JP2006042217A - 画像処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、画像データのセキュリティを向上させる透かしデータを画質の劣化を抑制しつつ画像データに埋め込む画像処理装置に関する。
【解決手段】MFPは、復号化され透かし埋込対象の画像データの内容に応じて、各種画像処理を施す画像処理部65の画像処理の内容及び透かし埋込部66の動作モードを変更して、画像処理部65で変更後の画像処理内容の画像処理を施して、当該画像処理の施された画像データに、透かし埋込部66で変更後の動作モードで透かしデータを埋め込んで、ネットワークNWを介してパーソナルコンピュータPC1、PC2等の機器に送信するに際して、復号化されている透かし埋込対象の画像データの内容が予め設定されている所定の条件に該当すると、透かし埋込部66で、透かし埋込対象の画像のうち画像情報が所定量よりも少ない画像領域(白地領域等)に透かしデータを埋め込む。
【選択図】 図4

Description

本発明は、画像処理装置に関し、詳細には、画像データのセキュリティを向上させる透かしデータを画質の劣化を抑制しつつ画像データに埋め込む画像処理装置に関する。
ネットワークを介したデータ伝送、特に、画像データの伝送においては、データ伝送の効率化及びデータ内容の機密を保持するために、データを符号化して伝送することが行われており、この符号化してデータを伝送する場合、例えば、ファクシミリ装置の符号化方式においても、MH(Modified Huffman)、MR(Modified Read)、MMR(Modified Modified Read )等の各種符号化方式で符号化して送信し、受信側で、同じ符号化方式で復号化することで、画像の再生を行っている。
したがって、送信側と受信側で、それぞれ符号化方式(符号化フォーマット)が一致しないときには、送信側から符号化して送信したデータが受信側で正確に復号化することができず、データ内容を確認することができないという事態が発生する。また、データを符号化して送・受信する場合、符号化方式が異なると、データ量やデータ品質(画像品質)が異なってくる。
そして、多階調画像(カラー画像も含む)の符号化方式としては、ISO(国際標準化機構)とITU−T(旧CCITT)とで標準勧告されているJPEG方式(JPEG、JPEG2000)が代表的である。JPEG方式は、基本であるDCT(離散コサイン変換)方式とオプションのDPCMを用いた方式がある。前者のDCT方式は、人間の視覚特性を利用して画質を損なわない程度に原画の情報量を一部削減して符号化を行う符号化方式(非可逆符号化方式と呼ばれる)であり、離散コサイン変換を使って画像情報を周波数情報に変換した後に情報の符号化を行う方式である。後者のDPCM方式は、原画の情報量を損なうこと無く符号化を行う符号化方式(可逆符号化方式と呼ばれる)であり、注目画素レベルを周囲画素より予測を行って、その予測誤差を符号化する方式である。
一方、データのセキュリティを確保する技術として、ファイル(画像データ)に透かしデータ(透かし画像)を埋め込んで、ファイルの改ざん等を検知することが従来から行われている(特許文献1等参照)。
そして、透かしを用いた技術としては、例えば、本出願人が先に提案した電子透かしの符号生成装置等の技術がある(特許文献2参照)。この従来技術は、デジタルコンテンツの中に埋め込む電子透かしにより、デジタルコンテンツの改ざんを検出して改ざん箇所を限定する電子透かし情報を形成するに際して、対象となるデジタルコンテンツを複数のブロックに分割し、個々のブロック内において独立して電子透かし情報を形成するものである。
また、従来、動画像情報を複数の符号化単位に分割し、その符号化単位をそれぞれ符号化した場合に最大の符号量を有する符号化単位を検出して、当該最大の符号量になる符号化単位に電子透かし情報を埋め込んだ後、符号化する情報処理装置及びその方法が提案されている(特許文献3、特許文献4等参照)。
特開平11−98344号公報 特開2003−204429号公報 特開2000−332612号公報 特開2000−333140号公報
しかしながら、透かしデータを埋め込む画像データの画情報量及び画像フォーマットや画像内容によっては、透かしデータを埋め込むことによって画像が悪化することがあるが、上記従来技術にあっては、いずれの従来技術にあっても、この透かしデータの埋め込みによる透かし埋め込み対象の画像の画質悪化については何ら考慮されておらず、改良の必要があった。
そこで、請求項1記載の発明は、生の画像データまたは符号化された画像データを復号化した画像データであって透かし埋込対象の画像データの内容に応じて、各種画像処理を施す画像処理手段の画像処理の内容及び画像処理後の画像データに対して各種動作モードで任意の情報を透かしデータとして埋め込む透かし埋込手段の動作モードを変更して、当該画像処理手段で当該変更後の画像処理内容の画像処理を施して、当該画像処理の施された画像データに、当該透かし埋込手段で当該変更後の動作モードで透かしデータを埋め込み、当該透かしデータが埋め込まれ符号化された符号化画像データをネットワークを介して機器に送信するに際して、復号化されている透かし埋込対象の画像データの内容が予め設定されている所定の条件に該当すると、透かし埋込手段で、当該透かし埋込対象の画像のうち画像情報が所定量よりも少ない画像領域に透かしデータを埋め込む領域選択埋込処理を実行することにより、様々な画像・画質の画像データに対しても、その都度適切な画像処理方法と透かし埋込の動作モードを自動で切り変え、透かし埋込による画質劣化を抑制し、また、セキュリティレベルを向上させることのできる画像処理装置を提供することを目的としている。
請求項2記載の発明は、透かし埋込対象の画像の白地領域を、画像情報が所定量よりも少ない画像領域として、透かしデータを埋め込む領域選択埋込処理を実行することにより、透かし埋込を画像品質に影響しない白地領域で行って、透かし埋込による画質劣化をより一層抑制し、また、セキュリティレベルを向上させることのできる画像処理装置を提供することを目的としている。
