JP2006042878A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の始動口が縦列に設けられた遊技機において、入球の機会が少ない始動口に対しての入球の機会を向上させる。
【解決手段】遊技球22が流下する遊技盤2aの遊技領域2bに設けられた第1の始動口14aと、第1の始動口14aの下方に、この第1の始動口14aと離間して縦列に設けられた第2の始動口14bと、第1の始動口14aの底面に位置し、第1の始動口14aの底面を開閉して第1の始動口14aに入った遊技球22を第2の始動口14bに導通させる可動部材20とを有する構成とする。可動部材20は、普通図柄の当選を条件に第1の始動口14aの底面を開放状態とする普通電動役物であり、第1の始動口14aの大当り確率よりも第2の始動口14bの大当り確率の方が高く設定されている。
【選択図】 図3

Description

本発明は遊技機に関し、特に、遊技盤に複数の始動口が縦列に設けられたパチンコ遊技機に適用して有効な技術に関するものである。
遊技媒体として遊技球を使用する遊技機においては、遊技の興趣を向上させる手段として、例えば特開2003−310924号公報では、遊技領域に複数の始動口を縦列に設け、上方に位置する始動口よりも下方に位置する始動口の方が遊技球が入賞しにくく構成しておき、下方の始動口に入賞した場合には上方の始動口に入賞した場合よりも高い大当り確率で大当り抽選を行い、遊技性を向上させる技術が開示されている。
特開2003−310924号公報
しかしながら、前述の従来技術では、遊技球が下方に位置する始動口に入賞しにくい構成となっているため、遊技球の入球先は専ら上方の始動口になる。
したがって、複数の始動口を縦列に設けても、大当り確率の高い下方の始動口への入球のチャンスが少ないために、遊技性の低下を招いていた。
そこで、本発明は、複数の始動口が縦列に設けられた遊技機において、入球の機会が少ない始動口に対しての入球の機会を向上させることのできる技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る遊技機は、遊技球が流下する遊技盤の遊技領域に設けられた第1の始動口と、第1の始動口の下方に、当該第1の始動口と離間して縦列に設けられた第2の始動口と、第1の始動口の底面に位置し、第1の始動口の底面を開閉して第1の始動口に入った遊技球を第2の始動口に導通させる可動部材とを有することを特徴とする。
これにより、入球の機会が少ない始動口である第2の始動口への入球の機会を向上させることが可能になる。
本発明の好ましい形態において、可動部材は、普通図柄の当選を条件に第1の始動口の底面を開放状態とする普通電動役物であることを特徴とする。
これにより、遊技者の始動口付近への注目も惹きつけることができ、遊技性を向上させることが可能になる。また、普通電動役物が当選となったときに第1の始動口が開放状態となるので、遊技者に対して第1の始動口を通して第2の始動口へ入賞するチャンスを明確に伝えることが可能になる。
本発明のさらに好ましい形態において、遊技球が第1の始動口に入賞した場合の大当り確率よりも、遊技球が第2の始動口に入賞した場合の大当り確率の方が高く設定されていることを特徴とする。
これにより、第2の始動口への入球の機会を向上させることで遊技者の遊技意欲を向上させることができ、遊技者の始動口付近への注目も惹きつけることができるので、遊技性を一層向上させることが可能になる。
本発明のさらに好ましい形態において、可動部材は、普通図柄の当選を条件に第1の始動口の底面を閉鎖状態とする普通電動役物であることを特徴とする。
これにより、遊技者の始動口付近への注目も惹きつけることができ、遊技性を向上させることが可能になる。また、普通電動役物が当選となったときに第1の始動口が閉鎖状態となるので、遊技者に対して第1の始動口へ入賞するチャンスを明確に伝えることが可能になる。
本発明のさらに好ましい形態において、遊技球が第2の始動口に入賞した場合の大当り確率よりも、遊技球が第1の始動口に入賞した場合の大当り確率の方が高く設定されていることを特徴とする。
これにより、第1の始動口への入球の機会を向上させることで遊技者の遊技意欲を向上させることができ、遊技者の始動口付近への注目も惹きつけることができるので、遊技性を一層向上させることが可能になる。
本発明によれば以下の効果を奏することができる。
