JP2006049490A - 基板搬入装置、部品実装装置、及び基板搬入方法 - Google Patents

基板搬入装置、部品実装装置、及び基板搬入方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 可撓性基板を撓みや反りのない平坦な状態でステージ上に配置する。
【解決手段】 基板搬入装置27は、搬入アーム41に設けられ、ボンディングステージ20の台部20aにFPC基板3を押さえ付ける押さえ機構を有する。押さえ機構は、基板吸着機構42がその機能を果たしてもよい。押さえ機構には、FPC基板3を直接下向きに付勢する直接押圧型押さえ機構50と、搬送治具2を下向きに付勢する間接型押さえ機構70がある。
【選択図】図2

Description

本発明は、供給位置からステージへ可撓性基板を搬入する基板搬入装置に関する。
基板に複数の部品を実装するための種々の部品実装装置が知られている。一般的に、この部品実装装置は、装置外から装置内に基板を供給するためのローダ、部品実装済みの基板を装置内から装置外に排出するアンローダ、載置された基板を真空吸着により保持するボンディングステージ、ローダからボンディングステージ上に基板を搬入する基板搬入装置、ボンディングステージ上に保持された基板に部品を実装する実装ヘッド、及び部品実装済みの基板をボンディングステージからアンローダに搬出する基板搬出装置を備えている。例えば、特許文献1にこの種の部品実装装置が開示されている。
基板には、エポキシ樹脂等からなる比較的硬質な通常の基板に加え、FPC基板のような可撓性を有する基板(可撓性基板)がある。また、比較的高剛性の搬送キャリアに可撓性基板を保持させて搬送する場合もある。可撓性基板は、通常の基板と比較して撓みや反りが生じやすい。基板搬入装置によってボンディングステージに搬入された可撓性基板が、撓みや反りがあって平坦ではない状態でボンディングステージ上に吸着保持されると、実装ヘッドによる実装時に部品の実装位置のずれ等の実装不良の原因となる。
可撓性基板の撓みや反りに対する対策として、単純にボンディングステージによる真空吸着の真空度を高めると、真空吸着孔の部分で可撓性基板が局所的に窪みを生じ、却って可撓性基板の平坦度が低下する。
特許文献2には、基板を下面から支持する複数のサポートピンの高さを反りに応じて調節することで、通常の基板の反りを矯正する技術が開示されている。しかし、この技術は、通常の基板よりも大幅に柔軟性が高い可撓性基板には適用できない。
特開2004−186182号公報 特開平6−196847号公報
本発明は、可撓性基板を撓みや反りのない平坦な状態でステージ上に配置し、可撓性基板を確実にステージに密着させることを課題とする。
本発明の第1の態様は、可撓性基板を、この可撓性基板の供給位置から、この可撓性基板が載置されて保持されるステージへ搬入する基板搬入装置であって、前記可撓性基板を解除可能に保持する保持機構と、前記保持機構を設けた移動体を、前記供給位置から前記ステージへ向かう前記可撓性基板の搬入方向に移動させ、かつ昇降させる保持機構移動部と、前記供給位置で前記可撓性基板を保持した前記保持機構が前記ステージ上方まで前記搬送方向に移動し、前記可撓性基板と前記ステージとの間に間隔が存在する第1の高さ位置から前記ステージ上に前記可撓性基板が載置される第2の高さ位置まで前記保持機構が降下するように、前記保持機構と前記保持機構移動部を制御する制御部と、前記移動体に設けられ、前記可撓性基板を保持した前記保持機構が前記ステージに対して前記第2の高さ位置まで降下すると、前記可撓性基板を前記ステージに押さえ付ける押さえ機構とを備えることを特徴とする基板搬入装置を提供する。
押さえ機構が可撓性基板をステージに押さえ付けることで、可撓性基板を撓みや反りのない平坦な状態でステージ上に配置し、ステージに密着させることができる。また、ステージ上に可撓性基板が載置される第2の高さ位置まで保持機構が降下したときに、押さえ機構が可撓性基板をステージに押さえ付けるので、ステージが基板を保持する力(真空吸着の場合には真空度)を必要最小限に抑制しつつ、可撓性基板を平坦な状態でステージ上に保持することができる。さらに、移動体に押さえ機構を設けているので、保持機構移動部とは別に、押さえ機構の水平方向の移動や昇降のための専用の移動機構を設ける必要がない。
可撓性基板は、搬送治具に保持された状態で搬送されるものでも、搬送治具を用いずに搬送されるものでもよい。搬送治具は、単一の搬送プレートに可撓性基板を保持するものでも、分離可能に互いに重ね合わせられた上側搬送プレートと下側搬送プレートとを備え、これら上側及び下側搬送プレート間に可撓性基板を挟み込んで保持するものでもよい。搬送治具には開口が設けられ、可撓性基板の開口に配置された領域がステージに載置及び保持される。
可撓性基板が搬送治具に保持されている場合、移動体に取り付けられ、かつ前記搬送治具を解除可能に保持する保持体と、この保持体を下向きに弾性的に付勢する第1の弾性部材とを備える。保持体は、例えば真空吸着により搬送治具を保持する。
一つの実施形態としては、前記保持体及び前記第1の弾性部材が前記押さえ機構を構成し、前記搬送治具を保持した前記保持機構が前記ステージに対して前記第2の高さ位置に降下すると、前記保持体が前記第1の弾性部材の付勢力に抗して上向きに変位し、前記第1の弾性部材により前記保持体が前記搬送治具を下向きに付勢することで、前記可撓性基板を前記ステージに押さえ付ける。
保持機構の保持体及び第1の弾性部材が押さえ機構としても機能するので、基板搬入装置の構造の複雑化や部品点数の増加を伴うことなく、可撓性基板をステージに密着させることができる。
代案としては、前記押さえ機構は、前記移動体に対して固定された第1の固定部と、この第1の固定部に昇降可能に取り付けられ、その先端が前記可撓性部材に対応する位置に配置され、かつそれ自体の自重により下向きに付勢された第1の押さえ体とを備え、前記保持機構が前記第1の高さ位置にあると、前記第1の押さえ部材の先端が前記保持体の先端よりも上方に位置し、前記保持機構が前記第2の高さ位置に降下すると、前記保持体が前記第1の弾性部材の付勢力に抗して上向きに変位すると共に、前記第1の押さえ体が前記可撓性基板に接触して前記第1の固定部に対して上向きに変位し、前記第1の押さえ体が前記自重により前記可撓性基板を下向きに付勢することで前記可撓性基板を前記ステージに押さえ付ける。
第1の押さえ体が自重により可撓性基板をステージに押さえ付けるので、比較的簡易な構成で可撓性基板をステージに密着させることができる。また、第1の押さえ体の自重により可撓性基板を押さえ付けるので、第2の高さ位置がある程度変化しても、可撓性基板に作用する付勢力は一定に保持される。
前記第1の押さえ体は、前記第1の固定部に対して昇降可能に装着された上下方向に延びる第1の軸と、この第1の軸の先端に設けられた先端部とを備え、前記保持機構が前記第2の高さ位置に降下すると、前記先端部が前記可撓性基板に接触する。
先端部が点接触的に可撓性基板に接触するので、可撓性基板上のACFテープ、電極、実装済みの部品等が存在していない領域、すなわち他の部材が接触しても支障がない領域で可撓性基板をステージに対して押さえ付けることができる。先端部の可撓性基板に対する接触位置は、反りや撓みが生じやすい領域であって、かつACFテープ等が存在しない領域に設定することが好ましい。一般に断面積が急変している領域(厚みが一定の場合には平面視での形状が急変している部分)で撓みや反りが生じやすい。先端部は、フッ素樹脂等の離型性と耐熱性を有する材料からなることが好ましい。
先端部は、第1の軸に対して取外可能に取り付けられることが好ましい。先端部を交換することで、可撓性基板の材質、寸法、形状等の変更に応じて先端部の材質、寸法、形状等を容易に変更することができる。
第1の押さえ体が可撓性基板を下向きに付勢する付勢力を高めるために、ばね等の弾性部材を設けてもよい。この弾性部材の弾性的な付勢力は調節可能であることが好ましい。
代案としては、前記押さえ機構は、前記移動体に対して固定された第2の固定部と、この第2の固定部に昇降可能に取り付けられ、その先端が前記搬送治具に対応する位置に配置され、かつ第2の弾性部材により下向きに付勢された第2の押さえ体とを備え、前記保持機構が前記第1の高さ位置にあると、前記第2の押さえ体の先端が前記保持体の先端よりも上方に位置し、前記保持機構が前記第2の高さ位置に降下すると、前記保持体が前記第1の弾性部材の付勢力に抗して上向きに変位すると共に、前記第2の押さえ部材の先端が前記搬送治具に接触して前記第2の弾性部材の付勢力に抗して前記第2の固定部に対して上向きに変位し、前記第2の弾性部材により前記第2の押さえ部材が前記搬送治具を下向きに付勢することで、前記可撓性基板を前記ステージに押さえ付ける。
第2の弾性部材により第2の押さえ体が搬送治具を下向きに付勢することで、可撓性基板を前記ステージに押さえ付ける。従って、可撓性基板に対して直接接触することなく、可撓性基板をステージに対して密着させることができる。
第2の押さえ体は、搬送治具により保持された可撓性基板がステージに対して均一に押さえ付けられるように配置することが好ましい。
前記押さえ機構は、前記第2の弾性部材の付勢力を調節する調節機構を備えることが好ましい。
この調節機構を設けることにより、搬送治具及び可撓性基板の材質、寸法、形状等に応じて、可撓性基板が均一にステージに対して押さえ付けられるように第2の弾性部材の付勢力を調節することができる。
具体的には、前記第2の押さえ体は、前記第2の固定部に対して昇降可能に装着された上下方向に延びる第2の軸と、この第2の軸の先端に取り付けられたパッドとを備え、
前記保持機構が前記第2の高さ位置に降下すると、前記パッドが前記搬送治具に接触する。
パットの材質は、耐熱ゴム、シリコン等の弾力性と耐熱性を有する材料からなることが好ましい。
パッドは第2の軸に対して着脱可能に取り付けられていることが好ましい。パッドを交換することで、可撓性基板及び搬送治具の材質、寸法、形状等の変更に応じてパッドの材質、寸法、形状等を容易に変更することができる。
第2の押さえ体は、保持体とは別体であり、かつ搬送治具を弾性的に付勢する。従って、第2の押さえ体を備える押さえ機構は、分離可能に互いに重ね合わせられた上側搬送プレートと下側搬送プレートとを備え、これら上側及び下側搬送プレート間に可撓性基板を挟み込んで保持する搬送治具を使用する場合に適している。この場合、前記保持体が前記下側搬送プレートを保持する一方、前記第2の押さえ体は前記上側搬送プレートに接触する。
ステージは、例えば真空吸着により可撓性基板を保持する。この場合、前記ステージに基板吸着孔が形成され、真空吸引部からこの基板吸着孔を介して作用する吸引力により前記可撓性基板が前記ステージ上に吸着保持される。
一つの実施形態では、前記制御部は、前記保持機構が前記可撓性基板の保持を解除すると共に、前記ステージが前記可撓性基板の保持を開始すると、前記保持機構が前記第2の高さ位置から前記第1の高さ位置まで上昇し、その後、前記可撓性基板に対する保持を解除した状態を維持しつつ前記保持機構が前記第1の高さ位置から前記第2の高さ位置まで再度降下し、前記押さえ機構が前記可撓性基板を前記ステージに再度押さえ付けるように、前記保持機構と前記保持機構移動部を制御する。
保持機構が最初に第2の高さ位置まで降下した際に、可撓性基板がステージに保持される。保持機構はいったん第1の高さ位置まで上昇した後、可撓性基板に対する保持を解除した状態を維持しつつ、第1の高さ位置から第2の高さ位置まで再度降下する。この2回目の降下時に、押さえ機構によって可撓性基板がステージに押さえ付けられる。