請求項3記載の発明は、復号化されている透かし埋込対象の画像データが複数ページで1ファイルを構成するマルチページフォーマットデータであり、当該画像データのうち透かし埋込対象のページの内容が予め設定されている所定の条件に該当すると、当該ページへの透かし埋込処理を禁止し、次ページ以降のページに対して透かしデータを埋め込むページ選択埋込処理を実行することにより、透かしデータの埋込で画質の悪化が明確なページへの透かしデータの埋込を防止して、透かし埋込による画質劣化をより一層抑制し、また、セキュリティレベルを向上させることのできる画像処理装置を提供することを目的としている。
請求項4記載の発明は、復号化されている透かし埋込対象の画像データが複数ページで1ファイルを構成するマルチページフォーマットデータであり、当該画像データのうち透かし埋込対象のページの内容が予め設定されている所定の条件に該当すると、当該ページへの前記透かしデータの埋め込みにおいて、当該ページの画像のうち画像情報が所定量よりも少ない画像領域に透かしデータを埋め込む領域選択埋込処理と、当該ページへの透かし埋込処理を禁止して次ページ以降のページに対して透かしデータを埋め込むページ選択埋込処理と、を選択に応じて実行することにより、利用形態やユーザの要望に応じた処理を行い、利用性を向上させつつ、透かし埋込による画質劣化をより一層抑制し、また、セキュリティレベルを向上させることのできる画像処理装置を提供することを目的としている。
請求項1記載の発明の画像処理装置は、複数の機器の接続されている所定のネットワークに接続され、符号化された画像データをデジタルの画像データに復号する復号化手段と、復号化後の画像データに各種画像処理を施す画像処理手段と、当該画像処理手段での画像処理後の画像データに対して各種動作モードで任意の情報を透かしデータとして埋め込む透かし埋込手段と、当該透かし埋込手段で前記透かしデータの埋め込まれた透かし埋込画像データを所定の符号化モードで符号化する符号化手段と、を備え、前記復号化されている透かし埋込対象の画像データの内容に応じて、前記画像処理手段の画像処理の内容及び前記透かし埋込手段の動作モードを変更して、当該画像処理手段で当該変更後の画像処理内容の画像処理を施して、当該画像処理の施された画像データに、当該透かし埋込手段で当該変更後の動作モードで前記透かしデータを埋め込み、当該透かしデータが埋め込まれ符号化された符号化画像データを前記ネットワークを介して前記機器に送信する画像処理装置であって、前記復号化されている透かし埋込対象の画像データの内容が予め設定されている所定の条件に該当すると、前記透かし埋込手段で、当該透かし埋込対象の画像のうち画像情報が所定量よりも少ない画像領域に前記透かしデータを埋め込む領域選択埋込処理を実行することにより、上記目的を達成している。
この場合、例えば、請求項2に記載するように、前記画像処理装置は、前記透かし埋込対象の画像の白地領域を、前記画像情報が所定量よりも少ない画像領域として、前記領域選択埋込処理を実行するものであってもよい。
また、例えば、請求項3に記載するように、前記画像処理装置は、前記復号化されている透かし埋込対象の画像データが複数ページで1ファイルを構成するマルチページフォーマットデータであり、当該画像データのうち透かし埋込対象のページの内容が予め設定されている所定の条件に該当すると、当該ページへの前記透かし埋込処理を禁止し、次ページ以降のページに対して前記透かしデータを埋め込むページ選択埋込処理を実行するものであってもよい。
さらに、例えば、請求項4に記載するように、前記画像処理装置は、前記復号化されている透かし埋込対象の画像データが複数ページで1ファイルを構成するマルチページフォーマットデータであり、当該画像データのうち透かし埋込対象のページの内容が予め設定されている所定の条件に該当すると、当該ページへの前記透かしデータの埋め込みにおいて、当該ページの画像のうち画像情報が所定量よりも少ない画像領域に前記透かしデータを埋め込む領域選択埋込処理と、当該ページへの前記透かし埋込処理を禁止して次ページ以降のページに対して前記透かしデータを埋め込むページ選択埋込処理と、を選択に応じて実行するものであってもよい。
請求項1記載の発明の画像処理装置によれば、生の画像データまたは符号化された画像データを復号化した画像データであって透かし埋込対象の画像データの内容に応じて、各種画像処理を施す画像処理手段の画像処理の内容及び画像処理後の画像データに対して各種動作モードで任意の情報を透かしデータとして埋め込む透かし埋込手段の動作モードを変更して、当該画像処理手段で当該変更後の画像処理内容の画像処理を施して、当該画像処理の施された画像データに、当該透かし埋込手段で当該変更後の動作モードで透かしデータを埋め込み、当該透かしデータが埋め込まれ符号化された符号化画像データをネットワークを介して機器に送信するに際して、復号化されている透かし埋込対象の画像データの内容が予め設定されている所定の条件に該当すると、透かし埋込手段で、当該透かし埋込対象の画像のうち画像情報が所定量よりも少ない画像領域に透かしデータを埋め込む領域選択埋込処理を実行するので、様々な画像・画質の画像データに対しても、その都度適切な画像処理方法と透かし埋込の動作モードを自動で切り変えることができ、透かし埋込による画質劣化を抑制することができるとともに、セキュリティレベルを向上させることができる。
請求項2記載の発明の画像処理装置によれば、透かし埋込対象の画像の白地領域を、画像情報が所定量よりも少ない画像領域として、透かしデータを埋め込む領域選択埋込処理を実行するので、透かし埋込を画像品質に影響しない白地領域で行うことができ、透かし埋込による画質劣化をより一層抑制することができるとともに、セキュリティレベルを向上させることができる。