すなわち、本発明によれば、第1の始動口の下方に縦列に第2の始動口を設け、第1の始動口の底面に、第1の始動口の底面を開閉して第1の始動口に入った遊技球を第2の始動口に導通させる可動部材を設けているので、入球の機会が少ない第2の始動口への入球の機会を向上させることが可能になる。
また、可動部材を普通電動役物とし、普通図柄の当選を条件に第1の始動口の底面を開放状態とすれば、遊技者の始動口付近への注目も惹きつけることができ、遊技性を向上させることが可能になる。また、普通電動役物が当選となったときに第1の始動口が開放状態となるので、遊技者に対して第1の始動口を通して第2の始動口へ入賞するチャンスを明確に伝えることが可能になる。
この場合において、第1の始動口の大当り確率よりも第2の始動口の大当り確率の方を高く設定すれば、第2の始動口への入球の機会を向上させることで遊技者の遊技意欲を向上させることができ、遊技者の始動口付近への注目も惹きつけることができるので、遊技性を一層向上させることが可能になる。
そして、可動部材を普通電動役物とし、普通図柄の当選を条件に第1の始動口の底面を閉鎖状態とすれば、遊技者の始動口付近への注目も惹きつけることができ、遊技性を向上させることが可能になる。また、普通電動役物が当選となったときに第1の始動口が閉鎖状態となるので、遊技者に対して第1の始動口へ入賞するチャンスを明確に伝えることが可能になる。
この場合において、第2の始動口の大当り確率よりも第1の始動口の大当り確率の方を高く設定すれば、第1の始動口への入球の機会を向上させることで遊技者の遊技意欲を向上させることができ、遊技者の始動口付近への注目も惹きつけることができるので、遊技性を一層向上させることが可能になる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、図面を参照しつつさらに具体的に説明する。ここで、添付図面において同一の部材には同一の符号を付しており、また、重複した説明は省略されている。なお、ここでの説明は本発明が実施される最良の形態であることから、本発明は当該形態に限定されるものではない。
図1は本発明の一実施の形態である遊技機を示す斜視図、図2は図1の遊技機の遊技盤を示す概略図、図3は図2の遊技盤に縦列に設けられた第1の始動口および第2の始動口を可動部材の動きとの関係で示す図、図4は図1の遊技機の制御部を示すブロック図、図5は図1の遊技機の動作を示すフローチャート、図6は図1の遊技機におけるスイッチ入力検出処理を示すフローチャート、図7は図1の遊技機における特別図柄関連スイッチチェック処理を示すフローチャート、図8は図1の遊技機における普通図柄関連スイッチチェック処理を示すフローチャートである。
図1および図2に示すように、パチンコ遊技機(遊技機)1は、遊技盤2aが装着された本体枠3aがヒンジを介してベース枠3bに回動可能に取り付けられ、これら本体枠3aおよびベース枠3bで遊技機本体3が構成されている。そして、このような遊技機本体3に対して、遊技盤2aを視認可能に被うガラス扉4、およびガラス扉4の下側に位置する皿ユニット5が取り付けられている。これらガラス扉4および皿ユニット5は、その一端が遊技機本体3に回動可能に軸支されており、他端が遊技機本体3に係合するようになっている。
遊技盤2aは、そのレール6に包囲された遊技領域2bに、多数の遊技くぎ11や風車などの障害物、一般入賞口12、通過ゲート13、始動口14a,14b、大入賞口15、アウト口16、普通図柄表示装置17、特別図柄表示装置18などからなる遊技部材が配置されている。なお、遊技くぎ11は、要部に位置する一部のみが図示されている。
ここで、一般入賞口12は、遊技球が入賞すると所定の数の遊技球が払い戻される装置、通過ゲート13は、遊技球が通過したことを契機として普通図柄表示装置17の複数の図柄を変動・停止させる装置、始動口14a,14bは、遊技球が入賞すると特別図柄表示装置18の複数の図柄を変動・停止させる装置、大入賞口15は、特別図柄表示装置18の停止時における図柄の組み合わせが予め設定された特定の図柄の組み合わせとなって特別遊技状態に移行した場合に開放状態となる装置である。また、アウト口16は、一般入賞口12、始動口14a,14b、大入賞口15の何れにも入賞しなかった遊技球が流入して回収される装置である。そして、特別図柄表示装置18は、例えば液晶ディスプレイ(LCD)からなり、画像信号入力に基づいて任意の画像を表示する装置であり、本実施の形態において、普通図柄表示装置17と特別図柄表示装置18とは一体化して、画像表示装置21を構成している。始動口14a,14bについての詳細は後述する。