好ましくは、前記可撓性基板が前記ステージに適正な状態で保持されているのか不適正な状態で保持されているのかを検出するセンサをさらに備え、前記制御部は、前記保持機構が前記第1の高さ位置から前記第2の高さ位置に再度降下した後の予め定められた監視期間中、前記可撓性基板が前記ステージに適正な状態で保持されていることを前記センサにより検出すれば、前記保持機構が前記第2の高さ位置から前記第1の高さ位置まで再度上昇するように、前記保持機構と前記保持機構移動部を制御する。
代案としては、前記可撓性基板が前記ステージに適正な状態で保持されているのか不適正な状態で保持されているのかを検出するセンサをさらに備え、前記制御部は、前記第2の高さ位置において前記保持機構が前記可撓性基板の保持を解除すると共に、前記ステージが前記可撓性基板の保持を開始すると、前記保持機構が前記第2の高さ位置から前記第1の高さ位置に上昇し、前記ステージが前記可撓性基板の保持を開始した後予め定められた第1の監視期間中に前記可撓性基板が前記ステージに不適正な状態で保持されていることを前記センサにより検出すれば、前記可撓性基板に対する保持を解除した状態を維持しつつ前記保持機構が前記第1の高さ位置から前記第2の高さ位置まで再度降下し、それによって前記押さえ機構が前記可撓性基板を前記ステージに押さえ付けるように、前記保持機構と前記保持機構移動部を制御する。
保持機構が最初に第2の高さ位置まで降下した際に、可撓性基板がステージに保持される。保持機構がいったん第1の高さ位置まで上昇した後、可撓性基板がステージに不適正な状態で保持されていることをセンサが検出すると、可撓性基板に対する保持を解除した状態を維持しつつ保持機構が第1の高さ位置から第2の高さ位置まで再度降下する可撓性基板がステージに平坦な状態で保持されていない場合にのみ、押さえ機構によってステージに可撓性基板が押さえ付けられる。従って、供給位置からステージへの可撓性基板の搬入効率を低下させることなく、可撓性基板を平坦な状態でステージ上に密着させることができる。
本発明の第2の態様は、前記基板搬入装置と、前記ステージに保持された前記可撓性基板に部品を実装する実装ヘッド部とを少なくとも備える部品実装装置を提供する。
本発明の第3の態様は、可撓性基板を、この可撓性基板の供給位置から、この可撓性基板が載置されて保持されるステージへ搬入する基板搬入方法であって、前記供給位置において保持機構により前記可撓性基板を保持し、前記可撓性基板を保持している前記保持機構を前記供給位置から前記ステージ上方に移動させ、前記可撓性基板と前記ステージの間に間隔が存在する第1の高さ位置から前記ステージ上に前記可撓性基板が載置される第2の高さ位置まで前記保持機構を降下させ、前記保持機構による前記可撓性基板の保持を解除すると共に、前記ステージによる前記可撓性基板の保持を開始し、前記保持機構を前記第2の高さ位置から前記第1の高さ位置に上昇させ、前記可撓性基板の保持を解除した状態を維持している前記保持機構を、前記第1の高さ位置から前記第2の高さ位置まで再度降下させ、押さえ機構で前記可撓性基板を前記ステージに再度押さえ付けることを特徴とする基板搬入方法を提供する。
保持機構に設けた押さえ機構によって可撓性基板をステージに対して押さえ付けることで、可撓性基板を撓みや反りのない平坦な状態でステージに密着させることができる。
具体的には、前記保持機構が前記第1の高さ位置から前記第2の高さ位置に再度降下した後予め定められた監視期間中、前記可撓性基板が前記ステージに適正な状態で保持されていることをセンサにより検出すれば、前記保持機構を前記第1の高さ位置から前記第2の高さ位置まで再度上昇させ、それによって前記可撓性基板の搬入動作が完了し、前記監視期間中に前記可撓性基板が前記ステージに不適正な状態で保持されていることを前記センサにより検出すれば、前記可撓性基板の搬入動作を停止させる。
押さえ機構によってステージに対して押さえ付けても可撓性基板がステージ上に平坦な状態で保持されない場合、すなわちエラーの場合には、可撓性基板の搬入動作が停止される。
また、前記監視期間中に前記可撓性基板が前記ステージに適正な状態で保持されていることを前記センサにより検出した場合、前記監視期間終了から予め定められ待機時間経過後に前記保持機構を前記第1の高さ位置から前記第2の高さ位置まで再度上昇させる。
待機時間を設けることで、保持機構が第1の高さ位置から前記第2の高さ位置まで再度上昇する際に、反力によって可撓性基板が部分的にステージから浮き上がるのを防止することができる。
前記ステージに基板吸着孔を形成し、真空吸引部からこの基板吸着孔を介して作用する吸引力により前記可撓性基板が前記ステージ上に吸着保持することができる。この場合、前記センサは、前記吸着孔と前記真空吸引部を接続する経路上に設けられ、この経路の真空度に基づいて前記可撓性基板が前記ステージに適正な状態で保持されているのか不適正な状態で保持されているのかを検出する。
本発明の第4の態様は、可撓性基板を、この可撓性基板の供給位置から、この可撓性基板が載置されて保持されるステージへ搬入する基板搬入方法であって、前記供給位置において保持機構により前記可撓性基板を保持し、前記可撓性基板を保持している前記保持機構を前記供給位置から前記ステージ上方に移動させ、前記可撓性基板と前記ステージの間に間隔が存在する第1の高さ位置から前記ステージ上に前記可撓性基板が載置される第2の高さ位置まで前記保持機構を降下させ、前記保持機構による前記可撓性基板の保持を解除すると共に、前記ステージによる前記可撓性基板の保持を開始し、前記保持機構を前記第2の高さ位置から前記第1の高さ位置に上昇させ、前記ステージが前記可撓性基板の保持を開始した後予め定められた第1の監視期間中、前記可撓性基板が前記ステージに適正な状態で保持されていることをセンサにより検出すれば、前記可撓性基板の搬入動作が完了し、前記第1の監視期間中に前記可撓性基板が前記ステージに不適正な状態で保持されていることを前記センサにより検出すれば、前記可撓性基板の保持を解除した状態を維持している前記保持機構を、前記第1の高さ位置から前記第2の高さ位置まで再度降下させ、前記押さえ機構で前記可撓性基板を前記ステージに押さえ付けることを特徴とする、基板搬入方法を提供する。
可撓性基板が不適正な状態でステージに保持されている場合にのみ、押さえ機構によってステージに可撓性基板が押さえ付けられる。従って、供給位置からステージへの可撓性基板の搬入効率を低下させることなく、可撓性基板を撓みや反りのない平坦な状態でステージに密着させることができる。
本発明の第1の態様の基板搬入装置及び第2の態様の部品実装装置によれば、保持機構を備える移動部に設けた押さえ機構が可撓性基板をステージに押さえ付けることで、ステージが基板を保持する力(真空吸着の場合には真空度)を必要最小限に抑制しつつ、かつ比較的簡易な構成で可撓性基板を撓みや反りのない平坦な状態でステージ上に配置し、ステージに密着させることができる。
本発明の第3の態様の基板搬入方法では、押さえ機構によって可撓性基板をステージに対して押さえ付けることにより、可撓性基板を撓みや反りのない平坦な状態でステージに密着させることができる。
本発明の第4の態様の基板搬入方法では、可撓性基板が不適正な状態でステージに保持されている場合にのみ、押さえ機構によってステージに可撓性基板を押さえ付ける。従って、供給位置からステージへの可撓性基板の搬入効率を低下させることなく、可撓性基板を撓みや反りのない平坦な状態でステージに密着させることができる。
次に、添付図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。図において、X軸方向(+X,−X)と、このX軸方向と直交するY軸方向(+Y,−Y)は基板5の表面沿いの方向ないしは水平方向である。+X方向は後述する基板5の搬送方向と同方向である。また、図においてZ軸方向(+Z,−Z)は、X軸方向及びY軸方向と直交し、基板5の表面に対して垂直な方向ないしは鉛直方向である。
(第1実施形態)
図1は、本発明の実施形態に係る基板搬入装置27を備える部品実装装置の一例である電子部品実装装置1を示す。この電子部品実装装置1は、部品の一例であるチップ部品やベアICチップ等の電子部品を基板に実装する実装動作を行う。
この電子部品実装装置1により電子部品が実装される基板には、エポキシ樹脂等からなる比較的硬質な通常の基板(図示せず)に加え、図6に示すように1個の搬送治具2に保持された複数のFPC基板(可撓性基板)3がある。本実施形態では、搬送治具2は、平面視で長方形を呈する1枚の搬送プレート4からなる。搬送治具2は、熱による反り防止するために、断熱効果の高いインバー材料からなる。搬送プレート4には、長辺方向に延びる互いに平行な一対の開口4a,4bが設けられている。図7及び図8を併せて参照すると、本実施形態ではFPC基板3は平面視で比較的細長い長方形である。各FPC基板3は、基端側が開口4a,4b付近で搬送プレート4に固定され、先端側が開口4a,4bに臨んでいる。図8に示すように、各FPC基板3の先端の開口4a,4bに臨む部分に、電子部品が実装される領域(実装領域)3aが設定される。この実装領域3aには、異方性導電性フイルム(ACF)テープが予め貼り付けられている。以下の説明では、通常の基板と、搬送治具2とFPC基板3の組合せの両方を総称して単に基板5と呼ぶ。
図1を参照すると、電子部品実装装置1は、大別して、複数の電子部品を供給可能に収容する部品供給部7、この部品供給部7から供給される電子部品を基板5に実装する実装動作を行う実装部8、装置外から装置内に基板5を供給するローダ10、及び部品実装済みの基板5を装置内から装置外に排出するアンローダ11、実装部8への基板5の搬入及び実装部8からの基板5の搬出を行う基板搬送部9を機台6上に備える。また、電子部品実装装置1は部品供給部7、実装部8、ローダ10、アンローダ11、及び基板搬送部9の動作を制御する制御部ないしはコントローラ12を備える。
図1を参照して部品供給部7を説明する。部品供給部7は、リフター14、供給部品配置装置15、及び反転ヘッド装置16を備える。
リフター14内には、多数の電子部品が形成された半導体ウェハや、多数の電子部品が格子上に配列されて収容された部品トレイが、選択的に供給可能に収容されている。Y軸方向に往復移動可能な移動装置(図示せず)によってリフター14から供給部品配置装置15に半導体ウェハや部品トレイが供給される。供給部品配置装置15はY軸方向に移動可能である。また、供給部品配置装置15は、半導体ウェハに対してエキスパンド動作を施すことができる。反転ヘッド装置16はX軸方向に移動可能であり、供給部品配置装置15の半導体ウェハあるいは部品トレイから電子部品を個別に吸着保持し、実装部5に向けて移動する。また、反転ヘッド装置16は、吸着保持した電子部品を上下方向に反転させることができる。半導体ウェハや部品トレイの電子部品に対する反転ヘッド装置16の位置決めは、認識カメラ17の認識結果に基づいて、反転ヘッド装置16のX軸方向の移動と、供給部品配置装置15のY軸方向の移動の組み合わせにより行われる。
図1を参照して実装部8を説明する。実装部8は、実装ヘッド装置18、ボンディングステージ20、及び基板規制装置21を備える。
実装ヘッド装置18は、反転ヘッド装置16から受け渡された電子部品をその下端に吸着保持することができる。また、実装ヘッド装置18は、X軸方向に沿った直線移動、昇降、及びそれ自体の軸線周りの回転が可能である。さらに、実装ヘッド装置18は、吸着保持した電子部品を介して、押圧エネルギー、超音波振動エネルギー、熱エネルギー等の接合エネルギーを基板5に付与し、それによって基板5に電子部品を実装することができる。
