JP2006050856A - アクチュエータ及び前記アクチュエータを用いた光学機器、ならびに前記アクチュエータの製造方法 - Google Patents

アクチュエータ及び前記アクチュエータを用いた光学機器、ならびに前記アクチュエータの製造方法 Download PDF

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龍麿 山下
Hitoshi Yoshiyuki
仁志 吉行
Masamichi Hayashi
政道 林
Eiki Matsuo
栄樹 松尾
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Abstract

【課題】 移動穴を有する外部部材と、前記移動穴内を移動する移動体と、前記移動体を駆動させるための駆動手段を有するアクチュエータに関し、前記駆動手段として前記人工筋肉を用いたときのアクチュエータの構造及び動作等を提供することを目的としている。
【解決手段】 移動穴5aを有するホルダ5と、前記移動穴5a内を移動する鏡筒6と、前記鏡筒6を駆動させるための駆動手段とを有し、前記駆動手段には、人工筋肉より成る駆動部7,8,9が設けられる。前記駆動部7,8,9に対し所定の動作を行なわせることで前記鏡筒6を前記移動穴5a内で適切に移動させることが出来る。
【選択図】 図2

Description

本発明は、例えば、移動穴を有するホルダと、レンズが収納された鏡筒とを有し、前記鏡筒が前記移動穴内を移動するズーム機能等を有する光学機器などに使用されるアクチュエータに関する。
下記特許文献1(特開平5−249362号公報)の図3には、鏡筒の駆動機構が開示されており、特許文献1は、モータ、ピニオン、ギア等の組み合わせによって、焦点切換動作とフォーカシング動作を1つのモータで行なうことが可能な光学機器を提供するものである。
しかし、モータやギア等の組み合わせによる鏡筒の駆動機構は、特に携帯電話等のように小型の電子機器内に組み込むことが困難であった。
また、前記鏡筒に多種多様な複雑な動作をさせるには、複雑な駆動機構が必要となり、駆動機構の大型化を招くだけでなく、製造コストの上昇、歩留りの低下等を招くものとなっていた。
そこで、従来から知られている静電アクチュエータや圧電アクチュエータ等を、前記駆動機構として用いることも考えられるが、前記アクチュエータでは、伸縮率が低く、また高い駆動力が得られず、さらに構造上の自由度が低い等、種々の問題があった。
ところで従来のアクチュエータに変る、新しいアクチュエータとして注目されているものに導電性高分子アクチュエータ(以下、人工筋肉と呼ぶ)と呼ばれるものがある。
前記人工筋肉の公知文献として、下記の特許文献2(特開2001−286162号公報)が存在する。
特開平5−249362号公報 特開2001−286162号公報
特許文献2では、前記人工筋肉をバルブ装置やポンプ装置、バイモルフなどとして使用する点が開示されている。
しかし特許文献2には、前記人工筋肉を、鏡筒の駆動機構として用いる点について何ら開示されていない。
特に鏡筒の駆動機構として前記人工筋肉を用いた場合、前記鏡筒を適切に駆動させるのに様々な工夫が必要であることがわかった。
そこで本発明は上記課題を解決するためのものであり、移動穴を有する外部部材と、前記移動穴内を移動する移動体と、前記移動体を駆動させるための駆動手段を有するアクチュエータに関し、前記駆動手段として前記人工筋肉を用いたときのアクチュエータの構造及び動作等を提供することを目的としている。
本発明におけるアクチュエータは、
移動穴を有する外部部材と、前記移動穴内を移動する移動体と、前記移動体を駆動させるための駆動手段とを有し、
前記駆動手段は前記移動体の移動方向に所定の間隔を空けて、移動体の外面と前記移動穴の内面間を加圧可能な第1の駆動部及び第2の駆動部と、前記第1の駆動部と第2の駆動部との間に位置し、実質的に前記移動体に移動力を付与する第3の駆動部とを有し、
前記第1の駆動部、第2の駆動部及び第3の駆動部は、それぞれ電場応答性の高分子材料を有して構成されることを特徴とするものである。
前記第1ないし第3の駆動部を、それぞれ電場応答性の高分子材料を有して構成することで、素早く且つ高駆動力で前記移動体を前記外部部材の移動穴内で移動させることが可能になる。
本発明では、
前記第1の駆動部及び第2の駆動部の双方が、移動体の外面と前記移動穴の内面間を加圧した初期状態と、
前記初期状態から前記第1の駆動部が加圧状態を維持しながら、前記第2の駆動部が前記移動体の外面あるいは前記移動穴の内面から離れる方向へ縮んで前記第2の駆動部が加圧状態を開放するとともに、前記第3の駆動部が移動体の移動方向に縮むかあるいは伸びる第1の動作と、
次に、前記第2の駆動部が前記移動体の外面方向あるいは前記移動穴の内面方向に伸びて前記第2の駆動部が前記移動体の外面と移動穴の内面間を加圧する状態に戻されるとともに、前記第1の駆動部が前記移動体の外面あるいは前記移動穴の内面から離れる方向へ縮んで前記第1の駆動部が加圧状態を開放する第2の動作と、
次に、前記第3の駆動部が前記初期状態に戻されるとともに、前記第1の駆動部が前記移動体の外面方向あるいは前記移動穴の内面方向に伸びて前記第1の駆動部が前記移動体の外面と移動穴の内面間を加圧する状態に戻される第3の動作と、を有し、
前記初期状態から第1の動作、第2の動作及び第3の動作の一連の動作を繰り返すことで、前記移動体が前記移動穴内を移動することが好ましい。
また本発明では、前記第1の駆動部、第2の駆動部及び第3の駆動部は、それぞれ誘電エラストマーと、前記誘電エラストマーの両面に設けられた伸縮可能な電極とを有して構成されることが好ましい。
上記したように、各駆動部に誘電エラストマーと伸縮可能な電極とを有する人工筋肉を用い、上記した前記初期状態から第1の動作、第2の動作及び第3の動作の一連の動作を繰り返すことで、素早く且つ高駆動力で前記移動体を前記外部部材の移動穴内で移動させることが可能になる。また、各駆動部を誘電エラストマーと伸縮可能な電極とを有して構成することで前記駆動部の構造を簡単にすることが出来る。
また本発明では、前記第1の駆動部、第2の駆動部、第3の駆動部は、前記誘電エラストマーと、前記移動体の外面及び移動穴の内面に向く前記誘電エラストマーの両側面に設けられた前記電極とを有し、
前記移動体の外面あるいは移動穴の内面に向く前記電極のうちどちらか一方は、前記第1の駆動部、第2の駆動部、第3の駆動部の共通電極として各駆動部を構成する誘電エラストマーの側面全体にわたって設けられ、
前記初期状態では、少なくとも第1の駆動部及び第2の駆動部を構成する電極が前記移動体の外面及び移動穴の内面に当接して前記移動体の外面及び移動穴の内面間を加圧した状態にあり、
