JP3141557U - 筆圧吸収機能付き筆記具 - Google Patents

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Abstract

【課題】任意の方向において発生する筆圧を自在に調整可能で、小筆のような筆記感を有し、且つ取り扱いが容易な筆圧吸収機能付き筆記具を提供する。
【解決手段】軸筒11と、軸筒に貫挿されたペン軸12とを備え、ペン軸には、軸方向において発生する筆圧を吸収しうる軸方向筆圧吸収構造13が設けられると共に、上記軸筒の先端部には上記ペン軸の先端部15を保持し、筆記時にペン軸の径方向において発生する筆圧を吸収しうる径方向筆圧吸収構造16が設けられた構成とする。
【選択図】図2

Description

本考案は、筆記時において発生する筆圧を吸収し、且つ小筆と同一の感覚をもって滑らかに筆記することが可能な筆圧吸収機能付き筆記具に関する。
文字を筆記するための筆記具にはボールペン、シャープペン、サインペン、万年筆等非常に多種にわたる製品が流通しており、近年その形態も多様化している。
元来、我が国の伝統的な筆記具は筆であり、特に日常の筆記には径寸法の小さな、所謂小筆が近代まで主要な筆記具として使用されてきた。
上記小筆の筆記部分は動物毛等が植毛されて形成されているため、柔軟な弾力性を有している。
日常の筆記で現在多用されている代表的な筆記具として、ボールペンやシャープペンシルが挙げられる。
上記筆記具は、手指で把持するための細長円筒形の外筒に、インク、若しくは芯等を格納するペン軸が貫挿され、ペン先部分を上記外筒の一端部から突出させた構成となっている。
一般に、上記筆記具の場合、ペン軸の後端部は上記外筒の内方に固定されている。
従って、筆記し続けた場合は、手指にも大きな負担がかかることから、手が疲れ易く長時間の筆記作業が困難となる。
上記不具合を解決するため、外筒内部にペン軸の軸方向において発生する筆圧を吸収しうる弾性体を配設して筆圧吸収を行う筆記具が提案されている(特許文献1)。
図7に示すように、上記特許文献1に係る筆記具70は、内部中空の軸筒71に、ボールペンのペン軸72が貫挿され、上記ペン軸72のペン先部74は、上記軸筒71の一端から外部に突出されて形成され、上記ペン軸72の後端部には、巻きバネ等の弾性体により形成された付勢部材73が上記軸筒71の内方後端部との間で、上記ペン軸72をペン先方向に付勢するように配設されている。
上記特許文献1に係る筆記具70にあっては、筆記面からペン先部74に対して、軸方向の大きな筆圧がかかると、上記付勢部材73の付勢力に抗して、上記ペン先部74が軸筒71の内方に後退することで上記筆圧が適宜に吸収される。
この場合、筆記時に上記筆記具のペン先にかかる筆圧には、ペン軸に沿って筆記具後端部に向かって筆記面から筆記具の軸方向において発生する筆圧と、筆記具を傾けて筆記することから筆記具の径方向において発生する筆圧が存在する。
上記特許文献1に係る筆記具70においては、軸方向において発生する筆圧については吸収しうるが、筆記具を斜めに傾けた際に、ペン軸72の径方向において発生する筆圧については、上記付勢部材73では吸収することができない。
このため筆記具を筆記面に対して傾けて筆記する場合に、筆記面にペン先が引っ掛かる等によって、滑らかな筆記が阻害される可能性がある。
また、図7に示すように、付勢部材73は、両端がペン軸72の後端部と上記軸筒71の内方後端部で保持されているに過ぎず、径方向には何ら支持部材を有していないことから、軸方向に伸縮動作する際に、径方向に撓りが生じる。