請求項3記載の発明の画像処理装置によれば、復号化されている透かし埋込対象の画像データが複数ページで1ファイルを構成するマルチページフォーマットデータであり、当該画像データのうち透かし埋込対象のページの内容が予め設定されている所定の条件に該当すると、当該ページへの透かし埋込処理を禁止し、次ページ以降のページに対して透かしデータを埋め込むページ選択埋込処理を実行するので、透かしデータの埋込で画質の悪化が明確なページへの透かしデータの埋込を防止することができ、透かし埋込による画質劣化をより一層抑制することができるとともに、セキュリティレベルを向上させることができる。
請求項4記載の発明の画像処理装置によれば、復号化されている透かし埋込対象の画像データが複数ページで1ファイルを構成するマルチページフォーマットデータであり、当該画像データのうち透かし埋込対象のページの内容が予め設定されている所定の条件に該当すると、当該ページへの前記透かしデータの埋め込みにおいて、当該ページの画像のうち画像情報が所定量よりも少ない画像領域に透かしデータを埋め込む領域選択埋込処理と、当該ページへの透かし埋込処理を禁止して次ページ以降のページに対して透かしデータを埋め込むページ選択埋込処理と、を選択に応じて実行するので、利用形態やユーザの要望に応じた処理を行うことができ、利用性を向上させつつ、透かし埋込による画質劣化をより一層抑制することができるとともに、セキュリティレベルを向上させることができる。
以下、本発明の好適な実施例を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述べる実施例は、本発明の好適な実施例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
図1〜図7は、本発明の画像処理装置の一実施例を示す図であり、図1は、本発明の画像処理装置の一実施例を適用したMFP(マルチファンクション装置)1のブロック構成図である。
図1において、MFP1は、読取ユニット2、SBU(センサボードユニット)3、CDIC(圧縮/伸長及びデータインターフェース制御部)4、IPP(画像処理プロセッサ)5、VDC(ビデオ・データ制御部)6、作像ユニット7、プロセスコントローラ8、RAM(Random Access Memory)9、ROM(Read Only Memory)10、FCU(ファックス制御ユニット)11、MLC(Media Link Controller)12、IMAC(画像メモリアクセス制御部)13、メモリモジュール(MEM)14、システムコントローラ15、RAM16、ROM17及びオペレーションパネル18等を備えており、読取ユニット2、SBU3、CDIC4、IPP5、VDC6、作像ユニット7、プロセスコントローラ8、RAM9及びROM10がシリアルバス20に接続され、FCU11、MLC12、IMAC13及びCDIC4は、パラレルバス21に接続されている。
MFP1は、スキャナモード、コピーモード、ファックスモード、プリンタモード等の各種モード機能を備えており、オペレーションパネル18で各機能の選択操作が行われる。
そして、MFP1は、スキャナモードあるいはコピーモードでは、読取ユニット2が、光源から読取光を原稿に照射して、原稿からの反射光をミラー及びレンズを介してSBU3に設けられたCCD(Charge Coupled Device )等の受光素子に集光させ、当該受光素子で光電変換することで、原稿を走査して、原稿の画像を読み取る。この読取ユニット2は、SBU3に搭載され、CCDイメージセンサを用いて、原稿の画像を読み取る。読取ユニット2は、例えば、MFP1がカラー対応であるときには、R(赤)、G(緑)、B(青)のフィルタを通してそれぞれの色に対応する電気信号に変換する3ラインCCDイメージセンサを用いて、原稿の画像を読み取る。SBU3は、CCDからの画像信号をデジタル変換してデジタル画像信号として、同期信号とともにCDIC4に出力する。
CDIC4は、機能デバイス及びデータバス間における画像データの伝送を全て制御し、SBU3、パラレルバス21、IPP5間のデータ転送を行う。また、CDIC4は、MFP1の全体を制御するシステムコントローラ15と画像データに対する処理制御を行うプロセスコントローラ8との間の通信を行う。
そして、CDIC4は、SBU3からの画像信号をIPP5に転送し、IPP5は、光学系及びデジタル信号への量子化に伴う信号劣化(スキャナー系の信号劣化)を補正して、再度、CDIC4に出力する。
MFP1は、IPP5で、デジタルの画像データに所定の画像処理を施した後、CDIC4を経由して、メモリモジュール14に格納する。
MLC12は、符号変換機能を実行するものであり、具体的には、CDIC4で使用される符号化方式、IMAC13で使用される符号化方式から他の符号化方式への変換(例えば、標準であるJPEG方式等への変換)を行う。
そして、メモリモジュール14に蓄積した画像データを読み出して、付加的な処理、例えば、画像方向の回転、画像の合成等を行う場合には、MFP1は、上記IPP5からCDIC4に転送された画像データを、CDIC4からパラレルバス21を経由してIMAC13に送り、IMAC13は、システムコントローラ15の制御下で、画像データとメモリモジュール14のアクセス制御、外部接続されたPC(パーソナルコンピュータ)30のプリント用データの展開、メモリ有効活用のための画像データの圧縮/伸張等を行う。すなわち、IMAC13には、PC30が接続されており、IMAC13は、システムコントローラ15の制御下で、PC30からのデジタルのプリントデータを受け取って、メモリモジュール14に展開する。
IMAC13は、送られてきた画像データをデータ圧縮した後、メモリモジュール14へ蓄積し、また、蓄積データを必要に応じてメモリモジュール14から読み出て、読み出した画像データを伸張した後、パラレルバス21を経由してCDIC4に渡す。MFP1は、CDIC4に渡された画像データをCDIC4からIPP5に転送し、上述のように、プログラマブルな演算処理を行うIPP5でデジタル変換された画像信号に対して画像処理を行う。IPP5は、画像処理後の画像データをVDC6に転送し、VDC6で、ドット配置に関する後処理及びドットを再現するためのパルス制御を行って、作像ユニット7で転写紙上に再生画像を形成する。