前記第1の動作では、前記第3の駆動部が移動体の移動方向に伸びる動作を行なうことが好ましい。
上記により簡単な構造で、前記移動体を前記外部部材の移動穴内で適切に移動させることができる。
また上記の場合、前記第1の駆動部、第2の駆動部及び第3の駆動部の前記移動体の外面を向く電極が前記共通電極であり、前記共通電極が前記移動体の外面に固定支持されていることが好ましく、係る場合、前記移動体は前記移動方向へ向けて所定の間隔を有して少なくとも2つ以上に分断されており、前記所定間隔と前記第3の駆動部を構成する誘電エラストマーとの少なくとも一部が前記共通電極を介して対向していることが好ましい。
これにより前記移動体をより適切に、前記外部部材の移動穴内で移動させることができる。
また本発明では、前記第1の駆動部、第2の駆動部及び第3の駆動部の前記移動穴の内面を向く電極が前記共通電極であり、前記共通電極が前記内面から前記移動体の外面方向へ突出した支持部により固定支持されている構造であってもよい。
また本発明では、前記第1ないし第3の駆動部が1つの誘電エラストマーを共用しており、各駆動部に対応する誘電エラストマーの部位が部分的に所定方向へ伸縮するものであってもよい。各駆動部を低コストで駆動させることが可能になる。
また本発明では、前記移動穴の内面あるいは移動体の外面には、前記移動方向に向けて前記駆動部の加圧位置での形状が変形した箇所が設けられており、前記駆動部の誘電エラストマー及び電極が前記移動穴の内面及び移動体の外面間を加圧する状態になったとき前記誘電エラストマーの変形量の変化に基づいて、前記移動体の前記移動穴内での位置が検出されることが好ましい。すなわち前記駆動部の駆動により前記移動体を移動させるのみならず、前記駆動部を位置センサとしても使用できる。
また本発明では、前記移動体の移動方向に所定の間隔を空けて複数の突起部が設けられているか、あるいは、前記移動体あるいは外側部材を移動方向に対し水平な方向へ切断したときの断面積が移動方向へ向けて連続的にあるいは断続的に変化していることが好ましい。これにより前記駆動部を位置センサとして適切に使用することが可能になる。
また本発明における光学機器には、上記したいずれかに記載されたアクチュエータが用いられ、前記外側部材は円筒状のホルダであり、前記移動体は鏡筒であり、前記鏡筒内にレンズが収納されていることを特徴とするものである。本発明における駆動部の駆動により、ズームやフォーカシング機能等を適切に行なうことが可能になる。
また本発明は、上記に記載されたアクチュエータの製造方法において、
移動穴を有する治具内に前記駆動部を有する移動体を収納し、
前記治具を前記外部部材に取り付けて、前記治具から外部部材に向けて連続した移動穴を形成し、
前記治具内に収納されている前記駆動部に前記一連の動作を繰り返させて、前記移動体を治具の前記移動穴から前記外部部材の移動穴内の所定の位置まで移動させることを特徴とするものである。
このように本発明では、前記駆動部に前記一連の動作を繰り返させれば、前記治具内に収納されている移動体を前記治具内から容易に前記外部部材の移動穴の所定の位置まで移動させることが出来るので、前記外部部材の移動穴内に移動体を取り付ける組立工程を簡単に行なうことが可能である。
各駆動部に誘電エラストマーと伸縮可能な電極とを有する人工筋肉を用いることで、外部部材の移動穴内を移動する移動体を素早く且つ高駆動力で移動させることが可能になる。
図1は本発明におけるレンズ駆動機構部(アクチュエータ)を用いたデジタルカメラの外観部分斜視図、図2〜図6は本発明における第1実施形態のアクチュエータの部分断面図であり、前記アクチュエータの一連の動作を説明するための動作説明図、図7は、図2とは別形態の駆動部を有するアクチュエータの部分平面図、図8は、図2に示すアクチュエータを上方から見たときの部分平面図、図9は図2とは別形態の駆動部を有するアクチュエータの部分平面図、図10,図11は本発明における第2実施形態のアクチュエータの部分断面図、図12〜図15は、本発明における第3実施形態のアクチュエータの部分断面図であり、前記アクチュエータの一連の動作を説明するための動作説明図、図16は、外部部材の構造が第1〜第3実施形態と異なる、発明における第4実施形態のアクチュエータの部分断面図、図17は、外部部材の構造が第1〜第4実施形態と異なる、発明における第5実施形態のアクチュエータの部分断面図、図18は本発明におけるアクチュエータを位置センサとしても使用可能なことを説明するための説明図であり、発明における第6実施形態のアクチュエータの部分断面図、図19は、本発明におけるアクチュエータを位置センサとしても使用可能なことを説明するための説明図であり、発明における第7実施形態のアクチュエータ(図面には外部部材の一部のみが図示)の部分切断斜視図、図20は図19の外部部材を矢印方向から見たときの、発明における第8実施形態のアクチュエータ(図面には外部部材の内面の一部のみが図示)の部分断面図、図21は、本発明におけるアクチュエータを位置センサとしても使用可能なことを説明するための説明図であり、発明における第9実施形態のアクチュエータ(図面には外部部材の内面の一部のみが図示)の部分断面図、図22は、本発明のアクチュエータを使用して組立てたデジタルカメラの機構を説明するための部分断面図、図23は、本発明におけるアクチュエータの組立工程を説明するための製造工程中の部分断面図、である。
図1に示すデジタルカメラ1には、シャッター2、ストロボ3、レンズ駆動機構部4等が設けられている。
図2に示すように前記レンズ駆動機構部4(アクチュエータ)は、ホルダ(外部部材)5と鏡筒(移動体)6と駆動部7,8,9とを有して構成される。
前記ホルダ5は図2,図8に示すように円筒形であり、図2に示す図示上下方向に移動穴5aが設けられている。
前記鏡筒6は前記移動穴5a内を上下方向に移動するものであり、前記鏡筒6は図8に示すように円筒形で形成される。図2に示すように前記鏡筒6内には、凸レンズ10や凹レンズ11等が収納されている。
図2及び図8に示すように、前記ホルダ5と鏡筒6との間には、所定の間隔T1が空けられており、前記間隔T1内にリング状で形成された駆動部7,8,9が設けられている。
各駆動部7,8,9は、図2に示すように前記鏡筒6の移動方向(図示Z1−Z2方向)に所定の間隔T2を空けてそれぞれ設けられている。
前記駆動部7,8,9はそれぞれ真上から見てリング状の誘電エラストマー12と移動穴5aの内面5bに向く前記誘電エラストマー12の外周面に真上からみてリング状の外側電極13が設けられている。