ボンディングステージ20には、基板5が載置されて保持される。ボンディングステージ20は、XYテーブル22上に搭載されている。XYテーブル22は例えばサーボモータにてX軸方向とY軸方向で独立して駆動され、リニアスケールを用いたフルクローズ制御にて位置決めが可能である。XYテーブル22により、ボンディングステージ20がX軸及びY軸方向に移動し、それによって実装ヘッド装置18に対して基板5上の実装位置が位置決めされる。ボンディングステージ20は、例えばセラミックスからなる。仮にボンディングステージ20が断熱性の低い金属製であると、実装ヘッド装置18の加熱ヘッドの熱がFPC基板3を介してボンディングステージ20に逃げるので、加熱ヘッドをより高温に設定する必要がある。しかし、ボンディングステージ20を断熱効果の高いセラミックス製とすることにより、加熱ヘッドを低い温度に設定することができ、その結果、熱によるFPC基板のダメージが低減される。
図6から図8を参照すると、ボンディングステージ20の上面には、FPC基板3を載置するための直方体状を呈する複数(本実施形態では10個)の台部20aが、上向きに突出するように設けられている。5個ずつの台部20aがそれぞれ搬送治具2の開口4a,4bの一方に対応しており、各台部20aは1枚のFPC基板3に対応している。また、ボンディングステージ20の平面視で四隅の位置には、短い円柱状の支持部20bが上向きに突出するように設けられている。図7に示すように、搬送治具2の下面(本実施形態では搬送プレート4の下面)が、これらの支持部20bに支持される。また、図6に示すように、ボンディングステージ20にはヒータ26が内蔵されている。ボンディングステージ20は、ヒータ26によって例えば150℃に加熱される。仮に搬送治具2の下面全体がボンディングステージ20に当接すると、搬送治具2も加熱され、反りが生じ、FPC基板3に悪影響を及ぼす。しかし、搬送治具2は円柱状部20bで4点支持されるので、ボンディングステージ20と搬送治具2との間に断熱層として機能する空気層が形成され、熱による搬送治具2の反りを防止することができる。
図7及び図8に示すように、各台部20aの上面には、複数(本実施形態では3個)の基板吸着孔20cが設けられている。これらの基板吸着孔20cはボンディングステージ20内に形成した共通の流路20dと、概略的に示すボンディングステージ20外の管路23を介して、真空ポンプ等を備える真空吸引装置24に接続されている。真空吸引装置24から管路23及び流路20dを介して基板吸着孔20cを介して作用する吸引力により、FPC基板3が台部20aの上面に吸着保持される。
図7にのみ示すように、管路23には、基板吸着センサ25が介設されている。この基板吸着センサ25は、管路23、流路20d、及基板吸着孔20cの真空度に基づいてFPC基板3が台部20a上に撓みや反りのない平坦な状態(適正な状態)で保持されているか、撓みや反りのある不適正な状態で保持されているかを検出する。例えば、基板吸着センサ25は真空度が予め定められた上側閾値以上に上昇すると、FPC基板3が台部20aに適正な状態で保持されていることを検出し、真空度が予め定められた下側閾値以下に低下するとFPC基板3が台部20aに不適切な状態で保持されていることを検出する。本実施形態では、基板吸着センサ25はFPC基板3が適正に状態で保持されていればオン状態となり、不適正な状態で保持されていればオフ状態となる。
図6にのみ概略的に示す基板規制装置21は、ボンディングステージ20上で基板5を正規の位置に規制する。本実施形態における基板規制装置21は、基板5の1つの隅部に対応する基準部21aと、ボンディングステージ20上に配置された基板5を基準部21aに対して押し付けてボンディングステージ20に対して位置決めするための進退可能な可動部材21b,21c,21dとを備えている。
図1に示すように、ローダ10は、装置外から装置内へX軸方向に延びる一対の搬送レール10aを備える。図9を併せて参照すると、搬送レール10aの端部10b(基板供給位置P1)は、後述する基板投入位置P2の付近に位置している。基板5は、搬送レール10aで両端が支持された状態のまま矢印Aで示す基板搬送方向に搬送され、搬送レール10aの端部10bにおいて取り出し可能な状態で保持される。
図1及び図9に示すように、アンローダ11は、ローダ10と同様に基板搬送方向A(X軸方向)に延びる一対の搬送レール11aを備える。搬送レール11aの端部11bは後述する基板搬出位置P3の付近に位置している。端部11bに供給された基板5は、搬送レール11aで両端が支持された状態で基板搬送方向Aに搬送され、装置外に搬出される。
図1から図4に示す基板搬送部9は、ローダ10から実装部8への基板5の搬入を行う基板搬入装置27と、実装部8からアンローダ11への基板5の搬出を行う基板搬出装置127とを備える。
図3を参照すると、基板搬送部9はX軸方向(基板搬送方向A)に延びる直動ガイド30を備える。この直動ガイド30は、基板搬入装置27と基板搬出装置127が共用している。直動ガイド30は、基板搬送方向Aに延びるガイドレール30aと、このガイドレール30a上に摺動可能に取り付けられたスライダ30bとを備える。スライダ30bにはナット31が固定され、このナット31には基板搬送方向に延びるボールねじ軸32が螺合している。ボールねじ軸32は例えばステッピングモータであるモータ13によって正逆回転駆動される。モータ13の回転方向に応じて、スライダ30bがガイドレール30a上を+X方向又は−X方向に直進移動する。
基板搬入装置27は、X軸方向に移動するスライダ30bに取り付けられた上下方向ないしは鉛直方向(Z軸方向)に延びる直動ガイド33を備える。この直動ガイド33は、スライダ30bに対して固定された上下方向に延びるガイドレール33aと、このガイドレール33a上に摺動可能に取り付けられたスライダ33bとを備える。
基板搬入装置27は、スライダ33bを昇降させるための、ストローク長が異なる一対のシリンダ34,35を備えている。上側に配置されたシリンダ34はショートストロークシリンダであり、本実施形態ではストローク長が20mmである。一方、下側に配置されたシリンダ35はロングストロークシリンダであり、本実施形態ではストローク長が82mmである。一方のシリンダ34は、そのロッドが鉛直方向下向きとなる姿勢で、シリンダブラケット37を介してスライダ33bに固定されている。他方のシリンダ35は、そのロッドが鉛直方向上向きとなる姿勢で、シリンダブラケット38を介してスライダ30bに対して固定されている。第1及び第2のシリンダ34,35のロッドは、軸線が同軸となるように位置決めされ、かつシャフト39によって互いに連結されている。シリンダ34,35は、それぞれ図示しない圧縮空気供給装置と圧力空気配管を介して接続されており、圧縮空気の供給と排気によってロッドを突出位置と引込位置のいずれかに設定することができる。後に詳述するように、シリンダ34,35のロッドの突出状態の組合せによりスライダ33bを上下方向に移動させることができる。
スライダ33bには、アームブラケット40を介して搬入アーム41が固定されている。搬入アーム41は、Y軸方向に延びて基端がアームブラケット40に対して固定された第1のビーム41aと、この第1のビーム41aの基端側と先端側に固定された互いに平行なX軸方向に延びる第2及び第3のビーム41b,41cとを備え、平面視でH字状を呈する。第2及び第3のビーム41b,41cの両端には、それぞれ1個の基板吸着機構(保持機構)42が取り付けられており、搬入アーム41は合計4個の基板吸着機構42を備える。これらの基板吸着機構42は、搬送治具2の四隅の位置(図6において符号43)に対応して設けられている。
図3、図5、及び図10を参照すると、各基板吸着機構42は、基端側が真空吸引装置43に接続された吸着ノズル44を備える。この吸着ノズル44は下端側に昇降可能な中空筒部45を備えている。中空筒部45の下端には、吸込口46aが形成された吸着パッド46が装着されている。また、吸着ノズル44は、中空筒部45を図5において矢印Bで示すように鉛直方向下向きに弾性的に付勢するばね47(図10にのみ概略的に図示する。)を備えている。後に詳述するように、吸着ノズル44の中空筒部45はばね47の付勢力に抗して鉛直方向上向に変位することができる。吸着パッド46は、例えば耐熱ゴム、シリコン等の弾力性と耐熱性を有する材料からなる。
基板搬出装置127の構造は基板搬入装置27と同様である。図2及び図3を参照すると、基板搬出装置127は、スライダ30bに取り付けられた鉛直方向の直動ガイド133(ガイドレール133aとスライダ133b)、スライダ133bを昇降させるためのショートストロークのシリンダ134(本実施形態ではストローク長が20mm)、及びロングストロークのシリンダ135(本実施形態ではストローク長が82mm)とを備える。シリンダ134はシリンダブラケット137を介してスライダ133bに固定され、シリンダ135は基板搬入装置27と共通のシリンダブラケット38を介してスライダ30bに固定されている。スライダ133bにはアームブラケット140を介して搬出アーム141が固定されている。搬出アーム141は、Y軸方向に延びて基端がアームブラケット140に対して固定されたビーム141aと、このビーム141aの基端側と先端側に固定された互いに平行なX軸方向に延びる一対のビーム141b,141cとを備え、平面視でH字状を呈する。ビーム141b,141cの両端には、それぞれ1個の基板吸着機構142が取り付けられている。基板吸着機構142の配置及び構造も基板搬入装置27の基板吸着機構42と同様であり(図5参照)、真空吸引装置143により分子部品を吸着保持できる。
次に、図9を参照して、基板5、実装部8のボンディングステージ20、及び基板搬送部9(基板搬入装置27と基板搬出装置127)の水平方向の位置及び移動について説明する。図9において、符号P1,P2はそれぞれローダ10及びアンローダ11における基板5の位置を示す。位置P1はローダ10搬送レール10aの端部10b、すなわち部品実装前の基板5の供給位置を示し、この基板供給位置P1においてローダ10上の基板5が基板搬入装置27に保持される。一方、基板排出位置P4はアンローダ11の搬送レール11aの端部11b、すなわち部品実装済みの基板5の配置位置を示す。この位置P4において基板搬出装置127が基板5をアンローダ11に排出する。図9において、符号P2,P3,P0は、基板5を吸着保持したボンディングステージ20の移動を示す。基板投入位置P2は基板供給位置P1と隣接し、この位置P2において基板搬入装置27に保持された基板5がボンディングステージ20上に載置される。また、基板搬出位置P3は基板排出位置P4と隣接し、この基板搬出位置P3においてボンディングステージ20上の基板5が基板搬出装置127によって保持される。実装位置P0はローダ10及びアンローダ11による基板搬送経路から外れた位置にあり、この実装位置P0においてボンディングステージ20に保持された基板5(FPC基板3)に電子部品が実装される。
前述のように、基板搬送部9の基板搬入装置27と基板搬出装置127は共通の直動ガイド30に取り付けられているので、両者の基板搬送方向Aの距離は常に一定である。図9においてニ点鎖線で示すように、基板搬送部9の水平方向の位置には、位置P11,P12,P13がある。位置P11に基板搬送部9が位置すると、基板搬入装置27が位置P1の上方に位置し、基板搬出装置127が位置P2の上方に位置する。従って、位置P11では、基板搬入装置27によるローダ10からの基板5のピックアップが可能である。また、位置P12に基板搬送部9が位置すると、基板搬入装置27が位置P2の上方に位置し、基板搬入装置27が位置P3の上方に位置する。従って、位置P12では、基板搬入装置27からボンディングステージ20への基板5の搬入と、基板搬出装置127によるボンディングステージ20からの基板5のピックアップが可能である。さらに、位置P13では、基板搬入装置27が位置P3の上方に位置し、基板搬出装置127が位置P4の上方に位置する。従って、位置P13では、基板搬出装置127からアンローダ11への基板5の搬出が可能である。
