着された穿孔機の上面図(作業時)である。 本発明の実施の形態となる集塵装置が装着された穿孔機の側面図(非作業時)である。 本発明の実施の形態となる集塵装置が装着された穿孔機の側面図(作業時)である。 本発明の実施の形態となる集塵装置における集塵ヘッドの断面図である。 本発明の実施の形態となる集塵装置における集塵ヘッドにおいて用いられるコア部の斜視図である。 本発明の実施の形態となる集塵装置における集塵ヘッドの2つの状態を示す断面図である。 本発明の実施の形態となる集塵装置が装着された穿孔機において排水が行われる際の形態を示す側面図である。 本発明の実施の形態となる集塵装置の第1の変形例における集塵ヘッドの構造及び動作を示す断面図である。 本発明の実施の形態となる集塵装置の第2の変形例における集塵ヘッドの2つの状態を示す断面図である。
本発明の実施の形態となる集塵装置の構成について説明する。この集塵装置は、穿孔機(ドリル等)に装着されて使用される。この点については、特許文献1に記載の集塵装置と同様である。図1は、この集塵装置1が装着された状態のドリル(穿孔機)2の形態を示す上面図である。図2は、この集塵装置1が装着された状態の穿孔機2によって被穿孔物Sに対して穿孔作業が行われる際の形態を図1に対応させて示す上面図である。また、図3は、図1に対応した側面図であり、図4は、図2に対応した側面図である。
図1〜4に示されるように、穿孔機2の前端(先端)には、前後方向に沿った中心軸をもつ細長いドリル刃先(先端部材)21が装着されている。ドリル刃先21は、穿孔機2における穿孔機本体22中に設けられた動力源(モータ)によってその中心軸周りで回転駆動される。あるいは更に、この回転動作に加えて、ドリル刃先21は、前後方向に往復運動をすることによって被穿孔物Sに対して打撃動作を行うこともできる。このため、図2、4に示されるように、駆動されたドリル刃先21を被穿孔物Sの表面(被穿孔面S1)から前方に向かって侵入させ、穿孔を行うことができる。
また、図3、4に示されるように、穿孔機本体22の下側には、下側に延伸するハンドル23が固定され、作業者は、このハンドル23を把持して穿孔作業を行うことができる。ハンドル23の下部には、電源となるバッテリ24が、脱着自在とされて装着される。バッテリ24の重量は大きいが、バッテリ24をこのように穿孔機2の最下部に装着することにより、作業者が作業時に安定して穿孔機2を保持することができ、穿孔作業を安定して行うことができる。また、ハンドル23における穿孔機本体22との連結部分付近の前方には、ドリル刃先21の動作のオン・オフを制御するためのスイッチとして動作するトリガ25が装着される。作業者は、ハンドル23を把持した状態でトリガ25の操作を行うことができる。
また、図1、2に示されるように、穿孔機本体22には、長く可撓性の給水ホース100の一端が接続される給水バルブ26が設けられる。給水ホース100の他端には水が加圧されて溜められた水タンク101が接続されるため、給水ホース100を介して本体22(穿孔機2)側に、外部から水が供給される。この水は、ドリル刃先21の先端あるいは先端近くのドリル刃先21周囲から噴出される。このため、穿孔時には、ドリル刃先21と被穿孔物Sの間には水が噴出し、摩擦による発熱が低減される。また、給水ホース100の他端に接続されるのは水タンク101に限定されず、例えば作業現場に設けられた水道に接続されてもよい。
集塵装置1は、上記の穿孔機2に対して装着されて使用される。この集塵装置1は、装着時に後方に位置する本体筒部11と、その前方に位置し本体筒部11に対して前後方向に可動とされた本体前部12と、本体前部12の先端(前端)側から側方に突出して設けられた集塵ヘッド13を具備する。穿孔時において、ドリル刃先21が集塵ヘッド13を貫通するように、この集塵装置1は、穿孔機2に対して装着される。