図2に示すように、各駆動部7,8,9の前記鏡筒6の外面6aに向く前記誘電エラストマー12の内周面には、各駆動部7,8,9の前記誘電エラストマー12の内周面全てにわたって一体に形成された共通電極(内側電極)14が設けられている。
図2に示すように前記鏡筒6は、移動方向(図示Z1−Z2方向)に向けて二つに分断された上部鏡筒6bと下部鏡筒6cとで構成され、前記上部鏡筒6bと下部鏡筒6c間に所定の隙間T3で形成された分断域が設けられている。
図2に示す共通電極14は前記上部鏡筒6b及び下部鏡筒6cに接着剤(図示しない)等を介して接合固定されている。
図2に示すように前記鏡筒6の図示下側(デジタルカメラ1の内部)には、CCDやCMOS等の撮像素子19が配置されている。前記撮像素子19は、レンズ10,11を介して被写体の像を投影するものである。
上記したように前記駆動部7,8,9は誘電エラストマー12と電極13,14とで構成され、本発明における前記駆動部7,8,9は導電性高分子アクチュエータ(以下、人工筋肉と呼ぶ)で形成されている。
前記誘電エラストマー12は、シリコーン樹脂やアクリル樹脂など、電気応答性を持つ柔らかなプラスチックで形成されており、また前記電極13,14は伸縮可能な材質で形成される。前記電極13,14は例えば導電性の炭素粒子を混ぜた軟らかな高分子材料である。
前記電極13,14間に電圧をかけると、一方の電極にプラスの電荷が、もう一方の電極にマイナスの電荷が溜まる。この状態になると相対向する前記電極13,14は互いに引き合い(静電吸引力が働く)、前記静電吸引力で前記誘電エラストマー12が押し潰されて前記誘電エラストマー12が前記電極13,14の形成面と同じ平面方向に広がる(逆に、前記誘電エラストマー12の電極13,14間の膜厚方向の厚さは縮む)。
そして電力供給を停止すると、前記誘電エラストマー12は、元の状態に戻る。すなわち押し潰された状態の前記誘電エラストマー12が電力停止に伴い前記電極13,14間の膜厚方向に膨張し、一方、前記電極13,14の形成面方向への大きさは収縮する。
前記人工筋肉は、ゴムのような弾性力を有するもので、既存のアクチュエータに比べて、伸縮率が非常に大きいうえに高い駆動力を有し、しかも構造の自由度が高く、非常に小さい空間内や歪な空間などにも前記人工筋肉を駆動手段として使用することが出来る。
図2に示す状態(初期状態)では、各駆動部7,8,9を構成する電極13,14間に電圧が付与されていない状態であり、各駆動部7,8,9が移動穴5aの内面5bと鏡筒6の外面6a間を加圧した状態で、これにより前記鏡筒6が図2に示す位置で下方向に落ることなく保持されている。上記したように共通電極14は前記上部鏡筒6b及び下部鏡筒6cの外面6aに接合固定されているが、各外側電極13は前記ホルダ5の内面5b上に当接されているだけで、下記の動作では、前記外側電極13は前記内面5b上から離れることが可能になっている。
なお以下では、図2に示す最も上側に設けられた駆動部7を「第2の駆動部」と、中間に設けられた駆動部8を「第3の駆動部」と、最も下側に設けられた駆動部9を「第1の駆動部」と称する。
次に図2の状態から図3(第1の動作状態)に移行する。図3では、前記第2の駆動部7及び第3の駆動部8を構成する外側電極13,13と共通電極14間に電圧を付与する。これにより前記第2の駆動部7及び第3の駆動部8を構成する誘電エラストマー12が、静電吸引力により鏡筒6の移動方向(図示Z1−Z2方向)と水平な方向(図示X1−X2方向)に押し潰される。この結果、前記第2の駆動部7及び第3の駆動部8を構成する外側電極13,13が前記移動穴5aの内面5b上から前記鏡筒6の外面6a方向に向けて離れ、前記第2の駆動部7及び第3の駆動部8による前記鏡筒6の外面6aと移動穴5aの内面5b間の加圧状態が開放される。
一方、前記第1の駆動部9を構成する外側電極13と共通電極14間に電圧は付与されておらず、前記第1の駆動部9は依然として前記鏡筒6の外面6aと移動穴5aの内面5b間を加圧した状態にあり、前記第1の駆動部9の加圧状態により前記鏡筒6は前記移動穴5a内で保持された状態が維持される。
図3の状態では、前記第2の駆動部7及び第3の駆動部8が図示X1−X2方向に縮んで前記第2の駆動部7及び第3の駆動部8による加圧状態が開放される共に、前記第2の駆動部7及び第3の駆動部8を構成する誘電エラストマー12及び電極13,14は移動方向(図示Z1−Z2方向)へ向けて伸びる。このとき、前記第2の駆動部7及び第3の駆動部8から見て下側にある第1の駆動部9が前記鏡筒6の外面6aと移動穴5aの内面5b間を加圧し、前記鏡筒6が前記第3の駆動部8よりも図示下側で拘束された状態にあるので、、図3のように前記第2の駆動部7及び第3の駆動部8に電力供給すると、前記第2の駆動部7及び第3の駆動部8を構成する誘電エラストマー12及び電極13,14は図示上方向(図示Z1方向)に向けて伸びることになる(図3に示す点線の矢印を参照)。
前記共通電極14が図示上方向に向けて伸びることで前記共通電極14に接合固定されている鏡筒6のうち前記第2の駆動部7及び第3の駆動部8と水平方向(図示X1−X2方向)にて対向する位置に設けられた上部鏡筒6bが図示上方向(図示Z1方向)へ向けて移動する。
図3に示すH0の高さ位置は図2に示す初期状態での前記上部鏡筒6b内に収納された凸レンズ10の最上部の位置を示している。図3における第1の動作で、前記上部鏡筒6bが図示上方向へ移動することで、前記凸レンズ10の最上部はH1の高さ位置まで上方へ移動する。
ところで図2で説明したように前記鏡筒6は上部鏡筒6bと下部鏡筒6cに分離して形成され、前記上部鏡筒6bと下部鏡筒6c間には所定の間隔H3を有する分断域が設けられている。
この間隔H3による分断域の少なくとも一部は、前記第3の駆動部8を構成する前記誘電エラストマー12と前記共通電極14を介して対向する位置(図示X1−X2方向の位置)に設けられていることが好ましい。前記第3の駆動部8は、前記鏡筒6に実質的に移動力を与える駆動手段として機能する。このため前記第3の駆動部8を構成する電極13,14間に電圧が付与されたときに前記第3の駆動部8の誘電エラストマー12の側面に接合された前記共通電極14が移動方向(図示Z1−Z2方向)に向けて伸縮するのを阻害しないように、前記第3の駆動部8を構成する誘電エラストマー12と共通電極14を介して対向する位置に前記鏡筒6が存在しない分断域を設けておけば、前記第3の駆動部8を構成する誘電エラストマー12と対向する位置にある共通電極14が鏡筒6との接合固定による拘束を受ける事無く自由に移動方向(図示Z1−Z2方向)に伸び縮みできて好ましい。なお上記のような分断域を設けず、前記共通電極14の内周面の全面に前記鏡筒6の外面6aが当接するものであっても、前記第3の駆動部8を構成する誘電エラストマー12と対向する位置にある共通電極14と鏡筒6間が接着剤等によって接合固定されていなければよい。
