JP2006044177A - 筆記具等のペン先出没構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 使用時に軸を握るだけでペン先が突出し、使用後に握りを解除すれば自動的にペン先2aが格納され、ペン先2aの格納忘れが生じることがないペン先出没構造を提案する。
【解決手段】 後端が連結した上下一対の湾曲板状部材1a、1bの軸心に芯2を設け、湾曲板状部材1a、1bの先端で、ペン先2aが出没可能な開口3を形成し、芯2と湾曲板状部材1a、1bを折り畳み自在の連結部材5で連結し、使用時に握ることで湾曲板状部材1a、1bが押圧されて内方向へ変形し、連結部材5が折り畳まれて芯2を前進させ、ペン先2aが開口3から突出し、使用後に握りを解除し、湾曲板状部材1a、1bが復元してペン先2aが格納されるように構成する。
【選択図】 図1

Description

この発明は、マーカー(蛍光ペン)、サインペン、マジックペン、ボールペンなどの筆記具等のペン先出没構造に関するものである。
一般にマーカー、ボールペン等の筆記具におけるペン先構造としては、キャップを設けたものと、ノック式出没構造のものがある。キャップ式は最も簡単な構造であるが、使用後のキャップの付け忘れやキャップの紛失が避けられず、使用が不便であることから、揮発性インキを用いたフェルトペンや水性ボールペン等、キャップによってペン先の乾燥を防ぐ必要があるものに使用が限定されている。
一方、ノック式出没構造はキャップレスで便利であることから広く普及し、従来から操作性の改善を図ったものが提案されている(例えば特開平2004−98369号、特許文献1)。しかし、こうしたものは構造が複雑で部品点数の増加を招き、製作コストが高価である。
特開平2004−98369号公報
この発明は、新機構成の筆記具等のペン先出没構造を提案し、使用時に軸を握るだけでペン先が突出し、使用後に握りを解除すれば自動的にペン先が格納され、ペン先の格納忘れが生じることがないペン先出没構造を提案するものである。また、簡単な構造で部品点数の削減を図り、安価に製作することができるとともに、マーカー、ボールペン等の筆記具の他、スティックタイプの糊や、カッターの刃先の出没等にも適用可能なペン先の出没構造を提案するものである。
こうした課題を解決するため、請求項1に記載の筆記具等のペン先出没構造は、後端が連結した上下一対の湾曲板状部材1a、1bの軸心に芯2を設け、湾曲板状部材1a、1bの先端で、ペン先2aが出没可能な開口3を形成し、芯2と湾曲板状部材1a、1bを折り畳み自在の連結部材5で連結する。そして、使用時に握ることで湾曲板状部材1a、1bが押圧されて内方向へ変形し、連結部材5が折り畳まれて芯2を前進させ、ペン先2aが開口3から突出し、使用後に握りを解除し、湾曲板状部材1a、1bが復元してペン先2aが格納されるように構成するものである。
されるように構成するものである。
請求項2に記載の筆記具等のペン先出没構造は、後端が連結した上下一対の湾曲板状部材1a、1bの先端を芯2に連結し、後端部を、芯2をスライド自在に軸支した筒体7に連結し、外皮6を軟質材6で形成し、不使用時に外皮6がペン先2aを覆った状態とし、先端にペン先2aが出没可能なスリット6aを形成する。そして、使用時に握ることで湾曲板状部材1a、1bが押圧されて内方向へ変形し、芯2を前進させてペン先2aがスリット8aから突出し、使用後に握りを解除し、湾曲板状部材1a、1bが復元してペン先2aが格納されるように構成するものである。
以上のようにこの発明の筆記具等のペン先出没構造は、使用時に軸を握るだけでペン先2aが突出し、使用後に握りを解除すれば自動的にペン先2aが格納され、キャップレス且つノックレスで使い勝手が極めて優れるとともに、ペン先2aの格納忘れが生じることがなく、格納忘れによるペン先2aの乾燥を防止することができる。また、構造が簡単で、従来品に比べて部品点数が大幅に削減され、極めて安価に製作することができる。また、この発明の筆記具等のペン先出没構造は、ペン先2aすなわち芯先が自動的に出没する構造であり、マーカー、ボールペン等の筆記具の他、スティックタイプの糊や、カッターの刃先の出没等にも適用可能であり、化粧品、化学・薬品等の分野で、同様な機構のものに適用可能である。
以下に、この発明の最良の形態について図面の実施例に基づいて具体的に説明する。
図1から3は、請求項1に記載の筆記具等のペン先出没構造の実施例である。
この筆記具は比較的細径の芯2に適用したもので、本例はボールペンで、一般的なボールペンの芯2が、後端が連結した上下一対の湾曲板状部材1a、1bの軸心に設けられている。湾曲板状部材1a、1bは円弧状に湾曲され、その先端が当接してペン先2aが出没可能な開口3を形成している。湾曲板状部材1a、1bは板ばねとして弾発力を有し、不使用時は図1に示すように膨出した状態で、使用時に握ると、図3に示すように押圧されて内方向へ変形し、使用後に握りを解除すると膨出状態に復元する。