また、集塵装置1の穿孔機2に対する取付は、金属製の環状部分を具備し本体筒部11に設けられた装着部14によって行われ、この環状部分に穿孔機本体22を前後方向に貫通させた状態で、この環状部分をネジを用いて絞ることによって、集塵装置1が穿孔機2に対して固定される。また、図1、2に示されるように、この集塵装置1には、左側に突出する集塵装置ハンドル15が装着されており、この集塵装置ハンドル15には、前記の装着部14を固定するネジが固定されている。このため、作業者は、この集塵装置ハンドル15を操作することによって、この集塵装置1を穿孔機2に装着することができ、かつ、集塵装置1の装着後においては、穿孔機2側のハンドル23と集塵装置ハンドル15を共に用いて、穿孔作業を行うことができる。
この際、穿孔機本体22の前後方向に沿った中心軸とドリル刃先21の中心軸とが一致するように構成され、かつ、集塵装置1の装着時には集塵ヘッド13における略円筒形の部分(外周部131、コア部132)の中心軸はドリル刃先21の中心軸と一致する設定とされる。また、装着部14による穿孔機本体22への集塵装置1の固定の際には、穿孔機2に対するこれらの中心軸の周りの角度は、適宜調整が可能とされる。図1〜4の状態においては、集塵装置1は、穿孔機本体22に対して本体筒部11が上側の右寄りに位置するように装着されている。
また、本体前部12は、本体筒部11から前方に付勢されており、図1に示されるように、外力が働かない場合には、集塵ヘッド13の前端は、ドリル刃先21の前端よりも前方に位置する。
図2、4に示されるように、穿孔作業時においては、ドリル刃先21の先端部が被穿孔面S1から被穿孔物S内に向かって潜り込み、この際に集塵ヘッド13は被穿孔面S1と当接するため、集塵ヘッド13は穿孔機本体22側に後退する。このため、集塵ヘッド13が固定された本体前部12も、穿孔機本体22に固定された本体筒部11に対して、後方に移動する。この際、本体前部12の表面に前後方向に沿って目盛表示を施すことによって、作業者は、この目盛表示と本体筒部11の前端部との間の間隔の変化を認識することができ、これによって、穿孔深さ(被穿孔面S1からのドリル刃先21先端の深さ)を認識することができる。
上記の集塵装置1は、特に前方の集塵ヘッド13に特徴を有する。以下に、この点について説明する。図5は、この集塵ヘッド13の一状態における、中心軸(装着時のドリル刃先21の中心軸)に沿った断面図である。この集塵ヘッド13は、その中心軸がドリル刃先21の中心軸と共通とされた略円筒形状の内面を具備する外周部131と、外周部131の内面に対応した略円筒形状の外面を具備し外周部131の内側に装着された略円筒形状のコア部132を具備する。外周部131は、本体前部12に対して固定され、コア部132は、外周部131に対して中心軸の周りで回動可能とされる。外周部131には、その中心軸の周りの1箇所において、本体前部12に対して連結される連結部133が連結されている。また、図6は、このコア部132の形態を示す斜視図である。
外周部131の前方側には、集塵ヘッド13が被穿孔面Sと当接した際に外周部131と被穿孔面Sとの間を封止し、弾性体で構成された前方封止部(封止部)136が設けられる。一方、外周部131の後方側には、集塵ヘッド13が被穿孔面Sと当接した際に集塵装置1(外周部131)と穿孔機2の間を封止し、弾性体で構成された後方封止部(封止部)135が設けられる。後方封止部135の構成は、特許文献1に記載されたシールと同様であり、その中心をドリル刃先21が貫通可能とされる。後方封止部135には、中心を様々な径のドリル刃先21が貫通可能なように、中心を通るように形成された複数の放射状の切れ込みが形成されている。このため、図2、4に示された状態では、被穿孔面S1の後方で、集塵ヘッド13で覆われた空間(被集塵空間P)が、ほぼ封止された状態で形成される。ただし、後方封止部135には上記のように切れ込みが形成されているため、この被集塵空間Pは厳密に密封されてはおらず、その外部との間で空気の出入りは充分可能である。一方、被集塵空間P内の粉塵や水が集塵ヘッド13の外側の空間に漏れることは抑制される。
