JP2006044138A - 液滴吐出装置の不良ノズル検出方法および不良ノズル復帰方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 個々のノズルを吸引することが可能な装置を用いて、従来の方法の不良ノズル検出法の問題点を解決することを目的とする。
【解決手段】 複数のノズルを有するヘッドに対し、上記ノズル開口のそれぞれ1つずつに、他のノズルに非接触で近づくことが出来る吸引口を有する吸引手段を有し、その吸引口をノズルの開口よりも広くあてがうことができることを特徴とし、液体供給口の液面を上部より観察する手段と、吸引前と吸引後の観察画像から吸引量を演算する手段と、その吸引量がある閾値未満に振れたその該当ノズルではその開口部までの流路に目詰まりがあることを判定する判定手段とそれを通知する通知手段とを有する。
【選択図】 図9
【解決手段】 複数のノズルを有するヘッドに対し、上記ノズル開口のそれぞれ1つずつに、他のノズルに非接触で近づくことが出来る吸引口を有する吸引手段を有し、その吸引口をノズルの開口よりも広くあてがうことができることを特徴とし、液体供給口の液面を上部より観察する手段と、吸引前と吸引後の観察画像から吸引量を演算する手段と、その吸引量がある閾値未満に振れたその該当ノズルではその開口部までの流路に目詰まりがあることを判定する判定手段とそれを通知する通知手段とを有する。
【選択図】 図9
Description
本発明は、ヘッドに設けられ被記録部材に液滴を吐出するノズル部より液体を吸引することによりノズル近傍の泡・ゴミ等を除去する構成を有するインクジェット吐出装置において、インクの不良ノズルを検出する方法およびその復帰方法に関するものである。
被記録部材に記録を行なうひとつの方法として、ヘッドに設けられたノズルから液滴を吐出させて記録を行なうインクジェット方式がある。この方式を採用したものでは、カラー画像を紙に印刷するためのプリンターが最も良く知られている。しかしながら、インクジェット方式は、微小な液滴を所定の場所に着弾させることができるという利点から、プリンターだけでなく、カラーフィルタ製造装置・DNAチップ製造装置等の製造装置にも適用されている。
このようなインクジェット記録装置において、安定した記録を保つためには、インクの不良ノズルを検出する必要がある。大別して次の2種類の方法がある。
第一の方法は、被記録媒体上に画像形成を試みて、かすれがあるか否かをユーザが目視にて確認する方法である。この方法は、特別な構造を付加することなく不良ノズル出の判定ができるため、一般的に広く用いられているものである。
第二の方法は、例えば特開平6-24008号広報に記載されているような、フォトインタラプタ方式である。これは、発光素子から受光素子に対し光を放射し、その光軸を遮断するようにインクを吐出して、光軸を遮断した時はインク有り、光軸を遮断しない時はインク無しと判断する方式である。
しかしながら、上述したような従来の不良ノズル検出法において、第一の方法では、不良ノズル判定はユーザの主観によるものであり、誤判定を生じやすいという問題点があった。
第二の方法では、構成が複雑になるとともに、コストが増すという問題があり、また、小さな液滴については検出が困難であるという問題もあった。
また、いずれの方法も描画するまでは不良ノズルを検出することは不可能であるため、余分なインクおよび被記録媒体および時間を要するという問題もあった。
ところで、従来のインクジェットプリンター等のインクジェット吐出装置においては、不良ノズルを検出した際、安定した記録を保つために吸引(回復)を行うのだが、その吸引は、異なるノズルのインクを同一キャップにて吸引する。そのため、不良ノズル以外のノズルからもインクを吸引することになり、大量のインクを無駄に消費するという問題点があった。しかし、この問題点は複数のノズルを有するヘッドに対し、上記ノズル開口のそれぞれ1個ずつに、他のノズルに非接触で近づくことが出来る吸引口を有する吸引手段を有する吐出装置によって解決済みである。
本発明は、上記の個々のノズルを吸引することが可能な装置を用いて、上述した従来の方法の不良ノズル検出法の問題点を解決することを目的とした。