次に図4(第2の動作状態)に示すように、第2の駆動部7を構成する外側電極13と共通電極14間への電力供給を停止する。すると前記第2の駆動部7を構成する誘電エラストマー12が元の状態に戻り、前記第2の駆動部7の外側電極13が前記移動穴5aの内面5b上に当接して前記第2の駆動部7が再び、前記鏡筒6の外面6aと移動穴5aの内面5b間を加圧した状態になる。このとき、前記誘電エラストマー12及び電極13,14は、移動方向(図示Z1−Z2方向)へ向けて縮むが、前記第2の駆動部7よりも図示下側にある第1の駆動部9が、前記鏡筒6の外面6aと移動穴5aの内面5b間を加圧し前記鏡筒6が前記第2の駆動部7よりも下方側にて拘束された状態にあるため、前記第2の駆動部7を構成する誘電エラストマー12と外側電極13が図示下方向へ縮むと共に前記第2の駆動部7の誘電エラストマー12の側面と接合された位置にある共通電極14も図示下方向へ縮む(点線の矢印を参照)。この結果、前記第2の駆動部7と水平方向(図示X1−X2方向)にて対向する位置に接合された前記上部鏡筒6bも若干、図示下方向へ移動し(実線の矢印を参照)、前記凸レンズ10の最上部の高さ位置はH1からH2に下がる。
しかし図4の状態では、第3の駆動部8の誘電エラストマー12、及び前記誘電エラストマー12の側面と水平方向(図示X1−X2方向)にて接合された共通電極14は、図示上方向(図示Z1方向)へ伸びた状態を依然として維持しているので、その分だけ前記凸レンズ10の最上部の高さ位置H2は図2の初期状態の高さ位置H0よりも高い位置に保たれる。
次に図5(第2の動作状態)では、前記第1の駆動部9の外側電極13と共通電極14間に電圧を付与する。これにより前記第1の駆動部9の誘電エラストマー12が、静電吸引力により鏡筒6の移動方向(図示Z1−Z2方向)に対し水平方向(図示X1−X2方向)へ押し潰される。この結果、前記第1の駆動部9の外側電極13が前記移動穴5aの内面5b上から前記鏡筒6の外面6a方向に向けて離れ、前記第1の駆動部9による前記鏡筒6の外面6aと移動穴5aの内面5b間での加圧状態が開放される。
また図5のとき、前記第1の駆動部9の誘電エラストマー12が前記鏡筒6の移動方向(図示Z1−Z2方向)へ伸びるが、前記第1の駆動部9よりも上方に位置する第2の駆動部7が前記鏡筒6の外面6aと前記移動穴5aの内面5b間を加圧していることで、前記鏡筒6が前記第1の駆動部9よりも上方で拘束された状態にあるため、前記第1の駆動部9の誘電エラストマー12は図示下方向へ伸び、その結果、前記第1の駆動部9の誘電エラストマー12の内周面に位置する共通電極14及び前記第1の駆動部9の外側電極13も図示下方向へ伸びる(点線での矢印方向を参照)。
次に図6(第3の動作状態)では、第1の駆動部9を構成する電極13,14間、及び第3の駆動部8を構成する電極13,14間への電力供給を停止する。これにより前記第1の駆動部9及び第3の駆動部8を構成する誘電エラストマー12は共に鏡筒6の移動方向(図示Z1−Z2方向)へ縮むが、前記第1の駆動部9及び第3の駆動部8の上方に位置する第2の駆動部7が前記鏡筒6の外面6aと前記移動穴5aの内面5b間を加圧していることで、前記鏡筒6が前記第1の駆動部9及び第3の駆動部8よりも上方で拘束された状態にあるため、前記第1の駆動部9及び第3の駆動部8を構成する誘電エラストマー12は図示上方へ向けて縮む。その結果、前記第1の駆動部8及び第3の駆動部9の誘電エラストマー12の内周面に接合された共通電極14も図示上方向へ向けて縮む(点線での矢印方向を参照)。
図6の動作では、前記第1の駆動部9及び第3の駆動部8への電力供給を停止することで、前記誘電エラストマー12は、元の状態に戻ろうとして前記移動方向(図示Z1−Z2方向)に対し水平方向(図示X1−X2方向)へ向けて膨張し、前記第1の駆動部9及び第3の駆動部8を構成する外側電極13,13が前記移動穴5aの内面5b上に当接して、前記第1の駆動部9及び第3の駆動部8が前記鏡筒6の外面6aと移動穴5aの内面5b間を加圧した状態になり、この結果、各駆動部7,8,9が図2に示した初期状態に戻る。
図2ないし図6で説明した一連の動作を繰り返すことで、前記鏡筒6は(高さ位置H2−高さ位置H0)の高さ分だけ上方に向けて連続的に移動する。
また、前記鏡筒6を下方に向けて移動させたい場合には、図2の状態から、図5,図4,図3,図6の順に動作を繰り返すことで、前記鏡筒6を下方に向けて連続的に移動させることが出来る。
本発明では、駆動部7,8,9に誘電エラストマー12と前記誘電エラストマー12の両側面に伸縮可能な電極13,14とで構成された伸縮率の高い人工筋肉を使用することで、前記鏡筒6を所定位置にまで素早く移動させることが出来る。また特に前記人工筋肉は駆動力が高いので、前記ホルダ5と鏡筒6間の非常に狭い隙間T1内に人工筋肉で構成された微小な前記駆動部7,8,9を使用しても、前記駆動部による駆動により前記鏡筒6を所定位置にまで適切に移動させることが可能である。
また人工筋肉は、ゴムのような弾性を有するものであるため、前記駆動部7,8,9による前記鏡筒6の外面6aと移動穴5aの内面5b間への加圧力が使用環境(温度変化等)などの変化により若干変形などしても前記駆動部7,8,9によって前記鏡筒6を適切に支えることが出来る。
図2に示す人工筋肉は、各駆動部7,8,9を構成する誘電エラストマー12と外側電極13と共通電極14とを有して構成され、前記共通電極14の伸縮に基づき前記鏡筒6を移動穴5a内で移動させることが出来る構成なので、鏡筒6の外面6aに前記共通電極14を取り付けるスペースがあれば、特別、鏡筒6の構造を工夫することなく、簡単な構造でホルダ5と鏡筒6と駆動部7,8,9とを有する、レンズ駆動機構部4(アクチュエータ)を構成することが可能である。
なお図7に示すように、前記駆動部7,8,9が1つの誘電エラストマー12を共用しており、各駆動部7,8,9に対応する誘電エラストマー12の部位が部分的に所定方向へ伸縮可能する構成であってもよい。かかる場合、前記駆動部7,8,9を簡単に構成することが出来る。
図8は上記したように、本発明におけるホルダ5と鏡筒6と駆動部7,8,9(図8には最も上側に設けられた駆動部7のみが図示されている)の平面構造であり、前記駆動部7,8,9は、前記ホルダ5の内面5bと鏡筒6の外面6a間に設けられた間隔T1内に隙間無く設けられているが、例えば図9のように各駆動部7,8,9を四分割に分離するなどし、分離された各駆動部7a,7b,7c,7dを前記ホルダ5の内面5bと鏡筒6の外面6a間に設けられた間隔T1内に、前記鏡筒6及びホルダ5の円周方向に沿って所定の間隔T9を空けて介在させてもよい。