なお、遊技盤2aが木製である本実施の形態では、特別図柄表示装置18は遊技盤2aに開口された表示窓を介して視認可能に配置されている。但し、遊技盤2aを透光性を有する部材で形成し、特別図柄表示装置18が遊技盤2aを通して視認可能に配置してもよい。また、特別図柄表示装置18には、例えばCRT(陰極線管)あるいはプラズマディスプレイ等を用いることもできる。
図1において、遊技盤2aの下方には、前述のように皿ユニット5が配置されている。皿ユニット5には、払い出された遊技球および遊技領域に打ち込まれる遊技球が貯留される上皿5aが上部に配置され、払い出しにより上皿5aからオーバーフローした遊技球が貯留される下皿5bが下部に配置されている。また、皿ユニット5の右側には、レール6を介して遊技盤2aの遊技領域へ遊技球を打ち込む際に回動操作されるハンドル7が設けられている。さらに、遊技終了時などにおいて上皿5aに貯留された遊技球を下皿5bに移動させて取り出す場合に操作されるシャッタレバー10が設けられている。
なお、ガラス扉4の上部の左右には、スピーカ8a,8bがそれぞれ配置されている。
ここで、図2および図3に詳しく示すように、始動口は、特別図柄表示装置18の直下に位置する第1の始動口14aと、この第1の始動口14aの下方において第1の始動口14aと離間して縦列に設けられた第2の始動口14bの2つが設けられている。そして、第1の始動口14aの底面には、第1の始動口14aの底面を開閉して第1の始動口14aに入った遊技球22を第2の始動口14bに導通させる板状の可動部材20が位置している。
なお、第1の始動口14aと第2の始動口14bとの間には、第1の始動口14aから第2の始動口14bへ落下する遊技球22の流路を確保するとともに、側方から直接第2の始動口14bに向かう遊技球を入賞しにくくするための遊技くぎ11が配置されている。上下方向の関係にある遊技くぎ11の間隔は遊技球の直径とほぼ等しくなっており、したがって、第2の始動口14bに入賞する遊技球の多くは第1の始動口14aから導通されるものであるが、希に遊技くぎ11の間からのものもある。
可動部材20は例えば普通電動役物であり、前述した普通図柄表示装置17の停止時における図柄の組み合わせが予め設定された特定の図柄の組み合わせ(たとえば、2つの図柄がともに「○」となる組み合わせ)となった場合に、つまり普通図柄が当選した場合に、後述する可動部材ソレノイド(SOL)71Sにより動作されて下方に倒れ、第1の始動口14aの底面を一時的に開放状態にする。
したがって、第1の始動口14aに入った遊技球22の多くはそのまま第1の始動口14aに入賞するが(図3(a))、第1の始動口14aの底面が開放状態になったときにタイミングよく第1の始動口14aに入った遊技球22は第2の始動口14bへと導通され、この第2の始動口14bに入賞する(図3(b))。
なお、開放状態から閉鎖状態への移行は、秒数で行ってもよいし、第2の始動口14bへの遊技球の入賞個数など、時間以外の契機で行ってもよい。また、可動部材20は普通図柄が当選した場合に動作する普通電動役物とはせず、ランダムにあるいは他の要素を契機として動作させるようにしてもよい。
さらに、可動部材20は、遊技盤2a内や横方向に退避して第1の始動口14aの底面を開放状態にするようにしてもよい。また、可動部材は、第1の始動口14aの底面を開閉することができればよく、棒状の部材やシャッタなどを採用することもできる。
本実施の形態においては、遊技球22が第1の始動口14aに入賞した場合の大当り確率は例えば1/350、第2の始動口14bに入賞した場合の大当り確率は例えば1/100と、第2の始動口14bの大当り確率の方が第1の始動口14aよりも高く設定されている。これは、第2の始動口14bの方が第1の始動口14aよりも入賞しにくくなっているので、入賞しにくい第2の始動口14bの大当り確率の方を高く設定したものである。
なお、可動部材20の開閉条件を前述とは逆転させて、例えば普通図柄の当選を条件に第1の始動口14aの底面を閉鎖状態とするようにしてもよい。この場合には、遊技球は第1の始動口14aよりも第2の始動口14bの方に入賞しやすくなるので、第2の始動口14bの大当り確率よりも、第1の始動口14aの大当り確率の方を高く設定するのが望ましい。
但し、このように第1の始動口14aと第2の始動口14bとの大当り確率を違えず、相互に同じにしてもよい。また、大当り確率は前述の数値に限定されるものではないのは、もちろんである。
次に、このような遊技機の制御系について、図4を用いて説明する。
