JP5040221B2 - 燃料電池セル、燃料電池セルスタック、発電装置及び電子機器。 - Google Patents

燃料電池セル、燃料電池セルスタック、発電装置及び電子機器。 Download PDF

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Description

本発明は、燃料電池セル、燃料電池セルスタック、発電装置及びその発電装置を備える電子機器に関する。
近年では、高いエネルギー利用効率を実現できる燃料電池についての研究・開発が盛んにおこなわれている。燃料電池は、アノードガス中の水素ガスと空気中の酸素ガスとを電気化学的に反応させて化学エネルギーから電気エネルギーを直接取り出すものであり、将来性に富む有望な電池であると位置付けられている。
従来の燃料電池は膜電極接合体とセパレータとを交互に重ねられることでスタック化されており、二つのセパレータとその間に挟持された膜電極接合体、ガス拡散層、ガスケットを含む燃料電池セルが直列に接続されている。膜電極接合体は固体高分子電解質膜の両面に触媒を担持した矩形状の電極が設けられている。また、膜電極接合体の電極とセパレータとの間に、それぞれ、セパレータに形成された後述の流路内を流通するガスを上述の電極に一様に供給するための部材としてガス拡散層が配置され、更に、ガス拡散層を囲繞するように気密部材としての枠状のガスケットが設けられている。上述の膜電極接合体をガス拡散層及びガスケットを介して挟持する2つのセパレータには、それぞれアノードガス流路及びカソードガス流路が形成され、アノードガス流路はアノードガスを一方のガス拡散層に供給し、カソードガス流路はカソードガスを他方のガス拡散層に供給する。尚、2つのセパレータに挟持される構成は、上述の構成に限らず、例えば、ガス拡散層と電極層とが一体化された部材を電解質層の両面に当接して配置する構成であってもよく、また、何れも別体の部材を積層した構成であってもよい。
上述の固体高分子電解質膜の各面に当接された電極において電気エネルギーを得る際に、アノード極側において下記(1)式により燃料ガスが酸化されることで放出される電子が、カソード極側において下記(2)式により空気(酸素)と反応するときの、電子の移動によって、電流が得られる。
→2H+2e …(1)
1/2O+2H+2e→HO …(2)
この場合、各セルにおいて化学エネルギーの一部から電気エネルギーを取り出す際に残りのエネルギーが熱として発生するが、この熱を各燃料電池セルから放熱するために、例えば、セパレータに放熱部材としてのフィンを設ける方法がある(例えば特許文献1参照)。
特開平10−162842号公報
しかし、上述の特許文献に記載された技術は、各セルとセルスタック外部との間の熱交換率を高くするものであって、各セル間での熱交換率を高くするものではない。ここで、各セルが備える従来の電解質膜及びガスケットは熱伝導率が低い。膜電極接合体は、その電極の厚みを考慮した場合でも、ガス拡散層やガスケットに比べて薄いため、各セル間の熱伝導は、大半がガス拡散層やガスケットが寄与していると考えられる。例えば、ガス拡散層は四フッ化エチレン樹脂(PTFE)から形成され、その熱伝導率は0.25W・m-1・K-1程度であり、ガスケットはシリコンゴムから形成され、その熱伝導率が概ね0.1W・m-1・K-1程度のものが広く利用されている。従って、各セパレータ間(セル間)の熱伝導率は0.25W・m-1・K-1を超えない程度であると考えられる。
このように、セル間の熱伝導率が低いため、複数の燃料電池セルが積層された状態ではより中央付近の燃料電池セルではその両端方向に熱源としての他のセルが多数配置されるため十分放熱できない。一方、より端部付近の燃料電池セルでは少なくとも一端の端部側に熱源としてのセルが少数しか配置されないため、中央付近と端部付近とに配置された燃料電池セル同士の間に大きな温度差が生じる。
電解質膜中における水素イオンの伝導度は膜に含まれる水分量により変化するため、水素イオンの伝導度、を大きくするために、発電装置の稼働状況に適した量の水分が各セルに供給される。このとき、セルのスタック位置によって温度が異なる場合、各セルにおける水蒸気圧が異なるため、各セル間の水分量を均一に制御することが困難になり、ひいては、全燃料電池セルを良好に動作させる加湿条件が作れず、燃料電池全体の性能が低下する恐れがある。
上述の問題を解決するために、携帯機器用の燃料電池における各セパレータに放熱部材としてのフィンを設けると、装置の全体容積が大きくなるという問題があった。
本発明の課題は、燃料電池セルが備えるセパレータ間の熱伝導率を高くすることができる燃料電池セル、燃料電池セルスタック、発電装置及び電子機器を提供することである。