次に、図4を参照して、基板搬入装置27の搬入アーム41の高さの変化を説明する。なお、図4において各高さH0〜H3における基板吸着機構42(吸着パッド46)の下端の位置は、仮に搬入アーム41に対する鉛直方向の変位がないものとして図示している。
前述のように、基板搬入装置27は、搬入アーム41の昇降用のシリンダとして、ショートストロークで下向きのシリンダ34とロングストロークで上向きのシリンダ35を備える。ショートストロークのシリンダ34のロッドは、非作動(オフ)時には引込位置で、作動(オン)時には突出位置となる。一方、ロングストロークのシリンダ35のロッドは、非作動(オフ)時には突出位置で、作動(オン)時には引込位置となる。両方のシリンダ34,35がオフ状態のときの高さ位置H0が基板搬入装置27の高さの基準となる。
まず、ショートストロークのシリンダ34をオン状態とし、ロングストロークのシリンダ35をオフ状態とすると、搬入アーム41は高さ位置H1に降下する。この高さ位置H1における搬入アーム41の降下量D1は、ショートストロークのシリンダ34のストローク長(本実施形態では20mm)と等しい。
次に、ロングストロークのシリンダ35をオン状態とし、ショートストロークのシリンダ34をオフ状態とすると、搬入アーム41は高さ位置H2に降下する。この高さ位置H2における搬入アーム41の降下量D2は、ロングストロークのシリンダ35のストローク長(本実施形態では82mm)と等しい。
さらに、両方の第1及び第2のシリンダ34,35をオン状態とすると、搬入アーム41は高さ位置H3に降下する。この高さ位置H3における搬入アーム41の降下量D3は2個の第1及び第2のシリンダ34,35のシリンダストローク長さの和(本実施形態では102mm)と等しい。
次に、図10を参照して、基板搬入装置27の搬入アーム41の高さ位置H0〜H3と基板吸着機構42の鉛直方向上向の変位量(押込量)ΔLの関係を説明する。なお、ローダ10の搬送レール10aの高さ位置は、ボンディングステージ20よりも高い。
図10の状態1は、基板吸着機構42が基板5を保持せず、ローダ10の搬送レール10aよりも上方に位置している状態を示す。この状態1では、第1及び第2のシリンダ34,35(図3参照)が共にオフ状態(降下量は0)であり、搬入アーム41は基準の高さ位置H0にある。この状態1における搬入アーム41から基板吸着機構42の下端までの長さを基準の長さLとする。
図10の状態2は、基板5を取り出すために搬送レール10a上に向けて搬入アーム41が降下している状態を示す。この状態2では、シリンダ34がオン、シリンダ35がオフとなり、降下量D1(図4参照)は、シリンダ34のストローク長(本実施形態では20mm)である。搬入アーム41の降下により、基板吸着機構42は単に下端(具体的には図5に示す吸着パッド46の下端)が基板5に接触するだけでなく、上向きに押し込まれている。すなわち、基板吸着機構42(具体的には図5に示す先端に吸着パッド46を備える中空筒部45)は、ばね47の付勢力(図5の矢印B参照)に抗して、押込量ΔL1(本実施形態では2mm)だけ上向きに変位する。また、状態2における搬入アーム41から基板吸着機構42の下端までの長さはL−ΔL1となる。
図10の状態3は、基板吸着機構42に保持した基板5をローダ10の搬送レール10aの上方の空中で搬送している状態を示す。この状態3では、第1及び第2のシリンダ34,35が共にオフ(降下量は0)であり、搬入アーム41は基準の高さ位置H0にある。基板吸着機構42に保持された基板5は搬送レール10aに対して非接触であるので(押込量が0)、搬入アーム41から基板吸着機構42の下端までの長さはほぼ標準の長さLである。
図10の状態4は、基板吸着機構42に保持した基板5がボンディングステージ20の直上に位置するように、搬入アーム41が降下した状態を示す。この状態4では、シリンダ34はオフで、シリンダ35がオンとなり、降下量D2(図4参照)はシリンダ35のストローク長(本実施形態では82mm)である。搬入アーム41は高さ位置H0よりも降下量D2だけ低い高さ位置H2にあり、基板吸着機構42の下端とボンディングステージ20の間には、隙間48が存在する。基板吸着機構42に保持された基板5はボンディングステージ20に対して非接触であるので(押込量が0)、搬入アーム41から基板吸着機構42の下端までの長さはほぼ標準の長さLである。
図10の状態5は、基板吸着機構42に保持した基板5がボンディングステージ20に載置された状態を示す。また、この状態5は、後に詳述するように、基板5が搬送治具2とFPC基板3の組合せである場合に、FPC基板3をボンディングステージ20に押さえ付けるために搬入アーム41が降下した状態にも相当する。この状態5では、第1及び第2のシリンダ34,35が共にオンであり、降下量D3(図4参照)は、第1及び第2のシリンダ34,35のストローク長の和(本実施形態では102mm)である。この状態5では、基板吸着機構42は上向きに押し込まれている。すなわち、基板吸着機構42は、ばね47の付勢力に抗して、押込量ΔL2(本実施形態では2mm)だけ上向きに変位し、搬入アーム41から基板吸着機構42の下端までの長さはL−ΔL2となる。
基板5が搬送治具2とFPC基板3の組合せである場合、状態5において各FPC基板3がボンディングステージ20の対応する台部20aに押さえ付けられる。まず、状態5では、前述のように基板吸着機構42がば47の付勢力に抗して押込量ΔL2だけ上向きに変位する。換言すれば、ばね47は押込量ΔL2に相当する長さだけ自然長(状態1におけるばね47の長さ)よりも短くなる。その結果、ばね47から基板吸着機構42の中空筒部45に下向きの弾性的付勢力が作用し(図5の矢印B参照)、中空筒部45の下端の吸着パッド46が基板5をボンディングステージ20に向けて下向きに付勢する。基板5が搬送治具2とFPC基板3の組合せである場合、図6において符号43で示すように、吸着パッド46は搬送治具2の四隅に接触するので、吸着パッド46は搬送基板5をボンディングステージ20に向けて下向きに付勢する。このように搬送治具2をボンディングステージ20に対して付勢することにより、FPC基板3がボンディングステージ20の台部20aに押さえ付けられる。本実施形態では、基板吸着機構42はFPC基板の押さえ機構としても機能する。
前述のように基板搬出装置127は基板搬入装置27と同様の構造であるので、搬入アーム41の高さ位置はH0,H1,H2,H3のいずれかに設定することができる。また、各高さ位置H0〜H3における基板吸着機構42の押込量の変化も基板搬入装置27と同様である(図10参照)。
図1及び図3にのみ概略的に示すコントローラ12は、予め記憶されたプログラムに従って、基板吸着センサ25を含む各種センサ及び認識カメラ17を含む各種カメラからの入力に基づいて、部品供給部7、実装部8、ローダ10、アンローダ11、及び基板搬送部9の動作を制御する。特に、コントローラ12は、基板吸着センサ25を含む各種センサからの入力に基づいて、基板搬送部9が備える種々の要素、すなわちモータ13、真空吸引装置43,143、シリンダ34,35,134,135の動作を制御すると共に、これらの動作と連動して実装部8のXYテーブル22、真空吸引装置24、及び基板規制装置21の動作を制御する。
次に、基板搬送部9(基板搬入装置27及び基板搬出装置127)の動作を、図11A及び図11Bのフローチャート、並びに図12及び図13を参照して説明する。
まず、ステップS11−1において、搬入アーム41が電子部品を実装する前の新たな基板5を吸着して保持する。詳細には、まず、図12(A)に示すように、基板搬入装置27と基板搬出装置127の両方が高さ位置H0の状態で基板搬送部9が位置P11に移動し、搬入アーム41が基板供給位置P1にある基板5の上方に位置する。次に、図12(B)に示すように、搬入アーム41が高さ位置H0から高さ位置H1まで降下し、基板吸着機構42の先端の吸着パッド46が基板5に当接する。また、真空吸引装置43による基板5の吸着が開始される。続いて、図12(C)に示すように、基板5を吸着保持した搬入アーム41が高さ位置H1から高さ位置H0に上昇する。
ステップS11−2において、実装済みの基板5を保持しているボンディングステージ20が実装位置P0から基板搬出位置P3に移動する(図12(B)の矢印参照)。
ステップS11−3では、搬出アーム141がボンディングステージ20に降下する。詳細には、図12(D)に示すように、まず基板搬送部9が位置P11から位置P12に移動し、搬入アーム141がボンディングステージ20上の基板5の上方に位置する。続いて、搬出アーム141が高さ位置H0から高さ位置H3まで降下し、基板吸着機構142の下端の吸着パッド146が基板5に当接する。なお、搬入アーム41も高さ位置H0から高さ位置H2まで降下する。
次に、ステップS11−4において、真空吸引装置143が作動し、搬出アーム141がボンディングステージ20上の電子部品を実装済みの基板5の吸着を開始する。これに続いて、ステップS11−5において真空吸引装置24が停止し、ボンディングステージ20による基板5の吸着が解除される。
次に、ステップS11−6において、図12(E)に示すように、搬出アーム141が高さ位置H3から高さ位置H2に上昇する。その結果、実装済みの基板5が搬出アーム141によりボンディングステージ20から取り出される。
ステップS11−7においてボンディングステージ20が基板搬出位置P3から基板投入位置P2に移動する。図12(E)に示すように、搬入アーム41は高さ位置H2にあるので、搬入アーム41によって保持された部品実装前の基板5と、基板投入位置P2にあるボンディングステージ20との間には隙間48(図10参照)が存在している。
ステップS11−8において、搬入アーム141がボンディングステージ20に降下する。詳細には、図13(A)に示すように、搬入アーム141が高さ位置H2から高さ位置H3まで降下する。その結果、搬入アーム141に保持された基板5がボンディングステージ20に載置される。図6を参照すると、基板5が搬送治具2とFPC基板3の組合せである場合、搬送治具2(搬送プレート4)の四隅下面が支持部20bで支持され、各FPC基板3の実装領域3aを含む部分、すなわち搬送プレート4の開口4a,4bに臨む部分が対応する台部20aの上面に載置される。この状態では、基板吸着機構42の中空筒部45はばね47の付勢力に抗して押込量ΔL2だけ上方に変位している。
次に、ステップS11−9において、搬入アーム41がボンディングステージ20上の部品実装前の基板5の吸着を解除する。具体的には、真空吸引装置43が停止する。続いて、ステップS11−10において、図13(B)に示すように、搬入アーム41が高さ位置H3から高さ位置H2まで上昇する。搬入アーム41は基板5の吸着を解除しているので、ボンディングステージ20上に基板5が残される。
ステップS11−11では、基板規制装置21がボンディングステージ20の基板5の規制を開始する。詳細には、可動部材21b〜21dが突出してボンディングステージ20上の基板5を基準部21aに対して押し付け、それによってボンディングステージ20に対して基板5を位置決めする(図6参照)。
次に、ステップS11−12において、真空吸引装置24が作動し、ボンディングステージ20が基板5の吸着保持を開始する。基板5が搬送治具2とFPC基板3の組合せである場合、図8に示すように、FPC基板3の実装領域3aの周囲に配置された3個の基板吸着孔20cから作用する吸引力によってFPC基板3が台部20aに保持される。
ボンディングステージ20が基板5の吸着保持を開始すると、ステップS11−13において、基板規制装置21が基板5の規制を解除する。詳細には、基準部21a及び可動部材21b〜21dがボンディングステージ20から待避する(図6参照)。