本発明は、上記課題を解決するために次の(1)〜(6)のように示した不良ノズル検出方法および不良ノズル復帰方法、(7)〜(16)のように構成した不良ノズル検出機構および不良ノズル復帰機構を提供するものである。
(1)複数のノズルを有するヘッドに対し、上記ノズル開口のそれぞれ1つずつに、他のノズルに非接触で近づくことが出来る吸引口を有する吸引手段を有し、その吸引口をノズルの開口よりも広くあてがうことができることを特徴とし、液体供給口の液面を上部より観察する手段と、吸引前と吸引後の観察画像から吸引量を演算する手段と、その吸引量がある閾値未満に振れたその該当ノズルではその開口部までの流路に目詰まりがあることを判定する判定手段とそれを通知する通知手段とを有することを特徴とする液滴吐出装置の不良ノズル検出方法。
(2)上記(1)に記載した液滴吐出装置の不良ノズル検出方法において、上記液体供給口形状は上部に広がった錐体であることを特徴とし、液体供給口の吸引前後の液面観察画像から面積を計数する画像解析手段と、その吸引前後の液面面積変化と液体供給口形状から吸引量を演算する手段と、その吸引量がある閾値未満に振れたその該当ノズルではその開口部までの流路に目詰まりがあることを判定する判定手段とそれを通知する通知手段とを有することを特徴とする液滴吐出装置の不良ノズル検出方法。
(3)上記(1)〜(2)に記載した液滴吐出装置の不良ノズル検出方法において、上記複数のノズルがその一部、もしくは全部が互いに異なる液組成の液体を吐出する構成とし、上記吸引量がある閾値未満に振れ、目詰まりと判定した際、どのノズルが目詰まりを起こしているか、また、どの液体が吐出できなくなっているかを判別する手段と、その判別結果を提示する表示手段と、不良ノズルと判定された液体を補う別の代替ノズルを使うか、別のヘッドに切り替えるかを指示する指示手段とを特徴とする液滴吐出装置の不良ノズル検出方法および不良ノズル復帰方法。
(4)上記(1)〜(3)に記載した液滴吐出装置の不良ノズル検出方法において、上記、吸引量がある閾値以上であることから、ノズルに液体供給部から液体が充填されていることを検出することを特徴とする液滴吐出装置の不良ノズル検出方法。
(5)上記(1)〜(4)に記載した液滴吐出装置の不良ノズル検出方法において、上記吸引量のある閾値は、個々のノズルに対して自由に設定変更できることを特徴とする液滴吐出装置の不良ノズル検出方法。
(6)上記(1)〜(5)に記載した液滴吐出装置の不良ノズル検出方法において、複数のノズルに対応する個々の吸引量の閾値を不揮発性のメモリに記録する記録手段により、異なる仕様のヘッドに対しても個々のノズルに対応した設定値を管理することを特徴とする液滴吐出装置の不良ノズル検出方法。
(7)複数のノズルを有するヘッドに対し、上記ノズル開口のそれぞれ1つずつに、他のノズルに非接触で近づくことが出来る吸引口を有する吸引手段を有し、その吸引口をノズルの開口よりも広くあてがうことができることを特徴とし、液体供給口の液面を上部より観察する手段と、吸引前と吸引後の観察画像から吸引量を演算する手段と、その吸引量がある閾値未満に振れたその該当ノズルではその開口部までの流路に目詰まりがあることを判定する判定手段とそれを通知する通知手段とを有することを特徴とする液滴吐出装置の不良ノズル検出機構。
(8)上記(7)に記載した液滴吐出装置の不良ノズル検出機構において、上記液体供給口形状は上部に広がった錐体であることを特徴とし、液体供給口の吸引前後の液面観察画像から面積を計数する画像解析手段と、その吸引前後の液面面積変化と液体供給口形状から吸引量を演算する手段と、その吸引量がある閾値未満に振れたその該当ノズルではその開口部までの流路に目詰まりがあることを判定する判定手段とそれを通知する通知手段とを有することを特徴とする液滴吐出装置の不良ノズル検出機構。
(9)上記(7)〜(8)に記載した液滴吐出装置の不良ノズル検出機構において、上記複数のノズルがその一部、もしくは全部が互いに異なる液組成の液体を吐出する構成とし、上記吸引量がある閾値未満に振れ、目詰まりと判定した際、どのノズルが目詰まりを起こしているか、また、どの液体が吐出できなくなっているかを判別する手段と、その判別結果を提示する表示手段と、不良ノズルと判定された液体を補う別の代替ノズルを使うか、別のヘッドに切り替えるかを指示する指示手段とを特徴とする液滴吐出装置の不良ノズル検出機構および不良ノズル復帰機構。