パチンコ遊技機1の制御系は、主制御回路200と、この主制御回路200に接続される副制御回路300、払出・発射制御回路70を有している。
この制御系は主制御回路200を主な構成要素とし、遊技盤2aの背面に搭載されている。
また、パチンコ遊技機1の払出・発射制御回路70には、カードユニット81が接続されている。
このカードユニット81は、パチンコ遊技機1の近傍に設置され、プリペイドカードを差込可能な差込口を有しており、当該差込口に差し込まれたプリペイドカードに記録された記録情報を読み取る読み取り手段と、球貸し操作パネル9の操作に応じて、払出・発射制御回路70に対し遊技球の貸出を指令する貸出指令信号を出力する貸出指令信号出力手段と、前述の読み取り手段によって読み取った記録情報から特定される貸出可能数から、貸出指令信号出力手段により貸出を指令した貸出数を減算し、上記差込口に差し込まれているプリペイドカードに当該情報を記録させる書き込み手段を有している。
主制御回路200には、予め設定されたプログラムに従ってパチンコ遊技機1の遊技動作を行うメインCPU(超小型演算処理装置)201、異常時や電源投入時に各種設定を初期値に戻すためのリセット信号を生成する初期リセット回路204、メインCPU201が動作する上で必要な各種データを記憶するメインRAM203、メインCPU201がパチンコ遊技機1の遊技動作を処理制御するためのプログラム、乱数抽選によって大当り判定をする際に参照される大当り判定テーブル、乱数抽選によって普通当り判定をする際に参照される普通当り判定テーブル、演出を抽選する際に参照される各種確率テーブルを格納しているメインROM202が実装されている。
また、メインRAM203は、メインCPU201によって計数された入賞記憶の数(始動口14a,14bへの入賞球数)を記憶するための入賞記憶カウンタ、およびメインCPU201によって計数された通過記憶の数(通過ゲート13の通過球数)を記憶するための通過記憶カウンタを具備する。
ここで、メインCPU201は、始動口14a,14bへ遊技球が入賞して始動入賞が発生すると大当り判定を行う大当り判定処理、大当りの判定結果に基づいて、特別図柄の変動表示を実行させるための変動表示パターンを決定する変動表示パターン決定手段である。
具体的には、メインCPU201は、始動入賞が発生すると、所定の始動条件が成立したとして、大当り判定の結果に基づいて、特別図柄の変動表示を実行させるための変動表示パターンを指示する変動表示パターンコマンド、変動表示の停止図柄を指示するコマンドを生成し、セットする。さらに、メインCPU201は、普通図柄表示装置17に表示される内容の決定処理などを行っている。
さらにメインCPU201は、決定した(特別図柄の)変動表示パターンが、リーチ(例えば、ノーマルリーチ、ノーマルリーチ当り、スーパーリーチ、スーパーリーチ当りなど)の場合は、当該リーチが画像表示装置21に変動表示される前に、副制御回路300に対し、リーチ予告の報知の指示に関するリーチ予告演出コマンドを送信するリーチ予告演出コマンド送信手段を備えている。
また、メインCPU201は、所定の始動条件が成立したとき(例えば、始動入賞が発生した場合など)、変動表示パターンコマンドを生成し、セットする。サブCPU301は、主制御回路200から、変動表示パターンコマンドを受信したとき、受信した変動表示パターンコマンドに対応する制御データをセットする。
サブCPU301は、セットした制御データに含まれる演出パターンに従った表示を行わせるように、画像制御回路305に指示するためのデータを経時的に変化させる。
画像制御回路305は、所定時間ごとに送信されるサブCPU301の指示を実行することにより、画像表示装置21においては、例えば、変動表示パターンに対応する特別図柄や背景画が表示される。
さらにメインCPU201は、遊技状態が特定遊技状態に移行されると、大入賞口15の扉を開閉するように大入賞口SOL72Sを制御する大入賞口SOL制御手段を構成している。