この際、上記付勢部材73に付勢されているペン軸72が、上記付勢部材73の撓り動作に合わせて径方向に揺動するため、上記ペン軸72の安定性が悪くなり、文字の乱れの要因となる可能性がある。
また、ペン先部分に可撓性を持たせるため、弾性を有するカバー体でペン先部分を覆った筆記具も提案されている(特許文献2)
図8に示すように、上記特許文献2に係る筆記具80は、筒状の軸筒81にペン軸82が貫挿され、上記ペン軸82のペン先部83は、上記軸筒81の一端部から外部に突出されている。
上記ペン先部83は、可撓性を有する弾性素材で形成された裁頭円錐状のカバー体84で覆われて保持されている。
また、上記カバー体84は、円錐形の基端部が上記ペン軸81の一端部に挿入されて固定されると共に、円錐形先端部からは上記ペン先部83の先端が突出するように形成されている。
上記文献にかかる筆記具80は筆記時にペン先部83にペン軸82の径方向からの筆圧が発生した場合であっても、上記カバー体84と、上記ペン軸82とが一体で撓ることで、上記筆圧が適宜に吸収され、書きやすく手指に疲労感を与えないという効果を得ることができる。
しかしながら、上記特許文献2にかかる筆記具にあっては、ペン軸の軸方向において発生する筆圧を吸収することができないという不具合を有する。
特開平11−254879号公報 特開平8−175074号公報
本考案の課題は、上記の不具合を解決し、ペン軸の軸方向、径方向いずれの方向において発生する筆圧であっても適宜に吸収でき、小筆のような筆記感を有する筆圧吸収機能付き筆記具を提供することである。
上記課題を解決するために、請求項1記載の筆圧吸収機能付き筆記具は、筆記時において発生する筆圧を適宜に吸収しうる筆圧吸収機能付き筆記具であって、軸筒と、上記軸筒に貫挿されたペン軸とを備え、上記ペン軸には、上記ペン軸の軸方向において発生する筆圧を吸収しうる軸方向筆圧吸収構造が設けられると共に、上記軸筒の先端部には上記ペン軸の先端部を保持し、筆記時にペン軸の径方向において発生する筆圧を吸収しうる径方向筆圧吸収構造が設けられていることを特徴とする。
従って、ペン軸の軸方向において発生する筆圧は上記軸方向筆圧吸収構造によって吸収されると共に、筆記具を斜めに傾けて筆記する際にペン軸の径方向において発生する筆圧は、上記径方向筆圧吸収部によって吸収される。
また、請求項2記載の筆圧吸収機能付き筆記具は、上記軸方向筆圧吸収構造は、上記ペン軸の後端部に配設され、ペン軸に入力された筆圧を吸収しうるスプリングを備えたクッション部と、上記軸筒に設けられ、上記スプリングの吸収力を変更しうる調整部とにより構成されていることを特徴とする。
従って、ペン軸の軸方向において発生する筆圧は、上記スプリングの付勢力に抗して、ペン軸が軸筒後方に向かってスライドすることによって吸収される。また、上記調整部により、上記スプリングが吸収しうる筆圧の大きさを変化させることができる
また、請求項3の考案にあっては、上記クッション部は、ペン軸後端に形成された軸状のスライド基部と、上記スライド基部にスライド可能に挿通され、軸筒の内方後端部に圧接するスライダと、上記スライド基部と上記スライダの間に配設され、上記スライダを後端部方向に付勢するコイルスプリングとを有し、上記調整部は、上記軸筒後端部に設けられ、上記スライダを先端部方向に押圧することにより上記コイルスプリングの付勢力の大きくしうると共に、上記スライダを後端部に移動させることにより付勢力を小さくしうることを特徴とする
従って、ペン軸の軸方向において発生する筆圧によって、上記軸筒の後端部方向に上記スライダが押圧され、上記スライド基部が上記コイルスプリングの付勢力に抗して上記スライダ内を軸筒後端方向にスライドすることで、上記軸方向において発生する筆圧が適宜に吸収される。