図2、4に示されるように、集塵ヘッド13が後方から被穿孔面Sに対して押し付けられた状態では、ドリル刃先21の周囲で、集塵ヘッド13(コア部132)によって覆われた空間(被集塵空間P)が、被穿孔面Sの後方に形成される。この被集塵空間P内では、空気、ドリル刃先21から噴出した水、及び穿孔によって発生した粉塵が存在する。このうち、粉塵は、空気の中、及び水の中に混入する。このため、粉塵の飛散を抑制するために、被集塵空間P内の粉塵を除去するためには、粉塵が混入した空気を排出(排気)する、又は粉塵が混入した水を排出(排水)する、という2通りの方法がある。
図3、4に示されるように、本体筒部11の後方には、外部から吸引を行うための吸引ホース30の一端が装着されており、吸引ホース30の他端は、モータ等によって吸引を行うことのできる吸塵機120に接続されている。図1、2においては、吸塵機120の記載は省略されている。この吸引のための経路(排出路E)は、本体筒部11から本体前部12、連結部133にかけて内部に形成される。このため、外周部131で囲まれた被集塵空間P内における粉塵が混入した空気又は水を排出路Eによって吸引することができる。これについては、特許文献1に記載の構造と同様である。
図6に示されるように、コア部132には、その中心軸周りの1箇所において、開口(コア部開口部132A:第1排出口)が設けられている。コア部開口部132Aは、コア部132の内面に覆われる空間に対する排出経路となり得る。また、中心軸を挟んでコア部開口部132Aの反対側には、排水プラグ(第2排出口)134が設けられている。排水プラグ134の内部も、コア部132の内面に覆われる空間と連通する。このため、コア部132においては、被集塵空間内の粉塵等を排出するための経路として、コア部開口部(第1排出口)132Aと、排水プラグ(第2排出口)134の2つが存在する。
図7(a)は、吸塵機120の吸引により粉塵が排出される場合の構成を示し、図7(b)は、排水プラグ134を介して粉塵が排出(排水)される場合の構成を示す。ここで、吸塵機120の吸引により粉塵を排出する際の排出経路(第1排出経路A)は、コア部開口部132Aを介し前記の排出路Eと連通する。一方、排水プラグ134を介した経路(第2排出経路B)は、排出路Eとは独立した、集塵ヘッド13外部への経路となる。ここで、排水プラグ134を介しての排出は、重力によって行われ、排水プラグ134の外側の端部は、排水ホースが装着可能な形状とされる。
また、前記の通り、コア部132は外周部131に対して回動可能とされるが、この際のコア部132の可動範囲は、排水プラグ134が外周部131と当接することによって制限される。このため、外周部131の外周面には、排水プラグ134を移動可能とするように外周面が部分的に除去されたスリット131Aが設けられている。このため、排水プラグ134がこのスリット131Aの範囲内にある状態でのみ、コア部132は回動可能とされる。図7に示されるように、スリット131Aは、コア部132の中心から見て、外周部131が連結部133と連結された側と反対側に設けられる。このため、排水プラグ134は、連結部133とは反対側付近でのみ移動可能となる。図7(b)には、排水プラグ134が鉛直方向下方を向いた状態が示され、図7(a)においては、排水プラグ134がこれから上側に回動した状態が示されている。
図7(a)の状態においては、吸塵機120によって、上側の連結部133側からコア部開口部132Aを介して被集塵空間Pを吸引することができ、排出経路Aを用いた粉塵の排出が行われる。この際、吸塵機120により吸引され被集塵空間P内部が負圧となるため、集塵空間Pの外部から内部へ排水プラグ134を経由して外気が取り入れられる。ここで排水プラグ134の開口面積(水が通過する断面積)は、コア部開口部132Aの開口面積(空気が通過する断面積)よりも充分に小さいため、外気は排水プラグ134から勢いよく取り入れられ、粉塵が混入した水が排水プラグ134から外部へと流出することが防止される。この第1排出経路Aを用いた粉塵の排出では、吸塵機120によって粉塵が吸引されるため粉塵が集塵ヘッドから積極的に排出されるため、大量に粉塵の出る高負荷作業を長時間行う場合などに好適である。