以上の課題を解決するため、請求項1に記載の燃料電池セルは、イオンを選択的に透過する電解質膜と前記電解質膜の両面に配置された電極とを備える膜電極接合体を前記電極に当接して配置されたガス拡散層を介して隣接する2つのセパレータで挟持してなるセル構造を備えるとともに、前記電極の周囲における前記隣接する2つのセパレータと前記電解質膜との間に配置されたガスケットを備える燃料電池セルであって、前記ガス拡散層又は前記ガスケットよりも熱伝導率が高くされるとともに前記隣接する2つのセパレータ間を絶縁する伝熱部材が前記2つのセパレータに当接するように配置されていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の燃料電池セルであって、前記伝熱部材は窒化アルミニウムからなることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の燃料電池セルであって、前記伝熱部材は熱伝導率が1W・m-1・K-1以上のプラスチック素材からなることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の燃料電池セルであって、前記伝熱部材は、前記隣接する2つのセパレータと当接する面が少なくとも絶縁されることを特徴とする。
請求項5に記載の燃料電池セルスタックは、請求項1に記載のセル構造を複数備えることを特徴とする。
請求項6に記載の発電装置は、請求項1に記載のセル構造を備えることを特徴とする。
請求項7に記載の電子機器は、請求項6に記載の発電装置を備えることを特徴とする。
本発明によれば、燃料電池セルが備えるセパレータ間の熱伝導率を高くすることができる。
以下に、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて説明する。但し、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る発電装置200のブロック図である。この発電装置200は、ノート型パーソナルコンピュータ、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistant)、電子手帳、腕時計、デジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラ、ゲーム機器、遊技機、その他の電子機器に備え付けられたものであり、電子機器本体を動作させるための電源として用いられる。
発電装置200は、メタノール等の燃料と水を別々に又は混合した状態で貯留した燃料容器201と、燃料容器201から供給された燃料と水を気化させる気化器203と、燃料容器201から燃料と水を吸引するとともに吸引した燃料と水を気化器203に供給する燃料ポンプ202と、気化器203から供給された燃料と水の混合気を水素ガスと二酸化炭素ガス等を化学反応式(1)のような改質反応と一部、化学反応式(2)のように化学反応(1)よって生成した水素と二酸化炭素から一酸化炭素が生成する逆シフト反応が複合して起こる改質器204と、改質器204から供給された混合気体中の一酸化炭素を化学反応式(3)のように酸化させることで混合気体から一酸化炭素を除去する一酸化炭素除去器205と、一酸化炭素除去器205から供給された混合気体のうち水素ガス(アノードガス)と外気の酸素ガス(カソードガス)との電気化学反応により電気エネルギーを生成する燃料電池装置1と、外気の空気を吸引するとともに吸引した空気を一酸化炭素除去器205及び燃料電池装置1に供給する空気ポンプ206と、を備える。
CH3OH+H2O→3H2+CO2 …(1)
2+CO2→CO+2H2O …(2)
2CO+O2→2CO2 …(3)
なお、燃料容器201に貯留された燃料は、メタノールの代わりに、エタノール等のアルコール類やガソリンといった水素原子を含む化合物が適用可能である。
図2は、燃料電池装置1に用いられる1つの燃料電池セル100を示す断面図である。図2に示すように、燃料電池セル100は、固体高分子電解質膜11の両面に電極13A,13Bを備える膜電極接合体(MEA:Membrane Electrode Assembly)10と、ガス拡散層12A,12Bと、ガスケット14A,14Bと、膜電極接合体10の固体高分子電解質膜11及びガスケット14A,14Bの外周部に配置された絶縁枠(伝熱部材)40と、水素極側に配置された片面セパレータ30と、酸素極側に配置された片面セパレータ20と、を備え、片面セパレータ20,30の間に膜電極接合体10及び絶縁枠40を挟持した状態で図示しないボルトナット結合により厚さ方向に締め付けたものである。なお、ボルトナット結合をはずすと、この単位セルを片面セパレータ20,30、絶縁枠40、ガス拡散層12A,12B、ガスケット14A,14B及び膜電極接合体10に分離することができる。
