JP2006049878A5 - 成形体およびその製造方法 - Google Patents

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本発明は、連続した強化繊維群で強化された樹脂組成物からなる第1の部材と、第2の部材とを一体化した成形体に関し、第1の部材に使用される強化繊維と、第2の部材がともに高い熱伝導性を有することで、軽量性、力学特性だけでなく、熱伝導性、放熱性にも優れた一体化成形に関する。さらに詳しくは、両部材を強固に一体化させ、複雑形状の成形性と生産性を両立させた熱伝導性成形体およびその製造方法に関する。
本発明の課題は、かかる従来技術に鑑み、連続した強化繊維群で強化された樹脂組成物からなる第1の部材と、第2の部材とを強固に一体化することにより、軽量性と力学特性を確保し、かつ第1の部材に使用する強化繊維と、第2の部材がともに高い熱伝導性を有することで、熱伝導性に優れた成形体(以下、「熱伝導性成形体」と称する場合もある。)を提供することにある。さらには、接合強度に優れ、複雑形状の成形性と生産性とを両立できる接合方法を提供することをも課題とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る成形体は、少なくとも第1の部材と第2の部材の2つの部材を一体化してなる成形体であって、前記部材のうち第1の部材は連続した強化繊維群で強化された熱硬化性樹脂を主成分とする樹脂組成物からなり、前記第1の部材と第2の部材との接合部分において熱可塑性樹脂層を有しており、前記熱可塑性樹脂層が前記強化繊維群の一群の強化繊維を包含し、前記熱可塑性樹脂層は、連続した強化繊維群で強化された熱硬化性樹脂の層と、その界面において、凸凹形状を有して一体化されているとともに、前記強化繊維が包含されている領域の最大厚みが10〜1000μmであり、かつ、前記強化繊維の熱伝導率が3W/m・K以上、かつ前記第2の部材の熱伝導率が1W/m・K以上であることを特徴とするものである。
上記強化繊維群で強化される樹脂組成物に使用される樹脂としては、熱安定性、力学特性の観点から熱硬化性樹脂が使用される。
熱硬化性樹脂としては、例えば、不飽和ポリエステル、ビニルエステル、エポキシ、フェノール(レゾール型)、ユリア、メラミン、ポリイミドなどや、これらの共重合体、変性体、および、2種類以上ブレンドした樹脂などを使用することができる。さらに、耐衝撃性向上のために、上記熱硬化性樹脂にエラストマーもしくはゴム成分を添加してもよい。この中でも特に成形の剛性、強度の観点からはエポキシ樹脂が好ましい。
さらに、上記、熱伝導性成形体は、前記第1の部材と前記第2の部材との接着強度の観点から、少なくとも前記第1の部材と前記第2との接合部分において熱可塑性樹脂層を有しており、前記熱可塑性樹脂層が前記強化繊維群の一群の強化繊維を包含してなることを必須とする
第3の試験方法は、一体化された成形において、一方から他方を強制的に剥離したときに得られる状態の観察に基づく。この試験方法は、一体化成形を、第1の部材と第2の部材との間で破壊するように、室温にて強制的に剥離させることにより行なわれる。剥離した第2の部材には、第1の部材表層の一部が残査として付着する場合がある。この残査を、顕微鏡で観察することができる。
本発明の熱伝導性成形体では、第2の部材と接合し一体化成形とする際に、優れた接着効果を得るためには、第1の部材の表面に設けられている前記熱可塑性樹脂層を介して第2の部材と接合されることが必要である。第1の部材の表面に設けられる熱可塑性樹脂層の面積Sは、接合が予定される第2の部材との接合力が確保可能な面積に応じて、決められる。
すなわち、本発明の熱伝導性成形体は、前記熱可塑性樹脂層を構成する熱可塑性樹脂組成物からなる被膜(図1中、厚みTpに対応する表層部)を介して、第1の部材と第2の部材が接着されていることが好ましい。第1の部材に形成される被膜の平均厚みは、0.01〜1,000μmであり、0.1〜200μmであれば好ましく、1〜50μmであればより好ましい。被膜の平均厚みTpは、図1に示される熱可塑性樹脂層7の樹脂に接している一番外側(接合側)の強化繊維5b−outと、第1の部材3と第2の部材4との接合界面10との距離で定義される。被膜の厚みが一定でない場合は、任意の数点において測定し、得られた測定値の平均値を被膜の厚みとする。平均厚みが、上記の好ましい範囲にあると、第1の部材と第2の部材がより確実に接合される。
本発明の熱伝導性成形体における、前記第1の部材において、強化繊維の断面および/または表面部分の少なくとも一部分が表出していることが好ましい。これは、熱伝導性成形体の内部に配置されている強化繊維の熱伝導性を効率よく活用できる観点から好ましく、さらに好ましくは、熱伝導性成形の略平面の20%以上である。
実施例1〜5の、第1の部材と第2の部材からなる一体化成形は、熱伝導性に優れるだけでなく、各部材が強固に接着しており、軽量、力学特性に優れ、さらには、第1の部材においては、その熱伝導率の異方性は本発明の範囲内であり、例えば、電子・電気機器の筐体や内部放熱部材に好適に用いることができる