(10)上記(7)〜(9)に記載した液滴吐出装置の不良ノズル検出機構において、上記、吸引量がある閾値以上であることから、ノズルに液体供給部から液体が充填されていることを検出することを特徴とする液滴吐出装置の不良ノズル検出機構。
(11)上記(7)〜(10)に記載した液滴吐出装置の不良ノズル検出機構において、上記吸引量のある閾値は、個々のノズルに対して自由に設定変更できることを特徴とする液滴吐出装置の不良ノズル検出機構。
(12)上記(7)〜(11)に記載した液滴吐出装置の不良ノズル検出機構において、複数のノズルに対応する個々の吸引量の閾値を不揮発性のメモリに記録する記録手段により、異なる仕様のヘッドに対しても個々のノズルに対応した設定値を管理することを特徴とする液滴吐出装置の不良ノズル検出機構。
(13)上記(7)〜(12)に記載した液滴吐出装置の不良ノズル検出機構において、上記、ヘッドは、液体吐出用の熱エネルギーを発生させるための電気熱変換体を備えていることを特徴とする液滴吐出装置。
(14)上記(13)に記載した液滴吐出装置において、上記、ヘッドは、上記電気熱変換体によって印加される熱エネルギーにより生ずる膜沸騰を利用して上記ヘッドに設けたノズルより液体を吐出させることを特徴とする液滴吐出装置。
(15)上記(7)〜(12)に記載した液滴吐出装置の不良ノズル検出機構において、上記、ヘッドは、液体吐出用のピエゾ素子を備えていることを特徴とする液滴吐出装置。
(16)上記(16)に記載した液滴吐出装置において、上記ヘッドは、液体吐出用のピエゾ素子の形状変化によって発生した圧力を利用して上記ヘッドに設けた吐出口より液体を吐出させることを特徴とする液滴吐出装置。
以上説明したように本発明によれば、不良ノズル検出が容易に行え、そして不良ノズル検出の精度が向上する。
また、描画する前に、不良ノズルの発見が可能であるため、インクの節約、被記録部材の節約、時間の短縮が可能となる。
以下に、本発明の液滴吐出装置の不良ノズル検出方法および不良ノズル復帰方法に関して、より詳しく説明する。
本発明の実施例を図1から図10を用いて、以下に説明する。
まず、不良ノズル機構に含まれる吸引装置部に関して以下に説明する。吸引装置部は吐出装置と別体に設けても一体に設けても良い。
図1は本発明の吐出装置における吸引装置部の上面図である。本実施例では、吸引装置部は吐出装置とは別体に構成されている。ベースプレート51に側板52が設けられ、側板52上にヘッドプレート53が取り付けられている。ヘッドプレート53にはヘッド54がビスにより取り付けられている。ヘッド54には液体供給口55が9箇所設けられ、その形状は上部に広がった円錐である。各液体供給口55は各々別々のノズルに連通している。液体供給口55の四隅(図1の(1)、(3)、(7)、(9))には同じ液体、残りの5箇所(図1の(2)、(4)〜(6)、(8))には各々異なる液体が注入されている。そのため四隅のノズルからは同一の液体、残り5箇所のノズルからは各々異なる液体が吐出される。注入液体は、特に限定しない。
図2は、図1のK−K断面図である。ヘッド54にはノズル68が設けられている。ベースプレート51上にはXステージ56が搭載されている。Xステージ56にはレール90が設けられており、レール90上をXステージ可動部66が左右に移動する。Xステージ可動部66上にはZステージ57が取り付けられている。Zステージ57に可動状態にて設けられたZステージ可動部67がZステージ57に対して上下方向に移動する。Zステージ可動部67上にはキャップ台58が取り付けられている。キャップ台58にはキャッププレート59が取り付けられている。ノズル68に対向する位置にキャップ60が設けられている。キャップ60はゴム部材で構成されている。キャップ60はキャップパイプ61に圧入されている。キャップパイプ61を可撓性を有する部材にて構成し、キャップパイプ61とヘッド54を密着可能に構成した場合、キャップ60を使用しない構成としても良い。この場合、キャップパイプ61のヘッド54への密着部は、ノズル68の1個づつに、他のノズル68に非接触の状態で近づくことができる構成とする。また、キャップパイプ61の吸引口はノズル68の開口よりも広く構成する。