図3(a)は片面セパレータ20を絶縁枠40と接触する面と反対側の面から見た平面図であり、図3(b)は絶縁枠40を示す平面図であり、図3(c)は膜電極接合体を示す平面図であり、図3(d)は片面セパレータ30を膜電極接合体10及び絶縁枠40と接触する面から見た平面図である。
固体高分子電解質膜11は、矩形状又は正方形状に形成された膜であって、水素イオン(H+)を選択的に透過させるものである。固体高分子電解質膜11では、上述の発熱反応による発熱の他に、水素イオンの透過に伴う熱や、電流が流れる際の配線内の電気抵抗によるジュール熱等の熱が発生する。
固体高分子電解質膜11の両面であってそれぞれの中央部には、電極13A,13Bが矩形状又は正方形状に形成されている。固体高分子電解質膜11に形成された電極のうち一方の電極13Aが燃料電池セル100のアノード(水素極)として機能し、他方の電極13Bが燃料電池セル100のカソード(酸素極)として機能する。ガス拡散層12A,12Bはガスケット14A,14Bにより外周部を囲まれる。
ガスケット14A,14Bは固体高分子電解質膜11と片面セパレータ20,30との隙間を封止し、後述するアノードガス流路39からガス拡散層12に供給されるアノードガス、後述するカソードガス流路29からガス拡散層13に供給されるカソードガスが漏れ出すことを防ぐガスシールとして機能する。
このようなガスケット14,14は、ゴム弾性を有する材料により形成することができ、例えばイソブチレン系の封止材を用いて形成することができる。また、シリコンゴムやテフロン(登録商標)等を用いて形成してもよい。
また、膜電極接合体10の四隅には、固体高分子電解質膜11及びガスケット14,14を貫通する孔15〜18が空いている。この孔は、片面セパレータ20,30に設けられた後述する穴25〜28、35,38とともに、後述する4つのガス流路を形成する。
片面セパレータ20には、膜電極接合体10の四隅に設けられた孔15〜18と対応する位置に4つの孔25〜28が設けられている。また、片面セパレータ30には、孔15,18と対応する位置に2つの孔35,38が設けられている。
片面セパレータ20のガス拡散層12B、ガスケット14B及び絶縁枠40と接触する面の中央部には溝状のカソードガス流路29が設けられている。カソードガス流路29の両端は孔26,27と接続されている。孔26はカソードガス流路29にカソードガスを供給するカソードガス供給流路となり、孔27はカソードガスを排出するカソードガス排出流路となる。
同様に、片面セパレータ30のガス拡散層12A、ガスケット14A及び絶縁枠40と接触する面の中央部には溝状のアノードガス流路39が設けられている。アノードガス流路39の両端は孔35,38と接続されている。
孔25,35は孔15とともに、アノードガス供給流路を形成する。また、孔28,38は孔18とともに、アノードガス排出流路を形成する。
さらに、片面セパレータ20,30の四隅には、厚さ方向に貫通するボルト孔21〜24,31〜34が形成されている。これらのボルト孔21〜24,31〜34は、図示しないボルトナット結合により燃料電池セル100を厚さ方向に締め付けるためのものである。
絶縁枠40は中央に穴49が空いており、この穴49の内部に膜電極接合体10、ガス拡散層12A,12B及びガスケット14A,14Bが配置される。絶縁枠40の厚さは、図2に示すように、膜電極接合体10とガス拡散層12A,12Bの厚さの和にほぼ等しく、片面セパレータ20,30の間に膜電極接合体10、ガス拡散層12A,12B及びガスケット14A,14Bを配置するためのスペーサーとしても機能する。
また、絶縁枠40には、四隅にボルト孔41〜44が空いている。このボルト孔41〜44は、ボルト締結時の膜電極接合体10及び絶縁枠40を片面セパレータ20,30に挟んで積層したときに、ボルト孔21〜24,31〜34と連続する。この内部に図示しないボルトを挿通し、図示しないナットを締め付けることで、燃料電池セル100が形成される。
絶縁枠40は両面で片面セパレータ20,30に接しており、片面セパレータ20,30同士のショートを防止するために絶縁体により形成されている。
また、膜電極接合体10における水素の酸化反応により発生する熱を効率よく片面セパレータ20,30に伝導させるために、絶縁枠40は膜電極接合体10、ガス拡散層12A,12B及びガスケット14A,14Bよりも熱伝導率が高い素材により形成されていることが好ましい。