すなわち、MFP1は、パラレルバス21及びCDIC4でのバス制御により、データをメモリモジュール14への蓄積や各種転送処理を行って、MFP1としての機能を実現している。
このメモリモジュール14としては、例えば、半導体メモリ、ハードディスクあるいは半導体メモリとハードディスクの双方が用いられる。
作像ユニット7は、例えば、電子写真方式のものが用いられており、回転駆動される感光体の周囲に、帯電チャージャ、書込部、現像部、転写チャージャ、クリーニング部等が配設されている。作像ユニット7は、回転駆動される感光体を帯電チャージャにより一様に帯電させて、当該一様に帯電した感光体に書込部により画像データに基づいて変調したレーザ光を照射して、静電潜像を形成し、当該静電潜像の形成された感光体に現像部でトナーを供給してトナー画像を形成する。作像ユニット7は、MFP1がカラー対応であるときには、さらに、回転される感光体に、上述のように、順次、各色のトナー画像を重ね合わせて形成し、最終的に、感光体上の画像を転写紙に転写させる。作像ユニット7は、トナー画像の転写の完了した転写紙を定着部に搬送し、定着部で転写紙を搬送しつつ加熱・加圧して、トナー画像を転写紙に定着させて、トナー画像の定着の完了した転写紙を排紙ローラにより排紙トレイ上に排出する。
また、MFP1は、FCU11に公衆回線(PN)31が接続されており、FCU11を利用して、ファックス送信機能及びファックス受信機能を実現する。すなわち、MFP1は、ファックス送信時、読取ユニット2で読み取った画像データや外部から受け取った画像データを、上述のようにIPP5に転送して、IPP5で必要な画像処理を施した後、CDIC4及びパラレルバス21を経由してFCU11へ転送する。FCU11は、通信網へのデータ変換を行い、PN31へファックスデータとして送信する。
そして、MFP1は、ファックス受信時、PN31からのファックスデータをFCU11で受信して画像データに変換し、パラレルバス21及びCDIC4を経由してIPP5へ転送する。この場合、IPP5は、転送されてきた画像データに対して特別な画質処理は行わず、VDC6に転送し、VDC6でドット再配置及びパルス制御を行い、作像ユニット7で転写紙上に再生画像を形成する。
さらに、IMAC13には、システムコントローラ15、RAM16、ROM17及びオペレーションパネル18等が接続されており、システムコントローラ15は、MFP1の全体の制御を行う。オペレーションパネル18には、MFP1に対して各種指示操作を行う各種キー及び表示部等が設けられており、オペレーションパネル18での指示操作に応じてシステムコントローラ15がMFP1の各部を制御して、MFP1としての基本処理及びメモリ制御処理を行う。
また、MFP1は、複数ジョブ、例えば、コピー機能、ファックス送受信機能、プリンタ出力機能等を並行に処理する機能を備えており、この複数のジョブを平行して動作させる場合、読取ユニット2、作像ユニット7及びパラレルバス21を使用権のジョブへ割り振りを行うが、この割り振りをシステムコントローラ15及びプロセスコントローラ8で制御する。
上記プロセスコントローラ8は、画像データの流れを制御し、システムコントローラ15は、MFP1のシステム全体を制御して、各リソースの起動を管理する。このMFP1の機能選択は、オペレーションパネル18のキー操作で行われ、コピー機能、ファックス送受信機能等の処理内容がオペレーションパネル18のキー操作で設定される。
システムコントローラ15とプロセスコントローラ8は、パラレルバス21、CDIC4及びシリアルバス20を介して相互に通信を行い、CDIC4内において、パラレルバス21とシリアルバス20とのデータインターフェースのためのデータフォーマット変換を行う。
上記CDIC4は、図2に示すように、コマンド制御部41、画像データ入出力制御部42、画像データ入力部43、画像データ出力部44、データ圧縮部45、データ伸張部46、データ変換部47、パラレルデータI/F48、シリアルデータI/F49a、49b等を備えており、コマンド制御部41が全体の制御を行う。
CDIC4は、画像データ入手力制御部42の制御下で、画像データ入力部43がSBU3から画像データを入力し、画像データ出力部44からIPP5に対して画像データを出力する。また、CDIC4は、画像データ入力部43からIPP5でスキャナ画像に補正処理の施された画像データが入力される。CDIC4は、入力画像データをパラレルバス21での転送効率を高めるためにデータ圧縮部45でデータ圧縮を行い、パラレルデータI/F48を介してパラレルバス21へ送出し、パラレルバス21からパラレルデータI/F48を介して入力されるバス転送のために圧縮されている画像データを、データ伸張部46で伸張する。CDIC4は、伸張された画像データを画像データ出力部44からIPP5へ転送する。なお、CDIC4での画像データの圧縮伸張に使用される符号化方式としては、例えば、MFP1に適している符号語長が固定な方式を挙げることができ、固定長の符号化方式としては、符号状態で符号化前の画像の位置が分かるため、任意の部分の画像のみを再生することができ、また、画像加工や編集性にも適している。CDIC4は、パラレルデータとシリアルデータの変換機能を併せ持つ。システムコントローラ15は、パラレルバス21にデータを転送し、プロセスコントローラ8は、シリアルバス20にデータを転送する。これら2つのコントローラ8、15の間での通信のためにデータ変換を行う。
そして、CDIC4は、IPP5用にもシリアルデータI/F49a、49bを備え、IPP5とのインターフェイスを行う。
また、上記IMAC13は、図3に示すように、ラインバッファ51、ビデオ制御部52、データ圧縮部53、データ伸張部54、データ変換部55、パラレルデータI/F56、システムコントローラI/F57及びメモリアクセス制御部58等を備えており、メモリモジュール14への画像データの格納/読み出し及び主に外部のPC30から入力されるコードデータ(符号化画像データ)のデジタルの生の画像データへの展開を制御する。