ステップS11−14において、キャリア搬送モードであるか否かが判断される。具体的には、基板5が搬送治具2とFPC基板3の組合せである場合がキャリア搬送モードであり、基板5がエポキシ樹脂等からなる比較的硬質な通常の基板である場合はキャリア搬送モードではない。
ステップS11−4においてキャリア搬送モードでない場合には、ステップS11−20においてボンディングステージ20上の基板5に対する実装動作が開始される。
一方、ステップS11−4においてキャリア搬送モードである場合には、ステップS11−15において、図13(C)に示すように搬入アーム41がボンディングステージ20に再度降下する。詳細には、搬入アーム41が高さ位置H2から高さ位置H3まで降下する。この際、真空吸引装置24は停止しており、搬入アーム41の基板吸着機構42は基板5に対する保持を解除した状態を維持している。
図6を参照すると、この搬入アーム41の再降下(ステップS11−4)により、基板吸着機構42の吸着パッド46が符号43で示す搬送治具2の四隅上面に当接する。また、図10の状態5で示すように、搬入アーム41が高さ位置H3に降下すると、基板吸着機構42の中空筒部45がばね47の付勢力に抗して押込量ΔL2だけ上向きに変位する。その結果、ばね47から基板吸着機構42の中空筒部45に下向きの弾性的付勢力が作用し(図5の矢印B参照)、中空筒部45の下端の吸着パッド46が搬送治具2をボンディングステージ20に向けて下向きに付勢する。また、搬送治具2が下向きに付勢されることにより、FPC基板3が台部20aに対して押し付けられる。ボンディングステージ20はFPC基板3を吸着中であるので、FPC基板3の実装領域3aがボンディングステージ20の台部20aに撓みや反りのない平坦な状態で密着させることができる。
ステップS11−16では基板吸着センサ25がオン状態であるか否が確認され、この基板吸着センサ25の確認は、ステップS11−17において予め定められた監視時間Tmが経過するまで継続される。この監視時間Tmの計時は、ボンディングステージ20が基板5の吸着を開始した時点(ステップS11−12)から開始される。
監視時間Tm中に基板吸着センサ25がオフ状態となったことが検出された場合は、押さえ付けを行ったにもかかわらず、FPC基板3が台部20aに対して撓みや反りのある不適切な状態で保持されている。この場合、ステップS11−21において、エラーと判断され、電子部品実装装置1の動作が停止される。
一方、監視時間Tm中に基板吸着センサ25がオン状態を維持した場合は、FPC基板3が台部20aに対して撓みや反りのない平坦状態で保持されている。この場合には、ステップS11−18において予め定めらたれ待機時間Twが経過するまで、図13(C)の状態(FPC基板3が台部20aに吸着され、かつ基板吸着機構42のばね47の付勢力により台部20aに押し付けられた状態)を維持する。待機時間Twが経過すると、ステップS11−19において、搬入アーム41が高さ位置H3から高さ位置H0まで再度上昇し、FPC基板3の台部20aに対する押さえ付けが終了する。待機時間Twを設けることで、搬入アーム41が高さ位置H2に再度上昇する際に反力によってFPC基板3が台部20aから浮き上がるのを防止することができる。なお、搬出アーム141も高さ位置H0まで上昇する。
次に、ステップS11−20において、ボンディングステージ20上に保持された基板5に対する電子部品の実装が開始される。詳細には、図13(D)に示すように、基板5を保持したボンディングステージ20が実装位置P0に移動し、実装部8の実装ヘッド装置19により基板5に対して電子部品が実装される。基板5が搬送治具2とFPC基板3の組合せである場合でも、ステップS11−15〜S11−19の基板吸着機構42による押さえ付け動作により、FPC基板3がボンディングステージ20の台部20aに反りや撓みのない平坦な状態で保持されている。そのため、FPC基板3に対して位置ずれ等のエラーを生じることなく電子部品を実装することができる。
ステップS11−21では、搬出アーム141が保持している部品実装済みの基板5がアンローダ11に搬出される。詳細には、図13(E)に示すように、基板搬送部9が位置P13まで移動した後、搬出アーム141が高さ位置H2まで降下する。この時点で、真空吸引装置143が停止して搬入アーム141による基板5の吸着が解除され、部品実装済み5の基板5がローダ11aの端部11b(基板排出位置P4)に配置される。
図14は、第1実施形態の基板搬送部9の動作の一例であり、基板5が搬送治具2とFPC基板3の組合せである場合を示す。この図14において、時刻T8から時刻T10にボンディングステージ20に基板5を載置するために搬入アーム41が第1回目の降下(ステップS11−8)を実行して、時刻T11から時刻T12にFPC基板3を台部20aに押し付けるために搬入アーム41が第2回目の降下(ステップS11−15)を実行している。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態にかかる電子部品実装装置は、コントローラ12(図1及び図3参照)により実行される基板搬送部9(図3参照)及びそれに関連するボンディングステージ20(図6参照)の動作が第1実施形態と異なる。第2実施形態の機械的構造は図1から図10を参照して説明した第1実施形態の機械的構造と同様である。
基板搬送部9(基板搬入装置27及び基板搬出装置127)の動作を、図15A及び図15Bのフローチャート、並びに図16から図18を参照して説明する。
ステップS15−1〜S15−3(図16(A)〜図17(B))における基板搬入装置27、基板搬出装置127、及びボンディングステージ20の動作は第1実施形態と同様である。部品実装前の基板5を把持した搬入アーム41がボンディングステージ20に降下し(ステップS15−8、図17(A))、基板5の吸着を解除した後に高さ位置H0まで上昇する(ステップS15−9及びS15−10、図17(B))。また、基板規制及びその解除とボンディングステージ20により基板5の吸着が実行される(ステップS15−10〜S15−13)。
次に、ステップS15−14において、搬出アーム141に保持されている部品実装済みの基板5がアンローダ11に搬出される。詳細には、図17(C)に示すように、基板搬送部13が位置13に移動し、さらに搬入アーム141が高さ位置H0から高さ位置H1に降下する。その結果、部品実装済みの基板5がアンローダ11の端部11a(基板排出位置P4)に載置される。また、図17(D)に示すように、基板5の吸着を解除した後、搬出アーム141が高さ位置H0まで上昇する。
次に、ステップS15−15において、キャリア搬送モードであるか否かが判断される。キャリア搬送モードでない場合(ボンディングステージ20上の基板5が通常の基板の場合)には、ステップS15−23においてボンディングステージ20上の基板5に対する実装動作が開始される。
一方、ステップS15−15において、キャリア搬送モードである場合(ボンディングステージ20上の基板5が搬送治具2とFPC基板3の組合せである場合)には、ステップS15−16において基板吸着センサ25がオン状態であるか否が確認され、この基板吸着センサ25の確認は、ステップS15−17において予め定められた第1の監視時間Tm1が経過するまで継続される。この監視時間Tm1の計時は、ボンディングステージ20が基板5の吸着を開始した時点(ステップS15−12)から開始される。
第1の監視時間Tm1中に基板吸着センサ25がオン状態を維持した場合は、FPC基板3が台部20aに対して撓みや反りのない平坦状態で保持されている。この場合、ステップS15−23に移行して実装動作が開始される。
一方、第1の監視時間Tm1中に基板吸着センサ25がオフ状態となったことが検出された場合は、押さえ付けを行ったにもかかわらず、FPC基板3が台部20aに対して撓みや反りのある不適切な状態で保持されている。この場合、ステップS15−18において、FPC基板3を台部20aに押さえ付けるために搬入アーム41がボンディングステージ20へ再度降下する。詳細には、図17(E)に示すように基板搬送部9が位置P13から位置P12に移動する。続いて、搬入アーム41が高さ位置H0から高さ位置H3まで降下する。この際、真空吸引装置24は停止しており、搬入アーム41の基板吸着機構42は基板5に対する保持を解除した状態を維持している。
図6を参照すると、この搬入アーム41の再降下(ステップS15−18)により、基板吸着機構42の吸着パッド46が符号43で示す搬送治具2の四隅上面に当接する。その結果、基板吸着機構42の中空筒部45がばね47の付勢力に抗して押込量ΔL2だけ上向きに変位し、中空筒部45の下端の吸着パッド46が搬送治具2をボンディングステージ20に向けて下向きに付勢する。搬送治具2が下向きに付勢されることにより、FPC基板3が台部20aに対して押し付けられる。ボンディングステージ20はFPC基板3を吸着中であるので、FPC基板3の実装領域3aがボンディングステージ20の台部20aに撓みや反りのない平坦な状態で密着させることができる。
ステップS15−19では基板吸着センサ25がオン状態であるか否が確認され、この基板吸着センサ25の確認は、ステップS11−20において予め定められた第2の監視時間Tm2が経過するまで継続される。この第2の監視時間Tm2の計時は、搬入アーム41がボンディングステージ20に再度降下した時点(ステップS15−18)から開始される。
第2の監視時間Tm2中に基板吸着センサ25がオフ状態となってことが検出された場合は、押さえ付けを行ったにもかかわらず、FPC基板3が台部20aに対して撓みや反りのある不適切な状態で保持されている。この場合、ステップS15−24において、エラーと判断され、電子部品実装装置1の動作が停止される。
一方、第2の監視時間Tm中に基板吸着センサ25がオン状態を維持した場合は、FPC基板3が台部20aに対して撓みや反りのない平坦状態で保持されている。この場合には、ステップS15−21において予め定めらたれ待機時間Twが経過するまで、図17(E)の状態(FPC基板3が台部20aに吸着され、かつ基板吸着機構42のばね47の付勢力により台部20aに押し付けらたれ状態)を維持する。待機時間Twが経過すると、ステップS15−21において、図18に示すように搬入アーム41が高さ位置H3から高さ位置H0まで再度上昇し、FPC基板3の台部20aに対する押さえ付けが終了する。待機時間Twを設けることで、搬入アーム41が高さ位置H2に再度上昇する際に反力によってFPC基板3が台部20aから浮き上がるのを防止することができる。その後、ステップS15−23において実装動作が開始される。
図19は、第2実施形態の基板搬送部9の動作の一例であり、基板5が搬送治具2とFPC基板3の組合せである場合を示す。この図19において、時刻T9’から時刻T10’にボンディングステージ20に基板5を載置するために搬入アーム41が第1回目の降下(ステップS15−8)を実行する。時刻T11’から時刻T14’に搬出アーム141に保持された基板5をアンローダ11に搬出した後(ステップS15−14)、時刻T15’から時刻T16’にFPC基板3を台部20aに押し付けるために搬入アーム41が第2回目の降下(ステップS15−18)を実行している。
本実施形態では、FPC基板3が不適正な状態でボンディングステージ20の台部20aに保持されている場合にのみ、搬入アーム41がボンディングステージ20へ最降下して台部20aにFPC基板3を押さえ付けている。従って、ローダ10からボンディングステージ20への基板5の搬入効率を低下させることなく、FPC基板3を撓みや反りのない平坦な状態で台部20aに密着させることができる。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態にかかる電子部品実装装置は、FPC基板3に接触して直接的にボンディングステージ20の台部20aに押し付ける直接型押さえ機構50(図20参照)を備える点が第1実施形態と異なる。また、図21に示すように、搬送治具2の搬送プレート4は1個の開口4cを備え、この開口4cに実装領域3a(図26参照)が臨むように8枚のFPC基板3が取り付けられている。そのため、ボンディングステージ20には8個の台部20aが一例に設けられる。本実施形態のその他の機械的構造は図1から図10を参照して説明した第1実施形態の機械的構造と同様である。