キャップパイプ61はキャップジョイント62に接着されている。キャップジョイント62はキャップ台58に対して移動可能である。キャップジョイント62の位置はキャッププレート59に設けられた穴にキャップジョイント62が挿入されることで位置決めされている。キャップジョイント62の外周部にはキャップバネ63が設けられている。キャップバネ63とキャップ台58の間にはキャップワッシャ64が設けられている。キャップジョイント62にはチューブ65が接着されている。
Zステージ可動部67を上昇することで、キャップ60はヘッド54に接触する。さらにZステージ可動部67を上昇することでキャップ台58・キャップワッシャ64が上昇する。その結果、キャップバネ63が圧縮されキャップ60が撓み、キャップ60とヘッド54は密着する。そしてチューブ65に連通しているポンプを作動させることで、キャップ60を介してノズル68より液体を吸引する。ノズル68より液体を吸引することで、ノズル68内の微細なゴミ、泡、粘度の高くなった液体を除去する。
次に、Zステージ可動部67を下降させるとキャップ60はヘッド54より離れる。
Xステージ可動部66を図2上で右方向に移動することで、他の2ヶ所のノズル68から上記吸引動作を行なうことが出来る。
図3は図1の右側面図である。キャップ60が図示したように3個設けられている。
図4は図2のL−L断面図である。チューブ65は各々キャップ60と連通している。チューブ65は各々大気弁78に連結されている。大気弁78は3方向弁である。
大気弁78の1つの連結部は大気チューブ76に連結されている。大気チューブ76の先端は大気口70となっており大気開放されている。大気弁78の1つの連結部はチューブを介してポンプ69に連結されている。また、ポンプ69には廃液チューブ71が連結されている。廃液チューブ71の他端は廃液タンク72に連結されている。大気弁78、ポンプ69、廃液タンク72はキャップ60に対して各々1個づつ設けられている。
図5は、ヘッド54単体の上面図である。前述したようにヘッド54には液体供給口55が9箇所設けられている。図6は図5のM−M断面図である。前述したようにヘッド54にはノズル68が設けられており各液体供給口55は各々別々のノズル68に連通している。前述した通り、液体供給口55形状は、上部に広がった円錐である。
図7は、ヘッド54に設けられたノズル68から液体を吸引する場合の流路図である。
(1)は待機時の状態を示している。
(2)は吸引時の状態を示している。
(3)はキャップ解除時の状態を示している。
待機時((1))において、液体供給口55には各々異なる液体が注入されている。
キャップ60はヘッド54からは離れている。キャップ60はノズル68の1個づつに、他のノズル68に非接触の状態で近づくことができる。キャップ60の吸引口はノズル68の開口よりも広い。キャップ60に連通しているチューブ65は大気弁78に連結されている。待機時には、チューブ65は大気弁78を介して大気チューブ76に連通している。大気チューブ76の大気口70は大気開放されている。
吸引時((2))において、キャップ60はヘッド54に密着している。大気弁78は電磁弁であり電気信号により連通する連結部を変更できる。キャップ60をヘッド54に密着後に大気弁78はチューブ65とポンプ69を連結するように動作している。その後ポンプ69を動作することで、キャップ60を介してノズル68より液体を吸引する。その結果、吸引した液体は廃液チューブ71から廃液タンク72に排出される。
キャップ解除時((3))において、ポンプ69の動作完了後、大気弁78をチューブ65と大気チューブ76を連通するように動作させ、その後、キャップ60を下降させることでキャップ60をヘッド54より離している。
(1)(2)(3)の動作完了後にXステージ可動部66を動作させキャップ60を移動し(1)(2)(3)の同じ動作を行なうことで、全てのノズル68より液体を吸引することが可能である。ノズル68の個数が増加しても、同様の構成をノズル数に応じて増加することで同様の動作を行なうことは可能である。