一方、吸塵機120(吸引ホース30)を接続しない、あるいは吸塵機120のモータを停止した場合には、被集塵空間Pを吸引し、粉塵を排出することができない。この場合において、図7(b)に示されるように、排水プラグ134を下向きにすれば、重力によって第2排出経路Bを介して粉塵が混入した水の排水が行われる。このため、図8に示されるように、排水プラグ134に排水ホース(捕集部材)40を装着し、粉塵が混入した水(排水)をバケツ(捕集部材)125で受けることができる。この際、仮に排出路E側が封止されていても、後方封止部135側から被集塵空間Pに外気が導入されるため、排水が円滑に行われる。この第2排出経路Bを用いた粉塵の排出では、吸塵機120を集塵装置1に接続させる必要がないため、吸塵機120を持ち込めない狭所や高所などでの作業時などに好適である。また、本構成によれば、それぞれ上記の特徴を有する第1排出経路Aを用いた排出方法と第2排出経路Bを用いた排出方法の2つを容易に切り替えることができる。例えば、吸塵機120を接続する経路と捕集部材125を接続する経路が同一である場合、排出方法を切り替える場合には吸塵機120と捕集部材125とを付け替える必要があり手間となるが、本構成によれば吸塵機120を接続する第1排出経路Aと捕集部材125を接続する第1排出経路Bの2つの経路を有するため、排出方法を切り替えるために吸塵機120と捕集部材125とを付け替える手間が無く、作業性が向上する。
上記の構成においては、コア部開口部132A(第1排出口)と排水プラグ134(第2排出口)が、中心軸(ドリル刃先21、あるいはコア部132の回動軸)を挟んで対称な箇所に設けられた。これによって、図7に示されるように、第1排出経路Aを用いて被集塵空間Pから排出のみを行い、第2排出経路Bを用いて被集塵空間Pからの排水のみを行う、という第1排出経路Aと第2排出経路Bを分離させた動作を容易に行わせることができる。
このように排出路Eとは別に上記のような集塵ヘッド13の直下に排水経路を設けることによって、水が集塵ヘッド13よりも後方側に飛散しにくくなることは明らかである。このため、作業者が穿孔機に水が飛散しないように注意する負担が軽減され、操作性が向上する。
また、図7(b)に示されるように、排水プラグ134が直下にある場合だけでなく直下を含む範囲で可動とされるために、作業時に穿孔機2を傾斜させた場合にも、排水ホース40を常に下方とすることができる。これによって、排水ホース40が接続された状態における作業時のバランスを保つことが容易となる。
なお、上記の例では、排水プラグ134の開口面積はコア部開口部132Aの開口面積よりも充分に小さいものとしたが、これらの設定は、使用する吸塵機120の吸引能力等に応じて、適宜設定が可能である。
上記と同様に排出が行われる限りにおいて、第1排出経路、第2排出経路が前記の例と異なるように形成された集塵装置(集塵ヘッド)を用いることもできる。図9は、こうした構成の一例(第1の変形例)となる集塵ヘッド53の構造を示す図7に対応した断面図である。この構成においては、集塵ヘッド53は、上記のようなコア部や、スリットが設けられた外周部を具備しない。また、この集塵ヘッド53は、前記の集塵ヘッド13(図7)とは上下関係が逆転して用いられる。
排水プラグを有するコア部が設けられない代わりに、本体前部12における連結部133との接続部分付近における連結部133の反対側に、排水プラグ534が設けられている。
この場合における第1排出経路Aは、連結部133中の排出路E、本体前部12を通過する。一方、第2排出経路Bも、連結部133中の排出路Eを通過してから、本体前部12における排水プラグ534を通る。