IMAC13は、パラレルデータI/F56がパラレルバス21との画像データのインターフェイスを管理して、入力された画像データ(コードデータ)をラインバッファ51でローカル領域でのデータの格納を行う。IMAC13は、ラインバッファ51に格納されたコードデータをシステムコントローラI/F57を介して入力されるシステムコントローラ15からの展開処理命令に基づいて、ビデオ制御部52で画像データに展開する。IMAC13は、この展開された画像データまたはパラレルデータI/F56を介してパラレルバス21から入力される画像データを、メモリモジュール14に格納する。
この場合、IMAC13は、データ変換部55で格納対象となる画像データを選択し、データ圧縮部55で、メモリモジュール14のメモリ使用効率を上げるために、データ圧縮を行い、メモリアクセス制御部58でメモリモジュール14のアドレスを管理しながらメモリモジュール14に画像データを格納する。
このIMAC13での画像データの圧縮伸張に使用する符号化方式としては、例えば、メモリモジュール14のメモリ領域節約に適した高能率な符号化方式が用いられる。すなわち、CDIC4で要求される機能重視の符号化方式とは異なり、効率重視の符号化方式である。
IMAC13は、メモリモジュール14に格納されている画像データの読み出しを、メモリアクセス制御部58で読出先アドレスを制御し、読み出された画像データをデータ伸張部54で伸張する。IMAC13は、伸張された画像データをパラレルバス21へ転送する場合、パラレルデータI/F56を介してデータ転送を行う。
上記MLC12は、図4に示すように、システムコントローラI/F61、データアクセス制御部62、データ圧縮部63、データ伸張部64、画像処理部65、透かし埋込部66及びデータ登録比較部67等を備えている。
システムコントローラI/F61は、システムコントローラ15からの処理命令に基づいて、データアクセス制御部62、データ圧縮部63、データ伸張部64、データ登録・比較部65、画像処理部66及び透かし埋込部66の各部の動作を制御する。
データアクセス制御部62は、符号変換の対象となる画像データのIMAC13との間での入出力を制御する。具体的には、データアクセス制御部62は、IMAC13経由でメモリモジュール14に格納されているデータとの入出力の制御を行う。
MLC12は、入力された画像データをデータ伸張部(復号化手段)64で元の画像データに再現する。
データ登録・比較部67は、予めMFP1の使用者が頻繁に使用される定型画像や重要なデータであることを示す定型画像等を登録するのに使用され、データ伸張部64で元画像に伸張された画像と比較して、登録データに該当するか否かを判断する。
画像処理部(画像処理手段)65は、2値/多値変換、画質補正のための画像処理(例えば、フィルタ処理、階調処理、変倍処理等)を行う。
透かし埋込部(透かし埋込手段)66は、画像処理部65で画像処理された画像データに対して、各種動作モードで、任意の情報や改ざん検知用の位置情報等の任意の情報を透かしデータとして埋め込む。
データ圧縮部(符号化手段)63は、透かしデータの埋込の行われた画像データを出力すべき符号フォーマットで符号化する。この際、データ登録・比較部67での比較結果により、透かし埋込部66とデータ圧縮部63の制御データを切り換える。
また、MLC12は、新たに作成した符号データをデータアクセス制御部62から出力する。
なお、MLC12は、対象とするデータが符号でない画像データである場合には、データ伸張部64での伸張処理を行わない。また、MLC12は、逆に、出力すべきデータが符号でないときには、データ圧縮部63での圧縮処理を行わない。
上記IPP5は、図5に示すように、入力I/F71、スキャナ画質処理部72、出力I/F73、入力I/F74、画像処理部75、出力I/F76及びコマンド制御プログラム制御部77等を備えている。
IPP5は、読取ユニット2で読み取った読取画像(スキャナ画像)データをSBU3、CDIC4を介して入力I/F71からスキャナ画像処理部72に取り込み、スキャナ画像処理部72で、読取画像信号の劣化補正を行うために、シェーディング補正、スキャナγ補正、MTF(Modulation Transfer Function)補正等の各種補正処理を行うとともに、画像の拡大/縮小の変倍処理をも行う。
IPP5は、スキャナ画像処理部72で読取画像データの補正処理を行うと、当該処理後の画像データを出力I/F73を介してCDIC4に転送する。
IPP5は、CDIC4からの出力用の画像データを入力I/F74を介して受け取り、画像処理部75で面積階調処理を行った後、出力I/F76を介してVDC6に出力する。この面積階調処理は、濃度変換、ディザ処理、誤差拡散処理等があり、階調情報の面積近似が主な処理である。
MFP1では、上述のように、読取ユニット2で読み取ったスキャナ画像データをメモリモジュール14に蓄積することで、画像処理を換えることで、種々の再生画像を得ることができる。例えば、再生画像の濃度を振ってみたり、ディザマトリクスの線数を変更して、再生画像の雰囲気を変更する場合、スキャナ画像データをメモリモジュール14に蓄積し、処理を変更するたびに読取ユニット2で原稿を読み取ることなく、メモリモジュール14から格納画像を読み出すことで、同じ画像データに対して、何回でも異なる画像処理を行って再生画像を得ることができる。
なお、上記説明では、MFP1について説明したが、単体のスキャナの場合には、IPP5で、スキャナ画像処理と階調処理を合わせて実施して、CDIC4に出力する。
上記VDC6は、図6に示すように、エッジ平滑処理部81、パルス制御部82、パラレルデータI/F83、データ変換部84及びシリアルデータI/F85等を備えており、入力される画像データに対して作像ユニット7の特性に応じた追加の処理を行う。
すなわち、VDC6は、IPP5からの画像データに対して、エッジ平滑処理部81で、作像ユニット7の特性に応じてドットの再配置処理を行い、パルス制御部82で、ドット形成のための画像信号のパルス制御を行って、作像ユニット7に出力する。