図9のように各駆動部7,8,9を複数に分離して形成すると、分離された各駆動部7a,7b,7c,7dを別々に駆動させることなどが出来、光軸合わせ等、レンズ10,11の移動方向(図示Z1−Z2方向)に対して水平方向(図示X1−X2方向)への調整も適切に行なうことが可能になる。
図10に示すレンズ駆動機構部4(アクチュエータ)は、図2と同様に駆動部7,8,9が、移動方向(図示Z1−Z2方向)に向けて所定の間隔を置いて設けられており、各駆動部7,8,9は誘電エラストマー12と伸縮可能な電極20,21とで構成されている。各誘電エラストマー12は図8と同様に真上から見てリング状で形成され、前記誘電エラストマー12の内周面に同じく真上から見てリング状の外側電極20が設けられる。前記誘電エラストマー12の外周面には、前記駆動部7,8,9の各誘電エラストマー12の外周全体にわたって一体に形成された円筒状の共通電極21が設けられている。
図10に示す実施形態では、前記ホルダ5の内面5bから前記鏡筒6の外面6a方向に向けて、真上から見ると略リング状の支持部22が突出形成されている。前記共通電極21の外周面は支持部22に固定支持されており、図10に示す実施形態は図2と異なり、各駆動部7,8,9が前記ホルダ5側に固定支持された形態である。前記支持部22の図示Z1−Z2方向への幅寸法T8は、前記共通電極21の図示Z1−Z2方向への幅寸法T4に比べて小さく、前記共通電極21の外周面が図示Z1−Z2方向へのほぼ中央の位置でリング状の前記支持部22により固定支持されている。
前記駆動部7,8,9の内側電極20は、前記鏡筒6の外面6aに接着剤等で接合されておらず、前記誘電エラストマー12が移動方向に対し水平方向(図示X1−X2方向)へ縮む動作をすることにより、前記鏡筒6の外面6aから離れることが可能になっている。図10の状態では前記駆動部7,8,9は前記鏡筒6の外面6a方向に押付けられ、前記鏡筒6の外面6aとホルダ5の内面5b間を加圧した状態にある。図10の状態から図3ないし図6で説明したのと同様の動作を繰り返すことで、前記鏡筒6を上方向へあるいは下方向へ移動させることが可能である。
図11は、図10と異なり駆動部25〜28が移動方向(図示Z1−Z2方向)に所定の間隔を置いて4つ設けられている。
図11でも各駆動部25〜28の共通電極21の外周面が、移動方向へのほぼ中央の位置でリング状の前記支持部22により固定支持されている。
図11の実施形態では、前記共通電極21の前記支持部22との支持位置よりも移動方向(図示Z1−Z2方向)の上方に2つの駆動部25,26を構成する誘電エラストマー12と内側電極20とが設けられ、前記支持位置よりも移動方向(図示Z1−Z2方向)の下方に2つの駆動部27,28を構成する誘電エラストマー12と内側電極20とが設けられているため、前記支持位置を境にして前記共通電極21は、主に駆動部26,27(第3の駆動部)の移動方向(図示Z1−Z2方向)への伸縮によって移動方向に伸縮しやすく、前記鏡筒6を上下方向へ高駆動力で素早く移動させやすい構造になっている。
図2ないし図11に示す実施形態では、各駆動部を、個別に設けられた誘電エラストマーと、前記誘電エラストマーの鏡筒6の外面6a側あるいはホルダ5の内面5b側に向く側面に個別に設けられた伸縮可能な電極と、前記誘電エラストマーの前記電極が設けられた側面と反対側の側面に、各誘電エラストマーの側面全体にわたって一体に設けられた共通電極とで構成していたが、図12の実施形態は、共通電極を用いず、各駆動部を個別に設けられた誘電エラストマーと、前記誘電エラストマーの両側面に個別に設けられた伸縮可能な電極とで構成したものである。
図12に示すように鏡筒30は上部鏡筒30aと下部鏡筒30bとが移動方向(図示Z1−Z2方向)に対し分離して設けられる。前記上部鏡筒30a及び下下部鏡筒30bは共に円筒形で形成される。
図12に示すように前記上部鏡筒30aの外周面30a1には、前記上部鏡筒30aの中心方向へ向けて、真上から見るとリング状に凹んだ凹み部31が設けられ、前記凹み部31内に真上から見るとリング状の誘電エラストマー32と、前記誘電エラストマー32のホルダ5の内面5b方向及び凹み部31内の側面31a方向に向く両側面に設けられた、真上からみるとリング状の伸縮可能な電極33,34とで構成された駆動部40が設けられている。
図12に示すように、前記下部鏡筒30bの外周面30b1には、前記下部鏡筒30bの中心方向へ向けて、真上から見るとリング状に凹んだ凹み部35が設けられ、前記凹み部35内に真上から見るとリング状の誘電エラストマー32と、前記誘電エラストマー32のホルダ5の内面5b方向及び凹み部35内の側面35a方向に向く両側面に設けられた、真上から見るとリング状の伸縮可能な電極33,34と、で構成された駆動部41が設けられている。
図12に示すように前記上部鏡筒30aの下面30a2と下部鏡筒30bの上面30b2間には、真上から見るとリング状の誘電エラストマー36と、前記誘電エラストマー36の上下面に設けられた真上から見るとリング状の伸縮可能な電極37,38とで構成された駆動部42が設けられている。
図12は、各駆動部40,41,42を構成する電極間に電圧が付与されていない初期状態であり、上部鏡筒30aと下部鏡筒30bの各凹み部31,35内に設けられた前記駆動部40と駆動部42とが前記鏡筒30とホルダ5の内面5b間を加圧した状態で前記鏡筒30が前記ホルダ5の移動穴5a内の所定位置に下方向へ落ちる事無く保持された状態に保たれている。
図12の状態では前記上部鏡筒30aの上面の高さ位置がH3であり、前記下部鏡筒30bの下面の高さ位置がH5である。なお以下では、駆動部40を「第1の駆動部」と、駆動部41を「第2の駆動部」と、駆動部42を「第3の駆動部」として説明する。
図13に示す状態(第1の動作状態)では、第1の駆動部40には電力供給がされず前記第1の駆動部40が前記上部鏡筒30aとホルダ5の内面5b間の加圧状態を維持している。
図13では、前記第2の駆動部41の電極33,34間に電圧が付与されることで静電吸引力により前記誘電エラストマー32が側面方向(図示X1−X2方向)に押し潰され、前記第2の駆動部41の電極33が前記ホルダ5の内面5bから離れる(点線の矢印で示している)。これにより前記第2の駆動部41による前記鏡筒30とホルダ5の内面5b間の加圧状態が開放される。