また、調整部によって、コイルスプリンの所謂バネ圧を高く設定できると共に、バネ圧を低く設定することもできる。
また、請求項4記載の筆圧吸収機能付き筆記具は、上記スライド基部は、上記ペン軸よりも細径に形成された軸部により形成され、上記スライダは、頭部と、上記頭部から延設され、上記頭部よりも細径に形成され、上記スライド基部を内部に挿通しうる軸部とを備え、上記コイルスプリングは上記スライド基部の基端部と上記頭部との間に配設されていることを特徴とする。
従って、ペン軸の軸方向において発生する筆圧によって、上記軸筒の後端部方向に上記頭部が押圧され、上記スライド基部が上記コイルスプリングの付勢力に抗して上記軸部内を軸筒後端方向にスライドすることで、上記軸方向において発生する筆圧が吸収される。
請求項5記載の筆圧吸収機能付き筆記具は、上記調整部は、上記軸筒後端部に開設された螺子穴と、上記螺子穴に歯合するスクリューとにより構成されていることを特徴とする。
従って、上記スクリューの螺入寸法を変化させることで、上記スライダの軸方向位置を変化させ、コイルスプリングのバネ圧を変化させることができる。
また、請求項6記載の筆圧吸収機能付き筆記具は、上記ペン軸は、基軸部と、上記基軸部に延設され、上記基軸部よりも可撓性に富む素材により形成された先端部とを有し、上記径方向筆圧吸収構造は、上記ペン軸の先端軸部と、上記軸筒の先端部に配設され、上記ペン軸の先端軸部を保持する合成樹脂製のペン先保持部材とにより構成されていることを特徴とする。
従って、筆記時には、上記ペン軸の先端軸部と上記ペン先保持部材とが一体
で撓ることにより、ペン軸の径方向において発生する筆圧は吸収される。
請求項1及び6の筆圧吸収機能付き筆記具にあっては、筆記時において発生する筆圧を適宜に吸収しうる筆圧吸収機能付き筆記具であって、軸筒と、上記軸筒に貫挿されたペン軸とを備え、上記ペン軸には、上記ペン軸の軸方向において発生する筆圧を吸収しうる軸方向筆圧吸収構造が設けられると共に、上記軸筒の先端部には上記ペン軸の先端部を保持し、筆記時にペン軸の径方向において発生する筆圧を吸収しうる径方向筆圧吸収構造が設けられていることから、ペン軸の軸方向において発生する筆圧と径方向において発生する筆圧が同時に吸収されることで、小筆のような筆記感で筆記することができると共に、筆圧が適宜に吸収されることで手指にかかる負担が軽減され、長時間筆記をしても手が疲れ難い筆圧吸収機能付き筆記具を提供することができる。
また、請求項2の筆圧吸収機能付き筆記具にあっては、上記軸方向筆圧吸収構造は、上記ペン軸の後端部に配設され、ペン軸に入力された筆圧を吸収しうるスプリングを備えたクッション部と、上記軸筒に設けられ、上記スプリングの吸収力を変更しうる調整部とにより構成されていることから、請求項1の効果に加え、個人毎に異なる筆圧に対応して、上記スプリングの筆圧吸収力を変化させることができる。
従って、個人の筆圧に合わせてカスタマイズされた筆圧吸収機能付き筆記具を提供することができる。
また、請求項3及び5記載の筆圧吸収機能付き筆記具にあっては、上記コイルスプリングの付勢力の調整が、上記コイルスプリングのバネ圧を変化させることで可能となることから、筆圧吸収機能付き筆記具を簡易な構造により提供できる。
特に、請求項5に記載の筆圧吸収機能付き筆記具にあっては、上記軸筒後端部に開設された螺子穴と、上記螺子穴に歯合するスクリューとにより構成されていることから、請求項3及び4の効果に加え、コイルスプリングの付勢力の調整がスクリューの回転によって可能となることから、より簡易な構造により筆圧調整機能付き筆記具を提供できる。