また、VDC6は、画像データの変換とは別に、パラレルデータI/F83とシリアルデータI/F85がそれぞれパラレルバス21とシリアルバス20との間で授受したパラレルデータとシリアルデータのフォーマット変換をデータ変換部84で行う。したがって、VDC6は、単体で、システムコントローラ15とプロセスコントローラ8との通信に対応することができる。
そして、MFP1は、図7に示すように、ネットワークシステム100のLAN(Local Area Network)等のネットワークNWに接続され、ネットワークNWには、スキャナ101、コンピュータPC1、PC2、サーバSV、プリンタPr1、Pr2等が接続されている。
ネットワークシステム100においては、MFP1は、ネットワークNWに接続されている各機器と相互通信を行う。
そして、MFP1は、その画像処理において、上述のように、画像データ(読取画像データ等)をメモリモジュール14に蓄積して再利用するジョブと、メモリモジュール14に蓄積しないジョブとがある。まず、メモリモジュール14に蓄積する例としては、例えば、1枚の原稿を複数枚複写する場合、読取ユニット2を1回だけ動作させ、メモリモジュール14に蓄積し、蓄積データを複数回読み出す。次に、メモリモジュール14を使わない例としては、例えば、1枚の原稿を1枚だけ複写する場合であり、この場合には、読取画像データをそのまま再生すればよいので、メモリアクセスを行う必要はない。
そして、メモリモジュール14を使わない場合、MFP1は、上述のように、IPP5からCDIC4に転送された画像データを、再度、CDIC4からIPP5に戻し、IPP5でCCD等の受光素子による輝度データを面積階調に変換するための画質処理を行う。IPP5は、画像処理後の画像データをVDC6に転送し、VDC6で、面積階調に変化された信号に対して、ドット配置に関する後処理及びドットを再現するためのパルス制御を行い、作像ユニット7で転写紙に印刷画像を形成する。
そして、メモリモジュール14を使用して付加的な処理、例えば、画像方向の回転、画像の合成等を行う場合には、MFP1は、上述のように、上記IPP5からCDIC4に転送された画像データを、CDIC4からパラレルバス21を経由してIMAC13に送る。IMAC13は、システムコントローラ15の制御下で、画像データとMEM14のアクセス制御、外部PC30から送られてくるデジタル画像データの受信、メモリ有効活用のための画像データの圧縮/伸張等を行う。そして、ローカルバス23によってIMAC13と接続されているRAM16及びROM17には、例えば、フォントデータや合成する図柄といったIMAC13が処理を行う際に必要となる情報が蓄積される。
IMAC13は、上述のように、送られてきたデジタル画像信号をデータ圧縮した後、MEM14へ蓄積し、また、蓄積データを必要に応じてMEM14から読み出して、読み出したデータを伸張した後、パラレルバス21を経由してCDIC4を経由して、IPP5に転送する。IPP5は、CCD等の受光素子による輝度データを面積階調に変換するための画質処理を行って、画質処理後の画像データをVDC6に転送する。VDC6は、面積階調に変化された信号に対して、ドット配置に関する後処理及びドットを再現するためのパルス制御を行って、作像ユニット7で転写紙上に再生画像を形成する。
次に、本実施例の作用を説明する。本実施例のMFP1は、ネットワークNWに接続されているコンピュータPC1、PC2等からの要求に応じて読取部2で読み取った原稿の画像データやネットワークNWに接続されたスキャナ101や他のコンピュータPC1、PC2から取得した画像データ(以下、単に、入力画像データという。)の復号後の画像データの内容に応じて、当該画像データに施す画像処理の内容を変更するとともに、当該画像データに透かしデータを埋め込む際の動作モードをも変更する。
すなわち、2値画像は、多値画像に比較して情報量が少ないため、符号化後の符号量が、一般的に、多値画像よりも少ない。ところが、2値画像は、一般的には、多値画像よりも画質が劣る可能性がある。
したがって、文字画像と写真画像では、符号化効率と画質のバランスという点では、文字画像に対しては、2値画像符号化方式が適しており、写真画像に対しては、多値画像符号化方式が適しているといえる。
また、多値画像の場合には、2値画像と多値画像との関係と同様に、白黒画像とカラー画像との関係が存在するため、この関係を利用することもできる。すなわち、白黒画像は、カラー画像に比較して情報量が少ないため、符号化後の符号量が一般的にカラー画像よりも少ない。
したがって、色の情報があまり重要ではない、あるいは、多値画像であるが色情報がない場合には、白黒画像として取り扱っても画質的には問題となることがない。
また、MLC12では、画像データに任意の情報を透かしデータとして埋め込む透かし埋込処理を行い、この透かし埋込処理では、2値や多値の画像データに対して透かしデータを埋め込むことができるが、2値の場合、画素の取りうる値が0/1、すなわち、白/黒しかないため、画質変化が多値に比較して著しい。
そして、透かし埋込処理では、通常、画素の変化点(エッジ)に透かしデータ(透かし情報)を付け加える。
したがって、画像データの使用用途によっては、画質変化をなるべく目立たせないようにしたい場合があるが、このような場合には、2値の画像データに対して、画質変化を抑えつつ透かしデータを埋込には、限界がある。
なお、MFP1は、画像データに埋め込まれた透かしデータを検知するのは、外部PC30のアプリケーションソフトウェア等で行うが、MFP1が透かし検知機能を備えていてもよい。
上述のように透かしデータを埋め込む画像データの内容によって、画像処理及び透かしデータの埋め込む際の動作モードを変更する。
すなわち、MFP1は、MLC12のデータ登録比較部67に予めMFP1の使用者が頻繁に使用する定形画像や重要な画像データであることを示す定形画像等、例えば、2値画像等を登録する。