芯2の前方位置にその外周に筒体4が固着され、この筒体5と湾曲板状部材1a、1bの膨出位置とが連結部材5で連結されている。この連結部材5は、湾曲板状部材1a、1bの変形に応じて折り畳み自在とされている。これらの部材は外皮6で覆われ、外皮6は、湾曲板状部材1a、1bの変形に柔軟に応じることができるように、軟質樹脂やゴム等の軟質材で形成されている。
次に、この筆記具の使用について説明する。
図1に示すように、不使用時は湾曲板状部材1a、1bが膨出した状態で、湾曲板状部材1a、1bの先端部内にペン先2aは格納されている。使用時にこの筆記具を握ると、図3に示すように、湾曲板状部材1a、1bが押圧されて内方向へ変形し、連結部材5が折り畳まれて芯2を前進させ、ペン先2aが開口3から突出する。使用後に握りを解除すると、湾曲板状部材1a、1bは膨出状態に復元し、連結部材5が元の状態に開いて芯2を後退させ、ペン先2aが格納される。このように、使用時に筆記具の軸を握るだけでペン先2aが突出し、使用後に握りを解除すれば自動的にペン先2aが格納され、ペン先2aの格納忘れが生じることがない。
図4から6は、請求項2に記載の筆記具等のペン先出没構造の実施例である。
この筆記具は比較的太径の芯2に適用したもので、本例は揮発性インキを用いたフェルトペンで、その芯2の後方部がインクタンクである円筒状の筒体7にスライド自在に軸支されている。後端で連結した上下一対の湾曲板状部材1a、1bの先端は芯2に連結され、後端部は筒体7に連結されている。
湾曲板状部材1a、1bは、握りやすさ考慮して前方に膨出部を設けた形状とされ、前例と同様に板ばねとして弾発力を有し、不使用時は図4に示すように膨出した状態で、使用時に握ると図6に示すように押圧されて内方向へ変形し、使用後に握りを解除すると膨出した状態に復元する。これらの部材を覆う外皮6は、前例と同様に軟質材で形成され、不使用時に外皮6がペン先2aを覆った状態とされ、先端にペン先2aが出没可能なスリット6aを形成している。
次に、この筆記具の使用について説明する。
図4に示すように、不使用時は湾曲板状部材1a、1bは膨出した状態で、ペン先2aは格納された状態であり、ペン先2aは外皮6に覆われてシールされていて、芯2の乾燥が防止されている。使用時にこの筆記具を握ると、図6に示すように、湾曲板状部材1a、1bが押圧されて内方向へ変形して芯2を前進させ、ペン先2aがスリット6aから突出する。使用後に握りを解除すると、湾曲板状部材1a、1bは膨出した状態に復元し、芯2が後退してペン先2aが格納される。このように、使用時に筆記具の軸を握るだけでペン先2aが突出し、使用後に握りを解除すれば自動的にペン先2aが格納され、ペン先2aの格納忘れが生じることがない。本例は、芯2の乾燥を防止することができるので、スティックタイプの糊等への適用が有効である。
請求項1に記載の発明の実施例で、内部構成を示す断面図。 拡大正面図。 ペン先が突出した状態の断面図。 請求項2に記載の発明の実施例で、内部構成を示す断面図。 図4を90度回転した状態の内部構成を示す断面図。 ペン先が突出した状態の断面図。
符号の説明
1a、1b 湾曲板状部材
2 芯
2a ペン先
3 開口
5 連結部材
6 外皮
6a スリット
7 筒体

Claims (2)

  1. 後端が連結した上下一対の湾曲板状部材1a、1bの軸心に芯2を設け、湾曲板状部材1a、1bの先端で、ペン先2aが出没可能な開口3を形成し、芯2と湾曲板状部材1a、1bを折り畳み自在の連結部材5で連結し、
    使用時に握ることで湾曲板状部材1a、1bが押圧されて内方向へ変形し、連結部材5が折り畳まれて芯2を前進させ、ペン先2aが開口3から突出し、
    使用後に握りを解除し、湾曲板状部材1a、1bが復元してペン先2aが格納されるように構成した筆記具等のペン先出没構造。
  2. 後端が連結した上下一対の湾曲板状部材1a、1bの先端を芯2に連結し、後端部を、芯2をスライド自在に軸支した筒体7に連結し、外皮6を軟質材6で形成し、不使用時に外皮6がペン先2aを覆った状態とし、先端にペン先2aが出没可能なスリット6aを形成し、
    使用時に握ることで湾曲板状部材1a、1bが押圧されて内方向へ変形し、芯2を前進させてペン先2aがスリット8aから突出し、
    使用後に握りを解除し、湾曲板状部材1a、1bが復元してペン先2aが格納されるように構成した筆記具等のペン先出没構造。
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