第1排出経路Aによって粉塵を吸引する場合、粉塵が混入した水は吸塵機120により吸引されるのに加え、重力による作用も受け、被集塵空間Pから下方に落下し、排出路Eを通過し、本体前部12側へと向かう。この際、吸塵機120によって排出路Eは負圧となっているため、最下部の排水プラグ534からも外部の空気が進入し、排水プラグ534から外部に水が流出することはない。また、排水プラグ534に栓をすることによって、排水プラグ534からの水の流出を確実に防止することもできる。逆に、第2排出経路Bによって粉塵を排出(排水)する場合には、吸塵機120を停止する、あるいは吸引ホース30を外す、等を行えばよい。この場合には、粉塵が混入した水は重力により被集塵空間Pから排出路Eを経由して落下し、最下部の排水プラグ534から外部へと放出される。このように第1の変形例においても、吸塵機120を用いて粉塵を吸引することができる一方で、吸塵機120を用いなくとも排水プラグ534を用いて粉塵を排出(排水)することができる。
あるいは、被集塵空間Pを排水する場合には、吸塵機120によって吸引が行われているにも関わらず被集塵空間Pに対する排出が全く行われないような構成を実現することもできる。図10は、こうした例(第2の変形例)における集塵ヘッド63の構成を示す図7(a)(b)に対応した断面図である。この構成においては、スリット631Aは図7におけるスリット131Aよりも周方向に大きく設けられており、コア部632の回動範囲が広く形成されるため、排水プラグ634は図10(b)に示すように排出路Eの延びる方向とは垂直な方向まで回動することができる。また、前記のコア部13と同様に、コア部632において、コア部開口部632Aと排水プラグ634とは、中心に関して対称な箇所に設けられる。
図10(a)に示される状態では、図7(a)と同様に、排水プラグ634は下側を向かないため、排水プラグ634から重力によって排水をすることはできない。一方、上側の連結部133側からコア部開口部632Aを介して被集塵空間Pを吸引することができ、この場合に、排水プラグ134は空気取り入れ口となる。このため、この吸引を円滑に行うことができ、粉塵が混入した空気を第1排出経路A、排出路Eを介して吸塵機120に吸引することができる。この状態は、図7(a)と同様である。
一方、図10(b)に示される状態では、図7(b)と同様に、排水プラグ634が下側となるために重力によって排水をすることが可能となる。一方、コア部開口部632Aは上側となり連結部133(排出路E)との間は外周部631によって遮断される。このため、図7(b)の状態とは異なり、排出路Eを介した被集塵空間Pの吸引は不可能となる。このため、この状態では排水プラグ634を用いた排水のみが行われる。
図10に示された構造の集塵ヘッド63においては、こうした2つの状態の切り替え動作が、コア部632を回動させることによって行われる。このため、吸塵機120を用いなくとも粉塵を排出(排水)することができると共に、吸塵機120を接続、動作させた状態において、排水プラグ634を用いた排水のみを行わせることもできる。
ここで、図10においては、本体前部12が集塵ヘッド63に対して右側にある場合が示されている。しかしながら、図1、2の形態から明らかなように、本体前部12、本体筒部11等が穿孔機2に対して左右のどちら側にあることが好ましいかは、作業者の利き腕や作業の状況等によって定まる。このため、前記の通り、装着部14による固定の際に、この位置設定は可能とされる。
前記の集塵ヘッド13と同様に、コア部632の可動範囲は、外周部631に形成されたスリット631Aが形成された範囲で制限される。図10(b)においては、排水プラグ634は下側に位置しているが、このスリット631Aは、排水プラグ634が図10(b)の場合とは逆の上側に位置することが可能なように設けられることが好ましい。この場合には、図10に示された場合と逆に、本体前部12が集塵ヘッド63に対して左側に位置する場合でも、同様の切り替え動作を行わせることができる。すなわち、作業者の利き腕等によらず、上記の動作を行わせることができる。