図20から図24を参照すると、直接型押さえ機構50は、搬入アーム41に着脱可能に取り付けるための取付ブラケット51、この取付ブラケット51に固定されたブロック52、ブロック52に昇降可能に装着された8個の押さえ体53とを備える。
取付ブラケット51は、上下方向に延びて水平方向に対向する一対の腕部54と、これら腕部54の上端側を連結する連結部55とを備える。各腕部54の上端には一対の貫通孔54aが設けられている。連結部55には水平方向に細長い一対の長孔55aが設けられている。
図22及び図24に示すように、搬入アーム41のビーム41aに設けた一対の貫通孔41dと取付ブラケット51の連結部55の長孔55aに上方からボルト56を貫通し、これらのボルト56の下端を固定金具57に形成した雌ねじ孔に螺合している。ボルト56と固定金具57でビーム41aを上下方向から締め付けることにより、ビーム41aに取付ブラケット51の上端側を固定している。このボルト56と固定金具57による固定により、高さの異なる種々のビーム41aに対して取付ブラケット51を固定することができる。また、腕部54の貫通孔54aに水平方向に貫通させたボルト58を腕部54の外側に配置したナット59に螺合し、ボルト58の先端をビーム41aの側部に押し付けることで、取付ブラケット51のビーム41aに対する固定を補強している。このボルト58とナット59による補強により、幅の異なる種々のビーム41aに対して確実に取付ブラケット51を固定することができる。
各腕部54の下端側を水平方向に折り曲げて、タブ状部54bが形成されている。図22に示すように、このタブ状部54bには上下方向に延びる長孔54cが形成されている。また、各タブ状部54bの下縁を上下方向に部分的に折り曲げて、受け部54dが形成されている。
ブロック52は全体として水平方向に細長い直方体状であり、鉛直方向に延びて上面から下面に貫通する8個の軸受孔52aが形成されている。また、ブロック52の背面には水平方向に延びる一対の雌ねじ孔52bが形成されている。さらに、ブロック52には鉛直方向に延びて下面から上面に貫通する一対の貫通孔52cが形成されている。
取付ブラケット51のタブ状部54bにブロック52の背面を当接させ、タブ状部54bの長孔54cに挿通させたボルト61をブロック52の雌ねじ孔52bに螺合することにより、取付ブラケット51に対してブロック52を固定している。図20に示すように、ブロック52はX軸方向(基板搬送方向A)に水平に延びる姿勢で搬入アーム41に対して固定される。貫通孔52cに挿通させて先端を受け部54dに当接させたボルト62を、ブロック52の上面に配置したナットに螺合することにより、取付ブラケット51に対するブロック52の鉛直方向の位置を調節できるようになっている。
図23に最も明瞭に示すように、押さえ体53は、軸63、軸63の上端に固定されたカラー64、及び軸63の下端に固定された先端部材65を備える。
軸63はブロック52の軸受孔52aに摺動自在に挿通されている。カラー64の寸法は軸受孔52aの孔径よりも大きく、カラー64はブロック52からの押さえ体53の脱落を防止する機能、ないしはブロック52に対する押さえ体53の鉛直方向下向きの移動の限界を規定する機能を有する。軸63の下端には大径部63aを設けている。この大径部63aの寸法は軸受孔52aの孔径よりも大きく、大径部63aはブロック52に対する押さえ体53の鉛直方向上向きの移動の限界を規定する機能を有する。
軸63には大径部63aの下端面から延びる差込孔63bが形成されている。先端部材65は、フッ素樹脂等の離型性と耐熱性を有する材料からなり、最先端面が平坦な下向きの円錐形である本体65aと、この本体65aの上部から突出する円柱状の差込部65bを備えている。差込部65bには周面には係合溝65cが形成されている。差込部65bを差込孔63bに差し込み、かつ大径部63aに形成した雌ねじ孔63cに螺合したねじ要素66の先端を係合溝65cに係合することにより、先端部材65を軸63に対して固定している。従って、先端部材65は軸63に対して着脱可能である。材質、寸法、形状等が異なる種々の先端部材65を準備し、FPC基板3の材質、寸法、形状等の変更に応じて先端部材65を交換することができる。先端部材65の本体65aの形状は円錐形に限定されず、角錐形状、円柱形状、角柱形状等の他の形状であってもよい。
図21、図25、及び図26を参照すると、押さえ体53の先端部材65の位置は、FPC基板3の符号67で示す位置と対応するように設定されている。この符号67で示す位置は、撓みや反りが生じやすく、かつACFテープが存在している実装領域3aから外れた領域に設定されている。
図27を参照すると、状態1(基板吸着機構42が基板5を保持せず、ローダ10の搬送レール10aよりも上方に位置している状態)では、直接型押さえ機構50の先端部材65の下端は、基板吸着機構42の吸着パッド46の下端よりも距離α(本実施形態では1mm)だけ上方に位置する。図21から図24を併せて参照すると、矢印Cで示すように押さえ体53は自重により下向きに付勢されており、カラー64がブロック52に係止されることで鉛直方向の位置が保持されている。
次に、状態2(基板5を取り出すために搬送レール10a上に向けて搬入アーム41が降下している状態)では、基板吸着機構42の中空筒部45がばね47の付勢力に抗して押込量ΔL1(本実施形態では2mm)だけ上昇することにより、先端部材65の下端が基板5に接触する。
状態3(基板吸着機構42に保持した基板5をローダ10の搬送レール10aの上方の空中で搬送している状態)、及び状態4(基板吸着機構42に保持した基板5がボンディングステージ20の直上に位置するように、搬入アーム41が降下した状態)では、基板吸着機構42に保持された基板5は搬送レール10aやボンディングステージ20に対して非接触であるので(押込量が0)、先端部材65の下端は、基板吸着機構42の吸着パッド46の下端よりも距離α(本実施形態では1mm)だけ上方に位置する。
状態5(基板吸着機構42に保持した基板5がボンディングステージ20に載置された状態)では、基板吸着機構42がばね47の付勢力に抗して、押込量ΔL2(本実施形態では2mm)だけ上向きに変位するので、先端部材65の下端が基板5に接触する。
図25及び図26を併せて参照すると、ボンディングステージ20に載置されたFPC基板3により先端部材65が自重に抗して上向きに押し込まれる。従って、反りや撓みが生じやすい位置67において、押さえ体53が自重によりFPC基板3を下向きに付勢して台部20aに押さえ付ける。その結果、FPC基板3を撓みや反りのない平坦な状態で台部20a上に配置し、台部20aに密着させることができる。先端部材65の押込量は基板吸着機構42の押込量ΔL2(2mm)から距離α(1mm)を引いた差(1mm)である。
本実施形態では、押さえ体53が自重によりFPC基板3を押さえ付けるので、比較的簡易な構成でFPC基板3をステージに密着させることができる。また、押さえ体53の自重によりFPC基板3を押さえ付けるので、高さ位置H3がある程度変化しても、FPC基板3に作用する付勢力は一定に保持される。
第3実施形態の電子部品実装装置における基板搬送部9の動作として、第1実施形態の動作又は第2実施形態の動作のいずれを採用してもよい。すなわち、図11A及び図11Bを参照して説明したように、搬入位置P1からボンディングステージ20に基板5を搬送する際に、FPC基板3を台部20aに押し付けるための搬入アーム41の降下を常に実行してもよい(ステップS11−14〜S11−19)。また、図15A及び図15Bを参照して説明したように、搬入位置P1からボンディングステージ20に基板5を搬送する際に、台部20aにFPC基板3が適切に吸着保持されていない場合にのみ、FPC基板3を台部20aに押し付けるための搬入アーム41の降下を実行してもよい(ステップS15−14〜S15−22)。
図28に示すように、ブロック52に一対の案内軸68を昇降可能に取り付け、これらの案内軸68の下端に固定した共通の取付部69に先端部材65を着脱可能に取り付けてもよい。
また、前述のように先端部材65がFPC基板3に接触する位置67は、反りや撓みが生じやすい領域であって、かつACFテープ等が存在しない領域に設定する必要がある。一般に、FPC基板は断面積が急変している領域(厚みが一定の場合には平面視での形状が急変している部分)で撓みや反りが生じやすい。例えば、図29(A),(B)に示すFPC基板3の場合、平面視での形状が急変し、かつACFテープ90等が存在しない領域にある位置67に先端部材65を接触させることが好ましい。
(第4実施形態)
本発明の第4実施形態にかかる電子部品実装装置は、FPC基板3ではなく搬送治具2に接触して下方に付勢し、それによって間接的にFPC基板3をボンディングステージ20の台部20aに押し付ける間接型押さえ機構70(図30参照)を備える点が第1実施形態と異なる。また、図34から図36に示すように、搬送治具2は、分離可能に互いに重ね合わせられた上側搬送プレート71と下側搬送プレート72とを備え、これら上側及び下側搬送プレート71,72間に10枚のFPC基板3を挟み込んで保持している。上側搬送プレート71には2つの開口71a,71bが設けられ、これらの開口71a,71bにFPC基板3の実装領域3aが臨んでいる。ボンディングステージ20の上面にはピン20eが突設されており、搬送治具2をボンディングステージ20上に載置すると、ピン20eが上側及び下側搬送プレート72に設けられた孔を貫通する。基板吸着機構42は、吸着ノズル44の吸着パッド46が図6において符号43で示すように下側搬送プレート72の四隅を吸着するように、搬入アーム41に配置されている。
図30及び図31を参照すると、合計11個の間接型押さえ機構70が搬入アーム41に取り付けられている。搬入アーム41のビーム41cの中央部には、X軸方向(基板搬送方向A)に延びる補助ビーム73がボルト74によって着脱可能に取り付けられ、この補助ビーム73の一方の側面(図において手前側の側面)には水平方向に延びる支持部材75を介して3個の間接型押さえ機構70が取り付けられている。また、他方の側面(図において奥側の側面)には支持部材75を介して2個の間接型押さえ機構70が取り付けられている。また、ビーム41cの基端側と先端側にもそれぞれX軸方向に延びる補助ビーム76がボルト77によって着脱可能に取り付けられ、これらの補助ビーム76には水平方向に延びる支持部材75を介して3個の間接型押さえ機構70が取り付けられている。図34を併せて参照すると、11個の間接型押さえ機構70は、後述する押圧パッド77が上側搬送プレート71に接触する位置が符号88に示すように均一に分布するように配置されている。しかし、間接型押さえ機構70の数及び配置はこれに限定されず、搬送治具2及びFPC基板3の材質、寸法、及び形状等に応じて、FPC基板3が確実に台部20aに対して押さえ付けられるように配置すればよい。本実施形態のその他の機械的構造は図1から図10を参照して説明した第1実施形態の機械的構造と同様である。
図31及び図32を参照すると、間接型押さえ機構70は外周にねじ部79aを形成したハウジング79を備えている。支持部材75に設けた貫通孔75aにハウジング79を挿通し、ねじ部79aに螺合したナット80,81で支持部材75を上面及び下面から締め付けることで、ハウジング79を支持部材75に固定している。