また複数個設けられているノズル68の一部のノズル68より液体を吸引することも可能である。方法としては液体を吸引しないノズル68にキャップ60が密着する場合、上記(2)(3)の動作時に大気弁78・ポンプ69を動作させない。液体を吸引するノズル68にキャップ60が密着する場合、上記(1)(2)(3)の動作を行なう。このような動作を行なうことで一部のノズル68より液体を吸引することが可能である。
またノズル68と対応する位置にノズル68と同数のキャップ60を設け、キャップ60に対応して大気弁78・ポンプ69・廃液タンク72等を設けることで、Xステージ可動部66を設けなくても、全てのノズル68、または一部のノズル68より液体を吸引することは可能である。
次に、不良ノズル検出方法および不良ノズル復帰方法に関して具体的に説明する。
図8に示すように、上記の吸引装置およびヘッド54上にCCDカメラ79が、垂直になるように不図示のステージに固定されている。CCDカメラ79は、オートフォーカス機能搭載であり、操作性に優れる。上記ステージは自動のXYステージであり、ノズル数が増加した場合の対応も可能となっている。CCDカメラ79の像を、コントローラ80によって取得し、PC81によって画像解析する機構となっている。
次に、図9のフローチャートに示すように、S1のステップによって、CCDカメラ79とコントローラ80によって液面の画像を取得する。次に、図9のS2のステップによって、全9個のノズル68より、個々に液体を吸引し、S3によって吸引キャップを解除し、S4によって画像取得を停止する。S5のステップによって、PC81による画像解析を行い、吸引前後の液面面積をとらえる。吸引量を演算(S6)し、その演算結果の吸引量が、ポンプによって引かれた吸引量の90%以上だったノズルは、8つであった。
図9のS7において、上記の吸引量の90%未満であった1つのノズルは、不良ノズルとされ、それが何番目のノズルであるか、そのノズルに対応する液体は何かを判別し、S10で表示された。不良ノズルは図1の(9)ノズル68であることが表示され、図1の(1)ノズル68で、不良(9)ノズル68の液体をリカバリー可能であることが判別され(S11)、表示された(S12)。したがって、被記録部材87への描画を開始した。仮に、本実施例とは異なり、同一ヘッドに同一液体が注入されていない、または同一液体の注入されているノズルも不良ノズルと判定された場合は、ヘッド交換と表示されるようになっている。
次に吐出装置に関して説明する。図10は吐出装置の斜視図である。
定盤82上にはY軸ステージ73およびガイドレール77が平行に固定されている。Y軸ステージ73およびガイドレール77の可動部分にはX軸ステージ74が取り付けられおり、X軸ステージ74はY軸方向に移動可能となっている。X軸ステージ74の可動部分にはチャック75が固定されている。チャック75は図示しないポンプにチューブによってつながれており、ポンプが空気を吸引することで、被記録部材87はチャック75に吸着される。また、定盤82上に支柱85・86が固定されており、支柱85・86にはそれぞれブリッジ83・84が固定されている。ブリッジ83と84はステー88で固定されており、支柱85・86とブリッジ83・84の構造物の強度を保っている。ブリッジ83・84の間にはヘッド搭載台89が固定されており、ヘッド搭載台89にはヘッド54が固定されている。
ヘッド54に液体を注入し、上記吸引装置部により吸引を行い、上記不良ノズル検出を行い、不図示のワイピング機構によりワイピングを行なった後に、吐出装置にヘッド54を搭載する。Y軸ステージ73・X軸ステージ74を動作させヘッド54より液体を吐出させることで被記録部材87の所定の位置に液体を吐出する。吐出された被記録部材87を不図示の面積計で観察したところ、全スポットの描画が観察され、スポットの欠落は見られなかった。本発明によって、被記録部材87に描画する前に、不良ノズルを検出することができ、インクの節約、被記録部材の節約、時間の短縮が可能になった。
51 ベースプレート
52 側板
53 ヘッドプレート
54 ヘッド
55 液体供給口
56 Xステージ
57 Zステージ
58 キャップ台
59 キャッププレート
60 キャップ
61 キャップパイプ
62 キャップジョイント
63 キャップバネ
64 キャップワッシャ
65 チューブ
66 Xステージ可動部
67 Zステージ可動部
68 ノズル
69 ポンプ
70 大気口
71 廃液チューブ
72 廃液タンク