なお、上記の構成においては、第1排出経路、第2排出、集塵ヘッドにおけるコア部に設けられた第1排出口、第2排出口を用いて形成されるものとしたが、他の構造を用いて、同様に2つの排出経路を集塵ヘッドを介して設けることもできる。また、上記においては、集塵装置が電動のドリルに装着された例について記載された。しかしながら、上記の集塵装置は、その駆動機構等によらず、同様に穿孔作業を行う穿孔機全般に対して有効である。
1 集塵装置
2 穿孔機
11 本体筒部
12 本体前部
13、53、63 集塵ヘッド
14 装着部
15 集塵装置ハンドル
21 ドリル刃先(先端部材)
22 穿孔機本体
23 ハンドル
24 バッテリ
25 トリガ
26 給水バルブ
30 吸引ホース
40 排水ホース(捕集部材)
100 給水ホース
101 水タンク
120 吸塵機
125 バケツ(捕集部材)
131、631 外周部
131A、631A スリット
132、632 コア部
132A、632A コア部開口部(第1排出口)
133 連結部
134、534、634 排水プラグ(第2排出口)
135 後方封止部(封止部)
136 前方封止部(封止部)
A 第1排出経路
B 第2排出経路
E 排出路
P 被集塵空間
S 被穿孔物
S1 被穿孔面

Claims (9)

  1. 先端工具を回転させて被穿孔物に対して液体を噴射しながら被穿孔面に当接させて穿孔を行う穿孔機に装着され、穿孔時に発生する粉塵を回収する集塵装置であって、
    穿孔時において前記先端工具の一部と前記被穿孔面とを覆う集塵ヘッドを具備し、
    前記集塵ヘッドで覆われた被集塵空間の内部の気体を吸引可能な第1排出経路と、前記被集塵空間の内部の液体を重力によって排出可能とする第2排出経路と、が設けられ
    前記第1排出経路は、前記被集塵空間の内外を連通する第1排出口を有し、
    前記第2排出経路は、前記被集塵空間の内外を連通する第2排出口を有し、
    前記第2排出口の開口面積は、前記第1排出口の開口面積よりも小さいことを特徴とする集塵装置。
  2. 前記第2排出経路には、前記粉塵を捕集するための捕集部材が接続可能とされたことを特徴とする請求項1に記載の集塵装置。
  3. 前記集塵ヘッドは、前記先端工具の中心軸の周りで回動可能に設けられるコア部を具備し、前記第2排出口は前記コア部に設けられことを特徴とする請求項1又は2に記載の集塵装置。
  4. 前記第1排出口は前記コア部に設けられたことを特徴とする請求項3に記載の集塵装置。
  5. 前記穿孔機への装着時において、前記第2排出口は前記先端工具の下方に位置するように設けられることを特徴とする請求項に記載の集塵装置
  6. 前記コア部において、
    前記中心軸方向から見て、前記第1排出口、前記第2排出口は、前記先端工具を挟んで互いに反対側に設けられたことを特徴とする請求項4又は5に記載の集塵装置。
  7. 先端工具を回転させて被穿孔物に対して液体を噴射しながら被穿孔面に当接させて穿孔を行う穿孔機に装着され、穿孔時に発生する粉塵を回収する集塵装置であって、
    穿孔時において前記先端工具の一部と前記被穿孔面とを覆う集塵ヘッドを具備し、
    前記集塵ヘッドで覆われた被集塵空間の内部の気体を吸引可能な第1排出経路と、前記被集塵空間の内部の液体を重力によって排出可能とする第2排出経路と、が設けられ
    前記第1排出経路は、前記被集塵空間の内外を連通する第1排出口を有し、
    前記第2排出経路は、前記被集塵空間の内外を連通する第2排出口を有し、
    前記穿孔機への装着時において、
    前記第1排出口は、前記先端工具よりも上方に配置され、
    前記第2排出口は、前記先端工具よりも下方に配置されることを特徴とする集塵装置。
  8. 前記集塵ヘッドは、
    前記穿孔機と前記集塵装置との間を封止する封止部を具備することを特徴とする請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載の集塵装置。
  9. 請求項1から請求項8までのいずれか1項に記載の集塵装置が装着されたことを特徴とする穿孔機。
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