ハウジング79には鉛直方向に延びて上面から下面まで貫通する案内孔79cが形成されている。この案内孔79cには軸82の上端側が摺動可能に収容されている。軸82の下端には雌ねじ孔82aが形成されている。この雌ねじ孔82aには、短い円柱状の押圧パッド77を下端に装着した取換部材83のねじ部83aが螺合している。一方、軸82の上端側にはカラー部82bが設けられている。このカラー部82bが案内孔79cに形成された段部79dに係止されることにより、軸82の鉛直方向下向きの移動が規制される。軸82、取換部材83、及び押圧パッド77は本発明の第2の押さえ体を構成する。
押圧パッド77は、耐熱ゴム、シリコン等の弾力性と耐熱性を有する材料からなる。取換部材83と共に押圧パッド77を軸82から取り外すことができる。従って、材質、寸法、形状等が異なる押圧パッド77を装着し種々の取換部材83を準備し、搬送治具2やFPC基板3の材質、寸法、形状等に応じて押圧パッド77を交換することができる。例えば、図33(A)に示すように比較的小径の円錐台形状の押圧パッド77や、図33(B)に示すように比較的大径の円錐台形状の押圧パッド77を使用してもよい。
ハウジング79の案内孔79cの上部には雌ねじ部79eが設けられ、この雌ねじ部79eには調節部材85の外周のねじ部85aが螺合している。調節部材85の下面に形成された凹部85aと軸82のカラー部との間にはばね86が圧縮状態で配置されている。このばね86は矢印Dで示すように軸82を弾性的に付勢している。このばね86による付勢力は、調節部材85を回転させて案内孔79cへの差込量を変化させることにより、搬送治具2やFPC基板3の材質、寸法、及び形状等に応じて調節することができる。
図37を参照すると、状態1では、間接型押さえ機構70の押圧パッド77の下端は、基板吸着機構42の吸着パッド46の下端よりも距離β(本実施形態では1mm)だけ上方に位置する。図32を併せて参照すると、矢印Dで示すように軸82は、ばね86により下向きに付勢されており、カラー部82bが段部79dに係止されることで鉛直方向の位置が保持されている。
次に、状態2では、基板吸着機構42の中空筒部45がばね47の付勢力に抗して押込量ΔL1(本実施形態では2mm)だけ上昇することにより、間接型押さえ機構70の押圧パッド77が基板5に接触する。
状態3及び状態4では、基板吸着機構42に保持された基板5は搬送レール10aやボンディングステージ20に対して非接触であるので(押込量が0)、押圧パッド77の下端は、基板吸着機構42の吸着パッド46の下端よりも距離βだけ上方に位置する。
状態5(基板吸着機構42に保持した基板5がボンディングステージ20に載置された状態)では、基板吸着機構42がばね47の付勢力に抗して、押込量ΔL2(本実施形態では2mm)だけ上向きに変位するので、押圧パッド77の下端が基板5に接触する。
図32、図35、及び図35を併せて参照すると、ボンディングステージ20に載置されたFPC基板3により押圧パッド77がばね86の弾性的付勢力に抗して上向きに押し込まれる。従って、図34におい符号88で示す位置において、押圧パッド77がばね86の付勢力により上側搬送プレート71を下向きに付勢する。そして、上側搬送プレート71が下向きに付勢されることで、FPC基板3が台部20aの上面に押さえ付けられる。その結果、FPC基板3を撓みや反りのない平坦な状態で台部20a上に配置し、台部20aに密着させることができる。押圧パッド77の押込量は基板吸着機構42の押込量ΔL2(2mm)から距離β(1mm)を引いた差(1mm)である。
間接型押さえ機構70の押圧パッド77は、FPC基板3ではなく上側搬送プレート71に接触するので、FPC基板3の損傷や、FPC基板3上のACFテープの付着等を生じることがない。
第4実施形態の電子部品実装装置における基板搬送部9の動作として、第1実施形態の動作又は第2実施形態の動作のいずれを採用してもよい。すなわち、図11A及び図11Bを参照して説明したように、搬入位置P1からボンディングステージ20に基板5を搬送する際に、FPC基板3を台部20aに押し付けるための搬入アーム41の降下を常に実行してもよい(ステップS11−14〜S11−19)。また、図15A及び図15Bを参照して説明したように、搬入位置P1からボンディングステージ20に基板5を搬送する際に、台部20aにFPC基板3が適切に吸着保持されていない場合にのみ、FPC基板3を台部20aに押し付けるための搬入アーム41の降下を実行してもよい(ステップS15−14〜S15−22)。
本発明は前記実施形態に限定されず、種々の変形が可能である。例えば、直接型押さえ機構50と間接型押さえ機構70を併用してもよい。また、搬送治具を使用せずにFPC基板を搬送してもよい。また、本発明の対象は、FPC基板に限定されず、可撓性を有する基板であればよい。さらに、基板搬入装置27と基板搬出装置127はX軸方向に互いに独立して移動可能であってもよい。FPC基板3を2回以上台部20aに対して押さえ付けてもよい。さらにまた、直接型押さえ機構50の場合に、押さえ体53をばねで付勢する構成としてもよい。第4実施形態(間接押さえ型機構)の場合に、搬送治具2が1枚の搬送プレート4からなるものでもよい。逆に、第3実施形態(直接型押さえ機構)の場合に、搬送治具2が上側及び下側搬送プレート71,72からなるものでもよい。
本発明の第1実施形態に係る電子部品実装装置を示す斜視図。 基板搬送装置を示す図1の+Y方向での斜視図。 基板搬送装置を示す図1の−Y方向での斜視図。 図2のIV−IV線での断面図。 保持ノズルを示す部分拡大斜視図。 基板とボンディングステージを示す斜視図。 基板が載置されたボンディングステージを示す概略断面図。 図7の部分平面図。 基板、ボンディングステージ、及び基板搬送装置が移動する位置を説明するための概略平面図。 基板搬入装置の高さ位置の変化を説明するための概略正面図。 第1実施形態における基板搬送装置の動作を説明するためのフローチャート。 第1実施形態における基板搬送装置の動作を説明するためのフローチャート。 (A)〜(E)は基板搬送装置による基板の供給及び排出動作を示す模式説明図。 (A)〜(E)は基板搬送装置による基板の供給及び排出動作を示す模式説明図。 基板搬送装置による基板の供給及び排出動作のタイミングチャート。 第2実施形態における基板搬送装置の動作を説明するためのフローチャート。 第2実施形態における基板搬送装置の動作を説明するためのフローチャート。 (A)〜(E)は第2実施形態における基板搬送装置による基板の供給及び排出動作を示す模式説明図。 (A)〜(E)は第2実施形態における基板搬送装置による基板の供給及び排出動作を示す模式説明図。 第2実施形態における基板搬送装置による基板の供給及び排出動作を示す模式説明図。 基板搬送装置による基板の供給及び排出動作のタイミングチャート。 第3実施形態における基板搬送装置を示す斜視図。 直接型押さえ機構を示す斜視図。 直接型押さえ機構を示す背面図。 図22のXXIII−XXIII線での断面図。 直接型押さえ機構を示す側面図。 基板が載置されたボンディングステージを示す概略断面図。 図25の部分平面図。 基板搬入装置の高さ位置の変化を説明するための概略正面図。 直接型押さえ機構の変形例を示す背面図。 (A)及び(B)はFPC基板の他の例を示す部分平面図。 第3実施形態における基板搬送装置を示す斜視図。 (A)及び(B)は間接型押さえ機構を示す斜視図。 図31(A),(B)の線XXXII−XXXIIでの断面図。 (A)及び(B)はパッドの他の例を示す部分断面図。 基板とボンディングステージを示す斜視図。 基板が載置されたボンディングステージを示す概略断面図。 図36の部分平面図。 基板搬入装置の高さ位置の変化を説明するための概略正面図。
符号の説明
1 電子部品実装装置
2 搬送治具
3 FPC基板
3a 実装領域
4 搬送プレート
4a,4b 開口
5 基板
6 機台
7 部品供給部
8 実装部
9 基板搬送部
10 ローダ
10a 搬送レール
10b 端部
11 アンローダ
11a 搬送レール
12 コントローラ
14 リフター
15 供給部品配置装置
16 反転ヘッド装置
17 認識カメラ
19 実装ヘッド装置
20 ボンディングステージ
20a 台部
20b 支持部
20c 基板吸着孔
20d 流路
21 基板規制装置
21a 基準部
21b,21c,21d 可動部材
22 XYテーブル
23 管路
24 真空吸引装置
25 基板吸着センサ
26 ヒータ
27 基板搬入装置
30 直動ガイド(水平)
30a ガイドレール
30b スライダ
31 ナット
32 ボールねじ軸
33 直動ガイド
33a ガイドレール
33b スライダ
34,35 シリンダ
36
37,38 シリンダブラケット
39 シャフト
40 アームブラケット
41 搬入アーム
41a,41b,41c ビーム
42 基板吸着機構
43 真空吸引装置
44 吸着ノズル
45 中空筒部
46a 吸込口
46 吸着パッド
47 ばね
48 隙間
50 直接型押さえ機構
51 取付ブラケット
52 ブロック
52a 軸受孔
52b 雌ねじ孔
52c 貫通孔
53 押さえ体
54 腕部
54a 貫通孔
54b タブ状部
54c 長孔
54d 受け部
55 連結部
55a 長孔
56 ボルト
57 固定金具
58 ボルト
59 ナット
61 ボルト
62 ボルト
63 軸
63a 大径部
63b 差込孔
63c 雌ねじ孔
64 カラー
65 先端部材
65a 本体
65b 差込部
65c 係合溝
66 ねじ要素
67 位置
68 案内軸
69 取付部
70 間接型押さえ機構
71 上側搬送プレート
71a,71b 開口
72 下側搬送プレート
73 補助ビーム
74 ボルト
75 支持部材
75a 貫通孔
76 補助ビーム
77 押圧パッド
79 ハウジング
79a ねじ部
79c 案内孔
79d 段部
79e 雌ねじ部
80,81 ナット
82 軸
82a 雌ねじ孔
83 取換部材
83a ねじ部
85 調節部材
86 ばね
127 基板搬出装置

Claims (23)

  1. 可撓性基板(3)を、この可撓性基板の供給位置(P1)から、この可撓性基板が載置されて保持されるステージ(20)へ搬入する基板搬入装置(27)であって、
    前記可撓性基板を解除可能に保持する保持機構(42)と、
    前記保持機構を設けた移動体(41)を、前記供給位置から前記ステージへ向かう前記可撓性基板の搬入方向に移動させ、かつ昇降させる保持機構移動部(13,30,33,34,35)と、
    前記供給位置で前記可撓性基板を保持した前記保持機構が前記ステージ上方まで前記搬送方向に移動し、前記可撓性基板と前記ステージとの間に間隔が存在する第1の高さ位置(H0,H2)から前記ステージ上に前記可撓性基板が載置される第2の高さ位置(H3)まで前記保持機構が降下するように、前記保持機構と前記保持機構移動部を制御する制御部(12)と、
    前記移動体に設けられ、前記可撓性基板を保持した前記保持機構が前記ステージに対して前記第2の高さ位置まで降下すると、前記可撓性基板を前記ステージに押さえ付ける押さえ機構(42,50,70)と
    を備えることを特徴とする基板搬入装置。
  2. 前記可撓性基板は搬送治具(2)に保持され、
    前記保持機構は、前記移動体に取り付けられ、かつ前記搬送治具を解除可能に保持する保持体(45,46)と、この保持体を下向きに弾性的に付勢する第1の弾性部材(47)とを備えることを特徴とする、請求項1に記載の基板搬入装置。
  3. 前記保持体及び前記第1の弾性部材が前記押さえ機構を構成し、
    前記搬送治具を保持した前記保持機構が前記ステージに対して前記第2の高さ位置に降下すると、前記保持体が前記第1の弾性部材の付勢力に抗して上向きに変位し、前記第1の弾性部材により前記保持体が前記搬送治具を下向きに付勢することで、前記可撓性基板を前記ステージに押さえ付けることを特徴とする、請求項2に記載の基板搬入装置。
