JP2006049419A - ダイシング方法 - Google Patents

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Abstract


【課題】 ICカード製造工程での半導体ウェハのダイシング方法において、1種類のブレードを使用しながら、ダイシングテープによる固定部付近の切断面のクラック及びチッピングの発生を抑制することができるダイシング方法を提供すること。
【解決手段】 多数の集積回路が形成されたシリコンウェハから1種類の厚さのブレード16を用いてICチップを切断分離するダイシング方法であり、シリコンウェハの切断領域の表層に形成されたTEGの層13を削り取る深さまで前記ブレードを切り込んで溝を形成する工程と、シリコン基板14の厚さ方向の大部分を占める深さの溝を形成するようにブレード16を切り込む工程と、ブレード16をダイシングテープ15まで切り込みシリコン基板14を完全に切断する工程とを含むダイシング方法である。
【選択図】 図1

Description

本発明は、集積回路が形成された半導体ウェハのダイシング方法に関し、特にICカードの製造工程で用いるのに好適な半導体ウェハのダイシング方法に関する。
一般にICカードは、シリコンウェハ上に多数の集積回路を形成する工程、この集積回路が形成されたシリコンウェハを切断してICチップに分離する工程、このICチップを基板などで保持してICモジュールとする工程、このICモジュールをアンテナなどと共に積層構造のプラスチックカードに組み込んでICカードを作製する工程、その電気的特性の試験を行う工程などを経て製造される。
このうち、多数の集積回路が形成されたシリコンウェハを切断してICチップに分離する工程では、ダイシング装置のワーク台のダイシングテープ上に接着固定したシリコンウェハを、切断用ブレードによってダイシングする。このとき、ICチップは、ICカードの厚さが0.76mm程度であり、さらに積層構造のプラスチックカードによって保持されるので、切断するシリコンウェハの厚さは200μm以下になる。さらに、シリコンウェハの個々の集積回路間に設けられた切断領域には、TEG(Test Element Group)と呼ばれ、集積回路の製造プロセスの評価に用いるデバイスが形成され、その回路パターンに用いられるアルミニウムなどの金属が切断用ブレードを目詰まりさせ、切削性を低下させる。それらの結果、このダイシング工程においては、ダイシングテープとシリコンウェハの接着部の付近でクラックやチッピングが発生しやすくなる。そこで、段階的に、切断用ブレードの厚さを薄くしながら切り込み深さを増加させる方式のステップカット方式と呼ばれるダイシング方法がある。
図3は、その従来技術によるダイシング方法を示し、図3(a)はウェハの平面図、図3(b)は第1段階での切断状況を示す断面図、図3(c)は第2段階での切断状況を示す断面図である。
図3(a)のシリコンウェハ31には集積回路が形成され、その境界領域32に沿って、升目状のダイシングを行い、ICチップを得る。このとき、従来技術によるステップカット方式では、まず、図3(b)のように、第1のブレード36を用い、境界領域32に形成されたTEGの層33を切断し、シリコン基板34の一部まで切り込む。次に、図3(c)のように、第1のブレード36よりも薄い、第2のブレード37によって、ダイシングテープ35に達する切り込みを行う。こうすると、第2のブレード37が受ける切断抵抗は低減されるので、シリコン基板34のダイシングテープ35との境界付近におけるクラックあるいはチッピングの発生を抑制することができる。
これと同様に段階的にブレードの厚さを減少させながら切り込み深さを増していく技術は、たとえば特許文献1に開示されている。
特開2001−127010号公報
上記のように、従来の技術においては、ダイシング装置の切断用ブレードに厚さの異なる複数枚を管理する必要があり、また複数のスピンドルの動作状態を管理する必要があった。したがって、製造コスト低減において問題があった。
この状況にあって、本発明の課題は、ICカード製造工程での半導体ウェハのダイシング方法において、1つのブレードを使用しながら、ダイシングテープによる接着固定部付近の切断面のクラック及びチッピングの発生を抑制することができるダイシング方法を提供することにある。
上記課題を解決するために行った実験試行において、1種類の厚さのブレードを用いても、切り込み深さを変えながら、複数回の切削を行うダイシング方法によれば、切断抵抗の増大を防止できることが分かった。すなわち、切断抵抗の原因となるブレードの目詰まりは、シリコンウェハの表面のTEGの層あるいは保護用コーティング層の切断において発生するものが大部分であり、シリコン基板自体の切断においては、ブレード表面はクリーニングされ、新しいダイヤモンド粒による表面が形成されており、このシリコン基板切断によるクリーニング作用を促進し、積極的に利用するダイシング方法を採用すれば、シリコン基板のダイシングテープとの境界付近の切断においても、目詰まりによる切断抵抗の増加はわずかであり良好な切削性が保たれることが分かった。
さらに説明すると、TEG層あるいは保護用コーティング層の切断によって生じたブレードの目詰まりを取り除いた状態で、シリコン基板のダイシングテープとの境界付近を切断すれば、切断抵抗の増大を起こさないことが分かった。そのために、シリコン基板だけを切断する工程を設け、ブレードの目詰まりを取り除くようにした。