主制御回路200のI/Oポート205には、通過ゲート13の内側に設けられ、遊技球が通過するのを検知するセンサである通過ゲートSW19Sa、第1の始動口14aに入賞した遊技球を検知するセンサである第1の始動口SW19a、第2の始動口14bに入賞した遊技球を検知するセンサである第2の始動口SW19bが接続されている。また、大入賞口15内の継続入賞口に設けられ、入賞した遊技球を検知するセンサであるV・カウントSW19Sd、大入賞口15内の普通入賞口に設けられ、入賞した遊技球を検知するセンサであるカウントSW19Se、一般入賞口12へ入賞した遊技球を検知するセンサである一般入賞口SW19Sb、メインRAM203に記憶されている各種データを消去するためのバックアップクリアSW74Sが接続されている。また、ハンドル7の操作によって発射装置90から発射される遊技球を検知する発射球センサ(図示せず)、および発射されたものの遊技盤2aの盤面まで到達せずにレール6を戻ってきた遊技球を検知する戻り球センサ(図示せず)が接続されている。さらに、このI/Oポート205には、アクチュエータとして、前述した可動部材20を、第1の始動口14aの底面を開放する位置と閉鎖する位置とに切り換える可動部材SOL(ソレノイド)71S、大入賞口15の扉を開閉する大入賞口SOL(ソレノイド)72S、大入賞口15内のシーソを駆動するシーソSOL(ソレノイド)73S等が接続されている。
上記各センサが遊技球を検知すると、その検知信号は主制御回路200のメインCPU201に入力され、入力される検知信号に応じて、メインCPU201は上記各アクチュエータ71S、72S、73Sをそれぞれ駆動制御する。また、副制御回路300や払出・発射制御回路70に対して、それぞれ主制御回路200のコマンド出力ポート206から制御指令が送信され、副制御回路300や払出・発射制御回路70によって画像表示装置21や、スピーカ8a,8b、ランプ・LED39a、払出装置82、発射装置90などの動作が制御される。
払出・発射制御回路70には、賞球や貸球等を払出す払出装置82および発射装置90が接続されている。払出・発射制御回路70は、一般入賞口12および大入賞口15などに遊技球が入球したことを条件として主制御回路200から出力される払出指令信号に応じて払出装置82を駆動制御し、所定数の遊技球を賞球として払出させる。また、払出・発射制御回路70は、カードユニット81から出力される貸出指令信号に応じて払出装置82を駆動制御し、所定数の遊技球を貸球として払出させる。さらに、払出・発射制御回路70は、ハンドル7の回動操作に応じて発射ソレノイドを駆動制御する。これによって発射装置90から遊技球を発射させる。
また、ハンドル7には遊技球の発射を停止するストップボタン(図示せず)が設けられている。
副制御回路300には、サブCPU301、ワークRAM303、プログラムROM302が実装されている。サブCPU301は、コマンド入力ポート304を介して主制御回路200から受信したコマンドを解釈し、その解釈結果に従って画像制御回路305,音声制御回路306,ランプ制御回路307等の制御を行う。プログラムROM302には、サブCPU301が、主制御回路200から出力される各種コマンドに基づいて画像制御回路305を処理制御するための制御プログラム、音声制御回路306を処理制御するための制御プログラム、およびランプ制御回路307を処理制御するための制御プログラムなどが格納されている。ワークRAM303は、サブCPU301が上記制御プログラムに従って処理制御を行う際の一時的な記憶手段となる。
画像制御回路305は、サブCPU301からの制御に応じて、画像表示装置21に特別図柄の変動表示などの表示を実行するものであり、各種画像データを記憶する画像データROMと、サブCPU301からの制御に基づいて、画像データROMに記憶されている画像データを用いて、特別図柄の変動表示などの表示を実行するためのデータを生成するVDP(Video Display Processor)と、VDPにより生成された表示画像データをアナログ信号に変換するD/A変換回路とを具備する。
例えば、画像制御回路305は、サブCPU301の制御に基づいて、画像表示装置21に対し、大当り判定の結果に対応する特別図柄および背景画を変動表示させるなどの画像表示制御処理を行う。また、画像制御回路305および画像表示装置21は、特別図柄の変動表示時の演出表示態様によって当該遊技におけるリーチ演出発生の有無または発生するリーチ演出の種類または大当り発生の信頼度を報知する報知手段を構成している。
音声制御回路306にはスピーカ8a,8bが接続されている。音声制御回路306は、サブCPU301の制御に基づき、音信号を生成する。スピーカ8a,8bは、入力したこの音信号に基づいて音を発生する。
ランプ制御回路307にはランプ・LED39aが接続されている。ランプ制御回路307は、サブCPU301の制御に基づき、信号を生成する。ランプ・LED39aは、入力したこの信号に基づいて点灯表示等を行う。