請求項4記載の筆圧吸収機能付き筆記具にあっては、上記スライド基部は、上記ペン軸よりも細径に形成された軸部により形成され、上記スライダは、頭部と、上記頭部から延設され、上記頭部よりも細径に形成され、上記スライド基部を内部に挿通しうる軸部とを備え、上記コイルスプリングは上記スライド基部の基端部と上記頭部との間に配設されていることから、上記コイルスプリングが軸方向伸縮する場合であっても、上記コイルスプリングの内部に挿通さた上記スライダが、上記コイルスプリングに径方向の撓りが発生することを防止する。
従って、上記特許文献2とは異なり、ペン軸が付勢部材の撓り動作に合わせて径方向に揺動し、上記ペン軸の安定性が悪くなり文字の乱れの要因となるという事態は発生しない。
以下、図面に基づき本考案の実施の形態について説明する。
図1に示すように、本実施の形態に係る筆圧吸収機能付き筆記具10は、軸筒11と、上記軸筒11に貫挿されたペン軸12とを備え、上記ペン軸12には、上記ペン軸12の軸方向において発生する筆圧を吸収しうる軸方向筆圧吸収構造13が設けられると共に、上記軸筒11の先端部14には上記ペン軸12の先端軸部15を保持し、筆記時にペン軸12の径方向において発生する筆圧を吸収しうる径方向筆圧吸収構造16が設けられている。
上記軸方向筆圧吸収構造13は、上記ペン軸12の後端部17に配設され、ペン軸12に入力された筆圧を吸収しうるコイルスプリング18を備えたクッション部19aと、上記軸筒11の後端部20に設けられ、上記コイルスプリング18の吸収力を変更しうる調整部19bにより構成されている。
また、図2に示すように、上記クッション部19aは、ペン軸12の後端部17に形成された軸状のスライド基部21と、上記スライド基部21にスライド可能に挿通され、軸筒11の後端部20の内方に圧接するスライダ22と、上記スライド基部21と上記スライダ22の間に配設され、上記スライダ22を後端部方向に付勢する上記コイルスプリング18とを有し、上記調整部19bは、上記軸筒11の後端部20に設けられている。
また、図3に示すように、上記スライド基部21は、上記ペン軸12よりも細径に形成された軸部23により形成され、上記スライダ22は、頭部24と、上記頭部24から延設されると共に、上記頭部24よりも細径に形成され、上記スライド基部21を内部に挿通しうる軸部25とを備え、上記コイルスプリング18は、上記スライド基部21の基端部26と、上記スライダ22の頭部24との間に配設されている。
また、上記調整部19bは、上記軸筒11の後端部20に開設された螺子穴27と、上記螺子穴27に歯合するスクリュー28とにより構成されている。
また、上記ペン軸12は、基軸部29と、上記基軸部29に延設され、上記基軸部29よりも可撓性に富む素材により形成された先端軸部15とを有する。
また、図2に示すように、上記径方向筆圧吸収構造16は、上記ペン軸12の先端軸部15と、上記軸筒11の先端部14に配設され、上記ペン軸12の先端軸部15を保持する合成樹脂製のペン先保持部材30とにより構成されている。
本実施の形態に係る筆圧吸収機能付き筆記具において、筆記具がボールペンである場合を例とした実施例の構成について、以下図面を用いて説明する。
図1は本実施例にかかる筆圧吸収機能付き筆記具10の側面図である。
図1に示すように、筆圧吸収機能付き筆記具10は、細長円筒形に形成された軸筒11の内部に、上記軸筒11よりも細径の細長円筒形に形成され、円筒内部にインクが充填されたペン軸12が貫挿されて構成されている。
図2は上記筆圧吸収機能付き筆記具10の側方縦断面図であり、図3は上記筆圧吸収機能付き筆記具10の分解斜視図である。