Claims (16)

  1. 少なくとも第1の部材と第2の部材の2つの部材を一体化してなる成形体であって、前記部材のうち第1の部材は連続した強化繊維群で強化された熱硬化性樹脂を主成分とする樹脂組成物からなり、前記第1の部材と第2の部材との接合部分において熱可塑性樹脂層を有しており、前記熱可塑性樹脂層が前記強化繊維群の一群の強化繊維を包含し、前記熱可塑性樹脂層は、連続した強化繊維群で強化された熱硬化性樹脂の層と、その界面において、凸凹形状を有して一体化されているとともに、前記強化繊維が包含されている領域の最大厚みが10〜1000μmであり、かつ、前記強化繊維の熱伝導率が3W/m・K以上、かつ前記第2の部材の熱伝導率が1W/m・K以上であることを特徴とする成形体。
  2. 前記強化繊維群が、金属繊維、炭素繊維、金属被覆繊維から選択される少なくとも1種の繊維を含む、請求項1に記載の成形体。
  3. 前記強化繊維群が、熱伝導率が10W/m・K以上の炭素繊維である、請求項1または2のいずれかに記載の成形体。
  4. 前記熱可塑性樹脂層の樹脂が、第2の部材との接合部分に被膜状に介在してなる、請求項1〜3のいずれかに記載の成形体。
  5. 前記被膜の平均厚みが0.01〜1000μmである、請求項に記載の成形体。
  6. 前記熱可塑性樹脂の溶解度パラメーターδ(SP値)が9〜16の範囲にある、請求項1〜5のいずれかに記載の成形体
  7. 前記第1の部材が積層体からなる請求項1〜のいずれかに記載の成形体。
  8. 前記第2の部材が、熱可塑性樹脂組成物からなる部材、炭素材料からなる部材、および、金属材料からなる部材からなる群より選択される少なくとも1種の部材、または、第1の部材と実質的に同一構成の部材である、請求項1〜のいずれかに記載の成形体。
  9. 前記第1の部材において、該部材中の強化繊維の断面および/または表面部分の少なくとも一部分が表出している、請求項1〜のいずれかに記載の成形体。
  10. 前記第1の部材において、該部材中の強化繊維の断面および/または表面部分の少なくとも一部分が、前記第2の部材に接触してなる、請求項に記載の成形体。
  11. 前記第1の部材に10W/m・K以上の熱伝導性を有する第3の部材が接触してなる、請求項1〜10のいずれかに記載の成形体。
  12. 前記第3の部材が、ヒートシンク、ヒートパイプ、冷却ファン、熱伝導シートからなる群より選ばれる放熱部材である、請求項11に記載の成形体
  13. 前記第1の部材において、熱伝導率の最大値(λb1)と熱伝導率の最小値(λs1)の比(λs1/b1)が0.1以下である、請求項1〜12のいずれかに記載の成形体。
  14. 前記第1の部材において、前記第1の部材の面方向の熱伝導率(λs)と厚み方向の熱伝導率(λt)の比(λt/s)が0.1以下である、請求項1〜13のいずれかに記載の成形体。
  15. 前記熱伝導性成形体が電池用セパレーター、電気・電子機器の筐体や内部部材、自動車、二輪車、航空機、建材用途の放熱部品、部材あるいはパネルである、請求項1〜14のいずれかに記載の成形体。
  16. 前記第1の部材と第2の部材とを、熱溶着、振動溶着、超音波溶着、レーザー溶着、インサート射出成形、アウトサート射出成形、熱プレス成形からなる群より選択される方法にて一体化する、請求項1〜15のいずれかに記載の成形体の製造方法。
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