なお、パチンコ遊技機1における各処理は、主制御回路200と副制御回路300とにより制御されているが、主制御回路200は、副制御回路300により制御される処理の全部または一部を処理してもよく、副制御回路300は、主制御回路200により制御される処理の全部または一部を処理してもよい。
以下において、本実施の形態におけるパチンコ遊技機1の動作について説明する。
図5(a)は、所定の周期(例えば、2msec)でメイン処理に割り込むように実行されるシステムタイマ割込処理を示すフローチャートである。また、図5(b)は、本実施の形態におけるパチンコ遊技機1のメイン処理を示すフローチャートである。
まず、システムタイマ割込処理について、図面を参照しながら説明する。
図5(a)に示すように、ステップ100において、メインCPU201は、レジスタに格納されている情報を退避させる。
ステップ110において、メインCPU201は、大当り抽選用乱数値や小当り抽選用乱数値などの値を更新する。なお、前述のように、本実施の形態においては、第1の始動口14aの大当り確率は1/350、第2の始動口14bの大当り確率は1/100となっていることから、それぞれの大当り確率に沿った大当り抽選用乱数値を第1の始動口14aと第2の始動口14bとで有しており、ステップ110では各始動口14a,14b別に更新される。
ステップ120において、メインCPU201は、スイッチ入力検出処理を行う。ここで、図6を用いてスイッチ入力検出処理の具体的な説明を行う。図6は、本実施の形態におけるスイッチ入力検出処理を示すフローチャートである。
ステップ121において、メインCPU201は、V・カウントSW19Sd、カウントSW19Se、第1の始動口SW19a、第2の始動口SW19bおよび一般入賞口SW19Sbなどにより入力された入力信号を検出する。
ステップ122において、メインCPU201は、特別図柄関連スイッチチェック処理を実行する。ここで、図7を用いて特別図柄関連スイッチチェック処理の具体的な説明を行う。図7は、本実施の形態における特別図柄関連スイッチチェック処理を示すフローチャートである。
ステップ122−1において、メインCPU201は、カウントSW19Seにより入力された入力信号を検出する。また、メインCPU201は、入力信号が検出された場合にはステップ122−2の処理に移り、入力信号が検出されなかった場合にはステップ122−3の処理に移る。
ステップ122−2において、メインCPU201は、大当り遊技状態における1回のラウンド中に大入賞口15に入球した遊技球の数を計数する。なお、1回のラウンドとは、大入賞口15が開状態となってから所定の時間(例えば、29.5秒)が経過するまで、または大入賞口15が開状態となってから所定数(例えば、10個)の遊技球が大入賞口15に入球するまでの期間のことである。
ステップ122−3において、メインCPU201は、V・カウントSW19Sdにより入力された入力信号を検出する。また、メインCPU201は、入力信号が検出された場合にはステップ122−4の処理に移り、入力信号が検出されなかった場合にはステップ122−5の処理に移る。
ステップ122−4において、メインCPU201は、大当り遊技状態における1回のラウンド中に特定領域を遊技球が通過したことを検出するとともに、大入賞口15に入球した遊技球の数を計数する。
ステップ122−5において、メインCPU201は、第1および第2の始動口14a,14bに設けられた第1および第2の始動口SW19a,19bにより入力された入力信号を検出する。また、メインCPU201は、入力信号が検出された場合にはステップ122−6の処理に移り、入力信号が検出されなかった場合には特別図柄関連スイッチチェック処理を終了する。
ステップ122−6において、メインCPU201は、始動口検出時処理を実行する。具体的には、メインCPU201は、始動記憶カウンタの値を確認し、上記値が3以下の場合には、始動記憶カウンタの値(メインRAM203に記憶されている始動記憶の数)に“1”を加算し、大当り抽選用乱数値と大当り図柄決定用の乱数値とを抽出し、メインRAM203の所定の記憶領域に始動記憶として記憶する。
ステップ123において、メインCPU201は、普通図柄関連スイッチチェック処理を実行する。ここで、図8を用いて普通図柄関連スイッチチェック処理の具体的な説明を行う。図8は、本実施の形態における普通図柄関連スイッチチェック処理を示すフローチャートである。