図2及び図3に示すように、上記軸筒11は、上側軸筒11aと下側軸筒11bから構成され、上記下側軸筒11bの後端部の外周に設けられた接合螺子部11cと、上記上側軸筒11aの先端部の内周に設けられた接合螺子部11dとが互いに螺合することにより接続されている。
また、上記ペン軸12は、合成樹脂材で形成された基軸部29と、上記基軸部29の先端部に延設された先端軸部15から形成されている。
上記先端軸部15は、上記ペン軸12の基軸部29に比して可撓性に富む合成樹脂材で形成される共に、先端方向に向かって段階的に細径となる円筒部15a、15b、15cと、上記円筒部15cの先端に延設された金属製のボールペンチップ35とから構成されている。
また、上記下側軸筒11bの先端部14は、上記下側軸筒11bよりも細径に形成されている。
また、上記ペン先保持部材30は、可撓性を有し先端に向かって細径となる裁頭円錐状に形成されている。
上記ペン先保持部材30には、軸方向に上記下側軸筒11bの先端部14と連通する貫通孔31が開設され、軸方向略中央部から先端縁部33にかけては、上記ペン軸12の先端軸部15の円筒部15cの外径と略同一寸法に形成されている。
上記ペン先保持部材30は、基端部32側から上記貫通孔31に上記下側軸筒11bの先端部14が挿通されて上記下側軸筒11bに装着されている。
また、上記ペン軸12の先端軸部15は、上記下側軸筒11bに挿通され、上記金属製ボールペンチップ35が上記ペン先保持部材30の先端縁部33より突出して配置されている。
また、図2に示すように、上記ペン軸12の後端部17には、上記ペン軸12よりも細径のスライド基部21が連設され、上記スライド基部21は、上記スライダ22の軸部25内にスライド可能に挿通されている。
更に上記スライダ22の軸部25は上記コイルスプリング18内に挿通され、上記コイルスプリング18は、上記スライダ22の軸部25の上方に連設された頭部24と、上記スライド基部21の基端部26との間に、上記上側軸筒11a内において上記頭部24をペン軸後端方向に付勢して配置されている。
また、上記上側軸筒11aの後端部20に開設された螺子穴27には、上記螺子穴27に歯合するスクリュー28が螺入され、上記スクリュー28は、上記上側軸筒11aの後端部20の内方において、上記頭部24に当接して配置されている。
上記構成の実施例における作用について、以下詳述する。
図4は、筆記時に筆記面34から軸方向において発生する筆圧を受けた場合の軸方向筆圧吸収構造13の動作を示している。
図4に示すように、筆記時にペン先が筆記面34を押圧した場合には、ペン軸12には、筆記面34から矢印A方向の筆圧が作用する。
上記筆圧が、コイルスプリング18の付勢力よりも小さい場合は、上記コイルスプリング18が縮むことはない。
上記筆圧が上記コイルスプリング18の付勢力よりも大きくなった場合には、コイルスプリング18が縮み、上記ペン軸12が上方に移動することで、上記ペン軸12の先端軸部15は、上記下側軸筒11bの内方に押し込まれ、ペン軸12が移動した寸法分、軸方向において発生する筆圧が吸収される。
従って筆圧の大小に合わせて、図4の矢印Bに示すように上記ペン軸12が上下にスライドし、大きな筆圧が作用した場合であっても、上記コイルスプリング18が縮むことで適宜に当該筆圧を吸収し、使用者の手指への負担を軽減することができる。
また、一般にボールペン等の筆記具は筆記面34に対して所定角度を以って手に斜めに保持した状態で筆記することから、上記ペン軸12の先端軸部15に対して径方向の筆圧が発生する。
図5に示すように、ボールペン等を斜めに保持して記載する場合には、上記ペン軸12の先端軸部15には径方向の撓りが生じるが、上記ペン軸保持部材30が、上記ペン軸12の先端軸部15の周囲を保持しつつ、一体的に所定角度θだけ撓ることで、径方向に大きな筆圧が作用した場合であっても、当該筆圧を適宜吸収することができる。