そして、MFP1は、画像データ出力に際して、MLC12のデータ登録比較部67で入力画像データが2値であると判別すると、2値の画像データにそのまま透かしデータを埋め込むと、画像品質を劣化させるため、多値化するとともに、画像処理、透かしデータの埋め込み方法及び符号化方法を、多値画像データに対応する画像処理、透かしデータの埋め込み方法及び符号化方法に変更する。
すなわち、入力画像データが多値であれば、階調レベルが多数あるため、透かしデータの埋め込みに対して画質の劣化への影響は少ないが、入力画像データが2値のときには、画像情報がある規定値よりも少なく(画素の変化点が少なく)、そのまま透かしデータを入力画像データに埋め込むと、画質への影響が大きく、画像品質が悪化する。
そこで、MFP1は、入力画像データが符号画像データであるときには、当該入力画像データを復号した後の画像データ、入力画像データが符号画像データでないときには、当該入力画像データが2値であると、画像処理部65で当該入力画像データの多値化を行い、多値化した入力画像データに対して透かし埋込部66で多値画像データ用の埋込方法で透かしデータを埋め込む多値化埋込処理を実行する。さらに、MFP1は、多値化埋込処理で透かしデータを埋め込んだ画像データをデータ圧縮部63で多値データに対応した符号化方法で符号化して、データを出力する。
また、MFP1は、上述のように、入力画像データが2値であるとき、多値に変換して画像品質を向上させているが、多値にする方法だけでなく、他の方法をも採用する。
すなわち、2値画像データを多値画像データに変換すると、データ量が多くなるため、多値化することなく透かしデータを埋め込みたい場合もある。そこで、MFP1は、入力画像データへの透かしデータの埋込場所を通常の埋込場所とは異なる特定の埋込場所とすることで、画像劣化を防止する。
すなわち、MFP1は、入力画像データが2値であるとき、入力画像データに対して2値画像データに適した画像処理を画像処理部65で施した後、透かし埋込部66で透かしデータを埋め込むが、このとき、透かしデータを通常埋め込む場所である画像データ周辺部(画素のエッジ部分)にのみ埋め込むのではなく、画像領域内の端部等であって、特に有効な画像データの存在しない領域、例えば、白地部分にも透かしデータを埋め込む領域選択埋込処理を実行する。
このように、本実施例のMFP1は、生の画像データまたは符号化された画像データを復号化した画像データであって透かし埋込対象の画像データの内容に応じて、各種画像処理を施すMLC12の画像処理部65の画像処理の内容及び画像処理後の画像データに対して各種動作モードで任意の情報を透かしデータとして埋め込む透かし埋込部66の動作モードを変更して、当該画像処理部65で当該変更後の画像処理内容の画像処理を施して、当該画像処理の施された画像データに、当該透かし埋込部66で当該変更後の動作モードで透かしデータを埋め込み、当該透かしデータが埋め込まれ符号化された符号化画像データをネットワークNWを介してパーソナルコンピュータPC1、PC2、プリンタPr1、Pr2、サーバSV等の機器に送信するに際して、復号化されている透かし埋込対象の画像データの内容が予め設定されている所定の条件、例えば、透かし埋込対象の画像データが2値画像データである等の条件に該当すると、透かし埋込部66で、当該透かし埋込対象の画像のうち画像情報が所定量よりも少ない画像領域に透かしデータを埋め込む領域選択埋込処理を実行している。
したがって、様々な画像・画質の画像データに対しても、その都度適切な画像処理方法と透かし埋込の動作モードを自動で切り変えることができ、透かし埋込による画質劣化を抑制することができるとともに、セキュリティレベルを向上させることができる。
特に、2値の入力画像データを多値画像データにすることによりファイルデータのデータ量が数倍多くなることを防止して、ファイルの取扱やパフォーマンスを向上させることができるとともに、少ない有効な画像データ周辺部に全ての透かしデータを埋め込むことによる画像品質の劣化を防止して、画像品質を向上させることができる。
また、本実施例のMFP1は、透かし埋込対象の画像の白地領域を、画像情報が所定量よりも少ない画像領域として、透かしデータを埋め込む領域選択埋込処理を実行している。
したがって、透かし埋込を画像品質に影響しない白地領域で行うことができ、透かし埋込による画質劣化をより一層抑制することができるとともに、セキュリティレベルを向上させることができる。
さらに、入力画像データが2値であって、多値に変換したくなく、かつ、入力画像データがPDFやTIFF等のように複数ページで1ファイルとなるマルチページフォーマットの画像データである場合、データ登録比較部67が入力画像データ(符号画像データであるときには、復号後の入力画像データ)が2値であり、かつ、現在透かしデータを埋め込もうとしているページの画像データの画情報が所定の規定値よりも少なく、すなわち、画素の変化点が所定の規定値よりも少ないときには、当該ページ内への透かしデータの埋込を中止して、次ページに透かしデータの埋込処理を移行し、当該次のページでも同様に処理する。そして、次ページ以降のいずれかのページの画情報が規定値よりも多いと、すなわち、画素の変化点が多いと、当該ページに透かしデータを埋め込むページ選択埋込処理を実行する。
このようにすることで、2値の入力画像データを多値に変換することなく、かつ、有効な画像データの存在しない領域(例えば、白地部分)に透かしデータを埋め込むことなく、マルチページフォーマットの画像データに透かしデータを埋め込むことができ、画像品質を向上させつつ、透かしデータを埋め込むことができる。
また、MFP1は、上述のように、入力画像データが2値であり、かつ、画情報が所定の規定値よりも少ない(画素の変化点が少ない)場合、上述の多値化埋込処理と領域選択埋込処理のいずれを実行するかを選択する選択キーをオペレーションパネル18に設け、当該選択キーでの選択に応じて多値化埋込処理と領域選択埋込処理のいずれかを選択して実行するようにしてもよい。