このような熱伝導率が高い絶縁体としては、例えば窒化アルミニウムや窒化珪素等の金属窒化物や金属酸化物を用いることができる。なお、窒化アルミニウムの熱伝導率は100〜190W・m-1・K-1であり、窒化珪素の熱伝導率は約40W・m-1・K-1程度であるので、従来ガスケットに用いられていたシリコンゴムやテフロン(登録商標)等の50〜100倍程度である。また、伝熱材23,33は少なくとも固体高分子電解質膜11と当接する面が絶縁性を有する構成であればよいので、アルミニウム等の熱伝導率の高い金属の表面に絶縁処理を施したものを用いてもよい。あるいは、熱伝導率が高くかつ絶縁性の樹脂素材等を用いてもよい。
あるいは、絶縁体として、例えば熱伝導率が1W・m-1・K-1以上の熱伝導率が高いエポキシ樹脂等のプラスチック素材を用いてもよい。
固体高分子電解質膜11で発生した熱はガス拡散層12A,12Bを介して片面セパレータ20,30に伝導する。本実施の形態の燃料電池セル100では、膜電極接合体10、ガス拡散層12A,12B及びガスケット14A,14Bよりも熱伝導率が高い絶縁枠40を片面セパレータ20,30に挟持させることで、片面セパレータ20,30間の熱伝導率を高めることができる。なお、携帯機器用の燃料電池では発熱量が小さいため、上述の通り隣接する燃料電池セル間の熱伝導率を高くすると、燃料電池の両端または片端を携帯機器の筐体等に接触させることで、燃料電池セル100全体の放熱を十分に行うことができる。
<変形例1>
なお、図4に示すように、複数の燃料電池セルを電気的に直列に接続した燃料電池セルスタック110として燃料電池装置1に用いてもよい。
ここで、燃料電池セルスタック110を構成する各燃料電池セルは、膜電極接合体10、ガス拡散層12A,12B及びガスケット14A,14B及び絶縁枠40が片面セパレータ20及び両面セパレータ50によって挟まれた構造、膜電極接合体10、ガス拡散層12A,12B及びガスケット14A,14B及び絶縁枠40が2枚の両面セパレータ50,50によって挟まれた構造、または、膜電極接合体10、ガス拡散層12A,12B及びガスケット14A,14B及び絶縁枠40が片面セパレータ30及び両面セパレータ50によって挟まれた構造である。両面セパレータ50は隣接する燃料電池セルの双方の構造を兼ね、隣接する燃料電池セルは両面セパレータ50により直列に接続される。燃料電池セルの数は、膜電極接合体10を備える燃料電池セル一つ当たりの起電力と、燃料電池装置1に要求される電力によって定まる。なお、各膜電極接合体10、ガス拡散層12A,12B及びガスケット14A,14B、片面セパレータ20,30及び絶縁枠40は第1実施形態と同様である。
図5(a)は両面セパレータ50を片面セパレータ20側の面から見た平面図であり、図5(b)は両面セパレータ50を片面セパレータ30側の面から見た平面図である。両面セパレータ50には、四隅にボルト孔51〜54が空いている。このボルト孔51〜54は、膜電極接合体10及び絶縁枠40をそれぞれ片面セパレータ20,30及び両面セパレータ50の間に挟んで積層したときに、ボルト孔21〜24,31〜34,41〜44と連続する。この内部に図示しないボルトを挿通し、図示しないナットを締め付けることで、燃料電池セルスタック110が形成される。
また、両面セパレータ50には、膜電極接合体10の四隅に設けられた孔15〜18と対応する位置に4つの孔55〜58が設けられている。
両面セパレータ50の片面セパレータ30側の面の中央部には、溝状のカソードガス流路59aが設けられている。カソードガス流路59aはカソードガス流路29と同様の形状であり、カソードガス流路59aの両端は孔56、孔57と接続されている。孔56は孔16,26,36とともにカソードガス流路59aにカソードガスを供給するカソードガス供給流路となり、孔57は孔17,27,37とともにカソードガスを排出するカソードガス排出流路となる。
両面セパレータ50の片面セパレータ20側の面の中央部には、溝状のアノードガス流路59bが設けられている。アノードガス流路59bはアノードガス流路39と同様の形状であり、アノードガス流路59bの両端は孔55、孔58と接続されている。
孔55は孔15,25,35とともにアノードガス供給流路を形成する。また、孔58は孔18,28,38とともに、アノードガス排出流路を形成する。