ステップ123−1において、メインCPU201は、当該保留記憶に含まれる小当り抽選用乱数値に基づいて小当り抽選を行う。そして、小当り抽選の結果が遊技状態を小当り遊技状態に移行させるものである場合には、つまり普通図柄が当選した場合には、ステップ123−2において、普通電動役物としての可動部材20を開放する可動部材開放フラグをオンにする。これにより、前述のように可動部材20が可動部材SOL71Sにより動作されて下方に倒れ、第1の始動口14aの底面を一時的に開放状態にする。
そして、ステップ123−3において所定時間(例えば0.3秒、1.8秒など)経過したかを監視しておき、経過したならば、ステップ123−4において可動部材開放フラグをオフにする。これにより、可動部材SOL71Sにより動作された可動部材20が再び元に位置に復帰し、第1の始動口14aの底面が閉鎖される。
なお、可動部材20による第1の始動口14aの底面の開放時間は自由に設定することができ、また例えば大当り後の確率変動時や時間短縮時には開放時間を長くするなど、遊技状態に応じて変えるようにしてもよい。
図5(a)に戻り、ステップ130において、メインCPU201は、可変表示されている普通図柄や特別図柄の残り可変表示時間、可動部材20や大入賞口15の残り開放時間などを更新する。
ステップ140において、メインCPU201は、賞球として払い出された遊技球の数や大当りの発生などの遊技情報を、遊技場に設置されているホールコンピュータに出力する。
ステップ150において、メインCPU201は、可動部材20や大入賞口15を駆動するソレノイドなどを駆動する信号を出力する。
ステップ160において、メインCPU201は、特別図柄の停止図柄を指示するコマンド、セットした特別図柄の可変表示パターンなどを指示する可変表示パターンコマンドを副制御回路301に出力する。
さらに、ステップ160において、メインCPU201は、普通図柄の停止図柄を指示するコマンド、セットした普通図柄の可変表示パターンなどを指示する可変表示パターンコマンドを副制御回路301に出力する。
ステップ170において、メインCPU201は、メインRAM203に記憶されている始動記憶の数を所定領域に表示するように指示するコマンドを出力し、さらに、球切れや下皿満タンなどのエラーを所定のランプに表示するように指示するコマンド、その他必要なコマンドを出力する。また、メインRAM203に記憶されている始動口別の保留記憶の数(もしくは保留記憶カウンタ)から1を引いた数を所定のランプに表示するように指示するコマンドを出力する。
ステップ180において、メインCPU201は、遊技球が入球した入賞口の種類(一般入賞口12、第1および第2の始動口14a,14b、大入賞口15など)に応じて、所定の遊技球を賞球として払い出すように指示するコマンドを払出・発射制御回路70に出力する。
ステップ190において、メインCPU201は、ステップ100で退避した情報をレジスタに復帰させる。
次に、メイン処理について説明する。
図5(b)に示すように、ステップ10において、メインCPU201は、パチンコ遊技機1における各種設定を、前回電源断となった際の設定に復帰するか、若しくは初期化する。
ステップ20において、メインCPU201は、特別図柄制御処理を実行する。この特別図柄制御処理とは、制御状態フラグのロード処理、特別図柄の記憶チェック処理、特別図柄可変表示時間の管理処理、特別図柄表示時間の管理処理、大当り開始インターバルの管理処理、大入賞口開放中処理、大入賞口内残留球の監視処理、大入賞口開放前待ち時間の管理処理、大当り終了インターバル処理、および特別図柄ゲーム終了処理で構成されている。
また、ステップ30において、メインCPU201は普通図柄制御処理を実行する。この普通図柄制御処理とは、普通図柄制御状態フラグのロード処理、普通図柄記憶チェック処理、普通図柄変動時間の管理処理、普通図柄表示時間の管理処理、可動部材20である普通電動役物の開放処理、および普通図柄ゲーム終了処理で構成されている。
そして、ステップ40において、メインCPU201は、特別図柄の可変表示パターンを決定するための乱数などの値を更新する。
なお、メインCPU201は、上述のステップ20からステップ40までの処理を繰り返し行う。
このように、本発明によれば、第1の始動口14aの下方に縦列に第2の始動口14bを設け、第1の始動口14aの底面に、第1の始動口14aの底面を開閉して第1の始動口14aに入った遊技球を第2の始動口14bに導通させる可動部材20を設けているので、入球の機会が少ない第2の始動口14bへの入球の機会を向上させることが可能になる。