73 Y軸ステージ
74 X軸ステージ
75 チャック
76 大気チューブ
77 ガイドレール
78 大気弁
79 CCDカメラ
80 コントローラ
81 画像解析PC
82 定盤
83、84 ブリッジ
85、86 支柱
87 被記録部材
88 ステー
89 ヘッド搭載台
90 レール
52 側板
53 ヘッドプレート
54 ヘッド
55 液体供給口
56 Xステージ
57 Zステージ
58 キャップ台
59 キャッププレート
60 キャップ
61 キャップパイプ
62 キャップジョイント
63 キャップバネ
64 キャップワッシャ
65 チューブ
66 Xステージ可動部
67 Zステージ可動部
68 ノズル
69 ポンプ
70 大気口
71 廃液チューブ
72 廃液タンク
73 Y軸ステージ
74 X軸ステージ
75 チャック
76 大気チューブ
77 ガイドレール
78 大気弁
79 CCDカメラ
80 コントローラ
81 画像解析PC
82 定盤
83、84 ブリッジ
85、86 支柱
87 被記録部材
88 ステー
89 ヘッド搭載台
90 レール
Claims (16)
- 複数のノズルを有するヘッドに対し、
上記ノズル開口のそれぞれ1つずつに、他のノズルに非接触で近づくことが出来る吸引口を有する吸引手段を有し、その吸引口をノズルの開口よりも広くあてがうことができることを特徴とし、液体供給口の液面を上部より観察する手段と、吸引前と吸引後の観察画像から吸引量を演算する手段と、その吸引量がある閾値未満に振れたその該当ノズルではその開口部までの流路に目詰まりがあることを判定する判定手段とそれを通知する通知手段とを有することを特徴とする液滴吐出装置の不良ノズル検出方法。 - 上記請求項1に記載した液滴吐出装置の不良ノズル検出方法において、
上記液体供給口形状は上部に広がった錐体であることを特徴とし、液体供給口の吸引前後の液面観察画像から面積を計数する画像解析手段と、その吸引前後の液面面積変化と液体供給口形状から吸引量を演算する手段と、その吸引量がある閾値未満に振れたその該当ノズルではその開口部までの流路に目詰まりがあることを判定する判定手段とそれを通知する通知手段とを有することを特徴とする液滴吐出装置の不良ノズル検出方法。 - 上記請求項1〜2に記載した液滴吐出装置の不良ノズル検出方法において、
上記複数のノズルがその一部、もしくは全部が互いに異なる液組成の液体を吐出する構成とし、上記吸引量がある閾値未満に振れ、目詰まりと判定した際、どのノズルが目詰まりを起こしているか、また、どの液体が吐出できなくなっているかを判別する手段と、その判別結果を提示する表示手段と、不良ノズルと判定された液体を補う別の代替ノズルを使うか、別のヘッドに切り替えるかを指示する指示手段とを特徴とする液滴吐出装置の不良ノズル検出方法および不良ノズル復帰方法。 - 上記請求項1〜3に記載した液滴吐出装置の不良ノズル検出方法において、
上記、吸引量がある閾値以上であることから、ノズルに液体供給部から液体が充填されていることを検出することを特徴とする液滴吐出装置の不良ノズル検出方法。 - 上記請求項1〜4に記載した液滴吐出装置の不良ノズル検出方法において、
上記吸引量のある閾値は、個々のノズルに対して自由に設定変更できることを特徴とする液滴吐出装置の不良ノズル検出方法。 - 上記請求項1〜5に記載した液滴吐出装置の不良ノズル検出方法において、複数のノズルに対応する個々の吸引量の閾値を不揮発性のメモリに記録する記録手段により、異なる仕様のヘッドに対しても個々のノズルに対応した設定値を管理することを特徴とする液滴吐出装置の不良ノズル検出方法。
- 複数のノズルを有するヘッドに対し、
上記ノズル開口のそれぞれ1つずつに、他のノズルに非接触で近づくことが出来る吸引口を有する吸引手段を有し、その吸引口をノズルの開口よりも広くあてがうことができることを特徴とし、液体供給口の液面を上部より観察する手段と、吸引前と吸引後の観察画像から吸引量を演算する手段と、その吸引量がある閾値未満に振れたその該当ノズルではその開口部までの流路に目詰まりがあることを判定する判定手段とそれを通知する通知手段とを有することを特徴とする液滴吐出装置の不良ノズル検出機構。 - 上記請求項7に記載した液滴吐出装置の不良ノズル検出機構において、