次に図14に示す状態(第1の動作状態)では、前記第3の駆動部42の電極37,38間に電圧が付与されることで静電吸引力により前記誘電エラストマー36が移動方向(図示Z1−Z2方向)に押し潰されて移動方向に縮む。このとき前記上部鏡筒30aが前記第1の駆動部40によるホルダ5との間での加圧状態により拘束されているとともに、下部鏡筒30a側は非拘束状態であるため、前記第3の駆動部42は図示上方向に縮む(点線の矢印で示している)。これにより前記下部鏡筒30bの下面は高さ位置H5から高さ位置H6まで上方に移動する(実線の矢印で示している)。
次に図15の状態(第2の動作状態、第3の動作状態)では、前記第2の駆動部41の電極33,34間への電力供給が停止されて前記第2の駆動部41が元の状態に戻され、前記第2の駆動部41が前記ホルダ5の内面5bと鏡筒30間を加圧する。これにより前記下部鏡筒30bは図15の位置で拘束され、前記下部鏡筒30bの下面の高さ位置はH6の位置で保持される。
次に、前記第1の駆動部40の電極33,34間に電圧が付与されることで静電吸引力により前記誘電エラストマー32が側面方向(図示X1−X2方向)に押し潰され、前記第1の駆動部40の外側電極33が前記ホルダ5の内面5bから離れる(点線の矢印で示している)。これにより前記第1の駆動部40による前記上部鏡筒30aとホルダ5の内面5b間の加圧状態が開放される。
次に、前記第3の駆動部42の電極37,38間への電力供給が停止されて前記第3の駆動部41が元の状態に戻される。前記第3の駆動部41は上下方向に膨張するが、このとき前記第3の駆動部41よりも下側にある下部鏡筒30bが前記第2の駆動部41のホルダ5への加圧により図15の位置で拘束された状態にあり、一方、上部鏡筒30aは前記第1の駆動部40のホルダ5への加圧状態が開放されているため非拘束状態にあり、このため、前記第3の駆動部41は図示上方向へ向けて膨張し(点線での矢印で示している)、これにより前記上部鏡筒30aが図示上方向へ向けて移動する(実線の矢印で示している)。前記上部鏡筒30aの上面は高さ位置H3から高さ位置H4まで上方に移動する。
そして前記第1の駆動部40の電極33,34間への電力供給を停止して前記第1の駆動部40を元の状態に戻すことで、前記第1の駆動部40が前記ホルダ5の内面5bと鏡筒30間を加圧する。これにより各駆動部40,41,42が図12に示した初期状態に戻る。
図12ないし図15で説明した一連の動作を繰り返すことで、前記上部鏡筒30aを(高さ位置H4−高さ位置H3)の高さ分だけ上方に向けて連続的に移動させることが出来る。
図12ないし図15で説明した一連の動作と逆の動作を繰り返すことで、前記下部鏡筒30bを下方に向けて連続的に移動させることが出来る。
前記誘電エラストマーとその両面に設けられた伸縮可能な電極とを有して成る人工筋肉は、高駆動力で伸縮率が高く、しかもゴムのような弾性を有するため、次のような効果を期待できる。
図16に示すホルダ5の移動穴5a内を移動する鏡筒6には、図2で説明した実施形態と同様に、前記鏡筒6の外面6aに、共通電極14、誘電エラストマー12及び外側電極13からなる駆動部7,8,9が設けられた構成である。
図16に示す実施形態では、前記ホルダ5の移動穴5aの内面5bに段差Aが設けられている。
また図17に示す実施形態では、前記ホルダ5の移動穴5aの内面5bが移動方向(図示Z1−Z2方向)に向って起伏を繰り返す蛇腹形状等になっている。
図2の実施形態では前記ホルダ5の移動穴5aの内面5bは円筒状であり、リング状で形成された外側電極13が前記内面5b上にぴったりと当接しやくなっていたが図16や図17のように前記内面5bが段差になっていたり、歪な形状であっても、駆動部7,8,9が図2ないし図6で説明した一連の動作を繰り返すことで、前記各駆動部7,8,9が、前記内面5bの形状に合わせて、しっかりと前記鏡筒6を保持しながら前記内面5b上を駆動できる。これは上記のように人工筋肉は、高駆動力でしかもゴムのような弾性を有するため、前記内面5bの形状変化に合わせて前記駆動部7,8,9が自由自在に変形できるからであり、これにより、前記ホルダ5の内側5b形状に係わり無く、前記鏡筒6を前記移動穴5a内で適切且つ容易に移動させることが出来る。
ところで本発明では、前記鏡筒6の前記ホルダ5の移動穴5a内での位置を、別個に位置センサを用いず人工筋肉から成る駆動部7,8,9の静電容量変化に基づいて検知することも出来る。
図18に示す実施形態では、前記ホルダ5の移動穴5aの内面5bに、移動方向(図示Z1−Z2方向)に所定の間隔T5を置いて複数の突起部50が、前記鏡筒6の外面6a方向に向けて突出形成されている。例えば、各突起部50は真上から見るとリング状で突出形成されている。
例えば前記間隔T5は、ちょうど一個の駆動部7,8,9が入り込める程度の大きさであり、図18のように駆動部8が前記突起部50,50間の間隔T5内に入り込んでいるとき、前記駆動部8の上下にある駆動部7,9は前記突起部50,50上に乗った状態になっている。
図18に示すように、前記突起部50上と、前記突起部50,50間の間隔T5内とに、ホルダ5の内面5bの下側から上方に向けて順に「位置レベル」を付与する。
図18に示す実施形態では、例えば前記駆動部9に位置センサとしての機能を持たせ、今、図18の状態では、前記駆動部9は「位置レベル5」に位置している。
前記駆動部9が、突起部50上に当接しているときと、前記間隔T5内のホルダ5の内面5b上に当接しているときとでは、前記駆動部9を構成する誘電エラストマー12の変形量が異なる。前記突起部50上に当接しているときは、前記誘電エラストマー12はより押し潰された状態になっているため、前記間隔T5内の内面5b上に当接しているときよりも静電容量が大きい状態にある。
このため前記静電容量変化に基づく電圧変化を検知すれば、今、前記駆動部9が突起部50上に当接しているのか、間隔T5内の内面5b上に当接しているのかを認識することが出来る。
前記駆動部9は、最初、「位置レベル0」の位置にあったとし、図2ないし図6に説明した一連の動作により前記駆動部7,8,9を上方へ向けて駆動させると、前記駆動部9は、「位置レベル0」から「位置レベル1」→「位置レベル2」→・・・と当接位置を変化させていく。このとき、各位置レベル上での前記駆動部9の静電容量に基づく電圧変化を検知すれば、低電圧(位置レベル0)→高電圧(位置レベル1)→低電圧(位置レベル2)→・・・と電圧変化が生じるので、その電圧変化をプロットすることで、今、前記駆動部9が「位置レベル5」(3回目の高電圧の位置)にいることを認識することが可能になる。
あるいは図19,図20のように、前記ホルダ5の内面5bには移動方向(図示Z1−Z2方向)に向けて徐々に幅寸法T6が小さくなる凹部60が設けられている。前記凹部60の形成によって移動方向(図示Z1−Z2方向)に対し水平方向に切断したときの前記ホルダ5の断面積Bが、前記移動方向(図示Z1−Z2方向)に向けて連続的に大きくなっていく。