また、可動部材20を普通電動役物とし、普通図柄の当選を条件に第1の始動口14aの底面を開放状態としているので、遊技者の始動口14a,14b付近への注目も惹きつけることができ、遊技性を向上させることができる。さらに、普通電動役物が当選となったときに第1の始動口14aが開放状態となるので、遊技者に対して第1の始動口14aを通して第2の始動口14bへ入賞するチャンスを明確に伝えることができる。
そして、第1の始動口14aの大当り確率よりも第2の始動口14bの大当り確率の方が高く設定されているので、前述したように第2の始動口14bへの入球の機会を向上させることで遊技者の遊技意欲を向上させることができ、遊技者の始動口14a,14b付近への注目も惹きつけることができるので、遊技性を一層向上させることができる。
以上の説明においては、本発明を遊技機の一つであるパチンコ遊技機1に適用した場合が説明されているが、本発明はこれに限定されるものではなく、パチスロ機、あるいはゲームセンターに設置された各種ゲーム機など、遊技盤を備えた様々な遊技機に適用することが可能である。
本発明の一実施の形態である遊技機を示す斜視図である。 図1の遊技機の遊技盤を示す概略図である。 図2の遊技盤に縦列に設けられた第1の始動口および第2の始動口を可動部材の動きとの関係で示す図である。 図1の遊技機の制御部を示すブロック図である。 図1の遊技機の動作を示すフローチャートである。 図1の遊技機におけるスイッチ入力検出処理を示すフローチャートである。 図1の遊技機における特別図柄関連スイッチチェック処理を示すフローチャートである。 図1の遊技機における普通図柄関連スイッチチェック処理を示すフローチャートである。
符号の説明
1 パチンコ遊技機
2a 遊技盤
2b 遊技領域
3 遊技機本体
3a 本体枠
3b ベース枠
4 ガラス扉
5 皿ユニット
5a 上皿
5b 下皿
6 レール
7 ハンドル
8a,8b スピーカ
9 操作パネル
10 シャッタレバー
11 遊技くぎ
12 一般入賞口
13 通過ゲート
14a 第1の始動口
14b 第2の始動口
15 大入賞口
16 アウト口
17 普通図柄表示装置
18 特別図柄表示装置
19Sd V・カウントSW
19Se カウントSW
19Sb 一般入賞口SW
19Sa 通過ゲートSW
19a 第1の始動口SW
19b 第2の始動口SW
20 可動部材
21 画像表示装置
22 遊技球
70 発射制御回路
71S 可動部材SOL
72S 大入賞口SOL
73S シーソーSOL
74S バックアップクリアSW
81 カードユニット
82 払出装置
90 発射装置
200 主制御回路
201 メインCPU
202 メインROM
203 メインRAM
204 初期リセット回路
205 I/Oポート
206 コマンド出力ポート
300 副制御回路
301 サブCPU
302 プログラムROM
303 ワークRAM
304 コマンド入力ポート
305 画像制御回路
306 音声制御回路
307 ランプ制御回路

Claims (5)

  1. 遊技球が流下する遊技盤の遊技領域に設けられた第1の始動口と、
    前記第1の始動口の下方に、当該第1の始動口と離間して縦列に設けられた第2の始動口と、
    前記第1の始動口の底面に位置し、前記第1の始動口の底面を開閉して第1の始動口に入った遊技球を前記第2の始動口に導通させる可動部材と、
    を有することを特徴とする遊技機。
  2. 前記可動部材は、普通図柄の当選を条件に前記第1の始動口の底面を開放状態とする普通電動役物であることを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  3. 遊技球が前記第1の始動口に入賞した場合の大当り確率よりも、遊技球が前記第2の始動口に入賞した場合の大当り確率の方が高く設定されていることを特徴とする請求項2記載の遊技機。
  4. 前記可動部材は、普通図柄の当選を条件に前記第1の始動口の底面を閉鎖状態とする普通電動役物であることを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  5. 遊技球が前記第2の始動口に入賞した場合の大当り確率よりも、遊技球が前記第1の始動口に入賞した場合の大当り確率の方が高く設定されていることを特徴とする請求項4記載の遊技機。
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