上記液体供給口形状は上部に広がった錐体であることを特徴とし、液体供給口の吸引前後の液面観察画像から面積を計数する画像解析手段と、その吸引前後の液面面積変化と液体供給口形状から吸引量を演算する手段と、その吸引量がある閾値未満に振れたその該当ノズルではその開口部までの流路に目詰まりがあることを判定する判定手段とそれを通知する通知手段とを有することを特徴とする液滴吐出装置の不良ノズル検出機構。 - 上記請求項7〜8に記載した液滴吐出装置の不良ノズル検出機構において、
上記複数のノズルがその一部、もしくは全部が互いに異なる液組成の液体を吐出する構成とし、上記吸引量がある閾値未満に振れ、目詰まりと判定した際、どのノズルが目詰まりを起こしているか、また、どの液体が吐出できなくなっているかを判別する手段と、その判別結果を提示する表示手段と、不良ノズルと判定された液体を補う別の代替ノズルを使うか、別のヘッドに切り替えるかを指示する指示手段とを特徴とする液滴吐出装置の不良ノズル検出機構および不良ノズル復帰機構。 - 上記請求項7〜9に記載した液滴吐出装置の不良ノズル検出機構において、
上記、吸引量がある閾値以上であることから、ノズルに液体供給部から液体が充填されていることを検出することを特徴とする液滴吐出装置の不良ノズル検出機構。 - 上記請求項7〜10に記載した液滴吐出装置の不良ノズル検出機構において、
上記吸引量のある閾値は、個々のノズルに対して自由に設定変更できることを特徴とする液滴吐出装置の不良ノズル検出機構。 - 上記請求項7〜11に記載した液滴吐出装置の不良ノズル検出機構において、
複数のノズルに対応する個々の吸引量の閾値を不揮発性のメモリに記録する記録手段により、異なる仕様のヘッドに対しても個々のノズルに対応した設定値を管理することを特徴とする液滴吐出装置の不良ノズル検出機構。 - 上記請求項7〜12に記載した液滴吐出装置の不良ノズル検出機構において、
上記、ヘッドは、液体吐出用の熱エネルギーを発生させるための電気熱変換体を備えていることを特徴とする液滴吐出装置。 - 上記請求項13に記載した液滴吐出装置において、
上記、ヘッドは、上記電気熱変換体によって印加される熱エネルギーにより生ずる膜沸騰を利用して上記ヘッドに設けたノズルより液体を吐出させることを特徴とする液滴吐出装置。 - 上記請求項7〜12に記載した液滴吐出装置の不良ノズル検出機構において、
上記、ヘッドは、液体吐出用のピエゾ素子を備えていることを特徴とする液滴吐出装置。 - 上記請求項15に記載した液滴吐出装置において、
上記ヘッドは、液体吐出用のピエゾ素子の形状変化によって発生した圧力を利用して上記ヘッドに設けた吐出口より液体を吐出させることを特徴とする液滴吐出装置。
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JP2004230683A JP2006044138A (ja) | 2004-08-06 | 2004-08-06 | 液滴吐出装置の不良ノズル検出方法および不良ノズル復帰方法 |
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JP2014144585A (ja) * | 2013-01-29 | 2014-08-14 | Kyocera Document Solutions Inc | キャップ及びインクジェット記録装置 |
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- 2004-08-06 JP JP2004230683A patent/JP2006044138A/ja not_active Withdrawn
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CN102180022A (zh) * | 2011-03-11 | 2011-09-14 | 珠海艾派克微电子有限公司 | 一种成像盒、成像装置和成像控制方法 |
CN102180022B (zh) * | 2011-03-11 | 2013-08-14 | 珠海艾派克微电子有限公司 | 一种成像盒、成像装置和成像控制方法 |
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