または図21のように、前記ホルダ5の内面5bには移動方向(図示Z1−Z2方向)に向けて幅寸法T7が断続的に小さくなる凹部70が設けられている。前記凹部70の形成によって移動方向(図示Z1−Z2方向)に対し水平方向に切断したときの前記ホルダ5の断面積Bが、前記移動方向(図示Z1−Z2方向)に向けて断続的に大きくなっていく。
図19ないし図21に示すように、ホルダ5を移動方向(図示Z1−Z2方向)に対し水平方向へ切断したときの断面積が移動方向へ向けて連続的にあるいは断続的に変化する構造でも、前記駆動部9から得られる静電容量に基づく電圧値が、前記駆動部9の前記内面5b上での当接場所によって変化するから、前記電圧変化から前記駆動部9の位置を検知でき、その結果、前記鏡筒6の移動位置を検知することが可能である。
なお図10,図11の実施形態の場合は、図19〜図21に示した変形箇所を鏡筒6の外面6aに設けておけば同じように駆動部を位置センサとして使用することが出来る。
また、図19ないし図21では、凹部60,70を形成するようにしたが、図19ないし図21においてホルダ5の内周面全体が図示Z1方向に窄まるように構成してもよい。
図22は、ホルダ5や前記鏡筒6内に収納されたレンズ80も誘電エラストマーと伸縮可能な電極とを有して成る駆動部(人工筋肉)を用いて、上下方向に移動させることが出来るものである。
図22のようにデジタルカメラ1の本体部1a内には撮像素子19が内蔵されており、前記本体部1aの正面には前記ホルダ5が取り付けられており、前記ホルダ5の移動穴5a内には複数のレンズ80,81が収納された鏡筒6が設けられている。
図22に示すホルダ5と鏡筒6間に設けられた駆動手段C,Dは、図10に示す駆動手段と同じ構造である。
図22では、前記ホルダ5と本体部1a間にも人工筋肉より成る駆動手段E,Fが用いられている。駆動手段E,Fは、図10に示す駆動手段と同じ構造である。
さらに図22では、前記鏡筒6とレンズ80との間にも人工筋肉より成る駆動手段G,Hが用いられている。前記駆動手段G,Hは、図2に示す駆動手段と同じ構造である(なお駆動手段G,Hは図面を簡略化している)。
このようにデジタルカメラ1の様々な部分に本発明における駆動手段を用いることができ、ズーム機能、フォーカシング機能、さらにはその他の様々な機能を前記人口筋肉による駆動手段で容易に達成することが出来る。
図23は、本発明におけるレンズ駆動機構部(アクチュエータ)の製造方法を示す一工程図である。
図23に示す工程では、前記ホルダ5と同様に移動穴90aを有する円筒状などの治具90を用意し、前記治具90内に単数あるいは複数の鏡筒6を収納しておく。
前記鏡筒6には図2と同様に前記鏡筒6の外面6aに移動方向(図示Z1−Z2方向)に沿って所定の間隔をあけた少なくとも3つ以上の誘電エラストマーと伸縮可能な電極とから成る駆動部7,8,9が取り付けられている。
図23のように、前記治具90を例えばホルダ5の下面側に取り付けて、前記治具90から前記ホルダ5に向けて連続した移動穴5a,90aを形成した後、前記治具90内に収納された鏡筒6に取り付けられた駆動部7,8,9に対して図2ないし図6で説明した一連の動作を繰り返させて前記鏡筒6を前記治具90の移動穴90a内から前記ホルダ5の移動穴5a内へ侵入させ前記鏡筒6を前記ホルダ5内の所定位置まで移動させる。前記ホルダ5の内面5bには図18で説明したものと同様の突起部50が設けられており、この突起部50上に駆動部7,8,9が当接した場合と、前記突起部50,50間の間隔内の前記内面5b上に当接した場合とで異なる静電容量変化に基づく電圧変化により前記鏡筒6の移動位置を検知しながら前記鏡筒6を所定位置にまで移動させる。
このように駆動部7,8,9が取り付けられた鏡筒6を、ホルダ5の外部から簡単に前記ホルダ5内の所定位置まで移動させることが出来るので、前記ホルダ5内への前記鏡筒6の取付工程が非常に簡単になる。
なお上記では、鏡筒6と、ホルダ5と、前記鏡筒6とホルダ5間に設けられた人工筋肉より成る駆動手段と、を有する光学機器について説明したが、移動穴を有する外部部材と、前記移動穴内を移動する移動体と、前記移動体を駆動させるための人工筋肉より成る駆動手段とを有するアクチュエータであれば、光学機器に限らない。
また前記駆動手段は移動体の移動方向に対し所定間隔を置いて少なくとも3つ以上あれば、特別前記移動手段の個数を限定するものではない。
また各駆動部は、誘電エラストマーとその両側に形成された伸縮可能な電極とで構成されたものであったが、前記駆動部は、それぞれ電場応答性の高分子材料を有して構成されるものであれば、特に電圧を印加しなくても駆動部は移動穴と移動体との間で加圧することができ、磁場中におくことで、前記高分子材料は、電場の方向に伸縮(電場と垂直な方向に膨張)するので、このような原理を使用することで、前記移動体を前記移動穴内で移動させることが可能である。
本発明におけるレンズ駆動機構部(アクチュエータ)を用いたデジタルカメラの外観部分斜視図、 本発明における第1実施形態のアクチュエータの部分断面図であり、前記アクチュエータの一連の動作を説明するための動作説明図、 図2の次に行なわれる動作を説明するためのアクチュエータの部分断面図、 図3の次に行なわれる動作を説明するためのアクチュエータの部分断面図、 図4の次に行なわれる動作を説明するためのアクチュエータの部分断面図、 図5の次に行なわれる動作を説明するためのアクチュエータの部分断面図、 図2とは別形態の駆動部を有するアクチュエータの部分平面図、 図2に示すアクチュエータを上方から見たときの部分平面図、 図2とは別形態の駆動部を有するアクチュエータの部分平面図、 本発明における第2実施形態のアクチュエータの部分断面図、 図10と一部異なる構造を有するアクチュエータの部分断面図、 本発明における第3実施形態のアクチュエータの部分断面図であり、前記アクチュエータの一連の動作を説明するための動作説明図、 図12の次に行なわれる動作を説明するためのアクチュエータの部分断面図、 図13の次に行なわれる動作を説明するためのアクチュエータの部分断面図、 図14の次に行なわれる動作を説明するためのアクチュエータの部分断面図、 外部部材の構造が第1〜第3実施形態と異なる、発明における第4実施形態のアクチュエータの部分断面図、 外部部材の構造が第1〜第4実施形態と異なる、発明における第5実施形態のアクチュエータの部分断面図、 本発明におけるアクチュエータを位置センサとしても使用可能なことを説明するための説明図であり、発明における第6実施形態のアクチュエータの部分断面図、 本発明におけるアクチュエータを位置センサとしても使用可能なことを説明するための説明図であり、発明における第7実施形態のアクチュエータ(図面には外部部材の一部のみが図示)の部分切断斜視図、 図19の外部部材を矢印方向から見たときの、発明における第8実施形態のアクチュエータ(図面には外部部材の内面の一部のみが図示)の部分断面図、 本発明におけるアクチュエータを位置センサとしても使用可能なことを説明するための説明図であり、発明における第9実施形態のアクチュエータ(図面には外部部材の内面の一部のみが図示)の部分断面図、 本発明のアクチュエータを使用して組立てたデジタルカメラの内部構造を説明するための部分断面図、 本発明におけるアクチュエータの組立工程を説明するための製造工程中の部分断面図、