各燃料電池セルの膜電極接合体10で発生した熱はガス拡散層12A,12Bを介して片面セパレータ20,30及び両面セパレータ50に伝導する。本実施の形態の燃料電池セルでは、膜電極接合体10、ガス拡散層12A,12B及びガスケット14A,14Bよりも熱伝導率が高い絶縁枠40を片面セパレータ20,30に挟持させることで、片面セパレータ20,30及び両面セパレータ50間の熱伝導率を高めることができる。これにより隣接する燃料電池セル同士の間で熱が伝わりやすくなるので、中央付近と端部付近とに配置された燃料電池セル同士の間での温度差を小さくすることができる。なお、隣接する燃料電池セル間の熱伝導率を高くすると、燃料電池の両端または片端を携帯機器の筐体等に接触させることで、燃料電池セルスタック110全体の放熱を十分に行うことができる。
<第2実施形態>
図6は本発明の第2実施形態に係る燃料電池セル120を示す断面図である。本実施の形態では、膜電極接合体10及び片面セパレータ20,30は第1実施形態と同様であるが、絶縁枠60が異なる。
図7は絶縁枠(伝熱部材)60を示す二面図であり、(a)は平面図、(b)は側面図である。絶縁枠60の形状は、中央に穴69が空いており、四隅にボルト孔61〜64が空いている点は絶縁枠40と同じであるが、導体枠(伝熱部材)65の両面に絶縁膜66,66が形成されてなる点が異なる。ここで、導体としては、片面セパレータ20,30等と同様に、銅、アルミニウム等の金属素材を用いることができる。
絶縁膜66,66としては、ポリイミド皮膜や、酸化シリコン薄膜を用いることができる。また、導体枠65の両面にダイヤモンドライクカーボンコーティング等により絶縁膜を形成することもできる。
絶縁枠60は図6に示すように、絶縁膜66,66が形成された両面で片面セパレータ20,30と当接する。
一般に、導体は自由電子を持ち熱伝導率が高いが、片面セパレータ20,30の両方に接触する絶縁枠40を全て導体で形成するとショートする。本実施の形態では、導体枠65の両面に絶縁膜66,66を形成することで、絶縁性を維持したまま熱伝導率を高くすることができる。
<変形例2>
なお、上記構造の燃料電池セルを第1実施形態の変形例1と同様に、直列に接続して燃料電池セルスタックとして燃料電池装置1に用いてもよい。
本発明に係る発電装置200を示すブロック図である。 本発明の第1実施形態に係る燃料電池セル100を示す断面図である。 燃料電池セル100の(a)片面セパレータ20、(b)絶縁枠40、(c)膜電極接合体10、(d)片面セパレータ30の平面図である。 本発明の変形例に係る燃料電池セルスタック110を示す断面図である。 (a)は両面セパレータ50を片面セパレータ20側の面から見た平面図であり、(b)は両面セパレータ50を片面セパレータ30側の面から見た平面図である。 本発明の第2実施形態に係る燃料電池セル120を示す断面図である。 図6の燃料電池セルの絶縁枠60を示す二面図であり、(a)は平面図、(b)は側面図である。
符号の説明
1 燃料電池装置
10 膜電極接合体
11 固体高分子電解質膜(電解質膜)
12 ガス拡散層(電極)
20,30 片面セパレータ(セパレータ)
50 両面セパレータ(セパレータ)
40,60 絶縁枠(伝熱部材)
65 導体枠
66 絶縁膜
100,120 燃料電池セル
110 燃料電池セルスタック
200 発電装置

Claims (7)

  1. イオンを選択的に透過する電解質膜と前記電解質膜の両面に配置された電極とを備える膜電極接合体を前記電極に当接して配置されたガス拡散層を介して隣接する2つのセパレータで挟持してなるセル構造を備えるとともに、前記電極の周囲における前記隣接する2つのセパレータと前記電解質膜との間に配置されたガスケットを備える燃料電池セルであって、
    前記ガス拡散層及び前記ガスケットよりも熱伝導率が高くされるとともに前記隣接する2つのセパレータ間を絶縁する伝熱部材が前記2つのセパレータに当接するように配置されていることを特徴とする燃料電池セル。
  2. 前記伝熱部材は窒化アルミニウムからなることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池セル。
  3. 前記伝熱部材は熱伝導率が1W・m-1・K-1以上のプラスチック素材からなることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池セル。
  4. 前記伝熱部材は、前記隣接する2つのセパレータと当接する面が少なくとも絶縁されることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池セル。
  5. 請求項1に記載のセル構造を複数備えることを特徴とする燃料電池セルスタック。
  6. 請求項1に記載のセル構造を備えることを特徴とする発電装置。
  7. 請求項6に記載の発電装置を備えることを特徴とする電子機器。
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