  4. 前記押さえ機構(50)は、前記移動体に対して固定された第1の固定部(52)と、この第1の固定部に昇降可能に取り付けられ、その先端が前記可撓性部材に対応する位置に配置され、かつそれ自体の自重により下向きに付勢された第1の押さえ体(53)とを備え、
    前記保持機構が前記第1の高さ位置にあると、前記第1の押さえ部材の先端が前記保持体の先端よりも上方に位置し、
    前記保持機構が前記第2の高さ位置に降下すると、前記保持体が前記第1の弾性部材の付勢力に抗して上向きに変位すると共に、前記第1の押さえ体が前記可撓性基板に接触して前記第1の固定部に対して上向きに変位し、前記第1の押さえ体が前記自重により前記可撓性基板を下向きに付勢することで前記可撓性基板を前記ステージに押さえ付けることを特徴とする、請求項1に記載の基板搬入装置。
  5. 前記第1の押さえ体は、前記第1の固定部に対して昇降可能に装着された上下方向に延びる第1の軸(63)と、この第1の軸の先端に設けられた先端部(65)とを備え、
    前記保持機構が前記第2の高さ位置に降下すると、前記先端部の先端が前記可撓性基板に接触することを特徴とする、請求項4に記載の基板搬入装置。
  6. 前記押さえ機構(70)は、前記移動体に対して固定された第2の固定部(79)と、この第2の固定部に昇降可能に取り付けられ、その先端が前記搬送治具に対応する位置に配置され、かつ第2の弾性部材(86)により下向きに付勢された第2の押さえ体(77,82,83)とを備え、
    前記保持機構が前記第1の高さ位置にあると、前記第2の押さえ体の先端が前記保持体の先端よりも上方に位置し、
    前記保持機構が前記第2の高さ位置に降下すると、前記保持体が前記第1の弾性部材の付勢力に抗して上向きに変位すると共に、前記第2の押さえ部材の先端が前記搬送治具に接触して前記第2の弾性部材の付勢力に抗して前記第2の固定部に対して上向きに変位し、前記第2の弾性部材により前記第2の押さえ部材が前記搬送治具を下向きに付勢することで、前記可撓性基板を前記ステージに押さえ付けることを特徴とする、請求項1に記載の基板搬入装置。
  7. 前記押さえ機構は、前記第2の弾性部材の付勢力を調節する調節機構(85)を備える、請求項6に記載の基板搬入装置。
  8. 前記第2の押さえ体は、前記第2の固定部に対して昇降可能に装着された上下方向に延びる第2の軸(82)と、この第2の軸の先端に取り付けられたパッド(76)とを備え、
    前記保持機構が前記第2の高さ位置に降下すると、前記パッドが前記搬送治具に接触することを特徴とする、請求項7に記載の基板搬入装置。
  9. 前記搬送治具は、分離可能に互いに重ね合わせられた上側搬送プレート(71)と下側搬送プレート(72)とを備え、これら上側及び下側搬送プレート間に可撓性基板を挟み込んで保持し、
    前記保持体が前記下側搬送プレートを保持する一方、前記第2の押さえ体は前記上側搬送プレートに接触することを特徴とする請求項6に記載の基板搬入装置。
  10. 前記ステージに基板吸着孔(20c)が形成され、真空吸引部(24)からこの基板吸着孔を介して作用する吸引力により前記可撓性基板が前記ステージ上に吸着保持されることを特徴とする、請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の基板搬入装置。
  11. 前記制御部は、前記保持機構が前記可撓性基板の保持を解除すると共に、前記ステージが前記可撓性基板の保持を開始すると、前記保持機構が前記第2の高さ位置から前記第1の高さ位置まで上昇し、その後、前記可撓性基板に対する保持を解除した状態を維持しつつ前記保持機構が前記第1の高さ位置から前記第2の高さ位置まで再度降下し、前記押さえ機構が前記可撓性基板を前記ステージに再度押さえ付けるように、前記保持機構と前記保持機構移動部を制御することを特徴とする、請求項1に記載の基板搬入装置。
  12. 前記可撓性基板が前記ステージに適正な状態で保持されているのか不適正な状態で保持されているのかを検出するセンサ(25)をさらに備え、
    前記制御部は、前記保持機構が前記第1の高さ位置から前記第2の高さ位置に再度降下した後の予め定められた監視期間中、前記可撓性基板が前記ステージに適正な状態で保持されていることを前記センサにより検出すれば、前記保持機構が前記第2の高さ位置から前記第1の高さ位置まで再度上昇するように、前記保持機構と前記保持機構移動部を制御することを特徴とする、請求項11に記載の基板搬入装置。
  13. 前記可撓性基板が前記ステージに適正な状態で保持されているのか不適正な状態で保持されているのかを検出するセンサ(25)をさらに備え、
    前記制御部は、前記第2の高さ位置において前記保持機構が前記可撓性基板の保持を解除すると共に、前記ステージが前記可撓性基板の保持を開始すると、前記保持機構が前記第2の高さ位置から前記第1の高さ位置に上昇し、前記ステージが前記可撓性基板の保持を開始した後予め定められた第1の監視期間中に前記可撓性基板が前記ステージに不適正な状態で保持されていることを前記センサにより検出すれば、前記可撓性基板に対する保持を解除した状態を維持しつつ前記保持機構が前記第1の高さ位置から前記第2の高さ位置まで再度降下し、それによって前記押さえ機構が前記可撓性基板を前記ステージに押さえ付けるように、前記保持機構と前記保持機構移動部を制御することを特徴とする、請求項1に記載の基板搬入装置。
  14. 前記ステージに基板吸着孔(20c)が形成され、真空吸引部(34)からこの基板吸着孔を介して作用する吸引力により前記可撓性基板が前記ステージ上に吸着保持され、
    前記センサは、前記吸着孔と前記真空吸引部を接続する経路上に設けられ、この経路の真空度に基づいて前記可撓性基板が前記ステージに適正な状態で保持されているのか、不適正な状態で保持されているのかを検出することを特徴とする、請求項12又は請求項13に記載の基板搬入装置。
  15. 請求項1から請求項14のいずれか1項に記載の基板搬入装置と、
    前記ステージに保持された前記可撓性基板に部品を実装する実装ヘッド部(19)と
    を備えることを特徴とする、部品実装装置。
  16. 可撓性基板(3)を、この可撓性基板の供給位置(P1)から、この可撓性基板が載置されて保持されるステージ(20)へ搬入する基板搬入方法であって、
    前記供給位置において保持機構(42)により前記可撓性基板を保持し、
    前記可撓性基板を保持している前記保持機構を前記供給位置から前記ステージ上方に移動させ、
    前記可撓性基板と前記ステージの間に間隔が存在する第1の高さ位置(H0,H2)から前記ステージ上に前記可撓性基板が載置される第2の高さ位置(H3)まで前記保持機構を降下させ、
    前記保持機構による前記可撓性基板の保持を解除すると共に、前記ステージによる前記可撓性基板の保持を開始し、
    前記保持機構を前記第2の高さ位置から前記第1の高さ位置に上昇させ、
    前記可撓性基板の保持を解除した状態を維持している前記保持機構を、前記第1の高さ位置から前記第2の高さ位置まで再度降下させ、押さえ機構(42,50,70)で前記可撓性基板を前記ステージに再度押さえ付けることを特徴とする基板搬入方法。
  17. 前記保持機構が前記第1の高さ位置から前記第2の高さ位置に再度降下した後予め定められた監視期間中(Tm)、前記可撓性基板が前記ステージに適正な状態で保持されていることをセンサ(25)により検出すれば、前記保持機構を前記第1の高さ位置から前記第2の高さ位置まで再度上昇させ、それによって前記可撓性基板の搬入動作が完了し、
    前記監視期間中に前記可撓性基板が前記ステージに不適正な状態で保持されていることを前記センサにより検出すれば、前記可撓性基板の搬入動作を停止させることを特徴とする、請求項16に記載の基板搬入方法。
  18. 前記監視期間中に前記可撓性基板が前記ステージに適正な状態で保持されていることを前記センサにより検出した場合、前記監視期間終了から予め定められ待機時間経過後(Tw)に前記保持機構を前記第1の高さ位置から前記第2の高さ位置まで再度上昇させる、請求項17に記載の基板搬入方法。
  19. 前記ステージに基板吸着孔(20c)が形成され、真空吸引部(24)からこの基板吸着孔を介して作用する吸引力により前記可撓性基板が前記ステージ上に吸着保持され、
    前記センサは、前記吸着孔と前記真空吸引部を接続する経路上に設けられ、この経路の真空度に基づいて前記可撓性基板が前記ステージに適正な状態で保持されているのか不適正な状態で保持されているのかを検出することを特徴とする、請求項17又は請求項18に記載の基板搬入方法。
  20. 可撓性基板(3)を、この可撓性基板の供給位置(P1)から、この可撓性基板が載置されて保持されるステージ(20)へ搬入する基板搬入方法であって、
    前記供給位置において保持機構(42)により前記可撓性基板を保持し、
    前記可撓性基板を保持している前記保持機構を前記供給位置から前記ステージ上方に移動させ、
    前記可撓性基板と前記ステージの間に間隔が存在する第1の高さ位置(H0,H2)から前記ステージ上に前記可撓性基板が載置される第2の高さ位置(H3)まで前記保持機構を降下させ、
    前記保持機構による前記可撓性基板の保持を解除すると共に、前記ステージによる前記可撓性基板の保持を開始し、
    前記保持機構を前記第2の高さ位置から前記第1の高さ位置に上昇させ、
    前記ステージが前記可撓性基板の保持を開始した後予め定められた第1の監視期間中(Tm1)、前記可撓性基板が前記ステージに適正な状態で保持されていることをセンサ(25)により検出すれば、前記可撓性基板の搬入動作が完了し、
    前記第1の監視期間中に前記可撓性基板が前記ステージに不適正な状態で保持されていることを前記センサにより検出すれば、前記可撓性基板の保持を解除した状態を維持している前記保持機構を、前記第1の高さ位置から前記第2の高さ位置まで再度降下させ、押さえ機構(42,50,70)で前記可撓性基板を前記ステージに押さえ付けることを特徴とする、基板搬入方法。
  21. 前記保持機構が前記第1の高さ位置から前記第2の高さ位置まで再度降下した後予め定められた第2の監視期間中(Tm2)、前記可撓性基板が前記ステージに適正な状態で保持されていることをセンサにより検出すれば、前記保持機構を前記第1の高さ位置から前記第2の高さ位置まで上昇させて前記可撓性基板の搬入動作を完了し、
    前記第2の監視期間中に前記可撓性基板が前記ステージに不適正な状態で保持されていることを前記センサにより検出すれば、前記可撓性基板の搬入動作を停止させることを特徴とする、請求項20に記載の基板搬入方法。
  22. 前記第2の監視期間中、前記可撓性基板が前記ステージに適正な状態で保持されていることをセンサにより検出した場合、予め定められた待機時間経過後(Tw)に前記保持機構を前記第1の高さ位置から前記第2の高さ位置まで再度上昇させる、請求項21に記載の基板搬入方法。
  23. 前記ステージに基板吸着孔(20c)が形成され、真空吸引部(24)からこの基板吸着孔を介して作用する吸引力により前記可撓性基板が前記ステージ上に吸着保持され、
    前記センサは、前記吸着孔と前記真空吸引部を接続する経路上に設けられ、この経路の真空度に基づいて前記可撓性基板が前記ステージに適正な状態で保持されているのか不適正な状態で保持されているのかを検出することを特徴とする、請求項20から請求項22のいずれか1項に記載の基板搬入方法。
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