すなわち、本発明のダイシング方法は、多数の集積回路が形成されたシリコンウェハから1種類の厚さのブレードを用いてICチップを切断分離するダイシング方法であって、前記シリコンウェハの切断領域の表層に形成されたテスト用回路パターンの層を削り取る深さまで前記ブレードを切り込んで第1の溝を形成する工程と、前記第1の溝に重ねてシリコンウェハの厚さ方向の大部分を占める深さまで前記ブレードを切り込んで第2の溝を形成する工程と、前記第2の溝に重ねて前記ブレードをダイシングテープまで切り込んでシリコンウェハを完全に切断する工程とを含むことを特徴とする。
本発明のダイシング方法によれば、1種類だけの切断用ブレードを用いるので、ブレード管理及びスピンドルの動作管理に費やされるコストの低減が可能である。また、シリコン基板の切断によるブレードのクリーニング現象を促進して利用したので、ダイシングテープとの境界付近での切削性を良好に保つことが可能となり、ICチップの裏面クラック及び裏面チッピングを低減させ切断歩留まりを上げるだけでなく、切断表面に発生する欠陥を減少させ、ICチップとしての抗折強度を高めることができる。
すなわち本発明によれば、ICカード製造工程でのシリコンウェハのダイシング方法において、1種類のブレードを使用しながら、ダイシングテープによる固定部付近の切断面のクラック及びチッピングの発生を抑制すると共に高い抗折強度が得られるダイシング方法を提供することができる。
次に図面に基づいて、本発明の実施の形態を説明する。図1は本発明のダイシング方法を示し、図1(a)は第1段階の切削工程での切り込み深さを示す断面図、図1(b)は第2段階の切削工程での切り込み深さを示す断面図、図1(c)は第3段階の切削工程での切り込み深さを示す断面図であり、13はTEGの層(テスト用回路パターンの層)、14はシリコン基板、15はダイシングテープ、16はダイシング装置の切断用のブレードである。
まず、図1(a)を参照して、第1段階の切削工程を説明する。このときのシリコン基板14の厚さは200μm、ダイシングテープの厚さは90μm、ブレード16の厚さは40μmであり、TEGの層13を削り取るように、切り込み深さ28μmの切削を行い、第1の溝を形成した。
次に、図1(b)を参照して、第2段階の切削工程を説明する。この工程では、シリコン基板14の厚さ方向の大部分に相当する深さの第2の溝を形成し、その溝の底に約30μmの厚さを残すように切削を行った。
引き続き、図1(c)を参照して、第3段階の切削工程を説明する。この工程では、ダイシングテープを約30μm切り込み、シリコンウェハのフルカットを行った。
本実施の形態には、作業に困難な点はなく、また従来のステップカット方式に比べてブレード寿命を延ばすことができた。
なお、本実施の形態においては、1つの切断線に対して、上記の第1段階の切削工程、第2段階の切削工程、及び第3段階の切削工程を連続して行ったが、第1、第2及び第3の切削工程をシリコンウェハの升目状の切断線に対して施す際、種々の順番の組み合わせが可能であり、たとえば、(1)升目状に第1段階の切削工程を行い、次に升目状に第2段階の切削工程を行い、最後に升目状に第3段階の切削工程を行ってもよい。また、(2)升目状に第1段階の切削工程を行い、それぞれの切断線に対して、第2及び第3の切削工程を連続して行ってもよい。
このように作製されたICチップは基板に取付られ樹脂で保持されてICモジュールとなる。このICモジュールは、図2に内部透視図でその概略構造を示すようにICカードに組み込まれる。同図において、27はICモジュール、28はコイル状のアンテナ、29は積層プラスチックカードである。その寸法は、縦54.0mm×横85.7mm×厚さ0.76mmであり、このようなサイズなので、使用時にはICカードの湾曲によって、ICチップには大きな応力がかかる。したがって、ICチップには高度の抗折強度が要求される。本発明のダイシング方法で得られたICチップにおいては、従来技術と比べて、遜色のない抗折強度が得られた。
本発明のダイシング方法を示し、図1(a)は第1段階の切削工程での切り込み深さを示す断面図、図1(b)は第2段階の切削工程での切り込み深さを示す断面図、図1(c)は第3段階の切削工程での切り込み深さを示す断面図。 ICカードの概略構造を示す内部透視図。 従来技術によるダイシング方法を示し、図3(a)はウェハの平面図、図3(b)は第1段階での切断状況を示す断面図、図3(c)は第2段階での切断状況を示す断面図。
符号の説明
13,33 TEGの層
14,34 シリコン基板
15,35 ダイシングテープ
16 ブレード
27 ICモジュール
28 アンテナ
29 積層プラスチックカード
31 シリコンウェハ
32 境界領域
36 第1のブレード
37 第2のブレード

Claims (1)

  1. 多数の集積回路が形成されたシリコンウェハから1種類の厚さのブレードを用いてICチップを切断分離するダイシング方法であって、前記シリコンウェハの切断領域の表層に形成されたテスト用回路パターンの層を削り取る深さまで前記ブレードを切り込んで第1の溝を形成する工程と、前記第1の溝に重ねてシリコンウェハの厚さ方向の大部分を占める深さまで前記ブレードを切り込んで第2の溝を形成する工程と、前記第2の溝に重ねて前記ブレードをダイシングテープまで切り込んでシリコンウェハを完全に切断する工程とを含むことを特徴とするダイシング方法。
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