符号の説明
1 デジタルカメラ
4 レンズ駆動機構部(アクチュエータ)
5 ホルダ
5a 移動穴
5b 内面
6 鏡筒
6a 外面
6、7、8、25、26、27、40、41、42 駆動部
12、32、36 誘電エラストマー
13 外側電極
14、21 共通電極
20 内側電極
22 支持部
30a 上部鏡筒
30b 下部鏡筒
33、34、37、38 電極
50 突起部
60、70 凹部

Claims (13)

  1. 移動穴を有する外部部材と、前記移動穴内を移動する移動体と、前記移動体を駆動させるための駆動手段とを有し、
    前記駆動手段は前記移動体の移動方向に所定の間隔を空けて、移動体の外面と前記移動穴の内面間を加圧可能な第1の駆動部及び第2の駆動部と、前記第1の駆動部と第2の駆動部との間に位置し、実質的に前記移動体に移動力を付与する第3の駆動部とを有し、
    前記第1の駆動部、第2の駆動部及び第3の駆動部は、それぞれ電場応答性の高分子材料を有して構成されることを特徴とするアクチュエータ。
  2. 前記第1の駆動部及び第2の駆動部の双方が、移動体の外面と前記移動穴の内面間を加圧した初期状態と、
    前記初期状態から前記第1の駆動部が加圧状態を維持しながら、前記第2の駆動部が前記移動体の外面あるいは前記移動穴の内面から離れる方向へ縮んで前記第2の駆動部が加圧状態を開放するとともに、前記第3の駆動部が移動体の移動方向に縮むかあるいは伸びる第1の動作と、
    次に、前記第2の駆動部が前記移動体の外面方向あるいは前記移動穴の内面方向に伸びて前記第2の駆動部が前記移動体の外面と移動穴の内面間を加圧する状態に戻されるとともに、前記第1の駆動部が前記移動体の外面あるいは前記移動穴の内面から離れる方向へ縮んで前記第1の駆動部が加圧状態を開放する第2の動作と、
    次に、前記第3の駆動部が前記初期状態に戻されるとともに、前記第1の駆動部が前記移動体の外面方向あるいは前記移動穴の内面方向に伸びて前記第1の駆動部が前記移動体の外面と移動穴の内面間を加圧する状態に戻される第3の動作と、を有し、
    前記初期状態から第1の動作、第2の動作及び第3の動作の一連の動作を繰り返すことで、前記移動体が前記移動穴内を移動する請求項1記載のアクチュエータ。
  3. 前記第1の駆動部、第2の駆動部及び第3の駆動部は、それぞれ誘電エラストマーと、前記誘電エラストマーの両面に設けられた伸縮可能な電極とを有して構成される請求項1または2に記載のアクチュエータ。
  4. 前記第1の駆動部、第2の駆動部、第3の駆動部は、前記誘電エラストマーと、前記移動体の外面及び移動穴の内面に向く前記誘電エラストマーの両側面に設けられた前記電極とを有し、
    前記移動体の外面あるいは移動穴の内面に向く前記電極のうちどちらか一方は、前記第1の駆動部、第2の駆動部、第3の駆動部の共通電極として各駆動部を構成する誘電エラストマーの側面全体にわたって設けられ、
    前記初期状態では、少なくとも第1の駆動部及び第2の駆動部を構成する電極が前記移動体の外面及び移動穴の内面に当接して前記移動体の外面及び移動穴の内面間を加圧した状態にあり、
    前記第1の動作では、前記第3の駆動部が移動体の移動方向に伸びる動作を行なう請求項3記載のアクチュエータ。
  5. 前記第1の駆動部、第2の駆動部及び第3の駆動部の前記移動体の外面を向く電極が前記共通電極であり、前記共通電極が前記移動体の外面に固定支持されている請求項4記載のアクチュエータ。
  6. 前記移動体は前記移動方向へ向けて所定の間隔を有して少なくとも2つ以上に分断されており、前記所定間隔と前記第3の駆動部を構成する誘電エラストマーとの少なくとも一部が前記共通電極を介して対向している請求項5記載のアクチュエータ。
  7. 前記第1の駆動部、第2の駆動部及び第3の駆動部の前記移動穴の内面を向く電極が前記共通電極であり、前記共通電極が前記内面から前記移動体の外面方向へ突出した支持部に固定支持されている請求項4記載のアクチュエータ。
  8. 前記第1ないし第3の駆動部が1つの誘電エラストマーを共用しており、各駆動部に対応する誘電エラストマーの部位が部分的に所定方向へ伸縮する請求項4ないし7のいずれかに記載のアクチュエータ。
  9. 前記移動穴の内面あるいは移動体の外面には、前記移動方向に向けて前記駆動部の加圧位置での形状が変形した箇所が設けられており、前記駆動部の誘電エラストマー及び電極が、前記移動穴の内面及び移動体の外面間を加圧する状態になったとき前記誘電エラストマーの変形量の変化に基づいて、前記移動体の前記移動穴内での位置が検出される請求項3ないし8のいずれかに記載のアクチュエータ。
  10. 前記移動体の移動方向に所定の間隔を空けて複数の突起部が設けられている請求項9記載のアクチュエータ。
  11. 前記移動体あるいは外側部材を移動方向に対し水平な方向へ切断したときの断面積が移動方向へ向けて連続的にあるいは断続的に変化している請求項9記載のアクチュエータ。
  12. 請求項1ないし11のいずれかに記載されたアクチュエータが用いられ、前記外側部材は円筒状のホルダであり、前記移動体は鏡筒であり、前記鏡筒内にレンズが収納されていることを特徴とする光学機器。
  13. 請求項5あるいは6に記載されたアクチュエータの製造方法において、
    移動穴を有する治具内に前記駆動部を有する移動体を収納し、
    前記治具から外部部材に向けて連続した移動穴を構成するように、前記治具を前記外部部材に取り付け、
    前記治具内に収納されている前記駆動部に前記一連の動作を繰り返させて、前記移動体を治具の前記移動穴から前記外部部材の移動穴の所定の位置まで移動させることを特徴とするアクチュエータの製造方法。
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