従って、軸方向において発生する筆圧と径方向において発生する筆圧が同時に、かつ適宜に吸収されることから、あたかも小筆を使用しているかのような滑らかな筆記感を使用者に与え、長時間筆記を行っても手が疲れにくいという効果を奏する。
また、本実施例に係る筆記具10にあっては、筆記時の筆圧は使用者毎に差異が生じる。
この場合であっても、筆圧が大きい場合は吸収される筆圧を大きく設定し、また、筆圧が小さい場合は吸収される筆圧を小さく設定することで、適宜に筆圧吸収量の調整を行うことができる。
図6に示すように、スクリュー28を時計周りに回転させると、上記スクリュー28が次第に上側軸筒11aの内部に螺入していき、上記スクリュー28の先端部が、上記スライダ22の頭部24をペン先方向に押圧する。
その結果、コイルスプリング18の付勢力が大きくなり、より大きな筆圧が作用した場合であっても、当該筆圧を吸収することが可能となる。
また、小さな筆圧により筆記する場合には、上記スクリュー28を反対方向に回転させることにより、上記コイルスプリング19の付勢力を小さくすることで、より小さな筆圧が作用した場合であっても上記コイルスプリング19が適宜に当該筆圧を吸収することが可能となる。
従って、筆記者の筆圧、及び筆記時の筆圧に合わせて適宜にカスタマイズが可能な筆圧吸収機能つき筆記具10を提供することができる。
なお、本実施例においては、ボールペンを例として説明したが、軸筒にペン軸が挿通される形態の筆記具であれば、シャープペン等であっても本実施例と全く同様の効果を得ることが可能である。
本考案は、文字筆記時の筆圧を適宜に吸収しうる筆圧吸収機能付き筆記具に適用することができる。
本発明に係るの筆圧吸収機能付き筆記具の一実施の形態を示し、実施例の形態おける筆圧吸収機能付き筆記具の側面図ある 本発明に係る筆圧吸収機能付き筆記具の一実施の形態を示し、図1の筆圧吸収機能付き筆記具の側方縦断面図である。 本発明に係る筆圧吸収機能付き筆記具の一実施の形態を示し、実施例の形態おける筆圧吸収機能付き筆記具の分解斜視図である。 本発明に係る筆圧吸収機能付き筆記具の一実施の形態を示し、実施例の形態おける筆圧吸収機能付き筆記具の軸方向において発生する筆圧を受けた場合の軸横行筆圧吸収構造の動作を示す縦断面図である。 本発明に係る筆圧吸収機能付き筆記具の一実施の形態を示し、実施例の形態おける筆圧吸収機能付き筆記具の径方向において発生する筆圧を受けた場合の径方向筆圧吸収構造の動作を示す拡大側面図である。 本発明に係る筆圧吸収機能付き筆記具の一実施の形態を示し、実施例の形態おける筆圧吸収機能付き筆記具の軸方向筆圧調整構造の拡大側方縦断面図である。 従来の筆圧吸収機能付き筆記具の側面図である。 別の従来の筆記圧吸収機能付き筆記具のペン先部分の拡大側面図である。
符号の説明
10 筆圧吸収機能付き筆記具
11 軸筒
11a 上側軸筒
11b 下側軸筒
11c 接合螺子部
11d 接合螺子部
12 ペン軸
13 軸方向筆圧吸収構造
14 軸筒先端部
15 ペン軸の先端軸部
15a 円筒部
15b 円筒部
15c 円筒部
16 径方向筆圧吸収構造
17 ペン軸の後端部
18 コイルスプリング
19a クッション部
19b 調整部
20 軸筒の後端部
21 スライド基部
22 スライダ
23 スライド基部の軸部
24 スライダの頭部
25 スライダの軸部
26 スライド基部の基端部
27 螺子穴
28 スクリュー
29 ペン軸の基軸部
30 ペン先保持部材
31 貫通孔
32 ペン先保持部材の基端部
33 ペン先保持部材の先端縁部
34 筆記面