このようにすると、利用形態やユーザの要望に応じた処理を行うことができ、利用性を向上させつつ、透かし埋込による画質劣化をより一層抑制することができるとともに、セキュリティレベルを向上させることができる。
なお、この場合、領域選択埋込処理は、入力画像データがマルチページフォーマットデータであるときには、領域選択埋込処理が選択されているときに、入力画像データがマルチページフォーマットデータでないときには、上記ページ選択埋込処理を実行するようにしてもよいし、選択キーで、多値化埋込処理と領域選択埋込処理とページ選択埋込処理のいずれかを選択するようにしてもよい。
以上、本発明者によってなされた発明を好適な実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は上記のものに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
ネットワークを介して配信する画像データの改ざん等のセキュリティを適切に防止しつつ、画像品質を向上させるMFP、ファクシミリ装置、複写装置等の画像処理装置に適用することができる。
本発明の画像処理装置の一実施例を適用したMFPのブロック構成図。 図1のCDICの詳細なブロック構成図。 図1のIMACの詳細なブロック構成図。 図1のMLCの詳細なブロック構成図。 図1のIPPの詳細なブロック構成図。 図1のVDCの詳細なブロック構成図。 図1のMFPの接続されるネットワークシステムの一例を示す図。
符号の説明
1 MFP
2 読取ユニット
3 SBU
4 CDIC
5 IPP
6 VDC
7 作像ユニット
8 プロセスコントローラ
9 RAM
10 ROM
11 FCU
12 MLC
13 IMAC
14 メモリモジュール
15 システムコントローラ
16 RAM
17 ROM
18 オペレーションパネル
20 シリアルバス
21 パラレルバス
30 PC
31 公衆回線(PN)
41 コマンド制御部
42 画像データ入出力制御部
43 画像データ入力部
44 画像データ出力部
45 データ圧縮部
46 データ伸張部
47 データ変換部
48 パラレルデータI/F
49a、49b シリアルデータI/F
51 ラインバッファ
52 ビデオ制御部
53 データ圧縮部
54 データ伸張部
55 データ変換部
56 パラレルデータI/F
57 システムコントローラI/F
58 メモリアクセス制御部
61 システムコントローラI/F
62 データアクセス制御部
63 データ圧縮部
64 データ伸張部
65 画像処理部
66 透かし埋込部
67 データ登録比較部
71 入力I/F
72 スキャナ画質処理部
73 出力I/F
74 入力I/F
75 画像処理部
76 出力I/F
77 コマンド制御プログラム制御部
81 エッジ平滑処理部
82 パルス制御部
83 パラレルデータI/F
84 データ変換部
85 シリアルデータI/F
100 ネットワークシステム
NW ネットワーク
101 スキャナ
PC1、PC2 コンピュータ
SV サーバ
Pr1、Pr2 プリンタ

Claims (4)

  1. 複数の機器の接続されている所定のネットワークに接続され、符号化された画像データをデジタルの画像データに復号する復号化手段と、復号化後の画像データに各種画像処理を施す画像処理手段と、当該画像処理手段での画像処理後の画像データに対して各種動作モードで任意の情報を透かしデータとして埋め込む透かし埋込手段と、当該透かし埋込手段で前記透かしデータの埋め込まれた透かし埋込画像データを所定の符号化モードで符号化する符号化手段と、を備え、前記復号化されている透かし埋込対象の画像データの内容に応じて、前記画像処理手段の画像処理の内容及び前記透かし埋込手段の動作モードを変更して、当該画像処理手段で当該変更後の画像処理内容の画像処理を施して、当該画像処理の施された画像データに、当該透かし埋込手段で当該変更後の動作モードで前記透かしデータを埋め込み、当該透かしデータが埋め込まれ符号化された符号化画像データを前記ネットワークを介して前記機器に送信する画像処理装置であって、前記復号化されている透かし埋込対象の画像データの内容が予め設定されている所定の条件に該当すると、前記透かし埋込手段で、当該透かし埋込対象の画像のうち画像情報が所定量よりも少ない画像領域に前記透かしデータを埋め込む領域選択埋込処理を実行することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記画像処理装置は、前記透かし埋込対象の画像の白地領域を、前記画像情報が所定量よりも少ない画像領域として、前記領域選択埋込処理を実行することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 前記画像処理装置は、前記復号化されている透かし埋込対象の画像データが複数ページで1ファイルを構成するマルチページフォーマットデータであり、当該画像データのうち透かし埋込対象のページの内容が予め設定されている所定の条件に該当すると、当該ページへの前記透かし埋込処理を禁止し、次ページ以降のページに対して前記透かしデータを埋め込むページ選択埋込処理を実行することを特徴とする請求項1または請求項2記載の画像処理装置。
  4. 前記画像処理装置は、前記復号化されている透かし埋込対象の画像データが複数ページで1ファイルを構成するマルチページフォーマットデータであり、当該画像データのうち透かし埋込対象のページの内容が予め設定されている所定の条件に該当すると、当該ページへの前記透かしデータの埋め込みにおいて、当該ページの画像のうち画像情報が所定量よりも少ない画像領域に前記透かしデータを埋め込む領域選択埋込処理と、当該ページへの前記透かし埋込処理を禁止して次ページ以降のページに対して前記透かしデータを埋め込むページ選択埋込処理と、を選択に応じて実行することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
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