35 ボールペンチップ
θ 所定角度
70 筆記具
71 軸筒
72 ペン軸
73 付勢部材
74 ペン先部
80 筆記具
81 軸筒
82 ペン軸
83 ペン先部
84 カバー体

Claims (6)

  1. 筆記時において発生する筆圧を適宜に吸収しうる筆圧吸収機能付き筆記具であって、
    軸筒と、上記軸筒に貫挿されたペン軸とを備え、
    上記ペン軸には、上記ペン軸の軸方向において発生する筆圧を吸収しうる軸方向筆圧吸収構造が設けられると共に、上記軸筒の先端部には上記ペン軸の先端部を保持し、筆記時にペン軸の径方向において発生する筆圧を吸収しうる径方向筆圧吸収構造が設けられていることを特徴とする筆圧吸収機能付き筆記具。
  2. 上記軸方向筆圧吸収構造は、上記ペン軸の後端部に配設され、ペン軸に入力された筆圧を吸収しうるスプリングを備えたクッション部と、上記軸筒に設けられ、上記スプリングの吸収力を変更しうる調整部とにより構成されていることを特徴とする請求項1記載の筆圧吸収機能付き筆記具。
  3. 上記クッション部は、ペン軸後端に形成された軸状のスライド基部と、上記スライド基部にスライド可能に挿通され、軸筒の内方後端部に圧接するスライダと、上記スライド基部と、上記スライダの間に配設され、上記スライダを後端部方向に付勢するコイルスプリングとを有し、
    上記調整部は、上記軸筒後端部に設けられ、上記スライダを先端部方向に押圧することにより上記コイルスプリングの付勢力の大きくしうると共に、上記スライダを後端部方向に移動させることにより付勢力を小さくしうることを特徴とする請求項2記載の筆記圧調整機能付き筆記具。
  4. 上記スライド基部は、上記ペン軸よりも細径に形成された軸部により形成され、上記スライダは、頭部と、上記頭部から延設され、上記頭部よりも細径に形成され、上記スライド基部を内部に挿通しうる軸部とを備え、上記コイルスプリングは上記スライド基部の基端部と上記頭部との間に配設されていることを特徴とする請求項3記載の筆圧吸収機能付き筆記具。
  5. 上記調整部は、上記軸筒後端部に開設された螺子穴と、上記螺子穴に歯合するスクリューとにより構成されていることを特徴とする請求項2または3いずれか1項記載の筆圧吸収機能付き筆記具。
  6. 上記ペン軸は、基軸部と、上記基軸部に延設され、上記基軸部よりも可撓性に富む素材により形成された先端軸部とにより形成され、
    上記径方向筆圧吸収構造は、上記ペン軸の先端軸部と、上記軸筒の先端部に配設され、上記ペン軸の先端軸部を保持する可撓性を有するペン先保持部材とにより構成されていることを特徴とする請求項1〜4記載の筆圧吸収機能付き筆記具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015136867A (ja) * 2014-01-22 2015-07-30 セーラー万年筆株式会社 筆記具及びクッション機構
JP2017047671A (ja) * 2015-08-31 2017-03-09 国立大学法人 名古屋工業大学 筆記具
JP2018089813A (ja) * 2016-11-30 2018-06-14 株式会社パイロットコーポレーション シャープペンシル
JP2018187790A (ja) * 2017-04-28 2018-11-29 株式会社パイロットコーポレーション シャープペンシル
JP2019005943A (ja) * 2017-06-21 2019-01-17 株式会社パイロットコーポレーション シャープペンシル

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